JP2017201086A - 切羽崩落用防護装置および切羽崩落に対する防護方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トンネル構築時において支保工が構築されていない切羽近傍の空間に切羽の崩落や側壁の肌落から作業員を防護するための防護装置および防護方法を提供する。
【解決手段】トンネルの支保工X1、X2、X3に対して、磁力による着脱機構を備える支持フレーム10a、10b、10cと、支持フレームに対しトンネルの長手方向へと摺動自在に取付け、摺動により支保工未構築空間Bまで張り出し可能な、緩衝体20と、を少なくとも具備する防護装置を用いる。この防護装置に係る支持フレームを、トンネルの掘削と支保工の構築に合わせて、順次設置し直していくことで、防護領域Cを前進させていくことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、トンネル構築時において、支保工が構築されていない、切羽近傍の空間に、切羽の崩落や側壁の肌落から作業員を防護するための防護装置および防護方法に関する。
トンネルの構築作業では、切羽近傍の空間に新たに支保工を設置するために、作業員が頻繁に立ち入らなければならず、切羽の崩落や側壁の肌落の危険性を回避するために、種々の方法が考案されている。
例えば、特許文献1に記載の防護装置は、支保工に着脱自在な固定金具を有する支持枠と、前記支持枠の上部に着脱可能に構成したプロテクタを備えており、このプロテクタでもって落石を受け止めて、プロテクタの下方に留まる作業員の安全を確保している。
特開平11−210398号公報
しかし、前記特許文献1に記載の防護装置の場合、以下の問題がある。
(1)既設の支保工の直下にプロテクタを設ける構成であるため、支保工が構築されていない箇所の防護はできない。
(2)支保工との取付機構が、支保工を構成するH鋼のフランジに横からホルダと偏心ローラとで狭持するタイプであるため、着脱作業に手間取り、却って作業員の立ち入り時間が長くなってしまう。
上記課題を解決すべくなされた本願の第1発明は、トンネル内の既設の支保工に設置して、支保工未構築空間に防護領域を構築するための、切羽崩落用防護装置であって、トンネルの支保工に対して、磁力による着脱機構を備える支持フレームと、前記支持フレームに対しトンネルの長手方向へと摺動自在に取付け、当該摺動により前記支保工未構築空間まで張り出し可能な、緩衝体と、を少なくとも具備することを特徴とする。
また、本願の第2発明は、前記第1発明において、前記支持フレームに対する前記緩衝体の移動を規制する規制部、をさらに有することを特徴とする。
また、本願の第3発明は、前記第1発明または第2発明において、前記支持フレームに対する前記緩衝体の摺動を促進する摺動促進部、をさらに有することを特徴とする。
また、本願の第4発明は、トンネル内の支保工未構築空間に防護領域を構築するための方法であって、既設の支保工に対し、複数の支持フレームをトンネルの長手方向に向かって間隔を設けるように取付け、前記支持フレーム内を摺動自在な緩衝体を前記支保工未構築空間まで張り出して、防護領域を構築し、トンネルの掘削と支保工の構築に合わせて、既設の支保工に取り付けた複数の支持フレームのうち最後方の支持フレームを新設の支保工へと取付け直し、前記緩衝体を前記支持フレーム内で前方に摺動させながら、順次防護領域を前進させていくことを特徴とする。
本発明によれば、以下に記載する効果を奏する。
(1)緩衝体をトンネルの長手方向に摺動可能な構成としたため、支保工が未構築である切羽近傍の空間の防護が可能である。
(2)支保工との着脱機構を磁力式としたため、着脱作業が簡単である。
(3)規制部によって、緩衝体の移動を規制することにより、緩衝体の位置ズレや、落下物の受撃時に後方の緩衝体の跳ね上がりを防止することができる。
(4)摺動促進部によって、緩衝体の摺動をより滑らかに行うことができる。
(5)従来の防護構造と異なり、支保工の設置後かつ吹付コンクリートの施工前に、支保工間に金網を設置する作業や支保工間をつなぐ部材としてのタイロットの設置作業において、防護構造を取り外す必要が無くなる。
(6)従来の防護構造と異なり、支保工と固定している金具を含めた防護設備一式を取り外す作業を要しない。よってこの取り外し作業による崩落災害を引き起こす事も無い。
第1実施例に係る切羽崩落用防護装置を示す概略側面図。 第1実施例に係る切羽崩落用防護装置の使用状態を示す概略図。 第2実施例に係る切羽崩落用防護装置を示す概略側面図。 第3実施例に係る切羽崩落用防護装置を示す概略平面図。 第4実施例に係る切羽崩落用防護装置を示す概略正面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
<1>全体構成
図1に、本実施例に係る切羽崩落用防護装置(以下、単に「防護装置」ともいう。)の概略側面図を示す。
本実施例に係る防護装置Aは、トンネルの支保工Xと着脱自在な支持フレーム10と、前記支持フレーム10に取付ける緩衝体20と、を少なくとも具備する。
以下、各構成要素の詳細について説明する。
<2>支持フレーム
支持フレーム10は、支保工Xに取り付けた状態で、前記緩衝体20を所定の位置で支持するための部材である。
支持フレーム10は、支保工Xに安定した状態で取付可能な公知の形状を採用することができる。
本実施例では、支持フレーム10を、垂直材11と、前記垂直材の一端に水平取り付ける枠材12と、前記垂直材11および枠材12の開放端側に繋ぐ磁石13とで構成している。
枠材12には、トンネルの長手方向に貫通してある連通空間121を設けてある。
上記構成により、前記支持フレーム10は、前記磁石13による磁力でもって支保工Xを構成するH鋼のフランジへと脱着自在に取り付けることができる。
<3>緩衝体
緩衝体20は、切羽からの落下物から、作業員を防護するための部材である。
緩衝体20は、既設の支保工Xから、支保工Xが未構築である空間まで届く程度の長さを備える、平板状の公知の保護部材を用いる事ができる。
緩衝体20は、前記支持フレーム10を構成する枠材12の連通空間121に挿入して、この連通空間121内をトンネルの長手方向に向かって摺動可能な大きさとする。
<4>使用手順
図2を参照しながら、本実施例に係る防護装置の使用手順について説明する。
まず、支保工が未構築である切羽近傍の空間(支保工未構築空間B)の直近三箇所の支保工X1,X2,X3に、支持フレーム10a,10b,10cを適宜配置する。 そして、この各支持フレーム10a,10b,10c内の連通空間121に緩衝体20を挿入し、支保工未構築空間Bまで緩衝体20をスライドさせる張り出し作業を行う。
この緩衝体20の下方が防護領域Cとなり、この防護領域C内には、作業員を安全に立ち入りさせることができる。
トンネルの掘削が進み、新たな支保工Xが構築された後には、既設の支保工Xに取付け済みの支持フレームのうち、最後方の支持フレーム10cを取り外して、新たな支保工Xへと取付け直し、再度緩衝体20の挿入作業を進めて緩衝体20を支持する作業を行う。
この工程を繰り返すことで、トンネルの掘削に合わせて、順次、支保工未構築空間Bにおける防護領域Cを前進させていくことができる。
次に、図3を参照しながら、本発明の第2実施例について説明する。
本実施例に係る防護装置Aは、支持フレーム10を、枠材12と、枠材12の一端から下方斜めに伸びる斜材14で構成している。
本実施例に係る防護装置Aによれば、斜材14でもって、下方から緩衝体20を安定支持することができる。
次に、図4を参照しながら、本発明の第3実施例について説明する。
本実施例に係る防護装置Aは、前記緩衝体20を枠材12の所定の位置で位置決めするための規制部30をさらに設けている。
この規制部30は、ピン、ネジ、ボルトなど公知の固定機構を用いることができる。また、規制部30を設ける箇所は、特段限定しない。
図4では、緩衝体20に対し、緩衝体20の摺動時に前記枠材12と干渉する位置へとピンまたはクサビ状の規制部30を差し込むことで固定している。
本実施例に係る防護装置Aによれば、規制部30でもって緩衝体20のトンネル長手方向の移動を規制することで、緩衝体20の位置ズレを防止することができる。
また、図示しないが、枠材12の上部が無く、連通空間121の上方が開放してある状態で緩衝体20を載置している場合であっても、前記規制部30でもって、緩衝体20を横から固定しておけば、緩衝体20が落石を受撃したときに、後方側の緩衝体20が上方に跳ね上がる動作を規制することもできる。
次に、図5を参照しながら、本発明の第4実施例について説明する。
本実施例に係る防護装置Aは、前記支持フレーム10に対する前記緩衝体20の摺動を促進する摺動促進部40をさらに設けている。
この摺動促進部40は、摩擦係数の低いシート部材、丸鋼やローラなどの送り手段などを用いることができる。
図5では、テフロン(登録商標)製のシートを摺動促進部40として枠材12の連通空間121内の下面に配置し、緩衝体20の底面との間の摩擦抵抗を低減させている。
本実施例に係る防護装置Aによれば、緩衝体20の摺動をより滑らかに行うことができる。
A 防護装置
10 支持フレーム
11 垂直材
12 枠材
121 連通空間
13 磁石
14 斜材
20 緩衝体
30 規制部
40 摺動促進部
B 支保工未構築空間
C 防護領域
X 支保工
Y 切羽

Claims (4)

  1. トンネル内の既設の支保工に設置して、支保工未構築空間に防護領域を構築するための、切羽崩落用防護装置であって、
    トンネルの支保工に対して、磁力による着脱機構を備える支持フレームと、
    前記支持フレームに対しトンネルの長手方向へと摺動自在に取付け、当該摺動により前記支保工未構築空間まで張り出し可能な、緩衝体と、
    を少なくとも具備することを特徴とする、
    切羽崩落用防護装置。
  2. 前記支持フレームに対する前記緩衝体の移動を規制する規制部、をさらに有することを特徴とする、
    請求項1に記載の切羽崩落用防護装置。
  3. 前記支持フレームに対する前記緩衝体の摺動を促進する摺動促進部、をさらに有することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の切羽崩落用防護装置。
  4. トンネル内の支保工未構築空間に防護領域を構築するための、切羽崩落に対する防護方法であって、
    既設の支保工に対し、複数の支持フレームをトンネルの長手方向に向かって間隔を設けるように取付け、
    前記支持フレーム内を摺動自在な緩衝体を前記支保工未構築空間まで張り出して、防護領域を構築し、
    トンネルの掘削と支保工の構築に合わせて、既設の支保工に取り付けた複数の支持フレームのうち最後方の支持フレームを新設の支保工へと取付け直し、前記緩衝体を前記支持フレーム内で前方に摺動させながら、順次防護領域を前進させていくことを特徴とする、
    切羽崩落に対する防護方法。
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