JP2017196743A - サーマルプリンタ及び携帯型端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚さ方向における小型化を図ることができるサーマルプリンタ及び携帯型端末を提供する。【解決手段】プラテンローラ23と、プラテンローラ23に対して接近離間する厚さ方向に弾性変形可能な板ばね状のヘッド支持板70と、ヘッド支持板70の可動部75のうち、プラテンローラ23に厚さ方向で対向する対向面に固定され、プラテンローラ23との間に記録紙を挟み込んで記録紙に対して印刷を行うサーマルヘッド21と、ヘッド支持板70の被支持部76を厚さ方向に支持する支持部81、及びプラテンローラ23を回転自在に支持するローラ収容溝41,42を有するフレーム31と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、サーマルプリンタ及び携帯型端末に関する。
記録紙(感熱紙)に対して印刷を行うプリンタとして、サーマルプリンタが知られている。サーマルプリンタは、発熱素子を有するサーマルヘッドと、サーマルヘッドとの間に記録紙を挟み込んで紙送りするプラテンローラと、プラテンローラやサーマルヘッドを支持するフレームと、を備えている。サーマルプリンタでは、プラテンローラの回転により記録紙が紙送りされる過程で、サーマルヘッドの発熱素子を適宜発熱させることで、記録紙に対して各種情報を印刷できる。
上述したサーマルヘッドは、ヘッド支持板に固定された状態でフレームに支持されている。フレームとヘッド支持板との間には、サーマルヘッドをプラテンローラに向けて付勢する付勢部材が介在している。これにより、サーマルヘッドは、プラテンローラの外周面に押し付けられている。下記引用文献1において、付勢部材にはコイルばねが用いられている。
特開2015−044353号公報
ところで、サーマルプリンタのうち、特に携帯型端末(例えば、カード決済端末等)に搭載されるものにおいては、厚さ方向(サーマルヘッドがプラテンローラに接近離間する方向)での小型化が求められている。サーマルプリンタの厚さ方向における小型化を図るためには、ヘッド背面領域(フレームとヘッド支持板との間の領域)の省スペース化が考えられる。サーマルプリンタにおけるヘッド背面領域での厚さ方向の寸法は、ヘッド支持板や付勢部材、フレーム等の寸法によって決定される。
しかしながら、上述した従来のサーマルプリンタでは、サーマルヘッドをプラテンローラに確実に押し付けた上で、サーマルプリンタの厚さ方向での小型化には限界がある。
本発明は、このような事情に考慮してなされたものであって、厚さ方向における小型化を図ることができるサーマルプリンタ及び携帯型端末を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係るサーマルプリンタは、プラテンローラと、前記プラテンローラに対して接近離間する厚さ方向に弾性変形可能な板ばね状のヘッド支持板と、前記ヘッド支持板における延在方向の第1領域のうち、前記プラテンローラに前記厚さ方向で対向する対向面に固定され、前記プラテンローラとの間に記録紙を挟み込んで前記記録紙に対して印刷を行うサーマルヘッドと、前記ヘッド支持板における前記延在方向の第2領域を前記厚さ方向に支持する支持部、及び前記プラテンローラを回転自在に支持するローラ収容溝を有するフレームと、を備えている。
本態様によれば、ヘッド支持板自体を厚さ方向に弾性変形させることで、従来のようにコイルばねによってヘッド支持板を付勢する構成に比べてヘッド背面領域(厚さ方向におけるサーマルヘッドに対してヘッド支持板側の領域)の省スペース化を図ることができる。これにより、サーマルプリンタにおける厚さ方向での小型化を図ることができる。
上記態様において、前記ヘッド支持板の前記第1領域のうち、少なくとも前記延在方向における前記サーマルヘッドよりも前記第2領域寄りに位置する部分には、前記厚さ方向に膨出するとともに、前記延在方向に延びるビードが形成されていてもよい。
本態様によれば、厚さ方向に膨出するとともに、延在方向に延びるビードが形成されているため、ヘッド支持板(第1領域)の厚さ方向への剛性を高めることができる。これにより、第1領域自体の変形を抑え、ヘッド支持板のうち支持部との接触部分を支点として第1領域全体を変位させることができる。その結果、サーマルヘッドの発熱素子とプラテンローラとの位置ずれを抑制し、プラテンローラの所望の範囲に発熱素子を接触させ易くなる。そのため、印字品質を確保できる。
上記態様において、前記ビードは、前記ヘッド支持板のうち前記対向面上に膨出し、前記ビードの前記厚さ方向における膨出量は、前記サーマルヘッドの前記厚さ方向における厚さ以下に設定されていてもよい。
本態様によれば、ビードがサーマルヘッドよりも厚さ方向に突出することがなく、サーマルヘッドの厚さ内にビードを収めることができる。これにより、サーマルプリンタの小型化を図った上で、第1領域自体の変形を抑えて印字品質を確保できる。
上記態様において、前記支持部は、前記ヘッド支持板の前記第2領域を前記対向面から支持する第1支持部と、前記ヘッド支持板の前記第2領域を前記厚さ方向における前記対向面とは反対側を向く面から支持する第2支持部と、を有し、前記第1支持部は、前記第2支持部に対して前記延在方向で前記サーマルヘッドから離間していてもよい。
本態様によれば、ヘッド支持板がプラテンローラから離間する方向に弾性変形する際、第2領域のうち第1支持部と第2支持部との間に位置する部分を積極的に弾性変形させることができる。これにより、第1支持部が作用点として機能し、第2支持部が支点として機能して、第1領域全体がヘッド支持板のうち第2支持部との接触部分を支点として回動するように変位する。これにより、第1領域自体の変形を抑え、第1領域全体を変位させ易くできる。
上記態様において、前記ヘッド支持板の前記第2領域には、前記厚さ方向に屈曲され、前記延在方向及び前記厚さ方向に直交する幅方向に延びる屈曲部が形成され、前記屈曲部は、前記厚さ方向における前記対向面とは反対側を向く面から前記第2支持部に支持されていてもよい。
本態様によれば、ヘッド支持板に屈曲部が形成されているため、第2領域を支持部によって安定して支持できるとともに、屈曲部を支点に第1領域を変位させ易くなる。
上記態様において、前記ヘッド支持板は、ベリリウム銅により形成されていてもよい。
本態様によれば、ヘッド支持板のばね性及び放熱性を両立できる。
本発明の一態様に係る携帯型端末は、上記態様のサーマルプリンタと、前記サーマルプリンタが搭載されたケーシングと、を備えている。
この構成によれば、上記態様のサーマルプリンタを備えているため、小型の携帯型端末を提供できる。
本発明によれば、厚さ方向における小型化を図ることができるサーマルプリンタ及び携帯型端末を提供することができる。
実施形態に係る携帯型端末の斜視図である。 実施形態に係るサーマルプリンタの斜視図である。 実施形態に係るサーマルプリンタの分解斜視図である。 図2のIV−IV線に相当する断面図である。 実施形態に係るサーマルヘッド及びヘッド支持板の斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[携帯型端末]
図1は、携帯型端末1の斜視図である。
図1に示すように、携帯型端末1は、例えばユーザにより携帯可能とされた決済端末である。携帯型端末1は、ケーシング11と、入力表示部12と、サーマルプリンタ13と、を有している。
ケーシング11は、ケーシング本体15と、プリンタカバー16と、を有している。
ケーシング本体15は、平面視長方形状の箱型に形成されている。ケーシング本体15の先端部には、記録紙P(感熱紙)を収容する記録紙収容部17が形成されている。記録紙Pは、ロール状に巻回された状態で記録紙収容部17内に収容されている。
プリンタカバー16は、図示しないヒンジ部を介してケーシング本体15に回動可能に連結されている。プリンタカバー16は、記録紙収容部17を開閉する。ケーシング11のうち、記録紙収容部17の開口縁とプリンタカバー16の先端縁との間には、記録紙Pを外部に排出する排出口18が形成されている。
入力表示部12は、ケーシング11の表面に配置されている。入力表示部12は、例えばタッチパネルである。入力表示部12は、画面上に各種情報を表示するとともに、画面上に表示される情報を操作可能とされている。
<サーマルプリンタ>
サーマルプリンタ13は、ケーシング11内において、排出口18に隣接した位置に搭載されている。サーマルプリンタ13は、記録紙収容部17から送り出される記録紙Pに対して情報を印刷するとともに、排出口18を通して印刷した記録紙Pを排出する。
図2は、サーマルプリンタ13の斜視図である。図3は、サーマルプリンタ13の分解斜視図である。
図2、図3に示すように、サーマルプリンタ13は、サーマルヘッド21を有するヘッドユニット22と、プラテンローラ23と、を備えている。図1に示す例において、ヘッドユニット22はケーシング本体15に組み付けられている。プラテンローラ23は、プリンタカバー16に組み付けられ、プリンタカバー16に回転自在に支持されている。この場合、ヘッドユニット22及びプラテンローラ23は、プリンタカバー16の開閉に伴い分離可能に組み合わされる。そして、ヘッドユニット22及びプラテンローラ23は、プリンタカバー16の閉位置において、上述した排出口18を挟んで対向する。なお、以下の説明では、プラテンローラ23の軸線方向をX方向とし、X方向に直交する2方向をそれぞれY方向、Z方向として説明する。また、以下の説明では、X方向、Y方向及びZ方向のうち、図中矢印方向をプラス(+)方向とし、矢印とは反対の方向をマイナス(−)方向として説明する。
図3に示すように、ヘッドユニット22のフレーム31は、Y方向から見た正面視でZ方向の+方向に向けて開放されたU字状に形成されている。具体的に、フレーム31は、X方向に延びる基部32と、基部32におけるX方向の両端部に連設された第1軸支持部33及び第2軸支持部34と、を備えている。
基部32は、基部32のうちY方向の+方向に位置するガイド壁35と、ガイド壁35に対してY方向の−方向に位置する背面板36(図4参照)と、を有している。ガイド壁35におけるY方向の+方向を向く面は、Z方向の+方向に向けて記録紙Pを案内するガイド面を構成している。ガイド面は、Y方向の−方向に向けて凸の湾曲面とされている。
図4は、図2のIV−IV線に相当する断面図である。
図4に示すように、背面板36は、X方向の中央部がガイド壁35に対してY方向に間隔をあけて対向配置されている。一方、背面板36におけるX方向の両端部は、ガイド壁35に連設されている。図4の例において、背面板36におけるZ方向の+方向端縁は、ガイド壁35におけるZ方向の+方向端縁に対してZ方向の−方向に位置している。
図3に示すように、第1軸支持部33は、基部32(ガイド壁35及び背面板36)におけるX方向の+方向端部に連設されている。第1軸支持部33は、基部32に対してZ方向の+方向に向けて突設されている。第1軸支持部33におけるZ方向の+方向端縁には、Z方向の−方向に窪む第1ローラ収容溝41が形成されている。なお、第1ローラ収容溝41の内周縁のうち、Y方向の+方向に位置する部分には、Y方向の−方向に向けて突出する第1フック部45が形成されている。
第2軸支持部34は、基部32におけるX方向の−方向端部に連設されている。第2軸支持部34は、基部32に対してZ方向の両方向に向けて突設されている。第2軸支持部34におけるZ方向の+方向端縁には、Z方向の−方向に窪む第2ローラ収容溝42が形成されている。なお、第2ローラ収容溝42の内周縁のうち、Y方向の+方向に位置する部分には、Y方向の−方向に向けて突出する第2フック部46が形成されている。
第2軸支持部34の外周縁のうち、Y方向の両端縁には、X方向の−方向に向けて立設された周壁部43が形成されている。第2軸支持部34及び周壁部43により囲まれた部分は、ギヤボックス44を構成している。
プラテンローラ23は、サーマルヘッド21との間に記録紙Pを挟んで記録紙Pを排出口18に向けて搬送する。具体的に、プラテンローラ23は、プラテン軸51と、ローラ本体52と、を備えている。
プラテン軸51は、X方向に延在している。プラテン軸51におけるX方向の両端部には、第1軸受53及び第2軸受54がそれぞれ装着されている。各軸受53,54は、上述したローラ収容溝41,42内において、フック部45,46がZ方向の+方向から係止した状態で各別に保持されている。これにより、プラテンローラ23は、X方向に延びる軸線周りに回転可能に、かつ着脱可能に軸支持部33,34を介してフレーム31に支持されている。プラテン軸51のうち、第2軸受54に対してX方向の−方向に位置する部分には、従動ギヤ56が設けられている。従動ギヤ56は、プラテンローラ23がローラ収容溝41,42内に保持された状態において、ギヤボックス44内(第2軸支持部34よりもX方向の−方向)に位置している。
ローラ本体52は、ゴム等により形成されている。ローラ本体52は、プラテン軸51のうちX方向の両端部以外の部分に外装されている。ローラ本体52の外周面は、上述したサーマルヘッド21に接触している。
上述したフレーム31のうち、基部32に対してZ方向の−方向であって、第2軸支持部34に対してX方向の+方向に位置する部分には、モータ61が配置されている。モータ61は、回転軸(不図示)をX方向の−方向に突出させた状態で配置されている。モータ61は、フレキシブル基板50等を介して制御部に接続されている。
X方向におけるモータ61と第2軸支持部34との間には、モータ61の動力を減速する第1減速機構64が配置されている。第1減速機構64は、例えば遊星歯車機構等である。第1減速機構64には、X方向の−方向に向けて出力ギヤ67が突設されている。出力ギヤ67は、第2軸支持部34に形成された貫通孔34aを通してギヤボックス44内(第2軸支持部34に対してX方向の−方向)に突出している。
上述したギヤボックス44内には、第1減速機構64の出力ギヤ67と、プラテンローラ23の従動ギヤ56と、の間を接続する第2減速機構65が収納されている。第2減速機構65は、2段ギヤ等を含む輪列機構である。
サーマルヘッド21は、Y方向を厚さ方向とし、X方向に延びる板状とされている。サーマルヘッド21のヘッド面(Y方向の+方向を向く面)には、複数の発熱素子21aがX方向に間隔をあけて配列されている。サーマルヘッド21は、フレキシブル基板50を介して図示しない制御部等に接続されている。サーマルヘッド21は、サーマルヘッド21上に搭載された図示しないドライバICが制御部からの信号に基づいて発熱素子21aの発熱を制御することで、記録紙Pに対して印刷を行う。
サーマルヘッド21は、軸支持部33,34のうちローラ収容溝41,42に対してY方向の−方向に位置する部分に支持されたヘッド支持板70に固定されている。ヘッド支持板70は、Y方向を厚さ方向とし、Z方向に延在している。なお、ヘッド支持板70は、ベリリウム銅等により形成されていることが好ましい。
図5は、サーマルヘッド21及びヘッド支持板70の斜視図である。
図5に示すように、ヘッド支持板70は、Y方向に弾性変形可能な板ばね状に構成されている。ヘッド支持板70は、サーマルヘッド21をプラテンローラ23に向けて(Y方向の+方向)付勢している。ヘッド支持板70におけるZ方向の中央部には、Y方向の−方向に向けて屈曲された屈曲部71が形成されている。屈曲部71は、ヘッド支持板70において、X方向(幅方向)の全域に亘って直線状に延在している。図4に示すように、屈曲部71は、上述した背面板(第2支持部)36にY方向の−方向から支持されている。
図4、図5に示すように、ヘッド支持板70は、屈曲部71に対してZ方向の+方向に位置する可動部(第1領域)75と、可動部75に対してZ方向の−方向に連なる被支持部(第2領域)76と、を有している。
被支持部76は、ヘッド支持板70のうち、屈曲部71を含むZ方向の−方向に位置する領域である。被支持部76は、Z方向の+方向端部におけるX方向の幅が−方向端部に比べて狭くなっている。図4に示すように、被支持部76は、上述した基部32のうち、ガイド壁35と背面板36との間の隙間に配置されている。具体的に、被支持部76におけるZ方向の−方向端部は、ガイド壁35からY方向の−方向に向けて突出する支持部(第1支持部)81にY方向の+方向から支持されている。なお、支持部81と背面板36とのY方向における隙間は、支持部81と背面板36とによって被支持部76をY方向で挟持していれば、被支持部76の厚さと同等であっても、被支持部76の厚さより広くても構わない。
図5に示すように、可動部75は、Z方向の−方向端部におけるX方向の幅が+方向端部に比べて狭くなっている。したがって、ヘッド支持板70は、屈曲部71を含む部分におけるX方向の幅が最も狭くなっている。なお、可動部75のうち、X方向で最も幅が広い部分(Z方向の+方向端部)は、被支持部76のうち、X方向で最も幅が広い部分(Z方向の−方向端部)よりも幅広になっている。なお、ヘッド支持板70における各部の幅は適宜変更が可能である。例えば、屈曲部71等の幅を変更することで、ヘッド支持板70の付勢力を調整することができる。
可動部75におけるZ方向の+方向端部のうち、Y方向の+方向を向く面には、上述したサーマルヘッド21が固定されている。サーマルヘッド21は、プラテンローラ23の外周面に圧接されている。可動部75におけるX方向の両端部には、X方向の両方向に突出する係合片85が形成されている。係合片85は、各軸支持部33,34に形成された図示しない係合凹部内に各別に収容されている。係合片85は、係合凹部内においてZ方向への移動が規制されている。これにより、フレーム31に対するサーマルヘッド21のZ方向への移動が規制されている。
可動部75のうち、サーマルヘッド21よりもZ方向の−方向に位置する部分には、Y方向の+方向に膨出するビード88が形成されている。ビード88は、Y方向の+方向への膨出量がサーマルヘッド21におけるY方向の厚さよりも小さくなっている。これにより、ビード88におけるY方向の+方向を向く面は、サーマルヘッド21におけるY方向の+方向を向く面よりもY方向の−方向に位置している。
ビード88は、X方向に間隔をあけて複数形成されている。各ビード88は、Z方向に互いに平行に延在している。各ビード88は、可動部75のうち、サーマルヘッド21におけるZ方向の−方向端縁から屈曲部71に至る範囲に広範囲に亘って形成されていることが好ましい。但し、ビード88におけるZ方向の長さは、適宜変更が可能である。
[携帯型端末の動作方法]
次に、上述した携帯型端末1の動作方法について説明する。なお、以下の説明において、プラテンローラ23とサーマルヘッド21との間には、記録紙Pの先端部が挟み込まれているものとする。
携帯型端末1においては、入力表示部12を操作することで、記録紙Pへの印刷が開始する。具体的には、フレキシブル基板50等を介して制御部からモータ61に信号が出力されることで、モータ61が回転する。モータ61の動力は、第1減速機構64及び第2減速機構65で減速された後、従動ギヤ56に伝達される。これにより、プラテンローラ23が回転する。すると、プラテンローラ23の外周面とサーマルヘッド21との間に挟まれた記録紙Pが、排出口18に向けて送り出される。
プラテンローラ23の回転により記録紙Pが送り出される過程において、フレキシブル基板50を介して制御部からサーマルヘッド21に信号が出力されることで、サーマルヘッド21の発熱素子21aが適宜発熱する。これにより、記録紙Pに対して各種の情報が印刷される。そして、排出口18から排出された記録紙Pは、切断してレシート等に使用される。
ここで、ヘッド支持板70の動作をプリンタカバー16の閉動作を例にして説明する。
プリンタカバー16の閉動作において、プラテンローラ23は、ローラ本体52がサーマルヘッド21を介してヘッド支持板70をY方向の−方向に押圧しながら、軸受53,54がローラ収容溝41,42内に進入する。この際、ヘッド支持板70は、主に被支持部76が弾性変形することで、可動部75全体がヘッド支持板70のうち背面板36との接触部分(屈曲部71)を支点として回動するようにY方向の−方向に変位する。
そして、プラテンローラ23の軸受53,54がフック部45,46の頂部を乗り越えた時点で、ヘッド支持板70の主に被支持部76が復元変形することで、可動部75が屈曲部71を支点にY方向の+方向に向けて復元変位する。これにより、プラテンローラ23は、ヘッド支持板70の復元力によってサーマルヘッド21が押し付けられた状態で、サーマルヘッド21に組み付けられる。そのため、プラテンローラ23とサーマルヘッド21との間に記録紙Pを確実に挟持した状態で、上述した印刷動作を行うことができる。なお、プリンタカバー16の開動作時には、上述した動作と逆の動作が行われる。
このように、本実施形態では、Y方向に弾性変形可能な板ばね状のヘッド支持板70にサーマルヘッド21が固定された構成とした。
この構成によれば、ヘッド支持板70自体をY方向に弾性変形させることで、従来のようにコイルばねによってヘッド支持板を付勢する構成に比べてヘッド背面領域(サーマルヘッド21に対してY方向の−方向領域)の省スペース化を図ることができる。これにより、サーマルプリンタ13におけるY方向での小型化を図ることができる。
本実施形態では、Y方向に膨出するとともに、Z方向に延びるビード88がヘッド支持板70に形成されているため、ヘッド支持板70(可動部75)のY方向への剛性を高めることができる。これにより、可動部75自体の変形を抑え、被支持部76を積極的に弾性変形させることができるので、屈曲部71を支点として可動部75全体を変位させることができる。その結果、サーマルヘッド21の発熱素子21aとプラテンローラ23との位置ずれを抑制し、プラテンローラ23の所望の範囲に発熱素子21aを接触させ易くなる。そのため、印字品質を確保できる。
本実施形態において、ビード88がY方向の+方向に向けて膨出するとともに、ビード88におけるY方向の膨出量が、サーマルヘッド21のY方向における厚さ以下に設定されている構成とした。
この構成によれば、ビード88がサーマルヘッド21よりもY方向の+方向に突出することがなく、サーマルヘッド21の厚さ内にビード88を収めることができる。これにより、サーマルプリンタ13の小型化を図った上で、可動部75自体の変形を抑えて印字品質を確保できる。
本実施形態では、ヘッド支持板70の弾性変形時に作用点として機能する支持部81を、支点として機能する背面板36よりもZ方向の−方向に配置することで、ヘッド支持板70のうち弾性変形する領域を確保できる。これにより、可動部75自体の変形を抑え、屈曲部71を支点として可動部75全体を変位させ易くできる。
本実施形態では、ヘッド支持板70に屈曲部71が形成されているため、被支持部76をフレーム31(支持部81及び背面板36)によって安定して支持できるとともに、屈曲部71を支点に可動部75を変位させ易くなる。
本実施形態では、ヘッド支持板70がベリリウム銅により形成されているため、ヘッド支持板70のばね性及び放熱性を両立できる。
そして、本実施形態の携帯型端末1では、上述したサーマルプリンタ13を備えているため、小型の携帯型端末1を提供できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上述した実施形態では、ビード88がY方向の+方向に膨出している構成について説明したが、この構成のみに限らず、Y方向の−方向にビード88を膨出させても構わない。この場合には、ヘッド支持板70のうち、サーマルヘッド21とY方向で対向する部分にもビード88を形成しても構わない。
上述した実施形態では、背面板36及び支持部81によってZ方向で異なる位置からヘッド支持板70をY方向で挟持する構成について説明したが、この構成のみに限らず、ヘッド支持板70をZ方向で同等の位置からY方向で挟持しても構わない。
また、ヘッド支持板70は、少なくともサーマルヘッド21の固定面から支持していれば構わない。
上述した実施形態では、ヘッド支持板70が屈曲部71を有する構成について説明したが、この構成のみに限らず、屈曲部71を有さない平板状としても構わない。
上述した実施形態では、一枚のヘッド支持板70によりサーマルヘッド21全体を支持する構成について説明したが、この構成のみに限らず、複数枚のヘッド支持板によってサーマルヘッド21を支持しても構わない。
上述した実施形態では、携帯型端末1の一例として決済端末を用いた場合について説明したが、この構成のみに限らず、種々の携帯型端末に本発明の構成を適用しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…携帯型端末
13…サーマルプリンタ
21…サーマルヘッド
23…プラテンローラ
31…フレーム
36…背面板(支持部、第2支持部)
41…第1ローラ収容溝(ローラ収容溝)
42…第2ローラ収容溝(ローラ収容溝)
70…ヘッド支持板
71…屈曲部
75…可動部(第1領域)
76…被支持部(第2領域)
81…支持部(支持部、第1支持部)
88…ビード

Claims (7)

  1. プラテンローラと、
    前記プラテンローラに対して接近離間する厚さ方向に弾性変形可能な板ばね状のヘッド支持板と、
    前記ヘッド支持板における延在方向の第1領域のうち、前記プラテンローラに前記厚さ方向で対向する対向面に固定され、前記プラテンローラとの間に記録紙を挟み込んで前記記録紙に対して印刷を行うサーマルヘッドと、
    前記ヘッド支持板における前記延在方向の第2領域を前記厚さ方向に支持する支持部、及び前記プラテンローラを回転自在に支持するローラ収容溝を有するフレームと、を備えているサーマルプリンタ。
  2. 前記ヘッド支持板の前記第1領域のうち、少なくとも前記延在方向における前記サーマルヘッドよりも前記第2領域寄りに位置する部分には、前記厚さ方向に膨出するとともに、前記延在方向に延びるビードが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記ビードは、前記ヘッド支持板のうち前記対向面上に膨出し、
    前記ビードの前記厚さ方向における膨出量は、前記サーマルヘッドの前記厚さ方向における厚さ以下に設定されていることを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記支持部は、
    前記ヘッド支持板の前記第2領域を前記対向面から支持する第1支持部と、
    前記ヘッド支持板の前記第2領域を前記厚さ方向における前記対向面とは反対側を向く面から支持する第2支持部と、を有し、
    前記第1支持部は、前記第2支持部に対して前記延在方向で前記サーマルヘッドから離間していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記ヘッド支持板の前記第2領域には、前記厚さ方向に屈曲され、前記延在方向及び前記厚さ方向に直交する幅方向に延びる屈曲部が形成され、
    前記屈曲部は、前記厚さ方向における前記対向面とは反対側を向く面から前記第2支持部に支持されていることを特徴とする請求項4に記載のサーマルプリンタ。
  6. 前記ヘッド支持板は、ベリリウム銅により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項のサーマルヘッド。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載のサーマルプリンタと、
    前記サーマルプリンタが搭載されたケーシングと、を備えていることを特徴とする携帯型端末。
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