JP2017186736A - 真空弁制御装置及び真空弁ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
吸込管、圧力センサ管、及び真空弁と、真空弁制御装置の各室とは、フレキシブルチューブで接続されている。
汚水ます内の汚水の水位が所定の高さ以上になると、圧力センサ管内の汚水の水位が高くなることにより、真空弁制御装置の第一室内の空気の圧力と第二室内の空気の圧力とに差が生じる。この圧力差により、真空弁制御装置のシャフトが移動する。弁座が壁の弁座を封止し、真空弁を開かせる。真空タンクの吸引力により、吸込管、真空弁、ラインを通して汚水が流れ、汚水が汚水処理施設等で処理される。このとき、吸込管内を流れる汚水により、第三室内の空気の圧力と第四室内の空気の圧力とに差が生じる。これにより、弁座が壁の弁座に押付けられる。
汚水ます内の汚水の水位が吸込管の第一端部よりも下がると、吸込管内を汚水が流れなくなり、第三室内の空気の圧力と第四室内の空気の圧力との差が小さくなる。このため、バネの反力でシャフトが移動して、弁座が隔壁の弁座を封止する。真空弁が閉じ、吸込管内等を通して汚水が流れなくなる。
本発明の真空弁制御装置は、第一端部が汚水ます内に配置された吸込管と汚水を真空吸引力によって移送させる真空系との間に配置され、真空及び大気圧を供給することで開閉動作する真空弁を制御する真空弁制御装置であって、前記真空弁の開閉動作のために供給する真空及び大気圧を切換える真空弁開閉機構と、前記真空弁開閉機構を作動させる往復動可能な軸状体と、前記軸状体を、前記真空弁を閉じる方向に付勢するバネと、前記軸状体と一体に往復動可能な第一ダイヤフラム及び第二ダイヤフラムと、前記第一ダイヤフラムの両側に差圧を生じさせて、前記軸状体を前記真空弁を開く方向に移動させる第一室及び第二室と、前記第二ダイヤフラムの両側に差圧を生じさせて、前記軸状体を前記真空弁を開く方向に移動させる第三室及び第四室と、前記第一ダイヤフラムにおける前記軸状体の径方向の外側に取付けられた第一磁力発生体と、前記第一室、前記第二室、前記第三室、及び前記第四室が内部に形成された筐体と、前記筐体の前記第一室を形成するとともに前記第一ダイヤフラムに対向する壁部に取付けられ、前記第一磁力発生体との間で引き合う磁力を生じ、前記第一磁力発生体とが接近したときに前記真空弁が閉じ、前記第一磁力発生体と離間したときに前記真空弁が開く第二磁力発生体と、前記壁部に設けられ、前記軸状体の軸線方向に移動可能であって、前記軸状体を前記軸線方向に移動させる移動部材と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、第一磁力発生体と第二磁力発生体との間で軸線周りにほぼ均等に磁力を生じさせ、壁部に対して軸状体が傾くのを抑えることができる。
この発明によれば、第一磁力発生体と第二磁力発生体との間で軸線周りにより均等に磁力を生じさせ、壁部に対して軸状体が傾くのをより確実に抑えることができる。
この発明によれば、鉄板及び永久磁石という簡単な構成で鉄板と永久磁石との間に磁力を発生させることができる。
この発明によれば、手動により操作することで吸込管内を汚水が流れる状態に切り換えることができる真空弁制御装置で、真空弁を開閉させることができる。
図1は、後述する汚水ます101、真空弁12、真空弁制御装置21等の寸法及び形状を、図2以下に比べて比較的正確に示したものである。図2以下は、説明の便宜のために汚水ます101等の寸法及び形状を調節して模式的に示したものである。
図1及び図2に示すように、本真空弁ユニット1は、吸込管11と、真空弁12と、本実施形態の真空弁制御装置21と、を備えている。
地面G内に埋設された汚水ます101内には、吸込管11の第一端部及び圧力センサ管14の第一端部が配置されている。汚水ます101の上部の開口は、蓋101aで覆われている。
本体33には、本体33の軸線C方向の第一端部33aから第二端部33bに向けて第一隔壁37、第二隔壁38、及び第三隔壁39が互いに間隔を空けて形成されている。
ケーシング22は、第一端部33aよりも第二端部33bが下方Z1になるように配置されている。すなわち、本体33は、本体33の軸線に沿う方向が上下方向になるように配置されている。
第二室28は、図示しない配管を介して外気に連通する。
複数の永久磁石43は、軸線C周りに間隔を空けて配置されている。複数の永久磁石43は、軸線C周りに等角度ごとに配置されていることが好ましい。各永久磁石43は、蓋部35における第一ダイヤフラム25に対向する面に接着剤等により取付けられている。
一方で、各永久磁石43と鉄板41とが離間すると、永久磁石43と鉄板41とに作用する磁力が弱くなる。
第一磁力発生体が鉄板41であり、第二磁力発生体が永久磁石43である。鉄板41及び永久磁石43という簡単な構成で、鉄板41と永久磁石43との間に磁力が発生する。
スイッチ45に外力が作用していないときには、スイッチ45はスイッチ付勢バネ46の付勢力により上方Z2(本体33の第二端部33bから第一端部33aに向かう方向)に移動している。一方で、使用者が、スイッチ付勢バネ46の付勢力に抗して蓋部35に対してスイッチ45を下方Z1に移動させると、第一シャフト23aが下方Z1に移動する。
第一シャフト23aは、シャフト付勢バネ24を構成する第一シャフト付勢バネ24a内に挿通されている。第一シャフト付勢バネ24aは、本体33に対して第一シャフト23a及び第一ダイヤフラム25を、後述する真空弁12を閉じる方向、すなわち上方Z2に付勢する。
第一シャフト23aの端部は、第二ダイヤフラム26の上面に接触している。
第二シャフト23bは、シャフト付勢バネ24を構成する第二シャフト付勢バネ24b内に挿通されている。第二シャフト付勢バネ24bは、第二シャフト23b及び第二ダイヤフラム26を上方Z2に付勢する。
第三隔壁39には、貫通孔が形成された弁座53が軸線C上に配置されている。
本体33における第三隔壁39に対向する壁部には、貫通孔54aが形成された弁座54が軸線C上に配置されている。弁座54は、弁座53よりも下方Z1に配置されている。弁座54の貫通孔54aにより、第六室51は外気に連通している。
第二シャフト23bが上方Z2に移動して弁座53に弁体56が接触すると、弁座53の貫通孔が弁体56により封止される。このとき、弁座54の貫通孔54aが封止されていないことで、第六室51が外気に連通する。
一方で、第二シャフト23bが下方Z1に移動して弁座54に弁体56が接触すると、弁座54の貫通孔54aが弁体56により封止される。このとき、弁座53の貫通孔が封止されていないことで、第五室50と第六室51とが連通する。
連通孔11aは、連結管61を介して第四室30に連通している。連通孔11bは、連結管62を介して第三室29に連通している。圧力センサ管14は、連結管63を介して第一室27に連通している。
シャフト23が上方Z2に移動して後述するように真空弁12のピストン室12a内の空気の圧力が大気圧PMのときは、真空弁用バネ12cが伸びて弁体12dが吸込管11とライン103との接続部に接触する。これにより吸込管11とライン103とが弁体12dにより遮断された状態になり、真空弁12が閉じる。
一方で、シャフト23が下方Z1に移動して後述するようにピストン室12a内が負圧(真空)PLのときは、真空弁用バネ12cが縮んで弁体12dが吸込管11とライン103との接続部から離間する。これにより吸込管11とライン103とが連通された状態になり、真空弁12が開く。
このように、真空弁12は、ピストン室12a内に真空及び大気圧を供給することで開閉動作する。
連結管61、62、63、65、66は、長手方向の中間部が束ねられて連結管セット67を構成している。連結管セット67は、ポリエチレン等の樹脂で形成することができる。連結管セット67の長手方向の中間部は、汚水ます101に取付けられた仕切り板105の連通孔105aに挿通されている。仕切り板105は、使用者の足場として用いられる。
図2では、汚水ます101内の汚水Wの水位が比較的低い。圧力センサ管14内の空気の圧力、第一室27内の空気の圧力、及び第二室28内の空気の圧力は大気圧PMである。以下では、正圧PH(大気圧PMよりも高い圧力)の空気を、比較的濃い灰色のドットで示す。負圧PL(大気圧PMよりも低い圧力)の空気を、比較的薄い灰色のドットで示す。大気圧PMの空気を、比較的濃い灰色と比較的薄い灰色との中間の濃さの灰色のドットで示す。第二室28内は常に大気圧PMなので、ドットの記載を省略する。第三室29及び第四室30は、ドットの記載を省略する。
このため、弁座53に弁体56が接触している。弁座54の貫通孔54aが封止されていないことで、第六室51内の空気の圧力は大気圧PMである。第六室51内に連結管65を介して連通するピストン室12a内の空気の圧力は、大気圧PMである。
ライン103に連結管66を介して連通する第五室50内の空気の圧力は負圧PLである。
第一室27と第二室28との圧力差により、ダイヤフラム25、26はシャフト付勢バネ24a、24bの付勢力及び鉄板41と永久磁石43とに作用する磁力に抗して、シャフト23a、23bとともに下方Z1に移動する。鉄板41と永久磁石43とに作用する磁力が弱くなる。
弁座53から弁体56が離間し、弁座54に弁体56が接触する。弁座53の貫通孔が封止されていないことで、第五室50と第六室51とが連通する。第六室51内の空気の圧力、及び第六室51に連結管65を介して連通するピストン室12a内の空気の圧力が、負圧PLになる。真空弁用バネ12cが縮んで真空弁12が開く。
吸込管11内に汚水Wが流れることで、連結管61及び第四室30内の空気の圧力よりも、連結管62及び第三室29内の空気の圧力が高くなる。第二ダイヤフラム26及び第二シャフト23bが、さらに下方Z1に押付けられる。
吸込管11内に汚水Wが流れて、汚水Wの水面が位置L1まで下がる。このとき、図5に示すように、圧力センサ管14内の空気の圧力及び第一室27内の空気の圧力は大気圧PMになり、第一ダイヤフラム25の両側の室27、28内の空気の圧力はほぼ等しくなる。第一シャフト付勢バネ24aの付勢力により、第一シャフト23a及び第一ダイヤフラム25が上方Z2に移動する。鉄板41と永久磁石43とに作用する磁力が強くなる。
第三室29内と第四室30内との圧力差により、図4に示すように第二ダイヤフラム26及び第二シャフト23bが下方Z1に押付けられ、弁座54に弁体56が接触したままである。
第三室29内の空気の圧力と第四室30内の空気の圧力とが、ほぼ等しくなる。第二シャフト付勢バネ24bの付勢力により、第二シャフト23b及び第二ダイヤフラム26が上方Z2に移動する。弁座54から弁体56が離間し、弁座53に弁体56が接触する。弁座54の貫通孔54aが封止されていないことで、第六室51内の空気の圧力は大気圧PMになる。第六室51に連結管65を介して連通するピストン室12a内の空気の圧力が、大気圧PMになる。真空弁12が閉じる。
このように、通常は、真空弁制御装置21の制御により真空弁12が自動的に閉じたり開いたりする。
すなわち、使用者は、図6に示すように汚水ます101から蓋101aを取外す。このとき、各永久磁石43に鉄板41が接近していて、真空弁12は閉じている。指Q1等で、スイッチ付勢バネ46の付勢力及び鉄板41と永久磁石43とに作用する磁力に抗してスイッチ45を下方Z1に移動させる。スイッチ45が汚水ます101内で上方Z2にあることで、外部からスイッチ45を操作することが容易である。
スイッチ45とともに第一ダイヤフラム25、第一シャフト23a、第二ダイヤフラム26、及び第二シャフト23bが下方Z1に移動する。
弁座53から弁体56が離間し、弁座54に弁体56が接触する。第五室50と第六室51とが連通し、第六室51内の空気の圧力、及びピストン室12a内の空気の圧力が、負圧PLになる。真空弁用バネ12cが縮んで真空弁12が開く。汚水Wが吸込管11及びライン103内を流れる。
したがって、スイッチ45を手動により操作することで、吸込管11内を汚水Wが流れない状態から吸込管11内を汚水Wが流れる状態に切り換えることができる。
第一磁力発生体は鉄板41であり、第二磁力発生体は永久磁石43である。これにより、鉄板41及び永久磁石43という簡単な構成で鉄板41と永久磁石43との間に磁力を発生させることができる。
また、本実施形態の真空弁ユニット1によれば、手動により操作することで吸込管11内を汚水Wが流れる状態に切り換えることができる真空弁制御装置21で、真空弁12を開閉させることができる。
例えば、前記実施形態では、図7に示す真空弁ユニット2のように、永久磁石71は、軸線Cを中心軸とするリング状に形成されていてもよい。このように構成することで、永久磁石71と鉄板41との間で軸線C周りにより均等に磁力を生じさせ、蓋部35に対してシャフト23が傾くのをより確実に抑えることができる。
第一磁力発生体が鉄板41であり第二磁力発生体が永久磁石43であるとした。しかし、第一、第二磁力発生体はこれに限定されず、例えば第一磁力発生体が永久磁石であり第二磁力発生体が鉄板であってもよいし、第一、第二磁力発生体が互いに引き合う磁力を生じる永久磁石であってもよい。
真空弁制御装置21は、スイッチ付勢バネ46、カバー47を備えなくてよい。
11 吸込管
12 真空弁
21 真空弁制御装置
22 ケーシング(筐体)
23 シャフト(軸状体)
24 シャフト付勢バネ(バネ)
25 第一ダイヤフラム
26 第二ダイヤフラム
27 第一室
28 第二室
29 第三室
30 第四室
35 蓋部(壁部)
41 鉄板(第一磁力発生体)
43、71 永久磁石(第二磁力発生体)
45 スイッチ(移動部材)
101 汚水ます
103 ライン(真空系)
C 軸線
W 汚水
Claims (5)
- 第一端部が汚水ます内に配置された吸込管と汚水を真空吸引力によって移送させる真空系との間に配置され、真空及び大気圧を供給することで開閉動作する真空弁を制御する真空弁制御装置であって、
前記真空弁の開閉動作のために供給する真空及び大気圧を切換える真空弁開閉機構と、
前記真空弁開閉機構を作動させる往復動可能な軸状体と、
前記軸状体を、前記真空弁を閉じる方向に付勢するバネと、
前記軸状体と一体に往復動可能な第一ダイヤフラム及び第二ダイヤフラムと、
前記第一ダイヤフラムの両側に差圧を生じさせて、前記軸状体を前記真空弁を開く方向に移動させる第一室及び第二室と、
前記第二ダイヤフラムの両側に差圧を生じさせて、前記軸状体を前記真空弁を開く方向に移動させる第三室及び第四室と、
前記第一ダイヤフラムにおける前記軸状体の径方向の外側に取付けられた第一磁力発生体と、
前記第一室、前記第二室、前記第三室、及び前記第四室が内部に形成された筐体と、
前記筐体の前記第一室を形成するとともに前記第一ダイヤフラムに対向する壁部に取付けられ、前記第一磁力発生体との間で引き合う磁力を生じ、前記第一磁力発生体とが接近したときに前記真空弁が閉じ、前記第一磁力発生体と離間したときに前記真空弁が開く第二磁力発生体と、
前記壁部に設けられ、前記軸状体の軸線方向に移動可能であって、前記軸状体を前記軸線方向に移動させる移動部材と、
を備えることを特徴とする真空弁制御装置。 - 前記第二磁力発生体は、前記軸線周りに間隔を空けて複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載の真空弁制御装置。
- 前記第二磁力発生体は、前記軸線を中心軸とするリング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空弁制御装置。
- 前記第一磁力発生体は鉄板であり、
前記第二磁力発生体は永久磁石であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の真空弁制御装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の真空弁制御装置と、
前記吸込管と、
前記真空弁と、
を備えることを特徴とする真空弁ユニット。
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JP2016073727A JP6637364B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 真空弁制御装置及び真空弁ユニット |
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2016
- 2016-03-31 JP JP2016073727A patent/JP6637364B2/ja active Active
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