JP2018007768A - 流体処理装置および流体処理方法 - Google Patents

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友明 宮ノ下
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Abstract

【課題】被処理流体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる流体処理装置および流体処理方法を提供する。【解決手段】マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体22を備える反応槽10と、マイクロウェーブ発生装置12と、を備え、マイクロウェーブ発生装置12により発生させたマイクロウェーブを発光体22に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理流体を反応槽10に流通させて、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を行う流体処理装置1であり、反応槽10において、発光体22に対して被処理流体が内側を通る外照式が使用されている。【選択図】図1

Description

本発明は、有機物と細菌類とを含む液体や気体等の流体を処理する流体処理装置および流体処理方法に関する。
有機物を含む液体の酸化分解処理を行う方法としては、通常、波長185nmの紫外線(UV)を発生する紫外線ランプ等を用いた紫外線照射処理が行われる。一方、細菌類を含む液体の殺菌処理を行う方法としては、通常、波長254nmの紫外線を発生する紫外線ランプ等を用いた紫外線照射処理が行われる。
被処理液体中に処理対象となる有機物と細菌類とが混在する場合、一般的な中圧水銀紫外線ランプを用いれば波長185nmと254nmの紫外線が同時に出力されるが、一つのランプで有機物の酸化に必要な185nm線量と細菌類の殺菌に必要な254nm線量とを過不足なく照射することは困難である。
一方、紫外線照射装置の一つとしてマイクロウェーブ紫外線発光装置が知られている。例えば、粒状の無電極紫外線発光体に外部から2.45GHz等のマイクロウェーブを照射して、紫外線発光させるものがある(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。このようなマイクロウェーブ紫外線発光装置において、粒状の無電極紫外線発光体を反応槽に充填して、そこに被処理液を通液させ、被処理液中の有機物の酸化や細菌類の殺菌を行う方法がある。
しかし、マイクロウェーブは水に吸収されやすく熱に変換されやすいため、無電極紫外線発光体を発光させるために過剰に出力を与える必要があり、エネルギー的に損失が大きい。このことから有機物と細菌類の両方を所定の除去率で除去して所定の濃度とするためには、いずれかの対象に対しては過剰な線量となるような装置設計となり、消費電力等からみても非効率的である。
特許第5049004号公報
堀越 智、「光触媒コーティング無電極ランプによる被災地の汚染水浄化装置の開発に関する研究」、平成26年3月、平成25年度環境研究総合推進費補助金 研究事業 総合研究報告書
本発明の目的は、被処理流体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる流体処理装置および流体処理方法を提供することにある。
本発明は、マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体を備える反応槽と、マイクロウェーブ発生手段と、を備え、前記マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを前記発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理流体を前記反応槽に流通させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行い、前記反応槽において、前記発光体に対して前記被処理流体が内側を通る外照式が使用されている、流体処理装置である。
前記流体処理装置において、前記発光体は、真空紫外線および近紫外線を発光することが好ましい。
前記流体処理装置において、前記発光体が、発光する真空紫外線により酸素含有気体中の酸素を変化させてオゾンを発生させるオゾン発生手段として利用可能であることが好ましい。
前記流体処理装置において、前記オゾン発生手段により発生させたオゾンを用いて、前記反応槽の前段において前記被処理流体のオゾン処理を行う、または前記反応槽の後段において処理流体のオゾン処理を行うことが好ましい。
前記流体処理装置において、前記反応槽は、マイクロウェーブにより紫外線発光する中空管状発光体であることが好ましい。
また、本発明は、マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを、マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体を備える反応槽における前記発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理流体を前記反応槽に流通させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行う紫外線照射処理工程を含み、前記反応槽において、前記発光体に対して前記被処理流体が内側を通る外照式を使用する、流体処理方法である。
前記流体処理方法において、前記発光体は、真空紫外線および近紫外線を発光することが好ましい。
前記流体処理方法において、前記発光体が発光する真空紫外線により酸素含有気体中の酸素を変化させてオゾンを発生させることが好ましい。
前記流体処理方法において、発生させた前記オゾンを用いて、前記反応槽の前段において前記被処理流体のオゾン処理を行う、または前記反応槽の後段において処理流体のオゾン処理を行うことが好ましい。
前記流体処理方法において、前記反応槽は、マイクロウェーブにより紫外線発光する中空管状発光体であることが好ましい。
本発明によれば、被処理流体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる流体処理装置および流体処理方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る流体処理装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る流体処理装置における反応槽の構成の一例を示す概略図であり、(a)が上面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態に係る流体処理装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る流体処理装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る流体処理装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る流体処理装置の他の例を示す概略構成図である。 比較例1で用いた液体処理装置を示す概略構成図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る流体処理装置の一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。
本実施形態に係る流体処理装置1は、反応槽自体の少なくとも一部がマイクロウェーブにより紫外線発光する発光体22で形成された中空管状の反応槽10と、マイクロウェーブ発生手段として、マイクロウェーブ発生装置12とを備える。流体処理装置1は、被処理流体を貯留するための被処理流体槽や、処理流体を貯留するための処理流体槽を備えてもよい。
図1の流体処理装置1において、反応槽10の入口18には、被処理流体配管14が接続され、反応槽10の出口20には、処理流体配管16が接続されている。被処理流体配管14の一端は被処理流体槽の出口に接続されてもよく、処理流体配管16の一端は処理流体槽の入口に接続されてもよい。反応槽10はそれ自体がマイクロウェーブにより紫外線発光する発光体22で形成されている。反応槽10には、マイクロウェーブ発生手段としてマイクロウェーブ発生装置12が、紫外線発光体である発光体22にマイクロウェーブを照射できるように設置されている。
流体処理装置1において、反応槽10それ自体が、ピーク発光波長が異なる2種類以上の紫外線発光体で形成されていてもよい。例えば、図2((a)が上面図、(b)が側面図)に示すように、中空管状の反応槽10はそれ自体が発光体22で形成され、発光体22は、第1紫外線発光体22aと、第2紫外線発光体22bとで構成されており、第1紫外線発光体22aと第2紫外線発光体22bとの間には隔壁34が設けられている。隔壁を設けてピーク発光波長の異なる2種類以上の発光体を用いることにより、処理対象物質に応じて適切な紫外線波長を適量照射することができる。図2の例では、反応槽10の少なくとも一部は2つ以上の紫外線発光体で形成されているが、反応槽10の少なくとも一部は1つの紫外線発光体で形成されていてもよいし、3つ以上の紫外線発光体で形成されていてもよい。図2の例では、反応槽10の少なくとも一部は槽の周面方向に2つ以上の紫外線発光体で形成されているが、流体の流通方向に対して2つ以上の紫外線発光体により形成されていてもよい。また、図2の例では、反応槽10の外周が発光体22で形成されているが、反応槽10の外周の一部が発光体により形成されていてもよい。
本実施形態に係る流体処理方法および流体処理装置1の動作について説明する。
図1の流体処理装置1において、マイクロウェーブ発生装置12を起動させて、発生させたマイクロウェーブを紫外線発光体である反応槽10の発光体22(第1紫外線発光体22aおよび第2紫外線発光体22b)に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体等の被処理流体が被処理流体配管14を通して、反応槽10下部の入口18から供給され、反応槽10を上向流で流通される。これにより、反応槽10において、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理が行われる(紫外線照射処理工程)。流通後の処理液等の処理流体は、反応槽10上部の出口20から処理流体配管16を通して排出される。処理流体は、一部または全部が処理流体槽に貯留されてもよい。
紫外線照射処理では、マイクロウェーブの照射により紫外線発光体である反応槽10の発光体22から発光された紫外線によって、主に、細菌類の殺菌処理および紫外線の光酸化による有機物等の酸化分解処理が行われる。例えば、第1紫外線発光体22aから波長185nmの紫外線が発光され、有機物等の酸化分解処理が行われ、第2紫外線発光体22bから波長254nmの紫外線が発光され、細菌類の殺菌処理が行われる。
このように、被処理流体を反応槽10に流通する流体処理装置1において、マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体22で形成された反応槽10において、被処理流体の紫外線による細菌類の殺菌処理および光酸化による有機物等の酸化分解処理を行うようにした。すなわち、被処理流体を反応槽10に流通する流体処理装置1の反応槽10において、紫外線発光体である発光体22に対して被処理流体が内側を通る外照式を使用するようにした。これにより、被処理流体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる。マイクロウェーブのエネルギーの一部を被処理流体の外側の発光体22に当てて発光に使用することで、被処理流体の加熱が抑制され、電力エネルギー効率が高められる。また、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を行うことにより、流体処理装置の設置面積を低減することができる。反応槽10自体が紫外線発光体であることから、反応槽の形状は自由に変えることができる。
また、被処理流体を反応槽10に流通する流体処理装置1の反応槽10において、発光体22に対して被処理流体が内側を通る外照式を使用するようにして、上記の通り発光体として発光波長の異なる2種類以上を使用し、紫外線による細菌類の殺菌処理および光酸化による有機物の酸化分解処理をともに行うようにしてもよい。例えば、一方の発光体に波長254nmの紫外線が発光される発光体を用い、もう一方の発光体に波長185nmの紫外線が発光される発光体を用いれば、有機物の酸化に必要な185nm線量と細菌類の殺菌に必要な254nm線量とを過不足なく照射することが可能であり、有機物と細菌類の両方を所定の除去率で除去して所定の濃度とするために、いずれの対象に対しても適切な線量となるような装置設計を行えばよく、消費電力等からみても効率的である。
発光体に対して被処理流体が外側を通る内照式の場合、被処理流体と発光体との接触効率が高いため、処理効率が高いが、被処理流体が発光体の発光により加熱されやすい。発光体に対して被処理流体が内側を通る外照式の場合、被処理流体が加熱されにくいが、被処理流体と発光体との接触効率が低いため、処理効率が低い。細菌類を優先的に処理したい場合は紫外線照射の他に加熱殺菌も有効であり、より迅速に殺菌処理することができる。例えば、紫外線照射とマイクロウェーブ加熱を併用して迅速に殺菌処理を行いたい場合等、被処理流体を加温したい場合は、反応槽10の発光体22により構成されない部分を多くすればよい。有機物を優先的に処理して、より良いエネルギー効率を求め、加熱を抑制したい場合は、反応槽10の発光体22により構成される部分を多くすればよい。
処理対象となる被処理流体は、有機物と細菌類とを含む液体や、有機物と細菌類とを含む気体等の流体であればよく、特に制限はない。液体としては、例えば、水や、糖液等が挙げられる。気体としては、空気、酸素等の酸素含有気体や、窒素等が挙げられる。有機物としては、例えば、四塩化炭素、トリクロロエチレン、1,4−ジオキサン等が挙げられ、細菌類としては、例えば、大腸菌、レジオネラ菌、ブドウ球菌等が挙げられる。
処理対象となる被処理液体の有機物濃度は、例えば0.01mg/L以上10mg/L以下、一般細菌数は、例えば、10個/mL以上100,000個/mL以下、大腸菌数は、例えば、1CFU/mL(CFU=Colony Forming Unit)以上1,000CFU/mL以下、色度は、例えば0.5度以上100度以下である。被処理気体の有機物濃度は、例えば揮発性有機物濃度で1ppm以上100ppm以下である。
反応槽10における被処理流体の流通方向は、通常は図1に示すような上向流であるが、下向流であってもよいし、横向流であってもよい。
本実施形態に係る流体処理方法および流体処理装置1において、上記の通り、中空管状の反応槽10は、流体の流通方向に対して2つ以上の発光体により形成されていてもよい。その場合、発光体が、被処理流体の流通方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように形成されていることが好ましい。これにより、有機物の酸化分解処理と細菌類の殺菌処理を効率よく行うことができる。例えば、被処理流体の流通方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように発光体が形成され、第1の紫外線発光体から波長185nmの紫外線が発光されて、有機物等の酸化分解処理が行われ、第2の紫外線発光体から波長254nmの紫外線が発光されて、細菌類の殺菌処理が行われることが好ましい。
発光体22において、発光波長の異なる2つ以上の発光体で構成される場合、その構成比率は、特に制限はなく、被処理流体の性状等に応じて、適宜変更すればよい。発光波長の異なる2つ以上の発光体を用い、その構成比率を適宜変更することにより、有機物、細菌類の両方を所定の除去率あるいは所定の処理流体濃度とするために、いずれの対象に対しても適切な線量とすることができ、消費電力からみても効率的である。
発光体22の発光波長は、処理対象となる有機物と細菌類の種類等に応じて、適宜選択すればよく、特に制限はない。有機物の酸化分解処理には、通常、波長185±0.1nmや220±0.1nmの紫外線を発生する発光体が用いられ、細菌類の殺菌処理には、通常、波長254±0.7nmや260±0.7nmの紫外線を発生する発光体が用いられる。
反応槽10におけるマイクロウェーブを照射する面を構成する材質としては、紫外線を透過する材質であればよく特に制限はないが、例えば、石英ガラス、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、セラミックス等が挙げられる。
隔壁34を構成する材質としては、マイクロウェーブの吸収が少ない性質を有する材料であればよく、特に制限はない。隔壁34を構成する材質としては、例えば、石英ガラス、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、セラミックス等が挙げられる。製作のしやすさ等の点から、反応槽10と同じ材質であることが好ましい。
マイクロウェーブ発生装置12は、マイクロウェーブ(周波数:例えば、2.450GHz±0.05GHz、5.800GHz±0.075GHz、24.125GHz±0.125GHz)を発生することができるものであればよく、その構成は特に制限はない。例えば、真空管を用いるマグネトロン方式の他に、半導体を用いるソリッドステート方式等が挙げられる。マグネトロン方式の発振器は、家庭用から業務用の電子レンジに幅広く用いられており比較的安価に入手できる利点があり、ソリッドステート方式の発振器は、寿命が比較的長く、波長の安定性が良好である等の利点がある。
マイクロウェーブ発生装置12の構成例として、例えば、図1に示すように、電源装置24と、マイクロウェーブ発振器26と、導波管28と、スリースタブチューナ30と、短絡器32とを備える構成が挙げられる。
例えば、電源装置24から供給された電源により、マイクロウェーブ発振器26が発生したマイクロウェーブが、導波管28を通り、発光体22に照射される。スリースタブチューナ30により、導波管28におけるインピーダンス整合を調整することができる。
マイクロウェーブの照射は、発光体22のある1方向から行ってもよいし、2方向以上の複数方向から行ってもよい。反応槽10の径が大きくなると(例えば、30cm以上)、反対方向まで到達しない場合があるので、発光体22に対して2方向以上の複数方向から照射を行うことが好ましい。
発光体22は、マイクロウェーブにより紫外線(例えば、波長100nm〜200nm未満の真空紫外線、200nm〜400nmの近紫外線を含む)発光するものであればよく、紫外線以外に可視光線(例えば、波長400nm〜780nmの光)や赤外線(例えば、波長780nm〜1mmの光)の発生有無による制限は特にない。発光体22としては、例えば、紫外線の吸収が小さい石英製やテフロン(登録商標)樹脂等のフッ素樹脂製であって、円筒形状、四角筒等の多角筒形状等の中空管状の容器に、水銀ガス、水素ガス、キセノンガス、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、塩素ガス、フッ素ガス、重水素ガス等の、マイクロウェーブにより紫外線発光する放電ガスを所定の封入圧で封入した無電極紫外線発光中空管状発光体等が挙げられる。
本発明の実施形態に係る流体処理装置の他の例の概略を図3に示し、その構成について説明する。
本実施形態に係る流体処理装置3は、マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体38を備える反応槽36と、マイクロウェーブ発生手段として、マイクロウェーブ発生装置12とを備える。流体処理装置3は、被処理流体を貯留するための被処理流体槽や、処理流体を貯留するための処理流体槽を備えてもよい。
図3の流体処理装置3において、反応槽36の入口18には、被処理流体配管14が接続され、反応槽36の出口20には、処理流体配管16が接続されている。被処理流体配管14の一端は被処理流体槽の出口に接続されてもよく、処理流体配管16の一端は処理流体槽の入口に接続されてもよい。反応槽36の少なくとも一部は、マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体として面状発光体である中空管状発光体38が被覆されている。反応槽36には、マイクロウェーブ発生手段としてマイクロウェーブ発生装置12が、中空管状発光体38にマイクロウェーブを照射できるように設置されている。
流体処理装置3において、中空管状発光体38は、ピーク発光波長が異なる2種類以上の紫外線発光体で構成されていてもよい。図3に示すように、例えば、中空管状発光体38は、第1紫外線発光体38aと、第2紫外線発光体38bとで構成されている。ピーク発光波長の異なる2種類以上の発光体を用いることにより、処理対象物質に応じて適切な紫外線波長を適量照射することができる。図3の例では、中空管状発光体38は2つ以上の紫外線発光体で構成されているが、中空管状発光体38は1つの紫外線発光体で構成されていてもよいし、3つ以上の紫外線発光体で構成されていてもよい。図3の例では、反応槽36の少なくとも一部は槽の周面方向に2つ以上の紫外線発光体で被覆されているが、流体の流通方向に対して2つ以上の紫外線発光体により被覆されていてもよい。また、図3の例では、反応槽36の外周が中空管状発光体38で被覆されているが、反応槽36の外周の一部が少なくとも1つの面状の発光体により被覆されていてもよい。
本実施形態に係る流体処理方法および流体処理装置3の動作について説明する。
図3の流体処理装置3において、マイクロウェーブ発生装置12を起動させて、発生させたマイクロウェーブを中空管状発光体38(第1紫外線発光体38aおよび第2紫外線発光体38b)に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体等の被処理流体が被処理流体配管14を通して、反応槽36下部の入口18から供給され、反応槽36を上向流で流通される。これにより、反応槽36において、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理が行われる(紫外線照射処理工程)。流通後の処理流体は、反応槽36上部の出口20から処理流体配管16を通して排出される。処理流体は、一部または全部が処理流体槽に貯留されてもよい。
紫外線照射処理では、マイクロウェーブの照射により中空管状発光体38から発光された紫外線によって、主に、細菌類の殺菌処理および紫外線の光酸化による有機物等の酸化分解処理が行われる。例えば、第1紫外線発光体38aから波長185nmの紫外線が発光され、有機物等の酸化分解処理が行われ、第2紫外線発光体38bから波長254nmの紫外線が発光され、細菌類の殺菌処理が行われる。
このように、被処理流体を反応槽36に流通する流体処理装置3において、反応槽36を、マイクロウェーブにより紫外線発光する中空管状発光体38で被覆し、被処理流体の紫外線による細菌類の殺菌処理および光酸化による有機物等の酸化分解処理を行うようにした。すなわち、被処理流体を反応槽36に流通する流体処理装置3の反応槽36において、中空管状発光体38に対して被処理流体が内側を通る外照式を使用するようにした。これにより、被処理流体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができる。マイクロウェーブのエネルギーの一部を被処理流体の外側の中空管状発光体38に当てて発光に使用することで、被処理流体の加熱が抑制され、電力エネルギー効率が高められる。また、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を行うことにより、流体処理装置の設置面積を低減することができる。
また、被処理流体を反応槽36に流通する流体処理装置3の反応槽36において、中空管状発光体38に対して被処理流体が内側を通る外照式を使用するようにして、上記の通り発光体として発光波長の異なる2種類以上を使用し、紫外線による細菌類の殺菌処理および光酸化による有機物の酸化分解処理をともに行うようにしてもよい。例えば、一方の発光体に波長254nmの紫外線が発光される発光体を用い、もう一方の発光体に波長185nmの紫外線が発光される発光体を用いれば、有機物の酸化に必要な185nm線量と細菌類の殺菌に必要な254nm線量とを過不足なく照射することが可能であり、有機物と細菌類の両方を所定の除去率で除去して所定の濃度とするために、いずれの対象に対しても適切な線量となるような装置設計を行えばよく、消費電力等からみても効率的である。
発光体に対して被処理流体が外側を通る内照式の場合、被処理流体と発光体との接触効率が高いため、処理効率が高いが、被処理流体が発光体の発光により加熱されやすい。中空管状発光体38に対して被処理流体が内側を通る外照式の場合、被処理流体が加熱されにくいが、被処理流体と発光体との接触効率が低いため、処理効率が低い。細菌類を優先的に処理したい場合は紫外線照射の他に加熱殺菌も有効であり、より迅速に殺菌処理することができる。例えば、紫外線照射とマイクロウェーブ加熱を併用して迅速に殺菌処理を行いたい場合等、被処理流体を加温したい場合は、反応槽36の発光体38により覆わない部分を多くすればよい。有機物を優先的に処理して、より良いエネルギー効率を求め、加熱を抑制したい場合は、反応槽36の発光体38により覆う部分を多くすればよい。
本実施形態に係る流体処理方法および流体処理装置3において、上記の通り、反応槽36は、流体の流通方向に対して2つ以上の中空管状発光体により被覆されていてもよい。その場合、中空管状発光体が、被処理流体の流通方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように被覆されていることが好ましい。これにより、有機物の酸化分解処理と細菌類の殺菌処理を効率よく行うことができる。例えば、被処理流体の流通方向に対して、発光波長が短い波長から順次長い波長となるように中空管状発光体が被覆され、第1の中空管状発光体から波長185nmの紫外線が発光されて、有機物等の酸化分解処理が行われ、第2の中空管状発光体から波長254nmの紫外線が発光されて、細菌類の殺菌処理が行われることが好ましい。
中空管状発光体38において、発光波長の異なる2つ以上の中空管状発光体を被覆する場合、その被覆比率は、特に制限はなく、被処理流体の性状等に応じて、適宜変更すればよい。発光波長の異なる2つ以上の中空管状発光体を用い、その被覆比率を適宜変更することにより、有機物、細菌類の両方を所定の除去率あるいは所定の処理流体濃度とするために、いずれの対象に対しても適切な線量とすることができ、消費電力からみても効率的である。
発光体38は、マイクロウェーブにより紫外線(例えば、波長100nm〜200nm未満の真空紫外線、200nm〜400nmの近紫外線を含む)発光するものであればよく、紫外線以外に可視光線(例えば、波長400nm〜780nmの光)や赤外線(例えば、波長780nm〜1mmの光)の発生有無による制限は特にない。面状発光体としては、例えば、紫外線の吸収が小さい石英製やテフロン(登録商標)樹脂等のフッ素樹脂製であって、面状や、円筒形状、四角筒等の多角筒形状等の中空管状発光体の容器に、水銀ガス、水素ガス、キセノンガス、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、塩素ガス、フッ素ガス、重水素ガス等の、マイクロウェーブにより紫外線発光する放電ガスを所定の封入圧で封入した無電極紫外線発光面状発光体等が挙げられる。
本発明の実施形態に係る流体処理装置の他の例の概略を図4に示し、その構成について説明する。
本実施形態に係る流体処理装置5は、マイクロウェーブにより真空紫外線を含む紫外線を発光する発光体54を備える反応槽56と、マイクロウェーブ発生手段として、マイクロウェーブ発生装置12とを備える。流体処理装置5は、被処理流体を貯留するための被処理流体槽や、処理流体を貯留するための処理流体槽を備えてもよい。
図4の流体処理装置5において、反応槽56の入口18には、被処理流体配管14が接続され、反応槽56の出口20には、処理流体配管16が接続されている。被処理流体配管14の一端は被処理流体槽の出口に接続されてもよく、処理流体配管16の一端は処理流体槽の入口に接続されてもよい。反応槽56の少なくとも一部は、マイクロウェーブにより真空紫外線を含む紫外線を発光する発光体として面状発光体である中空管状発光体54が被覆されている。反応槽56には、マイクロウェーブ発生手段としてマイクロウェーブ発生装置12が、中空管状発光体54にマイクロウェーブを照射できるように設置されている。
流体処理装置5において、反応槽56を収容する筐体50の内部の空洞部がオゾン発生部52となっている。オゾン発生部52の酸素含有気体入口44には、酸素含有気体配管40が接続され、オゾン出口46には、オゾン配管42がポンプ48を介して接続されている。中空管状発光体54は、中空管状発光体54から発生する真空紫外線がオゾン発生部52に流通される酸素含有気体に照射できるように設置されている。
流体処理装置5において、中空管状発光体54は、ピーク発光波長が異なる2種類以上の紫外線発光体で構成されてもよく、少なくとも一方が真空紫外線を発光する発光体であればよい。図4に示すように、例えば、中空管状発光体54は、第1紫外線発光体54aと、第2紫外線発光体54bとで構成されている。ピーク発光波長の異なる2種類以上の発光体を用いることにより、処理対象物質に応じて適切な紫外線波長を適量照射することができる。図4の例では、中空管状発光体54は2つ以上の紫外線発光体で構成されているが、中空管状発光体54は真空紫外線を発光する1つの紫外線発光体で構成されていてもよいし、少なくとも1つが真空紫外線を発光する3つ以上の紫外線発光体で構成されていてもよい。図4の例では、反応槽56の少なくとも一部は槽の周面方向に2つ以上の紫外線発光体で被覆されているが、流体の流通方向に対して2つ以上の紫外線発光体により被覆されていてもよい。また、図4の例では、反応槽56の外周が中空管状発光体54で被覆されているが、反応槽56の外周の一部が真空紫外線を発光する少なくとも1つの面状の発光体により被覆されていてもよい。
本実施形態に係る流体処理方法および流体処理装置5の動作について説明する。
図4の流体処理装置5において、マイクロウェーブ発生装置12を起動させて、発生させたマイクロウェーブを中空管状発光体54(第1紫外線発光体54aおよび第2紫外線発光体54b)に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理液体等の被処理流体が被処理流体配管14を通して、反応槽56下部の入口18から供給され、反応槽56を上向流で流通される。これにより、反応槽56において、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理が行われる(紫外線照射処理工程)。流通後の処理流体は、反応槽56上部の出口20から処理流体配管16を通して排出される。処理流体は、一部または全部が処理流体槽に貯留されてもよい。
一方、マイクロウェーブ発生装置12を起動させて、発生させたマイクロウェーブを中空管状発光体54(第1紫外線発光体54aおよび第2紫外線発光体54b)に照射しながら、酸素含有気体が、酸素含有気体配管40を通して酸素含有気体入口44からオゾン発生部52に供給される。オゾン発生部52において、酸素含有気体に真空紫外線を含む紫外線が照射され、酸素を変化させてオゾンを発生させる(オゾン発生工程)。この場合、真空紫外線を発光する発光体54が、オゾン発生手段として利用されることになる。発生したオゾンを含む気体は、ポンプ48によりオゾン出口46からオゾン配管42を通して排出される。
流体処理装置5では、被処理流体が紫外線発光体と接触しない箇所を利用して、発光する真空紫外線により酸素含有気体中の酸素を変化させてオゾンを発生させるオゾン発生装置としての役割を併せ持つようにした。このように、発光体より発光する真空紫外光(Vacuum Ultra Violet:VUV)により、酸素含有気体中の酸素をオゾンに変換させることが可能である。発生したオゾン含有気体をポンプ等により捕集し、利用できるようにしたことで、紫外線発光体を、紫外線照射処理装置およびオゾン発生装置の役割を持つようにした。また、図1のように反応槽自体の少なくとも一部をマイクロウェーブにより真空紫外線を含む紫外線を発光する発光体で形成することにより、紫外線発光体を、反応槽、紫外線照射処理装置およびオゾン発生装置の役割を持つようにしてもよい。
流体処理装置5において、オゾン発生部52において発生させたオゾンを用いて、例えば図5に示すように、反応槽56の前段において被処理流体のオゾン処理を行ってもよいし、例えば図6に示すように、反応槽56の後段において処理流体のオゾン処理を行ってもよい。
図5の流体処理装置5では、オゾン配管42はポンプ48を介して被処理流体配管14に接続され、反応槽56の前段において被処理流体のオゾン処理を行うことができるようになっている。被処理流体配管14の途中に別途、オゾン処理槽を設けて、オゾン処理槽においてオゾン発生部52において発生させたオゾンを用いて被処理流体のオゾン処理を行ってもよい。
図6の流体処理装置5では、オゾン配管42はポンプ48を介して処理流体配管16に接続され、反応槽56の後段において処理流体のオゾン処理を行うことができるようになっている。処理流体配管16の途中に別途、オゾン処理槽を設けて、オゾン処理槽においてオゾン発生部52において発生させたオゾンを用いて処理流体のオゾン処理を行ってもよい。
このような構成により、被処理流体または処理流体のオゾン処理を行う場合、オゾン発生装置を別途準備しなくてもよい。少なくとも1つの発光体で紫外線による細菌類の殺菌処理および紫外線の光酸化による有機物等の酸化分解処理が行えるようになり、またオゾン発生装置として生成したオゾンを利用することで、処理流体の性状への効果はさらに増す。
オゾン原料の酸素含有気体としては、酸素を含有する気体であればよく、特に制限はないが、例えば、乾燥空気、湿度を含む空気等の空気や、高濃度酸素、純酸素等が挙げられ、コスト等の点から、乾燥空気、湿度を含む空気等の空気が好ましい。
本実施形態に係る上記流体処理装置1,3,5および上記流体処理方法は、浄水処理、下水処理、工業用水処理、排水処理等の液体や、排ガス処理、空気浄化処理等における気体等の流体における紫外線による有機物の酸化分解処理と細菌類の殺菌処理とをともに行う場合に適用することができ、特に、浄水処理に好適に適用することができる。
オゾン発生装置としても利用可能な流体処理装置5は、色素等の着色成分等を含む被処理流体の処理に好適に適用することができる。この場合、着色成分を含む被処理流体は、着色成分を含まない場合に比べて紫外線を透過しにくいので、反応槽の前段で被処理流体のオゾン処理を行い、着色成分の含有量を低減してから、紫外線照射処理を行うことが好ましい。オゾン発生装置としても利用可能な流体処理装置は、着色成分を含む被処理流体以外にも、アンモニア、カビ等の臭気成分を含む被処理流体や、凝集沈殿処理後の濁度成分を含む凝集沈殿処理水にも好適に適用することができる。
本実施形態に係る上記流体処理装置1,3および上記流体処理方法により、例えば有機物濃度で0.01mg/L以上、細菌数で10個/mL以上、大腸菌数で1CFU/mL以上の被処理液体の液質を、例えば有機物濃度で0.05mg/L以下、細菌数で1個/mL未満、大腸菌数で1CFU/mL未満(不検出)の処理液とすることができる。本実施形態に係る上記流体処理装置5および上記流体処理方法により、例えば有機物濃度で0.01mg/L以上、細菌数で10個/mL以上、大腸菌数で1CFU/mL以上、色度で10度以上であり、臭気成分を含有する被処理液体の液質を、例えば有機物濃度で0.05mg/L以下、細菌数で1個/mL未満、大腸菌数で1CFU/mL未満(不検出)、色度で1度以下であり、臭気成分が低減された処理液とすることができる。また、例えば揮発性有機物濃度で10ppm以上の有機物含有気体を0.1ppm未満まで処理することができる。有機物の酸化分解処理により活性炭等の吸着物質を使用しなくても処理することができる。気体、液体の状態を問わず有機物の処理ができるので、処理装置へは気体のみ、液体のみ、そのいずれかを通過させても有機物の分解処理ができる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1,2および比較例1>
実施例1では、図1に示す流体処理装置1(反応槽10それ自体が、ピーク発光波長が異なる2種類の紫外線発光体で構成されている(外照式))で、実施例2では、図1に示す流体処理装置1にオゾン発生機能を持たせたもの(反応槽10それ自体が、ピーク発光波長が異なる2種類の紫外線発光体で構成されている(外照式)+オゾン発生機能)で、比較例1では、図7に示す液体処理装置7(反応槽60の紫外線発光層62に充填された、1種類の粒状発光体64(内照式))で、有機物として1,4−ジオキサンを含む被処理液の処理を行った。
以下の装置仕様、通水条件で試験を行った。
[反応槽]
・反応槽本体:400mL、材質 石英ガラス製
・通水条件:上向流、流量400mL/minで通水
・紫外線発光体構成:
(比較例1)
反応槽に紫外線発光粒状発光体を200mL充填
紫外線発光粒状発光体を内照式で照射
(実施例1)
第1紫外線発光体および第2紫外線発光体で構成された反応槽を外照式で照射
(実施例2)
第1紫外線発光体および第2紫外線発光体で構成された反応槽を外照式で照射
第1紫外線発光体かつ非水接触面よりオゾンを生成させ、生成したオゾンをポンプで捕集し処理水へ適用
オゾン原料の酸素含有気体として乾燥空気を供給
[紫外線発光粒状発光体(無電極紫外線発光カプセル)の詳細]
・サイズ:ガス封入部 径(φ)5mm×高さ(L)10mm
・材質:石英
・封入ガス:水銀ガス、封入圧力50,000Pa
・ピーク波長:185nm
[反応槽の詳細]
・サイズ:ガス封入部 径(φ)60mm×高さ(L)180mm(内部に5mm板状隔壁)
・材質:石英
・第1紫外線発光体
封入ガス:水銀ガス、封入圧力50,000Pa
ピーク波長:185nm
・第2紫外線発光体
封入ガス:水銀ガス、封入圧力10Pa
ピーク波長:254nm
[マイクロウェーブ発生装置]
・電源装置:300W(30〜300W可変式) 投入電力200W
・マイクロウェーブ発振器:マグネトロン
・周波数:2.45GHz
・導波管:L400mm×W200mm×H300mm、アルミニウム製
・チューナー:スリースタブ方式
マイクロウェーブ発生装置の電源装置の投入電力を、200Wに設定した。被処理液と処理液の水質(1,4−ジオキサン濃度、大腸菌数、一般細菌数、色度、アンモニア臭気)を表1に示す。1,4−ジオキサン濃度は、固相抽出−ガスクロマトグラフ−質量分析法(スチレンジビニルベンゼン共重合体および活性炭固相カラムを用いて濃縮および抽出し、ガスクロマトグラフ−質量分析計(GC:HP6890 HEWLETT PACKARD製、MS:5973Network Agilent製)で測定)で測定した。大腸菌数は、特定酵素基質培地法(ピルビン酸添加XGal−MUG培地(日水製薬製)を用いて36±1℃で、26±1時間培養した後、紫外線ランプにより波長366nmの紫外線を照射し、蛍光の有無および比色液と比較)で測定した。一般細菌数は、標準寒天培地法(標準寒天培地(栄研化学製)を用いて36±1℃で24±2時間培養し、コロニー数を測定)で測定した。色度は、日本電色製、WA6000型(390nm透過光測定法式)を用いて測定した。アンモニア臭気は、臭気判定士資格を持つ者による官能試験により行った。
Figure 2018007768
比較例1では、処理液の1,4−ジオキサン濃度は0.11mg/Lであり、一般細菌が23個/mL残留し、色度およびアンモニア臭気が残留した。実施例2(紫外線発光体+オゾン)は全ての項目が定量下限値以下であり、不検出であった。実施例1(紫外線発光体のみ)では1,4−ジオキサン濃度は0.08mg/Lであり、一般細菌が12個/mLまで低減できたが、色度およびアンモニア臭気は比較例1とほぼ同等の結果となった。実施例2の装置により生成したオゾンを捕集し、処理水へ適用することで紫外線処理とオゾン処理をともに行うことができた。
このように、被処理流体中に有機物と細菌類とが混在する場合でも、有機物の酸化分解処理とともに細菌類の殺菌処理を効率的に行うことができた。一つの反応槽で紫外線による有機物の酸化分解処理と細菌類の殺菌処理を効率的に行えるようなった。
1,3,5 流体処理装置、7 液体処理装置、10,36,56,60 反応槽、12 マイクロウェーブ発生装置、14 被処理流体配管、16 処理流体配管、18 入口、20 出口、22 発光体(中空管状発光体)、22a 第1紫外線発光体、22b 第2紫外線発光体、24 電源装置、26 マイクロウェーブ発振器、28 導波管、30 スリースタブチューナ、32 短絡器、34 隔壁、38,54 発光体(中空管状発光体)、38a,54a 第1紫外線発光体、38b,54b 第2紫外線発光体、40 酸素含有気体配管、42 オゾン配管、44 酸素含有気体入口、46 オゾン出口、48 ポンプ、50 筐体、52 オゾン発生部、62 紫外線発光層、64 粒状発光体。

Claims (10)

  1. マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体を備える反応槽と、
    マイクロウェーブ発生手段と、
    を備え、
    前記マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを前記発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理流体を前記反応槽に流通させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行い、
    前記反応槽において、前記発光体に対して前記被処理流体が内側を通る外照式が使用されていることを特徴とする流体処理装置。
  2. 請求項1に記載の流体処理装置であって、
    前記発光体は、真空紫外線および近紫外線を発光することを特徴とする流体処理装置。
  3. 請求項2に記載の流体処理装置であって、
    前記発光体が、発光する真空紫外線により酸素含有気体中の酸素を変化させてオゾンを発生させるオゾン発生手段として利用可能であることを特徴とする流体処理装置。
  4. 請求項3に記載の流体処理装置であって、
    前記オゾン発生手段により発生させたオゾンを用いて、前記反応槽の前段において前記被処理流体のオゾン処理を行う、または前記反応槽の後段において処理流体のオゾン処理を行うことを特徴とする流体処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体処理装置であって、
    前記反応槽は、マイクロウェーブにより紫外線発光する中空管状発光体であることを特徴とする流体処理装置。
  6. マイクロウェーブ発生手段により発生させたマイクロウェーブを、マイクロウェーブにより紫外線発光する発光体を備える反応槽における前記発光体に照射しながら、有機物と細菌類とを含む被処理流体を前記反応槽に流通させて、前記有機物の酸化分解処理とともに前記細菌類の殺菌処理を行う紫外線照射処理工程を含み、
    前記反応槽において、前記発光体に対して前記被処理流体が内側を通る外照式を使用することを特徴とする流体処理方法。
  7. 請求項6に記載の流体処理方法であって、
    前記発光体は、真空紫外線および近紫外線を発光することを特徴とする流体処理方法。
  8. 請求項7に記載の流体処理方法であって、
    前記発光体が発光する真空紫外線により酸素含有気体中の酸素を変化させてオゾンを発生させることを特徴とする流体処理方法。
  9. 請求項8に記載の流体処理方法であって、
    発生させた前記オゾンを用いて、前記反応槽の前段において前記被処理流体のオゾン処理を行う、または前記反応槽の後段において処理流体のオゾン処理を行うことを特徴とする流体処理方法。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載の流体処理方法であって、
    前記反応槽は、マイクロウェーブにより紫外線発光する中空管状発光体であることを特徴とする流体処理方法。
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