JP2017199079A - 衝突判定装置、コンピュータプログラム及び衝突判定方法 - Google Patents

衝突判定装置、コンピュータプログラム及び衝突判定方法 Download PDF

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良明 林
Yoshiaki Hayashi
良明 林
大橋 紳悟
Shingo Ohashi
紳悟 大橋
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【課題】誤った警報を防止することができる衝突判定装置、コンピュータプログラム及び衝突判定方法を提供する。【解決手段】衝突判定装置は、衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する位置特定部と、無線通信により他車両の位置情報を受信する受信部と、特定した自車両の位置及び受信した位置情報に基づいて、自車両及び他車両の衝突可能性を判定する衝突判定部と、受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び他車両がトンネル内に存在するか否かを判定するトンネル内判定部と、自車両及び他車両がトンネル内に存在すると判定した場合、衝突判定部の動作を停止する停止部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、自車両と他車両との衝突の可能性を判定する衝突判定装置、該衝突判定装置を実現するためのコンピュータプログラム及び衝突判定方法に関する。
近年、情報通信技術を活用した先進安全自動車の研究・開発が進められている。例えば、車車間通信を利用して、自車両の位置情報及び周辺の他車両の位置情報を車両間で送受信し、位置情報に基づいて自車両と他車両との交錯可能性を判定して、運転者へ警報を行うシステムが開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−328283号公報
特許文献1のシステムにあっては、GPS受信機が受信したGPS信号に基づいて、自車両及び他車両の位置情報を算出している。このため、仮にGPS受信機で受信したGPS信号の信頼性が低い場合(例えば、位置情報算出のための受信衛星数が0の場合など)には、正確な位置情報を算出することができず、結果として誤った警報が出力されるおそれがある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、誤った警報を防止することができる衝突判定装置、該衝突判定装置を実現するためのコンピュータプログラム及び衝突判定方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る衝突判定装置は、自車両と他車両との衝突の可能性を判定する衝突判定装置であって、衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する位置特定部と、無線通信により他車両の位置情報を受信する受信部と、前記位置特定部で特定した自車両の位置及び前記受信部で受信した位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する衝突判定部と、前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かを判定するトンネル内判定部と、該トンネル内判定部で自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合、前記衝突判定部の動作を停止する停止部とを備える。
本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、自車両と他車両との衝突の可能性を判定させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する位置特定部と、無線通信により他車両の位置情報を受信する受信部と、特定した自車両の位置及び受信した位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する衝突判定部と、前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かを判定するトンネル内判定部と、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合、前記衝突判定部の動作を停止する停止部として機能させる。
本発明の実施の形態に係る衝突判定方法は、自車両と他車両との衝突の可能性を判定する衝突判定方法であって、衛星航法に基づいて自車両の位置を位置特定部が特定し、無線通信により他車両の位置情報を受信部が受信し、特定された自車両の位置及び受信された位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を衝突判定部が判定し、前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かをトンネル内判定部が判定し、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定された場合、前記衝突判定部の動作を停止部が停止する。
本発明によれば、誤った警報を防止することができる。
本実施の形態の衝突判定装置の構成の一例を示す説明図である。 通信部での無線通信の受信レベルの一例を示す模式図である。 自車両及び他車両がトンネル内に存在する場合の一例を示す模式図である。 自車両及び他車両がトンネル内に存在する場合の他の例を示す模式図である。 本実施の形態の衝突判定装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
[本願発明の実施形態の説明]
本発明の実施の形態に係る衝突判定装置は、自車両と他車両との衝突の可能性を判定する衝突判定装置であって、衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する位置特定部と、無線通信により他車両の位置情報を受信する受信部と、前記位置特定部で特定した自車両の位置及び前記受信部で受信した位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する衝突判定部と、前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かを判定するトンネル内判定部と、該トンネル内判定部で自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合、前記衝突判定部の動作を停止する停止部とを備える。
本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、自車両と他車両との衝突の可能性を判定させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する位置特定部と、無線通信により他車両の位置情報を受信する受信部と、特定した自車両の位置及び受信した位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する衝突判定部と、前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かを判定するトンネル内判定部と、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合、前記衝突判定部の動作を停止する停止部として機能させる。
本発明の実施の形態に係る衝突判定方法は、自車両と他車両との衝突の可能性を判定する衝突判定方法であって、衛星航法に基づいて自車両の位置を位置特定部が特定し、無線通信により他車両の位置情報を受信部が受信し、特定された自車両の位置及び受信された位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を衝突判定部が判定し、前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かをトンネル内判定部が判定し、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定された場合、前記衝突判定部の動作を停止部が停止する。
位置特定部は、衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する。自車両の位置は、例えば、緯度及び経度により特定することができる。また、位置を繰り返し取得することにより、自車両の速度を特定することもできる。また、位置を繰り返し特定することにより、自車両の進行方位を特定することもできる。衛星航法は、例えば、GPSなどの衛星測位システムを用いるものであるが、GPSに限定されるものではない。
受信部は、無線通信により他車両の位置情報を受信する。他車両の位置情報は、自車両の場合と同様に、緯度及び経度の情報とすることができる。無線通信は、例えば、車車間通信である。
衝突判定部は、位置特定部で特定した自車両の位置及び受信部で受信した位置情報に基づいて、自車両及び他車両の衝突可能性を判定する。衝突可能性の判定は、自車両の位置及び他車両の位置情報に基づいて自車両と他車両との距離を算出し、算出した車両間の距離に基づいて行うことができる。例えば、車両間の距離が所定の距離閾値以下となった場合、衝突可能性ありと判定することができる。
トンネル内判定部は、例えば、GPSの衛星数が0となる状態が所定時間継続した場合に、受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び他車両がトンネル内に存在するか否かを判定する。なお、トンネル内判定部が行う、トンネル内に存在するか否かの判定には、実際にトンネル内に存在するか否かの判定に加えて、トンネルと同様である位置情報算出のための受信衛星数が0となるような走行環境も含む。自車両及び他車両のいずれもがトンネル内に存在する場合、トンネル内のマルチパスにより、無線通信の受信レベルが強くなるので、自車両及び他車両がトンネル内に存在するか否かを判定することができる。
停止部は、トンネル内判定部で自車両及び他車両の両者がトンネル内に存在すると判定した場合、衝突判定部の動作を停止する。自車両及び他車両の両者がトンネル内に存在する場合、衛星航法に基づいて特定された自車両の位置及び算出された他車両の位置情報には、許容範囲を超える誤差が含まれる可能性が高くなる。このような場合には、衝突可能性がない又は低いにも関わらず、誤って衝突可能性がある又は衝突可能性が高いと判定されるおそれがある。そこで、衝突判定部の動作を停止することにより、誤った警報を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る衝突判定装置は、前記トンネル内判定部は、前記受信レベルの時間的変化が所定の閾値以上である場合、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定する。
トンネル内判定部は、受信レベルの時間的変化が所定の閾値以上である場合、自車両及び他車両がトンネル内に存在すると判定する。自車両及び他車両がトンネル内に存在しない場合、あるいは自車両又は他車両のいずれか一方がトンネル内に存在しない場合、受信レベルの時間的変化は少なく、自車両と他車両との距離が近づくにつれて徐々に大きくなる程度であり、受信レベルの時間的変化は小さい。一方、自車両及び他車両の両方がトンネル内に存在する場合、トンネル内でマルチパスが生じ、受信レベルが、例えば、急激に大きくなる等、受信レベルの時間的変化が大きくなる。従って、受信レベルの時間的変化に基づいて、自車両及び他車両がトンネル内に存在すると判定することができる。また、受信レベルの時間的変化が所定の閾値以上という条件を加えることにより、不要な警報を低減することができる。
本発明の実施の形態に係る衝突判定装置は、前記停止部は、前記トンネル内判定部で自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定する時間が所定の閾値時間以上である場合、前記衝突判定部の動作を停止する。
停止部は、トンネル内判定部で自車両及び他車両がトンネル内に存在すると判定する時間、すなわち自車両及び他車両がトンネル内に存在する時間が所定の閾値時間以上である場合、衝突判定部の動作を停止する。自車両及び他車両の両方がトンネル内に存在すると判定された場合でも、自車両又は他車両の一方がトンネルの入口から進入した直後、あるいはトンネルの出口を通過する直前では、衛星航法に基づいて特定された自車両の位置及び算出された他車両の位置情報の誤差が許容範囲内である可能性が高くなり、衝突可能性を判定することができる。そこで、自車両及び他車両がトンネル内に存在する時間が所定の閾値時間以上である場合には、衝突判定部の動作を停止することにより、衝突可能性の判定を停止する時間帯を少なくすることができる。
本発明の実施の形態に係る衝突判定装置は、前記衝突判定部は、前記トンネル内判定部で自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合に、前記受信部での無線通信の受信レベルが所定の上限値以上であるとき、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する。
衝突判定部は、トンネル内判定部で自車両及び他車両がトンネル内に存在すると判定した場合に、受信部での無線通信の受信レベルが所定の上限値以上(例えば、距離を20mと想定した場合、受信レベルが−40dBm以上)であるとき、自車両及び他車両の衝突可能性を判定する。上限値は、トンネル内で自車両と他車両とが衝突する可能性(危険性)があると判定することができる程度の受信レベル(信号強度の指標)として特定することができる。これにより、自車両及び他車両がトンネル内に存在する場合において、衝突する危険性があるときは、衝突判定部の動作を停止することなく、衝突可能性を判定するので、トンネル内での衝突を防止することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係る衝突判定装置、コンピュータプログラム及び衝突判定方法の実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の衝突判定装置50の構成の一例を示す説明図である。図1に示すように、衝突判定装置50は、装置全体を制御する制御部10、測位部11、通信部12、衝突判定部13、トンネル内判定部14、停止部15、記憶部16などを備える。衝突判定装置50は、後述の自車両100に搭載される。
測位部11は、位置特定部としての機能を有し、衛星航法に基づいて自車両100(衝突判定装置50)の位置を特定する。自車両100の位置は、例えば、緯度及び経度により特定することができる。また、位置を繰り返し取得することにより、自車両100の速度を特定することもできる。また、位置を繰り返し特定することにより、自車両100の進行方位を特定することもできる。衛星航法は、例えば、GPSなどの衛星測位システムを用いるものであるが、GPSに限定されるものではない。
通信部12は、受信部としての機能を有し、無線通信により他車両の位置情報を受信する。他車両の位置情報は、自車両100の場合と同様に、緯度及び経度の情報とすることができる。無線通信は、車車間通信であり、例えば、ITS(Intelligent Transport System)無線を利用するものであるが、これに限定されるものではない。
衝突判定部13は、測位部11で特定した自車両100の位置及び通信部12で受信した位置情報に基づいて、自車両100及び他車両の衝突可能性を判定する。衝突可能性の判定は、自車両の位置及び他車両の位置情報に基づいて自車両と他車両との距離を算出し、算出した車両間の距離に基づいて行うことができる。例えば、車両間の距離が所定の距離閾値以下となった場合、衝突可能性ありと判定することができる。なお、衝突可能性の判定は、可能性あり、又はなしと判定するだけでなく、どの程度可能性が高いか(又は低いか)を数値などの指標を用いて判定するようにしてもよい。
自車両100の位置情報を(経度x1、緯度y1)で表し、他車両の位置情報を(経度x2、緯度y2)で表す。自車両100と他車両との間の距離dは式(1)で算出することができる。また、自車両100から見た他車両の方位角αは式(2)で算出することができる。式(1)及び式(2)において、Δxは式(3)で表すことができる。
Figure 2017199079
方位角αは真北に対する角度である。自車両100の進行方位が分かれば、自車両100の進行方位及び方位角αに基づいて、自車両100から見て他車両がどの方向に存在しているかが分かる。
なお、atan2関数は、2つの引数を取り、与えられた引数(例えば、x、yとする)に対してアークタンジェントを計算する関数であり、例えば、atan2(y、x)=arctan(y/x)、x>0と表現することができる。
より具体的には、衝突可能性の判定は、位置情報に基づいて自車両100と他車両との距離に基づいて行うことができる。例えば、車両間の距離が所定の距離閾値(例えば、10m、20mなど)以下となった場合、衝突可能性ありと判定することができる。
なお、衝突可能性の判定に、衝突余裕時間(TTC:Time To Collision)を用いることもできる。TTCをtcとすると、tc=−(Xr/Vr)という式で算出することができる。ここで、Xrは、自車両100と他車両との相対位置であり、Vrは自車両100と他車両との相対速度である。TTCは現在の相対速度が維持された場合にあと何秒で衝突するかを表す指標である。
トンネル内判定部14は、例えば、GPSの衛星数が0となる状態が所定時間継続した場合に、通信部12での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両100及び他車両がトンネル内に存在するか否かを判定する。なお、トンネル内判定部14が行う、トンネル内に存在するか否かの判定には、実際にトンネル内に存在するか否かの判定に加えて、トンネルと同様である位置情報算出のための受信衛星数が0となるような走行環境も含む。自車両100及び他車両のいずれもがトンネル内に存在する場合、トンネル内のマルチパスにより、無線通信の受信レベルが強くなるので、自車両100及び他車両がトンネル内に存在するか否かを判定することができる。
図2は通信部12での無線通信の受信レベルの一例を示す模式図である。図2において、横軸は自車両100と他車両との距離を示し、縦軸は通信部12での受信レベルを示す。図2において、符号Bで示す破線のチャートは、自車両100及び他車両のいずれもがトンネル内に存在しない場合の受信レベルを示す。また、符号Aで示す実線のチャートは、自車両100及び他車両のいずれもがトンネル内に進入する場合の受信レベルの変化を示す。
図2に示すように、トンネル内判定部14は、受信レベルの時間的変化が所定の閾値以上である場合、自車両100及び他車両がトンネル内に存在すると判定する。
自車両100及び他車両がトンネル内に存在しない場合、あるいは自車両100又は他車両のいずれか一方がトンネル内に存在しない場合、図2の符号Bで示すように、受信レベルの時間的変化は少なく、自車両100と他車両との距離が近づくにつれて徐々に大きくなる程度であり、受信レベルの時間的変化は小さい。
一方、自車両100及び他車両の両方がトンネル内に存在する場合、トンネル内でマルチパスが生じ、図2の符号Aで示すように、受信レベルが、例えば、急激に大きくなる等、受信レベルの時間的変化が大きくなる。従って、受信レベルの時間的変化に基づいて、自車両100及び他車両がトンネル内に存在すると判定することができる。また、受信レベルの時間的変化が所定の閾値以上という条件を加えることにより、不要な警報を低減することができる。
停止部15は、トンネル内判定部14で自車両100及び他車両の両者がトンネル内に存在すると判定した場合、衝突判定部13の動作を停止する。自車両100及び他車両の両者がトンネル内に存在する場合、衛星航法に基づいて特定された自車両100の位置及び算出された他車両の位置情報には、許容範囲を超える誤差が含まれる可能性が高くなる。このような場合には、衝突可能性がない又は低いにも関わらず、誤って衝突可能性がある又は衝突可能性が高いと判定されるおそれがある。そこで、衝突判定部13の動作を停止することにより、誤った警報を防止することができる。
図3は自車両100及び他車両200がトンネル内に存在する場合の一例を示す模式図である。図3に示すように、トンネル内は、片側一車線の直線の道路であり、自車両100及び他車両200がお互いに接近する様子を示す。衛星航法に基づいて特定された自車両100の位置に許容範囲を超える誤差があり、仮に自車両の位置を符号101で示す位置であるとした場合、自車両100と他車両200とが衝突する可能性があると誤って判定されるおそれがある。そこで、自車両100及び他車両200がトンネル内に存在する場合には、衝突判定部13の動作を停止することにより、誤った警報を防止することができる。
図4は自車両100及び他車両200がトンネル内に存在する場合の他の例を示す模式図である。図4に示すように、トンネル内は、片側一車線のカーブであり、自車両100及び他車両200がお互いに接近する様子を示す。他車両200が、衛星航法に基づいて自身の位置を特定する場合には、他車両200の位置に許容範囲を超える誤差があり、仮に他車両の位置を符号201で示す位置であるとした場合、自車両100と他車両201とが衝突する可能性があると誤って判定されるおそれがある。そこで、自車両100及び他車両200がトンネル内に存在する場合には、衝突判定部13の動作を停止することにより、誤った警報を防止することができる。
停止部15は、トンネル内判定部14で自車両100及び他車両がトンネル内に存在すると判定する時間、すなわち自車両100及び他車両がトンネル内に存在する時間が所定の閾値時間(例えば、10秒程度)以上である場合、衝突判定部13の動作を停止する。
自車両100及び他車両の両方がトンネル内に存在すると判定された場合でも、自車両100又は他車両の一方がトンネルの入口から進入した直後、あるいはトンネルの出口を通過する直前では、衛星航法に基づいて特定された自車両100の位置及び算出された他車両の位置情報の誤差が許容範囲内である可能性が高くなり、衝突可能性を判定することができる。そこで、自車両100及び他車両がトンネル内に存在する時間が所定の閾値時間以上である場合には、衝突判定部13の動作を停止することにより、衝突可能性の判定を停止する時間帯を少なくすることができる。
記憶部16は、自車両100の位置(速度情報も含む)、衝突判定装置50内の各部での演算又は処理の結果、通信部12で取得した各種情報などを記憶することができる。
また、衝突判定部13で自車両100と他車両との接近度合を算出することができる。接近度合は、例えば、車両間の距離でもよく、車両同士が衝突するまでの衝突余裕時間(TTC)でもよい。そして、衝突判定部13は、算出した接近度合が所定の閾値以下になった場合、衝突可能性を判定する。例えば、自車両100と他車両との距離が150m以下になった場合、衝突可能性を判定する。また、TTCが10秒以内になった場合、衝突可能性を判定する。なお、これらの数値は一例であって、これらの数値に限定されるものではない。
接近度合が所定の閾値以下になると衝突の可能性が高くなる。逆に言えば、衝突の可能性が高くない場合に、衝突可能性の判定及び警報を行うことを防止して不要な処理を低減することができる。
また、衝突判定部13は、算出した接近度合に応じて、衝突可能性を判定する頻度を調整することもできる。例えば、接近度合が小さい場合には、頻度を低くくし(例えば、1秒間に1回など)、接近度合が高くなった場合(例えば、自車両100と他車両との距離が50m以下、あるいはTTCが5秒以内など)、頻度を高くする(例えば、0.1秒に1回など)。これにより、衝突可能性の判定の処理負荷を軽減しつつ衝突の可能性を精度よく判定することができる。
また、衝突判定部13は、トンネル内判定部14で自車両100及び他車両200がトンネル内に存在すると判定した場合に、通信部12での無線通信の受信レベルが所定の上限値(閾値)(例えば、距離を20mと想定した場合、受信レベルが−40dBm以上)以上であるとき、自車両100及び他車両200の衝突可能性を判定する。上限値は、トンネル内で自車両100と他車両200とが衝突する可能性(危険性)があると判定することができる程度の受信レベル(信号強度の指標)として特定することができる。
これにより、自車両100及び他車両200がトンネル内に存在する場合において、衝突する危険性があるときは、衝突判定部13の動作を停止することなく、衝突可能性を判定するので、トンネル内での衝突を防止することができる。
次に、本実施の形態の衝突判定装置50の動作について説明する。図5は本実施の形態の衝突判定装置50の処理手順の一例を示すフローチャートである。便宜上、以下では処理の主体を制御部10として説明する。制御部10は、自車両100の位置を特定し(S11)、他車両の位置情報を受信する(S12)。
制御部10は、無線通信の受信レベルを特定し(S13)、自車両100及び受信した位置情報に対応する他車両がトンネル内に存在するか否かを判定する(S14)。自車両100及び他車両がトンネル内に存在する場合(S14でYES)、制御部10は、自車両100及び他車両がトンネル内に存在する時間が閾値時間以上であるか否かを判定する(S15)。自車両100及び他車両がトンネル内に存在する時間が閾値時間以上である場合(S15でYES)、制御部10は、無線通信の受信レベルが所定閾値(上限値)以上であるか否かを判定する(S16)。
無線通信の受信レベルが所定閾値(上限値)以上でない場合(S16でNO)、制御部10は、衝突判定処理を停止し(S17)、処理を終了する。自車両100及び他車両がトンネル内に存在する時間が閾値時間以上でない場合(S15でNO)、制御部10は、測位部11の精度(たとえば、GPS精度)が良好であるか否かを判定する(S18)。
測位部11がGPSである場合、GPSの精度は、例えば、GPS信号の受信レベル、信頼度情報、誤差楕円、DOP(Dilution of Precision:測位精度劣化係数)、補足衛星数などの指標に基づいて、良好であるか否かを判定すればよい。
測位部11の精度(たとえば、GPS精度)が良好ではない場合(S18でNO)、制御部10は、ステップS17の処理を行う。
自車両100及び他車両がトンネル内に存在しない場合(S14でNO)、無線通信の受信レベルが所定閾値(上限値)以上である場合(S16でYES)、あるいは、測位部11の精度(たとえば、GPS精度)が良好である場合(S18でYES)、制御部10は、衝突判定処理を実施する(S19)。
制御部10は、衝突可能性があるか否かを判定し(S20)、衝突可能性がある場合(S20でYES)、警告を行い(S21)、処理を終了する。衝突可能性がない場合(S20でNO)、制御部10は、ステップS21の処理を行うことなく、処理を終了する。
本実施の形態の衝突判定装置50は、CPU(プロセッサ)、RAMなどを備えた汎用コンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、図5に示すような、各処理の手順を定めたコンピュータプログラムをコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で衝突判定装置50を実現することができる。
本実施の形態において、自車両100と他車両との進行方向(方位)に基づいて、衝突の可能性がない場合には、衝突可能性の判定及び警報を行うことを防止して不要な衝突可能性の処理を低減することができる。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 制御部
11 測位部
12 通信部
13 衝突判定部
14 トンネル内判定部
15 停止部
16 記憶部
50 衝突判定装置
100 自車両

Claims (6)

  1. 自車両と他車両との衝突の可能性を判定する衝突判定装置であって、
    衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する位置特定部と、
    無線通信により他車両の位置情報を受信する受信部と、
    前記位置特定部で特定した自車両の位置及び前記受信部で受信した位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する衝突判定部と、
    前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かを判定するトンネル内判定部と、
    該トンネル内判定部で自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合、前記衝突判定部の動作を停止する停止部と
    を備える衝突判定装置。
  2. 前記トンネル内判定部は、
    前記受信レベルの時間的変化が所定の閾値以上である場合、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定する請求項1に記載の衝突判定装置。
  3. 前記停止部は、
    前記トンネル内判定部で自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定する時間が所定の閾値時間以上である場合、前記衝突判定部の動作を停止する請求項1又は請求項2に記載の衝突判定装置。
  4. 前記衝突判定部は、
    前記トンネル内判定部で自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合に、前記受信部での無線通信の受信レベルが所定の上限値以上であるとき、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の衝突判定装置。
  5. コンピュータに、自車両と他車両との衝突の可能性を判定させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    衛星航法に基づいて自車両の位置を特定する位置特定部と、
    無線通信により他車両の位置情報を受信する受信部と、
    特定した自車両の位置及び受信した位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を判定する衝突判定部と、
    前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かを判定するトンネル内判定部と、
    自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定した場合、前記衝突判定部の動作を停止する停止部と
    して機能させるコンピュータプログラム。
  6. 自車両と他車両との衝突の可能性を判定する衝突判定方法であって、
    衛星航法に基づいて自車両の位置を位置特定部が特定し、
    無線通信により他車両の位置情報を受信部が受信し、
    特定された自車両の位置及び受信された位置情報に基づいて、自車両及び前記他車両の衝突可能性を衝突判定部が判定し、
    前記受信部での無線通信の受信レベルに基づいて、自車両及び前記他車両がトンネル内に存在するか否かをトンネル内判定部が判定し、
    自車両及び前記他車両がトンネル内に存在すると判定された場合、前記衝突判定部の動作を停止部が停止する衝突判定方法。
JP2016087203A 2016-04-25 2016-04-25 衝突判定装置、コンピュータプログラム及び衝突判定方法 Pending JP2017199079A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020177316A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 三菱電機株式会社 運転支援システムおよび車載情報処理装置
CN115985137A (zh) * 2023-03-10 2023-04-18 深圳市城市交通规划设计研究中心股份有限公司 一种隧道交通运行的风险评估方法、电子设备及存储介质

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