JP2017202070A - 放射線画像撮影装置 - Google Patents

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浩平 三好
政和 安藤
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政和 安藤
石本 一
Hajime Ishimoto
一 石本
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Abstract

【課題】1ショット長尺撮影を行う場合に、後方の放射線画像撮影装置の映り込みに対して撮像画像への影響を容易に抑えることが可能な放射線画像撮影装置を提供する。【解決手段】複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルSPと、センサーパネルが収納された筐体40とを備え、筐体が、放射線が入射する側のフロント板41と、バック板42と、側壁部41B,41Cとを有する放射線画像撮影装置1において、側壁部41Bは、側壁部の内側壁面から突出し、当該側壁部の高さ方向に沿った凸条部45を有し、凸条部における側壁部の長手方向の両側の側面部に、高さ方向の高さが徐変する高さ変化部46が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、いわゆる1ショット長尺撮影に使用される放射線画像撮影装置に関する。
放射線画像撮影装置(Flat Panel Detector)を用いて患者の全脊柱や全下肢等の比較
的広い範囲を放射線撮影(すなわちいわゆる長尺撮影)するための撮影台として、近年、例えば図11(A)に示すように、撮影台100のホルダー101内に予め複数の放射線画像撮影装置P1〜P3を患者Hの体軸Aの方向(図11(A)の場合は上下方向)に並べて配置しておくタイプの撮影台の開発が進められている(例えば特許文献1等参照)。なお、ホルダー101内に装填される放射線画像撮影装置Pは3枚とは限らない。
そして、このように撮影台を用いて長尺撮影を行う場合、患者Hとホルダー101(すなわち各放射線画像撮影装置P1〜P3)とのポジショニングを行った後、被写体(すなわち患者H)を介して複数の放射線画像撮影装置P1〜P3に放射線照射装置102から放射線を1回だけ照射することで(すなわち1ショットで)長尺撮影を行うことができる。
なお、図11(A)に示したように、ホルダー内に複数の放射線画像撮影装置を装填した状態で、被写体を介して複数の放射線画像撮影装置に放射線を1回だけ照射して長尺撮影を行うことを、以下、1ショット長尺撮影という。また、ホルダー内での複数の放射線画像撮影装置の配置の仕方としては、図11(A)に示したように、ホルダー101内で、より下側の放射線画像撮影装置P3又はP2の方がより上側の放射線画像撮影装置P2又はP1よりも放射線照射装置102に近くなるように構成することも可能であり、また、図11(B)に示すように、ホルダー101内で、複数の放射線画像撮影装置P1〜P3が、放射線照射装置102に近い側と遠い側に交互に配置されるように構成することも可能である。
ところで、上記のような1ショット長尺撮影用の撮影台100では、図12に示したように、ホルダー101に装填されている各放射線画像撮影装置P1〜P3の端部の部分が、放射線照射装置102側から見て重なり合っている状態になっている(図12ではP2,P3を例示)。そのため、放射線照射装置102から見て前方の放射線画像撮影装置P3が後方の放射線画像撮影装置P2で得られた画像中に写り込む。
なお、撮影台100が、ホルダーに装填されている複数の放射線画像撮影装置のうち、放射線照射装置に近い放射線画像撮影装置を前方の放射線画像撮影装置といい、放射線照射装置から遠い放射線画像撮影装置を後方の放射線画像撮影装置というものとする。
1ショット長尺撮影において、後方の放射線画像撮影装置P1(図11(A)参照)で得られた画像に映り込む前方の放射線画像撮影装置P2の一部について、その影響を低減するために、放射線照射装置102から見て、前方の放射線画像撮影装置P2のセンサーパネルと後方の放射線画像撮影装置P1のセンサーパネルとが端部同士で重複が生じる様に配置すると共に、前方の放射線画像撮影装置P2の基板と後方の放射線画像撮影装置P1のセンサーパネルとが重複を生じないように配置する撮影方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、放射線照射装置は、筐体の内部に放射線を検出するセンサーパネルとその信号処理を行う基板とが配置されているが、これらの間の信号の伝送には複数のフレキシブル回路基板が利用されている。これらのフレキシブル回路基板は、センサーパネルの端部から引き出され、折り返されて基板に接続される構造上、センサーパネルの端部から矩形に突出した状態で配置されることが通常行われている。
センサーパネルは、撮像可能となる領域を広くする必要上、筐体に対して極力大きくする必要がある。このため、上述のように、センサーパネルの端部からフレキシブル回路基板が引き出されると、センサーパネルの端部に対向する筐体の側壁内面に凹部を形成してフレキシブル回路基板を通すスペースを確保する必要があった(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−040140号公報 特開2013−072805号公報
しかしながら、特許文献1の先行技術では、前方の放射線画像撮影装置の筐体が映り込むため、撮像画像への影響を十分に抑えることはできなかった。
また、近年は、後方の放射線画像撮影装置の撮像画像に対してソフトウェアによる補正を行い、映り込みの影響を低減することが検討されている。
特許文献2のように筐体の側壁内部に複数のフレキシブル回路基板を通す凹部を設けた場合、複数の凹部が側壁内面に並ぶことにより、側壁から垂直に突出した凸部が形成されているのと同じ構造になる。このように側壁から凸部が突出する場合、側壁に対して平行な方向となる画像成分はソフトウェアによる補正が比較的有効であるが、凸部の両側面のような側壁に対して垂直な方向となる画像成分はソフトウェアによる補正に不適であり、撮像画像への影響を十分に抑えることはできなかった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、1ショット長尺撮影を行う場合に、後方の放射線画像撮影装置の映り込みに対して撮像画像への影響を容易に抑えることができる放射線画像撮影装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
前記側壁部は、当該側壁部の内側壁面から突出し、当該側壁部の高さ方向に沿って一様に突出した凸条部を有し、
前記凸条部における前記側壁部の長手方向の両側の側面部に、前記高さ方向の高さが徐変する高さ変化部が形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の放射線画像撮影装置において、
前記高さ変化部は、前記高さ方向の高さが1.5[mm]以上且つ前記側壁部の長手方向の幅が1 [mm]以上の範囲で高さが徐変する形状であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の放射線画像撮影装置において、
前記凸条部における前記側壁部の長手方向の両側の側面部は、前記高さ方向から見た形状が、前記側壁部の長手方向に垂直となる方向に対して傾斜していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置において、
前記筐体と前記筐体に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置において、
前記凸条部が形成された前記側壁部と、前記凸条部が形成された前記側壁部に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置において、
前記側壁部には、前記筐体の内側となる面に、当該側壁部の厚さ方向の厚さが徐変する厚さ変化部が形成されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
前記筐体と前記筐体に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
一つの前記側壁部と、前記一つの側壁部に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置において、
前記フロント板と前記バック板とが、それぞれ別体で形成されており、
前記フロント板と前記バック板の一端部に、前記フロント板と前記バック板のいずれ一方に凸部、他方に凹部が設けられ、前記凸部と前記凹部の嵌合により前記フロント板と前記バック板の一端部が連結されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
前記フロント板と前記バック板とが、それぞれ別体で形成されており、
前記フロント板と前記バック板の一端部に、前記フロント板と前記バック板のいずれ一方に凸部、他方に凹部が設けられ、前記凸部と前記凹部の嵌合により前記フロント板と前記バック板の一端部が連結されていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
前記側壁部は、当該側壁部の厚さ方向の厚さが徐変する厚さ変化部が形成されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項6又は11記載の放射線画像撮影装置において、
前記厚さ変化部は、高さ方向の高さが3.0[mm]以上且つ前記側壁部の厚さ方向の幅が3.0[mm]以上の範囲で厚さが徐変する形状であることを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影装置によれば、1ショット長尺撮影における後方の放射線画像撮影装置の映り込みに対して撮像画像への影響を容易に低減することが可能となる。
第一の実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 第一の実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置の構成を示す断面図である。 図3(A)は第一の実施形態に係る筐体のフロント板を放射線入射面とは逆側の面から見た部分平面図、図3(B)は図3(A)におけるA−A線に沿った断面図、図3(C)は凸条部の高さ変化部の他の例を示す断面図、図3(D)は凸条部の高さ変化部のさらなる他の例を示す断面図である。 第一の実施形態に対する比較例に係る筐体のフロント板を放射線入射面とは逆側の面から見た部分平面図である。 図5(A)は筐体のフロント板の一端部におけるX−Z平面に沿った断面図、図5(B)は図5(A)の他の例を示す断面図である。 図6(A)は第一の実施形態に係る筐体の側壁部をフロント板と別体で形成した例を示すY−Z平面に沿った断面図、図6(B)は筐体の側壁部をフロント板と別体で形成し、高さ変化部を側壁部を一体で形成した例を示すY−Z平面に沿った断面図、図6(C)は筐体の側壁部をフロント板と別体で形成し、高さ変化部をフロント板を一体で形成した例を示すY−Z平面に沿った断面図である。 図7(A)は第二の実施形態に係る筐体のフロント板を放射線入射面とは逆側の面から見た部分平面図、図7(B)は他の例を示す部分平面図である。 図8(A)は第三の実施形態に係る筐体のフロント板に垂直な方向に沿った断面図、図8(B)は筐体の他の例を示す断面図、図8(C)は筐体のさらなる他の例を示す断面図である。 図9(A)は第四の実施形態に係る筐体のフロント板に垂直な方向に沿った断面図、図9(B)は筐体の他の例を示す断面図、図9(C)は筐体のさらなる他の例を示す断面図である。 図10(A)は第五の実施形態に係る筐体のフロント板を放射線入射面とは逆側の面から見た部分平面図、図10(B)は図10(A)におけるB−B線に沿った断面図、図10(C)は凸条部が高さ変化部を有していない例を示す部分平面図である。 図11(A)は1ショット長尺撮影用の撮影台の構成例を表す図であり、図11(B)は1ショット長尺撮影用の撮影台の別の構成例を表す図である。 1ショット長尺撮影における放射線画像撮影装置と放射線画像撮影装置と重複部分の断面図である。
[第一の実施形態]
以下、本発明に係る可搬型放射線画像撮影装置の第一の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、可搬型放射線画像撮影装置を、単に放射線画像撮影装置という場合がある。また、以下では、放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、放射された放射線を可視光等の他の波長の電磁波に変換して電気信号を得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することが可能である。
[放射線画像撮影装置の回路構成等について]
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影装置の回路構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。図1に示すように、放射線画像撮影装置1には、後述するセンサー基板51(後述する図2参照)上に複数の放射線検出素子7が二次元状(マトリクス状)に配列されている。
そして、各放射線検出素子7には、バイアス線9が接続されており、バイアス線9やそれらの結線10を介してバイアス電源14から逆バイアス電圧が印加される。また、各放射線検出素子7には、スイッチ素子としてTFT(Thin Film Transistor)8が接続されており、TFT8は信号線6に接続されている。
また、走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aから供給されたオン電圧とオフ電圧がゲートドライバー15bで切り替えられて走査線5の各ラインL1〜Lxに印加される。そして、各TFT8は、走査線5を介してオフ電圧が印加されるとオフ状態になり、放射線検出素子7と信号線6との導通を遮断して、電荷を放射線検出素子7内に蓄積させる。また、走査線5を介してオン電圧が印加されるとオン状態になり、放射線検出素子7内に蓄積された電荷を信号線6に放出させる。
各信号線6は、読み出しIC16内の各読み出し回路17にそれぞれ接続されている。そして、信号値Dの読み出し処理の際に、ゲートドライバー15bから走査線5のあるラインLにオン電圧が印加されると、TFT8がオン状態になり、放射線検出素子7から電荷がTFT8や信号線6を介して読み出し回路17に流れ込み、増幅回路18で、流れ込んだ電荷の量に応じた電圧値が出力される。
相関二重サンプリング回路(図1では「CDS」と記載されている。)19は、増幅回路18から出力された電圧値をアナログ値の信号値Dとして読み出して出力する。このように、本実施形態では、読み出しIC16の各読み出し回路17は、照射された放射線の線量に応じて各放射線検出素子7内で発生した電荷を信号値Dとして読み出すようになっている。
そして、増幅回路18から出力された信号値Dはアナログマルチプレクサー21を介してA/D変換器20に順次送信され、A/D変換器20でデジタル値の信号値Dに順次変換されて記憶手段23に順次保存される。そして、本実施形態では、走査駆動手段15のゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧が順次印加しながら上記の読み出し処理を行うことで、全ての放射線検出素子7から信号値Dが読み出されるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。
制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NAND型フラッシュメモリー等で構成される記憶手段23や、リチウムイオンキャパシター等で構成される内蔵電源24が接続されている。また、制御手段22には、前述したアンテナ29やコネクター27を介して外部と無線方式や有線方式で通信を行うための通信部30が接続されている。
また、制御手段22は、上記のように、バイアス電源14から各放射線検出素子7への逆バイアス電圧の印加を制御したり、走査駆動手段15や読み出し回路17等の動作を制御して、上記の放射線検出素子7からの信号値Dの読み出し処理を行わせたり、読み出された信号値Dを記憶手段23に保存したり、或いは、保存された信号値Dを、通信部30を介して外部に転送する等の制御を行うようになっている。
[可搬型放射線画像撮影装置の構成等について]
図2は、本実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置の構成を示す断面図である。放射線画像撮影装置1は、図2に示すように、筐体40内にセンサーパネルSP(TFTパネル等ともいう。)が収納されて構成されている。なお、図2では、放射線画像撮影装置1が、放射線が照射される放射線入射面41Aが図中下側になるように配置された状態で表されている。また、以下では、特に明言した場合を除いて、放射線画像撮影装置1における上下方向について、放射線画像撮影装置1を図2の状態に配置した場合に基づいて説明する。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1の筐体40は、主に、略矩形状の平板状に形成された放射線入射面41Aとその外周縁に立設された側壁部41B、41Cとを有するフロント板41と、略平板状に形成されたバック板42とで形成されている。上記バック板42とフロント板41とは、結合されて箱形を呈している。
なお、筐体40の構造については、より詳細に後述する。
一方、本実施形態では、センサーパネルSPは、以下のようにして形成されている。なお、以下では、各基板等におけるフロント板41の放射線入射面41Aに対向する側の面(すなわち図中下側の面)を表面、バック板42に対向する側の面(すなわち図中上側の面)を裏面という。
センサーパネルSPは、放射線を遮蔽する鉛等の図示しない金属層を有する基台50を備えている。そして、基台50の表面側には、ガラス基板等で構成されるセンサー基板51が配設されている。そして、センサー基板51の表面には、前述した複数の放射線検出素子7等が二次元状に配列されている。
また、ガラス基板等で構成されるシンチレーター基板54の一方側の面には、シンチレーター55が形成されている。そして、本実施形態では、シンチレーター55と各放射線検出素子7とが対向するようにセンサー基板51とシンチレーター基板54とが配置され、各放射線検出素子7やシンチレーター55等の外側の部分でセンサー基板51とシンチレーター基板54とが図示しない接着剤により貼り付けられている。
そして、センサー基板51上に配線された信号線6(図1参照)等は、読み出しIC16等のチップがフィルム上に組み込まれたフレキシブル回路基板56と接続されており、フレキシブル回路基板56は、基台50の裏面側に引き回されてPCB基板57等に接続されている。
そして、PCB基板57には、前述した制御手段22や記憶手段23(図1参照)等の回路や電子部材等(以下、まとめて電子機器58という。)が配設されている。なお、図2では、電子機器58がPCB基板57の表面側に配置された状態が記載されているが、電子機器58をPCB基板57の裏面側に(或いは表面側と裏面側の両方に)配置してもよい。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置1では、以上のようにしてセンサーパネルSPが形成されている。そして、電子機器58がセンサーパネルSPの裏面側すなわちバック板42側に配設されているため、バック板42を取り外すだけで(すなわちセンサーパネルSPを筐体40から取り出さなくても)電子機器58にアクセスでき、電子機器58の交換等を容易に行うことができるようになっている。
また、図2に示すように、シンチレーター基板54とフロント板41との間にはスペーサー60が配設されている。また、本実施形態では、読み出しIC16とバック板42との間には熱伝導部材61が配設されており、読み出しIC16で発生した熱をバック板42側に伝導してバック板42から装置外に放熱させるようになっている。また、読み出しIC16とセンサーパネルSPの基台50との間には断熱部材62が配設されており、読み出しIC16で発生した熱がセンサーパネルSP側に伝わることを防止するようになっている。
[筐体の詳細構造]
次に、図3(A)〜図3(D)に基づいて筐体40の構造について詳細に説明する。図3(A)は筐体40のフロント板41を放射線入射面41Aとは逆側の面(以下、裏面とする)から見た部分平面図であり、図3(B)は図3(A)のA−A線に沿った断面図である。
筐体40を構成するフロント板41及びバック板42は、いずれも平面視で長方形状であり、同一サイズである。
筐体40のバック板42は、フロント板41に形成された後述する四つの側壁部41B,41Cによって囲繞されて形成された矩形の開口部を閉塞する蓋として機能する。
なお、図3(A)及び図3(B)に示すように、フロント板41の長辺に沿った方向をX方向、短辺に沿った方向をY方向、フロント板41に垂直な方向をZ方向として以下の説明を行う。
なお、前述した複数の放射線検出素子7は、X方向とY方向とに並ぶように配列されている。
筐体40のフロント板41は、前述したように、平面視で矩形であり、四方を取り囲むようにその四辺に沿って側壁部41B,41Cがフロント板41からバック板42側に向かって垂直に立設されている。一対の側壁部41Bは、その長手方向がフロント板41の短辺、即ち、Y方向に沿っており、一対の側壁部41Cは、その長手方向がフロント板41の長辺、即ち、X軸方向に沿っている。
なお、図3(A)に示した側壁部41B,41Cはその構造を明確に示すために、実物よりも厚さを厚くして図示している。
フロント板41と四つの側壁部41B,41Cは、同一材料から一体的に形成されている。好ましい材料としては、フロント板41及びバック板42は、アルミニウム合金、マグネシウム合金又は繊維強化樹脂(GFRP[Glass fiber reinforced plastics]やCFRP[carbon-fiber-reinforced plastic]等)等のような放射線の吸収率が低く、筐体としてある程度の強度を得ることが可能な材料が挙げられる。但し、フロント板41の放射線入射面41Aの放射線の入射する範囲については、放射線が良好に透過するCFRP等で形成することが望ましい。
フロント板41の短辺に沿った一方の側壁部41Bは、Y方向に沿って複数の凸条部45が形成されている。
この凸条部45は、側壁部41Bの内側壁面からセンサーパネルSP側に突出し、当該側壁部41Bの高さ方向に沿って一様に突出し、Z方向に沿った略レール状を呈している。
側壁部41Bの内側壁面に凸条部45を設ける目的としては、例えば、バック板42をフロント板41に固定するためのネジのネジ穴を形成するのに側壁部41Bが薄過ぎる場合に、凸条部45を形成して、部分的に側壁部41Bの厚みを増やす部位を形成する場合や、側壁部41Bを補強するために凸条部45を形成する場合、或いは、センサーパネルSPに設けられたフレキシブル回路基板56が側壁部41B側に突出するので互いの接触を回避するために側壁部41Bに複数の凹部を形成した結果、凹部と凹部との間に凸条部が形成される場合もある。従って、凸条部45を形成する目的については限定されないが、本実施形態では、フレキシブル回路基板56との接触を回避する複数の凹部により形成された凸条部45をネジ穴45aの形成にも利用した場合を例示する。
また、上記凸条部45は、側壁部41Bの長手方向(Y方向)の両側の側面部451の全高に渡って、側壁部41Bの高さ方向(Z方向)の高さが徐変する高さ変化部46が形成されている。この高さ変化部46は、Y方向の位置変化に伴いZ方向について高さ変化を生じる表面形状を有しており、具体的には図3(B)に示すように、X−Z平面に対してX軸回りに傾動させた傾斜面であって、Y方向に沿って凸条部45から離れるにつれてフロント板41からの高さが低くなる方向に傾斜した傾斜面を有している。なお、この凸条部45の側面部451には、全高に渡って高さ変化部46が形成されているので、X−Z平面に平行となる部分は残っていない(後述する図3(C)、図3(D)は高さ方向の一部に高さ変化部46A,46Bが形成されて側面部451にX−Z平面に平行となる部分が残っている例を示している)。
1ショット長尺撮影を行うため、図11(A)又は図11(B)のように、複数の放射線画像撮影装置1の一端部を前後に重ねて配置した場合に、凸条部45が形成された側壁部41Bが他の放射線画像撮影装置1の前側になると、凸条部45が方向の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込む。
仮に、図4に示すように、上記高さ変化部46を凸条部45に形成しなかった場合には、凸条部45の側面部451は、全体的にX方向に平行且つフロント板41に対して垂直な面となる。その結果、側面部451を境界としてY方向の一方(図示左側)と他方(図示右側)とで側壁部41Bの全高に相当する高低差が生じ、信号強度が大きく生じた側面部451の画像の写り込みが生じることになる。
しかしながら、高さ変化部46を設けた場合には高さが徐々に変化しているので、信号強度もY方向について徐々に変化した側面部451の画像が写り込むこととなる。信号強度差が大きく写り込み画像が鮮明になる程、補正が困難になるが、信号強度が徐々に変化した写り込み画像であれば、補正はより容易に行うことが可能となる。
図3(C)と図3(D)は高さ変化部46の他の例(46A,46Bとする)を示している。これらの高さ変化部46A,46Bのように、側壁部41Bの高さ方向について一部の範囲で形成しても良いが、側壁部41Bとフロント板41を一体化して形成する場合には、側壁部41Bにおけるフロント板41側の端部に高さ変化部46A,46Bを形成することが一体成形に適しており、望ましい。
図3(C)のように、X軸方向から見た高さ変化部46Aの断面形状は、凹んだ円弧形状であり、側壁部41Bの側面部451とフロント板41の裏面とを滑らかに連接する湾曲面を有している。
また、図3(D)のように、X軸方向から見た高さ変化部46Bの形状は、高さ変化部46と同様に、側面部451から離れるにつれてフロント板41からの高さが低くなる方向に傾斜した傾斜面を有している。
また、高さ変化部46Aと高さ変化部46Bは、いずれも、Z方向の高さHを1.5[mm]以上とし、Y方向の幅を1[mm]以上とすることが望ましい。なお、Z方向の高さの上限値は、側壁部41Bの全高と等しい高さであり、Y方向の幅の上限値は大きい程高さ変化が小さくなるのでより望ましいが、現実的には、例えば、隣り合う凸条部45と干渉しない範囲、より合理的には、凸条部45の形成する目的に応じて判断すべきである(例えば、フレキシブル回路基板56との干渉を避けるための凹状部を形成した結果、凸条部45が形成された場合には、フレキシブル回路基板56との干渉を生じない範囲とすべきである)。
一方、放射線画像撮影装置1の筐体40の寸法がJIS規格に従う場合、筐体40の全体的なZ方向の厚さは15[mm]に対して+1[mm]且つ-2[mm]の範囲内となり、側壁部41Bの高さはこの範囲からフロント板41及びバック板42の厚さを減じた値となる。例えば、フロント板41及びバック板42の厚さを1[mm]とした場合には、側壁部41Bの高さは概ね13[mm]程度となる。なお、この値は参考値である。
このような、側壁部41Bに対して、上記数値範囲に従う高さ変化部46A又は46Bを有する凸条部45を形成した場合、側面部451を境界とするY方向の一方(図示左側)と他方(図示右側)との高低差を低減し、側面部451の写り込み画像の信号強度差を低減して、その補正をより容易に行うことが可能となる。
また、前述したように、バック板42のX方向の一端部は、一方の側壁部41Bに形成された凸条部45に形成されたネジ穴45aを利用してネジ43によりフロント板41に連結されている。なお、ネジに限らず、リベット、ピン、インサートナット等の部材を利用してもよい。
そして、ネジ43は、フロント板41及びバック板42と同様に、アルミニウム合金、マグネシウム合金又は繊維強化樹脂(GFRPやCFRP等)等のような放射線の吸収率が低く、ある程度の強度を得ることが可能な材料から形成されている。なお、これらの材料のいずれかであればよく、フロント板41やバック板42と一致していなくともよい。
また、前述したように、1ショット長尺撮影を行うため、図11(A)又は図11(B)のように、前側の放射線画像撮影装置1の一端部のみが後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じる場合には、フロント板41の短辺に沿った他方の側壁部41Bについては、各凸条部45に高さ変化部46を形成しなくとも良いが、一方の側壁部41Bと同様に各凸条部45に高さ変化部46を形成してもよい。
[第一の実施形態の技術的効果]
上記放射線画像撮影装置1の筐体40は、側壁部41Bの凸条部45のY方向の両側の側面部451の全高にわたって、Z方向の高さが徐変する高さ変化部46が形成されているので、側面部451を境界とするY方向の両側における高さ変化量を低減することができる。従って、放射線画像撮影装置の端部同士を重ねて1ショット長尺撮影を行い、側壁部41Bの凸条部45が後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じた場合に、凸条部45の側面部451のY方向の両側における高低差に起因する信号強度の差を低減することができ、撮像画像データに対する補正をより容易に行うことが可能となる。
1ショット長尺撮影に基づく放射線画像データは、その取得後、画像処理装置により、ソフトウェア的な補正処理が行われる。即ち、後方の放射線画像撮影装置1による放射線画像データに対して、前方の放射線画像撮影装置1の重複部分における構造物成分の除去並びに構造物に起因するY方向に沿った横筋成分の除去を行うための補正処理が行われる。
構造物成分の除去を行うための補正処理は、被写体の存在しない状態での1ショット長尺撮影により取得されたキャリブレーション用画像から、前方の放射線画像撮影装置1の重複部分における構造物成分画像データを抽出し、ここから、さらに、構造物に写り込みによる各画素の信号強度の低下を補正する画素値からなる未調整の補正用データを作成すると共に、各画素ごとに個別の係数を乗じて調整された調整後の補正用データを作成する。そして、この補正用データによって、被写体を撮像した放射線画像データに対する補正を行い、構造物成分の除去が行われる。
また、前方の放射線画像撮影装置1の重複部分には、筐体の側壁部分のエッジなどにより、Y方向に沿って広範囲にわたって筋状の写り込みが生じ易いため、横筋成分の除去を行うための補正処理が行われる。この補正処理は、横筋の発生領域に対して、ローパスフィルター等により水平方向(Y方向)に沿って平滑化処理が行われる。
このように、1ショット長尺撮影による放射線画像データに対しては、構造物成分の除去並びに構造物に起因するY方向に沿った横筋成分の除去を行うための補正処理が行われることから、前方の放射線画像撮影装置1の重複部分における写り込み画像については、概ね効果的に除去することができるが、垂直方向(X方向)に沿った縦筋の成分は、除去し切れないおそれがある。
1ショット長尺撮影による前方の放射線画像撮影装置1の重複部分の写り込みが生じる領域はY方向に沿った長尺の領域であること、また、写り込みによって生じるY方向に沿った横筋成分は、Y方向に長い筋である場合が多いこと、等の理由により、横筋成分の除去を行うための補正処理を行った場合には、効率的に写り込み成分の除去を行うことができる。一方、垂直方向(X方向)については、放射線画像撮影装置1の重複部分の写り込みが生じる領域はX方向については幅が狭く、写り込みによって生じるX方向に沿った縦筋成分は長さも短いので、効率的に写り込み成分の除去を行うことができないことから、縦筋成分の除去を行うための補正処理は通常は実行されない。
このような理由により、凸条部45の側面部451のような側壁部41Bの長手方向に対して垂直な方向(X方向)に沿った筋状の画像成分はソフトウェアによる補正に適さないが、上記放射線画像撮影装置1では、凸条部45の側面部451に高さ変化部46が形成されているので、側面部451のY方向の両側における高低差に起因する信号強度の差を低減することができ、補正する前段階の放射線画像データにおいて、側面部451の画像成分を鮮明に際立つ状態を回避することができるので、上記のような補正環境であっても、効果的に補正することが可能であり、撮像画像への影響を十分に抑えることが可能である。
特に、高さ変化部46を、Z方向(高さ方向)の高さが1.5[mm]以上且つY方向(側壁部41Bの長手方向)の幅が1[mm]以上の範囲で高さで徐変する形状としているので、側壁部41Bの高さが一般的に採り得る範囲内(11〜16[mm]程度)である場合に、側面部451の高低差によるY方向の両側における信号強度の差を低減することができ、撮像画像データに対する補正を容易に行うことが可能となる。
また、放射線画像撮影装置1の筐体40において、フロント板41とバック板42とを連結するネジ43をアルミニウム合金、マグネシウム合金又は繊維強化樹脂を形成材料としているので、筐体40と同様に、放射線の吸収率が低い材料から形成されることとなり、放射線画像撮影装置の端部同士を重ねて1ショット長尺撮影を行い、ネジ43が後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じた場合に、ネジ43の周囲との信号強度の差を低減することができ、撮像画像データに対する補正をより容易に行うことが可能となる。
[凹凸構造を用いたバック板の連結]
前述したフロント板41の短辺に沿った一方の側壁部41Bには、高さ変化部46を有する複数の凸条部45を形成し、アルミニウム合金、マグネシウム合金又は繊維強化樹脂等からなるネジ43でバック板42を連結しているが、これに限られない。
例えば、バック板42のX方向の一端部とフロント板41の一方の側壁部41Bとの間に凹凸構造を形成し、この凹凸構造によりネジ43を使用することなく相互間を連結しても良い。
即ち、図5(A)に示すように、バック板42のX方向の一端部に、側壁部41Bの外側に位置し、X方向に沿って当該側壁部41Bの外側面に向かって突出した凸部421が形成されており、側壁部41Bの外側面にはX方向に沿って凸部421に対して凹んだ凹部411Bが形成されている。なお、この凸部421と凹部411Bとは、バック板42及びフロント板41のY方向のほぼ全幅に渡って形成しても良いし、Y方向に沿って複数箇所に形成しても良い。
また、図3(A)又は図3(B)のように、1ショット長尺撮影時に、X方向の一端部のみが後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じる場合には、バック板42のX方向の他端部側(写り込みを生じない方の端部)はネジで側壁部41Bに連結することができる。また、写り込みを生じないので,この場合のネジは放射線の吸収率の高い鉄等の金属からなるネジを使用できる。
バック板42をフロント板41に装着する際には、バック板42のX方向の一端部において、凸部421をフロント板41の凹部411Bに挿入する。これにより、凸部421が凹部411Bに嵌合して、バック板42の一端部が固定される。
そして、バック板42の他端部を前述したネジによりフロント板41の他方の側壁部41Bに固定する。これにより、バック板42は、凸部421を引き抜く方向に移動できなくなり、凹凸構造とネジとの協働により、フロント板41とバック板42とを効果的に連結することができる。
なお、バック板42の凸部421は、図5(B)に示すように、側壁部41Bの内側に位置し、X方向に沿って当該側壁部41Bの内側面に向かって突出する構造としても良い。その場合、側壁部41Bの内側面にX方向に沿って凸部421に対して凹んだ凹部411Bを形成する。この場合、バック板42の凸部421を嵌合させる方向が逆となるが、この場合も、ネジとの協働により、バック板42をフロント板41に効果的に連結することができる。
また、図5(A)と図5(B)のいずれの場合も、フロント板41側に凸部を設け、バック板42側に凹部を設けてもよい。
上記のように、放射線画像撮影装置1の筐体40のフロント板41とバック板42の一端部に、凹部411Bと凸部421とをそれぞれ設け、凹部411Bと凸部421の嵌合によりフロント板41とバック板42の一端部を連結する構造とした場合であって、前述した凸条部45がネジ穴を形成するための厚みを確保するために設けられていた場合には、凹凸構造により、フロント板41とバック板42を締結するためのネジやリベット等の締結部材を設置する必要がなくなるので、ネジ穴を形成するための凸条部45も不要とすることができる。このため、凹凸構造を有する側壁部41Bが後方の放射線画像撮影装置に映り込む配置で1ショット長尺撮影を行うことにより、凸条部45の側面部451による垂直方向(X方向)に沿った縦筋の成分の発生をなくすことができ、撮像画像データに対する補正をより容易に行うことが可能となる。
一方、凸条部45が、ネジ穴を形成するためではなく、フレキシブル回路基板56を回避するための凹部の形成に伴って形成されている場合には、凹凸構造により凸条部45をなくすことができないが、ネジ穴及びネジ43を不要とすることが可能である。従って、これらに対する撮像画像の補正を不要とすることができる。また、フロント板41とバック板42の連結作業を極めて容易に行うことが可能となる。
[その他]
高さ変化部46を有する凸条部45を短辺に沿った側壁部41Bに形成した場合を例示したが、1ショット長尺撮影の際に、長辺に沿った側壁部41Cを他の放射線画像撮影装置1と重ねる場合には、側壁部41C側に高さ変化部46を有する凸条部45を形成することが望ましい。或いは、いずれにも対応できるように両方の側壁部41B,41Cに凸条部45を形成してもよい。
また、高さ変化部46を有する凸条部45をX方向の両側の側壁部41Bに設けてもよい。これにより、1ショット長尺撮影の際に、放射線画像撮影装置1の両端部が他の放射線画像撮影装置1の前方に配置される場合でも写り込み画像の補正を容易に行うことが可能となる。また、1ショット長尺撮影の際に、放射線画像撮影装置1の一端部のみが他の放射線画像撮影装置1の前方に配置される場合であっても、いずれの端部に凸条部45が形成されているかを確認する作業を不要とし、また、端部の間違いによる写り込み撮影を低減することが可能となる。
また、側壁部41B、41Cをフロント板41と一体的に形成する場合を例示したが、図6(A)に示すように、側壁部41B、41Cとフロント板とを別体で形成し、これらを同一又は異なる材料で形成し、フロント板41と側壁部41B、41Cとを接着剤等で接合してもよい。
また、その場合、図6(B)に示す高さ変化部46Bのように、当該高さ変化部46Bをフロント板41側に一体的に設けてもよいし、図6(C)に示す高さ変化部46Bのように、当該高さ変化部46Bを側壁部41B側に一体的に設けてもよい(高さ変化部46Aの場合も同様である)。これらによってそれぞれの部品形状を簡略化し、トータルの生産コストが低くできる場合がある。
また、側壁部41B、41Cをフロント板41と一体的に形成する場合を例示したが、側壁部41B、41Cをバック板42と一体的に形成しても良い。その場合には、高さ変化部46,46A,46BはいずれもY方向に沿って凸条部45から離れるにつれてバック板42からの高さが低くなる方向に傾斜し、高さ変化部46A,46Bについてはバック板42側に形成することが望ましい。
また、その場合も、図6(A)〜図6(C)のように、側壁部41B、41Cをバック板42と別体として接着しても良いし、高さ変化部46A,46Bを側壁部41B又はバック板42と一体的に形成しても良い。
また、筐体40として、フロント板41とバック板42とが別部材で形成されるいわゆる箱形のものを例示したが、フロント板41とバック板42を一対の側壁部で一体的に連結した筒状の筐体にも、高さ変化部46を有する凸条部45を形成しても良い。筒状の筐体の場合には筐体の両端の開口部にも別部材からなる一対の側壁部を取り付ける構成となるが、1ショット長尺撮影の際に、他の放射線画像撮影装置1と重ねて配置される側壁部に高さ変化部46を有する凸条部45を形成すべきである。
また、アルミニウム合金、マグネシウム合金又は繊維強化樹脂等の放射線の吸収率が低い材料を形成材料とする部材としてネジ43を例示しているが、ネジ43に限らず、1ショット長尺撮影の際に写り込みを生じ得る他の部材、例えば、補強材等についても、放射線の吸収率が低い材料で形成しても良い。
[第二の実施形態]
前述した第一の実施形態では、放射線画像撮影装置1の筐体40の凸条部45の両側の側面部451の向きが、Z方向から見てX方向に沿っている場合を例示したが、この向きについては変更可能である。
以下、図7(A)及び図7(B)に基づいて、Z方向から見た向きを変更した側面部を備える凸条部について説明する。
なお、この第二の実施形態に示す放射線画像撮影装置は、以下に説明する構成以外の構成については、前述した第一の実施形態の放射線画像撮影装置1と同一であることから、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図7(A)に凸条部45Dのように、そのY方向の両側の側面部451DのZ方向から見た向きは、X方向に対して傾斜していてもよい。即ち、両側の側面部451Dは、いずれも、凸条部45Dが突出する方向に向かうにつれて、凸条部45DのY方向の幅が狭くなる方向に傾斜している。
また、図7(A)における符号46Dは、凸条部45Dのフロント板41側の端部に形成された高さ変化部である。
これにより、凸条部45Dが1ショット長尺撮影の際に、他の放射線画像撮影装置1と重ねて配置されて、後方の放射線画像撮影装置1に写り込みを生じた場合であっても、凸条部45Dの側面部451Dに沿ったラインはX方向に沿った画像とはならないことから、その補正を容易且つ効果的に行うことが可能となる。
また、図7(B)に凸条部45Eのように、そのY方向の両側の側面部451EのZ方向から見た形状を円弧状とすることにより、側面部451EをX方向に対して傾斜させてもよい。この場合、両側の側面部451Eは、いずれも、凸条部45Eが突出する方向に向かうにつれて、X方向に対して徐々に傾斜が大きくなっている。
また、図7(B)における符号46Eは、凸条部45Eのフロント板41側の端部に形成された高さ変化部である。
これにより、凸条部45Eが1ショット長尺撮影の際に、他の放射線画像撮影装置1と重ねて配置されて、後方の放射線画像撮影装置1に写り込みを生じた場合にも、凸条部45Dと同様に凸条部45Eの側面部451Eに沿ったラインはX方向に沿った画像とはならないことから、その補正を容易且つ効果的に行うことが可能となる。
[第三の実施形態]
図8(A)に示すように、前述した第一の実施形態又は第二の実施形態のいずれかの特徴を備える筐体40の側壁部41B又は41Cのいずれか一方又は両方に対して、側壁部41B又は41Cの厚さ方向の厚さが徐変する厚さ変化部47Fを形成してもよい。
この厚さ変化部47Fは、側壁部41B又は41Cの内側面(筐体40の内側となる面)において、Z方向の全高に渡って形成されており、側壁部41B又は41Cにおけるバック板42側の端部からフロント板41に向かうにつれて、その厚さ方向(側壁部41Bの場合にはX方向、側壁部41Cの場合にはY方向)の厚さが徐々に増加している。
なお、この第三の実施形態に示す放射線画像撮影装置は、厚さ変化部47F以外の構成については、前述した第一の実施形態又は第二の実施形態の放射線画像撮影装置1と同一であり、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
このように、側壁部41B又は41Cの内側面に厚さ変化部47Fを設けることにより、側壁部41B又は41Cの内側面を境界とするX方向又はY方向における高さ変化量を低減することができ、放射線画像撮影装置の端部同士を重ねて1ショット長尺撮影を行い、側壁部41B又は41Cが後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じた場合に、側壁部41B又は41Cの内側面のX方向又はY方向における高低差に起因する信号強度の差を低減することができ、撮像画像データに対する補正をより容易に行うことが可能となる。
図8(B)と図8(C)は厚さ変化部47Fの他の例(47G,47Hとする)を示している。これらの厚さ変化部47G,47Hのように、側壁部41B又は41Cの高さ方向について一部の範囲で形成しても良い。
図8(B)のように、側壁部41B又は41Cの長手方向から見た厚さ変化部47Gの断面形状は、凹んだ円弧形状であり、側壁部41B又は41Cの内側面とフロント板41の裏面とを滑らかに連接する湾曲面を有している。
また、図8(C)のように、側壁部41B又は41Cの長手方向から見た厚さ変化部47Hの断面形状は、フロント板41に近づくにつれて側壁部41B又は41Cの厚さが厚くなる方向に傾斜した傾斜面を有している。
また、厚さ変化部47Gと厚さ変化部47Hは、いずれも、Z方向の高さHを3.0[mm]以上とし、厚さ方向の幅Wを3.0[mm]以上とすることが望ましい。なお、Z方向の高さHの上限値は、側壁部41B又は41Cの全高と等しい高さであり、厚さ方向の幅Wの上限値は大きい程高さ変化が小さくなるのでより望ましいが、現実的には、筐体40の内部容積の低下を許容できる範囲に応じて判断すべきである。
放射線画像撮影装置1の筐体40の寸法がJIS規格に従う場合、側壁部41B又は41Cの高さは概ね13[mm]程度となることは前述した通りである。
このような、側壁部41B又は41Cに対して、上記数値範囲に従う厚さ変化部47G,47Hを形成した場合、側壁部41B又は41Cの内側面を境界とするX方向又はY方向の一方と他方との高低差を低減し、信号強度が大きく生じた、側壁部41B又は41Cの写り込み画像の信号強度差を低減して、その補正をより容易に行うことが可能となる。
なお、側壁部41B又は41Cの写り込む範囲は、前述した凸条部45よりも広いので、高低差を低減する効果がより高い数値範囲が選択されている。
[第四の実施形態]
図9(A)に示すように、前述した第一〜第三の実施形態のいずれかの特徴を備える筐体40の側壁部41B又は41Cのいずれか一方又は両方に対して、側壁部41B又は41Cの厚さ方向の厚さが徐変する厚さ変化部47Iを形成してもよい。
この厚さ変化部47Iは、側壁部41B又は41Cの外側面(筐体40の外側となる面)において、Z方向の全高に渡って形成されており、側壁部41B又は41Cにおけるフロント板41側の端部からバック板42に向かうにつれて、その厚さ方向(側壁部41Bの場合にはX方向、側壁部41Cの場合にはY方向)の厚さが徐々に増加している。
なお、この第四の実施形態に示す放射線画像撮影装置は、厚さ変化部47I以外の構成については、前述した第一の実施形態、第二の実施形態又は第三の実施形態の放射線画像撮影装置1と同一であり、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
このように、側壁部41B又は41Cの外側面に厚さ変化部47Iを設けることにより、側壁部41B又は41Cの外側面を境界とするX方向又はY方向における高さ変化量を低減することができ、放射線画像撮影装置の端部同士を重ねて1ショット長尺撮影を行い、側壁部41B又は41Cが後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じた場合に、側壁部41B又は41Cの外側面のX方向又はY方向における高低差に起因する信号強度の差を低減することができ、撮像画像データに対する補正をより容易に行うことが可能となる。
図9(B)と図9(C)は厚さ変化部47Iの他の例(47J,47Kとする)を示している。これらの厚さ変化部47J,47Kのように、側壁部41B又は41Cの高さ方向について一部の範囲で形成しても良い。
図9(B)のように、側壁部41B又は41Cの長手方向から見た厚さ変化部47Jの断面形状は、凸となる円弧形状であり、側壁部41B又は41Cの外側面とフロント板41の表面とを滑らかに連接する湾曲面を有している。
また、図9(C)のように、側壁部41B又は41Cの長手方向から見た厚さ変化部47Kの断面形状は、フロント板41に近づくにつれて側壁部41B又は41Cの厚さが薄くなる方向に傾斜した傾斜面を有している。
また、厚さ変化部47Jと厚さ変化部47Kもまた、Z方向の高さHを3.0[mm]以上とし、厚さ方向の幅Wを3.0[mm]以上とすることが望ましい。なお、Z方向の高さHの上限値は、側壁部41B又は41Cの全高と等しい高さであり、厚さ方向の幅Wの上限値は大きい程高さ変化が小さくなるのでより望ましいが、現実的には、筐体40の外部形状や寸法について定めたJISのような規格に許容される範囲に応じて判断すべきである。
放射線画像撮影装置1の筐体40の寸法がJIS規格に従う場合、側壁部41B又は41Cの高さは概ね11〜16[mm]程度となることは前述した通りである。
このような、側壁部41B又は41Cに対して、上記数値範囲に従う厚さ変化部47J,47Kを形成した場合、側壁部41B又は41Cの外側面を境界とするX方向又はY方向の一方と他方との高低差を低減し、信号強度が大きく生じた、側壁部41B又は41Cの写り込み画像の信号強度差を低減して、その補正をより容易に行うことが可能となる。
なお、側壁部41B又は41Cの写り込む範囲は、前述した凸条部45よりも広いので、これらの厚さ変化部47J,47Kの場合も、高低差を低減する効果がより高い数値範囲が選択されている。
[第五の実施形態]
図10(A)及び図10(B)に示すように、筐体40の一つの側壁部41B、具体的には、1ショット長尺撮影において、前側に配置される場合に後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じる側壁部41Bのみについて、アルミニウム合金、マグネシウム合金又は繊維強化樹脂等のような放射線の吸収率が低い材料から形成し、筐体40のそれ以外の部分については放射線の吸収率が高い他の材料(例えば、強度が得られやすい材料や安価な材料等)で形成しても良い(但し、フロント板41の放射線の照射領域は放射線の透過性の良好な材料で形成する)。
また、その場合、側壁部41Bに形成される凸条部45及び高さ変化部46も側壁部41Bと同一材料とすることが望ましい。
これにより、放射線画像撮影装置の端部同士を重ねて1ショット長尺撮影を行い、側壁部41B及び凸条部45が後側の放射線画像撮影装置1の撮像画像に写り込みを生じた場合でも、その影響を低減し、撮像画像データに対する補正をより容易に行うことが可能となる。
また、側壁部41B及び凸条部45を放射線の吸収率が低い材料から形成した場合には、凸条部45の側面部451がX方向に沿った成分で写り込んだ場合でも,その影響を低減できるので、図10(C)に示すように、凸条部45の側面部451には高さ変化部46を形成しなくとも良い。
また、第二〜第四の実施形態の場合にも、写り込みを生じる側壁部41B及び凸条部45については、それらのみを上述した放射線の吸収率が低い材料から形成してもよい。側壁部41Bに形成される構成(厚さ変化部47F〜47K)も同様である。
1 放射線画像撮影装置
22 制御手段
40 筐体
41 フロント板
41A 放射線入射面
41B 側壁部
41C 側壁部
42 バック板
43 ネジ
45,45D,45E 凸条部
46,46A,46B 高さ変化部
47F,47G,47H,47I,47J,47K 変化部
50 基台
51 センサー基板
54 シンチレーター基板
55 シンチレーター
56 フレキシブル回路基板
56 フレキシブル回路基板
57 基板
58 電子機器
411B 凹部
421 凸部
451,451D,451E 側面部
SP センサーパネル

Claims (12)

  1. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
    前記側壁部は、当該側壁部の内側壁面から突出し、当該側壁部の高さ方向に沿って一様に突出した凸条部を有し、
    前記凸条部における前記側壁部の長手方向の両側の側面部に、前記高さ方向の高さが徐変する高さ変化部が形成されていることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記高さ変化部は、前記高さ方向の高さが1.5[mm]以上且つ前記側壁部の長手方向の幅が1[mm]以上の範囲で高さが徐変する形状であることを特徴とする請求項1記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記凸条部における前記側壁部の長手方向の両側の側面部は、前記高さ方向から見た形状が、前記側壁部の長手方向に垂直となる方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1又は2記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記筐体と前記筐体に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記凸条部が形成された前記側壁部と、前記凸条部が形成された前記側壁部に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記側壁部には、前記筐体の内側となる面に、当該側壁部の厚さ方向の厚さが徐変する厚さ変化部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
    前記筐体と前記筐体に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  8. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
    一つの前記側壁部と、前記一つの側壁部に装備された部材とが、それぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化樹脂のいずれかを形成材料とすることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  9. 前記フロント板と前記バック板とが、それぞれ別体で形成されており、
    前記フロント板と前記バック板の一端部に、前記フロント板と前記バック板のいずれ一方に凸部、他方に凹部が設けられ、前記凸部と前記凹部の嵌合により前記フロント板と前記バック板の一端部が連結されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  10. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
    前記フロント板と前記バック板とが、それぞれ別体で形成されており、
    前記フロント板と前記バック板の一端部に、前記フロント板と前記バック板のいずれ一方に凸部、他方に凹部が設けられ、前記凸部と前記凹部の嵌合により前記フロント板と前記バック板の一端部が連結されていることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  11. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント板と、当該フロント板とは反対側のバック板と、側壁部とを有する放射線画像撮影装置において、
    前記側壁部は、当該側壁部の厚さ方向の厚さが徐変する厚さ変化部が形成されていることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  12. 前記厚さ変化部は、高さ方向の高さが3.0[mm]以上且つ前記側壁部の厚さ方向の幅が3.0[mm]以上の範囲で厚さが徐変する形状であることを特徴とする請求項6又は11記載の放射線画像撮影装置。
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