JP2017186257A - 保湿剤用架橋重合体 - Google Patents
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Abstract
Description
また、高分子が液体の表面に被膜を形成することにより水分の蒸発を抑制する、被膜形成型高分子型保湿剤等も開発され、例えば特許文献1には、アミド基を含有する特定の単位構造を有する親水性高分子が開示されている。また、特許文献2には、特定の構造単位を有し、重量平均分子量(Mw)が5,000〜150,000であり、温度30℃、相対湿度60%における当該ポリマーの50質量%水溶液の6時間放置後の質量減少率が25質量%以下である化粧料又は皮膚外用剤用水溶性(メタ)アクリルアミドポリマーが開示されている。更に特許文献3には、(A)ビニルピロリドンを構成単位として含む共重合体からなる両親媒性高分子化合物と、(B)ビワ葉エキスをエキス純分(B’)として0.001〜0.02質量%と、(C)ダイズエキスとを含有してなり、(C)ダイズエキスのエキス純分(C’)としたとき、(A)/[(B’)+(C’)]で表される、前記(A)、(B’)及び(C’)の含有質量比が1〜1000である化粧料が開示されている。
更に、特許文献1及び2に記載の保湿剤は、保湿性に乏しく、特に低湿度下における保湿性において改善の余地があった。また、特許文献3に記載の保湿剤は、ビワ葉エキスやダイズエキスと高分子型保湿剤とを併用することにより保湿効果を持続させるものであった。
以下に本発明を詳述する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
また、本発明の架橋重合体の架橋構造は、
1)2個以上のエチレン性不飽和炭化水素基を有する単量体を含む単量体成分を重合することにより、上記単量体が有する2個以上のエチレン性不飽和炭化水素基が重合反応に使用され、分岐が生じることにより形成されてもよく、
2)架橋剤と縮合反応可能な反応性官能基を有する不飽和単量体を2個以上含む単量体成分を重合させた場合に、得られた重合体における2個以上の反応性官能基に架橋剤を反応させて形成されてもよい。
上記反応性官能基としては、特に制限されないが、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基等が挙げられる。
上記架橋剤としては、上記反応性官能基と反応することができる官能基を複数有するものであれば特に制限されないが、ポリイソシアネート等が挙げられる。
また、上記不飽和単量体(A)及び/又は不飽和単量体(B)が反応性官能基を有する場合、上記2)により形成される架橋構造の種類は、架橋剤が反応する不飽和単量体の組み合わせによって変わるが、不飽和単量体(A)由来の構造単位(a)−架橋剤−構造単位(a)、構造単位(a)−架橋剤−不飽和単量体(B)由来の構造単位(b)、又は、構造単位(b)−架橋剤−構造単位(b)の構造が挙げられる。
不飽和単量体(A)が、2個以上のエチレン性不飽和炭化水素基を有するものであれば、上記1)により、本発明の架橋重合体の架橋構造を形成することができる。
上記不飽和単量体(A)は、下記式(1);
上記R1〜R4におけるアルキル基の炭素数としては、1〜5が好ましく、より好ましくは1〜3である。上記アルキル基として更に好ましくはメチル基、エチル基であり、特に好ましくはメチル基である。
R1、R2としては水素原子であることが好ましい。R3としては、水素原子、又は、下記式(4)で表される基であることが好ましい。R4としては水素原子又はメチル基であることが好ましく、より好ましくは水素原子である。
xとしては、0〜4の整数であることが好ましく、より好ましくは0〜3の整数であり、最も好ましくは0である。
yとしては、1又は2であることが好ましく、より好ましくは1である。
上記不飽和単量体(A)以外のその他の不飽和単量体(B)としては、エチレン性不飽和炭化水素基を少なくとも1つ有し、ラクタム構造を有しない限り特に制限されないが、アリール基、ヒドロキシル基、カルボキシル基若しくはその塩の基、カルボン酸エステル基及びエーテル基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有する不飽和単量体等が挙げられる。
アリール基を有する不飽和単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、tert−ブチルスチレン、クロロスチレン等が挙げられる。
アリール基を有する不飽和単量体として好ましくはスチレンである。
本発明の架橋重合体が構造単位(b)としてアリール基を有する不飽和単量体由来の構造単位を有する場合、架橋重合体の親油性がより向上し、架橋重合体が親油的な皮膚表面により保持されやすくなり、皮膚表面における保湿効果がより向上する。
ヒドロキシル基を有する不飽和単量体としては、例えば、ビニルアルコール、アリルアルコール、イソプレニルアルコール等の不飽和アルコール;α−ヒドロキシアクリル酸等の水酸基含有不飽和カルボン酸;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;1−アリロキシ−3−ブトキシプロパン−2−オール等のエポキシ基を有する不飽和単量体とアルコールとの付加反応物等が挙げられる。
上記エポキシ基を有する不飽和単量体としては特に制限されないが、例えば、アリルグリシジルエーテル等が挙げられる。上記アルコールとしては特に制限されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。
ヒドロキシル基を有する不飽和単量体として好ましくは水酸基含有(メタ)アクリレート、エポキシ基を有する不飽和単量体とアルコールとの付加反応物であり、より好ましくは、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1−アリロキシ−3−ブトキシプロパン−2−オールである。
エーテル基を有する不飽和単量体としては、例えば(メタ)アリルアルコール、イソプレノール等の不飽和アルコールとアルキレンオキシドとの付加反応物及びこれらの末端疎水変性物;アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基を有する不飽和単量体;1−アリロキシ−3−ブトキシプロパン−2−オール等のエポキシ基を有する不飽和単量体とアルコールとの付加反応物; 等が挙げられる。
エーテル基を有する不飽和単量体として好ましくは1−アリロキシ−3−ブトキシプロパン−2−オール、イソプレノール等の不飽和アルコールとアルキレンオキシドとの付加反応物である。
上記塩としては、特に制限されないが、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム、鉄等の三価の金属塩;第4級アンモニウム塩等が挙げられる。上記塩として好ましくはアルカリ金属塩である。
上記第4級アンモニウム塩を構成する第4級アンモニウム塩基としては、特に制限されないが、下記式(3);
上記式(4)で表される基のR8における炭素数1〜30の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基、 等の炭素数1〜30のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜30のシクロアルキル基等;フェニル基、ベンジル基、トリル基、o−キシリル基等の炭素数6〜30の芳香族炭化水素基が挙げられる。炭素数1〜30の炭化水素基としては炭素数1〜30のアルキル基であることが好ましい。より好ましくは炭素数1〜20のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数1〜12のアルキル基である。
上記アルコキシ基、(ポリ)オキシアルキレン基、オキソ基含有基、ハロゲン原子、エポキシ基及びカルボニル基の具体例は、アリール基を有する不飽和単量体及びヒドロキシル基を有する不飽和単量体のその他の置換基において述べたとおりである。
上記R9及びR10としては水素原子であることが好ましい。R11としては水素原子、水酸基又はメチル基であることが好ましく、より好ましくは水素原子又はメチル基である。
wは、0又は1であることが好ましく、より好ましくは0である。
上記R12、R13における置換基として水酸基、アルコキシ基、(ポリ)オキシアルキレン基、オキソ基含有基、ハロゲン原子、エポキシ基及びカルボニル基からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい炭素数1〜30の炭化水素基は、上記式(4)におけるR8と同様である。
また、(ポリ)オキシアルキレン基を有する不飽和単量体は、オキシアルキレン基を構成するアルキレン基の炭素数が1〜5であって、オキシアルキレン基の繰り返し数が1〜200であり、(ポリ)オキシアルキレン基以外の構造における炭素数が1〜5であることが好ましい。上記アルキレン基の炭素数としてより好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜3である。上記オキシアルキレン基の繰り返し数としてより好ましくは1〜90であり、更に好ましくは1〜80である。
また上記不飽和単量体(B)が(ポリ)オキシアルキレン基を有しない場合、不飽和単量体(B)は、炭素数2〜50の化合物であることが好ましい。より好ましくは、炭素数2 〜40の化合物であり、更に好ましくは、炭素数2〜30の化合物である。
本発明において架橋性単量体(B−2)とは、1分子あたりに少なくとも2個の重合性のエチレン性不飽和炭化水素基を有する化合物であり、好ましくは1分子あたりに少なくとも2個のラジカル重合性のエチレン性不飽和炭化水素基を有する化合物である。なお、ラクタム構造及び少なくとも2個のエチレン性不飽和炭化水素基を有する化合物は、ラクタム構造を有する不飽和単量体(A)にも、架橋性単量体(B−2)にも含まれるものとする。
上記架橋性単量体の中でも、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ポリアリルスクロースが好ましい。
そのような架橋構造としては、例えば、不飽和単量体(A)又は不飽和単量体(B)が水酸基を有する場合に、架橋剤としてトリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート化合物を用いて形成される架橋構造や、不飽和単量体(A)又は不飽和単量体(B)がカルボキシル基を有する場合に、架橋剤としてエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレンジアミン、オキサゾリン基含有ポリマー(株式会社日本触媒製 エポクロス)、ブタンジオール等を用いて形成される架橋構造等が挙げられる。
なお、上記架橋重合体における構造単位の割合を計算する際に、アリール基を有する不飽和単量体が置換基として、ヒドロキシル基、カルボキシル基若しくはその塩の基、カルボン酸エステル基、エーテル基を有する場合にこのような単量体は、ヒドロキシル基、カルボキシル基若しくはその塩の基、カルボン酸エステル基、エーテル基を有する不飽和単量体に分類する。
上記架橋重合体がカルボキシル基若しくはその塩の基を有する不飽和単量体由来の構造単位を有する場合、カルボン酸エステル基を有する不飽和単量体由来の構造単位を有する場合、又は、エーテル基を有する不飽和単量体由来の構造単位を有する場合の、これらの構造単位の好ましい割合についても、ヒドロキシル基を有する不飽和単量体由来の構造単位の好ましい割合と同様である。
本発明の架橋重合体は、架橋性単量体(B−2)由来の構造単位(b−2)を有する場合、その割合が、全構造単位100質量%に対して0〜5質量%であることが好ましい。構造単位(b−2)の割合が好ましい割合であれば、架橋重合体の保水力がより向上することとなる。
本発明の保湿剤用架橋重合体の製造は特に制限されないが、単量体成分を重合することにより製造することができ、単量体成分の具体例及び好ましい例は、上述のとおりである。
単量体成分として2種以上の上記不飽和単量体を含む場合には、上記割合はこれらの単量体の合計の割合を意味する。
上記架橋重合体の原料となる単量体成分がカルボキシル基若しくはその塩の基を有する不飽和単量体を含む場合、カルボン酸エステル基を有する不飽和単量体を含む場合、又は、エーテル基を有する不飽和単量体を含む場合のそれぞれの好ましい割合についても、ヒドロキシル基を有する不飽和単量体を含む場合の好ましい割合と同様である。
上記保湿剤用架橋重合体は、上記単量体成分を重合開始剤の存在下で重合する方法により製造することが好ましい。単量体成分を重合させる際には、重合方法に応じて重合開始剤を適宜用いることができる。上記重合開始剤としては、通常用いられるものを使用することができ、例えば、過酸化水素;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)二塩酸塩等のアゾ系化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物;アスコルビン酸と過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチルヒドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の、酸化剤と還元剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元型開始剤等が好適である。これらの重合開始剤のうち、残存単量体が減少する傾向にあることから、過酸化水素、過硫酸塩、アゾ系化合物が好ましく、アゾ系化合物が最も好ましい。
上記重合開始剤としては、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの重合開始剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
連鎖移動剤の使用量としては、単量体(全単量体)の使用量1モルに対して、0g以上、600g以下であることが好ましく、0g以上、500g以下であることがより好ましい。
上記重金属イオンの使用量としては、重合反応液全量に対して、0ppm以上、100ppm以下であることが好ましく、0ppm以上、50ppm以下であることがより好ましい。
上記溶媒は、比較的安価なものであり、本発明の製造方法は、経済的にも優れる。
本発明の架橋重合体の製造方法は、必要に応じて、任意の連鎖移動剤、pH調節剤、緩衝剤等を用いることができる。
不活性ガスとしては特に制限されないが、例えば、窒素、アルゴン等が挙げられ、好ましくは窒素である。
上記乾燥の温度及び時間は特に制限されないが、80〜250℃で行うことが好ましく、乾燥時間としては30分〜3時間が好ましい。
上記乾燥工程は、乾燥工程の時間全体の50%以上の時間80℃〜250℃の範囲で行われることが好ましい。上記乾燥温度及び時間が上記範囲であることにより、重合体の諸物性がより向上する傾向にある。実質すべての乾燥工程をとおして上記温度で行われることがより好ましい。なお、乾燥温度は熱媒温度で規定するが、マイクロ波等熱媒温度で規定できない場合は材料温度で規定する。乾燥方法としては、乾燥温度が上記範囲内であれば特に限定されるものではなく、熱風乾燥、無風乾燥、減圧乾燥、赤外線乾燥、マイクロ波乾燥等を好適に用いることができる。中でも、熱風乾燥を用いることがより好ましい。熱風乾燥を用いる場合の乾燥風量は、好ましくは0.01〜10m/sec、より好ましくは0.1〜5m/secの範囲である。乾燥温度の範囲はより好ましくは110℃〜220℃、さらに好ましくは120℃〜200℃の温度範囲である。また、乾燥は、一定温度で乾燥してもよく、温度を変化させて乾燥してもよいが、実質、すべての乾燥工程は上記の温度範囲内でなされることが好ましい。
上記粉砕は、通常用いられる方法により行うことができ、例えば、ロールミルのようなロール式粉砕機、ハンマーミルのようなハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、カッターミル、ターボグラインダー、ボールミル、フラッシュミル、ジェットミル等を用いて粉砕する方法が挙げられる。この中でも、粒度分布を制御するためにはロールミルを用いることがより好ましい。粒度分布を制御するため連続して2回以上粉砕することがより好ましく、連続して3回以上粉砕することがさらに好ましい。また、2回以上粉砕する場合には、それぞれの粉砕機は同じであっても異なっていてもよい。異なる種類の粉砕機を組み合わせて使うことも可能である。
本発明はまた、本発明の保湿剤用架橋重合体を含む保湿剤でもある。
上記保湿剤における保湿剤用架橋重合体の含有割合としては特に制限されないが、保湿剤100質量%に対して1〜100質量%であることが好ましい。より好ましくは5〜100質量%である。
上記皮膚化粧料としては特に制限されないが、例えば、化粧水、クリーム、乳液、美容液等の基礎化粧料;パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、下地乳液、チークカラー、アイシャドウ、マスカラ、口紅等のメイクアップ化粧料;日焼け止め化粧料等の化粧料(医薬部外品を含む)が挙げられる。
皮膚外用剤としては、リニメント剤、ローション剤、軟膏剤等の外用医薬品等が挙げられる。
上記頭髪化粧料としては特に制限されないが、例えば、シャンプー、リンス、トリートメント、ワックス、スプレー、ジェル、ミスト等が挙げられる。
上記皮膚化粧料、皮膚外用剤又は頭髪化粧料における保湿剤用架橋重合体の含有割合としては特に制限されないが、皮膚化粧料、皮膚外用剤又は頭髪化粧料100質量%に対して0.01〜10質量%であることが好ましい。より好ましくは0.05〜5質量%である。
界面活性剤として好ましいものを例示すると、陰イオン性界面活性剤では、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩;ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸メチルアラニンナトリウム等のアシルN−メチルアミノ酸塩;ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ココイルアラニントリエタノールアミン等のアシルアミノ酸塩;ラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム等のコハク酸エステル塩;脂肪酸アルカノールアミドエーテルカルボン酸塩;アシル乳酸塩;ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩;脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の脂肪酸グリセリド硫酸塩;アルキルベンゼンポリオキシエチレン硫酸塩;α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等のオレフィンスルホン酸塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;スルホコハク酸ラウレス2ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルエーテルスルホコハク酸塩;テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩;アシルイセチオン酸塩;アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩;アルキルスルホ酢酸塩;ラウレスリン酸ナトリウム、ジラウレスリン酸ナトリウム、トリラウレスリン酸ナトリウム、モノオレスリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸エステル塩;カゼインナトリウム;アルキルアリールエーテルリン酸塩;脂肪酸アミドエーテルリン酸塩;ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸等のリン脂質類;カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン等のシリコーン系陰イオン性界面活性剤等;
制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示することができる。酵素類としては、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、塩化リゾチーム、リパーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。核酸類としては、リボ核酸及びその塩、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸二ナトリウムが好ましいものとして挙げられる。
ン水、電解酸性イオン水、イオン水、クラスター水が好ましいものとして挙げられる。
これらの他、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、日本化粧品工業連合会成分表
示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、医薬部外品原料規格、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に記載されている成分、及び、国際特許分類IPCがA61K7の分類に属する日本国及び諸外国特許公報及び特許公開公報(公表公報・再公表を含む)に記載されている成分等、公知の化粧料成分、医薬品成分、食品成分などを、公知の組み合わせ及び配合比・配合量で含有させることが可能である。
ボディ化粧料としては、ボディシャンプー等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントスティック等の防臭化粧料;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラーが好ましいものとして挙げられる。
本発明の化粧料又は皮膚外用剤の剤型としては、水中油(O/W)型、油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型等の乳化型化粧料、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミスト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型が好ましいものとして挙げられる。
VP/SA=91.4/8.6(質量比) 架橋剤量0.4質量%
250mlパックエースに脱イオン水72.1部、N−ビニルピロリドン(株式会社日本触媒製、以下、VPとも称する)30.0部、37%アクリル酸ナトリウム(37%SA) 7.6部、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル(以下P−30とも称する)0.13部に仕込んだ。次いで、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、窒素導入を30ml/分にし、45℃まで昇温した。液温を45℃に安定させた後、開始剤として2、2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(以下、「VA−044」とも称する)の10質量%水溶液を0.74部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き250μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(1))を得た。
VP/SA=82.5/17.5(質量比) 架橋剤量0.4質量%
250mlパックエースに脱イオン水66.9部、N−ビニルピロリドン(株式会社日本触媒製、以下、VPとも称する)27.0部、37%アクリル酸ナトリウム(37%SA) 15.4部、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル(以下P−30とも称する)0.13部に仕込んだ。次いで、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、窒素導入を30ml/分にし、45℃まで昇温した。液温を45℃に安定させた後、開始剤として2、2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(以下、「VA−044」とも称する)の10質量%水溶液を0.74部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き250μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(2))を得た。
VP/SA=91.4/8.6(質量比) 架橋剤量0.3質量%
250mlパックエースに脱イオン水72部、N−ビニルピロリドン(株式会社日本触媒製、以下、VPとも称する)30.0部、37%アクリル酸ナトリウム(37%SA) 7.6部、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル(以下P−30とも称する)0.098部に仕込んだ。次いで、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、窒素導入を30ml/分にし、45℃まで昇温した。液温を45℃に安定させた後、開始剤として2、2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(以下、「VA−044」とも称する)の10質量%水溶液を0.74部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き250μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(3))を得た。
VP/SA=91.4/8.6(質量比) 架橋剤量0.2質量%
250mlパックエースに脱イオン水72部、N−ビニルピロリドン(株式会社日本触媒製、以下、VPとも称する)30.0部、37%アクリル酸ナトリウム(37%SA) 7.6部、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル(以下P−30とも称する)0.066部に仕込んだ。次いで、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、窒素導入を30ml/分にし、45℃まで昇温した。液温を45℃に安定させた後、開始剤として2、2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(以下、「VA−044」とも称する)の10質量%水溶液を0.74部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き250μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(4))を得た。
合成例1、2で得られたポリマー粉体(VP架橋重合体(1)、(2))及びPVP K−30(ポリビニルピロリドン)を23℃、相対湿度50%の環境下に2日間放置した後、23℃、40%、55%又は65%の環境下に24時間置き、質量の増減を測定した。
上記試験結果より、比較例としてのポリビニルピロリドンは相対湿度40%の環境下では質量の減少が見られ、臨界湿度は40%以上であり、保湿力が低いのに対して、実施例1及び2における共重合体は低湿度下でも質量の増加が見られ、臨界湿度が40%以下であり、保湿力が高いことが明らかとなった。
合成例3、4で得られたポリマー粉体(VP架橋重合体(3)、(4))及びアクアリックFH(ポリアクリル酸ナトリウム:株式会社日本触媒製)を23℃、35%RH環境下で3日間放置した後、サンプルを湿度のみ45%→55%→65%と順次変化させ、各環境下で48時間放置した。35%RH環境下で3日間放置後から上記の各相対湿度下で48時間放置後のサンプルの重量変化を測定した。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表3の処方の乳液を調製した。
(調製方法)
表3の成分No.15を一部のNo.18に加え、撹拌して粘性の液とした(A部)。No.16を一部のNo.18に加えて撹拌した後、No.17を加えて粘性の液とした(B部)。次にNo.1〜8を約70℃に加温し、溶解させた(C部)。No.9〜14、残余のNo.18を約70℃に加温し、溶解させた(D部)。C部にD部を撹拌しながら加え、乳化させた後、約50℃まで冷却し、A部、B部を加え均一になるまで撹拌した。この乳液は、しっとり感を付与する効果に優れるものであった。
実施例6〜9としてそれぞれ合成例1〜4で得られたVP架橋重合体(1)〜(4)及び比較例3としてヒアルロン酸を用いて、下記表4の処方の美容液を調製した。
(製造方法)
A部を常温で溶解させた。C部をB部に攪拌しながら徐々に加え粘稠性液体とし、ついでA部、D部を加え攪拌し、均一とした。本発明で得られたVP架橋重合体(1)〜(4)を配合した上記の美容液は、保湿感効果が高く、皮膚を柔軟にしみずみずしくなめらかなうるおいのある肌を保ち、これらの効果は長時間持続するものであった。これに対し、比較例3のヒアルロン酸を配合した上記の美容液は、使用時の感触が悪く、うるおいの劣るものであった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表5の処方のマッサージクリームを調製した。
(調製方法)
表5の成分No.1〜17を約70℃ に加温し、均一に溶解させた(A部)。次にNo.18〜22を約70℃ に加温し、均一に溶解させた(B部)。A部にB部を撹拌しながら加え、乳化させた後、冷却した。
このマッサージクリームは、マッサージ効果が高く、しっとり感を付与する効果に優れるクリームであった。
合成例2で得られたVP架橋重合体(2)を用いて、下記表6の処方のエモリエントクリームを調製した。
(調製方法)
表6の成分No.1〜10を加え、約80℃に加温し、溶解させた(A部)。別容器にNo.11〜15をとり、約80℃に加温し、均一に溶解させた(B部)。A部にB部を加え、ホモミキサーにて乳化させた後、40℃まで冷却した。このエモリエントクリームは、しっとり感を付与する効果に優れるクリームであった。
合成例3で得られたVP架橋重合体(3)を用いて、下記表7の処方のアンチエイジングクリームを調製した。
(製造方法)
Aを約80℃に加温し、均一に溶解させた(A部)。Cを約80℃に加温し、溶解させた(C部)。約80℃でホモミキサーにて攪拌しながら、A部にC部を徐々に加え、乳化後均一に混合し、約40℃まで冷却し、Bを加え、均一に混合した。このクリームは、しっとり感を付与する効果に優れるクリームであった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表8の処方のサンスクリーン剤を調製した。
(調製方法)
表8の成分No.13にNo.1、2の一部、No.3を加え、ミルで練った(A部)。別容器にNo.2の残り、No.4〜6を加え、約150℃に加温、溶解させた(B部)。別容器にNo.1の残り、No.7〜12を加え、約80℃に加温、溶解させた(C部)。別容器にNo.14、15を加え、約80℃に加温、溶解させた(D部)。B部にC部を加え、混合した後A部に加えて均一に混合した。次いで、D部を加え、攪拌し、乳化後40℃まで冷却した。このサンスクリーン剤は、汗などによるくずれを抑え、また、しっとり感を有するクリームであった。
合成例3で得られたVP架橋重合体(3)を用いて、下記表9の処方の下地クリームを調製した。
(調製方法)
表9の成分No.16、17をそれぞれNo.18に溶かし粘性の液(2%)とした(A部)。別容器にNo.1〜10を加え、約80℃に加温、溶解させた(B部)。別容器にNo.11〜15、No.18の残りを加え、約80℃に加温、溶解させた(C部)。B部にC部を加え、乳化させた後、A部を加え、均一に混合した。攪拌後40℃まで冷却した。この下地クリームは、ファンデーションのつき、もちが良く、さらっとした感触が付与できる下地クリームであった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表10の処方のファンデーションを調製した。
(調製方法)
各成分を高速攪拌し、均一に混合した。
このファンデーションは、発色性に優れ、しっとりした感触を有するものであった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表11の処方の口紅を調製した。
(調製方法)
表11の成分No.11〜14をNo.1、2で混練した(A部)。別容器にNo.3〜10を加え、約80℃に加温、溶解させた(B部)。約80℃でB部にA部を加え、溶解後、急冷した。この口紅は、みずみずしく、密着性の高い口紅であった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表12の処方のリップグロスを調製した。
(調製方法)
表12の成分No.1、2を100〜110℃に加温して均一に溶解させた。次に、No.3〜6を加え、約80℃で均一に溶解させた。このリップグロスは、みずみずしく、密着性の高いものであった。
合成例3で得られたVP架橋重合体(3)を用いて、下記表13の処方のマスカラを製造した。
(調製方法)
表13の成分No.9にNo.1を加えホモミキサーで分散したのち、No.3を加え加熱して70℃に保った(水相)。他の成分を混合し、加熱して70℃に保った(油相)。油相に水相を加えホモミキサーで均一に乳化分散して目的のマスカラを得た。このマスカラは、付着性が良く、良好な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
合成例4で得られたVP架橋重合体(4)を用いて、下記表14の処方のアイシャドウを製造した。
(調製方法)
表14の成分No.1〜3をブレンダーで混合後、粉砕器で処理した(粉体部)。No.11〜16を70〜75℃で加熱溶解させた(水相部)。No.4〜10を70〜80℃で加熱溶解させた(油相部)。粉体部を水相部に加え、撹拌混合した。これに油相部を撹拌しながら加え、ホモミキサーにより分散、室温まで撹拌冷却し、目的のアイシャドウを得た。この乳化アイシャドウは、付着性が良く、良好な使用感を有し、また、乳化安定性も良好であった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表15の処方のトリートメントを調製した。
(調製方法)
表15の成分No.1〜6を約80℃に加温し、均一に溶解させた(A部)。次にNo.7〜11を約80℃に加温し、均一に溶解させた(B部)。A部にB部を加え均一に撹拌混合し、その後室温まで冷却した。
このトリートメントは、毛髪にしっとり感、柔軟感を付与することができるものであった。
合成例4で得られたVP架橋重合体(4)を用いて、下記表16の処方のモイストリンスを調製した。
(調製方法)
表16の成分No.1〜12を約80℃に加温し、溶解させた(A部)。別容器にNo.14〜15を約80℃に加温し溶解させた(B部)。A部にB部を攪拌しながら、徐々に加え均一に混合し、その後No.13を添加し攪拌した後、急冷した。
このモイストリンスは、べたつかず、毛髪にしっとり感を付与することができるリンスであった。
合成例2で得られたVP架橋重合体(2)を用いて、下記表17、18の処方のストレートパーマ剤(カチオンタイプ)の1液、2液を調製した。
(調製方法:1液)
表17の成分No.15の大部分を約80℃に加温した(A部)。別容器にNo.1〜8を加え加温し、溶解させた(B部)。別容器にNo.15の残り、No.9〜13を加え、均一に溶解させた(C部)。A部にB部を加え、混合攪拌し、約45℃付近でC部を加え、均一に混合した。室温まで冷却した後、No.14を加えた。
(調製方法:2液)
表18の成分No.1〜7を加え、約70℃に加温し、溶解させた(A部)。別容器にNo.11の大部分をとり、約70℃に加温し、No.8、9を加え溶解させた(B部)。別容器にNo.11の残りをとり、約60℃に加温し、No.10を加え溶解させた(C部)。約70℃でA部にB部を加え、粘度が高くなるまで攪拌した。60℃まで冷却し、攪拌しながらC部を加え均一に混合した。温度が約50℃まで低下した後、急冷した。このストレートパーマ液は、毛髪に対する密着性が高く、セット力があるため、ストレートパーマをしっかりかけることができるストレートパーマ液であった。
合成例3で得られたVP架橋重合体(3)を用いて、下記表19、20の処方の毛髪脱色剤(2剤式)を調製した。
(調製方法:1剤)
各成分を均一に攪拌、混合した。
(調製方法:2剤)
各成分を均一に混合し、クエン酸でpHを3.5〜4.0に調整した。
(配合比)
1剤:2剤=1:7
この毛髪脱色剤(2剤式) は、毛髪に施術することにより、脱色後の毛髪の損傷感を低減し、毛髪に柔軟性、しっとり感等の良好な感触を付与できる脱色剤であった。
合成例3で得られたVP架橋重合体(3)を用いて、下記表21、22の処方の酸化染毛剤を調製した。
(調製方法:1剤)
各成分を均一に混合した。
(調製方法:2剤)
各成分を均一に混合し、クエン酸でpHを3.5〜4.0に調整した。
(配合比)
1剤:2剤=1:1
この酸化染毛剤は、毛髪に施術することにより、染毛後の毛髪の損傷感を低減し、毛髪に柔軟性、しっとり感等の良好な感触を付与できる酸化染毛剤であった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表23、24の処方のカール剤を製造した。
(調製方法:1液)
表23の成分No.16の一部(20%分)にNo.1〜3を加えて溶かし、予め別の容器でNo.16の一部(10%分)にNo.14、15を加えて溶かしたものを、約40℃で加えて均一に溶解させた(A部)。別の容器でNo.16の残りを約75℃に加温した(B部)。別の容器にNo.8〜13を取り、約75℃に加温して溶解させた(C部)。C部にB部を加えて乳化させよく攪拌混合した後、40℃まで冷却してA部を加えて均一に攪拌した。次にNo.7を加えて攪拌し、次いでNo.5、6を加え、更にNo.4を加えて均一に攪拌混合し、pH9.0〜9.5に調整することにより、目的のカール剤1液を得た。
(調製方法:2液)
表24の成分No.4〜7を約80℃に加温し溶解させた(A部)。別の容器にNo.9の一部(70%)とNo.1、8を加え、約80℃に加温し溶解させた(B部)。さらに別の容器にNo.9の残りとNo.2、3を加え、約50℃に加温し溶解させた(C部)。A部にB部を加えて均一に混合攪拌し乳化させた後、40℃になったらC部を加えてよく混合し、室温にてpH6.5〜6.8に調整することにより、目的のカール剤2液を得た。
このように製造したカール剤1液、2液を毛髪に用いることにより、良好な柔軟性、しっとりとした風合い、良好な仕上がり感でカールさせることが出来た。
合成例4で得られたVP架橋重合体(4)を用いて、下記表25の処方のヘアクリームを調製した。
(調製方法)
表25の成分No.1〜6を約80℃に加温し、溶解させた(A部)。別容器にNo.7〜10を加え、約80℃に加温し、溶解させた(B部)。A部にB部を加え撹拌混合した。
このヘアクリームは、艶があり、べたつかず、毛髪の水分を保つことができるものであった。
合成例2で得られたVP架橋重合体(2)を用いて、下記表26の処方のリーブオントリートメント(毛髪用)を調製した。
(調製方法)
表26の成分No.1〜7を約80℃に加温して溶解させた(A部)。別の容器にNo.8、9をとり、約80℃に加温して溶解させた(B部)。A部にB部を徐々に加えて均一に混合した。このリーブオントリートメント(毛髪用)は、さらっとした感触で、毛髪に柔軟感を付与できるものであった。また、安定性も良好であった。
合成例2で得られたVP架橋重合体(2)を用いて、下記表27の処方のヘアエッセンスを調製した。
(調製方法)
表27の成分No.1〜7を約80℃に加温して溶解させた(A部)。別の容器にNo.8、9をとり、約80℃に加温して溶解させた(B部)。A部にB部を徐々に加えて均一に混合した。このヘアエッセンスは、さっぱりとした感触で、べたつかず、毛髪に柔軟感を付与できるものであった。
合成例3で得られたVP架橋重合体(3)を用いて、下記表28の処方の育毛剤を調製した。
(製造方法)
各成分を均一に撹拌混合した。この育毛剤は、脱毛、ふけ、かゆみを防止できるものであった。
合成例2で得られたVP架橋重合体(2)を用いて、下記表29、30の処方のパーマ剤を調製した。
(調製方法:1液)
表29の成分No.13の大部分にNo.11を溶解させ、次いでNo.12を少量ずつ加えて溶解させ、さらにNo.8〜10を加え溶解させた(A部)。別容器にNo.13の残りをとり、No.6、7を加え、加温、溶解させた(B部)。別容器にNo.1〜5を加え、約50℃に加温し、溶解させた(C部)。A部にB部を加え、均一に混合させた後、C部を徐々に加え、均一に混合した。
(調製方法:2液)
表30の成分No.10の大部分をとり、約60℃に加温し、No.1〜3を加え溶解させた後No.4を加え溶解させた。次いでNo.5、6を加え、加温、溶解させ、徐冷しながら40℃付近でNo.7〜9を加え均一にさせた。残りのNo.10を加え、均一に混合し、冷却した。
このパーマ剤は、毛髪に施術することにより、毛髪にすべり感、柔らかさ与えるパーマ剤であった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表31の処方の浴用剤を調製した。
(製造方法)
Aを一部のCに溶解し、均一にする。残余のC及びBを加えてよく混練する。この浴用剤は、肌をしっとりさせ、肌のつやをよくする等の効果を持つものであった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表32の処方のクレンジングオイルを調製した。
(調製方法)
全成分を加熱溶解、混合した。
このクレンジングオイルは、透明で、粘性があり、使用時に垂れないという特性を有し、感触もさっぱりしており、ファンデーション、メイク等となじみも良く、これらを素早く落とすことができるものであった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表33の処方の液体洗顔料を調製した。
(製造方法)
表33の成分No.3 、10を約80℃に加温し溶解させた(A部)。A部にNo.1、2、4〜9、11〜13を加え、約80℃に加温し均一溶解させた後冷却した。また、No.9のみを除いた処方をブランクとした。
パネラー10名で該洗顔料使用後の皮膚の感触を評価した。評価は、すべり感、しっとり感の2項目についてともに比較例4の1,3−ブチレングリコールより優れている結果となった。
合成例1で得られたVP架橋重合体(1)を用いて、下記表34の処方のボディーシャンプーを調製した。
(製造方法)
表34の成分No.1及び一部のNo.11を約80℃で加温して均一に混合した(A部)。 No.2〜 No.10、残りの11を約80℃で加温して均一に混合した(B部)。攪拌しながら、B部にA部を徐々に加えて均一に混合した。また、No.8のみを除いた処方をブランクとした。
パネラー10名で該ボディーシャンプー使用後の皮膚の感触を評価した。評価のすべり感、しっとり感の2項目についてともにブランクより優れている結果となった。
合成例1〜4で得られたVP架橋重合体(1)〜(4)及び比較例5としてPVP K−30を用いて、下記表35の処方の石鹸を調製した。
(製造方法)
全成分を80℃に加温溶解し、撹拌しながら冷却し、型に流し込み放置する。また、VP架橋重合体(1)〜(4)のみを除いた処方をブランクとした。
パネラー10名で該石鹸使用後の皮膚の感触を評価した。評価は、すべり感、しっとり感の2項目について行った。結果は下記表36に示した。なお、表中、
◎:10名中8名以上がブランクより良好と回答、
○:10名中6名以上がブランクより良好と回答、
△:10名中4名以上がブランクより良好と回答、
×:10名中4名未満がブランクより良好と回答した。
下記の通り、本発明品を配合した石鹸は未配合品に比べ、皮膚にしっとり感、つるっとしたすべり感を付与することができ、加脂肪剤としても優れていることがわかる。
Claims (8)
- ラクタム構造を有する不飽和単量体(A)由来の構造単位(a)を有することを特徴とする保湿剤用架橋重合体。
- 前記ラクタム構造を有する不飽和単量体は、ピロリドン環を有する不飽和単量体であることを特徴とする請求項1に記載の保湿剤用架橋重合体。
- 前記架橋重合体は、更に、不飽和単量体(A)以外のその他の不飽和単量体(B)由来の構造単位(b)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の保湿剤用架橋重合体。
- 前記架橋重合体は、構造単位(b)としてアリール基、ヒドロキシル基、カルボキシル基若しくはその塩の基、カルボン酸エステル基及びエーテル基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有する不飽和単量体(B−1)由来の構造単位(b−1)を有することを特徴とする請求項3に記載の保湿剤用架橋重合体。
- 前記架橋重合体は、構造単位(b)として(メタ)アクリル酸又はこれらの塩由来の構造単位を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の保湿剤用架橋重合体。
- 前記架橋重合体は、構造単位(a)の割合が、全構造単位100質量%に対して30〜100質量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の保湿剤用架橋重合体。
- 前記架橋重合体は、皮膚化粧料、皮膚外用剤又は頭髪化粧料用途に用いられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の保湿剤用架橋重合体。
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