JP2017190980A - ねじ付き管のねじ形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の光投影法で測定できるねじ形状に加え、従来の光投影法や接触プローブを用いる方法では測定が困難であるねじ形状を、ねじ付き管の製造ラインで測定可能とする。【解決手段】本発明のねじ形状測定装置100は、ねじ付き管Pの端部に形成されたねじの形状を測定する装置であって、光投影法を実行するための第1光学系10と、合焦法を実行するための第2光学系20と、演算手段3とを備える。演算手段3は、第1光学系及び第2光学系によって撮像された撮像画像に基づき、ねじ付き管の端部に形成されたねじの形状を演算する。【選択図】図2

Description

本発明は、油井管など、端部にねじが形成されたねじ付き管のねじ形状を測定する装置に関する。特に、本発明は、従来の光投影法で測定できるねじ形状に加え、光投影法や接触プローブを用いる方法では測定が困難であるねじ形状(フランク面の角度、特に、フランク面のうちフック状フランク面の角度や、ねじ底R部の曲率半径など)を、ねじ付き管の製造ラインで測定可能とするねじ付き管のねじ形状測定装置に関する。
従来、油井管等の管の端部同士を連結する方法として、管の端部の外周面にねじ(雄ねじ)を形成してねじ付き管とし、一対のねじ付き管の各ねじ(雄ねじ)を、内周面にねじ(雌ねじ部)が形成された継手(ボックス継手)にそれぞれ締結することで、管の端部同士を連結する方法が用いられている。
管の端部に形成されたねじの寸法精度が低いと、継手との締結状態が緩み、管同士の連結が解除されて脱落したり、管内部に流れる流体が外部に漏洩するおそれがある。特に油井管の場合には、近年の油井環境の過酷化に伴い、ねじの寸法精度や品質保証レベルに対する要求が年々厳格化している。
図1は、油井管の端部形状の一例を模式的に示す端面図である。図1(a)は油井管の端部の径方向片側の端面図(ねじ軸を含む面で切断した端面図)を、図1(b)は図1(a)に示す符号Xで囲った領域の拡大端面図を示す。
図1に示すように、油井管Pの端部は、ねじ山P1及びねじ溝P2が設けられたねじ部と、ねじ部に隣接してねじ部よりも管端面側に設けられたベベル部と、ベベル部に隣接してベベル部よりも管端面側に設けられたリップ部とから構成されている。
そして、近年の油井環境の過酷化に伴い、油井管Pとしては、ねじ部の各ねじ山P1を区画する一対のフランク面P3(ねじ山P1の頂面P11とねじ溝P2の底面P21との間にある面)のうち、例えば、管端面側と反対側に位置するフランク面P3が、ねじ山P1の頂面P11からねじ溝P2の底面P21に向かうに従って管端面側に近づくように傾斜しているものが多く用いられている。逆に、管端面側に位置するフランク面P3が、ねじ山P1の頂面P11からねじ溝P2の底面P21に向かうに従って管端面と反対側に近づくように傾斜している場合もある。このように、ねじ山P1の頂面P11からねじ溝P2の底面P21に向かうに従ってフランク面P3が位置する側とは反対側に近づくフランク面を適宜「フック状フランク面P3h」と称する。図1に示す例では、管端面側と反対側に位置するフランク面P3がフック状フランク面P3hとなっている。
従来、フランク面P3の角度(ねじ軸Aの垂線Nと成す角度)βや、ねじ底R部(フランク面P3とねじ溝P2の底面P21とが交差する部分)P4の曲率半径は、公知の手法を用いてオフラインで評価され、許容範囲との比較によって合否判定される。
上記のような評価は、多大な時間と手間を要するため、同一製造ロットの最初と最後の油井管Pについて検査するなどの抜き取り検査とならざるを得ず、全数検査は困難である。
また、許容範囲との比較によって合否判定しているに過ぎないため、ねじ形状の定量的な評価が困難である。
このような問題を解決するため、特許文献1〜3には、ねじ溝P2の底面P21に沿って光を照射し、ねじ部を通過する光を検出することで、ねじ軸方向に沿ったねじの外形(表面の凹凸形状。ねじプロファイル)を測定する方法(光投影法)が提案されている。この光投影法によってねじ部のねじプロファイルを精度良く測定できれば、そのねじプロファイルからフランク面P3の角度やねじ底R部P4の曲率半径も精度良く算出できると考えられる。
しかしながら、ねじプロファイルは曲線を描いているため、透過光を検出する光投影法では、フランク面P3がねじ山P1の稜線の影に隠れることで、フランク面P3を正確に検出できない場合がある。特に、フランク面P3がフック状フランク面P3hである場合には、光投影法では検出できない。フランク面P3とねじ溝P2の底面P21とが交差する部分に位置するねじ底R部P4についても同様である。
そこで、本発明者らは、特許文献4に記載のように、光投影法による測定に加えて、接触プローブを用いてねじ部のフランク面P3に関わる測定を行う方法を提案している。
しかしながら、接触プローブを順次移動させ、先端に取り付けられた球状の接触子をフランク面P3に接触させて測定を行うため、必然的に測定時間が長くなる。油井管Pの製造ラインで測定するためには測定時間を一定以下に短くする必要があるため、必然的に十分な測定点数が得られない。このため、測定装置を設置した雰囲気中に浮遊する粉塵等の微細なパーティクルが何れかの測定点に付着すると、少ない測定点数で直線近似したのでは誤差が大きくなり、フランク面P3の角度を精度良く測定できない場合がある。接触子にパーティクルが付着する場合も同様である。油井管Pのねじ部や接触プローブの接触子へのパーティクルの付着を抑制するには、測定装置を設置した雰囲気の浄化、ねじ部の洗浄、接触子の洗浄等が必要であり、場合によっては接触子の交換や校正も必要となるため、手間が掛かるという問題がある。また、接触子は繰り返し使用することで摩耗するため、摩耗に起因して測定精度が劣化する問題もある。
また、接触子の直径が0.1mm以上(特許文献4の段落0067)であるため、数百μm程度のねじ底R部P4の曲率半径を測定することは困難である。
なお、上記の特許文献4や特許文献5には、ねじ軸の位置・方向を検出する方法が提案されている。
特許第3552440号公報 特開昭63−212808号公報 特開2010−38554号公報 特許第4486700号公報 特許第4457370号公報
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するべくなされたものであり、従来の光投影法で測定できるねじ形状に加え、従来の光投影法や接触プローブを用いる方法では測定が困難であるねじ形状を、ねじ付き管の製造ラインで測定可能とするねじ付き管のねじ形状測定装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは、鋭意検討した結果、いわゆる合焦法(Depth from Focus法)を測定原理とする3次元形状測定方法を適用し、照明手段や撮像手段の配置を工夫すれば、従来は測定が困難であったフランク面やねじ底R部を精度良く測定可能であることを見出した。
ただし、一般に、合焦法を測定原理とする3次元形状測定方法は、ねじ付き管の製造ラインで測定可能な程度に測定時間を短縮しようとすると、測定面積(撮像手段の撮像視野)を小さく制限せざるを得ない。このため、合焦法を測定原理とする3次元形状測定方法を用いて全てのねじ形状を測定することは困難である。
したがい、従来の光投影法で測定できるねじ形状については光投影法を用いて測定すると共に、光投影法で測定できないねじ形状については合焦法を測定原理とする3次元形状測定方法を適用して照明手段や撮像手段の配置を工夫すれば良いことに想到し、本発明を完成した。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、ねじ付き管の端部に形成されたねじの形状を測定する装置であって、前記ねじ付き管の端部を照明し、ねじから漏れ出た光を検出して撮像する第1光学系と、前記ねじ付き管の端部を照明し、該照明された端部を焦点位置を変更して複数回撮像する第2光学系と、前記第1光学系及び前記第2光学系によって撮像された撮像画像に基づき、前記ねじ付き管の端部に形成されたねじの形状を演算する演算手段とを備え、前記第1光学系は、前記ねじ付き管のねじ軸の方向から見て、前記ねじ軸を含む第1面に対して略直交する方向から前記ねじ付き管の端部を照明する第1照明手段と、前記ねじ軸を含む第1面に対して前記第1照明手段と反対側に対向配置され、ねじから漏れ出た光を検出して撮像する第1撮像手段とを具備し、前記第2光学系は、前記ねじ付き管の端部を照明する第2照明手段と、前記第2照明手段によって照明された前記ねじ付き管の端部を撮像する第2撮像手段とを具備し、前記第2撮像手段は、前記ねじ付き管のねじ軸を含む第2面に沿って配置され、前記ねじ軸及び前記ねじ軸の垂線の双方に対して傾斜した方向の視軸を有し、焦点位置を変更して前記ねじ付き管の端部を複数回撮像し、前記第2照明手段は、前記ねじ軸を含む第2面から離れた位置に配置され、前記ねじ軸の垂線及び前記第2撮像手段の視軸の双方に対して傾斜した方向の光軸を有し、前記演算手段は、前記第1撮像手段によって撮像された撮像画像に画像処理を施すことで、前記ねじ軸方向に沿ったねじの部分的な外形である第1外形を算出し、前記第2撮像手段によって撮像された複数の撮像画像にそれぞれ画像処理を施して各撮像画像の合焦状態を判定し、該判定結果に基づき前記ねじ付き管の端部の3次元形状を算出し、該算出した3次元形状に基づき、前記ねじ軸方向に沿ったねじの部分的な外形である第2外形を算出し、前記算出した第1外形及び第2外形に基づき、前記ねじ付き管のねじの形状を演算する、ことを特徴とするねじ付き管のねじ形状測定装置を提供する。
本発明に係るねじ形状測定装置が備える第1光学系は、従来と同様の光投影法を実行するための光学系であり、第2光学系は、合焦法を実行するための光学系である。
第1光学系が具備する第1照明手段でねじ付き管の端部を照明し、第1照明手段に対向配置された第1撮像手段でねじから漏れ出た光を検出して撮像すれば、得られる撮像画像は、ねじ付き管の端部で遮られた画素領域は暗くなり、遮られなかった画素領域は明るくなる。このため、演算手段で撮像画像に2値化等の画像処理を施すことで、ねじ軸方向に沿ったねじの部分的な外形である第1外形を算出することが可能である。この第1外形には、ねじ山の頂面やねじ溝の底面が含まれるが、フック状フランク面やねじ底R部は含まれない。
第2光学系が備える第2撮像手段は、ねじ付き管のねじ軸を含む第2面に沿って配置され、ねじ軸及びねじ軸の垂線の双方に対して傾斜した方向の視軸を有する。このため、第2撮像手段の撮像視野を適切に調整することで、ねじ軸に略平行なねじ溝の底面、及び、ねじ軸の垂線に略平行なフランク面の双方を撮像可能である。
なお、第2光学系が備える第2撮像手段の視軸は、必ずしもねじ軸を含む第2面内に厳密に位置する必要はなく、ねじ溝の底面及びフランク面の双方(ねじ軸を含む面におけるねじ溝の底面及びフランク面の断面形状)を撮像可能なように、ねじ軸を含む第2面に沿っていればよい。
また、第2光学系が備える第2撮像手段は、焦点位置を変更してねじ付き管の端部を複数回撮像する。この「焦点位置の変更」とは、第2撮像手段を視軸方向に移動させることと、第2撮像手段が具備するレンズの焦点距離を変更することの双方を含む概念であり、いずれであってもよい。
ここで、油井管等のねじ付き管の端部表面は切削加工後の金属面であり光沢性が強い面であるため、第2撮像手段の同一の撮像視野内に照明光の金属光沢面での過度に強い正反射光が入射する領域と、逆に金属光沢面での反射光が殆ど入射しない領域とが存在すると、第2撮像手段が具備する撮像素子のダイナミックレンジには限界があるため、適正な撮像画像を撮像できず、後述の演算手段による撮像画像の合焦状態の判定に支障を来すおそれがある。上記のような反射光の入射光量の過大・過小の問題は、第2撮像手段の視軸と第2照明手段の光軸とが同じ面内(例えば、ねじ軸を含む第2面内)にある場合に特に顕著になると考えられる。
第2光学系が備える第2照明手段は、ねじ軸を含む第2面から離れた位置に配置され、ねじ軸の垂線及び第2撮像手段の視軸の双方に対して傾斜した方向の光軸を有する。換言すれば、第2光学系が備える第2照明手段の光軸は、第2撮像手段の視軸と同じ面内に位置しないため、ねじが形成された端部表面における反射光の入射光量の過大・過小の問題が低減され、適正な撮像画像を得ることが可能である。
演算手段は、第2撮像手段によって撮像された複数の撮像画像(第2撮像手段が焦点位置を変更して複数回撮像したねじ付き管の端部の撮像画像)にそれぞれ画像処理を施して各撮像画像の合焦状態を判定し、該判定結果に基づきねじ付き管の端部の3次元形状を算出し、該算出した3次元形状に基づき、ねじ軸方向に沿ったねじの部分的な外形である第2外形を算出する。この第2外形には、フック状フランク面やねじ底R部を含めることが可能である。合焦法によれば、高分解能で3次元形状を算出可能であるため、従来の接触プローブを用いた測定と比較して、フランク面等の広い範囲を一度に測定することができる。このため、フランク面の3次元形状として多数の座標点を検出することができるので、パーティクルを異常点として検出し、異常点を除去するといった処理が可能となったり、除去した点をパーティクル近傍の座標点情報で補間するといった処理が可能となる。また、従来の接触プローブを用いた測定と異なり、接触子の直径の制約を受けないため、ねじ底R部を測定することも可能である。
演算手段は、算出した第1外形及び第2外形に基づき、ねじ付き管のねじの形状を演算する。例えば、演算手段は、第1外形に基づき、ねじ軸を検出できる他、ねじ軸方向のねじ山の位置に相当するねじ山の位相、管端面からねじ軸方向の所定位置におけるねじ山の外径であるねじ径、ねじ軸方向に沿ったねじ溝の底面の径変化であるテーパ等を演算可能である。また、例えば、演算手段は、第2外形に基づき、フランク面の角度やねじ底R部の曲率半径を演算可能である。
以上のように、本発明に係るねじ形状測定装置によれば、第1光学系によって従来の光投影法で測定できるねじ形状を、第2光学系によって従来の光投影法や接触プローブを用いる方法では測定が困難であるねじ形状を、ねじ付き管の製造ラインで測定可能である。
好ましくは、前記演算手段は、前記第1外形に基づき、前記ねじ軸を検出すると共に、前記ねじ軸とねじ溝の底面との成す角度を演算し、前記第2外形に基づき、前記ねじ溝の底面とフランク面との成す角度を演算し、前記演算したねじ軸とねじ溝の底面との成す角度及び前記演算したねじ溝の底面とフランク面との成す角度に基づき、前記フランク面と前記ねじ軸の垂線との成す角度を演算する。
本来、フランク面の角度は、ねじ軸に対するねじ溝の底面の角度には加工誤差が含まれるため、第2外形に基づき演算可能なねじ溝の底面とフランク面との成す角度ではなく、フランク面とねじ軸の垂線との成す角度として品質管理されるものである(図1参照)。ねじ軸の位置・方向は、予め想定できるとしても、ねじ付き管を固定する機構とねじ付き管との芯ずれや、ねじ付き管の曲がり等に応じて微妙に変動するため、ねじ溝の底面とフランク面との成す角度のみでは、フランク面とねじ軸の垂線との成す角度を正確に演算することができない。ねじ溝の底面の径がねじ軸方向に沿って変化するテーパねじの場合も同様に、ねじ溝の底面とフランク面との成す角度のみでは、フランク面とねじ軸の垂線との成す角度を正確に演算することができない。
上記の好ましい構成によれば、第1外形に基づきねじ軸を実際に検出するため、ねじ付き管の芯ずれや曲がりが生じていたとしても、測定対象であるねじ付き管のねじ軸を正確に検出可能である。そして、第1外形に基づき演算したねじ軸とねじ溝の底面との成す角度と、第2外形に基づき演算したねじ溝の底面とフランク面との成す角度とを組み合わせて演算することにより、本来管理されるべきフランク面とねじ軸の垂線との成す角度を正確に演算可能である。
また、好ましくは、前記演算手段は、前記第1外形及び前記第2外形の共通する部分をフィッティングさせることで、前記第1外形及び前記第2外形が合成された合成外形を算出し、前記算出した合成外形に基づき、ねじ山幅及びねじ谷幅を演算する。
ねじ山幅及びねじ谷幅を演算するには、管端面側と反対側に位置するフランク面及び管端面側に位置するフランク面の双方の外形が必要である(図1参照)。一方のフランク面がフック状フランク面である場合、第1光学系を用いて算出された第1外形に他方のフック状ではないフランク面を含ませることは可能であるとしても、前記一方のフック状フランク面を含ませることはできない。一方、第2光学系を用いて算出された第2外形に前記一方のフック状フランク面を含ませることは可能である。
上記の好ましい構成によれば、第1外形及び第2外形の共通する部分(例えば、ねじ溝の底面、ねじ山の頂面及びねじ山R部(図1参照))をフィッティングさせることで、第1外形及び第2外形が合成された合成外形を算出するため、この合成波形には双方のフランク面が含まれる。このため、この合成外形に基づき、ねじ山幅及びねじ谷幅を演算することが可能である。
さらに、好ましくは、前記演算手段は、前記第1外形に基づき、ねじ山の位相を演算し、前記演算したねじ山の位相に基づき、前記ねじ軸方向についての前記第2光学系の位置を決定する。
前述のように、第2光学系は合焦法を実行するための光学系であるため、第2撮像手段の撮像視野をある程度小さく制限せざるを得ない。このため、第2光学系を用いてフランク面やねじ底R部を測定する場合には、第2撮像手段の撮像視野にフランク面及びねじ底R部が入るように、第2光学系を正確に位置決めする必要がある。
上記の好ましい構成によれば、第1光学系を用いて算出された第1外形に基づき、ねじ山の位相を演算するため、たとえ、第1光学系と第2光学系とが、ねじ付き管の周方向に離間した位置に配置されているとしても、フランク面及びねじ底R部が測定可能な位置に第2光学系を位置決め可能である。
本発明によれば、従来の光投影法で測定できるねじ形状に加え、従来の光投影法や接触プローブを用いる方法では測定が困難であるねじ形状を、ねじ付き管の製造ラインで測定可能である。
油井管の端部形状の一例を模式的に示す端面図である。 本発明の一実施形態に係るねじ形状測定装置の概略構成を示す模式図である。 図2に示す第1面Q、第2面M、及びリード角の関係を示す模式図である。 図2に示す演算手段が算出する第1外形の一例を模式的に示す図である。 図2に示す演算手段が実行する合焦法の原理を説明する説明図である。 図2に示す演算手段が実行する第2外形の算出方法を説明する説明図である。 図2に示す演算手段が実行する合成波形の算出方法を説明する説明図である。 図2に示す第2光学系の撮像視野の影響を説明する説明図である。 図2に示す第2光学系の位置決め方法を説明する説明図である。 図2に示す第2撮像手段の視軸の角度と、ねじ溝の底面及びフランク面の撮像分解能との関係の一例を示す図である。 図2に示す第2照明手段の光軸の角度θ、φを種々の値に変更したときの、欠損率を評価した結果の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るねじ形状測定装置によってねじ形状を算出した結果の一例を示す。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係るねじ付き管のねじ形状測定装置(以下、適宜、単に「ねじ形状測定装置」という)について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るねじ形状測定装置の概略構成を示す模式図である。図2(a)はねじ軸Aを含む第2面Mに対して直交する方向から見た側面図であり、図2(b)はねじ軸Aの方向から見た正面図である。なお、説明の便宜上、図2に示す第2照明手段1及び第2撮像手段2は、ねじ付き管Pから離間した位置に図示されているが、実際には、もっとねじ付き管Pに近い位置に配置されている。本実施形態では、ねじ付き管Pの管端面側と反対側に位置するフランク面P3がフック状フランク面P3hとなっている場合を例に挙げて説明する。
図2に示すように、本実施形態に係るねじ形状測定装置100は、第1光学系10と、第2光学系20と、演算手段3とを備え、ねじ付き管Pの端部に形成されたねじの形状を測定する装置である。
なお、図2では、便宜上、ねじの図示を省略しているが、ねじ付き管Pのハッチングを施していない部分が、ねじ付き管Pの端部であり、図1を参照して前述したのと同様に、この端部に、ねじ部、ベベル部及びリップ部が形成されている。ねじ付き管Pは、本実施形態に係るねじ形状測定装置100によってねじ形状を測定する際に、チャック(図示せず)等によって固定されている。また、後述のように、ねじ付き管Pのねじ軸Aの位置・方向は、第1光学系10を用いて検出されている。
以下、ねじ形状測定装置100の構成要素について、順次説明する。
<第1光学系10>
第1光学系10は、ねじ付き管Pの端部を照明し、ねじから漏れ出た光を検出して撮像するための光学系である。すなわち、第1光学系10は、光投影法を実行するための光学系である。
具体的には、第1光学系10は、第1照明手段4と、第1撮像手段5とを具備する。本実施形態では、ねじ付き管Pのねじ軸Aを挟んで対向する部位を照明・撮像するために、第1光学系10は、2組の第1照明手段4(4a、4b)及び第1撮像手段5(5a、5b)を具備している。
第1照明手段4は、ねじ付き管Pのねじ軸Aの方向から見て(図2(b)参照)、ねじ軸Aを含む第1面Qに対して略直交する方向からねじ付き管Pの端部を照明する手段である。第1照明手段4としては、例えば、LED照明、ハロゲンランプ、レーザ等が用いられる。本実施形態の第1照明手段4は、リニアステージ(図示せず)やゴニオステージ等の駆動機構に取り付けられており、その位置や光軸の方向を種々設定可能である。
第1撮像手段5は、ねじ軸Aを含む第1面Qに対して第1照明手段4と反対側に対向配置され、ねじから漏れ出た光を検出して撮像する手段である。第1撮像手段5は、2次元配置されたCCDやCMOS等の撮像素子を具備する他、好ましくは、テレセントリックレンズを具備し、これにより撮像素子において平行光成分を容易に受光することが可能である。本実施形態の第1撮像手段5も、リニアステージ(図示せず)等の駆動機構に取り付けられており、その上下方向位置を種々設定可能である。
第1撮像手段5の上下方向位置は、第1撮像手段5の焦点がねじ付き管Pのねじの外縁に合うように調整される。これにより、ねじ付き管Pの端部で遮られた画素領域と遮られなかった画素領域との明暗の差がはっきりとした撮像画像を得ることが可能である。
図3は、図2に示す第1面Q、第2面M、及びリード角の関係を示す模式図である。図3(a)は、ねじ付き管Pを第2面Mに沿った方向から見た平面図であり、ねじ山P1がリード角γを有していることを示している。なお、実際には、フック状フランク面P3hの高さ中心位置の軌跡を第2面Mに沿った方向から見ると(第1面Qに投影すると)、図3(a)に示すような直線状にはならず正弦波状になるが、図3(a)では簡略化して記載している。また、図3(a)では、便宜上、ねじを誇張すると共に、フランク面P3がねじ軸の垂線と平行であるように簡略化して図示している。また、図3(b)は、ねじ付き管Pをねじ軸Aの方向から見た正面図であり、第1光学系10(第1撮像手段5の撮像視野の位置)と第2光学系20(第2撮像手段2の撮像視野の位置)とが、ねじ付き管Pの周方向に角度δだけずらして配置されていることを示している。
図3(a)に示すように、ねじ山P1は、ねじ付き管Pの外周において螺旋状に設けられており、ねじ軸に垂直な面(第2面Mに対して垂直な面)に対して、一定の傾斜角(リード角γ)を有する。
<第2光学系20>
第2光学系20は、ねじ付き管Pの端部を照明し、該照明された端部を焦点位置を変更して複数回撮像するための光学系である。すなわち、第2光学系20は、合焦法を実行するための光学系である。具体的には、第2光学系20は、第2照明手段1と、第2撮像手段2とを具備する。
なお、本実施形態では、第2光学系20(第2撮像手段2の撮像視野の位置)は、第1光学系10(第1撮像手段5の撮像視野の位置)に対して、ねじ付き管Pの周方向に角度δだけずらして配置されている(図3(b)参照)。角度δは、第1光学系10及び第2光学系の配置の自由度の点から約90°であることが好適であるものの、これに限定されることなく自由に設定可能である。
第2照明手段1は、ねじ付き管Pの端部を照明する手段であり、例えば集光レンズ付きのLED照明が好適に用いられる。本実施形態の第2照明手段1は、リニアステージやゴニオステージ(図示せず)等の駆動機構に取り付けられており、その位置や光軸の方向を種々設定可能である。
第2照明手段1は、ねじ付き管Pのねじ軸Aを含む第2面M(本実施形態では、第1面Qから角度δだけずらして配置された面)から離れた位置に配置され、第2面Mに含まれるねじ軸Aの垂線N及び後述する第2撮像手段2の視軸21の双方に対して傾斜した方向の光軸11を有するように設定されている。換言すれば、第2照明手段1の光軸11は、第2撮像手段2の視軸21と同じ面内に位置しないため、ねじが形成された端部表面における反射光の入射光量の過大・過小の問題が低減され、適正な撮像画像を得ることが可能である。
なお、図2では、単一の第2照明手段1を図示しているが、本発明は、単一の第2照明手段1に限るものではなく、複数の第2照明手段1を備える構成とすることも可能である。
第2撮像手段2は、第2照明手段1によって照明されたねじ付き管Pの端部を撮像する手段であり、2次元配置されたCCDやCMOS等の撮像素子を具備する。本実施形態の第2撮像手段2も、リニアステージやゴニオステージ(図示せず)等の駆動機構に取り付けられており、その位置や視軸の方向を種々設定可能である。
第2撮像手段2は、ねじ付き管Pのねじ軸Aを含む第2面Mに沿って配置され、ねじ軸A及びねじ軸Aの垂線Nの双方に対して傾斜した方向の視軸21を有するように設定されている(図2に示す例では、視軸21は、ねじ軸Aを含む第2面M内に位置している)。このため、第2撮像手段2の撮像視野を適切に調整することで、ねじ軸Aに略平行なねじ溝の底面P21、及び、ねじ軸Aの垂線Nに略平行なフランク面P3の双方を撮像可能である。ただし、各ねじ山P1を区画する一対のフランク面P3を同時に撮像することは困難である。図2(a)に示す例では、撮像手段2の視軸21は、ねじ軸Aの垂線Nに対して管端面側と反対側に傾斜しているため、管端面側と反対側に位置する一方のフランク面(本実施形態ではフック状フランク面P3h)しか撮像できない。このため、双方のフランク面の角度等を第2光学系20のみを用いて演算する場合には、図2に示すような一方のフランク面撮像用の第2撮像手段2と、視軸が管端面側に傾斜した他方のフランク面撮像用の第2撮像手段2との双方を配置すればよい。あるいは、第2撮像手段2で一方のフランク面を撮像した後、他方のフランク面を撮像できるように第2撮像手段2の位置及び視軸21の方向を変更すればよい。
第2撮像手段2は、その焦点位置を変更してねじ付き管Pの端部を複数回撮像する。本実施形態では、第2撮像手段2が視軸21の方向に移動することで焦点位置を変更する。
<演算手段3>
演算手段3は、第1光学系10(第1撮像手段5)及び第2光学系20(第2撮像手段2)に接続されており(第1撮像手段5との接続線は図示省略)、第1光学系10及び第2光学系20によって撮像された撮像画像に基づき、ねじ付き管Pの端部に形成されたねじの形状を演算する手段であり、例えば、後述の演算処理を実行するためのプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータから構成される。
なお、演算手段3を複数のパーソナルコンピュータから構成してもよい。この場合には、第1光学系10によって撮像された撮像画像の画像処理、第2光学系20によって撮像された撮像画像の画像処理、第1光学系10及び第2光学系20の測定順序や測定位置の制御など、各動作毎に各パーソナルコンピュータが役割分担して、相互に通信を行う機能を有するように構成すればよい。
演算手段3は、第1光学系10が具備する第1撮像手段5によって撮像された撮像画像に画像処理を施すことで、ねじ軸A方向に沿ったねじの部分的な外形である第1外形を算出する。第1光学系10が具備する第1照明手段4でねじ付き管Pの端部を照明し、第1撮像手段5でねじから漏れ出た光を検出して撮像すれば、得られる撮像画像は、ねじ付き管Pの端部で遮られた画素領域は暗くなり、遮られなかった画素領域は明るくなる。このため、演算手段3で撮像画像に2値化等の画像処理を施すことで、ねじ軸A方向に沿ったねじの部分的な外形である第1外形を算出することが可能である。
図4は、演算手段3が算出する第1外形C1の一例を模式的に示す図である。第1外形C1は、第1外形C1aと第1外形C1bから構成されている。第1外形C1aは、第1照明手段4a及び第1撮像手段5aの組み合わせで撮像された撮像画像に基づき算出された外形である。第1外形C1bは、第1照明手段4b及び第1撮像手段5bの組み合わせで撮像された撮像画像に基づき算出された外形である。第1外形C1のうち、実線で示す部分は算出される外形であり、破線で示す部分は実際には存在するが算出されない外形である。この第1外形C1には、ねじ山P1の頂面P11やねじ溝の底面P21が含まれるが、フック状フランク面P3hやねじ底R部P4は含まれない。
演算手段3は、算出した第1外形C1に基づき、ねじ付き管Pのねじの形状を演算する。例えば、演算手段3は、第1外形C1に基づき、ねじ軸Aを検出できる他、ねじ軸A方向のねじ山P1の位置に相当するねじ山の位相、管端面からねじ軸A方向の所定位置におけるねじ山P1の外径であるねじ径、ねじ軸A方向に沿ったねじ溝の底面P21の径変化であるテーパ等を演算可能である。
また、演算手段3は、算出した第1外形C1に基づき、ねじ山Pの外径とねじ溝の底面P21の径とを算出し、両半径の差であるねじ山Pの高さを演算可能である。
ねじ軸Aは、例えば、第1外形C1aのねじ溝の底面P21を構成する点群データに基づき近似直線L21aを算出し、第1外形C1bのねじ溝の底面P21を構成する点群データに基づき近似直線L21bを算出し、両近似直線L21a、L21bが成す角度の二等分線として検出可能である。
また、演算手段3は、第2撮像手段2によって撮像された複数の撮像画像にそれぞれ画像処理を施して各撮像画像の合焦状態を判定し、該判定結果に基づきねじ付き管Pの端部の3次元形状を算出し、該算出した3次元形状に基づき、ねじ軸A方向に沿ったねじの部分的な外形である第2外形を算出する。すなわち、演算手段3は、合焦法によってねじ付き管Pの端部の3次元形状を算出し、この算出した3次元形状に基づき、第2外形を算出する。
図5は、演算手段3が実行する合焦法の原理を説明する説明図である。
図5に示すように、第2撮像手段2は、視軸21の方向に一定量移動する毎に画像を撮像する。図5に示す状態では、ねじ付き管Pのフランク面P3(フック状フランク面P3h)にある点Eで焦点が合っており、点Eは第2撮像手段2の撮像素子e(画素e)に結像されている。この状態で撮像された撮像画像の局所空間周波数を画像処理によって抽出すれば、画素e周辺の画像領域における局所空間周波数は大きくなる。一方、ねじ溝の底面P21にある点Fでは焦点が合っていないため、仮に焦点が合っているとすれば点Fが結像される位置にある撮像素子f(画素f)周辺の画像領域における局所空間周波数は小さくなる。
そして、図5に示す状態から第2撮像手段2が視軸21の方向に移動し、図5に示す距離Hだけねじ付き管Pに近づけば、点Fで焦点が合うため、この状態で撮像された撮像画像の画素f周辺の画像領域における局所空間周波数は大きくなり、逆に画素e周辺の画像領域における局所空間周波数は小さくなる。
したがい、第2撮像手段2を一定量移動する毎に撮像した複数の撮像画像にそれぞれ局所空間周波数を抽出する画像処理を施し、局所空間周波数の大小に応じて各撮像画像を構成する各画素の合焦状態を判定すれば、各画素に対応するねじ付き管Pの端部の点の視軸21の方向の座標を算出することが可能である。すなわち、合焦状態の判定結果に基づき、ねじ付き管Pの端部の3次元形状を算出することができる。局所空間周波数を抽出する画像処理としては、2次元フーリエ変換など、公知の画像処理アルゴリズムを種々適用可能である。
なお、合焦法によって被写体の3次元形状を算出する装置として、撮像視野が4mm×4mm程度で移動スパンが25mm程度の装置が市販されている(例えば、アリコナ社製「光学式非接触三次元測定用センサーR25」)ため、本実施形態の第2撮像手段2及び演算手段3の一部として、市販されている装置を適用することも可能である。
図6は、演算手段3が実行する第2外形C2の算出方法を説明する説明図である。
図6(a)に示すように、演算手段3は、まず前述のように合焦法によってねじ付き管Pの端部の3次元形状を算出する。なお、図6に示すX軸は、概ねねじ付き管Pのねじ軸Aに沿った方向である。Y軸は、X軸に直交し、概ね管周方向に沿った方向である。Z軸は、X軸及びY軸に直交し、概ね管径方向に沿った方向である。演算手段3が算出した3次元形状は、X軸座標、Y軸座標及びZ軸座標の組み合わせである点群データとして表わされる。
次に、図6(b)に示すように、演算手段3は、第2面M近傍の点群データを抽出する。具体的には、上記の3次元形状を構成する点群データのうち、いくつかのX軸座標(図6(b)に示す例では、X=X1〜X10の10点)を有するY軸座標及びZ軸座標の組み合わせを抽出する。換言すれば、各X軸座標を通るYZ平面の断面形状を抽出する。この断面形状を2次関数(Z=aY+bY+c)、又は、円(Z=(R−(Y−a)1/2+b)(a、b、c、Rは定数)で近似する。なお、この近似の際、近似誤差の大きいX=Xn(nは整数)の点群データは、ねじ山R部やねじ底R部等を含んだデータであるため、近似計算から除く必要がある。そして、各YZ平面の断面形状(各X軸座標を有するY軸座標及びZ軸座標の組み合わせ)について、近似した2次関数又は近似円におけるZ軸座標が最大となる点を抽出し、各最大点のY軸座標との差の2乗和が最小となる近似直線B(Y=Yc、Ycは定数)を算出する。
上記の近似直線Bは、ねじ軸Aを含む第2面Mに含まれる直線であると考えてよいため、この近似直線B上のZ軸座標を抽出することにより、図6(c)に示すように、第2面Mで切断したねじ軸A方向に沿ったねじの部分的外形である第2外形C2を算出することが可能である。図6(c)に示す第2外形C2のうち、実線で示す部分は算出される外形であり、破線で示す部分は実際には存在するが算出されない外形である。この第2外形C2には、フック状フランク面P3hやねじ底R部P4を含めることが可能である。また、ねじ山の頂面P11を含めることも可能である。
以上に説明したように、演算手段3は、合焦法によってねじ付き管Pの端部の3次元形状を算出し、この算出した3次元形状に基づき、第2外形C2を算出する。合焦法によれば、高分解能で3次元形状を算出可能であるため、従来の接触プローブを用いた測定と異なり、ねじ付き管Pの製造ラインで測定する場合であっても、フック状フランク面P3h等の一定範囲の多数の3次元座標点を一度に検出することができる。このため、パーティクル付着の影響が抑制され、安定した測定が可能である。また、従来の接触プローブを用いた測定と異なり、接触子の直径の制約を受けないため、ねじ底R部P4を測定することも可能である。
演算手段3は、算出した第2外形C2に基づき、ねじ付き管Pのねじの形状を演算する。例えば、演算手段3は、第2外形C2に基づき、フック状フランク面P3hに相当する点群データを直線近似して、その近似直線の傾きを算出することにより、フック状フランク面P3hの角度を演算することが可能である。図6(c)に示す第2外形C2から直接演算できるフック状フランク面P3hの角度は、フック状フランク面P3hとねじ溝の底面P21との成す角度である。しかしながら、本実施形態では、前述のように、第1外形C1からねじ軸Aを検出可能であるため、フック状フランク面P3hとねじ軸Aの垂線Nとの成す角度β(図1参照)としてフック状フランク面P3hの角度を演算することも可能である。すなわち、第1外形C1に基づきねじ軸Aとねじ溝の底面P21との成す角度を演算し、第2外形C2に基づきねじ溝の底面P21とフック状フランク面P3hとの成す角度を演算し、両演算結果を組み合わせて演算することにより、フック状フランク面P3hとねじ軸Aの垂線Nとの成す角度を演算可能である。
また、演算手段3は、第2外形C2におけるねじ底R部P4に相当する点群データを円近似して、その近似円の半径を算出することにより、ねじ底R部P4の曲率半径を算出することが可能である。
さらに、演算手段3は、第1外形C1及び第2外形C2の共通する部分をフィッティングさせることで、第1外形C1及び第2外形C2が合成された合成外形を算出することも可能である。
図7は、演算手段3が実行する合成波形の算出方法を説明する説明図である。
図7に示すように、第1外形C1及び第2外形C2の共通する部分として、ねじ山の頂面P11、ねじ溝の底面P21及びねじ山R部P5を挙げることができる。これらのフィッティング方法としては、例えば、以下の手順を例示できる。
(1)第1外形C1のねじ山の頂面P11に相当する点群データを直線近似して、近似直線L11を算出する。同様に、第1外形C1のねじ溝の底面P21に相当する点群データを直線近似して、近似直線L21を算出する。
(2)近似直線L11と第2外形C2のねじ山の頂面P11に相当する点群データとの差の2乗和と、近似直線L21と第2外形C2のねじ溝の底面P21に相当する点群データとの差の2乗和とを加算した総和が最小となるように、第1外形C1に対して第2外形C2を回転・平行移動させる。
(3)第2外形C2のねじ山R部P5に相当する点群データを円近似して、近似円を算出する。
(4)上記(3)の近似円と第1外形C1のねじ山R部P5に相当する点群データとの差の2乗和が最小となるように、上記(2)で回転・平行移動した後の第2外形C2を近似直線21に沿って平行移動させる。
上記(1)〜(4)の手順により、第1外形C1及び第2外形C2が合成された合成外形を算出可能である。この合成波形には双方のフランク面P3が含まれる。このため、演算手段3は、算出した合成外形に基づき、例えば、ねじ山幅及びねじ谷幅を演算することも可能である。
なお、演算手段3は、第1外形C1に基づき、ねじ山の位相を演算し、演算したねじ山の位相に基づき、ねじ軸A方向についての第2光学系20の位置を決定することが好ましい。そして、光学系20がこの決定した位置となるように、第2照明手段1や第2撮像手段2が取り付けられた駆動機構を駆動すればよい。これにより、本実施形態のように、第1光学系10と第2光学系20とが、ねじ付き管Pの周方向に離間した位置に配置されているとしても、フック状フランク面P3h及びねじ底R部P4が測定可能な位置に第2光学系20を位置決め可能である。以下、上記の第2光学系20の位置決めについて、図8及び図9を参照しつつ、より詳細に説明する。
図8は、第2光学系20(第2撮像手段2)の撮像視野の影響を説明する説明図である。図8(a)は適切な撮像画像が得られる場合の撮像視野の例を、図8(b)は不適切な撮像画像が得られる場合の撮像視野の例を示す。図8に実線で示す部分が撮像される部分であり、破線で示す部分が撮像されない部分である。
図8(a)に示す例では、撮像視野の中心がフック状フランク面P3hの高さ方向の中心位置にほぼ位置しており、これにより、ねじ溝の底面P21、フック状フランク面P3h及びねじ山の頂面P11を同時に撮像可能である。これに対して、図8(b)に示す例では、不連続な撮像画像になると共に、フック状フランク面P3hの一部しか撮像できない。したがい、図8(a)に示すような撮像視野が得られるように、第2光学系20(第2撮像手段2)を位置決めすることが好ましい。
図9は、第2光学系20(第2撮像手段2)の位置決め方法を説明する説明図である。
演算手段3は、前述のように、第1外形C1に基づき、ねじ山の位相を演算する。具体的には、図9に示すように、第1撮像手段5bの撮像画像によって得られた第1外形C1aに基づき、第1撮像手段5bの撮像視野の中心A1から管端面側に位置するフック状ではないフランク面P3までのねじ軸A方向の距離FSを演算する。本実施形態では、この距離FSをねじ山の位相に相当するパラメータとして使用する。
ここで、予め設定した設定値としてのねじ山幅をPPとする。また、ねじ付き管Pの外半径をRとする。また、ねじのピッチをPTとする。さらに、フック状フランク面P3hの高さ方向の中心位置が、管周方向に角度δ(図3参照)だけずれると、ねじ軸A方向にSだけずれるとする。この場合、第2撮像手段2が図8(a)に示すような適切な撮像視野を得る(図9に示すように、撮像視野の中心A2がフック状フランク面P3hの高さ方向の中心位置にほぼ位置する)には、第2撮像手段の撮像視野の中心A2の位置を第1撮像手段5bの撮像視野の中心A1の位置に対して、ねじ軸A方向に以下の式で表わされるLだけずらせばよいことになる。
L=FS+PP−S
=FS+PP−R・tanγ
=FS+PP−R・(1−cosδ)・PT/(2・R)
演算手段3が上記の式に基づきLを演算することで、ねじ軸A方向についての第2光学系20(第2撮像手段2)の好適な位置を決定可能である。
本実施形態に係るねじ形状測定装置100によれば、第1光学系10によって従来の光投影法で測定できるねじ形状を、第2光学系20によって従来の光投影法や接触プローブを用いる方法では測定が困難であるねじ形状を、ねじ付き管Pの製造ラインで測定可能である。
以下、本実施形態に係るねじ形状測定装置100を構成する第2撮像手段2の視軸21の角度及び第2照明手段1の光軸11の角度の好ましい設定例について説明する。
<第2撮像手段2の視軸21の角度>
図10は、第2撮像手段2の視軸21の角度と、ねじ溝の底面P21及びフランク面P3の撮像分解能との関係の一例を示す図である。図10の横軸は、図2(a)に示すように、ねじ軸Aを含む第2面Mに対して直交する方向から見て、第2撮像手段2の視軸21とねじ軸Aの垂線Nとの成す角度αを示す。図10は、ねじ溝の底面P21がねじ軸Aと平行であり、なお且つ、ねじ溝の底面P21とフランク面P3とが90°の角度を成していると仮定した場合の視軸21の角度αと各面P21、P3の撮像分解能との関係である。
図10に示すように、α=45°のとき、ねじ溝の底面P21の撮像分解能と、フランク面P3の撮像分解能とが等しくなり(図10では、このときの撮像分解能を1としている)、この角度から外れるに従い、いずれか一方の撮像分解能が大きくなる。いずれか一方の撮像分解能が2倍以上劣化しない(大きくならない)ようにするには、20°≦α≦70°の範囲に設定する必要がある。
しかしながら、実際の油井管等のねじ付き管Pでは、フランク面P3がフック状フランク面P3hである場合には、ねじ溝の底面P21に対するフック状フランク面P3hの角度は85〜87°程度である。また、ねじ溝の底面P21がねじ軸Aに対して傾斜(1.8°程度)しているテーパねじであったり、実際の測定の際にねじ軸Aが変動する(±3°)ことなどを考慮すると、いずれか一方の撮像分解能が2倍以上劣化しない(大きくならない)ようにするには、25°≦α≦65°程度の範囲に設定する必要がある。
さらに、合焦法を適用する場合、一般に、第2撮像手段2とねじ付き管Pとは、視軸21方向に数十mm程度の短い距離しか離れていないため、第2撮像手段2がねじ付き管Pに衝突するおそれを回避するには、αはできるだけ小さい方が好ましい。このため、ねじ溝の底面P21の撮像分解能とフランク面P3の撮像分解能との間に優先順位が無い場合には、25°≦α≦45°に設定することが好ましい。
<第2照明手段1の光軸11の角度>
図2(a)に示すように、ねじ軸Aを含む第2面Mに対して直交する方向から見て、第2照明手段1の光軸11は、ねじ軸Aの垂線Nに対して第2撮像手段2の視軸21と同じ側に位置する。図2(a)に示す例では、第2撮像手段2は管端面と反対側に位置するフック状フランク面を撮像するために、第2撮像手段2の視軸21は、ねじ軸Aの垂線Nに対して管端面側と反対側に傾斜している(図2(a)において反時計回りに傾斜している)。このため、第2照明手段1の光軸11も、ねじ軸Aの垂線Nに対して管端面側と反対側に傾斜している(図2(a)において反時計回りに傾斜している)。
ここで、ねじ軸Aを含む第2面Mに対して直交する方向から見て、第2照明手段1の光軸11とねじ軸Aの垂線Nとの成す角度をθとする。また、図2(b)に示すように、ねじ軸Aの方向から見て、第2照明手段1の光軸11とねじ軸Aの垂線Nとの成す角度をφとする。
図11は、第2撮像手段2の角度α=30°とし、第2照明手段1の光軸11の角度θ、φを種々の値に変更したときの、欠損率を評価した結果の一例を示す図である。図11(a)は、図2(b)に示す第2照明手段1の光軸11をねじ軸Aの垂線Nに対して反時計回りに傾斜させた場合の結果を示す。図11(b)は、図2(b)に示す第2照明手段1の光軸11をねじ軸Aの垂線Nに対して時計回りに傾斜させた場合の結果を示す。図11では、時計回りと反時計回りとを区別するために、便宜上、反時計回りの角度φを正の値にし(図11(a))、時計回りの角度φを負の値(図11(b))で示している。また、欠損率とは、第2撮像手段2が具備する撮像素子(約400万画素)のうち、反射光の入射光量の過大・過小の問題で合焦状態を判定できず、3次元形状を算出できなかった画素の割合を示す。
図11から分かるように、40°≦θ≦65°であれば、角度φに関わらず、欠損率が2.0%以下となっている。
したがい、40°≦θ≦65°に設定することが好ましい。
また、図11(a)から分かるように、45°≦θ≦60°で、且つ、55°≦φ≦60°である場合には、欠損率が0.2%以下となっている。同様に、図11(b)から分かるように、45°≦θ≦60°で、且つ、−60°≦φ≦−55°である場合にも、欠損率が0.2%以下となっている。
したがい、45°≦θ≦60°の条件に加え、時計回りと反時計回りの区別なく角度φ(絶対値)を55°≦φ≦60°に設定することがより一層好ましい。
図12は、本実施形態に係るねじ形状測定装置100によって、ねじ形状として、フランク面P3(フック状フランク面P3h)の角度、ねじ底R部P4の曲率半径に加え、ねじ山高さ、ねじ山R部の曲率半径を算出した結果の一例を示す。図12では、本実施形態に係るねじ形状測定装置100による測定結果を、針式形状計(ミツトヨ製コントレーサCV−1000N2:精度±約3.5μm)による測定値との差で評価した。なお、角度θ=55°、角度φ=60°、角度α=30°に設定した。
図12に示すように、本実施形態に係るねじ形状測定装置100によれば、上記いずれのねじ形状についても、実用に耐える精度の範囲内であることが分かった。
1・・・第2照明手段
2・・・第2撮像手段
3・・・演算手段
4・・・第1照明手段
5・・・第1撮像手段
10・・・第1光学系
11・・・光軸
20・・・第2光学系
21・・・視軸
100・・・ねじ形状測定装置
P・・・ねじ付き管

Claims (4)

  1. ねじ付き管の端部に形成されたねじの形状を測定する装置であって、
    前記ねじ付き管の端部を照明し、ねじから漏れ出た光を検出して撮像する第1光学系と、
    前記ねじ付き管の端部を照明し、該照明された端部を焦点位置を変更して複数回撮像する第2光学系と、
    前記第1光学系及び前記第2光学系によって撮像された撮像画像に基づき、前記ねじ付き管の端部に形成されたねじの形状を演算する演算手段とを備え、
    前記第1光学系は、前記ねじ付き管のねじ軸の方向から見て、前記ねじ軸を含む第1面に対して略直交する方向から前記ねじ付き管の端部を照明する第1照明手段と、前記ねじ軸を含む第1面に対して前記第1照明手段と反対側に対向配置され、ねじから漏れ出た光を検出して撮像する第1撮像手段とを具備し、
    前記第2光学系は、前記ねじ付き管の端部を照明する第2照明手段と、前記第2照明手段によって照明された前記ねじ付き管の端部を撮像する第2撮像手段とを具備し、
    前記第2撮像手段は、前記ねじ付き管のねじ軸を含む第2面に沿って配置され、前記ねじ軸及び前記ねじ軸の垂線の双方に対して傾斜した方向の視軸を有し、焦点位置を変更して前記ねじ付き管の端部を複数回撮像し、
    前記第2照明手段は、前記ねじ軸を含む第2面から離れた位置に配置され、前記ねじ軸の垂線及び前記第2撮像手段の視軸の双方に対して傾斜した方向の光軸を有し、
    前記演算手段は、
    前記第1撮像手段によって撮像された撮像画像に画像処理を施すことで、前記ねじ軸方向に沿ったねじの部分的な外形である第1外形を算出し、
    前記第2撮像手段によって撮像された複数の撮像画像にそれぞれ画像処理を施して各撮像画像の合焦状態を判定し、該判定結果に基づき前記ねじ付き管の端部の3次元形状を算出し、該算出した3次元形状に基づき、前記ねじ軸方向に沿ったねじの部分的な外形である第2外形を算出し、
    前記算出した第1外形及び第2外形に基づき、前記ねじ付き管のねじの形状を演算する、
    ことを特徴とするねじ付き管のねじ形状測定装置。
  2. 前記演算手段は、
    前記第1外形に基づき、前記ねじ軸を検出すると共に、前記ねじ軸とねじ溝の底面との成す角度を演算し、
    前記第2外形に基づき、前記ねじ溝の底面とフランク面との成す角度を演算し、
    前記演算したねじ軸とねじ溝の底面との成す角度及び前記演算したねじ溝の底面とフランク面との成す角度に基づき、前記フランク面と前記ねじ軸の垂線との成す角度を演算することを特徴とする請求項1に記載のねじ付き管のねじ形状測定装置。
  3. 前記演算手段は、
    前記第1外形及び前記第2外形の共通する部分をフィッティングさせることで、前記第1外形及び前記第2外形が合成された合成外形を算出し、
    前記算出した合成外形に基づき、ねじ山幅及びねじ谷幅を演算することを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のねじ付き管のねじ形状測定装置。
  4. 前記演算手段は、
    前記第1外形に基づき、ねじ山の位相を演算し、
    前記演算したねじ山の位相に基づき、前記ねじ軸方向についての前記第2光学系の位置を決定することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のねじ付き管のねじ形状測定装置。
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