JP2017202939A - ガラス基板の製造方法およびガラス板 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造効率および製造コストを抑制することが可能な、孔を有するガラス基板の製造方法を提供する。【解決手段】複数の孔が配列された孔領域を有するガラス基板の製造方法であって、(1)相互に対向する第1の表面および第2の表面を有する、第1の寸法のガラス板に複数の孔を形成する工程であって、前記複数の孔は、前記第1の表面の孔領域に配置される、工程と、(2)前記ガラス板を、前記孔領域が含まれるように、第2の寸法に切断して、前記孔領域を有するガラス基板を得る工程と、を有する製造方法。【選択図】図6

Description

本発明は、ガラス基板の製造方法に関し、特に、貫通孔のような孔を有するガラス基板の製造方法に関する。
従来より、微細な孔を有するガラス基板が広く利用されている。例えば、複数の貫通孔を有し、該貫通孔に導電性材料が充填されたガラス基板は、ガラスインターポーザとして利用されている。
特表2012−519090号公報 特表2014−501686号公報
ガラス基板に貫通孔のような孔を形成する場合、しばしば、レーザ照射法が利用される。この技術では、ガラス基板の一方の表面に、レーザ光を照射した際に生じる熱を利用して、ガラス基板に孔を形成することができる。最近では、レーザ照射と放電現象とを組み合わせた、いわゆる「放電補助式レーザ加工法」も開発されている。
ところで、そのような技術を利用して、孔を有するガラス基板を製造する際には、吸着テーブルが利用される。この吸着テーブルは、上部にガラス基板を吸引固定する機能を有する。このため、吸着テーブル上でガラス基板の孔加工を実施することにより、ガラス基板の加工中の移動が抑制され、ガラス基板の所望の位置に、孔を形成することができる。
しかしながら、一般に、孔を有するガラス基板の寸法(大きさ、サイズ、面積)は、用途によって様々であり、そのため、前述のような方法で孔を有するガラス基板を製造する場合、ガラス基板の寸法に適応した各種寸法の吸着テーブルが必要となる。そのような吸着テーブルの製造には、相応の時間およびコストが必要となり、その結果、ガラス基板の製造効率および製造コストが上昇してしまうという問題がある。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、製造効率および製造コストを抑制することが可能な、孔を有するガラス基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、複数の孔が配列された孔領域を有するガラス基板の製造方法であって、
(1)相互に対向する第1の表面および第2の表面を有する、第1の寸法のガラス板に複数の孔を形成する工程であって、前記複数の孔は、前記第1の表面の孔領域に配置される、工程と、
(2)前記ガラス板を、前記孔領域が含まれるように、第2の寸法に切断して、前記孔領域を有するガラス基板を得る工程と、
を有する製造方法が提供される。
また、本発明では、少なくとも一以上のガラス基板が採取されるガラス板であって、
前記ガラス板は、複数の孔が配列された孔領域を複数有し、
各孔領域は、後に採取される前記ガラス基板の区画に合わせて配置されることを特徴とするガラス板が提供される。
本発明では、製造効率および製造コストを抑制することが可能な、孔を有するガラス基板の製造方法を提供することができる。
従来の貫通孔を有するガラス基板の製造方法を模式的に示したフロー図である。 ガラス板の形態を概略的に示した図である。 ガラス板の切断により、複数のガラス基板が得られる態様を、模式的に示した図である。 貫通孔が形成された第1のガラス基板および第2のガラス基板を模式的に示した図である。 第1のガラス基板および第2のガラス基板の貫通孔に、充填材が充填された状態を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態によるガラス基板の製造方法の一例を模式的に示したフロー図である。 本発明の一実施形態による製造方法に使用されるガラス板を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態による製造方法において利用される第1の加工装置の構成を概略的に示した図である。 本発明の一実施形態による製造方法における一工程の様子を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態による製造方法における一工程の様子を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態による製造方法における一工程の様子を模式的に示した図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
なお、以降の記載では、ガラス基板に形成される孔が貫通孔である場合を例として、説明する。ただし、実際にガラス基板に形成される孔は、貫通孔に限定されるものではなく、非貫通孔であっても良い。
(従来の貫通孔を有するガラス基板の製造方法)
まず、本発明の特徴をより良く理解するため、図1〜図5を参照して、従来の貫通孔を有するガラス基板の製造方法について、簡単に説明する。
図1には、従来の貫通孔を有するガラス基板の製造方法(以下、単に「従来の製造方法」と称する)のフローを概略的に示す。
図1に示すように、従来の製造方法は、
(a)ガラス板を準備する工程(工程S10)と、
(b)ガラス板を所定の寸法に切断して、1または2以上のガラス基板を得る工程(工程S20)と、
(c)各ガラス基板に、貫通孔を形成する工程(工程S30)と、
(d)各貫通孔に充填材を充填する工程(工程S40)と、
を有する。
ただし、(d)の工程S40は、省略しても良い。
このうち、工程S10では、ガラス板が準備される。
図2には、ガラス板10の形態を概略的に示す。ガラス板10は、第1の表面12および第2の表面14を有する。図2において、ガラス板10に描かれた破線は、以降の工程S20でガラス板10を切断する際の切断線の一例を示している。
次に、図3に示すように、ガラス板10が切断され、ガラス基板が得られる。この際には、前述の図2に示した切断線に沿って、ガラス板10が切断される。その結果、第1のガラス基板50a、第2のガラス基板50b、第3のガラス基板50c、および第4のガラス基板50dが採取される。
なお、図3に示した例では、ガラス板10から、合計4枚のガラス基板50a〜50dが採取される。また、第1のガラス基板50aと第3のガラス基板50cは、実質的に等しい形状を有し、第2のガラス基板50bと第4のガラス基板50dは、実質的に等しい形状を有する。
しかしながら、これは単なる一例であって、ガラス板10から採取されるガラス基板の数および形状は、特に限られない。特に、ガラス基板の形状は、最終的に製造される貫通孔を有するガラス基板の形状(またはそれに近い形状)となるように選定される。
次に、各ガラス基板に貫通孔が形成される。例えば、図4に示した例では、第1のガラス基板50aには、縦5列×横5行の配列で、貫通孔60が形成されている。また、第2のガラス基板50bには、縦15列×横5行の配列で、貫通孔60が形成されている。
前述のように、貫通孔60の加工は、レーザ照射法または放電補助式レーザ加工法により実施される。そして、これらの加工技術により、各ガラス基板50a〜50dに貫通孔60を形成する場合、加工中のガラス基板50a〜50dの位置ずれを抑制するため、吸着テーブルが使用される。
この吸着テーブルは、上部に載置されたガラス基板50a〜50dを下向きに吸引することにより、ガラス基板50a〜50dを吸着テーブルに固定することができる。従って、吸着テーブルを用いることにより、ガラス基板50a〜50dの所望の位置に、高精度で貫通孔60を加工することができる。
次に、必要な場合、工程S40において、各貫通孔60に充填材が充填される。
図5には、一例として、第1のガラス基板50aおよび第2のガラス基板50bの貫通孔60に、充填材62が充填された状態を示す。この充填材62は、導電性材料で構成される。
以上のような工程により、貫通孔を有するガラス基板を製造することができる。
ここで、前述のように、工程S30では、吸着テーブルが使用される。
この吸着テーブルは、各ガラス基板50a〜50dの寸法に適合したものである必要がある。そうでなければ、ガラス基板50a〜50dを吸着テーブルの側に適正に吸引固定することができないからである。
しかしながら、通常、ガラス基板の寸法は様々であり、特定の寸法を有する一つの吸着テーブルのみでは、そのような多様な寸法のガラス基板と適合させることは難しい。例えば、図4に示した第1のガラス基板50aおよび第2のガラス基板50bにおいても、両者の寸法は異なっており、単一の吸着テーブルを両ガラス基板50a、50bに使用することは難しい。
このように、従来の製造方法では、工程S30において、各寸法のガラス基板に適合させるため、各寸法の吸着テーブルを準備する必要が生じる。
しかしながら、複数の吸着テーブルの製造には、相応の時間およびコストが必要となり、その結果、従来の製造方法では、ガラス基板の製造効率および製造コストが上昇してしまうという問題が生じる。
また、従来の製造方法では、工程S40において、各貫通孔60に充填材62が充填される。
この工程は、それぞれのガラス基板50a〜50dに対して、別個に実施される必要がある。そのため、従来の製造方法では、この工程S40においても、製造効率の低下が生じてしまうという問題がある。
これに対して、本発明の一実施形態では、以下に詳しく示すように、製造効率および製造コストを有意に抑制することが可能な、貫通孔を有するガラス基板の製造方法を提供することが可能となる。
(本発明の一実施形態によるガラス基板の製造方法)
次に、図6〜図11を参照して、本発明の一実施形態によるガラス基板の製造方法について説明する。
図6には、本発明の一実施形態によるガラス基板の製造方法(以下、「第1の製造方法」と称する)のフローを概略的に示す。
図6に示すように、第1の製造方法は、
(1)第1の寸法の第1の表面を有するガラス板を準備する工程(工程S110)と、
(2)前記ガラス板に複数の貫通孔を形成する工程であって、各貫通孔は、前記第1の表面の孔領域に配置される、工程(工程S120)と、
(3)少なくとも一つの貫通孔に、充填材を充填する工程(工程S130)と、
(4)前記ガラス板を、前記孔領域が含まれるように第2の寸法に切断して、前記孔領域を有するガラス基板を得る工程(工程S140)と、
(5)得られたガラス基板の面取りを行う工程(工程S150)と、
を有する。
このうち、工程S130および工程S150は、必要に応じて実施される。
以下、図7〜図11を参照して、各工程について詳しく説明する。
(工程S110)
まず、製造されるガラス基板の元板となるガラス板が準備される。
図7には、ガラス板の形態を模式的に示す。
図7に示すように、ガラス板110は、相互に対向する第1の表面112および第2の表面114を有する。
なお、図7に示したガラス板110は、略矩形状である。しかしながら、これは単なる一例であって、ガラス板の形状は、その他の形状を有しても良い。
ガラス板110が略矩形の場合、第1の表面112の縦(短辺)の長さLは、例えば、100mm〜1200mmの範囲であり、好ましくは200mm〜800mmの範囲であり、より好ましくは300mm〜600mmの範囲であっても良い。横(長辺)の長さLは、例えば、100mm〜1300mmの範囲であり、好ましくは200mm〜1000mmの範囲であり、より好ましくは300mm〜700mmの範囲であっても良い。ガラス板110の厚さは、例えば、0.1mm〜0.8mmの範囲である。
以下、ガラス板110の第1の表面112の縦L×横Lの寸法を、「第1の寸法」とも称する。
(工程S120)
次に、ガラス板110に、第1の表面112から第2の表面114に至る複数の貫通孔が形成される。
貫通孔は、例えば、レーザ照射法または放電補助式レーザ加工法により形成されても良い。
また、貫通孔120の形状は特に限定されないが、例えばCOレーザを用いる場合は、レーザ光213が照射される側の表面(第1の表面)に形成される開口の直径(上孔径)が40μm〜150μmの範囲であっても良く、好ましくは50μm〜100μmの範囲であっても良く、より好ましくは60μm〜90μmの範囲であっても良い。さらに、レーザ光213が照射される側と対向する表面(第2の表面)に形成される開口の直径(下孔径)は10μm〜60μmの範囲であっても良く、好ましくは20μm〜50μmの範囲であっても良く、より好ましくは30μm〜40μmの範囲であっても良い。
また、UVレーザを用いて貫通孔120を形成する場合は、上孔径が1μm〜30μmの範囲であっても良く、好ましくは5μm〜20μmの範囲であっても良く、より好ましくは10μm〜15μmの範囲であっても良い。さらに、下孔径が1μm〜10μmの範囲であっても良く、好ましくは1μm〜5μmの範囲であっても良く、より好ましくは1μm〜3μmの範囲であっても良い。
以下、例えば、レーザ照射法により、ガラス板110に貫通孔を形成する方法について説明する。
(レーザ照射法による貫通孔加工)
レーザ照射法により、ガラス板110の第1の表面112に貫通孔を形成する場合、図8に示すような加工装置(以下、「第1の加工装置」という)が使用されても良い。
図8に示すように、第1の加工装置200は、レーザ光源210、レーザ光学系220、および固定手段を有する。
固定手段としては、例えば吸着テーブル、テープ固定(ガラス板外周部分をテープで基板固定テーブルに固定する)、静電チャック、または挟み込み治具による固定(ガラス板外周部分を挟み込み治具で基板固定テーブルに固定する)が挙げられる。以下の説明では、固定手段として、吸着テーブル246を使用する場合を例に説明する。
レーザ光源210は、レーザ光学系220に向かってレーザ光213を照射する役割を有する。
レーザ光学系220は、例えば1または2以上のレンズで構成される。レーザ光学系220は、レーザ光源210から照射されたレーザ光213を、ガラス板110の第1の表面112の照射位置116に収束させる役割を有する。ただし、レーザ光源210から、ガラス板110に直接レーザ光213を照射する場合、レーザ光学系220は、省略されても良い。また、レーザ光学系220は、レーザ光源210と一体化されていても良い。レーザ光213は、例えばCOレーザ、UVレーザ等であっても良い。
吸着テーブル246は、上部にガラス板110を載置し、固定する役割を有する。ガラス板110は、第2の表面114の側が吸着テーブル246と接するようにして、吸着テーブル246上に載置される。吸着テーブル246は、必要な場合、ガラス板110を水平方向(XY方向)に移動させるステージとしての機能を兼ね備えても良い。
なお、図8からは明確ではないが、吸着テーブル246は、中央部分に凹部が形成され、ガラス板110の第2の表面114の外周部分と接触可能な構造となっている。また、吸着テーブル246の外周部には、吸引溝が設けられている。従って、吸引溝を外部吸引装置と接続した場合、ガラス板110を第2の表面114の側から、吸着テーブル246上に吸引固定することができる。
なお、吸着テーブル246に関する上記記載は、単なる一例に過ぎない。すなわち、吸着テーブル246は、ガラス板110を適正に吸着保持することができる限り、その構成は特に限られない。
このような第1の加工装置200を用いて、ガラス板110に貫通孔を形成する場合、まず、吸着テーブル246上に、ガラス板110が載置される。
次に、吸着テーブル246に設けられた吸引溝を介した吸引により、ガラス板110が吸着テーブル246に吸引固定される。
次に、レーザ光源210からレーザ光213が照射される。このレーザ光213は、レーザ光学系220によって収束され、収束レーザ光215となり、ガラス板110の照射位置116に照射される。これにより、ガラス板110の照射位置116およびその直下の部分の温度が局部的に急激に上昇し、この領域に存在する物質が除去される。その結果、ガラス板110の照射位置116に、貫通孔120が形成される。
ここで、ガラス板110は、吸着テーブル246に吸引固定されているため、貫通孔加工中のガラス板110の位置ずれは、有意に抑制される。従って、第1の加工装置200を使用することにより、ガラス板110の所望の位置に、高精度で貫通孔120を加工することができる。
以降は、ガラス板110の異なる位置において、同様の手順で収束レーザ光215の照射を繰り返すことにより、ガラス板110に複数の貫通孔120を形成することができる。
また、レーザ照射法または放電補助式レーザ加工法によりガラス基板に初期孔を形成し、エッチングにより最終的に得たい孔(貫通孔または非貫通孔)を形成してもよい。初期孔は、貫通孔でもよく、非貫通孔でもよく、ボイドでもよい。エッチングは、貫通させるために行ってもよく、孔径を広げるために行ってもよく、孔形状や孔品質を向上させるために行ってもよい。
図9には、ガラス板110の第1の表面112に、複数の貫通孔120が形成された状態を模式的に示す。
ここで、図9に示すように、ガラス板110の第1の表面112には、破線で囲まれた4つの領域130a〜130dにわたって、貫通孔120の配列が形成されている。以下、このような貫通孔120が配列された領域を、「孔領域」と称する。「孔領域」は、後に製造されるガラス基板の区画(第2の寸法)を定める目安となる。
「孔領域」は、最終的に製造したい「貫通孔を有するガラス基板」の寸法に合わせて配置することが好ましい。より好ましくは、切断線まで考慮して、「孔領域」を配置しておくことが好ましい。あらかじめ「孔領域」の配置を所望の寸法に合わせておくことで、1枚のガラス基板から効率的に「貫通孔を有するガラス基板」を採取することができ、生産性も向上できる。
また、固定手段として吸着テーブルを用いる場合は、「孔領域」は吸引固定する位置を避けて配置することが好ましい。例えば、吸着テーブル上にガラス基板を載置した場合に、吸着テーブルの吸引溝が設けられた外周部分を避けるように、孔領域を配置することが好ましい。
図9に示す例では、第1の表面112の左上側に、第1の孔領域130aが配置され、第1の表面112の右上側に、第2の孔領域130bが配置され、第1の表面112の左下側に、第3の孔領域130cが配置され、第1の表面112の右下側に、第4の孔領域130dが配置されている。
第1の孔領域130aには、貫通孔120が縦5列×横5行のマトリクス状に配置されており、第2の孔領域130bには、貫通孔120が縦15列×横5行のマトリクス状に配置されている。また、第3の孔領域130cには、貫通孔120が縦5列×横5行のマトリクス状に配置されており、第4の孔領域130dには、貫通孔120が縦15列×横5行のマトリクス状に配置されている。
しかしながら、これは、単なる模式的な例に過ぎず、各孔領域に含まれる貫通孔120の数および配列方式は、特に限られない。典型的な例では、各孔領域に、10,000個〜1,000,000個の範囲の貫通孔120が存在する場合がある。
なお、図9に示すように、各孔領域に存在する貫通孔120の数は、相互に異なっていても良い。
(工程S130)
次に、前記工程S120で形成された貫通孔120の少なくとも一つに、充填材が充填される。充填材は、全ての貫通孔120に充填されても良い。充填材は、導電性材料を有する。導電性材料は、例えば、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、ネオジム、モリブデン、および/またはタングステン、あるいはこれらを含む合金で構成されても良い。例えば、導電性材料は、アルミニウム−ネオジム合金またはモリブデン−タングステン合金で構成されても良い。
貫通孔120に充填材を充填する方法は、特に限られない。例えば、充填材は、無電解めっき法により、貫通孔120に充填されても良い。あるいは、充填材は、導電性ペーストや導電性微粒子のスクリーン印刷法により、貫通孔120に充填されても良い。
なお、本工程S130は、必須の工程ではなく、不要な場合、省略しても良い。
図10には、各貫通孔120に充填材122が充填され、各孔領域130a〜130dに、充填孔が形成された状態が模式的に示されている。
(工程S140)
次に、ガラス板110が切断され、貫通孔を有するガラス基板が製造される。切断方法は特に限定されず、ガラス板110が切断できればよい。例えば、ダイアモンドホイールにより、スクライブすればよい。
図11は、ガラス板110から4つのガラス基板150a〜150dが採取される際の様子を模式的に示す。図において、ガラス板110内の実線は、切断線(すなわちガラス基板150a〜150dの輪郭)を示している。
ガラス板110は、各孔領域が相互に分離されるように切断される。換言すれば、ガラス板110は、切断後のガラス基板が、それぞれの孔領域を有するように切断される。切断後のガラス基板が、第2の寸法になる。第2の寸法は、所望の形状、サイズにより決められるものであり、特に限定されない。例えば、第1の寸法のLが550mm、Lが670mmの場合、第2の寸法200×200mmのガラス基板を6枚採取することができる。
例えば、図11に示した例では、ガラス板110は、実質的に、各孔領域130a〜130dに対応する位置で切断される。これにより、第1の孔領域130aを含む第1のガラス基板150a、第2の孔領域130bを含む第2のガラス基板150b、第3の孔領域130cを含む第3のガラス基板150c、および第4の孔領域130dを含む第4のガラス基板150dが、それぞれ採取される。
ガラス板110は、貫通孔を、位置決めのアライメントマークに利用して、切断してもよい。貫通孔からなるアライメントマークの位置情報を検出し、検出した位置情報に基づいてガラス板を切断することで、切断に関わる位置精度が向上する。例えば、アライメントマークを利用する場合は、外形合わせによる切断よりも、外形と孔領域の配置の精度が向上する。具体的には、1枚のガラス板から2枚のガラス基板を採取する場合、採取されたガラス基板が有する孔領域の配置精度が高くなる。その他、アライメントマークを利用する場合は、外形合わせによる切断よりも、切断予定位置と実際の切断位置のずれを抑えることができる。
アライメントマークに使用する貫通孔は、単数でもよく、複数でもよい。複数の貫通孔がパターンを形成してもよい。アライメントマークに使用する貫通孔は、アライメント専用でもよく、後に導電性材料を形成し、貫通電極として使用されてもよい。また、導電性材料が形成された貫通孔をアライメントマークに使用してもよい。アライメントマークに使用する貫通孔は、例えば撮像装置などで検出できればよく、非貫通孔であってもよい。
以上の工程により、一つのガラス板110から、貫通孔120または充填孔(充填材122が充填された貫通孔)を有するガラス基板150a〜150dを製造することができる。
このような第1の製造方法では、工程S120において、第1の寸法を有するガラス板110を使用することができる。すなわち、吸着テーブル246には、同じ寸法のガラス板110を載置することができる。
従って、第1の製造方法では、従来の製造方法のように、ガラス基板50a〜50dのような、各種ガラス基板の寸法に対応した、様々な吸着テーブルを準備する必要がなくなる。すなわち、第1の製造方法では、ガラス板110に適合する寸法を有する吸着テーブルを準備しておけば、この吸着テーブルにより、いかなる寸法のガラス基板も製造することができる。
その結果、第1の製造方法では、製造効率および製造コストを有意に抑制することが可能となる。
また、第1の製造方法では、工程S130において、切断前のガラス板110を用いて、各貫通孔120に充填材122が充填される。
この場合、従来の製造方法のような、切断された各ガラス基板50a〜50d毎に充填材62の充填工程を実施する必要がなくなるため、効率的な充填処理が可能となる。
従って、第1の製造方法では、製造効率および製造コストをよりいっそう抑制することが可能となる。
(工程S150)
前述の工程S140までの過程により、貫通孔を有するガラス基板150a〜150dを製造することができる。
ただし、必要な場合、その後、得られたガラス基板150a〜150dの面取りを行う工程を実施しても良い。
この面取り工程には、従来の一般的な方法が適用できる。
なお、面取り工程の前に、ガラス基板150a〜150dの両表面に、保護フィルムを貼付しても良い。これにより、面取り加工中の冷却液(クーラント)や粉塵により、貫通孔120または充填孔が汚染されることを防止することができる。
保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムおよびポリオレフィン(PO)フィルムなどが利用できる。
以上、図面を参照して、本発明の一実施形態による貫通孔を有するガラス基板の製造方法について説明した。ただし、示された実施形態は、単なる一例であって、本発明は、その他の態様で実施されても良いことは、当業者には明らかである。
例えば、上記例では、孔が貫通孔である場合を想定して、本発明の特徴について説明した。しかしながら、本発明において、孔は、非貫通孔であっても良い。その他にも各種変更が想定され得る。
10 ガラス板
12 第1の表面
14 第2の表面
50a 第1のガラス基板
50b 第2のガラス基板
50c 第3のガラス基板
50d 第4のガラス基板
60 貫通孔
62 充填材
110 ガラス板
112 第1の表面
114 第2の表面
116 照射位置
120 貫通孔
122 充填材
130a 第1の孔領域
130b 第2の孔領域
130c 第3の孔領域
130d 第4の孔領域
150a 第1のガラス基板
150b 第2のガラス基板
150c 第3のガラス基板
150d 第4のガラス基板
200 第1の加工装置
210 レーザ光源
213 レーザ光
220 レーザ光学系
215 収束レーザ光
246 吸着テーブル

Claims (15)

  1. 複数の孔が配列された孔領域を有するガラス基板の製造方法であって、
    (1)相互に対向する第1の表面および第2の表面を有する、第1の寸法のガラス板に複数の孔を形成する工程であって、前記複数の孔は、前記第1の表面の孔領域に配置される、工程と、
    (2)前記ガラス板を、前記孔領域が含まれるように、第2の寸法に切断して、前記孔領域を有するガラス基板を得る工程と、
    を有する製造方法。
  2. 前記(1)の工程では、前記複数の孔は、複数の孔領域に配置され、
    前記(2)の工程では、前記ガラス板を各孔領域が分離されるように切断することにより、各孔領域を有する複数のガラス基板が得られる、請求項1に記載の製造方法。
  3. 各孔領域の寸法は実質的に等しく、
    各ガラス基板の寸法は、実質的に等しい、請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記(2)の工程では、前記(1)の工程で形成された孔をアライメントマークに利用して、前記ガラス板を切断する、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の製造方法。
  5. さらに、前記(1)の工程と前記(2)の工程の間に、
    (3)前記孔領域に存在する孔に、導電性材料を充填する工程
    を有する、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の製造方法。
  6. 前記(3)の工程は、無電解めっき法、または導電性ペーストのスクリーン印刷法により実施される、請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記(2)の工程では、前記(3)の工程で導電性材料が充填された孔をアライメントマークに利用して、前記ガラス板を切断する、請求項5または6に記載の製造方法。
  8. さらに、
    (4)前記(2)の工程で得られた前記ガラス基板に対して面取りする工程
    を有する、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の製造方法。
  9. 前記(1)の工程において、各孔は、レーザ光の照射により形成される、請求項1乃至8のいずれか一つに記載の製造方法。
  10. 前記(1)の工程では、前記ガラス板は、吸着ステージに固定される、請求項1乃至9のいずれか一つに記載の製造方法。
  11. 前記吸着ステージは、凹部を有する中央部分と、前記凹部を取り囲む外周部分を有し、
    前記(1)の工程では、前記ガラス板は、前記吸着ステージの前記外周部分と接した状態で、吸着固定される、請求項10に記載の製造方法。
  12. 各孔は貫通孔である、請求項1乃至11のいずれか一つに記載の製造方法。
  13. 少なくとも一以上のガラス基板が採取されるガラス板であって、
    前記ガラス板は、複数の孔が配列された孔領域を複数有し、
    各孔領域は、後に採取される前記ガラス基板の区画に合わせて配置されることを特徴とするガラス板。
  14. 前記孔領域に存在する孔は、導電性材料が充填されている、請求項13に記載のガラス板。
  15. 前記ガラス板から採取される前記ガラス基板は、ガラスインターポーザである、請求項13に記載のガラス板。
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