JP2017189073A - 自励式無効電力制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上記課題を解決する自励式無効電力制御装置は、三相交流の電力系統に連系される自励式無効電力制御装置であって、前記電力系統の各相に接続され、単相フルブリッジインバータとコンデンサとを有する複数のモジュールを直列接続し、前記複数のモジュールのコンデンサ電圧指令値が異なるカスケード電力変換器と、前記カスケード電力変換器から前記電力系統へ出力される無効電力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のモジュールのうち最も低電圧のモジュールである低圧モジュールによって出力電圧波形の概形を成形し、前記電力系統が電圧低下して、前記低圧モジュールのコンデンサ電圧検出値が移動開始電圧値未満となったときに、前記複数のモジュールのうち前記低圧モジュール以外のモジュールの少なくとも1個に蓄えられたエネルギーを前記低圧モジュールに移動させて前記低圧モジュールのコンデンサ電圧検出値を動作保持電圧値以上に保持することをその要旨としている。
図1(a)に示されるように、カスケード電力変換器は、三相交流電源(電源相電圧eu,ev,ew)に、入力リアクトルLfを介して3直列のモジュール(単相電力変換器)をスター結線している。
続いて、上記のように異なる電圧のモジュールをカスケード接続した異電圧カスケード電力変換器を有する自励式無効電力制御装置の動作について説明する。
制御部は、各モジュールをPWM制御によってスイッチング制御する。各モジュールから出力されるエネルギーの最大値は各モジュールともに同じとなる。モジュール出力相電圧vauは、出力電圧レベルが7レベルとなり、高調波を多く含む。
ここで、FRT(Fault−Ride−Through)要件について説明する。
FRT要件は、電力系統の1事故に対しても自励式無効電力制御装置を解列させることなく運転状態を維持する要件である。
図5に示すように、制御部10は、各モジュール21,22,23の状態に応じて、「モード0、モード1、モード2」の制御を行う。以下、U相について制御の説明を行うもとし、V相、W相も同様の制御を行うものである。
ここで移動開始電圧値及び動作保持電圧値について説明する。「モード0」「モード1」「モード2」において低圧モジュール21のコンデンサ電圧検出値で設定する第1動作保持電圧値は、低圧モジュール21が無効電流の出力を継続してできる最小の電圧値である。詳述すると、通常動作時は、低圧モジュール21は電力系統からエネルギーを受け取れるため、無効電流の出力を継続して行い、電力系統の電圧値を安定的に保つように制御している。
上述したカスケード電力変換器によるFRTを実験にて確認する。すなわち、カスケード電力変換器によって、無効電力制御を行うことで確認する。
図6にカスケード電力変換器の実験回路構成を示し、表2に実験条件を示している。入力線間電圧実効値は200V、周波数は60Hzとする。入力リアクトルLfの値は3mHとする。高圧モジュールコンデンサの容量は3300μFとしている。中圧モジュールコンデンサ及び低圧モジュールコンデンサの容量は1500μFとしている。また、高圧モジュールのコンデンサ電圧指令値vcH *は120Vとしている。中圧モジュールコンデンサのコンデンサ電圧指令値vcM *は40Vとしている。低圧モジュールのコンデンサ電圧指令値vcL *は24Vとしている。
(三相瞬低)
図7は、自励式無効電力制御装置の動作時に電源電圧を0.1s間0Vに低下させたときの三相瞬低の実験波形である。三相瞬低中はどの相も同じ動作をするため、コンデンサ電圧検出値vcuL〜vcwH以外はu相のみを表している。
図8は、自励式無効電力制御装置の動作時にv,w相の電源電圧を0.1s間0Vに低下させたときの二相瞬低の実験波形である。瞬低発生以前では、電源電圧eu,ev,ewに対して位相がπ/2進んだ無効電流iu,iv,iwが流れている。
図9は、自励式無効電力制御装置の動作時にw相の電源電圧を0.1s間0Vに低下させたときの単相瞬低の実験波形である。瞬低発生以前では、電源電圧eu,ev,ewに対して位相がπ/2進んだ無効電流iu,iv,iwが流れている。
(1)電力系統が電圧低下したときに、出力電圧波形の概形を成形する低圧モジュール21のコンデンサ電圧検出値が低下して移動開始電圧値未満となると中圧モジュール22及び高圧モジュール23から低圧モジュール21にエネルギーを移動させることで低圧モジュール21のコンデンサ電圧検出値が、無効電流を出力することができる最小の電圧値である第1動作保持電圧値未満にならない、すなわち、第1動作保持電圧値以上に保持する。このため、電力系統に対して無効電流の出力を継続して行うことができるとともに、FRT要件を満たして出力を回復することができる。
・上記実施形態では、3直列の低圧・中圧・高圧モジュール(単相電力変換器)をスター結線し、高圧モジュール23のエネルギーを低圧モジュール21に移動させるときに、高圧モジュール23のエネルギーを、中圧モジュール22と低圧モジュール21とに同時に移動させるようにした。しかしながら、高圧モジュール23から低圧モジュール21にエネルギーを直接移動できるバイパス回路を構成してもよい。このようにすれば、高圧モジュール23のエネルギーを低圧モジュール21に直接かつ瞬時に移動させるようにすることができる。これにより、制御回路などにおけるエネルギー損失を一層低減する事ができ、低圧モジュール21のコンデンサ電圧検出値を第1動作保持電圧値以上に安定して保持することができる。
Claims (5)
- 三相交流の電力系統に連系される自励式無効電力制御装置であって、
前記電力系統の各相に接続され、単相フルブリッジインバータとコンデンサとを有する複数のモジュールを直列接続し、前記複数のモジュールのコンデンサ電圧指令値が異なるカスケード電力変換器と、
前記カスケード電力変換器から前記電力系統へ出力される無効電力を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記複数のモジュールのうち最も低電圧のモジュールである低圧モジュールによって出力電圧波形の概形を成形し、
前記電力系統が電圧低下して、前記低圧モジュールのコンデンサ電圧検出値が移動開始電圧値未満となったときに、前記複数のモジュールのうち前記低圧モジュール以外のモジュールの少なくとも1個に蓄えられたエネルギーを前記低圧モジュールに移動させて前記低圧モジュールのコンデンサ電圧検出値を動作保持電圧値以上に保持する
自励式無効電力制御装置。 - 前記制御部は、前記複数のモジュールのうち前記低圧モジュールのコンデンサ電圧指令値に最も近いコンデンサ電圧指令値、且つ前記低圧モジュールのコンデンサ電圧指令値よりも高いコンデンサ電圧指令値のモジュールから順に当該モジュールに蓄えられたエネルギーを前記低圧モジュールに移動させ、前記低圧モジュールのコンデンサ電圧検出値を前記動作保持電圧値以上に保持する
請求項1に記載の自励式無効電力制御装置。 - 前記複数のモジュールは、前記低圧モジュールと、コンデンサ電圧指令値が前記低圧モジュールよりも高い中圧モジュールと、コンデンサ電圧指令値が前記中圧モジュールよりも高い高圧モジュールと、を備え、
前記中圧モジュールから低圧モジュールにエネルギーを移動させる移動開始電圧値を第1移動開始電圧値とし、
前記低圧モジュールの前記動作保持電圧値を第1動作保持電圧値として、
前記制御部は、前記中圧モジュールから前記低圧モジュールにエネルギーを移動させたことで前記中圧モジュールのコンデンサ電圧検出値が第2移動開始電圧値未満となったときには、前記高圧モジュールに蓄えられたエネルギーを前記低圧モジュール及び前記中圧モジュールに移動させて、前記低圧モジュールのコンデンサ電圧検出値を前記第1動作保持電圧値以上に保持するとともに、前記中圧モジュールのコンデンサ電圧検出値を第2動作保持電圧値以上に保持する
請求項1又は2に記載の自励式無効電力制御装置。 - 前記複数のモジュールは、前記低圧モジュールと、コンデンサ電圧指令値が前記低圧モジュールよりも高い中圧モジュールと、コンデンサ電圧指令値が前記中圧モジュールよりも高い高圧モジュールと、を備え、
前記中圧モジュールから低圧モジュールにエネルギーを移動させる移動開始電圧値を第1移動開始電圧値とし、
前記低圧モジュールの前記動作保持電圧値を第1動作保持電圧値として、
前記制御部は、前記中圧モジュールから前記低圧モジュールにエネルギーを移動させたことで前記中圧モジュールのコンデンサ電圧検出値が第2移動開始電圧値未満となったときには、前記高圧モジュールに蓄えられたエネルギーを前記中圧モジュールに移動させて前記中圧モジュールのコンデンサ電圧検出値を第2動作保持電圧値以上に保持する
請求項1又は2に記載の自励式無効電力制御装置。 - 前記制御部は、前記高圧モジュールに蓄えられているエネルギーを前記中圧モジュール及び前記低圧モジュールの少なくとも一方に移動させるときには、前記中圧モジュールにエネルギーを蓄えないで前記低圧モジュールに移動させる
請求項3又は4に記載の自励式無効電力制御装置。
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