JP2017205990A - 加飾シートが貼り付けられた物品の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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田 貴 之 嶋
相 直 紀 佐
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相 直 紀 佐
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Abstract

【課題】成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品を、少ない工数で製造することができる製造装置を提供する。【解決手段】製造装置は、第1チャンバと、第1チャンバに配置された型と、型に密着する加飾シートを加熱する第1加熱部と、物品を形成するための基板を、基板が型とは反対側で前記加飾シートと対向するよう保持する保持部と、基板を加熱する第2加熱部と、第1チャンバ及び基板によって密閉された型の周囲の第1の密閉空間を減圧させる第1圧力調整部と、第1の密閉空間が第1圧力調整部によって減圧された環境下で、加飾シートが密着した型を、保持部によって保持された基板に向けて相対的に移動させて、型に密着している加飾シートに基板を密着させる移動部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品を製造する製造装置及び製造方法に関する。
従来、成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品(以下、加飾物品とも称する)を製造する方法として、はじめに、基板を成形して物品を作製し、次に、物品に加飾シートを貼り付けるという方法が知られているこのような方法は、二次加飾成形法とも呼ばれる。例えば、特許文献1は、熱板式減圧被覆成形法を用いて物品に加飾シートを貼り付ける例を開示している。また、特許文献2は、三次元表面加飾技術(いわゆるTOM工法:Three dimension Overlay Method)を用いて物品に加飾シートを貼り付ける例を開示している。また、特許文献3は、空気転写装置(いわゆるNATS:Navitas Air-heat Transfer System)を用いて物品に加飾シートを貼り付ける例を開示している。
また、1つの装置内で基板の成形及び基板への加飾シートの貼り付けを行う、いわゆる一次加飾成形法も知られている。周知の一次加飾成形法は、例えば、インモールド射出成形法やインサート射出成形法である。例えば特許文献4は、第1の型と第2の型との間の成形空間に加飾シートを挟み込んだ状態で成形空間に樹脂を射出するインモールド射出成形法を開示している。
特許5651263号公報 特許3733564号公報 特許5266378号公報 特公平6−018695号公報
二次加飾成形法では、基板を予め成形して物品を作製するため、一次加飾成形法に比べて工数が増加する。一方、インモールド射出成形法やインサート射出成形法では、第1の型及び第2の型を備える高額な金型を準備する必要があり、初期コストが高くなる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品を製造する製造装置であって、第1チャンバと、前記第1チャンバに配置された型と、前記型に密着する前記加飾シートを加熱する第1加熱部と、前記物品を形成するための基板を、前記基板が前記型とは反対側で前記加飾シートと対向するよう保持する保持部と、前記基板を加熱する第2加熱部と、前記第1チャンバ及び前記基板によって密閉された前記型の周囲の第1の密閉空間を減圧させる第1圧力調整部と、前記第1の密閉空間が前記第1圧力調整部によって減圧された環境下で、前記加飾シートが密着した前記型を、前記保持部によって保持された基板に向けて相対的に移動させて、前記型に密着している前記加飾シートに前記基板を密着させる移動部と、を備える、製造装置である。
本発明による製造装置は、前記基板に対して前記第1チャンバとは反対側に位置する第2チャンバと、前記第2チャンバ及び前記基板によって密閉された第2の密閉空間を加圧する第2圧力調整部と、を更に備えていてもよい。
本発明は、成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品を製造する製造方法であって、前記加飾シートを加熱する第1加熱工程と、型に前記加飾シートを密着させる密着工程と、基板を加熱する第2加熱工程と、前記加飾シートが密着した型の周囲の第1の密閉空間を減圧する減圧工程と、前記第1の密閉空間が減圧された環境下で、前記加飾シートが密着した前記型を前記基板に向けて相対的に移動させて、前記型に密着している前記加飾シートに前記基板を密着させて基板を成形する成形工程と、を備える、製造方法である。
本発明による製造方法は、前記基板に対して前記第1の密閉空間とは反対側に第2の密閉空間を形成し、前記第2の密閉空間を加圧する加圧工程を更に備えていてもよい。
本発明によれば、成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品を、少ない工数で製造することができる。
本発明の実施の形態における加飾シートを示す斜視図である。 本発明の実施の形態における加飾物品を示す断面図である。 図2に示す加飾物品の層構成を拡大して示す断面図である。 基材上に絵柄層を形成する工程を示す図である。 絵柄層上に接着層を設ける工程を示す図である。 加飾物品製造装置を示す図である。 図6に示す加飾物品製造装置の型を示す平面図である。 型に加飾シートを密着させる工程を示す図である。 型の周囲の空間を減圧する工程を示す図である。 基板の周囲の空間を加圧して基板を加飾シートに密着させる工程を示す図である。 基板から保持部を取り外す工程を示す図である。 型の一変形例を示す断面図である。 加飾物品の変形例を示す断面図である。 加飾物品の製造方法の第1の変形例において用いられる加飾物品製造装置を示す図である。 加飾物品の製造方法の第1の変形例における一工程を示す図である。 加飾物品の製造方法の第1の変形例における一工程を示す図である。 加飾物品の製造方法の第1の変形例における一工程を示す図である。 加飾物品の製造方法の第1の変形例における一工程を示す図である。 加飾シートの第1の変形例を示す断面図である。 図19に示す加飾シートによって加飾された加飾物品を示す断面図である。 図20に示す加飾物品の層構成を示す断面図である。 基材を型から剥離する工程の一例を示す図である。 基材を型から剥離する工程の一例を示す図である。 加飾シートの第2の変形例を示す断面図である。 図24に示す加飾シートによって加飾された加飾物品を示す断面図である。 加飾シートの第3の変形例を示す断面図である。 図26に示す加飾シートによって加飾された加飾物品を示す断面図である。
図1乃至図11を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
加飾シート
図1を参照して、本発明の一実施の形態における加飾シート10について説明する。図1は、加飾シート10を示す断面図である。
図1に示すように、加飾シート10は、基材13と、基材13に積層された加飾層15と、加飾層15に積層された接着層14と、を備える。基材13が、加飾シート10の第1面11を構成し、接着層14が、第1面11の反対側に位置する加飾シート10の第2面12を構成している。加飾シート10は、第2面12側から物品に貼り付けられる。
(基材)
基材13は、加飾シート10の製造工程において加飾層15などのその他の層を支持する部材である。基材13は、加飾層15などを保護する保護部材として機能できる。
基材13としては、熱可塑性樹脂を含むフィルムが使用され、熱可塑性樹脂フィルムが好適に使用される。この場合、加飾シート10を加熱することによって加飾シート10の成形性を高めることができる。
加飾シート10の意匠性は、加飾層15によって発現される。基材13は、物品に貼り付けられた加飾シート10を観察者が基材13側から見た場合に観察者が加飾層15を視認することができるよう、透明性を有する。なお、「透明性」とは、ヘイズメータで測定した場合のヘイズの値が10%以下であることを意味する。ヘイズメータとしては、株式会社村上色彩技術研究所製のヘイズメータを用いることができる。JIS7136に準拠してヘイズを測定する。
基材13の熱可塑性樹脂としては、アクリル系樹脂、塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体)、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、又はポリエチレンテレフタレート、成形性ポリエステル樹脂等のポリエステル系樹脂、又はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂等が好ましい。
上述の樹脂のうち、アクリル系樹脂、成形性ポリエステル樹脂等が特に好ましい。
アクリル系樹脂を用いる場合、基材13は、例えば、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂を単体で又は2種以上混合したものを含む。なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
成形性ポリエステル樹脂は、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、非晶性ポリエステル等である。上記ポリエステル系熱可塑性エラストマーは、ハードセグメントに高結晶で高融点の芳香族ポリエステル、ソフトセグメントにはガラス転移温度が−70℃以下の非晶性ポリエーテル等を使用したブロックポリマー等である。高結晶性で高融点の芳香族ポリエステルは、例えばポリブチレンテレフタレートである。非晶性ポリエーテルは、例えばポリテトラメチレングリコール等である。非晶質ポリエステルは、例えばエチレングリコール−1,4−シクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸共重合体である。
基材13としては、上述の様な樹脂を含む単層又は多層構成の樹脂フィルムを使用することができる。また、基材13は、必要に応じて適宜、安定剤、可塑剤、着色剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、体質顔料等の各種添加剤を、物性調整のために含む。なお、基材13は、透明性が損なわれない範囲で着色されていてもよい。
基材13の厚みは、例えば30μm以上且つ300μm以下であり、より好ましくは50μm以上125μm以下である。また、基材13の表面は、基材13に接する他層との密着性向上のため、コロナ放電処理層、プラズマ処理層、ウレタン樹脂等によるプライマー層などによって構成されていてもよい。
(加飾層)
加飾層15は、加飾シート10の意匠性を発現する層である。図1に示すように、加飾層15は、基材13に所定のパターンで設けられた絵柄層21を含む。絵柄層21の絵柄は任意であるが、例えば、木目、石目、布目、砂目、幾何学模様、文字、数字、記号、図形などの絵柄が採用され得る。
加飾層15は、絵柄を表現する絵柄層21及び全面ベタ層を単独で又は組み合わせて備えていてもよい。全面ベタ層は、隠蔽層、着色層、着色隠蔽層などとして用いられる。
絵柄層21は、例えば、基材13の上、又は必要に応じて基材13に設けられるハードコート層やアンカー層の上にインキ組成物を印刷することで形成される。インキ組成物は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂などの樹脂を含むバインダーと、適当な色の顔料又は染料を含む着色剤とを有する。印刷方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷、昇華転写印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷法が挙げられる。
絵柄層21を印刷によって形成する場合、絵柄層21の厚みは、意匠性の観点から5μm以上且つ40μm以下が好ましく、5μm以上且つ30μm以下がより好ましい。
その他にも、絵柄層21は、金属材料を含む蒸着材料を基材13に蒸着させる蒸着法などの成膜法によって形成されてもよい。金属材料は、例えばクロム、インジウム、錫、チタンなどである。この場合、絵柄層21の厚みは、例えば10nm以上且つ100nm以下である。
(接着層)
接着層14は、加飾シート10を物品に貼り付けるための接着性を有する。加飾層15の絵柄層21が所定のパターンで設けられる場合、図1に示すように、接着層14は、絵柄層21上に位置するとともに、絵柄層21の間の隙間に入り込み、隙間を埋める。なお、接着層14の接着性は、接着層14を加熱した時に発現してもよく、接着層14が常温の場合や常温未満の場合にも発現してもよい。すなわち、接着層14は、粘着層の概念も含むものである。
加飾層15の絵柄層21が所定のパターンで設けられる場合、接着層14の厚みH3は、絵柄層21の厚みよりも少なくとも大きい。接着層14の厚みは、例えば15μm以上且つ45μm以下である。
接着層14は、透明性を有する樹脂によって構成される。
接着層14には、物品の素材に適した感熱性又は感圧性の樹脂を適宜使用する。例えば、物品の材質がアクリル系樹脂の場合は、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。また、物品の材質がポリフェニレンオキサイド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用することが好ましい。さらに、物品の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂を使用することが好ましい。
接着層14が粘着剤から構成される場合、粘着剤を構成する材料としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられるが、その中でもアクリル系樹脂が好適に用いられる。これらの粘着剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、粘着剤はその他の成分を含んでいてもよく、所望に応じて、イソシアネート化合物等の架橋剤、粘着付与剤、各種界面活性剤、シランカップリング剤等が含まれていても良い。
加飾シート10は、上述の基材13、接着層14及び加飾層15以外の層を含んでいてもよい。
(アンカー層)
例えば、加飾シート10は、アンカー層を備えていてもよい。アンカー層は、加飾層15の絵柄層21と接着層14との密着性を向上させるために、絵柄層21と接着層14との間に所望により設けられる層である。アンカー層は、2液性硬化ウレタン樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、塩素含有ゴム系樹脂、塩素含有ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系共重合体樹脂などを使用することができる。アンカー層の厚さは、通常、0.1μm以上且つ5μm以下であり、好ましくは1μm以上且つ5μm以下である。
(帯電防止層)
加飾シート10は、帯電防止層を備えていてもよい。帯電防止層は、加飾シート10や加飾物品30への異物の付着を防止するために好ましく設けられる層であり、基材13の加飾層15を設ける面とは反対側の面に設けられる。
帯電防止層に用いられる帯電防止剤としては、カルボン酸系、スルホン酸系、リン酸系などのアニオン性界面活性剤;第4級アンモニウム系などのカチオン系界面活性剤;アルキルベタイン系、アルキルイミダゾリン系、アルキルアラニン系などの両性界面活性剤;アルキレンオキサイド重合体、アルキレンオキサイド共重合体、脂肪族アルコール−アルキレンオキサイド付加物などのノニオン系界面活性剤;カーボンや、金、白金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、チタン、モリブデンなどの各種金属粉末などの無機導電性物質;ポリアセチレン、ポリピロール、ポリパラフェニレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリフェニレンビニレン、ポリビニルカルバゾール、あるいはアミノカルボン酸、ジカルボン酸及びポリエチレングリコールからなるポリエーテルエステルアミド樹脂などの導電性高分子などが好ましく挙げられる。帯電防止層の厚さは、通常、0.1μm以上且つ5μm以下であることが好ましい。帯電防止層の厚さが上記範囲内であれば、優れた帯電防止性能が効率よく得られる。
加飾物品
次に、図2及び図3を参照して、加飾物品30について説明する。図2は、加飾物品30を示す断面図である。また、図3は、図2に示す加飾物品30の層構成を示す図である。
図2に示すように、加飾物品30は、物品35と、物品35に貼り付けられた加飾シート10と、を備える。物品35は、後述する型を用いて基板40を成形することによって作製される。物品35は、自動車部品、家庭用電化製品などである。
図2に示すように、物品35は、型を用いた成形によって形成された例えば凹部36を有する。以下の説明において、基板40のうち凹部36が形成される側の面を内面42と称し、内面42の反対側に位置する面を外面41と称する。図2及び図3に示す例において、加飾シート10は、基板40の外面41に貼り付けられている。
図3に示すように、加飾シート10は、接着層14によって構成される第2面12側において基板40に貼り付けられる。この場合、基材13によって構成される第1面11が、加飾物品30の加飾シート10側の表面を構成する。
基板40は、成形性を有する材料を含む。基板40の材料は、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などである。基板40の厚みは、0.5mm以上3.0mm以下とすることができる。基板40は、着色剤を含んでいてもよい。
次に、図3を参照して、加飾物品30において発現される意匠性について説明する。
上述のように、基材13は透明性を有する。このため、観察者が、加飾シート10側から加飾物品30を視認する場合、観察者は、加飾層15を構成する絵柄層21のパターンを認識することができる。
また、観察者が基板40側から加飾物品30を視認する場合も考えられる。この場合にも、基板40が透明性を有していれば、観察者は、加飾層15を構成する絵柄層21のパターンを認識することができる。
ところで、基材13と接着層14との間の界面、又は接着層14と基板40との間の界面で光の屈折が生じると、加飾層15の絵柄層21のパターンが歪んだ状態で観察者によって認識されることが考えられる。この点を考慮し、好ましくは、基材13を構成する材料の屈折率と、接着層14を構成する材料の屈折率との間の差は、0.05以下である。また、好ましくは、接着層14を構成する材料の屈折率と、基板40を構成する材料との屈折率との間の差は、0.05以下である。これによって、基材13と接着層14との間の界面、及び接着層14と基板40との間の界面で光の屈折が生じることを抑制できる。
上述の屈折率の差を満たすことができる材料の組み合わせの一例は、下記のとおりである。
・基材13:アクリル系樹脂(屈折率は例えば1.49)
・接着層14:アクリル系粘着剤(屈折率は例えば1.54)
・基板40:アクリル系樹脂(屈折率は例えば1.49)
上述の各部材及び各層の屈折率を測定する屈折率計としては、株式会社アタゴ製のアッベ屈折率計 DR−A1を用いることができる。JIS7142に準拠して屈折率を測定する。
加飾シートの製造方法
次に、加飾シート10の製造方法の一例について、図4及び図5を参照して説明する。
まず、基材13が巻き取られた第1ロール51を準備する。次に、図4に示すように、第1ロール51から基材13を巻き出す。続いて、図4に示すように、絵柄形成装置52が基材13上に、インキ組成物を所定のパターンで塗布する。その後、図示しない乾燥装置を用いてインキ組成物を乾燥させて、基材13上に絵柄層21を形成する。なお、インキ組成物が溶媒を含まない場合は、インキ組成物を乾燥させることなく、基材13上に絵柄層21を形成する。基材13及び絵柄層21は、巻き取られて第2ロール53が形成される。
続いて、絵柄層21上に接着層14を形成する工程を実施する。まず、図5に示すように、第2ロール53から、基材13及び絵柄層21を含む積層体を巻き出す。続いて、図5に示すように、塗布装置54が、接着層14を構成する粘着剤を基材13上及び絵柄層21上に塗布する。次に、乾燥装置55が粘着剤を乾燥させる。例えば、乾燥装置55が粘着剤を加熱し、粘着剤中の溶媒を蒸発させる。これによって、基材13上及び絵柄層21上に接着層14を形成することができる。このようにして、基材13、絵柄層21を含む加飾層15及び接着層14を備える加飾シート10を作製することができる。なお、接着層14が、感熱性又は感圧性の樹脂である熱可塑性樹脂である場合、溶融押出しラミネート法を用いて、熱可塑性樹脂を基材13上及び絵柄層21上に積層することができる。
続いて、図5に示すように、接着層14上にセパレータフィルム25を設けてもよい。例えば、第3ロール56からセパレータフィルム25を巻き出す。また、積層ロール57が、セパレータフィルム25を接着層14に積層させる。セパレータフィルム25が取り付けられた加飾シート10は、巻き取られて第4ロール58が形成される。
加飾物品の製造方法
次に、加飾物品30の製造方法の一例について、図6乃至図11を参照して説明する。まず、図6を参照して、加飾物品30を製造する加飾物品製造装置70について説明する。
加飾物品製造装置70は、基板40を成形して物品35を作製する工程、並びに、加飾シート10を成形する工程及び加飾シート10を基板40に貼り付ける工程を実施することができる。すなわち、加飾物品製造装置70は、1つの装置内で基板40の成形及び基板40への加飾シート10の貼り付けを行う、いわゆる一次加飾成形法を実施することができる。図6に示すように、加飾物品製造装置70は、第1チャンバ71、型72、吸着部73、第1加熱部74、保持部75、第2加熱部76、第1圧力調整部77、移動部78、第2チャンバ79及び第2圧力調整部80を備える。
第1チャンバ71は、基板40を保持する保持部75と組み合わされることによって、第1チャンバ71の内部の空間を外部から密閉することができる。第1チャンバ71には型72が配置されている。
型72は、基板40及び加飾シート10を成形して基板40に上述の凹部36を形成する。図7は、型72を示す平面図である。型72は、成形部72aと、成形部72aの周囲の枠部72cと、に区画される。成形部72aには、物品35の凹部36に対応する凹部72bが設けられている。
吸着部73は、成形の対象となる部材(ここでは加飾シート10)を型72の成形部72aに密着させて、成形部72aの凹部72bに対応した形状を部材に付与する。吸着部73は、図6及び図7に示すように、例えば、型72の枠部72cに設けられた複数の吸引口を含む。この場合、吸引口を介して空気などの気体を加飾シート10側からその反対側へ吸引することにより、加飾シート10を型72に密着させることができる。
第1加熱部74は、型72に密着する加飾シート10を加熱して加飾シート10を軟化させる。第1加熱部74は、例えば、赤外線を加飾シート10に照射することによって加飾シート10を加熱する赤外線ヒータである。第1加熱部74は、例えば、型72と加飾シート10との間に配置される。なお、第1加熱部74が加飾シート10を加熱して加飾シート10を軟化させることができる限りにおいて、第1加熱部74の配置は特には限られない。
保持部75は、型72とは反対側で基板40の外面41が加飾シート10と対向するよう基板40を保持する。図6に示すように、保持部75は、例えば、基板40の端部を保持する。
第2加熱部76は、基板40を加熱して基板40を軟化させる。第2加熱部76は、例えば、赤外線を基板40に照射することによって基板40を加熱する赤外線ヒータである。第2加熱部76は、例えば、型72とは反対側で基板40と対向するよう配置される。なお、第2加熱部76が基板40を加熱して基板40を軟化させることができる限りにおいて、第2加熱部76の配置は特には限られない。
第1圧力調整部77は、第1チャンバ71及び基板40によって密閉されている空間(以下、第1の密閉空間とも称する)の圧力を調整する。例えば、第1圧力調整部77は、第1チャンバ71の内部の空気などの気体を外部に排出して、型72の周囲の第1の密閉空間を、大気圧よりも低い減圧雰囲気P1にする。
移動部78は、保持部75によって保持された基板40に対して型72を相対的に移動させる。例えば、図6に示すように、移動部78は、型72を支持しており、且つ、後述するように、型72を例えば上下に移動させる。移動部78は、例えばエアシリンダーなどを含む。
第2チャンバ79は、基板40に対して第1チャンバ71とは反対側に位置する。すなわち、第2チャンバ79は、基板40の面のうち加飾シート10に接触する面とは反対側の面の側に位置する。第2チャンバ79は、基板40を保持する保持部75と組み合わされることによって、第2チャンバ79の内部の空間を外部から密閉することができる。
第2圧力調整部80は、第2チャンバ79及び基板40によって密閉されている空間(以下、第2の密閉空間とも称する)の圧力を調整する。例えば、第2圧力調整部80は、第2チャンバ79の内部に圧縮空気等を導入して、第2の密閉空間を、大気圧よりも高い加圧雰囲気P2にする。
以下、図6乃至図11を参照して、加飾物品製造装置70を用いて加飾物品30を作製する方法について説明する。
まず、加飾シート10からセパレータフィルム17を取り除く。次に、図6に示すように、加飾シート10の第1面11が型72の凹部72bに対向するように加飾シート10を配置する。また、基板40の外面41が加飾シート10に対向するように基板40を配置する。
続いて、図8に示すように、加飾シート10の温度がほぼ基材13のガラス転移点T1になるまで第1加熱部74が加飾シート10を加熱して、加飾シート10の基材13を軟化させる(第1加熱工程)。例えば、加飾シート10の温度が、(T1−10℃)よりも大きく、且つ(T1+20℃)よりも小さい範囲に入るよう、加飾シート10を加熱する。加飾シート10の基材13のガラス転移点は、例えば75℃以上且つ170℃以下である。例えば、基材13が易成形PETフィルムを含む場合、ガラス転移点T1は85℃であり、基材13が通常工業用PETフィルムを含む場合、ガラス転移点T1は120℃であり、基材13がポリカーボネートフィルムを含む場合、ガラス転移点T1は150℃である。
また、吸着部73が空気などの気体を吸引して、加飾シート10を型72の凹部72bに密着させる(密着工程)。第1加熱部74による加飾シート10の加熱は、吸着部73による吸引よりも先に開始してもよく、後に開始してもよく、同時に開始してもよい。加飾シート10を型72に密着させた後、第1加熱部74を第1チャンバ71と基板40の間の空間から取り除く。
また、基板40の温度がほぼ軟化温度T2になるまで第2加熱部76が基板40を加熱して基板40を軟化させる(第2加熱工程)。例えば、基板40の温度が、(T2−10℃)よりも大きく、且つ(T2+20℃)よりも小さい範囲に入るよう、基板40を加熱する。基板40の軟化温度T2は、例えば70℃以上且つ170℃以下である。例えば、基材40がアクリル系樹脂を含む場合、軟化温度T2は90℃であり、基材40がABS樹脂を含む場合、軟化温度T2は80℃であり、基材40がポリカーボネート系樹脂を含む場合、軟化温度T2は150℃である。
第2加熱部76による基板40の加熱は、上述の第1加熱部74による加飾シート10の加熱や吸着部73による吸引よりも先に開始してもよく、後に開始してもよく、同時に開始してもよい。また、第2加熱部76による基板40の加熱は、後述する第1圧力調整部77による第1の密閉空間の減圧よりも先に開始してもよく、後に開始してもよく、同時に開始してもよい。基板40を軟化させた後、第2加熱部76を第2チャンバ79と基板40の間の空間から取り除く。
続いて、図9に示すように、第1チャンバ71を保持部75に対して相対的に移動させて、第1チャンバ71と保持部75とを組み合わせる。これによって、第1チャンバ71、保持部75及び基板40によって囲まれた空間が、第1の密閉空間になる。次に、第1圧力調整部77が第1の密閉空間を減圧雰囲気P1にする(減圧工程)。減圧雰囲気P1は、例えば0.05atm(0.05×10Pa)以上且つ0.3atm(0.3×10Pa)以下であり、より好ましくは0.1atm(0.1×10Pa)以上且つ0.2atm(0.2×10Pa)以下である。また、図9に示すように、第2チャンバ79を保持部75に対して相対的に移動させて、第2チャンバ79と保持部75とを組み合わせる。これによって、第2チャンバ79、保持部75及び基板40によって囲まれた空間が、第2の密閉空間になる。
続いて、図10に示すように、第2圧力調整部80が第2の密閉空間を加圧雰囲気P2にする(加圧工程)。加圧雰囲気P2は、例えば1atm(1.0×10Pa)以上且つ3atm(3.0×10Pa)以下である。また、図10に示すように、第1の密閉空間が第1圧力調整部77によって減圧され、且つ第2の密閉空間が第2圧力調整部80によって加圧された環境下で、移動部78が、加飾シート10が密着した型72を、基板40に向けて移動させる。
第1の密閉空間が減圧雰囲気P1であり、第2の密閉空間が加圧雰囲気P2であるので、両者の間には所定の圧力差ΔPが存在する。このため、図10に示すように、基板40は、型72に密着している加飾シート10上に密着する。これによって、基板40が型72の凹部72bに沿って成形される(成形工程)。また、加飾シート10の接着層14によって加飾シート10が基板40の外面41に貼り付けられる。圧力差ΔPは、例えば0.9atm(0.9×10Pa)以上且つ2.9atm(2.9×10Pa)以下である。
続いて、図11に示すように、第1チャンバ71及び第2チャンバ79を保持部75から離間させて、第1の密閉空間及び第2の密閉空間を開放する。また、保持部75を基板40から取り外す。その後、基板40及び加飾シート10の不要部分を除去する。このようにして、成形された基板40を含む物品35と、物品35に貼り付けられた加飾シート10と、を備える加飾物品30を作製することができる。なお、第1の密閉空間及び第2の密閉空間を開放した後、保持部75を基板40から取り外す前、又は基板40及び加飾シート10の不要部分を除去する前に、基板40及び加飾シート10を冷却する工程を実施してもよい。冷却工程は、空冷や、室温までの放冷などを含む。
本実施の形態によれば、加飾物品製造装置70によって、基板40の成形及び基板40への加飾シート10の貼り付けの両方を実施することができる。このため、加飾物品30の製造工程を削減することができ、これによって、加飾物品30の生産性を向上させることができる。また、本実施の形態によれば、基板40を密着させる1つの型72を用いて、基板40を成形することができる。このため、インモールド射出成形法やインサート射出成形法のように第1の型及び第2の型を備える高額な金型を用いる場合に比べて、初期コストを低減することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(型の変形例)
図12に示すように、型72の枠部72cのうち加飾シート10が密着する側の表面には、溝72dが形成されていてもよい。この場合、吸着部73の吸引口は、好ましくは、溝72dに設けられる。溝72dを形成することにより、加飾シート10を型72に密着させ易くなる。
(加飾物品の変形例)
上述の本実施の形態においては、加飾物品30を構成する基板40の外面41に加飾シート10が貼り付けられる例を示した。その他にも、図13に示すように、加飾物品30を構成する基板40の内面42に加飾シート10を貼り付けてもよい。
(加飾物品の製造方法の第1の変形例)
上述の本実施の形態においては、凹部72bを有する型72を用いて加飾シート10及び基板40を成形して加飾物品30を製造する例を示した。本変形例においては、図14に示すように、凸部72eを有する型72を用いて加飾シート10及び基板40を成形して加飾物品30を製造する例について説明する。
以下、図14乃至図18を参照して、図14に示す加飾物品製造装置70を用いて加飾物品30を作製する方法について説明する。なお、図6に示す加飾物品製造装置70を用いて加飾物品30を作製する場合と重複する説明については、適宜省略する。
まず、図14に示すように、加飾シート10の第1面11が型72の凸部72eに対向するように加飾シート10を配置する。また、基板40の内面42が加飾シート10に対向するように基板40を配置する。続いて、図15に示すように、加飾シート10を型72の凸部72eに密着させる。続いて、図16に示すように、第1チャンバ71側に第1の密閉空間を形成し、第2チャンバ79側に第2の密閉空間を形成する。また、第1の密閉空間を減圧雰囲気P1にする。
続いて、図17に示すように、第2の密閉空間を加圧雰囲気P2にする。また、図17に示すように、移動部78が、加飾シート10が密着した型72を、基板40に向けて移動させる。これによって、基板40が型72の凸部72eに沿って成形される。また、加飾シート10の接着層14によって加飾シート10が基板40の内面42に貼り付けられる。
続いて、図18に示すように、第1チャンバ71及び第2チャンバ79を保持部75から離間させて、第1の密閉空間及び第2の密閉空間を開放する。また、保持部75を基板40から取り外す。その後、基板40及び加飾シート10の不要部分を除去する。このようにして、成形された基板40を含む物品35と、物品35に貼り付けられた加飾シート10と、を備える加飾物品30を作製することができる。
(加飾シートの第1の変形例)
上述の本実施の形態においては、加飾シート10の基材13が、加飾シート10を物品35に貼り付けて加飾物品30を作製した後に加飾物品30に残る例を示した。本変形例においては、基材13が、加飾シート10を物品に貼り付けて少なくとも接着層14、加飾層15及び保護層16を物品側に転写させた後、取り除かれる例について説明する。すなわち、本変形例による加飾シート10は、物品35に加飾層15を転写するための転写シートである。
加飾シート及び加飾物品
図19乃至図21を参照して、本変形例による加飾シート10及び加飾物品30について説明する。図19は、本変形例による加飾シート10の層構成を示す断面図である。図20は、図19に示す加飾シート10によって加飾された加飾物品30を示す断面図である。図21は、図20に示す加飾物品30の層構成を示す断面図である。
図19に示すように、加飾シート10は、基材13と、基材13に積層された保護層16と、保護層16に積層された加飾層15と、加飾層15に積層された接着層14と、を備える。基材13が、加飾シート10の第1面11を構成し、接着層14が、第1面11の反対側に位置する加飾シート10の第2面12を構成している。図19に示すように、加飾シート10は、基材13と保護層16との間に位置する離型層13aを更に備えていてもよい。加飾シート10は、第2面12側から物品に貼り付けられ、少なくとも接着層14、加飾層15及び保護層16が物品側に転写される。
図20に示すように、加飾物品30は、物品35と、物品35に転写された加飾シートと、を備える。物品35は、上述の本実施の形態の場合と同様に、型を用いて基板40を成形することによって作製される。なお、物品35に転写された状態の加飾シートは、基材13を含まない。基材13を含む状態の加飾シート10との区別のため、物品35に転写された状態の加飾シートには符号10Aを付す。
本変形例においては、接着層14、加飾層15及び保護層16を物品側に転写させた後、基材13は取り除かれる。このため、図21に示すように、加飾物品30に転写された加飾シート10Aは、少なくとも接着層14、加飾層15及び保護層16を含み、基材13を含まない。図21に示すように、加飾物品30の状態においては、保護層16が加飾シート10Aの第1面11を構成し、接着層14が加飾シート10Aの第2面12を構成する。
以下、本変形例による加飾シート10の層構成について説明する。なお、上述の本実施の形態における加飾シート10の層と同一の構成の層については、説明を適宜省略する。
基材13の樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、三酢酸セルロース、セロファン、ポリカーボネート、ポリウレタン系などのエラストマー系樹脂などによるものが利用される。これらのうち、成形性および剥離性が良好である点から、ポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレート(以下「PET」ということがある。)が好ましい。
基材13としては、上述の様な樹脂を含む単層又は多層構成の樹脂フィルムを使用することができる。また、基材13は、必要に応じて適宜、安定剤、可塑剤、着色剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、体質顔料等の各種添加剤を、物性調整のために含む。なお、基材13は、透明性が損なわれない範囲で着色されていてもよい。
基材13の厚みは、例えば38μm以上且つ125μm以下であり、より好ましくは38μm以上50μm以下である。また、基材13の表面は、基材13に接する他層との密着性向上のため、コロナ放電処理層、プラズマ処理層、ウレタン樹脂等によるプライマー層などによって構成されていてもよい。
また、基材13として、上述の本実施の形態における基材13と同一のものを用いてもよい。
(離型層)
離型層13aは、基材13と保護層16との間の剥離性を高めるため、必要に応じて設けられる。離型層13aは、離型層13aと基材13との間の密着性が、離型層13aと保護層16との間の密着性に比べて高くなるよう構成される。離型層13aを構成する材料としては、例えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、又はこれら樹脂と適宜の他の樹脂(アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂等)との混合物を用いることができる。
(保護層)
保護層16は、加飾物品30の加飾層15や物品35を摩耗や光、薬品等から保護するための層である。保護層16を構成する材料としては、電離放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などの樹脂であって、且つ透明性を有する樹脂が用いられる。この中でも、電離放射線硬化性樹脂が好ましく用いられる。保護層16は、例えば、電離放射線硬化性樹脂及び多官能イソシアネートを含むインキ組成物を基材13上又は離型層13aに塗布し、次に、インキ組成物を乾燥させ、その後、インキ組成物に紫外線、電子線等を照射してインキ組成物を硬化させることによって形成される。
電離放射線硬化性樹脂とは、電磁波又は荷電粒子線の中で分子を架橋・重合させ得るエネルギー量子を有するもの(例えば紫外線、電子線等)の照射により励起して、重合反応を生じることにより架橋・硬化する性能を有する樹脂である。電離放射線硬化性樹脂は、電離放射線硬化性官能基を含む。電離放射線硬化性官能基とは、電離放射線硬化性を発現しうる官能基のことであり、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、アリル基、およびエポキシ基からなる群から選択される少なくとも1種である。
電離放射線硬化性官能基を有するポリマーは、例えば、アクリル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、およびポリエーテル(メタ)アクリレートなどであり、特にウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。これらのポリマーを単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
電離放射線硬化性官能基を有するポリマーの重量平均分子量は、好ましくは5000以上且つ150000以下であり、より好ましくは20000以上且つ100000以下である。重量平均分子量が上記範囲内であれば、インキ組成物のチキソ性が得られ、良好な成形性も得られる。重量平均分子量は、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定された値であり、標準サンプルにポリスチレンを用いた条件で測定された値である。優れた高硬度性および耐スクラッチ性を得る観点から、ポリマーの二重結合当量は、50以上且つ1000以下、好ましくは100以上且つ1000以下、より好ましくは100以上且つ500以下である。二重結合当量は、電離放射線硬化性官能基1個あたりの分子量である。
多官能イソシアネートとは、イソシアネート基を2個以上有する化合物である。多官能イソシアネートは、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ナフタレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、あるいは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、メチレンジイソシアネート(MDI)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(ないしは脂環式)イソシアネート等のポリイソシアネートである。また、これら各種イソシアネートの付加体又は多量体、例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシアネート3量体(trimer)等や、ブロック化されたイソシアネート化合物等も用いられ得る。
また、多官能イソシアネートのうち、電離放射線硬化性官能基としてビニル基、(メタ)アクリロイル基、アリル基及びエポキシ基から選ばれる少なくとも一種をさらに有するものが、高硬度性の観点から特に好ましい。具体的には「Laromer LR9000(商品名)」(BASF社製)のように、エチレン性不飽和結合を有する官能基を少なくとも1個と、2個以上のイソシアネート基を有する多官能イソシアネートが好ましい。
インキ組成物は、粘度を調整する目的で溶媒を含有してもよい。溶媒は、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアルコール、メチルグリコール、メチルグリコールアセテート、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコールなどのケトン類;蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、乳酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;ニトロメタン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミドなどの含窒素化合物;プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソランなどのエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、トリクロロエタン、テトラクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素;ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレンなどのその他の物;またはこれらの混合物である。より好ましい溶剤は、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどである。
インキ組成物中の溶媒の量は、ポリマーの固形分及びその他後述する光重合開始剤などを合わせた固形分の含有量が10質量%以上且つ50質量%以下、好ましくは20質量%以上且つ40質量%以下になるよう定められる。
インキ組成物は、光重合開始剤を含んでいてもよい。光重合開始剤は、例えば、アセトフェノン系、ケトン系、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、ケタール系、アントラキノン系、ジスルフィド系、チオキサントン系、チウラム系、フルオロアミン系などの光重合開始剤である。なかでも、アセトフェノン系、ケトン系、ベンゾフェノン系が好ましく用いられる。これらの光重合開始剤は、それぞれ単独で使用することができ、また複数を組み合わせて使用することもできる。
光重合開始剤の含有量は、上記のポリマーに対して、0.5〜10質量%程度とすることが好ましく、より好ましくは1質量%以上且つ8質量%以下、さらに好ましくは3質量%以上且つ8質量%以下である。
インキ組成物は、得られる所望物性に応じて、各種添加剤を含んでいてもよい。添加剤は、例えば、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、光安定剤、重合禁止剤、架橋剤、帯電防止剤、酸化防止剤、レベリング剤、チキソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤などである。
保護層16が熱硬化性樹脂を含む場合、熱硬化性樹脂は、例えば、フェノールーホルムアルデヒド樹脂、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、アクリルポリオールをイソシアネートで硬化させた樹脂、ポリエステルポリオールをイソシアネートで硬化させた樹脂、アクリル酸をメラミンで硬化させた樹脂などである。
保護層16が熱可塑性樹脂を含む場合、熱可塑性樹脂は、例えば、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などである。
(加飾層及び接着層)
加飾層15及び接着層14は、上述の本実施の形態の場合と同一であるので、説明を省略する。
(その他の層)
上述の本実施の形態の場合と同様に、加飾シート10は、絵柄層21と接着層14との間にアンカー層を備えていてもよい。また、加飾シート10は、基材13の加飾層15を設ける面とは反対側の面に設けられた帯電防止層を備えていてもよい。
加飾物品の製造方法
次に、加飾物品30の製造方法の一例について、図22を参照して説明する。ここでは、図6乃至図11に示す上述の本実施の形態の場合と同様に、凹部72bを有する型72を用いて加飾シート10及び基板40を成形して加飾物品30を製造する例について説明する。なお、加飾シート10及び基板40を型72に密着させて基板40を成形するまでの工程は、図6乃至図10に示す上述の本実施の形態の場合と同一であるので、説明を省略する。
加飾シート10及び基板40を型72に密着させて基板40を成形した後、図22に示すように、第1チャンバ71及び第2チャンバ79を保持部75から離間させて、第1の密閉空間及び第2の密閉空間を開放する。また、型72を、基板40に転写された接着層14、加飾層15及び保護層16を少なくとも含む加飾シート10Aから剥離させる。このとき、基材13は型72の側に残る。また、保持部75を基板40から取り外す。その後、基板40及び加飾シート10Aの不要部分を除去する。このようにして、成形された基板40を含む物品35と、物品35に転写された加飾シート10Aと、を備える加飾物品30を作製することができる。
本変形例においても、図14乃至図18に示す上述の加飾物品の製造方法の第1の変形例の場合と同様に、凸部72eを有する型72を用いて加飾シート10及び基板40を成形して加飾物品30を製造してもよい。この場合も、図23に示すように、加飾シート10及び基板40を型72に密着させて基板40を成形した後、型72を、基板40に転写された接着層14、加飾層15及び保護層16を少なくとも含む加飾シート10Aから剥離させる。このとき、基材13は型72の側に残る。
(加飾シートの第2の変形例)
上述の本実施の形態及び各変形例においては、加飾層15が絵柄層21を含む例を示した。しかしながら、加飾層15によって所望の機能を加飾物品30に付与することができる限りにおいて、加飾層15の具体的な構成が特に限られることはない。本変形例においては、加飾層15が、外光の反射を抑制する防眩層として機能する例を説明する。なお、本変形例においては、加飾シート10の基材13が、加飾シート10を物品35に貼り付けて加飾物品30を作製した後に加飾物品30に残る場合について説明する。
図24は、本変形例による加飾シート10を示す断面図である。図24に示すように、加飾シート10は、基材13と、基材13に積層された接着層14と、基材13の面のうち接着層14が設けられる側とは反対側に位置する面に設けられた加飾層15と、を備える。加飾層15は、外光の反射を抑制する防眩層22を有する。防眩層22は、例えば、基材13に埋め込まれた複数のビーズ23を含む。ビーズ23は、基材13の表面から部分的に露出していてもよい。
ビーズ23は、例えば1μm以上且つ20μm以下の平均粒子径を有する。平均粒子径は、例えば、任意の領域で抽出された100個のビーズ23の粒子径を測定し、測定結果を平均することによって算出される。ビーズ23の形状は、例えば球状である。ビーズ23の具体例としては、1.59の屈折率を有するスチレンビーズ、1.57の屈折率を有するメラミンビーズ、1.49の屈折率を有するアクリルビーズ、1.54の屈折率を有するアクリル−スチレンビーズ、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズ等のプラスチックビーズを挙げることができる。ビーズ23は、好ましくは、透明性を有する。
図25は、図24に示す加飾シートによって加飾された加飾物品を示す断面図である。図25に示すように、加飾層15のビーズ23は、加飾物品30の表面を構成する基材13に設けられている。このため、加飾物品30に入射した外光は、ビーズ23によって様々な方向へ散乱される。これによって、加飾物品30に照明光や太陽光が映り込むことを抑制することができる。
なお、図24においては、防眩層22が、基材13とは別個の部材であるビーズ23を含む例を示したが、外光の反射を抑制することができる限りにおいて、防眩層22の具体的な構成が特に限られることはない。例えば、防眩層22は、基材13の表面を加工することによって基材13の表面に形成された凹凸構造であってもよい。
(加飾シートの第3の変形例)
本変形例においては、転写シートとして利用される加飾シート10が、上述のビーズ23を含む加飾層15を備える例について説明する。
図26は、本変形例による加飾シート10を示す断面図である。図26に示すように、加飾シート10は、保護層16と、保護層16に積層された接着層14と、保護層16の面のうち接着層14が設けられる側とは反対側に位置する面に設けられた加飾層15と、加飾層15に積層された基材13と、を備える。加飾層15は、外光の反射を抑制する防眩層22を有する。防眩層22は、例えば、保護層16に埋め込まれた複数のビーズ23を含む。ビーズ23は、保護層16の表面から部分的に露出していてもよい。加飾シート10は、基材13と加飾層15との間に位置する離型層13aを更に備えていてもよい。
図27は、図26に示す加飾シートによって加飾された加飾物品を示す断面図である。図27に示すように、加飾層15のビーズ23は、加飾物品30の表面を構成する保護層16に設けられている。このため、加飾物品30に入射した外光は、ビーズ23によって様々な方向へ散乱される。これによって、加飾物品30に照明光や太陽光が映り込むことを抑制することができる。
なお、本変形例においても、防眩層22の具体的な構成が特に限られることはない。例えば、防眩層22は、保護層16の表面を加工することによって保護層16の表面に形成された凹凸構造であってもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 加飾シート
11 第1面
12 第2面
13 基材
14 接着層
15 加飾層
16 保護層
21 絵柄層
22 防眩層
23 ビーズ
25 セパレータフィルム
30 加飾物品
35 物品
36 凹部
40 基板
41 外面
42 内面
51 第1ロール
52 絵柄形成装置
53 第2ロール
54 塗布装置
55 乾燥装置
56 第3ロール
57 積層ロール
58 第4ロール
70 加飾物品製造装置
71 第1チャンバ
72 型
72a 成形部
72b 凹部
72c 枠部
72d 溝
72e 凸部
73 吸着部
74 第1加熱部
75 保持部
76 第2加熱部
77 第1圧力調整部
78 移動部
79 第2チャンバ
80 第2圧力調整部

Claims (4)

  1. 成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品を製造する製造装置であって、
    第1チャンバと、
    前記第1チャンバに配置された型と、
    前記型に密着する前記加飾シートを加熱する第1加熱部と、
    前記物品を形成するための基板を、前記基板が前記型とは反対側で前記加飾シートと対向するよう保持する保持部と、
    前記基板を加熱する第2加熱部と、
    前記第1チャンバ及び前記基板によって密閉された前記型の周囲の第1の密閉空間を減圧させる第1圧力調整部と、
    前記第1の密閉空間が前記第1圧力調整部によって減圧された環境下で、前記加飾シートが密着した前記型を、前記保持部によって保持された基板に向けて相対的に移動させて、前記型に密着している前記加飾シートに前記基板を密着させる移動部と、を備える、製造装置。
  2. 前記基板に対して前記第1チャンバとは反対側に位置する第2チャンバと、
    前記第2チャンバ及び前記基板によって密閉された第2の密閉空間を加圧する第2圧力調整部と、を更に備える、請求項1に記載の製造装置。
  3. 成形され、且つ加飾層を含む加飾シートが貼り付けられた物品を製造する製造方法であって、
    前記加飾シートを加熱する第1加熱工程と、
    型に前記加飾シートを密着させる密着工程と、
    基板を加熱する第2加熱工程と、
    前記加飾シートが密着した型の周囲の第1の密閉空間を減圧する減圧工程と、
    前記第1の密閉空間が減圧された環境下で、前記加飾シートが密着した前記型を前記基板に向けて相対的に移動させて、前記型に密着している前記加飾シートに前記基板を密着させて基板を成形する成形工程と、を備える、製造方法。
  4. 前記基板に対して前記第1の密閉空間とは反対側に第2の密閉空間を形成し、前記第2の密閉空間を加圧する加圧工程を更に備える、請求項3に記載の製造方法。
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