JP2017201272A - 医療用液体の液面検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 医療用の液体が僅かに傾いた場合にも液体を高精度に検出でき、液体の液面の微細な変化を検出等できる医療用液体の液面検出装置を提供する。【解決手段】 貯蔵バッグ1に貯えられた薬液3の液面の変化を検出し、薬液3の液面の変化の検出により、貯蔵バッグ1の交換時期を報知する装置であり、貯蔵バッグ1に貯えられた薬液3の変化に伴う静電容量の変化を検出する静電容量センサ10と、静電容量センサ10が検出した静電容量の変化から薬液3の液面の変化を検出し、検出した検出値を用いた取扱情報信号を生成・送信する検出ユニット20と、取扱情報信号に応じた内容を報知するコンピュータ機器50とを備え、静電容量センサ10を、貯蔵バッグ1に貼着されて鉛直方向に指向する屈曲可能な光透過性の基材11と、基材11のXY方向に配列される光透過性の複数の検出電極とから形成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電解質液や薬液、体液等からなる医療用液体の液面検出装置に関するものである。
従来における点滴装置は、図示しないが、例えば点滴液の充填された点滴ボトルと、この点滴ボトルの下部に接続される専用のチューブと、このチューブに接続されて患者の静脈内に留置される注射針とを備え、点滴液を点滴ボトルからチューブ及び注射針を介して患者に少量ずつ投与し、患者の体液や栄養を管理するようにしている(特許文献1、2、3、4、5参照)。点滴ボトルは、所定の樹脂やガラス等により、点滴液の液面や量を周囲から把握できるよう透明に形成される。
ところで、点滴ボトルの点滴液は、通常は液面や残量が看護師の目視により把握されるが、点滴装置を使用する場所が複数(例えば、医療施設の診察室と待合室、診察室と点滴室、医療施設と自宅等)の場合、看護師の担当する患者が複数人の場合、看護師が担当する患者から離れて他の医療補助業務に従事している場合等には、液面や残量の把握・管理に手間と人手を要する。これらの手間と人手は、近年の患者数の増加と看護師の不足に鑑み、好ましくないので、削減が強く求められている
そこで、従来においては、看護師の手間と人手を省くため、点滴装置の点滴液の液面や残量を把握し、点滴ボトルの交換時期を報知する点滴報知装置が提案されている(特許文献1参照)。この点滴報知装置は、図示しないが、点滴装置の点滴ボトルの周壁下部に貼着されて点滴液の液面の変化に伴う静電容量の変化を検出する横長の静電容量センサと、この静電容量センサが検出した静電容量の変化から点滴液の液面の低下を検出する検出手段と、この検出手段の検出を受けて報知信号を生成する報知手段とを備えて構成されている。
実開平5‐79440号公報 特開平10‐104041号公報 特開平11‐047270号公報 特開平10‐174716号公報 特開平8‐10323号公報 特開2010‐025727号公報 特表2015‐513678号公報
従来における点滴報知装置は、以上のように構成され、点滴ボトルの周壁下部に静電容量センサが単に貼着されるに止まるので、例えば点滴ボトルや点滴液が僅かに傾いた場合には、点滴液を正確に検出できないおそれがある。また、点滴液の液面の大まかな変化を検出することができるものの、点滴ボトルが空寸前になる等、点滴ボトル中の点滴液が極端に減少した場合等には、点滴液の液面の細かい変化を検出することができないおそれがある。さらに、点滴ボトルの周壁下部に小型の静電容量センサが貼着されるだけなので、点滴ボトルから徐々に減少する点滴液を検出することはできるものの、ボトル中に増加して貯えられる尿等の検出はきわめて困難である。
本発明は上記に鑑みなされたもので、医療用の液体が僅かに傾いた場合にも液体を高精度に検出することができ、液体の液面の微細な変化を検出することのできる医療用液体の液面検出装置を提供することを目的としている。また、貯蔵体中の液体の増減に拘わらず、液体を適切に検出できる医療用液体の液面検出装置の提供を他の目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、貯蔵体に貯えられた医療用の液体の液面の変化を検出し、この液体の液面の変化の検出により、貯蔵体の交換時期を報知する装置であって、
貯蔵体に貯えられた医療用の液体の変化に伴う静電容量の変化を検出する静電容量センサと、この静電容量センサが検出した静電容量の変化から液体の液面の変化を検出し、この検出した検出値を用いた取扱情報信号を生成する検出手段と、取扱情報信号に応じた内容を報知する報知手段とを含み、
静電容量センサが、貯蔵体の周壁に設けられて鉛直方向に指向する屈曲可能な光透過性の基材と、この基材のXY方向に配列される光透過性の複数の検出電極とから形成されることを特徴としている。
なお、貯蔵体と静電容量センサとに光透過性がそれぞれ付与され、
静電容量センサが検出した静電容量の変化から液体の液面の変化を検出し、この検出した検出値を用いた取扱情報信号を生成して送信する検出手段と、少なくとも検出手段からの取扱情報信号を受信する通信手段と、この通信手段が受信した取扱情報信号に応じた内容を報知する報知手段とを含むことができる。
また、静電容量センサと検出手段とに電力を供給する独立電源を含むと良い。
また、検出手段に発電素子を設け、この発電素子から静電容量センサと検出手段とに電力を供給するようにしても良い。
また、貯蔵体の周壁と静電容量センサとを粘着して静電容量センサを保護する光透過性の保護シートを含むと良い。
また、静電容量センサを被覆する光透過性のシールド層を含むと良い。
また、検出手段は、検出値からなる取扱情報信号と、検出値に貯蔵体に関する識別情報を組み合わせた取扱情報信号の少なくともいずれかを生成することが可能である。
また、検出手段は、静電容量センサが検出した静電容量の変化から液体の液面の変化を検出する検出部と、少なくとも貯蔵体交換用の基準値を記録するデータ記録部と、検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較し、この比較結果に応じて検出値を取扱情報信号に生成する演算処理部とを備えることもできる。
また、検出手段は、静電容量センサが検出した静電容量の変化から液体の液面の変化を検出する検出部と、少なくとも貯蔵体交換用の基準値と貯蔵体に関する識別情報とを記録するデータ記録部と、検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較するとともに、検出値に貯蔵体に関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する演算処理部とを備えることができる。
また、検出手段の演算処理部には、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値未満の場合には、検出値を取扱情報信号に生成する機能を実現させることができる。
また、検出手段の演算処理部には、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値以上の場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵体に関する識別情報を組み合わせて第一の取扱情報信号に生成する機能、比較した結果、検出値が基準値未満となった場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵体に関する識別情報を組み合わせて第二の取扱情報信号を生成する機能を実現させることができる。
また、検出手段の演算処理部には、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値以上の場合には、検出値を取扱情報信号に生成する機能を実現させることができる。
また、検出手段の演算処理部には、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値未満の場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵体に関する識別情報を組み合わせて第一の取扱情報信号に生成する機能、比較した結果、検出値が基準値以上となった場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵体に関する識別情報を組み合わせて第二の取扱情報信号を生成する機能を実現させることができる。
ここで、特許請求の範囲における貯蔵体は、光透過性を有するのであれば、ガラス製、樹脂製、可撓性の有無を特に問うものではなく、医療用の液体が増加するタイプでも良いし、減少するタイプでも良い。貯蔵体に関する識別情報には、少なくとも貯蔵体の整理番号、貯蔵体を用いる者の個人情報、貯蔵体を用いる場所や施設の情報等が含まれる。また、医療用の液体には、少なくとも各種の電解質液、栄養剤、薬液、血液、腹水、尿等の体液が含まれ、色彩の有無を問わない。また、貯蔵体と静電容量センサとは、別々でも良いし、一体構成でも良い。
静電容量センサは、自己容量型、相互容量型、これらを切り替え可能な組み合わせ型のいずれでも良い。また、検出手段には、報知手段と通信手段のうち、少なくとも報知手段に取扱情報信号を送信する通信部を設けることができる。この検出手段には、送信する機能の他、受信する機能を付与することができる。
通信手段には、取扱情報信号を受信する機能の他、取扱情報信号を受信して解析する機能、検出手段が受信機能を有する場合には、検出手段に所定の情報を送信する機能等を付与することが可能である。また、通信手段と報知手段とは、別々でも良いし、一体でも良い。報知手段は、単数でも良いが、複数でも良く、複数の場合には、その一部を貯蔵体やその近傍に設け、検出ユニットに接続することが可能である。
本発明によれば、貯蔵体の鉛直方向に静電容量センサが設けられ、この静電容量センサの複数の検出電極がXY方向に並んで縦横に広い検出範囲を有するので、例え貯蔵体や医療用の液体が傾いた場合にも、静電容量の変化から液体を高精度に検出することができる。また、貯蔵体の下方に複数の検出電極中、最下位の検出電極を位置させることができるので、貯蔵体中の医療用の液体が極端に減少した場合にも、液体の液面の微細な変化を高精度に検出することができる。
また、貯蔵体の上下部間に縦長の静電容量センサが位置するので、貯蔵体から徐々に減少する医療用の液体を検出できる他、貯蔵体中に増加して貯えられる液体等も検出することが可能となる。
本発明によれば、医療用の液体が僅かに傾いた場合にも、液体を高精度に検出することができ、液体の液面の微細な変化をも検出することができるという効果がある。また、貯蔵体中の液体の増減に拘わらず、液体を適切に検出することができるという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、貯蔵体と静電容量センサとがそれぞれ光透過性を有するので、例え貯蔵体から離れていても、医療用の液体の液面や量等を視覚的に把握することができる。また、例え検出手段と、通信手段及び報知手段とが離れていても、取扱情報信号の内容に応じた内容を無線通信により報知することができる。したがって、看護師等と患者とが離れていても、看護師等に貯蔵体の交換情報を報知することができる。
請求項3記載の発明によれば、静電容量センサと検出手段とに、コンセントを要しない電池等の独立電源が給電するので、医療用の液体使用時における患者の移動等に支障を来すことが少ない。
請求項4記載の発明によれば、保護シートが光透過性を有し、貯蔵体の医療用液体の観察の障害となることが少ないので、貯蔵体の周囲から医療用液体の液面や量を簡単に把握することが可能になる。また、貯蔵体に静電容量センサを取り付けたり、取り外したりする際、弱粘着性の保護シートを利用すれば、継続的な粘着が期待できるので、静電容量センサの取り付け取り外しが容易となる。また、保護シートを複数として静電容量センサを挟めば、優れた耐候性、耐水性、耐寒性等を得ることができ、しかも、静電容量センサに外部から塵埃等が付着して検出誤差が生じるのを防ぐことが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、シールド層が光透過性を有し、貯蔵体の医療用液体の観察の障害となることが少ないので、貯蔵体の周囲から医療用液体の液面や量を簡易に把握することができる。また、静電容量センサと各種導体とが接近する場合、シールド層が寄生静電容量の影響を低減し、静電容量の不要な変化を抑制するので、医療用液体の液面変化の正確な検出が期待できる。
請求項6記載の発明によれば、検出値からなる取扱情報信号に応じた内容を報知すれば、貯蔵体の交換情報を知らせることができるので、貯蔵体の特定が容易となる。また、検出値に貯蔵体の識別情報を組み合わせた取扱情報信号に応じた内容を報知すれば、貯蔵体の交換情報の他、交換を要する貯蔵体の識別情報をも具体的に報知することができるので、貯蔵体の特定がきわめて容易となる。したがって、貯蔵体を使用する者が複数人存在する場合、看護師が担当する患者から離れて他の業務に従事している場合等にも、貯蔵体を誤って交換するのを防ぐことができる。
本発明に係る医療用液体の液面検出装置の実施形態を模式的に示す全体説明図である。 本発明に係る医療用液体の液面検出装置の実施形態における貯蔵バッグ、静電容量センサ、検出ユニット、及び電池の関係を模式的に示す正面説明図である。 本発明に係る医療用液体の液面検出装置の実施形態における貯蔵バッグを模式的に示す横断面説明図である。 本発明に係る医療用液体の液面検出装置の第2の実施形態における静電容量センサを模式的に示す平面説明図である。 本発明に係る医療用液体の液面検出装置の第3の実施形態における静電容量センサを模式的に示す平面説明図である。 本発明に係る医療用液体の液面検出装置の第4の実施形態における検出ユニットを模式的に示す説明図である。 本発明に係る医療用液体の液面検出装置の第5の実施形態を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る医療用液体の液面検出装置の第6の実施形態を模式的に示す斜視説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における医療用液体の液面検出装置は、図1ないし図3に示すように、光透過性を有する点適用の貯蔵バッグ1と、この貯蔵バッグ1中の薬液3の変化に伴う静電容量の変化を検出する光透過性の静電容量センサ10と、この静電容量センサ10が検出した静電容量の変化から薬液3の液面の変化を検出し、この検出した検出値を用いた取扱情報信号を生成・送信する検出ユニット20と、静電容量センサ10と検出ユニット20用の電池30と、検出ユニット20からの取扱情報信号を受信する通信装置40と、この通信装置40が受信した取扱情報信号に応じた内容を報知するコンピュータ機器50とを備え、薬液3の液面変化の検出により、貯蔵バッグ1の交換時期を報知する装置である。
貯蔵バッグ1は、例えば所定の樹脂シートを用いて上下左右の周縁部がヒートシールされた縦長の袋形に形成され、周縁部以外の部分が正面略矩形の充填領域2に区画形成されるとともに、この充填領域2に、静電容量センサ10の測定対象となる導電性の薬液3が無菌的に充填されており、圧力を作用させる観点から、キャスター付きのスタンド4の上端部にフックを介し着脱自在に吊持される。この貯蔵バッグ1は、周囲から薬液3の液面や量を把握できるよう、柔軟性や強度に優れる軟質ポリ塩化ビニル、耐寒性に優れる安価なポリエチレン、耐熱性に優れるポリプロピレン、耐衝撃性に優れるポリオレフィン等の樹脂シートを用いて透明の単層構造あるいは二層構造に形成される。
貯蔵バッグ1の充填領域2上方に位置する正面略半楕円形の上部中央には図2に示すように、スタンド4のフックに貫通係止される貫通口5が穿孔され、貯蔵バッグ1の充填領域2下方に位置する正面略半楕円形の下部中央には、充填領域2の薬液3を流出させる細長い専用のチューブ6が着脱自在に接続されており、このチューブ6の先端部には、患者7の静脈内に留置される翼状針や留置針等の注射針が接続される。
チューブ6は、例えば貯蔵バッグ1と同様の材料により屈曲可能な透明に形成され、途中に、薬液3が滴下する拡径のチャンバー8が装着されており、このチャンバー8により、薬液3中の微小な気泡が除去されるとともに、時間当たりの注入量が測定される。また、貯蔵バッグ1の周壁外面、例えば正面壁外面には、製品名、薬液3の組成や量、製造会社の名称等の印刷されたラベルが剥離可能に貼着され、このラベルには、患者7の個人情報等が必要に応じて後から記載される。
なお、本実施形態ではスタンド上端部のフックに貯蔵バッグ1を交換可能に吊持させるが、この貯蔵バッグ1を必要に応じ、ベッド、車椅子、患者7の衣服等に交換可能に取り付けることもできる。
静電容量センサ10は、図2や図3に示すように、貯蔵バッグ1の周壁、例えば背面壁に対向して鉛直方向に指向する屈曲可能な光透過性の基材11と、この基材11の表面に形成される光透過性の複数の検出電極14とを備えた自己容量型に形成され、貯蔵バッグ1の背面壁外面に基材11が光透過性の保護シート16を介し着脱自在に粘着される。
基材11は、例えば化学的・物理的高機能性に加え、優れた品質の安定性・均一性を有する薄く透明な縦長のポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムからなり、貯蔵バッグ1の充填領域2の全部、大部分、あるいは一部に対向する大きさに形成される。この基材11は、少なくとも貯蔵バッグ1の充填領域2の上端部から下端部に亘る長さに調整される。また、基材11の周縁部、例えば側部には矩形の接続突片12が形成され、この接続突片12が検出ユニット20に着脱自在に接続される。
基材11の貯蔵バッグ1の周壁に対向しない裏面には、静電容量センサ10を被覆する光透過性のシールド層13が選択的に積層される(図3参照)。このシールド層13は、所定の導電材料、例えば網目構造を有する銀や銅等のメッシュ、導電性ポリマー、カーボンナノチューブ、カーボンナノバッド、カーボンナノファイバー、ITO等で略シート形に形成されて導電性を有し、静電容量センサ10の裏面側に導体(例えば、医師や看護師の導電性の筆記具、医療機器等)が接近した場合に、静電容量が変化して薬液3の液面変化の正確な検出に支障を来すのを防止するよう機能する。
複数の検出電極14は、電気的に連接して一列に並ぶ検出電極列を備え、この検出電極列が基材11表面のX方向あるいはY方向に複数配列されており、各検出電極14が正面菱形に形成されて貯蔵バッグ1の非接触の薬液3との間に静電容量を形成する。この複数の検出電極14は、薬液3の液面の微細な変化を検出できるよう、最上位の検出電極14が充填領域2の上端部に位置し、最下位の検出電極14が充填領域2の下端部に位置する。
検出電極列あるいは検出電極14の端部には細長い導電ライン15が接続され、この導電ライン15が基材11表面の周縁部から接続突片12の端部まで屈曲しながら伸長され、この接続突片12の端部に揃えられた導電ライン15の端部が検出ユニット20に着脱自在に接続される。検出電極14と導電ライン15とは、光透過性を有する導電材料、例えば導電性ポリマー、カーボンナノチューブ、カーボンナノバッド、カーボンナノファイバー等によりスクリーン印刷される。また、十分に細い(例えば0.3mm程度)光不透過性の材料、具体的には、銀や銅等の金属材料で印刷法、エッチング法、蒸着法等の手法で形成された微細線やメッシュ製等でも良い。
保護シート16は、弱粘着性を有する柔軟なシリコーン製の透明シートからなり、静電容量センサ10の基材11の表裏両面のうち、少なくとも基材11の表面、好ましくは基材11の表裏両面に着脱自在に粘着され、静電容量センサ10に外部から塵埃が付着して誤差が生じるのを有効に防止する(図3参照)。基材11の裏面に保護シート16が粘着される場合、この基材11の裏面の保護シート16に導電性のシールド層13が積層して粘着される。この弱粘着性の保護シート16は、検出ユニット20や電池30の着脱にも利用することが可能である。
なお、貯蔵バッグ1の薬液3と静電容量センサ10の複数の検出電極14との間に形成される静電容量は、貯蔵バッグ1の薬液3が減少して静電容量センサ10の複数の検出電極14から離れ、薬液3と対向する複数の検出電極14の対向数が減少すると、減少する。この静電容量の減少により、検出ユニット20が検出する検出値の値も低下する。
検出ユニット20は、例えば静電容量センサ10の接続突片12に着脱自在に接続される外部入力部と、静電容量センサ10が検出した静電容量の変化から薬液3の液面の変化を検出する検出部と、少なくとも貯蔵バッグ1交換用の基準値と貯蔵バッグ1に関する識別情報とを記録するデータ記録部と、検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較したり、検出値に貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する演算処理部と、生成された取扱情報信号を通信装置40に送信する無線通信部とを備え、貯蔵バッグ1の背面壁外面に粘着シートを介し着脱自在に粘着されて静電容量センサ10に近接する。
データ記録部は、そのメモリーにRAMとROMとを備え、RAMが検出部の検出値や投薬履歴等を記録したり、演算処理部の作業領域として機能する。また、メモリーのROMには、貯蔵バッグ1を交換するための基準値と貯蔵バッグ1に関する識別情報とが記録される。基準値は、過去の貯蔵バッグ1の使用実績、交換実績、貯蔵バッグ1と静電容量センサ10との組み合わせ試験等により予め設定される。また、貯蔵バッグ1に関する識別情報としては、貯蔵バッグ1の整理番号、貯蔵バッグ1を用いる患者7の個人情報(氏名、性別、年齢等)、貯蔵バッグ1を取り扱う医師や看護師名等があげられる。
演算処理部は、CPUがデータ記録部のRAMを作業領域としてデータ記録部のROMに記憶された所定のプログラムを読み込むことにより、コンピュータとして所定の機能を実現する。具体的には、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値未満となった場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する機能を実現する。
取扱情報信号は、検出値に貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせても良いが、必要性に乏しいのであれば、組み合わせなくても良い。この場合、演算処理部は、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値未満の場合には、検出値をそのまま取扱情報信号とする機能を実現する。
また、取扱情報信号は、種類の異なる複数の信号でも良い。この場合、演算処理部は、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値以上の場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて貯蔵バッグ1の交換不要を示す第一の取扱情報信号を生成する機能、比較した結果、検出値が基準値未満となった場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて貯蔵バッグ1の交換を示す第二の取扱情報信号を生成する機能を実現する。
無線通信部は、通信装置40と通信可能に接続され、演算処理部により生成された取扱情報信号を無指向性のアンテナにより、通信装置40に送信する。この無線通信部のアンテナとしては、無指向性の他、通信距離を延長可能な高利得の指向性タイプや安価なマッチ棒タイプ等が選択的に採用される。
電池30は、例えば使用場所を選ばないコードの不要な独立したボタン電池や太陽電池等からなり、貯蔵バッグ1の背面壁外面に粘着シートを介し着脱自在に粘着されて静電容量センサ10と検出ユニット20とに近接する。この電池30は、静電容量センサ10と検出ユニット20とに電気的に接続され、これらに電力をそれぞれ給電するよう機能する。
通信装置40は、コンピュータ機器50に接続され、医療施設の看護師常駐場所や患者7と契約した警備会社等に設置される。この通信装置40には、取扱情報信号を受信する機能の他、取扱情報信号の受信に基づき、医師や看護師の携帯機器に所定の情報信号(例えば、呼び出し音や警告音等)を送信する機能、検出ユニット20が受信機能を有する場合には、検出ユニット20に所定の情報信号を送信する機能等が必要に応じて付与される。
コンピュータ機器50は、例えば公知のコンピュータ装置がディスプレイ51と接続され、通信装置40に接続されるとともに、医療施設の看護師常駐場所や患者7と契約した警備会社等に設置される。このコンピュータ機器50には、例えば専用のソフトウェアがインストールされ、通信装置40が取扱情報信号を受信した場合には、通信装置40が受信した取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とを報知する。この報知の具体例としては、ディスプレイ51による文字表示、文字の点滅表示、音声表示、ブザーによる警報、又はこれらの組み合わせ等があげられる。
なお、取扱情報信号が複数の場合、コンピュータ機器50は、通信装置40が受信した取扱情報信号の種類に応じた内容を報知する。例えば、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではなく、第一の取扱情報信号を通信装置40が受信した場合、コンピュータ機器50は、貯蔵バッグ1の交換不要情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とを報知する。これに対し、貯蔵バッグ1が交換時期にあり、第二の取扱情報信号を通信装置40が受信した場合、コンピュータ機器50は、貯蔵バッグ1の交換情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とを報知する。
上記構成において、例えば医療施設の看護師常駐場所の看護師が貯蔵バッグ1を使用する患者7から離れて他の医療補助業務に従事したい場合等には、貯蔵バッグ1に静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30を取り付け、通信装置40とコンピュータ機器50とをそれぞれ起動した後、貯蔵バッグ1の薬液3の投与を開始すれば良い。
すると、薬液3は、貯蔵バッグ1からチューブ6、チャンバー8、及び注射針を順次経由して患者7に少量ずつ投与され、患者7の体液や栄養が管理される。貯蔵バッグ1の薬液3が徐々に減少し、薬液3の液面が低下していくと、薬液3と静電容量センサ10との間の静電容量が徐々に減少し、この静電容量の減少が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の減少が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の減少から薬液3の液面の低下を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の薬液3の残量が未だ十分の場合には、検出値が基準値以上となる。この場合、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないので、取扱情報信号が生成されず、検出ユニット20から通信装置40に取扱情報信号が送信されない。
薬液3の投与中、電池30が静電容量センサ10と検出ユニット20とに給電するので、スタンド4を手にした患者7の移動に支障を来すことがない。また、患者7の移動に伴い、静電容量センサ10と各種導体が接近することがあるが、この場合、シールド層13が寄生静電容量の影響を低減し、静電容量の不要な変化を防止するので、薬液3の液面変化の正確な検出が期待できる。
薬液3が長時間投与され、貯蔵バッグ1の薬液3が大幅に減少すると、薬液3と静電容量センサ10との間の静電容量が大幅に減少し、この静電容量の大幅な減少が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の大幅な減少が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の大幅な減少から薬液3の液面の大幅な低下を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の薬液3が殆ど無い場合には、検出値が基準値未満となる。この場合、貯蔵バッグ1が交換時期なので、演算処理部が検出値にデータ記録部の貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせることにより取扱情報信号が生成され、この取扱情報信号が無線通信部から通信装置40に送信される。
通信装置40が取扱情報信号を受信すると、この通信装置40が受信した取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換と貯蔵バッグ1に関する識別情報とがコンピュータ機器50のディスプレイ51により表示される。このディスプレイ表示により、他の医療補助業務に従事している看護師は、貯蔵バッグ1が交換時期であることを把握し、貯蔵バッグ1を交換することができる。
貯蔵バッグ1の交換に際しては、貯蔵バッグ1から静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30をそれぞれ取り外し、新たな貯蔵バッグ1に静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30を再び取り付ければ良い。こうすれば、静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30を廃棄することなく、再利用することができる。この際、静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30の着脱に弱粘着性の保護シート16を利用すれば、継続的な粘着が期待できるので、静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30の取り付け取り外しが実に容易となる。
貯蔵バッグ1の薬液3の残量が未だ十分の場合にも、コンピュータ機器50のディスプレイ51に表示したいときには、取扱情報信号を第一、第二の取扱情報信号に分割すれば良い。この場合、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないが、演算処理部が検出値にデータ記録部の貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせることにより、第一の取扱情報信号が生成され、この第一の取扱情報信号が無線通信部から通信装置40に送信される。
通信装置40が第一の取扱情報信号を受信すると、この通信装置40が受信した第一の取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換不要情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とがコンピュータ機器50のディスプレイ51に連続して表示される。このディスプレイ表示により、他の医療補助業務に従事している看護師は、使用中の貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないと把握することができ、他の医療補助業務に継続して従事することができる。
薬液3が長時間投与され、貯蔵バッグ1の薬液3が大幅に減少すると、薬液3と静電容量センサ10との間の静電容量が大幅に減少し、この静電容量の大幅な減少が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の大幅な減少が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の大幅な減少から薬液3の液面の大幅な低下を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の薬液3が殆ど無い場合には、検出値が基準値未満となる。この場合、貯蔵バッグ1が交換時期なので、演算処理部が検出値にデータ記録部の貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせることにより第二の取扱情報信号が生成され、この第二の取扱情報信号が無線通信部から通信装置40に送信される。
通信装置40が第二の取扱情報信号を受信すると、この通信装置40が受信した第二の取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換と貯蔵バッグ1に関する識別情報とがコンピュータ機器50のディスプレイ51により表示される。このディスプレイ表示により、他の医療補助業務に従事している看護師は、貯蔵バッグ1が交換時期であることを把握し、貯蔵バッグ1を交換することができる。
上記構成によれば、貯蔵バッグ1の充填領域2の上下両端部間に静電容量センサ10が粘着され、この静電容量センサ10の複数の検出電極14がXY方向に配列されて縦横に広い検出範囲を有するので、例え貯蔵バッグ1や薬液3が僅かに傾いた場合にも、薬液3を正確に検出することができる。また、充填領域2の下端部に最下位の検出電極14が位置するので、貯蔵バッグ1が空寸前になる等、貯蔵バッグ1中の薬液3が極端に減少した場合にも、薬液3の液面の微細な変化を高精度に検出することができる。
また、静電容量センサ10の基材11が可撓性を有するので、例え貯蔵バッグ1の周壁が湾曲しても、貯蔵バッグ1の周壁に静電容量センサ10を隙間なく密着させ、静電容量の変化を高精度に検出することができる。また、貯蔵バッグ1の交換情報の他、交換を要する貯蔵バッグ1の識別情報が報知されるので、貯蔵バッグ1を確実に特定することができる。したがって、例え貯蔵バックを使用する患者7が複数人存在しても、患者7を取り違えたり、貯蔵バッグ1を錯誤により交換するのを確実に防止することができる。
また、充填領域2の上下両端部間に縦長の静電容量センサ10が位置するので、貯蔵バッグ1から徐々に減少する薬液3を検出できる他、貯蔵バッグ1中に増加して貯えられる尿等も検出することが可能となる。また、シリコーン樹脂製の保護シート16を複数枚として静電容量センサ10を挟持させるようにすれば、優れた耐候性、耐水性、耐寒性を得ることが可能になる。さらに、自己容量方式の静電容量センサ10を使用するので、検出電極14のパターン配列が実に容易となり、しかも、コストの削減が大いに期待できる。
次に、図4は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、静電容量センサ10の各検出電極14Aを平面菱形ではなく、平面矩形に形成するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、検出電極14・14Aのパターンの多様化を図ることができるのは明白である。
次に、図5は本発明の第3の実施形態を示すもので、この場合には、静電容量センサ10の光透過性の基材11を上下方向に相対向する第一、第二の基材11に分割し、第一の基材11の表面に複数の送信電極17を配列するとともに、第二の基材11の表面に複数の受信電極18を配列し、静電容量センサ10を、送信電極17と受信電極18との間に電界を発生させてその電界の変化を検出する相互容量型に形成するようにしている。
第一の基材11の表面には、同形の第二の基材11が透明の粘着シート等を介して積層粘着され、この第二の基材11の表面には、透明の保護カバーが覆着されており、この保護カバーの表面には、光透過性の保護シート16が着脱自在に粘着される。
複数の送信電極17は、第一の基材11の表面Y方向に所定の間隔で配列され、各送信電極17が光透過性の導電材料により第一の基材11のX方向に指向する細長い平面略帯形に形成される。各送信電極17には、検出ユニット20のパルス発生回路から電界発生用の駆動パルスが印加されるが、この駆動パルスの印加により、受信電極18との間に電界が発生する。複数の受信電極18は、第二の基材11の表面X方向に所定の間隔で配列され、各受信電極18が光透過性の導電材料により第二の基材11のY方向に指向する細長い平面略帯形に形成される。
このような静電容量センサ10は、送信電極17にパルス発生回路から駆動パルスが印加され、送信電極17と受信電極18との間に電界が発生した後、貯蔵バッグ1の薬液3が接近する場合(薬液3の残量が未だ十分の場合)には、電界の一部が薬液3側に移り、受信電極18で検知する電界が減少するとともに、静電容量も減少するので、この静電容量の減少を捉えて薬液3の接近を検出するよう機能する。これに対し、貯蔵バッグ1の薬液3が減少して離れる場合(薬液3の残量が不十分の場合)には、電界と共に静電容量が増加するので、この静電容量の増加を捉えて薬液3の液面低下を検出する。
上記構成において、例えば医療施設の看護師常駐場所の看護師が貯蔵バッグ1を使用する患者7から離れて他の医療補助業務に従事したい場合等には、貯蔵バッグ1に静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30を取り付け、通信装置40とコンピュータ機器50とをそれぞれ起動した後、貯蔵バッグ1の薬液3の投与を開始すれば良い。
すると、薬液3は、貯蔵バッグ1からチューブ6、チャンバー8、及び注射針を順次経由して患者7に少量ずつ投与される。貯蔵バッグ1の薬液3が徐々に減少し、薬液3の液面が低下していくと、薬液3と静電容量センサ10との間の静電容量が徐々に増加し、この静電容量の増加が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の増加が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の増加から薬液3の液面の低下を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の薬液3の残量が未だ十分の場合には、検出値が基準値未満となる。この場合、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないので、取扱情報信号が生成されず、検出ユニット20から通信装置40に取扱情報信号が送信されない。
薬液3が長時間投与され、貯蔵バッグ1の薬液3が大幅に減少すると、薬液3と静電容量センサ10との間の静電容量が大幅に増加し、この静電容量の大幅な増加が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の大幅な増加が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の大幅な増加から薬液3の液面の大幅な低下を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の薬液3が殆ど無い場合には、検出値が基準値以上となる。この場合、貯蔵バッグ1が交換時期なので、演算処理部が検出値にデータ記録部の貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせることにより取扱情報信号が生成され、この取扱情報信号が無線通信部から通信装置40に送信される。
通信装置40が取扱情報信号を受信すると、この通信装置40が受信した取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とがコンピュータ機器50のディスプレイ51により表示される。このディスプレイ表示により、他の医療補助業務に従事している看護師は、貯蔵バッグ1を交換することができる。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、相互容量型の静電容量センサ10を使用するので、例え静電容量センサ10に各種の薬液3が付着しても、電界が殆ど変化しないので、悪影響を蒙ることがない。したがって、医療用の各種液体が付着するような厳しい環境でも、安心して静電容量センサ10を使用することができるのは明らかである。
また、自己容量型の静電容量センサ10を使用する場合、複数の検出電極14間にいわゆる「ゴースト」の発生することがあるが、相互容量型の静電容量センサ10を使用するので、ゴーストの発生を防止することができる。したがって、少ない端子数でも多数の検出電極14を形成することができる。
次に、図6は本発明の第4の実施形態を示すもので、この場合には、検出ユニット20をIoTシステムの超小型の無線モジュール21とし、この無線モジュール21のバッテリ部27を静電容量センサ10と無線モジュール21用の電池30とするようにしている。
無線モジュール21は、例えば静電容量センサ10の接続突片12に着脱自在に接続される外部入力部22と、静電容量センサ10が検出した静電容量の変化から薬液3の液面の変化を検出する検出部23と、少なくとも貯蔵バッグ1交換用の基準値と貯蔵バッグ1に関する識別情報とを記録するデータ記録部24と、検出部23の検出値とデータ記録部24の基準値とを比較したり、検出値に貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する演算処理部25と、生成された取扱情報信号を通信装置40に送信する無線通信部26と、静電容量センサ10に電力を給電するバッテリ部27とを一体に備え、日本国の1円硬貨よりも軽くて小さい平面略矩形に形成される。
無線モジュール21の演算処理部25は、例えば最大32MHzで動作する32bitのCPUを備え、このCPUがデータ記録部24のRAMを作業領域としてデータ記録部24のROMに記憶された所定のプログラムを読み込むことにより、コンピュータとして所定の機能を実現する。
具体的には、検出部23が検出した検出値とデータ記録部24に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値以上の場合には、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないと判断する機能、比較した結果、検出値が基準値未満となった場合には、貯蔵バッグ1が交換時期にあると判断する機能、検出値が基準値未満となった場合に、検出値にデータ記録部24に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する機能を実現する。
取扱情報信号を複数とする場合、検出部23が検出した検出値とデータ記録部24に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値以上の場合には、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないと判断する機能、検出値が基準値以上の場合に、検出値にデータ記録部24に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて貯蔵バッグ1の交換不要を示す第一の取扱情報信号を生成する機能、比較した結果、検出値が基準値未満となった場合には、貯蔵バッグ1が交換時期にあると判断する機能、検出値が基準値未満となった場合に、検出値にデータ記録部24に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて貯蔵バッグ1の交換を示す第二の取扱情報信号を生成する機能を実現する。
無線通信部26は、例えば無指向性のアンテナにより、通信装置40と2.4GHz帯の無線で通信可能に接続される。この無線通信部26のアンテナは、無指向性の他、指向性タイプ、マッチ棒タイプ、背を低く実装可能なワイヤタイプ、基板タイプ等が選択的に採用される。また、バッテリ部27は、例えば小型のボタン電池等からなり、電源から電力が接触方式あるいは非接触方式により給電される。電源は、特に限定されるものではなく、例えば医療施設の看護師常駐場所等に設置される。
無線モジュール21の取扱情報信号は通信装置40に受信され、この通信装置40が受信した取扱情報信号に応じた内容がコンピュータ機器50により報知されるが、無線モジュール21には、必要に応じ、報知手段としてLEDが電気的に接続される。このLEDは、例えば貯蔵バッグ1の背面壁外面に光透過性の保護シート16により着脱自在に粘着され、無線モジュール21が取扱情報信号を生成すると、点灯したり、点滅して貯蔵バッグ1の交換時期を患者7やその周囲の者に報知する。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、看護師だけではなく、患者7自身やその周囲の者にも貯蔵バッグ1の交換時期を知らせることができるので、貯蔵バッグ1の交換ミスを確実に防止することができる。また、無線モジュール21のバッテリ部27が電池30として機能するので、省スペース化が大いに期待できる。
次に、図7は本発明の第5の実施形態を示すもので、この場合には、貯蔵バッグ1を患者7の腹水60を採取するタイプとし、この貯蔵バッグ1の用途の変更に応じて検出ユニット20の構成を変更するようにしている。
貯蔵バッグ1は、例えば所定の樹脂シートを用いて上下左右の周縁部がヒートシールされた縦長の袋形に形成され、周縁部以外の部分が正面略矩形の充填領域2に区画形成されており、患者7が療養するベッド9の側壁等にフックを介し交換可能に吊持される。この貯蔵バッグ1の充填領域2には、患者7の腹水60がチューブ6Aを介して徐々に貯えられ、増加する。チューブ6Aは、貯蔵バッグ1の下部ではなく、貯蔵バッグ1の充填領域2の上部等に貫通して交換可能に接続される。
検出ユニット20は、例えば静電容量センサ10の接続突片12に着脱自在に接続される外部入力部と、静電容量センサ10が検出した静電容量の変化から腹水60の液面の変化を検出する検出部と、少なくとも貯蔵バッグ1交換用の基準値と貯蔵バッグ1に関する識別情報とを記録するデータ記録部と、検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較したり、検出値に貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する演算処理部と、生成された取扱情報信号を通信装置40に送信する無線通信部とを備え、貯蔵バッグ1の背面壁外面に粘着シートを介し着脱自在に粘着されて静電容量センサ10に近接する。
データ記録部は、そのメモリーにRAMとROMとを備え、RAMが検出部の検出値や投薬履歴等を記録したり、演算処理部の作業領域として機能する。また、メモリーのROMには、貯蔵バッグ1を交換するための基準値と貯蔵バッグ1に関する識別情報とが記録される。
演算処理部は、CPUがデータ記録部のRAMを作業領域としてデータ記録部のROMに記憶された所定のプログラムを読み込むことにより、コンピュータとして所定の機能を実現する。具体的には、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値以上となった場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する機能を実現する。
取扱情報信号は、検出値に貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせても良いが、必要性に乏しいのであれば、組み合わせなくても良い。この場合、演算処理部は、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値以上の場合には、検出値をそのまま取扱情報信号とする機能を実現する。
また、取扱情報信号は、種類の異なる複数の信号でも良い。この場合、演算処理部は、検出部が検出した検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較する機能、比較した結果、検出値が基準値未満の場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて貯蔵バッグ1の交換不要を示す第一の取扱情報信号を生成する機能、比較した結果、検出値が基準値以上となった場合に、検出値にデータ記録部に記録された貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせて貯蔵バッグ1の交換を示す第二の取扱情報信号を生成する機能を実現する。
上記構成において、例えば医療施設の看護師常駐場所の看護師が貯蔵バッグ1を使用する患者7から離れて他の医療補助業務に従事したい場合等には、貯蔵バッグ1に静電容量センサ10、検出ユニット20、及び電池30を取り付け、通信装置40と報知装置52とをそれぞれ起動した後、患者7の腹水60の採取を開始すれば良い。
すると、腹水60は、患者7の体内からチューブ6Aを経由して貯蔵バッグ1に採取され、患者7の体調が管理される。貯蔵バッグ1の腹水60が徐々に増加し、腹水60の液面が上昇していくと、腹水60と静電容量センサ10との間の静電容量が徐々に増加し、この静電容量の増加が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の増加が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の増加から腹水60の液面の上昇を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部に記録された基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の腹水60が未だ少量の場合には、検出値が基準値未満となる。この場合、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないので、取扱情報信号が生成されず、検出ユニット20から通信装置40に取扱情報信号が送信されない。
大量の腹水60が採取され、貯蔵バッグ1の腹水60が大幅に増加すると、腹水60と静電容量センサ10との間の静電容量が大幅に増加し、この静電容量の大幅な増加が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の大幅な増加が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の大幅な増加から腹水60の液面の大幅な上昇を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の腹水60が略一杯の場合には、検出値が基準値以上となる。この場合、貯蔵バッグ1が交換時期なので、演算処理部が検出値にデータ記録部の貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせることにより取扱情報信号が生成され、この取扱情報信号が無線通信部から通信装置40に送信される。
通信装置40が取扱情報信号を受信すると、この通信装置40が受信した取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とが報知装置52の音声表示や警報等により報知される。この報知により、他の医療補助業務に従事している看護師は、貯蔵バッグ1が交換時期であることを把握することができ、貯蔵バッグ1を交換することができる。
貯蔵バッグ1による腹水60の採取量が未だ少量の場合にも、報知装置52で報知したいときには、取扱情報信号を第一、第二の取扱情報信号に分割すれば良い。この場合、貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないが、演算処理部が検出値にデータ記録部の貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせることにより、第一の取扱情報信号が生成され、この第一の取扱情報信号が無線通信部から通信装置40に送信される。
通信装置40が第一の取扱情報信号を受信すると、この通信装置40が受信した第一の取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換不要情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とが報知装置52の音声表示等により報知される。この報知により、他の医療補助業務に従事している看護師は、使用中の貯蔵バッグ1が未だ交換時期ではないと把握することができ、他の医療補助業務に継続して従事することができる。
大量の腹水60が採取され、貯蔵バッグ1の腹水60が大幅に増加すると、腹水60と静電容量センサ10との間の静電容量が大幅に増加し、この静電容量の大幅な増加が静電容量センサ10に検出され、この静電容量センサ10が検出した静電容量の大幅な増加が検出ユニット20に出力される。
検出ユニット20は、検出部が静電容量の大幅な増加から腹水60の液面の大幅な上昇を検出し、演算処理部が検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較するが、貯蔵バッグ1の腹水60が略一杯の場合には、検出値が基準値以上となる。この場合、貯蔵バッグ1が交換時期なので、演算処理部が検出値にデータ記録部の貯蔵バッグ1に関する識別情報を組み合わせることにより第二の取扱情報信号が生成され、この第二の取扱情報信号が無線通信部から通信装置40に送信される。
通信装置40が第二の取扱情報信号を受信すると、この通信装置40が受信した第二の取扱情報信号に応じた内容、すなわち、貯蔵バッグ1の交換情報と貯蔵バッグ1に関する識別情報とが報知装置52の音声表示や警報等により報知される。この報知により、他の医療補助業務に従事している看護師は、貯蔵バッグ1が交換時期であることを把握し、貯蔵バッグ1を交換することができる。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、静電容量センサ10を点滴用の貯蔵バッグ1だけではなく、腹水採取用の貯蔵バッグ1にも利用することができるので、用途が広く、実に便利である。
次に、図8は本発明の第6の実施形態を示すもので、この場合には、貯蔵バッグ1Aを患者7の尿61を採取するボックスタイプとし、この貯蔵バッグ1Aの用途の変更に応じて検出ユニット20の構成を変更するようにしている。
貯蔵バッグ1Aは、例えば所定の樹脂を用いて光透過性の中空箱形に形成され、患者7が療養するベッド9の脇等に配置される。この貯蔵バッグ1の内部には、患者7の尿61がチューブ6Bを介して徐々に貯えられ、増加する。貯蔵バッグ1の周壁、例えば正面壁や側面壁の外面には、静電容量センサ10が保護シート16を介し着脱自在に粘着される。
検出ユニット20は、例えば静電容量センサ10の接続突片12に着脱自在に接続される外部入力部と、静電容量センサ10が検出した静電容量の変化から尿61の液面の変化を検出する検出部と、少なくとも貯蔵バッグ1A交換用の基準値と貯蔵バッグ1Aに関する識別情報とを記録するデータ記録部と、検出部の検出値とデータ記録部の基準値とを比較したり、検出値に貯蔵バッグ1Aに関する識別情報を組み合わせて取扱情報信号を生成する演算処理部と、生成された取扱情報信号を通信装置40に送信する無線通信部とを備え、貯蔵バッグ1Aの周壁外面に粘着シートを介し着脱自在に粘着されて静電容量センサ10に近接する。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、静電容量センサ10を点滴用や腹水用の貯蔵バッグ1だけではなく、尿61採取用の貯蔵バッグ1Aにも利用することができるので、実に便利である。
なお、上記実施形態では貯蔵バッグ1に別体の静電容量センサ10を粘着したが、必要に応じ、貯蔵バッグ1の周壁に静電容量センサ10を固定しても良いし、貯蔵バッグ1の製造時にその樹脂シートに静電容量センサ10を一体形成しても良い。また、上記実施形態では光透過性の貯蔵バッグ1と静電容量センサ10とを示したが、これら貯蔵バッグ1と静電容量センサ10とは、周囲から薬液3等の液体を観察可能な光透過性を有するのであれば、透明でも良いし、半透明でも良い。
また、静電容量センサ10の基材11は、アクリル樹脂製の透明シート等でも良い。また、静電容量センサ10の基材表面に、複数の検出電極14を覆う光透過性の被覆シートを取り付けても良い。また、静電容量センサ10基材11を複数枚とし、基材11の表面に光透過性の複数のY検出電極14を配設し、この基材11の表面に別の基材11を透明粘着シート等を介して積層粘着し、この別の基材11の表面に光透過性の複数のX検出電極14を配設することもできる。また、検出ユニット20と電池30とは、貯蔵バッグ1ではなく、スタンド4等に交換可能に取り付けることもできる。
検出ユニット20の検出部23を別構成とし、検出ユニット20のデータ記録部24、演算処理部25、及び無線通信部と別ユニットとすることができる。また、検出ユニット20に、振動、光、温度差からエネルギーを取得する発電素子を設け、この発電素子から静電容量センサ10と検出ユニット20とに電力を給電するようにすれば、バッテリーレスの検出ユニット20を得ることができる。このバッテリーレスの検出ユニット20を活用すれば、ランニングコストや交換コストの削減を図ることが可能となる。
また、検出ユニット20と通信機能を備えたサービス提供手段である専用又は公知のサーバとを接続し、検出ユニット20のデータ記録部24に医療情報(例えば、投薬履歴等)を記録し、検出値に貯蔵バッグ1に関する識別情報と医療情報とを組み合わせて取扱情報信号を生成するとともに、この取扱情報信号を検出ユニット20の無線通信部26からサーバに送信し、このサーバで受信した取扱情報信号の医療情報から患者7の容態を解析してコンピュータ機器50のディスプレイ51に表示し、患者7の治療に資することも可能である。さらに、サーバの解析結果を検出ユニット20の無線通信部26に送信してデータ記録部24に記録させ、このデータ記録部24に記録された新たな医療情報を患者7の将来の治療に用いることも可能である。
本発明に係る医療用液体の液面検出装置は、医療等の分野で使用される。
1 貯蔵バッグ(貯蔵体)
1A 貯蔵バッグ(貯蔵体)
3 薬液(医療用の液体)
7 患者
10 静電容量センサ
11 基材
13 シールド層
14 検出電極
14A 検出電極
17 送信電極(検出電極)
18 受信電極(検出電極)
16 保護シート
20 検出ユニット(検出手段)
21 無線モジュール(検出手段)
22 外部入力部
23 検出部
24 データ記録部
25 演算処理部
26 無線通信部
27 バッテリ部
30 電池
40 通信装置(通信手段)
50 コンピュータ機器(報知手段)
51 ディスプレイ
52 報知装置(報知手段)
60 腹水(医療用の液体)
61 尿(医療用の液体)

Claims (6)

  1. 貯蔵体に貯えられた医療用の液体の液面の変化を検出し、この液体の液面の変化の検出により、貯蔵体の交換時期を報知する医療用液体の液面検出装置であって、
    貯蔵体に貯えられた医療用の液体の変化に伴う静電容量の変化を検出する静電容量センサと、この静電容量センサが検出した静電容量の変化から液体の液面の変化を検出し、この検出した検出値を用いた取扱情報信号を生成する検出手段と、取扱情報信号に応じた内容を報知する報知手段とを含み、
    静電容量センサが、貯蔵体の周壁に設けられて鉛直方向に指向する屈曲可能な光透過性の基材と、この基材のXY方向に配列される光透過性の複数の検出電極とから形成されることを特徴とする医療用液体の液面検出装置。
  2. 貯蔵体と静電容量センサとに光透過性がそれぞれ付与され、
    静電容量センサが検出した静電容量の変化から液体の液面の変化を検出し、この検出した検出値を用いた取扱情報信号を生成して送信する検出手段と、少なくとも検出手段からの取扱情報信号を受信する通信手段と、この通信手段が受信した取扱情報信号に応じた内容を報知する報知手段とを含んでなる請求項1記載の医療用液体の液面検出装置。
  3. 静電容量センサと検出手段とに電力を供給する独立電源を含んでなる請求項1又は2記載の医療用液体の液面検出装置。
  4. 貯蔵体の周壁と静電容量センサとを粘着して静電容量センサを保護する光透過性の保護シートを含んでなる請求項1、2、又は3記載の医療用液体の液面検出装置。
  5. 静電容量センサを被覆する光透過性のシールド層を含んでなる請求項1ないし4いずれかに記載の医療用液体の液面検出装置。
  6. 検出手段は、検出値からなる取扱情報信号と、検出値に貯蔵体に関する識別情報を組み合わせた取扱情報信号の少なくともいずれかを生成する請求項1ないし5いずれかに記載の医療用液体の液面検出装置。
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