JP2017195142A - 二次電池の塩濃度分布推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載される二次電池の塩濃度分布を精度良く推定する。【解決手段】一定時間前の「塩濃度分布及び電池電流密度」を用いた「二次電池の電解液中の陽イオンの拡散方程式に基づく推定式」により、塩濃度分布を順次更新する。車両の始動時から始動後所定時間経過時までの、倦回電極体の倦回軸C方向における二次電池枠体の中央部の温度変化量(中央部温度変化量DT2)と、枠体の端部の温度変化量(端部温度変化量DT1、DT3)と、を求める(ステップ810、ステップ820乃至ステップ830)。それらの温度変化量の間に所定の閾値(DDTth)以上の乖離があるときには(ステップ835又はステップ850での「Yes」の判定)、前記推定式に使用する塩濃度分布の初期値(Ce(0))として塩濃度分布が残留している場合に対して適合された所定の第1初期値を用いる(ステップ840)。【選択図】図8

Description

本発明は、車両に搭載される二次電池の塩濃度分布を推定する方法に関する。
二次電池の充放電が大電流にて繰り返されると電池抵抗(内部抵抗)が上昇する場合がある。電池抵抗の上昇は電池性能の低下を招くので、電池抵抗の上昇の程度を推定し、電池抵抗の上昇の程度に応じて通知を行ったり、充放電の制御を行なったりすることが望ましい。特許文献1は、このような電池抵抗の上昇の程度を電解液の塩濃度分布に基づいて推定する方法、及び、その塩濃度分布を推定する方法を開示している。
特許文献1によれば、時間経過に伴って変化する電解液の塩濃度分布ΔCeは、下記の(1)式及び(2)式に基づいて推定される。塩濃度分布ΔCeは、負極内電解液濃度と正極内電解液濃度との差であり、電極間塩濃度差とも称呼される。(1)式は、電解液塩濃度(リチウムイオン濃度)の拡散方程式を簡易化することにより導き出される。
Figure 2017195142
Figure 2017195142
特開2010−60406号公報
ところで、車両に搭載される二次電池においては、車両の始動(起動)時に塩濃度分布が既に存在している(二次電池内の塩濃度に偏りが生じている)場合がある。このような塩濃度の偏りは、前回の車両運転時における充放電の結果として生じる。
一方、上記(1)式によれば、塩濃度分布の今回値ΔCe(t+Δt)が、所定の時間間隔(一定時間)Δtだけ前の時点の塩濃度分布(即ち、塩濃度分布の前回値)ΔCe(t)に基づいて推定される。そのため、車両始動時から所定時間経過後の塩濃度分布の推定値は、車両始動時の塩濃度分布(即ち、初期値)の影響を受ける。従って、車両始動時において塩濃度分布が存在しないと仮定していると(換言すると、塩濃度分布の初期値を常に一定値に設定していると)、車両始動時から所定時間経過後の塩濃度分布が精度良く推定できないという課題がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、車両に搭載される二次電池の電解液の塩濃度分布をより正確に推定することができる、塩濃度分布の推定方法(以下、「本発明方法」と称呼される場合がある。)を提供することにある。
本発明方法は、正極、セパレータ及び負極の積層シートを倦回した倦回電極体と、電解液と、を枠体に収容するとともに車両機器に電力を供給するように車両に搭載された二次電池、の前記電解液の陽イオンの濃度分布である塩濃度分布を、一定時間前の塩濃度分布及び同一定時間前の電池電流密度を用いた「陽イオンの拡散方程式に基づく推定式」により順次更新することにより推定する、塩濃度分布の推定方法である。
発明者は、車両始動時において塩濃度分布が残留している場合、倦回電極体の倦回軸方向における枠体の中央部における車両始動後の反応の活発度と、倦回電極体の倦回軸方向における枠体の端部(左端部又は右端部)における車両始動後の反応の活発度と、が大きく相違する、との知見を得た。更に、発明者は、その反応の活発度の相違に起因して、車両始動時から所定時間が経過するまでの「中央部における温度変化量(上昇量)」と「端部における温度変化量(上昇量)」とが相違するとの知見を得た。
そこで、本発明方法においては、
前記車両の始動時に、前記倦回電極体の倦回軸方向における前記枠体の中央部の温度である中央部温度及び前記倦回軸方向における前記枠体の端部の温度である端部温度を、初期中央部温度及び初期端部温度としてそれぞれ検出して記憶し、
前記車両の始動から所定の時間が経過したときに、前記中央部温度及び前記端部温度を経過後中央部温度及び経過後端部温度としてそれぞれ検出し、更に、
前記経過後中央部温度と前記初期中央部温度との差である中央部温度変化量と、前記経過後端部温度と前記初期端部温度との差である端部温度変化量と、の間に所定の閾値以上の乖離があるときには前記推定式に使用する前記塩濃度分布の初期値として塩濃度分布が残留している場合の所定の第1初期値を用い、前記乖離がないときには前記初期値として塩濃度分布が残留していない場合の所定の第2初期値を用いる。
これによれば、中央部温度変化量と端部温度変化量との間に所定の閾値以上の乖離があるときには、車両始動時において塩濃度分布が残留していたと判断できるので、前記推定式に使用する塩濃度分布の初期値として「塩濃度分布が残留している場合に対して適合された第1初期値」が用いられる。これに対し、中央部温度変化量と端部温度変化量との間に所定の閾値以上の乖離がないときには、車両始動時において塩濃度分布が残留していなかったと判断できるので、前記推定式に使用する塩濃度分布の初期値として「塩濃度分布が残留していない場合に対して適合された第2初期値」が用いられる。この結果、本発明方法によれば、車両始動時に前回の車両運転中にもたらされた塩濃度分布が残留している場合であっても、塩濃度分布を精度良く推定することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の実施形態に係る塩濃度分布の推定方法により塩濃度分布が推定される二次電池の概略構成図である。 図1に示した二次電池内の反応を説明するための概念図である。 図1に示した二次電池の、電解液濃度と反応抵抗との関係を示したグラフである。 図1に示した二次電池内の電解液濃度の分布を説明するための概念図である。 図1に示した二次電池において、前回の車両運転時の過剰な充電に起因して塩濃度分布が残留していた場合の各部の発熱量を概念的に示した図である。 図1に示した二次電池において、前回の車両運転時の過剰な放電に起因して塩濃度分布が残留していた場合の各部の発熱量を概念的に示した図である。 本発明の実施の形態に係る塩濃度分布の推定方法を実施する監視装置の概略構成図である。 図7に示した監視装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図1に示した二次電池において、前回の車両運転時の過剰な充電に起因して塩濃度分布が残留していた場合の時間に対する各部の温度変化を示したグラフである。 図1に示した二次電池において、前回の車両運転時の過剰な放電に起因して塩濃度分布が残留していた場合の時間に対する各部の温度変化を示したグラフである。
本発明の実施形態に係る塩濃度分布の推定方法は、図1に示した二次電池10に適用される。二次電池10はリチウムイオン電池であり、車両の電気機器(例えば、電動機)に電力を供給するように車両に搭載されている。二次電池10は、倦回電極体11、枠体12、正極端子13及び負極端子14を備える。
倦回電極体11は、正極(正極シート)11a、セパレータ11b及び負極(負極シート)11cの積層シートを倦回した電極体である。セパレータ11bは、正極11aと負極11cとを互いに絶縁するとともに電解液中の塩(リチウムイオンLi)の移動を許容する。
枠体(ケーシング)12は略直方体形状を有し、倦回電極体11を、倦回電極体11の倦回軸Cが枠体12の横方向に一致するように収容している。枠体12の内部は電解液で満たされている。正極端子13及び負極端子14は、枠体12の上面に配設されている。正極端子13及び負極端子14は、正極11a(実際には後述する集電体)及び負極11c(実際には後述する集電体)に図示しない配線を介してそれぞれ接続されている。
図2に示したように、正極11aは活物質21の集合体であり、集電体11a1と接続されている。同様に、負極11cは活物質22の集合体であり、集電体11c1と接続されている。
二次電池10の放電時において、負極11cの活物質22の界面ではリチウムイオンLi及び電子eが放出され、正極11aの活物質21の界面ではリチウムイオンLi及び電子eが吸収される。二次電池10の放電時において、負極11cの活物質22から放出された電子eは、集電体11c1、負荷L及び集電体11a1を介して正極11a内に放出され、正極11aの活物質21に吸収される。この電子eの移動により放電電流Ib(Ib>0)が生じる。一方、二次電池10の放電時において、負極11cの活物質22から放出されたリチウムイオンLiは、セパレータ11bを介して正極11aへと泳動・拡散により移動し、その後、正極11aの活物質21に吸収される。二次電池10の充電時には、上述した放電時と逆の現象が生じる。
ところで、二次電池の充電及び放電を大電流で繰り返すと、二次電池10の内部抵抗が増加する。内部抵抗の増加は、二次電池10の入出力性能の低下を招く。従って、このような内部抵抗の増加の程度を把握することが望まれている。
係る要求に鑑み、上述した特許文献1(特開2010−60406号公報)は、上記(1)式及び(2)式に基づいて推定される塩濃度分布(電極間電解液塩濃度差)ΔCeが大きい場合における電流推定誤差E(Im−Ir)の値が内部抵抗の増加の程度を表す指標値と見做せることを教示している。従って、塩濃度分布ΔCeを精度良く求めることが必要である。なお、Imは特許文献1に開示された簡易化電池モデルによって推定された推定電流密度であり、Irは測定された電池電流Ibに基づく電流密度である。また、塩濃度分布ΔCeについては後に詳述する。
本実施形態においても使用される簡易化電池モデルは、「グおよびワン(W.B.GU and C.Y.Wang)著、「リチウムイオン電池の熱−電気化学結合モデリング(THERMAL-ELECTROCHEMICAL COUPLED MODELING OF A LITHIUM-ION CELL)」、ECS Proceedings Vo1.99-25 (1),2000、(米国)、電気化学学会(ECS)、2000年、pp 748-762」(以下、「非特許文献」と称呼する。)に記載された基礎的な電池モデルを簡易化したモデルである。
上記非特許文献に開示された基礎的な電池モデルでは、電極(正極11a及び負極11c)の表面におけるリチウムイオンLiの反応、正極11aの活物質21及び負極11cの活物質22内におけるリチウムイオンLiの拡散、及び、電解液内でのリチウムイオンLiの拡散がモデル化されている。これに対し、本願において用いる簡易化電池モデル(特許文献1に開示された簡易化電池モデル)は、上記基礎的な電池モデルにおいて、電極の厚さ方向のリチウムイオンLiの反応は一様であるとする仮定、及び、正極11a及び負極11c内でのリチウムイオンLiの濃度は一定であるとする仮定の下で構成されている。
電解液中のリチウムイオンLiの濃度、即ち、電解液塩濃度が十分に高い場合には、上記簡易化電池モデルの上記仮定を満足することは可能であり、その結果、電池電流密度Im=I(t)を精度良く推定可能である。これは、電解液塩濃度が十分に高い場合(Ce>Ceth)には、充放電によって電極内電解液塩濃度が変化したとしても、当該塩濃度変化が反応抵抗に及ぼす影響が小さいからである(図3を参照)。
これに対し、上記簡易化電池モデルにおける上記仮定は電極内の電解液塩濃度Ceが低い場合(Ce<Ceth)に生じる反応抵抗(電極表面におけるリチウムイオンLiの出入りに関する抵抗)の上昇(図3を参照)が考慮されていないので、簡易化電池モデルによって推定された電池電流密度Im=I(t)と、実際に測定された電池電流Ibに基づく電池電流密度との間には誤差(電流推定誤差E)が生じる。従って、この電流推定誤差Eに基づいて内部抵抗の増加の程度を示す指標値(抵抗増大指標値)を推定することが可能である。この電流推定誤差Eは、塩濃度分布ΔCeが大きいほど大きくなる。そこで、上述したように、塩濃度分布ΔCeが大きいときの電流推定誤差Eを、電池抵抗の増大指標値として採用することができる。
ここで、電解液の塩濃度分布(電極間電解液塩濃度差)ΔCeについて説明する。上述したように、二次電池10の放電時に負極11cから放出されたリチウムイオンLiは、拡散及び泳動によって正極11aへ移動し、正極11aに吸収される。このとき、電解液内におけるリチウムイオンLiの拡散に遅れが生じると、負極11c内の電解液中ではリチウムイオンLi濃度(即ち、電解液塩濃度)が増加する一方、正極11a内の電解液中ではリチウムイオンLi濃度が減少する。この様子を図4に示す。図4から理解されるように、塩濃度分布ΔCeは、正極11aの厚さ方向の中心部における塩濃度と負極11cの厚さ方向の中心部における塩濃度との差である。なお、図4中に示した平均塩濃度とは、例えば二次電池10の長時間の放置によって電解液塩濃度が二次電池10内全体において均一になった場合の当該電解液塩濃度に対応する。
ところで、発明者の検討によれば、車両に搭載される二次電池10においては、車両の始動(起動)時に塩濃度分布が既に存在している場合があることが判明した。このような塩濃度の偏りは、前回の車両運転時における充放電の結果として生じる。一方、上記(1)式によれば、塩濃度分布の今回値ΔCe(t+Δt)が、所定の時間間隔Δtだけ前の時点の塩濃度分布(即ち、塩濃度分布の前回値)ΔCe(t)に基づいて推定される。そのため、車両始動時から所定時間経過後の塩濃度分布の推定値は、車両始動時の塩濃度分布(即ち、初期値)の影響を受ける。従って、車両始動時において塩濃度分布が存在しないと仮定していると(換言すると、塩濃度分布の初期値を常に一定値に設定していると)、車両始動時から所定時間経過後の塩濃度分布が精度良く推定できない。
そこで、発明者は、車両始動時に塩濃度分布が残留していたか否かを車両始動後から所定時間経過後に判別する方法について検討を重ねた。その結果、車両始動時に塩濃度分布が残留していた場合、二次電池10の枠体12の「倦回電極体11の倦回軸C方向」端部と中央部とにおいて温度上昇量が相違するという以下の知見を得た。
(1)前回の車両の運転中に充電が過剰に行われていた(大電流で充電がなされていた)場合。
この場合、車両の運転停止後から今回の車両始動までの時間が短いと、枠体12における倦回軸C方向の中央部(以下、単に「中央部」と称呼する。)の塩濃度が枠体12の倦回軸C方向の端部(以下、単に「端部」と称呼する。)の塩濃度よりも高くる。その結果、車両始動後から所定時間が経過するまでの間に、中央部において端部よりも反応が活発に行われるので、図5に示したように、中央部の温度上昇量が端部の温度上昇量よりも大きくなる。
(2)前回の車両の運転中に放電が過剰に行われていた(大電流で放電がなされていた)場合。
この場合、車両の運転停止後から今回の車両始動までの時間が短いと、端部の塩濃度が中央部の塩濃度よりも高くる。その結果、車両始動後から所定時間が経過するまでの間に、端部において中央部よりも反応が活発に行われるので、図6に示したように、端部の温度上昇量が中央部の温度上昇量よりも大きくなる。
本発明の実施形態に係る塩濃度分布の推定方法は、上記知見に基づき、塩濃度分布をより精度良く推定する。図7に示したように、この推定方法を実施する装置(監視装置)30は、CPU、ROM及びRAM等を含む演算部31、RAMを含む記憶部32、並びに、図示しないADコンバータ等のインターフェースを備える、マイクロコンピュータを主要構成として有する計算装置である。
監視装置30は、第1温度センサ41、第1温度センサ42、第3温度センサ43、電流センサ44及び電圧センサ45と接続され、これらのセンサからの信号を受信するようになっている。
第1温度センサ41は、二次電池10の枠体12の倦回軸C方向の一方の端部(左端部)に配設されている。第1温度センサ41は、その左端部の温度T1を表す信号を出力するようになっている。
第1温度センサ42は、二次電池10の枠体12の倦回軸C方向の中央部に配設されている。第1温度センサ42は、その中央部の温度T2を表す信号を出力するようになっている。
第3温度センサ43は、二次電池10の枠体12の倦回軸C方向の他方の端部(右端部)に配設されている。第3温度センサ43は、その右端部の温度T3を表す信号を出力するようになっている。
電流センサ44は、負荷L(図1を参照。)を通って正極端子13及び負極端子14間に流れる電流Ibを表す信号を出力するようになっている。
電圧センサ45は、正極端子13及び負極端子14間の電圧Vbを表す信号を出力するようになっている。
次に、上記のように構成された監視装置30の演算部31の作動について説明する。演算部31のCPUは、図示しない「二次電池10を搭載した車両」のパワースイッチ(始動スイッチ)がオフからオンに変更された後(即ち、車両が始動された後)、上述した(1)式及び(2)式とそれぞれ同じである下記(3)式及び(4)式に則って、塩濃度分布ΔCeを一定時間Δtが経過する毎に更新する。時刻t=0のときの塩濃度分布ΔCe(=ΔCe(0)、即ち、塩濃度分布ΔCeの初期値)は、当初は「塩濃度分布が存在していない場合の値(即ち、「0」)」に設定される。
Figure 2017195142
Figure 2017195142
なお、上記(3)の右辺第1項及び第2項は電解液中の塩(リチウムイオンLi)の拡散状態を規定している。右辺の第3項は電解液中の塩(リチウムイオンLi)の生成量を規定している。上記式を用いることにより、塩濃度差Ce(t+Δt)を順次更新して行くことができる。
更に、CPUは、車両が始動された後、一定時間Δtが経過する毎に図8にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUはステップ800から処理を開始してステップ805に進み、現時点が車両が始動された直後であるか否かを判定する。現時点が車両始動直後であると、CPUはステップ805にて「Yes」と判定してステップ810に進み、以下に述べる処理を行う。
・CPUは、第1温度センサ41が検出する温度T1(二次電池10の左端部の温度)を初期左端部温度T1(0)として取得し、RAMに格納(記憶)する。
・CPUは、第1温度センサ42が検出する温度T2(二次電池10の中央部の温度)を初期中央部温度T2(0)として取得し、RAMに格納(記憶)する。
・CPUは、第3温度センサ43が検出する温度T3(二次電池10の右端部の温度)を初期右端部温度T3(0)として取得し、RAMに格納(記憶)する。
次に、CPUはステップ815に進み、現時点が車両始動後から所定時間t1が経過した時点であるか否かを判定する。この所定時間t1は、車両始動時に塩濃度分布が残留している場合に、二次電池10の端部(左端部又は右端部)の温度上昇量と、中央部の温度上昇量との間に有意な差が生じるまでの時間に設定されており、一定時間Δtに比べ十分に長い。現時点が車両始動直後である場合、CPUはステップ815にて「No」と判定し、ステップ895に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
一定時間Δtの経過後、CPUが再びステップ800から処理を開始すると、CPUはステップ805及びステップ815の両ステップにて「No」と判定し、ステップ895に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
車両始動後から所定時間t1が経過した時点においてCPUがステップ800から処理を開始すると、CPUはステップ805にて「No」と判定してステップ815に直接進み、ステップ815にて「Yes」と判定する。そして、CPUは以下に述べるステップ820乃至ステップ830の処理を順に行い、ステップ835に進む。
ステップ820:
・CPUは、第1温度センサ41が検出する温度T1(二次電池10の左端部の温度)を経過後左端部温度T1(t1)として取得し、RAMに格納(記憶)する。
・CPUは、第1温度センサ42が検出する温度T2(二次電池10の中央部の温度)を経過後中央部温度T2(t1)として取得し、RAMに格納(記憶)する。
・CPUは、第3温度センサ43が検出する温度T3(二次電池10の右端部の温度)を経過後右端部温度T3(t1)として取得し、RAMに格納(記憶)する。
ステップ825:
・CPUは、経過後左端部温度T1(t1)から初期左端部温度T1(0)を減じた値(即ち、温度T1(t1)と温度T1(0)との差)を、左端部における温度上昇量(左端部温度上昇量)DT1として求める。
・CPUは、経過後中央部温度T2(t1)から初期中央部温度T2(0)を減じた値(即ち、温度T2(t1)と温度T2(0)との差)を、中央部における温度上昇量(中央部温度上昇量)DT2として求める。
・CPUは、経過後右端部温度T3(t1)から初期右端部温度T3(0)を減じた値(即ち、温度T3(t1)と温度T3(0)との差)を、右端部における温度上昇量(右端部温度上昇量)DT3として求める。
ステップ830:
・CPUは、左端部温度上昇量DT1と中央部温度上昇量DT2との差(=DT1−DT2)を左端部−中央部−温度変化量(第1温度変化量)DDT1として求める。
・CPUは、右端部温度上昇量DT3と中央部温度上昇量DT2との差(=DT3−DT2)を右端部−中央部−温度変化量(第3温度変化量)DDT3として求める。
ところで、前述したように、前回の車両の運転中に充電が過剰に行われ、その結果として今回の車両始動時に塩濃度分布が残留していた場合、図5に示したように、中央部の温度上昇量が端部の温度上昇量よりも大きくなる。即ち、前回の車両運転中における過充電に起因する塩濃度分布が残留している場合、温度T1、温度T2及び温度T3は図9に示したように変化する。そのため、第1温度変化量DDT1及び第3温度変化量DDT3の少なくとも一方は正の閾値DDTthより大きくなる。
そこで、CPUはステップ835に進み、以下の二つの不等式((5)式及び(6)式)の少なくとも一方が成立しているか否かを判定する。
DDT1≧DDTth>0 …(5)
DDT3≧DDTth>0 …(6)
上記(5)式及び(6)式の少なくとも一方が成立している場合、前回の車両運転中における過充電に起因する塩濃度分布が残留していると判断できる。そこで、この場合、CPUはステップ835にて「Yes」と判定してステップ840に進み、上記(3)式の塩濃度分布ΔCeの初期値ΔCe(0)を、前回の車両運転中における過充電に起因する塩濃度分布が残留している場合に対して適合された塩濃度分布ΔCeAに設定する。塩濃度分布ΔCeAは、予め実験により決定される所定値である。
次いで、CPUはステップ845に進み、上記(3)式及び(4)式に基づいて、時刻t=0からt=t1までの塩濃度分布ΔCeを再計算する。そして、CPUはステップ895に進み、本ルーチンを一旦終了する。なお、時刻t1+Δt以降の塩濃度分布ΔCeは、ステップ845にて再計算された値に基づいて計算されて行く。
これに対し、前述したように、前回の車両の運転中に放電が過剰に行われ、その結果として今回の車両始動時に塩濃度分布が残留していた場合、図6に示したように、端部の温度上昇量が中央部の温度上昇量よりも大きくなる。即ち、前回の車両運転中における過放電に起因する塩濃度分布が残留している場合、温度T1、温度T2及び温度T3は図10に示したように変化する。そのため、第1温度変化量DDT1及び第3温度変化量DDT3の少なくとも一方は負の閾値−DDTthより小さくなる。即ち、第1温度変化量DDT1及び第3温度変化量DDT3の少なくとも一方は、負の値であって、且つ、その絶対値が正の閾値DDTthより大きくなる。
この場合、CPUはステップ835に進んだとき、そのステップ835にて「No」と判定してステップ850に進み、以下の二つの不等式((7)式及び(8)式)の少なくとも一方が成立しているか否かを判定する。
DDT1≦−DDTth<0 …(7)
DDT3≦−DDTth<0 …(8)
上記(7)式及び(8)式の少なくとも一方が成立している場合、前回の車両運転中における過放電に起因する塩濃度分布が残留していると判断できる。そこで、この場合、CPUはステップ850にて「Yes」と判定してステップ855に進み、上記(3)式の塩濃度分布ΔCeの初期値ΔCe(0)を、前回の車両運転中における過放電に起因する塩濃度分布が残留している場合に対して適合された塩濃度分布ΔCeBに設定する。塩濃度分布ΔCeBは、予め実験により決定される所定値である。
次いで、CPUはステップ845に進み、上記(3)式及び(4)式に基づいて、時刻t=0からt=t1までの塩濃度分布ΔCeを再計算する。そして、CPUはステップ895に進み、本ルーチンを一旦終了する。なお、時刻t1+Δt以降の塩濃度分布ΔCeは、ステップ845にて再計算された値に基づいて計算されて行く。
以上、説明したように、本実施形態に係る塩濃度分布の推定方法は、
車両の始動時に、倦回電極体11の倦回軸C方向における枠体12の中央部の温度である中央部温度及び倦回軸C方向における枠体12の端部の温度である端部温度を、初期中央部温度(T2(0))及び初期端部温度(T1(0),T3(0))としてそれぞれ検出して記憶し(ステップ810を参照。)、
車両の始動から所定の時間(t1)が経過したときに、前記中央部温度及び前記端部温度を経過後中央部温度(T2(t1))及び経過後端部温度(T1(t1),T3(t1))としてそれぞれ検出し(ステップ820を参照。)、
経過後中央部温度と初期中央部温度との差である中央部温度変化量(DT2)と、前記経過後端部温度と前記初期端部温度との差である端部温度変化量(DT1、DT3)と、の間に所定の閾値(DDTth)以上の乖離があるときには(ステップ835又はステップ850での「Yes」との判定、及びステップ840並びにステップ855を参照。)前記推定式((3)式及び(4)式)に使用する塩濃度分布の初期値(Ce(0))として塩濃度分布が残留している場合の所定の第1初期値(CeA, CeB)を用い、前記乖離がないときには(ステップ835及びステップ850での「No」との判定を参照。)前記初期値として塩濃度分布が残留していない場合の所定の第2初期値(「0」)を用いる。
従って、前回の車両運転時の過剰な充電又は放電に起因して塩濃度分布が残留している場合であっても、今回の車両の始動後において塩濃度分布を精度良く推定することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、左端部温度上昇量DT1及び右端部温度上昇量DT3は、中央部温度上昇量DT2に対して、互いに同様の変化を呈するので、左端部温度上昇量DT1及び右端部温度上昇量DT3の何れか一方と中央部温度上昇量DT2とに基づいて塩濃度分布が残留していたか否かを判定してもよい。この場合、例えば、第3温度センサ43が省略され、且つ、CPUは、第3温度変化量DDT3を求めることなく第1温度変化量DDT1のみを求め、ステップ835においては上記(5)式が成立するか否かを判定し、ステップ850においては上記(7)式が成立するか否かを判定するように構成され得る。
更に、所定時間t1は、車両始動時の温度T1(0)、温度T2(0)及び温度T3(0)のうちの何れか一つ、又は、これらの組み合わせの平均値を、始動時温度Tsとして採用し、その始動時温度Tsが長いほど短くなるように変更されてもよい。更に、閾値DDTthも始動時温度Tsに基づいて変更されてもよい。
なお、上記実施形態に係る推定方法においては、枠体12の端部及び中央部の温度の変化量(DT1,DT2,DT3)に基づいて初期値Ce(0)を変更していたが、枠体12の端部及び中央部の反応の活発度を推定できるパラメータであれば温度以外のパラメータ(例えば、枠体12の端部及び中央部の圧力)の変化量に基づいて初期値Ce(0)を変更してもよい。この場合、第1〜第3温度センサに代え、第1〜第3圧力センサを枠体12内に装着すればよい。更に、二次電池10は、リチウムイオン電池以外の二次電池であってもよい。
10…二次電池、11…倦回電極体、11a…正極、11b…セパレータ、11c…負極、12…枠体、13…正極端子、14…負極端子、21…活物質、22…活物質、30…監視装置、31…演算部、32…記憶部、41…第1温度センサ、42…第2温度センサ、43…第3温度センサ。

Claims (1)

  1. 正極、セパレータ及び負極の積層シートを倦回した倦回電極体と、電解液と、を枠体に収容するとともに車両機器に電力を供給するように車両に搭載された二次電池、の前記電解液の陽イオンの濃度分布である塩濃度分布を、一定時間前の塩濃度分布及び同一定時間前の電池電流密度を用いた前記陽イオンの拡散方程式に基づく推定式により順次更新することにより推定する、塩濃度分布の推定方法であって、
    前記車両の始動時に、前記倦回電極体の倦回軸方向における前記枠体の中央部の温度である中央部温度及び前記倦回軸方向における前記枠体の端部の温度である端部温度を、初期中央部温度及び初期端部温度としてそれぞれ検出して記憶し、
    前記車両の始動から所定の時間が経過したときに、前記中央部温度及び前記端部温度を経過後中央部温度及び経過後端部温度としてそれぞれ検出し、
    前記経過後中央部温度と前記初期中央部温度との差である中央部温度変化量と、前記経過後端部温度と前記初期端部温度との差である端部温度変化量と、の間に所定の閾値以上の乖離があるときには前記推定式に使用する前記塩濃度分布の初期値として塩濃度分布が残留している場合の所定の第1初期値を用い、前記乖離がないときには前記初期値として塩濃度分布が残留していない場合の所定の第2初期値を用いる、
    塩濃度分布の推定方法。

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