JP2017199857A - コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサ素子部の保持強度に優れたコンデンサを提供する。【解決手段】第1のリード端子板20Aおよび第2のリード端子板20Bはそれぞれ、基部と、対向部と、連結部とから成る断面コの字状を呈している。第1のリード端子板20Aの基部は、その内側板面が少なくとも第1の素子電極板16に接触するように、コンデンサ素子部10に取り付けられている。第2のリード端子板20Bの基部は、その内側板面が、少なくとも第2の素子電極板17に接触するように、コンデンサ素子部10に取り付けられている。第2のリード端子板20Bの対向部は、その内側板面が、第1のリード端子板20Aの基部の外側板面のうち、少なくとも第1の素子電極板16を投影した領域に、第1の絶縁層40Aを介して接触している。第1のリード端子板20Aの対向部は、その内側板面が、第2のリード端子板20Bの基部の外側板面のうち、少なくとも第2の素子電極板17の全面を投影した領域に、第2の絶縁層40Bを介して接触している。【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ素子部と、リード端子とを有するコンデンサに関する。
一般に、この種のコンデンサ(キャパシタ)の一つである電気二重層コンデンサは、単数のコンデンサセルまたは積層された複数のコンデンサセルから成るコンデンサ素子部と、コンデンサ素子部の対の集電電極板に電気的に接続された対のリード端子と、コンデンサ素子部を覆う外装とを有している。
電気二重層コンデンサの外装としては、例えば、必要な領域に絶縁層または絶縁部材が介在するように構成された金属ケースや、絶縁性樹脂を射出成形して成る樹脂モールド外装がある。
特許文献1に開示された電気二重層コンデンサ等の電子部品は、コンデンサ素子部を介して対向する対のリード端子板を有している。対のリード端子板は、モールド樹脂外装が面一になるよう成型される。対のリード端子板は、互いに対向する端縁部を有し、端縁部同士が互いに重なり、引っ掛け合うように配置される。尚、端縁部間にはモールド樹脂外装の成型時に絶縁性の樹脂が流れ込むため、対のリード端子板間は電気的に絶縁されている。このような対のリード端子板により、コンデンサ素子部の保持強度が確保される構成となっている。
特開2002−252152号公報
電気二重層コンデンサにおいては、低ESR(Equivalent Series Resistance)を実現すべく、コンデンサ素子部のコンデンサセルが有する対の分極性電極を構成する活性炭粒同士の接触抵抗や、分極性電極と集電電極板との接触抵抗、さらに、複数のコンデンサセルが積層される場合にはコンデンサセル間の接触抵抗を、低い値に維持することが望まれている。このため、外装により、コンデンサ素子部に対して電極対向方向に沿って所定の圧力(例えば、1〜50kg/cm)を加えた状態で保持している。
しかし、モールド樹脂から成る樹脂モールド外装の場合には、リフロー工程のような高温環境下(例えば、JIS-C-5102-1995 8.14.4.2では、150+/−10度で60〜120秒間予備加熱後、240+/−5度で30+/−1秒間加熱)に曝されることによってコンデンサ素子部が熱膨張することにより、樹脂モールド外装が変形したり、破損する可能性がある。樹脂モールド外装が変形したり、破損した場合、電気二重層コンデンサが正しい位置や態勢で基板上に実装されないばかりか、コンデンサ素子部の加圧状態を保てなくなる結果、各部間の接触抵抗が増大してESRが上昇する。即ち、電気二重層コンデンサが本来の性能を発揮できなくなる。
このような樹脂モールド外装の変形や破損の問題の対策は、例えば、特許文献1に開示されている。即ち、電気二重層コンデンサが高温環境下に曝されることによってコンデンサ素子部が熱膨張したときであっても、コンデンサ素子部を対のリード端子板によって保持することにより、樹脂モールド外装に対する負荷の軽減を図っている。
しかし、特許文献1に開示された技術をも含め、関連技術によるコンデンサは、高温環境下に曝された際に、コンデンサ素子部の熱膨張力が、対のリード端子板の端縁部上という限られた領域に集中し、端縁部同士の引っ掛かりが押し広げられてしまう可能性がある。また、対のリード端子板の端縁部以外の領域のうち端縁部から遠い部分、即ち、リード端子板の中央部がコンデンサ素子部の熱膨張力によって押し広げられてしまう可能性もある。即ち、関連技術によるコンデンサは、コンデンサ素子部の保持強度が必ずしも十分とは言えないものであった。
それ故、本発明の目的は、コンデンサ素子部の保持強度に優れたコンデンサを提供することである。
本発明の一態様によれば、電極対向方向に対向する第1の素子電極板および第2の素子電極板を備えたコンデンサ素子部と、前記コンデンサ素子部の前記第1の素子電極板および前記第2の素子電極板にそれぞれ電気的に接続された第1リード端子板および第2のリード端子板と、前記第1リード端子板および前記第2のリード端子板にそれぞれ電気的に接続された第1リード端子および第2のリード端子とを有し、前記第1リード端子板および前記第2のリード端子板はそれぞれ、板状を呈する基部と、板状を呈し、前記基部と距離を置いて前記電極対向方向に対向する対向部と、前記基部の端部と、該端部に前記電極対向方向に対向する前記対向部の端部とを結合するように延在する連結部とから成る断面コの字状を呈し、前記第1のリード端子板の前記基部は、その内側板面が、少なくとも前記第1の素子電極板の板面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、前記第2のリード端子板の前記基部は、その内側板面が、少なくとも前記第2の素子電極板の板面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、前記第2のリード端子板の前記対向部は、その内側板面が、前記第1のリード端子板の前記基部の外側板面のうち、少なくとも前記第1の素子電極板の前記板面を前記電極対向方向に投影した領域に、第1の絶縁層を介して接触し、前記第1のリード端子板の前記対向部は、その内側板面が少なくとも前記第2のリード端子板の前記基部の外側板面のうち前記第2の素子電極板の前記板面を前記電極対向方向に投影した投影面に、第2の絶縁層を介して接触するコンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1のリード端子板の前記連結部と、前記第2のリード端子板の前記連結部とは、前記コンデンサ素子部を介して前記電極対向方向に直交する方向に対向する前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1のリード端子板の前記基部、前記連結部および前記対向部は、単一の金属板を加工して形成され、前記第2のリード端子板の前記基部、前記連結部および前記対向部は、単一の金属板を加工して形成される前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、絶縁性の樹脂から成り、前記第1のリード端子板および前記第2のリード端子板が取り付けられた前記コンデンサ素子部を封入するモールド樹脂外装をさらに有する前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1のリード端子板と、前記第2のリード端子板とは、形状およびサイズが互いに同じである前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1のリード端子は、前記第1のリード端子板からスリット状に切り起こすことによって形成され、前記第2のリード端子は、前記第2のリード端子板からスリット状に切り起こすことによって形成される前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1のリード端子は、前記第1のリード端子板の前記対向部および前記連結部の少なくとも一方からスリット状に切り起こすことによって形成され、前記第2のリード端子は、前記第2のリード端子板の前記対向部および前記連結部の少なくとも一方からスリット状に切り起こすことによって形成される前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1の絶縁層および前記第2の絶縁層は、弾性を有する前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1の絶縁層は、前記第1のリード端子板の前記基部の前記外側板面上に予め形成されており、前記第2の絶縁層は、前記第2のリード端子板の前記基部の前記外側板面上に予め形成されている前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1の絶縁層は、前記第2のリード端子板の前記対向部の前記内側板面上に予め形成されており、前記第2の絶縁層は、前記第1のリード端子板の前記対向部の前記内側板面上に予め形成されている前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記第1のリード端子板の前記基部は、内側板面が、少なくとも前記第1の素子電極板の板面の全面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、前記第2のリード端子板の前記基部は、内側板面が、少なくとも前記第2の素子電極板の板面の全面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、前記第2のリード端子板の前記対向部は、内側板面が、前記第1のリード端子板の前記基部の外側板面のうち、少なくとも前記第1の素子電極板の前記板面の全面を前記電極対向方向に投影した領域に、第1の絶縁層を介して接触し、前記第1のリード端子板の前記対向部は、内側板面が少なくとも前記第2のリード端子板の前記基部の外側板面のうち前記第2の素子電極板の前記板面の全面を前記電極対向方向に投影した投影面に、第2の絶縁層を介して接触する前記コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記コンデンサから成る電気二重層コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記コンデンサ素子部は、単数の電気二重層コンデンサセルまたは前記電極対向方向に積層された複数の前記電気二重層コンデンサセルから成り、前記電気二重層コンデンサセルは、絶縁性の多孔質フィルムから成るセパレータと、それぞれ電解液を含浸させた活性炭から成り、前記セパレータを介して前記電極対向方向に対向する第1の分極性電極および第2の分極性電極と、前記第1の分極性電極および前記第2の分極性電極にそれぞれ積層された第1の集電電極板および第2の集電電極板と、絶縁性材料から成り、前記第1の分極性電極および前記第2の分極性電極の周囲に形成され、前記電解液が含浸された該第1および該第2の分極性電極を、前記第1の集電電極板および前記第2の集電電極板と協働して封止する絶縁封止部とを備え、前記第1の素子電極板は、前記コンデンサ素子部が単数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記第1の集電電極板から成り、前記コンデンサ素子部が複数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記電極対向方向の一端に積層された前記電気二重層コンデンサセルの前記第1の集電電極板から成り、前記第2の素子電極板は、前記コンデンサ素子部が単数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記第2の集電電極板から成り、前記コンデンサ素子部が複数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記電極対向方向の他端に積層された前記電気二重層コンデンサセルの前記第2の集電電極板から成る前記電気二重層コンデンサが得られる。
本発明の他の態様によれば、前記コンデンサから成る固体電解コンデンサが得られる。
本発明によるコンデンサは、コンデンサ素子部の保持強度に優れている。
本発明の実施形態に係るコンデンサを示す図であり、(a)は図3における切断線1A−1Aに沿った断面図、(b)は図3における切断線1B−1Bに沿った断面図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態に係るコンデンサにおけるリード端子板の斜視図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサの斜視図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサにおけるコンデンサ素子部に含まれる電気二重層コンデンサセルの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、各図において、各部位の寸法比や形状は、図示の都合上、実物の寸法比や形状どおりには描かれていない場合がある。
本実施形態は、本発明を電気二重層コンデンサに適用したものである。
図1(a)および(b)、図2(a)および(b)ならびに図3を参照すると、本実施形態の電気二重層コンデンサ100は、コンデンサ素子部10と、第1のリード端子板20Aおよび第2のリード端子板20Bと、第1のリード端子30Aおよび第2のリード端子30Bと、モールド樹脂外装50とを有している。
モールド樹脂外装50は、第1のリード端子板20Aおよび第2のリード端子板20Bが取り付けられたコンデンサ素子部10を封入する。本例において、モールド樹脂外装50は、40%ガラス繊維入りPPS(ホ゜リフェニレンサルファイト゛)を射出成型することにより、形成されている。
コンデンサ素子部10は、電極対向方向LMに対向する第1の素子電極板16および第2の素子電極板17を備えている。
第1のリード端子板20Aは、コンデンサ素子部10の第1の素子電極板16に電気的に接続されている。一方、第2のリード端子板20Bは、コンデンサ素子部10の第2の素子電極板17に電気的に接続されている。本例において、第1のリード端子板20A、第2のリード端子板20Bは、板厚0.2mmのステンレススチールから成る金属板を加工することにより、形成されている。
第1のリード端子30Aは、第1のリード端子板20Aに電気的に接続されている。一方、第2のリード端子30Bは、第2のリード端子板20Bに電気的に接続されている。
第1のリード端子板20Aは、図2(a)に示されるように、板状を呈する基部21と、板状を呈し、基部21と距離を置いて電極対向方向に対向する対向部22と、基部21の端部と、その端部に対向する対向部22の端部とを結合するように延在する連結部23とから成る断面コの字状を呈している。第2のリード端子板20Bも、図2(b)に示されるように、板状を呈する基部21と、板状を呈し、基部21と距離を置いて電極対向方向に対向する対向部22と、基部21の端部と、その端部に対向する対向部22の端部とを結合するように延在する連結部23とから成る断面コの字状を呈している。第1のリード端子板20Aおよび第2のリード端子板20Bの各対向部22の外側板面の先端には、面取部222が形成されている。
図1(a)および(b)ならびに図3に示されるように、第1のリード端子板20Aと、第2のリード端子板20Bとは、第1のリード端子板20Aの連結部23(図2(a))と第2のリード端子板20Bの連結部23(図2(b))とがコンデンサ素子部10を介して電極対向方向LMに直交する方向に対向するように、組み合わされる。
このように第1のリード端子板20Aと第2のリード端子板20Bとが組み合わされた状態において、第1のリード端子板20Aの基部21は、その内側板面211(図2(a))が、少なくとも第1の素子電極板16の板面の全面に接触する。一方、第2のリード端子板20Bの基部21は、その内側板面211(図2(b))が、少なくとも第2の素子電極板17の板面の全面に接触する。
さらに、第2のリード端子板20Bの対向部22は、その内側板面221(図2(b))が、第1のリード端子板20Aの基部21の外側板面のうち、少なくとも第1の素子電極板16の板面の全面を電極対向方向LMに投影した領域に、第1の絶縁層40Aを介して接触する。一方、第1のリード端子板20Aの対向部22は、その内側板面221(図2(a))が少なくとも第2のリード端子板20Bの基部21の外側板面のうち第2の素子電極板17の板面の全面を電極対向方向LMに投影した投影面に、第2の絶縁層40Bを介して接触する。
尚、第1の絶縁層40Aおよび第2の絶縁層40Bはそれぞれ、弾性を有していてもよい。
即ち、本電気二重層コンデンサ100は、コンデンサ素子部10の電極対向方向LMの一端側(第1の素子電極板16側)を第1のリード端子板20Aの基部21(図2(a))と第2のリード端子板20Bの対向部22(図2(b))との二層により、また、コンデンサ素子部10の電極対向方向LMの他端側(第2の素子電極板17側)を第2のリード端子板20Bの基部21(図2(b))と第1のリード端子板20Aの対向部22(図2(a))との二層により、保持する。
したがって、端縁部同士が互いに重なり、引っ掛け合うように組み合わされる対のリード端子板や金属ケースの場合に起こり得る問題、即ち、リフロー工程のような高温環境下に曝された際に、コンデンサ素子部の熱膨張力が端縁部という限られた領域に集中し、端縁部同士の引っ掛かりが押し広げられてしまうことがない。また、対のリード端子板の端縁部以外の領域のうち端縁部から遠い部分、即ち、リード端子板の中央部がコンデンサ素子部の熱膨張力によって押し広げられてしまうこともない。
その結果、コンデンサ素子部の熱膨張に起因する樹脂モールド外装の変形や破損を防ぐことができる。さらに、樹脂モールド外装の変形や破損を防ぐことにより、コンデンサを正しい位置や態勢で基板上に実装することが可能なほか、電気二重層コンデンサ等の場合には、コンデンサ素子部の加圧状態を保つことにより、各部間の接触抵抗が増大してESRが上昇することをも回避可能である。よって、本発明によるコンデンサは、本来の性能を十分に発揮することができる。
第1のリード端子板20Aは、単一の金属板を加工して形成されている。よって、その基部21、対向部22および連結部23は、厚さ寸法および幅寸法が相互に同じである。第2のリード端子板20Aも、単一の金属板を加工して形成されている。よって、その基部21、対向部22および連結部23も、厚さ寸法および幅寸法が相互に同じである。
また、第1の絶縁層40Aは、第1のリード端子板20Aの基部21の外側板面上に予め形成されている。第2の絶縁層40Bも、第2のリード端子板20Bの基部21の外側板面上に予め形成されている。
前述したように、第1のリード端子板20A、第2のリード端子板20Bの各対向部22に面取部222が形成されているため、本コンデンサの製造工程において第1のリード端子板20Aと第2のリード端子板20Bとを組み合わせるときに、第1の絶縁層40A、第2の絶縁層40Bが対向部22の先端によって削り取られることがない。尚、対向部22の先端には、面取部に代えて曲面部を形成してもよい。さらに、第1のリード端子板20A、第2のリード端子板20Bの各基部21の外側板面の先端にも、面取部または曲面部を形成してもよい。あるいは、第1のリード端子板20Aと第2のリード端子板20Bとを組み合わせる段階では、第1のリード端子板20A、第2のリード端子板20Bの各対向部22の先端が電極対向方向LMの外側に向かって開いた形状としておき、第1のリード端子板20Aと第2のリード端子板20Bとを組み合わせた後に、第1のリード端子板20A、第2のリード端子板20Bの各対向部22の先端を電極対向方向LMの内側に向かって閉じる作業を行うようにしてもよい。
尚、第1の絶縁層40Aは、第2のリード端子板20Bの対向部22の内側板面上に予め形成されてもよい。第2の絶縁層40Bも、第1のリード端子板20Aの対向部22の内側板面上に予め形成されてもよい。ただし、絶縁層をリード端子板の対向部22の内側板面上に予め形成し、かつ、その対向部22からリード端子を切り起こす場合は、切り起こされたリード端子に形成されている絶縁層を除去する工程が必要となる。あるいは、第1の絶縁層40A、第2の絶縁層40Bとして、絶縁シートまたは絶縁テープをリード端子板と独立した別部品を用いてもよい。
さらに、第1のリード端子30Aは、第1のリード端子板20Aから対向部22および連結部23に亘るスリット状に切り起こすことによって形成されている。第2のリード端子30Bも、第2のリード端子板20Bから対向部22および連結部23に亘るスリット状に切り起こすことによって形成されている。
尚、第1のリード端子30A、第2のリード端子30Bはそれぞれ、対向部22および連結部23の少なくとも一方から切り起こされるものであればよい。ただし、第1のリード端子30A、第2のリード端子30Bを基部21から切り起こす構造は、次に示す理由により、避ける方がよい。即ち、仮に、基部21からリード端子を切り起こす場合、切り起こした後のスリットが基部21に存在することになる。基部21にスリットが存在すると、その分だけ基部21の第1の素子電極板16または第2の素子電極板17に対する接触面積が減少する結果、電気抵抗が増加する。
第1のリード端子板20A、第1のリード端子30Aおよび第1の絶縁層40Aは、図2(a)に示されるように、単一の部材を構成する。また、第2のリード端子板20B、第2のリード端子30Bおよび第2の絶縁層40Bも、図2(b)に示されるように、単一の部材を構成する。
尚、第1の絶縁層40Aが形成された第1のリード端子板20Aと、第2の絶縁層40Bが形成された第2のリード端子板20Bとは、形状およびサイズが互いに同じである。また、第1のリード端子30Aと、第2のリード端子30Bとは、曲げ形状が異なるものの、第1のリード端子板20A、第2のリード端子板20Bから切り起こすためのスリットの位置、形状およびサイズは互いに同じである。
したがって、本コンデンサの製造工程において、第1のリード端子30A、第2のリード端子30Bをそれぞれの形状に折り曲げる前の段階までは、第1の絶縁層40A、第2の絶縁層40Bや、前述のスリットの位置、形状およびサイズをも含め、第1のリード端子板20Aと第2のリード端子板20Bとは、共通部品として用意することができる。
図1(a)および(b)に示されるように、本例において、コンデンサ素子部10は、電極対向方向LMに積層された6枚の電気二重層コンデンサセルを、第1の素子電極板16および第2の素子電極板17を除いて樹脂モールドによってパッケージングして成る。尚、コンデンサ素子部10は、単数の電気二重層コンデンサセルを含んでいてもよいし、あるいは、5枚以下または7枚以上の複数の電気二重層コンデンサセルを含んでいてもよい。
図4を参照すると、各電気二重層コンデンサセルC10は、セパレータC11と、第1の分極性電極C12Aおよび第2の分極性電極C12Bと、第1の集電電極板C13Aおよび第1の集電電極板C13Aと、絶縁封止部C14とを備えている。
セパレータC11は、絶縁性の多孔質フィルムから成る。
第1の分極性電極C12Aおよび第2の分極性電極C12Bは、それぞれ希硫酸等の電解液を含浸させた活性炭から成り、セパレータC11を介して電極対向方向LMに対向している。
第1の集電電極板C13Aおよび第1の集電電極板C13Aは、第1の分極性電極C12Aおよび第2の分極性電極C12Bに積層されている。
絶縁封止部C14は、絶縁性材料から成り、第1の分極性電極C12Aおよび第2の分極性電極C12Bの周囲に環状に形成されている。絶縁封止部C14は、電解液が含浸された第1の分極性電極C12Aおよび第2の分極性電極C12Bを、第1の集電電極板C13Aおよび第2の集電電極板C13Bと協働して、封止する。
尚、図1(a)および(b)に示された第1の素子電極板16は、コンデンサ素子部10が単数の電気二重層コンデンサセルC10から成る場合は、第1の集電電極板C13Aから成る。あるいは、コンデンサ素子部10が複数の電気二重層コンデンサセルC10から成る場合は、電極対向方向LMの一端に積層された電気二重層コンデンサセルC10の第1の集電電極板C13Aから成る。一方、図1(a)および(b)に示された第2の素子電極板17は、コンデンサ素子部10が単数の電気二重層コンデンサセルC10から成る場合は、第2の集電電極板C13Bから成る。あるいは、コンデンサ素子部10が複数の電気二重層コンデンサセルC10から成る場合は、電極対向方向LMの他端に積層された電気二重層コンデンサセルC10の第2の集電電極板C13Bから成る。
以上説明した実施形態は、本発明を電気二重層コンデンサに適用した例であったが、本発明は、電気二重層コンデンサに限らず、少なくとも、コンデンサ素子部、リード端子板およびリード端子を有する固体電解コンデンサ等の他のコンデンサ(キャパシタ)にも適用可能である。さらに、コンデンサ素子部に代えて、他の受動電子素子部、能動電子素子部とすれば、コンデンサ以外の電子部品にも、本発明は適用可能である。
10 コンデンサ素子部
16 第1の素子電極板
17 第2の素子電極板
20A 第1のリード端子板
20B 第2のリード端子板
21 基部
211 内側板面
22 対向部
221 内側板面
222 面取部
23 連結部
30A 第1のリード端子
30B 第2のリード端子
40A 第1の絶縁層
40B 第2の絶縁層
50 モールド樹脂外装
100 電気二重層コンデンサ
C10 電気二重層コンデンサセル
C11 セパレータ
C12A 第1の分極性電極
C12B 第2の分極性電極
C13A 第1の集電電極板
C13B 第2の集電電極板
C14 絶縁封止部
LM 電極対向方向

Claims (14)

  1. 電極対向方向に対向する第1の素子電極板および第2の素子電極板を備えたコンデンサ素子部と、
    前記コンデンサ素子部の前記第1の素子電極板および前記第2の素子電極板にそれぞれ電気的に接続された第1リード端子板および第2のリード端子板と、
    前記第1リード端子板および前記第2のリード端子板にそれぞれ電気的に接続された第1リード端子および第2のリード端子とを有し、
    前記第1リード端子板および前記第2のリード端子板はそれぞれ、
    板状を呈する基部と、
    板状を呈し、前記基部と距離を置いて前記電極対向方向に対向する対向部と、
    前記基部の端部と、該端部に前記電極対向方向に対向する前記対向部の端部とを結合するように延在する連結部とから成る断面コの字状を呈し、
    前記第1のリード端子板の前記基部は、内側板面が、少なくとも前記第1の素子電極板の板面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、
    前記第2のリード端子板の前記基部は、内側板面が、少なくとも前記第2の素子電極板の板面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、
    前記第2のリード端子板の前記対向部は、内側板面が、前記第1のリード端子板の前記基部の外側板面のうち、少なくとも前記第1の素子電極板の前記板面を前記電極対向方向に投影した領域に、第1の絶縁層を介して接触し、
    前記第1のリード端子板の前記対向部は、内側板面が少なくとも前記第2のリード端子板の前記基部の外側板面のうち前記第2の素子電極板の前記板面を前記電極対向方向に投影した投影面に、第2の絶縁層を介して接触する
    コンデンサ。
  2. 前記第1のリード端子板の前記連結部と、前記第2のリード端子板の前記連結部とは、前記コンデンサ素子部を介して前記電極対向方向に直交する方向に対向する
    請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記第1のリード端子板の前記基部、前記連結部および前記対向部は、単一の金属板を加工して形成され、
    前記第2のリード端子板の前記基部、前記連結部および前記対向部は、単一の金属板を加工して形成される
    請求項1または2に記載のコンデンサ。
  4. 絶縁性の樹脂から成り、前記第1のリード端子板および前記第2のリード端子板が取り付けられた前記コンデンサ素子部を封入するモールド樹脂外装をさらに有する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  5. 前記第1のリード端子板と、前記第2のリード端子板とは、形状およびサイズが互いに同じである
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  6. 前記第1のリード端子は、前記第1のリード端子板からスリット状に切り起こすことによって形成され、
    前記第2のリード端子は、前記第2のリード端子板からスリット状に切り起こすことによって形成される
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  7. 前記第1のリード端子は、前記第1のリード端子板の前記対向部および前記連結部の少なくとも一方からスリット状に切り起こすことによって形成され、
    前記第2のリード端子は、前記第2のリード端子板の前記対向部および前記連結部の少なくとも一方からスリット状に切り起こすことによって形成される
    請求項6に記載のコンデンサ。
  8. 前記第1の絶縁層および前記第2の絶縁層は、弾性を有する
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  9. 前記第1の絶縁層は、前記第1のリード端子板の前記基部の前記外側板面上に予め形成されており、
    前記第2の絶縁層は、前記第2のリード端子板の前記基部の前記外側板面上に予め形成されている
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  10. 前記第1の絶縁層は、前記第2のリード端子板の前記対向部の前記内側板面上に予め形成されており、
    前記第2の絶縁層は、前記第1のリード端子板の前記対向部の前記内側板面上に予め形成されている
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  11. 前記第1のリード端子板の前記基部は、内側板面が、少なくとも前記第1の素子電極板の板面の全面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、
    前記第2のリード端子板の前記基部は、内側板面が、少なくとも前記第2の素子電極板の板面の全面に接触するように、該コンデンサ素子部に取り付けられ、
    前記第2のリード端子板の前記対向部は、内側板面が、前記第1のリード端子板の前記基部の外側板面のうち、少なくとも前記第1の素子電極板の前記板面の全面を前記電極対向方向に投影した領域に、第1の絶縁層を介して接触し、
    前記第1のリード端子板の前記対向部は、内側板面が少なくとも前記第2のリード端子板の前記基部の外側板面のうち前記第2の素子電極板の前記板面の全面を前記電極対向方向に投影した投影面に、第2の絶縁層を介して接触する
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のコンデンサから成る
    電気二重層コンデンサ。
  13. 前記コンデンサ素子部は、単数の電気二重層コンデンサセルまたは前記電極対向方向に積層された複数の前記電気二重層コンデンサセルから成り、
    前記電気二重層コンデンサセルは、
    絶縁性の多孔質フィルムから成るセパレータと、
    それぞれ電解液を含浸させた活性炭から成り、前記セパレータを介して前記電極対向方向に対向する第1の分極性電極および第2の分極性電極と、
    前記第1の分極性電極および前記第2の分極性電極にそれぞれ積層された第1の集電電極板および第2の集電電極板と、
    絶縁性材料から成り、前記第1の分極性電極および前記第2の分極性電極の周囲に形成され、前記電解液が含浸された該第1および該第2の分極性電極を、前記第1の集電電極板および前記第2の集電電極板と協働して封止する絶縁封止部とを備え、
    前記第1の素子電極板は、
    前記コンデンサ素子部が単数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記第1の集電電極板から成り、
    前記コンデンサ素子部が複数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記電極対向方向の一端に積層された前記電気二重層コンデンサセルの前記第1の集電電極板から成り、
    前記第2の素子電極板は、
    前記コンデンサ素子部が単数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記第2の集電電極板から成り、
    前記コンデンサ素子部が複数の前記電気二重層コンデンサセルから成る場合は、前記電極対向方向の他端に積層された前記電気二重層コンデンサセルの前記第2の集電電極板から成る
    請求項12に記載の電気二重層コンデンサ。
  14. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のコンデンサから成る
    固体電解コンデンサ。
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