JP2017196592A - 液体処理装置および液体処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理液体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる液体処理装置および液体処理方法を提供する。
【解決手段】マイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体24,26を充填した紫外線発光層22を有する反応槽10と、マイクロウェーブ発生装置12と、を備え、マイクロウェーブ発生装置12により発生させたマイクロウェーブを粒状発光体24,26に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体を反応槽10に通液させて、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を行う液体処理装置1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機物と細菌類とを含む液体を処理する液体処理装置および液体処理方法に関する。
有機物を含む液体の酸化分解処理を行う方法としては、通常、波長185nmの紫外線(UV)を発生する紫外線ランプ等を用いた紫外線照射処理が行われる。一方、細菌類を含む液体の殺菌処理を行う方法としては、通常、波長254nmの紫外線を発生する紫外線ランプ等を用いた紫外線照射処理が行われる。
被処理液体中に処理対象となる有機物と細菌類とが混在する場合、一般的な中圧水銀紫外線ランプを用いれば波長185nmと254nmの紫外線が同時に出力されるが、一つのランプで有機物の酸化に必要な185nm線量と細菌類の殺菌に必要な254nm線量とを過不足なく照射することは困難である。
一方、紫外線照射装置の一つとしてマイクロウェーブ紫外線発光装置が知られている。例えば、粒状の無電極紫外線発光体に外部から2.45GHz等のマイクロウェーブを照射して、紫外線発光させるものがある(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。このようなマイクロウェーブ紫外線発光装置において、粒状の無電極紫外線発光体を反応槽に充填して、そこに被処理液を通液させ、被処理液中の有機物の酸化や細菌類の殺菌を行う方法がある。
しかし、マイクロウェーブは水に吸収されやすいため、無電極紫外線発光体を発光させるために過剰に出力を与える必要があり、エネルギー的に損失が大きい。このことから有機物と細菌類の両方を所定の除去率で除去して所定の濃度とするためには、いずれかの対象に対しては過剰な線量となるような装置設計となり、消費電力等からみても非効率的である。
特許第5049004号公報
堀越 智、「光触媒コーティング無電極ランプによる被災地の汚染水浄化装置の開発に関する研究」、平成26年3月、平成25年度環境研究総合推進費補助金 研究事業 総合研究報告書
本発明の目的は、被処理液体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる液体処理装置および液体処理方法を提供することにある。
本発明は、マイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体を充填した紫外線発光層を有する反応槽と、マイクロウェーブ発生手段と、を備え、前記マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを前記粒状発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体を前記反応槽に通液させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行う液体処理装置である。
前記液体処理装置における前記紫外線発光層において、前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して層状に充填されていることが好ましい。
前記液体処理装置において、前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように層状に充填されていることが好ましい。
前記液体処理装置における前記反応槽において、前記粒状発光体に対して前記被処理液が外側を通る内照式、および、前記粒状発光体に対して前記被処理液が内側を通る外照式のうち少なくとも1つが使用されていることが好ましい。
また、本発明は、マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを、マイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体を充填した紫外線発光層を有する反応槽における前記粒状発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体を前記反応槽に通液させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行う紫外線照射処理工程を含む液体処理方法である。
前記液体処理装置における前記紫外線発光層において、前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して層状に充填されていることが好ましい。
前記液体処理装置において、前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように層状に充填されていることが好ましい。
前記液体処理装置における前記反応槽において、前記粒状発光体に対して前記被処理液が外側を通る内照式、および、前記粒状発光体に対して前記被処理液が内側を通る外照式のうち少なくとも1つが使用されていることが好ましい。
本発明によれば、被処理液体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる液体処理装置および液体処理方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る液体処理装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る液体処理装置の他の例を示す概略構成図である。 比較例1で用いた液体処理装置を示す概略構成図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る液体処理装置の一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。
本実施形態に係る液体処理装置1は、マイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体を充填した紫外線発光層22を有する反応槽10と、マイクロウェーブ発生手段として、マイクロウェーブ発生装置12とを備える。液体処理装置1は、被処理液を貯留するための被処理液槽や、処理液を貯留するための処理液槽を備えてもよい。
図1の液体処理装置1において、反応槽10の入口18には、被処理液配管14が接続され、反応槽10の出口20には、処理液配管16が接続されている。被処理液配管14の一端は被処理液槽の出口に接続されてもよく、処理液配管16の一端は処理液槽の入口に接続されてもよい。反応槽10には、マイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体24,26が充填された紫外線発光層22が形成されている。反応槽10には、マイクロウェーブ発生手段としてマイクロウェーブ発生装置12が、紫外線発光層22の粒状発光体24,26にマイクロウェーブを照射できるように設置されている。
紫外線発光層22において、例えば、図1に示すように、第1粒状発光体24が充填された第1紫外線発光層22aと、第2粒状発光体26が充填された第2紫外線発光層22bとが被処理液体の通液方向に対して層状に充填されており、第1粒状発光体24の発光波長と第2粒状発光体26の発光波長が異なる。発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体が被処理液体の通液方向に対して層状に充填されていることにより、処理対象物質に応じて適切な紫外線波長を適量照射することができる。図1の例では、2層の紫外線発光層が形成されているが、3層以上の紫外線発光層が形成されてもよい。1層の紫外線発光層22中に、発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体が所定の割合で混合されて充填されていてもよい。
本実施形態に係る液体処理方法および液体処理装置1の動作について説明する。
マイクロウェーブ発生装置12を起動させて、発生させたマイクロウェーブを紫外線発光層22の粒状発光体24,26に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体が被処理液配管14を通して、反応槽10下部の入口18から供給され、反応槽10を上向流で通液される。これにより、紫外線発光層22において、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理が行われる(紫外線照射処理工程)。通液後の処理液は、反応槽10上部の出口20から処理液配管16を通して排出される。処理液は、一部または全部が処理液槽に貯留されてもよい。
紫外線照射処理では、マイクロウェーブの照射により紫外線発光層22の粒状発光体から発光された紫外線によって、主に、細菌類の殺菌処理および紫外線の光酸化による有機物等の酸化分解処理が行われる。例えば、図1に示すように、第1紫外線発光層22aの第1粒状発光体24から波長185nmの紫外線が発光され、有機物等の酸化分解処理が行われ、第2紫外線発光層22bの第2粒状発光体26から波長254nmの紫外線が発光され、細菌類の殺菌処理が行われる。第1紫外線発光層22aの第1粒状発光体24から波長254nmの紫外線が発光され、細菌類の殺菌処理が行われ、第2紫外線発光層22bの第2粒状発光体26から波長185nmの紫外線が発光され、有機物等の酸化分解処理が行われてもよい。
このように被処理液体を反応槽10に通液する液体処理装置1において、反応槽10内にマイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上を充填し、紫外線による細菌類の殺菌処理および光酸化による有機物の酸化分解処理をともに行うようにした。これにより、被処理液体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる。有機物の酸化に必要な185nm線量と細菌類の殺菌に必要な254nm線量とを過不足なく照射することが可能であり、有機物と細菌類の両方を所定の除去率で除去して所定の濃度とするために、いずれの対象に対しても適切な線量となるような装置設計を行えばよく、消費電力等からみても効率的である。また、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を行うことにより、液体処理装置の設置面積を低減することができる。
処理対象となる被処理液体は、有機物と細菌類とを含む液体であればよく、特に制限はない。液体としては、例えば、水や、糖液等が挙げられる。有機物としては、例えば、四塩化炭素、トリクロロエチレン、1,4−ジオキサン等が挙げられ、細菌類としては、例えば、大腸菌、レジオネラ菌、ブドウ球菌等が挙げられる。その他に、固形分として、例えば、懸濁物質等を含んでもよい。懸濁物質等の固形分を含んでいても、粒状発光体がろ材として機能することにより固形分の固液分離処理を行うことができる。
処理対象となる被処理液体の有機物濃度は、例えば0.01mg/L以上10mg/L以下、一般細菌数は、例えば、10個/mL以上100,000個/mL以下、大腸菌数は、例えば、1CFU/mL(CFU=Colony Forming Unit)以上1,000CFU/mL以下である。また、固形分を含む場合は、被処理液体の濁度は、例えば0.5度以上10度以下である。
反応槽10における被処理液体の通液方向は、通常は図1に示すような上向流であるが、下向流であってもよいし、横向流であってもよい。
本実施形態に係る液体処理方法および液体処理装置1において、2種類以上の粒状発光体が、被処理液体の通液方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように層状に充填されていることが好ましい。これにより、有機物の酸化分解処理と細菌類の殺菌処理を効率よく行うことができる。例えば、被処理液体の通液方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように粒状発光体が層状に充填され、第1紫外線発光層22aの第1粒状発光体24から波長185nmの紫外線が発光されて、有機物等の酸化分解処理が行われ、第2紫外線発光層22bの第2粒状発光体26から波長254nmの紫外線が発光されて、細菌類の殺菌処理が行われることが好ましい。
反応槽10において、粒状発光体に対して被処理液が外側を通る内照式、および、粒状発光体に対して被処理液が内側を通る外照式のうち少なくとも1つが使用されていることが好ましい。例えば、図1に示すように、第1粒状発光体24に対して被処理液が外側を通る内照式の第1紫外線発光層22aにおいて第1粒状発光体24から波長185nmの紫外線が発光されて、有機物等の酸化分解処理が行われ、第1粒状発光体24に対して被処理液が外側を通る内照式の第2紫外線発光層22bにおいて第2粒状発光体26から波長254nmの紫外線が発光されて、細菌類の殺菌処理が行われる。
また、例えば、図2に示すように、第1粒状発光体24に対して被処理液が外側を通る内照式の第1紫外線発光層22aにおいて第1粒状発光体24から波長185nmの紫外線が発光されて、有機物等の酸化分解処理が行われ、第1粒状発光体24に対して被処理液が内側を通る外照式の第2紫外線発光層22bにおいて第2粒状発光体26から波長254nmの紫外線が発光されて、細菌類の殺菌処理が行われる。
粒状発光体に対して被処理液が外側を通る内照式の場合、被処理液と粒状発光体との接触効率が高いため、処理効率が高いが、被処理液が粒状発光体の発光により加熱されやすい。粒状発光体に対して被処理液が内側を通る外照式の場合、被処理液が加熱されにくいが、被処理液と粒状発光体との接触効率が低いため、処理効率が低い。この両者を被処理液体の水質等により使い分けることにより、効率的な処理が可能となる。内照式と外照式を選択的にすることで、被処理液体の加熱の度合いを切り替えることができる。細菌類を優先的に処理したい場合は紫外線照射の他に加熱殺菌も有効であり、より迅速に殺菌処理することができる。例えば、紫外線照射とマイクロウェーブ加熱を併用して迅速に殺菌処理を行いたい場合等、被処理液体を加温したい場合は内照式が好ましい。有機物を優先的に処理して、より良いエネルギー効率を求め、加熱を抑制したい場合は外照式が好ましい。2層以上の紫外線発光層のそれぞれについて、被処理液体の性状等に応じて、内照式および外照式のいずれかを選択すればよい。
粒状発光体の発光波長は、処理対象となる有機物と細菌類の種類等に応じて、適宜選択すればよく、特に制限はない。有機物の酸化分解処理には、通常、波長185±0.1nmや220±0.1nmの紫外線を発生する粒状発光体が用いられ、細菌類の殺菌処理には、通常、波長254±0.7nmや260±0.7nmの紫外線を発生する粒状発光体が用いられる。
紫外線発光層22において、発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体の充填比率は、特に制限はなく、被処理液体の水質等に応じて、適宜変更すればよい。マイクロウェーブは水に吸収されやすいため、粒状発光体に過剰に出力を与える場合があり、エネルギー的に損失が大きい。発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体を用い、その充填比率を適宜変更することにより、有機物、細菌類の両方を所定の除去率あるいは所定の処理液濃度とするために、いずれの対象に対しても適切な線量とすることができ、消費電力からみても効率的である。
マイクロウェーブ発生装置12は、マイクロウェーブ(周波数:2.45GHz±0.01GHz)を発生することができるものであればよく、その構成は特に制限はない。例えば、真空管を用いるマグネトロン方式の他に、半導体を用いるソリッドステート方式等が挙げられる。マグネトロン方式の発振器は、家庭用から業務用の電子レンジに幅広く用いられており比較的安価に入手できる利点があり、ソリッドステート方式の発振器は、寿命が比較的長く、波長の安定性が良好である等の利点がある。
マイクロウェーブ発生装置12の構成例として、例えば、図1に示すように、電源装置28と、マイクロウェーブ発振器30と、導波管32と、スリースタブチューナ34と、短絡器36とを備える構成が挙げられる。
例えば、電源装置28から供給された電源により、マイクロウェーブ発振器30が発生したマイクロウェーブが、導波管32を通り、紫外線発光層22の粒状発光体24,26に照射される。スリースタブチューナ34により、導波管32におけるインピーダンス整合を調整することができる。
マイクロウェーブの照射は、紫外線発光層22のある1方向から行ってもよいし、2方向以上の複数方向から行ってもよい。反応槽10の径が大きくなると(例えば、30cm以上)、マイクロウェーブが中心部まで到達しない場合があるので、紫外線発光層22に対して2方向以上の複数方向から照射を行うことが好ましい。
紫外線発光層22の粒状発光体は、マイクロウェーブにより紫外線発光するものであればよく、特に制限はない。粒状発光体としては、例えば、石英製やテフロン(登録商標)樹脂製であって、球形状や、円筒の両端を球状にしたカプセル形状等の容器に、水銀ガス、水素ガス、キセノンガス、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、塩素ガス、重水素ガス等の、マイクロウェーブにより紫外線発光する放電ガスを所定の封入圧で封入した無電極紫外線発光カプセル等が挙げられる。放電ガスを封入した無電極紫外線発光カプセルに、マイクロウェーブを照射することにより、ガスが励起され、紫外線を発光する。放電ガスや封入圧を適宜選択することにより、発光波長を調整することができる。また、カプセルの比重を調整するために、このカプセルの両端または一端に、カプセルと同様の材料で形成した中空または中実の突起状の比重調整部を設けてもよい。
粒状発光体が球形状の場合、最大径は、例えば、1.0mm〜10mmの範囲であり、2.0mm〜4.0mmの範囲であることが好ましい。粒状発光体が円筒の両端を球状にしたカプセル形状の場合、径は、例えば、1.0mm〜10mmの範囲であり、2.0mm〜4.0mmの範囲であることが好ましく、高さは、例えば、2.0mm〜20mmの範囲であり、4.0mm〜8.0mmの範囲であることが好ましい。
比重調整部の径は、例えば、1.0mm〜10mmの範囲であり、2.0mm〜4.0mmの範囲であることが好ましく、高さは、例えば、2.0mm〜20mmの範囲であり、4.0mm〜10mmの範囲であることが好ましい。
本実施形態に係る液体処理方法および液体処理装置は、浄水処理、下水処理、工業用水処理、排水処理等における紫外線による有機物の酸化分解処理と細菌類の殺菌処理とをともに行う場合に適用することができ、特に、浄水処理に好適に適用することができる。
本実施形態に係る液体処理方法および液体処理装置により、例えば有機物濃度で0.01mg/L以上、細菌数で10個/mL以上、大腸菌数で1CFU/mL以上の被処理液体の水質を、例えば有機物濃度で0.05mg/L以下、細菌数で1個/mL未満、大腸菌数で1CFU/mL未満(不検出)の処理液とすることができる。また、固形分を含む場合は、例えば濁度で1.5度以上の被処理液体の水質を、例えば濁度で0.1度以下の処理液とすることができる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1,2および比較例1>
実施例1では、図1に示す方式および層構成(第1粒状発光体24が充填された第1紫外線発光層22a、第2粒状発光体26が充填された第2紫外線発光層22bともに内照式)で、実施例2では、図2に示す方式および層構成(第1粒状発光体24が充填された第1紫外線発光層22aは内照式、第2粒状発光体26が充填された第2紫外線発光層22bは外照式)で、比較例1では図3に示す方式および層構成(反応槽40において1種類の粒状発光体44が充填された紫外線発光層42は内照式)で、有機物として1,4−ジオキサンを含む被処理液の処理を行った。
以下の装置仕様、通水条件で試験を行った。
[反応槽]
・反応槽本体:500mL、材質 石英ガラス製
・通水条件:上向流、流量500mL/minで通水
・紫外線発光層構成:
(比較例1)
反応槽に紫外線発光粒状発光体1を500mL充填
(実施例1)
反応槽の下部(入口側)に紫外線発光粒状発光体1を250mL、上部(出口側)に紫外線発光粒状発光体2を250mL充填
紫外線発光粒状発光体1、紫外線発光粒状発光体2ともに内照式で照射
(実施例2)
反応槽の下部(入口側)に紫外線発光粒状発光体1を250mL、上部(出口側)に紫外線発光粒状発光体2を250mL充填
紫外線発光粒状発光体1は内照式で照射、紫外線発光粒状発光体2は外照式で照射
[紫外線発光粒状発光体1(無電極紫外線発光カプセル)の詳細]
・サイズ:ガス封入部 径(φ)5mm×高さ(L)10mm
・材質:石英
・封入ガス:水銀ガス、封入圧力50,000Pa
・ピーク波長:185nm
[紫外線発光粒状発光体2(無電極紫外線発光カプセル)の詳細]
・サイズ:ガス封入部 径(φ)5mm×高さ(L)10mm
・材質:石英
・封入ガス:水銀ガス、封入圧力10Pa
・ピーク波長:254nm
[マイクロウェーブ発生装置]
・電源装置:300W(30〜300W可変式) 投入電力200W
・マイクロウェーブ発振器:マグネトロン
・周波数:2.45GHz
・導波管:L400mm×W200mm×H300mm、アルミニウム製
・チューナー:スリースタブ方式
マイクロウェーブ発生装置の電源装置の投入電力を、200Wに設定した。被処理液と処理液の水質(1,4−ジオキサン濃度、大腸菌数、一般細菌数)を表1に示す。1,4−ジオキサン濃度は、固相抽出−ガスクロマトグラフ−質量分析法(スチレンジビニルベンゼン共重合体および活性炭固相カラムを用いて濃縮および抽出し、ガスクロマトグラフ−質量分析計(GC:HP6890 HEWLETT PACKARD製、MS:5973Network Agilent製)で測定)で測定した。大腸菌数は、特定酵素基質培地法(ピルビン酸添加XGal−MUG培地(日水製薬製)を用いて36±1℃で、26±1時間培養した後、紫外線ランプにより波長366nmの紫外線を照射し、蛍光の有無および比色液と比較)で測定した。一般細菌数は、標準寒天培地法(標準寒天培地(栄研化学製)を用いて36±1℃で24±2時間培養し、コロニー数を測定)で測定した。
比較例1では、処理液に一般細菌が20個/mL残留した。実施例1および実施例2では、処理液中の1,4−ジオキサン濃度、大腸菌数、一般細菌数に差はほとんどなかったが、紫外線発光粒状発光体1と紫外線発光粒状発光体2が内照式の実施例1の処理液温度が22.3℃に対して、紫外線発光粒状発光体1が内照式で、紫外線発光粒状発光体2が外照式の実施例2の処理液温度は21.2℃と低くなっていた。紫外線照射とマイクロウェーブ加熱を併用して迅速に殺菌処理を行いたい場合等、被処理液体を加温したい場合は実施例1の方法が好ましく、有機物を優先的に処理して、より良いエネルギー効率を求め、加温を抑制したい場合は実施例2の方法が好ましい。
実施例の液体処理方法により、被処理液体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができた。一つの反応槽で紫外線による有機物の酸化分解処理と細菌類の殺菌処理を効率的に行えるようなった。また、液体処理装置の設置面積と消費電力量を低減できた。必要に応じて、被処理液体を任意で加温することも可能になった。
1,3 液体処理装置、10,40 反応槽、12 マイクロウェーブ発生装置、14 被処理液配管、16 処理液配管、18 入口、20 出口、22,42 紫外線発光層、22a 第1紫外線発光層、22b 第2紫外線発光層、24 粒状発光体(第1粒状発光体)、26 粒状発光体(第2粒状発光体)、28 電源装置、30 マイクロウェーブ発振器、32 導波管、34 スリースタブチューナ、36 短絡器、44 粒状発光体。

Claims (8)

  1. マイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体を充填した紫外線発光層を有する反応槽と、
    マイクロウェーブ発生手段と、
    を備え、
    前記マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを前記粒状発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体を前記反応槽に通液させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行うことを特徴とする液体処理装置。
  2. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記紫外線発光層において、前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して層状に充填されていることを特徴とする液体処理装置。
  3. 請求項2に記載の液体処理装置であって、
    前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように層状に充填されていることを特徴とする液体処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体処理装置であって、
    前記反応槽において、前記粒状発光体に対して前記被処理液が外側を通る内照式、および、前記粒状発光体に対して前記被処理液が内側を通る外照式のうち少なくとも1つが使用されていることを特徴とする液体処理装置。
  5. マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを、マイクロウェーブにより紫外線発光する粒状発光体として発光波長の異なる2種類以上の粒状発光体を充填した紫外線発光層を有する反応槽における前記粒状発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体を前記反応槽に通液させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行う紫外線照射処理工程を含むことを特徴とする液体処理方法。
  6. 請求項5に記載の液体処理方法であって、
    前記紫外線発光層において、前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して層状に充填されていることを特徴とする液体処理方法。
  7. 請求項6に記載の液体処理方法であって、
    前記2種類以上の粒状発光体が、前記被処理液体の通液方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように層状に充填されていることを特徴とする液体処理方法。
  8. 請求5〜7のいずれか1項に記載の液体処理方法であって、
    前記反応槽において、前記粒状発光体に対して前記被処理液が外側を通る内照式、および、前記粒状発光体に対して前記被処理液が内側を通る外照式のうち少なくとも1つが使用されていることを特徴とする液体処理方法。
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