JP2017190856A - 固定構造装置 - Google Patents

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陽之介 小山
Yonosuke Koyama
陽之介 小山
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Abstract

【課題】第1部材と第2部材とを接続して固定する場合に、第1部材と第2部材との回動方向へのガタツキを抑制できる固定構造装置を提供すること。【解決手段】固定構造装置1は、固定部9を有するブラケット5と、固定部9を保持する一対のガイド17、19を有するケース3とを備え、ブラケット5とケース3とを固定する。固定構造装置1では、一対のガイド17、19は、固定部9の平面方向にて対向する両端部を摺動可能に保持する。ケース3は、一対のガイド17、19の間の表面に表面凸部21を備える。ブラケット5の固定部9は、表面凸部21に嵌合する嵌合部43を備える。嵌合部43及び表面凸部21には、表面凸部21が嵌合部43に嵌合している状態にて互いに係止して回動を規制する、嵌合部43の内周凹部51、53及び表面凸部21の外周凸部35、37をそれぞれ備える。【選択図】図3

Description

本発明は、例えばケースとブラケットのような異なる部材を接続して固定する固定構造装置に関する。
従来、車両の電子制御装置を収容したケースを、ブラケットを用いて車体に固定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の技術として、例えば図14に示すように、樹脂製のケースP1の表面に一対のリブ形状のガイド(図示せず)を設け、このガイドの間に金属製のブラケットP2を嵌合することにより、ケースP1をブラケットP2に固定するものがある。
なお、ケースP1の表面には、一対のガイドの中間に円盤形状の凸部P3が設けられており、この凸部P3がブラケットP2の円形の固定孔P4に嵌り込むことによって、ブラケットP2が抜け難いようになっている。
特開2007−201283号公報
上述した従来技術では、樹脂製のケースP1は金型を用いて成形されるので、ガイドには金型を抜くための抜き勾配が設定してある。しかも、ケースP1は、温度変化によって収縮するので、ガイド間が更に開いた状態となって、元に戻らないことがある。
その結果、ケースP1とブラケットP2との間の隙間P5が大きくなって、ガタが発生することがある。
さらに、ケースP1の凸部P3がブラケットP2の固定孔P4に嵌合することによって、ブラケットP2の抜けはある程度抑制できるが、前記隙間P5が大きい場合には、凸部P3を回動の中心とする回動方向(矢印方向)のガタツキが大きくなる。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、例えばケースとブラケットのような異なる部材を接続して固定する場合に、異なる部材の回動方向へのガタツキを抑制できる固定構造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためになされた本発明は、板状の固定部(9)を有する第1部材(5)と、固定部を保持する一対のガイド(17、19)を有する第2部材(3)と、を備えるとともに、第1部材と第2部材とを接続して固定する固定構造装置に関するものである。
この固定構造装置では、一対のガイドは、板状の固定部の平面方向において対向する両端部(9a、9b)を挟んで、所定の固定方向に沿って摺動可能に保持する長尺の部材である。また、第2部材は、一対のガイドの間の表面に、その表面上に突出する表面凸部(21)を備え、且つ、第1部材の固定部は、表面凸部に嵌合する凹状又は貫通した嵌合部(43)を備えている。
さらに、第1部材及び第2部材には、表面凸部が嵌合部に嵌合した状態で互いに係止して表面凸部を回転軸とした回動を規制する、嵌合部に設けられた第1規制部(51、53)及び表面凸部に設けられた第2規制部(35、37)を、それぞれ備えている。
このような構成の固定構造装置では、第1部材の固定部を第2部材の一対のガイドの間にて所定の固定方向に沿って摺動させて、第1部材と第2部材とを接続して固定する際には、第2部材の表面凸部が第1部材の固定部の嵌合部に嵌り込む。これにより、それ以上の摺動が抑制される。
そして、第1部材や第2部材が表面凸部を回転軸として回動しようとする場合には、嵌合部に設けられた第1規制部と表面凸部に設けられた第2規制部とが互いに係止して、第1部材や第2部材が回動することが規制される。
これによって、第1部材や第2部材が回動方向にガタつくことを抑制できるので、第1部材と第2部材との固定を確実に行うことができる。
なお、前記固定部の平面方向とは、固定部の厚み方向にある表面(主面)が広がる平面に沿った方向(即ち板状の固定部の厚み方向と垂直の方向)であり、固定方向とは、第1部材と第2部材とを接続して固定する場合に、固定部が一対のガイドに沿って摺動する方向である。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態のケースとブラケットとが固定された固定構造装置を示す斜視図である。 第1実施形態のケースのケース側固定部の近傍を示す斜視図である。 第1実施形態のケースとブラケットとが固定される前の状態を示す説明図である。 第1実施形態のケースをY方向に沿って破断し表面凸部に固定部が近づく状態を示す説明図である。 第1実施形態のブラケットを示す斜視図である。 第1実施形態のケースにブラケットが固定された状態をZ方向から示す説明図である。 第2実施形態のケースのケース側固定部の近傍を示す斜視図である。 第2実施形態のケースとブラケットとが接続して固定される前の状態を示す説明図である。 第3実施形態のケースとブラケットとが接続して固定される前の状態を示す説明図である。 第4実施形態のケースのケース側固定部の近傍を示す斜視図である。 第4実施形態のケースとブラケットとが接続して固定される前の状態を示す説明図である。 他の実施形態において、ケースをY方向に沿って破断し表面凸部に固定部が近づく状態を示す説明図である。 さらに他の実施形態において、ケース及び固定部をY方向に沿って破断し嵌合部に表面凸部が嵌合した状態を示す断面図である。 従来技術の説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
まず、本第1実施形態の固定構造装置の全体構成について説明する。
図1に示すように、本第1実施形態の固定構造装置1は、電子部品を収容する樹脂製のケース(例えば筐体)3と、そのケース3を例えば車体のような他の部材に固定する金属製のブラケット(例えば固定部材)5とを備えるとともに、ケース3とブラケット5とを接続して固定する固定構造を有する装置(固定システム)である。
つまり、固定構造装置1とは、ケース3の表面に設けられたケース側固定部7に、ブラケット5の板状の固定部9が挿入されて接続されて、ケース3とブラケット5とが一体に固定されるものである。
以下、各構成について詳細に説明する。
<ケース>
図1に示すように、ケース3は、厚みの薄い略直方体形状であり、図1の上面11と下面13との間の幅の狭い4方の側壁15のうちの3箇所に、ブラケット5を固定するためのケース側固定部7が設けられている。
図2に示すように、ケース側固定部7は、ケース3の厚み方向(図2の上下方向:Y方向)に平行に延びる左右一対のガイド17、19と、一対のガイド17、19の間に設けられた表面凸部21と、ケース3の厚み方向の一端側(図2の上側)に設けられた一対の摺動規制部23、25とを備えている。なお、X、Y、Z方向は、それぞれ垂直である。
このうち、前記ガイド17、19は、ケース3の厚み方向に延びる長尺の部材であり、ガイド17、19の断面(即ちY方向に垂直の断面)は、略L字状となっている。
詳しくは、一方のガイド(図2の左側の左ガイド)17は、側壁15の表面(即ち固定表面)27に立設された基部17aと、基部17aの先端側から他方のガイド19に向かって延びる板状の上部17bとを備えている。同様に、他方のガイド(図2の右側の右ガイド)19は、固定表面27に立設された基部19aと、基部19aの先端側から他方のガイド19に向かって延びる板状の上部19bとを備えている。
これにより、ケース3の固定表面27と左ガイド17の上部17bとの間に、ブラケット5の固定部9の一方の端部9a(図3参照)が挿入される間隙29が形成されている。同様に、固定表面27と右ガイド19の上部19bとの間に、ブラケット5の固定部9の他方の端部9b(図3参照)が挿入される間隙31が形成されている。
また、表面凸部21は、固定表面27から表面上(即ち固定部9側:図2の手前側)に突出するように形成された凸部であり、一対のガイド17、19の中間(X方向の中間)で且つケース3の厚み方向(Y方向)の中間に設けられている。
この表面凸部21は、固定部9の厚み方向から見た平面視(即ちZ方向から見た平面視)で、中央部33と中央部33の左右(X方向)に設けられた一対の外周凸部35、37とから構成されている。即ち、外周凸部35、37は、平面視で、表面凸部21の重心を中心として径方向外側(即ち中心から遠ざかる方向)に突出するものである。
図3に示すように、中央部33は、円形の部材の左右(X方向)側がY方向に沿って直線状に切り欠かれた形状を有している。つまり、中央部33は、矢印A方向である固定方向(従ってY方向)の両側が円形となるように湾曲しているが、その左右方向には、固定
方向に沿って平行に延びる一対の外側側部39、41が直線状に設けられている。なお、図3において、中央部33の上端側が先端側湾曲部33aであり、下端側が後端側湾曲部33bである。
そして、図3の左側の外側側部39には、Y方向における中央にて略半円形状に左側に突出するように一方の外周凸部35が形成され、同様に、図3の右側の外側側部41には、Y方向における中央にて略半円形状に右側に突出するように他方の外周凸部37が形成されている。
また、表面凸部21は、固定方向における先端側(図3の上側)と後端側(図3の下側)とでは、固定表面27から突出する高さ(即ち厚さ)が異なっている。
詳しくは、図4に示すように、表面凸部21は、固定部9の固定方向(A方向)における後端側(図4の右側)から先端側(図4の左側)ゆくに従って徐々に高くなっており、表面凸部21の中央(図4の左右方向における中央)から先端付近まで同じ高さが保たれ、先端側にて、急角度で高さが低くなっている。
なお、表面凸部21のA方向に沿った表面21aの後端側の傾斜をα1、先端側の傾斜をα2とすると、α1<α2である。
また、前記図3に示すように、摺動規制部23、25は、固定部9の固定方向における所定以上の摺動を規制するストッパであり、ケース3の厚み方向(Y方向)の一端側(図3の上側)に設けられている。
詳しくは、摺動規制部23、25は、固定部9が一対のガイド17、19間に、固定方向に挿入されて、表面凸部21が後述する固定部9の嵌合部43に嵌合した場合に、それ以上の固定方向(即ち挿入方向)への移動を阻止するものである。この摺動規制部23、25は、固定部9の先端側に当接するように、ケース3の一方の側(上面11側)にて、表面凸部21と同様な突出方向(図3の手前側)に突出している。
<ブラケット>
図5に示すように、ブラケット5は、板材がL字状に曲げられた部材であり、その曲げられた一端側には、ケース3に固定される固定部9を有し、他端側には、車体等に固定される基部固定部45を有している。
前記固定部9には、板厚方向に貫通する貫通孔である嵌合部43が設けられ、基部固定部45には、円形の貫通孔47が設けられている。
この嵌合部43は、前記図3に示すように、固定部9の厚み方向(Z方向)から見た平面視で、表面凸部21と同様な形状(即ち実質的に同一な平面形状)の貫通孔である。なお、嵌合部43に表面凸部21が嵌り込むので、実際には、嵌合部43は表面凸部21より僅かに大きく設定されている。
詳しくは、嵌合部43は、表面凸部21の中央部33と同様な形状の中央孔49と、中央孔49の左右(X方向)に設けられた、前記一対の外周凸部35、37と同様な形状の一対の内周凹部51、53とから構成されている。即ち、内周凹部51、53は、平面視で、嵌合部43(従って嵌合した場合の表面凸部21)の重心を中心として径方向内側(即ち中心に近づく方向)に凹むものである。
従って、中央孔49は、中央部33と同様に、円の左右(X方向)側がY方向に沿って直線状に切り欠かれた形状を有しており、中央部33左右の外側側部39、41に沿うように、中央孔49の左右にそれぞれ内側側部55、57を有している。
また、嵌合部43の先端側と後端側には、表面凸部21の中央部33の先端側湾曲部33aと後端側湾曲部33bとに対応して、それぞれ同様に湾曲するように、先端側湾曲部49aと後端側湾曲部49bとが形成されている。
なお、固定部9は、平面方向(即ち固定部9が広がるXY平面)において、X方向にて対向するように平行に配置された両端部9a、9bを有しており、Y方向における先端側に、両端部9a、9bと垂直な先端部9cを有している。なお、この先端部9cは、図4に示すように、固定部9の厚み方向に対して垂直となっている。
[1−2.固定方法]
次に、ケース3とブラケット5とを接続して固定する方法を説明する。
図3及び図4に示すように、ブラケット5の固定部9とケース3の固定表面27とが平行になるようにした状態で、固定部9の先端側を一対のガイド17、19の間に配置し、矢印A方向に沿って、固定部9の左右の端部9a、9bを一対のガイド17、19の左右の間隙29、31に徐々に挿入する。
そして、図4に示すように、固定部9の先端部9cが、表面凸部21に到達すると固定部9の先端部9cが表面凸部21に徐々に乗り上げ、その乗り上げた状態にて、固定部9が図4の左側に移動する。なお、この乗り上げた状態では、固定部9の両端部9b、9cは、一対のガイド17、19によって、固定表面27側に押圧されている。
その後、図6に示すように、表面凸部21が嵌合部43に嵌り込み、更に、固定部9の先端部9cが摺動規制部23、25に当接する。
これによって、ケース3とブラケット5とが固定される。
[1−3.製造方法]
次に、ケース3とブラケット5の製造方法について簡単に説明する。
ケース3は、例えばABSからなる樹脂製であり、金型を用いた周知の射出成形によって形成できる。
例えば表面凸部21やガイド17、19等は、複数の金型を組み合わせて形成できる。例えば図3に一点鎖線で示すような金型Kを用い、射出成形後にその金型Kを矢印B方向に引く抜くことにより、表面凸部21の一方の側(図3の上側)を形成できる。
なお、この場合には、金型Kを矢印B方向に引き抜くことができるように、左右の外周凸部35、37の幅よりも、一対の摺動規制部23、25の間隔を広くしている。
ブラケット5は、例えば鉄又はアルミニウムからなる金属製である。このブラケット5は、例えば金属板をブラケット形状に打ち抜いた後に、図5に示す形状に曲げ加工を行うことにより製造できる。
[1−3.効果]
以上詳述した本第1実施形態によれば、下記の効果が得られる。
(1a)第1実施形態の固定構造装置1では、ケース3は、一対のガイド17、19の間の固定表面27上に表面凸部21を備えるとともに、ブラケット5の固定部9は、表面凸部21に嵌合する貫通孔である嵌合部43を備えている。
さらに、ブラケット5及びケース3には、表面凸部21が嵌合部43に嵌合している状態にて互いに係止して、表面凸部21を回転軸として回動することを規制する、外周凸部35、37及び内周凹部51、53を、それぞれ備えている。
このような構成の固定構造装置1では、ブラケット5の固定部9をケース3の一対のガイド17、19に沿って固定方向に摺動させて、ブラケット5とケース3とを接続して固定する際には、ケース3の表面凸部21がブラケット5の固定部9の嵌合部43に嵌り込んで、ブラケット5の固定方向への移動が規制される。
そして、例えばケース3が表面凸部21を回転軸として回動しようとする場合には、ブラケット5の嵌合部43の内周凹部51、53とケース3の表面凸部21の外周凸部35、37とが互いに係止するので、ケース3が回動することが規制される。
これによって、例えばブラケット5が車体等に固定されている場合には、ケース3が回動方向にガタつくことを抑制できるので、ブラケット5とケース3との固定を確実に行うことができる。
(1b)また、この固定構造装置1では、ケース3には、固定部9が固定方向へ一定以上摺動することを規制する一対の摺動規制部23、25が設けられている。
従って、固定部9を固定方向に挿入した場合に、嵌合部43が表面凸部21を乗り越えて過度に先端側に行き過ぎること、即ち正しい固定位置からずれることを防止できるので、表面凸部21が嵌合部43に確実に嵌まるという利点がある。
(1c)さらに、この固定構造装置1では、上述のように、ケース3等の回動方向へのガタツキを抑制できるので、ブラケット5の固定部9の先端部9cが、回動によって摺動規制部23、25に当たって、摺動規制部23、25が破損することを抑制できる。
(1d)また、この固定構造装置1では、一対のガイド17、19の間隔(幅)でガタツキを抑制するだけでなく、ケース3の表面凸部21とブラケット5の嵌合部43との嵌合によってガタツキを抑制できるので、従来に比べて、金型調整時間を短縮することが可能である。
(1e)この固定構造装置1では、ケース3の表面凸部21は、固定部9の固定方向に沿って平行に延びる一対の外側側部39、41を有し、また、ブラケット5の嵌合部43は、外側側部39、41に沿って平行に配置された一対の内側側部55、57を有する。
従って、ブラケット5の固定部9を固定方向に沿って挿入した場合に、ケース3の表面凸部21がブラケット5の嵌合部43に嵌り易いという効果がある。また、ケース3が回動し難いという利点もある。
[1−4.特許請求の範囲と第1実施形態との関係]
以上説明した第1実施形態において、固定部9、ブラケット5、ガイド17、19、ケース3、固定構造装置1、表面凸部21、嵌合部43、内周凹部51、53、外周凸部35、37が、それぞれ、本発明の、固定部、第1部材、ガイド、第2部材、固定構造装置、表面凸部、嵌合部、第1規制部、第2規制部の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。なお、第1実施形態と同様な構成には同じ番号を付す。
本第2実施形態は、第1実施形態とは、表面凸部及びそれに対応した嵌合部の形状が異なっているので、主として異なる点を説明する。
図7及び図8に示すように、本第2実施形態の固定構造装置61は、第1実施形態と同様に、ケース3とブラケット5とが接続して固定されるものである。
ケース3は、一対のガイド17、19と一対の摺動規制部23、25と表面凸部63とを備えている。一方、ブラケット5は、固定部9を備えており、固定部9には、嵌合部65が形成されている。
特に、本第2実施形態では、前記表面凸部63は、平面視で、図8の左右方向(X方向)に、それぞれ直線状にY方向に沿って上端から下端に到るように伸びる外側側部67、69を備えている。
また、表面凸部63の固定方向における先端側(図8上側)の外周凸部(即ち先端の外周部)71の外周形状は、所定の曲率K1にて湾曲する円弧となっている。なお、この円弧は、図8にて二点鎖線で示す(中心O1が同図下方の)半径が大きな円の一部である。
一方、表面凸部63の先端側とは逆の後端側(図8下側)の外周凸部73の外周形状は、前記曲率K1より大きな所定の曲率K2にて湾曲する円弧となっている。なお、この円弧は、図8にて二点鎖線で示す(中心O2が同図上方の)半径が小さい円の一部である。
また、ブラケット5の嵌合部65は、表面凸部63が嵌ることができるように、平面視で、表面凸部63の外周形状と同じ内周形状となっている。なお、実際には、嵌合部65は、表面凸部63が嵌ることができるように、全周にわたってわずかに大きくなっている。
詳しくは、嵌合部65は、図8の左右方向にそれぞれ直線状にY方向に沿って上端から下端に到るように、即ち外側側部67、69に沿うように、内側側部75、77を備えている。
また、嵌合部65の固定方向における先端側(図8上側)の内周凹部79の内周形状は、前記外周凸部71の外周形状と同様に、所定の曲率K1にて湾曲する円弧となっている。
一方、嵌合部65の先端側とは逆の後端側(図8下側)の内周凹部81の内周形状は、前記外周凸部73の外周形状と同様に、前記曲率K1より大きな所定の曲率K2にて湾曲する円弧となっている。
なお、本第2実施形態では、ケース3の製造時には、図8の一点鎖線に示すように一つの金型Kが配置され、矢印B方向に金型Kが抜かれるように構成されている。
本第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様な効果を奏する。
特に、本第2実施形態では、表面凸部63と表面凸部63に嵌合する嵌合部65とは、平面視で同形状であり、しかも、表面凸部63は外周の曲率の異なる両外周凸部71、73を有するとともに、嵌合部65は内周の曲率の異なる両内周凹部79、81を有しているので、例えばケース3が表面凸部63を中心にして回動し難いという利点がある。
つまり、表面凸部63の外周及び嵌合部65の内周が同一の円の円弧である場合には、ケース3が回動し易いが、異なる曲率の円弧であるので、回転し難くなっている。
なお、本第2実施形態では、両外周凸部71、73や両内周凹部79、81の形状を曲率の異なる円弧としたが、先端側と後端側とを異なる形状(例えば楕円や他の湾曲した形状等)としてもよい。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明するが、第2実施形態と同様な内容の説明は省略する。なお、第2実施形態と同様な構成には同じ番号を付す。
本第3実施形態は、第3実施形態とは、表面凸部及びそれに対応した嵌合部の形状が異なっているので、主として異なる点を説明する。
図9に示すように、本第3実施形態の固定構造装置91は、第1実施形態と同様に、ケース3とブラケット5とが接続して固定されるものである。
ケース3は、一対のガイド17、19と一対の摺動規制部23、25と表面凸部93とを備えている。一方、ブラケット5は、固定部9を備えており、固定部9には、嵌合部95が形成されている。
特に、本第3実施形態では、前記表面凸部93は、平面視で、図9の左右方向(X方向)に、それぞれ直線状にY方向に沿って上端から下端に到るように伸びる外側側部67、69を備えている。また、表面凸部93の固定方向(従ってY方向)における先端側(図9上側)の先端外周部97は、中央が凹んだ外周凹部99を有している。
一方、先端側とは逆の後端側(図9下側)の後端外周部101も、中央が凹んだ外周凹部103を有している。
また、ブラケット5の嵌合部95は、表面凸部93が嵌ることができるように、平面視で、表面凸部93の外周形状と同じ内周形状となっている。なお、実際には、嵌合部95は、表面凸部93が嵌ることができるように、全周にわたってわずかに大きくなっている。
詳しくは、嵌合部95は、図9のX方向に、それぞれ直線状にY方向に沿って上端から下端に到るように、即ち外側側部67、69に沿うように、内側側部75、77を備えている。
また、嵌合部95の固定方向における先端側(図9上側)の先端内周部105は、前記先端外周部97に形状に合わせて、中央が内側に突出した内周凸部107を有している。
一方、先端側とは逆の後端側(図9下側)の後端内周部109も、中央が内側に突出した内周凸部111を有している。
本第3実施形態においても、前記第3実施形態と同様な効果を奏する。
特に、本第3実施形態では、表面凸部93と表面凸部93に嵌合する嵌合部95とは、平面視で同形状であり、しかも、表面凸部93の両外周凹部99、103が、嵌合部95の両内周凸部107、111に嵌合する形状であるので、例えばケース3が表面凸部63を中心にして回動し難いという利点がある。
つまり、表面凸部93の外周及び嵌合部95の内周が円である場合には、ケース3が回動し易いが、両外周凹部99、103と両内周凸部107、111とがそれぞれ嵌り込む形状であるので、回転し難くなっている。
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明するが、第2実施形態と同様な内容の説明は省略する。なお、第2実施形態と同様な構成には同じ番号を付す。
本第4実施形態は、第2実施形態とは、表面凸部及びそれに対応した嵌合部の数が異なっているので、主として異なる点を説明する。
図10及び図11に示すように、本第4実施形態の固定構造装置121は、第2実施形
態と同様に、ケース3とブラケット5とが接続して固定されるものである。
ケース3は、一対のガイド17、19と、1個の摺動規制部123と、一対の表面凸部125、127とを備えている。一方、ブラケット5は、固定部9を備えており、固定部9には、一対の嵌合部129、131が形成されている。
特に、本第4実施形態では、一対の表面凸部125、127が、図11の左右方向(X方向)に平行に配置されている。各表面凸部125、127の形状は、前記第2実施形態の表面凸部と同様な形状(相似形状)であるが、その大きさが異なっている。つまり、第2実施形態の表面凸部より小さな表面凸部125、127が、左右に並んで配置されている。
また、ブラケット5の一対の嵌合部129、131は、一対の表面凸部125、127が嵌ることができるように、平面視で、各表面凸部125、127の外周形状と同じ内周形状となっている。なお、実際には、各嵌合部129、131は、各表面凸部125、127が嵌ることができるように、全周にわたってわずかに大きくなっている。
なお、本第4実施形態では、ケース3の製造時には、図11の一点鎖線に示すように、1個の摺動規制部123を避けるようにして各金型Kが配置され、矢印B方向に金型Kが抜かれるように構成されている。
本第4実施形態においても、前記第2実施形態と同様な効果を奏する。
特に、本第4実施形態では、図9の左側の表面凸部125が左側の嵌合部129に嵌合し、図9の右側の表面凸部127が右側の嵌合部131に嵌合するので、例えばケース3が回動し難いという利点がある。
[5.他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
(5a)例えば各実施形態では、表面凸部の後端側が先端側に比べて緩やかに傾斜しているが、図12に示すように、表面凸部141の先端側(図12の左側)と同様に、後端側も急角度の傾斜となっていてもよい。この場合には、固定部143の先端側の下面側(図12の下側)を、先端側ほど大きな隙間ができるように斜めに切り欠いて、先端側ほど厚みが薄くなるようにすればよい。
(5b)また、前記実施形態では、ケースとブラケットとの固定構造装置について説明したが、ケースやブラケット以外を固定してもよい。
例えばケース以外の各種の部材(第2部材)を用いることができる。また、ブラケット以外の各種の部材(第1部材)を用いることができる。例えばブラケットの代わりに、車体から突出する部材を用いることができる。
また、ケース等の第2部材の材料として、樹脂以外の材料(本発明が適用できるもの)を採用することも可能である。また、ブラケット等の第1部材の材料として、金属以外の例えば樹脂等を採用できる。
(5c)さらに、前記各実施形態では、ブラケットの嵌合部は貫通孔であるが、図13に示すように、ブラケット5の固定部9の嵌合部151としては、ケース3側(即ち表面凸部21側)が凹んだ凹部153を有する構成を採用できる。
(5d)また、表面凸部を複数設ける場合には、平面視の形状は特に限定はない。例えば前記第1〜第4実施形態の表面凸部の形状に限らず、円形や楕円形であってもよい。また、表面凸部を設ける位置は、固定表面上において、表面凸部を形成可能であって、固定部の嵌合部と嵌合できる位置であれば、特に限定はない。
(5e)さらに、摺動規制部を設けることが好ましいが、省略することも可能である。例えば治具を用いて固定部の挿入範囲を規制する場合には、省略することも可能である。
(5f)なお、前記各実施形態のいずれかの構成を、他の実施形態の構成に適用することができる。
1、61、91、121…固定構造装置
3…ケース
5…ブラケット
17、19…ガイド
21、63、93、125、127、141…表面凸部
23、25、121…摺動規制部
29、143…固定部
43、65、95、129、131、151…嵌合部
35、37、71、73…外周凸部
51、53、79、81…内周凹部
99、103…外周凹部
107、111…内周凸部

Claims (10)

  1. 板状の固定部(9)を有する第1部材(5)と、前記固定部(9)を保持する一対のガイド(17、19)を有する第2部材(3)と、を備えるとともに、前記第1部材と前記第2部材とを接続して固定する固定構造装置(1)において、
    前記一対のガイドは、前記固定部の平面方向において対向する両端部(9a、9b)を挟んで、所定の固定方向に沿って摺動可能に保持する長尺の部材であり、
    前記第2部材は、前記一対のガイドの間の表面に、該表面上に突出する表面凸部(21)を備え、且つ、前記第1部材の固定部は、前記表面凸部に嵌合する凹状又は貫通した嵌合部(43)を備え、
    さらに、前記第1部材の前記嵌合部及び前記第2部材の前記表面凸部には、前記表面凸部が前記嵌合部に嵌合した状態で互いに係止して前記表面凸部を回転軸とする回動を規制する、前記嵌合部の第1規制部(51、53)及び前記表面凸部の第2規制部(35、37)を、それぞれ備えた固定構造装置。
  2. 請求項1に記載の固定構造装置であって、
    前記固定部の厚み方向から見た平面視で、
    前記第2部材の前記表面凸部は、前記第2規制部として、前記表面凸部の径方向外側に突出する外周凸部(35、37)及び前記径方向内側に凹む外周凹部(99、103)のうち、少なくとも一方を有する形状であり、
    且つ、前記第1部材の前記嵌合部は、前記第1規制部として、前記径方向内側に凹んで前記外周凸部が嵌る内周凹部(51、53)及び前記径方向外側に突出して前記外周凹部に嵌る内周凸部(107、111)のうち、少なく一方を有する固定構造装置。
  3. 請求項2に記載の固定構造装置であって、
    前記固定部の厚み方向から見た平面視で、
    前記第2部材の前記表面凸部には、前記外周凸部が、前記固定部の前記固定方向に対する垂直方向の一方の側及び他方の側に突出するように配置されている固定構造装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の固定構造装置であって、
    前記固定部の厚み方向から見た平面視で、
    前記第2部材の前記表面凸部は、前記固定方向における両側に、外周の曲率が異なる複数の前記外周凸部を備え、
    且つ、前記第1部材の前記嵌合部は、前記固定方向における両側に、前記複数の外周凸部の外周と同様な形状の内周を有する複数の前記内周凹部を備えた固定構造装置。
  5. 請求項2または請求項3に記載の固定構造装置であって、
    前記固定部の厚み方向から見た平面視で、
    前記第2部材の前記表面凸部は、前記固定方向における両側に、前記径方向内側に凹んだ複数の前記外周凹部を備え、
    且つ、前記第1部材の前記嵌合部は、前記固定方向における両側に、前記複数の外周凹部の外周と同様な形状の内周を有する複数の前記内周凸部を備えた固定構造装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の固定構造装置であって、
    前記第2部材の前記一対のガイドの間の表面に、複数の前記表面凸部を備えた固定構造装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の固定構造装置であって、
    前記第2部材の前記表面凸部は、前記固定部の前記固定方向に沿って平行に延びる一対の外側側部(67、69)を有し、
    且つ、前記第1部材の前記嵌合部は、前記外側側部に沿って平行に配置された一対の内側側部(75、77)を有する固定構造装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の固定構造装置であって、
    前記第2部材は、前記一対のガイドに保持された前記固定部の前記固定方向への所定以上の摺動を規制する摺動規制部(23、25)を備えた固定構造装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の固定構造装置であって、
    前記第2部材は、内部に部品を収容できる筐体である固定構造装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の固定構造装置であって、
    前記第1部材は、前記第2部材を他の部材に固定するブラケットである固定構造装置。
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