JP2017193121A - インクジェット方式のプリンタとこれに用いる光硬化性組成物の調製用キット - Google Patents
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Abstract
【課題】光硬化性組成物を用いるインクジェット方式のプリンタであって、部位によって硬度が異なる記録物を簡便に作製することができるプリンタを提供すること。【解決手段】本発明により、光重合性モノマーを含む第1液状組成物が貯留される第1供給源11と、着色剤を含む第2液状組成物が貯留される第2供給源12と、上記第1液状組成物を吐出する第1液状組成物用の吐出ヘッド30H、30N、30Sと、上記第2液状組成物を吐出する第2液状組成物用の吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bと、上記第1液状組成物および上記第2液状組成物を直接または間接的に保持する保持体50と、保持体50上に光を照射する光源40とを備え、上記第1液状組成物と上記第2液状組成物とが保持体50上に着弾され、上記第1液状組成物と上記第2液状組成物とが混合された混合物に対して光源40から光を照射することによって、上記混合物を硬化させるように構成されているプリンタが提供される。【選択図】図1
Description
本発明は、光硬化性組成物を用いたインクジェット方式のプリンタとこれに用いる光硬化性組成物の調製用キットに関する。
従来から、2次元の画像を印刷したり3次元の立体造形物を造形したりするためのインクジェット方式のプリンタが知られている。インクジェット方式のプリンタのなかには、例えば光重合性モノマーを含んだ光硬化性組成物を使用するものがある。この種のプリンタでは、吐出ヘッドのノズルから光硬化性組成物を吐出して、これを光硬化させることにより、2次元の画像を印刷したり3次元の立体造形物を造形したりする(以下、「2次元の画像」と「3次元の立体造形物」とを纏めて「記録物」と総称することがある。)。
光硬化性組成物を使用するプリンタでは、例えば、使用する光重合性モノマーの種類や含有割合によって記録物の硬さや軟らかさ(硬度)を調整することができる。一般には、1分子中に含まれる官能基の数が少ない光重合性モノマー(例えば単官能モノマー)を多く用いる場合ほど、硬化後の架橋密度が低くなり、記録物は軟らかく伸縮性に富んだものに仕上がる。逆に、官能基の数が多い光重合性モノマー(例えば2官能モノマーや3官能モノマー)を多く用いる場合ほど、硬化後の架橋密度が高くなり、記録物は硬く硬度の高いものに仕上がる。
従来、硬度の異なる記録物を作製する場合には、含有される光重合性モノマーの種類や比率が相互に異なるカートリッジを複数用意して、目的に応じてカートリッジを交換するようにしていた。しかし、カラーのプリンタでは、色の数に応じて、用意するカートリッジの数がネズミ算式に増えていく。例えば、色のバリエーションが4色で、硬度のバリエーションが3パターンとすると、3×4=計12種類の光硬化性組成物を用意する必要がある。そのため、多種のカートリッジを用意したり使用目的に応じてカートリッジを交換したりする手間が、ユーザーの負担となっていた。
これに関連する技術として、光硬化性組成物を使用するものではないが、特許文献1には、染料を含んだインクと、染料を含まない複数のクリアインクとを備え、組成の異なるインクをプリンタ内で混合、調製することにより、ユーザーが使用目的に合わせてインク組成を変更できるようにしたインクジェットプリンタが開示されている。
しかしながら、特許文献1のインクジェットプリンタは、組成の異なるインクをプリンタ内で混合し、調製する構成のため、1液滴ごとにインクの組成を変更することができない。そのため、特許文献1のインクジェットプリンタでは、印刷物の色合いを詳細に制御することができず、例えばグラデーションなどの繊細な表現が困難である。また、たとえ特許文献1の技術思想を、光硬化性組成を用いるインクジェット方式のプリンタに流用したとしても、インクジェット方式の利点を十分に生かすことはできず、例えば部位によって硬度が異なる記録物などは、精度よく(高解像度で)作製することができない。加えて、特許文献1のインクジェットプリンタでは、インクの混合パターンを変えるたびに、インクを混合した箇所から吐出ヘッドのノズルまでの流路に残っているインクを都度排出する必要がある。そのため、作業が煩雑で、ユーザーにとっては使い勝手が悪かった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光硬化性組成物を用いるインクジェット方式のプリンタであって、部位によって硬度が異なる記録物を簡便に作製することができるインクジェット方式のプリンタを提供することである。
本発明に係るインクジェット方式のプリンタは、光重合性モノマーを含む第1液状組成物が貯留される第1供給源と、着色剤を含む第2液状組成物が貯留される第2供給源と、上記第1供給源に連通し、上記第1液状組成物を吐出する1または2以上の第1液状組成物用の吐出ヘッドと、上記第2供給源に連通し、上記第2液状組成物を吐出する1または2以上の第2液状組成物用の吐出ヘッドと、上記第1液状組成物用の吐出ヘッドおよび上記第2液状組成物用の吐出ヘッドの下方に配置され、上記第1液状組成物用の吐出ヘッドおよび上記第2液状組成物用の吐出ヘッドから吐出された上記第1液状組成物および上記第2液状組成物を直接または間接的に保持する保持体と、上記保持体上に光を照射する光源と、を備える。上記第1供給源は、第1供給タンクと、第2供給タンクとを有する。上記第1供給タンクおよび上記第2供給タンクには、相互に上記光重合性モノマーの種類および含有割合のうちの少なくとも一方が異なる液状組成物が貯留されている。上記プリンタは、上記第1液状組成物と上記第2液状組成物とが上記保持体上に着弾され、上記第1液状組成物と上記第2液状組成物とが混合された混合物に対して上記光源から光を照射することによって、上記混合物を硬化させるように構成されている。
上記インクジェット方式のプリンタは、記録物の硬度を調整する第1供給源と、記録物の色を調整する第2供給源とを別々に備えており、これら2種類の供給源から別々に液状組成物を吐出し、保持体上で混合させて、光硬化性組成物を調製する。そして、この光硬化性組成物を光硬化させることによって、部位によって硬度が異なる記録物を得るようにしている。言い換えれば、上記インクジェット方式のプリンタでは、供給源から吐出ヘッドまでの液状組成物の流路が2種類の液状組成物毎に分かれており、プリンタの内部で2種類の液状組成物が混ざり合うことが無い。このため、光硬化性組成物の硬度を1液滴ごとに柔軟に変更することができる。したがって、上記インクジェット方式のプリンタでは、硬度が一定の記録物のみならず、部位によって硬度が異なる記録物をも簡便に、かつ精度よく作製することができる。また、上記インクジェット方式のプリンタでは、先に吐出した液状組成物で流路が汚染されることがないため、混合パターンを変えるたびに装置内に残っている液状組成物を排出する必要が無い。このため、ユーザーの利便性を向上すると共に、インクの無駄を低減することができる。さらには、液状組成物に増粘などの性状変化が生じることを抑制して、吐出不良を抑制することもできる。
また、本発明の他の側面として、インクジェット方式のプリンタに用いられる光硬化性組成物の調製用キットが提供される。この調製用キットは、光重合性モノマーを含む第1液状組成物と、着色剤を含む第2液状組成物とを備え、上記第1液状組成物と上記第2液状組成物とが混合された混合物に光を照射することにより、上記混合物が硬化するように構成されている。
本発明のインクジェット方式のプリンタによれば、部位によって硬度が異なる記録物を簡便に作製することができ、従来に比べてユーザーの利便性を高めることができる。また、高品質な(高解像度な)記録物を提供することができる。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明に係る3次元造形装置およびこれに用いる光硬化性組成物の調製用キットについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る3次元造形装置およびこれに用いる光硬化性組成物の調製用キットについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、一実施形態に係る3次元造形装置10の斜視図である。なお、図面中の符号Xは、X軸を示し、左右方向を表す。図面中の符号Yは、Y軸を示し、前後方向を表す。図面中の符号Zは、Z軸を示し、上下方向を表す。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、3次元造形装置10の設置態様を何ら限定するものではない。
3次元造形装置10は、インクジェット方式によって3次元の立体造形物をカラーで作製する装置である。3次元造形装置10は、得んとする立体造形物を所定の厚みでスライスした断面のデータに基づいて硬化性組成物を光硬化させ、立体造形物の断面形状を造形する。この作業を繰り返して断面形状を順次積み上げることによって、3次元の立体造形物(記録物)を造形する。なお、本明細書において「断面形状」とは、立体造形物を所定の方向に所定の厚み(例えば0.1mm。厚みは一定でなくてもよい。)でスライスしたときの断面の形状をいう。
3次元造形装置10は、ケーシング20と、ケーシング20内に配置された第1のガイドレール21とを備えている。第1のガイドレール21は左右方向に延び、ケーシング20の右側壁20Aと左側壁20Bとに固定されている。第1のガイドレール21には、キャリッジ22が係合されている。キャリッジ22は、図示しないキャリッジ移動機構により、第1のガイドレール21に沿って主走査方向Y(図1の左右方向)に摺動自在に構成されている。キャリッジ22は、キャリッジ移動機構の図示しないモータに連結されており、モータの駆動力を受けて主走査方向Yに移動する。キャリッジ22は、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bと、紫外線ランプ40とを備えている。
3次元造形装置10は、モノマー供給源11と、着色剤供給源12とを備えている。モノマー供給源11は、立体造形物の硬度を調整するためのものである。モノマー供給源11には、光重合性モノマーを含んだ硬度調整用の液状組成物が貯留される。着色剤供給源12は、立体造形物の色合いを調整するためのものである。着色剤供給源12には、着色剤を含んだ色調整用の液状組成物が貯留される。
本実施形態では、モノマー供給源11が、3つのカートリッジ11H、11N、11Sを有している。3つのカートリッジ11H、11N、11Sは、ケーシング20の上面20Cにそれぞれ着脱自在に装着されている。カートリッジ11H、11N、11Sには、相互に硬度の異なる立体造形物を造形可能なように調製された液状組成物が貯留されている。言い換えれば、カートリッジ11H、11N、11Sには、光重合性モノマーの種類および/または含有割合が相互に異なる液状組成物が貯留されている。
カートリッジ11Hは、相対的に硬質の立体造形物を造形可能なように調製されている硬質用のものである。カートリッジ11Hには、相対的に多官能モノマーを多く含んだ液状組成物が貯留されている。カートリッジ11Sは、相対的に軟質の立体造形物を造形可能なように調製されている軟質用のものである。カートリッジ11Sには、相対的に単官能モノマーを多く含んだ液状組成物が貯留されている。カートリッジ11Nには、カートリッジ11Hとカートリッジ11Sとの間の、標準的な硬度の立体造形物を造形可能なように調製されている液状組成物である。なお、硬度調整用の液状組成物(第1液状組成物)については、後に具体例を示して詳細に説明する。また、本実施形態ではモノマー供給源11が3つのカートリッジ11H、11N、11Sを有しているが、これには限定されない。モノマー供給源11は、2つ以上のカートリッジを有していればよく、例えば2〜5つのカートリッジを有していてもよい。
本実施形態では、着色剤供給源12が、シアンカートリッジ12Cと、マゼンタカートリッジ12Mと、イエローカートリッジ12Yと、ブラックカートリッジ12Bとの4種類のカートリッジを有している。4つのカートリッジ12C、12M、12Y、12Bは、ケーシング20の上面20Cにそれぞれ着脱自在に装着されている。カートリッジ12C、12M、12Y、12Bには、相互に色の異なる立体造形物を造形可能なように調製された液状組成物が貯留されている。言い換えれば、カートリッジ12C、12M、12Y、12Bには、着色剤の種類および/または含有割合が相互に異なる液状組成物が貯留されている。典型的には、カートリッジ12C、12M、12Y、12Bには、相互に色の異なる液状組成物が貯留されている。
この態様では、カートリッジ12C、12M、12Y、12Bの液状組成物が、それぞれ着色剤に加えて重合開始剤を含んでいる。なお、色調整用の液状組成物(第2液状組成物)については、後に具体例を示して詳細に説明する。また、本実施形態では着色剤供給源12が4つのカートリッジ12C、12M、12Y、12Bを有しているが、これには限定されない。着色剤供給源12は、1つのカートリッジでもよく、2つ以上、例えば2〜5つのカートリッジを有していてもよい。
3次元造形装置10は、カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12B毎に、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bを備えている。吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bは、液体供給路23によって、対応するカートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bと、それぞれ連通されている。液体供給路23は、カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bから吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bへ、それぞれ液状組成物を供給する流路である。
吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bはキャリッジ22に搭載され、主走査方向Yに移動しながら造形ステージ50上に液状組成物を吐出する。一方、カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bはキャリッジ22に搭載されておらず、主走査方向Yには移動しない。そのため、キャリッジ22が移動した場合に液体供給路23が破損しないように、液体供給路23の一部は左右方向に延びた状態で配置されている。液体供給路23は、例えば可撓性を有するチューブである。
3次元造形装置10は、カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bと同数の吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bを備えている。吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bは、モノマー供給源11に連通する吐出ヘッド30H、30N、30Sと、着色剤供給源12に連通する吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bとに大別される。吐出ヘッド30H、30N、30Sは、造形ステージ50に向かって硬度調整用の液状組成物(第1液状組成物)を吐出する。吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bは、造形ステージ50に向かって色調整用の液状組成物(第2液状組成物)を吐出する。
図2は、本実施形態に係る吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bの配置を説明するための説明図である。吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bの配置は特に限定されないが、ここでは、主走査方向Yにおいて、吐出ヘッド30H、吐出ヘッド30N、吐出ヘッド30S、吐出ヘッド30C、吐出ヘッド30M、吐出ヘッド30Y、吐出ヘッド30Bの順に並んでいる。吐出ヘッド30Hは硬質用のカートリッジ11Hに、吐出ヘッド30Nは標準硬度用のカートリッジ11Nに、吐出ヘッド30Sは軟質用のカートリッジ11Sにそれぞれ連通している。また、吐出ヘッド30Cはシアンカートリッジ12Cに、吐出ヘッド30Mはマゼンタカートリッジ12Mに、吐出ヘッド30Yはイエローカートリッジ12Yに、吐出ヘッド30Bはブラックカートリッジ12Bに、それぞれ連通している。各吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bは、造形ステージ50と対向する側の面(本実施形態では、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bの下面)に、それぞれ、液状組成物を吐出するためのノズル31を備えている。
各吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bの内部には、圧電素子などからなる図示しないアクチュエータが設けられている。このアクチュエータが駆動することにより、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bの各ノズル31から造形ステージ50に向かって液状組成物が吐出される。吐出ヘッド30H、30N、30Sから吐出された硬度調整用の液状組成物(第1液状組成物)の液滴と、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bから吐出された色調整用の液状組成物(第2液状組成物)の液滴とは、造形ステージ50上の同じ位置に着弾して、光硬化性組成物を構成する。ここでは、光硬化性組成物が、光重合性モノマーと光重合開始剤と着色剤とを含んだ紫外線硬化性組成物である。
紫外線ランプ40は、キャリッジ22に搭載され、主走査方向Yに移動しながら造形ステージ50上に光を照射する。紫外線ランプ40は、光源の一例である。紫外線ランプ40は、例えばLED方式であってもよいし、蛍光灯方式であってもよい。紫外線ランプ40は、1つであってもよく、複数であってもよい。紫外線ランプ40は、キャリッジ22の壁面に直接的に固定されていてもよく、例えば連結具などの他の部材を介して間接的に固定されていてもよい。また、紫外線ランプ40は、例えばキャリッジ22とは別のキャリッジに搭載されていてもよく、あるいは、ケーシング20の右側壁20Aや左側壁20Bなどに設けられていてもよい。
キャリッジ22の下方、詳しくは、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bの下方には、造形ステージ50が配置されている。造形ステージ50は、第1液状組成物と第2液状組成物との混合物である光硬化性組成物を保持する部材である。造形ステージ50は、第1液状組成物と第2液状組成物との混合物(光硬化性組成物)を直接的に保持する保持体の一例である。造形ステージ50は、ケーシング20の底面20Dに近い側から、第1部材51と、第2部材52とを備えている。
第1部材51は、副走査方向Xに移動自在な部材である。第1部材51は、ケーシング20の底面20Dに固定された第2のガイドレール24に係合されている。第2のガイドレール24は、前後方向に向かって延びている。第1部材51は、図示しないステージ移動機構により、第2のガイドレール24に沿って副走査方向Xに摺動自在に構成されている。第1部材51は、ステージ移動機構の図示しないモータに連結されており、モータの駆動力を受けて副走査方向Xに(図1の前後方向に)移動する。これによって、造形ステージ50が副走査方向Xに移動する。
第2部材52は、キャリッジ22の下方において、高さ方向Zに昇降自在な部材である。第2部材52は、上下方向に延びた支柱53によって第1部材51と連結されている。第2部材52は、図示しないスライド移動機構により、支柱53に沿って昇降自在に構成されている。第2部材52は、スライド移動機構の図示しないスライドモータに連結されており、スライドモータの駆動力を受けて高さ方Z(図1の上下方向)に移動する。
3次元造形装置10の全体の動作は、制御装置60によって制御されている。制御装置60は、第1制御部61と、第2制御部62と、第3制御部63とを備えている。第1制御部61は、相対的に硬質な硬化層を形成するように、3次元造形装置10を制御する。第2制御部62は、標準的な硬度の硬化層を形成するように、3次元造形装置10を制御する。第3制御部63は、相対的に軟質な硬化層を形成するように、3次元造形装置10を制御する。
第1制御部61は、例えば、吐出ヘッド30H、30C、30M、30Y、30Bに接続され、硬質用の紫外線硬化性組成物を調製するように、吐出制御する。第2制御部62は、例えば、吐出ヘッド30N、30C、30M、30Y、30Bに接続され、標準硬度用の紫外線硬化性組成物を調製するように、吐出制御する。第3制御部63は、例えば、吐出ヘッド30S、30C、30M、30Y、30Bに接続され、軟質用の紫外線硬化性組成物を調製するように、吐出制御する。また、第1制御部61、第2制御部62、第3制御部63は、それぞれ、キャリッジ移動機構と、ステージ移動機構と、スライド移動機構とに接続され、液状組成物の吐出位置を制御する。また、第1制御部61、第2制御部62、第3制御部63は、それぞれ、紫外線ランプ40に接続され、紫外線ランプ40の起動と停止を制御する。
制御装置60の構成は特に限定されない。制御装置60は、典型的にはコンピュータである。制御装置60は、ホストコンピュータなどの外部機器からの印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROMと、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAMと、各種データを格納するメモリなどの記憶装置(記憶媒体)とを備えている。
3次元造形装置10では、まず、得んとする立体造形物の3次元的な空間データを、制御装置60に入力する。すると、当該3次元的な空間データを所定の厚さでスライスしたスライスデータが作成される。スライスデータには、位置情報(空間データ)に加えて、色や硬度に関する情報が含まれる。色の情報は、例えばRGB値で表されるものである。硬度の情報は、引張強度やバネ定数、鉛筆硬度などで表されるものである。
次に、3次元造形装置10では、制御装置60がキャリッジ移動機構のモータとステージ移動機構のモータとを駆動する。制御装置60は、キャリッジ22を主走査方向Yに移動させると共に、造形ステージ50を副走査方向Xに移動させる。制御装置60は、上記スライスデータに基づいて、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bを駆動する。
吐出ヘッド30H、30N、30Sの少なくとも1つからは、硬度調整用の液状組成物(第1液状組成物)が吐出される。また、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つからは、色調整用の液状組成物(第2液状組成物)が吐出される。例えば、相対的に硬質な硬化層を形成する場合には、第1制御部61が吐出ヘッド30Hを駆動して硬質用の液状組成物を吐出すると共に、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つを駆動して色調整用の液状組成物を吐出する。標準的な硬度の硬化層を形成する場合には、第2制御部62が吐出ヘッド30Nを駆動して標準硬度用の液状組成物を吐出する共に、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つを駆動して色調整用の液状組成物を吐出する。相対的に軟質な硬化層を形成する場合には、第3制御部63が吐出ヘッド30Sを駆動して、軟質用の液状組成物を吐出する共に、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つを駆動して色調整用の液状組成物を吐出する。
上記吐出された硬度調整用の液状組成物と色調整用の液状組成物とは、造形ステージ50の最上面(具体的には、第2部材52の表面)の同じ位置に着弾して、第2部材52上で十分に混合される。これにより、第2部材52上で紫外線硬化性組成物が調製される。例えば、吐出ヘッド30Hから吐出された硬質用の液状組成物と、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つから吐出された色調整用の液状組成物とが混合して、硬質用の紫外線硬化性組成物が調製される。また、例えば、吐出ヘッド30Nから吐出された標準硬度用の液状組成物と、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つから吐出された色調整用の液状組成物とが混合して、標準硬度用の紫外線硬化性組成物が調製される。また、例えば、吐出ヘッド30Sから吐出された軟質用の液状組成物と、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つから吐出された色調整用の液状組成物とが混合して、軟質用の紫外線硬化性組成物が調製される。
制御装置60は、上記調製された紫外線硬化性組成物に紫外線ランプ40を照射する。これによって、紫外線硬化性組成物が硬化して、硬化層が形成される。液状組成物を吐出してから、紫外線ランプ40の照射を開始するまでの間の時間は、通常の(所謂、1液タイプの)光硬化性組成物を用いる立体造形装置に比べて、相対的に長めに設定するとよい。これにより、第2部材52上で紫外線硬化性組成物を調製する構成であっても、均質な硬化層を形成することができる。上記硬化層の形成を繰り返して、1の断面形状が造形されると、制御装置60が造形ステージ50のスライド移動機構を駆動する。これにより、造形ステージ50の第2部材52が高さ方向Zに所定の下降幅で下降する。下降幅は、スライスデータの断面厚さに基づいて予め定められている。このような動作の繰り返しによって、第2部材52の高さ方向Zに断面形状が順次積層され、3次元の立体造形物を造形することができる。
3次元造形装置10では、1の立体造形物を造形する際に、第1制御部61のみを用いると全体が硬質な立体造形物を造形することができ、第2制御部62のみを用いると全体が標準的な硬度の立体造形物を造形することができ、第3制御部63のみを用いると全体が軟質な立体造形物を造形することができる。また、3次元造形装置10では、1の立体造形物を造形する際に、第1制御部61、第2制御部62、第3制御部63のなかから2つ以上の制御部を用いることで、色や硬度が部分的に異なる立体造形物を造形することができる。
以上のように、本実施形態の3次元造形装置10は、立体造形物の硬さを調整するモノマー供給源11と、立体造形物の色を調整する着色剤供給源12とを別々に備えており、これらの供給源11、12に貯留されている液状組成物を、第1液状組成物用の吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bの下方において、昇降自在な造形ステージ50上に別々に吐出する。吐出された2種類の液状組成物は造形ステージ50上の同位置に着弾して混合する。この混合物を紫外線ランプ40で硬化させて硬化層を形成し、これを繰り返すことによって、硬化層を順次積層し所望の3次元の立体造形物を造形する。したがって、光硬化性組成物の硬度を1液滴ごとに適宜に変更することができ、インクジェット方式の利点を生かして、硬度が一定の立体造形物のみならず、部位によって硬度が異なる立体造形物をも簡便に、かつ精度よく造形することができる。
本実施形態では、3次元造形装置10が、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bと、紫外線ランプ40とに接続された制御装置60を備える。制御装置60は、カートリッジ11Hに貯留される硬質用の液状組成物を吐出ヘッド30Hから吐出すると共に、シアンカートリッジ12C、マゼンタカートリッジ12M、イエローカートリッジ12Y、ブラックカートリッジ12Bの少なくとも1つに貯留される液状組成物を吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bから吐出し、造形ステージ50上の同位置に着弾させて硬質用の紫外線硬化性組成物を調製し、この硬質用の紫外線硬化性組成物に紫外線ランプ40から紫外線を照射することによって、硬質用の紫外線硬化性組成物を硬化させるように構成されている第1制御部61と、カートリッジ11Nに貯留される標準硬度用の液状組成物を吐出ヘッド30Nから吐出すると共に、シアンカートリッジ12C、マゼンタカートリッジ12M、イエローカートリッジ12Y、ブラックカートリッジ12Bの少なくとも1つに貯留される液状組成物を吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bから吐出し、造形ステージ50上の同位置に着弾させて標準硬度用の紫外線硬化性組成物を調製し、この標準硬度用の紫外線硬化性組成物に紫外線ランプ40から紫外線を照射することによって、標準硬度用の紫外線硬化性組成物を硬化させるように構成されている第2制御部62と、カートリッジ11Sに貯留される軟質用の液状組成物を吐出ヘッド30Sから吐出すると共に、シアンカートリッジ12C、マゼンタカートリッジ12M、イエローカートリッジ12Y、ブラックカートリッジ12Bの少なくとも1つに貯留される液状組成物を吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bから吐出し、造形ステージ50上の同位置に着弾させて軟質用の紫外線硬化性組成物を調製し、この軟質用の紫外線硬化性組成物に紫外線ランプ40から紫外線を照射することによって、軟質用の紫外線硬化性組成物を硬化させるように構成されている第3制御部63と、を備える。これにより、カートリッジを交換したり液体供給路23を洗浄したりする手間も無く、部位によって硬度が異なる立体造形物を簡便に造形することができる。
なお、従来のインクジェット方式の3次元造形装置では、部位によって硬度の異なる立体造形物を造形しようとすると、多種な光硬化性組成物を用意する手間があったり、広い設置スペースが必要になったり、ノズルを特別に改変したりする必要があったため、現実的には造形が困難であった。つまり、本実施形態の3次元造形装置10は、従来の3次元造形装置では成し得なかった立体造形物の造形を可能とした画期的なものであるといえる。
本実施形態において、カートリッジ11Hに貯留される硬質用の液状組成物、カートリッジ11Nに貯留される標準硬度用の液状組成物、および、カートリッジ11Sに貯留される軟質用の液状組成物では、それぞれ、液状組成物全体を100重量%としたときに、光重合性モノマーの割合が60重量%以上(例えば70重量%以上)である。このように光重合性のモノマーの割合を高めることで、少ない液量で効率的に硬化層の硬度を調整することができる。
本実施形態において、カートリッジ11Hに貯留される硬質用の液状組成物では、光重合性モノマー全体を100重量%としたときに、単官能の光重合性モノマーの割合が60重量%以下である。また、カートリッジ11Sに貯留される軟質用の液状組成物では、上記光重合性モノマー全体を100重量%としたときに、単官能の光重合性モノマーの占める割合が70重量%以上である。一例として、このように単官能モノマーの含有割合を異ならせることで、簡便に硬化層の硬度を調整することができる。
本実施形態において、カートリッジ11H、11N、11Sに貯留される硬度調整用の液状組成物では、それぞれ、液状組成物全体を100重量%としたときに、着色剤の占める割合が1重量%未満である。硬度調整用の液状組成物中の着色剤の含有割合を低減することで、液状組成物の変質を抑制して、液状組成物の安定性や長期保存性を高めることができる。
本実施形態において、カートリッジ12C、12M、12Y、12Bに貯留される色調整用の液状組成物では、それぞれ、液状組成物全体を100重量%としたときに、光重合性モノマーの占める割合が1重量%未満である。色調整用の液状組成物中の光重合性モノマーの含有割合を低減することで、液状組成物の変質を抑制して、液状組成物の安定性や長期保存性を高めることができる。
本実施形態において、3次元造形装置10は、硬度調整用の液状組成物(第1液状組成物)を吐出するための吐出ヘッドとして、吐出ヘッド30H、30N、30Sを有している。吐出ヘッド30Hは硬質用のカートリッジ11Hに、吐出ヘッド30Nは標準硬度用のカートリッジ11Nに、吐出ヘッド30Sは軟質用のカートリッジ11Sにそれぞれ連通している。各カートリッジに対応した吐出ヘッドをそれぞれ備えることにより、硬度調整用の液状組成物が装置内で混じり合うことがない。そのため、立体造形物の造形精度をより良く高めることができる。
本実施形態において、カートリッジ12C、12M、12Y、12Bには、相互に上記着色剤の種類および含有割合のうちの少なくとも一方が異なる色調整用の液状組成物が貯留されている。これにより、部位によって硬度が異なる立体造形物をカラーで作製することができ、立体造形物の視覚的な自由度を高めることができる。また、本実施形態の3次元造形装置10では、用意するカートリッジの数を大幅に減らすことができる。例えば、色のバリエーションが4色で、硬度のバリエーションが3パターンとすると、計7種類のカートリッジを用意すれば済む。このため、従来に比べてユーザーの負担を軽減することができ、利便性を格段に向上することができる。
本実施形態では、硬度調整用の液状組成物と色調整用の液状組成物との混合物が紫外線硬化性を有し、光源40として紫外線を照射する紫外線ランプ40が使用されている。紫外線ランプ40は、例えば電子線などに比べて安全性が高い。このため、3次元造形装置10では、装置の構成を簡素化することができる。このことは、コストの観点からも好ましい。
本実施形態では、3次元造形装置10が、ガイドレール21とガイドレール21に摺動自在に係合されているキャリッジ22とを備えており、吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bと紫外線ランプ40とがキャリッジ22に搭載されている。これにより、3次元造形装置10では、第1および第2の吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bから液状組成物を吐出して、紫外線ランプ40でより安定的に硬化させることができる。
3次元造形装置10は、部位によって色や硬度が異なる立体造形物を簡便に造形することができる。したがって、製造分野における開発段階の試作品の作製などといった従来の用途に加えて、医療分野でも好適に活用することができる。例えば、3次元造形装置10を用いれば、血管や臓器の色や硬さが忠実に再現された精巧な臓器モデルを造形することができる。これにより、臓器の視覚・触覚による確認が可能となり、例えば手術のシミュレーションや若手医師への指導、患者への説明などに利用することができる。また、3次元造形装置10を用いれば、様々な事故や病気などによって欠損した身体の一部を補うために人工的に作製される義肢や皮膚などを、従来に比べて安価に、かつ短時間で作製することができる。
<第2実施形態>
図3は、一実施形態に係る大判のインクジェットプリンタ100の斜視図である。図4は、インクジェットプリンタ100の主要部を表す正面図である。図3および図4において、符号LおよびRは、それぞれ左および右を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタ100の設置態様を何ら限定するものではない。
図3は、一実施形態に係る大判のインクジェットプリンタ100の斜視図である。図4は、インクジェットプリンタ100の主要部を表す正面図である。図3および図4において、符号LおよびRは、それぞれ左および右を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタ100の設置態様を何ら限定するものではない。
インクジェットプリンタ100は、記録紙105に光硬化性組成物の硬化物を固着させて、2次元の画像(記録物)を印刷するためのものである。記録紙105は液状組成物が吐出される対象物(記録媒体)の一例である。なお、記録媒体には、普通紙などの紙類だけでなく、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)やポリエステルなどの樹脂材料、アルミニウム、鉄、木材などの各種の材料を含むものがある。記録媒体は、異素材を組み合わせた表面を有していてもよい。
記録紙105は、図示しない紙送り機構によって、紙送り方向に搬送される。ここでは、紙送り方向は副走査方向X(図4の前後方向)である。ケーシング20には、記録紙105を支持するプラテン104が設けられている。プラテン104は、第1液状組成物と第2液状組成物との混合物(光硬化性組成物)を間接的に保持する保持体の一例である。なお、「間接的に保持する」とは、光硬化性組成物を保持する記録紙105などを保持することをいう。プラテン104には、図示しないグリッドローラが設けられている。グリッドローラの上方には、図示しないピンチローラが設けられている。グリッドローラは、図示しないフィードモータに連結されている。グリッドローラはフィードモータによって駆動され、回転する。グリッドローラとピンチローラとの間に記録紙105が挟まれた状態でグリッドローラが回転すると、記録紙105は前後方向に搬送される。
本実施形態では、カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bが、ケーシング20の右端にそれぞれ着脱自在に装着されている。なお、その他の構成は上記第1実施形態と同様とすることができるので、詳しい説明は省略する。
インクジェットプリンタ100では、制御装置60が紙送り機構のフィードモータを駆動する。これにより、記録紙105が搬送され、所定の印刷位置に配置される。制御装置60は、キャリッジ移動機構を駆動する。制御装置60は、キャリッジ22を主走査方向Yに移動させながら吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bを駆動する。吐出ヘッド30H、30N、30Sの少なくとも1つからは、硬度調整用の液状組成物(第1液状組成物)が吐出される。また、吐出ヘッド30C、30M、30Y、30Bの少なくとも1つからは、色調整用の液状組成物(第2液状組成物)が吐出される。
吐出された2種類の液状組成物は、記録紙105上の同じ位置に着弾して、記録紙105上で十分に混合される。これにより、記録紙105上で紫外線硬化性組成物が調製される。この紫外線硬化性組成物に紫外線ランプ40を照射すると、紫外線硬化性組成物が硬化して、硬化物が固着される。1行分の印刷がなされると、制御装置60が紙送り機構を駆動する。これにより、記録紙105が次の行の印刷位置に配置される。このような動作の繰り返しによって、色や硬度が部分的に異なる画像を記録紙105上に印刷することができる。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ100は、画像の硬さを調整するモノマー供給源11と、画像の色を調整する着色剤供給源12とを別々に備えており、これらの供給源11、12に貯留されている液状組成物を記録紙105上に別々に吐出する。吐出された2種類の液状組成物は、プラテン104に支持されている記録紙105上の同位置に着弾して混合する。この混合物を光硬化させ、硬化層を記録紙105上に固着させることで、所望の画像を印刷する。したがって、光硬化性組成物の硬度を1液滴ごとに適宜に変更することができ、インクジェット方式の利点を生かして、部位によって硬度が異なる画像を簡便に、かつ精度よく印刷することができる。インクジェットプリンタ100は、例えば異素材を組み合わせたような表面を有する記録紙105に対して印刷を行う場合などに特に有効である。
<第3実施形態>
上述したような3次元造形装置10やインクジェットプリンタ100などのインクジェット方式のプリンタでは、本実施形態に記載するような光硬化性組成物の調製用キットを用いることができる。かかる調製用キットは、第1液状組成物と第2液状組成物とを備え、第1液状組成物と第2液状組成物とを混合することによって光硬化性組成物を調製するものである。本実施形態の光硬化性組成物の調製用キットによれば、全体が同じ硬度の記録物のみならず、部位によって硬度の異なる記録物をも簡便に作製することができる。
上述したような3次元造形装置10やインクジェットプリンタ100などのインクジェット方式のプリンタでは、本実施形態に記載するような光硬化性組成物の調製用キットを用いることができる。かかる調製用キットは、第1液状組成物と第2液状組成物とを備え、第1液状組成物と第2液状組成物とを混合することによって光硬化性組成物を調製するものである。本実施形態の光硬化性組成物の調製用キットによれば、全体が同じ硬度の記録物のみならず、部位によって硬度の異なる記録物をも簡便に作製することができる。
第1液状組成物は、記録物の硬さを調整する成分である。第1液状組成物は、少なくとも光重合性モノマーを含んでいる。光重合性モノマーは、紫外線、電子線などの光エネルギーの照射によって硬化する成分である。光重合性モノマーは、例えば重合開始剤の分解によって生じたラジカルなどの活性種によって重合し、硬化する成分である。光重合性モノマーとしては特に限定されない。光重合性モノマーは、例えば(メタ)アクリロイル基やビニル基などのラジカル重合性基を1つ以上有する化合物であるとよい。光重合性モノマーは、(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート化合物を含むことが好ましい。(メタ)アクリレート化合物の具体例として、イソボルニル(メタ)アクリレートやベンジル(メタ)アクリレートなどの単官能(メタ)アクリレート、ヘキサメチレンジ(メタ)アクリレートなどの2官能(メタ)アクリレート、トリメチルイソプロパントリ(メタ)アクリレートなどの3官能(メタ)アクリレートなどが挙げられる。光重合性モノマーは、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリロイル」とは、「メタクリロイル」および「アクリロイル」を包含し、「(メタ)アクリレート」とは、「メタクリレート」および「アクリレート」を包含する用語である。
第1液状組成物全体に占める光重合性モノマーの割合は特に限定されないが、概ね60重量%以上、典型的には70重量%以上、例えば80重量%以上であるとよい。記録物の硬度を部位によって異ならせる目的からは、光重合性モノマーの種類や含有割合が異なる第1液状組成物を、複数種類調整するとよい。例えば硬質用の第1液状組成物では、光重合性モノマー全体に占める単官能の光重合性モノマーを相対的に少なく、例えば60重量%以下、一例では50重量%以下とするとよく、光重合性モノマー全体に占める2官能以上の(多官能の)光重合性モノマーを相対的に多く、例えば20重量%以上、一例では30重量%以上とするとよい。また、例えば軟質用の第1液状組成物では、光重合性モノマー全体に占める単官能の光重合性モノマーを相対的に多く、例えば70重量%以上、一例では80重量%以上とするとよい。
第1液状組成物は、例えば組成物の保存性を高める目的や、吐出ヘッドからの吐出性を良好なものとする目的などで、光重合性モノマー以外の成分を含有することができる。そのような成分の一例として、重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、レベリング剤、増粘剤、溶剤などが例示される。これらの成分としては、従来公知のものを1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
好適な一態様では、第1液状組成物が、光重合性モノマーの安定性を低下させるような成分、例えば重合開始剤や光増感剤を実質的に含まない。このことにより、液状組成物の長期保存性を高めることができる。また、好適な他の一態様では、第1液状組成物が着色剤を実質的に含まない。本発明者の検討によれば、光重合性モノマーと着色剤とを同じ組成物に含む場合、これら2成分の相互作用によって着色剤が沈殿し、液状組成物が不均質になることがある。第1液状組成物が実質的に着色剤を含まないことで、上述のような不具合を未然防止して、液状組成物の均質性を高めることができる。なお、本明細書において、「実質的に」とは、液状組成物全体を100重量%としたときに、概ね1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下であることをいう。
第2液状組成物は、記録物の色を調整する成分である。第2液状組成物は、少なくとも着色剤を含んでいる。着色剤としては特に限定されず、従来公知の顔料や染料などを、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
第2液状組成物は、例えば光重合性モノマーの硬化反応を高める目的や、組成物の保存性を高める目的、吐出ヘッドからの吐出性を良好なものとする目的などで、着色剤以外の成分を含有することができる。そのような成分の一例として、重合開始剤、光増感剤、重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、レベリング剤、増粘剤、溶剤などが例示される。重合開始剤は、光照射によってラジカルを発生させて、光重合性モノマーの重合を開始させるように機能する成分である。重合開始剤としては特に限定されず、従来公知のものを1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。光増感剤は、上記発生したラジカルを増幅させて、光重合性モノマーの重合反応を促進させるように機能する成分である。光増感剤としては特に限定されず、従来公知のものを1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
第2液状組成物全体に占める着色剤の割合は特に限定されないが、概ね1〜20重量%程度であるとよい。第2液状組成物全体に占める重合開始剤の割合は特に限定されないが、概ね1〜30重量%程度であるとよい。第2液状組成物全体に占める光増感剤の割合は特に限定されないが、概ね1〜50重量%程度であるとよい。
好適な一態様では、第2液状組成物が光重合性モノマーを実質的に含まない。このことにより、第2液状組成物の長期保存性を高めることができる。
表1には、本実施形態に係る液状組成物の一例を示している。具体的には、各カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bの含有成分を、重量割合(重量%)で表している。この実施形態は、色のバリエーションが4色で、硬度のバリエーションが3パターンの場合であり、必要なカートリッジの合計が7種類である。なお、カートリッジ11H、11N、11Sに貯留されている液状組成物は、引張試験に基づく立体造形物の引張強度が順に100%、140%、200%となるような組成に、それぞれ調製されている。また、「顔料分散体」とは、粉末状の顔料を所定の樹脂に分散させた状態の組成物である。一方、表2には、従来の液状組成物の一例を示している。この実施形態は、上記した本実施形態に係る例と同様に、色のバリエーションが4色で、硬度のバリエーションが3パターンの場合であるが、必要なカートリッジの合計は12種類と相対的に多くのカートリッジが必要であることがわかる。
このように、本実施形態では、硬度の異なる液状組成物を色ごとに用意する従来の態様に比べて、用意する液状組成物(カートリッジ)の種類を減らすことができる。これにより、従来に比べてカートリッジの設置スペースをコンパクトに収めることができる。また、吐出ヘッドの数を減らして、装置の構成を簡素化することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上記した実施形態では、3次元造形装置10やインクジェットプリンタ100の光源が紫外線ランプ40であったが、これには限定されない。光源は、例えば電子線などを発するものであってもよい。この場合、第1供給源および第2供給源が重合開始剤を含んでいなくてもよい。
上記した実施形態では、3次元造形装置10やインクジェットプリンタ100が、カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bと同数の吐出ヘッド30H、30N、30S、30C、30M、30Y、30Bを備えていたが、これには限定されない。例えば吐出ヘッドの数はカートリッジの数よりも多くてもよいし、少なくてもよい。例えばモノマー供給源11としてのカートリッジ11H、11N、11Sが1つの吐出ヘッドを共有し、着色剤供給源12としてのカートリッジ12C、12M、12Y、12Bが別の1つの吐出ヘッドを共有してもよい。この場合は、吐出ヘッドの数が2つである。
上記した実施形態では、3次元造形装置10やインクジェットプリンタ100において、カートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bが、ケーシング20の上面20Cあるいは右側方に配置され、液体供給路23には送液装置が設けられていなかったが、例えばカートリッジ11H、11N、11S、12C、12M、12Y、12Bをノズル31の下面よりも下方側に配置する場合などには、液体供給路23に送液ポンプなどの送液装置を設けてもよい。
10 三次元造形装置
11 モノマー供給源
12 着色剤供給源
100 インクジェットプリンタ
11 モノマー供給源
12 着色剤供給源
100 インクジェットプリンタ
Claims (13)
- 光重合性モノマーを含む第1液状組成物が貯留される第1供給源と、
着色剤を含む第2液状組成物が貯留される第2供給源と、
前記第1供給源に連通し、前記第1液状組成物を吐出する1または2以上の第1液状組成物用の吐出ヘッドと、
前記第2供給源に連通し、前記第2液状組成物を吐出する1または2以上の第2液状組成物用の吐出ヘッドと、
前記第1液状組成物用の吐出ヘッドおよび前記第2液状組成物用の吐出ヘッドの下方に配置され、前記第1液状組成物用の吐出ヘッドおよび前記第2液状組成物用の吐出ヘッドから吐出された前記第1液状組成物および前記第2液状組成物を直接または間接的に保持する保持体と、
前記保持体上に光を照射する光源と、
を備え、
前記第1供給源は、第1供給タンクと、第2供給タンクとを有し、
前記第1供給タンクおよび前記第2供給タンクには、相互に前記光重合性モノマーの種類および含有割合のうちの少なくとも一方が異なる液状組成物が貯留されており、
前記第1液状組成物と前記第2液状組成物とが前記保持体上に着弾され、前記第1液状組成物と前記第2液状組成物とが混合された混合物に対して前記光源から光を照射することによって、前記混合物を硬化させるように構成されている、インクジェット方式のプリンタ。 - 前記第1液状組成物用の吐出ヘッドと前記第2液状組成物用の吐出ヘッドと前記光源とに接続された制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記第1供給タンクに貯留される液状組成物と、前記第2液状組成物とを前記保持体上に着弾させ、前記第1供給タンクに貯留される液状組成物と、前記第2液状組成物とが混合された第1混合物に対して前記光源から光を照射することによって、前記第1混合物を硬化させるように構成されている第1制御部と、
前記第2供給タンクに貯留される液状組成物と、前記第2液状組成物とを前記保持体上に着弾させ、前記第2供給タンクに貯留される液状組成物と、前記第2液状組成物とが混合された第2混合物に対して前記光源から光を照射することによって、前記第2混合物を硬化させるように構成されている第2制御部と、
を備える、請求項1に記載のプリンタ。 - 前記第1供給タンクに貯留される液状組成物全体に占める前記光重合性モノマーの割合と、前記第2供給タンクに貯留される液状組成物全体に占める前記光重合性モノマーの割合とが、いずれも60重量%以上である、請求項1または2に記載のプリンタ。
- 前記第1供給タンクに貯留される液状組成物に含まれる前記光重合性モノマー全体を100重量%としたときに、単官能の光重合性モノマーの占める割合が60重量%以下であり、
前記第2供給タンクに貯留される液状組成物に含まれる前記光重合性モノマー全体を100重量%としたときに、前記単官能の光重合性モノマーの占める割合が70重量%以上である、請求項3に記載のプリンタ。 - 前記第1供給源に貯留される前記第1液状組成物全体に占める着色剤の割合が、1重量%未満である、請求項1から4のいずれか一項に記載のプリンタ。
- 前記第2供給源に貯留される前記第2液状組成物全体に占める光重合性モノマーの割合が、1重量%未満である、請求項1から5のいずれか一項に記載のプリンタ。
- 前記第1液状組成物用の吐出ヘッドは、第1吐出ヘッドと、第2吐出ヘッドと、を有し、
前記第1吐出ヘッドは前記第1供給タンクに連通し、前記第2吐出ヘッドは前記第2供給タンクに連通するように構成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のプリンタ。 - 前記第2供給源は、相互に前記着色剤の種類および含有割合のうちの少なくとも一方が異なる液状組成物が貯留されている2つ以上の供給タンクを有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のプリンタ。
- 前記光源は紫外線を照射する紫外線ランプであり、前記混合物は紫外線硬化性を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプリンタ。
- ガイドレールと前記ガイドレールに摺動自在に係合されているキャリッジとを備え、
前記第1液状組成物用の吐出ヘッドと前記第2液状組成物用の吐出ヘッドと前記光源とは、前記キャリッジに搭載されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のプリンタ。 - 前記保持体は、前記第1液状組成物用の吐出ヘッドおよび前記第2液状組成物用の吐出ヘッドの下方において昇降自在に設けられている造形ステージであり、
前記造形ステージ上に前記混合物を硬化させた硬化物が順次積層されてなる3次元の立体造形物を造形するように構成されている、請求項1から10のいずれか一項に記載のプリンタ。 - 前記保持体は、記録媒体を支持するプラテンであり、
前記記録媒体上に前記混合物を硬化させた硬化物が固着され、所望の画像を印刷するように構成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載のプリンタ。 - インクジェット方式のプリンタに用いられる光硬化性組成物の調製用キットであって、
光重合性モノマーを含む第1液状組成物と、
着色剤を含む第2液状組成物と、を備え、
前記第1液状組成物と前記第2液状組成物とが混合された混合物に光を照射することにより、前記混合物が硬化するように構成されている、光硬化性組成物の調製用キット。
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