JP2017203630A - 高熱負荷受熱要素およびダイバータ装置 - Google Patents

高熱負荷受熱要素およびダイバータ装置 Download PDF

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保之 伊藤
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敦郎 早川
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文寿 鹿野
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Abstract

【課題】冷却配管の伝熱面の頂部への熱流束を低減させる。【解決手段】実施形態によれば、高熱負荷受熱要素100は、熱源からの熱負荷を受熱しかつ受熱した熱負荷を排出する。高熱負荷受熱要素100は、受熱面111に熱負荷を受け受熱面111にほぼ平行な軸方向に貫通孔110aが形成されているモノブロック110と、モノブロック110の貫通孔110aを貫通し、内部を冷却材15が通過することにより熱負荷を排出する冷却配管12と、熱障壁層115とを有する。熱障壁層115は、冷却配管12の内面と受熱面111との間にあって断面が冷却配管12の内面の一部であって伝熱面頂部12aを含めた範囲を囲むような円弧状であり軸方向にモノブロック110を貫通するように設けられ、モノブロック110の材料や冷却配管12の材料よりも熱伝導率の小さな材料を有する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、高熱負荷受熱要素およびこれを用いたダイバータ装置に関する。
核融合炉ではプラズマから磁力線に沿って流出する粒子や熱を排出するためのダイバータ装置が設置される。ダイバータ装置の受熱部は、プラズマを直視し、プラズマから漏れ出た荷電粒子以外に、放射熱や高エネルギーの中性粒子などで加熱される。特にダイバータ板と磁力線とが鎖交する部分では、磁力線に沿って荷電粒子が流入するため非常に高い熱流束を受け、例えば10MW/mのレベルにも達する。このため、ダイバータ装置の表面には、高熱負荷受熱要素を隈なく配列させている。
図11は、従来の高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。高熱負荷受熱要素10は、炭素繊維強化炭素複合材(C/Cコンポジット)やタングステンなどの耐熱材料で形成されたモノブロック11を基本部材とする。モノブロック11の寸法は、例えば各辺が20mm前後の直方体などである。
モノブロック11の中央付近には貫通穴を設け、銅合金あるいは低放射化フェライト鋼等で製作した冷却配管12を貫通させる。冷却配管12の外面を貫通穴内壁面とロー付等で接合し、水等の冷却材を冷却配管12に流して除熱することによりモノブロック11を冷却する。冷却配管12とモノブロック11とは必要に応じて両者の熱膨張差を吸収するために無酸素銅などの柔らかい金属、あるいはヤング率の小さな金属で形成した緩衝部材14を介して接合される。また冷却配管12の内部にはらせん状のスワールテープ13を挿入し伝熱を促進させることもなされている。
核融合炉のダイバータ装置の受熱面では、磁力線2に沿ってモノブロック11のモノブロック受熱表面11aに荷電粒子が流入する。この荷電粒子流入によって発生する表面熱流束を下げるため、図11に示すように、磁力線2とモノブロック受熱表面11aとの間の角度が、例えば2〜3度に抑えられている。
冷却配管12の軸と直交する方向に配列されたモノブロック11同士の間には例えば1mm程度のギャップGが設けられている。このため、前記ギャップGを通りモノブロック11の近接側辺部11bの付近に到達する荷電粒子の走行方向と受ける面とのなす角度は、近接側辺部11bの面の法線が荷電粒子の流入してくる方向に向いている部分もあり、大きな角度となりうる。この結果、局所的に多大な単位面積当たりの熱流束を与えてモノブロック11を溶融・損傷させることが想定される。このため、モノブロック11のモノブロック受熱表面11aを僅かに傾斜させることにより、モノブロック11の近接側辺部11b付近に荷電粒子が当たらないような工夫がなされている。
なおモノブロック11は支持脚18を有しており、レール構造などを有する支持構造20により支持される。
特開2014−224730号公報 特開2011−122883号公報 特許第3142177号公報 特許第5717779号公報 特許第5302539号公報 特許第5283396号公報 特許第3036890号公報
このように構成された高熱負荷受熱要素10においては、片面に高い熱負荷を受ける受熱面を有する。この受熱面であるモノブロック11のモノブロック受熱表面11aに流入する熱流束が、冷却配管12の冷却材15との伝熱面、すなわち冷却配管12の内面まで移動する過程で、モノブロック11のモノブロック受熱表面11aに最も近い冷却配管12の伝熱面頂部12a付近に集中するため、この伝熱面頂部12aに多大な熱流束を生じることになる。
例えば、伝熱面頂部12a付近における最大熱流束と、モノブロック受熱表面11aにおける熱流束の比をピーキング係数と定義すれば、ピーキング係数は、例えば約2程度になり得る。このようにピーキング係数が高くなるのは、高熱負荷受熱要素10が片面から高熱負荷を受けるため、冷却配管12の内面の冷却材15と接する伝熱面が有効に使われていないことによるものである。
この為、冷却材15による除熱が困難になる上、冷却配管12の温度が上昇し、冷却配管12の材料の強度が著しく低下する要因となる。したがって、モノブロック受熱表面11aの熱流束を下げるよう核融合出力を低減する、あるいは、核融合炉の装置寸法を大きくするなどの対応を行うことになり、核融合炉設計に大きな制約を与え経済性を低下させる要因になっていることが課題となっている。
また、モノブロック11の近接側辺部11b付近に荷電粒子が当たらないようにするために、モノブロック受熱表面11aを僅かに傾斜させる結果、モノブロック受熱表面11aにおいて、荷電粒子が当る部分と当らない陰の部分が生じてモノブロック受熱表面11aにおける熱流束が不均一となる。
モノブロック受熱表面11aのうち荷電粒子が当たる部分では、傾斜されたモノブロック受熱表面11aと磁力線2とがなす角度が増大するため、表面熱流束が大幅に増加する。この熱流束の不均一性によってモノブロック受熱表面11aの温度が局所的に高くなる。特に冷却配管12から最も遠い離隔側辺部11c付近の温度が非常に高くなり、モノブロック受熱表面11aの溶融や割れによる損傷が生じやすくなるなどの課題がある。
そこで、本発明の実施形態は、高い熱負荷を受ける高熱負荷受熱要素において、冷却配管の伝熱面の頂部への熱流束を低減させることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態は、熱源からの熱負荷を受熱しかつ受熱した前記熱負荷を排出するための高熱負荷受熱要素であって、受熱面に前記熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、前記冷却配管の内面と前記受熱面との間にあって、断面が前記冷却配管の内面の一部であって前記受熱面に最も近い伝熱面頂部を含めた範囲を囲むような円弧状であり、前記軸方向に前記モノブロックを貫通するように設けられ、前記モノブロックの材料や前記冷却配管の材料よりも熱伝導率の小さな材料を有する熱障壁層と、を具備することを特徴とする。
また、本実施形態は、熱源からの方向性のある熱負荷である熱流を受熱しかつ受熱した前記熱負荷を排出するための高熱負荷受熱要素であって、受熱面が前記方向性のある熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、を具備し、前記モノブロックは、複数個あって、前記冷却配管の軸に直交する方向に並列に配置されており、前記モノブロックのそれぞれの受熱面の境界となるところの前記方向性のある熱負荷の上流側にある第1の辺部が、到来する前記方向性のある熱負荷に対して前記上流側に隣接するモノブロックの陰となるように、前記受熱面が前記方向性のある熱負荷の到来方向に対して傾けられており、前記受熱面における前記第1の辺部より前記方向性のある熱負荷の下流側に位置しかつ前記方向性のある熱負荷の受熱面の他方の境界となる第2の辺部を、前記第1の辺部に接近させるよう前記受熱面の前記下流側を切り欠くことで、前記第2の辺部の前記下流側にあった前記受熱面の部分が到来する前記方向性のある熱負荷に対して陰になるようにした、ことを特徴とする。
また、本実施形態は、核融合炉において、平面的に複数の高熱負荷受熱要素の受熱面を配し、熱源である主プラズマからの熱負荷を受けかつ排出するダイバータ装置であって、前記高熱負荷受熱要素は、受熱面に前記熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、前記冷却配管の内面と前記受熱面との間にあって、断面が前記冷却配管の内面の一部であって前記受熱面に最も近い伝熱面頂部を含めた範囲を囲むような円弧状であり、前記軸方向に前記モノブロックを貫通するように設けられ、前記モノブロックの材料よりも熱伝導率の小さな材料を有する熱障壁層と、を具備することを特徴とする。
また、本実施形態は、核融合炉において、平面的に複数の高熱負荷受熱要素の受熱面を配し、熱源である主プラズマからの方向性のある熱負荷を受けかつ排出するダイバータ装置であって、前記高熱負荷受熱要素は、受熱面に前記方向性のある熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、を具備し、前記モノブロックは、複数個あって、前記冷却配管の軸に直交する方向に並列に配置されており、前記モノブロックのそれぞれの受熱面の境界となるところの前記方向性のある熱負荷の上流側にある第1の辺部が、到来する前記方向性のある熱負荷に対して前記上流側に隣接するモノブロックの陰となるように、前記受熱面が前記方向性のある熱負荷からの到来方向に対して傾けられており、前記受熱面における前記第1の辺部より前記方向性のある熱負荷の下流側に位置しかつ前記方向性のある熱負荷の受熱面の他方の境界となる第2の辺部を、前記第1の辺部に接近させるよう前記受熱面の前記下流側を切り欠くことで、前記第2の辺部の下流側にあった受熱面の部分が到来する前記方向性のある熱負荷に対して陰になるようにした、ことを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、高い熱負荷を受ける高熱負荷受熱要素において、冷却配管の伝熱面の頂部への熱流束を低減させることができる。
主プラズマとダイバータ装置の位置関係を示す概念的な横断面図である。 磁力線とダイバータ装置との相対的な関係を示す概念的な斜視図の一例である。 第1の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。 第1の実施形態に係る高熱負荷受熱要素と冷却配管を組合せた状態を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の変形例の構成を示す横断面図である。 第1の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の効果の例を示すグラフである。 第2の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。 第2の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の効果の例を示すグラフである。 第3の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。 第3の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の効果の例を示すグラフである。 従来の高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る高熱負荷受熱要素およびこれを用いた例としてのダイバータ装置について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
なお、実施形態は、高熱負荷受熱要素を、核融合炉のダイバータ装置に適用する場合を示しているが、核融合炉のダイバータ装置に限定されず、部分的に高い熱負荷を受ける受熱要素の熱流束の平坦化が必要な場合には、適用可能である。
[第1の実施形態]
図1は、主プラズマとダイバータ装置の位置関係を示す概念的な横断面図である。すなわち、図示しない真空容器内の状態を概念的に示している。真空容器は、筒状容器が円環状に形成されたトーラス状であり、図1はトーラス全体の中心軸を含む断面の一方を示しており、図1において左側が中心軸側である。トーラス(図示せず)の長手方向に沿った軸をx軸、トーラスの径方向外側に向かった軸をy軸、中心軸方向の上方に向かった軸をz軸とする。なお、y軸方向とz軸方向に拡がる平面は、トーラスの長手方向に垂直な断面方向の平面となる。また、x軸は、各断面において定義されるものとする。したがって、x軸は、トーラスの長手方向に沿った軸である。
トーラスの長手方向に沿って複数個所にそれぞれ筒状容器の外周を囲むようにトロイダルコイル(図示せず)が設けられている。トロイダルコイルによって、真空容器内には、トーラスの長手方向に沿ったトロイダル磁場が形成される。また、プラズマ領域にトーラスの長手方向に沿った電流を流すことによって、それぞれの位置でトロイダル磁場を囲むようなポロイダル磁場が、長手方向に亘って形成される。
トロイダル磁場とポロイダル磁場とが重畳して、トロイダル磁場の周りにらせん状の磁場が形成される。この結果、プラズマ粒子は、放散することなくトロイダル磁場に沿ってらせん状に運動し、図1に示すように主プラズマ1が形成される。
また、トーラスの長手方向に沿ったポロイダルコイル(図示せず)が複数設けられている。これらのポロイダルコイルによって、トーラスの長手方向に垂直な断面での、主プラズマの幾何学的形状等が制御される。
ポロイダルコイルの下方には、図示しないダイバータコイルが設けられており、ダイバータコイルにより主プラズマの下方に磁場が形成される。ダイバータコイルによる磁場とポロイダル磁場とが存在することにより、両者が重なった結果、ポロイダル磁場がゼロとなる点が存在する。すなわち、図1におけるヌル点4であり、ヌル点4は長手方向に延びて全体で1つの円となっている。また、実際には存在しないが、ヌル点4による円を含む仮想的な磁力面は、セパラトリックスと呼ばれるプラズマ境界3である。プラズマ境界3の内部は、磁力線が外部に漏れることがなく、主プラズマ領域を形成する。
プラズマ境界3の外側では、磁力線が内部にとどまることはなく、このため、プラズマ境界3の外側の領域に存在するプラズマ粒子は、磁力線2に沿って流出する。この粒子および熱的エネルギーを真空容器内で捕獲するために、ダイバータ装置200が設けられている。ダイバータ装置200には、磁力線2に沿って流出するプラズマ粒子が衝突するとともに、主プラズマ1から放出されるガンマ線および中性子等の他、主プラズマ1等からの輻射熱や高速中性粒子が熱負荷としてが流入する。
このうち、プラズマ粒子による熱負荷は、プラズマ粒子が磁力線2に沿ってダイバータ装置200に流入することから、以下、方向性のある熱負荷とも呼ぶこととする。
ダイバータ装置200は、2つの垂直ライナ部201とこれらの中間に設けられたドームライナ部202を有する。
図2は、磁力線とダイバータ装置との相対的な関係を示す概念的な斜視図の一例である。図2では、ドームライナ部202の表示を省略している。また、磁力線2については、一方(図2において右側)の垂直ライナ部201に流入するものの一部のみ表示している。垂直ライナ部201は、湾曲部201aとこれに続く平面部201bとを有する。
垂直ライナ部201およびドームライナ部202のそれぞれにおいて、ダイバータ装置200は、互いに並列に配された複数の受熱・冷却構造150を有する。複数の受熱・冷却構造150のそれぞれは、1本の冷却配管12に串刺し状にされた状態で直列に配列された複数の高熱負荷受熱要素100およびこれらを支持する支持構造20を有する。それぞれの高熱負荷受熱要素100は、いずれも受熱面を表面側にして配列されており、ダイバータ装置200の受熱曲面を構成している。
ダイバータ装置200は、トーラスの長手方向であるx軸方向に延びてトーラスの全周に亘って、トーラス内に設けられている。また、垂直ライナ部201の平面部201bは、ほぼ下方向であるz軸のマイナス方向に延びている。
プラズマ境界3の外側の領域においても磁力線2の方向は、トロイダル磁場にポロイダル磁場が重畳された磁場の方向である。ここで、x軸方向であるトロイダル磁場の大きさは、ベクトル的にこれに直交するy軸あるいはz軸方向のポロイダル磁場の大きさに比べて十分に大きい。このため、プラズマ境界3の外側の領域における磁力線2の方向は、ほぼx軸方向であり、わずかにy軸あるいはz軸方向に傾いている。
一方、ダイバータ装置200の垂直ライナ部201およびドームライナ部202の表面は、x軸に平行な面、すなわち、x軸に平行な直線を含む面となるような向きに設けられている。このため、後述するように、磁力線2が、垂直ライナ部201およびドームライナ部202の表面に流入する向きは、ダイバータ装置200の垂直ライナ部201およびドームライナ部202の表面に、ほぼ平行でかつわずかに傾いた方向となる。
図3は、高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。高熱負荷受熱要素100は、ほぼ直方体形状で対向する2つの面で貫通する貫通孔110aを有するモノブロック110、熱障壁層115、および貫通孔110aを貫通する冷却配管12を有する。高熱負荷受熱要素100に含まれる冷却配管12は、貫通孔110a内の部分とする。
モノブロック110において、貫通孔110aが存在する2つの対向面に挟まれた1つの面が、受熱面であるモノブロック受熱表面111となっている。モノブロック受熱表面111は、必要に応じて図3に示すように、隣接する面に垂直方向からたとえば1度程度の角度で傾斜させてもよい。すなわち、モノブロック受熱表面111と側面とがなす角度αを90度よりわずかに小さな角度としてもよい。
モノブロック受熱表面111に対応する反対側は、モノブロック110が支持構造20のたとえばレール(図示せず)により支持されるような形状となっている支持脚118が形成されている。
モノブロック110の材料としては、炭素繊維強化炭素複合材(C/Cコンポジット)またはタングステンなどの耐熱材料を用いることができる。
冷却配管12は、銅合金あるいは低放射化フェライト鋼等を材料として用いることができる。冷却配管12の内部には水等の冷却材15が流れる。冷却配管12内には、必要に応じて、図3で示すように、らせん状のスワールテープ13を配して、冷却材15と冷却配管12間の熱伝達を促進させてもよい。
図3に示すように、冷却配管12とモノブロック110の貫通孔110aとの間には、緩衝部材14が介在し、冷却配管12と緩衝部材14とが接合され、緩衝部材14とモノブロック110とが、たとえばロー付により接合されている。緩衝部材14の材料としては、純銅などの金属を用いることができる。
このように、必要に応じて緩衝部材14を設けてもよい。あるいは、緩衝部材14を設けずに、冷却配管12の外面と、モノブロック110の貫通孔110aの内面とを、直接にロー付により接合することでもよい。
熱障壁層115は、モノブロック110の材料、緩衝部材14の材料および冷却配管12の材料のいずれよりも熱伝導率の小さな材料を用いる。熱障壁層115の素材は例えば、冷却配管12が銅合金の場合、チタンやチタン合金(例えばTi−6Al−4V)、あるいはジルコニウムやジルコニアやジルコニウム合金(例えばジルカロイZry−4)が考えられる。これらの熱伝導率は、高熱負荷受熱要素100の使用温度で10〜20W/mKである。
その他、ニッケル鋼またはクロムニッケル鋼またはニッケルクロム合金も同程度の熱伝導率を有する低熱伝導材料であるが、高熱負荷受熱要素100を核融合炉などに使用する場合には、中性子照射を受けるとニッケルの一部の同位体が長寿命放射性物質になるため、その同位体分離が必要になる可能性がある。
熱障壁層115は、冷却配管12の内面の伝熱面頂部12aと、モノブロック受熱表面111との間に設けられる。ここで伝熱面頂部12aとは、冷却配管12の内面のうち、モノブロック受熱表面111に最も近い部分を言うものとする。冷却配管12の内面の一部であって伝熱面頂部12aを含めた範囲を、熱障壁層115は、径方向外側で囲むように配されている。
具体的には、熱障壁層115は、断面が冷却配管12の軸を中心にした円弧状で、中心角βはたとえば数10度の角度で広がっている。また、熱障壁層115は、冷却配管12の軸方向に延びて、モノブロック110を貫通し、両側の表面に達している。径方向には、図3に示すように、熱障壁層115は、冷却配管12の外表面に接するように設けられている。
熱障壁層115は、これが接触する冷却配管12や緩衝部材14あるいはモノブロック110の材料と、ロー付や、熱間等方圧加圧加工による拡散接合などで接合される。あるいは選定した熱障壁層115の材料によっては、化学/物理蒸着や厚肉メッキ、金属溶射などで形成することも考えられる。
またセラミックスを熱障壁層115の材料に用いる場合には、冷却配管12の表面にセラミックスを溶射することによっても熱障壁層115を形成することができる。さらにセラミックス製の熱障壁層115を採用する場合には、緩衝部材14あるいはモノブロック110などの材料と接合するために、熱障壁層115の表面を金属膜化してもよい。
図4は、高熱負荷受熱要素と冷却配管を組合せた状態を示す縦断面図である。複数の高熱負荷受熱要素100のそれぞれの冷却配管12は、相互に共通の冷却配管12としてつながっている。また、これら複数の高熱負荷受熱要素100は、図示していない支持構造20によって支持されている。このように形成された複数の高熱負荷受熱要素100は、互いに直列に、冷却配管12の方向に配列されており、1本の受熱・冷却構造150の構成要素となっている。
図5は、高熱負荷受熱要素の変形例の構成を示す横断面図である。変形例に係る高熱負荷受熱要素101は、図5に示すように、熱障壁層115aが、冷却配管12内の肉厚部内の外表面付近に埋め込まれている。構造健全性の上で問題が無ければ、このように、熱障壁層115aは、できるだけ伝熱面頂部12aに近い位置に置くことが、熱的効果の上では好ましい。なお、この場合、応力集中が発生しないよう、周方向の端部では、段差をつけずに徐々に厚みを変化させることをしてもよい。
この場合も、冷却配管12の構造強度の低下をできるだけ抑制するために、熱障壁層115aの熱伝導率を適度に低くし、その厚みをできるだけ薄くすることが好ましい。冷却配管12の材料が、F82Hのような低放射化フェライト鋼である場合には、低放射化フェライト鋼の熱伝導率が銅合金よりも1桁程度、熱伝導率が低い。このため、熱障壁層115aには、より熱伝導の小さいジルコニアあるいはアルミナなどのセラミックス薄板を用いると効果的である。セラミックスの場合には、高熱負荷受熱要素101の使用温度で2〜10W/mK程度の低熱伝導率を期待できる。
このような低熱伝導率を有する金属またはセラミックスを熱障壁層115あるいは熱障壁層115aに用いると、その厚みを例えば0.1mmないし0.2mm程度でも望むべき効果が得られる。
図6は、高熱負荷受熱要素の効果の例を示すグラフである。横軸は、冷却配管12の中心軸まわりの円周方向の角度である。0度の基準は、冷却配管12の中心軸から伝熱面頂部12aの方向に垂直な方向である。角度は、反時計回り方向を正として、伝熱面頂部12aの方向が90度方向となる。縦軸は、冷却配管伝熱面熱流束(MW/m)である。冷却配管12の伝熱面は、冷却配管12の内側で示している。
実線は熱障壁層を有しない従来技術の場合、破線は、本実施形態の場合を示す。図6に示した例では、冷却配管伝熱面熱流束は、従来の場合の最大値が、約18MW/m強であったものが、約16MW/mへと、約12%低下している。
本実施形態では、最も熱流束の大きな経路に熱抵抗を設けることから、全体としては、熱抵抗が増加する。この効果は、約45度以下の角度領域および約130度以上の角度領域において、冷却配管伝熱面熱流束が増加していることに表れている。しかしながら、従来の場合に、約90度前後の角度領域に表れていた冷却配管伝熱面熱流束のピークが、大きく減少することによる冷却配管伝熱面熱流束の平坦化の傾向を、さらに平坦化させるという効果となっている。
円弧状の熱障壁層115、115aの円弧中心角は、この場合、63度である。円弧中心角は、伝熱面頂部12aにおける単位面積当たりの熱流束が最小になるように熱解析で最適化することによって得られる。その最適値は、高熱負荷受熱要素100、101の設計条件によって大幅に変わるが、例えばある条件では60°前後とすると良好な結果が得られる場合や、別のケースでは120度前後が最適な場合がある。この時、熱流束の分布を平坦化するなどの最適化を行うために熱障壁層115、115aの厚みを円弧中心角の関数として変化させてもよい。
このようにして構成した高熱負荷受熱要素100、101では、伝熱面頂部12a付近の最大熱流束を例えば17%程度低減でき、この熱流束の低減により冷却配管12に流す冷却材15の流量を例えば27%程度低減できる。
また冷却配管12を低放射化フェライト鋼とする場合には、その熱伝導率が比較的低いため、通過熱流束が高くなると冷却配管12の材料温度が許容温度を超える問題が生じるが、本実施形態による高熱負荷受熱要素100、101では、伝熱面頂部12aの熱流束を下げられるため、冷却配管12の最大温度も下がり、モノブロック受熱表面111の熱流束を従来技術のものより高められる効果が得られる。
[第2の実施形態]
図7は、第2の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。第2の実施形態における高熱負荷受熱要素102は、第1の実施形態における高熱負荷受熱要素100の特徴である熱障壁層を有しておらず、代わりに、モノブロック120の形状に特徴がある。
すなわち、本第2の実施形態における高熱負荷受熱要素102のモノブロック120には、離隔側切欠き部123が形成されている。離隔側切欠き部123は、モノブロック受熱表面111において、磁力線2に沿って荷電粒子が流入する上流側に隣接するモノブロック120から遠い側の辺部(第2の辺部)に形成されている。すなわち、方向性のある熱負荷の下流側に形成されている。切欠きの表面がモノブロック受熱表面111となす角度は、磁力線2とモノブロック受熱表面111となす角度よりも大きな角度となるように形成されている。なお、この条件が満たされれば、離隔側切欠き部123の形状は平面でなくともよい。
この結果、モノブロック受熱表面111は、モノブロック受熱表面111が傾斜を有するために隣接するモノブロック120の陰となって磁力線2が到達しない幅W2の近接側辺部112(第1の辺部)と、磁力線2を受ける幅W1の中央部分124と、および磁力線2が到達しない幅W3の離隔側切欠き部123とに分けられる。
モノブロック受熱表面111が受ける熱負荷には、大別して2つのグループがある。第1のグループは、主に主プラズマ1から放射される輻射熱磁場の影響を受けない高速中性粒子等による熱負荷である。第2のグループは、磁力線2に沿って流入する荷電粒子による熱流束によるもの、すなわち方向性のある熱負荷である。
第1のグループの熱負荷の熱源は、モノブロック受熱表面111から直視できる主プラズマ1であり、基本的には、モノブロック受熱表面111の直上の主プラズマ1が主たる熱源である。したがって、モノブロック受熱表面111の3通の部分、すなわち、近接側辺部112、中央部分124、および離隔側切欠き部123のいずれも、第1のグループの熱負荷を受ける。
一方、第2のグループの熱負荷は、磁力線2が到達しない近接側辺部112および離隔側切欠き部123は負担せずに、中央部分124のみが受けることになる。
もともと、離隔側切欠き部123が形成されない場合のこの部分の辺部は、磁力線2が到達することによる熱負荷を負っていた。この部分は、冷却配管12から最も遠いため、冷却配管12までの熱抵抗が最も大きな箇所であった。このため、モノブロック受熱表面111の中で、温度上昇が最も大きな部分であった。
図8は、第2の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の効果の例を示すグラフである。横軸は、前述の図6の場合と同様に、冷却配管12の中心軸まわりの円周方向の角度である。縦軸は、モノブロック受熱表面111の表面温度である。実線は離隔側切欠き部123を有しない従来技術の場合、破線は、本実施形態の場合を示す。
図8の例では、従来技術の場合、離隔側切欠き部123が形成されない部分の辺部の温度は約1060度であったものが、約920度までと、100度以上低下している。なお、このケースでは、W3をW2と同じ幅にすることによって、モノブロック受熱表面111の表面温度分布は、対称な分布となっている。
以上のように、離隔側切欠き部123を設けることによって、モノブロック受熱表面111の熱流束の分布の不均一性を改善できる結果、モノブロック受熱表面111の温度分布をより平坦化でき、例えばピーク温度を100℃以上下げられる効果が得られる。したがって、モノブロック120表面の溶融や割れなどによる損傷が抑えられ、高熱負荷受熱要素102の健全性が大幅に向上する。
[第3の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態と第2の実施形態の特徴を併せて有するものである。
図9は、第3の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の構成を示す横断面図である。本第3の実施形態においては、第1の実施形態と同様に熱障壁層115を有し、また、第2の実施形態と同様に離隔側切欠き部123を有する。
図10は、第3の実施形態に係る高熱負荷受熱要素の効果の例を示すグラフである。図6の場合と同様に、横軸は、冷却配管12の中心軸まわりの円周方向の角度である。0度の基準は、冷却配管12の中心軸から伝熱面頂部12aの方向に垂直な方向である。角度は、反時計回り方向を正として、伝熱面頂部12aの方向が90度方向となる。縦軸は、冷却配管伝熱面熱流束(MW/m)である。
実線は熱障壁層115および離隔側切欠き部123のいずれも有しない従来技術の場合、破線は、本実施形態の場合を示す。図10に示した例では、冷却配管伝熱面熱流束は、従来の場合の最大値が、約18MW/m強であったものが、約15MW/m弱へと、約20%低下している。
以上のように、本実施形態によれば、モノブロック受熱表面111のピーク温度を下げるとともに、冷却配管12の冷却材15との伝熱面の最大熱流束を低下することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
たとえば、実施形態においては、高熱負荷受熱要素を、核融合炉のダイバータ装置に適用した場合を例にとって示したが、これに限定されない。すなわち、高い熱負荷を受ける受熱要素であれば、本発明による高熱負荷受熱要素を用いることができる。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…主プラズマ、2…磁力線、3…プラズマ境界、4…ヌル点、10…高熱負荷受熱要素、11…モノブロック、11a…モノブロック受熱表面(受熱面)、11b…近接側辺部、11c…離隔側辺部(第2の辺部)、12…冷却配管、12a…伝熱面頂部、13…スワールテープ、14…緩衝部材、15…冷却材、18…支持脚、20…支持構造、100、101、102…高熱負荷受熱要素、110…モノブロック、110a…貫通孔、111…モノブロック受熱表面(受熱面)、112…近接側辺部(第1の辺部)、115、115a…熱障壁層、118…支持脚、120…モノブロック、123…離隔側切欠き部(第2の辺部)、124…中央部分、150…受熱・冷却構造、200…ダイバータ装置、201…垂直ライナ部、201a…湾曲部、201b…平面部、202…ドームライナ部

Claims (8)

  1. 熱源からの熱負荷を受熱しかつ受熱した前記熱負荷を排出するための高熱負荷受熱要素であって、
    受熱面に前記熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、
    前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、
    前記冷却配管の内面と前記受熱面との間にあって、断面が前記冷却配管の内面の一部であって前記受熱面に最も近い伝熱面頂部を含めた範囲を囲むような円弧状であり、前記軸方向に前記モノブロックを貫通するように設けられ、前記モノブロックの材料や前記冷却配管の材料よりも熱伝導率の小さな材料を有する熱障壁層と、
    を具備することを特徴とする高熱負荷受熱要素。
  2. 前記熱障壁層は、前記冷却配管の外表面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の高熱負荷受熱要素。
  3. 前記熱障壁層は、前記冷却配管の肉厚部内にあって、前記冷却配管の外表面より内側に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の高熱負荷受熱要素。
  4. 前記熱障壁層の材料は、チタン、チタン合金、ジルコニウム、ジルコニウム合金、ジルコニアの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の高熱負荷受熱要素。
  5. 熱源からの方向性のある熱負荷である熱流を受熱しかつ受熱した前記熱負荷を排出するための高熱負荷受熱要素であって、
    受熱面が前記方向性のある熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、
    前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、
    を具備し、
    前記モノブロックは、
    複数個あって、前記冷却配管の軸に直交する方向に並列に配置されており、前記モノブロックのそれぞれの受熱面の境界となるところの前記方向性のある熱負荷の上流側にある第1の辺部が、到来する前記方向性のある熱負荷に対して前記上流側に隣接するモノブロックの陰となるように、前記受熱面が前記方向性のある熱負荷の到来方向に対して傾けられており、
    前記受熱面における前記第1の辺部より前記方向性のある熱負荷の下流側に位置しかつ前記方向性のある熱負荷の受熱面の他方の境界となる第2の辺部を、前記第1の辺部に接近させるよう前記受熱面の前記下流側を切り欠くことで、前記第2の辺部の前記下流側にあった前記受熱面の部分が到来する前記方向性のある熱負荷に対して陰になるようにした、
    ことを特徴とする高熱負荷受熱要素。
  6. 前記貫通孔の内面と前記冷却配管の外面との間に介在し前記モノブロックの材料に比べてヤング率が小さな材料を有する緩衝部材をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の高熱負荷受熱要素。
  7. 核融合炉において、平面的に複数の高熱負荷受熱要素の受熱面を配し、熱源である主プラズマからの熱負荷を受けかつ排出するダイバータ装置であって、
    前記高熱負荷受熱要素は、
    受熱面に前記熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、
    前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、
    前記冷却配管の内面と前記受熱面との間にあって、断面が前記冷却配管の内面の一部であって前記受熱面に最も近い伝熱面頂部を含めた範囲を囲むような円弧状であり、前記軸方向に前記モノブロックを貫通するように設けられ、前記モノブロックの材料よりも熱伝導率の小さな材料を有する熱障壁層と、
    を具備することを特徴とするダイバータ装置。
  8. 核融合炉において、平面的に複数の高熱負荷受熱要素の受熱面を配し、熱源である主プラズマからの方向性のある熱負荷を受けかつ排出するダイバータ装置であって、
    前記高熱負荷受熱要素は、
    受熱面に前記方向性のある熱負荷を受け、前記受熱面にほぼ平行な軸方向に貫通孔が形成されているモノブロックと、
    前記モノブロックの前記貫通孔を貫通し、内部を冷却材が通過することにより前記熱負荷を排出する冷却配管と、
    を具備し、
    前記モノブロックは、
    複数個あって、
    前記冷却配管の軸に直交する方向に並列に配置されており、前記モノブロックのそれぞれの受熱面の境界となるところの前記方向性のある熱負荷の上流側にある第1の辺部が、到来する前記方向性のある熱負荷に対して前記上流側に隣接するモノブロックの陰となるように、前記受熱面が前記方向性のある熱負荷からの到来方向に対して傾けられており、
    前記受熱面における前記第1の辺部より前記方向性のある熱負荷の下流側に位置しかつ前記方向性のある熱負荷の受熱面の他方の境界となる第2の辺部を、前記第1の辺部に接近させるよう前記受熱面の前記下流側を切り欠くことで、前記第2の辺部の下流側にあった受熱面の部分が到来する前記方向性のある熱負荷に対して陰になるようにした、
    ことを特徴とするダイバータ装置。
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JP2021505870A (ja) * 2017-12-08 2021-02-18 トカマク エナジー リミテッド 磁石アセンブリ及びトカマク
CN114459193A (zh) * 2021-11-09 2022-05-10 中国科学院合肥物质科学研究院 一种采用不锈钢铜合金复合板的托卡马克装置用水冷模块及其加工方法

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