JP2017192007A - ウェアラブルディスプレイ - Google Patents

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Naoki Tajima
直樹 田島
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Abstract

【課題】装着者の眼前に配置される表示装置の上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整を可能にする、その調整を精度よく容易に可能にする、調整した位置が安定的に維持されるようにする。
【解決手段】ウェアラブルディスプレイ(1A,1B)は、装着者Pの眼前に配置される表示部材N01を介して装着者Pの瞳P01に画像光を導光する表示装置Nと、表示装置を支持し、表示装置の装着者に対する上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整を可能にする支持機構Mとを備える。支持機構は、前端部が左右軸回りに回動可能にして表示装置に連結され、前端部と後端部との距離が可変にされた上下一対のリンクロッドM05,M05と、上下一対のリンクロッドの後端部をそれぞれ左右軸回りに回動可能にして支持する表示部支持フレームM01とを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、ウェアラブルディスプレイ(wearable display)に関する。
近年、ウェアラブルディスプレイが上市されるようになり、新たな表示装置として数多くの活用事例が紹介されている。特に、シースルータイプの表示装置或いは視野の一部に画像を表示する表示装置では、視野内で眼前に見える画像情報と表示装置から得られる画像情報の二つの全く違う画像情報を同時に得ることが可能であることから、その利便性故にその活用範囲に大きな広がりを見せている。
ところが、ホログラムを使用した表示装置では画像表示においてホログラムの角度依存性のため上下左右方向に精度よく表示装置を配置しておく必要がある。換言すれば、ホログラムから出射する主光線の軸上に観察者の瞳を精度良く配置しておく必要がある。観察者の瞳に入る主光線の入射角度が変わると虚像として観察される表示画像の位置が変わる。さらに観察者の瞳に対する表示部の距離が変わると虚像として観察される表示画像の位置が変わる、そのため、表示装置の上下位置、左右位置、傾き、前後位置が調整容易であり、また調整した位置が安定的に維持されることが好ましい。
表示装置の位置調整を行うことができるウェアラブルディスプレイとして、特許文献1には、上下回動と左右回動とを可能にするヒンジで一端が支持された変形しないリジットアームと、このリジットアームの他端に、一端が連結され、他端に表示装置が固定されたフレキシブルアームとを有するものが記載されており、このフレキシブルアームは、3次元的な変形とねじれ変形が可能なものが適用されている。
また、特許文献2には、表示装置を前後方向に調整するため、左右のテンプルが前後方向に伸縮するウェアラブルディスプレイが記載されている。
特開2008−22236号公報 特開平4−23581号公報
しかしながら、特許文献1に記載のウェアラブルディスプレイにあっては、表示装置を支持するアームが長く、片耳側から延出する1本であり、フレキシブルアームの変形の戻りや1つのヒンジで荷重を支持する構造であることから、精度のよい位置調整や、調整した位置を安定的に維持することは難しい。また、調整範囲を確保するために、むしろアーム長が長く必要であり、装着者の顔前に調整機構をコンパクトに構成することは難しい。
特許文献1に記載のウェアラブルディスプレイにあっては、左右それぞれのテンプルの長さを調整する必要があり、位置調整が煩雑である。テンプルの伸縮による調整機構であり、装着者の顔前に調整機構を配置することができない。また、表示装置の上下位置、左右位置、傾きの調整ができない。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、ウェアラブルディスプレイにおいて、装着者の眼前に配置される表示装置の上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整を可能にすること、その調整を精度よく容易に可能にすること、調整した位置が安定的に維持されるようにすることを課題とする。
また、その調整を実現する支持機構をコンパクトに構成すること、装着者の顔前の空間に収めることも可能にして装置全体を小型軽量化しやすくすることを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、装着者の眼前に配置される表示部材を介して装着者の瞳に画像光を導光する表示装置と、前記表示装置を支持し、前記表示装置の前記装着者に対する上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整を可能にする支持機構とを備え、
前記支持機構は、前端部が左右軸回りに回動可能にして前記表示装置に連結され、前記前端部と後端部との距離が可変にされた上下一対のリンクロッドと、前記上下一対のリンクロッドの後端部をそれぞれ左右軸回りに回動可能にして支持する表示部支持フレームとを有するウェアラブルディスプレイである。
請求項2記載の発明は、一対のテンプルで支持され装着者の顔前に左右に延在して配置されるフロントフレームに、前記表示部支持フレームが支持される請求項1に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項3記載の発明は、前記表示部支持フレームは、前記フロントフレームに左右に摺動可能に支持される請求項1又は請求項2に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項4記載の発明は、前記前端部は、前記表示装置に対する左右軸回りの角度が保持されるように摩擦係合して前記表示装置に連結された請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項5記載の発明は、前記前端部は、左右方向を軸方向とするリンクピンを介して前記表示装置に連結され、
前記摩擦係合を実現するために、前記リンクピンにはオス型テーパー面が形成され、前記前端部にはメス型テーパー面が形成され、バネにより前記オス型テーパー面が前記メス型テーパー面に付勢された請求項4に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項6記載の発明は、前記リンクロッドに支持される部分を摘まむことで、前記摩擦係合の解除と、前記表示装置の上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整の操作が同時に可能となるように構成された請求項4又は請求項5に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項7記載の発明は、前記上下一対のリンクロッドのそれぞれは、前記距離を段階的に伸縮するように連接された複数の部品からなる請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項記8載の発明は、前記上下一対のリンクロッドのそれぞれは、前記距離を無段階的に伸縮するように摩擦係合して連接された複数の部品からなる請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項9記載の発明は、前記上下一対のリンクロッドのうち一方は、前記距離を段階的に伸縮するように連接された複数の部品からなり、他方は、前記距離を無段階的に伸縮するように摩擦係合して連接された複数の部品からなる請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイである。
請求項10記載の発明は、前記支持機構は、前記上下一対のリンクロッドを左右に離して二対有する請求項1から請求項9のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイである。
本発明によれば、ウェアラブルディスプレイにおいて、上下一対のリンクロッドによるリンク機構により装着者の眼前に配置される表示装置の上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整が可能になる。
上下一対のリンクロッドによるリンク機構により表示装置を支持しているから、表示装置の位置調整は精度よく容易に行うことができ、調整した位置は安定的に維持される。
また、上下一対のリンクロッドの後端部と連結する表示部支持フレームを、装着者の顔前に左右に延在して配置されるフロントフレームに支持させることで、表示装置の位置調整を実現する支持機構をコンパクトに構成すること、装着者の顔前の空間に収めることも可能にして装置全体を小型軽量化しやすくすることができる。
本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの表示装置部分の上面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの表示装置部分のA−Aで切断した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイのB−B断面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイのC−C断面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの支持機構の部品であるリンクロッドの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの支持機構の変形の様子を示す右側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの標準的な装着状態を示す右側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの標準的な装着状態より上方に装着した状態を示す右側面図(a)及び位置調整後の装着状態を示す右側面図(b)である。 本発明の第1実施形態に係るウェアラブルディスプレイの標準的な装着状態より上方かつ前方に装着した状態を示す右側面図(a)及び位置調整後の装着状態を示す右側面図(b)である。 本発明の第2実施形態に係るウェアラブルディスプレイの装着状態を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係るウェアラブルディスプレイの装着状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るウェアラブルディスプレイの装着状態を示すD−D断面図である。 本発明の第2実施形態に係るウェアラブルディスプレイのE1−E2断面図である。 本発明の第2実施形態に係るウェアラブルディスプレイの表示装置部分のE1−E3で切断した斜視図である。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。図中に左右方向軸X、前後方向軸Y及び上下方向軸Zを示す。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態につき図1〜図11を参照して説明する。
図1に示すように本実施形態のウェアラブルディスプレイ1Aは、眼鏡Lに、支持機構Mを介して表示装置Nを支持した形態である。
図1、図2に示すように眼鏡Lは、左右一対のテンプルL01,L02と、フロントフレームL03と、左右一対の眼鏡レンズL04,L05と、左右一対のノーズパッドL06,L07とを有して一般的な眼鏡の形態に構成されている。左右一対のテンプルL01,L02と、フロントフレームL03とが一体に連続したヒンジレスフレームを示すが、これらをヒンジで連結してもよい。
図5、図9等に示すように表示装置Nは、表示部材N01を介して装着者Pの瞳P01に画像光を導光するものである。表示部材N01は筐体N02から下方に突設され、外界の光を透過させて装着者Pの瞳P01に入射させることが可能なシースルー型の表示部材を構成する。装着者Pは、外界の実観察像と、その実観察像の一部に重畳して表示部材N01を介して導光される画像光による表示画像(虚像)を視覚することができ、その表示画像の範囲でも表示部材N01を透過して実観察像を視覚することができる。
表示部材N01が装着者Pの右眼前に配置される右眼表示形態を図示するが、左眼表示形態や両眼表示形態を実施してもよい。
筐体N02内に構成された画像光生成部N10で生成された画像光が表示部材N01に入射し、表示部材N01内に配置されたホログラム素子N11で特定の波長(RGBに対応する3つの波長)が選択的に回析し、装着者Pの瞳P01に向けて出射する。
図4等に示すように支持機構Mは、フロントフレームL03に支持される表示部支持フレームM01を有する。
表示部支持フレームM01は、フロントフレームL03の右側部に形成された表示装置搭載ブリッジL08に取り付けられている。
表示装置搭載ブリッジL08に左右方向に延在するスライドガイド溝L09が形成されているとともに、スライドガイド溝L09の一部に挿入用拡幅部L10が前後に拡幅形成されている。
表示部支持フレームM01の後端部には下方に突設された係合部M02が形成されている。係合部M02は挿入用拡幅部L10から挿入される。そのとき、係合部M02のスライドガイド溝L09の下側に入り込む部分は前後方向に拡幅されており、係合部M02は挿入用拡幅部L10から左右にずれることでスライドガイド溝L09から抜けなくなる。表示部支持フレームM01は左右一対の係合部M02,M03を有しており、係合部M02と係合部M03の中間位置で下方に突出する凸部M04が表示装置搭載ブリッジL08を押圧することで適度な摩擦が働き、これにより表示部支持フレームM01は、フロントフレームL03に、摩擦係止され、左右に摺動可能に支持されている。表示装置Nの左右位置を調整可能であり、調整した位置は表示装置搭載ブリッジL08と表示部支持フレームM01との摩擦係合により保持される。なお、図示しないが、スライドガイド溝L09には、左の係合部M03を挿入するための挿入用拡幅部も形成されている。
支持機構Mは、単一の表示部支持フレームM01の左右両側部に以下に説明するリンク機構を左右対称に有する。
図7に示すように1本のリンクロッドM05は、後方部品M06と、前方部品M07とが連接された複数の部品からなる連接ロッドである。リンクロッドM05の後端部には後方部品M06の一部として連結軸M08が形成されており、リンクロッドM05の前端部には前方部品M07の一部として連結孔M09が形成されている。リンクロッドM05は、前端部と後端部との距離が可変にされている。リンクロッドM05は、同距離を段階的に伸縮するように後方部品M06と前方部品M07とが連接されたものである。後方部品M06に形成された弾性爪M10が前方部品M07に形成されたセレーションM11に弾性力により押圧されるように、後方部品M06と前方部品M07とが連接されている。前方部品M07の後端には抜け止め爪M12が形成されており、リンクロッドM05が伸長した限界で分解しないように止まる。
連結軸M08の先端部にも抜け止め爪M13が形成されており、図4に示すように表示部支持フレームM01に設けられた孔に連結軸M08が嵌め入れられて、表示部支持フレームM01とリンクロッドM05とが連結される。
図4に示すように前方部品M07の連結孔M09にはリンクピンM14が挿入される。リンクピンM14は、筐体N02とリンクロッドM05とを回動可能に連結する。
連結軸M08及びリンクピンM14の軸方向が左右方向である。したがって、リンクロッドM05の後端部を左右軸回りに回動可能にして表示部支持フレームM01が支持するとともに、リンクロッドM05の前端部が左右軸回りに回動可能にして表示装置Nに連結されている。
支持機構Mは、このようなリンクロッドM05を、図8に示すように上下一対で有する。また、上下一対のリンクロッドM05,M05を左右に離して二対有するが、一対でも実施可能である。二対とすることで支持力、安定性が向上する。
以上のようにして、表示部支持フレームM01と、上下一対のリンクロッドM05,M05と、筐体N02とで四角リンクが構成され、上下一対のリンクロッドM05,M05がそれぞれ伸縮可能であるので、図8に示すように表示装置Nの装着者に対する上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整が可能である。
リンクロッドM05が筐体N02の側面に隣接して配置され、支持機構Mがコンパクトに構成されている。
図4、図6に示すように、リンクピンM14の内側端部はフランジM15が形成されていて筐体N02内に配置され、圧縮コイルバネM16で筐体N02とフランジM15との間が付勢されている。圧縮コイルバネM16は、筐体N02をリンクロッドM05の前方部品M07に押圧して、ガタツキを解消する。
リンクピンM14にはオス型テーパー面M17が形成され、リンクロッドM05の前端部の連結孔M09はメス型テーパー面に形成されている。
リンクピンM14の外端部は、固定ピンM18によって操作摘みM19に回転不能に固定されている。
圧縮コイルバネM20によりオス型テーパー面M17が連結孔M09のメス型テーパー面に付勢されてリンクピンM14とリンクロッドM05の前方部品M07とが摩擦係合する。このようにしてリンクロッドM05の前端部は、表示装置Nに対する左右軸回りの角度が保持されるように摩擦係合する。一対のリンクロッドM05,M05の双方が、表示装置Nに対する左右軸回りの角度が保持されるように摩擦係合するので、その保持性、安定性が優れる。
図2に矢印D1,D2で示すように、表示装置Nの左右に配置された操作摘みM19,M19を装着者が手で摘まむことで、操作摘みM19が筐体N02側に近づき、オス型テーパー面M17を連結孔M09のメス型テーパー面から離間させ、その摩擦係合の解除が可能である。摘まんだ部分が、表示部支持フレームM01を基礎にリンクロッドM05に支持される部分であるので、摘まんでいる手で、上下、前後に動かしたり、左右軸回りに回動させることで、図8に示すような表示装置Nの上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整の操作が同時に可能となる。必要に応じて、表示部支持フレームM01側を空いている手で保持する。位置調整後、操作摘みM19から手を離すと、圧縮コイルバネM20の弾性力によりオス型テーパー面M17と連結孔M09のメス型テーパー面とが再び摩擦係合するので、調整した位置が固定され安定的に維持される。位置調整中は摩擦係合が解除されるとともに、その解除操作と位置調整のために手で掴む動作とが一体に可能であるので、位置調整の操作が容易である。また、摩擦係合により固定する操作と、位置調整が終わって手を放す動作とが一体であるので、非常に便宜がよい。
リンクピンM14と操作摘みM19とは、固定ピンM18によって回転不能にされているので、図8で見えるような上下一対のリンクロッドM05,M05とこれらを上下に連結する操作摘みM19との相対角は、オス型テーパー面M17と連結孔M09との相対回転が無ければ維持される。オス型テーパー面M17と連結孔M09との接合は、テーパー面により広い面積で接触するように構成されているとともに、解除操作可能であることからバネを用いて高い押圧力が生じるように構成されている。そのため、例えば、表示装置Nの自重により図8(b)に示す状態から図8(d)に示す状態に、表示装置Nが下がってしまうことなどが防がれ、支持機構Mの四角リンクの形態維持性は高く、表示装置Nの位置、角度が安定的に維持される。上下一対のリンクロッドM05,M05の前端部の双方が、テーパー面により摩擦係合するので、支持機構Mの四角リンクの形態維持性、表示装置Nの位置、角度の安定性が優れる。
図9に、標準的なウェアラブルディスプレイ1Aの装着状態を示す。この標準的な装着状態では、表示装置Nの基本取付位置において、表示装置Nが装着者Pの顔に近く、光路の主光線N03が装着者Pの瞳P01の中心を通過している状態である。
例えば、図10(a)に示すように眼鏡Lを、図9の標準的な装着状態より上方に配置して装着した場合、表示装置Nの主光線は装着者Pの瞳P01の中心を通過せず、装着者Pに瞳P01の上を通過している状態になる。
図10(a)に示す状態から、図10(b)に示すように支持機構Mの変形により表示装置Nを下方に平行移動させると、表示装置Nの光路の主光線N03は、装着者Pの瞳P01の中心に入射するように調整できる。
また例えば、図11(a)に示すように眼鏡Lを、図9の標準的な装着状態より上方で且つ装着者Pの顔から離れる前方向に配置して装着した場合、表示装置Nの主光線N03は装着者Pの瞳P01の中心を通過せず、装着者Pに瞳の上に大きく離れた位置を通過している状態になる。
図11(a)に示す状態から、図11(b)に示すように、支持機構Mの変形により表示装置Nを下方に平行移動させ、更に表示装置Nの両側のリンクロットM05の内、下にあるリンクロッドの長さを長く変形させると、表示装置Nの光路の主光線N03は、下方に移動しながら更に、図面上で反時計回りに回転して装着者Pの瞳P01の中心に入射するように調整できる。
さらに、全リンクロッドM05を伸縮させて表示装置Nの前後位置を変更することが可能である。支持機構Mによる表示装置Nの上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整機能を適宜に組み合わせて主光線N03が瞳P01の中心に入射するように調整できる。
装着者Pの耳の位置、鼻の高さなどの個体差によって、眼鏡Lの装着初期に主光線N03の瞳P01の中心からのずれが様々に生じても、支持機構Mの豊富な変形機能により、主光線N03が瞳P01の中心に入射するように調整できる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態につき図12〜図16を参照して説明する。
本実施形態は、上記第1実施形態に対する変形例を補足するものである。上記第1実施形態と対応する要素に同符号を使用するが、以下に説明する点で異なる。
まず、図12、図13及び図14に示すように、本実施形態のウェアラブルディスプレイ1Bは、装着者Pが既に装着している眼鏡Rの上に被せて装着される眼鏡型フレームLBに表示装置Nを支持機構Mを介して支持した形態である点で、上記第1実施形態とは異なる。眼鏡型フレームLBは、上記第1実施形態の眼鏡L同様に、左右一対のテンプルL01,L02と、フロントフレームL03とを有するが、眼鏡レンズやノーズパッドを有さない。
このように、眼鏡型フレームLBを有した形態であれば、装着者Pがその人専用の視度補正眼鏡Rを装着していても、その眼鏡Rの上から本ウェアラブルディスプレイ1Bを装着することが可能となる。
また、本実施形態では、図15及び図16に示すようにリンクロッドM05の筐体N02への連結構造が上記第1実施形態と異なる。
上記第1実施形態では、オス型テーパー面M17と連結孔M09のメス型テーパー面とを摩擦係合させたが、本実施形態では、段付きねじM21によりリンクロッドM05の前方部品M07と筐体N02とを連結している。前方部品M07に形成された連結孔M22は、段付きねじM21に対応した段付き状である。筐体N02に、段付きねじM21の先端ねじ部と螺合する雌ねじN04が形成されている。段付きねじM21の回動用軸部M23の軸方向寸法を、連結孔M22の軸受部M25の軸方向寸法より若干短くしておくことで、段付きねじM21を連結孔M22に通して雌ねじN04に螺合締結すると、段付きねじM21の頭部フランジM24と筐体N02とにより軸受部M25周囲の部位が挟み込まれて押圧される。
したがって、軸受部M25の周囲のスラスト面と筐体N02及び頭部フランジM24との接触面で摩擦が生じて、摩擦力により前方部品M07と筐体N02との相対角度が保持される。また摩擦力に勝る操作力で同相対角度を変更することができる。
また、本実施形態では、図15及び図16に示すようにリンクロッドM05の伸縮機構が上記第1実施形態と異なる。
リンクロッドM05の前方部品M07は、セレーションM11を有さず、後方部品M06に形成された弾性爪M10の爪先が圧接する面は平面であり、一定の摩擦力が生じる。したがって、リンクロッドM05は、前端部と後端部との距離が可変であるが、本実施形態におけるリンクロッドM05は、同距離を無段階的に伸縮するように後方部品M06と前方部品M07とが摩擦係合して連接されたものである。
弾性爪M10と前方部品M07との摩擦力によりリンクロッドM05の長さが保持され、摩擦力に勝る操作力で同長さを変更することができる。
また、上下一対のリンクロッドM05,M05のうち、一方はセレーションM11による段階的伸縮機構、一方は摩擦係合による無段階伸縮機構として実施することができる。このような構成にすれば、調整頻度の低い表示装置Nの前後位置の調整は、上下双方のリンクロッドM05,M05を伸縮させるので、段階的伸縮機構により段階的に行い、調整頻度の高い左右軸回りの傾き角の調整は、上下のうち一方のリンクロッドM05のみの伸縮で可能であるので、摩擦係合による無段階伸縮機構のみにより行うことで、摩擦摺動による円滑かつ微調整が可能になって、位置調整が更に容易となる。
以上の実施形態によれば、ウェアラブルディスプレイにおいて、上下一対のリンクロッドM05,M05によるリンク機構により装着者Pの眼前に配置される表示装置Nの上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整が可能になる。
上下一対のリンクロッドM05,M05によるリンク機構により表示装置Nを支持しているから、表示装置Nの位置調整は精度よく容易に行うことができ、調整した位置は安定的に維持される。
また、上下一対のリンクロッドM05,M05の後端部と連結する表示部支持フレームM01をフロントフレームL03に支持させることで、表示装置Nの位置調整を実現する支持機構Mをコンパクトにして装着者Pの顔前の空間に収め、装置全体を小型軽量化することができる。
1A ウェアラブルディスプレイ
1B ウェアラブルディスプレイ
L 眼鏡
L01,L02テンプル
L03 フロントフレーム
L04,L05眼鏡レンズ
L06,L07ノーズパッド
L08 表示装置搭載ブリッジ
L09 スライドガイド溝
L10 挿入用拡幅部
LB 眼鏡型フレーム
M 支持機構
M01 表示部支持フレーム
M02,M03係合部
M04 凸部
M05 リンクロッド
M06 後方部品
M07 前方部品
M08 連結軸
M09 連結孔
M10 弾性爪
M11 セレーション
M12 抜け止め爪
M13 抜け止め爪
M14 リンクピン
M15 フランジ
M16 圧縮コイルバネ
M17 オス型テーパー面
M18 固定ピン
M20 圧縮コイルバネ
M21 段付きねじ
M22 連結孔
M23 回動用軸部
M24 頭部フランジ
M25 軸受部
N 表示装置
N01 表示部材
N02 筐体
N03 主光線
N10 画像光生成部
N11 ホログラム素子
P 装着者
P01 瞳
R 眼鏡
X 左右方向軸
Y 前後方向軸
Z 上下方向軸

Claims (10)

  1. 装着者の眼前に配置される表示部材を介して装着者の瞳に画像光を導光する表示装置と、前記表示装置を支持し、前記表示装置の前記装着者に対する上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整を可能にする支持機構とを備え、
    前記支持機構は、前端部が左右軸回りに回動可能にして前記表示装置に連結され、前記前端部と後端部との距離が可変にされた上下一対のリンクロッドと、前記上下一対のリンクロッドの後端部をそれぞれ左右軸回りに回動可能にして支持する表示部支持フレームとを有するウェアラブルディスプレイ。
  2. 一対のテンプルで支持され装着者の顔前に左右に延在して配置されるフロントフレームに、前記表示部支持フレームが支持される請求項1に記載のウェアラブルディスプレイ。
  3. 前記表示部支持フレームは、前記フロントフレームに左右に摺動可能に支持される請求項1又は請求項2に記載のウェアラブルディスプレイ。
  4. 前記前端部は、前記表示装置に対する左右軸回りの角度が保持されるように摩擦係合して前記表示装置に連結された請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイ。
  5. 前記前端部は、左右方向を軸方向とするリンクピンを介して前記表示装置に連結され、
    前記摩擦係合を実現するために、前記リンクピンにはオス型テーパー面が形成され、前記前端部にはメス型テーパー面が形成され、バネにより前記オス型テーパー面が前記メス型テーパー面に付勢された請求項4に記載のウェアラブルディスプレイ。
  6. 前記リンクロッドに支持される部分を摘まむことで、前記摩擦係合の解除と、前記表示装置の上下位置、前後位置及び左右軸回りの傾き角の調整の操作が同時に可能となるように構成された請求項4又は請求項5に記載のウェアラブルディスプレイ。
  7. 前記上下一対のリンクロッドのそれぞれは、前記距離を段階的に伸縮するように連接された複数の部品からなる請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイ。
  8. 前記上下一対のリンクロッドのそれぞれは、前記距離を無段階的に伸縮するように摩擦係合して連接された複数の部品からなる請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイ。
  9. 前記上下一対のリンクロッドのうち一方は、前記距離を段階的に伸縮するように連接された複数の部品からなり、他方は、前記距離を無段階的に伸縮するように摩擦係合して連接された複数の部品からなる請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイ。
  10. 前記支持機構は、前記上下一対のリンクロッドを左右に離して二対有する請求項1から請求項9のうちいずれか一に記載のウェアラブルディスプレイ。
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