JP2017189988A - 乗物用シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性を確保するためのリブを形成したクッションパンを備えた乗物用シートにおいて、クッションパンをフレーム本体に簡潔な構造で強度を確保して取付けた乗物用シート及びその製造方法を提供する。【解決手段】クッションパッドを載置して支持するパネル状のクッションパン20と、クッションパン20の前端部側及び後端部側をフロントパイプ13及びリアパイプ14により支持する枠体部10と、を有する。クッションパン20には、着座者の座骨結節部に対応する位置よりシート内側において前後方向に延びてフロントパイプ13及びリアパイプ14間に架け渡し状に配設される2本の上方に向かって突出する第1突条部21が設けられる。第1突条部21は前端部側において互いに離隔して延びるように形成された離隔部21aのシート幅方向両側部がフロントパイプ13に連結されている。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シート及びその製造方法に関する。
パネル状のクッションパンをクッションフレーム本体に架設して、その上にウレタン発泡体などのクッションパッドを載置した乗物用シートが知られている。特許文献1には、クッションパンの前端部側及び後端部側が、それぞれ、クッションフレーム本体の前フレーム及び後フレームに支持されるとともに、クッションパンの前後方向中央部やや前側がクッションフレーム本体の支持フレームによって支持される構造が開示されている。
特開2009−208728号公報
特許文献1に開示された技術においては、クッションパンがクッションフレーム本体において左右方向に延びる前フレーム、後フレーム、支持フレームの3本のフレームで支持されている。これによって、2本のフレームで支持する場合より重量が増加してしまうという問題があった。そこで、クッションパンに前後方向に延びるリブを配設して前後方向の曲げ剛性を高め支持フレームを廃止しようとするとリブ端末部のクッションフレーム本体との連結部における連結強度を確保する必要があった。
このような必要性に鑑み本発明の課題は、剛性を確保するためのリブを形成したクッションパンを備えた乗物用シートにおいて、クッションパンをフレーム本体に簡潔な構造で強度を確保して取付けた乗物用シート及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、クッション体であるクッションパッドを載置して支持するパネル状のクッションパンと、該クッションパンの前端部側及び後端部側を支持部により支持するフレーム本体と、を有し、前記クッションパンには、少なくとも、着座者の座骨結節部に対応する位置よりシート内側において前後方向に延びて前記フレーム本体の前記支持部間に架け渡し状に配設される2本の上方に向かって突出する突条部が設けられ、該突条部は前記前端部側及び/又は前記後端部側において端部側に向かうにつれて互いに離隔して延びるように形成されて前記突条部のシート幅方向両側部が前記支持部に連結されていることを特徴とする。
第1発明によれば、クッションパンの前後方向の曲げ剛性を高めるために、少なくとも、着座者の座骨結節部に対応する位置よりシート内側において前後方向に延びてフレーム本体の支持部間に架け渡し状に配設される2本の上方に向かって突出する突条部が設けられている。これによって、クッションパンにおいて着座者からの荷重が最も印加されやすい着座者の座骨結節部に対応する位置近傍において、前後方向曲げ剛性を座り心地を悪化することを抑制して高めることができる。また、2本の突条部は、前端部側及び/又は後端部側において端部側に向かうにつれて互いに離隔して延びるように形成されるとともに、突条部のシート幅方向両側部が支持部に連結されている。これによって、突条部の前端部側及び/又は後端部側は支持部に対してそのシート幅方向両側部を溶接等によって連結されることができ、クッションパンのフレーム本体に対する取付け強度が確保される。換言すれば、2本の突条部が前後方向に平行に延びて前端部側及び/又は後端部側が支持部に対して連結される場合に比べて、2本の突条部間のスペースを広くとることができるので溶接等による連結部の面積を大きくすることができ、取付け強度の確保が図られる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記突条部は前記乗物用シートの幅方向中心線に関して左右対称な位置に配設されており、その条頂部間の間隔が、少なくとも着座者の臀部に対応する部分において75mm以下であることを特徴とする。
第2発明によれば、2本の突条部は、少なくとも着座者の臀部に対応する部分においてその条頂部間の間隔が75mm以下に形成されているので、ほとんどの成人の座骨結節部のシート内側に配設される。これによって、ほとんどの成人に対して突条部配設による座り心地の悪化を抑制することができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明の乗物用シートの製造方法であって、前記突条部の前記前端部側及び/又は前記後端部側における前記フレーム本体の前記支持部との連結が、スポット溶接により行われていることを特徴とする。
第3発明によれば、突条部の前端部側及び/又は後端部側におけるフレーム本体の支持部との連結がスポット溶接で行われるため生産性が良い。また、突条部は前端部側及び/又は後端部側において端部側に向かうにつれて互いに離隔して延びるように形成されており、突条部のシート幅方向両側部が支持部にスポット溶接されるのでスポット溶接のピッチを十分確保できることで取付け強度の確保が図られる。
本発明の一実施形態に係る自動車用シートのシートクッションの斜視図である。 上記実施形態のクッションフレームの平面図である。 図2のIII−III矢視線断面図である。二点鎖線によりクッションパッドとクッションカバーを示している。 図2のIV−IV矢視線断面図である。二点鎖線によりクッションパッドとクッションカバーを示している。 図2のV−V矢視線断面図である。二点鎖線によりクッションパッドとクッションカバーを示している。 図2のVI−VI矢視線断面図である。二点鎖線によりクッションパッドとクッションカバーを示している。 図2のVII−VII矢視線断面図である。二点鎖線によりクッションパッドとクッションカバーを示している。
図1〜図7は、本発明の一実施形態を示す図である。この実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車のフロアFに取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動車用シート1は、乗員の着座部となるシートクッション2と、乗員の背凭れ部となるシートバック3と、を有している。シートクッション2は、骨格をなすクッションフレーム2Fと、クッションフレーム2Fの上に載置されるクッション材としてのクッションパッド2Pと、クッションパッド2Pの表面に被せつけられる表皮材としてのクッションカバー2Cと、を有する。クッションパッド2Pに被せつけられたクッションカバー2Cの外形線がシートクッション2の外形線を構成し、図1においてシートクッション2の外形線が二点鎖線で示されている。シートクッション2の後側には、リクライナ(図示せず)を介してシートバック3の下側が取付けられ、シートクッション2に対するシートバック3の傾き角度を調整できるようになっている。シートバック3については、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートクッション2について説明していく。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
シートクッション2のクッションフレーム2Fは、主として、上面視で略矩形状に形成された枠体部10と、枠体部10に支持されてクッションパッド2Pを下から支持するクッションパン20と、を有している。ここで、枠体部10が、特許請求の範囲の「フレーム本体」に相当する。
図1に示すように、枠体部10は、シート左右側部において前後方向に延びる右サイドフレーム11と左サイドフレーム12とを、前端部において円筒状のフロントパイプ13で、後端部側においてリアパイプ14で、連結することによって形成されている。右サイドフレーム11と左サイドフレーム12とは、枠体部10の左右方向中間位置においてフロアFに垂直で前後方向に延びる面に関して鏡面対称の関係にあるので、代表して左サイドフレーム12について説明する。左サイドフレーム12は、横断面が右方に開口する略U字状で前後方向に延びるプレス成形部材であるアウタ部材12aと、横断面が左方に開口する略U字状で前後方向に延びるプレス成形部材であるインナ部材12bと、で形成される。図5及び図6に示すように、アウタ部材12aの開口側はインナ部材12bの開口側に向かい合わせたとき、インナ部材12bの開口側に被さるように形成されており、インナ部材12bの開口側にアウタ部材12aの開口側を被せ嵌めた状態で溶接により連結されている。これによって、左サイドフレーム12は、横断面が略矩形状で前後方向に延びる閉じ断面部材として形成されている。リアパイプ14の半径は、フロントパイプ13の半径の約1.5倍に設定されている。ここで、フロントパイプ13とリアパイプ14とが、特許請求の範囲の「支持部」に相当する。
図1に示すように、左サイドフレーム12の前端部にはアウタ部材12aにフロントパイプ13の左端部側が当接する前切り欠き部12a1が形成されて、前切り欠き部12a1をフロントパイプ13に当接させた状態で溶接により連結されている。左サイドフレーム12の後端部下側にはアウタ部材12aに後切り欠き部12a2が形成され、インナ部材12bにも同形状の後切り欠き部(図示せず)が形成されている。リアパイプ14の左端部側にアウタ部材12aの後切り欠き部12a2とインナ部材12bの後切り欠き部を当接させた状態で溶接により連結されている。右サイドフレーム11とフロントパイプ13との間、及び右サイドフレーム11とリアパイプ14との間も同様である。フロントパイプ13の下面には枠体部10の左右方向中間位置を中心として左右一対のブラケット15が取付けられている。ブラケット15のフロントパイプ13と反対側はボルト及びナットによってフロアFに取付けられている。さらに、フロントパイプ13の前面には前面視で上方に開口した略U字状に形成されたワイヤ16が連結されている。ワイヤ16は、クッションパッド2Pの前下部を支持する機能を果たす。リアパイプ14の下面にもブラケット(図示せず)が取付けられておりこのブラケットを介してフロアFに連結される。これによって、枠体部10は、フロアFに固定されている。
図1〜図7に示すように、クッションパン20は、上面視で略矩形状をしており前後方向の長さがフロントパイプ13の前端部とリアパイプ14の後端部との間の長さ程度であり、左右方向の長さが右サイドフレーム11と左サイドフレーム12との間の長さの2/3程度のプレス部品である。また、クッションパン20は、側方視で概略下方に凸となる形状をしているとともに、前後方向に延びる6本の凸条が形成されている。図2及び図3に示すように、クッションパン20は、前方から後方に向かって、前水平部20aと、第1傾斜部20bと、中水平部20cと、第2傾斜部20dと、後水平部20eと、を有する。前水平部20aは、その前端部が下方に折り曲げられて前フランジ部20a1として形成され、前フランジ部20a1の後部の水平部分の下面がフロントパイプ13の上面に載置されてスポット溶接により固定されている。第1傾斜部20bは、前水平部20aの後端部から中水平部20cの前端部にかけて後下方に向けて傾斜して形成されている。中水平部20cは、着座乗員の座骨結節部に対応する部分において略水平に形成されている。中水平部20cの前端部はフロントパイプ13とリアパイプ14の前後方向中央部よりやや後側の位置に、中水平部20cの後端部はリアパイプ14にリアパイプ14の半径程度近接した位置に配置されている。また、中水平部20cの上下方向位置は、リアパイプ14の中心軸よりやや下方の位置とされている。第2傾斜部20dは、中水平部20cの後端部から後水平部20eの前端部にかけて後上方に向けて傾斜して形成されている。後水平部20eは、その後端部が下方に折り曲げられて後フランジ部20e1として形成され、後フランジ部20e1の前部の水平部分の下面がリアパイプ14の上面に載置されてスポット溶接により固定されている。フロントパイプ13の中心軸は、その上下方向位置がリアパイプ14の中心軸よりリアパイプ14の半径の3倍程度の長さ分高く設定されている。したがって、クッションパン20を枠体部10に取付けた際、前水平部20aは後水平部20eよりリアパイプ14の半径の3倍程度の長さ分高い位置にある。
図1〜図7に示すように、クッションパン20には、前水平部20aから後水平部20eにかけて前後方向にほぼ等間隔で平行して延びる上方に向かって突出する突条部が6本形成されている。詳しく説明すると、クッションパン20の左右方向中心線に関して対称に配置された3対の突条部が形成され、内側から一対の第1突条部21、一対の第2突条部22、一対の第3突条部23として形成されている。第1突条部21の間には前後方向に延びる第1平坦部24が、第1突条部21と第2突条部22との間には前後方向に延びる第2平坦部25が、第2突条部22と第3突条部23との間には前後方向に延びる第3平坦部26が、形成されている。ここで、一対の第1突条部21が、特許請求の範囲の「突条部」に相当する。
図2及び図5〜図7に示すように、第2平坦部25と第3平坦部26は、前水平部20aから後水平部20eにかけて同一の上下方向高さで延びている。換言すれば、第2平坦部25と第3平坦部26は、前水平部20aから後水平部20eにかけて同一の面状に延びている。また、第1平坦部24は、前水平部20aと中水平部20cと第2傾斜部20dと後水平部20eにおいて、第2平坦部25及び第3平坦部26と同一の上下方向高さであって、第1傾斜部20bにおいて、第2平坦部25及び第3平坦部26より上下方向高さが低く形成されている。換言すれば、第1平坦部24は、第1傾斜部20b以外の部分において第2平坦部25及び第3平坦部26と同一の面状とされ、第1傾斜部20bにおいて第2平坦部25及び第3平坦部26より下方に位置するように形成されている。
図2及び図5〜図7に示すように、第1突条部21、第2突条部22、第3突条部23の第2平坦部25及び第3平坦部26から上方への突出高さは、第1突条部21、第3突条部23、第2突条部22の順に高く形成されている。すなわち、第1突条部21は、その上方への突出高さが第2突条部22、第3突条部23に比べて大きく設定されており前後方向の曲げ弾性係数が最も大きくなるようにされている。第1突条部21は、前後方向が前水平部20a後端部の若干後方から後水平部20eにかけて第2突条部22及び第3突条部23と平行に前後方向に延びており、その左右方向の間隔は第1突条部21と隣接する第2突条部22との間隔と同じに設定されている。具体的には、第1突条部21の左右方向の間隔は約50mmに設定されている。この50mmという寸法は、成人の座骨結節間の間隔が75mmから125mmとされる中で、最小値の75mmより短い寸法である。また、第1突条部21は、前後方向が前水平部20a後端部の若干後方から前方に行くにしたがってお互いに離隔する離隔部21aとして形成されている。すなわち、一対の第1突条部21は前方に行くにしたがって、それぞれ第2突条部22に近接する。第3突条部23は、クッションパン20の左右端部において前後方向に延びて形成されている。第3突条部23と隣接する第2突条部22との左右方向の間隔は、第1突条部21間の間隔よりやや狭く設定されている。
図2に示すように、第1平坦部24には中水平部20cに2つの重量軽減を図るための軽減孔27が形成されている。第3平坦部26には、それぞれ、中水平部20cに2つ、第1傾斜部20bに2つの軽減孔27が形成されている。第2平坦部25には、それぞれ、中水平部20cに1つの後方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28が形成されている。また、第2平坦部25には、それぞれ、第1傾斜部20bに2つの側方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28と、1つの前方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28と、が形成されている。さらに、第2平坦部25には、それぞれ、係止爪28の間に軽減孔27が形成されている。なお、係止爪28の周囲には空隙が設けられておりこの空隙が軽減孔としても機能する。
枠体部10へのクッションパン20の連結方法について説明する。図1〜図7に示すように、クッションパン20は前水平部20aがフロントパイプ13上に載置されるとともに、後水平部20eがリアパイプ14上に載置されて配置される。この状態で、前水平部20aとフロントパイプ13とが、6点のスポット溶接部でスポット溶接されることで連結される。6点のスポット溶接部は、第1平坦部24の第1突条部21近傍における左右2点のスポット溶接部S1と、第2平坦部25の第1突条部21と第2突条部22の間の中央部における左右2点のスポット溶接部S2と、第3平坦部26の第2突条部22と第3突条部23の間の中央部における左右2点のスポット溶接部S3と、である。第1平坦部24における2点のスポット溶接部S1は、それぞれ、離隔部21aの内側において離隔部21aに近接して設定されている。また、後水平部20eとリアパイプ14とが、5点のスポット溶接部でスポット溶接されることで連結される。5点のスポット溶接部は、第1平坦部24の第1突条部の間の中央部における1点のスポット溶接部S4と、第2平坦部25の第1突条部21と第2突条部22の間の中央部における左右2点のスポット溶接部S5と、第3平坦部26の第2突条部22と第3突条部23の間の中央部における左右2点のスポット溶接部S6と、である。スポット溶接は、1点ずつ順に行ってもよいし、多点を同時に行ってもよい。これによって、クッションパン20は枠体部10に固定されてクッションフレーム2Fが形成される。なお、本実施形態において第1突条部21の前端部のみに離隔部21aを設けてフロントパイプ13に連結するようにしたのは、クッションパン20の前端部側の方が後端部側よりも前後方向への引張荷重が印加されやすいことに対応するためである。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。クッションパン20には、その前後方向の曲げ剛性を高めるために、2本の第1突条部21が設けられている。この2本の第1突条部21は、着座者の座骨結節部に対応する位置よりシート内側において前後方向に延びて枠体部10のフロントパイプ13とリアパイプ14との間に架け渡し状に配設されている。これによって、クッションパン20において着座者からの荷重が最も印加されやすい着座者の座骨結節部に対応する位置近傍において、クッションパン20の前後方向曲げ剛性を座り心地を悪化することを抑制して高めることができる。また、2本の第1突条部21には、前端部側において前端部側に向かうにつれて互いに離隔して延びるような離隔部21aとして形成されている。そして、それぞれの離隔部21aの、シート内側がスポット溶接部S1によってフロントパイプ13にスポット溶接で固定され、シート外側がスポット溶接部S2によってフロントパイプ13にスポット溶接で固定されている。これによって、2本の第1突条部21の前端部側はフロントパイプ13に対してそのシート幅方向両側部をスポット溶接によって連結されることができ、クッションパン20のフロントパイプ13に対する取付け強度が確保される。換言すれば、2本の第1突条部21が前後方向に平行に延びて前端部側がフロントパイプ13に対して連結される場合に比べて、2本の第1突条部21間のスペースを広くとることができるのでスポット溶接による連結部の面積を大きくすることができ、取付け強度の確保が図られる。また、第1突条部21は、少なくとも着座者の臀部に対応する部分においてその頂部間の間隔が75mm以下に形成されているので、ほとんどの成人の座骨結節部のシート内側に配置される。これによって、ほとんどの成人に対して第1突条部21配設による座り心地の悪化を抑制することができる。なお、クッションパン20には、第2突条部22及び第3突条部23も配設され、スポット溶接部S2、S3、S5、S6でスポット溶接されることでクッションパン20の前後方向の曲げ剛性が高められている。
また、本実施形態における乗物用シート1の製造方法によれば、第1突条部21の前端部側におけるフロントパイプ13との連結がスポット溶接で行われるため生産性が良い。さらに、第1突条部21は前端部側において前端部側に向かうにつれて互いに離隔して延びる離隔部21aとして形成されており、第1突条部21のシート幅方向両側部がフロントパイプ13にスポット溶接する際にスポット溶接のピッチを十分確保できることで取付け強度の確保が図られる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態では、第1突条部21の前端部のみに離隔部21aを設けてフロントパイプ13に連結したが、後端部にも離隔部を設けてもよいし、後端部のみ離隔部を設けて前端部の離隔部21aを廃止してもよい。クッションパン20の形状や乗員の着座位置により前後方向の引っ張り力が印加されやすい枠体部10との連結部に設けることが有効である。
2.上記実施形態では、一対の第1突条部21を前後方向が前水平部20a後端部の若干後方から後水平部20eにかけて互いに平行に前後方向に延びるように形成した。しかし、これに限らず、一対の第1突条部21は前水平部20a後端部の若干後方から後水平部20eにかけて前後方向に延びて前後方向の曲げ剛性を確保できるものであれば必ずしも平行に延びていなくてもよい。
3.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートクッション
2P クッションパッド
2F クッションフレーム
10 枠体部(フレーム本体)
13 フロントパイプ(支持部)
14 リアパイプ(支持部)
20 クッションパン
20b 第1傾斜部
21 第1突条部(突条部)
S1,S2,S3 スポット溶接部
F フロア

Claims (3)

  1. 乗物用シートであって、
    クッション体であるクッションパッドを載置して支持するパネル状のクッションパンと、該クッションパンの前端部側及び後端部側を支持部により支持するフレーム本体と、を有し、
    前記クッションパンには、少なくとも、着座者の座骨結節部に対応する位置よりシート内側において前後方向に延びて前記フレーム本体の前記支持部間に架け渡し状に配設される2本の上方に向かって突出する突条部が設けられ、
    該突条部は前記前端部側及び/又は前記後端部側において端部側に向かうにつれて互いに離隔して延びるように形成されて前記突条部のシート幅方向両側部が前記支持部に連結されている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記突条部は前記乗物用シートの幅方向中心線に関して左右対称な位置に配設されており、その条頂部間の間隔が、少なくとも着座者の臀部に対応する部分において75mm以下である乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2の乗物用シートの製造方法であって、前記突条部の前記前端部側及び/又は前記後端部側における前記フレーム本体の前記支持部との連結が、スポット溶接により行われている乗物用シートの製造方法。

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