JP2017204024A - 携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より好適な使い勝手を実現できる携帯端末装置を提供する。【解決手段】携帯端末装置は、表示画面2にコンテンツ等の表示情報3を表示する表示部と、表示画面2に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部と、表示画面2に対する押圧を検出する押圧検出部と、携帯端末装置の傾きの角度を検出する傾き角度検出部と、表示画面2に表示される表示情報3の表示範囲4を変更する制御を行う表示制御部とを備える。表示制御部は、押圧検出部により第1押圧を検出し、その時の角度を基準角度θ0として設定し、第1押圧が保持されていない状態において、検出された角度θnと基準角度θ0との差分値に応じて、表示範囲4を変更するようにスクロール5,6等を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末装置の技術に関する。また、本発明は、表示画面に対するユーザインタフェース技術に関する。
タッチパネルの表示画面に対するユーザの指等の接触により入力操作を可能とする、スマートフォン等の携帯端末装置が普及している。携帯端末装置は、タッチ入力操作に応じて、表示画面内のコンテンツ等の表示を制御する。携帯端末装置は、入力操作に応じて例えばインターネットからコンテンツ情報を取得して表示画面に表示する。その際、携帯端末装置は、そのコンテンツの全体が表示画面内に表示しきれない場合には、そのコンテンツの表示情報の一部を表示する。携帯端末装置は、表示画面内でのタッチ入力操作として、タップ、スワイプ、フリック、ピンチ等の各種の操作を受け付ける。例えば、スワイプ操作の場合、ユーザは表示画面を指でタッチし、タッチした状態のまま移動させてから指を離す。フリック操作の場合、ユーザは表示画面を指でタッチした後に素早く指を移動させてから指を離す。携帯端末装置は、タッチ入力操作に応じて、表示画面内のコンテンツの表示範囲をスクロール等させる。これにより、ユーザは、表示画面でコンテンツの他の一部や全体を閲覧等できる。
また、携帯端末装置は、基本操作画面あるいはホーム画面等と呼ばれる画面を設けている。例えば、ホーム画面では、メールやブラウザ等の複数のアプリケーションのアイコンが配置されている。また、複数のホーム画面が設けられる場合もある。ホーム画面で入力操作によりアイコンが選択されると、そのアイコンに対応付けられているアプリケーションが実行され、アプリケーション画面が表示される。複数のアプリケーションが実行されている場合、複数のアプリケーション画面が設けられる。アプリケーション画面では、コンテンツ等の全体または一部が表示される。ユーザは、表示画面内に表示されるホーム画面等の表示範囲を、タッチ入力操作により切り替えることができる。
上記のような携帯端末装置のユーザインタフェースに関する先行技術例として、特開2011−76349号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、携帯情報端末等として、以下の旨が記載されている。その携帯情報端末は、自装置の傾きを検知し、傾きの方向と大きさを示す傾き情報を生成し、画面に対するタッチ操作による接触が維持された状態で検知された傾きについての傾き情報に基づいて、表示画像を変化させる。
また、近年では、タッチパネル及び携帯端末装置として、タッチセンサだけでなく、押圧状態を検出できる押圧センサを備えるものも実現されている。
特開2011−76349号公報
しかしながら、携帯端末装置の表示画面の大きさは限られており、コンテンツ表示情報のサイズが大きい場合や多数のホーム画面等がある場合には、表示画面内において、コンテンツの一部や複数の画面の一部のみが表示範囲となる。ユーザが所望のコンテンツや画面の一部や全体を閲覧等したい場合、表示範囲のスクロール等のために、スワイプ等のタッチ入力操作を何回も繰り返す必要がある。タッチ入力操作を何回も繰り返すことは、手間がかかり、身体にも負担をかける。また、表示画面内に多数のアイコン等が配置されている場合、ユーザが所望のアイコン等を探してその箇所をタッチする操作の際に、指が届かない場合もある。その場合、目的の操作のために、端末の持ち手の状態を変える、両手で操作する等の対応が必要になり、手間がかかる。
特許文献1のような技術を用いる場合、ユーザが、概略平板形状の端末の表示画面を、水平の状態でタッチして角度を持つ状態に傾けた場合に、表示画像をスクロール等させることができる。しかし、個々のユーザや状況や目的の操作等に応じて、端末の傾きの状態や、持ち手や指の状態は、様々である。通常、ユーザが端末を手に持った状態で表示画面を見る場合、ユーザの視線及び持ち手の状態に合わせて、水平の地面に対して表示画面内の上下方向が斜めに傾いた状態をとる場合が多い。そのため、特許文献1のような技術では、様々な状態に好適に対応することはできず、表示画面の内容が視認しにくい場合や、意図しないタッチによってスクロールしてしまう等の可能性があり、使い勝手の点で改善余地がある。
本発明の目的は、携帯端末装置及び表示画面に対するユーザインタフェースの技術に関して、ユーザの様々な状態に対応して少ない手間でコンテンツ等の表示範囲の変更が実現でき、より好適な使い勝手を実現できる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、携帯端末装置であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態の携帯端末装置は、表示画面に情報を表示する表示部と、前記表示画面に対する押圧を検出する押圧検出部と、前記表示画面に表示される前記情報の表示範囲を変更する制御を行う表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記押圧検出部により所定の大きさ以上の第1押圧が検出された後に、前記第1押圧が保持されていない状態において、前記表示範囲を変更する。
本発明のうち代表的な実施の形態によれば、携帯端末装置及び表示画面に対するユーザインタフェースの技術に関して、ユーザの様々な状態に対応して少ない手間でコンテンツ等の表示範囲の変更が実現でき、より好適な使い勝手を実現できる。
本発明の実施の形態1の携帯端末装置の構成概要を示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置の機能ブロック構成を示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置のソフトウェア等の構成を示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、外観及びコンテンツ表示を示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、タッチ押圧センサの検出について示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、ユーザによる使用状態、傾き角度、傾ける操作等について、横から見た状態で示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、傾ける操作等を、表示画面の正面を見た状態で示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、表示範囲変更制御として、コンテンツのスクロール表示を示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、制御処理のフローを示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、角度とスクロール速度との関係を示す図である。 実施の形態1の携帯端末装置で、スマートウォッチに適用した場合を示す図である。 本発明の実施の形態2の携帯端末装置の構成概要として、操作や表示制御を示す図である。 実施の形態2の携帯端末装置で、制御処理のフローを示す図である。 実施の形態2の第1変形例の携帯端末装置の表示制御を示す図である。 実施の形態2の第2変形例の携帯端末装置の表示制御を示す図である。 実施の形態2の第3変形例の携帯端末装置の表示制御を示す図である。 本発明の実施の形態3の携帯端末装置の構成概要として、操作や表示制御の第1状態を示す図である。 実施の形態3の携帯端末装置で、操作や表示制御の第2状態を示す図である。 実施の形態3の携帯端末装置で、第3状態を示す図である。 実施の形態3の携帯端末装置で、表示範囲の変更を示す図である。 実施の形態3の携帯端末装置で、制御処理のフローを示す図である。 本発明の実施の形態4の携帯端末装置における、複数のホーム画面の切り替え表示について示す図である。 実施の形態4の携帯端末装置で、表示制御を示す図である。 実施の形態4の変形例の携帯端末装置で、押圧の強さと時間間隔との関係を示す図である。 実施の形態4の変形例の携帯端末装置で、レイヤ表示例を示す図である。 実施の形態4の変形例の携帯端末装置で、表示情報の例を示す図である。 実施の形態4の変形例の携帯端末装置で、表示情報の例を示す図である。 実施の形態4の変形例の携帯端末装置で、タッチ押圧の位置や数の区別について示す図である。 実施の形態4の変形例の携帯端末装置で、押圧センサの区別について示す図である。 本発明の実施の形態5の携帯端末装置における、複数のアイコンの配置の表示制御について示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1〜図11を用いて、本発明の実施の形態1の携帯端末装置について説明する。
[構成概要]
図1は、実施の形態1の携帯端末装置の構成概要を示す。図1では、ユーザが左手で携帯端末装置の筐体1を持ち、表示画面2内の箇所を親指でタッチ及び押圧する際の状態を示す。携帯端末装置は、水平面、水平方向に対する絶対的な傾きの角度θを持って傾いた状態である。表示画面2には、コンテンツ等の表示情報3の全体のうち一部が表示範囲4として表示されている。なお、説明上、X方向、Y方向、Z方向を示す。X方向及びY方向は、筐体1、表示画面2、及び表示情報3等の平面を構成する方向である。X方向は、画面内水平方向、横方向、左右方向である。Y方向は、画面内垂直方向、縦方向、上下方向である。Z方向は、X方向及びY方向に対する垂直方向であり、筐体1等の厚さ方向である。
携帯端末装置は、表示部、タッチ検出部、押圧検出部、傾き角度検出部、表示制御部等を備える。表示部は、表示画面2にコンテンツ等の表示情報3を表示する。タッチ検出部は、表示画面2に対するタッチの有無及び位置座標等を検出する。押圧検出部は、表示画面2に対する押圧の強さ等を検出する。傾き角度検出部は、携帯端末装置の傾きの角度θを検出する。表示制御部は、押圧や傾き角度の状態に基づいて、表示情報3の表示範囲4を変更する制御として、スクロール5,6等を制御する。
ユーザは、表示画面2に表示されているコンテンツのうちの他の一部を閲覧等したい場合、自分に適した手持ちの状態で、表示画面2内の箇所を例えば親指でタッチ及び押圧する。この操作を第1押圧操作とする。ユーザは、第1押圧操作の際、ある程度以上の強さで押圧してから指を離す。押圧検出部は、その際に所定の大きさ以上の第1押圧を検出する。また、傾き角度検出部は、その第1押圧の際における筐体1の傾きの角度θを検出する。表示制御部は、第1押圧の検出に基づいて、通常モードから特有の制御モードへ移行させる。表示制御部は、第1押圧の際に検出された傾きの角度θを、基準角度θ0として設定する。第1押圧操作後の制御モードでは、表示画面2から指が離されており、第1押圧が保持されていない状態、かつタッチ無し状態である。
ユーザは、制御モードの状態で、筐体1を傾ける操作を行う。言い換えると、筐体1は、所定の回転軸及び方向で回転させられる。傾き角度検出部は、その傾ける操作及び回転に伴う傾きの角度θnを同様に検出する。表示制御部は、制御モードの状態で検出された傾きの角度θnと基準角度θ0との差分の大きさに応じて、表示画面2での表示範囲4を変更する制御を行う。表示制御部は、その変更制御として、スクロール5,6等の表示動作を制御する。スクロール5,6は、表示画面2に表示される表示範囲4をY方向の上下等で連続的に移動させる動作である。
ユーザは、スクロール5,6等の動作によって所望のコンテンツの一部が表示範囲4として表示された状態になったら、表示画面2内の箇所を再びタッチ及び押圧する。この操作を第2押圧操作とする。ユーザは、第2押圧操作の際、ある程度以上の強さで押圧してから指を離す。押圧検出部は、第2押圧操作の際の所定の大きさ以上の第2押圧を検出する。表示制御部は、第2押圧の検出に基づいて、スクロール5,6等の動作を終了させて、制御モードを解除して通常モードに戻る。
また、ユーザは、制御モード中、角度θnを最初の基準角度θ0の付近の状態に戻すように傾けてもよい。その場合、携帯端末装置は、スクロール5,6を一時停止させる。
図1の下側には、上記制御を時間軸で示す。携帯端末装置は、最初、通常モードの状態から、表示画面2での第1押圧操作がされると、制御モードに入り、基準角度θ0を設定する。携帯端末装置は、制御モード中、第1押圧が保持されていない状態で、傾ける操作の角度θnに応じて、表示範囲4を変更する。携帯端末装置は、制御モードの状態から、表示画面2での第2押圧操作がされると、表示範囲4の変更を終了し、制御モードを解除して通常モードに戻る。このように、ユーザは、簡単な操作によってコンテンツ等の表示範囲4を変えて所望の箇所を閲覧等することができる。
[携帯端末装置(1)]
図2は、実施の形態1の携帯端末装置の機能ブロック構成を示す。実施の形態1の携帯端末装置は、スマートフォンである。携帯端末装置としては、スマートウォッチ、携帯電話機、タブレット型PC、PDA、デジタルカメラ、その他の各種の携帯用デジタル機器が適用可能である。
実施の形態1の携帯端末装置は、主制御部101、システムバス102、ROM103、RAM104、ストレージ部105、操作部106、振動発生部107、拡張インタフェース部108、センサ部110、映像処理部120、音声処理部130、通信処理部140、等を有する。
主制御部101は、マイクロプロセッサユニット等により構成され、プログラム処理に従って携帯端末装置の全体を制御する。システムバス102は、主制御部101と各部との間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。ROM103は、OS等の基本動作プログラムやアプリケーションプログラム等が格納されているメモリである。ROM103は、例えばEEPROMやフラッシュROM等、書き換え可能なROMが用いられる。ROM103に格納されているプログラムの更新により、基本動作プログラム等のバージョンアップや機能拡張が可能である。RAM104は、基本動作プログラムやアプリケーションプログラム等の実行時のワークエリアとなる。ストレージ部105には、アプリケーションプログラム等が格納されている。
操作部106は、ユーザによる入力操作を可能とする入力デバイスを含む部分であり、操作キーを含む。操作キーは、携帯端末装置の電源オン/オフやスタンバイを可能とする操作キーや、基本操作画面を表示するための操作キー等を含む。
振動発生部107は、偏心モータ等により、携帯端末装置を振動させる。これにより、ユーザに状態を伝えることができる。拡張インタフェース部108は、携帯端末装置の機能を拡張するためのインタフェース群である。拡張インタフェース部108は、例えばUSBインタフェース、メモリインタフェース等で構成される。USBインタフェースは、キーボードやその他のUSB機器の接続を行う。メモリインタフェースは、メモリカードやその他のメモリ媒体の接続、及びデータ送受信を行う。
センサ部110は、携帯端末装置に関する状態を検出するためのセンサ群である。センサ部110は、GPS受信部111、加速度センサ112、ジャイロセンサ113、地磁気センサ114、照度センサ115、近接センサ116、タッチ押圧センサ117を含む。センサ部110は、その他のセンサを備えてもよい。
GPS受信部111を用いて、携帯端末装置の位置が例えば緯度及び経度として検出可能である。加速度センサ112及びジャイロセンサ113を用いて、携帯端末装置の動き及び傾きが検出可能である。傾きとしては、少なくとも水平面に対する傾きの角度θが検出可能である。地磁気センサ114を用いて、携帯端末装置の方角が検出可能である。照度センサ115を用いて、携帯端末装置の周囲の明るさが検出可能である。近接センサ116を用いて、携帯端末装置の周囲物との近接状況が検出可能である。
タッチ押圧センサ117を用いて、表示部121の表示画面2に対する指のタッチ及び押圧の状態を検出可能である。例えば、タッチ状態として、タッチ有無及びタッチ位置座標が検出可能である。例えば、押圧状態として押圧有無及び押圧の強さが検出可能である。なお、タッチ押圧センサ117は、タッチセンサと押圧センサとの一体型に限らず、タッチセンサと押圧センサとが別々の装置として設けられてもよい。
映像処理部120は、表示部121、映像信号処理部122、第1映像入力部123、第2映像入力部124を含む。表示部121は、表示画面2を構成し、例えば液晶パネル等の表示装置を含む。表示部121は、映像信号処理部122で処理された映像データを表示画面2に表示する。表示部121は、タッチ押圧センサ117の機能と対応しており、タッチ押圧センサ117を内蔵した型のタッチパネルを含んでもよい。映像信号処理部122は、ビデオRAM等を備え、ビデオRAMに入力された映像データに基づいて、表示部121を駆動する。映像信号処理部122は、必要に応じて、映像データのフォーマット変換、メニューやその他のOSD信号の重畳処理等を行う。第1映像入力部123及び第2映像入力部124は、例えばカメラユニットにより構成される。カメラユニットは、レンズから入力した光を、CCDやCMOSセンサ等の素子を用いて電気信号に変換することにより、周囲や対象物の映像データを得る。
音声処理部130は、音声出力部131、音声信号処理部132、音声入力部133を含む。音声出力部131は、スピーカを含み、音声信号処理部132で処理された音声信号を音声出力する。音声入力部133は、マイクを含み、周囲の音声を音声データに変換して入力する。
通信処理部140は、LAN通信部141、電話網通信部142、近距離通信部143を含む。LAN通信部141は、無線通信用アクセスポイントとの無線通信接続及びデータ送受信を行う。電話網通信部142は、移動体電話通信網の基地局との無線通信接続、電話通信、及びデータ送受信を行う。近距離通信部143は、例えばBlueTooth(登録商標)等の通信インタフェースに対応し、対応する機器との間で近距離無線通信を行う。通信処理部140の各部は、それぞれ、符号回路や復号回路、アンテナ等を備える。通信処理部140は、赤外線通信部等を備えてもよい。
[携帯端末装置(2)]
図3は、実施の形態1の携帯端末装置のソフトウェア構成として、特に、ROM103、RAM104、及びストレージ部105におけるプログラムやデータの構成を示す。ROM103には、基本動作プログラム103a、その他のプログラム103bが格納されている。RAM104には、基本動作実行部104a、アプリケーション実行部104b、一時記憶領域104c、等が構成される。基本動作プログラム等の実行時には、必要に応じてデータが一時記憶領域104cに保持される。
ストレージ部105には、アプリケーションプログラム105a、各種情報/データ記憶領域105b等を有する。アプリケーションプログラム105aは、メール、ブラウザ、地図、ゲーム、電子書籍リーダ等、各種機能を実現するためのプログラムである。各種情報/データ記憶領域105bには、携帯端末装置の設定情報やアプリケーション毎の設定情報等の各種情報やデータが記憶される。ストレージ部105は、フラッシュROMやSSDやHDD等の不揮発性記憶装置を含み、携帯端末装置に電源が供給されていない状態でも記憶情報を保持する。
なお、ROM103及びRAM104は主制御部101と一体の構成でもよい。ROM103の機能の一部または全部は、代替として、ストレージ部105の一部記憶領域により実現されてもよい。
主制御部101は、ROM103から基本動作プログラム103aを読み出してRAM104に展開して実行することにより、基本動作実行部104aを実現する。主制御部101は、ストレージ部105からアプリケーションプログラム105aを読み出してRAM104に展開して実行することにより、アプリケーション実行部104bを実現する。
基本動作実行部104aには、各実行部として、タッチ検出部201、押圧検出部202、傾き角度検出部203、表示制御部204、及び振動制御部205を含む。各実行部は連携する。
タッチ検出部201は、タッチ押圧センサ117を用いてタッチ検出処理を行う。タッチ検出部201は、表示画面2内の複数の箇所のタッチを検出する公知の機能を実現する。タッチ検出部201は、タップ、スワイプ、フリック、ピンチ等の操作を検出する公知の機能を実現する。押圧検出部202は、タッチ押圧センサ117を用いて押圧検出処理を行う。押圧検出部202は、タッチ位置での押圧有無及び押圧の強さを検出する。
傾き角度検出部203は、加速度センサ112やジャイロセンサ113を用いて、携帯端末装置の傾きの角度θの検出処理を行う。表示制御部204は、表示部121の表示画面2に対する入力操作に応じて、表示画面2の表示内容を制御する処理を行う。この処理は、スクロール表示動作等の制御処理を含む。振動制御部205は、振動発生部107を用いて携帯端末装置に振動を発生させる処理を行う。
なお、基本動作プログラム103aにより実現される携帯端末装置のOSは、公知のグラフィカルユーザインタフェース制御部を含む。グラフィカルユーザインタフェース制御部は、表示画面2に対するタッチ入力操作を通じて入力情報を得る機能や、その入力情報に応じた制御処理に基づいて表示画面2への出力を制御する機能を実現する。
[外観及びコンテンツ表示]
図4は、携帯端末装置の外観、及びアプリケーション画面でのコンテンツ表示の例を示す。図4の左側は、表示画面2を持つ筐体1の前面の構成を示し、右側は背面の構成を示す。概略平板形状の筐体1の表面において、概略矩形の表示画面2を有する。表示画面2内には、コンテンツ表示情報401として、本例ではWebブラウザによるアプリケーション画面におけるWebページの一部の領域が表示されている。なお、Webページ内のテキストや画像等を、○,×,△,□等の記号で簡易的に図示している。コンテンツ内には、リンク等のオブジェクトが含まれている場合がある。本例では、×で示す領域と、△で示す領域との間に、URL等のリンク7が含まれている場合を簡易的に図示している。表示画面2内には、時計やアドレス等の情報を表示する領域402も設けられている。
筐体1には、第1映像入力部123に対応する前面のカメラユニット423、第2映像入力部124に対応する背面のカメラユニット424、音声出力部131のスピーカ431、音声入力部133のマイク433、等が設けられている。
筐体1には、操作キーとして、電源キーk1、ホームキーk2を有する。電源キーk1は、携帯端末装置の電源のオン/オフ、及びスタンバイ状態への移行/復帰の入力操作を可能とする。電源キーk1の所定時間以上の押下により電源のオン/オフが切り替えられる。電源キーk1の所定時間よりも短い時間の押下によりスタンバイ状態への移行または復帰が行われる。ホームキーk2は、後述の基本操作画面であるホーム画面の表示に関する入力操作を可能とする。アプリケーション画面が表示されている状態におけるホームキーk2の押下によりホーム画面の表示に切り替えられる。
ユーザは、表示画面2におけるアプリケーション画面内のコンテンツのリンク7等や、ホーム画面内のアイコン等のオブジェクトの箇所をタッチする入力操作を行う。これにより、携帯端末装置は、例えばリンク7に対応付けられているコンテンツの読み込み及び表示を行う。携帯端末装置は、例えばアイコンに対応付けられているアプリケーションの実行及びアプリケーション画面の表示を行う。
[タッチ押圧検出]
図5は、タッチ押圧センサ117を用いたタッチ位置座標や押圧の検出について示す。表示画面2及びタッチ押圧センサ117に対応した領域500を有する。領域500は、タッチ及び押圧の状態が検出可能な領域である。領域500において、X方向及びY方向の平面における位置座標(X,Y)を有する。領域500において指によりタッチや押圧される点の位置を位置座標(X1,Y1)として示す。領域500の原点を左上の位置座標(0,0)とし、領域500の横幅をXm、縦幅をYmとする。
タッチ検出部201は、タッチ押圧センサ117を用いて、領域500におけるタッチされた点の位置座標(X1,Y1)を検出する。押圧検出部202は、タッチ押圧センサ117を用いて、タッチに伴って押圧された点における押圧の強さを検出する。押圧の強さをPnとする。また、タッチ検出部201は、タッチ押圧センサ117を用いて、領域500において複数の指が同時にタッチされた場合におけるタッチ数及び各タッチ位置座標等を検出可能である。
タッチ検出部201は、ピンチ操作等を検出可能である。ピンチ操作の場合、ユーザは、表示画面2に二本の指をタッチし、そのまま二本の指の間隔を拡げるまたは狭める。表示制御部204は、そのピンチ操作の状態の検出に応じて、表示画面2内の表示画像サイズの拡大または縮小等の表示動作を制御する。
なお、タッチ検出及び押圧検出の方式については特に限定されず、公知の方式を適用可能である。一例としては静電容量型のタッチ押圧検出方式が適用可能である。この方式では、表示画面に対する指の近接や押圧による静電容量変化を電圧値として検出し、その電圧値に基づいて計算によりタッチ位置座標や押圧の強さを得る。
[使用状態、傾き角度、操作]
図6は、ユーザが携帯端末装置を手に持って使用する状態、携帯端末装置の傾き角度、傾ける操作等について、ユーザ及び筐体1を横から見た状態で示す。この状態では、筐体1及び表示画面2に対応する平面が、水平面や垂直面に対して傾いている。この傾きの状態では、水平方向、水平面に対して、絶対的な傾きの角度θを有する。実施の形態1の携帯端末装置は、この角度θを検出して基準角度θ0として設定する。ユーザは、この基準角度θ0の状態から、スクロール等のために、筐体1を傾ける操作を行う。
図7は、図6に対応した傾ける操作等を、ユーザの視線で表示画面2の正面を見た状態で示す。図7の例では、表示画面2のX方向及びY方向の中央付近の点がタッチされている。また、その点が、手持ちによる携帯端末装置の支持の基準点601であるとする。傾ける操作の際の回転軸は、X方向の軸であり、線701で示す。
図6及び図7で、基準角度θ0に対して更に傾ける操作をした時における絶対的な傾きの角度をθnとする。角度θnは、本例では表示画面2及びコンテンツのY方向に関する傾きの角度である。相対的な傾きの角度を表す量として、基準角度θ0と角度θnとの差分値(θn−θ0)を有する。また、傾ける操作及び傾きの角度θnに関して、正方向及び負方向を示す。正方向は、支持の基準点601を固定とした場合に、表示画面2の上辺をユーザから見て手前へ傾ける場合の方向とし、負方向は、表示画面2の上辺をユーザから見て奥へ傾ける場合の方向とする。
[表示範囲変更制御、スクロール表示]
図8は、実施の形態1の携帯端末装置における表示範囲変更制御として、コンテンツのスクロール表示動作を示す。表示画面2内のアプリケーション画面において、コンテンツ800が表示可能な領域801を含む。領域801に、コンテンツ800の表示情報3の一部が表示範囲4として表示されている。コンテンツ800は、Webページの例であり、実際のデータはHTML等により構成される。表示情報3では、テキストや画像等の領域の間にリンク7を含んでいる場合を示す。表示情報3は、アプリケーションにより、領域801の大きさ等に合わせて可変される。
領域801の大きさに対し、コンテンツ800の表示情報3の全体のサイズ、即ち拡大縮小等が無い場合の標準サイズが大きい。そのため、表示情報3の全体を領域801に表示することができない。よって、領域801には、表示情報3の一部が表示範囲4として表示される。表示範囲4は、コンテンツ800の表示情報3が表示画面2の領域801に表示される際の範囲である。表示範囲4は、本例では、Webページの途中の領域である場合を示し、×で示す領域の一部、リンク7、△で示す領域の一部が含まれている。
ユーザは、領域801に表示されている表示範囲4の状態から、表示されていないコンテンツ800の他の一部を閲覧等したい場合、従来ではスワイプやフリック等によりスクロールをさせる。本例では、Y方向の上または下にスクロール可能である場合を示す。従来では、サイズが大きいコンテンツ800を閲覧等したい場合、スワイプ等の操作を何回も繰り返す必要があり、手間が大きい。
一方、実施の形態1では、ユーザにより表示画面2の領域801内を第1押圧操作して筐体1を傾ける操作により、表示範囲4をスクロールさせることができる。即ち、表示情報3の表示範囲4を変更することができる。スクロール5は、第1方向スクロールであり、コンテンツ800内での先頭や相対的に上方向へのスクロールを示す。スクロール5では、表示範囲4が上方向に移動され、領域801にはコンテンツ800内での相対的に上方向の一部が表示される。スクロール6は、第2方向スクロールであり、コンテンツ800内での末端や相対的に下方向へのスクロールを示す。スクロール6では、表示範囲4が下方向に移動され、領域801にはコンテンツ800内での相対的に下方向の一部が表示される。なお、表示画面2の領域801内では、スクロール方向に対する反対方向へ画像部分が動く。
[表示制御]
実施の形態1の携帯端末装置における表示制御について以下である。携帯端末装置の表示制御部204は、表示画面2のアプリケーション画面でコンテンツを表示する場合に、ユーザによる特定のタッチ押圧操作及び筐体1を傾ける操作を受け付けて、表示範囲4をスクロールさせる、表示範囲変更制御を行う。
ユーザは、最初、図6のような手持ちの状態であり、図8のようにコンテンツ800の一部を表示範囲4として閲覧しているとする。ユーザは、その状態から、コンテンツ800の他の一部を閲覧等したい場合、図1のように、まず、表示画面2の領域801を第1押圧操作する。この際、ユーザは、ある程度以上の強さで押圧してから指を離す。携帯端末装置は、その押圧の強さPnが所定の大きさ以上である第1押圧の場合、制御モードへ移行させる。携帯端末装置は、第1押圧の検出の時の角度θを検出し、基準角度θ0として設定する。基準角度θ0は、制御用に一時的に設定される角度である。なお、角度θは、第1押圧の検出時点から所定時間内で検出されたものを用いてもよい。
ユーザは、第1押圧操作後の、表示画面2から指を離している状態で、筐体1を所望の方向に傾ける操作をする。ユーザは、例えば上方向へのスクロール5をさせたい場合、負方向へ傾ける。携帯端末装置は、その傾ける操作に応じた角度θnを検出し、相対的な傾きの角度の量である差分値(θn−θ0)を検出する。携帯端末装置は、第1押圧の強さPn及び差分値(θn−θ0)を用いて、スクロールさせるか否か及びスクロールの方向や速度等を決定する。携帯端末装置は、差分値(θn−θ0)で示す方向及び大きさに応じて、異なるスクロール表示動作となるように制御する。このスクロール表示動作により、表示画面2の領域801での表示範囲4が変更される。
ユーザは、スクロールにより領域801に所望の表示範囲4が表示される状態になったら、筐体1の傾きを最初の基準角度θ0に近い状態に戻すことにより、スクロールを一時停止させることができる。また、ユーザは、その状態から傾ける操作により、スクロールを再開させることができる。
ユーザは、所望の表示範囲4の状態で、第2押圧操作により、通常モードへ戻ることができる。携帯端末装置は、第2押圧操作の際の第2押圧を検出し、その時点でスクロールによる表示範囲4の変更を終了させ、制御モードを解除して通常モードへ戻る。ユーザは、その解除の時点の表示範囲4に対応するコンテンツ800の一部を閲覧等できる。
また、ユーザは、第2押圧操作の前に、所望の表示範囲4内にあるリンク7等のオブジェクトをタッチにより選択操作してもよい。この場合、携帯端末装置は、そのオブジェクトを実行する処理、例えばリンク7のコンテンツを読み込んで表示する処理を行うと共に、制御モードを解除する。
[制御フロー]
図9は、実施の形態1における表示範囲変更制御を実現する制御処理のフローを示す。基本動作実行部104a、特に表示制御部204は、図9のフローの処理を実行する。なお、このフローを実現するための制御状態であるモードとして、第1モード、第2モード、第3モードを有する。各モードの管理上の値を、0,1,2とする。モード=0(第1モード)は初期状態を示す。モード=1(第2モード)は、タッチ有り状態等を示す。モード=2(第3モード)は、第1押圧有り状態等を示す。図9は、ステップS101〜S126を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S101) 表示制御部204は、ユーザにより選択されたコンテンツを読み込む。表示制御部204は、最初、モードをモード=0(第1モード)に設定する。
(S102) 表示制御部204は、表示画面2に、最初、コンテンツのうちの先頭、例えば図8の領域821を表示する。なお、このような表示位置は、アプリケーションやコンテンツに応じて決まる。
(S103) 携帯端末装置は、操作部106やタッチ押圧センサ117を通じて、ユーザによる入力操作を受け付けて、それに対応する入力情報を取得する。表示制御部204は、タッチ検出部201を通じて、タッチ入力情報を取得する。その際、タッチ検出部201は、タッチ有無及びタッチ位置座標(X1,Y1)を検出する。また、押圧検出部202は、押圧の有無及び押圧の強さPnを検出する。
(S104) 表示制御部204は、入力情報に基づいて、タッチ有無の判断により、処理を分岐させる。タッチ有りの場合(Y)にはS105、タッチ無しの場合(N)にはS117へ進む。
(S105) 表示制御部204は、タッチ検出部201から、タッチ位置座標(X1,Y1)を含む情報を取得する。
(S106) また、表示制御部204は、押圧検出部202から、S105のタッチ位置座標に対応するタッチ位置における押圧の強さPnを含む情報を取得する。
(S107) 表示制御部204は、現在のモードがモード=2(第3モード)であるか否かを確認し、分岐を行う。モード=2の場合にはS108、否の場合にはS110へ進む。
(S108) 表示制御部204は、S106で取得した押圧の強さPnを、所定の閾値Ptと比較し、強さPnが閾値Pt以上であるか否かを判断し、分岐を行う。Pn≧Ptの場合にはS109へ進み、Pn<Ptの場合にはS103へ戻る。
(S109) 表示制御部204は、モードをモード=0(第1モード)に設定し、S103へ戻る。なお、S107,S109の流れは、第2押圧操作による制御モードの解除に相当する。
(S110) 一方、S110では、表示制御部204は、S106で取得した押圧の強さPnを、所定の閾値Ptと比較し、強さPnが閾値Pt以上であるか否かを判断し、分岐を行う。Pn≧Ptの場合にはS113、Pn<Ptの場合にはS111へ進む。
(S111) 表示制御部204は、S105で取得したタッチ位置座標(X1,Y1)をメモリに記憶して保持する。
(S112) 表示制御部204は、モードをモード=1(第2モード)に設定し、S103に戻る。
(S113) 一方、S113では、表示制御部204は、傾き角度検出部203により携帯端末装置の傾きの角度θを取得する。
(S114) 表示制御部204は、S113で取得した角度θを、基準角度θ0として設定する。なお、S107,S110,S114等の流れは、第1押圧操作時の制御に相当する。
(S115) 表示制御部204は、基準角度θ0をメモリに記憶して保持する。
(S116) 表示制御部204は、モードをモード=2(第3モード)に設定し、S103へ戻る。
(S117) 一方、S104でタッチ無しの場合、S117で、表示制御部204は、現在のモードを確認し、分岐を行う。モード=0の場合にはS103へ戻り、モード=1の場合にはS118へ進み、モード=2の場合にはS121へ進む。
(S118) 表示制御部204は、表示画面2でのタッチ位置としてS111で記憶されたタッチ位置座標(X1,Y1)と、表示画面2の表示情報3のうちのリンク7等のオブジェクトの位置とを比較する。表示制御部204は、それらの位置が一致するか否かにより、分岐を行う。一致の場合、即ちユーザのタッチ位置がリンク7等に該当する場合にはS120へ進み、不一致の場合にはS119へ進む。
(S119) 表示制御部204は、モードをモード=0(第1モード)に設定し、S103へ戻る。
(S120) 表示制御部204は、オブジェクトに対応付けられた処理を実行する。例えば、表示制御部204は、リンク7のURLで指定されるコンテンツを、インターネット上のサーバから取得して読み込み、表示画面2に表示する処理を行う。この場合、携帯端末装置は、A1で示すように本フローのループを抜けて、新たなコンテンツについて、本フローの最初から同様に処理を行う。
(S121) 一方、S121では、傾き角度検出部203により、携帯端末装置の傾きの角度θnを検出する。表示制御部204は、傾き角度検出部203から、その角度θnを含む情報を取得する。
(S122) 表示制御部204は、角度θnと基準角度θ0との差分値の絶対値|θn−θ0|を、所定の閾値θtと比較し、閾値θt以上であるか否かを判断し、分岐を行う。|θn−θ0|≧θtの場合にはS123へ進み、|θn−θ0|<θtの場合にはS103へ戻る。なお、この差分値が0または殆ど0である場合、基準角度θ0の状態から変化していないことを表す。絶対値|θn−θ0|が閾値θtよりも小さい範囲内にある場合にはスクロールを生じさせない。したがって、閾値θtの設定により、ユーザが意図しないで微妙に傾き角度が変化した場合にスクロールするのを防止することができる。
(S123) 表示制御部204は、S121で取得した角度θn等を用いて、スクロール表示動作に使用するためのスクロール速度Snを、下記(1)の式に従って設定する。
Sn=S0×|θn−θ0|/θt ・・・(1)
所定の基準スクロール速度をS0とする。基準スクロール速度S0は、実装上の固定の設定値としてもよいし、ユーザにより可変に設定可能な設定値としてもよい。(1)の式では、閾値θtに対する角度θnの差分の絶対値の大きさ(|θn−θ0|/θt)に応じて、基準スクロール速度S0を乗算で増大させるようにして、スクロール速度Snが決定される。即ち、基準角度θ0に対して傾ける角度θnが大きいほど、スクロール速度Snを大きくすることができる。S123の設定については後述の図10にも示す。
(S124) 次に、表示制御部204は、角度θnと基準角度θ0との大きさの関係、言い換えると差分値(θn−θ0)の符号の正負に応じて、分岐を行う。角度θnが基準角度θ0よりも大きい場合(θn>θ0)にはS125、小さい場合(θn<θ0)にはS126へ進む。
(S125) 表示制御部204は、正方向の傾きに対応して、S123で設定したスクロール速度Snを用いて、図8のスクロール6をさせる下方向スクロール処理を行い、その後、S103へ戻る。
(S126) 表示制御部204は、負方向の傾きに対応して、S123で設定したスクロール速度Snを用いて、図8のスクロール5をさせる上方向スクロール処理を行い、その後、S103へ戻る。
S104,S117,S125等の流れは、制御モード中の表示範囲4の変更に相当する。なお、本フローでは、ループで所定時間毎の処理が繰り返され、S125等のスクロール処理は、所定時間で所定距離を移動させる分のスクロールに相当する。ループによりS125等の処理が何回も継続されることにより、長距離の連続的なスクロールも実現される。
[スクロール速度の設定]
図10は、図9のステップS123のスクロール速度Snの設定に関する、傾きの角度θの差分の絶対値|θn−θ0|とスクロール速度Snとの関係を示す。横軸は絶対値|θn−θ0|であり、例えば閾値θt、2×θt、3×θtの値を示す。縦軸はスクロール速度Snであり、例えば基準スクロール速度S0、2×S0、3×S0の値を示す。直線1001は、(1)の式に対応する関数を示し、絶対値|θn−θ0|に応じてスクロール速度Snが線形に増加する。
[効果等]
上記のように、実施の形態1の携帯端末装置によれば、ユーザの様々な状態に対応して少ない手間でコンテンツ等の表示範囲の変更が実現でき、より好適な使い勝手を実現できる。携帯端末装置は、押圧の強さPn及び傾きの角度θnを用いて、スクロール表示制御によりコンテンツの表示範囲4を変更する。ユーザは、携帯端末装置の筐体1を、自分や状況に適した手持ちの状態、例えば片手で自然に持った状態とする。ユーザは、所望の時点で第1押圧操作によってその状態を基準角度θ0として設定できる。ユーザは、そのまま筐体1を所望の方向へ傾ける操作により、スクロールさせて表示範囲4を変えることができる。そして、ユーザは、所望の時点で第2押圧操作によってその状態を解除することができる。ユーザは、タッチ操作を何回も繰り返す必要無く、簡単な操作で素早く所望の表示範囲4を閲覧等することができる。ユーザは、一回の操作でスクロールにより所望の距離を移動させることができる。
所定の大きさ以上の第1押圧をトリガとして制御モードに入り基準角度θ0が設定されるので、ユーザが意図せずにタッチが生じた場合に誤ってスクロールされることも無い。また、ユーザは、角度θn等に応じてスクロール速度Sn等も好みに調整できる。また、ユーザは、スクロールに連動させて素早くリンク7等を選択することもできる。
また、実施の形態1の携帯端末装置によれば、スマートウォッチ等、表示画面のサイズが比較的小さい装置にも、好適に適用可能である。表示画面のサイズが比較的小さい場合、表示画面を指でタッチ及び押圧した際、指によって表示画面の一部が隠れてしまい、その部分がユーザから視認し難くなり、使い勝手が良くない場合がある。それに対し、実施の形態1の携帯端末装置では、表示画面2のサイズが比較的小さい場合でも、ユーザが1回押圧して指を離した状態でスクロール等が可能であり、表示情報が視認しやすい。
図11は、実施の形態1の携帯端末装置としてスマートウォッチである場合の表示画面2に対する押圧操作等を示す。左手首にスマートウォッチを装着した状態で、右手の一本指で表示画面2内の箇所をタッチ及び押圧する様子を示す。表示画面2が円形であり、表示画面2のサイズとして手首幅程度を有する場合を示す。第1押圧操作の際、一時的に表示画面2の一部が隠れる。第1押圧操作で指を離した後の制御モードの状態では、表示画面2の全体が視認できる。ユーザは、表示画面2の全体を見ながら手首を傾ける操作等によりスクロールさせることができ、所望の表示範囲4にしやすい。
[変形例(1)]
実施の形態1の変形例として以下が可能である。実施の形態1では、図1等のように、表示画面2及びコンテンツのY方向に関する傾きの角度θを用いてY方向のスクロール表示動作を制御する場合を示したが、これに限らず可能である。表示画面2及びコンテンツのX方向に関する傾きの角度を用いて、X方向のスクロール表示動作を制御する形態も同様に可能である。図7には、X方向に関する傾きの角度φnに関する傾ける操作を示している。また、上記Y方向の制御と上記X方向の制御との両方を一緒に実行することにより、上下左右を含む全方向でのスクロール表示動作を制御する形態も可能である。このような各方向の制御は、実装上の固定の適用としてもよいし、ユーザ設定に応じて選択可能な適用としてもよいし、アプリケーションやコンテンツ等に応じて選択される適用としてもよい。例えば、写真画像や地図のように比較的大きいサイズを持ち拡大縮小等が可能であるコンテンツを表示するアプリケーションの場合に、全方向の制御を適用してもよい。
実施の形態1では、制御の対応関係として、正方向の傾きの場合に下方向スクロール、負方向の傾きの場合に上方向スクロールとしたが、逆の対応関係としてもよい。また、実施の形態1のスクロール表示動作は、表示範囲4を連続的に変更する動作、例えば画素単位で滑らかに移動させる動作としたが、これに限らず適用可能である。例えば、一定の領域や距離毎に断続的にスクロールさせる動作も適用可能である。
[変形例(2)]
表示範囲変更制御の対象情報となるコンテンツとして、Webページ等に限らず、写真画像等、各種が適用可能である。また、表示範囲変更の表示動作としては、スクロールに限らず、拡大縮小等も適用可能である。拡大縮小に適用する場合、例えば、傾きの角度が正方向の場合には拡大処理、負方向の場合には縮小処理といった対応関係としてもよい。
例えば、携帯端末装置としてデジタルカメラとし、対象情報として複数の写真画像とする。その装置において、通常モード時には、複数の写真画像または選択された1つの写真画像を表示画面内に表示する。その状態で、スワイプ操作等による写真画像のスクロールや、ピンチ操作等による写真画像の拡大/縮小が可能である。写真画像のサイズが大きい場合や拡大した場合、表示画面2には写真画像の一部が表示される。その装置は、通常モードから第1押圧操作に応じて制御モードに入る。その制御モードの表示では、傾きの角度に応じて、写真画像のスクロールあるいは拡大/縮小を可能とし、第2押圧操作に応じて制御モードから通常モードの表示に戻る。
特に、写真画像としては、サイズや画角が大きく一度に全体を表示できないパノラマ画像や全天球画像にも適用可能である。制御モード中の操作により、パノラマ画像や全天球画像の全体のうち、視線方向に対応して表示範囲とする一部を容易に変更できる。ユーザは、その写真画像の所望の一部または全体を好適に閲覧等できる。
[変形例(3)]
図9のステップS123では、図10の直線1001の関数のように、スクロール速度Snを絶対値|θn−θ0|に応じて線形で変えるように決定したが、これに限らず可能である。例えば、図10の関数1002のように、階段状の関数で決定してもよい。この関数1002では、絶対値|θn−θ0|の範囲の区分に応じて、スクロール速度Snが一定値に決定される。また、予め規定された上限値や下限値を含む関数を適用し、その下限値から上限値までの範囲内でスクロール速度Snを決定してもよい。また、線形の関数に限らず、非線形の関数を適用してもよい。
また、スクロール速度Snを、角度θnに依らずに一定値に設定してもよいし、ユーザ設定により可変に設定可能としてもよい。ユーザ設定手段としては、例えば表示画面2にユーザ設定画面等を表示してスクロール速度Sn等を設定する項目を設けてもよい。図9の閾値Ptや閾値θtについては、実装上の固定の設定値としてもよいし、ユーザ設定可能としてもよい。ユーザ設定可能とする形態の場合、ユーザは自分が操作しやすい好適な設定にすることができる。
[変形例(4)]
第1押圧操作に応じて制御モードに移行した時点で、表示画面2内にその制御モードの状態を表す所定の情報を表示してもよい。これは表示に限らず、所定の音声出力や振動発生でもよい。また、第2押圧操作により制御モードが解除された時点で、所定の情報の表示の消去や他の所定の出力をしてもよい。
また、第1押圧を判断して制御モードに移行させる際に、更に、タッチ継続時間等を条件として判断してもよい。即ち、所定の大きさ以上の押圧が継続されている時のタッチ有り状態の継続時間が所定の閾値以上である場合に、制御モードに移行させてもよい。
[変形例(5)]
実施の形態1では、基本的には、押圧の強さPnの情報を、第1押圧操作及び第2押圧操作の判定、制御モード切り替えに使用している。更に、変形例として、スクロール速度等の決定の際に押圧の強さPnを用いてもよい。例えば、第1押圧の強さPnを用いて、図9のステップS123の基準スクロール速度S0を決定する。例えば、強さPnが大きいほど基準スクロール速度S0が大きくなるようにする。そして、その基準スクロール速度S0を用いてスクロール速度Snが計算される。即ち、そのスクロール速度Snは、強さPnと角度θnとの両方の情報を反映して決定される。また、第1押圧の強さPnを用いてスクロール速度Snを決定し、角度θnについてはスクロール方向の決定のみに用いる形態等でもよい。
[変形例(6)]
実施の形態1では、第1押圧操作後から第2押圧操作までの制御モード中、第1押圧が保持されていない状態であり、基本的にタッチ無し状態である。変形例として、後述の実施の形態2等と同様に、制御モード中、第1押圧が保持されていない状態、かつ、タッチ有りが維持される状態としてもよい。即ち、変形例では、第1押圧操作で第1押圧が検出された後に押圧を弱めて指を離さずにタッチしたままの状態とする。制御モード中では、傾きの角度に応じて表示範囲が変更され、タッチ位置については任意に変更可能とする。そして、第2押圧操作の第2押圧の検出に応じて制御モードが解除される。
また、実施の形態1では、スクロールの一時停止については、角度θnを基準角度θ0の付近に戻すことにより実現された。変形例として、以下のようにスクロールの一時停止を実現してもよい。第1押圧操作後、タッチ無し状態で、角度θnに応じて自動的にスクロールが行われる。その途中でスクロールを一時停止したい場合、ユーザは、表示画面2内を軽くタッチしてタッチ有り状態を維持する。携帯端末装置は、そのタッチ有り状態の検出の間、スクロールを一時停止させる。ユーザは、スクロールを再開させたい場合、指を離す。携帯端末装置は、そのタッチ無し状態の検出に応じて、スクロールを再開させる。そして、第2押圧操作の第2押圧の検出に応じて制御モードが解除される。
(実施の形態2)
図12〜図16を用いて、本発明の実施の形態2の携帯端末装置について説明する。実施の形態2等の基本的な構成は実施の形態1と同様であり、以下、実施の形態2における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。実施の形態2では、実施の形態1と同様に、対象情報としてはコンテンツ表示情報である場合を示し、表示範囲変更制御の表示動作としてはY方向のスクロールである場合を示す。
[構成概要]
図12は、実施の形態2の構成概要として、外観、操作、表示制御等を示す。図12の左側は、表示画面2内のコンテンツ表示情報1201の箇所を第1押圧操作する様子を示す。ユーザは、表示画面2内の箇所を所定の大きさ以上の押圧で第1押圧操作する。この第1押圧操作は、実施の形態1の第1押圧操作とは異なり、所定の大きさ以上の第1押圧の後に、押圧を弱めて指を接触したまま、即ちタッチ有りを維持する操作である。制御モード中では第1押圧が保持されていない状態となる。携帯端末装置は、第1押圧操作がされたタッチ位置座標に対応する第1位置を基準位置として扱う。携帯端末装置は、第1押圧操作をトリガとして通常モードから制御モードに入る。
図12の右側は、制御モードに入った時の状態を示す。携帯端末装置は、第1位置を基準位置として、スクロール制御のための方向選択アイコンJ1を表示する。方向選択アイコンJ1は、スクロール方向の選択等を可能とする制御用のオブジェクトである。方向選択アイコンJ1は、上方向領域e1と、下方向領域e2と、それらの間にある中央停止領域e0とから構成されている。最初は、第1押圧操作の指の先のタッチ位置に対応する第1位置に対して所定範囲内に中央停止領域e0が配置された状態で方向選択アイコンJ1が表示される。言い換えると、中央停止領域e0内に第1位置が含まれているように方向選択アイコンJ1が配置される。この状態ではまだスクロールは開始されない。
ユーザは、第1押圧操作後のタッチ有りを維持したままの状態で、方向選択アイコンJ1上で指を移動させるスライド操作により、方向選択アイコンJ1内の所望の領域を選択する。ユーザは、上方向領域e1に指の先を置くように選択すると、上方向スクロールを選択でき、下方向領域e2に指の先を置くように選択すると、下方向スクロールを選択できる。上方向領域e1が選択された場合、携帯端末装置は、実施の形態1の図8のスクロール5と同様に上方向スクロールを行う。下方向領域e2が選択された場合、携帯端末装置は、スクロール6と同様に下方向スクロールを行う。
また、ユーザは、指を中央停止領域e0に置くように選択することにより、スクロールの一時停止を選択できる。中央停止領域e0が選択された場合、携帯端末装置は、上方向や下方向のスクロールを一時停止させる。例えば、ユーザは、最初の中央停止領域e0の状態から上方向領域e1を選択して上方向スクロールをさせる。ユーザは、所望の表示範囲4の状態になったら、指の位置を中央停止領域e0に戻して上方向スクロールを停止させる。また、ユーザは、その状態から、下方向領域e2を選択して下方向スクロールをさせ、所望の表示範囲4の状態になったら、指の位置を中央停止領域e0に戻して下方向スクロールを停止させる。
携帯端末装置は、ユーザが方向選択アイコンJ1から指を離した状態、即ちタッチ無し状態を検出した場合、この制御モードを解除して通常モードに戻す。携帯端末装置は、解除に伴い、その時点の表示範囲4の状態でスクロールを終了させて、方向選択アイコンJ1も非表示にする。
また、制御モード中、ユーザが指をリンク7の位置に移動して指を離した場合、携帯端末装置は、そのリンク7を選択して対応処理を実行すると共に、制御モードを解除する。
また、携帯端末装置は、第1押圧操作の第1押圧の強さPnに応じて、スクロール速度を決定する。また、携帯端末装置は、方向選択アイコンJ1の上方向領域e1または下方向領域e2の選択の際の押圧の強さに応じて、スクロール速度を可変に決定する。
[制御フロー]
図13は、実施の形態2における表示制御部204の制御処理のフローを示す。モードとして第1モードから第3モードまでを有し、管理上の値を0,1,2とする。なお、各実施の形態でモードは独立しており意味は異なる。各実施の形態で閾値等の具体的な値は異なる。図13はステップS201〜S222を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S201〜S206) S201〜S206の処理は、実施の形態1の処理と同様である。S201で、表示制御部204は、ユーザにより選択されたコンテンツを読み込む。表示制御部204は、最初、モードをモード=0(第1モード)に設定する。S202で、表示制御部204は、表示画面2に、最初、コンテンツのうちの先頭を表示する。S203で、携帯端末装置は、操作部106やタッチ押圧センサ117を通じて、ユーザによる入力操作を受け付けて、それに対応する入力情報を取得する。表示制御部204は、タッチ検出部201を通じて、タッチ入力情報を取得する。その際、タッチ検出部201は、タッチ有無及びタッチ位置座標(X1,Y1)を検出する。また、押圧検出部202は、押圧の有無及び押圧の強さPnを検出する。
S204で、表示制御部204は、入力情報に基づいて、タッチ有無の判断により、処理を分岐させる。タッチ有りの場合(Y)にはS205へ進み、タッチ無しの場合(N)にはS218へ進む。S205で、表示制御部204は、タッチ検出部201から、タッチ位置座標(X1,Y1)を含む情報を取得する。S206で、表示制御部204は、押圧検出部202から、タッチ位置における押圧の強さPnを含む情報を取得する。
(S207) 表示制御部204は、現在のモードがモード=2(第3モード)であるか否かを確認し、分岐を行う。モード=2の場合にはS213、否の場合にはS208へ進む。
(S208) 表示制御部204は、S206で取得した押圧の強さPnを、閾値Ptと比較し、強さPnが閾値Pt以上であるか否かを判断し、分岐を行う。Pn≧Ptの場合にはS209、Pn<Ptの場合にはS211へ進む。
(S209) 表示制御部204は、図12のように方向選択アイコンJ1を表示する。この際、表示制御部204は、S205で取得したタッチ位置座標(X1,Y1)に対する所定の範囲内にある位置に、中央停止領域e0が配置される状態で、方向選択アイコンJ1を表示する。
(S210) 表示制御部204は、モードをモード=2(第3モード)に設定し、S203へ戻る。
(S211) 一方、S211では、表示制御部204は、タッチ位置座標(X1,Y1)をメモリに記憶して保持する。
(S212) 表示制御部204は、モードをモード=1(第2モード)に設定し、S203へ戻る。
(S213) 一方、S207でモード=2の場合、S213で、表示制御部204は、S205で取得したタッチ位置座標(X1,Y1)が、方向選択アイコンJ1の領域内か否かを判断し、分岐を行う。方向選択アイコンJ1の領域内である場合にはS214へ進み、領域外である場合にはS203へ戻る。
(S214) 表示制御部204は、S206で取得した押圧の強さPn等を用いて、下記(2)の式に基づいて、スクロール速度Snを設定する。
Sn=S0×Pn/Pt ・・・(2)
(2)の式では、閾値Ptに対する押圧の強さPnの大きさ(Pn/Pt)に応じて、基準スクロール速度S0を乗算で増加させるように、スクロール速度Snが決定される。即ち、強さPnが大きいほどスクロール速度Snが大きくなる。
(S215) 表示制御部204は、S205で取得したタッチ位置座標(X1,Y1)が、方向選択アイコンJ1内のいずれの領域に該当するかを判断し、分岐を行う。即ち、タッチ位置が、上方向領域e1、下方向領域e2、中央停止領域e0のいずれにあるかが判断される。上方向領域e1に該当する場合にはS216へ進み、下方向領域e2に該当する場合にはS217へ進み、中央停止領域e0に該当する場合にはS203へ戻る。
なお、タッチ位置が中央停止領域e0の場合、S216等のスクロール処理が実行されないので、所定時間のスクロール一時停止として実現される。
(S216) 表示制御部204は、上方向領域e1の選択に応じて、S214で設定したスクロール速度Snで、上方向スクロール処理を行い、S203へ戻る。この処理では、スクロール速度Snに対応して、所定時間で所定距離を連続的に移動させるスクロール5が行われる。
(S217) 表示制御部204は、下方向領域e2の選択に応じて、S214で設定したスクロール速度Snで、下方向スクロール処理を行い、S203へ戻る。この処理では、スクロール速度Snに対応して、所定時間で所定距離を連続的に移動させるスクロール6が行われる。
(S218) 一方、S204でタッチ無しの場合、S218で、表示制御部204は、現在のモードを確認し、分岐を行う。モード=0(第1モード)の場合にはS203へ戻り、モード=1(第2モード)の場合にはS219へ進み、モード=2(第3モード)の場合にはS221へ進む。
(S219) 表示制御部204は、表示画面2でのタッチ位置としてS211で記憶されたタッチ位置座標(X1,Y1)と、表示画面2の表示情報3のうちのリンク7等のオブジェクトの位置とを比較する。表示制御部204は、それらの位置が一致するか否かにより、分岐を行う。一致の場合にはS220、不一致の場合にはS222へ進む。
(S220) 表示制御部204は、選択されたオブジェクトに対応付けられた処理を実行する。例えば、表示制御部204は、リンク7のURLで指定されるコンテンツを、インターネット上のサーバから取得して読み込み、表示画面2に表示する処理を行う。この場合、携帯端末装置は、A2で示すように本フローのループを抜けて、新たなコンテンツについて、本フローの最初から同様に処理を行う。
(S221) 一方、S221では、表示制御部204は、方向選択アイコンJ1を非表示にする。
(S222) 表示制御部204は、モードをモード=0(第1モード)に設定し、S203へ戻る。
[効果等]
上記のように、実施の形態2の携帯端末装置によれば、実施の形態1と同様に、何回もタッチ操作を繰り返す必要無く、少ない手間で表示範囲の変更が可能である。ユーザは、片手及び一本指の操作によってコンテンツ表示情報を所望の状態に素早くスクロールさせることができる。ユーザは、押圧の強さ等に応じてスクロール速度を調整できる。実施の形態2では、方向選択アイコンJ1により表示画面2内の一部が隠れるが、スクロール可能な方向等をユーザに明確に認識させることができる。
[変形例(1)]
実施の形態2の変形例として以下が可能である。実施の形態2では、Y方向の上下の領域を含む方向選択アイコンJ1を表示してY方向スクロールの表示制御を行ったが、これに限らず可能である。
図14は、第1変形例として、X方向スクロールの表示制御を行う場合を示す。対象情報として、例えば縦書き文章を含む電子書籍等のコンテンツ表示情報1401の場合を示す。携帯端末装置は、第1押圧操作に応じて、X方向の左右の領域を含む方向選択アイコンJ2を表示する。この方向選択アイコンJ2は、左方向領域e3、中央停止領域e0、右方向領域e4を有する。携帯端末装置は、この方向選択アイコンJ2を用いて、X方向の左右のスクロールを制御する。
図15は、第2変形例として、Y方向及びX方向の両方のスクロールの表示制御を行う場合を示す。対象情報として、例えば比較的大きいサイズを持つ地図情報1501の場合を示す。携帯端末装置は、第1押圧操作に応じて、方向選択アイコンJ3を表示する。この方向選択アイコンJ3は、上下左右の4つの方向領域と中央停止領域とを有する。携帯端末装置は、方向領域の選択に応じて上下左右の各方向のスクロールを制御する。
また、例えばコンテンツのY方向の先頭が表示範囲4となっている場合、上方向へのスクロールは無効である。他の変形例として、方向選択アイコンの表示において、スクロールが無効な方向に対応する方向領域を、非表示にする、あるいは選択不可能表示にする等、表示状態を詳細に制御してもよい。
図16は、第3変形例として、方向選択アイコンに中央停止領域e0を設けない形態を示す。携帯端末装置は、第1押圧操作に応じて、方向選択アイコンJ4を表示する。この方向選択アイコンJ4は、円形のうちの上半分に上方向領域e1、下半分に下方向領域e2を有する。それらの領域により上方向または下方向スクロールを選択できる。また、ユーザが、方向選択アイコンJ4内をタッチしている状態から方向選択アイコンJ4外の位置に指をずらした場合、携帯端末装置は、スクロールを一時停止させる。また、ユーザが、方向選択アイコンJ4の内または外から指を離した場合、携帯端末装置は、制御モードを解除する。他の変形例として、方向選択アイコンJ4の外に指が移動した場合に、スクロールの一時停止を行わずに制御モードを解除してもよい。
[変形例(2)]
変形例として、実施の形態1と同様に、第1押圧操作及び第2押圧操作を用いて制御モード切り替えを行ってもよい。この変形例では、表示画面2に対する第1押圧操作により制御モードに入って方向選択アイコンを表示し、第2押圧操作により制御モードを解除して方向選択アイコンを非表示にする。第2押圧操作としては、特に中央停止領域e0での第2押圧としてもよいし、方向選択アイコンの外での第2押圧としてもよい。この制御モード中、タッチ有り状態が維持されなくてもよい。ユーザは、第1押圧操作で指を離してから方向選択アイコンをタッチして所望のスクロール方向等を選択可能である。また、この制御モード中、ユーザは、リンク7をタッチして選択可能である。
[変形例(3)]
実施の形態2では、押圧の強さPnの情報を、第1押圧操作の判定、及びスクロール速度Snの設定の際に使用している。これに限らず、変形例として、押圧の強さPnの情報を、他の制御の変数として使用してもよい。例えば、図13のステップS214のスクロール速度Snの設定の際には、一定値、例えば基準スクロール速度S0としてもよい。また、制御モード中、上方向領域e1または下方向領域e2の押圧の強さPn等を検出する。そして、携帯端末装置は、その領域の押圧の強さPnを用いて、その方向のスクロール速度Snを可変に決定する。ユーザは、例えば上方向領域e1に指を移動させて所望の強さで押下する。携帯端末装置は、その上方向領域e1の押圧の強さPnに応じて、基準スクロール速度S0に対し増加させるように、スクロール速度Snを決定する。即ち、上方向領域e1を強く押下するほど、高速の上方向スクロールが実現される。
また、携帯端末装置は、中央停止領域e0の押圧の強さPnを検出して、拡大縮小表示動作を制御してもよい。ユーザは、中央停止領域e0でスクロールを一時停止させ、その位置で画像を拡大したい場合に、中央停止領域e0を所望の強さで押下する。携帯端末装置は、その中央停止領域e0の押圧の強さPn、及びそのタッチ位置に応じて、画像の拡大縮小を制御する。携帯端末装置は、例えばそのタッチ位置を中心として、強さPnの大きさに応じて地図の画像を拡大表示する。また、携帯端末装置は、その強さPnが小さくなることに応じて縮小表示する。ユーザは、画像が所望の大きさになった状態で中央停止領域e0から指を離すことにより、その状態で制御モードを解除できる。
(実施の形態3)
図17〜図21を用いて、本発明の実施の形態3の携帯端末装置について説明する。以下、実施の形態3における実施の形態2とは異なる構成部分について説明する。実施の形態3では、対象情報としては地図情報である場合を示し、表示範囲変更制御の表示動作としてはX方向及びY方向の平面内の任意方向のスクロールである場合を示す。
[構成概要]
図17は、実施の形態3の構成概要として、操作、表示制御等を示す。図17では、左手で筐体1を持った状態で、その親指で表示画面2内をタッチ押圧操作する場合を示す。図17の状態を第1状態とする。ユーザは、表示画面2内の地図情報1701のうちの所望の箇所をタッチ及び押圧する。この操作を第1押圧操作とする。この第1押圧操作は、所定の大きさ以上の第1押圧の検出後に、押圧を弱めて指を離さずにタッチ有りを維持する操作とする。第1押圧操作後の制御モード中、第1押圧が保持されていない状態である。第1押圧操作の時のタッチ位置座標(X1,Y1)を、第1位置LAとし、LA=(Xa,Ya)として表す。携帯端末装置は、第1押圧の検出に応じて、その第1位置LAを、基準位置Lrとして設定する。Lr=(Xr,Yr)として表す。
携帯端末装置は、第1押圧操作に応じて通常モードから制御モードに入ると共に、基準位置Lrを設定して、基準位置Lrに所定の基準点アイコンC1を表示する。基準点アイコンC1は、言い換えると、第1位置アイコンである。本例では、基準点アイコンC1として、太陽マークとしている。
図18は、図17の第1状態から遷移した状態である第2状態を示す。ユーザは、基準位置Lrで指をタッチしている第1状態から、タッチ有りを維持したまま、指を所望の位置へ移動させるスライド操作をする。この操作により指を移動した後のタッチ位置を、第2位置LBとする。LB=(Xb,Yb)として表す。
第1位置LAである基準位置Lrと第2位置LBとの2点間の距離を、Dnとする。また、基準位置Lrから第2位置LBへの方向を、V1とする。携帯端末装置は、第2位置LB、距離Dn、方向V1等を把握する。制御モード中、基準点アイコンC1は表示したままにされる。ユーザは、基準点アイコンC1に基づいて、第1位置LAと第2位置LBとの2点間の距離Dnの大きさ及び方向V1を認識できる。
なお、変形例として、第1位置LAに基準点アイコンC1等を表示しない形態でもよい。また、第2位置LBに所定の第2位置アイコンを表示する形態でもよい。基準点アイコンC1と第2位置アイコンとの両方を表示する形態でもよい。
図19は、図18の第2状態から遷移した状態である第3状態を示す。携帯端末装置は、第1状態から第2状態への変化における、基準位置Lrと第2位置LBとの位置関係を把握し、その位置関係に基づいて、スクロールさせるか否か、その方向、速度等を制御する。図19の第3状態では、2点間の位置関係に対応する方向V1で、スクロール191が行われている。これにより、地図情報1701における表示範囲4が方向V1で移動する。なお、表示画面2内では、スクロール191の方向V1に対する反対方向である方向192に画像部分が動く。
図20は、第2状態から第3状態への方向V1のスクロール191の際の、地図情報1701上における表示範囲4の変化を示す。表示範囲4は、第1状態及び第2状態の表示範囲2001から、第3状態の表示範囲2002へ変化している。
また、ユーザが、タッチ位置を第2位置LBから基準位置Lrの基準点アイコンC1に戻すように移動した場合、携帯端末装置は、スクロールを一時停止させる。ユーザが指を離した場合、携帯端末装置は、その時点の表示範囲4の状態でスクロールを終了させ、基準点アイコンC1を非表示にし、制御モードを解除して通常モードに戻る。
[制御フロー]
図21は、実施の形態3における表示制御部204の制御処理のフローを示す。地図や位置検索等のアプリケーションにおいてアプリケーション画面内に地図情報を表示する際の制御処理を示す。モードとして、第1モード、第2モードを有し、管理上の値を0,1とする。図21はステップS301〜S317を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S301) 表示制御部204は、地図情報を読み込む。表示制御部204は、最初、モードをモード=0(第1モード)に設定する。
(S302) 表示制御部204は、表示画面2に、最初、地図情報のうちの所定の位置の一部の範囲を表示する。所定の位置は、例えば、携帯端末装置の現在のGPS位置座標、あるいは位置検索でユーザが指定した位置等である。
(S303) 携帯端末装置は、操作部106やタッチ押圧センサ117を通じて、ユーザによる入力操作を受け付けて、それに対応する入力情報を取得する。表示制御部204は、タッチ検出部201を通じて、タッチ入力情報を取得する。その際、タッチ検出部201は、タッチ有無及びタッチ位置座標(X1,Y1)を検出する。また、押圧検出部202は、押圧の有無及び押圧の強さPnを検出する。
(S304) 表示制御部204は、入力情報に基づいて、タッチ有無の判断により、処理を分岐させる。タッチ有りの場合(Y)にはS305、タッチ無しの場合(N)にはS315へ進む。
(S305) 表示制御部204は、タッチ検出部201から、タッチ位置座標(X1,Y1)を含む情報を取得する。
(S306) 表示制御部204は、押圧検出部202から、タッチ位置における押圧の強さPnを含む情報を取得する。
(S307) 表示制御部204は、現在のモードを確認し、分岐を行う。モード=0(第1モード)の場合にはS308、モード=1(第2モード)の場合にはS312へ進む。
(S308) 表示制御部204は、S306で取得した押圧の強さPnを、閾値Ptと比較し、強さPnが閾値Pt以上であるか否かを判断し、分岐を行う。Pn≧Ptの場合にはS309へ進み、Pn<Ptの場合にはS303へ戻る。
(S309) 表示制御部204は、S305で取得したタッチ位置座標(X1,Y1)を、基準位置Lr=(Xr,Yr)として設定し、メモリに記憶して保持する。この際のタッチ位置座標(X1,Y1)は、第1状態の第1位置LA=(Xa,Ya)に相当する。
(S310) 表示制御部204は、図17のように、表示画面2内の基準位置Lrに、基準点アイコンC1を表示する。
(S311) 表示制御部204は、モードをモード=1(第2モード)に設定し、S303へ戻る。S311への流れは、第1押圧操作に応じた制御モードへの移行に相当する。
(S312) 一方、S307でモード=1である場合、S312で、表示制御部204は、S306で取得した押圧の強さPnを用いて、実施の形態2の(2)の式と同様に、下記(3)の式での計算に基づいて、スクロール速度Snを設定する。
Sn=S0×Pn/Pt ・・・(3)
(S313) 表示制御部204は、S305で取得したタッチ位置座標(X1,Y1)と、S309で記憶した基準位置Lr=(Xr,Yr)との位置関係に基づいて、X方向スクロール速度Sx及びY方向スクロール速度Syを設定する。この際、表示制御部204は、S312で設定したスクロール速度Snを基準として用いて、以下の式に基づいて、X方向スクロール速度Sx及びY方向スクロール速度Syを決定する。この際のタッチ位置座標(X1,Y1)は、第2状態の第2位置LB=(Xb,Yb)に相当する。
実施の形態3では、X方向及びY方向で構成される平面内における任意方向のスクロール、即ち、図19の第3状態の方向V1のようなスクロール191を、X方向スクロールとY方向スクロールとの分割及び合成により実現する。X方向スクロール速度Sxは、そのX方向スクロール分の速度であり、Y方向スクロール速度Syは、そのY方向スクロール分の速度である。
表示制御部204は、Y1=Yb≠Yrである場合には、下記(4)の式に従い、X方向スクロール速度Sx及びY方向スクロール速度Syを計算する。
Sx=Sn×(Xr−X1)/(Yr−Y1),Sy=Sn ・・・(4)
表示制御部204は、Y1=Yb=Yrである場合には、下記(5)の式に従い、X方向スクロール速度Sx及びY方向スクロール速度Syを計算する。
Sx=Sn,Sy=0 ・・・(5)
(4)の式では、基準位置Lrと第2位置LB=(Xb,Yb)=(X1,Y1)との間における、X方向の位置の差分(Xr−X1)と、Y方向の位置の差分(Yr−Y1)とを用いて、それらの比率(Xr−X1)/(Yr−Y1)が計算される。そして、(4)の式では、その比率の大きさに応じて、基準となるスクロール速度Snに対し増加させるようにして、X方向スクロール速度Sxが計算される。(4)の式で、例えば、(Xr−X1)=(Yr−Y1)の場合には、Sx=Snとなり、X方向スクロール速度SxとY方向スクロール速度Syが同じになる。
(S314) 表示制御部204は、地図情報の表示制御として、S313で設定したスクロール速度{Sx,Sy}を用いて、X方向及びY方向でスクロールさせるスクロール処理を行い、その後、S303に戻る。S314により、図19の第3状態のように、表示画面2のX方向及びY方向の平面内において、基準位置Lrと第2位置LBとの2点間に対応する方向V1でのスクロール191が実現される。これに伴い、図20のように、地図情報1701における表示範囲4が変更される。
S314への流れは、制御モード中の表示範囲の変更に相当する。S314では、所定時間で所定距離のスクロールが行われ、ループでS314の処理が継続されることにより、長距離のスクロールも実現される。
(S315) 一方、S304でタッチ無しの場合、S315で、表示制御部204は、現在のモードを確認し、分岐を行う。モード=0の場合にはS303に戻り、モード=1の場合には、S316へ進む。
(S316) 表示制御部204は、表示画面2内における基準点アイコンC1を非表示にする。
(S317) 表示制御部204は、モードをモード=0(第1モード)に設定し、S303へ戻る。S317への流れは、制御モードの解除に相当する。
[効果等]
上記のように、実施の形態3の携帯端末装置によれば、実施の形態2と同様に、何回もタッチ操作を繰り返す必要無く、少ない手間で表示範囲の変更が可能である。ユーザは、片手及び一本指の簡単な操作によって所望の方向へスクロールさせることができる。ユーザは、押圧の強さ等に応じてスクロール速度を調整できる。実施の形態3では、平面内で任意方向にスクロール可能であり、ユーザはスクロール方向をより細かく選択できる。
[変形例(1)]
実施の形態3の変形例として以下が可能である。図21のステップS313でX方向スクロール速度Sx及びY方向スクロール速度Syを設定する際、以下の式に従って決定してもよい。
表示制御部204は、X1=Xb≠Xrである場合には、下記(6)の式に従い、X方向スクロール速度Sx及びY方向スクロール速度Syを計算する。
Sx=Sn,Sy=Sn×(Yr−Y1)/(Xr−X1) ・・・(6)
表示制御部204は、X1=Xb=Xrである場合には、下記(7)の式に従い、X方向スクロール速度Sx及びY方向スクロール速度Syを計算する。
Sx=0,Sy=Sn ・・・(7)
なお、(4)、(5)の式は、Y方向の位置を基準とする場合であり、(6)、(7)の式は、X方向の位置を基準とする場合である。
図21のステップS312では押圧の強さPnを用いてスクロール速度Snを決定したが、変形例として、(3)の式を下記(8)の式に代えてもよい。
Sn=S0×Dn/Dt ・・・(8)
(8)の式では、図18の2点間の距離Dnを用いている。基準値Dtは、距離Dnに関する所定の基準値を示す。(8)の式では、基準値Dtに対する距離Dnの大きさ(Dn/Dt)に応じて、基準スクロール速度S0に対し増加させるようにして、スクロール速度Snが決定される。携帯端末装置は、このスクロール速度Snに基づいて、ステップS313で各方向のスクロール速度{Sx,Sy}を決定する。
[変形例(2)]
実施の形態3は、実施の形態2と同様に各種の変形例が可能である。例えば、実施の形態1と同様に、第1押圧操作及び第2押圧操作を用いてモード切り替えを行ってもよい。この変形例では、表示画面2内に対する第1押圧操作により制御モードに入って基準位置Lrを設定して基準点アイコンC1を表示し、第2押圧操作により制御モードを解除する。この制御モード中、タッチ有り状態が維持されなくてもよい。ユーザは、第1押圧操作で指を離してから第2位置LBをタッチして所望のスクロール方向等を選択可能である。第2押圧操作としては、特に基準点アイコンC1上の第2押圧としてもよい。
[変形例(3)]
実施の形態3の変形例として、実施の形態2の変形例と同様に、押圧の強さPnの情報を、他の制御の変数として使用してもよい。例えば、図21のステップS312のスクロール速度Snの設定の際に、一定値、例えば基準スクロール速度S0としてもよい。あるいは、スクロール速度Snを、距離Dnの大きさ等に応じて決めてもよい。また、この変形例では、制御モード中、第2位置LBでの押圧の強さPn等を検出し、その強さPnを用いてスクロール速度Snを可変に決定する。携帯端末装置は、その強さPnに応じて基準スクロール速度S0に対し増加させるようにスクロール速度Snを決定する。即ち、第2位置LBで強く押下するほど、高速のスクロールが実現される。
また、実施の形態2の変形例と同様に、携帯端末装置は、基準位置Lrでの押圧の強さPnを検出し、そのタッチ位置での拡大縮小表示動作を制御してもよい。
(実施の形態4)
図22〜図29を用いて、本発明の実施の形態4の携帯端末装置について説明する。以下、実施の形態4における実施の形態1等とは異なる構成部分について説明する。実施の形態4は、対象情報として、複数のホーム画面や複数のアプリケーション画面の場合を示す。実施の形態4では、表示範囲変更制御として、表示画面2に複数の画面のうちの1つの画面を切り替えて表示する際の画面切り替えを制御する。また、実施の形態4は、実施の形態1の変形例に相当し、表示範囲変更制御で、傾きの角度を用いて、画面切り替えを制御する。
[ホーム画面]
図22は、実施の形態4の携帯端末装置の表示画面2に、複数のホーム画面のうちの選択された1つのホーム画面を表示する状態について示す。実施の形態4の携帯端末装置は、特定のタッチ押圧操作に応じて、表示画面2で複数のホーム画面を切り替えて表示する。ホーム画面として、中身が異なる複数のホーム画面を有する。表示画面2内には基本的に1つのホーム画面が表示される。複数のホーム画面のうちの選択された1つのホーム画面が表示範囲4に相当する。1つのホーム画面では、背景上にアイコン9等が配置されている。ユーザがアイコン9を選択操作することにより、対応するアプリケーション画面に遷移する。
本例では、複数のホーム画面として、ホーム画面H1〜H5を有する。ホーム画面H1〜H5は、携帯端末装置のOSにより、情報として仮想的にレイヤ状の配置で管理されている。即ち、ホーム画面H1〜H5は、レイヤL1〜L5として管理されている。例えば、ホーム画面H1はトップのレイヤL1であり、ホーム画面H5はボトムのレイヤL5である。ホーム画面及びレイヤの数は、必要に応じて増減される。なお、ボトムのレイヤはトップのレイヤにループするようにつながっていてもよい。
ホーム画面H1〜H5は、例えばジャンルで分けられている場合を示す。例えば、ホーム画面H1では、通信関係のアプリケーションに対応する3個のアイコンが配置されており、ホーム画面H2では、ゲームのアプリケーションに対応するアイコンが配置されている。複数のホーム画面は、ユーザによる設定も可能である。また、1つのホーム画面に複数のアイコンが収まらない場合に自動的に複数のホーム画面に分けられる場合もある。
[表示制御]
図23は、実施の形態4の表示制御として、ホーム画面に対するタッチ押圧操作、及び画面切り替えを示す。実施の形態4の携帯端末装置は、第1押圧操作、第2押圧操作、傾ける操作等を受け付けて、表示画面2での複数のホーム画面の画面切り替えを制御する。画面切り替えは、表示画面2での表示範囲4となるホーム画面を所定の時間間隔毎に切り替える表示動作である。なお、図23では、ユーザは、図示しない左手で筐体1を持ち、右手の一本指で表示画面2を押圧する場合を示す。
ユーザは、ホーム画面内の箇所を第1押圧操作する。携帯端末装置は、その際の第1押圧を検出すると、通常モードから制御モードに入り、その時の筐体1の傾きの角度θを基準角度θ0として設定する。ユーザは、制御モードの状態で、所望の方向、例えばY方向で傾ける操作を行う。携帯端末装置は、その際の角度θnの差分値(θn−θ0)に応じて、画面切り替えの方向等を決定する。携帯端末装置は、例えば、傾きが負方向である場合には第1方向の画面切り替え、正方向である場合には第2方向の画面切り替えに決定する。第1方向は、表示範囲4とするレイヤを下降させるレイヤ下降方向であり、第2方向は、レイヤ上昇方向である。
また、携帯端末装置は、角度θに応じて、画面切り替えの際の速度に対応する、画面及びレイヤ毎の更新の時間間隔等を決定してもよい。
表示制御部204は、第1方向画面切り替えの場合、複数のホーム画面をレイヤ下降方向で順次に切り替える。即ち、表示画面2に表示範囲4として表示されるホーム画面は、例えばトップのレイヤL1からボトムのレイヤL5の方向へ順次に切り替えられる。ユーザは、制御モード中、傾きを最初の基準角度θ0の付近の状態に戻すことにより、画面切り替えを一時停止させることができる。また、ユーザは、制御モード中、ホーム画面内のアイコン9をタッチで選択操作することにより、対応処理を実行させることもできる。ユーザは、所望のホーム画面が表示範囲4になった状態で第2押圧操作をする。これにより、携帯端末装置は、画面切り替えを終了させて制御モードを解除して通常モードに戻る。
[効果等]
上記のように、実施の形態4によれば、何回もタッチ操作を繰り返す必要無く、少ない手間で複数のホーム画面の切り替えが可能である。ユーザは、簡単な操作によって所望の方向へホーム画面を切り替えることができる。ユーザは、押圧の強さや傾きの角度等に応じて画面切り替えの速度を調整できる。
[変形例(1)]
実施の形態4の変形例として以下が可能である。画面切り替えの際の更新の時間間隔については、例えば下記(9)の式に基づいて決定してもよい。時間間隔をKnとする。所定の基準時間間隔をK0とする。(9)の式では、押圧の強さPnと閾値Ptとの比率(Pt/Pn)に応じて、基準時間間隔K0に対し減少させるように時間間隔Knが計算される。
Kn=K0×Pt/Pn ・・・(9)
図24は、(9)の式に対応する関数2401を示す。横軸は強さPn、縦軸は時間間隔Knを示す。関数2401では、強さPnが大きくなるほど、次第に緩やかになるように時間間隔Knが減少するように決定される。即ち、強さPnが大きいほど、画面切り替えの際の速度が速くなる。また、関数2402のように階段状の関数を適用してもよいし、上限値や下限値を設けてもよい。時間間隔Knは、実施の形態1と同様に、一定値やユーザ設定値等、各種可能である。
[変形例(2)]
対象情報としては、複数のホーム画面に限らず、複数のアプリケーション画面等にも同様に適用可能である。また、複数の画面としてレイヤ状の配置に限らず、X方向やY方向で並列の配置の場合にも同様に適用可能である。
図25は、変形例における表示画面2の表示状態を示す。このように表示画面2内で複数の画面の画像がレイヤ状や並列で配置されて表示される場合がある。この場合に、それらの複数の画面を対象情報として実施の形態4の制御を適用可能である。例えば、通常のホーム画面の状態から、ホームキーk2の2回押下により、図25の左側のようなレイヤ表示状態へ遷移する。本例では、複数のアプリケーション画面G1〜G4等のレイヤ状の配置の場合を示す。この状態では、アプリケーション画面G1がレイヤL1として最も手前に来た状態で表示されている。この状態から、第1押圧操作に応じて制御モードに入る。制御モード中、例えばレイヤ下降方向での1画面分の切り替えにより、図25の右側のレイヤ表示状態に切り替えられる。この状態では、アプリケーション画面G2がレイヤL1として最も手前に来た状態で表示されている。
図26は、対象情報としてアプリケーション画面内のコンテンツ履歴情報とする場合を示す。時系列でコンテンツ履歴情報を有し、例えばWebページの閲覧履歴情報に対応する履歴画面E1〜E3等を示す。例えば、最新の履歴画面E1が表示範囲4となっている。制御モード中、傾きをY方向で変える操作等により、履歴画面E1〜E3等を、現在から過去、または過去から現在の方向へ切り替えて表示できる。
図27は、対象情報としてアプリケーション画面内のコンテンツ、例えば電子書籍を構成する複数のページ情報とする場合を示す。複数のページ情報に対応するページ画面p1〜p3等を示す。例えば、先頭のページ画面p1が表示範囲4となっている。制御モード中、傾きをX方向で変える操作等により、ページ画面p1〜p3等を、所望の方向へ切り替えて表示できる。
[変形例(3)]
画面切り替えは、画面毎に所定の時間間隔で断続的に移動させる表示動作としたが、これに限らず、実施の形態1のスクロールのように連続的に移動させる表示動作としてもよい。また、画面切り替えの際、1画面分の切り替え毎に振動パターンを発生させてもよいし、所定の文字や画像の表示、音声出力等としてもよい。
実施の形態2の方向選択アイコンの操作や、実施の形態3の2点間の位置関係に応じて、画面切り替えの方向や速度等を決定する形態も同様に可能である。
更に、表示画面2内を押圧する際のタッチ位置の違いの区別に応じて表示動作の方向や速度等を決定する形態としてもよい。
図28は、変形例における表示画面2での操作を示す。図28では、第1押圧操作として、表示画面2内の上側領域R1内の押圧の場合には第1方向の表示動作、下側領域R2内の押圧の場合には第2方向の表示動作に決定する例を示す。線2801は、設定上の上側領域R1と下側領域R2との境界線を示す。
更に、表示画面2内を押圧する際のタッチ位置の数の区別に応じて表示動作の方向や速度等を決定してもよい。例えば、第1押圧操作として、表示画面2内の一箇所のタッチの場合には相対的に低速の第1速度、二箇所同時タッチの場合には相対的に高速の第2速度、といったように決定してもよい。
変形例として、携帯端末装置に複数の押圧センサを備えてもよい。その場合に、それらの押圧センサの使い分けに応じて、表示動作の方向や速度等を決定してもよい。
図29は、変形例の携帯端末装置を示し、筐体1の前面の表示画面2に対応して配置されているタッチ押圧センサ117と、筐体1の背面の所定箇所に配置されている押圧センサ118とを有する。この携帯端末装置は、例えば、前面のタッチ押圧センサ117に対する第1押圧の場合には第1方向表示動作、背面の押圧センサ118に対する第1押圧の場合には第2方向表示動作、といったように決定する。
(実施の形態5)
図30を用いて、本発明の実施の形態5の携帯端末装置について説明する。以下、実施の形態5における実施の形態1等とは異なる構成部分について説明する。実施の形態5は、対象情報として、表示画面2内に表示される複数のアイコンの場合を示す。実施の形態5では、表示範囲変更制御として、表示画面2内に複数のアイコンを配置して表示する際の表示動作を制御する。また、実施の形態5は、実施の形態1の変形例に相当し、表示範囲変更制御で、傾きの角度を用いて、表示動作を制御する。
[制御概要及びアイコン配置]
図30は、実施の形態5における表示制御として、ホーム画面内の複数のアイコンの配置の表示例や操作等を示す。図30では、ユーザが筐体1を左手で持った状態で、その親指により操作する場合を示す。
図30の(a)は第1配置状態を示す。表示画面2でホーム画面を表示する領域内に、複数のアイコン9が、X方向及びY方向に並列で行列状に配置されている。本例では、8個のアプリケーションに対応付けられた8個のアイコン9が、下辺付近の領域に配置されている。8個のアイコン9を、識別のため、「App1」〜「App8」で示す。
図30の(b)は第2配置状態を示す。第2配置状態では、複数のアイコン9が、円形、リング状に配置され、かつ、そのリングにおいて複数のアイコン9が円周上を回転するように移動する。アイコン9群は、所定の時間間隔毎に断続的に移動する。表示画面2内の所定の位置を中心点Q0としてリングが配置される。
第1配置状態で、ユーザは、表示画面2内の箇所を所定の大きさ以上で押圧して指を離す第1押圧操作をする。その押圧の位置は、表示画面2内の任意位置とする。なお、その押圧の位置は、特にアイコン9上の位置としてもよいし、アイコン9以外の領域の位置としてもよい。携帯端末装置は、第1押圧操作に応じて制御モードに入り、筐体1の傾きの角度を基準角度θ0として設定する。携帯端末装置は、複数のアイコン9の配置を第1配置状態から第2配置状態へ変更する。
携帯端末装置は、制御モードにおける第2配置状態で、リングの複数のアイコン9を所定の方向、例えば右回りで回転するように移動させる。また、携帯端末装置は、第1押圧操作の第1押圧の強さPnに応じて、アイコン9の移動の初期速度を決定してもよい。
また、携帯端末装置は、第2配置状態における傾ける操作の角度θnに応じて、アイコン9の移動の方向や速度を可変に制御する。例えば、正方向の傾きの場合には右回り、負方向の傾きの場合には左回りにし、絶対値|θn−θ0|に応じて速度を決める。
また、ユーザが傾きの角度θnを基準角度θ0の付近に戻した場合、携帯端末装置は、アイコン9の移動を一時停止させる。また、携帯端末装置は、ユーザがリングの中心をタッチした場合等に一時停止させてもよい。また、ユーザが所望のアイコン9をタッチで選択操作した場合、携帯端末装置は、そのアイコン9に対応付けられているアプリケーションの処理を実行して、制御モードを解除する。
第2配置状態で、ユーザは、表示画面2内の箇所、例えばリングの中心または外の領域を、所定の大きさ以上で押圧して指を離す第2押圧操作をする。携帯端末装置は、その第2押圧操作に応じて制御モードを解除し、第2配置状態から第1配置状態へ戻す。
なお、中心点Q0の位置は、ユーザ設定値としてもよいし、第1押圧操作の際のタッチ位置座標の付近の位置としてもよい。携帯端末装置は、第2配置状態で、アイコン9の数に応じて、リングやアイコン9の大きさ、表示画面2内にリングのうちの一部を表示する等、調整してもよい。
[効果等]
上記のように、実施の形態5によれば、少ない手間で画面内の所望のアイコン9を選択する操作が実現できる。ユーザは、片手や一本指で操作する場合に、表示画面2内の第1配置状態で所望のアイコン9に指が届かない場合や、所望のアイコン9がみつからない場合、第1押圧操作に応じて第2配置状態に変更する。ユーザは、第2配置状態でアイコン9群を回転させ、所望のアイコン9が指のタッチ位置に来た時に指を離す。あるいは、アイコン9の回転を一時停止させてから、所望のアイコン9をタッチ操作する。これにより、所望のアイコン9を選択操作してアプリケーション画面に遷移させることができる。
従来では、ユーザは、所望のアイコンに指が届かない場合、持ち手の状態を変える、別の手の指で押す、等の手間が必要となる。実施の形態5では、そのような手間が不要となり、片手及び一本指で容易に素早くアイコンを選択可能である。また、ユーザは、押圧の強さや傾きの角度等に応じてアイコンの回転の方向や速度を調整でき、所望のアイコンを素早く選択できる。
(他の実施の形態)
前述の実施の形態では、表示範囲変更制御の対象として、コンテンツ、ホーム画面、アプリケーション画面、アイコン等の場合を説明した。また、変更制御の表示動作として、スクロール、画面切り替え、アイコン移動等を説明した。これらは、前述の実施の形態での組み合わせに限らず、各種の組み合わせの形態が勿論可能である。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。本発明の機能等は、一部または全部が、集積回路等のハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアプログラム処理で実現されてもよい。
1…筐体、2…表示画面、3…表示情報、4…表示範囲、5,6…スクロール。

Claims (17)

  1. 表示画面に情報を表示する表示部と、
    前記表示画面に対する押圧を検出する押圧検出部と、
    前記表示画面に表示される前記情報の表示範囲を変更する制御を行う表示制御部と、
    を備え、
    前記表示制御部は、前記押圧検出部により所定の大きさ以上の第1押圧が検出された後に、前記第1押圧が保持されていない状態において、前記表示範囲を変更する、
    携帯端末装置。
  2. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記携帯端末装置の傾きの角度を検出する傾き角度検出部を備え、
    前記表示制御部は、前記第1押圧が検出された時に前記傾き角度検出部により検出された前記傾きの第1角度を基準角度として設定し、前記第1押圧が保持されていない状態において、前記傾き角度検出部により検出された前記傾きの第2角度と前記基準角度との差分の大きさに応じて、前記表示範囲を変更する、
    携帯端末装置。
  3. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部を備え、
    前記表示制御部は、前記第1押圧が検出された時に前記タッチ検出部により検出されたタッチ位置座標の第1位置を基準位置として、方向選択アイコンを表示し、前記第1押圧が保持されていない状態において、前記方向選択アイコン上のタッチ位置に応じて選択される方向に、前記表示範囲を変更する、
    携帯端末装置。
  4. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部を備え、
    前記表示制御部は、前記第1押圧が検出された時に前記タッチ検出部により検出されたタッチ位置座標の第1位置を基準位置として、前記第1押圧が保持されていない状態において、前記タッチ検出部により検出されたタッチ位置座標の第2位置と前記第1位置との位置関係に応じて決まる方向に、前記表示範囲を変更する、
    携帯端末装置。
  5. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、前記第1押圧の検出よりも後に、前記押圧検出部により所定の大きさ以上の第2押圧が検出された場合、前記表示範囲の変更を終了する、
    携帯端末装置。
  6. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部を備え、
    前記表示制御部は、前記第1押圧が保持されていない状態、かつ、前記タッチ検出部により検出されたタッチ有り状態が維持されている状態において、前記表示範囲を変更し、前記タッチ検出部によりタッチ無し状態への変化が検出された場合、前記表示範囲の変更を終了する、
    携帯端末装置。
  7. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部を備え、
    前記表示制御部は、前記第1押圧の検出よりも後に、前記タッチ検出部により前記表示画面内のオブジェクトの選択操作が検出された場合、前記表示範囲の変更を終了して前記オブジェクトに対応付けられた処理を実行する、
    携帯端末装置。
  8. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、前記変更の際、前記表示範囲をスクロールさせる、
    携帯端末装置。
  9. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、前記変更の際、複数の画面のうち前記表示範囲とする画面を切り替える、
    携帯端末装置。
  10. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、前記変更の際、前記表示画面内の複数のオブジェクトの配置を変更して、前記配置内において各々のオブジェクトを移動させる、
    携帯端末装置。
  11. 請求項2記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、前記第2角度が前記第1角度の付近の所定の角度範囲内である場合、前記表示範囲の変更の表示動作を行わない、または一時停止させる、
    携帯端末装置。
  12. 請求項3記載の携帯端末装置において、
    前記方向選択アイコンは、中央停止領域を含み、
    前記表示制御部は、前記タッチ位置が前記中央停止領域である場合、または前記方向選択アイコンの外の領域である場合、前記表示範囲の変更の表示動作を行わない、または一時停止させる、
    携帯端末装置。
  13. 請求項4記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、タッチ位置が前記第1位置の付近の所定範囲内である場合、前記表示範囲の変更の表示動作を行わない、または一時停止させる、
    携帯端末装置。
  14. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、前記第1押圧の強さに応じて、前記変更の際に表示情報を連続的に移動させる際の速度、または断続的に移動させる際の時間間隔を変える、
    携帯端末装置。
  15. 請求項2記載の携帯端末装置において、
    前記表示制御部は、前記傾きの角度の前記差分の大きさに応じて、前記変更の際に表示情報を連続的に移動させる際の速度、または断続的に移動させる際の時間間隔を変える、
    携帯端末装置。
  16. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記情報は、コンテンツ表示情報、複数のホーム画面、複数のアプリケーション画面、画面内の複数のアイコン、のうちの少なくとも1つである、
    携帯端末装置。
  17. 請求項1記載の携帯端末装置において、
    前記表示画面がある前面に設けられるタッチ押圧センサと、
    前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部と、
    を備える、携帯端末装置。
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