JP2017186030A - 紙製容器 - Google Patents

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山▲崎▼ 由紀子
Yukiko Yamazaki
由紀子 山▲崎▼
弘史 浅井
Hiroshi Asai
弘史 浅井
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【課題】不要部分を引きちぎって使用することが可能な利便性と分別廃棄や廃棄物の減容化が可能な環境性を兼ね備えた可変容量の紙製容器であって、容易に容器容量を大きくすることが可能で、かつ、最大嵩の状態でも内容物の取り出しに不都合が生じない紙製容器を提供することを課題とする。
【解決手段】ブランクを折り曲げ組み立てることにより形成する紙製容器であって、前記紙製容器の上部に切妻屋根型を成すゲーベルトップ部を有していて、前記ゲーベルトップ部のトップシール部の下端部に切り取り線を有し、前記ゲーベルトップ部は切妻屋根型の形成には寄与しない擬似折り曲げ線を有することを特徴とする紙製容器。
【選択図】図2

Description

本発明は紙製容器に関し、特には上部を開口することにより容器容量を大きくすることが可能な可変容量の紙製容器に関する。
食品や非食品の内容物に使用される紙製容器は、環境保全に対する関心の高まりを受けて分別廃棄や廃棄物の減容化が求められる近年において使用される場面が増えている。こうした紙製容器の多くは紙層と紙層の内面に熱可塑性樹脂によるシーラント層が設けられた積層材料からなり、紙層とシーラント層の間にアルミ箔やアルミ蒸着フィルム、あるいは、無機酸化物蒸着フィルムなどのバリア性のある層を設けたものなどがある。
このような紙製容器の新たな利用用途の1つとして、電子レンジ調理に適用可能な紙製容器が提案されてきた(例えば、特許文献1)。
特許文献1の紙製容器においては、容器屋根部と容器胴部との境界に配設されたプルオープン部を引きちぎることにより、電子レンジ調理後には当該容器胴部をそのまま食器として使用できる構造となっている。
また、紙製容器の別の利用用途として、容器の一部を折り畳んでおいて必要な時には折り畳んだ部分を広げることにより容器の容量を大きくすることが可能な可変容量の紙製容器も提案されてきた(例えば、特許文献2)。
特許文献2の紙製容器においては、椀側面の上部分を構成する4つの側板のうち対向する1対の側板に逆Y字状の折り曲げ用圧痕を設け、当該圧痕が設けられた一対の側板を内方に折り込むようにして容器の上部を折り畳む。そして、折り畳まれた容器上部を広げることにより容器容量を大きくして椀内部のインスタント食品へ熱湯を注いで飲食する。
ところで、近年の飲食の傾向の1つとして、調味料等を別包装で添付しておいて飲食直前に当該調味料等を飲食物に添加することにより手軽な食材に高級感を付加した飲食物が流通している。この例としては、プリンに別添のカラメルソースをかけたり、ヨーグルトに別添のグラノーラ等を乗せたりして飲食するようなものが挙げられる。
この場合、各地方自治体で条例や条例施工規則等により規定された適正包装に基づき、プリンやヨーグルトが入っている容器は別添材料を含めない内容物の容量で適正包装されているため、飲食時に別添材料を乗せる空間が残されていないことがある。
このような飲食物を食する飲食者は、別添材料がこぼれないようにごく少量を添加するか、飲食物の内容量をある程度減らしてから別添材料を添加するか、若しくは、別添材料を加えた内容量を収容することが可能な別容器に飲食物を移してから別添材料を添加するか、の選択を迫られることになる。
しかし、ごく少量を添加する場合や最初に飲食物の内容量を減らす場合では飲食者が期待する高級感が薄れてしまい、別容器に移す場合には1つの飲食物で2つの容器を使用することになるため不経済であるだけでなく、手軽に食べられるという利点を減退させることにもなってしまっていた。
そこで、このような飲食物のための容器として、不要部分を引きちぎって使用することが可能な利便性と分別廃棄や廃棄物の減容化が容易な紙製容器を用いることを考えた場合、特許文献1のような紙製容器では容器屋根部と容器胴部との境界で引きちぎるため容器胴部の容量を大きくすることは出来なかった。また、特許文献2のような紙製容器では折り曲げ用圧痕の折り癖が強いため、折り畳まれた容器上部を広げて容器容量を大きくして熱湯を注ぎ足しても当該圧痕が設けられた一対の側板の上端は内方に倒れた状態のままとなり、開口部面積が小さく飲食がしにくいという不都合が生じてしまっていた。
公知文献を以下に示す。
実公昭63−035284号公報 特開2006−347627号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、不要部分を引きちぎって使用することが可能な利便性と分別廃棄や廃棄物の減容化が可能な環境性を兼ね備えた可変容量の紙製容器であって、容易に容器容量を大きくすることが可能で、かつ、最大嵩の状態でも内容物の取り出しに不都合が生じない紙製容器を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、本発明の紙製容器は、ブランクを折り曲げ組み立てることにより形成する紙製容器であって、前記紙製容器の上部に切妻屋根型を成すゲーベルトップ部を有していて、前記ゲーベルトップ部のトップシール部の下端部に切り取り線を有し、前記ゲーベルトップ部は切妻屋根型の形成には寄与しない擬似折り曲げ線を有することを特徴とする。
また、本発明の紙製容器の前記ゲーベルトップ部は、内方に折り込まれる折り込み板と、屋根部を有する屋根板と、からなり、前記擬似折り曲げ線は前記折り込み板と前記屋根板との境界に形成される折り曲げ線の両側に少なくとも1本ずつ形成されていても良く、さらに、前記擬似折り曲げ線の下端は前記折り曲げ線の下端と重なっていても良い。
また、本発明の紙製容器は、胴部の断面積が底部から上方に向かって大きくなる形態であっても良い。
また、本発明の紙製容器は、前記ゲーベルトップ部よりも下方の下方胴部の断面形状は略円形であっても良く、このとき、前記下方胴部は円錐台形状であっても良い。
また、本発明の紙製容器は、前記トップシール部の下端部を上辺とする開封帯を有していても良い。
本発明の紙製容器は上部に切妻屋根型を成すゲーベルトップ部を有していて、前記ゲーベルトップ部のトップシール部の下端部に切り取り線を有していることにより、前記紙製容器の開封前には前記ゲーベルトップ部よりも下に内容物を収納可能であり、かつ、前記切り取り線で前記トップシール部を切り取って開封すると前記ゲーベルトップ部の前記トップシール部よりも下の部分が容器の側壁となるため容量を大きくすることが可能となる。
また、紙製容器であるため、飲食時に不要となる前記トップシール部の切り取りや飲食後の廃棄時には折り畳んで減容化が可能であり、かつ分別も不要な利便性の高い容器とすることが可能である。
また、前記ゲーベルトップ部が切妻屋根型の形成には寄与しない擬似折り曲げ線を有していることにより、切妻屋根型に折られた折り癖を緩和することが可能である。これにより、折り癖が強いことが原因で折り畳まれた容器上部を広げて容器容量を大きくしても開口部面積が小さく飲食がしにくいという不都合が生じる虞が無い。すなわち、最大嵩の状態でも内容物の取り出しに不都合が生じない紙製容器を提供することが可能となる。
また、前記擬似折り曲げ線が、内方に折り込まれる折り込み板と、屋根部を有する屋根板と、の境界に形成される折り曲げ線の両側に少なくとも1本ずつ形成されることにより、前記折り曲げ線による隅部での折り癖が緩和することが可能となる。
また、前記隅部での折り癖が緩和されることにより断面形状が略角丸四角形状若しくは略円形状となるため、前記隅部にスプーン等のカトラリーが入らず前記隅部近くの内容物を取り出すことができないという不具合が生じる虞を無くすことも可能となる。
また、前記擬似折り曲げ線の下端を前記折り曲げ線の下端と重なるように形成することにより、前記折り曲げ線による隅部での折り癖をより緩和することが可能となる。
これは1つには、前記折り曲げ線の形成が始まる下端を前記擬似折り曲げ線が共有することにより、前記折り曲げ線による折り癖を開始地点から確実に緩和することが可能となることが理由として挙げられる。
また、前記折り曲げ線及び前記擬似折り曲げ線の下端から上方に向かうにつれて前記折り曲げ線と前記擬似折り曲げ線との間隔が広くなるように形成されるため、前記トップシール部を切り取って最大嵩の状態とした時に開口部となる上方に向かって前記擬似折り曲げ線が前記折り曲げ線から離れていくように放射状に形成されることにより、前記開口部を閉じようとする前記折り曲げ線の折り癖に対して前記擬似折り曲げ線が効果的に抗う効果を奏することも、前記折り曲げ線による隅部での折り癖をより効果的に緩和することが可能な理由の1つと考えられる。
また、本発明の紙製容器は、胴部の断面積を底部から上方に向かって大きくなる形状とすることにより、前記トップシール部を切り取って最大嵩とした時の開口部が前記底部よりも大きくなるため、内容物の残り具合を視認しやすく、かつ、内容物の取り出しを容易にすることが可能となる。
また、本発明の紙製容器において、前記ゲーベルトップ部よりも下方の下方胴部の断面形状を略円形とすることにより、容器下方においても隅部が形成されないため、隅部にスプーン等のカトラリーが入らず前記隅部近くの内容物を取り出すことができないという不具合が生じる虞が無い。
また、前記下方胴部を断面円形状とすることにより、前記トップシール部を切り取って最大嵩とした際に容器全体が円柱状若しくは円錐台状となるため、より前記折り曲げ部での折り癖を緩和することが可能となる。
なお、前記下方胴部を円錐台形状することにより、よりこの効果を高めることが可能となる。これは、前記下方胴部における上端部、すなわち、前記ゲーベルトップ部の前記折り曲げ線の下端を有する部分が、前記底部に比べて大きくなっていることにより、前記トップシール部を切り取って最大嵩とした際の容器開口部を開く方向に力が働き易いためであると考えられる。
また、本発明の紙製容器は前記トップシール部の下端部を上辺とする開封帯を有することにより、前記トップシール部の切り取りを容易にすることが可能となり、これにより利便性を向上させた紙製容器を提供することが可能となる。
本発明の紙製容器の第1の実施形態の展開図を模式的に示した説明図である。 本発明の紙製容器の第1の実施形態を模式的に示した説明斜視図であり、(a)は開封前の状態、(b)は開封して最大嵩とした状態を示す。 本発明の紙製容器の第2の実施形態を模式的に示した説明斜視図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき図1、2を参照して説明する。
本発明の紙製容器1は、図1に示すように、胴部3を構成する本体部材2と、底部を構成する底部材5と、からなる。なお、本実施形態においては底部を本体部材2とは別の底部材5により形成しているが、これに限らず、本体部材2の下端部に底部材5を連接することにより紙製容器1全体を1枚のブランクからなる構成としても良い。
本体部材2及び底部材5は紙を主体とするブランクであり、内容物を飲食物とすることを考慮すると、紙層と、当該紙層の内面に熱可塑性樹脂によるシーラント層と、が設けられた積層材料とすることが好ましい。
当該紙層には、ミルクカートン原紙等の板紙を用いることが可能である。坪量と密度は容器の容量やデザインにより適宜選定されるが、坪量200〜500g/mの範囲で密度0.6〜1.1g/cmの紙が好適に用いられる。
また、当該シーラント層はポリエチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂からなる層であり、具体的には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどのエチレン系樹脂やポリプロピレン、あるいは、エチレン・アクリル酸共重合体やエチレン・メタクリル酸共重合体などのエチレン・α,β不飽和カルボン酸共重合体、エチレン・アクリル酸メチルやエチレン・アクリル酸エチルやエチレン・メタクリル酸メチルやエチレン・メタクリル酸エチルなどのエチレン・α,β不飽和カルボン酸共重合体のエステル化物、カルボン酸部位をナトリウムイオン、あるいは、亜鉛イオンで架橋した、エチレン・α,β不飽和カルボン酸共重合体のイオン架橋物、エチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体やエチレン・アクリル酸エチル・無水マレイン酸のような三元共重合体に代表される酸無水物変性ポリオレフィン、エチレン・グリシジルメタクリレート共重合体などのエポキシ化合物変性ポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体から選ばれる樹脂の単体、あるいは、これらから選ばれる2種以上の混合物などが用いられる。
本体部材2は、紙製容器1の上部で切妻屋根型を成すゲーベルトップ部4と、ゲーベルトップ部4の下方の下方胴部30と、を有し、全体として円弧を描く帯状の部材であり、一方の側端部に設けられた接着部21を反対側の側端部と接着することにより円錐台形状の胴部3を形成する。
また、下方胴部30には折り部が形成されず、ゲーベルトップ部4及びゲーベルトップ部4と下方胴部30との境界にのみ、擬似折り曲げ線を含む折り曲げ線や折り部が形成されている。
ゲーベルトップ部4は、切妻屋根型を形成した時に内方に折り込まれる折り込み板46と屋根部となる屋根板47とが、折り曲げ線44を介して交互に連接されて成る。本実施形態においては、屋根板47の部分で本体部材2の両側端部を接着する構成としているため、一方の側端部より、屋根板47、折り込み板46、屋根板47、折り込み板46、屋根板47、接続部21の順に連接されている。
また、屋根上端には屋根板47及び折り込み板46の上端部をシールするトップシール部41が、折り込み板46及び屋根板47の上端部に切り取り線42を介して連接されている。ここで、切り取り線42はトップシール部41を切り取る使用者が鋏等の道具を使用せずに手で容易に切り取ることができる程度に脆弱にする加工が施されていれば良く、例えば、ミシン目加工やハーフカット加工による形成方法が用いられる。内容物の劣化防止
を考慮すれば、貫通孔ではなく半貫通孔とすることが好ましい。
また、折り込み板46には、下方胴部30とゲーベルトップ部4との境界からトップシール部41の下端にかけて折り込み板46を内方に折り込むための逆V字状の屋根型形成線43が形成され、下方胴部30とゲーベルトップ部4との境界には境界折り曲げ線46aが形成されている。ゲーベルトップ部4が切妻屋根型を形成する際には、対向する折り込み板46の境界折り曲げ線46aを山折し、屋根型形成線43を谷折して対向する折り込み板46が内方に折り込まれることにより、図2(a)に示すように、対向する屋根板47のトップシール部41が接する切妻屋根形状を形成することができる。
また、ゲーベルトップ部4の折り込み板46と屋根板47の間の折り曲げ線44を挟むようにして、折り曲げ線44の両側には切妻屋根型の形成に寄与しない擬似折り曲げ線45が設けられている。
擬似折り曲げ線45は、折り曲げ線44と下端を共有し、上方に向かって折り曲げ線44から離れる方向へと放射状に形成されている。擬似折り曲げ線45を設けることにより、切妻屋根型に折られたゲーベルトップ部4の折り癖、特に折り曲げ線44の折り癖を緩和することが可能である。これにより、折り癖が強いことが原因で折り畳まれたゲーベルトップ部4を広げて容器容量を大きくしても開口部面積が小さく飲食がしにくいという不都合が生じる虞が無い。すなわち、最大嵩の状態でも内容物の取り出しに不都合が生じない紙製容器1を提供することが可能となる。
また、擬似折り曲げ線45が折り曲げ線44と下端を共有していることより、折り曲げ線44による折り癖を開始地点から確実に緩和することが可能となる。さらに、トップシール部41を切り取って最大嵩の状態とした時に開口部22となる上方に向かって擬似折り曲げ線45が折り曲げ線44から離れていくように放射状に形成されることにより、開口部22を閉じようとする折り曲げ線44の折り癖に対して擬似折り曲げ線45が効果的に抗う効果を奏する。
なお、本実施形態においては、擬似折り曲げ線45を折り曲げ線44の左右に2本ずつ形成しているが、形成される数はこれに限らず、折り曲げ線44の折り癖を緩和する効果を発揮できるのであれば左右1本ずつでも、左右で異なる本数とするのでも良い。ただし、折り曲げ線44の折り癖を両側に広げるようにして緩和するためには、擬似折り曲げ線45は折り曲げ線44の左右に少なくとも1本ずつは設けられることが望ましい。また、折り曲げ線44の左右で擬似折り曲げ線45の本数を異ならせる場合には、折り込み板46側の本数を多くすることが望ましい。これは、擬似折り曲げ線45が折り込み板46に形成されている逆V字状の屋根型形成線43の折り癖の緩和にも寄与することが想定されるからである。
また、ゲーベルトップ部4よりも下方の下方胴部30には擬似折り曲げ線を含む折り曲げ線や折り部は形成されず、接着部21で両側端部を貼り合わせると円錐台形状を成す。下方胴部30の断面形状を円形とすることにより、容器下方において隅部が形成されないため、隅部にスプーン等のカトラリーが入らず当該隅部近くの内容物を取り出すことができないという不具合が生じる虞が無い。
また、下方胴部30を円錐台形状することにより、下方胴部30における上端部、すなわち、ゲーベルトップ部4の折り曲げ線44の下端を有する部分が、前記底部に比べて大きくなっていることにより、トップシール部41を切り取って最大嵩とした際の容器開口部22を開く方向に力が働き易くなり、使用者の利便性を向上させることが可能となる。
本実施形態の紙製容器1を組み立てる際は、本体部材2の一方の側端部に設けられた接着部21をもう一方の側端部に接着させることにより、円錐台形状の胴部3を形成する。そして、底部材5を胴部下端部にはめ込んで接着することによりカップ形状容器を形成す
る。このとき、底部材5を底面から少し上方に位置するようにして、底部材5の下方の下方胴部30を内方に折り曲げることにより糸尻部を形成しても良いし、底部材5を底面として本体部材2の下端と底部材5とが接着するようにしても良い。
そして、カップ形状容器となった紙製容器1に飲食物等の内容物を充填した後、ゲーベルトップ部4を切妻屋根型に形成してトップシール部41を接着する。ここで、ゲーベルトップ部4を切妻屋根型にする際にはまず、対向する一対の折り込み板46及び屋根板47のそれぞれの境界に位置する4本の折り曲げ線44を折り曲げ、ゲーベルトップ部4の胴部3のみ断面四角形状とする。その後、対向する折り込み板46の2本の境界折り曲げ線46aを山折し、逆V字状の屋根型形成線43を谷折して対向する折り込み板46が内方に折り込まれることにより、図2(a)に示すように、対向する屋根板47のトップシール部41が接する切妻屋根形状を形成することができる。
このようにして図2(a)に示すように組み立てられた紙製容器1の内容物を飲食する使用者は、トップシール部41を把持しトップシール部41下端に設けられた切り取り線42に沿ってトップシール部41を切除する。トップシール部41が切り取られた紙製容器1は、図2(b)に示すように、切り取られた上端を開口部22とし、ゲーベルトップ部4が開いて全体として円錐台形状のカップ容器となる。このとき、4本の折り曲げ線44の左右両側に擬似折り曲げ線45が設けられていることにより、折り曲げ線44の折り癖を緩和し、ゲーベルトップ部4の胴部3の断面を略角丸四角形状若しくは略円形状とすることが可能となる。
これにより、折り癖が強いことが原因で折り畳まれたゲーベルトップ部4を広げて容器容量を大きくしても開口部22面積が小さく飲食がしにくいという不都合が生じる虞が無い。すなわち、最大嵩の状態でも内容物の取り出しに不都合が生じない紙製容器1を提供することが可能となる。
また、折り曲げ線44の折り曲げにより形成された隅部での折り癖が緩和されることにより断面形状が略角丸四角形状若しくは略円形状となるため、前記隅部にスプーン等のカトラリーが入らず前記隅部近くの内容物を取り出すことができないという不具合が生じる虞を無くすことも可能となる。これは下方胴部30においても同様であり、下方胴部30の断面形状が略円形であることにより、隅部が形成されないため、内容物の取り出しに支障が生じる虞がない利便性の高い紙製容器1とすることが可能である。
また、飲食する等して内容物を消費した後の紙製容器1は、胴部3を押し潰して偏平にすることにより廃棄物の減容することが可能であり、分別廃棄の必要もないため、利便性に優れている。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図3を参照して説明する。
第2の実施形態の紙製容器10は、トップシール部41の下方にトップシール部41の下端部を上辺とする開封帯40aを有すること以外は、第1の実施形態の紙製容器1と同様である。
開封帯40aはトップシール部41の下端部に位置する切り取り線42を上辺とし、開封帯切り取り線40bを下辺とし、本体部材2の接着部21が設けられた側端部とは反対側の側端部に摘み部40が設けられている。そして、摘み部40を把持して摘み部40を紙製容器10から引き剥がす方向に動かすと、切り取り線42及び開封帯切り取り線40bが切り取られることにより開封帯40aが切除される。これにより、開封帯切り取り線40bで切り取られた上端を開口部22として容量を大きくした容器とすることができる
開封帯40aの幅は特に限定されないが、開封帯40aと下方胴部30の間の領域の分だけ容量を大きくすることが可能となるため、容量の変化量を大きさと開封帯40aの切り取りやすさの関係で設定することが望ましい。
摘み部40は、使用者が指(特に親指と人差し指)で表裏両側を挟んで引き剥がす力を加えられるだけの大きさを有していれば良く、開封帯40aの幅より広くしても良いし、形状も特に限定されない。
開封帯切り取り線40bは切り取り線42と同様に、開封帯40aを切り取る使用者が鋏等の道具を使用せずに手で容易に切り取ることができる程度に脆弱にする加工が施されていれば良く、例えば、ミシン目加工やハーフカット加工による形成方法が用いられる。内容物の劣化防止を考慮すれば、貫通孔ではなく半貫通孔とすることが好ましい。
なお、図3では開封帯切り取り線40bを途中までしか図示していないが、切り取り線42と同様に切り取り予定箇所全体に設けられていても良い。
また、開封帯40aの開封をより容易にするために、摘み部40及び開封帯40aの部分に別部材の開封テープ(図示せず)を貼着した構成としても良い。
本実施形態の紙製容器10の組み立ては第1の実施形態の紙製容器1と同様に行われる。
そして、図3に示すように組み立てられた紙製容器10の内容物を飲食する使用者は、トップシール部41下方の摘み部40を把持し切り取り線42及び開封帯切り取り線40bに沿って開封帯40aを切除する。開封帯40aが切り取られた紙製容器10は、切り取られた上端を開口部22とし、ゲーベルトップ部4´が開いて全体として円錐台形状のカップ容器となる。このとき、4本の折り曲げ線44の左右両側に擬似折り曲げ線45が設けられていることにより、折り曲げ線44の折り癖を緩和し、ゲーベルトップ部4´の胴部3の断面を略角丸四角形状若しくは略円形状とすることが可能となる。
これにより、折り癖が強いことが原因で折り畳まれたゲーベルトップ部4´を広げて容器容量を大きくしても開口部22面積が小さく飲食がしにくいという不都合が生じる虞が無い。すなわち、最大嵩の状態でも内容物の取り出しに不都合が生じない紙製容器10を提供することが可能となる。
また、折り曲げ線44の折り曲げにより形成された隅部での折り癖が緩和されることにより断面形状が略角丸四角形状若しくは略円形状となるため、前記隅部にスプーン等のカトラリーが入らず前記隅部近くの内容物を取り出すことができないという不具合が生じる虞を無くすことも可能となる。これは下方胴部30においても同様であり、下方胴部30の断面形状が略円形であることにより、隅部が形成されないため、内容物の取り出しに支障が生じる虞がない利便性の高い紙製容器10とすることが可能である。
また、飲食する等して内容物を消費した後の紙製容器10は、胴部3を押し潰して偏平にすることにより廃棄物の減容することが可能であり、分別廃棄の必要もないため、利便性に優れている。
1、10・・・紙製容器
2・・・本体部材
21・・・接着部
22・・・開口部
3・・・胴部
30・・・下方胴部
4、4´・・・ゲーベルトップ部
40・・・摘み部
40a・・・開封帯
40b・・・開封帯切り取り線
41・・・トップシール部
42・・・切り取り線
43・・・屋根型形成線
44・・・折り曲げ線
45・・・擬似折り曲げ線
46・・・折り込み板
47・・・屋根板
5・・・底部材

Claims (7)

  1. ブランクを折り曲げ組み立てることにより形成する紙製容器であって、
    前記紙製容器の上部に切妻屋根型を成すゲーベルトップ部を有していて、
    前記ゲーベルトップ部のトップシール部の下端部に切り取り線を有し、
    前記ゲーベルトップ部は切妻屋根型の形成には寄与しない擬似折り曲げ線を有することを特徴とする紙製容器。
  2. 請求項1に記載の紙製容器であって、
    前記ゲーベルトップ部は、内方に折り込まれる折り込み板と、屋根部を有する屋根板と、からなり、
    前記擬似折り曲げ線は前記折り込み板と前記屋根板との境界に形成される折り曲げ線の両側に少なくとも1本ずつ形成されることを特徴とする紙製容器。
  3. 請求項2に記載の紙製容器であって、
    前記擬似折り曲げ線の下端は前記折り曲げ線の下端と重なっていることを特徴とする紙製容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙製容器であって、
    胴部の断面積が底部から上方に向かって大きくなることを特徴とする紙製容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙製容器であって、
    前記ゲーベルトップ部よりも下方の下方胴部の断面形状は略円形であることを特徴とする紙製容器。
  6. 請求項5に記載の紙製容器であって、
    前記下方胴部は円錐台形状であることを特徴とする紙製容器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙製容器であって、
    前記トップシール部の下端部を上辺とする開封帯を有することを特徴とする紙製容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021117158A1 (ja) * 2019-12-11 2021-06-17 北越パッケージ株式会社 紙製容器

Cited By (1)

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WO2021117158A1 (ja) * 2019-12-11 2021-06-17 北越パッケージ株式会社 紙製容器

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