JP2017194727A - 因果関係抽出装置、因果関係抽出方法及び因果関係抽出プログラム - Google Patents

因果関係抽出装置、因果関係抽出方法及び因果関係抽出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】きっかけとなる原因と最終的な不具合との間の中間事象を含む因果関係の連鎖を不具合情報から抽出でき、かつ、不具合情報の表現の揺れによる影響を受けにくい因果関係抽出装置を提供する。【解決手段】本発明の因果関係抽出装置は、不具合の事例である不具合情報及び部品の階層構造が格納される記憶部と、不具合情報から部品を示す単語及び現象を示す単語を抽出する部品・現象抽出部と、抽出した部品を示す単語と抽出した現象を示す単語との間の共起関係を評価し、評価に基づき部品と現象とを組合せることによって、因果関係を構成する複数の要素を決定する共起関係評価部と、階層構造に基づき、決定した複数の要素を、下位の階層の部品を含むものから上位の階層の部品を含むものに至る因果関係の要素の連鎖として順序付け、順序付けた因果関係の要素の連鎖を記憶部に格納する因果関係抽出部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、因果関係抽出装置、因果関係抽出方法及び因果関係抽出プログラムに関する。
機器の不具合を防止する方法として、故障木解析(FTA,Failure Tree Analysis)及び故障モード影響解析(FMEA,Failure Mode and Effects Analysis)が知られている。FTAは、製品の不具合事象を取り上げ、その原因を順次洗い出して階層状に展開して行くことにより、不具合の発生源を系統的に探究する。FTAの成果物は、その頂上事象に製品の不具合事象を有し、その下位階層に原因を有する“故障ツリー”である。
FMEAは、部品の設計時に、部品に発生し得る故障モードを予測し、部品の上位の階層のサブシステムに故障モードが与える影響を評価し、さらに上位の階層のシステムに故障モードが与える影響を評価し、影響が大きい故障モードに対する事前対策を講ずる。FMEAの成果物は、部品名、故障モード、サブシステムへの影響、システムへの影響、対策等を含む “FMEA表”である。
このように、FTAは、頂上事象に至る因果関係を結果側から原因側へトップダウン式に辿る手法であり、FMEAは、部品・故障モードによって引き起こされる因果関係を原因側から結果側へボトムアップ式に辿る手法であると言える。しかしながら、故障ツリーを作成する場合においても、FMEA表を作成する場合においても、過去に発生した不具合の因果関係の見本が、参照しやすい型式で蓄積されていることが前提となる。このような見本があってこそ、故障ツリーをトップダウン式に効率よく作成し、FMEA表をボトムアップ式に効率よく作成することができる。
不具合情報の過去実例から因果関係を抽出する技術の一例として、特許文献1の不具合発生原因抽出装置がある。当該装置は、手掛かり表現(特許文献1の図7)を検索キーとして使用することによって、不具合情報(特許文献1の図6)から因果関係を抽出する。具体的には、手掛かり表現“Bする場合Aする”を使用し、不具合情報“お住まいの建物が鉄筋コンクリートの場合、電波が入らない場合があります”から、原因“お住まいの建物が鉄筋コンクリート”、及び、結果“電波が入らない”を抽出する。
国際公開第2014/020833号
特許文献1の不具合発生原因抽出装置は、表現の揺れに影響されやすく、不具合情報の表現次第では因果関係を抽出できない場合がある。例えば、不具合情報が“電波が入らない場合があります。原因は、お住まいの建物が鉄筋コンクリートであるためです”であるとする。この不具合情報は、前記した“お住まいの建物が鉄筋コンクリートの場合、電波が入らない場合があります”と全く同じ意味を有する。しかしながら、手掛かり表現“Bする場合Aする”を使用しても、“電波が入らない場合があります。原因は、お住まいの建物が鉄筋コンクリートであるためです”から、原因及び結果を抽出できない。
また、ある原因をきっかけとして、複数の中間事象が連鎖して発生した結果、最終的な不具合に至る場合が実際には多い。つまり、前記の例では、“お住まいの建物が鉄筋コンクリート”によって何らかの中間事象1が引き起こされ、さらに中間事象1によって、別の中間事象2が引き起こされ、中間事象2によって最終的に“電波が入らない”に至ると考えられる。
しかしながら、特許文献1の不具合発生原因抽出装置は、きっかけとなる原因と最終的な不具合との因果関係しか対象にしていない。したがって、きっかけとなる原因と最終的な不具合との間の中間事象が不具合情報に記載されていたとしても、その中間事象を抽出することが困難である。以上の2点が相俟って、特許文献1の不具合発生原因抽出装置では、幅広くかつ大量の因果関係を蓄積し、このことにより、漏れなく効率的に因果関係を検索することが困難であった。
そこで、本発明は、きっかけとなる原因と最終的な不具合との間の中間事象を含む因果関係の連鎖を不具合情報から抽出でき、かつ、不具合情報の表現の揺れによる影響を受けにくい因果関係抽出装置を提供することを目的とする。
本発明の因果関係抽出装置は、不具合の事例である不具合情報及び部品の階層構造が格納される記憶部と、不具合情報から部品を示す単語及び現象を示す単語を抽出する部品・現象抽出部と、抽出した部品を示す単語と抽出した現象を示す単語との間の共起関係を評価し、評価に基づき部品と現象とを組合せることによって、因果関係を構成する複数の要素を決定する共起関係評価部と、階層構造に基づき、決定した複数の要素を、下位の階層の部品を含むものから上位の階層の部品を含むものに至る因果関係の要素の連鎖として順序付け、順序付けた因果関係の要素の連鎖を記憶部に格納する因果関係抽出部と、を備えることを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、きっかけとなる原因と最終的な不具合との間の中間事象を含む因果関係の連鎖を不具合情報から抽出でき、かつ、不具合情報の表現の揺れによる影響を受けにくい因果関係抽出装置を提供することが可能になる。
因果関係抽出装置の構成を説明する図である。 (a)は、因果関係を説明する図である。(b)は、より具体的な因果関係を説明する図である。 (a)は、不具合情報を説明する図である。(b)は、部品リストを説明する図である。(c)は、現象リストを説明する図である。 部品ツリーを説明する図である。 因果関係情報の一例を示す図である。 処理手順を説明するフローチャートである。 評価結果テーブルの一例である。 故障ツリー作成画面の一例である。 頂上事象登録画面の一例である。 故障ツリー作成画面の一例である。 因果関係の検索結果の一例である。 中間事象登録画面の一例である。 故障ツリー作成画面の一例である。 FMEA表作成画面の一例である。 FMEA表作成画面の一例である。 IEPH、IEPA等の値の算出結果の一例である。 4種類の共起関係評価指標を算出した結果の一例である。
以降、本発明を実施するための4つの実施形態を、図等を参照しながら詳細に説明する。4つの実施形態は、第1〜第4の実施形態からなる。詳細は後記するが、これらの間の相違は、因果関係抽出装置が不具合情報から因果関係の要素の連鎖を抽出する際の情報処理の相違である。そして、第1の実施形態は、因果関係の要素の連鎖自身を抽出する処理、及び、抽出された因果関係の要素の連鎖を使用して、故障ツリー及びFMEA表を作成する処理を含む。
〈第1の実施形態〉
(機器構成)
図1に沿って、因果関係抽出装置2の構成を説明する。因果関係抽出装置システム1は、因果関係抽出装置2及び端末装置3を有する。これらは、ネットワーク4を介して接続可能である。因果関係抽出装置2は、一般的なコンピュータであり、中央制御装置11、入力装置12、出力装置13、主記憶装置14及び補助記憶装置15を有する。これらはバスで相互に接続されている。補助記憶装置15は、不具合情報31、部品リスト32、現象リスト33、部品ツリー34、因果関係情報35、故障ツリー36及びFMEA表37を格納している(詳細後記)。なお、補助記憶装置15が因果関係抽出装置2から独立した外部記憶装置となっており、両者がネットワーク4を介して接続可能である構成も可能である。
主記憶装置14における、部品・現象抽出部21、共起関係評価部22、因果関係抽出部23、故障ツリー作成部24及びFMEA表作成部25はプログラムである。以降、“○○部は”と主体を記した場合は、中央制御装置11が、補助記憶装置15から各プログラムを読み出し、主記憶装置14にロードしたうえで、各プログラムの機能(詳細後記)を実現するものとする。
(因果関係)
図2(a)に沿って、因果関係を説明する。因果関係51は、3つ以上の因果関係の要素52a、52b、52c、・・・から構成される。要素52a等のそれぞれは、有向線分53a、53b、・・・で連結される。1つの有向線分で連結された1組の(2つの)要素のうち、有向線分の起点側の要素が原因であり、終点側の要素が結果である。例えば、要素52aは、要素52bから見れば結果であり、要素52bは、要素52aから見れば原因である。同様に、要素52bは、要素52cから見れば結果であり、要素52cは、要素52bから見れば原因である。なお、有向線分の起点側(原因側)を“上流”と呼び、終点側(結果側)を“下流”と呼ぶことがある。
要素52aは、1つの部品54a及び1つの現象55aを有する。要素52bは、1つの部品54b及び1つの現象55bを有する。要素52cは、1つの部品54c及び1つの現象55cを有する。補助記憶装置15は複数の因果関係51を記憶しており、因果関係51のそれぞれは、自身を一意に特定する因果関係ID56を有する。例えば図2(a)の因果関係51は、全体として以下のことを示している。
・部品Cに現象Cが発生することを原因として、部品Bに現象Bが発生する。
・部品Bに現象Bが発生することを原因として、部品Aに現象Aが発生する。
前記では、要素52a等のそれぞれの“部品”54a等は、その現象が発生するひとまとまりの物的単位を意味している。つまり、ここでの“部品”は、広義の部品であり、製品、製品を構成するシステム、システムを構成するサブシステム、サブシステムを構成する(狭義の)部品等をすべて含む概念である。
図2(b)に沿って、より具体的な因果関係を説明する。因果関係57は、全体として以下のことを示している。
・電子部品にウィスカが発生することを原因として、電源回路にショートが発生する。
・電源回路にショートが発生することを原因として、電源に出力不具合が発生する。
・電源に出力不具合が発生することを原因として、○○製品に起動不可が発生する。
(不具合情報)
図3(a)に沿って、不具合情報31を説明する。不具合情報31は、過去に生じた機器の不具合を文章として項目ごとに記述した報告書である。具体的には、不具合情報31は、項目として、不具合名称31a、不具合発生迄の経過31b、(不具合の)現象31c、(不具合の)原因31d、(不具合に対する)対策31e等の項目を有する。そして各項目は、文章(文字列)を有する。複数の不具合についての複数の不具合情報31が補助記憶装置15に記憶されている。
(部品リスト)
図3(b)に沿って、部品リスト32を説明する。部品リスト32には、因果関係抽出装置2のユーザが予め指定した(広義の)部品が記憶されている。
(現象リスト)
図3(c)に沿って、現象リスト33を説明する。現象リスト33には、ユーザが予め指定した現象が記憶されている。
(部品ツリー)
図4に沿って、部品ツリー34を説明する。部品ツリー34は、ユーザが予め指定した、広義の部品の階層構造を示すツリーである。図4は、以下のことを示している。
・最上位の階層に、“○○製品”が存在する。
・○○製品は、直下の階層に、少なくとも“電源”、“制御ユニット”及び“筺体”を有する。
・そのうちの“電源”は、直下の階層に、少なくとも“電源回路”を有する。
・“電源回路”は、直下の階層に、少なくとも“電子部品”を有する。
なお、部品ツリー34の階層の数は3以上であることが好ましい。なぜならば、そのようにすることによって、3つ以上の要素が連鎖する因果関係を作成することができるからである(詳細後記)。補助記憶装置15は、複数の部品ツリー34を記憶している。1つの製品ごとに1つの部品ツリー34が存在することが望ましい。
(因果関係情報)
図5に沿って、因果関係情報35を説明する。因果関係情報35においては、因果関係ID欄101に記憶された因果関係IDに関連付けて、要素ID欄102には要素IDが、部品欄103には部品が、現象欄104には現象が、下流欄105には下流の要素の要素IDが、上流欄106には上流の要素の要素IDが、記憶されている。
因果関係ID欄101の因果関係IDは、前記したように、因果関係を一意に特定する識別子である。
要素ID欄102の要素IDは、要素を一意に特定する識別子である。
部品欄103の部品は、広義の部品の名称である。
現象欄104の現象は、広義の部品に発生する現象(主として不具合)である。
下流欄105の下流の要素の要素IDは、当該要素の直接的な結果となる要素の要素IDである。最下流の要素(最終結果)についての行には“−”が記憶される。
上流欄106の上流の要素の要素IDは、当該要素の直接的な原因となる要素の要素IDである。最上流の要素(きっかけとなる原因)についての行には“−”が記憶される。
以上から明らかなように、因果関係情報35は、因果関係(図2(a)及び(b))を表型式で表したものである。なお、説明の単純化のために、因果関係(図2(a)及び(b))及び因果関係情報35は、枝分かれ及び合流のないものを例示した。しかしながら、因果関係は、枝分かれ及び合流を有していてもよく、因果関係情報35が枝分かれ及び合流を表現できることはもちろんである。さらに、1つの因果関係が有する要素の数は制限されないが、通常3つ以上である。そして、因果関係情報35は、複数の因果関係を記憶している。
(処理手順)
図6に沿って、本実施形態の処理手順を説明する。図6の説明の途中で、適宜図7〜図15を参照する。
ステップS201において、部品・現象抽出部21は、不具合情報31(図3(a))から部品及び現象を抽出する。具体的には、第1に、部品・現象抽出部21は、不具合情報31のすべての項目から、部品リスト32(図3(b))に記載されている(広義の)部品を抽出する。ここでは、不具合情報31から、“○○製品”、“電源”、“電源回路”、“電子部品”及び“基盤”の計5つが抽出されることになる。なお、部品・現象抽出部21は、当該処理の事前処理として、不具合情報31の文書を形態素解析し単語に分割することとする。
第2に、部品・現象抽出部21は、不具合情報31のすべての項目から、現象リスト33(図3(c))に記載されている現象を抽出する。ここでは、不具合情報31から、“起動不可”、“出力不具合”、“ウィスカ”及び“ショート”の計4つが抽出されることになる。
ステップS202において、共起関係評価部22は、部品と現象との関連度を算出する。具体的には、第1に、共起関係評価部22は、ステップS201の“第1”において抽出された部品と、ステップS201の“第2”において抽出された現象との組合せを作成する。ここでは、“(○○製品,起動不可)”のような組合せが、5×4=20個作成されることになる。
第2に、共起関係評価部22は、部品と現象との組合せのそれぞれについて、部品と現象との共起関係を評価した結果の値を関連度として求める。一般的に、共起関係とは、ある文書中に2つの単語が同時に出現する関係である。ここでの共起関係は、不具合情報31の中に、例えば“○○製品”及び“起動不可”が同時に出現する関係である。このような共起関係を評価する手法は複数存在するが、ここでは、共起関係評価部22は、部品と現象との間の文字数を関連度とする。
例えば、不具合情報31(図3(a))の項目のうち不具合名称31aには、“○○製品起動不可”との記載がある。ここでは、部品“○○製品”と現象“起動不可”との間の文字数は“0”である。不具合情報31(図3(a))の項目のうち現象31cには、“○○製品が起動不可となった”との記載がある。ここでは、部品“○○製品”と現象“起動不可”との間の文字数は“1”である。このようにして、共起関係評価部22は、1又は複数の文字数を取得し、そのうち最小であるものを関連度とする。関連度の値が小さいほど、部品と現象との関連性が高い。共起関係評価部22は、部品と現象との組合せのすべてについて、ステップS202の“第2”の処理を繰り返す。
ステップS203において、共起関係評価部22は、因果関係の要素を決定する。具体的には、第1に、共起関係評価部22は、ステップS202の“第1”において作成した組合せに関連付けて、ステップS202の“第2”において求めた関連度を記憶した評価結果テーブルを作成する。
図7は、評価結果テーブルの例である。図7を見ると、以下のことがわかる。
・現象“起動不可”を有する部品と現象との組合せは、5つ存在する。
・現象“出力不具合” を有する部品と現象との組合せも5つ存在し、他の現象についても同様である。
・合計20個の組合せのそれぞれに対して、関連度が算出されている。
第2に、共起関係評価部22は、同じ現象を有する組合せの群の中から、関連度の値が最小である組合せを因果関係の要素として決定する。図7の例では、現象“起動不可”を有する組合せの群の中には、5つの組合せが存在し、関連度の値も5つ存在する。そのうち最も小さい値は、“0”である。したがって、因果関係の要素として“○○製品起動不可”が取得される。同様に、他の群の中から、“電源出力不具合”、“電子部品ウィスカ” 及び“電源回路ショート”が決定される。なお、図7の現象欄に記載された、起動不可、出力不具合、・・・の順序、及び、部品欄に記載された、○○製品、電源、・・・の順序は、この段階では意味がない(次のステップで部品ツリー34の階層に応じて順序付けられる)。
ステップS204において、因果関係抽出部23は、因果関係の要素を順序付ける。具体的には、第1に、因果関係抽出部23は、補助記憶装置15から部品ツリー34(図4)を読み出す。
第2に、因果関係抽出部23は、ステップS203の“第2”において決定した因果関係の4つの要素が含む部品“○○製品”、“電源”、“電子部品”及び“電源回路”のそれぞれが属する部品ツリー34の階層を特定する。図4の例では、“○○製品”について第1階層(最上位の階層)が、“電源”について第2階層が、“電子部品”について第4階層が、“電源回路”について第3階層が特定される。
第3に、因果関係抽出部23は、ステップS204の“第2”において特定した階層に基づき、因果関係の要素を順序付ける。つまり、階層が上位にある順に、組合せを順序付ける。前記の例では、上位のものから順に、“○○製品起動不可”、“電源出力不具合”、“電源回路ショート”及び“電子部品ウィスカ”の順に順序付けられる。有向線分を使用してこの順序を表現すると、“○○製品起動不可←電源出力不具合 ←電源回路ショート ←電子部品ウィスカ”となる。このように、因果関係抽出部23は、複数の要素を、下位の階層の部品を含むものから上位の階層の部品を含むものに至る因果関係の要素の連鎖として順序付ける。
第4に、因果関係抽出部23は、ステップS204の“第3”において順序付けた因果関係の要素に基づいて、因果関係情報35(図5)を作成し、補助記憶装置15に記憶する。前記したように、本実施形態においては、手掛かり表現は使用されず、単語の共起関係及び部品ツリー(部品の階層関係)が使用される。したがって、本実施形態は、表現の揺れに影響されることなく、因果関係の要素の連鎖を抽出できる。
図6においては、ステップS204の後も、故障ツリー及びFMEA表を作成する処理手順が続く。これらのステップの説明の前に、まずユーザが故障ツリー及びFMEA表を作成するときの課題を説明し、その後、図6の続きを説明する。
(FTA)
FTAにおいて、ユーザは、頂上事象を起点にして原因側に向かってトップダウン式に中間事象(どのような部品がどのような現象を発生するか)を順次決定していくことによって“故障ツリー”を完成させる。頂上事象は、最も上位の階層の部品に関する事象であることが多い。なぜならば、不具合は、製品としての不具合としてユーザにまず認識されることが多いからである。そして、頂上事象は、因果関係の結果側の末端(最下流)において発生していることが多い。
ユーザは、ある上位の階層の部品が何らかの不具合を発生していること、そして、その上位の階層の部品の不具合は、より下位の階層の部品の不具合を原因としているであろうことを認識している。しかしながらユーザは、具体的にどのような下位の階層のどのような部品がどのような不具合を発生しているかについては認識していない。
全く手掛かりがない状態で中間事象を決定することは、特に非熟練であるユーザにとっては困難である。そこで、因果関係抽出装置2は、ユーザに対して因果関係の要素の連鎖を手掛かりとして提供する。
(FMEA)
FMEAにおいて、ユーザは、下位の階層の部品を起点にして、その部品について想定される故障モードを決定する。そして、その部品とその故障モードとの組合せから結果側に向かってボトムアップ式に、その部品のその故障モードが、中位の階層の部品に与える影響、上位の階層の部品に与える影響、対策等を決定して行くことによって、FMEA表を完成させる。故障モードとは、例えば、断線、短絡、折損、摩耗、特性の劣化等の故障状態の型式による分類である。
ユーザが例えばコイルを設計しているとする。熟練のユーザにとって、コイルの故障モードとして、“断線”、“ショート”、“抵抗値異常”等の故障モードを思いつくことは容易であるかもしれない。しかしながら、非熟練のユーザにとって、具体的な故障モードを思いつくことは決して容易ではない。仮に具体的な故障モードを思いついたとしても、それがどのような上位の階層の部品(例えば、電源)に対して、どのような現象(例えば、出力不具合)となって影響を与えるかを思いつくのは困難である。そこで、因果関係抽出装置2は、ユーザに対して因果関係の要素の連鎖を手掛かりとして提供する。
図6に戻る。以降のステップS205〜S211は、故障ツリー36を作成しようとするユーザを故障ツリー作成部24が支援する処理である。
ステップS205において、故障ツリー作成部24は、故障ツリー作成画面61(図8)を表示する。具体的には、第1に、故障ツリー作成部24は、ユーザからの任意の指示を受け付けると、出力装置13に故障ツリー作成画面61を表示する。故障ツリー作成画面61は、タイトル領域62、故障ツリー領域63及びメニュー領域64を有する。メニュー領域64は、頂上事象登録ボタン64a、因果関係検索ボタン64b、中間事象登録ボタン64c、故障ツリー登録ボタン64d及びキャンセルボタン64eを有する。
第2に、故障ツリー作成部24は、ユーザがタイトル領域62にタイトルをキーボード等の入力装置12を介して入力した後、頂上事象登録ボタン64aを押下するのを受け付ける。ここではユーザは、タイトルとして“「○○製品起動不可」に関するFTA”を入力している。故障ツリー領域63は、空欄のままである。
ステップS206において、故障ツリー作成部24は、頂上事象登録画面71(図9)を表示する。具体的には、第1に、故障ツリー作成部24は、出力装置13に頂上事象登録画面71を表示する。頂上事象登録画面71は、部品欄72a、現象欄72b、登録ボタン73a及びキャンセルボタン73bを有する。
第2に、故障ツリー作成部24は、ユーザが部品欄72aに頂上事象の部品を入力し、現象欄72bに頂上事象の現象を入力した後、登録ボタン73aを押下するのを受け付ける。ここでユーザは、部品欄72aに“○○製品”を、現象欄72bに“起動不可”を入力している。
ステップS207において、故障ツリー作成部24は、故障ツリー作成画面61に頂上事象を表示する(図10)。このとき、故障ツリー作成部24は、ステップS206の“第2”において受け付けた要素“○○製品起動不可”63aを、図10の故障ツリー作成画面61の故障ツリー領域63に表示している。なお、図10及び以降で説明する図13は、図8の故障ツリー作成画面61が遷移して行く結果である。
ステップS208において、故障ツリー作成部24は、因果関係を抽出する。具体的には、第1に、故障ツリー作成部24は、ユーザが故障ツリー作成画面61(図10)において要素63aを選択した後、因果関係検索ボタン64bを押下するのを受け付ける。
第2に、故障ツリー作成部24は、要素“○○製品起動不可”63aを検索キーとして因果関係情報35(図5)を検索し、部品“○○製品”及び現象“起動不可”を有する要素を含む因果関係を検索する。そして、故障ツリー作成部24は、検索の結果該当したすべての因果関係を一時的に主記憶装置14に保持する。
第3に、故障ツリー作成部24は、検索結果75(図11)を出力装置13に表示する。検索結果75は、ステップS208の“第2”において該当した因果関係のリストであり、因果関係のそれぞれの最下流の要素の部品及び現象が見出しとして記載されている。
第4に、故障ツリー作成部24は、ユーザが検索結果75のうちから、任意の因果関係(任意の行)を選択するのを受け付ける。いま、ユーザは1行目の“○○製品起動不可”を選択したとする。
第5に、故障ツリー作成部24は、ステップS208の“第4”において受け付けた因果関係を、出力装置13に表示する(符号76)。ユーザは、“○○製品起動不可”を引き起こす直接の要素は、“電源出力不具合”であることを知る。図11の因果関係76は、最下流に“○○製品起動不可”を有している。しかしながら、最下流以外の位置に“○○製品起動不可”を有する因果関係76が検索結果となる場合もある。
ステップS209において、故障ツリー作成部24は、中間事象登録画面81(図12)を表示する。具体的には、第1に、故障ツリー作成部24は、ユーザが故障ツリー作成画面61(図10)において、頂上事象63aを選択したうえで、中間事象登録ボタン64cを押下するのを受け付ける。
第2に、故障ツリー作成部24は、出力装置13に中間事象登録画面81を表示する。中間事象登録画面81は、部品欄82a、現象欄82b、登録ボタン83a及びキャンセルボタン83bを有する。
第3に、故障ツリー作成部24は、ユーザが部品欄82aに頂上事象の直ぐ上流の中間事象の部品を入力し、現象欄82bに当該中間事象の現象を入力した後、登録ボタン83aを押下するのを受け付ける。ここでユーザは、部品欄82aに“電源”を、現象欄82bに“出力不具合”を入力している。
ステップS210において、故障ツリー作成部24は、故障ツリー作成画面61に中間事象を表示する(図13)。このとき、故障ツリー作成部24は、ステップS209の“第3”において受け付けた要素“電源出力不具合”63bを、故障ツリー領域63の要素63aの直ぐ上流に表示している。
その後、故障ツリー作成部24は、ステップS208〜S210の処理を繰り返す。但し、繰り返し処理においては、ユーザは、故障ツリー作成画面61(図13)の故障ツリー領域63において最上流(最も下位の階層)に表示されている要素を選択した後、因果関係検索ボタン64bを押下するものとする。すると、故障ツリー作成部24は、故障ツリー領域63の下流側から上流側に向かって(左から右へ)、因果関係の要素63c、63d、・・・を連続して表示して行くことになる。
ステップS211において、故障ツリー作成部24は、故障ツリー36を登録する。ユーザは、充分な数の要素63a、63b、・・・が表示されたと判断すると、故障ツリー登録ボタン64dを押下する。すると、故障ツリー作成部24は、故障ツリー領域63に表示されている連続した要素を、故障ツリー36として補助記憶装置15に記憶する。
図13の故障ツリー36(符号63a〜63d)は、図11の因果関係76と一見同じもののように見える。しかしながら、これらは別のものである。ユーザは、図11の検索結果75の複数の行を選択することによって複数の因果関係76を見ることができる。ユーザは、このような複数の因果関係76のうちから有用であると思われる要素を逐次選択し連鎖している。このような操作の結果完成したものが、故障ツリー36である。
以降のステップS212〜S214は、FMEA表37を作成しようとするユーザをFMEA表作成部25が支援する処理である。
ステップS212において、FMEA表作成部25は、FMEA表作成画面91(図14)を表示する。具体的には、FMEA表作成部25は、ユーザからの任意の指示を受け付けると、出力装置13にFMEA表作成画面91を表示する。FMEA表作成画面91は、タイトル領域92、FMEA表領域93及びメニュー領域94を有する。メニュー領域94は、因果関係検索ボタン94a、FMEA表登録ボタン94b及びキャンセルボタン94cを有する。なお、FMEA表作成部25は、ユーザがタイトル領域92にタイトル(例えば“「○○製品」に関するFMEA”)を入力するのを受け付ける。
FMEA表領域93に表示された表がFMEA表である。
部品欄93aの部品は、ユーザが設計対象としている部品である。
機能欄93bの機能は、部品の機能である。
故障モード欄93cの故障モードは、例えば、断線、短絡、折損、摩耗、特性の劣化等の故障状態の型式による分類である。
推定原因欄93dの推定原因は、部品に故障モードが発生する原因であると推定されることがらである。
故障の影響欄93eの故障の影響は、部品に故障モードが発生した場合、それが上位の階層の部品に与える影響である。上位の階層には多くの階層がある。ここでは、中位の“ユニット”93f及び最上位の“製品”93gの小欄を設け、それぞれの小欄に影響が記憶されることになる。
検知方法欄93hの検知方法は、故障モードの発生を検知する具体的な方法である。
故障等級欄93iの故障等級は、故障モードの重大さを示す指標等である。
対策欄93jの対策は、故障モードの発生を回避する具体的な対策である。
ステップS213において、FMEA表作成部25は、因果関係を抽出する。具体的には、第1に、FMEA表作成部25は、ユーザがFMEA表作成画面91(図14)の部品欄93aに部品を入力し、入力した部品を選択した後、因果関係検索ボタン94aを押下するのを受け付ける。ここでは、“電源回路”が入力されたとする。
第2に、FMEA表作成部25は、部品“電源回路”を検索キーとして因果関係情報35(図5)を検索し、部品“電源回路”を有する要素を含む因果関係を検索する。そして、FMEA表作成部25は、検索の結果該当したすべての因果関係を一時的に主記憶装置14に保持する。
第3に、FMEA表作成部25は、検索結果75(図11)を出力装置13に表示する。検索結果75は、ステップS213の“第2”において該当した因果関係のリストであり、因果関係のそれぞれの最下流の部品及び現象が見出しとして記載されている。
第4に、FMEA表作成部25は、ユーザが検索結果75のうちから、任意の因果関係(任意の行)を選択するのを受け付ける。いま、ユーザは1行目の“○○製品起動不可”を選択したとする。
第5に、FMEA表作成部25は、ステップS213の“第4”において受け付けた因果関係を、出力装置13に表示する(符号76)。ユーザは、因果関係76を見て例えば以下のことを認識する。
・部品“電源回路”の故障モードとして、“ショート”があり得ること。
・“電源回路ショート”の原因として“電子部品ウィスカ”があり得ること。
・“電源回路ショート”が原因となって、直ぐ上位の階層の部品“電源”において現象“出力不具合”が発生し得ること。
・“電源出力不具合”が原因となって、最上位の階層の部品“○○製品”において現象“起動不可”が発生し得ること。
ステップS214において、FMEA表作成部25は、FMEA表37を登録する。具体的には、第1に、FMEA表作成部25は、ユーザがFMEA表作成画面91のFMEA表領域93に故障モード等を入力するのを受け付ける(図15)。なお、図15は、図14のFMEA表作成画面91が遷移して行く結果である。ユーザは、故障モード欄93cに“ショート”を、推定原因欄93dに“電子部品におけるウィスカ”を、ユニット小欄93fに“電源出力不具合”を、製品小欄93gに“○○製品起動不可”を入力している。これらは、ユーザが因果関係76(図11)を参考にして入力したものである。
第2に、FMEA表作成部25は、ユーザがFMEA表領域93に故障モード等以外を入力するのを受け付ける。ユーザは、機能欄93b、検知方法欄93h、故障等級欄93i及び対策欄93jに適宜データを入力する。ユーザは、ステップS214の“第1”において故障モード等を既に入力しているので、その後に機能等を自身で考えて入力することは容易である。
第3に、FMEA表作成部25は、ユーザがFMEA表登録ボタン94bを押下するのを受け付ける。すると、FMEA表作成部25は、FMEA表領域93に表示されている表をFMEA表37として補助記憶装置15に記憶する。
その後処理手順を終了する。
ステップS205〜S211の処理は、省略されてもよい。また、ステップS212〜S214の処理も、省略されてもよい。さらに、ステップS212〜S214の処理の後にステップS205〜S211の処理が実行されてもよい。なお、キャンセルボタン64e等は、直前の入力を取り消す場合に押下される。
(自動入力)
前記では、ユーザが頂上事象登録画面71(図9)の部品欄72a及び現象欄72b、並びに、中間事象登録画面81(図12)の部品欄82a及び現象欄82bに対して文字を手動入力する例を説明した。しかしながら、故障ツリー作成部24は、検索した後選択された因果関係76に基づいて、部品及び現象を各欄に自動的に入力してもよい。さらに、故障ツリー作成部24は、(頂上事象登録画面71を表示しユーザが登録ボタン73aを押下するのを待つまでもなく)検索した後選択された因果関係76を故障ツリー作成画面61の故障ツリー領域63に直接表示してもよい。
前記では、ユーザがFMEA表作成画面91(図15)の故障モード欄93c等に対して文字を手動入力する例を説明した。しかしながら、FMEA表作成部25は、検索した後選択された因果関係76に基づいて、故障モード等を各欄に自動的に入力してもよい。つまり、FMEA表作成部25は、ステップS213の“第5”においてユーザが認識したことを自動的に認識し、ステップS214の“第1”においてユーザが行った入力操作を自動的に行う。
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態では、ステップS201において、部品・現象抽出部21は、不具合情報31から部品及び現象を抽出する際に、部品リスト32及び現象リスト33を使用した。第2の実施形態では、部品・現象抽出部21は、部品リスト32及び現象リスト33を使用することなく、部品らしい単語及び現象らしい単語を抽出する。
(部品らしさ、現象らしさ)
部品・現象抽出部21は、不具合情報31を構成する単語ごとに2つの値“IEPH”及び“IEPA”を算出する。IEPHの値は、その単語が以下の表現傾向1に属する可能性(現象らしい可能性)を示す。IEPAの値は、その単語が以下の表現傾向2に属する可能性(部品らしい可能性)を示す。
(表現傾向1)当該単語の直後に“が発生”又は“が生じた”のような語が続くことにより、当該単語が現象であると判断される表現傾向。例えば、“残留応力”、“高温劣化”等の現象の直後には、このような語が続く場合が多い。
(表現傾向2)当該単語の直後に“の故障”又は“の購入”のような語が続くことにより、当該単語が部品であると判断される表現傾向。例えば、“羽車”、“コンデンサ”等の部品の直後には、このような語が続く場合が多い。
以下に“IEPH”及び“IEPA”を算出する計算式を説明する。なお、IEPH等は略号ではあるが、それらの中には一般化されていない造語も含まれるので詳細のスペルを省略する。つまり、“IEPH”等を単なる記号と理解しても差し支えない。
(IEPH)
・IEPH=PHL×TF×IDF
・PHL=PHDF/TDF
・IDF=log(K/DF)
・PHDFは、補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31のうち、当該単語がその直後に“が発生”、“の発生”又は“が生じた”の語を伴い出現する場合を少なくとも1回有する不具合情報の数である。
・TDFは、補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31のうち、当該単語が出現する場合を少なくとも1回有する不具合情報の数である。
・TFは、当該不具合情報における当該単語の出現回数である。
・Kは、補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31の総数である。
・DFは、補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31のうち、当該単語を含む不具合情報の数である。
なお、“log(K/DF)”は、“K/DF”の自然対数(又は常用対数)である。
(IEPA)
・IEPA=PAL×TF×IDF
・PAL=PALDF/TDF
・IDF=log(K/DF)
・PALDFは、補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31のうち、当該単語がその直後に “の故障”、“の購入”、“の受け入れ”、“を開発”又は“の開発”の語を伴い出現する場合を少なくとも1回有する不具合情報の数である。
・TF、TDF、K及びDFは、“IEPH”についての説明と同じである。
図16は、部品・現象抽出部21が、不具合情報31を構成する単語のそれぞれについて、“IEPH”、“IEPA”等の値を算出した結果である。図16のIEPH欄95aを参照すると、“起動不可”、“出力不具合”、“ウィスカ”及び“ショート”についてのIEPHの値が、他に比して有意に大きいことがわかる。したがって、部品・現象抽出部21は、これらを現象として抽出する。図16のIEPA欄95bを参照すると、“○○製品”、“電源”、“電源回路”、“電子部品”及び“基盤”についてのIEPAの値が、他に比して有意に大きいことがわかる。したがって、部品・現象抽出部21は、これらを部品として抽出する。
(IEPH及びIEPAの閾値)
部品・現象抽出部21は、ある閾値よりもIEPHの値が大きい単語を現象として抽出してもよい。同様に、部品・現象抽出部21は、ある別の閾値よりもIEPAの値が大きい単語を部品として抽出してもよい。これらの閾値の決定の仕方の例は以下の通りである。
・部品・現象抽出部21は、不具合情報31を構成するすべての単語のIEPH(IEPA)の値の平均値をIEPH(IEPA)の閾値とする。
・ユーザは、サンプルとしての1又は複数の不具合情報31を構成するすべての単語を“現象”又は“部品”に分類しておく。部品・現象抽出部21は、当該不具合情報31を構成するすべての単語についてIEPHの値及びIEPAの値を算出する。部品・現象抽出部21は、現象である単語について算出されたIEPHの値のうち、最小であるものをIEPHの閾値とする。部品・現象抽出部21は、部品である単語について算出されたIEPAの値のうち、最小であるものをIEPAの閾値とする。
〈第3の実施形態〉
第1の実施形態では、ステップS202において、共起関係評価部22は、部品と現象との関連度を算出する際に、部品と現象との間の文字数を関連度とした。第3の実施形態では、共起関係評価部22は、これ以外にも以下の#1〜#5のいずれかの共起関係評価指標を算出してもよい。これらの共起関係評価指標は、自然言語処理で使用される指標である。
#1:共起頻度=抽出対象である不具合情報において、中心語及び共起語が、スパン内で同時に出現する頻度
#2:出現頻度比=共起頻度/共起語頻度
#3:T値=(共起頻度−(中心語頻度×共起語頻度)/コーパス総語数)/√共起頻度
#4:MI値=log((共起頻度×コーパス総語数)/(中心語頻度×共起語頻度))
#5:総合評価指標=a×共起頻度+b×出現頻度比+c×T値+d×MI値
ここで、“中心語”とは、評価対象となる単語であり、本実施形態では現象に相当する。“共起語”とは、中心語とともに出現する単語であり、本実施形態では部品に相当する。“スパン”とは、中心語を中心とした所定の前後の文字数である。“共起語頻度”とは、対象となる不具合情報における共起語の総出現回数である。“中心語頻度”とは、対象となる不具合情報における中心語の総出現回数である。“コーパス総語数”とは、対象となる不具合情報における総単語数である。a、b、c及びdは重みである。
#1は、最も単純な指標である。部品及び現象がスパン内で同時に出現する頻度が大きいと、共起関係評価部22は、共起関係が強いと判断する。しかしながら、#1においては、共起語頻度が大きいと自ずと共起頻度も大きくなり、共起語頻度が大きい単語とそうでない単語とで平等に共起関係を評価することができなくなる。
そこで、#2においては、共起頻度を共起語頻度で除算することにより、共起語の出現頻度によらず共起関係を評価することができる。
#3は、共起語頻度だけではなくコーパス総語数も考慮に入れた指標であり、統計学から転用された、2つの語の共起関係の統計的優位性を計る指標である。
#4もまた、共起語頻度だけではなくコーパス総語数も考慮に入れた指標であり、情報理論から生まれた、ある語と相手の語とが近接して出現する頻度を示す指標である。
#5は、#1〜#4を総合した指標である。
図17は、共起関係評価部22が、計20個の部品と現象との組合せについて#1〜#4の共起関係評価指標を算出した結果である。共起関係評価部22は、現象のそれぞれについて、共起関係評価指標の最も大きい部品を抽出する。共起関係評価部22が、例えば“共起頻度”を使用した場合、現象“起動不可”については部品“○○製品”が抽出され、現象“出力不具合”、“ウィスカ”及び“ショート”については、同じ部品“電源回路”が重複して抽出されている。
どの共起関係評価指標を使用するかによって、抽出される部品が異なってくる。そこでユーザは、サンプルとしての1又は複数の不具合情報31を構成するすべての単語から、実際に発生した部品と現象との組合せ(解答)を取得しておく。共起関係評価部22は、当該不具合情報31に含まれるすべての現象に対する部品を抽出する処理を、#1〜#4の共起関係評価指標について繰り返す。共起関係評価部22は、抽出結果の部品と解答の部品とを比較し両者が合致する数を求める。この合致する数が最大になるような共起関係評価指標を、採用すべき共起関係評価指標として決定する。
〈第4の実施形態〉
第1の実施形態では、ステップS202において、共起関係評価部22は、部品と現象との関連度を算出する際に、対象となる1つの不具合情報31の中での共起関係を使用する。これに対し、第4の実施形態では、共起関係評価部22は、補助記憶装置15に記憶されている多くの不具合情報31の中での共起関係を使用する。
部品とその部品で発生し得る現象との間には、一般的な傾向がある。例えば、部品“コンデンサ”で発生し得る現象としては、“短絡”、“不安定”、“ノイズ”等が考えられる。部品“配管”で発生し得る現象としては、“詰まり”、“漏れ”、“減肉”等が考えられる。したがって、現象“短絡”に対応する部品は、“配管”よりも“コンデンサ”の方がより適切であるといえる。共起関係評価部22は、補助記憶装置15に記憶されている多くの不具合情報31の中から、このような一般的な傾向を求め、部品と現象との組合せを抽出する際に使用する。
いま、ある部品とある現象との組合せに対する共起関係評価指標の他の例として#6の“傾向評価指標”を定義する。
#6:傾向評価指標=f(部品 and 現象)/f(部品 or 現象)×f(部品 near N 現象)/f(部品 and 現象)
ここで、f(部品 and 現象)は、検索条件“部品 and 現象”で補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31を検索した場合において、該当した不具合情報31の数である。同様に、f(部品 or 現象)は、検索条件“部品 or 現象”で補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31を検索した場合おいて、該当した不具合情報31の数である。f(部品 near N 現象)は、部品と現象とが“N”文字以内の距離で出現するという条件で補助記憶装置15に記憶されているすべての不具合情報31を検索した場合おいて、該当した不具合情報31の数である。“部品”の箇所には“○○製品”等が入り、“現象”の箇所には“起動不可”等が入る。当然のことながら、“and”は、部品と現象が同時に出現することを意味し、“or”は、部品又は現象の少なくとも一方が出現することを意味する。ユーザは、“N”を任意の値に設定できる。
#6の右辺の“f(部品 and 現象)/f(部品 or 現象)”の値が大きいほど、その部品及び現象が、1つの不具合情報31の中に同時に出現する数(比率)が大きいことになる。#6の右辺の“f(部品 near N 現象)/f(部品 and 現象)”の値が大きいほど、その部品及び現象の間の距離が近い不具合情報31の数(比率)が多いことになる。共起関係評価部22は、ある部品に対して、#6の左辺の値を現象ごとに算出し、#6の左辺の値が最大になるような現象を抽出する。
部品・現象抽出部21、共起関係評価部22、因果関係抽出部23、故障ツリー作成部24及びFMEA表作成部25は、出力装置13に表示した画面を、端末装置3の出力装置に表示することが可能である。また、これらの各部21〜25は、入力装置12を介して受け付けた情報を、端末装置3の入力装置を介して受け付けることも可能である。したがって、端末装置3が複数用意されておれば、多くのユーザが同時に因果関係抽出装置2にアクセスすることが可能である。
(実施形態の効果)
本実施形態の因果関係抽出装置2は、以下の効果を奏する。
(1)因果関係抽出装置は、因果関係の要素の連鎖の例をユーザに容易に参照させることができる。
(2)因果関係抽出装置は、ユーザが因果関係の要素の連鎖の例を参照し、故障ツリー及びFMEA表を容易に作成することを可能にする。
(3)因果関係抽出装置は、単語の表現傾向に基づき、部品及び現象を正確に抽出できる。
(4)因果関係抽出装置は、部品リスト及び現象リストを使用することによって、特定の分野の部品及び現象を迅速に抽出できる。
(5)因果関係抽出装置は、共起関係評価指標の値を算出することによって、部品及び現象の共起関係を正確に評価できる。
(6)因果関係抽出装置は、部品を示す単語と現象を示す単語との間の文字数を算出することによって、部品及び現象の共起関係を迅速に評価できる。
(7)因果関係抽出装置は、複数の不具合情報において、部品を示す単語及び現象を示す単語が出現する頻度を算出することによって、部品及び現象の共起関係を客観的に評価できる。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現してもよい。また、前記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
2 因果関係抽出装置
3 端末装置
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置(記憶部)
15 補助記憶装置(記憶部)
21 部品・現象抽出部
22 共起関係評価部
23 因果関係抽出部
24 故障ツリー作成部
25 FMEA表作成部
31 不具合情報
32 部品リスト
33 現象リスト
34 部品ツリー
35 因果関係情報
36 故障ツリー
37 FMEA表

Claims (9)

  1. 不具合の事例である不具合情報及び部品の階層構造が格納される記憶部と、
    前記不具合情報から部品を示す単語及び現象を示す単語を抽出する部品・現象抽出部と、
    前記抽出した部品を示す単語と前記抽出した現象を示す単語との間の共起関係を評価し、前記評価に基づき前記部品と前記現象とを組合せることによって、因果関係を構成する複数の要素を決定する共起関係評価部と、
    前記階層構造に基づき、前記決定した複数の要素を、下位の階層の部品を含むものから上位の階層の部品を含むものに至る前記因果関係の要素の連鎖として順序付け、前記順序付けた因果関係の要素の連鎖を前記記憶部に格納する因果関係抽出部と、
    を備えることを特徴とする因果関係抽出装置。
  2. ユーザが故障木解析を行う場合に前記格納した因果関係の要素の連鎖を画面表示する故障ツリー作成部と、
    前記ユーザが故障モード影響解析を行う場合に前記格納した因果関係の要素の連鎖を画面表示するFMEA表作成部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の因果関係抽出装置。
  3. 前記部品・現象抽出部は、
    前記不具合情報に含まれる単語の表現傾向に基づき、前記不具合情報から部品を示す単語及び現象を示す単語を抽出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の因果関係抽出装置。
  4. 前記記憶部は、
    部品を示す単語のリスト及び現象を示す単語のリストを格納しており、
    前記部品・現象抽出部は、
    前記部品を示す単語のリストに基づき、前記不具合情報から部品を示す単語を抽出し、
    前記現象を示す単語のリストに基づき、前記不具合情報から現象を示す単語を抽出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の因果関係抽出装置。
  5. 前記共起関係評価部は、
    自然言語処理で使用される共起関係評価指標の値を算出することによって前記共起関係を評価すること、
    を特徴とする請求項1に記載の因果関係抽出装置。
  6. 前記共起関係評価部は、
    前記抽出した部品を示す単語と前記抽出した現象を示す単語との間の文字数を算出することによって前記共起関係を評価すること、
    を特徴とする請求項1に記載の因果関係抽出装置。
  7. 前記記憶部は、
    複数の前記不具合情報を格納しており、
    前記共起関係評価部は、
    前記複数の前記不具合情報において、前記抽出した部品を示す単語及び前記抽出した現象を示す単語が出現する頻度を算出することによって前記共起関係を評価すること、
    を特徴とする請求項5に記載の因果関係抽出装置。
  8. 因果関係抽出装置の記憶部は、
    不具合の事例である不具合情報及び部品の階層構造を格納しており、
    前記因果関係抽出装置の部品・現象抽出部は、
    前記不具合情報から部品を示す単語及び現象を示す単語を抽出し、
    前記因果関係抽出装置の共起関係評価部は、
    前記抽出した部品を示す単語と前記抽出した現象を示す単語との間の共起関係を評価し、前記評価に基づき前記部品と前記現象とを組合せることによって、因果関係を構成する複数の要素を決定し、
    前記因果関係抽出装置の因果関係抽出部は、
    前記階層構造に基づき、前記決定した複数の要素を、下位の階層の部品を含むものから上位の階層の部品を含むものに至る前記因果関係の要素の連鎖として順序付け、前記順序付けた因果関係の要素の連鎖を前記記憶部に格納すること、
    を特徴とする因果関係抽出装置の因果関係抽出方法。
  9. 因果関係抽出装置の記憶部に対し、
    不具合の事例である不具合情報及び部品の階層構造を格納させ、
    前記因果関係抽出装置の部品・現象抽出部に対し、
    前記不具合情報から部品を示す単語及び現象を示す単語を抽出する処理を実行させ、
    前記因果関係抽出装置の共起関係評価部に対し、
    前記抽出した部品を示す単語と前記抽出した現象を示す単語との間の共起関係を評価し、前記評価に基づき前記部品と前記現象とを組合せることによって、因果関係を構成する複数の要素を決定する処理を実行させ、
    前記因果関係抽出装置の因果関係抽出部に対し、
    前記階層構造に基づき、前記決定した複数の要素を、下位の階層の部品を含むものから上位の階層の部品を含むものに至る前記因果関係の要素の連鎖として順序付け、前記順序付けた因果関係の要素の連鎖を前記記憶部に格納する処理を実行させること、
    を特徴とする因果関係抽出装置を機能させるための因果関係抽出プログラム。
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