JP2017197913A - U字溝 - Google Patents
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Abstract
【課題】U字溝の左右の側壁部、特に上部について側方からの土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を確保するとともに、施工の観点から取り扱い性に優れる、新たなU字溝を堤供する。
【解決手段】硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、その底壁及び左右の側壁において、溝内部より見て、凹壁部及び凸壁部を交互に溝の長手方向にわたって実質連続し、該凹壁部は平坦な底面と、この面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部は平坦な頂面と、この面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成し、前記凹壁部は側壁の上端に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成し、該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成し、左右の該補強フランジ上において固定され該左右の側壁の間に横架される架け渡し材を備えてなることを特徴とするU字溝。
【選択図】図1
【解決手段】硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、その底壁及び左右の側壁において、溝内部より見て、凹壁部及び凸壁部を交互に溝の長手方向にわたって実質連続し、該凹壁部は平坦な底面と、この面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部は平坦な頂面と、この面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成し、前記凹壁部は側壁の上端に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成し、該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成し、左右の該補強フランジ上において固定され該左右の側壁の間に横架される架け渡し材を備えてなることを特徴とするU字溝。
【選択図】図1
Description
本発明は、農業用及び工業用水路及び排水路、並びに一般土木用水路及び排水路に用いることができるU字溝に関する。
山野の土木開発現場並びに一般道路の側溝排水路として、従来用いられてきたコンクリート製のU字溝に代えて、近年、合成樹脂製のU字溝が用いられている。
しかし、この合成樹脂製のU字溝は、前記コンクリート製のU字溝よりも軽量である為、輸送面や施工面で取扱いが容易であるが、コンクリート製のものと比較して、一般に剛性が低い為、特に側壁外から大きな土圧がかかった場合には、側壁部が内側に折れ込んで変形しやすくなるという問題があった。
そこで、この問題を解決するべく、U字溝の底壁から側壁を波形の凹凸形状に成形し、更にU字溝の最も弱い部分であるU字溝の側壁の上端において、U字溝の左右の側壁を架け渡す補強材を幅方向に適当な箇所取付けることにより、合成樹脂製U字溝の側壁外からの土圧に対する剛性の向上を達成する方法が提案され、利用されている。
しかし、この合成樹脂製のU字溝は、前記コンクリート製のU字溝よりも軽量である為、輸送面や施工面で取扱いが容易であるが、コンクリート製のものと比較して、一般に剛性が低い為、特に側壁外から大きな土圧がかかった場合には、側壁部が内側に折れ込んで変形しやすくなるという問題があった。
そこで、この問題を解決するべく、U字溝の底壁から側壁を波形の凹凸形状に成形し、更にU字溝の最も弱い部分であるU字溝の側壁の上端において、U字溝の左右の側壁を架け渡す補強材を幅方向に適当な箇所取付けることにより、合成樹脂製U字溝の側壁外からの土圧に対する剛性の向上を達成する方法が提案され、利用されている。
例えば、特許文献1には、樹脂材から成り、流体通路を形成すべく底壁部と両側壁部とが一体に成形されて断面U字状に設けられると共に、剛性を向上させるべく前記底壁部と両側壁部とに長手方向に直交する方向へ延びる多数の凹条及び凸条が形成されるよう、波形に成形されたU字溝において、前記凹条及び凸条が前記両側壁部の各上端まで形成されると共に、該両側壁部の各上端で該側壁部と一体に成形されて前記凹条を埋める隔壁部を具備することを特徴とするU字溝が開示されている。更に、U字溝の両側壁部への土圧による内側への倒れ込みを阻止すべく剛性を高める為に、補強部材、即ち両側壁部の上端のそれぞれに沿って配された一対のあてがい部材と、該一対のあてがい部材の間に両側壁部の上端間を架け渡すように配され、両端部でそれぞれに一対のあてがい部材へ連結された複数の架け渡し部材とが固定されているU字溝が開示されている。
また、特許文献2には、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、凹条部及び凸条部を交互に溝の長手方向に連続形成することにより、波形に成形されたU字溝において、前記凹条部及び凸条部はU字溝の底壁部から左右の側壁部の上端まで実質連続して形成されるとともに、該左右の側壁部の上端において前記凹条部を塞ぎかつ凸条部の頂きよりもさらに外方に延長された補強壁が溝の長手方向に連続形成され、さらに、前記補強壁は、その上面に、溝の長手方向に延びる突条部を形成してなることを特徴とするU字溝が開示されている。
また、特許文献2には、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、凹条部及び凸条部を交互に溝の長手方向に連続形成することにより、波形に成形されたU字溝において、前記凹条部及び凸条部はU字溝の底壁部から左右の側壁部の上端まで実質連続して形成されるとともに、該左右の側壁部の上端において前記凹条部を塞ぎかつ凸条部の頂きよりもさらに外方に延長された補強壁が溝の長手方向に連続形成され、さらに、前記補強壁は、その上面に、溝の長手方向に延びる突条部を形成してなることを特徴とするU字溝が開示されている。
特許文献1において開示されたU字溝において、各隔壁部は個々に凹条を埋めている要素である。すなわち、隔壁部は各々独立して存在しているものであって、相互に接合されて連続壁を形成するものでもない。その為、U字溝の側壁部の上部について剛性面の改良が十分であるとは必ずしも言えず、とりわけ側壁部に対して側方の土壌よりねじれ応力や局部的な応力が負荷されたときなどにおいて側壁部が歪んだり、変形したりしてしまう虞れがある。また、あてがい部材とを組み合わせて使用されるL字形の架け渡し材の形状で
は、強い土圧によっては変形したり、折れたりしてしまう虞れがあり、更にU字溝上を車両や人間が通過する際に加えられる上部からの圧力に対して十分な剛性を有するとは言い難い。
特許文献2において開示されたU字溝においては、施工において、凹条部及び凸条部が波形であるため、U字溝の内側に強度を補強するための枠体を嵌め入れて取付ける際に補強枠体を固定しづらいという問題があった。この問題は、特許文献1開示のU字溝の場合も同様である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、U字溝の左右の側壁部、特に上部について側方からの土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を有するだけでなく、施工の観点から取り扱い性に優れる、新たなU字溝を提供するものである。また本発明は、斯様なU字溝に使用されるのに好適な架け渡し材を提供するものである。
は、強い土圧によっては変形したり、折れたりしてしまう虞れがあり、更にU字溝上を車両や人間が通過する際に加えられる上部からの圧力に対して十分な剛性を有するとは言い難い。
特許文献2において開示されたU字溝においては、施工において、凹条部及び凸条部が波形であるため、U字溝の内側に強度を補強するための枠体を嵌め入れて取付ける際に補強枠体を固定しづらいという問題があった。この問題は、特許文献1開示のU字溝の場合も同様である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、U字溝の左右の側壁部、特に上部について側方からの土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を有するだけでなく、施工の観点から取り扱い性に優れる、新たなU字溝を提供するものである。また本発明は、斯様なU字溝に使用されるのに好適な架け渡し材を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、すなわち、下記[1]〜[7]のU字溝並びに[8]及び[9]の架け渡し材に関する。
[1]硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、
その底壁及び左右の側壁において、溝内部より見て、凹形状の凹壁部及び凸形状の凸壁部を交互に溝の長手方向にわたって実質連続して形成してなり、
該凹壁部は、平坦な底面と、この面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部は、平坦な頂面と、この面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成し、
そして前記左右の側壁の上部において、前記凹壁部は、側壁の上端に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成すとともに、
該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成してなり、
そして、左右の該補強フランジ上において固定され該左右の側壁の間に横架される架け渡し材をさらに備えてなることを特徴とする、U字溝。
[2]前記架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、
該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、[1]に記載のU字溝。
[3]前記上側延長部の該基板部からの高さと前記下側延長部の該基板部からの高さとの比が、1:1〜1:3である、[2]に記載のU字溝。
[4]前記架け渡し材は、略トの字形状の横断面を有する構造材であって、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、該基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形してなり、
該垂下壁部は、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、[1]に記載のU字溝。
[5]前記基板部の水平方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、0.8:1.0〜1.0:0.8である、[4]記載のU字溝。
[6]前記起立壁部の起立方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、1:1〜1:3である、請求項[4]記載のU字溝。
[7]前記補強フランジの適所並びに前記基板部の左右両端部において、左右側壁への架け渡し材の鋲着を可能にするリベット孔を形成してなる、[1]乃至[6]のうちいずれか一項に記載のU字溝。
[8][1]に記載のU字溝において、左右の補強フランジ上に固定され左右の側壁の間に横架される架け渡し材であって、該架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け
渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、
該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、架け渡し材。
[9][1]に記載のU字溝において、左右の補強フランジ上に固定され左右の側壁の間に横架される架け渡し材であって、該架け渡し材は、略トの字形状の横断面を有する構造材であり、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、該基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形してなり、
該垂下壁部は、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、架け渡し材。
[1]硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、
その底壁及び左右の側壁において、溝内部より見て、凹形状の凹壁部及び凸形状の凸壁部を交互に溝の長手方向にわたって実質連続して形成してなり、
該凹壁部は、平坦な底面と、この面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部は、平坦な頂面と、この面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成し、
そして前記左右の側壁の上部において、前記凹壁部は、側壁の上端に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成すとともに、
該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成してなり、
そして、左右の該補強フランジ上において固定され該左右の側壁の間に横架される架け渡し材をさらに備えてなることを特徴とする、U字溝。
[2]前記架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、
該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、[1]に記載のU字溝。
[3]前記上側延長部の該基板部からの高さと前記下側延長部の該基板部からの高さとの比が、1:1〜1:3である、[2]に記載のU字溝。
[4]前記架け渡し材は、略トの字形状の横断面を有する構造材であって、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、該基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形してなり、
該垂下壁部は、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、[1]に記載のU字溝。
[5]前記基板部の水平方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、0.8:1.0〜1.0:0.8である、[4]記載のU字溝。
[6]前記起立壁部の起立方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、1:1〜1:3である、請求項[4]記載のU字溝。
[7]前記補強フランジの適所並びに前記基板部の左右両端部において、左右側壁への架け渡し材の鋲着を可能にするリベット孔を形成してなる、[1]乃至[6]のうちいずれか一項に記載のU字溝。
[8][1]に記載のU字溝において、左右の補強フランジ上に固定され左右の側壁の間に横架される架け渡し材であって、該架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け
渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、
該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、架け渡し材。
[9][1]に記載のU字溝において、左右の補強フランジ上に固定され左右の側壁の間に横架される架け渡し材であって、該架け渡し材は、略トの字形状の横断面を有する構造材であり、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、該基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形してなり、
該垂下壁部は、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、架け渡し材。
本発明のU字溝は、左右の側壁の上部において、前記凹壁部が側壁の上端に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成し、U字溝の左右の側壁の上部にかかる種々の方向からの土圧に対しての剛性を高めることができる。
また、凹壁部は平坦な底面とこの面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成すこと、そして凸壁部は平坦な頂面とこの面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成すことにより、土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を実現するだけでなく、施工時において複数のU字溝を重ねて運搬しやすく、前記底面又は頂面において補強材などの鋲着を容易なものとすることができる。
また、該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成することにより、特許文献1に開示されているU字溝と比較して、本発明のU字溝は、側壁部の特に上端付近について剛性が著しく改良され、よってその埋設の後、その側方の土壌により負荷される各種応力(ねじれ応力、局部的な応力など)に対して歪みや変形が極めて生じにくいという効果を奏する。
また、凹壁部は平坦な底面とこの面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成すこと、そして凸壁部は平坦な頂面とこの面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成すことにより、土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を実現するだけでなく、施工時において複数のU字溝を重ねて運搬しやすく、前記底面又は頂面において補強材などの鋲着を容易なものとすることができる。
また、該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成することにより、特許文献1に開示されているU字溝と比較して、本発明のU字溝は、側壁部の特に上端付近について剛性が著しく改良され、よってその埋設の後、その側方の土壌により負荷される各種応力(ねじれ応力、局部的な応力など)に対して歪みや変形が極めて生じにくいという効果を奏する。
さらに、本発明のU字溝は、該左右の側壁の間に横架され左右の補強フランジ上に固定されうる架け渡し材を備える。本発明の架け渡し材は、基板部と、その一端寄りの縁部より上方に立ち上る上側延長部と、基板部の一端寄りの縁部より下方に垂れ下る下側延長部とを一体に成形してなる(典型的には、基板部と、その一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形し、略トの字形状の横断面を有する構造材からなる)。従って、本発明の架け渡し材は、特許文献1に開示されているL字形の架け渡し材の形状と比較して、高い剛性を有し、U字溝の左右の側壁にいろいろな方向から加わる土圧に対して変形しづらく、また屈曲しづらいものとすることができ、更に人間や車両はその上部を踏んで通過することを避けようとする。
特に好ましい態様の架け渡し材において、前記基板部の水平方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比、並びに、前記起立壁部の起立方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比、更に前記上側延長部の基板部からの高さと前記下側延長部の基板部からの高さとの比が、それぞれ上述の所定の比とすることにより、土圧に対してより高い剛性を有する構造を実現する。
特に好ましい態様の架け渡し材において、前記基板部の水平方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比、並びに、前記起立壁部の起立方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比、更に前記上側延長部の基板部からの高さと前記下側延長部の基板部からの高さとの比が、それぞれ上述の所定の比とすることにより、土圧に対してより高い剛性を有する構造を実現する。
そして、本発明のU字溝は、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるため、金属製の部材を使用した従来の技術と比べ腐食による強度の減少が生じることがなく、また軽量であり施工者の負担が軽減される。
本発明のU字溝は、硬質合成樹脂製又は繊維強化樹脂製であり、剛性向上のために、U字本体の底壁及び左右の側壁において、溝内部より見て、凹形状の凹壁部及び凸形状の凸壁部を交互に溝の長手方向にわたって実質連続して形成してなる。前記凹壁部は、平坦な底面と、この面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部は、平坦な頂面と、この面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成している。そして前記左右の側壁の上部において、前記凹壁部は、側壁の上端に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成している。該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成してなる。そして、左右の該補強フランジ上において固定され該左右の側壁の間に横架される架け渡し材をさらに備える。
本発明のU字溝においては、前述したように、該左右の側壁の上部において、凹壁部が外方から内方へと絞り込まれた形状を有する。
好ましい態様において、この絞り込み形状は、該左右の側壁の上部から上端まで実質的に続いてなり、該左右の側壁の上端において、該凹壁部の凹形状と該凸壁部の凸形状が消失せず、凹形状及び凸形状が保たれた構造を有する。このとき、絞り込み形状は、その途中で部分的に中断されていてもよい。この絞り込みの程度は、絞り込みが成される前の前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔(元を100%とする)を、例えば10〜90%となる程度に縮小することができ、好ましくは20〜80%、例えば元の間隔の50%程度に縮小されるまで、凹壁部を内方へ絞り込む形状とすることが好ましい。
好ましい別の態様として、該左右の側壁の上部における凹壁部の絞り込みを大きくする、具体的には、該凹壁部の平坦な底面が凸壁部の平坦な頂面に十分に接近するまで絞り込みを大きくして、該左右の側壁の上端において、該凹壁部の凹形状と該凸壁部の凸形状を実質消失させた態様とすることもできる。ここで、左右の側壁の上端において凹形状及び凸形状を実質消失させた態様とは、凹形状及び凸形状を構成する平坦な底面、平坦な頂面及びこれらの面に連なる左右の斜面が、該上端において実質同一面上に存在する(謂わば上端断面において同一線上に見える)態様をいう。
上記の該左右の側壁の上部において、凹壁部が外方から内方へと絞り込まれた形状をなすことにより、U字溝の左右の側壁の上部にかかる種々の方向からの土圧に対しての剛性を高めることができ、特に絞り込みが成される前の平坦な底面と平坦な頂面との間隔の50%程度の間隔となるまで凹壁部を絞り込むことにより、土圧に対しての剛性を好適に高めることができる。さらに、該U字溝は、前記側壁の上部よりも下部の方が外方に広がった構造をとるため、埋設された際にU字溝の浮上防止効果を高めることができ、絞り込みの形状をより大きくすることにより、該浮上防止効果をさらに高めることができる。
好ましい態様において、この絞り込み形状は、該左右の側壁の上部から上端まで実質的に続いてなり、該左右の側壁の上端において、該凹壁部の凹形状と該凸壁部の凸形状が消失せず、凹形状及び凸形状が保たれた構造を有する。このとき、絞り込み形状は、その途中で部分的に中断されていてもよい。この絞り込みの程度は、絞り込みが成される前の前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔(元を100%とする)を、例えば10〜90%となる程度に縮小することができ、好ましくは20〜80%、例えば元の間隔の50%程度に縮小されるまで、凹壁部を内方へ絞り込む形状とすることが好ましい。
好ましい別の態様として、該左右の側壁の上部における凹壁部の絞り込みを大きくする、具体的には、該凹壁部の平坦な底面が凸壁部の平坦な頂面に十分に接近するまで絞り込みを大きくして、該左右の側壁の上端において、該凹壁部の凹形状と該凸壁部の凸形状を実質消失させた態様とすることもできる。ここで、左右の側壁の上端において凹形状及び凸形状を実質消失させた態様とは、凹形状及び凸形状を構成する平坦な底面、平坦な頂面及びこれらの面に連なる左右の斜面が、該上端において実質同一面上に存在する(謂わば上端断面において同一線上に見える)態様をいう。
上記の該左右の側壁の上部において、凹壁部が外方から内方へと絞り込まれた形状をなすことにより、U字溝の左右の側壁の上部にかかる種々の方向からの土圧に対しての剛性を高めることができ、特に絞り込みが成される前の平坦な底面と平坦な頂面との間隔の50%程度の間隔となるまで凹壁部を絞り込むことにより、土圧に対しての剛性を好適に高めることができる。さらに、該U字溝は、前記側壁の上部よりも下部の方が外方に広がった構造をとるため、埋設された際にU字溝の浮上防止効果を高めることができ、絞り込みの形状をより大きくすることにより、該浮上防止効果をさらに高めることができる。
前記凹壁部は、平坦な底面と、この面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成し、一方該凸壁部は、平坦な頂面と、この面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成している。
上記凹条構造及び凸条構造において、“平坦な底面”或いは“平坦な頂面”とは、全体として実質的に底面及び頂面が平坦な面といえる面であればよく、例えば該底面又は頂面が部分的に曲面を有していてもよく、またU字溝の長手方向に対して、該底面又は頂面が傾いたもの(長手方向に平行な面となっていない)であってもよい。
また、凹壁部又は凸壁部は、少なくとも平坦な底面又は頂面と左右の斜面とを有する凹
条構造又は凸条構造となっていればよく、該斜面は全体として一つの平坦な面となっていてもよいし、或いは、該斜面に段差を設けた構造としてもよい。
これらの中でも、凹壁部における凹条構造並びに凸壁部における凸条構造は、土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を実現するだけでなく、施工時において複数のU字溝を重ねやすく運搬しやすいこと、さらには、前記底面又は頂面において補強材などを鋲着などにより取り付け固定しやすいことなどから、略台形断面の凹条構造及び凸条構造を有することが特に好ましい。
上記凹条構造及び凸条構造において、“平坦な底面”或いは“平坦な頂面”とは、全体として実質的に底面及び頂面が平坦な面といえる面であればよく、例えば該底面又は頂面が部分的に曲面を有していてもよく、またU字溝の長手方向に対して、該底面又は頂面が傾いたもの(長手方向に平行な面となっていない)であってもよい。
また、凹壁部又は凸壁部は、少なくとも平坦な底面又は頂面と左右の斜面とを有する凹
条構造又は凸条構造となっていればよく、該斜面は全体として一つの平坦な面となっていてもよいし、或いは、該斜面に段差を設けた構造としてもよい。
これらの中でも、凹壁部における凹条構造並びに凸壁部における凸条構造は、土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を実現するだけでなく、施工時において複数のU字溝を重ねやすく運搬しやすいこと、さらには、前記底面又は頂面において補強材などを鋲着などにより取り付け固定しやすいことなどから、略台形断面の凹条構造及び凸条構造を有することが特に好ましい。
前記凹壁部の前記平坦な底面は、例えば溝の長手方向に関して幅3cm乃至20cmの平面、好ましく3cm乃至8cmの平面とすることができ、また、前記凸壁部の前記平坦な頂面は、例えば溝の長手方向に関して幅3cm乃至20cmの平面、好ましくは3cm乃至8cmの平面とすることができる。そしてこのとき、前記平坦な底面と前記平坦な頂面の幅との比が、底面:頂面=0.7:1.0〜1.0:0.7とすることが好ましく、特に底面:頂面=0.9:1.0〜1.0:0.9とすることが好ましい。
また前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔、謂わば底面と頂面によって形成される段差の間隔は、例えば2cm乃至10cmとすることができ、さらに好ましくは3cm乃至6cmとすることができる。
そして、前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔と、前記平坦な底面の幅又は前記平坦な頂面の幅との比を、例えば間隔:幅=3:1〜1:1とすることが好ましい。
なお、本明細書において、前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔とは、外方から内方へと絞りこまれた形状となっていない(絞り込みが成される前の)凹壁部における底面と凸壁部の頂面との間隔をいう。
前記凹壁部の平坦な底面の幅、前記凸壁部の平坦な頂面の幅、前記平坦な底面の幅と平坦な頂面の幅との比、前記平坦な底面と平坦な頂面との間隔、そして前記平坦な底面と平坦な頂面との間隔と前記平坦な底面の幅又は平坦な頂面の幅との比を、それぞれ上記の所定の数値範囲内とすることにより、土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を有する構造を実現することができる。さらには、U字溝に設けられた凹壁部及び凸壁部で形成される凹凸の形状により、U字溝の長手方向に対して多少左右に撓む(曲がる)ことができるため、施工の際、埋設箇所が長手方向に多少撓んでいたとしても、U字溝はこの撓みに対応して、撓みをもって埋設させることができるため、U字溝に破損を生じさせず、また埋設箇所の寸法を厳密に調整せずとも、U字溝の施工を実施できる。
また前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔、謂わば底面と頂面によって形成される段差の間隔は、例えば2cm乃至10cmとすることができ、さらに好ましくは3cm乃至6cmとすることができる。
そして、前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔と、前記平坦な底面の幅又は前記平坦な頂面の幅との比を、例えば間隔:幅=3:1〜1:1とすることが好ましい。
なお、本明細書において、前記平坦な底面と前記平坦な頂面との間隔とは、外方から内方へと絞りこまれた形状となっていない(絞り込みが成される前の)凹壁部における底面と凸壁部の頂面との間隔をいう。
前記凹壁部の平坦な底面の幅、前記凸壁部の平坦な頂面の幅、前記平坦な底面の幅と平坦な頂面の幅との比、前記平坦な底面と平坦な頂面との間隔、そして前記平坦な底面と平坦な頂面との間隔と前記平坦な底面の幅又は平坦な頂面の幅との比を、それぞれ上記の所定の数値範囲内とすることにより、土圧に対して十分耐え得るより高い剛性を有する構造を実現することができる。さらには、U字溝に設けられた凹壁部及び凸壁部で形成される凹凸の形状により、U字溝の長手方向に対して多少左右に撓む(曲がる)ことができるため、施工の際、埋設箇所が長手方向に多少撓んでいたとしても、U字溝はこの撓みに対応して、撓みをもって埋設させることができるため、U字溝に破損を生じさせず、また埋設箇所の寸法を厳密に調整せずとも、U字溝の施工を実施できる。
上記補強フランジは、該左右の側壁の上端において更に外方に伸び、好ましくはさらに外方に伸び、そして溝の長手方向にわたって連続形成されている。
該補強フランジにより、凸壁部の凸条構造は塞がれ、また、該絞りこまれた形状の前記凹壁部に存在する凹条構造も塞がれ、すなわち、該補強フランジは、凹壁部と凸壁部を相互に接合して長手方向に連続して形成されてなる。このため、凹条部が各々個々に塞がれた構造(特許文献1)と比較して、本発明のU字溝はその左右の側壁の上部においてねじれ変形、局部変形を受けにくく、側方からの土圧により湾曲する虞を少ないものとすることができる。
前記補強フランジの幅は、例えば、前記凹壁部の平坦な底面と、前記凸壁部の平坦な頂面との間隔の5倍程度の長さを有することが好ましい。
前記補強フランジの幅を前記間隔の5倍以上としても剛性がほとんど上昇せず、また生産コストの増加を生むため好ましくない。また、該フランジの幅を前記平坦な底面と平坦な頂面との間隔よりも短いものとすると、凸条構造を完全に塞くこと、且つ該フランジを連続形成してなることができず、目的とする剛性向上効果を達成することができない。
なお本発明のU字溝にあっては、上記補強フランジの上面には溝の長手方向に延びる突条部が形成されていてもいなくてもよい。本発明のU字溝においては、前述の該凹壁部の凹形状と該凸壁部の凸形状、そして左右の側壁の上部において、凹壁部が外方から内方へと絞り込まれた形状を為すことにより、突条部が形成されていなくても、左右の側壁の上
部における剛性を十分に高められてなり、生産コストや生産工程の観点からも、該突条部の形成は不要である。
該補強フランジにより、凸壁部の凸条構造は塞がれ、また、該絞りこまれた形状の前記凹壁部に存在する凹条構造も塞がれ、すなわち、該補強フランジは、凹壁部と凸壁部を相互に接合して長手方向に連続して形成されてなる。このため、凹条部が各々個々に塞がれた構造(特許文献1)と比較して、本発明のU字溝はその左右の側壁の上部においてねじれ変形、局部変形を受けにくく、側方からの土圧により湾曲する虞を少ないものとすることができる。
前記補強フランジの幅は、例えば、前記凹壁部の平坦な底面と、前記凸壁部の平坦な頂面との間隔の5倍程度の長さを有することが好ましい。
前記補強フランジの幅を前記間隔の5倍以上としても剛性がほとんど上昇せず、また生産コストの増加を生むため好ましくない。また、該フランジの幅を前記平坦な底面と平坦な頂面との間隔よりも短いものとすると、凸条構造を完全に塞くこと、且つ該フランジを連続形成してなることができず、目的とする剛性向上効果を達成することができない。
なお本発明のU字溝にあっては、上記補強フランジの上面には溝の長手方向に延びる突条部が形成されていてもいなくてもよい。本発明のU字溝においては、前述の該凹壁部の凹形状と該凸壁部の凸形状、そして左右の側壁の上部において、凹壁部が外方から内方へと絞り込まれた形状を為すことにより、突条部が形成されていなくても、左右の側壁の上
部における剛性を十分に高められてなり、生産コストや生産工程の観点からも、該突条部の形成は不要である。
更に本発明のU字溝には、左右の該補強フランジ上において固定され該左右の側壁の間に横架される架け渡し材をさらに備えることができる。該架け渡し材をU字溝に取り付けることにより、U字溝の左右の側壁に対してより一層の剛性が付与されるなど好ましい効果が得られる。
前記架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなる。
上記架け渡し材において、“上側延長部”或いは“下側延長部”とは、全体として実質的に各々上側へ又は下側へ延びていればよく、例えば該上側延長部又は下側延長部が部分的に曲面構造を有していてもよく、また該上側延長部又は下側延長部が傾いて延びた構造のものであってもよい。
また上記架け渡し材において、“該基板部の一端寄り”とは、該基板部の一端側又は一端側にやや寄った位置を云い、上側延長部又は下側延長部はその位置から上方に立ち上り又は下方に垂れ下り該基板部の長手方向にわたって形成していればよく、例えば該上側延長部が一端側で下側延長部が一端側にやや寄った位置で延びていてもよい。
そしてこのとき、前記上側延長部の該基板部からの高さと前記下側延長部の該基板部からの高さとの比が、1:1〜1:3であればよい。この範囲内であれば、側方からの土圧に対して十分に耐えることができ、且つ、曲げに対して十分な剛性を発揮しうる。その範囲を外れても、剛性はほとんど向上せず、その上、外観が悪くなるので好ましくない。
前記架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなる。
上記架け渡し材において、“上側延長部”或いは“下側延長部”とは、全体として実質的に各々上側へ又は下側へ延びていればよく、例えば該上側延長部又は下側延長部が部分的に曲面構造を有していてもよく、また該上側延長部又は下側延長部が傾いて延びた構造のものであってもよい。
また上記架け渡し材において、“該基板部の一端寄り”とは、該基板部の一端側又は一端側にやや寄った位置を云い、上側延長部又は下側延長部はその位置から上方に立ち上り又は下方に垂れ下り該基板部の長手方向にわたって形成していればよく、例えば該上側延長部が一端側で下側延長部が一端側にやや寄った位置で延びていてもよい。
そしてこのとき、前記上側延長部の該基板部からの高さと前記下側延長部の該基板部からの高さとの比が、1:1〜1:3であればよい。この範囲内であれば、側方からの土圧に対して十分に耐えることができ、且つ、曲げに対して十分な剛性を発揮しうる。その範囲を外れても、剛性はほとんど向上せず、その上、外観が悪くなるので好ましくない。
また好ましい態様において、前記架け渡し材は、略トの字形状の横断面を有する構造材であって、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、該基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形してなり、該垂下壁部は、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなる。
そしてこのとき、前記基板部の水平方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、0.8:1.0〜1.0:0.8であればよく、また前記起立壁部の起立方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、1:1〜1:3であればよい。これらの範囲内であれば、側方からの土圧に対して十分に耐えることができ、且つ、曲げに対して十分な剛性を発揮しうる。その範囲を外れても、剛性はほとんど向上せず、その上、外観が悪くなるので好ましくない。
従って、前記起立壁部及び垂下壁部は、基板部を中心として各々上方向と下方向に延びる構造をとる為、U字溝の上部から作用する圧力に対しても剛性が高い。また、略トの字形状をとっているため、U字溝の左右の側壁に加わる土圧によって変形したり、折れたりせずより高い剛性を高めることができ、更に人間や車両はその上部を踏んで通過することを避けようとする。
そしてこのとき、前記基板部の水平方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、0.8:1.0〜1.0:0.8であればよく、また前記起立壁部の起立方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、1:1〜1:3であればよい。これらの範囲内であれば、側方からの土圧に対して十分に耐えることができ、且つ、曲げに対して十分な剛性を発揮しうる。その範囲を外れても、剛性はほとんど向上せず、その上、外観が悪くなるので好ましくない。
従って、前記起立壁部及び垂下壁部は、基板部を中心として各々上方向と下方向に延びる構造をとる為、U字溝の上部から作用する圧力に対しても剛性が高い。また、略トの字形状をとっているため、U字溝の左右の側壁に加わる土圧によって変形したり、折れたりせずより高い剛性を高めることができ、更に人間や車両はその上部を踏んで通過することを避けようとする。
更に本発明のU字溝には、前記補強フランジの適所並びに前記基板部の左右両端部において、左右側壁への架け渡し材の鋲着を可能にするリベット孔を形成してなる。リベットを用いればネジ止め等による煩雑な作業をすることなく容易にU字溝本体に固定できる。
なお本発明のU字溝には、U字溝同士を長手方向の端部において嵌め重ねて接続ができるように、長手方向の一方の端部を他方の端部よりもやや小さい(例えばU字溝の肉厚分の小さい)寸法(あるいはやや大きい寸法)とすることができる。
本発明のU字溝の材質としては、例えば好適なものとして、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド等の硬質合成樹脂、並びに、FRP、FRTP等の繊維強化樹脂を挙げることができる。U字溝の本体の形状としては、本来のU字形の他、底壁から垂直に立ち上がった形状、上部に向けたやや外開きに立ち上がった形状としてもよい。本発明のU字溝は、ブロー成形、回転成形等により成形できる。
また前述の架け渡し材は、腐食による強度低下の虞を避けることができ、また製造が容易であることから、U字溝と同じく例えば硬質合成樹脂製又は繊維強化樹脂製とすることができる。
また前述の架け渡し材は、腐食による強度低下の虞を避けることができ、また製造が容易であることから、U字溝と同じく例えば硬質合成樹脂製又は繊維強化樹脂製とすることができる。
図面を参照して本発明をさらに詳しく説明する。以下の実施例は本発明を限定することを目的とするものではない。
本発明のU字溝の一態様を図1に示す。図1はU字溝1を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明のU字溝1は、U字溝1本体の底壁2及び左右の側壁3において、溝内部より見て、凹形状の凹壁部4及び凸形状の凸壁部6を交互に溝の長手方向にわたって実質連続して形成してなる。そして前記左右の側壁3の上部31において、前記凹壁部4は、側壁3の上端32に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成している。また前記凹壁部4は、平坦な底面5と、この面5及び凸壁部6に連なる左右の斜面8とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部6は、平坦な頂面7と、この面7及び凹壁部4に連なる左右の斜面8とを有する凸条構造を成している。該左右の側壁3の上端32において、更に外方に伸びる補強フランジ9を、溝の長手方向にわたって連続形成してなる。そして、左右の該補強フランジ9上において固定され該左右の側壁3の間に横過される架け渡し材11をさらに備える。また、左右の側壁3には、左右の側壁3の間に横架される図3に示す架け渡し材11をリベット12で固定することができるリベット孔を形成することもできる。
また図4は、図1のU字溝を上方からみた部分図である。図5は、B−B線で切断した断面図である。
図5に示すように、起立壁部11B及び垂下壁部11Cは、基板部11Aを中心として各々上方向と下方向に延びる構造をとる。その為、従来のL字形状の架け渡し材と比較してU字溝上部から作用する圧力に対して高い剛性を有する。前記起立壁部11Bの起立方向の長さは、前記垂下壁部11Cの垂下方向の長さの1/3ないし2/3の長さであれば十分な剛性を発揮し得る。本実施例において、前記起立壁部11Bの起立方向の長さは、1/3の長さに設定している。起立壁部11Bは、突出しすぎては外観が悪く好ましいとは言えない。また垂下壁部11Cはその両端に切り欠き部11Dを形成しているため、該垂下壁部11CはU字溝の左右の側壁の上端より下に位置するように組み付けられ得る。
図1に示すように、本発明のU字溝1は、U字溝1本体の底壁2及び左右の側壁3において、溝内部より見て、凹形状の凹壁部4及び凸形状の凸壁部6を交互に溝の長手方向にわたって実質連続して形成してなる。そして前記左右の側壁3の上部31において、前記凹壁部4は、側壁3の上端32に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成している。また前記凹壁部4は、平坦な底面5と、この面5及び凸壁部6に連なる左右の斜面8とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部6は、平坦な頂面7と、この面7及び凹壁部4に連なる左右の斜面8とを有する凸条構造を成している。該左右の側壁3の上端32において、更に外方に伸びる補強フランジ9を、溝の長手方向にわたって連続形成してなる。そして、左右の該補強フランジ9上において固定され該左右の側壁3の間に横過される架け渡し材11をさらに備える。また、左右の側壁3には、左右の側壁3の間に横架される図3に示す架け渡し材11をリベット12で固定することができるリベット孔を形成することもできる。
また図4は、図1のU字溝を上方からみた部分図である。図5は、B−B線で切断した断面図である。
図5に示すように、起立壁部11B及び垂下壁部11Cは、基板部11Aを中心として各々上方向と下方向に延びる構造をとる。その為、従来のL字形状の架け渡し材と比較してU字溝上部から作用する圧力に対して高い剛性を有する。前記起立壁部11Bの起立方向の長さは、前記垂下壁部11Cの垂下方向の長さの1/3ないし2/3の長さであれば十分な剛性を発揮し得る。本実施例において、前記起立壁部11Bの起立方向の長さは、1/3の長さに設定している。起立壁部11Bは、突出しすぎては外観が悪く好ましいとは言えない。また垂下壁部11Cはその両端に切り欠き部11Dを形成しているため、該垂下壁部11CはU字溝の左右の側壁の上端より下に位置するように組み付けられ得る。
本発明の架け渡し材の一態様を図2に示す。図2(a)はその正面図、図2(b)はその平面図、図2(c)はその側面図をそれぞれ示す。
図2に示すように、架け渡し材10は、左右の補強フランジ9の間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部10Aと、該基板部10Aの一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部10Aの長手方向にわたって形成される上側延長部10Bと、該基板部10Aの一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部10Aの長手方向にわたって形成される下側延長部10Bとを一体に成形してなり、該下側延長部10Cは、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部10Dを形成してなる。
U字溝に使用された際、該下側延長部10Cが前記U字溝1の左右の側壁の上端より下に位置するように組み付け可能となっている。架け渡し材10の基板部10Aの両端は、リベット12で鋲着される為のリベット孔10a、10aを有し、従ってこの2つのリベ
ット孔10a、10aをU字溝本体のリベット孔と位置合わせし、リベット12で鋲着することにより架け渡し材10はU字溝に固定される。
図2に示すように、架け渡し材10は、基板部10Aの一端側にやや寄った位置から上方に立ち上る上側延長部10B及び下方に垂れ下る下側延長部10Cにより、前記基板部10Aはそれぞれ幅の長さが異なる大面部Xと小面部Yの2つの面部に分断されている形状である。前記2つの面部のうち、リベット孔10a、10aが設けられているのは、このうちの大面部Xの両端である。
図2(a)に示すように、前記上側延長部10Bの起立方向の長さhと前記下側延長部10Cの垂下方向の長さiとの比が1:1〜1:3である。
架け渡し材10はU字溝本体に取り付けられた場合、上側延長部10B及び下側延長部10Cは基板部10Aからそれぞれ上方向と下方向に延びる構造をとる。この為、従来のL字形状の架け渡し材と比較して、特にU字溝上部から作用する圧力に対して高い剛性を有する。さらに、基板部10Aは従来のL字形の架け渡し材より幅広い構造となっている為、この剛性を一層高める効果を有する。
図2に示すように、架け渡し材10は、左右の補強フランジ9の間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部10Aと、該基板部10Aの一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部10Aの長手方向にわたって形成される上側延長部10Bと、該基板部10Aの一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部10Aの長手方向にわたって形成される下側延長部10Bとを一体に成形してなり、該下側延長部10Cは、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部10Dを形成してなる。
U字溝に使用された際、該下側延長部10Cが前記U字溝1の左右の側壁の上端より下に位置するように組み付け可能となっている。架け渡し材10の基板部10Aの両端は、リベット12で鋲着される為のリベット孔10a、10aを有し、従ってこの2つのリベ
ット孔10a、10aをU字溝本体のリベット孔と位置合わせし、リベット12で鋲着することにより架け渡し材10はU字溝に固定される。
図2に示すように、架け渡し材10は、基板部10Aの一端側にやや寄った位置から上方に立ち上る上側延長部10B及び下方に垂れ下る下側延長部10Cにより、前記基板部10Aはそれぞれ幅の長さが異なる大面部Xと小面部Yの2つの面部に分断されている形状である。前記2つの面部のうち、リベット孔10a、10aが設けられているのは、このうちの大面部Xの両端である。
図2(a)に示すように、前記上側延長部10Bの起立方向の長さhと前記下側延長部10Cの垂下方向の長さiとの比が1:1〜1:3である。
架け渡し材10はU字溝本体に取り付けられた場合、上側延長部10B及び下側延長部10Cは基板部10Aからそれぞれ上方向と下方向に延びる構造をとる。この為、従来のL字形状の架け渡し材と比較して、特にU字溝上部から作用する圧力に対して高い剛性を有する。さらに、基板部10Aは従来のL字形の架け渡し材より幅広い構造となっている為、この剛性を一層高める効果を有する。
本発明の架け渡し材の一態様を図3に示す。図3(a)はその正面図、図3(b)はその平面図、図3(c)はその側面図をそれぞれ示す。
図3に示すように、架け渡し材11は、略トの字形状の横断面を有する構造材であって、前記左右の補強フランジ9の間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部11Aと、該基板部11Aの一端側の縁部から上方に延びる起立壁部11Bと、該基板部11Bの一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部11Cとを一体に成形してなり、該垂下壁部11Cは、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部11Dを形成してなる。
架け渡し材11の基板部11Aの両端は、リベット12で鋲着される為のリベット孔11a、11aを有し、従ってこの2つのリベット孔11a、11aをU字溝本体のリベット孔と位置合わせし、リベット12で鋲着することにより架け渡し材11はU字溝に固定される。
図3(a)に示すように、前記基板部11Aの水平方向の長さmと前記垂下壁部11Cの垂下方向の長さkとの比が0.8:1.0〜1.0:0.8であり、前記起立壁部11Bの起立方向の長さjと前記垂下壁部11Cの垂下方向の長さkとの比が1:1〜1:3である。
図1、図4及び図5に示すように、架け渡し材11はU字溝本体に取り付けられた場合、起立壁部11B及び垂下壁部11Cは基板部11Aからそれぞれ上方向と下方向に延びる構造をとる。この為、従来のL字形状の架け渡し材と比較して、特にU字溝上部から作用する圧力に対して高い剛性を有する。
図3に示すように、架け渡し材11は、略トの字形状の横断面を有する構造材であって、前記左右の補強フランジ9の間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部11Aと、該基板部11Aの一端側の縁部から上方に延びる起立壁部11Bと、該基板部11Bの一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部11Cとを一体に成形してなり、該垂下壁部11Cは、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部11Dを形成してなる。
架け渡し材11の基板部11Aの両端は、リベット12で鋲着される為のリベット孔11a、11aを有し、従ってこの2つのリベット孔11a、11aをU字溝本体のリベット孔と位置合わせし、リベット12で鋲着することにより架け渡し材11はU字溝に固定される。
図3(a)に示すように、前記基板部11Aの水平方向の長さmと前記垂下壁部11Cの垂下方向の長さkとの比が0.8:1.0〜1.0:0.8であり、前記起立壁部11Bの起立方向の長さjと前記垂下壁部11Cの垂下方向の長さkとの比が1:1〜1:3である。
図1、図4及び図5に示すように、架け渡し材11はU字溝本体に取り付けられた場合、起立壁部11B及び垂下壁部11Cは基板部11Aからそれぞれ上方向と下方向に延びる構造をとる。この為、従来のL字形状の架け渡し材と比較して、特にU字溝上部から作用する圧力に対して高い剛性を有する。
1 U字溝
2 底壁
3 側壁
31 側壁の上部 32 側壁の上端
4 凹壁部
5 底面
6 凸壁部
7 頂面
8 斜面
9 補強フランジ
10 架け渡し材
10a リベット孔
10A 架け渡し材10の基板部
10B 架け渡し材10の上側延長部
10C 架け渡し材10の下側延長部
10D 架け渡し材10の切り欠き部
11 架け渡し材
11a リベット孔
11A 架け渡し材11の基板部
11B 架け渡し材11の起立壁部
11C 架け渡し材11の垂下壁部
11D 架け渡し材11の切り欠き部
12 リベット
X 大面部
Y 小面部
2 底壁
3 側壁
31 側壁の上部 32 側壁の上端
4 凹壁部
5 底面
6 凸壁部
7 頂面
8 斜面
9 補強フランジ
10 架け渡し材
10a リベット孔
10A 架け渡し材10の基板部
10B 架け渡し材10の上側延長部
10C 架け渡し材10の下側延長部
10D 架け渡し材10の切り欠き部
11 架け渡し材
11a リベット孔
11A 架け渡し材11の基板部
11B 架け渡し材11の起立壁部
11C 架け渡し材11の垂下壁部
11D 架け渡し材11の切り欠き部
12 リベット
X 大面部
Y 小面部
Claims (9)
- 硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、
その底壁及び左右の側壁において、溝内部より見て、凹形状の凹壁部及び凸形状の凸壁部を交互に溝の長手方向にわたって実質連続して形成してなり、
該凹壁部は、平坦な底面と、この面及び凸壁部に連なる左右の斜面とを有する凹条構造を成し、また該凸壁部は、平坦な頂面と、この面及び凹壁部に連なる左右の斜面とを有する凸条構造を成し、
そして前記左右の側壁の上部において、前記凹壁部は、側壁の上端に向けて外方から内方へと絞り込まれた形状を成すとともに、
該左右の側壁の上端において、更に外方に伸びる補強フランジを、溝の長手方向にわたって連続形成してなり、
そして、左右の該補強フランジ上において固定され該左右の側壁の間に横架される架け渡し材をさらに備えてなることを特徴とする、U字溝。 - 前記架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、
該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、請求項1記載のU字溝。 - 前記上側延長部の該基板部からの高さと前記下側延長部の該基板部からの高さとの比が、1:1〜1:3である、請求項2記載のU字溝。
- 前記架け渡し材は、略トの字形状の横断面を有する構造材であって、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、該基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形してなり、
該垂下壁部は、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、請求項1記載のU字溝。 - 前記基板部の水平方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、0.8:1.0〜1.0:0.8である、請求項4記載のU字溝。
- 前記起立壁部の起立方向の長さと前記垂下壁部の垂下方向の長さとの比が、1:1〜1:3である、請求項4記載のU字溝。
- 前記補強フランジの適所並びに前記基板部の左右両端部において、左右側壁への架け渡し材の鋲着を可能にするリベット孔を形成してなる、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載のU字溝。
- 請求項1記載のU字溝において、左右の補強フランジ上に固定され左右の側壁の間に横架される架け渡し材であって、該架け渡し材は、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端寄りの縁部から上方に立ち上りそして該基板部の長手方向にわたって形成される上側延長部と、該基板部の一端寄りの縁部から下方に垂れ下りそして該基板部の長手方向にわたって形成される下側延長部とを一体に成形してなり、
該下側延長部は、その左右両端において前記平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、架け渡し材。 - 請求項1記載のU字溝において、左右の補強フランジ上に固定され左右の側壁の間に横架される架け渡し材であって、該架け渡し材は、略トの字形状の横断面を有する構造材であり、前記左右の補強フランジの間を架け渡して固定するのに足りる長さの基板部と、該基板部の一端側の縁部から上方に延びる起立壁部と、該基板部の一端側の縁部から下方に延びる垂下壁部とを一体に成形してなり、
該垂下壁部は、その左右両端において平坦な頂面と当接することができる切り欠き部を形成してなることを特徴とする、架け渡し材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016086996A JP2017197913A (ja) | 2016-04-25 | 2016-04-25 | U字溝 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017197913A true JP2017197913A (ja) | 2017-11-02 |
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ID=60237601
Family Applications (1)
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JP2016086996A Pending JP2017197913A (ja) | 2016-04-25 | 2016-04-25 | U字溝 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017197913A (ja) |
-
2016
- 2016-04-25 JP JP2016086996A patent/JP2017197913A/ja active Pending
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