JP2017203808A - 対話処理プログラム、対話処理方法および情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施例1にかかる対話システムを説明する図である。本実施例では、一例として、スマートフォン10を例にして説明するが、これに限定されるものではなく、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、携帯電話などの移動体端末、サーバなどのコンピュータ機器についても同様に処理することができる。
図2は、実施例1にかかるスマートフォン10の機能構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、スマートフォン10は、通信部11、記憶部12、制御部20を有する。通信部11は、他の装置の通信を制御してデータの送受信を実行する処理部であり、例えば無線インタフェースなどである。
具体的には、対話評価部26は、発話記録部21によって検出された最新のユーザ発話を発話履歴DB13から読み出し、発話内容が終了表現DB14に登録されているか否かを判定する。そして、対話評価部26は、終了表現DB14に登録される単語が最新のユーザ発話に含まれる場合は、評価値に「−1」を加算し、終了表現DB14に登録される単語が最新のユーザ発話に含まれない場合は、評価値に「1」を加算する。
具体的には、対話評価部26は、対象の最新のユーザ発話(u1)と、1つ前のユーザ発話(u2)とを発話履歴DB13から読み出し、類似度(sim(u1,u2))を算出する。そして、対話評価部26は、この類似度を用いて、「1−sim(u1,u2)×2」を算出して、算出した値を評価値に加算する。この評価値「1−sim(u1,u2)×2」は、類似度が高いほど「−1」に近くなる。
具体的には、対話評価部26は、発話記録部21によって検出された最新のユーザ発話を発話履歴DB13から読み出し、発話内容が制御表現DB15に登録されているか否かを判定する。そして、対話評価部26は、制御表現DB15に登録される単語が最新のユーザ発話に含まれる場合は、評価値に「−1」を加算し、制御表現DB15に登録される単語が最新のユーザ発話に含まれない場合は、評価値に「1」を加算する。
ここで、学習処理について具体的に説明する。図7は、学習処理を説明する図である。図7に示すように、ユーザ発話とシステム発話とが発話履歴DB13に登録されている状態で、「10:29:12」にユーザ発話「だから天気は何?」が新たに登録されたとする。そして、この発話に対して、対話評価部26が評価値として「0.2」を算出したとする。
次に、図9から図13を用いて、スマートフォン10が実行する対話処理を説明する。ここでは、対話処理の全体的な流れ、学習処理、発話候補の取得処理、発話選択処理について説明する。
図9は、対話処理の全体の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、スマートフォン10の発話記録部21は、ユーザ1の発話を検出すると(S101:Yes)、発話履歴DB13に発話を記録する(S102)。
図10は、学習処理の流れを示すフローチャートである。図10に示す学習処理は、対話評価処理(S201からS205)とトピック抽出処理(S206からS209)とモデル学習処理(S210からS213)とを含む。
図11は、発話候補取得処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、候補取得部30は、最新のユーザ発話を取得すると(S301)、最新のユーザ発話を各対話機能に入力する(S302)。
図12は、発話選択処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、発話選択部35は、発話候補を取得すると(S401:Yes)、各発話候補について単語に分割し(S402)、各発話候補について単語を記号化して対話トピックを抽出する(S403)。
次に、図13から図16を用いて、学習処理等の具体的な処理のイメージを説明する。
図13は、学習前の応答の具体例を説明する図である。図13に示すように、スマートフォン10は、「天気を教えて」のユーザ発話を検出すると、当該発話の内容を発話履歴DB13に格納する。このとき、スマートフォン10は、発話履歴DB13にシステム発話が記録されていないことから、学習を行わない。
図14は、対話機能の選択および学習の具体例を説明する図である。図14では、選択された対話機能によって学習結果が異なる例を説明する。
図15は、同一対話機能内による発話および学習の具体例1を説明する図である。図15では、同じ対話機能を使用しても、対話の自然さによって学習結果が異なる例を説明する。
図16は、同一対話機能内による発話および学習の具体例2を説明する図である。図16では、同じ対話機能を使用しても、発話内容に基づいた学習が実行される例を説明する。
上述したように、スマートフォン10は、複数の対話機能を同時に用い、すべてで回答候補を生成する。そして、スマートフォン10は、システムがユーザと対話をしながら、ユーザのモデルを構築し更新し続ける。このようにして、スマートフォン10は、システムが発話する際にはまず発話の候補を用意し、その中からユーザのモデルを用いることで、そのユーザにとって望ましい発話を生成する。
上記実施例では、天気、定義、挨拶などの対話機能を例示したが、これに限定されるものではなく、公知の様々な対話アプリケーションを採用することができる。また、スマートフォン10が実行する対話機能の数も任意に設定することができる。また、評価値の算出方法も加点方式や減点方式など任意の手法を採用することができる。
前記実施例では、対話の継続性、対話リピート性、対話制御性のそれぞれを用いて、評価値を算出したが、これに限定されるものではなく、任意の組み合わせを採用することができる。例えば、いずれか1つだけを用いてもよく、いずれか2つだけを用いてもよい。
上記実施例では、ユーザ発話を単語に分類して「U1_天気」などのように記号化する例を説明したが、記号化の手法等は一例であり、任意に変更することができる。例えば、記号化された情報とユーザモデルDB16に記憶されるモデルとの間で共通のルールや仕様を決めておくことこともでき、任意の手法を採用することができる。
また、図2に示した各装置の各構成は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、任意の単位で分散または統合して構成することができる。例えば、学習部25と発話選択部35を統合することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
上記スマートフォン10は、例えば、次のようなハードウェア構成を有するコンピュータにより実現することができる。図17は、ハードウェア構成例を説明する図である。図17に示すように、スマートフォン10は、マイク10a、スピーカ10b、HDD(Hard Disk Drive)10c、メモリ10d、プロセッサ10eを有する。なお、これ以外にも、ネットワークインタフェースカードや無線インタフェースなどを有していてもよい。
11 通信部
12 記憶部
13 発話履歴DB
14 終了表現DB
15 制御表現DB
16 ユーザモデルDB
20 制御部
21 発話記録部
25 学習部
26 対話評価部
27 抽出部
28 更新部
30 候補取得部
31 挨拶処理部
32 会話表現処理部
33 定義処理部
34 天気処理部
35 発話選択部
Claims (9)
- コンピュータに、
発話に含まれる単語と、前記発話に対して応答される応答発話に含まれる単語との組み合わせに対応する複数の確信度を記憶し、
ユーザの発話を示すユーザ発話を検出し、
前記ユーザ発話に対する前記応答発話を示すユーザ応答発話に対応する複数の応答候補を、複数の異なる対話機能から取得し、
前記ユーザ発話に含まれる前記単語と、複数の前記応答候補に含まれる前記単語との複数の前記組み合わせを抽出し、
抽出された複数の前記組み合わせに対応付けられる前記確信度に基づいて、複数の前記応答候補から、前記ユーザ応答発話を選択して出力する
処理を実行させることを特徴とする対話処理プログラム。 - 前記取得する処理は、複数の前記応答候補を、前記ユーザ発話に対して挨拶に関する前記ユーザ応答発話を応答する第1の対話機能、前記ユーザ発話に対して成り立つと想定される会話に関する前記ユーザ応答発話を応答する第2の対話機能、前記ユーザ発話に対して定義に関する前記ユーザ応答発話を応答する第3の対話機能、前記ユーザ発話に対して前記ユーザの現在地の天気予報に関する前記ユーザ応答発話を応答する第4の対話機能から取得することを特徴とする請求項1に記載の対話処理プログラム。
- 前記出力する処理は、複数の前記組み合わせに対応付けられる前記確信度を用いて、複数の前記応答候補を評価し、評価結果に基づいて、複数の前記応答候補から前記ユーザ応答発話を選択して出力することを特徴とする請求項1に記載の対話処理プログラム。
- 前記出力する処理は、複数の前記応答候補について、前記ユーザ発話との間で抽出される複数の前記組み合わせに対応する前記確信度を合計した合計値を算出し、算出された前記合計値が最も高い前記応答候補を、前記ユーザ応答発話に選択して出力することを特徴とする請求項2に記載の対話処理プログラム。
- 前記ユーザ発話と前記ユーザ応答発話とを含む対話の履歴を記憶し、
前記ユーザ発話に、対話の終了を表現する単語が含まれているか否かによって評価値を算出し、
前記対話に含まれる前記ユーザ発話と前記ユーザ応答発話とから前記組み合わせを抽出し、
抽出された前記組み合わせと対応付けられる前記確信度を、前記評価値を用いて更新する処理を、前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の対話処理プログラム。 - 前記ユーザ発話と前記ユーザ応答発話とを含む対話の履歴を記憶し、
前記ユーザ発話と1つ前の前記ユーザ発話との類似度によって評価値を算出し、
前記対話に含まれる前記ユーザ発話と前記ユーザ応答発話とから前記組み合わせを抽出し、
抽出された前記組み合わせと対応付けられる前記確信度を、前記評価値を用いて更新する処理をさらに実行させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の対話処理プログラム。 - 前記ユーザ発話と前記ユーザ応答発話とを含む対話の履歴を記憶し、
前記ユーザ発話に、対話を強制的に制御する単語が含まれているか否かによって評価値を算出し、
前記対話に含まれる前記ユーザ発話と前記ユーザ応答発話とから前記組み合わせを抽出し、
抽出された前記組み合わせと対応付けられる前記確信度を、前記評価値を用いて更新する処理をさらに実行させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の対話処理プログラム。 - コンピュータが、
発話に含まれる単語と、前記発話に対して応答される応答発話に含まれる単語との組み合わせに対応する複数の確信度を記憶し、
ユーザの発話を示すユーザ発話を検出し、
前記ユーザ発話に対する前記応答発話を示すユーザ応答発話に対応する複数の応答候補を、複数の異なる対話機能から取得し、
前記ユーザ発話に含まれる前記単語と、複数の前記応答候補に含まれる前記単語との複数の前記組み合わせを抽出し、
抽出された複数の前記組み合わせに対応付けられる前記確信度に基づいて、複数の前記応答候補から、前記ユーザ応答発話を選択して出力する
処理を実行することを特徴とする対話処理方法。 - 発話に含まれる単語と、前記発話に対して応答される応答発話に含まれる単語との組み合わせに対応する複数の確信度を記憶する記憶部と、
ユーザの発話を示すユーザ発話を検出する検出部と、
前記ユーザ発話に対する前記応答発話を示すユーザ応答発話に対応する複数の応答候補を、複数の異なる対話機能から取得する取得部と、
前記ユーザ発話に含まれる前記単語と、複数の前記応答候補に含まれる前記単語との複数の前記組み合わせを抽出する抽出部と、
抽出された複数の前記組み合わせに対応付けられる前記確信度に基づいて、複数の前記応答候補から、前記ユーザ応答発話を選択して出力する出力部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
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