JP2017205894A - 画像形成装置、生体情報計測方法および生体情報計測プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 画像形成装置は、ユーザーの生体情報を計測する計測部と、計測された生体情報を解析する解析部と、ジョブを受け付けるジョブ受付部59と、ジョブ受付部59によりジョブが受け付けられる確率の低い低頻度期間を決定する時間帯決定部53と、低頻度期間に計測部による計測が可能な計測可能状態にする駆動制御部53と、を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】 画像形成装置は、ユーザーの生体情報を計測する計測部と、計測された生体情報を解析する解析部と、ジョブを受け付けるジョブ受付部59と、ジョブ受付部59によりジョブが受け付けられる確率の低い低頻度期間を決定する時間帯決定部53と、低頻度期間に計測部による計測が可能な計測可能状態にする駆動制御部53と、を備える。
【選択図】 図4
Description
この発明は、画像形成装置、生体情報計測方法および生体情報計測プログラムに関し、特に、ユーザーの生体情報を計測可能な画像形成装置、その画像形成装置で実行される生体情報計測方法および生体情報計測プログラムに関する。
職場には、複合機(以下「MFP」という)で代表される画像形成装置が設置されることが多い。一方、職場環境におけるユーザーの健康状態をチェックするために、ユーザーの生体情報を計測する画像形成装置が知られている。例えば、特開2006−34586号公報には、画像形成装置の操作パネルの両端に電極、右端に指紋による生体認証装置、内部には生体インピーダンス測定部、制御部および時計を設け、生体認証装置で個人認証を済ませた使用者が両手を電極に接触させると生体インピーダンス測定部で使用者の生体インピーダンスを測定し、あらかじめ記憶装置に記憶させた身長、体重などの生体情報から、制御部で体脂肪率を計算し、この計算結果と測定日時を記憶装置に記憶させ、測定結果を蓄積する画像形成装置が記載されている。
しかしながら、MFPで生体情報を計測している間は、そのユーザーが操作パネルを独占してしまうため、他のユーザーがMFPを操作できなくなってしまう問題がある。特に、MFPは、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、プリント機能などの複数の機能を有するため、ユーザーがこれらの機能を実行させることができなくなってしまうといった問題がある。
特開2006−34586号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することが可能な生体情報計測方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することが可能な生体情報計測プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像形成装置は、ユーザーの生体情報を計測する計測手段と、計測された生体情報を解析する解析手段と、ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、ジョブ受付手段によりジョブが受け付けられる確率の低い低頻度期間を決定する時間帯決定手段と、低頻度期間に計測手段による計測が可能な計測可能状態にする駆動制御手段と、を備える。
この局面によれば、ジョブが受け付けられる確率の低い低頻度期間に計測可能状態にするので、ジョブが受け付けられる期間と生体情報を計測する期間とが重なる確率を低くすることができる。その結果、生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することが可能な画像形成装置を提供することができる。
好ましくは、ジョブ受付手段により受け付けられたジョブが受け付けられた日時を示すジョブ履歴情報を記憶するジョブ履歴記憶手段を、さらに備え、時間帯決定手段は、ジョブ履歴情報に基づいてジョブ受付手段によりジョブが受け付けられる頻度が所定の値以下の期間を低頻度期間に決定する。
この局面に従えば、ジョブが受け付けられる頻度が所定値以下の期間に生体情報を計測可能にするので、ジョブが受け付けられる確率の低い期間に、生体情報の計測を可能にすることができる。
好ましくは、動作モードを通常モードと、通常モードよりも消費電力が低い省電力モードとのいずれかに切り換えるモード切換手段と、省電力モードの期間を定めたスケジュールを設定するスケジュール設定手段と、をさらに備え、時間帯決定手段は、スケジュールにより省電力モードに定められた期間を、低頻度期間に決定する。
この局面に従えば、スケジュールにより省電力モードに定められた期間に生体情報の計測を可能とするので、消費電力が低い期間に生体情報の計測を可能にすることができる。
好ましくは、動作モードが通常モードの場合に、解析手段により解析された結果を表示する結果表示手段と、動作モードが省電力モードの場合に、解析手段により解析された結果を外部に送信する結果送信手段と、をさらに備える。
この局面に従えば、省電力モードにおける消費電力を低減することができる。
好ましくは、省電力モードの期間は、ジョブの実行が可能な再起動可能期間と、ジョブの実行が不可能な再起動不可期間とを含み、時間帯決定手段は、スケジュールにより定められた再起動可能期間を低頻度期間に決定することなく、スケジュールに定められた再起動不可能期間を低頻度期間に決定する。
この局面に従えば、再起動不可能期間に生体情報の計測を可能とするので、ジョブが受け付けられる期間と生体情報を計測する期間とが重ならないようにすることができる。
好ましくは、ユーザーを認証する認証手段と、低頻度期間に認証されたユーザーを割り当てる予約手段と、認証されたユーザーが割り当てられた低頻度期間を、認証されたユーザーに通知する予約期間通知手段と、をさらに備える。
この局面に従えば、低頻度期間に認証されたユーザーを割り当て、低頻度期間を認証されたユーザーに通知するので、低頻度期間に生体情報が計測される確率を高くすることができる。
好ましくは、低頻度期間に認証手段によりユーザーが認証される場合、当該低頻度期間が認証されたユーザー以外のユーザーに割り当てられている場合、計測手段による計測を許可しない制限手段を、さらに備える。
この局面に従えば、低頻度期間に生体情報を計測可能なユーザーを制限するので、生体情報が計測される時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
好ましくは、計測手段により認証手段により認証されたユーザーの生体情報が計測される場合、解析手段により解析された結果を認証されたユーザーと関連付けた計測履歴情報を記憶する計測履歴記憶手段と、計測履歴情報に基づいて、計測手段による生体情報の計測が所定期間されていないユーザーを未測定ユーザーとして特定する未測定ユーザー特定手段と、をさらに備え、予約手段は、未測定ユーザーを低頻度期間に割り当てる。
この局面に従えば、生体情報の計測が所定期間されていないユーザーに低頻度期間を割り当てるので、ユーザーごとに所定期間内に生体情報が計測される確率を高くすることができる。
好ましくは、時間帯決定手段は、予約手段によりユーザーが割り当てられた低頻度期間に当該低頻度期間に割り当てられたユーザーの生体情報が計測されない場合、当該低頻度期間を所定時間延長する延長手段を含む。
この局面に従えば、ユーザーに割り当てられた低頻度期間を延長するので、ユーザーが生体情報を計測する期間を確保することができる。
好ましくは、時間帯決定手段は、低頻度期間内に低頻度期間に割り当てられたユーザーの生体情報に基づいた解析手段による解析が終了することに応じて、低頻度期間を終了させる終了手段を含む。
この局面に従えば、低頻度期間に割り当てられたユーザーの生体情報に基づいた解析が終了することに応じて、低頻度期間を終了させるので、生体情報が計測される時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
好ましくは、駆動制御手段は、予約手段によりユーザーが割り当てられた低頻度期間に計測可能状態にし、予約手段によりユーザーが割り当てられていない低頻度期間に、計測手段による計測が不可能な計測不可能状態にする。
この局面に従えば、ユーザーが割り当てられている頻度期間に生体情報を計測可能にし、ユーザーが割り当てられていない頻度期間に生体情報を計測不可能にするので、生体情報が計測される時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
好ましくは、駆動制御手段は、低頻度期間に計測不可能状態にし、低頻度期間以外の期間に計測手段による計測が不可能な計測不可能状態にする。
この局面に従えば、頻度期間に生体情報を計測可能にし、頻度期間以外の期間に生体情報を計測不可能にするので、生体情報が計測される時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
好ましくは、ユーザーによる操作を受け付ける操作受付手段を、さらに備え、駆動制御手段は、計測可能状態において計測手段および解析手段に供給される電力が遮断されている場合、操作受付手段により所定の操作が受け付けられることに応じて、計測手段および解析手段に電力を供給する。
この局面に従えば、生体情報を計測可能にしつつ消費電力を低減することができる。
この発明の他の局面によれば、生体情報測定方法は、画像形成装置で実行される生体情報測定方法であって、画像形成装置は、ユーザーの生体情報を計測する計測手段と、計測された生体情報を解析する解析手段と、を備え、ジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、低頻度期間を決定する時間帯決定ステップと、低頻度期間に計測手段による計測が可能な状態にする駆動制御ステップと、を含む。
この局面に従えば、生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することが可能な生体情報計測方法を提供することができる。
この発明の他の局面によれば、生体情報測定プログラムは、画像形成装置を制御するコンピューターで実行される生体情報測定プログラムであって、画像形成装置は、ユーザーの生体情報を計測する計測手段と、計測された生体情報を解析する解析手段と、を備え、ジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、低頻度期間を決定する時間帯決定ステップと、低頻度期間に計測手段による計測が可能な状態にする駆動制御ステップと、をコンピューターに実行させる。
この局面に従えば、生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することが可能な生体情報計測プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、画像が形成された用紙を処理する後処理部155と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160と、解析部171と、計測部173と、を含む。
自動原稿搬送装置120は、原稿トレイに載置された原稿を、原稿読取部130に供給する。自動原稿搬送装置120は、原稿トレイに複数枚の原稿が載置される場合、複数枚の原稿をさばいて、1枚ずつ順に原稿読取部130に搬送する。
原稿読取部130は、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子を含み、自動原稿搬送装置120から搬送される原稿を光学的に読取って電子データとしての画像を出力する。
画像形成部140は、レーザプリンタであり、原稿読取部130が出力する画像またはHDD115に記憶された画像を、給紙部150から供給される紙などの記録媒体に形成することにより、可視化する。画像形成部140は、カラープリントの場合には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーで画像を形成する。なお、画像形成部140は、インクジェットプリンタであってもよい。
後処理部155は、画像形成部140により画像が形成された1以上の用紙を並び替えて排紙するソート処理、パンチ穴加工するパンチ処理、ステープル針を打ち込むステープル処理を実行する。
操作パネル160は、表示部161と、操作部163と、第1電極175Aと、第2電極175Bと、を含む。
計測部173は、第1電極175Aおよび第2電極175Bと接続される。計測部173は、CPU111により制御され、第1電極175Aの電位と、第2電極175Bの電位とを検出し、検出された電位の差を心電位として計測する。計測部173は、計測された心電位をCPU111に出力する。計測部173は、第1電極175Aの電位と、第2電極175Bの電位とが検出されている間、継続して心電位を計測し、所定時間間隔でCPU111に心電位を出力する。
解析部171は、CPU111により制御され、計測部173により計測された心電位を解析し、解析結果を生成する。解析部171は、解析結果をCPU111に出力する。心電位の解析方法については、周知な方法を用いることができる。例えば、解析部171は、所定時間内に計測された心電位に基づいて解析する。また、解析部171は、ユーザーの身体の特徴を示す情報、例えば、性別、年齢、身長、体重等を用いて、心電位を解析するようにしてもよい。これにより、ユーザーの身体の特徴に応じた解析結果を生成することができる。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、CD−ROM118が装着される外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155、操作パネル160、解析部171および計測部173と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
通信I/F部112は、MFP100をネットワークに接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、ネットワークに接続されたコンピューターとの間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワークを介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置117は、CD−ROM(Compact Disk ROM)118が装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD−ROM118にアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD−ROM118に記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM118に限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリであってもよい。
また、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、通信I/F部112を介してネットワークに接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、通信I/F部112を介してネットワークに接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられる。図3は、操作パネルの一例を示す平面図である。なお、図3中の点線は、操作パネル160中でハードキー部167が配置される領域を示すために付したもので、実際には存在しない。図3を参照して、操作パネル160は、表示部161と、操作部163と、表示部161の左右それぞれの近傍に配置された第1電極175Aおよび第2電極175Bと、を含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。
操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、透明な部材からなり、表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。ユーザーがMFP100を操作する場合は直立した姿勢となる場合が多いので、表示部161の表示面、タッチパネル165の操作面およびハードキー部167は、上方を向いて配置される。ユーザーが表示部161の表示面を容易に視認することができ、ユーザーが指で操作部163を容易に指示することができるようにするためである。第1電極175Aおよび第2電極175Bそれぞれは、ユーザーの指が接触すると、ユーザーの指の電位を、生体情報として検出し、検出した電位を計測部173に出力する。
図4は、第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図4に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶されたジョブ実行プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。図4を参照して、CPU111は、ユーザーを認証する認証部51と、解析部171および計測部173を制御する駆動制御部53と、時間帯決定部55と、スケジュールを設定するスケジュール設定部57と、ジョブを受け付けるジョブ受付部59と、ジョブを実行するジョブ実行部61と、ジョブの履歴を記憶するジョブ履歴記憶部63と、動作モードを切り換えるモード切換部65と、予約部67と、未測定ユーザー特定部69と、計測履歴記憶部71と、予約期間通知部73と、結果通知部75と、を含む。
認証部51は、操作パネル160を操作するユーザーを認証する。認証部51は、操作パネル160に入力されるユーザーによる認証操作に従って、ユーザーが入力する認証情報を受け付け、受け付けられた認証情報が、予め記憶されていれば認証し、ユーザーを特定する。認証部51は、認証したユーザーを識別するためのユーザー識別情報を駆動制御部53、未測定ユーザー特定部69およびモード切換部65に出力する。例えば、認証情報をユーザーIDとパスワードとの組とする場合、表示部161にログイン画面を表示し、ユーザーがログイン画面にしたがって操作部163に入力する認証情報を受け付ける。また、認証情報を、ユーザーの指紋とする場合、操作パネル160に指紋読取装置を設け、ユーザーが指紋読取装置に指紋を読み取らせる認証操作を入力する場合、指紋読取装置で読み取った指紋が予め登録されていれば、指紋で特定されるユーザーを認証する。また、認証情報を、ユーザーの静脈パターンとする場合、操作パネル160に静脈パターン読取装置を設け、ユーザーが静脈パターン読取装置に静脈パターンを読み取らせる認証操作を入力する場合、静脈パターン読取装置で読み取った静脈パターンが予め登録されていれば、静脈パターンで特定されるユーザーを認証する。また、認証情報を、ユーザーの虹彩とする場合、操作パネル160に虹彩読取装置を設け、ユーザーが虹彩読取装置に虹彩を読み取らせる認証操作を入力する場合、虹彩読取装置で読み取った虹彩が予め登録されていれば、虹彩で特定されるユーザーを認証する。
また、ユーザーに割り当てられたカード識別情報を記憶する磁気カードまたはICカードを用いる場合、カード識別情報を認証情報とするようにしてもよい。この場合、操作パネル160にカード読取装置を設け、ユーザーがカード読取装置に磁気カードまたはICカードを読み取らせる認証操作を入力する場合、認証部51は、カード読取装置で読み取ったカード識別情報が登録されていれば、カード識別情報が割り当てられたユーザーを認証する。さらに、ユーザーに割り当てられた携帯情報装置の装置識別情報を認証情報とするようにしてもよい。この場合、MFP100に所定の範囲で無線による通信が可能な近距離通信装置を備えるようにし、認証部51は、近距離通信装置が通信可能となった携帯情報装置から受信する装置識別情報が予め登録されていれば、その装置識別情報で特定される携帯情報装置が割り当てられたユーザーを認証する。近距離通信は、例えば、NFC(Near Field Communication)の規格に基づく通信であってもよいし、Bluetooth(登録商標)の規格に基づく通信であってもよい。
なお、認証に用いるユーザーIDとパスワードとの組、指紋、静脈パターンまたは虹彩等のユーザーの生体に関する情報、またはカード識別情報等の認証情報をユーザーごとにHDD115に記憶しておくようにしてもよいし、外部の装置、例えば、MFP100とネットワークで接続されたサーバーなどに記憶しておくようにしてもよい。認証情報を外部の装置に記憶する場合には、認証部51が、外部の装置に認証処理を依頼し、外部の装置で認証処理を実行した結果を外部の装置から受信するようにしてもよい。
駆動制御部53は、認証部51からユーザー識別情報が入力された後に、そのユーザー情報を取得する。ユーザー情報は、ユーザーの身体の特徴を示す情報であり、例えば、性別、年齢、身長、体重等である。駆動制御部53は、ユーザー情報を設定するための設定画面を表示部161に表示し、ユーザーが操作部163に入力するユーザー情報を受け付ける。駆動制御部53は、受け付けられたユーザー情報をユーザー識別情報と関連付けてHDD115に記憶する。なお、駆動制御部53は、認証部51から入力されたユーザー識別情報に関連付けられたユーザー情報がHDD115に記憶されている場合には、設定画面を表示部161に表示することなく、HDD115からユーザー識別情報に関連付けられたユーザー情報を読み出す。駆動制御部53は、取得されたユーザー情報を解析部171に出力する。
駆動制御部53は、解析部171および計測部173を制御し、計測部173が出力する心電位を取得し、取得された心電位を解析部171に出力する。具体的には、駆動制御部53は、解析部171および計測部173に電力を供給する状態と電力を遮断する状態とを切り換える。以下、解析部171および計測部173に電力を供給する状態を、計測可能状態といい、解析部171および計測部173に供給する電力を遮断する状態を、計測不可能状態という。駆動制御部53は、解析部171および計測部173に電力を供給する場合、計測部173に計測指示を出力し、計測部173に心電位を計測させる。計測部173は、計測指示が入力された後に、第1電極175Aおよび第2電極175Bそれぞれで電位が検出される場合に心電位を計測し、出力する。駆動制御部53は、計測部173に計測指示を出力した後に計測部173から心電位が入力されると計測状態を検出する。計測状態は、ユーザーが第1電極175Aおよび第2電極175Bに接触し、計測部173が心電位を計測している状態である。
駆動制御部53は、計測状態を検出することに応じて、解析部171に認証部51から入力されるユーザー情報と計測開始信号とを出力し、計測部173から連続して取得される心電位を解析部171に連続して出力する。解析部171は、駆動制御部53から入力される心電位に基づいて、ユーザー情報に対応する解析結果を生成する。解析部171は、解析が終了して解析結果を生成することに応じて、解析結果をCPU111に出力するので、駆動制御部53は、解析部171から解析結果が入力されることに応じて、解析結果とユーザー識別情報との組を計測履歴記憶部71に出力し、ユーザー識別情報を時間帯決定部55に出力する。
なお、計測部173が、計測指示の入力に係わらず、第1電極175Aおよび第2電極175Bそれぞれで電位が検出される場合に心電位を計測し、出力するようにしてもよい。この場合、駆動制御部53は、計測指示を計測部173に出力することなく、計測部173から心電位が入力されることに応じて、計測状態を検出するようにすればよい。また、本実施の形態においては、解析部171がユーザーの生体情報として心電位を解析する場合を例に示すが、生体情報であれば、脈拍、心拍数、血圧等を解析して、人体の状態を示す値を算出するようにしてもよい。
ジョブ受付部59は、ジョブを受け付ける。ジョブ受付部59は、ユーザーが操作部163を操作してジョブを入力する場合、操作部163により受け付けられたジョブを受け付ける。ジョブ受付部59は、認証部51から操作部163を操作するユーザーのユーザー識別情報が入力される。ジョブ受付部59は、操作部163によりジョブが受け付けられる場合、受け付けられたジョブと、認証部51から入力されるユーザー識別情報との組をジョブ実行部61に出力する。
ジョブ受付部59は、通信I/F部112が、外部の装置からプリントジョブを受信する場合、プリントジョブを送信してきた装置を特定し、その装置からプリントジョブの実行を指示したユーザーのユーザー識別情報を取得する。ジョブ受付部59は、受信されたプリントジョブと、取得されたユーザー識別情報との組をジョブ実行部61に出力する。なお、プリントジョブに、ユーザー識別情報が含まれる場合があり、この場合には、ジョブ受付部59は、プリントジョブに含まれるユーザー識別情報からプリントジョブの実行を指示したユーザーを特定する。
ジョブ実行部61は、ジョブ受付部59により受け付けられたジョブを実行する。ジョブ実行部61は、ジョブを実行することに応じて、実行したジョブを識別するためのジョブ識別情報と、ジョブの実行を指示したユーザーのユーザー識別情報と、をジョブ履歴記憶部63に出力する。ジョブ実行部61が実行可能なジョブは、例えば、自動原稿搬送装置120および原稿読取部130を制御して、原稿を読み取って画像データを出力するスキャン処理、ファクシミリ部116を制御して画像データであるファクシミリデータを送受信するファクシミリ送受信処理、通信I/F部112を制御して画像データを送受信するデータ送受信処理、画像形成部140および給紙部150を制御して画像データの画像を用紙に形成する処理の1以上を定める。例えば、スキャン処理と画像形成処理とを定めたコピージョブは、原稿を読み取って得られる画像データの画像を用紙に形成する処理を定める。また、データ送受信処理と画像形成処理とを定めたプリントジョブは、通信I/F部112が外部から受信した画像データの画像を用紙に形成する処理を定める。
ジョブ履歴記憶部63は、ジョブ実行部61からジョブ識別情報とユーザー識別情報とが入力されることに応じて、ジョブ履歴情報をHDD115に記憶する。ジョブ履歴情報は、ジョブが実行された履歴を示し、少なくともジョブが実行された日時を含む。ここでは、ジョブ履歴情報は、ジョブ識別情報と、ユーザー識別情報と、ジョブが実行された日時とを含む。ここでは、ジョブが実行された日時を、ジョブ履歴記憶部63にジョブ実行部61からジョブ識別情報とユーザー識別情報とが入力された時点の日時としている。
モード切換部65は、MFP100の動作モードを通常モードと省電力モードとのいずれかに切り換える。モード切換部65は、動作モードを結果通知部75に出力する。省電力モードにおけるMFP100の消費電力は、通常モードにおける消費電力よりも低い。モード切換部65は、省電力モードにおいて、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155および操作パネル160に供給する電力を遮断する。なお、電力を遮断することなく、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155および操作パネル160それぞれを、消費電力が低くなる状態に切り換えるようにしてもよい。また、モード切換部65は、省電力モードにおいて、通信I/F部112、HDD115、ファクシミリ部116および外部記憶装置117に供給する電力を遮断する、または、それらを消費電力が低くなる状態に切り換えるようにしてもよい。
スケジュール設定部57は、省電力期間を定めたスケジュールを設定する。例えば、MFP100を管理する管理者による操作に従って、省電力期間を受け付け、受け付けられた省電力期間をスケジュールに設定する。スケジュール設定部57が設定するスケジュールは、限定するものではないが、ここでは1週間分としている。1週間のスケジュールが毎週繰り返される。スケジュール設定部57が設定するスケジュールは、1日分、1月分、1年分であってもよい。省電力期間は、再起動可能期間と再起動不可能期間とを含む。スケジュール設定部57は、省電力期間を受け付ける場合、再起動可能期間と再起動不可能期間との何れであるかを選択する操作を受け付け、再起動可能期間を選択する操作を受け付ける場合、再起動可能期間をスケジュールに設定し、再起動不可能期間を選択する操作を受け付ける場合、再起動不可能期間をスケジュールに設定する。再起動不可能期間は、例えば、就業時間以外の昼休みの期間、夜間の期間とするのが好ましい。なお、他のコンピューターで生成されたスケジュールを、HDD116に記憶するようにしてもよい。
モード切換部65は、動作モードを通常モードに切り換えている状態で、操作部163によって所定時間TH1継続してユーザーによる操作を受け付けない期間が経過すると、動作モードを省電力モードに切り換える。モード切換部65は、省電力モードの状態で、操作部163によってユーザーによる操作を受け付ける場合、操作を受け付けた時点が、スケジュールによって省電力期間以外の期間または再起動可能期間に設定されている場合、動作モードを通常モードに切り換える。モード切換部65が、動作モードを省電力モードから通常モードに切り換える場合に、操作部163によって受け付けるユーザーによる操作は、認証操作以外の操作とするのが好ましい。この場合、動作モードを省電力モードに切り換えている状態で、認証部51によってユーザーが認証される段階では、モード切換部65は、動作モードを通常モードに切り換えない。モード切換部65は、省電力モードの状態で、操作部163によってユーザーによる操作を受け付ける場合、操作を受け付けた時点が、スケジュールによって再起動不可能期間に設定されている場合は、動作モードを通常モードに切り換えることなく、省電力モードを維持する。
なお、省電力期間は、再起動可能期間と再起動不可能期間とを含まないようにしてもよい。この場合、モード切換部65は、動作モードを通常モードに切り換えている状態で、操作部163によって所定時間TH1継続してユーザーによる操作を受け付けない期間が経過すると、動作モードを省電力モードに切り換える。モード切換部65は、省電力モードの状態で、操作部163によってユーザーによる操作を受け付ける場合、動作モードを通常モードに切り換える。
時間帯決定部55は、低頻度期間を決定する。時間帯決定部55は、ジョブ受付部59によりジョブが受け付けられる頻度が所定の値以下の期間を低頻度期間に決定する。ジョブ受付部59は、ジョブ履歴記憶部63により記憶されたジョブ履歴情報に基づいて、ジョブ受付部59によりジョブが受け付けられる頻度が所定の値以下の期間を決定する。また、時間帯決定部55は、スケジュール設定部57においてスケジュールで省電力期間であって、再起動不可能期間に設定された期間を低頻度期間に決定する。なお、省電力期間が、再起動可能期間と再起動不可能期間とを含まないようにする場合、時間帯決定部55は、スケジュール設定部57においてスケジュールで省電力期間に設定された期間を低頻度期間に決定する。
駆動制御部53は、時間帯決定部55から低頻度期間が入力される。駆動制御部64は、時間帯決定部55から入力される低頻度期間の間、計測可能状態に設定する。駆動制御部64は、低頻度期間において、解析部171および計測部173に電力を供給する。駆動制御部64は、低頻度期間以外の間は計測不可能状態に設定し、解析部171および計測部173に供給する電力を遮断する。駆動制御部64は、低頻度期間以外の間は、認証部51からユーザー識別情報が入力されても、解析部171および計測部173に電力を供給しない。
なお、計測可能状態を、解析部171および計測部173を駆動可能な状態とし、駆動制御部53は、計測可能状態においてユーザーがログインしている間のみ解析部171および計測部173に電力を供給するようにしてもよい。この場合、駆動制御部64は、低頻度期間を計測可能状態に設定し、計測可能状態において、認証部51からユーザー識別情報が入力されることに応じて、解析部171および計測部173に電力を供給し、ユーザーがログアウトすることに応じて、解析部171および計測部173に供給される電力を遮断する。駆動制御部64は、低頻度期間以外の間は計測不可能状態に設定し、解析部171および計測部173に供給する電力を遮断する。駆動制御部64は、計測不可能状態においては、認証部51からユーザー識別情報が入力されても、解析部171および計測部173に電力を供給しない。これにより、低頻度期間における解析部171および計測部173により消費される電力を低減することができる場合がある。
計測履歴記憶部71は、駆動制御部53から解析結果とユーザー識別情報との組が入力されることに応じて、計測履歴情報をHDD115に記憶する。計測履歴情報は、解析結果、ユーザー識別情報および日時とを含む。計測履歴記憶部71は、駆動制御部53から入力される解析結果とユーザー識別情報との組に、駆動制御部53から解析結果とユーザー識別情報との組が入力された時点の日時とを追加することにより計測履歴情報を生成する。
未測定ユーザー特定部69は、所定の時間TH2以上心電位を計測していない未測定ユーザーを特定する。未測定ユーザー特定部69は、認証部51から認証されたユーザーのユーザー識別情報が入力されることに応じて、計測履歴記憶部71により記憶された計測履歴情報のうちから、認証部51から入力されるユーザー識別情報を含む計測履歴情報を抽出する。未測定ユーザー特定部69は、抽出された1以上の計測履歴情報に含まれる日時のうちで最も後の日時を特定する。そして、未測定ユーザー特定部69は、特定された日時からの経過時間が所定の時間TH2以上ならば認証部51により認証されたユーザーを未測定ユーザーに特定する。未測定ユーザー特定部69は、未測定ユーザーを特定する場合、未測定ユーザーのユーザー識別情報を予約部67に出力する。
予約部67は、未測定ユーザーに対する予約期間を決定する。具体的には、予約部67は、未測定ユーザー特定部69から未測定ユーザーのユーザー識別情報が入力され、時間帯決定部55から低頻度期間が入力される。予約部67は、未測定ユーザー特定部69から未測定ユーザーのユーザー識別情報が入力されることに応じて、そのユーザー識別情報を時間帯決定部55から入力される低頻度期間いずれかを未測定ユーザーに対する予約期間に決定する。予約部67は、未測定ユーザーの予約期間を決定する場合、未測定ユーザーのユーザー識別情報と予約期間に決定された低頻度期間とを関連付ける。例えば、予約部67は、未測定ユーザーの予約期間に決定された低頻度期間と、未測定ユーザーのユーザー識別情報とを関連付けた予約情報をHDD115に記憶する。予約部67は、予約情報を予約期間通知部73および駆動制御部53に出力する。
なお、時間帯決定部55から入力される低頻度期間のうち他のユーザーに割り当てられた低頻度期間をユーザーが選択できないようにしてもよい。この場合には、1つの低頻度期間に一人のユーザーが割り当てられるので、複数のユーザーが同じ低頻度期間に心電位を計測するためにMFP100を利用するのを回避することができる。また、時間帯決定部55から入力される低頻度期間のうち他のユーザーに割り当てられた低頻度期間をユーザーが選択可能にしてもよい。
また、予約部67は、時間帯決定部55から複数の低頻度期間が入力される場合、開始日時が最も早い低頻度期間を、未測定ユーザーの予約期間に決定するようにしてもよい。なお、予約部67は、開始日時が最も早い低頻度期間に限らず、時間帯決定部55から入力される複数の低頻度期間の任意の1つを未測定ユーザーの予約期間に決定すればよい。
さらに、予約部67は、MFP100とネットワークで接続された他のMFPから低頻度期間を取得するようにして、他のMFPの低頻度期間に未測定ユーザーを関連付けることにより、予約情報を生成するようにしてもよい。この場合には、予約情報を他のMFPに送信し、他のMFPにおいて、未測定ユーザーが低頻度期間に関連付けられる。
予約期間通知部73は、予約部67から入力される予約情報に基づいて、未測定ユーザーに予約期間を通知する。具体的には、予約情報に含まれる予約期間の開始日時から予め定められた期間だけ前になると、予約情報に含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーに、メッセージを送信する。予約期間の前に未測定ユーザーに予約期間を通知するので、予約期間に心電位の測定がされる確率が高くなることが期待される。例えば、HDD115に、ユーザーごとに電子メールアドレスを関連付けたアドレス帳が予め記憶されている場合、予約期間通知部73は、予約情報に含まれるユーザー識別情報に関連付けられた電子メール宛ての電子メールを生成し、送信する。電子メールは、予約情報に含まれる予約期間を少なくとも含み、その予約期間に心電位の計測を促すメッセージを含んでもよい。なお、予約期間通知部73が未測定ユーザーに予約期間を通知するタイミングは、予約期間中であってもよいし、予約期間の後であってもよい。予約期間中に通知する場合には、予約期間中に心電位が測定される場合があるからである。
駆動制御部53は、制限部81を含む。制限部81は、予約部67から予約情報が入力される場合、予約期間における未測定ユーザー以外のユーザーによる心電位の計測を制限する。具体的には、制限部81は、認証部51からユーザー識別情報が入力される時点が、予約情報に含まれる予約期間内の場合、認証部51から入力されるユーザー識別情報が予約情報に含まれるユーザー識別情報と異なる場合、解析部171および計測部173の電源を遮断した状態を維持し、電源を供給しない。予約期間においては、未測定ユーザーが操作パネル160を操作する場合に、計測部173による心電位の計測が可能となるが、未測定ユーザー以外のユーザーが操作パネル160を操作する場合に、計測部173による心電位の計測は不可能となる。
駆動制御部53は、予約部67から予約情報が入力される場合、予約情報を時間帯決定部55に出力する。時間帯決定部55は、延長部83と、終了部85と、を含む。延長部83は、予約情報に含まれる予約期間に対応する低頻度期間を、その低頻度期間に未測定ユーザーの心電位が計測されない場合に、延長する。終了部85は、低頻度期間中に未測定ユーザーの心電位の計測が完了することに応じて、低頻度期間を終了させる。
具体的には、予約期間は、時間帯決定部55が決定した1以上の低頻度期間のいずれかである。駆動制御部53は、解析部171から解析結果が入力されることに応じて、ユーザー識別情報を時間帯決定部55に出力する。このため、延長部83は、予約部67から予約情報が入力される場合、予約情報に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が、予約情報に含まれる予約期間内に駆動制御部53から入力されない場合に、予約期間に対応する低頻度期間を延長し、延長した低頻度期間を終了部85に出力する。また、延長部83は、延長した後の低頻度期間を新たな低頻度期間に設定し、新たな低頻度期間を駆動制御部53に出力する。このため、駆動制御部53は、新たな低頻度期間の間、解析部171および計測部173に電力を供給可能な状態にするので、未測定ユーザーが心電位を計測可能な状態となる。
終了部85は、予約情報に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が、予約情報に含まれる予約期間内に駆動制御部53から入力されることに応じて、予約期間に対応する低頻度期間を終了させ、終了させた低頻度期間を新たな低頻度期間に設定する。また、終了部85は、予約部67から予約情報が入力される場合、延長部83から延長された後の予約期間が入力される場合がある。終了部85は、予約情報に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が、延長された後の予約期間内に駆動制御部53から入力されることに応じて、予約期間に対応する低頻度期間を終了させ、終了させた低頻度期間を新たな低頻度期間に設定する。終了部85は、新たな低頻度期間を駆動制御部53に出力する。この場合、駆動制御部53は、新たな低頻度期間が入力されることに応じて、解析部171および計測部173に供給する電力を遮断する。したがって、電力の消費を低減することができる。
結果通知部75は、計測履歴記憶部71から解析結果とユーザー識別情報との組が入力される。結果通知部75は、計測履歴記憶部71から解析結果が入力されることに応じて、解析結果をユーザーに通知する。なお、結果通知部75は、解析結果をユーザーごとにHDD115に記憶するようにして、解析結果を、過去の解析結果とともに通知するようにしてもよい。
結果通知部75は、結果出力部77と、結果送信部79と、を含む。結果通知部75は、計測履歴記憶部71から解析結果が入力された時点で、モード切換部65により動作モードが通常モードに切り換えられている場合には、結果出力部77を有効に設定し、モード切換部65により動作モードが省電力モードに切り換えられている場合には、結果送信部78を有効に設定する。結果出力部77は、解析結果を表示部161に表示する。また、結果出力部77は、画像形成部140を制御して、解析結果を用紙に形成させるようにしてもよい。結果送信部79は、解析結果を含み、計測履歴記憶部71から入力されるユーザー識別情報に関連付けられた電子メールアドレスを宛先に設定した電子メールを生成し、送信する。
また、結果通知部75は、計測履歴記憶部71から解析結果が入力された時点で、モード切換部65により動作モードが省電力モードに切り換えられている場合には、結果出力部77を有効に設定するようにしてもよい。この場合に、結果出力部77は、計測履歴記憶部71から解析結果が入力された時点でその解析結果をユーザーと関連付けて記憶しておき、そのユーザーが次にログインした時点で、解析結果を出力する。
図5および図6は、計測制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。計測制御処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶された計測制御プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図5および図6を参照して、CPU111は、低頻度期間決定処理を実行する(ステップS01)。
低頻度期間決定処理の詳細は後述するが、低頻度期間を決定する処理である。次のステップS02においては、動作モードを通常モードに切り換え、処理をステップS03に進める。ステップS03においては、モード切換処理を実行し、処理をステップS04に進める。モード切換処理の詳細は後述するが、動作モードを切り換える処理である。
ステップS04においては、ユーザーがログインしたか否かを判断する。操作部163を操作するユーザーの認証が成功すると、ユーザーがログインしたと判断する。ユーザーがログインしたならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS09に進める。
ステップS05においては、ログインしたユーザーのユーザー情報を取得し、処理をステップS06に進める。HDD115に予め記憶されているユーザー情報のうちからステップS04において認証されたユーザーのユーザー識別情報と関連付けられたユーザー情報を取得する。なお、HDD115にユーザー情報が記憶されていない場合には、表示部161にユーザー情報入力画面を表示し、ユーザーが操作部163に入力するユーザー情報を受け付けるようにすればよい。
ステップS06においては、ログインしたユーザーの計測履歴情報を取得する。HDD115に記憶された計測履歴情報のうちからログインしたユーザーのユーザー識別情報を含む計測履歴情報を読み出す。そして、計測履歴情報に基づいて、ログインしたユーザーが未測定ユーザーか否かを判断する(ステップS07)。ステップS06において取得された計測履歴情報のうち、計測履歴情報に含まれる日時が最も後の日時からの経過時間が所定の時間TH2以上ならば、ログインしたユーザーが未測定ユーザーと判断する。ログインしたユーザーが未測定ユーザーならば処理をステップS08に進めるが、そうでなければステップS08をスキップして処理をステップS09に進める。ステップS08においては、ログインしたユーザーに予約期間を割り当て、処理をステップS09に進める。ステップS01において決定された1以上の低頻度期間のいずれかを予約期間としてログインしたユーザーに割り当てる。ここでは、ログインしたユーザーを識別するためのユーザー識別情報と予約期間とを含む予約情報をHDD115に記憶する。なお、ログインしたユーザーに予約期間が既に割り当てられている場合、換言すれば、ログインしたユーザーのユーザー識別情報を含む予約情報がHDD115に記憶されている場合には、ログインしたユーザーに予約期間を割り当てることなく、処理をステップS09に進める。
ステップS09においては、駆動制御処理を実行し、処理をステップS10に進める。駆動制御処理の詳細は後述するが、計測部173および解析部171を計測可能状態と計測不可能状態とのいずれかに切り換える処理である。
ステップS10においては、ログインしているユーザーが存在するか否かを判断する。ログインしているユーザーが存在するならば処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS03に戻す。ステップS11においては、ステップS09における駆動制御処理によって、計測部173および解析部171が計測可能状態に設定されているか否かを判断する。計測可能状態に設定されているならば処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS17に進める。
ステップS12においては、心電位を検出したか否かを判断する。第1電極175Aおよび第2電極175Bそれぞれで電位が検出されると、心電位を検出する。心電位を検出したならば、処理をステップS13に進めるが、心電位を検出しなければ処理をステップS17に進める。なお、心電位の検出に代えて、操作部163が有する計測開始キーのユーザーによる指示を検出するようにしてもよい。この場合には、ユーザーによる計測開始キーの押下を検出する場合に、処理をステップS13に進めるが、そうでなければ処理をステップS20に進める。また、心電位を検出する場合、または計測開始キーのユーザーによる指示を検出する場合に、現時点が予約期間であって、ログインユーザーが未測定ユーザーでない場合には、心電位の測定を制限する。具体的には、HDD115に記憶されている予約情報のうちから現時点を低頻度期間に含む予約情報を抽出する。そのような予約情報を抽出する場合、抽出された予約情報に含まれるユーザー識別情報がログインユーザーのユーザー識別情報と同じならば、心電位を測定するために処理をステップS13に進めるが、そうでなければ心電位の測定を制限し、処理をステップS20に進める。HDD115に記憶されている予約情報のうちから、それに含まれる低頻度期間が現時点を含む予約情報を抽出しない場合、心電位を測定するために処理をステップS13に進める。
ステップS13においては、心電位の計測を開始し、処理をステップS14に進める。具体的には、計測部173に計測指示を出力し、計測部173に心電位を計測させる。計測部173は、計測指示が入力された後に、第1電極175Aおよび第2電極175Bそれぞれで電位が検出される場合に心電位を計測し、計測した心電位を出力する。ステップS14においては、心電位を解析し、処理をステップS15に進める。具体的には、解析部171に計測開始信号を出力し、計測部173から連続して取得される心電位を解析部171に連続して出力する。解析部171は、心電位に基づいて、ユーザー情報に対応する解析結果を生成し、解析結果をCPU111に出力するので、CPU111は、解析部171から解析結果を取得したか否かを判断する(ステップS15)。解析結果を取得したならば処理をステップS16に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に戻す。
ステップS16においては、動作モードが通常モードか否かを判断する。動作モードが通常モードならば処理をステップS17に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。ステップS17においては、解析結果を表示部161に表示し、処理をステップS19に進める。なお、解析結果の表示部161への表示とは別に、またはそれに加えて、画像形成部140を制御して、解析結果を用紙に形成させるようにしてもよい。
ステップS18においては、解析結果を送信し、処理をステップS19に進める。例えば、解析結果を含み、ログインユーザーの電子メールアドレスを宛先に設定した電子メールを生成し、送信する。ステップS19においては、計測履歴情報をHDD115に記憶し、処理をステップS03に戻す。計測履歴情報は、解析結果と、ログインしたユーザーのユーザー識別情報と、その時点の日時とを含む。
ステップS20においては、ジョブを受け付けたか否かを判断する。ユーザーが操作部163に入力する操作に基づいて、ジョブを受け付ける。ユーザーが操作部163に入力する操作は、ジョブを実行するための設定値を設定する操作と、ジョブの実行を指示する操作実行させる操作と、を含む。ジョブを受け付けたならば処理をステップS21に進めるが、そうでなければ処理をステップS23に進める。ステップS21においては、ステップS20において受け付けられたジョブを実行し、処理をステップS22に進める。ステップS22においては、HDD115にジョブ履歴情報を記憶し、処理をステップS03に戻す。ジョブ履歴情報は、ジョブが実行された履歴を示し、ステップS21においてジョブが実行された日時を含む。なお、ジョブ履歴情報は、ステップS21において実行されたジョブを識別するためのジョブ識別情報と、ログインしているユーザーのユーザー識別情報と、日時とを含むようにしてもよい。
ステップS23においては、ユーザーがログアウトしたか否かを判断する。ステップS04において認証されたユーザーがログアウトしたならば処理をステップS24に進め、そうでなければ処理をステップS03に戻す。例えば、操作部163がユーザーによる操作を受け付けることなく、また、第1電極175Aおよび第2電極175Bのいずれかで電位が検出されることなく、所定時間経過すると、ユーザーがログアウトしたと判断する。ステップS24においては、ログインを許可したユーザーをログアウトさせる処理を実行し、処理をステップS03に戻す。
図7は、低頻度期間決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。低頻度期間決定処理は、図5のステップS01において実行される処理である。図7を参照して、CPU111は、HDD115に記憶されたジョブ履歴情報を読み出す(ステップS31)。そして、ジョブ履歴情報に基づいて期間ごとの頻度を算出する(ステップS32)。期間は、任意の期間を定めることができる。ここでは、期間を30分としている。ステップS32においては、処理対象とする期間を選択し、処理をステップS34に進める。ステップS34においては、処理対象に選択された期間の頻度がしきい値TH3以下か否かを判断する。頻度がしきい値TH3以下ならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければステップS35をスキップして処理をステップS36に進める。ステップS35においては、処理対象に選択されている期間を低頻度期間に設定し、処理をステップS36に進める。ステップS36においては、未選択の期間が存在するか否かを判断する。未選択の期間が存在するならば処理をステップS33に戻すが、存在しなければ処理をステップS37に進める。
ステップS37においては、HDD115に記憶されたスケジュールを読み出す。次のステップS38においては、スケジュールにより定められた再起動不可能期間を特定する。そして、再起動不可能期間を低頻度期間に設定し(ステップS39)、処理を操作受付処理に戻す。
図8は、モード切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。モード切換処理は、図5のステップS03において実行される処理である。図8を参照して、CPU111は、動作モードが通常モードに設定されているか否かを判断する(ステップS41)。通常モードに設定されているならば処理をステップS42に進めるが、そうでなければ処理をステップS46に進める。
ステップS42においては、操作を受け付けたか否かを判断する。操作部163がユーザーによる操作を受け付けたならば処理をステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS44に進める。ここでの操作は、特に限定するものではなく、任意の操作である。ステップS43においては、タイマーTをリセットし、処理を計測制御処理に戻す。
ステップS44においては、タイマーTの値がしきい値TH1以上か否かを判断する。タイマーTの値がしきい値TH1以上ならば処理をステップS45に進めるが、そうでなければ処理を計測制御処理に戻す。ステップS45においては、動作モードを省電力モードに切り換え、処理を計測制御処理に戻す。
ステップS46においては、ステップS42と同様に、操作を受け付けたか否かを判断する。操作を受け付けたならば処理をステップS47に進めるが、そうでなければ処理を計測制御処理に戻す。ステップS47においては、現時点が再起動不可能期間内か否かを判断する。現時点が再起動不可能期間内ならば処理を計測制御処理に戻すが、そうでなければ処理をステップS48に進める。ステップS48においては、動作モードを通常モードに切り換え、処理を計測制御処理に戻す。
図9は、駆動制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。駆動制御処理は、図5のステップS09において実行される処理である。図8を参照して、CPU111は、現時点が低頻度期間内か否かを判断する(ステップS51)。低頻度期間内ならば処理をステップS52に進めるが、そうでなければ処理をステップS62に進める。ステップS62においては、計測不可能状態に設定し、処理を計測制御処理に戻す。
ステップS52においては、計測可能状態に設定されているか否かを判断する。計測可能状態に設定されているならば処理をステップS54に進めるが、そうでなければ処理をステップS53に進める。ステップS53においては、計測可能状態に設定し、処理をステップS54に進める。
ステップS54においては、現時点が予約期間内か否かを判断する。HDD225に記憶されている予約情報のうちに、それに含まれる低頻度期間が現時点を含む予約情報が存在する場合に、その予約情報を読出し、現時点が予約期間内と判断する。現時点が予約期間内ならば処理をステップS55に進めるが、そうでなければ処理を計測制御処理に戻す。
ステップS55においては、未測定ユーザーを特定し、処理をステップS56に進める。ステップS54において読み出された予約情報に含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーを未測定ユーザーに特定する。ステップS56においては、未測定ユーザーの心電位の計測が終了しているか否かを判断する。具体的には、予約情報に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む測定履歴情報を、HDD225に記憶されている測定履歴情報のうちから抽出し、抽出された測定履歴情報に含まれる日時が予約情報に含まれる予約期間内であれば、未測定ユーザーが心電位の計測を終了していると判断する。未測定ユーザーが心電位の計測を終了しているならば処理をステップS57に進めるが、そうでなければ処理をステップS59に進める。
ステップS57においては、ステップS54において読み出された予約情報に含まれる低頻度期間を終了させ、処理をステップS58に進める。具体的には、低頻度期間を消去する。次のステップS58においては、計測不可能状態に設定し、処理を測定制御処理に戻す。なお、現時点の後、所定の時間以内に予約時間が存在する場合には、測定不可能状態に設定することなく、測定可能状態を維持するようにしてもよい。この場合には、計測部173および解析部171の起動電力が大きい場合に有効である。
ステップS59においては、ステップS54において読み出された予約情報に含まれる低頻度期間を延長し、処理をステップS60に進める。ステップS60においては、延長期間がしきい値TH4以上か否かを判断する。スケジュールにおいて定められた低頻度期間から延長した期間がしきい値TH4以上ならば処理をステップS61に進めるが、そうでなければ処理を測定制御処理に戻す。ステップS61においては、ステップS54において読み出された予約情報をHDD115から削除し、処理をステップS62に進める。ステップS62においては、計測不可能状態に設定し、処理を計測制御処理に戻す。予約期間からしきい値TH4以上経過しても心電位が計測されない場合には、予約期間を開放して、他のユーザーがその予約期間に対応する低頻度期間を利用して予約可能とすることができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるMFP100は、画像形成装置として機能し、ジョブが受け付けられる確率の低い低頻度期間を決定し、低頻度期間にユーザーの生体情報の計測が可能な計測可能状態にする。このため、ジョブが受け付けられる期間と生体情報を計測する期間とが重なる確率を低くすることができ、生体情報の計測とジョブの実行とを効率的に実行することができる。
また、MFP100は、ジョブが受け付けられた日時を含むジョブ履歴情報を記憶し、ジョブ履歴情報に基づいてジョブが受け付けられる頻度が所定の値以下の期間を低頻度期間に決定するので、ジョブが受け付けられる確率の低い期間に、生体情報の計測を可能にすることができる。
また、MFP100は、省電力モードの期間を定めたスケジュールを設定し、スケジュールにより省電力モードに定められた期間を、低頻度期間に決定するので、消費電力が低い期間に生体情報の計測を可能にすることができる。
また、MFP100は、動作モードが通常モードの場合に、解析結果を表示し、動作モードが省電力モードの場合に、解析結果を電子メールで送信するので、省電力モードにおける消費電力を低減することができる。
また、MFP100は、省電力モードの期間が再起動可能期間と再起動不可期間とを含む場合、スケジュールにより定められた再起動可能期間を低頻度期間に決定することなく、スケジュールに定められた再起動不可能期間を低頻度期間に決定するので、ジョブの受付と、生体情報の計測とが重ならないようにすることができる。
また、MFP100は、所定期間の間生体情報を計測してないユーザーを認証する場合、そのユーザーに低頻度期間を割り当て、そのユーザーに割り当てられた低頻度期間を、そのユーザーに通知する。このため、低頻度期間に生体情報が計測される確率を高くすることができる。また、生体情報の計測を所定期間していないユーザーに低頻度期間を割り当てるので、ユーザーごとに所定期間内に生体情報が計測される確率を高くすることができる。
また、MFP100は、低頻度期間に認証されたユーザー以外のユーザーが、その低頻度期間に割り当てられている場合、生体情報の計測を制限するので、生体情報が計測される時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
また、MFP100は、ユーザーが割り当てられた低頻度期間にそのユーザーの生体情報を計測しない場合、当該低頻度期間を所定時間延長するので、ユーザーが生体情報を計測する時間を確保することができる。
また、MFP100は、低頻度期間内に低頻度期間に割り当てられたユーザーの生体情報に基づいた解析が終了することに応じて、低頻度期間を終了させるので、生体情報が計測可能な時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
また、MFP100は、ユーザーが割り当てられた低頻度期間を計測可能状態にし、ユーザーが割り当てられていない低頻度期間を計測不可能状態にする場合、生体情報が計測される時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
また、MFP100は、低頻度期間を計測不可能状態にし、低頻度期間以外の期間を計測不可能状態にする場合、生体情報が計測される時間を短くして、ジョブを受け付け可能な時間を長くすることができる。
また、MFP100は、計測可能状態において計測部173および解析部171に供給される電力を遮断している場合、操作部163により生体情報の計測を開始させる操作が受け付けられることに応じて、計測部173および解析部171に電力を供給する。このため、計測可能状態において、生体情報を計測可能にしつつ消費電力を低減することができる。
なお、本実施の形態においては、画像形成装置の一例としてMFP100を例に説明したが、図5〜図9に示した計測制御処理をMFP100に実行させる生体情報計測方法、または、その生体情報計測方法を、MFP100が備えるCPU111に実行させる生体情報計測プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 MFP、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、117 外部記憶装置、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、155 後処理部、160 操作パネル、161 表示部、163 操作部、165 タッチパネル、167 ハードキー部、171 解析部、173 計測部、175A 第1電極、175B 第2電極、51 認証部、53 駆動制御部、55 時間帯決定部、57 スケジュール設定部、59 ジョブ受付部、61 ジョブ実行部、63 ジョブ履歴記憶部、64 駆動制御部、65 モード切換部、67 予約部、69 未測定ユーザー特定部、71 計測履歴記憶部、73 予約期間通知部、75 結果通知部、77 結果出力部、78 結果送信部、79 結果送信部、81 制限部、83 延長部、85 終了部。
Claims (15)
- ユーザーの生体情報を計測する計測手段と、
前記計測された生体情報を解析する解析手段と、
ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
前記ジョブ受付手段によりジョブが受け付けられる確率の低い低頻度期間を決定する時間帯決定手段と、
前記低頻度期間に前記計測手段による計測が可能な計測可能状態にする駆動制御手段と、を備えた画像形成装置。 - 前記ジョブ受付手段により受け付けられたジョブが受け付けられた日時を示すジョブ履歴情報を記憶するジョブ履歴記憶手段を、さらに備え、
前記時間帯決定手段は、前記ジョブ履歴情報に基づいて前記ジョブ受付手段によりジョブが受け付けられる頻度が所定の値以下の期間を前記低頻度期間に決定する、請求項1に記載の画像形成装置。 - 動作モードを通常モードと、前記通常モードよりも消費電力が低い省電力モードとのいずれかに切り換えるモード切換手段と、
前記省電力モードの期間を定めたスケジュールを設定するスケジュール設定手段と、をさらに備え、
前記時間帯決定手段は、前記スケジュールにより前記省電力モードに定められた期間を、前記低頻度期間に決定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記動作モードが通常モードの場合に、前記解析手段により解析された結果を表示する結果表示手段と、
前記動作モードが前記省電力モードの場合に、前記解析手段により解析された結果を外部に送信する結果送信手段と、をさらに備えた請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記省電力モードの期間は、ジョブの実行が可能な再起動可能期間と、ジョブの実行が不可能な再起動不可期間とを含み、
前記時間帯決定手段は、前記スケジュールにより定められた前記再起動可能期間を前記低頻度期間に決定することなく、前記スケジュールに定められた前記再起動不可能期間を前記低頻度期間に決定する、請求項3または4に記載の画像形成装置。 - ユーザーを認証する認証手段と、
前記低頻度期間に前記認証されたユーザーを割り当てる予約手段と、
前記認証されたユーザーが割り当てられた前記低頻度期間を、前記認証されたユーザーに通知する予約期間通知手段と、をさらに備えた請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記低頻度期間に前記認証手段によりユーザーが認証される場合、当該低頻度期間が前記認証されたユーザー以外のユーザーに割り当てられている場合、前記計測手段による計測を許可しない制限手段を、さらに備えた請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記計測手段により前記認証手段により認証されたユーザーの生体情報が計測される場合、前記解析手段により解析された結果を前記認証されたユーザーと関連付けた計測履歴情報を記憶する計測履歴記憶手段と、
前記計測履歴情報に基づいて、前記計測手段による生体情報の計測が所定期間されていないユーザーを未測定ユーザーとして特定する未測定ユーザー特定手段と、をさらに備え、
前記予約手段は、前記未測定ユーザーを前記低頻度期間に割り当てる、請求項6または7に記載の画像形成装置。 - 前記時間帯決定手段は、前記予約手段によりユーザーが割り当てられた前記低頻度期間に当該低頻度期間に割り当てられたユーザーの生体情報が計測されない場合、当該低頻度期間を所定時間延長する延長手段を含む、請求項6〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記時間帯決定手段は、前記低頻度期間内に前記低頻度期間に割り当てられたユーザーの生体情報に基づいた前記解析手段による解析が終了することに応じて、前記低頻度期間を終了させる終了手段を含む、請求項6〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記予約手段によりユーザーが割り当てられた前記低頻度期間に前記計測可能状態にし、前記予約手段によりユーザーが割り当てられていない前記低頻度期間に、前記計測手段による計測が不可能な計測不可能状態にする、請求項6〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記低頻度期間に前記計測不可能状態にし、前記低頻度期間以外の期間に前記計測手段による計測が不可能な計測不可能状態にする、請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
- ユーザーによる操作を受け付ける操作受付手段を、さらに備え、
前記駆動制御手段は、前記計測可能状態において前記計測手段および前記解析手段に供給される電力が遮断されている場合、前記操作受付手段により所定の操作が受け付けられることに応じて、前記計測手段および前記解析手段に電力を供給する、請求項11または12に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置で実行される生体情報測定方法であって、
前記画像形成装置は、
ユーザーの生体情報を計測する計測手段と、
前記計測された生体情報を解析する解析手段と、を備え、
ジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、
低頻度期間を決定する時間帯決定ステップと、
前記低頻度期間に前記計測手段による計測が可能な状態にする駆動制御ステップと、を含む生体情報計測方法。 - 画像形成装置を制御するコンピューターで実行される生体情報測定プログラムであって、
前記画像形成装置は、
ユーザーの生体情報を計測する計測手段と、
前記計測された生体情報を解析する解析手段と、を備え、
ジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、
低頻度期間を決定する時間帯決定ステップと、
前記低頻度期間に前記計測手段による計測が可能な状態にする駆動制御ステップと、を前記コンピューターに実行させる生体情報計測プログラム。
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