JP2017204970A - Led電源装置 - Google Patents

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【課題】 本発明は、絶縁性確保のためにスイッチング素子を備えたLED電源装置における駆動回路の改良に関する。【解決手段】 電源12からの交流電力を直流電力に変換するとともに、スイッチング素子S10,S20を備えることで前記電源12とLED素子22との絶縁性を確保して該LED素子22へ電力供給をするLED電源装置10であって、当該LED電源装置10は、前記スイッチング素子S10,S20を駆動するための駆動手段18を備え、前記駆動手段18は、正電圧を出力することで前記スイッチング素子S10,S20をオンさせ、負電圧を出力することで前記スイッチング素子S10,S20をオフさせ、前記駆動手段18は、前記正電圧と負電圧とを交互に繰り返し出力することで前記スイッチング素子S10,S20をオンオフ動作させることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明はLED電源装置、特に絶縁性確保のためにスイッチング素子を備えたLED電源装置における駆動回路の改良に関する。
近年の半導体技術の発達に伴い、スイッチング電源装置はさまざまな分野で利用されるようになった。特に一昔前までは安定した電源供給が困難であったLED素子への電源供給も、昨今の半導体技術を利用したスイッチング電源を使用することで実現できるようになった。スイッチング電源装置をLED電源装置として利用する場合は、適度な絶縁性を確保する必要がある。例えば、高速スイッチング動作が可能な半導体素子を回路切断用のスイッチとして利用することで、絶縁性が確保されたスイッチング電源装置が実現出来る。このような回路構成においては、スイッチ(半導体素子)を駆動するための駆動回路が必要であり、該駆動回路によってスイッチ(半導体素子)のスイッチング動作を適正に行うことにより、LED電源として必要な絶縁性を確保することが出来る。
ところで、LED電源装置の動作中であれば、常に駆動回路からスイッチへのオンオフ信号(オンオフ電圧)が送られているため、スイッチとしての半導体素子はこのオンオフ信号に対応した適正動作が必要となる。つまり、LED電源装置の絶縁性確保のために半導体素子をスイッチとして利用する場合は、高い応答特性が必要となる。そこで特許文献1には、負荷への電流(平滑コンデンサの整流電流)を検出して、整流電流が0レベルになる前にMOS−FETをオフさせることで、整流電流が不連続となる期間における不具合動作を解消する技術が開示されている。
特開2005−73335
しかしながら、特許文献1のような回路構成とすることでスイッチ(半導体素子)の不具合動作を減らして応答特性を向上できる可能性はあるが、上述のようにLED電源装置の絶縁性を確保するためのスイッチにおいては数μ秒程度での制御が必要であり、実際には半導体素子に蓄積された電荷を全て抜き出すことは困難である。その結果、特許文献1の技術だけでは、半導体素子を利用したスイッチによって、十分な絶縁性を確保するのは極めて困難である。そして、スイッチング電源装置をLED電源装置として利用するためには、上述したように絶縁性の確保が必要不可欠である。
本発明は上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的は、絶縁性を確保するためのスイッチ(半導体素子)を変えることなく駆動回路による駆動方法を改良することで、スイッチ(半導体素子)の高い応答特性が得られるとともに、安全で安定的な電力供給が実現出来るスイッチング電源装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明にかかるLED電源装置は、
電源からの交流電力を直流電力に変換するとともに、スイッチング素子を備えることで前記電源とLED素子との絶縁性を確保して該LED素子へ電力供給をするLED電源装置であって、
当該LED電源装置は、前記スイッチング素子を駆動するための駆動手段を備え、
前記駆動手段は、プラスの電圧値である正電圧を出力することで前記スイッチング素子をオンさせ、マイナスの電圧値である負電圧を出力することで前記スイッチング素子をオフさせ、
前記駆動手段は、前記正電圧と負電圧とを交互に繰り返し出力することで前記スイッチング素子をオンオフ動作させることを特徴とする。
また、本発明に係るLED電源装置は、
前記駆動手段から出力させる正電圧の値は5Vから20Vであって、
前記駆動手段から出力される負電圧の値は−6Vから−25Vであって、
前記駆動手段は、前記正電圧の値よりも大きい値の負電圧を出力することを特徴とする。
また、本発明に係るLED電源装置は、
前記駆動手段にハーフ・ブリッジ回路を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るLED電源装置は、
商用電源からの交流電圧を調整する整流回路と、該整流回路で整流された電圧を直流電圧に調整してLED素子へ電力供給するとともに前記商用電源とLED素子との絶縁性を確保する電力供給絶縁回路と、該電力供給絶縁回路へ適正な制御信号を送る上述した特徴を有する駆動手段と、を備えたLED電源装置であって、
前記電力供給絶縁回路は、入力側スイッチと出力側スイッチと、を備え、該入力側スイッチの高電位側には第1入力側スイッチが配置されるとともに低電位側には第2入力側スイッチが配置され、前記出力側スイッチの高電位側には第1出力側スイッチが配置されるとともに低電位側には第2出力側スイッチが配置され、
さらに前記電力供給絶縁回路は、前記入力側スイッチの二次側であって出力側スイッチの一次側にはインダクタと、一方が高電位側に接続され他方が低電位側に接続される第1充電コンデンサを備え、前記出力側スイッチの二次側には一方が高電位側に接続され他方が低電位側に接続される第2充電コンデンサを備え、
前記第1入力側スイッチおよび第2入力側スイッチは同時にオンオフ動作し、
前記第1出力側スイッチおよび第2出力側スイッチは同時にオンオフ動作し、
前記上述した特徴を有する駆動手段は、前記入力側スイッチをオンさせるとともに前記出力スイッチをオフさせることで前記第1充電コンデンサに電力を充電し、前記入力側スイッチをオフさせるとともに前記出力側スイッチをオンさせることで前記インダクタによる電磁エネルギーおよび前記第1充電コンデンサに充電された電力によって前記第2充電コンデンサを充電し、該第2充電コンデンサに充電された電力によって前記LED素子へ電力供給することを特徴とする。
本発明によれば、電源側と負荷側(LED素子側)との絶縁性を確保するためにスイッチング素子を備えたLED電源装置において、スイッチング素子のオン動作時には正電圧を出力し、オフ動作時には負電圧を出力する駆動手段を備え、該駆動手段から正電圧と負電圧を交互に出力することで、スイッチング素子の応答性を高めることが可能となり、良好な絶縁性を確保しつつ、且つ、安定した電力供給が可能なLED電源装置が実現出来る。
さらに、前記駆動手段は、オン動作時の正電圧の値よりもオフ動作時の負電圧の値を大きくして出力することで、スイッチング素子の応答性をさらに高めることが可能となる効果を奏する。
本発明に係るLED電源装置の簡略化した概略原理図を示す。 本発明の実施形態に係るLED電源装置の概略構成図を示す。 本発明の実施形態に係るLED電源装置が備える各スイッチに利用する半導体素子例を示す。 本発明の実施形態に係るLED電源装置が備える駆動回路の基本動作によるタイムチャートを示す。 本発明の実施形態に係るLED電源装置が備える駆動回路からの駆動電圧によるタイムチャートを示す。 本発明の実施形態に係るLED電源装置が備える駆動回路からの他の駆動電圧によるタイムチャートを示す。 本発明に係るLED電源装置における駆動回路の概略原理図を示す。 本発明に係るLED電源装置における駆動回路に利用できる素子構成の具体例を示す。
以下、本発明のLED電源装置について図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。
はじめに、本発明の実施形態に係るLED電源装置におけるスイッチング素子を利用した絶縁性について簡略化した原理図を用いて説明する。図1は本発明の実施形態に係るLED電源装置の簡略化した概略原理図である。同図に示すLED電源装置110は、直流電圧(および直流電流)を供給する電源112と、該電源112側と負荷側(LED素子122側)との絶縁を保ちながら適正な電圧を供給するための電力供給絶縁回路116と、を備えている。また、電力供給絶縁回路116は、入力側スイッチS10と、還流ダイオードD1と、第1コイルL1と、第1充電コンデンサC1と、出力側スイッチS20と、電流のピーク値をおさえるための第2コイルL2と、LED素子122へ安定した直流電力を供給するための第2充電コンデンサC2と、を備えている。
本実施形態では、絶縁性を確保したスイッチング電源装置を得るために、電力供給絶縁回路116が入力側スイッチS10と、出力側スイッチS20と、を備えており、入力側スイッチS10と出力側スイッチS20が同時にオンしている期間がないように制御している。また、入力側スイッチS10は高電位側に配置されるハイ入力側スイッチS11と低電位側に配置されるロー入力側スイッチS12から構成されており、出力側スイッチS20は高電位側に配置されるハイ出力側スイッチS21と低電位側に配置されるロー出力側スイッチS22から構成されている。基本的にはハイ入力側スイッチS11とロー入力側スイッチS12は同時にオンオフ動作し、ハイ出力側スイッチS21とロー出力側スイッチS22は同時にオンオフ動作する。
電源112がオンすると、該電源112から直流電圧が電力供給絶縁回路116が備える入力側スイッチS10に到達する。この時、図示を省略している駆動回路からの駆動信号によって、入力側スイッチS10(入力側高圧スイッチS11、入力側低圧S12)はオン動作されており、電源112からの直流電力が、電源112→ハイ入力側スイッチS11→第1コイルL1→第1充電コンデンサC1→ロー入力側スイッチS12→電源112へと流れることで第1充電コンデンサC1を充電する。この時の出力側スイッチS20(出力側高圧スイッチS21、出力側低圧スイッチS22)は駆動回路からの駆動信号によってオフしている。そのため、入力側の電源112と出力側の第2充電コンデンサC2およびLED素子122は絶縁されている状態となっている。次に入力側スイッチS10(ハイ入力側スイッチS11、ロー入力側S12)をオフさせると共に、出力側スイッチS20(ハイ出力側スイッチS21、ロー出力側S22)をオン動作させる。すると、第1コイルL1に蓄えられていた磁場エネルギーとしての電流は、第1コイルL1→ハイ出力側スイッチS21→第2コイルL2→第2充電コンデンサC2→ロー出力側スイッチS22→ダイオードD1→第1コイルL1と流れて第2充電コンデンサC2を充電する。また、第1充電コンデンサC1に蓄えられていた電荷は、第1充電コンデンサC1→ハイ出力側スイッチS21→第2コイルL2→第2充電コンデンサC2→ロー出力側スイッチS22→第1充電コンデンサC1と流れることで第2充電コンデンサC2を充電し、該第2充電コンデンサC2に充電された電力によってLED素子122を点灯させる。このように、第1コイルL1と第1充電コンデンサC1の両方からのエネルギーが第2充電コンデンサC2に蓄えられることで、大電力化された直流電力を供給可能なLED電源装置110が実現出来るのである。
そして、前述のとおり、入力側スイッチS10がオンされている時は出力側スイッチS20はオフされており、逆に出力側スイッチS20がオンされている時には入力側スイッチS10がオフされている動作を繰り返すことから、電源112とLED素子122は常に絶縁された状態が保たれるのである。
次に、本発明の実施形態に係るLED電源装置について説明する。図2に本発明の実施形態に係るLED電源装置の概略図を示す。ここで、本明細書におけるLED電源装置とは、LED素子へ安定した電力供給を行うためのスイッチング電源装置のことである。同図に示すLED電源装置10は、商用の交流電圧を供給する電源12と、交流電圧を整流するための整流平滑回路14と、該整流平滑回路14からの電力を調整してLED素子22へ直流電力を供給する電力供給絶縁回路16と、該電力供給絶縁回路16を駆動する駆動回路18と、LED素子22に流れる電流を検出し、検出信号として駆動回路18に送る検出回路20と、を備えている。
はじめに整流平滑回路14について説明する。
整流平滑回路14は、フィルター回路24とダイオード・ブリッジ回路DBと平滑用コンデンサCaと力率改善回路26と電解コンデンサCbと、を備えている。電源12により交流の商用電圧(AC100VやAC200Vなど)を印加すると、商用電圧はフィルター回路24を介してダイオード・ブリッジ回路DBに到達する。ダイオード・ブリッジ回路DBは、ダイオード素子などで構成されているが、同じ機能を果たせれば他の半導体素子で構成しても良い。ダイオード・ブリッジ回路DBによって全波整流された電圧(脈流電圧とも呼ぶ)は、平滑用コンデンサCaによって大まかな直流電圧に平滑される。そして、平滑された電圧は力率改善回路26へと到達する。力率改善回路26は、スイッチング素子をオンオフ動作させることによりインダクタに電流を流した後、電解コンデンサCbを充電することで昇圧された電圧を生成する。このように、昇圧されるとともに力率が改善された電圧は、電力供給絶縁回路16へと到達する。
次に電力供給絶縁回路16について説明する。電力供給絶縁回路16は基本的には図1で説明した原理で動作するものである。電力供給絶縁回路16は、入力側スイッチS10と、還流ダイオードD1と、第1コイルL1と、第1充電コンデンサC1と出力側スイッチS20と、電流のピーク値をおさえるための第2コイルL2と、LED素子22へ安定した直流電力を供給するための第2コンデンサC2と、を備えている。そして、入力側スイッチS10は高電位側に配置されたハイ入力側スイッチS11と低電位側に配置されたロー入力側スイッチS12を備えており、出力側スイッチS20は高電位側に配置されたハイ出力側スイッチS21と低電位側に配置されたロー出力側スイッチS22を備えている。この4つのスイッチは、高速スイッチングが出来ればどのようなものでも構わないが、例えばMOSFETやIGBT等の半導体素子であることが好適である。また、例えば図3に示すようにMOSFETの寄生ダイオードやIGBTのCE間の追加ダイオード対策のために、順方向に直列にダイオードを接続させることが好ましい。
整流平滑回路14からの電圧が入力側スイッチS10に到達すると、駆動回路18は入力側スイッチS10をオン動作させる(駆動信号ds1)とともに出力側スイッチS20をオフさせる(駆動信号ds2)。この時、整流平滑回路14からの電力が、ハイ入力側スイッチS11→コイルL1→第1充電コンデンサC1→ロー入力側スイッチS12→整流平滑回路14(電解コンデンサCb)へと流れることで第1充電コンデンサC1を充電する。この時の出力側スイッチS20(ハイ出力側スイッチS21およびロー出力側スイッチS22)は、前述のとおり駆動回路18からの駆動信号ds2によってオフしている状態である。そのため、入力側の電源12(および整流平滑回路14)と出力側のLED素子22(および第2充電コンデンサC2)は絶縁されている状態である。次に駆動回路18によって、入力側スイッチS10(ハイ入力側スイッチS11およびロー入力側S12)をオフさせると共に、出力側スイッチS20(ハイ出力側スイッチS21およびロー出力側S22)をオン動作させる。すると、第1コイルL1に蓄えられていた磁場エネルギーとしての電流は、第1コイルL1→ハイ出力側スイッチS21→第2コイルL2→第2充電コンデンサC2→ロー出力側スイッチS22→ダイオードD1→第1コイルL1と流れて第2充電コンデンサC2を充電する。また、第1充電コンデンサC1に蓄えられていた電荷は第1充電コンデンサC1→ハイ出力側スイッチS21→第2コイルL2→第2充電コンデンサC2→ロー出力側スイッチS22→第1充電コンデンサC1と流れることで第2充電コンデンサC2を充電し、該第2充電コンデンサC2に充電された直流電力によってLED素子22を点灯させる。
駆動回路について
ここで、駆動回路18の基本動作について説明する。図4には、駆動回路18からの駆動信号を受けた各スイッチ(入力側スイッチS10および出力側スイッチS20)のオンオフについてのタイムチャートを示す。図2に示す制御信号ds1は入力側スイッチS10(S11およびS12)に対する駆動信号を表しており、駆動信号ds2は出力側スイッチS20(S21およびS22)に対する駆動信号(駆動電圧)を表している。図4のa点においては、駆動信号ds1を送ることで入力側スイッチS10(S11およびS12)をオンさせ、駆動信号ds2によって出力側スイッチS20(S21およびS22)をオフさせている。つまり、この期間(a点)においては、第1充電コンデンサC1を充電していることとなる。そして、図4のb点においては、駆動回路18は駆動信号ds1を送ることで入力側スイッチS10をオフさせ、駆動信号ds2を送ることにより出力側スイッチS20をオンさせている。つまり、この期間(b点)には第2充電コンデンサC2を充電させており、この第2充電コンデンサC2に充電された電力によってLED素子22を点灯させているのである。ここで、図4ではa点とb点との間に休止期間Tが設けられている。つまり、実際のLED電源装置10の駆動動作では、入力側スイッチS10と出力側スイッチS20の両方のスイッチ(4つのスイッチ)が動作を停止する休止期間Tを設けることにより、確実な絶縁を実現しているのである。
しかしながら実際には上述した図4のような駆動制御を行ったとしても、各スイッチとして利用している半導体素子は、例えばFETの場合であればゲート−ドレイン間の帰還容量、IGBTの場合であればゲート−コレクタ間の帰還容量により、ドレインまたはコレクタに印加されている電圧の影響を受け、オフ動作時に絶縁ゲートに蓄積された電荷が消えにくい現象が起こってしまう(一般的にはミラー効果と呼ぶ)。さらに、昨今のFETまたはIGBTは、多数の微小なFETまたはIGBTの集合体で構成されており、全ての微小な素子のゲートに蓄えられた電荷が同時に消えることはなく、多少の時間遅れによるバラツキが存在する。また、半導体素子内部の導電性材料の種類、あるいは配線の太さ等によっても時間遅れのバラツキが発生してしまう。
そこで本実施形態のLED電源装置10における駆動回路18は、オフ動作時に、ゲートにマイナスの電圧(負電圧)を印加することで、ゲートに蓄えられた電荷を速やかに抜き出すことを実現している。具体的には図5に示すように、オン動作時には図4に示したオン電圧と同様に正電圧+Vを印加する。そして、オフ動作時には図4に示したような0Vではなく、図5に示すような負電圧−Vを印加することで、ゲートの電荷を速やかに抜き出すことが可能となり、各スイッチの応答特性を向上させることができる。この時の電圧は正電圧、負電圧ともに±5V〜±25V程度が好ましく、より好ましくは±10V〜±15Vが好適である。また、図6に示すように、オン動作時の正電圧よりもオフ動作時の負電圧の電圧値を大きくすることで、より早く電荷を抜出すことによって、応答特性をさらに向上させることも出来る。例えばオン動作時の正電圧+Vの値が+5Vである時に、オフ動作時の負電圧−Vの値が−6Vから−25Vとしても良い。また、図4に示したタイムチャートと同様にds1のオン動作(ds2のオフ動作時)とds2のオン動作(ds1のオフ動作時)の間に休止期間Tを設けても良い。この場合は休止期間Tにおけるds1およびds2はともに負電圧が印加されている状態となる。
このように、駆動回路18からオフ動作時には負電圧の駆動信号を出力することにより、応答特性の向上を図ることが可能となり、良好な絶縁性を確保することが出来る。
次に駆動回路18の正電圧および負電圧の切り替えについて説明する。図7に本発明に係るLED電源装置における駆動回路の概略原理図を示す。同図に示すように、HiスイッチとLoスイッチを切り替えることにより、正電圧(各スイッチのオン動作)と負電圧(各スイッチのオフ動作)を実現している。具体的には、図2に示したS10(またはS20)をオン動作させたい時はHiスイッチにすることで+Vの正電圧をS10(またはS20)に出力することが出来る。そしてS10(またはS20)をオフ動作させたい時にはLoスイッチに切り替えることで−Vの負電圧をS10(またはS20)に出力することが出来る。また、図2における駆動信号ds1とds2には別々の駆動信号を送る必要があるので、実際には駆動回路18の内部には図7に示した回路が2つ必要となる。そして図8には、切り替え回路を実現するための具体的な回路例を示す。図8(a)は正電圧と負電圧の切り替え回路としてFETを使用した具体的な回路図であり、図8(b)は正電圧と負電圧の切り替え回路としてバイポーラトランジスタを使用した具体的な回路図である。また、切り替え回路は図8に示した回路に限定されることはなく、上述した図5または図6のタイムチャートに示したような駆動制御が実現出来ればどのような回路でも構わない。
以上のように本発明に係るLED電源装置は、電源側と負荷側(LED素子側)との絶縁性を確保するためにスイッチング素子を備えたLED電源装置において、スイッチング素子のオン動作時には正電圧を出力し、オフ動作時には負電圧を出力する駆動回路を備え、該駆動回路から正電圧と負電圧を交互に出力することで、スイッチング素子の応答性を高めることが可能となり、良好な絶縁性を確保しつつ、且つ、安定した電力供給が可能なLED電源装置が実現出来る。さらに、前記駆動回路は、オン動作時の正電圧の値よりもオフ動作時の負電圧の値を大きくして出力することで、スイッチング素子の応答性をさらに高めることが可能となる効果を奏する。
また、上記実施形態のLED電源装置は、高電位側と低電位側の両方に半導体素子を利用したスイッチを有しているが、例えば片側だけ(高電位側または低電位側のどちらか一方だけ)にスイッチを備え、あるいは他の箇所へスイッチを挿入してスイッチング動作させることで入力側と出力側との絶縁性を確保出来るような他の回路構成においても本発明の効果は実現出来る。
10 110 LED電源装置
12 112 電源
14 整流平滑回路
16 116 電力供給絶縁回路
18 駆動回路
20 電流検出回路
22 122 LED素子
24 フィルター回路
26 力率改善回路
S10 入力側スイッチ
S11 ハイ入力側スイッチ
S12 ロー入力側スイッチ
S20 出力側スイッチ
S21 ハイ出力側スイッチ
S22 ロー出力側スイッチ
DB ダイオード・ブリッジ回路
D1 還流ダイオード
L1 第1コイル
L2 第2コイル
Ca 平滑用コンデンサ
Cb 電解コンデンサ
C1 第1充電コンデンサ
C2 第2充電コンデンサ
R1 電流検出抵抗
OP 絶縁アンプ

Claims (4)

  1. 電源からの交流電力を直流電力に変換するとともに、スイッチング素子を備えることで前記電源とLED素子との絶縁性を確保して該LED素子へ電力供給をするLED電源装置であって、
    当該LED電源装置は、前記スイッチング素子を駆動するための駆動手段を備え、
    前記駆動手段は、プラスの電圧値である正電圧を出力することで前記スイッチング素子をオンさせ、マイナスの電圧値である負電圧を出力することで前記スイッチング素子をオフさせ、
    前記駆動手段は、前記正電圧と負電圧とを交互に繰り返し出力することで前記スイッチング素子をオンオフ動作させることを特徴とするLED電源装置。
  2. 請求項1に記載のLED電源装置であって、
    前記駆動手段から出力させる正電圧の値は5Vから20Vであって、
    前記駆動手段から出力される負電圧の値は−6Vから−25Vであって、
    前記駆動手段は、前記正電圧の値よりも大きい値の負電圧を出力することを特徴とするLED電源装置。
  3. 請求項1から請求項2の何れかに記載のLED電源装置であって、
    前記駆動手段にハーフ・ブリッジ回路を含むことを特徴とするLED電源装置。
  4. 商用電源からの交流電圧を調整する整流回路と、該整流回路で整流された電圧を直流電圧に調整してLED素子へ電力供給するとともに前記商用電源とLED素子との絶縁性を確保する電力供給絶縁回路と、該電力供給絶縁回路へ適正な制御信号を送る駆動手段と、を備えたLED電源装置であって、
    前記電力供給絶縁回路は、入力側スイッチと出力側スイッチと、を備え、該入力側スイッチの高電位側には第1入力側スイッチが配置されるとともに低電位側には第2入力側スイッチが配置され、前記出力側スイッチの高電位側には第1出力側スイッチが配置されるとともに低電位側には第2出力側スイッチが配置され、
    さらに前記電力供給絶縁回路は、前記入力側スイッチの二次側であって出力側スイッチの一次側にはインダクタと、一方が高電位側に接続され他方が低電位側に接続される第1充電コンデンサを備え、前記出力側スイッチの二次側には一方が高電位側に接続され他方が低電位側に接続される第2充電コンデンサを備え、
    前記第1入力側スイッチおよび第2入力側スイッチは同時にオンオフ動作し、
    前記第1出力側スイッチおよび第2出力側スイッチは同時にオンオフ動作し、
    前記駆動手段は、前記入力側スイッチをオンさせるとともに前記出力スイッチをオフさせることで前記第1充電コンデンサに電力を充電し、前記入力側スイッチをオフさせるとともに前記出力側スイッチをオンさせることで前記インダクタによる電磁エネルギーおよび前記第1充電コンデンサに充電された電力によって前記第2充電コンデンサを充電し、該第2充電コンデンサに充電された電力によって前記LED素子へ電力供給することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のLED電源装置。
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