JP2017198587A - パターン検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子ビームを用いたパターン検査においてステップアンドリピート動作に起因する検査を行えない時間を短縮することが可能なパターン検査装置を提供する。
【解決手段】パターン検査装置100は、複数の電子ビームにより構成されるマルチビームを用いて、パターンが形成された基板上を走査する電子ビームカラム102と、基板の検査領域全面にマルチビームを照射可能な第1のストロークを移動可能なXYステージ105と、XYステージ上に配置され、第1のストロークよりも十分短い第2のストロークを移動可能であって、基板を載置する微動ステージ140と、基板にマルチビームを照射することに起因して基板から放出される2次電子群を検出する検出器222と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、パターン検査装置に関する。例えば、電子ビームを照射して放出されるパターン像の2次電子画像を取得してパターンを検査する検査装置に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになっている。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。よって、半導体ウェハ上に転写された超微細パターンの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。その他、歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、拡大光学系を用いて半導体ウェハやリソグラフィマスク等の基板上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計パターンデータ)を検査装置に入力して、これをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ−データベース)検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、検査対象基板はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。検査対象基板には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。検査対象基板を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
上述したパターン検査装置では、レーザ光を検査対象基板に照射して、その透過像或いは反射像を撮像することにより、光学画像を取得する。これに対して、電子ビームによるマルチビームを検査対象基板に照射して、検査対象基板から放出される各ビームに対応する2次電子を検出して、パターン像を取得する検査装置の開発も進んでいる(例えば、特許文献1参照)。かかるマルチビームを含む電子ビームを用いたパターン検査装置では、検査対象基板の小領域毎にビームを走査して2次電子を検出する。その際、ビームを走査している間は検査対象基板の位置を固定し、走査終了後に次の領域へと検査対象基板の位置を移動させる、いわゆるステップアンドリピート動作が行われる。パターン検査では、検査対象基板のほぼ全面を検査する必要があるので、かかる検査対象基板は、通常、モータ等で駆動される重量の重いステージ上に配置される。かかる重いステージでは、移動後に減衰させることが難しい。さらに、かかるステージは上述したように検査対象基板のほぼ全面を検査する必要があるので長いストロークで移動する。かかる長いストロークで移動するステージでは、移動後に減衰させるための減衰機構も大きな機構が必要となる。よって、重量が重く、かつ長いストロークで移動するステージを短期間で減衰させるためには、さらに大きな減衰機構が必要となる。しかし、限られた空間の中で大きな減衰機構を配置することは難しい。そのため、限られた空間に配置可能な減衰機構を用いることになるが、かかる場合、ステップ動作後にステージを所定の位置精度内に停止するように収束させる静定に時間がかかる。かかる静定時間が例えば20ms必要であったとすると、ステップアンドリピート動作を行う回数×20msの時間が実際の検査を行っていない無駄な時間として必要になるといった問題があった。一方で、検査時間の短縮が求められている。
特開2002−208371号公報
そこで、本発明の一態様は、電子ビームを用いたパターン検査においてステップアンドリピート動作に起因する検査を行えない時間を短縮することが可能なパターン検査装置を提供する。
本発明の一態様のパターン検査装置は、
複数の電子ビームにより構成されるマルチビームを用いて、パターンが形成された基板上を走査するカラムと、
基板の検査領域全面にマルチビームを照射可能な第1のストロークを移動可能な第1のステージと、
第1のステージ上に配置され、第1のストロークよりも十分短い第2のストロークを移動可能であって、基板を載置する第2のステージと、
基板にマルチビームを照射することに起因して基板から放出される2次電子群を検出する検出器と、
を備えたことを特徴とする。
また、第1のステージを連続移動させる第1のステージ駆動機構と、
基板の複数の小領域の小領域毎に、当該小領域がマルチビームによって走査される間、基板の位置がカラムに対して第1のステージの移動方向に移動しないように、第1のステージとは逆方向に第2のステージを相対移動させる第2のステージ駆動機構と、
をさらに備え、
第2のステージは、連続移動する第1のステージ上で第2のストロークの範囲で第1のステージとは逆方向への移動と停止を繰り返すように構成すると好適である。
また、基板には、同じサイズの複数のチップが形成され、
第2のストロークは、基板に形成される複数のチップの1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満であると好適である。
或いは、第1のステージを移動させる第1のステージ駆動機構と、
基板の複数の小領域の小領域毎に、当該小領域が前記マルチビームによって走査されるように、第1のステージが停止した状態で第2のストロークの範囲で第2のステージを所定の方向への移動と停止を繰り返させる第2のステージ駆動機構と、
をさらに備え、
カラムに対して第2のストロークを超える第2のステージの相対的な移動量が必要になった場合に、第1のステージを移動させると共に、第1のステージの移動の間に第1のステージに対する第2のステージの相対位置を元の位置まで戻すように構成すると好適である。
また、基板には、同じサイズの複数のチップが形成され、
第2のストロークは、基板に形成される複数のチップの1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満であると好適である。
本発明の一態様によれば、電子ビームを用いたパターン検査においてステップアンドリピート動作に起因する検査を行えない時間を短縮できる。よって、検査時間を短縮できる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ機構の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1におけるスキャン動作の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるマルチビームの照射領域と測定用画素との一例を示す図である。 実施の形態1におけるスキャン動作の細部の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1の比較例における画像検出機構の構成の一例を示す図である。 実施の形態1の比較例におけるステージ位置分布を示す図である。 実施の形態1における主ステージの位置と微動ステージの位置と基板位置との関係を示すタイムチャート図である。 実施の形態1と比較例とにおける減衰機構の構成の一部の一例を示す図である。 実施の形態1における比較回路の内部構成を示す図である。 実施の形態2における主ステージの位置と微動ステージの位置と基板位置との関係を示すタイムチャート図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、基板に形成されたパターンを検査する検査装置100は、マルチ電子ビーム検査装置の一例である。検査装置100は、光学画像取得部150、及び制御系回路160(制御部)を備えている。光学画像取得部150は、電子ビームカラム102(電子鏡筒)、検査室103、検出回路106、チップパターンメモリ123、ステージ駆動機構142、及びレーザ測長システム122,124を備えている。電子ビームカラム102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ部材203、ブランキングアパーチャアレイ機構204、縮小レンズ205、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、偏向器208、及び複数の検出器222,224が配置されている。
検査室103内には、少なくともXY方向に移動可能なXYステージ105が配置される。XYステージ105上には、少なくともXY方向に移動可能な微動ステージ140と、微動ステージ140を駆動するステージ駆動機構132と、微動ステージ140の移動を減衰させる減衰機構134とが配置される。そして、微動ステージ140上には、検査対象となる複数のチップパターンが形成された基板101が配置される。基板101には、上述したように、露光用マスクやシリコンウェハ等の半導体基板が含まれる。基板101は、例えば、パターン形成面を上側に向けて微動ステージ140に配置される。また、微動ステージ140上には、検査室103の外部に配置されたレーザ測長システム122から照射されるレーザ測長用のレーザ光を反射するミラー217が配置されている。同様に、XYステージ105上には、検査室103の外部に配置されたレーザ測長システム124から照射されるレーザ測長用のレーザ光を反射するミラー216が配置されている。また、検出器222,224は、電子ビームカラム102の外部で検出回路106に接続される。検出回路106は、チップパターンメモリ123に接続される。
制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、展開回路111、参照回路112、ステージ制御回路114、レンズ制御回路124、ブランキング制御回路126、偏向制御回路128、磁気ディスク装置等の記憶装置109、モニタ117、メモリ118、及びプリンタ119に接続されている。また、チップパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。
また、XYステージ105(第1のステージ)は、制御計算機110の制御の下にステージ制御回路114により制御されたステージ駆動機構130によって駆動される。XYステージ105(第1のステージ)は、基板101の検査領域全面にマルチビーム20を照射可能なストローク(第1のストローク)を移動する。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、図示しないXモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。XYステージ105は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、XYステージ105の移動位置はレーザ測長システム124により測定され、位置回路107に供給される。レーザ測長システム124は、ミラー216からの反射光を受光することによって、レーザ干渉法の原理でXYステージ105の位置を測長する。
また、微動ステージ140(第2のステージ)は、制御計算機110の制御の下にステージ制御回路114により制御されたステージ駆動機構132によって駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、図示しないXモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。微動ステージ140は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、微動ステージ140の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。レーザ測長システム122は、ミラー217からの反射光を受光することによって、レーザ干渉法の原理で微動ステージ140の位置を測長する。
微動ステージ140(第2のステージ)は、XYステージ105のストロークよりも十分短いストローク(第2のストローク)を移動する。ここで、基板101が半導体基板である場合には、後述するように基板101上に同じサイズの複数のチップが形成される。そして、微動ステージ140のストロークは、例えば、基板101に形成される複数のチップの1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満に構成される。微動ステージ140(第2のステージ)は、基板101が載置できるサイズであればよく、XYステージ105よりも軽くできる。そして、微動ステージ140は、1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満の十分短いストロークの移動で済むので、短期間で減衰させる減衰機構134も小型化及び簡易化した構成が可能となる。図1の例では、減衰機構134が微動ステージ140とXYステージ105との間に挟まれるように配置されている場合を示しているがこれに限るものではない。例えば、ステージ駆動機構132内等に搭載されていても好適である。
複数の検出器222,224は、XYステージ105上方で、後述するマルチビームの光路を取り囲むように、かつ、それぞれ検出面がXYステージ105上に配置される基板101表面と光軸との交点に向かって配置される。例えば、それぞれ検出面が、微動ステージ140(及びXYステージ105)上に配置される基板101表面と例えば15°〜75°の角度を持って斜めに配置される。より好ましくは、30°〜60°の角度を持って斜めに配置される。例えば、45°の角度を持って斜めに配置される。
ここでは、一例として、2つの検出器222,224を示しているが、これに限るものではなく、さらに、多くの検出器を配置してもよい。2つの検出器222,224を配置する場合には、マルチビームの光路を挟んで対向する位置、或いは、マルチビームの光軸を支点に90°回転した位置に配置されると良い。
電子銃201には、図示しない高圧電源回路が接続され、電子銃201内の図示しないカソードとアノード間への高圧電源回路からの加速電圧の印加と共に、所定のバイアス電圧の印加と所定の温度のカソードの加熱によって、カソードから放出された電子群が加速させられ、電子ビームとなって放出される。照明レンズ202、縮小レンズ205、及び対物レンズ207は、例えば電子レンズが用いられ、共にレンズ制御回路124によって制御される。ブランキングアパーチャアレイ機構204には、後述するように複数の個別ブランキング機構がブランキング基板上に配置され、各個別ブランキング機構への制御信号は、ブランキング制御回路126から出力される。偏向器208は、少なくとも4極の電極群により構成され、偏向制御回路128によって制御される。
基板101が複数のチップ(ダイ)パターンが形成された半導体ウェハである場合には、かかるチップ(ダイ)パターンのパターンデータが検査装置100の外部から入力され、記憶装置109に格納される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。図2において、成形アパーチャアレイ部材203には、2次元状の横(x方向)n列×縦(y方向)m列(n,mは一方が1以上の整数、他方が2以上の整数)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。図2では、例えば、横縦(x,y方向)に32×32列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、横縦(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。例えば、横縦(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2のように、横縦が格子状に配置される場合に限るものではない。例えば、縦方向(y方向)k段目の列と、k+1段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)k+1段目の列と、k+2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。或いは、その他の構成であってもよい。
図3は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ機構の一部を示す上面概念図である。なお、図3において、電極24,26と制御回路41の位置関係は一致させて記載していない。ブランキングアパーチャアレイ機構204は、図3に示すように、図2に示した成形アパーチャアレイ部材203の各穴22に対応する位置にマルチビームのそれぞれのビームの通過用の通過孔25(開口部)が図示しない基板(例えばシリコン基板)上に開口される。そして、基板上の各通過孔25の近傍位置に、該当する通過孔25を挟んでブランキング偏向用の電極24,26の組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。また、各通過孔25の近傍には、各通過孔25用の例えば電極24に偏向電圧を印加する制御回路41(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の2つの電極24,26の他方(例えば、電極26)は、グランド接続される。また、各制御回路41は、制御信号用の数ビット、例えば5〜10ビットの配線が接続される。各制御回路41は、例えば数ビットの配線の他、クロック信号線および電源用の配線等が接続される。マルチビームを構成するそれぞれのビーム毎に、電極24,26と制御回路41とによる個別ブランキング機構47が構成される。ブランキング制御回路126から各制御回路41用の制御信号が出力される。各制御回路41内には、図示しないシフトレジストが配置され、例えば、n×m本のマルチビームの1列分の制御回路内のシフトレジスタが直列に接続される。そして、例えば、n×m本のマルチビームの1列分の制御信号がシリーズで送信され、例えば、n回のクロック信号によって各ビームの制御信号が対応する制御回路41に格納される。
各通過孔を通過する電子ビーム20は、それぞれ独立に対となる2つの電極24,26に印加される電圧によって偏向される。かかる偏向によってブランキング制御される。マルチビームのうちの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する。このように、複数のブランカーが、成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う。個別ブランキング制御を行うことで、異常ビームを検査から排除できる。
なお、図3の例では個別ブランキング機構47を示しているが、これに限るものではない。マルチビーム20全体を一括してブランキング制御する機構であっても構わない。
次に検査装置100における光学画像取得部150の動作について説明する。電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直に成形アパーチャアレイ部材203全体を照明する。成形アパーチャアレイ部材203には、矩形の複数の穴(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴が含まれる領域を照明する。複数の穴の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20a〜eが形成される。かかるマルチビーム20a〜eは、ブランキングアパーチャアレイ機構204のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。
ブランキングアパーチャアレイ機構204を通過したマルチビーム20a〜eは、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴に向かって進む。ここで、ブランキングアパーチャアレイ機構204のブランカーによって偏向された電子ビーム20は、制限アパーチャ部材206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、ブランキングアパーチャアレイ機構204のブランカーによって偏向されなかった電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。かかる個別ブランキング機構のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが制御される。このように、制限アパーチャ部材206は、個別ブランキング機構によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビーム毎に、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ部材206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。制限アパーチャ部材206を通過したマルチビーム20は、対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、偏向器208によって、制限アパーチャ部材206を通過した各ビーム(マルチビーム20全体)が同方向に一括して偏向され、各ビームの基板101上のそれぞれの照射位置に照射される。一度に照射されるマルチビーム20は、理想的には成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。このように、電子ビームカラム102は、一度に2次元状のn×m本のマルチビーム20を基板101に照射する。基板101の所望する位置にマルチビーム20が照射されたことに起因して基板101から放出される、マルチビーム20の各ビームに対応する2次電子の束となる2次電子群300は、複数の検出器222,224に入射することによって検出される。言い換えれば、マルチビーム20の各ビームについて、1本のビームが照射された基板101の1か所の位置から放出された2次電子群300を複数の検出器222,224によって検出する。これにより、基板101の各位置の検出データの情報量を増やすことができる。
図4は、実施の形態1におけるスキャン動作の一例を説明するための概念図である。図4に示すように、基板101の検査領域30には、例えば、x,y方向に向かってアレイ状にそれぞれ所定の幅で複数のチップ32(ダイ)が形成される。各チップ32は、例えば、30mm×25mmのサイズで基板101上に形成される。パターン検査は、チップ32毎に実施されることになる。各チップ32の領域は、例えば、一回のマルチビーム20全体の照射で照射可能な照射領域34と同じx,y方向幅で複数の単位検査領域33に仮想分割される。まず、XYステージ105を移動させて、第1番目のチップ32の4つ角のいずれか(例えば左上端)の単位検査領域33の位置に一回のマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34が位置するように調整し、スキャン動作が開始される。実施の形態1では、例えば、ステップアンドリピート動作を繰り返すことで、照射領域34を例えばx方向に照射領域34の幅で順次ずらしながら各単位検査領域33をマルチビーム20により走査していく。y方向に同じ段のx方向に並ぶすべての単位検査領域33の走査が終了したら、ステージ位置をy方向に移動させて、y方向に同じ次の段のx方向に並ぶ各単位検査領域33をマルチビーム20により同様に走査していく。かかる動作を繰り返し、1つのチップ32の領域の走査が終了したら、XYステージ105を移動させて、次のチップ32の4隅のいずれか(例えば左上端)の単位検査領域33の位置に一回のマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34が位置するように調整し、同様の動作を行う。かかる動作を繰り返すことで、すべてのチップ32について走査していく。
図5は、実施の形態1におけるマルチビームの照射領域と測定用画素との一例を示す図である。図5において、チップ32の領域は、例えば、マルチビームのビームサイズでメッシュ状の複数のメッシュ領域に分割される。かかる各メッシュ領域が、測定用画素36(単位照射領域)となる。そして、照射領域34内に、1回のマルチビーム20の照射で照射可能な複数の測定用画素28(1ショット時のビームの照射位置)が示されている。言い換えれば、隣り合う測定用画素28間のピッチがマルチビームの各ビーム間のピッチPとなる。図5の例では、隣り合う4つの測定用画素28で囲まれると共に、4つの測定用画素28のうちの1つの測定用画素28を含む正方形の領域で1つのグリッド29を構成する。図5の例では、各グリッド29は、4×4画素で構成される場合を示している。
図6は、実施の形態1におけるスキャン動作の細部の一例を説明するための概念図である。図6では、ある1つの単位検査領域33(照射領域34)を走査する場合の一例を示している。1つの照射領域34内には、x,y方向に(2次元状に)n×m個のグリッド29が配列されることになる。n×m個のマルチビーム20がすべて使用される場合には、n×m個のグリッド29は、n×m個のグリッド29になる。1つの単位検査領域33にマルチビーム20が照射可能な位置にXYステージ105を移動させたら、その位置でXYステージ105を停止させ、当該単位検査領域33を照射領域34として当該単位検査領域33内を走査(スキャン動作)する。マルチビーム20を構成する各ビームは、互いに異なるいずれかのグリッド29を担当することになる。そして、各ショット時に、各ビームは、担当グリッド29内の同じ位置に相当する1つの測定用画素28を照射することになる。図6の例では、各ビームは、1ショット目に担当グリッド29内の最下段の右から1番目の測定用画素36を照射する。そして、偏向器208によってマルチビーム20全体を一括してy方向に1測定用画素36分だけビーム偏向位置をシフトさせ、2ショット目に担当グリッド29内の下から2段目の右から1番目の測定用画素36を照射する。同様に、3ショット目に担当グリッド29内の下から3段目の右から1番目の測定用画素36を照射する。4ショット目に担当グリッド29内の下から4段目の右から1番目の測定用画素36を照射する。次に、偏向器208によってマルチビーム20全体を一括して最下段の右から2番目の測定用画素36の位置にビーム偏向位置をシフトさせ、同様に、y方向に向かって、測定用画素36を順に照射していく。かかる動作を繰り返し、1つのビームで1つのグリッド29内のすべての測定用画素36を順に照射していく。1回のショットでは、成形アパーチャアレイ部材203の各穴22を通過することによって形成されたマルチビームによって、最大で各穴22と同数の複数のショットに応じた2次電子の束による2次電子群300が一度に検出される。
以上のように、電子ビームカラム102は、複数の電子ビームにより構成されるマルチビーム20を用いて、パターンが形成された基板101上を走査する。マルチビーム20全体では、単位検査領域33を照射領域34として走査することになるが、各ビームは、それぞれ対応する1つのグリッド29を走査することになる。そして、XYステージ105が停止した状態で、1つの単位検査領域33の走査(スキャン)が終了すると、隣接する次の単位検査領域33にステップ動作をして、XYステージ105が停止した状態で、かかる隣接する次の単位検査領域33の走査(スキャン)を行う。かかるステップアンドリピート動作を繰り返し、各チップ32の走査を進めていく。マルチビーム20のショットにより、その都度、照射された測定用画素36から2次電子群300が周囲上方に放出され、複数の検出器222,224にて検出される。複数の検出器222,224の各検出器は、各測定用画素36から周囲上方に放出された2次電子群300のうち、同じ方向に放出された2次電子群300を測定用画素36毎(或いはグリッド29毎)に検出する。
以上のようにマルチビーム20を用いて走査することで、シングルビームで走査する場合よりも高速にスキャン動作(測定)ができる。
なお、上述した例では、1画素36毎にビームのON/OFFを行っている場合を説明したが、これに限るものではない。グリッド29毎に、同じグリッド29を対応する1つのビームが走査する間、連続ビームで走査しても構わない。言い換えれば、ステップ動作の間はビームOFFにすればよい。
図7は、実施の形態1の比較例における画像検出機構の構成の一例を示す図である。図7において、基台中にステージ305が配置され、ステージ305は、ステージ駆動装置342によってステップアンドリピート動作に合わせて移動させられる。また、ステージ305の位置は、ステージ305上のミラー312を用いたレーザ干渉計322で測定する。そして、ステージ305停止中にカラム302からステージ305上の検査対象基板301に電子ビームを照射し、検査対象基板301からの2次電子を画像検出器322で検出する。
図8は、実施の形態1の比較例におけるステージ位置分布を示す図である。実施の形態1の比較例における検査対象基板301は、上述したように、重量の重いステージ305上に配置される。さらに、かかるステージ305は上述したように検査対象基板301のほぼ全面を検査する必要があるので長いストロークで移動する。このような、重量が重く、かつ長いストロークで移動するステージ305では、図8に示すように、ステップ動作後にステージ305を所定の位置精度内に停止するように収束させる静定に時間がかかる。よって、上述したように、比較例では、ステップアンドリピート動作を行う回数×静定時間が実際の検査を行っていない実際の検査を行っていない無駄な時間として必要になるといった問題があった。そこで、実施の形態1では、微動ステージ140を使って以下のように動作する。
図9は、実施の形態1における主ステージの位置と微動ステージの位置と基板位置との関係を示すタイムチャート図である。図9において、ステージ駆動機構142(第1のステージ駆動機構)は、ステップ方向(例えば、−x方向)にXYステージ105(主ステージ)を等速度で連続移動させる。マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32の第1番目の単位検査領域33に重なる位置まで、微動ステージ140が停止した状態でXYステージ105を連続移動させる。マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32の第1番目の単位検査領域33に重なる位置まで到達したら、XYステージ105を連続移動させたまま、ステージ駆動機構132(第2のステージ駆動機構)は、XYステージ105とは逆方向(例えば、+x方向)に微動ステージ140を同じ速度で相対移動させる。かかる動作により、見かけ上、基板101の位置が電子ビームカラム102に対して停止させることができる。そして、微動ステージ140を同じ速度で相対移動させた状態で、当該単位検査領域33をマルチビーム20によって走査する。かかる動作は、当該単位検査領域33がマルチビーム20によって走査される間、続けられる。当該単位検査領域33のスキャン動作が終了したら、ステージ駆動機構132は、微動ステージ140を停止させる。そして、マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32のステップ方向(例えばx方向)に並ぶ次の単位検査領域33に重なる位置まで、微動ステージ140が停止した状態でXYステージ105を連続移動させる。そして、同様に、マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32の第1番目の単位検査領域33に重なる位置まで到達したら、XYステージ105を連続移動させたまま、XYステージ105とは逆方向(例えば、+x方向)に微動ステージ140を同じ速度で相対移動させる。かかる動作により、見かけ上、基板101の位置が電子ビームカラム102に対して停止させることができる。そして、微動ステージ140を同じ速度で相対移動させた状態で、当該単位検査領域33をマルチビーム20によって走査する。以上のように、ステージ駆動機構132は、基板101の複数の単位検査領域33(小領域)の単位検査領域33毎に、当該単位検査領域33がマルチビーム20によって走査される間、基板101の位置が電子ビームカラム102に対してXYステージ105の移動方向に移動しないように、XYステージ105とは逆方向(例えば、+x方向)に微動ステージ140を相対移動させる。そして、微動ステージ140は、連続移動するXYステージ105上で微動ステージ140のストロークの範囲でXYステージ105とは逆方向への移動と停止を繰り返す。これにより、ステップアンドリピート動作によるスキャン動作を行うことができる。
ここで、微動ステージ140のストロークは、上述したように、例えば、基板101に形成される複数のチップ32の1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満に構成される。よって、同じチップ32のステップ方向に並ぶ単位検査領域33を走査する間の移動は、微動ステージ140のストロークの範囲内に収めることができる。よって、その間は、XYステージ105の停止が無いため、図8に示したXYステージ105を停止させるための静定時間を無くすことができる。一方、微動ステージ140は、XYステージ105に比べて軽量かつ十分短いストロークなので、微動ステージ140を停止させるための静定時間はXYステージ105に比べて無視できる程度に抑えることができる。よって、実際の検査を行っていない無駄な時間になる静定時間を無くす、或いは大幅に低減することができる。さらに、微動ステージ140のストロークの範囲内で、同じチップ32のステップ方向に並ぶ単位検査領域33を走査できるので、その間、XYステージ105の停止等による位置ずれの発生を無くすことができる。よって、同じチップ32のステップ方向に並ぶ単位検査領域33間で同じ条件で検査できる。
そして、検査対象チップ32のステップ方向に並ぶすべての単位検査領域33のスキャン動作が終了したら、XYステージ105を停止させ、y方向に次の段の最初にスキャン動作する単位検査領域33が照射領域34に重なるようにXYステージ105を移動させる。かかるXYステージ105を移動させている間に、ステージ駆動機構132は、微動ステージ140を逆方向(今度は、−x方向)に移動させて、次のストローク移動が可能なように微動ステージ140の位置をリセットする。これにより、微動ステージ140のリセット時間をXYステージ105の移動時間に重ねることができる。そして、マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32のy方向に次の段の第1番目の単位検査領域33に重なる位置まで移動したら、上述した動作と同様の動作を行う。以上の動作を繰り返すことで、1つのチップ32についてのすべての単位検査領域33のスキャン動作を行えばよい。
そして、検査対象チップ32のスキャン動作が終了したら、次のチップ32のスキャン動作を同様に行うことで、すべてのチップ32のスキャン動作を行えばよい。
図10は、実施の形態1と比較例とにおける減衰機構の構成の一部の一例を示す図である。図10(a)では、実施の形態1の比較例として、図7に示したステージ305の下部等に減衰機構334を配置した場合の一例を示している。筺体13内に粘性流体15が封入され、ステージ305に接続された移動体11が筺体13の壁面と若干の隙間を空けて粘性流体15中に配置される。重量が重いステージ305を減衰させるため、移動体11も大きくなり、また、粘性流体15の量も多くなる。まして、検査対象基板全面をビームの照射領域内に入れる必要からステージ305の移動ストロークS1も長くなるから、なおさら粘性流体15の量も多くなる。よって、減衰機構334は大型化することになる。これに対して、実施の形態1における微動ステージ140は、重量を軽くでき、図10(b)に示すように、筺体12の壁面と若干の隙間を空けて粘性流体14中に配置される移動体10のサイズを小さくできる。また、微動ステージ140の移動ストロークS2は、十分小さいので、筺体12内に封入される粘性流体14の量を少なくできる。よって、減衰機構134を小型化できる。よって、限られた空間の中でも、短時間で微動ステージ140を十分な減衰するだけの効果を発揮できる減衰機構134を配置することができる。よって、微動ステージ140を停止させるための静定時間をXYステージ105に比べて無視できる程度に抑えることができる。
マルチビームスキャン及び2次電子検出工程として、以上のように、光学画像取得部150は、複数の電子ビームが所定のピッチPで配置されたマルチビーム20を用いて、複数の図形パターンが形成された被検査基板101上を走査し、マルチビーム20が照射されたことに起因して被検査基板101から放出される、2次電子群300を検出する。走査(スキャン)の仕方、及び2次電子群300の検出の仕方は上述した通りである。検出器222,224によって検出された各測定用画素36からの2次電子群300の検出データは、測定順に検出回路106に出力される。検出回路106内では、図示しないA/D変換器によって、アナログの検出データがデジタルデータに変換され、チップパターンメモリ123に格納される。そして、1つのチップ32分の検出データが蓄積された段階で、チップパターンデータとして、位置回路107からの各位置を示す情報と共に、比較回路108に転送される。
一方、マルチビームスキャン及び2次電子検出工程と並行或いは前後して、参照画像が作成される。
参照画像作成工程として、展開回路111及び参照回路112といった参照画像作成部は、基板101が半導体基板の場合には、半導体基板に露光用マスクのマスクパターンを露光転写する際の基板上の露光イメージが定義された露光イメージデータに基づいて、複数の画素36で構成されるグリッド29の測定画像(光学画像)に対応する領域の参照画像を作成する。露光イメージデータの代わりに、複数の図形パターンを基板101に露光転写する露光用マスクを形成するための元になる描画データ(設計データ)を用いても良い。展開回路111及び参照回路112といった参照画像作成部は、基板101が露光用マスクの場合には、複数の図形パターンを基板101に形成するための元になる描画データ(設計データ)に基づいて、複数の画素36で構成されるグリッド29の測定画像(光学画像)に対応する領域の参照画像を作成する。光学画像は、グリッド29単位の画像よりも解像度を粗くして、グリッド29を1つの画素とする単位検査領域33単位の画像を作成してもよい。かかる場合、参照画像も同様に、グリッド29単位の画像よりも解像度を粗くして、グリッド29を1つの画素とする単位検査領域33単位の画像を作成すればよい。グリッド29を1つの画素とする場合には、グリッド29内のパターンが占める占有率を階調値にすればよい。
具体的には、以下のように動作する。まず、展開回路111は、記憶装置109から制御計算機110を通して描画データ(或いは露光イメージデータ)を読み出し、読み出された描画データ(或いは露光イメージデータ)に定義された各照射領域34の各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換して、このイメージデータが参照回路112に送られる。
ここで、描画データ(或いは露光イメージデータ)に定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
かかる図形データとなる描画データ(或いは露光イメージデータ)が展開回路111に入力されると図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計画像データを展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとして参照回路112に出力する。かかるマス目は、測定用画素36と同サイズにすればよい。なお、グリッド29を画素とする場合には、かかるマス目は、グリッド29と同サイズにすればよい。
次に、参照回路112は、送られてきた図形のイメージデータである設計画像データに適切なフィルタ処理を施す。検出回路106から得られた光学画像としての測定データは、電子光学系によってフィルタが作用した状態、言い換えれば連続変化するアナログ状態にあるため、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データにもフィルタ処理を施すことにより、測定データに合わせることができる。このようにしてグリッド29の測定画像(光学画像)と比較する設計画像(参照画像)を作成する。作成された参照画像の画像データは比較回路108に出力され、比較回路108内に出力された参照画像は、それぞれメモリに格納される。
図11は、実施の形態1における比較回路の内部構成を示す図である。図11において、比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置50,52、合成部54、位置合わせ部58、及び比較部60が配置される。合成部54、位置合わせ部58、及び比較部60といった各「〜部」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。合成部54、位置合わせ部58、及び比較部60内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリに記憶される。
転送された検出器222(224)毎のチップパターンデータは、位置回路107からの各位置を示す情報と共に、記憶装置50に一時的に格納される。同様に、参照画像データは、設計上の各位置を示す情報と共に、記憶装置52に一時的に格納される。ここで、実施の形態1では、基板101上の同じ位置から放出される2次電子群300を複数の検出器222,224で検出している。そこで、合成部54(画像生成部)は、複数の検出器222,224によって検出された各データを合成し、パターンの画像を生成する。1つの検出器で検出されたデータよりも情報量が多いため、高精度な2次元画像を作成できる。或いは、情報量が多いため、3次元画像を作成してもよい。光学画像が3次元画像である場合には、参照画像も同様に3次元画像にすればよい。
次に、位置合わせ部58は、画素36より小さいサブ画素単位で、光学画像(測定画像)と参照画像を位置合わせする。例えば、最小2乗法で位置合わせを行えばよい。
そして、比較部60は、当該光学画像と参照画像とを画素36毎に比較する。比較部60は、所定の判定条件に従って画素36毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素36毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、メモリ118、或いはプリンタ119より出力されればよい。グリッド29を画素する画像の場合は、画素36をグリッド29と読み替えればよい。
以上のように、実施の形態1によれば、電子ビームを用いたパターン検査においてステップアンドリピート動作に起因する検査を行えない時間を短縮できる。よって、検査時間を大幅に短縮できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、XYステージ105を等速で連続移動させながら、微動ステージ140の調整によりステップアンドリピート動作を作り出す手法について説明したが、動作の仕方はかかる場合に限るものではない。実施の形態2では、別の動作手法について説明する。検査装置100の構成は、図1と同様である。以下、XYステージ105と微動ステージ140の動作のさせ方以外は、実施の形態1と同様である。
図12は、実施の形態2における主ステージの位置と微動ステージの位置と基板位置との関係を示すタイムチャート図である。図12において、ステージ駆動機構142(第1のステージ駆動機構)は、マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32の第1番目の単位検査領域33に重なる位置まで、微動ステージ140が停止した状態でXYステージ105(第1のステージ)を移動させ、停止させる。マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32の第1番目の単位検査領域33に重なる位置まで到達したら、XYステージ105と微動ステージ140とを停止させたまま、当該単位検査領域33をマルチビーム20によって走査する。当該単位検査領域33のスキャン動作が終了したら、XYステージ105を停止させたまま、ステージ駆動機構132(第2のステージ駆動機構)は、ステップ方向(例えばx方向)に並ぶ次の単位検査領域33に重なる位置まで、微動ステージ140を−x方向に移動させ、停止させる。そして、かかる単位検査領域33に重なる位置まで到達したら、XYステージ105と微動ステージ140とを停止させたまま、当該単位検査領域33をマルチビーム20によって走査する。当該単位検査領域33のスキャン動作が終了したら、XYステージ105を停止させたまま、ステージ駆動機構132(第2のステージ駆動機構)は、ステップ方向(例えばx方向)に並ぶさらに次の単位検査領域33に重なる位置まで、微動ステージ140を−x方向に移動させ、停止させる。そして、かかる単位検査領域33に重なる位置まで到達したら、XYステージ105と微動ステージ140とを停止させたまま、当該単位検査領域33をマルチビーム20によって走査する。微動ステージ140のストローク(第2のストローク)の範囲で、かかる微動ステージ140の移動と停止を繰り返させる。以上のように、ステージ駆動機構132は、基板101の複数の単位検査領域33の単位検査領域33毎に、当該単位検査領域33がマルチビーム20によって走査されるように、XYステージ105が停止した状態で微動ステージ140のストロークの範囲で微動ステージ140を所定の方向への移動と停止を繰り返させる。これにより、ステップアンドリピート動作によるスキャン動作を行うことができる。
ここで、微動ステージ140のストロークは、上述したように、例えば、基板101に形成される複数のチップ32の1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満に構成される。よって、同じチップ32のステップ方向に並ぶ単位検査領域33を走査する間の移動は、微動ステージ140のストロークの範囲内に収めることができる。よって、その間は、XYステージ105の停止が無いため、図8に示したXYステージ105を停止させるための静定時間を無くすことができる。一方、微動ステージ140は、XYステージ105に比べて軽量かつ十分短いストロークなので、微動ステージ140を停止させるための静定時間はXYステージ105に比べて無視できる程度に抑えることができる。よって、実際の検査を行っていない無駄な時間になる静定時間を無くす、或いは大幅に低減することができる。さらに、微動ステージ140のストロークの範囲内で、同じチップ32のステップ方向に並ぶ単位検査領域33を走査できるので、その間、XYステージ105の停止等による位置ずれの発生を無くすことができる。よって、同じチップ32のステップ方向に並ぶ単位検査領域33間で同じ条件で検査できる。
そして、検査対象チップ32のステップ方向に並ぶすべての単位検査領域33のスキャン動作が終了したら、y方向に次の段の最初にスキャン動作する単位検査領域33が照射領域34に重なるようにXYステージ105を移動させる。言い換えれば、電子ビームカラム102に対して微動ステージ140のストロークを超える微動ステージ140の相対的な移動量が必要になった場合に、XYステージ105を移動させる。そして、かかるXYステージ105を移動させている間に、ステージ駆動機構132は、微動ステージ140を逆方向(今度は、+x方向)に移動させて、次のストローク移動が可能なように微動ステージ140の位置をリセットする。言い換えれば、XYステージ105の移動の間にXYステージ105に対する微動ステージ140の相対位置を元の位置まで戻す。これにより、微動ステージ140のリセット時間をXYステージ105の移動時間に重ねることができる。そして、マルチビーム20の照射領域34が検査対象チップ32のy方向に次の段の第1番目の単位検査領域33に重なる位置まで移動したら、上述した動作と同様の動作を行う。以上の動作を繰り返すことで、1つのチップ32についてのすべての単位検査領域33のスキャン動作を行えばよい。
そして、検査対象チップ32のスキャン動作が終了したら、次のチップ32のスキャン動作を同様に行うことで、すべてのチップ32のスキャン動作を行えばよい。
以上のように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様、電子ビームを用いたパターン検査においてステップアンドリピート動作に起因する検査を行えない時間を短縮できる。よって、検査時間を大幅に短縮できる。
以上の説明において、一連の「〜回路」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した例では、基板101上の同じ位置から放出される2次電子群300を複数の検出器222,224で検出する場合を説明したが、これに限るものではない。基板101上の各位置の情報量が少なくなっても構わない場合や、基板101上の同じ位置から放出される2次電子群300を光学系の磁場や電場等で一方向に誘導できる場合等には、1つの検出器で検出してもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのパターン検査装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
20 マルチビーム
22 穴
24,26 電極
25 通過孔
29 グリッド
30 検査領域
32 チップ
33 単位検査領域
34 照射領域
28,36 画素
41 制御回路
47 個別ブランキング機構
50,52 記憶装置
54 合成部
58 位置合わせ部
60 比較部
100 検査装置
101 基板
102 電子ビームカラム
103 検査室
106 検出回路
107 位置回路
108 比較回路
109 記憶装置
110 制御計算機
111 展開回路
112 参照回路
114 ステージ制御回路
117 モニタ
118 メモリ
119 プリンタ
122,124 レーザ測長システム
120 バス
123 チップパターンメモリ
124 レンズ制御回路
126 ブランキング制御回路
128 偏向制御回路
130,132 ステージ駆動機構
134 減衰機構
140 微動ステージ
150 光学画像取得部
160 制御系回路
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ部材
204 ブランキングアパーチャアレイ機構
205 縮小レンズ
206 制限アパーチャ部材
207 対物レンズ
208 偏向器
216,217 ミラー
222,224 検出器
300 2次電子群
301 基板
302 カラム
305 ステージ
312 ミラー
322 検出器
332 レーザ干渉計
342 ステージ駆動装置

Claims (5)

  1. 複数の電子ビームにより構成されるマルチビームを用いて、パターンが形成された基板上を走査するカラムと、
    前記基板の検査領域全面に前記マルチビームを照射可能な第1のストロークを移動可能な第1のステージと、
    前記第1のステージ上に配置され、前記第1のストロークよりも十分短い第2のストロークを移動可能であって、前記基板を載置する第2のステージと、
    前記基板に前記マルチビームを照射することに起因して前記基板から放出される2次電子群を検出する検出器と、
    を備えたことを特徴とするパターン検査装置。
  2. 前記第1のステージを連続移動させる第1のステージ駆動機構と、
    前記基板の複数の小領域の小領域毎に、当該小領域が前記マルチビームによって走査される間、前記基板の位置が前記カラムに対して前記第1のステージの移動方向に移動しないように、前記第1のステージとは逆方向に前記第2のステージを相対移動させる第2のステージ駆動機構と、
    をさらに備え、
    前記第2のステージは、連続移動する前記第1のステージ上で前記第2のストロークの範囲で前記第1のステージとは逆方向への移動と停止を繰り返すことを特徴とする請求項1記載のパターン検査装置。
  3. 前記基板には、同じサイズの複数のチップが形成され、
    前記第2のストロークは、前記基板に形成される複数のチップの1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満であることを特徴とする請求項2記載のパターン検査装置。
  4. 前記第1のステージを移動させる第1のステージ駆動機構と、
    前記基板の複数の小領域の小領域毎に、当該小領域が前記マルチビームによって走査されるように、前記第1のステージが停止した状態で前記第2のストロークの範囲で前記第2のステージを所定の方向への移動と停止を繰り返させる第2のステージ駆動機構と、
    をさらに備え、
    前記カラムに対して前記第2のストロークを超える前記第2のステージの相対的な移動量が必要になった場合に、前記第1のステージを移動させると共に、前記第1のステージの移動の間に前記第1のステージに対する前記第2のステージの相対位置を元の位置まで戻すことを特徴とする請求項1記載のパターン検査装置。
  5. 前記基板には、同じサイズの複数のチップが形成され、
    前記第2のストロークは、前記基板に形成される複数のチップの1チップ分のサイズ以上、2チップ分のサイズ未満であることを特徴とする請求項4記載のパターン検査装置。
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