JP2017195455A - 移動体通信システム、移動通信端末、制御システム及び通信制御方法 - Google Patents

移動体通信システム、移動通信端末、制御システム及び通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 古い加入者情報に対する発信によって移動通信端末との接続を可能にする。【解決手段】 移動体通信システム1は、移動通信端末10が通信事業者ネットワークN1,N2において移動体通信を行うために必要な情報であるプロファイルを記憶するeSIM11を備える移動通信端末10と、通信事業者ネットワークN1,N2に含まれる記憶装置30及び通信制御機器40とを含む。移動通信端末10は、eSIM11におけるプロファイルの切替を検出する検出部13と、プロファイルの切替に係る切替情報を記憶装置30に送信する切替情報送信部14とを備える。記憶装置30は、切替情報を受信して記憶する切替情報記憶部31を備える。通信制御機器40は、切替前のプロファイルに対する発信を受け付けて、切替情報を参照して、切替後のプロファイルに対して発信が行われるように制御を行う制御部41を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体通信システム、移動通信端末、制御システム及び通信制御方法に関する。
従来から、移動体通信に係る技術として、eUICC(Embedded Universal Integrated Circuit Card)が知られている(例えば、特許文献1参照)。eUICCは、移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な加入者情報であるプロファイルを記憶した加入者認証モジュールであり、通常、移動通信端末に組み込まれている。新たなプロファイルが、移動通信端末にダウンロードされてeUICCに記憶されて活性化される(活性状態とされる)ことで、移動体通信を行うことができる移動体通信網(通信事業者、キャリア)を変更することができる。ハードウェアであるeUICCにおいて、プロファイルが書き換えられるソフトウェア部分はeSIM(Embedded Subscriber Identity Module)と呼ばれる。
特開2014−192535号公報
新たなプロファイルが活性化され、それに伴って古いプロファイルが非活性化される(非活性状態とされる)、即ち、プロファイルの切替が行われると、電話番号等の移動通信端末へ接続するための情報も当該新たなプロファイルに応じたものとなる。プロファイルの切替は、移動体通信網と独立に行われ得るため、古いプロファイルに係る移動体通信網では、古いプロファイルが記憶されていた移動通信端末においてプロファイルの切替がなされたことを把握することができない。そのため、古いプロファイルに示される電話番号へ発信を行ったとしても、移動通信端末への着信を行うことができなくなってしまう。即ち、プロファイルの切替によって、古いプロファイルに示される電話番号が利用できなくなる。これにより、ユーザの利便性が損なわれてしまうこととなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、移動通信端末において加入者情報が切替られたとしても、古い加入者情報に対する発信によって移動通信端末との接続を可能にすることができる移動体通信システム、移動通信端末、制御システム及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る移動体通信システムは、移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムであって、移動通信端末は、加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出手段と、検出手段によって検出された加入者情報の切替に係る切替情報を制御システムに送信する切替情報送信手段と、を備え、制御システムは、移動通信端末から、切替情報を受信して記憶する切替情報記憶手段と、切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、切替情報記憶手段によって記憶された切替情報を参照して、切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御手段と、を備える。
本発明に係る移動体通信システムでは、移動通信端末において加入者情報が切替られた際に移動通信端末によって当該切替が検出され、切替に係る切替情報が制御システムによって記憶される。切替前の(古い)加入者情報に対する発信が行われると、記憶された切替情報が参照されて、切替後の(新しい)加入者情報に対して発信が行われるように制御が行われる。これにより、本発明に係る移動体通信システムによれば、移動通信端末において加入者情報が切替られたとしても、古い加入者情報に対する発信によって移動通信端末との接続を可能にすることができる。
検出手段は、加入者認証モジュールへ入力される情報のヘッダを監視して、監視結果に応じて当該加入者認証モジュールから加入者情報を読み出して、加入者情報の切替を検出することとしてもよい。この構成によれば、移動通信端末が、加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を行うための情報(信号)のペイロード(情報の本体、通信内容)を参照できない状況においても、適切かつ確実に移動通信端末において加入者情報の切替の検出を行うことができる。
上記の移動体通信システムに含まれる移動通信端末及び制御システムは、それら自体が新規な構成を有しており発明に相当する。即ち、本発明に係る移動通信端末は、移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける移動通信端末であって、加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出手段と、検出手段によって検出された加入者情報の切替に係る切替情報を制御システムに送信する切替情報送信手段と、を備える。
また、本発明に係る制御システムは、移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける制御システムであって、移動通信端末から、加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替に係る切替情報を受信して記憶する切替情報記憶手段と、切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、切替情報記憶手段によって記憶された切替情報を参照して、切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御手段と、を備える。
ところで、本発明は、上記のように移動体通信システム、移動通信端末及び制御システムの発明として記述できる他に、以下のようにそれらの動作方法である通信制御方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
即ち、本発明に係る通信制御方法は、移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムの動作方法である通信制御方法であって、移動通信端末が、加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出ステップと、検出ステップにおいて検出された加入者情報の切替に係る切替情報を制御システムに送信する切替情報送信ステップと、制御システムが、移動通信端末から、切替情報を受信して記憶する切替情報記憶ステップと、切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、切替情報記憶ステップにおいて記憶された切替情報を参照して、切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御ステップと、を含む。
また、本発明に係る通信制御方法は、移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける移動通信端末の動作方法である通信制御方法であって、加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出ステップと、検出ステップにおいて検出された加入者情報の切替に係る切替情報を制御システムに送信する切替情報送信ステップと、を含む。
また、本発明に係る通信制御方法は、移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける制御システムの動作方法である通信制御方法であって、移動通信端末から、加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替に係る切替情報を受信して記憶する切替情報記憶ステップと、切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、切替情報記憶ステップにおいて記憶された切替情報を参照して、切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御ステップと、を含む。
本発明によれば、移動通信端末において加入者情報が切替られたとしても、古い加入者情報に対する発信によって移動通信端末との接続を可能にすることができる。
本発明の実施形態に係る移動体通信システムの構成を示す図である。 eSIMに入力される情報の形式を示す図である。 移動通信端末におけるプロファイルの切替の検出の際の比較のパターンを示す図である。 記憶装置において情報を記憶するために用いられるテーブルを示す図である。 本発明の実施形態に係る移動体通信システムに含まれる移動通信端末のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る移動体通信システムに含まれる記憶装置及び通信制御機器のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る移動体通信システムで実行される処理(通信制御方法)を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る移動通信端末でプロファイルの切替の検出の際に実行される処理(通信制御方法の一部)を示すフローチャートである。
以下、図面と共に本発明に係る移動体通信システム、移動通信端末、制御システム及び通信制御方法の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本実施形態に係る移動体通信システム1を示す。移動体通信システム1は、本実施形態に係る移動通信端末10と、制御システム20とを含んで構成されている。移動通信端末10は、移動体通信網である通信事業者ネットワークN1,N2において(通信事業者ネットワークN1,N2に接続して)移動体通信を行う装置である。移動通信端末10には、加入者認証モジュールであるeSIM11(上述したように、ハードウェアとしてはeUICC)が備えられている。eSIM11は、移動通信端末10が通信事業者ネットワークN1,N2において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報であるプロファイル(UICCソフトウェア)を記憶している。プロファイルには、例えば、通信事業者から提供された契約情報であるMSISDN(Mobile Subscriber ISDN Number、電話番号)及びIMSI(InternationalMobile Subscriber Identity)等が含まれる。
通信事業者毎に複数の通信事業者ネットワークN1,N2が存在している。プロファイルは、通信事業者ネットワークN1,N2(通信事業者)に応じたものとなっている。移動通信端末10は、eSIM11に記憶されたプロファイルに対応する通信事業者ネットワークN1,N2において移動体通信を行うことができる。例えば、eSIM11に通信事業者ネットワークN1のプロファイルが記憶されていれば、移動通信端末10は、通信事業者ネットワークN1において移動体通信を行うことができる。
eSIM11に記憶されるプロファイルは書き換え可能とされており、プロファイルを書き換えることにより、移動通信端末10が移動体通信を行うことができる通信事業者ネットワークN1,N2(通信事業者)を変更することができる。例えば、eSIM11に記憶されているプロファイルが、通信事業者ネットワークN2のプロファイルに書き換えられると、移動通信端末10は、通信事業者ネットワークN2において移動体通信を行うことができるようになり、通信事業者ネットワークN1においては移動体通信を行うことができなくなる。プロファイルの切替は、例えば、移動通信端末10の操作、又は通信事業者ネットワークN1,N2側の制御により行われる。
なお、eSIM11に記憶されているプロファイルのうち、活性化されたプロファイルを移動体通信に用いられるプロファイルとしてもよい。例えば、eSIM11には、複数のプロファイルが記憶されており、そのうちの1つが活性化されて移動体通信に用いられ、それ以外が非活性化されていてもよい。活性化されたプロファイルを変更することで、プロファイルの切替を行う際にプロファイルのダウンロードを行わなくてもよくなる。
eSIM11は、SIM(SIMカード)とは異なり、通常、移動通信端末10に固定的に組み込まれている。そのため、移動通信端末10は、SIMの交換ができない、あるいは交換が難しい装置として、あるいはそのような装置に組み入れられて用いられることが多い。例えば、移動通信端末10は、M2M(マシンツーマシン)の通信を行う装置として、あるいはそのような装置に組み入れられて用いられる。但し、本発明では、加入者認証モジュールは、SIMと同様に移動通信端末10に着脱可能に装着されるものであってもよい。
移動通信端末10は、SM(Subscription Manager)サーバ(図示せず)からプロファイルをダウンロードして、eSIM11にプロファイルをインストールする(記憶させる)。SMサーバは、移動通信端末10に対してプロファイルを提供するサーバである。SMサーバは、例えば、通信事業者によって設けられる。1つのSMサーバが複数の通信事業者ネットワークN1,N2に対応するプロファイルを移動通信端末10に提供することとしてもよい。移動通信端末10とSMサーバとは、通信事業者ネットワークN1,N2又は無線LAN(ローカルエリアネットワーク)等を介して互いに情報を送受信することができる。また、移動通信端末10とSMサーバとは、近距離無線通信によって互いに情報を送受信することとしてもよい。また、プロファイルの活性化及び非活性化の制御も、SMサーバからの信号に基づいて行われる。
上述したようにプロファイルが切替られると、移動通信端末10は、切替前のプロファイルでの移動体通信を行えなくなる。従って、通常、切替前のプロファイルに示されるMSISDNに対して発信を行っても、移動通信端末10に対する着信は行われない。例えば、移動通信端末10において通信事業者ネットワークN2のプロファイルに切替られた後に、別の移動通信端末10aが、切替前の通信事業者ネットワークN1のプロファイルに示される(含まれる)MSISDNである番号Aに対して発信を行っても、移動通信端末10に対する着信は行われない。
上述したように従来の移動体通信システムでは、プロファイルの切替は、通信事業者ネットワークN1,N2と独立に行われ得るため、通信事業者ネットワークN1,N2では切替がなされたことを把握することができない。
制御システム20は、移動通信端末10においてプロファイルが切替られた場合に、切替前のプロファイルに対する発信によって移動通信端末10との接続を可能にするためのシステムである。図1に示すように、制御システム20は、記憶装置30と、通信制御機器40とを含んで構成されている。記憶装置30と、通信制御機器40とは、通信事業者ネットワークN1,N2に含まれる。本実施形態では、記憶装置30と、通信制御機器40とは、通信事業者ネットワークN1に含まれる。なお、複数の通信事業者ネットワークN1,N2にまたがって、記憶装置30と通信制御機器40とが配置されていてもよい。
記憶装置30は、切替前のプロファイルに対する発信によって移動通信端末10との接続を可能にするための情報を記憶する装置である。記憶装置30は、例えば、HLR(Home Location Register)である。あるいは、記憶装置30は、既存の装置とは別の装置であってもよい。通信制御機器40は、切替前のプロファイルに対する発信によって移動通信端末10との接続を可能にするための制御を行う装置である。通信制御機器40は、例えば、IMS(IP Multimedia Subsystem)では、CSCF(Call StateControl Function)である。また、通信制御機器40は、複数の装置によって構成されていてもよい。移動通信端末10と、記憶装置30と、通信制御機器40とは、通信事業者ネットワークN1,N2等を介して互いに情報の送受信を行うことができる。記憶装置30及び通信制御機器40については、それぞれ具体的には後述する。
引き続いて、本実施形態に係る移動体通信システム1を構成する移動通信端末10と、記憶装置30と、通信制御機器40との機能について説明する。図1に示すように、移動通信端末10は、eSIM11と、移動体通信部12と、検出部13と、切替情報送信部14とを備えて構成されている。なお、eSIM11以外の機能部12〜14は、移動通信端末10自体の機能である(eSIM11内部の機能ではない)。また、移動通信端末10は、上記以外にも、従来の移動通信端末が備える機能を備えていてもよい。
eSIM11は、上述したようにプロファイルを記憶する加入者認証モジュールである。eSIM11は、従来のeSIM11と同様の構成でよい。具体的には、eSIM11は、eUICCに記憶されたeUICC OS(オペレーティングシステム)が動作することで機能する。また、eSIM11には、プロファイルが記憶される領域が設けられている。また、eSIM11に記憶されて活性化されるプロファイルは、上述したようにSMサーバから送信される情報(コマンド、信号)によって切替られる。
移動体通信部12は、移動体通信を行う手段である。移動体通信部12は、eSIM11に記憶されて活性化されたプロファイルを用いて移動体通信を行う。移動体通信部12の機能は、従来の移動通信端末の移動体通信機能と同様でよい。
検出部13は、eSIM11におけるプロファイルの切替を検出(検知)する検出手段である。検出部13は、eSIM11へ入力される情報のヘッダを監視して、監視結果に応じてeSIM11からプロファイルを読み出して、プロファイルの切替を検出する。
eSIM11におけるプロファイルの切替は、SMサーバから送信されて移動通信端末10を経由してeSIM11に入力される情報によって行われる。標準仕様では、当該情報のペイロード(eSIM11とSMサーバとの間の通信内容)は秘匿されている。従って、移動通信端末10(の検出部13)は、当該情報のペイロードを参照してプロファイルの切替を検出することができない。しかしながら、移動通信端末10(の検出部13)は、当該情報がeSIM11に入力されたこと(SMサーバからeSIM11へのアクセス)、及び当該情報のヘッダについては、参照することができる。検出部13は、それを利用して、プロファイルの切替を検出する。
検出部13は、後述するようにeSIM11から読み出した活性化されているプロファイルを読み出した際に、読み出したプロファイルを、移動通信端末10内部の領域に保持(記憶)しておく。検出部13は、eSIM11へ入力される情報のヘッダを監視する。ヘッダには、当該情報がプロファイルの切替に関するものであるか否かを示す情報が含まれている。検出部13は、当該監視によって、ヘッダが、当該情報がプロファイルの切替を行うものであることを示すものであると判断した場合、eSIM11から活性化されたプロファイルを読み出す。
当該情報のヘッダは、標準仕様で図2に示す形式(コマンドAPDU(Application Protocol Data Unit)構成)となるように規定されている。なお、図2のテーブルは、ISO 7816−4のTable9に示されるものである。例えば、検出部13は、eSIM11へ入力される情報のヘッダのうち、図2に示す形式のCLAバイトのbit4を監視して、bit4=1であった場合、当該情報がプロファイルの切替を行う可能性がある(プロファイルの切替に関する)ものであると判定する。検出部13は、そのように判定した場合、eSIM11から活性化されたプロファイルを読み出す。上記の判定に代えて、又は上記の判定に加えて、検出部13は、ヘッダが、当該情報が通信事業者ネットワークN1,N2からの制御SMS(ショートメッセージサービス)であることを示すものであった場合(CLA=80,INS=C2)、当該情報がプロファイルの切替を行う可能性があるものであるものと判定する。なお、検出部13は、eSIM11における当該情報に基づく処理が終了してから、活性化されたプロファイルをeSIM11から読み出す。
検出部13は、保持しているプロファイルと、読み出したプロファイルとを比較し、当該比較によってプロファイルの切替を検出する。具体的には、図3に示す比較のパターンに従って検出を行う。検出部13は、保持しているプロファイルと、読み出したプロファイルとが相違しており、かつそれらのプロファイルが両方ある場合、即ち、保持したプロファイルが“加入者情報A”であり、読み出したプロファイルが“加入者情報B”である場合、プロファイルの切替(書き換え)があったと判断する(プロファイルの切替を検出する)。
また、検出部13は、上記以外の判断を行うこととしてもよい。例えば、検出部13は、保持しているプロファイルがなく、かつ読み出したプロファイルがない場合(読み出しに失敗した場合)、プロファイルに変更がないと判断する。また、検出部13は、保持しているプロファイルがなく(活性化されたプロファイルがなく)、かつ読み出したプロファイルがある場合、新規にプロファイルがeSIM11に書き込まれた(新規にプロファイルが活性化された)と判断する。また、検出部13は、保持しているプロファイルと、読み出したプロファイルとが同一である場合、プロファイルに変更がないと判断する。また、検出部13は、保持しているプロファイルがあり、かつ読み出したプロファイルがない場合(読み出しに失敗した場合)、プロファイルがeSIM11から削除されたと判断する。検出部13は、読み出したプロファイルをそれまでに保持していたプロファイルに代えて保持する。
検出部13は、プロファイルの切替を検出すると、切替後のプロファイルを切替情報送信部14に通知する。なお、検出部13は、プロファイルの切替が行われた場合だけでなく、新規にプロファイルが書き込まれたと判断した場合、及びプロファイルが削除されたと判断した場合にも、切替後のプロファイルを切替情報送信部14に通知してもよい。
なお、検出部13によって、プロファイルの切替等が検出された場合に、当該切替等が発生したことを移動通信端末10のユーザに通知することとしてもよい。例えば、この通知は、移動通信端末10のユーザインタフェース上にその旨を表示することで行われる。特にIMSIの先頭5桁はPLMN(Public Land Mobile Network Number)(MCC(MobileCountry Code)/MNC(Mobile Network Code))を示しており、これにより在圏する通信事業者ネットワークN1,N2(通信事業者)が変更されたことを判別することができる。ユーザへの通知に上記の判別についての情報を含めることとしてもよい。また、プロファイルの切替が行われた時刻(時間)を移動通信端末10に記憶させておくことで、時系列にどれだけの時間どの通信事業者ネットワークN1,N2に在圏していたかが分かる。
切替情報送信部14は、検出部13によって検出されたプロファイルの切替に係る切替情報を記憶装置30に送信する切替情報送信手段である。切替情報送信部14は、検出部13から通知された切替後のプロファイルを切替情報として、記憶装置30に送信する。この際、eSIM11を個体識別する情報であるEID(eSIM ID)をあわせて送信する。なお、EIDは、移動通信端末10に予め記憶されている。切替情報送信部14は、例えば、当該送信をHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)によって行う。プロファイルが切替られて切替情報を送信する前に、切替前のプロファイル(切替前の電話番号)でも着信を受けられるようにするか否かをユーザに確認することとしてもよい。例えば、移動通信端末10において、「元番号Aで着信を受け続けられるサービスを利用しますか?(Y/N)」等のガイダンスを表示することとしてもよい。ユーザから切替前のプロファイルでも着信を受ける旨の入力があった場合に、切替情報送信部14は、切替情報を送信することとしてもよい。
切替情報送信部14は、検出部13から通知された切替後のプロファイル(新規に書き込まれた場合、削除された場合も含んでもよい)に係る切替情報を、その度に記憶装置30に送信することで記憶装置30は、eSIM11における切替後のプロファイルを把握することができる。
なお、非活性化されているプロファイルのうち、着信を可能とするプロファイルを予め、主契約に係るプロファイルとして決めておいてもよい。主契約に係るプロファイルは、例えば、ユーザが通信契約を結んでいる通信事業者に係るものである。この構成によれば、複数回、プロファイルの切替が行われた場合であっても、主契約に係るプロファイルに対する着信を可能にすることができる。例えば、主契約のプロファイルが番号Aに係るものであり、番号Aのプロファイルから、番号Bのプロファイルに切替られ、更に番号Cのプロファイルに切替られた場合にも、番号Cのプロファイルに対する発信によって番号Aのプロファイルに対する着信を可能にすることができる。
例えば、切替情報送信部14が、初めて記憶装置30に送信する切替情報に係るプロファイルを主契約に係るプロファイルとすることとしてもよい。eSIM11において、主契約のプロファイルについては非活性化される際に削除せず、主契約以外のプロファイルについては非活性化される際に削除することとしてもよい。
なお、検出部13によるプロファイルの検出の際の読み出し、及び切替情報送信部14によるプロファイルの送信は、必ずしもプロファイル全体を対象とするのではなく、プロファイルを特定し得る情報、例えば、プロファイルに含まれるIMSI、MSISDN又はICCID(IC Card IDentifier)等のみを対象とすることとしてもよい。以上が、移動通信端末10の機能である。
図1に示すように記憶装置30は、切替情報記憶部31を備えて構成されている。切替情報記憶部31は、移動通信端末10から切替情報を受信して記憶する切替情報記憶手段である。記憶装置30は、例えば、図4に示すテーブルで切替情報を記憶する。図4に示すようにこのテーブルは、EID、主契約IMSI、現在のIMSI、主契約MSISDN及び現在のMSISDNが対応付けられた情報を格納する。EIDは、制御対象のeSIM11のEIDである。移動通信端末10から送信される切替情報には、EIDが対応付けられており、EIDをキーにしてプロファイルの切替の都度変更されていくIMSIやMSISDNを一意に関連付けることが可能である。
主契約IMSI及び主契約MSISDNは、eSIM11において非活性化されているが着信を可能とさせるプロファイルに含まれる情報である。主契約IMSI及び主契約MSISDN(即ち、主契約のプロファイル)は、例えば、予め移動通信端末10から記憶装置30に送信されて記憶されている。現在のIMSI及び現在のMSISDNは、移動通信端末10から受信された切替情報であるプロファイルに含まれる情報であり、eSIM11において活性化されているプロファイルに含まれる情報である。記憶装置30が記憶している情報は、通信制御機器40によって参照される。以上が、記憶装置30の機能である。
図1に示すように通信制御機器40は、制御部41を備えて構成されている。なお、通信制御機器40は、上記以外にも、従来の通信制御機器が備える機能を備えていてもよい。制御部41は、切替前のプロファイルに対する発信を受け付けて、記憶装置30によって記憶された切替情報を参照して、切替後のプロファイルに対して発信が行われるように制御を行う制御手段である。
制御部41は、別の移動通信端末10aから、切替前の(非活性化されている)通信事業者ネットワークN1のプロファイルに示される(含まれる)MSISDNである番号Aに対する発信(番号Aへの電話)の信号を受信する。制御部41は、記憶装置30に対して、当該プロファイルの切替後のプロファイルを問い合わせる。即ち、制御部41は、記憶装置30に対して番号Aの所在確認を行う。記憶装置30では、切替情報記憶部31が当該問い合わせを受け付ける。なお、通信事業者ネットワークN1,N2(通信制御機器40と記憶装置30との間、及び通信制御機器40と通信制御機器40aとの間)では、従来の通信事業者ネットワークと同様に移動通信端末10を特定する情報としてIMSIが用いられてやり取りされることとしてもよい。即ち、上記の問い合わせは、IMSIによって行われてもよい。また、上記の問い合わせは、従来の通信制御機器における処理として番号Aに対する着信の処理が行えない場合(即ち、番号Aの移動通信端末10が通信事業者ネットワークN1に存在しない場合)のみに行われてもよい。
切替情報記憶部31は、図4に示すテーブルにおいて、問い合わせに係るIMSIが主契約IMSIとなっているレコードの現在のIMSIを、切替後のプロファイル(番号Aの切替先である番号B)に係る情報として、問い合わせ元の通信制御機器40に通知する。このように、IMSIが用いられて制御が行われる場合、切替前後のプロファイルに係る情報として、MSISDNは用いられない。但し、MSISDNを用いた制御が行われてもよい。
制御部41は、記憶装置30からの通知を受け付け、当該通知によって示されるIMSI(切替後のプロファイル)に対して発信が行われるように制御を行う。具体的には、当該IMSI(切替後のプロファイル)に対応する通信事業者ネットワークN2の通信制御機器40aに発信の信号(着信通知)を転送する。通信制御機器40aは、当該発信の信号を受信して、移動通信端末10に対する着信の処理を行う。これにより、切替前の番号Aに対する発信を行った移動通信端末10aと、切替後の番号Bである移動通信端末10との間で通信接続が確立される。
なお、発信の転送に係る機能(切替情報記憶部31及び制御部41の機能の一部)については、従来のMNP(Mobile Number Portability)の仕組みを流用することが可能である。以上が、通信制御機器40の機能である。
図5に本実施形態に係る移動通信端末10のハードウェア構成を示す。図5に示すように、移動通信端末10は、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(RandomAccess Memory)102及びROM(Read Only Memory)103、操作モジュール104、無線通信モジュール105、アンテナ106、ディスプレイ107、eSIMモジュール108(eSIM11のハードウェア(eUICC))等のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、上述した移動通信端末10の機能が発揮される。
図6に本実施形態に係る記憶装置30及び通信制御機器40のハードウェア構成を示す。図6に示すように記憶装置30及び通信制御機器40は、1つ以上のCPU301、主記憶装置であるRAM302及びROM303、通信を行うための通信モジュール304、並びにハードディスク等の補助記憶装置305等のハードウェアを備えるサーバ装置として構成される。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、上述した記憶装置30及び通信制御機器40の機能が発揮される。以上が、本実施形態に係る移動体通信システム1、及び移動体通信システム1に含まれる移動通信端末10及び制御システム20の構成である。
引き続いて、図7のシーケンス図及び図8のフローチャートを用いて、移動体通信システム1で実行される処理(移動体通信システム1、移動通信端末10及び制御システム20それぞれの動作方法)である通信制御方法を説明する。図7のシーケンス図を用いて、移動体通信システム1での処理全体を説明する。
本処理では、まず、移動通信端末10において、検出部13によって、eSIM11におけるプロファイルの切替、即ち、番号Aから番号Bへの切替が検出される(S01、検出ステップ)。当該切替の検出の処理について、図8のフローチャートを用いて、より詳細に説明する。
切替の検出の処理では、まず、SMサーバからeSIM11へのアクセス、即ち、SMサーバからeSIM11への情報の入力が検出される(S101)。続いて、当該アクセスがプロファイルの書き換えに関するものであるか否か、即ち、eSIM11に入力される情報がプロファイルの切替に関するものであるか否かが、当該情報のヘッダに基づいて判断される(S102)。当該アクセスがプロファイルの書き換えに関するものではない、即ち、eSIM11に入力される情報がプロファイルの切替に関するものではないと判断された場合(S102のNO)、切替の検出の処理は終了する。この場合、プロファイルの切替は検出されない。
当該アクセスがプロファイルの書き換えに関するものである、即ち、eSIM11に入力される情報がプロファイルの切替に関するものであると判断された場合(S102のYES)、eSIM11から新たに活性化されたプロファイルが読み出される(S103)。続いて、検出部13によって保持されたプロファイル(それまで活性化されていたプロファイル)と読み出されたプロファイルとが同一であるか否かが判断される(S104)。保持されたプロファイルと読み出されたプロファイルとが同一であると判断された場合(S104のYES)、プロファイルの書き換えがない、即ち、プロファイルの切替がないと判断される(S105)。
保持されたプロファイルと読み出されたプロファイルとが相違していると判断された場合(S104のNO)、続いて、保持されたプロファイルがないか否かが判断される(S106)。保持されたプロファイルがないと判断された場合(S106のYES)、新規にプロファイルがeSIM11に書き込まれたと判断される(S107)。
保持されたプロファイルがあると判断された場合(S106のNO)、続いて、読み出したプロファイルがないか否か(プロファイルの読み出しに失敗したか否か)が判断される(S108)。読み出したプロファイルがない(プロファイルの読み出しに失敗した)と判断された場合(S108のYES)、プロファイルがeSIM11から削除されたと判断される(S109)。
読み出したプロファイルがある(プロファイルの読み出しに成功した)と判断された場合(S108のNO)、プロファイルの切替(書き換え)があったと判断される(S110)。即ち、この場合、プロファイルの切替が検出される。上記のように各判断が行われた(S105、S107、S109、S110)後、検出部13によって、読み出したプロファイルがそれまでに保持されていたプロファイルに代えて保持される(S111)。即ち、保持されたプロファイルが更新される。以上が、切替の検出の処理である。
上記の判断(S105、S107、S109、S110)のうち、図7のeSIM11におけるプロファイルの切替、即ち、番号Aから番号Bへの切替の検出(S01)に相当するのは、S110の判断である。従って、切替の検出の処理において、プロファイルの切替があったと判断された場合(S110)に、図7のS02以降の処理に進む。なお、上述したようにプロファイルが新規に書き込まれた場合(S107)、及び削除された場合(S109)も、上記の場合と同様にS02以降の処理を行うこととして、記憶装置30においてeSIM11における切替後のプロファイルを把握できるようにしておいてもよい。
続いて、図7に戻り、S01の後の処理を説明する。S01の後、検出部13によって検出されたプロファイルの切替に係る切替情報が、切替情報送信部14によって記憶装置30に送信される。具体的には、切替後のプロファイルが切替情報としてeSIM11のEIDと共に送信される(S02、切替情報送信ステップ)。
記憶装置30では、切替情報記憶部31によって、切替後のプロファイルとEIDとが受信されて記憶される(S02,S03、切替情報記憶ステップ)。具体的には、図4に示すテーブルの受信したEIDのレコードの現在のIMSI及び現在のMSISDNの欄に、受信したプロファイルに示されるIMSI及びMSISDNが格納される。以上が、移動通信端末10のeSIM11において、プロファイルの切替が行われた際の処理である。
引き続いて、切替前のプロファイル、即ち、番号Aに対する発信(番号Aへの電話)が行われる際の処理を説明する。移動通信端末10のプロファイル(電話番号)が切替られたことを知らない別のユーザの移動通信端末10aから、番号Aに対する発信が行われる(S11)。当該発信は、番号Aに対応する通信事業者ネットワークN1の通信制御機器40の制御部41によって受け付けられる(S11、制御ステップ)。続いて、制御部41によって、記憶装置30に対して、当該番号A(切替前のプロファイル)の切替後の番号(切替後のプロファイル)が、番号Aに対応するIMSIが用いられて問い合わせられる(S12、制御ステップ)。即ち、制御部41によって、記憶装置30に対して番号Aの所在確認が行われる。
記憶装置30では、切替情報記憶部31によって、当該問い合わせが受け付けられて、図4に示すテーブルにおいて、当該問い合わせに係るIMSIが主契約IMSIとなっているレコードの現在のIMSIが、切替後のプロファイル(番号Aの切替先である番号B)に係る情報として、問い合わせ元の通信制御機器40に通知される(S12,S13)。
通信制御機器40では、制御部41によって、記憶装置30からの通知が受け付けられ、当該通知によって示されるIMSI(切替後のプロファイル)に対して発信が行われるように制御が行われる(S13,S14、制御ステップ)。具体的には、当該IMSI(切替後のプロファイル)に対応する通信事業者ネットワークN2の通信制御機器40aに発信の信号(着信通知)が転送される。通信事業者ネットワークN2の通信制御機器40aでは、当該発信の信号が受信されて、移動通信端末10に対する着信の処理が行われる(S15)。これにより、切替前の番号Aに対する発信を行った移動通信端末10aと、切替後の番号Bである移動通信端末10との間で通信接続が確立される。以上が、移動体通信システム1で実行される処理である。
上述したように本実施形態では、移動通信端末10においてプロファイルが切替られた際に移動通信端末10によって当該切替が検出され、切替に係る切替情報が記憶装置30によって記憶される。切替前の(古い)プロファイルに対する発信が行われると、記憶された切替情報が参照されて、切替後の(新しい)プロファイルに対して発信が行われるように制御が行われる。これにより、本実施形態によれば、移動通信端末10においてプロファイルが切替られたとしても、古いプロファイルに対する発信によって移動通信端末10との接続を可能にすることができる。
また、これにより、プロファイルの切替が行われた場合の通信の接続を、OTT(Over The Top)による通信ソフトウェア等を用いずに移動体通信システム1の機能のみにより行うことができる。
また、本実施形態のように移動通信端末10は、eSIM11へ入力される情報のヘッダを監視して、プロファイルの切替を検出することとしてもよい。この構成によれば、情報が秘匿されていることにより、移動通信端末10が、eSIM11におけるプロファイルの切替を行うための情報(信号)のペイロード(情報の本体)を参照できない状況においても、常にプロファイルを読み出す必要なく、かつ直ちにプロファイルの切替の検出を行うことができる。即ち、この構成によれば、適切かつ確実に移動通信端末10においてプロファイルの切替の検出を行うことができる。但し、ヘッダの監視によるプロファイルの切替は、必ずしも行われる必要はない。例えば、一定時間毎にeSIM11からプロファイルを読み出して、プロファイルの切替の検出を行うこととしてもよい。
また、上述した実施形態では、切替情報として、切替後のプロファイルを移動通信端末10から、記憶装置30に送信することとしていたが、切替情報として、切替前後のプロファイルを送信することとしてもよい。この切替情報が参照されて、切替前のプロファイルに対する発信によって、切替後のプロファイルに対する着信が行われることとしてもよい。
1…移動体通信システム、10…移動通信端末、11…eSIM、12…移動体通信部、13…検出部、14…切替情報送信部、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…操作モジュール、105…無線通信モジュール、106…アンテナ、107…ディスプレイ、108…eSIMモジュール、20…制御システム、30…記憶装置、31…切替情報記憶部、40…通信制御機器、41…制御部、301…CPU、302…RAM、303…ROM、304…通信モジュール、305…補助記憶装置、N1,N2…通信事業者ネットワーク。

Claims (7)

  1. 移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムであって、
    前記移動通信端末は、
    前記加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された加入者情報の切替に係る切替情報を前記制御システムに送信する切替情報送信手段と、を備え、
    前記制御システムは、
    前記移動通信端末から、前記切替情報を受信して記憶する切替情報記憶手段と、
    前記切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、前記切替情報記憶手段によって記憶された切替情報を参照して、前記切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御手段と、を備える移動体通信システム。
  2. 前記検出手段は、前記加入者認証モジュールへ入力される情報のヘッダを監視して、監視結果に応じて当該加入者認証モジュールから加入者情報を読み出して、加入者情報の切替を検出する請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける移動通信端末であって、
    前記加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された加入者情報の切替に係る切替情報を前記制御システムに送信する切替情報送信手段と、
    を備える移動通信端末。
  4. 移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける制御システムであって、
    前記移動通信端末から、前記加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替に係る切替情報を受信して記憶する切替情報記憶手段と、
    前記切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、前記切替情報記憶手段によって記憶された切替情報を参照して、前記切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御手段と、
    を備える制御システム。
  5. 移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムの動作方法である通信制御方法であって、
    前記移動通信端末が、
    前記加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された加入者情報の切替に係る切替情報を前記制御システムに送信する切替情報送信ステップと、
    前記制御システムが、
    前記移動通信端末から、前記切替情報を受信して記憶する切替情報記憶ステップと、
    前記切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、前記切替情報記憶ステップにおいて記憶された切替情報を参照して、前記切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御ステップと、
    を含む通信制御方法。
  6. 移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける移動通信端末の動作方法である通信制御方法であって、
    前記加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された加入者情報の切替に係る切替情報を前記制御システムに送信する切替情報送信ステップと、
    を含む通信制御方法。
  7. 移動通信端末が移動体通信網において移動体通信を行うために必要な情報である加入者情報を記憶する加入者認証モジュールを備える移動通信端末と、当該移動体通信網に含まれる制御システムとを含む移動体通信システムにおける制御システムの動作方法である通信制御方法であって、
    前記移動通信端末から、前記加入者認証モジュールにおける加入者情報の切替に係る切替情報を受信して記憶する切替情報記憶ステップと、
    前記切替前の加入者情報に対する発信を受け付けて、前記切替情報記憶ステップにおいて記憶された切替情報を参照して、前記切替後の加入者情報に対して発信が行われるように制御を行う制御ステップと、
    を含む通信制御方法。
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