JP2017202534A - マジックハンド - Google Patents
マジックハンド Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017202534A JP2017202534A JP2016094318A JP2016094318A JP2017202534A JP 2017202534 A JP2017202534 A JP 2017202534A JP 2016094318 A JP2016094318 A JP 2016094318A JP 2016094318 A JP2016094318 A JP 2016094318A JP 2017202534 A JP2017202534 A JP 2017202534A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gripping members
- pair
- wire
- magic hand
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manipulator (AREA)
- Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
Abstract
【課題】把手部から手を放しても把持部材が開かず、拾い上げた物品を落とすことがないマジックハンドを実現する。【解決手段】筒状をなすロッド部(11)と、該ロッド部の先端部に回動可能に取り付けられた一対の把持部材を有する物品把持部(12)と、ロッド部の後端部に設けられ軸方向へ移動可能な可動グリップ部材(13C)を有する把手部(13)と、ロッド部内に配設され一対の把持部材と把手部に設けられている懸止部との間に捲回されたワイヤ(19)とを備え、可動グリップ部材を移動させることでワイヤを介して力を伝達して一対の把持部材の先端部を離反可能に構成され、前記一対の把持部材間にはこれらを閉じる方向へ付勢する弾性付勢手段が設けられ、ワイヤの一方の端部と他方の端部は一対の把持部材にそれぞれ止着され、ワイヤの中央部分が可動グリップ部材に設けられている懸止部(13d)に摺動可能に捲回されているようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、離れた位置にある物品を把持する手動式のマジックハンドに関し、特に駅のプラットホームから線路上へ落とした物品を拾得するのに好適なマジックハンドに関するものである。
従来、駅のプラットホームから線路上へ落とした物品を拾得するマジックハンド(拾い棒)としては、図7に示すように、円筒状のパイプからなるロッド部11の先端に開閉可能な一対の把持部材12a,12bを備え、ロッド部11の後端部に設けられている把手部13を握ると把持部材12a,12bが閉じて物を挟むことができるように構成されたものが使用されている。
また、図示しないが、この種のマジックハンドは、ロッド部11内に、把持部材12a,12bを閉じる方向に引っ張る連結杆と把持部材12a,12bを開く方向に付勢するスプリング(バネ)が内蔵されているものが一般的である。
また、用途は異なるが、駅で使用されている拾い棒と同様な機能を有するマジックハンドに関する考案、発明として、例えば特許文献1や特許文献2等に記載されている技術がある。
また、用途は異なるが、駅で使用されている拾い棒と同様な機能を有するマジックハンドに関する考案、発明として、例えば特許文献1や特許文献2等に記載されている技術がある。
ところで、駅で使用されている従来の拾い棒は、前述したように、パイプ先端の一対の把持部材を開く方向に付勢するスプリングを内蔵しているとともに、最大で2m近くの長さを有している。そのため、線路上に落ちている物品を把持部材12a,12bで挟んでプラットホーム上に持ち上げたとしても、後端部に設けられている把手部13を握った状態のまま把持部材12a,12bを開かせることができない。
また、把手部13から手を放すと、ロッド部11に内蔵されているスプリングの復元力で把持部材12a,12bが開いてせっかく挟んでいた拾得物を落下させてしまう。さらに、把持部材12a,12bの先端は、単に2本の指を向い合せたような形状であるため、カードやスマートフォンのような薄型の物品を拾得するのには適していないという不具合がある。
さらに、従来の拾い棒は、ロッド部内に、把手部からの閉じる方向への力を伝える連結杆(金属棒)がロッドを貫通するように内蔵されているため、重量が重く扱いにくいという課題があった。
さらに、従来の拾い棒は、ロッド部内に、把手部からの閉じる方向への力を伝える連結杆(金属棒)がロッドを貫通するように内蔵されているため、重量が重く扱いにくいという課題があった。
一方、特許文献1に記載されているマジックハンドは、一対の把持部材を閉じる方向に付勢するスプリングを内蔵しており、パイプの反対側まで伸びている紐を引っ張ると把持部材を開かせることができるように構成されている。そのため、一旦把持部材で物品を挟んでしまえば、紐から手を放しても挟んでいるものを落としてしまうことが無いという利点がある。しかしながら、特許文献1のマジックハンドは、パイプ部分を一方の手で支えた状態で他方の手で紐を引っ張る必要があるため、操作性が悪く片手で操作することができないとともに、紐を引っ張る量が比較的大きいという課題がある。
また、特許文献2の記載されているマジックハンドは、把持部材の先端に吸盤を設けているため、薄板状の物品であっても拾いやすいという利点を有するものの、駅で使用されている拾い棒と同様に把手部から手を放すとスプリングの復元力で把持部材が開く構造であるため、パイプ部分の長さが長いと拾い上げた物品を把持部材から外す際の操作性が悪くなるという課題がある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、把手部から手を放しても把持部材が開かず、拾い上げた物品を落とすことがないとともに、軽量で操作性が良好なマジックハンドを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、挟んで拾い上げた物品を把持部材の間から容易に外すことができるマジックハンドを提供することにある。
本発明の他の目的は、挟んで拾い上げた物品を把持部材の間から容易に外すことができるマジックハンドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本出願の発明に係るマジックハンドは、
筒状をなすロッド部と、該ロッド部の先端部に回動可能に取り付けられた一対の把持部材を有する物品把持部と、前記ロッド部の後端部に設けられ軸方向へ移動可能な可動グリップ部材を有する把手部と、前記ロッド部内に配設され前記一対の把持部材と前記把手部に設けられている懸止部との間に捲回されたワイヤとを備え、前記把手部の可動グリップ部材を移動させることで前記ワイヤを介して力を伝達して前記一対の把持部材の先端部を離反可能に構成され、
前記一対の把持部材間にはこれらの把持部材を閉じる方向へ付勢する弾性付勢手段が設けられ、
前記ワイヤの一方の端部と他方の端部は前記一対の把持部材にそれぞれ止着され、前記ワイヤの中央部分が前記可動グリップ部材に設けられている前記懸止部に摺動可能に捲回されるように構成したものである。
筒状をなすロッド部と、該ロッド部の先端部に回動可能に取り付けられた一対の把持部材を有する物品把持部と、前記ロッド部の後端部に設けられ軸方向へ移動可能な可動グリップ部材を有する把手部と、前記ロッド部内に配設され前記一対の把持部材と前記把手部に設けられている懸止部との間に捲回されたワイヤとを備え、前記把手部の可動グリップ部材を移動させることで前記ワイヤを介して力を伝達して前記一対の把持部材の先端部を離反可能に構成され、
前記一対の把持部材間にはこれらの把持部材を閉じる方向へ付勢する弾性付勢手段が設けられ、
前記ワイヤの一方の端部と他方の端部は前記一対の把持部材にそれぞれ止着され、前記ワイヤの中央部分が前記可動グリップ部材に設けられている前記懸止部に摺動可能に捲回されるように構成したものである。
上記のような構成を有するマジックハンドによれば、把手部を握って可動グリップ部材を移動させると一対の把持部材の先端を開かせることができ、把手部を握る力を緩めると弾性付勢手段(スプリング)の復元力で把持部材の先端が閉じて物品を挟むことができ、把手部から手を放しても把持部材が開かないようになる。そのため、先端の把持部材で挟んで拾い上げた物品を落とすことがないとともに、ロッド部内にはワイヤが設けられているため連結杆を使用している従来のマジックハンドに比べて軽量化が可能であるため、操作性が良好となる。
ここで、望ましくは、前記一対の把持部材のいずれか一方には、回転中心を挟んで、先端側とは反対の側へ突出した操作部が設けられているように構成する。
上記のような構成によれば、把持部材に設けられている操作部を操作することによって、弾性付勢手段(スプリング)の力で閉じている把持部材の先端を開かせることができるため、挟んで拾い上げた物品を把持部材の間から容易に外すことができる。
上記のような構成によれば、把持部材に設けられている操作部を操作することによって、弾性付勢手段(スプリング)の力で閉じている把持部材の先端を開かせることができるため、挟んで拾い上げた物品を把持部材の間から容易に外すことができる。
また、望ましくは、先端が平坦でない形状をなす挟持部を有し前記一対の把持部材の先端に着脱可能に装着されるアタッチメントを備えているように構成する。
かかる構成によれば、様々な形状のアタッチメントがあるため、拾得対象に応じて使い分けることでどのような形状の物品であっても、把持部材の先端に挟んで拾い上げることができる。
かかる構成によれば、様々な形状のアタッチメントがあるため、拾得対象に応じて使い分けることでどのような形状の物品であっても、把持部材の先端に挟んで拾い上げることができる。
また、望ましくは、前記アタッチメントは、互いほぼ平行に配設された複数の棒体と、該複数の棒体の先端部に被着された表面摩擦係数の大きなキャップとを備えるように構成する。
上記のような構成によれば、薄型の物品であっても把持部材の先端に挟んで拾い上げることができる。
上記のような構成によれば、薄型の物品であっても把持部材の先端に挟んで拾い上げることができる。
さらに、望ましくは、前記ロッド部は、径の異なる複数のパイプにより伸縮可能に構成され、前記ワイヤの途中には、弛んだ状態のワイヤをバネの復元力で巻き取り可能な自動巻取り手段が設けられているように構成する。
上記のような構成によれば、ロッド部が伸縮可能に構成されている場合に、ロッド部を収縮させた際にもワイヤが弛んで絡まったりすることがなく、故障の少ないマジックハンドを実現することができる。
上記のような構成によれば、ロッド部が伸縮可能に構成されている場合に、ロッド部を収縮させた際にもワイヤが弛んで絡まったりすることがなく、故障の少ないマジックハンドを実現することができる。
本発明によれば、把手部から手を放しても把持部材が開かず、拾い上げた物品を落とすことがなく、操作性が良好なマジックハンドを実現することができる。また、挟んで拾い上げた物品を把持部材の間から容易に外すことができるマジックハンドを実現することができるという効果がある。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るマジックハンドについて説明する。
図1は本発明に係るマジックハンドの一実施形態を示す正面図である。
本実施形態のマジックハンド10は、図1に示すように、円筒状のパイプからなるロッド部11と、該ロッド部11の先端部(図では下端部)に開閉可能に取り付けられた一対の把持部材12a,12bを有する物品把持部と、ロッド部11の後端部(図では上端部)に設けられている把手部13とを備える。
図1は本発明に係るマジックハンドの一実施形態を示す正面図である。
本実施形態のマジックハンド10は、図1に示すように、円筒状のパイプからなるロッド部11と、該ロッド部11の先端部(図では下端部)に開閉可能に取り付けられた一対の把持部材12a,12bを有する物品把持部と、ロッド部11の後端部(図では上端部)に設けられている把手部13とを備える。
把持部材12a,12bは、各々湾曲した形状をなし基部側にて交差するように配置され、ロッド部11の先端部にネジ14aによって固着されたブラケット15に、凹部を内側にして先端が対向するようにしてピン軸16a,16bによりそれぞれ回動可能に取り付けられている。また、ロッド部11の先端には、把持部材12a,12bの交差部分を前後から挟むように対向配置された一対のガイドプレート17a,17b(図では17bは見えない)が設けられており、ピン軸16a,16bと直交する面内で把持部材12a,12bが回動するように規制している。
さらに、把持部材12aと12bとの間には、引っ張りバネ18が若干引き延ばされた状態で張架されており、引っ張りバネ18の復元力で把持部材12a,12bの先端が互いに近づく方向すなわち閉じる方向に付勢されるように構成されている。また、把持部材12a,12bのうち一方(図では12a)は、その基端側がブラケット15の反対側へ突出するように形成され、操作部12Aを構成しており、該操作部12Aをロッド部11から遠ざける方向へ力を作用させると、把持部材12a,12bの先端が開くように構成されている。
ロッド部11は、一方の外径が他方の内径よりも若干小さな2本のパイプ11A,11Bからなり、パイプ11Aを11Bに嵌合させることで、伸縮可能なロッドとして構成されている。また、パイプ11Aの上端部外周には、出没可能に構成されたロックボタン11aが設けられているとともに、パイプ11Bの下端部には上記ロックボタン11aが係合可能な孔11bが形成されている。ロックボタン11aはバネ等で突出方向へ付勢されており、パイプ11A,11Bを伸長させるとロックボタン11aが孔11bに係合することで、ロッド部11の伸長状態を保持(ロック)できる。また、ロックボタン11aを指で押しながらパイプ11Bを軸方向へ移動させることで、ロッド部11を収縮させることができるように構成されている。
さらに、パイプ11Bの上端部には、該パイプ11Bの上端に固着され上向きに開口した剛性を有する板状部材からなるコの字状の枠体13aと、該枠体13aの開口端部にネジ14bによって固定された固定グリップ部材13bと、枠体13aによって上下方向移動可能に保持された可動グリップ部材13Cとからなる把手部13が設けられている。そして、上記可動グリップ部材13Cの下面には、図2に示すように、枠体13aを貫通しパイプ11Bの上端内部に突出するワイヤ懸止部としてのフック13dが設けられ、該フック13dには、両端がそれぞれ前記把持部材12a,12bの基部に止着されているワイヤ19の一部が摺動可能に捲回されている。
可動グリップ部材13Cは、その両端が平坦面をなすように形成され、この平坦な端面が枠体13aの内側面に摺動可能に接触するように装着されることで、両端が枠体13aの内側面によってガイドされ、回転不能な状態で上下移動可能に構成されている。
また、ワイヤ19の途中にはロッド部11を収縮させた際に弛んだワイヤ19を巻き取るリール20が設けられている。このリール20は、ゼンマイバネを内蔵した公知の測距用の巻き取り式メジャーと同様な機構を利用して実現することができる。ワイヤ19は、ロッド部11を最も伸長させた際に全体がリール20から引き出されるような長さに設定されている。また、ワイヤ19の素材を適切に選択することで、ロッド部11を収縮させた際に弛んだワイヤ19が絡まらないようにすることができるので、リール20を省略した構成とすることも可能である。
また、ワイヤ19の途中にはロッド部11を収縮させた際に弛んだワイヤ19を巻き取るリール20が設けられている。このリール20は、ゼンマイバネを内蔵した公知の測距用の巻き取り式メジャーと同様な機構を利用して実現することができる。ワイヤ19は、ロッド部11を最も伸長させた際に全体がリール20から引き出されるような長さに設定されている。また、ワイヤ19の素材を適切に選択することで、ロッド部11を収縮させた際に弛んだワイヤ19が絡まらないようにすることができるので、リール20を省略した構成とすることも可能である。
上記のような構成を有する本実施形態のマジックハンドによれば、ロッド部11を伸長させてから把手部13を握り、可動グリップ部材13Cを移動させて固定グリップ部材13bに近づけると、ワイヤ19が引っ張られてその力が把持部材12a,12bに伝達され、引っ張りバネ18のバネ力に抗して先端が開く。この状態でロッド部11を操作して、線路上に落下している物品が、開いている把持部材12a,12b間に位置するように移動させてから、可動グリップ部材13Cへ加えていた力を緩めると、引っ張りバネ18の復元力で把持部材12a,12bの先端が閉じるように回動して、把持部材12a,12b間に物品が挟まれるので、そのままロッド部11を持ち上げると落下物を容易に回収することができる。
また、その後、把持部材12aの他端の操作部12Aを操作してロッド部11から遠ざける方向へ力を作用させると、把持部材12a,12bの先端が開くので、回収した物品を解放することができる。しかも、操作部12Aを操作する際に、把手部13から手を離したとしても引っ張りバネ18のバネ力で挟んでいる物品が保持されているので、回収した物品を解放する際に物品を落としてしまうこともないという利点がある。
また、可動グリップ部材13Cは回転不能な状態で上下移動可能に構成されているので、該グリップが回転することでワイヤ19がよじれてしまうのを防止することができる。
また、可動グリップ部材13Cは回転不能な状態で上下移動可能に構成されているので、該グリップが回転することでワイヤ19がよじれてしまうのを防止することができる。
さらに、本実施形態のマジックハンドは、把手部13の可動グリップ部材13Cの移動を把持部材12a,12bを開かせるワイヤ19の両端を把持部材12a,12bに係止させ、ワイヤの中央を可動グリップ部材13Cに固着したフック13dに摺動可能に捲回し引っ掛けた構成であるため、特許文献1に記載されている紐を用いたマジックハンドに比べて短い移動距離で把持部材12a,12bを開かせることができる。具体的には、特許文献1のマジックハンドは紐の移動によって一方の把持部材を回動させるのに対し、本実施形態のマジックハンドはワイヤの移動で両方の把持部材を同時に回動させる構成であるため、把持部材の回動中心からワイヤ(紐)の係止位置までの距離が同じであれば、本実施形態のものは特許文献1の半分の距離の移動で同じ角度だけ把持部材を開かせることができ、把手部13の可動グリップ部材13Cの移動が少なくて済むという利点がある。
さらに、本実施形態のマジックハンドにおいては、特殊な形状の物品を拾得できるようにするため、把持部材12a,12bの先端に着脱可能なアタッチメント30を装着できるように構成されている。図3および図4にそのようなアタッチメントの構成例が示されている。このうち、図3はマルチフィンガータイプのアタッチメント、図4はピンセットタイプのアタッチメントである。
図3のアタッチメント30は、把持部材12a,12bの先端に嵌合可能な連結プレート部31と、該連結プレート部31の一側から突出するように形成された複数のフィンガー32aを有する挟持部32とを備え、蝶ネジ33aとナット33bを用いて把持部材12a,12bの先端に固定できるように構成されている。
また、各フィンガー32aの先端側には、ゴムなど表面摩擦係数の大きな材料で形成されたキャップ32bが被着されている。このようなフィンガーを有するアタッチメントを把持部材12a,12bの先端に装着することで、例えばカードやスマートフォンのような薄型の物品であっても容易に拾得できることを実験により確かめることができた。
また、各フィンガー32aの先端側には、ゴムなど表面摩擦係数の大きな材料で形成されたキャップ32bが被着されている。このようなフィンガーを有するアタッチメントを把持部材12a,12bの先端に装着することで、例えばカードやスマートフォンのような薄型の物品であっても容易に拾得できることを実験により確かめることができた。
図4のアタッチメント30は、把持部材12a,12bの先端に嵌合可能な連結プレート部31と、該連結プレート部31の一側から突出するように形成されたピン34aを有する挟持部34とを備え、蝶ネジ33aとナット33bを用いて把持部材12a,12bの先端に固定できるように構成されている。また、各ピン34aの先端には、ゴムなど表面摩擦係数の大きな材料で形成されたキャップ32bが被着されている。
このようなピンセットタイプのアタッチメント30を把持部材12a,12bの先端に装着することで、例えば指輪やピアスなどの小物であっても比較的容易に拾得することができるようになる。なお、図4のアタッチメントでは、下向きあるいは斜め下向きに突出するピンを設けているが、斜め上向きにピンを設けたアタッチメントを用意しておくようにしても良い。
このようなピンセットタイプのアタッチメント30を把持部材12a,12bの先端に装着することで、例えば指輪やピアスなどの小物であっても比較的容易に拾得することができるようになる。なお、図4のアタッチメントでは、下向きあるいは斜め下向きに突出するピンを設けているが、斜め上向きにピンを設けたアタッチメントを用意しておくようにしても良い。
次に、上記実施形態のマジックハンドの変形例について図5および図6を用いて説明する。このうち図5は第1の変形例を示すもの、図6は第2の変形例を示すものである。
図5の第1変形例のマジックハンドは、把持部材12aの後端部の操作部12Aを折曲してパイプ11Aに近づけるとともに、パイプ11Aの外周に回転支持部21とピン22により該回転支持部21に回転可能に支持された「く」の字状の操作レバー23とを設け、該操作レバー23の下端に設けたローラ23aを上記把持部材12a後端の操作部12Aの内側面に当接させるように構成したものである。
図5の第1変形例のマジックハンドは、把持部材12aの後端部の操作部12Aを折曲してパイプ11Aに近づけるとともに、パイプ11Aの外周に回転支持部21とピン22により該回転支持部21に回転可能に支持された「く」の字状の操作レバー23とを設け、該操作レバー23の下端に設けたローラ23aを上記把持部材12a後端の操作部12Aの内側面に当接させるように構成したものである。
また、図示しないが、操作レバー23を支持するピン22にはトーションバネが介挿され、図において時計回り方向へ操作レバー23を付勢するように構成されている。その他の構成は、図1のマジックハンドと同様である。このような構成を設けることで、パイプ11Aに近づける方向へ回動させると把持部材12a,12bの先端を広げることができ、拾得した物品を解放する作業がし易くなるという利点がある。
図6の第2変形例のマジックハンドは、把持部材12aの後端部を延長して操作部12Aを設ける代わりに、把持部材12a,12bの基端部に長穴12cを形成し、ピン軸16a,16bがこの長穴12cに沿って移動可能に構成するとともに、パイプ11Aの下端部周壁に、ネジ14aが移動可能な長穴11cを形成し、パイプ11Aの外周に嵌合されているブラケット15をパイプの軸方向に沿って移動させることができるように構成したものである。その他の構成は、図1のマジックハンドと同様である。
上記のような構成を設けることで、ブラケット15を先端方向すなわち把持部材12a,12bに近づける方向へ移動させると、ピン軸16a,16bがこの長穴12cに沿って移動することで把持部材12a,12bを回動させてそれらの先端を広げることができ、拾得した物品を解放することができる。
上記のような構成を設けることで、ブラケット15を先端方向すなわち把持部材12a,12bに近づける方向へ移動させると、ピン軸16a,16bがこの長穴12cに沿って移動することで把持部材12a,12bを回動させてそれらの先端を広げることができ、拾得した物品を解放することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ロッド部11を2本のパイプ11A,11Bによって伸縮可能なロッドとして構成しているが、1本のパイプによって伸縮不能なロッドとして構成することも可能である。
また、前記実施形態では、図1のものでは可動グリップ部材13Cの両端を平坦面とし該平坦面をコの字状の枠体13aの側壁に当接させることで回り止めをしているが、可動グリップ部材13Cを上下に案内するガイドバーを設けたり、フック13dの断面を円形以外の形状とし、該フック13dが貫通する枠体13aの挿通孔をフック13dの断面形状に対応した形状にすることで回り止めをするように構成しても良い。
また、前記実施形態では、図1のものでは可動グリップ部材13Cの両端を平坦面とし該平坦面をコの字状の枠体13aの側壁に当接させることで回り止めをしているが、可動グリップ部材13Cを上下に案内するガイドバーを設けたり、フック13dの断面を円形以外の形状とし、該フック13dが貫通する枠体13aの挿通孔をフック13dの断面形状に対応した形状にすることで回り止めをするように構成しても良い。
また、前記実施形態におけるアタッチメントの一例として図3に示しているマルチフィンガータイプのものでは、フィンガーの先端同士を対向させているが、一方のフィンガーの位置を半ピッチだけずらして噛み合い可能なアタッチメントとして構成しても良い。
さらに、前記実施形態では、アタッチメント30を把持部材12a,12bの先端に着脱可能に取り付けるようにしているが、図3のようなマルチフィンガータイプのアタッチメントであれば、把持部材12a,12bの先端に一体に設けるように構成しても良い。
さらに、前記実施形態では、アタッチメント30を把持部材12a,12bの先端に着脱可能に取り付けるようにしているが、図3のようなマルチフィンガータイプのアタッチメントであれば、把持部材12a,12bの先端に一体に設けるように構成しても良い。
10 マジックハンド
11 ロッド部
12 物品把持部
12a,12b 把持部材
13 把手部
13C 可動グリップ部材
13d フック(ワイヤ懸止部)
15 ブラケット
19 ワイヤ
20 リール(自動巻取り手段)
30 アタッチメント
11 ロッド部
12 物品把持部
12a,12b 把持部材
13 把手部
13C 可動グリップ部材
13d フック(ワイヤ懸止部)
15 ブラケット
19 ワイヤ
20 リール(自動巻取り手段)
30 アタッチメント
Claims (5)
- 筒状をなすロッド部と、該ロッド部の先端部に回動可能に取り付けられた一対の把持部材を有する物品把持部と、前記ロッド部の後端部に設けられ軸方向へ移動可能な可動グリップ部材を有する把手部と、前記ロッド部内に配設され前記一対の把持部材と前記把手部に設けられている懸止部との間に捲回されたワイヤとを備え、前記把手部の可動グリップ部材を移動させることで前記ワイヤを介して力を伝達して前記一対の把持部材の先端部を離反可能に構成されたマジックハンドであって、
前記一対の把持部材間にはこれらの把持部材を閉じる方向へ付勢する弾性付勢手段が設けられ、
前記ワイヤの一方の端部と他方の端部は前記一対の把持部材にそれぞれ止着され、前記ワイヤの中央部分が前記可動グリップ部材に設けられている前記懸止部に摺動可能に捲回されていることを特徴とするマジックハンド。 - 前記一対の把持部材のいずれか一方には、回転中心を挟んで、先端側とは反対の側へ突出した操作部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマジックハンド。
- 先端が平坦でない形状をなす挟持部を有し前記一対の把持部材の先端に着脱可能に装着されるアタッチメントを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のマジックハンド。
- 前記アタッチメントは、互いほぼ平行に配設された複数の棒体と、該複数の棒体の先端部に被着された表面摩擦係数の大きなキャップとを備えるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のマジックハンド。
- 前記ロッド部は、径の異なる複数のパイプにより伸縮可能に構成され、
前記ワイヤの途中には、弛んだ状態のワイヤをバネの復元力で巻き取り可能な自動巻取り手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマジックハンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016094318A JP2017202534A (ja) | 2016-05-10 | 2016-05-10 | マジックハンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016094318A JP2017202534A (ja) | 2016-05-10 | 2016-05-10 | マジックハンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017202534A true JP2017202534A (ja) | 2017-11-16 |
Family
ID=60322625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016094318A Pending JP2017202534A (ja) | 2016-05-10 | 2016-05-10 | マジックハンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017202534A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020139813A (ja) * | 2019-02-27 | 2020-09-03 | 株式会社日向製錬所 | るつぼ支持具 |
CN112355970A (zh) * | 2020-11-02 | 2021-02-12 | 高跃 | 一种针对于多角度安装的可拆卸式轴承组件 |
KR102560395B1 (ko) * | 2022-02-23 | 2023-07-26 | 현대로템 주식회사 | 양중지원장치용 원기둥형 중량물 그리퍼 |
JP7361963B1 (ja) * | 2023-02-22 | 2023-10-16 | 友幸 今井 | ハサミ |
Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57193391U (ja) * | 1981-05-30 | 1982-12-08 | ||
US4613179A (en) * | 1985-02-13 | 1986-09-23 | Zelm Willem D Van | Hand-held gripping device with improved support for handicapped persons having limited finger function or wrist strength |
JPS62113975U (ja) * | 1986-01-08 | 1987-07-20 | ||
JPS6440284A (en) * | 1987-08-04 | 1989-02-10 | Araki Rubber Kk | Structure of pole for remote control |
JPH06182688A (ja) * | 1992-08-28 | 1994-07-05 | Toshiba Corp | 触覚センサ装置 |
JPH08107978A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-30 | Taito Corp | クレーンゲーム機用キャッチャーの爪 |
JPH10211355A (ja) * | 1997-01-30 | 1998-08-11 | Japan Servo Co Ltd | 把持装置 |
JPH11151687A (ja) * | 1997-11-19 | 1999-06-08 | Central Japan Railway Co | 遠隔操作用ハンド |
JP2001138270A (ja) * | 1999-11-17 | 2001-05-22 | Shiga Pref Gov | 伸縮自在の操作アーム及びその操作方法ならびに挟持具 |
JP2004050378A (ja) * | 2002-07-23 | 2004-02-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロボットハンド |
JP2004217427A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-08-05 | Kirin Techno-System Corp | 容器のチャック装置及びそのチャック装置を備えた搬送装置 |
WO2009157190A1 (ja) * | 2008-06-27 | 2009-12-30 | パナソニック株式会社 | ロボットハンド及びロボットアーム |
JP2010064169A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Imasen Gijutsu Kenkyusho:Kk | 物体を狭持する人工ハンドの指構造及び物体の人工ハンド狭持方法 |
US20100201142A1 (en) * | 2009-02-12 | 2010-08-12 | Tu Jin-Tong | Telescopic Clipping Apparatus |
JP2011015946A (ja) * | 2008-09-17 | 2011-01-27 | Sega Corp | 景品取得ゲーム装置 |
JP2012161217A (ja) * | 2011-02-03 | 2012-08-23 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 遠隔把持道具用先端具 |
CN204712067U (zh) * | 2015-04-28 | 2015-10-21 | 柳州市龙昌再生资源回收有限责任公司 | 抓钢机械手 |
-
2016
- 2016-05-10 JP JP2016094318A patent/JP2017202534A/ja active Pending
Patent Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57193391U (ja) * | 1981-05-30 | 1982-12-08 | ||
US4613179A (en) * | 1985-02-13 | 1986-09-23 | Zelm Willem D Van | Hand-held gripping device with improved support for handicapped persons having limited finger function or wrist strength |
JPS62113975U (ja) * | 1986-01-08 | 1987-07-20 | ||
JPS6440284A (en) * | 1987-08-04 | 1989-02-10 | Araki Rubber Kk | Structure of pole for remote control |
JPH06182688A (ja) * | 1992-08-28 | 1994-07-05 | Toshiba Corp | 触覚センサ装置 |
JPH08107978A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-30 | Taito Corp | クレーンゲーム機用キャッチャーの爪 |
JPH10211355A (ja) * | 1997-01-30 | 1998-08-11 | Japan Servo Co Ltd | 把持装置 |
JPH11151687A (ja) * | 1997-11-19 | 1999-06-08 | Central Japan Railway Co | 遠隔操作用ハンド |
JP2001138270A (ja) * | 1999-11-17 | 2001-05-22 | Shiga Pref Gov | 伸縮自在の操作アーム及びその操作方法ならびに挟持具 |
JP2004050378A (ja) * | 2002-07-23 | 2004-02-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロボットハンド |
JP2004217427A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-08-05 | Kirin Techno-System Corp | 容器のチャック装置及びそのチャック装置を備えた搬送装置 |
WO2009157190A1 (ja) * | 2008-06-27 | 2009-12-30 | パナソニック株式会社 | ロボットハンド及びロボットアーム |
JP2010064169A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Imasen Gijutsu Kenkyusho:Kk | 物体を狭持する人工ハンドの指構造及び物体の人工ハンド狭持方法 |
JP2011015946A (ja) * | 2008-09-17 | 2011-01-27 | Sega Corp | 景品取得ゲーム装置 |
US20100201142A1 (en) * | 2009-02-12 | 2010-08-12 | Tu Jin-Tong | Telescopic Clipping Apparatus |
JP2012161217A (ja) * | 2011-02-03 | 2012-08-23 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 遠隔把持道具用先端具 |
CN204712067U (zh) * | 2015-04-28 | 2015-10-21 | 柳州市龙昌再生资源回收有限责任公司 | 抓钢机械手 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020139813A (ja) * | 2019-02-27 | 2020-09-03 | 株式会社日向製錬所 | るつぼ支持具 |
JP7224960B2 (ja) | 2019-02-27 | 2023-02-20 | 株式会社日向製錬所 | るつぼ支持具 |
CN112355970A (zh) * | 2020-11-02 | 2021-02-12 | 高跃 | 一种针对于多角度安装的可拆卸式轴承组件 |
KR102560395B1 (ko) * | 2022-02-23 | 2023-07-26 | 현대로템 주식회사 | 양중지원장치용 원기둥형 중량물 그리퍼 |
JP7361963B1 (ja) * | 2023-02-22 | 2023-10-16 | 友幸 今井 | ハサミ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017202534A (ja) | マジックハンド | |
US9539461B2 (en) | Hook assemblies for exercise machines, exercise machines including such hook assemblies, and related methods | |
US7934756B2 (en) | Adjustable gripping device | |
US8807615B2 (en) | Selectively bendable remote gripping tool | |
CN201033433Y (zh) | 拾物钳 | |
US8585114B2 (en) | Selectively bendable remote gripping tool | |
CN101992463B (zh) | 伸缩式拾物钳 | |
CN105318795A (zh) | 卷尺组件 | |
US9833894B2 (en) | Telescoping retrieving device with flexible portion | |
JP2013509275A5 (ja) | ||
US6032996A (en) | Extended multi-function implement for facilitating dressing | |
JP2016513996A (ja) | バックパック | |
US10485365B1 (en) | Single-handed locking tongs | |
US8695179B2 (en) | Hook article | |
US20150305452A1 (en) | Cane with Spring-Actuated Gripper | |
US1220481A (en) | Grapple. | |
WO2019212962A1 (en) | Adjustable hand net device and handle | |
US20210085050A1 (en) | Handle for use when pulling wheeled containers | |
JP5011356B2 (ja) | 植物栽培用紐巻き器 | |
JP5478766B1 (ja) | キャスターストッパ | |
CH587144A5 (ja) | ||
KR101129081B1 (ko) | 사용편의성이 향상된 지퍼의 작동체 구조 | |
KR101776645B1 (ko) | 우산용 손목걸이장치 | |
JP7132626B2 (ja) | クリップフック | |
US1375809A (en) | Artificial hand |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190405 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200303 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200915 |