以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の図面では、同一の各構成要素には同一の符号を付してある。同一の符号が付されている各構成要素の名称および機能は同じである。したがって、同一の符号が付されている各構成要素の一部についての詳細な説明を省略する場合がある。
なお、実施の形態において例示される各構成要素の寸法、材質、形状、当該各構成要素の相対配置などは、本発明が適用される装置の構成、各種条件等により適宜変更されてもよい。また、各図における各構成要素の寸法は、実際の寸法と異なる場合がある。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係るマルチディスプレイシステム1000の構成を示す平面図である。
図1において、X方向、Y方向およびZ方向の各々は、互いに直交する。以下の図に示されるX方向、Y方向およびZ方向の各々も、互いに直交する。以下においては、X方向と、当該X方向の反対の方向(−X方向)とを含む方向を「X軸方向」ともいう。また、以下においては、Y方向と、当該Y方向の反対の方向(−Y方向)とを含む方向を「Y軸方向」ともいう。また、以下においては、Z方向と、当該Z方向の反対の方向(−Z方向)とを含む方向を「Z軸方向」ともいう。
また、以下においては、X軸方向およびY軸方向を含む平面を、「XY面」ともいう。また、以下においては、X軸方向およびZ軸方向を含む平面を、「XZ面」ともいう。また、以下においては、Y軸方向およびZ軸方向を含む平面を、「YZ面」ともいう。
マルチディスプレイシステム1000は、k台の映像表示装置100を含む。「k」は、2以上の整数である。本実施の形態では、「k」は、一例として、4である。マルチディスプレイシステム1000を構成するk台の映像表示装置100の各々の構成および形状は、同じである。
映像表示装置100は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))である。マルチディスプレイシステム1000を構成するk台の映像表示装置100の各々は、画面10を有する。
平面視(XZ面)における、k台の映像表示装置100の各々の形状は、矩形である。以下においては、映像表示装置100に対応する矩形を、「矩形Rc」ともいう。すなわち、矩形Rcは、当該矩形Rcに対応する映像表示装置100の平面視(XZ面)における形状である。
図2は、矩形Rcを説明するための図である。矩形Rcは、辺SDa,SDb,SDc,SDdを有する。辺SDaは、辺SDbと平行である。辺SDcは、辺SDdと平行である。すなわち、矩形Rcは、辺SDaと、当該辺SDaと平行な辺SDbとを有する。また、矩形Rcは、辺SDcと、当該辺SDcと平行な辺SDdとを有する。以下においては、辺SDa,SDb,SDc,SDdの各々を、総括的に、「辺SD」ともいう。
以下においては、マルチディスプレイシステム1000に含まれる4台の映像表示装置100を、「映像表示装置100−1,100−2,100−3,100−4」とも表記する。すなわち、マルチディスプレイシステム1000は、映像表示装置100−1,100−2,100−3,100−4から構成される。
また、以下においては、映像表示装置100−1,100−2,100−3,100−4がそれぞれ有する4個の画面10を、「画面10−1,10−2,10−3,10−4」とも表記する。画像表示装置100−1,100−2,100−3,100−4は、それぞれ、画面10−1,10−2,10−3,10−4を有する。
マルチディスプレイシステム1000の状態には、装置非密着状態StNCAと、装置密着状態StCAとが存在する。
装置密着状態StCAのマルチディスプレイシステム1000は、4台の映像表示装置100が、一例として、図1のように、2行2列の行列状に配置されることにより構成される。なお、マルチディスプレイシステム1000を構成する映像表示装置100の数は、4に限定されず、2、または、6以上の整数であってもよい。
装置密着状態StCAのマルチディスプレイシステム1000は、マルチ画面10Aを含む。マルチ画面10Aは、画面10−1,10−2,10−3,10−4が行列状に配置されて構成される1つの画面である。なお、マルチ画面10Aを構成する画面10の数は、4に限定されず、2、または、6以上の整数であってもよい。
また、各映像表示装置100の画面10は、一例として、当該映像表示装置100の前面全体に配置される。そのため、図1のように、平面視(XZ面)における、マルチ画面10Aの形状は、平面視(XZ面)における、装置密着状態StCAのマルチディスプレイシステム1000の形状と同じである。
装置密着状態StCAでは、k台の映像表示装置100は、前述したように、行列状に配置されている。具体的には、装置密着状態StCAは、k台の映像表示装置100がそれぞれ有するk個の画面10から、1つのマルチ画面10Aが構成されるように、当該k台の映像表示装置が配置されている状態である。
装置密着状態StCAのマルチディスプレイシステム1000は、各映像表示装置100が画面10に映像を表示することにより、マルチ画面10Aに映像を表示する。
次に、映像表示装置100の構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置100の斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置100の分解斜視図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置100の平面図である。
図3、図4および図5を参照して、映像表示装置100は、表示パネル11と、ベース部材12と、筐体13とを含む。
表示パネル11は、映像を表示するためのパネルである。表示パネル11は、画面10を有する。表示パネル11の画面10は、一例として、当該表示パネル11の前面全体に配置される。そのため、図5のように、平面視(XZ面)における、表示パネル11の形状は、平面視(XZ面)における、画面10の形状と同じである。平面視(XZ面)における、表示パネル11の形状は、矩形Rcである。
ベース部材12は、当該ベース部材12に表示パネル11が固定される部材である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置100を構成する各部材の側面図である。図6(a)は、表示パネル11の一部の側面図である。図6(b)は、ベース部材12の一部の側面図である。図6(c)は、筐体13の一部の側面図である。
図6(a)を参照して、表示パネル11の背面側には、複数の電気部品等が設けられる。複数の電気部品の一部は、例えば、表示パネル11を駆動するための回路である。図6(b)を参照して、ベース部材12には、カバーCV1が設けられている。カバーCV1は、表示パネル11の背面側の電気部品等を収容する。
図4を参照して、筐体13の形状は、底を有し、蓋が存在しない箱形状である。筐体13は、開口を有する。筐体13は、映像表示装置100の端部(側面部)に相当する。筐体13は、例えば、金属等で構成されている。
筐体13は、電気部品等を収容するカバーCV1を収容する。筐体13の開口側には、ベース部材12が固定されている。
表示パネル11は、m個の表示モジュールMd1から構成される。「m」は、2以上の整数である。本実施の形態では、「m」は、一例として、4である。表示パネル11を構成するm個の表示モジュールMd1の各々の構成および形状は、同じである。
平面視(XZ面)における、m個の表示モジュールMd1の各々の形状は、矩形である。表示パネル11は、ベース部材12に固定されている。すなわち、表示パネル11を構成するm個の表示モジュールMd1は、ベース部材12に固定されている。
各表示モジュールMd1は、サブ画面2を有する。サブ画面2は、表示モジュールMd1が映像を表示するための面である。サブ画面2は、複数の表示素子で構成されている。表示素子は、例えば、LEDである。なお、表示素子は、LEDに限定されない。表示素子は、例えば、レーザー光を発するレーザー光源であってもよい。
以下においては、表示パネル11に含まれる4個の表示モジュールMd1を、「表示モジュールMd1−1,Md1−2,Md1−3,Md1−4」とも表記する。すなわち、表示パネル11は、表示モジュールMd1−1,Md1−2,Md1−3,Md1−4から構成される。
また、以下においては、表示モジュールMd1−1,Md1−2,Md1−3,Md1−4がそれぞれ有する4個のサブ画面2を、「サブ画面2−1,2−2,2−3,2−4」とも表記する。表示モジュールMd1−1,Md1−2,Md1−3,Md1−4は、それぞれ、サブ画面2−1,2−2,2−3,2−4を有する。
表示パネル11は、4個の表示モジュールMd1が、一例として、図5のように、2行2列の行列状に配置されることにより構成される。なお、表示パネル11を構成する表示モジュールMd1の数は、4に限定されず、2、または、6以上の整数であってもよい。
k台の映像表示装置100の各々が有する画面10は、映像を表示するためのm個のサブ画面2から構成されている。具体的には、各映像表示装置100の画面10は、サブ画面2−1,2−2,2−3,2−4が行列状に配置されて構成される。なお、画面10を構成するサブ画面2の数は、4に限定されず、2、または、6以上の整数であってもよい。
各表示モジュールMd1のサブ画面2は、一例として、当該表示モジュールMd1の前面全体に配置される。そのため、前述したように、平面視(XZ面)における、表示パネル11の形状は、平面視(XZ面)における、画面10の形状と同じである。
m個の表示モジュールMd1は、前述したように、行列状に配置される。具体的には、m個の表示モジュールMd1がそれぞれ有するm個のサブ画面2から、1つの画面10が構成されるように、当該m個の表示モジュールMd1は配置されている。
表示パネル11は、各表示モジュールMd1がサブ画面2に映像を表示することにより、画面10に映像を表示する。
(特徴的な構成)
次に、本実施の形態の特徴的な構成(以下、「構成CtN」ともいう)について説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置100の右端部の構成を説明するための図である。図7(a)は、図3および図5の映像表示装置100の右端部を示す平面図である。図7(b)は、図7(a)の領域R11の拡大図である。図7(c)は、図7(a)の領域R12の拡大図である。
図7を参照して、筐体13は、端部13saと、端部13sbとを有する。端部13saおよび端部13sbの各々は、X軸方向に沿って、延在する。端部13saおよび端部13sbの各々のX軸方向の長さは、図4の筐体13のX軸方向の長さと同じである。
以下においては、図2の矩形Rcの辺SDa側に対応する、映像表示装置100の端部を、「装置上部」ともいう。端部13saは、装置上部に相当する。また、以下においては、矩形Rcの辺SDb側に対応する、映像表示装置100の端部を、「装置下部」ともいう。端部13sbは、装置下部に相当する。
図7(b)のように、端部13saには、嵌合部3Waが設けられている。嵌合部3Waは、凸部3Xaと凹部3Vaとから構成される。すなわち、端部13saには、凸部3Xaおよび凹部3Vaが設けられている。換言すれば、凸部3Xaおよび凹部3Vaは、端部13saに設けられている。
凸部3Xaは、面SAaを有する。面SAaは、凸部3Xaの先端の面に相当する。凸部3XaのZ軸方向の寸法は、s(正の実数)ミリである。「s」は、例えば、1である。すなわち、凸部3Xaの最も低い位置から、面SAaの位置までのZ軸方向の寸法は、sミリである。なお、「s」は、1に限定されず、例えば、1.1から5の範囲の値であってもよい。
凹部3Vaは、面SBaを有する。面SBaは、凹部3Vaの底に相当する。凹部3VaのZ軸方向の寸法は、sミリである。また、嵌合部3Waは、斜面SSaを有する。斜面SSaは、面SAaと面SBaとを接続するように、端部13saに設けられる。
図7(c)のように、端部13sbには、嵌合部3Wbが設けられている。嵌合部3Wbは、別の筐体13の嵌合部3Waと嵌合するように構成される。具体的には、嵌合部3Wbは、凹部3Vbと凸部3Xbとから構成される。すなわち、端部13sbには、凹部3Vbおよび凸部3Xbが設けられている。換言すれば、凹部3Vbおよび凸部3Xbは、端部13sbに設けられている。
なお、凸部3Xbの前後方向(Y軸方向)の位置は、映像表示装置100の前後方向(Y軸方向)の重心の位置よりも、画面10に近い。
凹部3Vbは、別の筐体13の凸部3Xaと嵌合するように構成される。すなわち、凹部3Vbは、別の筐体13の凸部3Xaと嵌合するための形状を有する。凹部3Vbは、面SAbを有する。面SAbは、凹部3Vbの底に相当する。凹部3VbのZ軸方向の寸法は、sミリである。
凸部3Xbは、別の筐体13の凹部3Vaと嵌合するように構成される。すなわち、凸部3Xbは、別の筐体13の凹部3Vaと嵌合するための形状を有する。凸部3Xbは、面SBbを有する。面SBbは、凸部3Xbの先端の面に相当する。凸部3XbのZ軸方向の寸法は、sミリである。また、嵌合部3Wbは、斜面SSbを有する。斜面SSbは、面SAbと面SBbとを接続するように、端部13sbに設けられる。
図8は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置100の上端部の構成を説明するための図である。図8(a)は、図3および図5の映像表示装置100の上端部を示す平面図である。図8(b)は、図8(a)の領域R21の拡大図である。図8(c)は、図8(a)の領域R22の拡大図である。
図8を参照して、筐体13は、端部13scと、端部13sdとを有する。端部13scおよび端部13sdの各々は、Z軸方向に沿って、延在する。端部13scおよび端部13sdの各々のZ軸方向の長さは、図4の筐体13のZ軸方向の長さと同じである。
以下においては、図2の矩形Rcの辺SDc側に対応する、映像表示装置100の端部を、「装置左部」ともいう。端部13scは、装置左部に相当する。また、以下においては、矩形Rcの辺SDd側に対応する、映像表示装置100の端部を、「装置右部」ともいう。端部13sdは、装置右部に相当する。
図8(b)のように、端部13scには、嵌合部3Wcが設けられている。嵌合部3Wcは、凹部3Vcと凸部3Xcとから構成される。すなわち、端部13scには、凹部3Vcおよび凸部3Xcが設けられている。換言すれば、凸部3Xcおよび凹部3Vcは、端部13scに設けられている。
凹部3Vcは、面SAcを有する。面SAcは、凹部3Vcの底に相当する。凹部3VcのZ軸方向の寸法は、sミリである。凸部3Xcは、面SBcを有する。面SBcは、凸部3Xcの先端の面に相当する。凸部3XcのZ軸方向の寸法は、sミリである。
また、嵌合部3Wcは、斜面SScを有する。斜面SScは、面SAcと面SBcとを接続するように、端部13scに設けられる。
図8(c)のように、端部13sdには、嵌合部3Wdが設けられている。嵌合部3Wdは、別の筐体13の嵌合部3Wcと嵌合するように構成される。具体的には、嵌合部3Wdは、凸部3Xdと凹部3Vdとから構成される。すなわち、端部13sdには、凸部3Xdおよび凹部3Vdが設けられている。換言すれば、凸部3Xdおよび凹部3Vdは、端部13sdに設けられている。
凸部3Xdは、別の筐体13の凹部3Vcと嵌合するように構成される。すなわち、凸部3Xdは、別の筐体13の凹部3Vcと嵌合するための形状を有する。凸部3Xdは、面SAdを有する。面SAdは、凸部3Xdの先端の面に相当する。凸部3XdのX軸方向の寸法は、sミリである。
凹部3Vdは、別の筐体13の凸部3Xcと嵌合するように構成される。すなわち、凹部3Vdは、別の筐体13の凸部3Xcと嵌合するための形状を有する。凹部3Vdは、面SBdを有する。面SBdは、凹部3Vdの底に相当する。凹部3VdのX軸方向の寸法は、sミリである。
また、嵌合部3Wdは、斜面SSdを有する。斜面SSdは、面SAdと面SBdとを接続するように、端部13sdに設けられる。
また、図7(b)の嵌合部3Waは、装置上部(端部13sa)の左端部(端部13sc)にも設けられている。すなわち、嵌合部3Waは、装置上部(端部13sa)における、右端部(端部13sd)および左端部(端部13sc)に設けられている。
また、図7(c)の嵌合部3Wbは、装置下部(端部13sb)の左端部(端部13sc)にも設けられている。すなわち、嵌合部3Wbは、装置下部(端部13sb)における、右端部(端部13sd)および左端部(端部13sc)に設けられている。
また、図8(b)の嵌合部3Wcは、装置下部(端部13sb)の左端部(端部13sc)にも設けられている。すなわち、嵌合部3Wcは、装置上部(端部13sa)および装置下部(端部13sb)の各々の左端部(端部13sc)に設けられている。
また、図8(c)の嵌合部3Wdは、装置下部(端部13sb)の右端部(端部13sd)にも設けられている。すなわち、嵌合部3Wdは、装置上部(端部13sa)および装置下部(端部13sb)の各々の右端部(端部13sd)に設けられている。
k台の映像表示装置100の各々は、上記の嵌合部3Wa,3wb,3Wc,3wdが設けられた筐体13を含む。すなわち、k台の映像表示装置100の各々は、嵌合部3Wa,3wb,3Wc,3wdを含む。
以下においては、嵌合部3Wa,3wb,3Wc,3wdの各々を、総括的に、「嵌合部3W」ともいう。以下においては、端部13sa,13sb,13sc,13sdの各々を、総括的に、「端部13s」ともいう。端部13sの形状は、長尺状である。
装置密着状態StCAにおいて、マルチディスプレイシステム1000に含まれるk台の映像表示装置100は、互いに隣接する2台の映像表示装置100を含む。以下においては、装置密着状態StCAにおいて、互いに隣接する2台の映像表示装置100を、それぞれ、第1映像表示装置および第2映像表示装置ともいう。
すなわち、装置密着状態StCAにおいて、k台の映像表示装置100は、互いに隣接する第1映像表示装置および第2映像表示装置を含む。なお、装置非密着状態StNCAでは、第1映像表示装置と、第2映像表示装置とは隣接してない。
第2映像表示装置は、嵌合部3Wa,3wb、または、嵌合部3Wc,3wdを利用して、当該第2映像表示装置に対し第1映像表示装置が着脱自在なように、構成されている。以下においては、第1映像表示装置が第2映像表示装置に取付けられている状態を、「取付け状態StC」ともいう。また、以下においては、第1映像表示装置が第2映像表示装置に取付けられていない状態を、「非取付け状態StNC」ともいう。すなわち、第1映像表示装置の状態には、取付け状態StCと、非取付け状態StNCとが存在する。
また、以下においては、第1映像表示装置に対応する矩形Rcを、「矩形Rc1」ともいう。また、以下においては、第2映像表示装置に対応する矩形Rcを、「矩形Rc2」ともいう。
装置密着状態StCAでは、矩形Rc1の1つの辺SD全体と、矩形Rc2の1つの辺SD全体とが接するように、第1映像表示装置および第2映像表示装置が配置されている。例えば、装置密着状態StCAでは、矩形Rc1の辺SDb全体と、矩形Rc2の辺SDa全体とが接するように、当該第1映像表示装置および当該第2映像表示装置が配置されている。
なお、装置密着状態StCAにおいて、第1映像表示装置の状態は取付け状態StCである。また、装置非密着状態StNCAにおいて、第1映像表示装置の状態は非取付け状態StNCである。
以下においては、取付け状態StCにおいて、第1映像表示装置および第2映像表示装置が隣接している方向を、「隣接方向Dr1」ともいう。
次に、取付け状態StC(装置密着状態StCA)における各嵌合部3Wの状態について説明する。ここで、以下の前提Pr1を考慮する。
前提Pr1では、映像表示装置100−1,100−2,100−3,100−4が、図1のように配置されている。また、前提Pr1では、マルチディスプレイシステム1000の状態は、装置密着状態StCAである。すなわち、前提Pr1では、第1映像表示装置の状態は、取付け状態StCである。また、前提Pr1では、隣接方向Dr1は、一例として、Z軸方向(鉛直方向)である。
また、前提Pr1では、第1映像表示装置は、一例として、映像表示装置100−2である。また、前提Pr1では、第2映像表示装置は、映像表示装置100−4である。そのため、前提Pr1では、取付け状態StCにおいて、第1映像表示装置は第2映像表示装置上に設けられている。
また、前提Pr1では、矩形Rc1は、図1の映像表示装置100−2の外形である。また、前提Pr1では、矩形Rc2は、図1の映像表示装置100−4の外形である。
図9は、鉛直方向において隣接する映像表示装置100−2,100−4の状態を説明するための図である。図9(a)は、前提Pr1における映像表示装置100−2,100−4の側面図である。図9(b)は、図9(a)の領域R31の拡大図である。
図9(b)を参照して、上記の前提Pr1の装置密着状態StCA(取付け状態StC)において、映像表示装置100−2である第1映像表示装置の凸部3Xbは、映像表示装置100−4である第2映像表示装置の凹部3Vaと篏合している。すなわち、第2映像表示装置は、凸部3Xbと篏合するための凹部3Vaを含む。また、第1映像表示装置の凸部3Xbの面SBbは、第2映像表示装置の凹部3Vaの面SBaと接している。
第1映像表示装置の凸部3Xbは、第1映像表示装置の下部(端部13sb)に設けられている。第2映像表示装置の凹部3Vaは、第2映像表示装置の上部(端部13sa)に設けられている。
また、上記の前提Pr1の装置密着状態StCA(取付け状態StC)において、映像表示装置100−2である第1映像表示装置の凹部3Vbは、映像表示装置100−4である第2映像表示装置の凸部3Xaと篏合している。すなわち、第1映像表示装置の凹部3Vbの面SAbは、第2映像表示装置の凸部3Xaの面SAaと接している。第2映像表示装置の凸部3Xaは、映像表示装置100−4である第2映像表示装置の上部(端部13sa)に設けられている。
なお、第1映像表示装置を第2映像表示装置に強固に固定するために、取付け状態StCにおいて、例えば、ネジにより、第1映像表示装置が第2映像表示装置に固定される。
また、他の例として、以下の前提Pr2を考慮する。前提Pr2では、映像表示装置100−1,100−2,100−3,100−4が、図1のように配置されている。また、前提Pr2では、マルチディスプレイシステム1000の状態は、装置密着状態StCAである。すなわち、前提Pr2では、第1映像表示装置の状態は、取付け状態StCである。また、前提Pr2では、隣接方向Dr1は、一例として、X軸方向(水平方向)である。また、前提Pr2では、第1映像表示装置は、一例として、映像表示装置100−2である。
また、前提Pr2では、第2映像表示装置は、映像表示装置100−1である。また、前提Pr2では、矩形Rc1は、図1の映像表示装置100−2の外形である。また、前提Pr2では、矩形Rc2は、図1の映像表示装置100−1の外形である。
図10は、水平方向において隣接する映像表示装置100−1,100−2の状態を説明するための図である。図10(a)は、前提Pr2における映像表示装置100−1,100−2の側面図である。図10(b)は、図10(a)の領域R41の拡大図である。
図10(b)を参照して、上記の前提Pr2の装置密着状態StCA(取付け状態StC)において、映像表示装置100−2である第1映像表示装置の凸部3Xcは、映像表示装置100−1である第2映像表示装置の凹部3Vdと篏合している。すなわち、第2映像表示装置は、凸部3Xcと篏合するための凹部3Vdを含む。また、第1映像表示装置の凸部3Xcの面SBcは、第2映像表示装置の凹部3Vdの面SBdと接している。
また、上記の前提Pr2の装置密着状態StCA(取付け状態StC)において、映像表示装置100−2である第1映像表示装置の凹部3Vcは、映像表示装置100−1である第2映像表示装置の凸部3Xdと篏合している。すなわち、第1映像表示装置の凹部3Vcの面SAcは、第2映像表示装置の凸部3Xdの面SAdと接している。
なお、第1映像表示装置を第2映像表示装置に強固に固定するために、取付け状態StCにおいて、例えば、ネジにより、第1映像表示装置が第2映像表示装置に固定される。
(映像表示装置の仮置き)
次に、非取付け状態StNCの映像表示装置100が、平面Ps1に、一時的に置かれた状態について説明する。平面Ps1は、例えば、台、テーブル等の上面である。
以下においては、作業者が、非取付け状態StNCの映像表示装置100を、平面Ps1に置くための動作を、「仮置き動作」ともいう。仮置き動作は、例えば、段ボールにより梱包された映像表示装置100を、当該段ボールから取り出す際に行われる。また、仮置き動作は、例えば、マルチディスプレイシステム1000の状態を、装置非密着状態StNCAから、装置密着状態StCAにする途中において行われる。
ここで、以下の前提Pr3を考慮する。前提Pr3では、第1映像表示装置(映像表示装置100)が使用される。また、前提Pr3では第1映像表示装置(映像表示装置100)の状態は、非取付け状態StNCである。また、前提Pr3では、仮置き動作が行われることにより、第1映像表示装置(映像表示装置100)が平面Ps1に置かれた状態である。
図11は、非取付け状態StNCの映像表示装置100が、平面Ps1に置かれた状態を説明するための図である。図11(a)は、前提Pr3における映像表示装置100の側面図である。図11(b)は、図11(a)の領域R51の拡大図である。
映像表示装置100の画面10は、当該映像表示装置100の前面に相当する。なお、前述したように、凸部3Xbの前後方向(Y軸方向)の位置は、映像表示装置100の前後方向(Y軸方向)の重心の位置よりも、画面10に近い。
凸部3Xbは、上記の前提Pr3において、当該凸部3Xbと当該映像表示装置100の背面の下端とが当該平面Ps1に接し、かつ、当該映像表示装置100の画面10の下端が当該平面Ps1に接しないように、構成されている。上記の前提Pr3において、凸部3Xbの面SBbが、平面Ps1に接する。
すなわち、前提Pr3における映像表示装置100は、当該映像表示装置100の背面側へ少し傾いている。以下においては、前提Pr3における映像表示装置100において、平面Ps1から画面10の下端までの鉛直方向の長さを、「長さd1」または「d1」ともいう。
前提Pr3における仮置き動作が行われた場合、画面10の下端側に、長さd1の隙間を設けることができる。そのため、仮置き動作が行われた場合に、表示モジュールMd1(表示パネル11)が平面Ps1に接触することを防止することができる。そのため、仮置き動作が行われた場合に、表示素子および表示モジュールMd1の一方または両方が破損することを防止することができる。
したがって、例えば、マルチディスプレイシステム1000の状態を、装置非密着状態StNCAから、装置密着状態StCAにする途中において、仮置き動作が行われた場合に、平面Ps1と表示モジュールMd1との間に長さd1の隙間を設けることができる。その結果、表示素子および表示モジュールMd1の一方または両方が破損することを防止することができる。
(映像表示装置の積み上げ)
以下においては、映像表示装置100を、別の映像表示装置100に積み上げるための動作を、「積上げ動作」ともいう。次に、作業者が、積上げ動作を行う場合における、各映像表示装置100の状態について説明する。
ここで、以下の前提Pr4を考慮する。前提Pr4では、第1映像表示装置および第2映像表示装置が使用される。前提Pr4では、作業者が、第1映像表示装置を第2映像表示装置上に積むための積上げ動作を行う。前提Pr4における積上げ動作は、第1映像表示装置の状態を、非取付け状態StNCから取付け状態StCに移行させるための動作である。
また、前提Pr4では、第1映像表示装置は、一例として、映像表示装置100−2である。また、前提Pr4では、第2映像表示装置は、映像表示装置100−4である。以下においては、第1映像表示装置の下部のうち凸部3Xbが存在しない部分を、「平坦部」ともいう。前提Pr4における平坦部は、映像表示装置100−2の筐体13の端部13sbのうち、凸部3Xbおよび凹部3Vbが存在しない部分である。
図12は、積上げ動作が行われている途中における、各映像表示装置100の状態を説明するための図である。図12(a)は、前提Pr4における各映像表示装置100の側面図である。図12(b)は、図12(a)の領域R61の拡大図である。図12(c)は、図12(b)の領域R62の拡大図である。
図12(c)を参照して、積上げ動作が行われている途中では、第1映像表示装置の状態が、非取付け状態StNCから取付け状態StCに移行している途中である。この場合、第1映像表示装置の重さが、第2映像表示装置の上部に加わる。具体的には、第2映像表示装置の凸部3Xa(面SAa)が、第1映像表示装置の端部13sbの平坦部に接触する。
以下においては、図12(c)のように、第2映像表示装置の凸部3Xaが、第1映像表示装置の端部13sbの平坦部に接触している状態を、「平坦部接触状態」ともいう。平坦部接触状態では、第2映像表示装置の面SAaが、第1映像表示装置の端部13sbの平坦部に接触している。以下においては、平坦部接触状態において、第1映像表示装置の端部13sbの下端から、第2映像表示装置の画面10の上端までの鉛直方向の長さを、「長さd2」または「d2」ともいう。
第2映像表示装置の凸部3Xaは、第1映像表示装置の状態が、非取付け状態StNCから取付け状態StCに移行する際に、当該凸部3Xaが、当該第1映像表示装置の端部13sbの平坦部に接している状態において、第2映像表示装置の画面10の上端が、第1映像表示装置の下部に接触しないように、構成されている。平坦部接触状態において、凸部3Xaの面SAaは、第1映像表示装置の端部13sbの平坦部に接している。
以下においては、前提Pr4の積上げ動作が行われている途中において、図12(c)のように、第2映像表示装置の凸部3Xaが、第1映像表示装置の端部13sbの平坦部に接している状態を、「一時接触状態」ともいう。
一時接触状態において、第2映像表示装置の画面10の上端と、第1映像表示装置の端部13sbの下端との間に、長さd2の隙間を設けることができる。そのため、第2映像表示装置の表示モジュールMd1(表示パネル11)が、第1映像表示装置の端部13sbの下端と接触することを防止することができる。したがって、積上げ動作が行われている際に、表示素子および表示モジュールMd1の一方または両方が破損することを防止することができる。
また、前提Pr4では、図12(c)の状態において、作業者が、さらに、篏合動作を行う。篏合動作は、第1映像表示装置の凸部3Xbが、第2映像表示装置の凹部3Vaと篏合するように、図12(c)の状態において、当該第1映像表示装置を右方向(Y方向)へ移動させる動作である。篏合動作は、前述の積上げ動作に含まれる動作である。
図13は、篏合動作が行われている途中における、各映像表示装置100の状態を説明するための図である。図13(a)は、篏合動作が行われている途中における各映像表示装置100の側面図である。図13(b)は、図13(a)の領域R71の拡大図である。図13(c)は、図13(b)の領域R72の拡大図である。
作業者が、前述の篏合動作を行っている途中において、以下の複数の状況が順次発生する。まず、第1映像表示装置の凸部3Xbの面SBbが、第2映像表示装置の凸部3Xaの面SAaに接触する。以下においては、第1映像表示装置の凸部3Xbの面SBbが、第2映像表示装置の凸部3Xaの面SAaに接触している状態を、「面接触状態」ともいう。また、以下においては、面接触状態において、第1映像表示装置の画面10の下端から、第2映像表示装置の画面10の上端までの鉛直方向の長さを、「長さd3」または「d3」ともいう。
面接触状態において、第2映像表示装置の画面10の上端と、第1映像表示装置の画面10の下端との間に、長さd3の隙間を設けることができる。そのため、第2映像表示装置の表示モジュールMd1(表示パネル11)が、第1映像表示装置の表示モジュールMd1(表示パネル11)と接触することを防止することができる。
したがって、篏合動作が行われている際に、第2映像表示装置および第1映像表示装置の各々において、表示素子および表示モジュールMd1の一方または両方が破損することを防止することができる。その結果、作業者が、表示素子および表示モジュールMd1の一方または両方を破損させるという単純ミスをおかさないようすることができる。
面接触状態おいて、作業者が篏合動作を行うと、第1映像表示装置は、第2映像表示装置の面SAaに接触した状態で、当該第1映像表示装置は、右方向(Y方向)へ移動する。これにより、第1映像表示装置および第2映像表示装置の状態は、図13(c)に示す状態となる。
図13(c)の状態において、作業者が篏合動作を行うと、第1映像表示装置の凸部3Xbの一部が、第2映像表示装置の斜面SSaに接した状態で、当該第1映像表示装置は、右方向(Y方向)へ徐々に移動する。
この場合、斜面SSaは、第1映像表示装置の凸部3Xbを、第2映像表示装置の凹部3Vaへ導くための面として機能する。これにより、第1映像表示装置の凸部3Xbは、第2映像表示装置の凹部3Vaと篏合する。そのため、第2映像表示装置に対する、第1映像表示装置の位置は決定する。
以上により、第1映像表示装置の状態は、非取付け状態StNCから取付け状態StCに移行する。すなわち、第2映像表示装置が有する斜面SSaは、第1映像表示装置の状態が、非取付け状態StNCから取付け状態StCに移行する際に、当該第1映像表示装置の凸部3Xbを、当該第2映像表示装置の凹部3Vaへ導くための面である。
上記斜面SSaの存在により、第1映像表示装置の位置決めを安定して容易に行うことができる。また、斜面SSaの存在により、第2映像表示装置および第1映像表示装置の各々の表示モジュールMd1に対し、大きな衝撃が加わることを防ぐことができる。そのため、第2映像表示装置および第1映像表示装置の各々において、表示素子および表示モジュールMd1の一方または両方が破損することを防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、マルチディスプレイシステム1000の状態には、装置密着状態StCAが存在する。装置密着状態StCAでは、例えば、第1映像表示装置に対応する矩形Rc1の辺SDb全体と、第2映像表示装置に対応する矩形Rc2の辺SDa全体とが接するように、当該第1映像表示装置および当該第2映像表示装置が配置されている。
また、装置密着状態StCAにおいて、例えば、第1映像表示装置の凸部3Xbは、第2映像表示装置の凹部3Vaと篏合している。
これにより、隣接する2台の映像表示装置間に隙間が生じることを抑制することができる。
また、本実施の形態では、装置密着状態StCAにおいて、第1映像表示装置の凸部は、前記第2映像表示装置の凹部と篏合している。そのため、装置密着状態StCAにおいて、マルチディスプレイシステム1000の前後方向(Y軸方向)に沿った、直線状の隙間を完全に無くすことができる。そのため、マルチディスプレイシステム1000の背面側に、仮に、光源が存在したとしても、光漏れが発生することを防ぐことができる。したがって、映像表示装置間の継ぎ目を目立ちにくくすることができる。その結果、一体感のあるマルチ画面を構成する事ができる。
また、装置密着状態StCAにおいて、第1映像表示装置の凸部は、前記第2映像表示装置の凹部と篏合している。そのため、例えば、ネジにより、第1映像表示装置が第2映像表示装置に固定されていない場合でも、第1映像表示装置が前後方向に移動することを防ぐことができる。したがって、例えば、第1映像表示装置が、第2映像表示装置から落下するという状況の発生を防ぐことができる。
なお、前述したように、関連技術Aのディスプレイシステムは、複数の表示タイルから構成されている。また、各表示タイルは、当該各表示タイルの配置がくずれないように、取付け構造体に取付けられる。当該取付け構造体は、隣接する2個の表示タイルの間隔が、ほぼ画素ピッチと同じ間隔となるように、構成される。
なお、関連技術Aの表示タイルの側面は、平面である。そのため、隣接する2個の表示タイルの一方の側面が、当該2個の表示タイルの他方の側面に接するように、当該2個の表示タイルは設置される。
また、関連技術Bの表示パネルの側面は、平面である。そのため、関連技術Aのように、マルチディスプレイシステムを構成する場合、各表示パネルの側面同士が接するように、当該各表示パネルが配置されることが推定される。
このような、関連技術Aの構成では、隣接する2個の表示タイルの間隔について、高い精度が要求される。なお、関連技術Aでは、取付け構造体に加工バラツキ等が存在する場合、隣接する各表示タイルの間に、隙間が生じるという問題がある。なお、この隙間のサイズは、一般的に、非常に小さい。隙間のサイズは、例えば、10μmから100μm程度である。そのため、当該隙間は、ユーザーが気にならない隙間である。
しかし、関連技術Aを使用してマルチディスプレイシステムを構成する場合、以下の問題が存在する。具体的には、当該マルチディスプレイシステムの背面側に、光源が存在する場合、当該光源からの光が上記の隙間を通過する。この場合、光漏れが発生するという問題がある。そのため、関連技術Aでは、余分な作業が要求されるという問題がある。当該作業は、例えば、当該隙間に部材を充填するという作業である。また、当該作業は、ユーザーが光漏れを認識できないように対策を行うという作業である。
関連技術Bを使用してマルチディスプレイシステムを構成する場合においても、関連技術Aと同様な問題が生じる。
また、関連技術Bの表示パネルにおいては、複数のLEDが基板に実装されている。当該各LEDは、外部に露出している。したがって、作業者が、複数の表示パネルを使用して、マルチディスプレイシステムを構成する場合、LEDに過大な負荷が加わらないように、十分に注意する必要がある。
また、関連技術Aでも、表示モジュールに実装されている複数のLEDが外部に露出している。そのため、関連技術Aでは、例えば、表示タイルが作業台に一時的に置かれる場合、マルチディスプレイシステムを構成するための作業が行われる場合等において、LEDが、周辺の部材に接触することにより、破損する可能性が高いという問題がある。そこで、LED等の損傷を発生させ難い構造が要求されている。
そこで、本実施の形態のマルチディスプレイシステム1000は上記のように構成されるため、上記の問題を解決することができるとともに、上記の要求を満たすことができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
例えば、上記の実施の形態では、映像表示装置100の4つの側面全てに、嵌合部3Wが設けられる構成としたがこれに限定されない。嵌合部3Wは、映像表示装置100の4つの側面のうち、必要最低限の側面のみに設けられる構成としてもよい。
ここで、仮に、マルチディスプレイシステム1000が、鉛直方向に隣接する2台の映像表示装置100のみから構成されていると仮定する。この場合、当該2台の映像表示装置100の間に存在する、各映像表示装置100の側面のみに嵌合部3Wが設けられてもよい。
また、例えば、筐体13の凸部の先端、筐体13の凹部の底は、平面でなくてもよい。例えば、当該凸部の先端、および、当該凹部の底は、曲面であってもよい。
なお、筐体13に設けられる各嵌合部3Wは、当該嵌合部3Wが設けられている端部13sの長手方向に沿って、当該端部13s全体に設けられてもよい。例えば、図7(b)の嵌合部3Waは、端部13saの長手方向(X軸方向)に沿って、端部13sa全体に設けられてもよい。この場合、嵌合部3Waの長さは、図2の矩形Rcの辺Sdaの長さと同じである。