本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明する。尚、本実施例におけるフローチャートの各ステップの説明において、例えば「ステップS1」と記載する箇所を「S1」と略記する場合がある。
先ず図1は、遊技場内に複数配置される各遊技島(遊技機設置島、図示略)に並設される遊技機であるパチンコ遊技機1と、パチンコ遊技機1の左側方位置に該パチンコ遊技機1に対して1対1に対応設置された各台計数ユニット300とを示す図である。本実施例における各台計数ユニット300は、会員登録をしていない一般の遊技者を主な対象として発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカードや、該パチンコ遊技機1に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受付けて、パチンコ遊技機1における遊技に使用される遊技媒体である遊技球を貸し出すための処理や、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1における遊技にて獲得された遊技球を計数するとともに、該計数済みの遊技球数の範囲内にて遊技球の払出し(返却)を行う遊技用装置である。
また、これらパチンコ遊技機1と各台計数ユニット300は、図2に示すように、各台計数ユニット300にて使用されるビジターカードや会員カード並びに各台計数ユニット300の管理等を行うカード管理コンピュータ500と、各台計数ユニット300において計数された計数済遊技球数の管理や、会員カードを所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯玉数やビジターカードに記録された持玉数数の管理を行う持玉管理コンピュータ550と、遊技場内に設置された各パチンコ遊技機1の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ540と、から主に成る遊技用システムを構成している。
尚、本実施例では、カード管理コンピュータ500と持玉管理コンピュータ550とホールコンピュータ540とは、それぞれ別個のコンピュータにて形成されている、これら全てのコンピュータが一のコンピュータにて形成されていてもよいし、これらのうちいずれか2つのコンピュータが一のコンピュータにて形成されていてもよい。
そして、これら本実施例の遊技用システムを構成する各装置は、図2に示すように、ハブ(HUB)70並びに通信ケーブルを介して双方向のデータ通信が可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているこれら各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されているとともに、各装置が装置(ユニット)IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルや図示しないユニット管理テーブル等を有することで、該装置(ユニット)IDから特定される各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実行できるようになっている。
尚、本実施例のカード管理コンピュータ500は、上述したように、各会員カード並びに各ビジターカードに残存するプリペイド残額(遊技用価値)を管理しているとともに、通信回線を介して、これら会員カードやビジターカードを管理する遊技場外のカード管理会社に設置された管理サーバ82と双方向のデータ通信を実行できるように接続されていて、これら管理サーバ82に対してカード管理コンピュータ500から、各種の管理情報が送信されることにより、カード管理会社は、該管理サーバ82にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売り上げ等を把握できるようになっている。
次に、本実施例に用いた遊技機の一例であるパチンコ遊技機1について説明する。図1に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた略円形状の遊技領域が形成されており、所定の打球発射装置から発射された遊技球が、この遊技領域に打ち込まれることで遊技が行われるようになっている。
また、遊技領域の下部には、遊技領域に打ち込まれる遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)23がある。尚、上皿23の上面所定箇所には、プリペイド残額が表示される残額表示器や、遊技球の貸出操作を行うために操作される貸出ボタンなどが設けられた操作部14が設置されている。
更に、上皿23の下部には、遊技領域における各入賞口に打球が入賞した場合に払い出される賞球によって、上皿23から溢れた遊技球を貯留する下皿24が設けられている。また、パチンコ遊技機1の下皿24の下方位置には、各台計数ユニット300の獲得玉計数器407が配置されている。そして、下皿24に貯留された遊技球が獲得玉計数器407に流し込まれることで、遊技者が獲得した遊技球の個数を計数できるようになっている。
遊技者は、遊技機の下方に設けられた発射ハンドルを操作して上皿23に貯留されている遊技球(遊技球)を遊技盤(ゲージ盤)2の前面に形成された遊技領域に打ち込んで遊技を行い、遊技領域に設けられた入賞口に入賞することで、賞球が上皿23に払い出される。
また、遊技領域に設けられた所定の始動入賞口に入賞した場合には、遊技領域の中央部に設けられた演出表示装置や特別図柄表示装置において演出図柄や特別図柄の変動表示が実行され、始動入賞にもとづいて実行される内部の抽選において大当りとすることが決定されているときには、演出図柄や特別図柄の変動表示結果が大当りの図柄となることで、遊技領域に設けられた特別可変入賞装置(いわゆるアタッカー)における大入賞扉が開成して、多くの遊技球を入賞させることにより多くの賞球を獲得可能な大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態となったときには、該大当り遊技状態後の遊技状態として、内部の抽選において大当りと決定される確率が高まる高確率状態(いわゆる確変状態)や始動入賞する頻度が高まることで遊技球の単位時間当りの増減率(ベース)が高まる高ベース状態(いわゆる時短状態)に移行する場合がある。尚、高確率状態においても高ベース状態を伴う高確率状態と高ベース状態となる場合がある。
次に、各台計数ユニット300について説明すると、各台計数ユニット300は、パチンコ遊技機1に1対1に対応するように設けられている。また、本実施例では、各台計数ユニット300はパチンコ遊技機1に1対1に対応するように設けられているが、例えば、各台計数ユニット300を2台のパチンコ遊技機の間に2対1に対応するように設け、1台の各台計数ユニット300を左右2台のパチンコ遊技機1,1により共用してもよい。
各台計数ユニット300は、パチンコ遊技機1の所定側(本実施例では、パチンコ遊技機1の正面に向かって右側)の側方位置に対応設置され、紙幣、または会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカードや、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受付けて、遊技機における遊技に使用される球状の遊技媒体である遊技球を貸し出すための処理と、遊技者がパチンコ遊技機1での遊技にて獲得した遊技球を受付けて、該受付けた遊技球を計数するための処理と、該計数した獲得遊技球数をビジターカードや会員カードから特定可能とするための処理等を行う。
尚、各台計数ユニット300は、各台計数ユニット300にて使用されるビジターカードや会員カード並びに各台計数ユニット300の管理等を行うカード管理コンピュータ500や、貯玉数や持玉数の管理を行う持玉管理コンピュータ550や、遊技場内に設置された各パチンコ遊技機1の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ540等の各種のコンピュータが接続されており、これら各コンピュータとの間において双方向のデータ通信が可能とされている。本実施例のホールコンピュータ540には、各台計数ユニット300に設けられた後述のカメラモジュール405にて撮影された遊技者の画像と、該撮影された遊技者の顔に関連する情報(遊技者顔情報)にもとづく遊技者情報が、該遊技者が遊技を行ったパチンコ遊技機1の遊技機番号に関連付けて記憶される遊技者データベースが記憶されている(図5(C)参照)。
ホールコンピュータ540の所定領域(例えば、ホールコンピュータ540のハードディスクやRAM)には、遊技者データベースとして、撮影された画像のデータを記憶可能な領域と、遊技者情報としての年齢と性別とを記憶可能な領域と、がそれぞれ設けられている。本実施例では、遊技者が遊技を行ったパチンコ遊技機1の遊技機番号と撮影された画像のデータと推定年齢から算出された遊技者の年齢及び推定性別から特定された遊技者の性別である遊技者情報を示すコマンドを制御ユニット328から受信すると、これら撮影された画像のデータと遊技者情報とを、受信した遊技機番号に対応した複数の領域のうちの最上位の空き領域(空きエントリ)に追加記憶するようになっている。
本実施例に使用されるビジターカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実行するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実行する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、ビジターカードにはVCで始まるカードIDが、会員カードには、KCで始まる会員カードIDが予め書き換え不能に記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが記憶されている。
尚、会員カードは、遊技場に会員登録を実行した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、一度獲得して計数した遊技球をその翌日以降においても再度遊技に使用できる貯玉を行うことができるようになっているが、これら会員カードには、該貯玉のデータである貯玉数は直接記録されておらず、これら貯玉数は、貯玉の情報を管理する持玉管理コンピュータ550において、カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、貯玉と同様に、当日において計数された持玉数についても、持玉管理コンピュータ550において、カードIDと会員IDと持玉数の情報が対応付けて記憶されることで、該カードIDや会員IDから持玉数の数を特定できるようになっている。尚、これら持玉数については、会員カードだけではなく、ビジターカードについても同様に、持玉管理コンピュータ550において、カードIDに対応付けて持玉数の情報が記憶されていて、ビジターカードには、持玉数の情報は記録されないようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ビジターカードにも、持玉数の情報を記憶して、持玉管理コンピュータ550の持玉数の情報を照合できるようにしても良い。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された図示しないカード発行・入金機にて、購入、発行されるとともに、各台計数ユニット300においても発行される。
次に、各台計数ユニット300の構造について説明する。尚、本実施例の各台計数ユニット300は、プリペイド金額を使用して遊技球を貸出す通常のカードユニットの機能を兼ね備えている。
各台計数ユニット300の制御ユニット328とパチンコ遊技機1とは、図2に示すように、後述する貸出処理や持玉や貯玉の払出処理(図7参照)における遊技球の払い出しに伴う各種のデータ(払出関連データ)を送受可能に接続されているとともに、パチンコ遊技機1に設けられている図示しない情報出力基板と信号ケーブルを介して接続されており、該パチンコ遊技機1から大当り遊技状態中において出力される大当り信号、上記した高確率状態中において出力される確変中信号、上記した高ベース状態中において出力される時短中信号、所定数(例えば10球)の賞球が払い出される毎に出力される賞球信号、変動表示による表示結果が導出される毎(つまり、変動表示が実行される毎)に出力される始動信号が入力可能に接続されている。
各台計数ユニット300には、遊技者が獲得した遊技球を計数する獲得玉計数器407が設けられている。各台計数ユニット300の前面には、図1及び図2に示すように、フルカラーLED211を内蔵することにより波長の異なる複数の色に点灯することで各台計数ユニット300の状態等を報知可能であるとともに、赤外線受光素子212を有することで遊技場の係員が所持する図示しないリモコンから出力されるエラー報知のリセット操作に対応した赤外線信号を入力可能とされた光入出力ユニット301が設けられている。また、各台計数ユニット300の前面における光入出力ユニット301の下方には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口403が形成されている。該紙幣挿入口403は、各台計数ユニット300内に設けられた紙幣識別ユニット410に連通しており、該紙幣識別ユニット410において紙幣挿入口403から挿入された紙幣の真贋や紙幣種別の識別を実行することでこれら紙幣の受付が可能となっている。
この紙幣識別ユニット410は、紙幣挿入口403に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を制御ユニット328に出力するようになっている。該紙幣識別ユニット410にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。よって、これらの現金が投入されたときにビジターカードや会員カードが受付けられていない場合には、該投入された現金が千円である場合には、該千円の金額に対応する玉数(例えば、250球)がノズル320から各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1に払い出される。一方、2千円以上である場合には、後述するカードリーダライタ327内部に貯留されているビジターカードに投入金額に対応するプリペイド残額が入金(残額加算)されるようになっている。
更に、各台計数ユニット300の前面における紙幣挿入口403の下方には、透光性を有する撮影窓405aが形成されている。各台計数ユニット300内における撮影窓405aの後方には、該撮影窓405aを介して該各台計数ユニット300に対応して設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影するカメラモジュール405が設けられている。
各台計数ユニット300の前面における撮影窓405aの下方には、該各台計数ユニット300の前方に向けて突出する突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、各種情報を表示可能な表示部312と、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル315(図2参照)が設けられている。また、これら表示部312及び透明タッチパネル315の下方位置には、遊技者が貯玉を用いて遊技を行うために操作する再プレイスイッチ314が設けられている。
つまり、撮影窓405a及びカメラモジュール405は、各台計数ユニット300において、透明タッチパネル315を操作する遊技者の手によって該遊技者の顔が遮られる虞が低い位置に設けられている。尚、各台計数ユニット300において、撮影窓405a及びカメラモジュール405の位置については、本実施例の位置に限定されるものではなく、遊技者の顔を撮影可能な位置であればよい。
尚、突出部305は、図示しない支持軸を介して各台計数ユニット300に固定されることで、所定角度範囲において回動自在に取付けられており、表示部312を有する面の角度を遊技者が調整できるようになっている。
該突出部305に対応する各台計数ユニット300の内部には、液晶表示器313の表示制御や、透明タッチパネル315による入力位置検出等を実施する表示制御マイコン等が実装された表示制御基板329が格納されている。尚、再プレイスイッチ314は、制御ユニット328に接続されている。
各台計数ユニット300の前面における突出部305の下方には、遊技者に貸出す遊技球や、遊技者の持玉や貯玉から遊技球を上皿23払い出すためのノズル320が設けられている。更に、各台計数ユニット300の前面におけるノズル320の下方には、ビジターカードや会員カードを挿入・排出するためのカード挿入口309が設けられている。該カード挿入口309は、各台計数ユニット300内に設けられたカードリーダライタ327に連通している。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、発行に使用するビジターカード(回収したカードを含む)を貯留するカードストック部(図示略)を有しており、該カードストック部(図示略)に貯留されたカードを発行可能とされている。
尚、本実施例における各台計数ユニット300内には、ノズル320を介して各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の上皿23に遊技球を払い出す球払出装置406も設けられている。
つまり、本実施例の各台計数ユニット300は、図2に示すように、光入出力ユニット301、紙幣識別ユニット410と、獲得玉計数器407と、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、各台計数ユニット300の各部の制御を制御プログラムにより実施して該各台計数ユニット300の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成され、カードリーダライタ327、獲得玉計数器407、及び表示制御基板329は、制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされているとともに、光入出力ユニット301が制御ユニット328に接続されることにより、該光入出力ユニット301の点灯制御や、光入出力ユニット301にて受信した赤外線信号に対応した信号が制御ユニット328に入力されるようになっている。
また、制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のビジターカードや会員カードの(会員)カードIDや会員ID(会員のみ)並びにプリペイド残額(残度数)や、貯玉数、持玉数(計数済玉数)、来店ポイント数、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の台データ、遊技中の会員の遊技情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、中央演算処理回路(CPU)328aが実行する制御プログラムや、当該各台計数ユニット300の装置IDを含む設定情報や等の各種のデータを書き換え記憶可能な不揮発性メモリであるEEPROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
本実施例のRAM328bに記憶されている図示しないカードテーブルには、カードリーダライタ327に挿入された(受付けた)ビジターカードや会員カードから読み出した(会員)カードIDや会員ID(会員カードのみ)、暗証番号(会員のみ)、(会員)カードID並びにプリペイド残額データに基づくプリペイド残額、カードID若しくは(会員)カードIDと会員IDから特定される持玉数、(会員)カードIDと会員IDから特定される貯玉数(会員のみ)、会員IDから特定される来店ポイント数(会員のみ)等の情報が記憶されるようになっている。更に、本実施例のRAM328bには、各台計数ユニット300に設けられた後述のカメラモジュール405にて撮影された遊技者の画像と、該撮影された遊技者の顔に関連する情報(遊技者顔情報)とが関連付けて一時的に記憶される遊技者顔情報一時記憶テーブルが記憶されている(図5(B)参照)。
RAM328bの所定領域には、遊技者顔情報一時記憶テーブルとして、撮影された画像のデータを記憶可能な領域と、遊技者顔情報としての推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別を記憶可能な領域と、がそれぞれ設けられている。本実施例では、これら撮影された画像のデータと遊技者顔情報をカメラモジュール405から受信すると、これら撮影された画像と遊技者顔情報とを関連付けて最上位の空き領域(空きエントリ)に追加記憶するようになっている。尚、遊技者顔情報一時記憶テーブルの記憶内容は、カードリーダライタ327にて受付けられているカードが返却されることによってクリアされるようになっている。
また、制御ユニット328は、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の払出制御基板(図示略)と接続されており、該払出制御基板(図示略)との間において払い出し処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUBを介して貯玉管理コンピュータ等の各コンピュータとデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が該通信部334を通じて可能とされている。
また、本実施例の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、透明タッチパネル315からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類や透明タッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施する表示制御マイコン等が実装されており、制御ユニット328から出力される表示データ(ページデータ)等に基づいて、各種の表示画面を表示するための表示部312を成す液晶表示器313に表示可能とされている。尚、本実施例における表示部312には、「払出」と「返却」の項目が表示されるようになっており、遊技者が透明タッチパネル315の「払出」の項目に対応する箇所をタッチすることにより持玉から遊技球が払い出され、遊技者が透明タッチパネル315の「返却」の項目に対応する箇所をタッチすることによりビジターカードや会員カードが返却されるようになっている。また、詳細は後述するが、本実施例では透明タッチパネル315の「返却」の項目に対応する箇所をタッチ(返却操作を実行)した遊技者が遊技中の遊技者と異なる場合は、ビジターカードや会員カードの返却を行わないようになっている。
本実施例の球払出装置406は、遊技球を誘導する通路とステッピングモータ等により駆動されるスプロケット等によって誘導された遊技球を、ノズル320を介して上皿23に払い出すための装置である。球払出装置406には球払出装置406から払い出された遊技球数をカウントする払出個数カウントスイッチが設けられており、遊技球の払出しを1球検出する毎に制御ユニット328に対して検出信号を出力するようになっている。そして、制御ユニット328に設けられたCPU328aは、該検出信号を受信することによって所定球数(例えば、125球)の遊技球が払い出されたと判定すると、球払出装置406の駆動を停止し、球払出装置406による遊技球の払出を停止する。
尚、本実施例における遊技場内に複数配置される各遊技島の上部には遊技球が貯留されている貯留タンクが設けられており、該貯留タンクに貯留された遊技球は、誘導レールを通りカーブ樋を経て球払出装置406に至る。球払出装置406の上方には、図示しない球切れスイッチが設けられている。該球切れスイッチが球切れを検出すると、球払出装置406の払出動作が停止する。また、該球切れスイッチが遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構から球払出装置406に対して遊技球の補給が行なわれる。
つまり、本実施例のパチンコ遊技機1及び各台計数ユニット300においては、遊技者が操作部14に設けられた貸出ボタンの操作や、透明タッチパネル315の「払出」や「再プレイ」の項目に対応する箇所をタッチすることで、球払出装置406が駆動し、ノズル320から上皿23に対して遊技球が払い出されるようになっている。そして、球払出装置406内の遊技球が不足した場合は、球払出装置406に対して貯留タンクから適宜遊技球が捕球されるようになっている。
本実施例の獲得玉計数器407は、パチンコ遊技機1の下皿24の下方位置に配置され、遊技者が下皿24に設けられた操作部(図示略)を所定操作することで、該下皿24に貯留された遊技球が獲得玉計数器407に流し込まれるようになっている。また、獲得玉計数器407は、各台計数ユニット300の前面側の下方端部に設けられた図示しない流入口に計数玉流入路404を介して接続されており、獲得玉計数器407にて計数された遊技球は、計数玉流入路404から該流入口に流入され、遊技島内の遊技球搬送路(図示略)に向かって流れるようになっている。
尚、獲得玉計数器407の内部には、獲得玉計数器407に投入された遊技球を計数する図示しない計数器と、該計数器を制御するとともに制御ユニット328からの指示にもとづいて獲得玉計数器407の動作を制御する図示しない計数器コントローラと、が内蔵されており、計数器にて計数された玉数(計数情報)が計数器コントローラから制御ユニット328に送信されるようになっている。
次に、本実施例におけるカメラモジュール405について説明する。図3(A)に示すように、カメラモジュール405は、撮影窓405aを介して各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影するためのイメージセンサであるCMOSセンサ606等が搭載されたカメラ基板610と、CMOSセンサ606を用いた撮影の制御や、撮影された画像に関連する処理を実行するためのカメラ制御基板600と、が設けられている。
カメラ制御基板600には、CMOSセンサ606を用いた撮影の制御や、撮影された画像に関連する処理を実行するCPU601と、該カメラモジュール405と制御ユニット328との間で各種データの送受を可能とする通信部602と、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルや撮影した画像のデータを記憶可能なRAM603と、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)604と、CPU601が実行する各種プログラムが記憶されているROM605と、が搭載されている。
ROM605には、撮影された画像から該画像に写っている遊技者の顔から遊技者の推定年齢や推定性別等の遊技者を判定し、これら判定した情報を遊技者の顔に関連する情報(遊技者顔情報)として出力するための人物情報判定プログラムと、撮影された画像に関連する処理を実行する撮影画像関連処理プログラムと、が記憶されている。尚、本実施例における人物情報判定プログラムは、例えば、公知の画像センシング技術を用いた顔判別(顔認証)プログラムである。
尚、図3(B)に示すように、本実施例では、CPU601は、撮影画像関連処理プログラムを実行することで、撮影された画像から遊技者の顔を特定し、該顔の画像を顔周辺画像として切り出す顔画像切り出しと、切り出した顔周辺画像の輝度にもとづいて次回画像撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整するゲイン調整と、人物情報判定プログラムによって出力された遊技者顔情報とカードリーダライタ327にて受付けられているカード(会員カードまたはビジターカード)のカードID及び遊技者顔情報テーブルに記憶されているカードIDから遊技者が以前の遊技者と同一人物であるか否かを判定する同一人物判定と、切り出した顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満である画像(顔周辺画像を切り出す前の画像)を人物情報判定プログラムによる遊技者顔情報の出力対象から除外するサイズフィルタリングと、切り出した顔周辺画像の輝度が192より大または64より小である画像(顔周辺画像を切り出す前の画像)を遊技者顔情報の出力対象から除外する輝度フィルタリングと、人物情報判定プログラムによって出力された遊技者顔情報の一部である推定年齢信頼度の値が200未満である画像(顔周辺画像を切り出す前の画像)を後述の推定年齢補正対象から除外する推定年齢信頼度フィルタリングと、人物情報判定プログラムによって出力された遊技者顔情報の一部である推定年齢を補正する推定年齢補正と、を実行可能となっている。尚、本実施例における輝度とは、切り出した顔周辺画像を構成する各画素(ピクセル)をグレースケール(白黒成分)で数値化した際の各画素の平均値を指す。
このように、本実施例の各台計数ユニット300は、図4に示すように、所定時間が経過する毎に各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影することで遊技者を撮影し、該撮影された画像毎に遊技者顔周辺画像の切り出し、輝度フィルタリング及びサイズフィルタリング、ゲイン補正、遊技者顔情報の出力、遊技者の同一人物判定、推定年齢信頼度フィルタリング及び推定年齢補正の各処理を実行するようになっている。
RAM603の所定領域には、遊技者顔情報テーブルとして、撮影された画像のデータを記憶可能な領域と、遊技者顔情報としての推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別、特徴量、特徴量信頼度等を記憶可能な領域と、カードリーダライタ327から読み出したカードIDを記憶可能な領域と、遊技者を識別するための遊技者IDを記憶可能な領域と、CPU601による推定年齢補正の処理が実行されたか否かを判定するための推定年齢補正済みフラグを記憶可能な領域と、これら撮影された画像や遊技者顔情報を制御ユニット328に対して送信したか否かを判定するための送信済フラグを記憶可能な領域と、がそれぞれ設けられている。本実施例では、遊技者顔情報が出力されると、これら遊技者顔情報と撮影された画像とを関連付けて最上位の空き領域(空きエントリ)に追加記憶するようになっている。尚、カードIDや遊技者ID、推定年齢補正済みフラグ、送信済フラグは、対応する処理が実行されることによって更新されるようになっている。
つまり、本実施例では、カメラモジュール405にて画像が撮影されると、前述した撮影画像関連処理プログラムや人物情報判定プログラムによってサイズフィルタリングや輝度フィルタリングの処理、遊技者顔情報の出力が実行され、これら撮影された画像のデータや遊技者顔情報を遊技者顔情報テーブルに追加記憶していく。そして、撮影画像関連処理プログラムによる同一人物判定や推定年齢信頼度フィルタリング、推定年齢補正の処理が実行された後は、送信済フラグがセットされていないエントリに関連付けて記憶されている画像のデータや推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別等の遊技者情報を制御ユニット328に対して送信する。
次に、制御ユニット328では、カメラモジュール405から受信したこれら画像のデータや推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別等の遊技者情報を遊技者顔情報一時記憶テーブルの最上位の空き領域(空きエントリ)に追加記憶していくことで、同一の遊技者の画像のデータ及び遊技者情報を蓄積していく。
更に、カードリーダライタ327からカード(会員カードまたはビジターカード)が返却される、すなわち、遊技者のパチンコ遊技機1での遊技が終了すると、遊技者が遊技を行ったパチンコ遊技機1の遊技機番号と、遊技者顔情報一時記憶テーブルに蓄積された該遊技者の画像のデータ(撮影した画像のデータ)と、各エントリに記憶されている推定年齢から算出した遊技者の年齢及び各エントリに記憶されている推定性別から特定した遊技者の性別を遊技者情報としてホールコンピュータ540に対して送信する。
そして、ホールコンピュータ540では、制御ユニット328から受信したこれら遊技者の画像のデータ(撮影した画像のデータ)と遊技者情報とを、これら遊技者の画像のデータと遊技者情報と共に受信した遊技機番号に対応した複数の領域のうちの最上位の空き領域(空きエントリ)に追加記憶する。
このようにすることで、本実施例では、遊技場の店員等がホールコンピュータ540の遊技者データベースを参照することで、遊技場に設置されているパチンコ遊技機(またはスロットマシン)毎の遊技者の年齢層や性別を把握することが可能となっており、どのパチンコ遊技機(又はスロットマシン)が特定の遊技者の嗜好に合致しているかを分析することができる。
また、カメラモジュール405には、特に図示はしないが、パチンコ遊技機1の前方からの光を透過させるためのレンズと、該レンズの前方に近接して設置され、該レンズに進入する光の光路を遮るシャッターと、該シャッターを開閉させるためのソレノイドが設けられている。本実施例のカメラモジュール405においては、CPU601が前記ソレノイドを駆動させることによってシャッターを所定時間(例えば、1/500秒)のみ開放することで各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方からレンズに光を進入させ、該進入した光をCMOSセンサ606によって受光することで画像を撮影することが可能となっている。
尚、本実施例では、カメラモジュール405にて画像を撮影するためのイメージセンサとして、画素(ピクセル)毎に独立して受光した光から変換した電荷を増幅したり、デジタル変化することで信号を出力するCMOSセンサ606を用いる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各画素(ピクセル)で受光した光から変換した電荷をリレー式に隣接する画素に転送していき、最終的にこれら転送した電荷を増幅するCCDセンサを用いてもよい。
次に、本実施例の制御ユニット328におけるCPU328aが実行する処理について図6〜図9を用いて説明する。
図6は、制御ユニット328(CPU328a)において実行される各台計数ユニットメイン処理を示すフローチャートである。各台計数ユニットメイン処理において、CPU328aは、先ず、必要な初期化処理(Sk1)を実行する。初期化処理において、CPU328aは、まず、割込禁止に設定する。次に、割込モードを設定し、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する。そして、内蔵デバイスの初期化(内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化など)を行った後、RAM328bをアクセス可能状態に設定する。
次いで、CPU328aは、各台計数ユニット300への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU328aは初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行われたことを確認したら、CPU328aは、バックアップRAM領域のデータチェックを行う。本実施例では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU328aは、バックアップデータにより設定を復旧し、バックアップデータをクリアする。次いで、獲得玉計数器407による計数が実行されていることを示す計数中フラグセットされているか否かを判定し、計数中フラグセットされていれば、電断により中断した計数を再開させる電断再起動時計数処理を行う。初期化処理では、CPU328aは、まず、RAMクリア処理を行う。また、RAM328bに格納されている設定データを初期化するとともに、各種テーブルの初期化並びに各部の接続状況の確認や、カード管理コンピュータ500やホールコンピュータ540、持玉管理コンピュータ550への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じてカード管理コンピュータ500、ホールコンピュータ540、持玉管理コンピュータ550から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等の設定等を実行する。
また、CPU328aは、遊技場の閉店に伴い持玉管理コンピュータ550にて実行される締め処理において該持玉管理コンピュータ550から送信される締め関連処理指定コマンドを受信したことを示す締め関連処理指定コマンド受信フラグがセットされているか否か、つまり、この起動処理は営業期間が終了した後に実行されているものであるか否かを判定する。
締め関連処理指定コマンド受信フラグがセットされていない場合、CPU328aは、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように制御ユニット328に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行う。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施例では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。初期化処理の実行が完了すると、CPU328aは、タイマ割り込みの設定を行い、割込許可状態に設定する。また、締め関連処理指定コマンド受信フラグがセットされている場合、獲得玉計数器407で検出した遊技球を無効遊技球として計数する営業時間外計数処理を実行する。
そして、Sk1の初期化処理が完了したら、タイマ割込フラグの監視(Sk2)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、CPU328aは、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセット(1に更新)する。各台計数ユニットメイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、そのフラグをクリア(0に更新)し(Sk3)、以下のSk4〜Sk12の処理を実行する。
先ず、CPU328aは、計数処理(Sk4)を実行する。計数処理では、獲得玉計数器407のから受信した計数情報に含まれる計数玉数に基づいて、カードテーブルに記憶されている持玉数に該計数玉数を加算するとともに、加算後の持玉数を、受付け中の会員カードまたはビジターカードの(会員)カードIDと当該各台計数ユニット300の装置IDとともに、貯玉管理コンピュータに送信して、遊技者の持玉数を更新する。
次いで、CPU328aは、払出関連処理(Sk5)を実行した後、所定時間(例えば、0.7秒)が経過する毎にカードリーダライタ327にて受付けているカード(会員カードまたはビジターカード)のカードIDを読み出し、該カードIDを特定可能なカードID通知コマンドをカメラモジュール405に対して送信するための送信設定を行うカードID通知コマンド送信設定処理を実行する(Sk6)。
また、CPU328aは、所定時間(例えば、5秒)が経過する毎にカメラモジュール405に対して推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別等の遊技者顔情報を要求するための遊技者顔情報要求コマンドの送信設定を行う遊技者顔情報要求処理を実行する(Sk7)。
また、CPU328aは、遊技者顔情報入力処理を実行する(Sk8)。遊技者顔情報入力処理では、カメラモジュール405から撮影した画像のデータ、推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別等の遊技者顔情報を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドを受信しているか否かを判定する。これら撮影された画像のデータと遊技者顔情報通知コマンドを受信している場合は、各受信した遊技者顔情報通知コマンドから推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別等を特定し、これら特定した遊技者顔情報と撮影した画像のデータとを関連付けて図5(B)に示す遊技者顔情報一時記憶テーブルに順次追加記憶していく。
また、CPU328aは、コマンド送信処理を実行することにより、制御ユニット328から紙幣識別ユニット410、カードリーダライタ327、カメラモジュール405、球払出装置406、獲得玉計数器407、表示制御基板329、ホールコンピュータ540、カード管理コンピュータ500、持玉管理コンピュータ550等に対して制御コマンドや各種データを伝送させる(Sk9)。
また、CPU328aは、各デバイスから所定のエラー信号が制御ユニット328に入力されることで、エラー検出有りと判断して、エラーの報知処理を実行する(Sk10)。具体的には、紙幣識別ユニット410やカードリーダライタ327からエラー信号が入力されてきたときには、光入出力ユニット301内のフルカラーLED211を赤色に点滅点灯させて報知する。また、各コンピュータとの通信状態がオフライン状態になった場合には、光入出力ユニット301内のフルカラーLED211をオレンジ色に点滅点灯させて報知する。このように、フルカラーLED211を各状態に応じた波長の異なる色にて点灯させることで、各台計数ユニット300の状態が報知されるようになっている。尚、通常の状態であるときには、フルカラーLED211の点灯状態は、白色の連続点灯状態とされる。
また、CPU328aは、電断検出回路(図示略)により各台計数ユニット300への電力の供給が遮断されたことを示す電断検出信号が制御ユニット328に入力されることで、CPU328aは、各台計数ユニット300への電力の供給が遮断されたと判断して、電断検出処理を実行する(S12)。
また、持玉管理コンピュータ550から出力された締め関連処理指定コマンドが制御ユニット328に入力されることで、CPU328aは、締め関連処理指定コマンドを受信したと判断して、締め関連処理を実行する(S13)。
尚、締め関連処理の実行後は、再びタイマ割込フラグの監視(Sk2)を行うループ処理に移行する。
図7は、払出関連処理として、図6に示すSk5にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この払出関連処理において、CPU328aは、先ず、入力待ち処理を実行する(Sk21)。入力待ち処理を実行した後、CPU328aは、払出関連処理フラグの値に応じてSk22〜Sk27の処理のいずれかを選択して実行する。
Sk21の入力待ち処理では、CPU328aは、会員カードまたはビジターカードの挿入に伴う挿入検知情報がカードリーダライタ327から制御ユニット328に入力されたか否か、つまり、カードリーダライタ327にビジターカードが挿入されたか否かを判定し、挿入検知情報がカードリーダライタ327から制御ユニット328に入力された場合は、払出関連処理フラグの値をカード受付処理に応じた値に更新する。また、CPU328aは、パチンコ遊技機1の操作部14に設けられた貸出ボタンが操作されたことを示す信号が払出制御基板(図示略)から制御ユニット328に入力されたか否か、つまり、貸出ボタンが操作されたか否かを判定し、該貸出ボタンが操作された場合は、払出関連処理フラグの値を貸出処理に応じた値に更新する。また、CPU328aは、現金(紙幣)の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット410から制御ユニット328に入力されたか否か、つまり、紙幣識別ユニット410に現金(紙幣)が投入されたか否かを判定し、紙幣識別ユニット410に現金(紙幣)が投入された場合は、払出関連処理フラグの値を発行・入金処理に応じた値に更新する。
更に、入力待ち処理では、CPU328aは、透明タッチパネル315における液晶表示器313(表示部312)に表示されている「返却」の項目に対応する箇所がタッチされたことを示す信号が表示制御基板329から制御ユニット328に入力されたか否か、つまり、透明タッチパネル315における液晶表示器313に表示されている「返却」の項目に対応する箇所がタッチされたか否かを判定し、透明タッチパネル315における液晶表示器313(表示部312)に表示されている「返却」の項目に対応する箇所がタッチされた場合は、払出関連処理フラグの値を返却処理に応じた値に更新する。また、CPU328aは、再プレイスイッチ314が操作されたことを示す信号が再プレイスイッチ314から制御ユニット328に入力されたか否か、つまり、再プレイスイッチ314が操作されたか否かを判定し、再プレイスイッチ314が操作された場合は、払出関連処理フラグの値を再プレイ処理に応じた値に更新する。また、CPU328aは、透明タッチパネル315における液晶表示器313に表示されている「払出」の項目に対応する箇所がタッチされたことを示す信号が表示制御基板329から制御ユニット328に入力されたか否か、つまり、透明タッチパネル315における液晶表示器313(表示部312)に表示されている「払出」の項目に対応する箇所がタッチされたか否かを判定し、透明タッチパネル315における液晶表示器313に表示されている「払出」の項目に対応する箇所がタッチされた場合は、払出関連処理フラグの値を払出処理に応じた値に更新する。
Sk22のカード受付処理では、CPU328aは、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはビジターカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カードまたはビジターカードをカードリーダライタ327内に取り込んで、該会員カードまたはビジターカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ、持玉数データ(ビジターカードのみ)等を読み出す。
そしてCPU328aは、受付けた会員カードまたはビジターカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データと装置IDとを含む認証要求をカード管理コンピュータ500に送信するための送信設定を行い、カード管理コンピュータ500からの認証結果を受信するカード認証処理を実行する。尚、該送信設定された認証要求を示すコマンドは、コマンド送信処理(Sk9)が実行されることでカード管理コンピュータ500に対して送信される。
カード管理コンピュータ500から返信された認証結果が「認証NG」である場合にCPU328aは、受付けた会員カードまたはビジターカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カードまたはビジターカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、受付けたカードから読み出した(会員)カードIDと会員ID(会員のみ)とプリペイド残額とをカードテーブルに格納するとともに、持玉管理コンピュータ550に対して、受付けた会員カードまたはビジターカードから読み出した(会員)カードIDと装置IDと持玉数(ビジターカードのみ)とを含むカード受付け通知を送信する。
次いで、持玉管理コンピュータ550は、受信したカード受付け通知に含まれる(会員)カードIDに対応する持玉数、貯玉数(会員のみ)を、該持玉管理コンピュータ550に記憶されている会員貯蓄管理テーブルまたはビジター貯蓄管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている各データから特定するとともに、該カードIDが会員カードIDである場合には、該会員カードIDに対応して会員情報テーブルに記憶されている暗証番号と来店ポイントを更に特定し、これら特定した持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号(会員のみ)と、(会員)カードIDとを含む受付け処理完了通知を、受信したカード受付け通知の送信元の各台計数ユニット300に対して返信する。
この受付け処理完了通知の受信に応じて各台計数ユニット300の制御ユニット328は、受信した受付け処理完了通知に含まれる持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号(会員のみ)を、カードテーブルに格納するとともに、カードテーブルに記憶されているプリペイド残額を液晶表示器313の表示部312に表示する。更に、受け付けたカードの情報をクリアして、払出関連処理フラグの値を入力待ち処理に応じた値にセットする。
Sk23の貸出処理では、CPU328aは、先ず、挿入された会員カードまたはビジターカード(紙幣挿入により発行されたビジターカードを含む)から読み出してRAM328b(カードテーブル)に記憶しているプリペイド残額が、所定の使用単位額(貸出処理にプリペイド残額を使用する際の予め定められた単位額)となる100円未満であるか否かを判定し、プリペイド残額が100円未満である場合には該貸出処理を終了する。
一方、プリペイド残額が100円以上である場合には、プリペイド残額が貸出処理の使用金額として設定されている500円以上であるか否かを判定する。プリペイド残額が使用金額以上である場合には、500円に相当する玉数の払出指示を各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1に対して出力して払い出させる使用金額玉貸処理を実施する一方、使用金額未満である場合には、その時点のプリペイド残額を100円で除した整数値に対応した玉数、例えば、プリペイド残額が450円であれば、400円に相当する玉数の払出指示を各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1に対して出力して払い出させる表示金額玉貸処理を実施する。
そして、操作部14に設けられた図示しない残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bのカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)から、使用額を減算更新するとともに、カードテーブルのプリペイド残額並びに受付け中の会員カードまたはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、使用額を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、カード管理コンピュータ500に対して、当該各台計数ユニット300に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カードまたはビジターカードの(会員)カードIDと、使用額とを含む貸出完了通知を送信するための送信設定を行い、カード管理コンピュータ500の会員カードテーブルまたはビジターカードテーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から該使用額を減算更新させる。これら処理を完了した後、CPU328aは、払出関連処理フラグの値を入力待ち処理に対応した値に更新する。尚、該送信設定された貸出完了通知を示すコマンドは、CPU328aがコマンド送信処理(Sk9)を実行することでカード管理コンピュータ500に送信される。
Sk24の発行・入金処理では、CPU328aは、先ず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定するとともに、カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在するか否かを判定する。そして、受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在しないと判定した場合、CPU328aは、カード貯留部(図示略)に収納されているビジターカードをカード挿入口309内の所定の読み取り位置に移動させて、当該ビジターカードのカードIDを読み出し、該読み出したカードIDと、投入金額と、当該各台計数ユニット300の装置IDとを含む発行要求をカード管理コンピュータ500に送信するための送信設定を行う。尚、該送信設定された貸発行要求を示すコマンドは、CPU328aがコマンド送信処理(Sk9)を実行することでカード管理コンピュータ500に送信される。
この発行要求の受信に応じてカード管理コンピュータ500は、受信した発行要求に含まれるカードIDが、ビジターカードテーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該カードIDに対応するビジターカードテーブルの「状況」を「利用中」に更新し、RTC328dから出力されるその時点の日時を最新発行日時に格納するとともに、受信した投入金額を「残存金額」にプリペイド残額として格納して、「発行許諾」を該発行要求の送信元の各台計数ユニット300に対して返信する。尚、受信したカードIDが、ビジターカードテーブルに存在しない場合には、「発行不可」が返信される。
また、「発行許諾」の送信に伴いカード管理コンピュータ500は、持玉管理コンピュータ550に対して、格納した最新発行日時と受信した発行要求に含まれるカードIDと装置IDとを含む発行通知を持玉管理コンピュータ550に通知することで、持玉管理コンピュータ550は、受信した発行通知に含まれるカードIDに対応するビジター貯蓄管理テーブルの最新発行日時に、該受信した発行通知に含まれる最新発行日時を格納するとともに、受信した発行通知に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの「状況」を「受付け中」に更新するとともに、「受付ID」に当該受信したカードIDを格納してユニット管理テーブルを更新する。
上記した「発行許諾」の受信に応じてCPU328aは、カード挿入口309に移動させたビジターカードに、投入金額に相当するプリペイド残額を書き込み記憶するとともに、カードテーブルに、該ビジターカードのカードIDと投入金額に相当するプリペイド残額とを記憶、並びに残額表示器に該プリペイド残額を表示した後、該発行・入金処理を終了して操作待機状態に戻る。これら処理を完了した後、CPU328aは、払出関連処理フラグの値を入力待ち処理に対応した値に更新する。
Sk25の返却処理では、図8に示すように、CPU328aは、先ず、後述のホールコンピュータ連携処理の実行中であるか否かを判定する(Sk31)。ホールコンピュータ連携処理の実行中である場合は(Sk31;Y)、Sk46に進み、ホールコンピュータ連携処理の実行中でない場合は(Sk31;N)、Sk33に進む。Sk33においてCPU328aは、後述の持玉管理コンピュータ連携処理の実行中であるか否かを判定する。持玉管理コンピュータ連携処理の実行中である場合は(Sk33;Y)、Sk44に進み、持玉管理コンピュータ連携処理の実行中でない場合は(Sk33;N)、Sk34に進む。
Sk34においてCPU328aは、カードリーダライタ327にて受け付けている会員カードまたはビジターカードの返却を許可するか否かの判定待ちであることを示す返却可否判定待ちフラグがセットされているか否かを判定する。尚、詳細は後述するが、カードリーダライタ327にて受け付けている会員カードまたはビジターカードの返却を許可するか否かの判定は、カメラモジュール405のカメラ制御基板600に搭載されているCPU601が実行する返却可否判定処理にて判定されるようになっている(図21参照)。返却可否判定待ちフラグがセットされている場合は(Sk34;Y)、Sk40に進み、返却可否判定待ちフラグがセットされていない場合は(Sk34;N)、Sk35に進む。Sk35においてCPU328aは、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードの返却を禁止することを示すカード返却禁止フラグがセットされているか否かを判定する。カード返却禁止フラグがセットされている場合は(Sk35;Y)、返却処理を終了し、カード返却禁止フラグがセットされていない場合は(Sk35;N)、Sk36に進む。
Sk36においてCPU328aは、獲得玉計数器407における新たな遊技球の計数を禁止する設定を行う。更に、CPU328aは、新たな返却操作を無効化する設定として、透明タッチパネル315における液晶表示器313の表示部312に表示されている「返却」の項目に対応する箇所へのタッチ操作を無効化する(Sk37)。更に、CPU328aは、カメラ制御基板600に対して、カードリーダライタ327にて受け付けている会員カードまたはビジターカードの返却を許可するか否かの判定を要求するための返却可否判定要求コマンドの送信設定を行い(Sk38)、返却可否判定待ちフラグをセットして返却処理を終了する(Sk39)。
Sk40においてCPU328aは、カメラモジュール405のカメラ制御基板600に搭載されているCPU601が返却可否判定処理(図21)を実行することによって、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードの返却を禁止することを示すカード返却禁止コマンド、または、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードの返却を許可することを示すカード返却許可コマンドを受信しているか否かを判定する。カード返却禁止コマンドまたはカード返却許可コマンドを受信している場合は(Sk40;Y)、Sk41に進み、カード返却禁止コマンド及びカード返却許可コマンドを受信していない場合は(Sk40;N)、返却処理を終了する。
Sk41においてCPU328aは、カード返却禁止コマンドまたはカード返却許可コマンドを受信したことにもとづいて返却可否判定待ちフラグをクリアする。そして、該受信したコマンドがカード返却禁止コマンドであるか否かを判定する(Sk42)。受信したコマンドがカード返却禁止コマンドである場合は(Sk42;Y)、Sk43に進み、受信したコマンドがカード返却許可コマンドである場合は(Sk42;N)、Sk44aに進む。尚、Sk43においてCPU328aは、カード返却禁止コマンドを受信したことにもとづいてカード返却禁止フラグをセットしてSk50に進む。
Sk44においてCPU328aは、カード返却許可コマンドを受信したことにもとづいて、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードを返却するための処理の一部として持玉管理コンピュータ連携処理を実行する。
持玉管理コンピュータ連携処理では、CPU328aは、持玉管理コンピュータ550に対して当該各台計数ユニット300の装置IDと返却したカードのカードIDとカードテーブルに記憶されている持玉数と貯玉数(会員のみ)を含む返却通知を送信するための送信設定を実行する。尚、該送信設定された返却通知を示すコマンドは、コマンド送信処理(Sk9)が実行されることで持玉管理コンピュータ550に対して送信される。
この返却通知の受信に応じて持玉管理コンピュータ550は、会員貯蓄管理テーブルまたはビジター貯蓄管理テーブルにおいて、受信した返却通知に含まれる(会員)カードIDに対応して記憶されている持玉数並びに貯玉数(会員のみ)を、受信した返却通知に含まれる持玉数並びに貯玉数に更新するとともに、ユニット管理テーブルにおいて受信した装置IDに対応する「状況」を「待機中」に変更し、「受付けID」に格納されているカードIDを削除して、該返却通知の送信元の各台計数ユニット300に対して更新完了通知を送信する。
この更新完了通知の受信に応じて制御ユニット328のCPU328aは、排出指示をカードリーダライタ327に出力して受付け中の会員カードまたはビジターカードをカード挿入口309から排出させるともに、カードテーブルをリセットする。
そして、Sk45においてCPU328aは、持玉管理コンピュータ連携処理における前述の一連の処理が完了したか否かを判定する。持玉管理コンピュータ連携処理が完了した場合は(Sk45;Y)、Sk46に進み、持玉管理コンピュータ連携処理が完了していない場合は(Sk45;N)、返却処理を終了する。
Sk46においてCPU328aは、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードを返却するための処理の一部として、遊技者顔情報一時記憶テーブル(図5(B)参照)に記憶している遊技者顔情報から遊技者の年齢を算出するとともに遊技者の性別を特定し、これら遊技者の年齢と性別を示すコマンドと撮影された画像のデータをホールコンピュータ540に送信するための処理を行うホールコンピュータ連携処理を実行する。
図9は、図8に示す返却処理のSk46にてCPU328aが実行するホールコンピュータ連携処理のフローチャートを示す図である。ホールコンピュータ連携処理においてCPU328aは、先ず、図5(B)に示す遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている全遊技者顔情報の推定年齢を特定する(S51)。そして、これら特定した各推定年齢から遊技者の年齢を算出する(Sk52)。具体的には、Sk52において、CPU328aは、Sk51において特定した全ての推定年齢の和をSk51において特定した推定年齢数で除算する、つまり、推定年齢の平均を遊技者の年齢として算出する。
尚、本実施例では、遊技者の年齢を、遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている全遊技者顔情報の推定年齢の平均として算出する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている全遊技者顔情報の推定年齢を小さい順に並べたときの中央に位置する推定年齢、つまり、中央値を遊技者の年齢として算出してもよいし、遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている全遊技者顔情報の推定年齢のうち、最も頻出する推定年齢、つまり、最頻値を遊技者の年齢として算出してもよい。また、遊技者の年齢は、遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている全遊技者顔情報の推定年齢を小さい順に並べたときの中央値付近の所定数の推定年齢を平均することで算出してもよい。
次いで、CPU328aは、図5(B)に示す遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている全遊技者顔情報の推定性別を特定する(Sk53)。そして、これら特定した推定性別において、遊技者の推定性別が男性として記憶されている数が女性として記憶されている数よりも多いか否かを判定する(Sk54)。遊技者の推定性別が男性として記憶されている数が女性として記憶されている数よりも多い場合は(Sk54;Y)、遊技者の性別を男性に特定してSk59に進み(Sk55)、遊技者の推定性別が男性として記憶されている数が女性として記憶されている数以下である場合は(Sk54;N)、Sk56に進む。
Sk56においてCPU328aは、遊技者の推定性別が女性として記憶されている数が男性として記憶されている数よりも多いか否かを判定する。遊技者の推定性別が女性として記憶されている数が男性として記憶されている数よりも多い場合は(Sk56;Y)、遊技者の性別を女性に特定してSk59に進み(Sk57)、遊技者の推定性別が女性として記憶されている数が男性として記憶されている数以下である場合、すなわち、遊技者の推定性別が男性として記憶されている数と女性として記憶されている数が同数である場合は、遊技者の性別を不明に特定してSk59に進む(Sk58)。
尚、本実施例では、遊技者の推定性別が男性として記憶されている数と女性として記憶されている数が同一数の場合のみ遊技者の性別を不明に特定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者の推定性別が男性として記憶されている数と女性として記憶されている数の差が所定数あるいはSk51において特定した推定年齢数に対する所定割合以内である場合に、遊技者の性別を不明に特定してもよい。
Sk59においてCPU328aは、図5(B)に示す遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている遊技者顔情報から最も推定年齢信頼度の高い遊技者顔情報を特定する。更に、Sk52にて算出した遊技者の年齢、Sk55、Sk57、Sk58のいずれかで特定した遊技者の性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドと、Sk59にて特定した最も推定年齢信頼度の高い遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像(撮影された画像)のデータ、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の遊技機番号を特定可能な遊技機番号通知コマンドをホールコンピュータ540に対して送信するための送信設定を行う(Sk60)。尚、これら遊技者顔情報通知コマンド、撮影された画像のデータ、遊技機番号通知コマンドは、CPU328aがコマンド送信処理を実行することでホールコンピュータ540に対して送信される。
そして、CPU328aは、遊技者顔情報一時記憶テーブルの記憶内容をクリアしてホールコンピュータ連携処理を終了する(Sk61)。
尚、ホールコンピュータ540は、制御ユニット328から前述の遊技者顔情報通知コマンド、撮影された画像のデータ及び遊技機番号通知コマンドを受信すると、受信した遊技者顔情報通知コマンドからホールコンピュータ連携処理において算出した年齢及び特定した性別を特定する。更に、受信した遊技機番号通知コマンドから遊技者が遊技を行ったパチンコ遊技機1の遊技機番号を特定する。そして、これら撮影された画像のデータと遊技者情報(ホールコンピュータ連携処理にて算出した年齢と特定した性別)とを、図5(C)に示す遊技者データベースにおける特定した遊技機番号に対応した複数の領域のうちの最上位の空き領域(空きエントリ)に追加記憶する。
図8の返却処理に戻り、CPU328aは、ホールコンピュータ連携処理における前述の一連の処理が完了したか否かを判定する。ホールコンピュータ連携処理が完了している場合は、獲得玉計数器407における新たな遊技球の計数を許可する設定として、Sk36において設定した獲得玉計数器407における新たな遊技球の計数を禁止する設定を解除する(Sk48)。更に、新たな返却操作を有効かする設定として、透明タッチパネル315における液晶表示器313の表示部312に表示されている「返却」の項目に対応する箇所へのタッチ操作を有効化し、Sk50に進む(Sk49)。
そして、CPU328aは、Sk50において払出関連処理フラグの値を入力待ち処理に応じた値に更新し、返却処理を終了する。
尚、本実施例では、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードを返却する毎にホールコンピュータ連携処理を実行することで、算出した遊技者の年齢、特定した遊技者の性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドと、最も推定年齢信頼度の高い遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像(撮影された画像)のデータ、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の遊技機番号を特定可能な遊技機番号通知コマンドを制御ユニット328からホールコンピュータ540に対して送信する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技者顔情報通知コマンド、画像(撮影された画像)のデータ及び遊技機番号通知コマンドは、ホールコンピュータ540から送信要求があったときのみ送信することによって、制御ユニット328とホールコンピュータ540間の通信量及び処理負荷を軽減してもよい。また、制御ユニット328からホールコンピュータ540に対しては、遊技者顔情報通知コマンド、画像(撮影された画像)のデータ及び遊技機番号通知コマンドのうちのいずれか1または2のみを送信することで、制御ユニット328とホールコンピュータ540間の通信量及び処理負荷を更に軽減してもよい。
次にカメラモジュール405のカメラ制御基板600に搭載されているCPU601が実行する処理について図10〜図21を用いて説明する。
図10は、CPU601において実行されるカメラモジュールメイン処理を示すフローチャートである。カメラモジュールメイン処理において、CPU601は、先ず、必要な初期化処理(Sc1)を実行する。初期化処理において、CPU601は、割込禁止に設定する。次に、割込モードを設定し、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する。そして、内蔵デバイスの初期化(内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化など)を行った後、RAM603をアクセス可能状態に設定する。
次いで、CPU601は、各台計数ユニット300への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU601は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行われたことを確認したら、CPU601は、バックアップRAM領域のデータチェックを行う。本実施例では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU601は、バックアップデータにより設定を復旧し、バックアップデータをクリアする。次いで、後述の撮影画像関連処理(Sc8)、遊技者顔情報出力処理(Sc9)、返却可否判定処理(Sc10)のいずれかの処理の実行中であるか否かを判定し、これら撮影画像関連処理、遊技者顔情報出力処理、返却可否判定処理のいずれかが実行中であれば、電断により中断した処理を再開させる電断再起動時再開処理を行う。初期化処理では、CPU601は、まず、RAMクリア処理を行う。また、RAM603に格納されている設定データを初期化するとともに、各種テーブルの初期化並びに各部の接続状況の確認や、制御ユニット328への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて制御ユニット328から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等の設定等を実行する。
そして、Sc1の初期化処理が完了したら、タイマ割込フラグの監視(Sc2)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、CPU601は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセット(1に更新)する。各台計数ユニットメイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、そのフラグをクリア(0に更新)し(Sc3)、以下のSc4〜Sc11の処理を実行する。
先ず、CPU601は、後述の返却判定処理(Sc11;図21参照)においてカードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードの返却の可否を判定するための画像を撮影中であることを示す返却可否判定用画像撮影中フラグがセットされているか否かを判定する(Sc4)。返却可否判定用画像撮影中フラグがセットされている場合は(Sc4;Y)、Sc10に進み、返却可否判定用画像撮影中フラグがセットされていない場合は(Sc4;N)、Sc5に進む。Sc5においてCPU601は、後述の撮影画像関連処理(C8;図11参照)においてROM605に記憶されている人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力待機中であるか否かを判定する。遊技者顔情報の出力待機中である場合は(Sc5;Y)、Sc8に進み、遊技者顔情報の出力待機中でない場合は(Sc5;N)、Sc6に進む。
Sc6においてCPU601は、所定時間(例えば、0.8秒)経過する毎にカメラ基板610に対して各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影するための信号を出力することで、CMOSセンサ606によりパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影する撮影処理を実行する。尚、カメラ基板610では、カメラ制御基板600から各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影するための信号を受信することによってソレノイドを駆動させ、シャッターを所定時間(例えば、1/500秒)開放する。このようにソレノイドの駆動によりシャッターを開放することでCMOSセンサ606にて光が受光され、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域が撮影される。尚、このように撮影された画像のデータは、CMOSセンサ606から出力された後にカメラ制御基板600に送信される。
Sc6の実行後、CPU601は、撮影が完了したか否か、より正確には、Sc6においてCMOSセンサ606にて撮影されて出力された画像のデータがカメラ制御基板600にて受信されたか否かを判定する(Sc7)。CMOSセンサ606にて撮影されて出力された画像のデータがカメラ制御基板600にて受信された場合は(Sc7;Y)、Sc8に進み、CMOSセンサ606にて撮影されて出力された画像のデータがカメラ制御基板600にて受信されていない場合は(Sc7;N)、Sc2に進む。尚、本実施例では、Sc7において撮影が完了したか否か、すなわち、複数回のタイマ割り込みに亘ってSc6の撮影処理を実行する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮影処理を1のタイマ割り込み中に完了できるのであればSc7の処理は実行しなくともよい。
Sc8においてCPU601は、CMOSセンサ606にて撮影されて出力された画像のデータがカメラ制御基板600にて受信されたことにもとづいて、ROM605に記憶されている撮影画像処理プログラム及び人物情報判定プログラムを用いた各種処理(図3(B)参照)を実行するための撮影画像関連処理を実行する。
また、CPU601は、制御ユニット328に対して、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルに記憶されている画像(撮影された画像)のデータや遊技者顔情報を送信するための遊技者顔情報出力処理を実行する(Sc9)。
また、CPU601は、制御ユニット328に対して、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードの返却を許可するか否かを判定するための返却可否判定処理を実行する(Sc10)。
また、CPU601は、カメラモジュール405から制御ユニット328に対して制御コマンドや各種データを送信するためのコマンド送信処理を実行する(Sc11)。尚、コマンド送信処理の実行後は、再びタイマ割込フラグの監視(Sc2)を行うループ処理に移行する。
図11は、図10に示すカメラモジュールメイン処理における撮影画像関連処理を示すフローチャートである。撮影画像関連処理においてCPU601は、ROM605に記憶されている人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力待機中であるか否かを判定する(Sc21)。遊技者顔情報の出力待機中である場合は(Sc21;Y)、Sc32に進み、遊技者顔情報の出力待機中でない場合は(Sc21;N)、Sc22に進む。
Sc22においてCPU601は、新たな画像の撮影が有りか否か、つまり、カメラ制御基板600においてカメラ基板610からCMOSセンサ606により撮影した新たな画像のデータを受信したか否かを判定する。新たな画像の撮影が有る場合は(Sc22:Y)、Sc23に進み、新たな画像の撮影が無い場合は(Sc22;N)、Sc34に進む。
Sc23においてCPU601は、ROM605に記憶されている撮影画像処理プログラムを用いて、新たに撮影した画像から遊技者の顔を検出する処理や、該処理によって検出した遊技者の顔周辺を顔周辺画像として切り出す処理、顔周辺画像のサイズ(左右幅)が110ピクセル未満である場合に、新たに撮影した画像を削除する処理等を行う顔周辺画像切り出し処理を実行する。尚、本実施例における顔周辺画像切り出し処理では、撮影した画像から遊技者の顔として複数の顔を検出した場合、左右幅の最も長寸である遊技者の顔周辺を顔周辺画像として切り出す。そして、Sc24においてCPU601は、新たに撮影した画像をSc23の顔周辺画像切り出し処理において削除したか否かを判定する。新たに撮影した画像をSc23の顔周辺画像切り出し処理において削除した場合は(Sc24;Y)、Sc34に進み、新たに撮影した画像をSc23の顔周辺画像切り出し処理において削除しなかった場合は(Sc24;N)、Sc25に進む。
Sc25においてCPU601は、Sc23において切り出した顔周辺画像の輝度を特定するとともに、該特定した輝度にもとづいて次回画像撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインの調整を行う処理、顔周辺画像の輝度が192より大または64未満となる場合に、新たに撮影した画像を削除する処理等を行う顔周辺画像輝度判定処理を実行する。そして、Sc26においてCPU601は、新たに撮影した画像をSc25の顔周辺画像輝度判定処理において削除したか否かを判定する。新たに撮影した画像をSc25の顔周辺画像輝度判定処理において削除した場合は(Sc26;Y)、Sc34に進み、新たに撮影した画像をSc25の顔周辺画像輝度判定処理において削除しなかった場合は(Sc26;N)、Sc27に進む。
Sc27においてCPU601は、Sc23において切り出した顔周辺画像の左右幅を特定するとともに、該特定した左右幅が110ピクセル未満となる場合に、新たに撮影した画像を削除する処理を行う顔周辺画像左右幅判定処理を実行する。そして、Sc28においてCPU601は、新たに撮影した画像をSc27の顔周辺画像左右幅判定処理において削除したか否かを判定する。新たに撮影した画像をSc27の顔周辺画像左右幅判定処理において削除した場合は(Sc28;Y)、Sc34に進み、新たに撮影した画像をSc27の顔周辺画像左右幅判定処理において削除しなかった場合は(Sc28;N)、Sc29に進む。
Sc29においてCPU601は、Sc23の顔周辺画像切り出し処理において、撮影した画像から遊技者の顔として複数の顔を検出したか否かを判定する。撮影した画像から遊技者の顔として複数の顔を検出した場合は(Sc29;Y)、いずれの顔にもとづいて遊技者顔情報を出力するべきかを特定不能であるため、遊技者顔情報出力対象外として撮影した画像を削除し、Sc34に進む(Sc31)。また、撮影した画像から遊技者の顔として1の顔のみを検出した場合は(Sc29;N)、Sc30に進む。尚、撮影した画像から遊技者の顔として複数の顔を検出した場合とは、後述するように、遊技者の顔の他に、偶然遊技者の後ろを通過した通行人の顔が遊技者の顔として検出されてしまった場合である。
Sc30においてCPU601は、Sc23の顔周辺画像切り出し処理において、撮影した画像から遊技者の顔として1の顔のみを検出したことに応じて、撮影した画像にもとづいて人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報(遊技者の推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別、特徴量、特徴量信頼度等)の出力を開始してSc32に進む。このように本実施例では、Sc23の顔周辺画像切り出し処理において、撮影した画像から遊技者の顔として1の顔のみを検出した場合には、撮影した画像から遊技者顔情報を出力する一方で、Sc23の顔周辺画像切り出し処理において、撮影した画像から遊技者の顔として複数の顔を検出した場合には、遊技者顔情報出力対象外として撮影した画像を削除するようになっているので、必ず遊技者の顔として1の顔のみが検出された状態の画像から遊技者顔情報を検出することができ、遊技者顔情報として不適切な情報が出力されてしまうことが防止されている。
Sc32においてCPU601は、人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力が完了したか否かを判定する。遊技者顔情報の出力が完了した場合は(Sc32;Y)、Sc33に進み、遊技者顔情報の出力が完了していない場合は(Sc32;N)、Sc34に進む。
そして、Sc33においてCPU601は、人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力が完了したことにもとづいて、該出力した遊技者顔情報と撮影した画像とを関連付けて遊技者顔情報テーブルの空き領域(空きエントリ)に追加記憶する。尚、このとき、CPU601は、これら出力した遊技者顔情報と撮影した画像とに関連付けて記憶される推定年齢補正済フラグの値を、推定年齢の補正を行っていないことを示す「0」に背とするとともに、送信済フラグの値を、制御ユニット328に対して該遊技者顔情報と撮影した画像とを未だ送信していないことを示す「0」にセットする。
そして、Sc34においてCPU601は、制御ユニット328からカードID通知コマンドを受信したか否かを判定する。尚、カードID通知コマンドは、図6に示す各台計数ユニットメイン処理において、所定時間(例えば、0.7秒)が経過する毎にCPU328aがカードリーダライタ327にて受付けているカード(会員カードまたはビジターカード)からカードIDを読み出すことでカメラモジュール405に対して送信するコマンドであり、CPU601は、受信したカードID通知コマンドからカードリーダライタ327にて受付けているカード(会員カードまたはビジターカード)のカードIDを特定可能となっている。制御ユニット328からカードID通知コマンドを受信した場合は(Sc34;Y)、Sc35に進み、制御ユニット328からカードID通知コマンドを受信していない場合は(Sc34;N)、Sc36に進む。
Sc35においてCPU601は、受信したカードID通知コマンドからカードリーダライタ327にて受付けているカード(会員カードまたはビジターカード)のカードIDを特定するとともに、該特定したカードIDと図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報及びカードIDとから、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1にて遊技を行っている遊技者が遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報の出力元である画像の遊技者と同一人物であるか否かを判定する遊技者判定処理を実行する。
また、Sc36においてCPU601は、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報及び画像のデータから、推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報及び画像のデータを推定年齢補正対象外として削除する規定値外遊技者顔情報判定処理を実行する。
また、Sc37においてCPU601は、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報のうち、推定年齢補正済フラグがセットされていない(推定年齢補正済フラグの値が「0」である)遊技者顔情報の推定年齢を補正する推定年齢補正処理を実行し、撮影画像関連処理を終了する。
尚、本実施例の撮影画像関連処理では、撮影した画像から遊技者の顔として複数の顔を検出した場合、撮影した画像を遊技者顔情報出力対象外として削除する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、Sc23の顔周辺画像切り出し処理において切り出した顔周辺画像にもとづいて、人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報(遊技者の推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別、特徴量、特徴量信頼度等)の出力を開始してもよい。
図12(A)は、図11に示すSc23の顔周辺画像切り出し処理を示すフローチャートである。顔周辺画像切り出し処理においてCPU601は、先ず、撮影した画像から遊技者の顔を検出する(Sc41)。尚、Sc41においては、CPU601は、撮影した画像から目、鼻、口、耳等の顔を構成する部位を検出することによって遊技者の顔を検出すればよい。そして、CPU601は、Sc41において遊技者の顔として1の顔のみを検出したか否かを判定する(Sc42)。Sc41において遊技者の顔として1の顔のみを検出した場合は(Sc42;Y)、Sc43に進み、Sc41において遊技者の顔として1の顔のみを検出しなかった場合は(Sc42;N)、Sc46に進む。
Sc43においてCPU601は、Sc41において遊技者の顔として1の顔を検出したことにもとづいて、図12(B)に示すように、撮影した画像から遊技者の頭部の形状を特定する。そして、該特定した遊技者の頭部に内接する長方形状の枠を設定し(Sc44)、該設定した枠内の画像を顔周辺画像として切り出して顔周辺画像切り出し処理を終了する(Sc45)。
また、Sc46においてCPU601は、Sc41において遊技者の顔として複数の顔を検出したか否かを判定する。Sc41において遊技者の顔として複数の顔を検出した場合、つまり、遊技者の顔の他に偶然遊技者の後ろを通過した通行人の顔等を遊技者の顔として検出した場合は(Sc46;Y)、Sc47に進み、Sc41において遊技者の顔として複数の顔を検出していない場合、つまり、撮影した画像から遊技者の顔を検出できなかった場合は(Sc46;N)、Sc50に進む。
Sc47においてCPU601は、Sc41において遊技者の顔として複数の顔を検出したことにもとづいて、図12(C)に示すように、撮影した画像から各遊技者の頭部の形状を特定する。そして、特定した遊技者の各頭部に内接する長方形状の枠を設定する(Sc48)。そして、これら設定した長方形状の枠の左右幅寸法を比較し、最も左右幅寸法が長寸である枠(図12(C)に示す例であれば左右幅寸法がL2よりも長寸であるL1の枠)内の画像を顔周辺画像として切り出して顔周辺画像切り出し処理を終了する(Sc49)。
そして、Sc50においてCPU601は、撮影した画像から遊技者の顔を検出できなかったことにもとづいて、遊技者顔情報出力対象外として該撮影した画像を削除し、顔周辺画像切り出し処理を終了する。
また、本実施例の顔周辺画像切り出し処理では、Sc43〜Sc45、Sc47〜Sc49に示すように、特定した遊技者の頭部に内接する長方形状の枠を設定し、該枠内の画像を顔周辺画像として切り出すため、切り出す顔周辺画像の左右幅及び上下幅は撮影した画像毎に異なっている。
尚、本実施例の顔周辺画像切り出し処理では、特定した遊技者の頭部に内接する長方形状の枠内の画像を顔周辺画像として切り出したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定した遊技者の等に内接させる枠の形状を円形や楕円形等、長方形以外の形状とし、これら長方形以外の枠内の画像を顔周辺画像として切り出してもよい。
また、本実施例の顔周辺画像切り出し処理では、特定した遊技者の頭部に内接する長方形状の枠内の画像を顔周辺画像として切り出したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定した遊技者の頭部が枠内に収まっていれば、該枠は遊技者の頭部に内接していなくともよい。
図13は、図11に示すSc25の顔周辺画像輝度判定処理を示すフローチャートである。顔周辺画像輝度判定処理においてCPU601は、先ず、顔周辺画像の輝度を特定する(Sc51)。尚、Sc51において、CPU601は、切り出した顔周辺画像を構成する各画素(ピクセル)をグレースケール(白黒成分)で数値化した際の各画素の平均値を輝度として算出すればよい。
そして、Sc52においてCPU601は、Sc51において特定した顔周辺画像の輝度が154より大であるか否かを判定する。Sc51において特定した顔周辺画像の輝度が154より大である場合は(Sc52;Y)、Sc53に進み、Sc51において特定した顔周辺画像の輝度が154以下である場合は(Sc52;N)、Sc55に進む。
Sc53においてCPU601は、顔周辺画像の輝度が154より大であることにもとづいて、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを−5dB調整する。そして、Sc51にて特定した顔周辺画像の輝度が更に192より大であるか否かを判定する(Sc54)。Sc51にて特定した顔周辺画像の輝度が192より大である場合は(Sc54;Y)、Sc58に進み、Sc51にて特定した顔周辺画像の輝度が192以下である場合は(Sc54;N)、顔周辺画像輝度判定処理を終了する。
また、Sc55においてCPU601は、Sc51において特定した顔周辺画像の輝度が134未満であるか否かを判定する。Sc51において特定した顔周辺画像の輝度が134未満である場合は(Sc55;Y)、Sc56に進み、Sc51において特定した顔周辺画像の輝度が134以上である場合は(Sc55;N)、顔周辺画像輝度判定処理を終了する。
Sc56においてCPU601は、顔周辺画像の輝度が134未満であることにもとづいて、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを+5dB調整する。そして、Sc51にて特定した顔周辺画像の輝度が更に64未満であるか否かを判定する(Sc57)。Sc51にて特定した顔周辺画像の輝度が64未満である場合は(Sc57;Y)、Sc58に進み、Sc51にて特定した顔周辺画像の輝度が64以上である場合は(Sc57;N)、顔周辺画像輝度判定処理を終了する。
そして、Sc54の実行後にSc58を実行する場合、CPU601は、顔周辺画像の輝度が高過ぎることにより適切に人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力を行うことができないとして、遊技者顔情報出力対象外として撮影した画像を削除し、顔周辺画像輝度判定処理を終了する。また、Sc57の実行後にSc58を実行する場合、CPU601は、顔周辺画像の輝度が低過ぎることにより適切に人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力を行うことができないとして、遊技者顔情報出力対象外として撮影した画像を削除し、顔周辺画像輝度判定処理を終了する。
このように、本実施例の顔周辺画像輝度判定処理では、顔周辺画像の輝度から、該顔周辺画像を切り出した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを判定することによって、適切に人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力を行うことが可能となっている。
尚、本実施例では、撮影した画像から切り出した顔周辺画像の輝度から、撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを判定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮影した画像の輝度から該撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを判定してもよい。
また、本実施例では、撮影した画像から切り出した顔周辺画像の輝度から、撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを判定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮影した画像から切り出した顔周辺画像の照度や光度等、輝度以外の明るさに関する成分から、撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを判定してもよい。更に、本実施例では、切り出した顔周辺画像の輝度を特定し、該特定した輝度にもとづいて次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整することで、次回撮影される画像から切り出される顔周辺画像の輝度を適正化する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、切り出した顔周辺画像から特定される明るさに関する成分(輝度、照度、光度等)と次回撮影される画像から切り出される顔周辺画像で適正化される明るさに関する成分は異なっていてもよい。
また、本実施例では、撮影した画像から切り出した顔周辺画像を構成する各画素(ピクセル)をグレースケール(白黒成分)で数値化した際の各画素の平均値を輝度として、撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを判定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮影した画像から切り出した顔周辺画像を構成する各画素(ピクセル)をグレースケール(白黒成分)で数値化し、これら数値のうちの中央値や最高値を輝度とし、撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かをこれら中央値や最高値にて判定してもよい。
また、本実施例では、撮影した画像から切り出した顔周辺画像を構成する各画素(ピクセル)をグレースケール(白黒成分)で数値化した際の各画素の平均値を輝度として、撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを判定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮影した画像から切り出した顔周辺画像を構成する各画素(ピクセル)のうち、特定の画素をグレースケール(白黒成分)で数値化した値を輝度とし、撮影した画像が遊技者顔情報出力の対象とするのに適切であるか否かを該数値によって判定してもよい。
更に、本実施例の顔周辺画像輝度判定処理では、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1に隣接または対向する他のパチンコ遊技機においてスーパーリーチ演出等のLED等の発光部材の発光を伴う演出の影響により顔周辺画像の輝度が変化する場合や、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1自体においてスーパーリーチ演出等のLED等の発光部材の発光を伴う演出の影響により顔周辺画像の輝度が変化する場合であっても、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整することによって次回撮影される画像から切り出す顔周辺画像の輝度を適正化することで、人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報を適切に出力することが可能となっている。
尚、本実施例では、顔周辺画像の輝度が154より大である場合は、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを一義的に−5調整し、顔周辺画像の輝度が134未満である場合は、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを一義的に+5調整する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインの調整幅は、顔周辺画像の輝度に応じて異なるようにしてもよい。
また、本実施例では、顔周辺画像の輝度が154より大である場合と134未満である場合に各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域の次回撮影時にCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整するための顔周辺画像の輝度の閾値はパチンコ遊技機1が設置された遊技場の環境に応じて任意の値に定めてもよい。
図14(A)は、図11に示すSc27の顔周辺画像左右幅判定処理を示すフローチャートである。本実施例における顔周辺画像左右幅判定処理は、例えば、図14(B)に示すように、CMOSセンサ606により各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影した際、偶然遊技者が横を向いていたために遊技者の顔が検出されず、代わりに遊技者の後ろを通過した通行人等の遊技者以外の人物の顔が遊技者の顔として検出された際に、該遊技者以外の人物の顔周辺画像が遊技者顔情報テーブルに記憶されることを防止したり、該遊技者以外の人物の顔周辺画像にもとづいて遊技者顔情報が出力されることを防止するための実行する処理である。
図14(A)に示すように、顔周辺画像左右幅判定処理においてCPU601は、先ず、顔周辺画像の左右幅を特定する(Sc61)。Sc61において特定した顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満であるか否かを判定する(Sc62)。Sc61において特定した顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満である場合は(Sc62;Y)、Sc63に進み、Sc61において特定した顔周辺画像の左右幅が110ピクセル以上である場合は(Sc62;N)、顔周辺画像左右幅判定処理を終了する。
そして、Sc63においてCPU601は、顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満である、つまり、顔周辺画像の左右幅が短すぎることにより適切に人物情報判定プログラムを用いた遊技者顔情報の出力を行うことができないとして、遊技者顔情報出力対象外として撮影した画像を削除して顔周辺画像左右幅判定処理を終了する。
このように、本実施例の顔周辺画像左右幅判定処理では、偶然遊技者の顔が検出されず、代わりに遊技者の後ろを通過した通行人等の遊技者以外の人物の顔が遊技者の顔として検出された場合であっても、撮影した画像から切り出した顔周辺画像の左右幅から、該遊技者以外の人物の顔にもとづく遊技者顔情報が遊技者顔情報テーブルに記憶されることや、人物情報判定プログラムを用いて不適切な遊技者顔情報が出力されることが防止されている。また、撮影された画像から切り出した顔周辺画像が遊技者の顔にもとづく顔周辺画像である場合であっても、該顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満であることにより遊技者顔情報出力対象外として顔周辺画像を切り出した画像を削除することで、人物情報判定プログラムを用いて不適切な遊技者顔情報が出力されることが防止されている。
尚、本実施例では、顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満である場合に該顔周辺画像を切り出した画像を遊技者顔情報出力対象外として削除する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、顔周辺画像を切り出した画像を遊技者顔情報出力対象外として削除するか否かは、顔周辺画像の上下幅や面積、対角線の長さ等によって判定してもよい。
また、本実施例では、顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満である場合に該顔周辺画像を切り出した画像を遊技者顔情報出力対象外として削除する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、顔周辺画像を切り出した画像を遊技者顔情報出力対象外として削除するか否かの閾値は、110以外の任意の値であってもよい。
図15は、図11に示すSc35の遊技者判定処理を示すフローチャートである。遊技者判定処理においてCPU601は、先ず、Sc34(図11参照)において受信したカードID通知コマンドからカードリーダライタ327にて受付けているカードIDを特定する(Sc71)。そして、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルを参照し、遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報が有るか否か、つまり、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1にて遊技を行っている遊技者が遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報の出力元である画像の遊技者と同一人物であるか否かを判定していない遊技者顔情報が有るか否かを判定する(Sc72)。遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報が有る場合は(Sc72;Y)、Sc73に進み、遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報が無い場合は(Sc72;N)、遊技者判定処理を終了する。
Sc73においてCPU601は、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルを参照し、カードIDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報が有るか否かを判定する。カードIDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報が有る場合は(Sc73;Y)、Sc74に進み、カードIDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報が無い場合は(Sc73;N)、Sc75に進む。
Sc74においてCPU601は、Sc71において特定したカードIDを、遊技者顔情報テーブルにおいて遊技者IDが関連付けて記憶されていない各遊技者情報に関連付けて記憶する。
そして、Sc75においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルの最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報、すなわち、パチンコ遊技機1が設置されている遊技場が開店してから最初に顔周辺画像が切り出された画像にもとづいて出力された遊技者顔情報に遊技者IDが関連付けて記憶されているか否かを判定する。遊技者顔情報テーブルの最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報に遊技者IDが関連付けて記憶されている場合は(Sc75;Y)、Sc77に進み、遊技者顔情報テーブルの最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報に遊技者IDが関連付けて記憶されていない場合は(Sc75;N)、Sc76に進む。
Sc76においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルにおいて最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報に遊技者IDを関連付けて記憶する。
そして、Sc77においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルにおいて遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報のうち最下位エントリに記憶されている遊技者顔情報を比較対象遊技者情報として特定し、該比較対象遊技者情報及び該比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDと、遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報及び受信したカードID通知コマンドから特定したカードIDと、を比較し、遊技者が同一人物であるか或いは他人であるかを判定する(Sc78)。つまり、本実施例におけるSc77とSc78の処理は、カメラモジュール405によって異なる時間に撮影された画像に含まれる人物(遊技者)が、同一人物であるか否かを判定するための処理である。
尚、Sc78では、図18に示すように、Sc77において特定された比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報を比較した際の判定結果と、カードID通知コマンドから特定したカードIDと比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDを比較した際の判定結果とを必要に応じて組み合わせることで遊技者が同一人物であるか他人であるか、または不明であるかを判定する。
尚、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較は、遊技者顔情報を構成する推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別、特徴量、特徴量信頼度等の情報のうち、一致する情報が所定数有るか否か、比較したときの差が所定値以内に収まっている情報が所定数有るか否かを判定することによって「同一人物の可能性大」、「不明」「他人の可能性大」のうちから判定すればよい。
例えば、カードID通知コマンドから特定したカードIDが予めカードリーダライタ327にストック(貯留)されているビジターカード(ストックカード)のカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと同一である場合は、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「同一人物の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果を優先して、最終判定結果として「同一人物」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「不明」であれば、両遊技者顔情報の判定結果を優先して、最終判定結果として「不明」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「他人の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果を優先して、最終判定結果として「他人」であると判定すればよい。
また、カードID通知コマンドから特定したカードIDがビジターカードのカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと同一である場合は、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「同一人物の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「同一人物」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「不明」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「同一人物」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「他人の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「不明」であると判定すればよい。
尚、カードID通知コマンドから特定したカードIDがビジターカードのカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと同一である場合に比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「他人の可能性大」であるときは、複数の遊技者が仲間内で遊技を行う台(パチンコ遊技機)を交換している可能性を考慮して、最終判定結果として「他人」と判定してもよい。
また、カードID通知コマンドから特定したカードIDが会員カードのカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと同一である場合は、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「同一人物の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「同一人物」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「不明」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「同一人物」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「他人の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「不明」であると判定すればよい。
尚、カードID通知コマンドから特定したカードIDが会員カードのカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと同一である場合に比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「他人の可能性大」であるときにおいても、複数の遊技者が仲間内で遊技を行う台(パチンコ遊技機)を交換している可能性を考慮して、最終判定結果として「他人」と判定してもよい。
また、カードID通知コマンドから特定したカードIDがビジターカードのカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと異なる場合は、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「同一人物の可能性大」であれば、同一人物の遊技者がカードを交換して遊技を継続していると判断することで両遊技者顔情報の判定結果を優先して、最終判定結果として「同一人物」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「不明」であれば、両遊技者顔情報の判定結果を優先して、最終判定結果として「同一人物」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「他人の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果を優先して、最終判定結果として「他人」であると判定すればよい。
また、カードID通知コマンドから特定したカードIDが会員カードのカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと異なる場合は、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「同一人物の可能性大」であれば、両遊技者顔情報に判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「他人」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「不明」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「他人」であると判定し、比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「他人の可能性大」であれば、両遊技者顔情報の判定結果に加えてカードIDの判定結果を考慮し、最終判定結果として「他人」であると判定すればよい。
尚、カードID通知コマンドから特定したカードIDが会員カードのカードIDであり、且つ比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されているカードIDがカードID通知コマンドから特定したカードIDと異なる場合に比較対象遊技者顔情報と遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報との比較結果が「同一人物の可能性大」であるときは、遊技者が遊技中に会員カードをカード挿入口309から挿入した、つまり、遊技中にカードリーダライタ327にて会員カードを受付けた可能性を考慮して最終判定結果として「同一人物」または「不明」であると判定してもよい。
尚、図18に示す判定例は一例であり、カードID通知コマンドから特定したカードIDがビジターカードである場合や会員カードである場合、両遊技者顔情報の判定結果が「同一人物である可能性大」である場合や「不明」である場合、「他人である可能性大」である場合の組み合わせによって更に細かく最終判定結果を「同一人物」、「不明」、「他人」から判定してもよい。
図15に戻り、Sc78の実行後、CPU601は、Sc78の最終判定結果として遊技者が同一人物であると判定されたか否かを判定する(Sc79)。Sc78の最終判定結果として遊技者が同一人物であると判定された場合は(Sc79;Y)、Sc80に進み、Sc78の最終判定結果として遊技者が不明または他人であると判定された場合は(Sc79;N)、Sc81に進む。
Sc80においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルにおいて遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位のエントリに記憶されている遊技者顔情報に、比較対象遊技者情報に関連付けて記憶されている遊技者IDを関連付けて記憶し、Sc84に進む。
また、Sc81においてCPU601は、Sc78の最終判定結果として遊技者が他人であると判定されたか否かを判定する(Sc81)。Sc78の最終判定結果として遊技者が他人であると判定された場合は(Sc81;Y)、Sc82に進み、Sc78の最終判定結果として遊技者が不明であると判定された場合は(Sc81;N)、Sc83に進む。
Sc82においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルにおいて遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうち最上位のエントリに記憶されている遊技者顔情報に、比較対象遊技者情報を含む他の遊技者顔情報に関連付けて記憶されている遊技者IDとは異なる遊技者IDを関連付けて記憶し、Sc84に進む。
つまり、本実施例の遊技者判定処理では、遊技者顔情報テーブルにおいて連続した複数の遊技者顔情報に同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている場合は、これら遊技者顔情報が同一の遊技者による遊技者顔情報であることを示している。一方で、遊技者顔情報テーブルにおいて他の遊技者顔情報とは異なる遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報は、他の遊技者顔情報とは異なる遊技者による遊技者顔情報でることを示している。
Sc83においてCPU601は、遊技者が同一人物で有るか他人であるかを判定不能であるとして、遊技者顔情報テーブルにおいて遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報のうちの最上位エントリに記憶されている遊技者顔情報及び該遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像(撮影した画像)のデータを削除し、Sc84に進む。
そして、Sc84においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルを参照し、該遊技者顔情報テーブルに遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報があるか否かを判定する。遊技者顔情報テーブルに遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報がある場合は(Sc84;Y)、再びSc78〜Sc83の処理を繰り返し実行し、遊技者顔情報テーブルに遊技者IDが関連付けて記憶されていない遊技者顔情報が無い場合は(Sc84;Y)、遊技者判定処理を終了する。
図16は、図11に示す規定値外遊技者顔情報判定処理を示すフローチャートである。規定値外遊技者顔情報判定処理においてCPU601は、先ず、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルを参照し、該遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報から推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報を特定し(Sc90)、推定年齢信頼度が200未満の遊技者顔情報が有るか否かを判定する(Sc91)。推定年齢信頼度が200未満の遊技者顔情報が有る場合は(Sc91;Y)、Sc92に進み、推定年齢信頼度が200未満の遊技者顔情報が無い場合は(Sc91;N)、規定値外遊技者顔情報判定処理を終了する。
Sc92においてCPU601は、推定年齢信頼度が低すぎることにより適切に推定年齢の補正を行うことができないとして、推定年齢補正対象外として遊技者顔情報テーブルから推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報及び該遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像(撮影した画像)のデータを削除し、規定値外遊技者顔情報判定処理を終了する。
図17は、図11に示す推定年齢補正処理を示すフローチャートである。推定年齢補正処理においてCPU601は、先ず、遊技者顔情報テーブルに推定年齢補正済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が有るか否かを判定する(Sc101)。遊技者顔情報テーブルに推定年齢補正済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が有る場合は(Sc101;Y)、Sc102に進み、遊技者顔情報テーブルに推定年齢補正済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が無い場合は(Sc101;N)、推定年齢補正処理を終了する。
Sc102においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルにおいて推定年齢補正済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)各遊技者顔情報の推定年齢を、パチンコ遊技機1の遊技者を対象としていることにもとづいて一義的に−5歳補正する。
尚、本実施例では、推定年齢補正済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)各遊技者顔情報の推定年齢を、パチンコ遊技機1の遊技者を対象としていることにもとづいて一義的に−5歳補正する形態を例示するが、本発明はこれに限定されるものではなく、Sc102における推定年齢の補正幅は−5歳以外の任意の値であってもよい。
次いで、Sc103においてCPU601は、推定年齢補正済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)各遊技者顔情報の推定年齢を、重心年齢との差に応じて補正する。尚、重心年齢とは、遊技場に来店する客層の年齢から統計的に算出した年齢であり、本実施例では43歳に設定されている。
具体的には、図19に示すように、Sc102において−5歳補正した推定年齢から、本実施例において重心年齢として設定されている43歳を減算し、該減算結果が+11歳以上である場合は、Sc102において補正した推定年齢を更に−3歳補正し、該減算結果が+1〜+10歳である場合は、Sc102において補正した推定年齢を更に−1歳補正し、該減算結果が0歳である場合は、Sc102において補正した推定年齢に補正を行わず(補正年齢0歳)、該減算結果が−1〜−10歳である場合は、Sc102において補正した推定年齢を更に+1歳補正し、該減算結果が−11歳以下である場合は、Sc102において補正した推定年齢を更に+3歳補正する。
そして、Sc103の実行後、CPU601は、推定年齢を補正した遊技者顔情報に関連付けて記憶されている推定年齢補正済フラグの値を、推定年齢補正済であることを示す「1」にセットして推定年齢補正処理を終了する。
図20は、図10に示す遊技者顔情報出力処理を示すフローチャートである。遊技者顔情報出力処理においてCPU601は、先ず、制御ユニット328から遊技者顔情報要求コマンドを受信しているか否かを判定する(Sc111)。尚、遊技者顔情報要求コマンドは、図6に示す各台計数ユニットメイン処理において、CPU328aが、所定時間(例えば、5秒)が経過する毎にカメラモジュール405に対して推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別等の遊技者顔情報を要求するためにSk8において送信設定を行い、Sk9において送信するコマンドである。制御ユニット328から遊技者顔情報要求コマンドを受信している場合は(Sc111;Y)、Sc112に進み、制御ユニット328から遊技者顔情報要求コマンドを受信していない場合は(Sc111;N)、Sc117に進む。
Sc112においてCPU601は、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルを参照し、該遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が有るか否か、つまり、制御ユニット328に対して送信されていない遊技者顔情報が有るか否かを判定する。遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が有る場合は(Sc112;Y)、Sc113に進み、遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が無い場合は(Sc113;N)、Sc116に進む。
Sc113においてCPU601は、送信済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報に同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報が3以上有るか否か、つまり、同一遊技者の遊技者顔情報であると判定されている遊技者顔情報が3以上有るか否かを判定する。同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報が3以上有る場合は(Sc113;Y)、Sc114に進み、同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報が2以下である場合は(Sc113;N)、Sc116に進む。
Sc114においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報から同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている3以上の遊技者顔情報を特定する。そして、これら特定した遊技者顔情報毎の推定年齢、推定年齢信頼度及び推定性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンド及び遊技者顔情報毎に関連付けて記憶されている画像(撮影された画像)のデータを制御ユニット328に対して送信するための送信設定を行い、遊技者顔情報出力処理を終了する(Sc115)。尚、Sc115において送信設定が行われた遊技者顔情報通知コマンドと撮影された画像のデータは、CPU601がコマンド送信処理(Sc11)を実行することで制御ユニット328に対して送信される。
このように本実施例では、制御ユニット328から遊技者顔情報要求コマンドを受信する毎に3以上の遊技者顔情報を纏めて送信するようになっているので、制御ユニット328から遊技者顔情報要求コマンドを受信する毎に1の遊技者顔情報を送信する場合よりも制御ユニット328との間での通信回数を抑えることができるようになっている。
尚、本実施例では、遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報が3以上有る場合にこれら送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報を纏めて制御ユニット328に対して送信する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報が4以上や5以上有る場合にこれら送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報を纏めて制御ユニット328に対して送信してもよい。尚、本実施例では、図11〜図17に示すように、新たな画像を撮影したとしても、該撮影した画像にもとづいて遊技者顔情報を出力するよりも前に撮影した画像を削除する場合や、遊技者顔情報を出力しても該出力した遊技者顔情報を削除する場合があるので、遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報が4以上や5以上有る場合にこれら送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報を纏めて制御ユニット328に対して送信しようとすると、これら遊技者顔情報を纏めて送信する間隔が大きく開いてしまう虞がある。そこで、本実施例では、遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報が3以上有る場合にこれら送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報を纏めて制御ユニット328に対して送信することで、これら遊技者顔情報を纏めて送信する間隔を小さくしている。
また、Sc116においてCPU601は、送信可能な遊技者顔情報が無いことを示す遊技者顔情報通知コマンドの送信設定を行い、遊技者顔情報出力処理を終了する。尚、Sc116において送信設定が行われた遊技者顔情報通知コマンドは、CPU601がコマンド送信処理(Sc11)を実行することで制御ユニット328に対して送信される
尚、本実施例では、遊技者顔情報テーブルに送信済フラグガセットされている遊技者顔情報が無い場合、または、送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報が2以下である場合は、制御ユニット328に対して送信可能な遊技者顔情報が無いことを示す遊技者顔情報通知コマンドを送信する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者顔情報テーブルに送信済フラグがセットされている遊技者顔情報が無い場合、または、送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報が2以下である場合は、制御ユニット328に対して何らコマンドの送信を行わないようにしてもよい。
そして、Sc117においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルを参照し、該遊技者顔情報テーブルにおける最下位2つのエントリに記憶されている遊技者IDを比較する。そして両遊技者IDが異なっているか否か、つまり、両エントリに記憶されている遊技者顔情報が別人の遊技者顔情報であるか否かを判定する(Sc118)。両遊技者IDが異なっている場合は(Sc118;Y)、Sc119に進み、両遊技者IDが同一である場合は(Sc118N)、遊技者顔情報出力処理を終了する。
Sc119においてCPU601は、遊技者顔情報テーブルにおける最下位2つのエントリに記憶されている遊技者IDが異なっている、つまり、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1にて遊技を行っている遊技者が他の遊技者に変わった(交代した)として、遊技者顔情報テーブルにおける遊技者IDが変化する以前の遊技者顔情報を特定する。次いで、Sc119において特定した遊技者顔情報に送信済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が有るか否かを判定する(Sc120)。特定した遊技者顔情報に送信済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が有る場合は(Sc120;Y)、制御ユニット328に送信されていない特定顔情報が残っている状態で遊技者が変わった(交代した)としてSc121に進み、特定した遊技者顔情報に送信済フラグがセットされていない(「0」にセットされている)遊技者顔情報が無い場合は(Sc120;N)、制御ユニット328に送信されていない特定顔情報が残っていない状態で遊技者が変わった(交代した)として遊技者顔情報出力処理を終了する。
そしてSc121においてCPU601は、Sc119において特定した遊技者IDが変化する以前の遊技者顔情報の中から送信済フラグがセットされていない遊技者顔情報毎に推定年齢、推定年齢信頼度及び推定性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンド及び遊技者顔情報毎に関連付けて記憶されている画像(撮影された画像)のデータを制御ユニット328に対して送信するための送信設定を行い、遊技者顔情報出力処理を終了する。尚、Sc121において送信設定が行われた遊技者顔情報通知コマンド及び画像のデータは、CPU601がコマンド送信処理(Sc11)を実行することで制御ユニット328に対して送信される。
このように本実施例の遊技者顔情報出力処理では、制御ユニット328から遊技者顔情報要求コマンドを受信していない場合であっても、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1にて遊技を行っている遊技者が他の遊技者に変わった(交代した)と判定した場合は、該遊技者が変わる前の遊技者顔情報の中から制御ユニット328に対して送信されていない遊技者顔情報を纏めて送信することができるので、同一の遊技者に対する遊技者顔情報を漏れなく制御ユニット328に対して送信することができるようになっている。
尚、本実施例では、カメラモジュール405から制御ユニット328に対して、図5(A)に示す遊技者顔情報としての推定年齢、推定年齢信頼度及び推定性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドや撮影された画像のデータを送信する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮影された画像のデータについては送信せず、人物情報判定プログラムの判定結果である遊技者顔情報としての推定年齢、推定年齢信頼度及び推定性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドのみを送信することで、カメラモジュール405と制御ユニット328間の通信量及び処理負荷を軽減してもよい。
また、本実施例では、カメラモジュール405から制御ユニット328に対して、図5(A)に示す遊技者顔情報としての推定年齢、推定年齢信頼度及び推定性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドを送信する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラモジュール405から制御ユニット328に対して、特徴量や特徴量信頼度を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドを送信してもよい。
図21は、図10に示す返却可否判定処理を示すフローチャートである。返却可否判定処理においてCPU601は、先ず、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードの返却の可否を判定するための画像を撮影中であることを示す返却可否判定用画像撮影中フラグがセットされているか否かを判定する(Sc131)。返却可否判定用画像撮影中フラグがセットされている場合は(Sc131;Y)、Sc135に進み、返却可否判定用画像撮影中フラグがセットされていない場合は(Sc131;N)、Sc132に進む。
Sc132においてCPU601は、制御ユニット328から返却可否判定要求コマンドを受信しているか否かを判定する。制御ユニット328から返却可否判定要求コマンドを受信している場合は(Sc132;Y)、Sc133に進み、制御ユニット328から返却可否判定要求コマンドを受信していない場合は(Sc132;N)、返却可否判定処理を終了する。Sc133においてCPU601は、返却可否判定用画像の撮影回数を示す撮影回数カウンタの値を0にセットし、返却可否判定用画像撮影中フラグをセットしてSc135に進む(Sc134)。
Sc135においてCPU601は、返却可否判定用画像を撮影する処理として、カメラ基板610に対して各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影するための信号を出力することで、CMOSセンサ606によりパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影する返却可否判定用画像撮影処理を実行する。尚、本実施例における返却可否判定用画像撮影処理では、撮影処理(Sc6)と同じく、カメラ基板610においてカメラ制御基板600から各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影するための信号を受信することによってソレノイドを駆動させ、シャッターを所定時間(例えば、1/500秒)開放することで各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影する。尚、本実施例の返却可否判定用画像撮影処理は、顔周辺画像輝度判定処理の実行後に実行されるので、顔周辺画像輝度判定処理にてCMOSセンサ606から出力される信号の輝度が調整された状態で各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の前方の領域を撮影する。そして、撮影された画像のデータは、CMOSセンサ606から出力された後にカメラ制御基板600に送信される。
Sc135の実行後、CPU601は、Sc135における返却可否判定用画像の撮影が終了したか否か、より正確には、カメラ基板610から撮影された画像のデータを受信したか否かを判定する(Sc136)。返却可否判定用画像の撮影が終了した場合は(Sc136;Y)、Sc137に進み、返却可否判定用画像の撮影が終了していない場合は(Sc136;N)、返却可否判定処理を終了する。
Sc137においてCPU601は、撮影された返却可否判定用画像から遊技者の顔を検出する。そして、Sc137において遊技者の顔として1の顔のみを検出したか否か、つまり、遊技者の顔に加えて遊技者の顔以外に偶然遊技者の後ろを通過した通行人の顔等が検出されたか、遊技者の顔が検出されなかったかを判定する(Sc138)。遊技者の顔として1の顔を検出した場合は(Sc138;Y)、Sc139に進み、技者の顔として1の顔を検出しなかった場合は(Sc138;N)、Sc143に進む。
Sc139においてCPU601は、図5(A)に示す遊技者顔情報テーブルを参照し、該遊技者顔情報テーブルの最下位のエントリに記憶されている遊技者顔情報と同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報の中から最も推定年齢信頼度の高い遊技者顔情報を特定する。そして、該特定した遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像と今回撮影された画像(返却可否判定用画像)とを比較し(Sc140)、両画像に写っているのが同一の遊技者であるか否かを判定する(Sc141)。尚同一の遊技者であるか否かは、両画像から検出される遊技者の目や鼻、口、耳等の部位の形状や位置によって判定すればよい。両画像に写っているのが同一の遊技者である場合は(Sc141;Y)、Sc142に進み、両画像に写っているのが同一の遊技者でない場合は(Sc141;N)、Sc146に進む。
そして、Sc142においてCPU601は、Sc141において両画像に写っているのが同一の遊技者であると判定したことにもとづいて、制御ユニット328に対してカード返却許可コマンドを送信するための送信設定を行い、Sc147に進む。尚、Sc142において送信設定されたカード返却許可コマンドは、CPU601がコマンド送信処理(Sc11)を実行することで制御ユニット328に対して送信される。
また、Sc143においてCPU601は、Sc138において遊技者の顔として複数の顔を検出した、または、遊技者の顔を検出できなかったとして、Sc135において撮影した画像(返却可否判定用画像)を、Sc139にて特定される遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像との比較対象外として削除する。そして、撮影回数カウンタの値を+1し(Sc144)、該加算後の撮影回数カウンタの値が所定値(例えば、3回)に達したか否かを判定する(Sc145)。加算後の撮影回数カウンタの値が所定値(例えば、3回)に達している場合は(Sc145;Y)、Sc146に進み、加算後の撮影回数カウンタの値が所定値(例えば、3回)に達していない場合は(Sc145;N)、再びSc135〜Sc138の処理を実行し、返却可否判定用画像を撮影するとともに、該撮影された返却可否判定用画像から遊技者の顔を検出する。
次いで、Sc141の実行後にSc146を実行する場合、CPU601は、各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1において遊技を行っていた遊技者とは異なる人物がカードリーダライタ327にて受付けているカード(会員カードまたはビジターカード)の返却を要求しているとして、制御ユニット328に対してカード返却禁止コマンドを送信するための送信設定を行い、Sc147に進む。また、Sc145の実行後にSc146を実行する場合、CPU601は、返却可否判定用画像から遊技者の顔として複数の顔を検出した、または、返却可否判定用画像から遊技者の顔を検出できなかったとして、制御ユニット328に対してカード返却禁止コマンドを送信するための送信設定を行い、Sc147に進む。尚、Sc146において送信設定されたカード返却禁止コマンドは、CPU601がコマンド送信処理(Sc11)を実行することで制御ユニット328に対して送信される。つまり、本実施例における返却可否判定処理は、制御ユニット328から返却可否判定要求コマンドを受信することで、遊技者の顔を用いた顔認証によってカードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードを返却するか否かを判定する処理である。
Sc142またはSc146の実行後、CPU601は、撮影回数カウンタをクリアするとともに(Sc147)、返却可否判定用画像撮影中フラグをクリアして返却可否判定処理を終了する(Sc148)。
尚、本実施例では、遊技者顔情報テーブルの最下位のエントリに記憶されている遊技者顔情報と同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報のうち、推定年齢信頼度が最も高い遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像と返却可否判定用画像と比較することで、両画像に写っているのが同一の遊技者であるか否かを判定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者顔情報テーブルの最下位のエントリに記憶されている遊技者顔情報と同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報のうち、特徴信頼度が最も高い遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像と返却可否判定用画像と比較することで、両画像に写っているのが同一の遊技者であるか否かを判定してもよい。
また、本実施例では、遊技者顔情報テーブルの最下位のエントリに記憶されている遊技者顔情報と同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報のうち、推定年齢信頼度が最も高い遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像と返却可否判定用画像と比較することで、両画像に写っているのが同一の遊技者であるか否かを判定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、返却可否判定用画像から遊技者顔情報を出力し、該出力した遊技者顔情報と、遊技者顔情報テーブルの最下位のエントリに記憶されている遊技者顔情報と同一の遊技者IDが関連付けて記憶されている遊技者顔情報のうち、推定年齢信頼度が最も高い遊技者顔情報とを比較することで、両画像に写っているのが同一の遊技者であるか否かを判定してもよい。
また、本実施例では、返却可否判定用画像から遊技者の顔として1の顔のみが検出されなかった場合は(Sc138;N)、撮影回数が所定回数(撮影回数カウンタの値が所定回数(例えば、3回))に達するまで繰り返し返却可否判定用画像を撮影する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、返却可否判定用画像から遊技者の顔として1の顔のみが検出されなかった場合は(Sc138;N)、繰り返し返却可否判定用画像の撮影を行うことなく制御ユニット328に対してカード返却禁止コマンドを送信してもよい。
尚、本実施例では、制御ユニット328に対してカード返却禁止コマンドが送信された場合は、遊技者のいずれの操作においてもカードリーダライタ327にて受付けている会員カードやビジターカードが返却されない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、制御ユニット328に対してカード返却禁止コマンドが送信された場合は、遊技場の係員が所持する図示しないリモコンから出力される返却禁止解除信号を光入出力ユニット301にて受信することでカードリーダライタ327にて受付けている会員カードやビジターカードが返却されるようにしてもよい。更に、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードやビジターカードの返却が禁止された場合は、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードやビジターカードの返却操作を行った遊技者の画像をホールコンピュータ540等に送信して記憶することで、該返却操作を行った遊技者を要注意人物として特定してもよい。
以上、本実施例における各台計数ユニット300においては、カメラモジュール405によって撮影した画像から切り出した顔周辺画像における輝度を特定し、該特定した輝度にもとづいて次回カメラモジュール405にて撮影する画像から切り出す顔周辺画像の輝度を適正化するために、CMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整することで、パチンコ遊技機1が設置されている遊技場の環境による影響を軽減して撮影を行うことができる。更に、CMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整した後に撮影された画像、つまり、パチンコ遊技機1が設置された遊技場の環境による影響を軽減した画像によってカードリーダライタ327にて受付けている会員カードやビジターカードを返却するか否かが判定されるので、該会員カードやビジターカードを返却するか否かの判定精度を高めることができる。
また、CPU601が遊技者判定処理を実行することで、カメラモジュール405によって異なる時間に撮影された画像に写っている遊技者が同一人物であるか否かを判定することで、パチンコ遊技機1が設置された遊技場の環境による影響を軽減して、同一人物であるか否かの判定精度を高めることができる。
尚、本実施例では、カメラモジュール405によって異なる時間に撮影された画像に写っている遊技者が同一人物であるか否かを、これら撮影された画像にもとづいて出力された遊技者顔情報を比較することで判定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラモジュール405によって異なる時間に撮影された画像に写っている遊技者が同一人物であるか否かの判定は、撮影された画像自体を比較して行ってもよい。
また、カメラモジュール405によって異なる時間に撮影された画像に写っている遊技者が同一人物であるか否かを、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードのカードIDを考慮して判定することで、該遊技者が同一人物であるか否かの判定精度を更に高めることができる。
尚、本実施例では、図18に示すように、カメラモジュール405によって異なる時間に撮影された画像に写っている遊技者が同一人物であるか否かを、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードのカードIDを考慮して判定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラモジュール405によって異なる時間に撮影された画像に写っている遊技者が同一人物であるか否かの判定は、カードリーダライタ327にて受付けている会員カードまたはビジターカードのカードIDに拘わらず判定してもよい。
また、CPU601が顔周辺画像輝度判定処理のSc51において顔周辺画像の輝度を特定した後、該特定した輝度が予め定められた利用可能条件である192以下且つ64以上でない場合は、該顔周辺画像を切り出した画像を遊技者顔情報出力対象外として削除することにより、遊技者顔情報の出力精度が低下してしまうことを防ぐことができる。
尚、本実施例では、顔周辺画像の輝度が予め定められた利用可能条件である192以下且つ64以上でない場合、撮影した画像を遊技者顔情報出力対象外として削除する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1が設置される遊技島のレイアウトや隣接するパチンコ遊技機、対向するパチンコ遊技機等によって各台計数ユニット300が対応設置されたパチンコ遊技機1の周囲の明るさは大きく変化するので、前記利用可能条件の範囲をパチンコ遊技機1が設置される遊技場の店員等が適宜設定可能とすることで、遊技場の環境による影響をより軽減した状態でカメラモジュール405による画像の撮影を行えるようにしてもよい。
また、カメラモジュール405にて撮影した画像から推定年齢や推定年齢信頼度を含む遊技者顔情報を出力し、該出力した推定年齢信頼度が利用可能条件である200以上を満たさない場合は、遊技者顔情報と該遊技者顔情報を出力した画像(撮影した画像)のデータを推定年齢信頼度補正対象外として削除することで、推定年齢信頼度の低い遊技者顔情報の利用を制限することができる。
尚、本実施例では、推定年齢信頼度が利用可能条件である200以上を満たさない遊技者顔情報については、推定年齢信頼度補正対象外として削除する形態を例示しているが、これに加えて、或いは替えて、特徴量信頼度が利用可能条件である所定値を満たさない遊技者情報についても信頼度の低い遊技者顔情報として削除してもよい。
また、カメラモジュール405にて撮影した画像から顔周辺画像を切り出し、該顔周辺画像の左右幅が予め定められた下限値である110ピクセル未満である場合は、遊技者顔情報出力対象外として該顔周辺画像を切り出した画像(撮影した画像)を削除することで、例えば、遊技者の後ろを偶然通過した通行人等の顔が検出されることによる影響を低減することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ遊技機1に対応して設けられる各台計数ユニット300に本発明を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例1として図22に示すように、遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンに対応して設けられるメダル貸出機1100に本発明を適用してもよい。
尚、本変形例1においても、図示しないが、実施例と同様の遊技用システムとされており、本変形例1の遊技用システムは、遊技場(パチンコ店)内に複数配置される各遊技島(図示略)に並設されスロットマシン1001と、スロットマシン1001の所定側(本変形例1では右側)の側方位置に該スロットマシン1001に対して1対1に対応設置され、ビジターカードや会員カードを受付けて、スロットマシン1001における遊技に使用される遊技媒体であるメダルを貸し出すための処理や、対応するスロットマシン1001における遊技にて獲得されたメダルを計数するとともに、該計数済みのメダルの範囲内のメダルの払出し(返却)を行うメダル貸出機1100と、メダル貸出機1100にて使用されるビジターカードや会員カード並びにメダル貸出機1100の管理等を行うカード管理コンピュータと、メダル貸出機1100において計数された計数済メダル数の管理や、会員カードを所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯蓄メダル数やビジターカードに記録された持ちメダル数の管理を行う図示しないメダル管理コンピュータと、遊技場内に設置された各スロットマシン1001の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータと、から主に構成されており、メダル貸出機1100と各コンピュータとはローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して互いにデータの送受を実行できるようになっている。
図22に示すように、スロットマシン1001は、遊技場内に複数配置される各遊技島(図示略)に複数並設されており、前面が開口する筐体1001aと、この筐体1001aの左側辺に回動自在に枢支された前面扉1001bと、から構成されている。筐体1001aの内部上方位置には、外周に複数種類の図柄が配列されたリール1002L,1002C,1002Rが水平方向に並設されており、これらリール1002L,1002C,1002Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が透視窓3から見えるように配置されている。
スロットマシン1001においてゲーム(遊技)を行う場合には、まず、円盤状の遊技媒体の一例であるメダルをメダル投入部1004から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ1006を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインL1〜L5が有効となり、スタートスイッチ1007の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本変形例1では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインL1〜L5が有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール1002L,1002C,1002Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。ここでは、リール1002L,1002C,1002Rの下段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLのみが入賞ラインとして定められている。尚、本変形例1では入賞ラインを1本としているが、複数の入賞ラインを定めても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ1007を操作すると、各リール1002L,1002C,1002Rが回転し、各リール1002L,1002C,1002Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ1008L,1008C,1008Rを操作すると、対応するリール1002L,1002C,1002Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール1002L,1002C,1002Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインL1〜L5のいずれかに予め定められた図柄の組合せ(役とも呼ぶ)が各リール1002L,1002C,1002Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(例えば、50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口1009から前面扉1001bの下部に前方に突出するように設けられた下皿1005に払い出されるようになっている。また、入賞ラインL1〜L5のいずれかに、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール1002L,1002C,1002Rの表示結果として停止した場合には、図柄の組合せに応じた遊技状態(例えば、レギュラーボーナスやビッグボーナスボーナス等)に移行するようになっている。
スロットマシン1001に対して1対1に対応設置されるメダル貸出機1100の前面には、実施例に示した光入出力ユニット301と同一構成の光出力ユニット111が設けられている。
また、メダル貸出機1100の前面における光出力ユニット1111の下方には、該メダル貸出機1100の前方に向けて突出する突出部1114が設けられている。該突出部1114において、遊技者と対向する面には、各種情報を表示可能な表示部1115と、表示部1115に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための図示しない透明タッチパネルが設けられている。また、これら表示部1115及び透明タッチパネルの下方位置には、遊技者が貯蓄メダルを用いて遊技を行うために操作する再プレイスイッチ1121が設けられている。尚、突出部1114は、図示しない支持軸を介してメダル貸出機1100に固定されることで、所定角度範囲において回動自在に取付けられており、表示部1115を有する面の角度を遊技者が調整できるようになっている。
メダル貸出機1100の前面における突出部1114の下方には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口1110と、ビジターカードや会員カードを挿入・排出するためのカード挿入口1112と、が設けられている。紙幣挿入口1110は、メダル貸出機1100内に設けられた紙幣識別ユニットに連通しており、該紙幣識別ユニットにおいて紙幣挿入口1110から挿入された紙幣の真贋や紙幣種別の識別を実行することでこれら紙幣の受付が可能となっている。また、カード挿入口1112は、メダル貸出機1100内に設けられたカードリーダライタに連通しており、該カードリーダライタは、カード挿入口1112から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、発行に使用するビジターカード(回収したカードを含む)を貯留するカードストック部(図示略)を有しており、該カードストック部(図示略)に貯留されたカードを発行可能とされている。
更に、メダル貸出機1100の前面における紙幣挿入口1110の下方には、透光性を有する撮影窓1130が形成されている。メダル貸出機1100内における撮影窓1130の後方には、該撮影窓1130を介して該メダル貸出機1100に対応して設置されたスロットマシン1001の前方の領域を撮影するカメラモジュールが設けられている。
メダル貸出機1100の前面における撮影窓1130の下方には、遊技者が開閉可能な蓋部材1160が設けられている。遊技者は、該蓋部材1160を開放することで、スロットマシン1001の下皿1005に払い出されたメダルをメダル貸出機1100内に投入可能となっている。尚、本変形例1におけるメダル貸出機1100内には、投入されたメダル数を計数可能な計数装置が設けられており、該計数装置にて計数されたメダル枚数が受付け中の会員カードやビジターカードから特定される持ちメダル数に加算更新されるようになっている。
そして、メダル貸出機1100の前面における蓋部材1160の下方には、払い出されたメダルをスロットマシン1001の下皿1005に誘導するノズル1150が設けられている。
このように構成されたメダル貸出機1100では、前記実施例と同じく、顔周辺画像切り出し処理、顔周辺画像輝度判定処理、顔周辺画像左右幅判定処理、遊技者判定処理、規定値外遊者顔情報判定処理、推定年齢補正処理、返却可否判定処理を実行することで、カメラモジュールによって次回撮影される画像の輝度をしたり、遊技者に対してカードリーダライタにて受付けている会員カードやビジターカードを返却するか否かを判定すればよい。
また、前記実施例では、ホールコンピュータ連携処理においてCPU328aは、遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている各推定年齢から算出された遊技者の年齢と各推定性別から特定された遊技者の性別とを特定可能な遊技者顔情報通知コマンドと、パチンコ遊技機1の遊技機番号を特定可能な遊技機番号通知コマンドとをホールコンピュータ540に送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例2として、ホールコンピュータ連携処理においてCPU328aは、遊技者顔情報一時記憶テーブルに記憶されている遊技者顔情報毎に、推定年齢及び推定性別を特定可能な遊技者顔情報通知コマンドと、パチンコ遊技機1の遊技機番号を特定可能な遊技機番号通知コマンドとをホールコンピュータ540に送信してもよい。このようにすることで、ホールコンピュータ540には、遊技場に設置されているパチンコ遊技機毎の遊技者の年齢や性別等の情報が蓄積されていくので、これら遊技者の年齢や性別等の情報についてパチンコ遊技機毎に分析を容易に行うことができる。
また、前記実施例では、顔周辺画像輝度判定処理において顔周辺画像から特定した輝度が192より大、または64未満である場合や、顔周辺画像左右幅判定処理において顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満である場合は、遊技者顔情報出力対象外として撮影した画像を削除する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、顔周辺画像輝度判定処理において顔周辺画像から特定した輝度が192より大、または64未満である場合や、顔周辺画像左右幅判定処理において顔周辺画像の左右幅が110ピクセル未満である場合は、撮影した画像にもとづいて遊技者顔情報を出力せず、該撮影した画像のみを遊技者顔情報テーブルの空きエントリに記憶してもよい。
また、前記実施例では、遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報に推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報が有る場合は、該推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報を推定年齢補正対象外として、該推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報と該定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像(撮影された画像)のデータを遊技者顔情報テーブルから削除する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者顔情報テーブルに記憶されている遊技者顔情報に推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報が有る場合は、該推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報に関連付けて推定年齢補正対象外であることを示すフラグをセットすることで、該推定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報と該定年齢信頼度が200未満である遊技者顔情報に関連付けて記憶されている画像(撮影された画像)のデータを遊技者顔情報テーブルから削除しないようにしてもよい。
また、前記実施例では、本発明における遊技用装置としての各台計数ユニット300を、パチンコ遊技機1の左側方位置に該パチンコ遊技機1に対して1対1に対応設置する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技用装置としての各台計数ユニット300は、複数台のパチンコ遊技機1に対して対応設置してもよい。
また、前記実施例では、本発明が適用される遊技用装置として各台計数ユニット300やメダル貸出機1100(変形例1)を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明が適用される遊技用装置は、パチンコ遊技機1やスロットマシン1001の上方においてこれらパチンコ遊技機1やスロットマシン1001における遊技に関する情報(例えば、大当り回数やボーナス当選回数、変動表示回数やゲーム回数等)を表示する表示器や、ビジターカードを受付けて該ビジターカードに入金されているプリペイド残額を精算する精算装置、遊技者が獲得した遊技球数やメダル数を計数するジェットカウンタ等、各台計数ユニット300やメダル貸出機1100以外の装置であってもよい。また、本発明が適用される遊技用装置を、各台計数ユニット300やメダル貸出機1100(変形例1)とは別の装置としたカメラユニットとしてもよく、このカメラユニットを隣り合う2台のパチンコ遊技機1(又はスロットマシン1001)の間に設けてもよい。この場合、1つのカメラユニットにおいて、2台のパチンコ遊技機1(又はスロットマシン1001)のそれぞれの遊技者を撮影可能となるように構成してもよい。
また、前記実施例では、人物情報判定プログラムが出力する遊技者顔情報として、推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別、特徴量、特徴量信頼度を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、人物情報判定プログラムが出力する遊技者顔情報としては、これら推定年齢、推定年齢信頼度、推定性別、特徴量、特徴量信頼度の他、遊技者の顔の特定部位における最大・最小幅やこれら遊技者顔情報の出力時刻等を出力してもよい。
また、前記実施例では、CMOSセンサ606から出力される信号のゲインが調整された状態で撮影された画像を利用し、遊技場に設置されている複数のパチンコ遊技機のうち、どのパチンコ遊技機が人気であるか、パチンコ遊技機毎の遊技者の年齢層や性別等を把握したり、会員カードやビジターカードを返却するか否かの判定をする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CMOSセンサ606から出力される信号のゲインが調整された状態で撮影された画像は、過去に不正を行った遊技者の判定や、長時間パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者に対するのめり込み防止等に利用したり、異なる遊技者が撮影された場合は、表示部312における表示を「いらっしゃいませ」等の表示に変化させてもよい。更に、前記実施例では、カメラモジュール405で撮影した画像に遊技者が写っていない場合(遊技者の顔が検出されなかった場合)は、該撮影した画像を削除する形態を例示しているが、連続してカメラモジュール405で撮影した複数枚の画像に亘って遊技者が写っていない場合は、各台計数ユニット300を消費電力の少ない省電力モードに移行してもよい。
また、前記実施例では、0.8秒が経過する毎にカメラモジュール405により各台計数ユニット300が対応設置された遊技機(パチンコ遊技機1は変形例1のスロットマシン1001)の前方の領域を撮影する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各台計数ユニット300が対応設置された遊技機の種別(パチンコ遊技機であるかスロットマシンであるか)や、遊技機の機種等に応じてカメラモジュール405により各台計数ユニット300が対応設置された遊技機の前方の領域を撮影する間隔を変更可能としてもよい。
また、前記実施例では、カメラモジュール405にて撮影した画像から切り出した顔周辺画像の輝度に応じてCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整して次回撮影される画像から切り出す顔周辺画像の輝度を適正化する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラモジュール405にて撮影した画像から切り出した顔周辺画像の輝度に応じてシャッターの開放期間(露出)を調整することで次回撮影される画像から切り出す顔周辺画像の輝度を適正化してもよい。更に、これらCMOSセンサ606から出力される信号のゲインの調整とシャッターの開放期間(露出)の調整は、カメラモジュール405にて撮影した画像から切り出した顔周辺画像の輝度に応じていずれか一方のみを実行してもよいし、両方を実行してもよい。
また、前記実施例では、カメラモジュール405にて撮影した画像から切り出した顔周辺画像の輝度に応じてCMOSセンサ606から出力される信号のゲインを調整して次回撮影される画像から切り出す顔周辺画像の輝度を適正化する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラモジュール405にて撮影した画像から切り出した顔周辺画像の輝度に応じて次回撮影される画像のコントラストを調整したり、該次回撮影される画像を、トーンカーブを用いて色調補正することにより該次回撮影される画像から切り出す顔周辺画像の輝度を適正化してもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1やスロットマシン1001を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。