JP2017185787A - 冊子 - Google Patents

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粟野 宏明
Hiroaki Awano
宏明 粟野
良則 中野
Yoshinori Nakano
良則 中野
拓也 牧田
Takuya Makita
拓也 牧田
廣田 淳一
Junichi Hirota
淳一 廣田
洋 萩原
Hiroshi Hagiwara
洋 萩原
恵三子 白石
Emiko Shiraishi
恵三子 白石
楠本 保浩
Yasuhiro Kusumoto
保浩 楠本
康次郎 堤
Kojiro Tsutsumi
康次郎 堤
俊康 湯川
Toshiyasu Yugawa
俊康 湯川
勝巳 原田
Katsumi Harada
勝巳 原田
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Abstract

【課題】記録材束の外側に位置する記録材間の結着力と比較して内側に位置する記録材間の結着力が低い場合と比べて、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に記録材の綴じの解放を抑制する。【解決手段】用紙を束ねた用紙束Bと、用紙束Bの一部に形成され用紙束Bを綴じる綴じ部とを有し、綴じ部は、用紙束Bの表裏両面から押圧されて形成され、用紙束Bの表面の用紙と直下の用紙との間の結着力および用紙束Bの裏面の用紙と直下の用紙との間の結着力よりも、用紙束Bにおける表面の用紙および裏面の用紙以外の用紙間の結着力の方が高いことを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、冊子に関する。
特許文献1には、凹凸が連なった形状に形成された一対の綴じ部材同士を、複数枚重ねた用紙を挟んだ状態で圧力をかけて噛み合わせることで、複数枚の用紙に綴じ部を形成して冊子を得る用紙処理装置が開示されている。
特許第5533122号公報
記録材束を表裏両面から加圧して綴じた冊子では、記録材束を構成する記録材の枚数が多いと、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に、記録材束の外側に位置する記録材をめくった場合と比較して綴じ部に大きな負荷がかかりやすい。この場合、例えば記録材束の外側に位置する記録材間の結着力と比較して内側に位置する記録材間の結着力が低いと、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に、記録材の綴じが解放される懸念がある。
本発明は、記録材束の外側に位置する記録材間の結着力と比較して内側に位置する記録材間の結着力が低い場合と比べて、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に記録材の綴じの解放を抑制することを目的とする。
請求項1に係る発明は、記録材を束ねた記録材束と、前記記録材束の一部に形成され当該記録材束を綴じる綴じ部とを有し、前記綴じ部は、前記記録材束の表裏両面から押圧されて形成され、当該記録材束の表面の記録材による直下の記録材に対する結着力および当該記録材束の裏面の記録材による直下の記録材に対する結着力よりも、当該表面の記録材および当該裏面の記録材以外の記録材間の結着力の方が高いことを特徴とする冊子である。
請求項2に係る発明は、6枚以上の記録材を束ねた記録材束と、前記記録材束の一部に形成され当該記録材束を綴じる綴じ部とを有し、前記綴じ部は、前記記録材束の表裏両面から押圧されて形成され、当該記録材束の各外側に位置する2枚の記録材間の結着力よりも内側に位置する記録材間の結着力の方が高いことを特徴とする冊子である。
請求項3に係る発明は、前記綴じ部は、長方形状の前記記録材を束ねた前記記録材束の1つの角部に対して、当該1つの角部から延びる対角線に交差するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冊子である。
請求項4に係る発明は、前記綴じ部は、前記記録材束の表裏両面のそれぞれから見た場合に、当該記録材束の各外側に凸となる凸状部と、当該記録材束の内側に凹む凹状部とが交互に並んで形成されており、当該記録材束の各外側に位置する2枚の記録材間の結着力は、当該凹状部と比較して当該凸状部の方が高いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の冊子である。
請求項5に係る発明は、前記記録材束は、10枚以上の前記記録材を束ねて構成され、前記綴じ部における隣接する2枚の記録材間の結着力は、前記記録材束の内側から各外側に向かうに従い高くなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の冊子である。
請求項1の発明によれば、記録材束の外側に位置する記録材間の結着力と比較して内側に位置する記録材間の結着力が高くない場合と比べて、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に記録材の綴じの解放を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、記録材束の外側に位置する記録材間の結着力と比較して内側に位置する記録材間の結着力が低い場合と比べて、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に記録材の綴じの解放を抑制することができる。
請求項3の発明によれば、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に角部にかかる応力により記録材の綴じが解放されることを抑制することができる。
請求項4の発明によれば、凸状部と凹状部とが交互に並んでいる場合に綴じ部において、記録材間の結着力が低い領域が形成されることを抑制することができる。
請求項5の発明によれば、隣接する2枚の記録材間の結着力は、記録材束の内側から各外側に向かうに従い高くなっていない場合と比較して、記録材束の内側に位置する記録材をめくった場合に記録材の綴じの解放を抑制することができる。
本実施形態が適用される記録材処理システムの構成を示した図である。 後処理装置の構成を説明するための図である。 綴じ処理装置を上方から見た図である。 図3のIV−IV線における断面図であり、図4(A)は駆動片が開いた様子を示す図、図4(B)は駆動片が閉じた様子を示す図である。 本実施形態の綴じユニットにおける第1駆動部の駆動片および第2駆動部の駆動片の部分を拡大した斜視図である。 図5に示した駆動片のVI−VI断面の拡大図であり、図6(A)は駆動片の間が開いた状態を示す図、図6(B)は駆動片を接近させ、用紙束を挟まずに上歯と下歯とを噛み合わせた状態を示す図である。 図6(A)に示す下歯の凹部の拡大図である。 図6(B)に示す上歯および下歯の拡大図である。 凹部に窪み領域が形成された歯型による綴じ処理を示した図であり、図9(A)は、凹部に窪み領域が形成された本実施形態の上歯と下歯との間に用紙束を挟んで圧力を加えた状態を示す図、図9(B)は、図9(A)に示す上歯、下歯および用紙束の拡大図である。 凹部に窪み領域が形成されない歯型による綴じ処理を示した図であり、図10(A)は、凹部に窪み領域が形成されない上歯と下歯との間に用紙束を挟んで圧力を加えた状態を示す図、図10(B)は、図10(A)に示す上歯、下歯および用紙束の拡大図である。 用紙束に綴じ処理を施すことで形成された冊子を示した図であり、図11(A)は、冊子を用紙の面に垂直な方向から見た図であり、図11(B)は、冊子における綴じ部の拡大図であり、図11(C)は、図11(A)に示した冊子を用紙の積載方向に切断した断面図である。 4枚の用紙が積載された用紙束に綴じ処理を施すことで形成された冊子を示した図である。 用紙間の結着力の測定方法を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<記録材処理システムの構成>
図1は、本実施形態が適用される記録材処理システム500の構成を示した図である。
画像処理装置の一つとして機能する記録材処理システム500には、画像形成部にて用紙Pなどの記録材(シート)に対して電子写真方式等を用いて画像を形成する画像形成装置1、画像形成装置1により画像が形成された複数枚の用紙Pに対して後処理を行う後処理装置2が設けられている。
画像形成装置1は、各色画像データに基づいて画像形成を行う4つの画像形成ユニット100Y、100M、100C、100K(「画像形成ユニット100」とも総称する)を備える。また、画像形成装置1には、各画像形成ユニット100に設けられた感光体ドラム107を露光し、感光体ドラム107の表面に静電潜像を形成するレーザ露光装置101が設けられている。
また、画像形成装置1には、各画像形成ユニット100にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト102、各画像形成ユニット100にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト102に順次転写(一次転写)する一次転写ロール103が設けられている。さらに、中間転写ベルト102上に転写された各色トナー像を用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール104、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着する定着装置105、画像形成装置1の動作を制御する本体制御部106が設けられている。
各画像形成ユニット100では、感光体ドラム107の帯電、感光体ドラム107への静電潜像の形成が行われる。そして、静電潜像の現像が行われて、感光体ドラム107の表面には、各色のトナー像が形成される。
感光体ドラム107の表面に形成された各色トナー像は、一次転写ロール103により中間転写ベルト102上に順次転写される。そして、各色トナー像は、中間転写ベルト102の移動に伴って二次転写ロール104が設置された位置へ搬送される。
画像形成装置1の用紙収容部110A〜110Dには、異なるサイズや異なる種類の用紙Pが収容されている。そして、例えば、ピックアップロール111により用紙収容部110Aから用紙Pが取り出され、搬送ロール112によってレジストロール113まで搬送される。
そして、中間転写ベルト102上の各色トナー像が二次転写ロール104に搬送されるタイミングに合わせて、二次転写ロール104と中間転写ベルト102とが対向する対向部(二次転写部)に対してレジストロール113から用紙Pが供給される。
そして、中間転写ベルト102上の各色トナー像が、二次転写ロール104により形成された転写電界の作用によって、用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、各色トナー像が転写された用紙Pは、中間転写ベルト102から剥離されて定着装置105へ搬送される。定着装置105では、熱および圧力による定着処理により、各色トナー像が用紙P上に定着され、用紙P上に画像が形成される。
そして、画像が形成された用紙Pは、搬送ロール114によって画像形成装置1の用紙排出部Tから排出され、画像形成装置1に接続された後処理装置2へ供給される。
後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tの下流側に配置され、画像が形成された用紙Pに対して穴あけや綴じ等の後処理を行う。
<後処理装置の構成>
図2は、後処理装置2の構成を説明するための図である。
図2に示すように、後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tに接続されたトランスポートユニット21、トランスポートユニット21により搬送されてきた用紙Pに対して予め定められた処理を施すフィニッシャユニット22を備える。
また、後処理装置2は、後処理装置2の各機構部を制御する用紙処理制御部23を備える。用紙処理制御部23は、不図示の信号ラインで本体制御部106(図1参照)に接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。
また、後処理装置2は、後処理装置2による処理が終了した用紙P(用紙束B)が積載されるスタッカー部80を備える。
図2に示すように、後処理装置2のトランスポートユニット21には、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部30が設けられている。
さらに、トランスポートユニット21には、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pをフィニッシャユニット22に向けて搬送する複数の搬送ロール211が設けられている。
フィニッシャユニット22には、記録材束の一例としての用紙束Bに対する綴じ処理を行う綴じ処理装置600が設けられている。本実施形態の綴じ処理装置600は、綴じ部の一つとして機能し、ステープル(針)を用いずに用紙束Bに対する綴じ処理を行う。
綴じ処理装置600には、用紙Pを下方から支持するとともに用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束Bを生成する用紙集積部60が設けられている。また、綴じ処理装置600には、用紙束Bに対して綴じ処理を行う綴じユニット50が設けられている。なお、用紙集積部60は、記録材束である用紙束Bを保持する保持部の一つとして機能する。
本実施形態では、綴じユニット50に設けられた進出部材(後述)を用紙束Bの両面側から用紙束Bに押し当てることで、用紙束Bを構成する用紙Pを互いに圧着させ(用紙Pを構成する繊維どうしを絡ませ)、用紙束Bに対する綴じ処理を行う。
また、綴じ処理装置600には、搬出ロール61および移動ロール62が設けられている。搬出ロール61は、図中時計回り方向に回転し、用紙集積部60上の用紙束Bをスタッカー部80へ送る。
移動ロール62は、回転軸62aを中心に移動可能に設けられ、用紙Pを用紙集積部60に集積させる際には搬出ロール61から退避した箇所に位置する。また、生成された用紙束Bをスタッカー部80へ送る際には、用紙集積部60上の用紙束Bに押し当てられる。
後処理装置2にて行われる処理について説明する。
本実施形態では、本体制御部106から用紙処理制御部23に対し、用紙Pに対する処理を実行する旨の指示信号が出力される。用紙処理制御部23がこの指示信号を受信することで、後処理装置2が用紙Pに対する処理を実行する。
後処理装置2での処理では、まず、後処理装置2のトランスポートユニット21に対し、画像形成装置1により画像形成が行われた用紙Pが供給される。トランスポートユニット21では、用紙処理制御部23からの指示信号に応じてパンチ機能部30による穴あけが行われた後、搬送ロール211によって、フィニッシャユニット22に向けて用紙Pが搬送される。
なお、用紙処理制御部23からの穴あけ指示が無い場合、用紙Pは、パンチ機能部30による穴あけ処理は行われずにフィニッシャユニット22へ送られる。
フィニッシャユニット22に送られた用紙Pは、綴じ処理装置600に設けられた用紙集積部60へ搬送される。そして、用紙Pは、用紙集積部60に付与された傾斜角によって用紙集積部60の上をスライド移動し、用紙集積部60の端部に設けられた用紙規制部64に突き当たる。
これにより用紙Pは移動を停止する。本実施形態では、用紙規制部64に用紙Pが突き当たることで、用紙Pの後端部が揃えられた状態の用紙束Bが用紙集積部60上に生成される。なお、本実施形態では、用紙Pを用紙規制部64に向けて移動させる回転パドル63が設けられている。
<綴じ処理装置の構成>
図3は、綴じ処理装置600を上方から見た図である。
用紙集積部60の幅方向における両端部には、第1移動部材81が設けられている。
第1移動部材81は、用紙束Bを構成する用紙Pの側辺に押し当てられ、用紙束Bを構成する用紙Pの端部の位置を揃える。また、第1移動部材81は、用紙束Bの幅方向に移動し、用紙束Bの幅方向へ用紙束Bを移動させる。
具体的には、本実施形態では、用紙Pが用紙集積部60に集積される際、用紙Pの側辺に第1移動部材81が押し当てられ、用紙Pの側辺の位置が揃えられる。
また、後述するように、用紙束Bの綴じ位置が変更される場合には、第1移動部材81によって用紙束Bが押圧され、用紙束Bの幅方向に用紙束Bが移動する。
さらに、本実施形態の綴じ処理装置600には、第2移動部材82が設けられている。
第2移動部材82は、図中上下方向に移動し、用紙束Bの幅方向と直交する方向に用紙束Bを移動させる。
さらに、本実施形態では、第1移動部材81、第2移動部材82を移動させる移動用モータM1が設けられている。
図3の矢印4Aで示すように、綴じユニット50は、用紙Pの幅方向に移動可能に設けられている。そして、綴じユニット50は、例えば、用紙束Bの幅方向において異なる箇所に位置する2点((A)位置と(B)位置)に対して、綴じ処理(2点綴じ処理)を行う。
また、綴じユニット50は、図3の(C)位置へ移動し、用紙束Bの角部に対して綴じ処理(1点綴じ)を行う。
なお、(A)位置と(B)位置との間では、綴じユニット50は直線的に移動するが、(A)位置と(C)位置との間では、綴じユニット50は、例えば45°の回転を伴いながら移動する。
用紙規制部64は、コ字状に形成される。このコ字状の内側にて、底板60Aから上方に伸びる規制部(図示せず)が設けられ、この規制部にて、搬送されてきた用紙Pの先端部に接触し用紙Pの移動を規制する。また、コ字状に形成される用紙規制部64は、底板60Aに対向配置される対向部60Cを有している。この対向部60Cは、用紙束Bのうちの最上位の用紙Pに接触して、用紙束Bの厚み方向における用紙Pの移動を規制する。
本実施形態では、用紙規制部64、第2移動部材82が設けられていない箇所にて、綴じユニット50による綴じ処理が行われる。
具体的には、図3に示すように、図中左側に位置する用紙規制部64と第2移動部材82との間、および、図中右側に位置する用紙規制部64と第2移動部材82との間にて、綴じユニット50による綴じ処理が行われる。さらに、本実施形態では、図中右側の用紙規制部64に隣接する箇所(用紙束Bの角部)にて綴じ処理が行われる。
なお、図3に示すように、底板60Aには、3つの切り欠き60Dが設けられている。これにより、用紙集積部60と綴じユニット50との干渉が避けられる。
また、本実施形態では、綴じユニット50が移動する際、第2移動部材82は、図3の符号4Bで示す位置へ移動する。これにより、綴じユニット50と第2移動部材82との干渉が避けられる。
図4(A)、(B)は、図3のIV−IV線における断面図である。
図4(A)に示すように、綴じユニット50は、図中左右方向に伸びる第1駆動部51、同じく図中左右方向に伸びる第2駆動部52、第1駆動部51と第2駆動部52との間に配置された楕円状のカム53、カム53を駆動するカムモータM2を備える。
第1駆動部51には、駆動片511が設けられている。駆動片511は、板状に形成され、用紙束B側に一端部を有し、一端部とは反対側に他端部を有する。
本実施形態では、駆動片511のこの一端部に、上歯540が取り付けられている。上歯540は、用紙束Bの一方の面側から用紙束Bに向かって進出してこの用紙束Bを押圧する。また、駆動片511には、第2駆動部52側に向かって突出する突出部511Bが設けられ、さらに、この突出部511Bには、貫通孔511Aが形成されている。
図4(A)に示すように、第2駆動部52は、駆動片521を備える。
駆動片521は、板状に形成され、用紙束B側に一端部を有し、一端部とは反対側に他端部を有する。本実施形態では、この駆動片521の一端部に、下歯550が取り付けられている。下歯550は、用紙束Bの他方の面に向かって進出して用紙束Bを押圧する。
また、駆動片521には、第1駆動部51側に向かって突出する突出部521Bが設けられ、この突出部521Bには、貫通孔(第1駆動部51の貫通孔511Aの背面に位置、不図示)が形成されている。
また、本実施形態では、第1駆動部51に設けられた貫通孔511Aおよび第2駆動部52に設けられた貫通孔(不図示)に対して、ピンPNが通されている。本実施形態では、このピンPNを中心に、駆動片511および駆動片521が揺動する。
さらに、本実施形態では、ピンPNよりも用紙束B側に上歯540および下歯550が設けられ、ピンPNを挟み用紙束Bが設けられている側とは反対側に、カム53が設けられている。
本実施形態では、カムモータM2によりカム53が回転すると、図4(B)に示すように、上歯540および下歯550が互いに接近するように移動し、上歯540および下歯550によって、用紙束Bが挟まれ、用紙束Bに圧力が加わる。これにより、用紙束Bを構成する用紙Pの繊維が絡むようになり、隣接する用紙Pどうしが接合され、綴じ処理が行われた用紙束Bが生成される。本実施形態では、上歯540と下歯550とを有する構造が、綴じ部材の一つとして機能している。図4に示す綴じユニット50を綴じ部材の一つとして把握することも可能である。なお、綴じユニット50の具体的構成、特に上歯540と下歯550とを接近させて用紙束Bを挟むための機構については、図4を参照して説明した構成には限定されない。上歯540および下歯550により用紙束Bを挟んで加圧することが可能な種々の構成を採り得る。
<綴じユニットの歯の構成>
図5は、本実施形態の綴じユニット50における第1駆動部51の駆動片511および第2駆動部52の駆動片521の部分を拡大した斜視図である。
駆動片511には上歯540が設けられ、駆動片521には下歯550が設けられている。上歯540は、駆動片511の第2駆動部52と対向する側の、下歯550と対応する位置に設けられている。下歯550は、駆動片521の第1駆動部51と対向する側の、上歯540と対応する位置に設けられている。
図5に示すように、上歯540および下歯550は、尾根状の凸部541、551と溝状の凹部542、552とを交互に並べて配置してあり、全体として、凸部541、551および凹部542、552の長さを幅とする帯状に形成されている。また、上歯540の凸部541と下歯550の凹部552、上歯540の凹部542と下歯550の凸部551は、駆動片511と駆動片521とが接近した時に、それぞれ噛み合うように配置されている。
<綴じ処理装置の歯の形状>
図6は、図5に示した駆動片511、521のVI−VI断面の拡大図である。
図6を参照して、綴じ処理装置600における綴じユニット50に設けられる歯(上歯540および下歯550)の形状の一例を説明する。図6(A)は、駆動片511、521の間が開いた状態を示す図であり、図6(B)は、駆動片511、521を接近させ、用紙束Bを挟まずに上歯540と下歯550とを噛み合わせた状態を示す図である。
図6(A)を参照して、上歯540の凸部541の形状を説明する。図6(A)に示す例において、凸部541は、曲面である頂上曲面541aと、斜面である側面541bとで形成される。そして、凸部541は、図6(A)に示す断面において、頂上曲面541aを等分する直線αに対して線対称の形状となっている。なお、下歯550の凸部551も同様に形成される。すなわち、凸部551は、頂上曲面551aと、側面551bとで形成される。
図6(A)を参照して、下歯550の凹部552の形状を説明する。図6(A)に示す例において、凹部552は、平面の底面552aと、側壁である第1側面552bおよび第2側面552cと、底面552aおよび第1側面552bをつなぐ凹曲面552dと、第1側面552bおよび第2側面552cをつなぐ凸曲面552eとで形成される。そして、凹部552は、図6(A)に示す断面において、底面552aを等分する直線αに対して線対称の形状となっている。また、図6(A)に示す例において、第2側面552cは、凸部541の側面541bと等しい角度で傾斜した平面である。また、第1側面552bは、第2側面552cよりも深い角度(底面552aに対する角度が第2側面552cと底面552aとのなす角度よりも大きい)をなす平面である。なお、上歯540の凹部542も同様に形成される。すなわち、凹部542は、底面542aと、第1側面542bと、第2側面542cと、凹曲面542dと、凸曲面542eとで形成される。
付言すると、図6(A)に示す上歯540および下歯550において、凸部541、551と凹部542、552とを構成する面の一部は、隣り合う凸部541、551と凹部542、552とに共有されている。具体的には、上歯540において、隣り合う凸部541と凹部542とに着目すると、凸部541の斜面である側面541bは、この凸部541と隣り合う凹部542の第2側面542cになっている。同様に、下歯550において、隣り合う凸部551と凹部552とに着目すると、凸部551の斜面である側面551bは、この凸部551と隣り合う凹部552の第2側面552cになっている。
図6(B)を参照して、上歯540および下歯550の凸部541、551と凹部552、542との関係をさらに説明する。図6(B)に示すように、用紙束Bを挟まずに上歯540と下歯550とを接近させると、上歯540の凸部541が下歯550の凹部552に、下歯550の凸部551が上歯540の凹部542に、それぞれ嵌まり込む。そして、同じ角度で傾斜する凸部541、551の側面541b、551bと、凹部552、542の第2側面552c、542cとが当たることにより、上歯540と下歯550とが噛み合わされる。
また、凹部542、552には、第1側面542b、552bおよび凸曲面542e、552eが設けられている。このため、図6(B)に示すように、上歯540と下歯550とが噛み合わされた状態で、凸部551、541における頂上曲面551a、541aの近傍に空隙が生じている。
図7は、図6(A)に示す下歯550の凹部552の拡大図である。図8は、図6(B)に示す上歯540および下歯550の拡大図である。
図7および図8を参照して、図6(B)に示した凸部541、551と凹部552、542の間の空隙について、さらに詳細に説明する。図7に示すように、下歯550の凹部552には、第1側面552bおよび凸曲面552eが設けられている。これにより、凹部552には、底面552aの両側部に、第2側面552cを延長した仮想線βよりも窪んだ窪み領域Sが形成されている。そして、上述したように、上歯540と下歯550とを噛み合わせると、上歯540の凸部541の側面541bと、下歯550の凹部552の第2側面552cとが当たる。このとき、凹部552に窪み領域Sが形成されていることにより、図8に示すように、凹部552の第1側面552bおよび底面552aと、凸部541の側面541bとに囲まれた空隙が形成される。
なお、図7には下歯550の凹部552のみが示されているが、上歯540の凹部542においても同様である。すなわち、底面542aの両側部に、第2側面542cを延長した仮想線よりも窪んだ窪み領域が形成される。また、図8には上歯540の凸部541と下歯550の凹部552との組み合わせのみが示されているが、下歯550の凸部551と上歯540の凹部542との組み合わせにおいても同様である。すなわち、凹部542の第1側面542bおよび底面542aと、凸部551の側面551bとに囲まれた空隙が形成される。
上歯540と下歯550とを噛み合わせた時に生じる空隙について、さらに説明する。この空隙は、上述したように、凸部541、551の側面541b、551bと凹部552、542に形成された窪み領域Sとによって形成される。そして、凹部552、542の窪み領域Sは、凹部552、542に凸曲面552e、542eが設けられており、凹部552、542の側面を第1側面552b、542bと第2側面552c、542cとに分けていることにより形成される。ここで、凹曲面552d、542dが凹面であるのに対し、凸曲面552e、542eは凸面である。すなわち、凹曲面552d、542dの曲率中心と凸曲面552e、542eの曲率中心とは、凹部552、542の表面に対して反対側に存在する。したがって、本実施形態によれば、凹部552、542の側面(第1側面552b、542b、第2側面552c、542c)上に、凹部552、542の溝形状を形成するための凹面である凹曲面552d、542dの曲率中心側とは反対側に曲率中心を有する凸曲面552e、542eが設けられていることにより、窪み領域Sが形成され、上歯540と下歯550とを噛み合わせた時に空隙が生じる。
さらに、上記のようにして窪み領域Sが形成されることにより、上歯540と下歯550とを噛み合わせた時に生じる空隙において、凹部552、542の底面552a、542aと凸部541、551の側面541b、551bとの間には、次のような関係が成立する。すなわち、図8に示すように、凸部541、551において、頂上曲面541a、551aを等分する直線αに対して直交する方向で、この直線αから側面541b、551bの表面までの距離が距離L1である側面541b、551b上の位置を特定し、この位置と凹部552、542の底面552a、542aとの間の離間距離を距離H1とする。また、直線αから側面541b、551bの表面までの距離が距離L2である側面541b、551b上の位置を特定し、この位置と凹部552、542の底面552a、542aとの間の離間距離を距離H2とする。そして、L1<L2であるとき、H1<H2となるようなL1、L2の組み合わせが必ず存在する。なお、L1<L2であるような全てのL1、L2において、H1<H2となるとは限らない。
また、上歯540と下歯550とを噛み合わせた時に生じる空隙について、図8を参照して別の観点から見ると、凹部552、542には、幅広の溝が形成されており、この溝により、上歯540と下歯550とを噛み合わせた時に空隙が生じると把握することができる。言い換えれば、凹部552、542の側面(第1側面552b、542b、第2側面552c、542c)の一部に、凸部541、551の側面541b、551bに比べて、上歯540および下歯550の移動方向(用紙束Bに対する押圧方向)と直交する方向に広がる斜面としての第1側面552b、542bが設けられていると把握することができる。
ここで、図6(A)、(B)および図7に示した本実施形態の上歯540および下歯550による作用を、上記の窪み領域Sが形成されない歯型との比較において説明する。
図9は、凹部に窪み領域Sが形成された歯型による綴じ処理を示した図である。図9(A)は、凹部に窪み領域S(図7参照)が形成された本実施形態の上歯540と下歯550との間に用紙束Bを挟んで圧力を加えた状態を示す図、図9(B)は、図9(A)に示す上歯540、下歯550および用紙束Bの拡大図である。図10は、凹部に窪み領域Sが形成されない歯型による綴じ処理を示した図である。図10(A)は、凹部に窪み領域Sが形成されない上歯560と下歯570との間に用紙束Bを挟んで圧力を加えた状態を示す図、図10(B)は、図10(A)に示す上歯560、下歯570および用紙束Bの拡大図である。
上歯と下歯との間に用紙束Bを挟んだ状態から、図9(A)に示すように、上歯540と下歯550とを接近させて用紙束Bに圧力を加えていくと、用紙束Bは上歯540および下歯550の凸部541、551に押されて凸部541、551の形状に沿って変形する。そして、用紙束Bに対してさらに圧力を加えることにより、用紙束Bの用紙Pが伸びて用紙Pの繊維の一部が破断する。そして、用紙束Bに対してさらに圧力を加えることにより、重なった用紙Pの間で、破断した各用紙Pの繊維が絡まり合って、用紙Pどうしが結着する。図10(A)の場合も同様に、上歯560と下歯570とを接近させて用紙束Bに圧力を加えることにより、用紙束Bが凸部561、571の形状に沿って変形し、用紙Pが伸びて用紙Pの繊維が破断する。そして、重なった用紙Pの間で、破断した各用紙Pの繊維が絡まり合って、用紙Pどうしが結着する。
図9(A)において、用紙束Bに対して圧力を加える部分の一つは、上歯540および下歯550の凸部541、551における側面541bと凹部552、542の第2側面552c、542cとが重なる範囲R1である。また、用紙束Bに対して圧力を加える部分の他の一つは、凸部541、551における頂上曲面541a、551aと凹部552、542における底面552a、542aとが重なる範囲R2である。同様に、図10(A)において、用紙束Bに対して圧力を加える部分の一つは、上歯560および下歯570の凸部561、571における側面561b、571bと凹部572、562の面572c、562cとが重なる範囲R3である。また、用紙束Bに対して圧力を加える部分の他の一つは、凸部561、571における頂上曲面561a、571aと凹部572、562における底面572a、562aとが重なる範囲R4である。
ここで、図9(A)と図10(A)とを比較すると、図9(A)では、凹部542、552に窪み領域Sが存在することにより、範囲R1の面積は、凹部562、572に窪み領域Sが存在しない図10(A)の場合の範囲R3の面積よりも小さい。上歯540、560と下歯550、570とを接近させる綴じユニット50の駆動力が等しい場合、用紙束Bに対して圧力を加える部分の面積が小さい図9(A)の構成の方が、用紙束Bにかかる圧力が大きくなる。
また、図9(A)では、凹部542、552に窪み領域Sが存在するため、用紙Pは、加圧されて伸びた際に、撓んで、窪み領域Sにより形成された空隙へ逃げることができる。これに対し、図10(A)では、凹部562、572に窪み領域Sが存在しないため、用紙Pは、加圧されて伸びた際に、撓んで逃げることができない。このため、上歯540、560と下歯550、570とを接近させる綴じユニット50の駆動力が等しい場合であっても、凹部542、552に窪み領域Sがある図9(A)の構成では、窪み領域Sがない図10(A)の構成よりも用紙Pが伸びやすくなり、用紙Pの繊維が破断して絡まり合いやすくなる。このため、用紙束Bにおいて、図9(A)の構成における範囲R1で加圧された箇所は、同じ力で、図10(A)の構成における範囲R3で加圧された箇所よりも強い結着力で綴じられることになる。
さらに、図9(B)および図10(B)を参照して、用紙束Bを構成する各用紙Pの状態を、より詳細に説明する。なお、ここでは、用紙束Bを構成する6枚の用紙Pを、上歯側から下歯側に向かって、用紙P1、P2、P3、P4、P5、P6とする。
上歯540の凸部541と下歯550の凹部552とで用紙束Bに圧力を加えると、上述したように、用紙Pが加圧されて、窪み領域Sにより形成された空隙へ逃げる。これにより、用紙束Bでは、それぞれの用紙Pが、凹部552の形状に倣って伸びる。また、用紙Pの伸び量は、図9(B)に示すように、凹部552に近い側の用紙P6ほど大きく、凸部541に近い側の用紙P1ほど小さくなっている。言い換えると、この例では、用紙束Bのうち凹部552側の領域B3における用紙Pの伸び量が最も大きく、凸部541側の領域B1における用紙Pの伸び量が最も小さい。そして、凹部552と凸部541との中間に位置する領域B2における用紙Pの伸び量は、領域B3と比較して小さく領域B1と比較して大きくなっている。
この結果、用紙束Bのうち凹部552側の領域B3ほど、用紙Pの繊維の破断が起きやすくなり、用紙Pどうしがより結着されやすくなる。また、用紙束Bのうち凸部541側の領域B1では、領域B2および領域B3と比較して用紙Pの繊維の破断が起きにくいため、用紙Pどうしの結着力が低くなる傾向がある。
また、凸部541と凹部552とで用紙束Bに圧力を加えた場合、用紙束Bにおける凸部541側の領域B1では、用紙Pどうしにゆるみが生じやすい。具体的に説明すると、凸部541は、曲面である頂上曲面541aを有している。そして、凸部541と下歯550の凹部552とで用紙束Bに圧力を加えた場合、用紙束Bのうち凸部541側の領域B1は、頂上曲面541aに倣って変形する。この際、用紙束Bの領域B1は、図9(B)にて矢印X1で示すように、頂上曲面541aに押し付けられるようになる。この結果、用紙束Bの領域B1では、用紙束Bを構成する他の用紙Pから離れるような応力がはたらき、用紙P間にゆるみが生じる。
一方、凸部541と下歯550の凹部552とで用紙束Bに圧力を加えた場合、用紙束Bにおける凹部552側の領域B2、B3では、用紙Pどうしにゆるみが生じにくい。具体的に説明すると、本実施形態では、凹部552に窪み領域Sが形成されており、凹部552が、底面552aに対して傾斜して伸びる第1側面552bを有している。このため、凸部541と下歯550の凹部552とで用紙束Bに圧力を加え、用紙束Bの領域B2および領域B3が凹部552に倣って伸びると、図9(B)にて矢印X2で示すように、領域B2および領域B3が、第1側面552bによって用紙Pの積層方向に押圧される。言い換えると、用紙束Bのうち凹部552に倣って変形している領域B2および領域B3では、窪み領域Sにおいて、第1側面552bによって用紙Pの積層方向に締めつける応力がはたらいている。この結果、用紙束Bにおける凹部552側の領域B2、B3では、用紙Pどうしにゆるみが生じにくくなっている。
なお、ここでは図示は省略するが、上歯540の凹部542と下歯550の凸部551とで圧力を加えられる領域についても、用紙束Bは同様に変形し結着される。すなわち、用紙束Bのうち上歯540の凹部542の領域ほど、用紙Pの繊維の破断が起きやすくなり、用紙Pどうしがより結着されやすくなる。また、用紙束Bのうち下歯550の凸部551側の領域では、用紙Pの繊維の破断が起きにくいため、用紙Pどうしの結着力が低くなる傾向がある。
また、用紙束Bにおける下歯550の凸部551側の領域では、用紙Pどうしにゆるみが生じやすく、用紙束Bにおける上歯540の凹部542側の領域では、用紙Pどうしにゆるみが生じにくくなっている。
そして、本実施形態において、上歯540と下歯550とにより用紙束Bに形成される綴じ部C(後述する図11(A)参照)では、用紙束Bの各外側に位置する2枚の用紙P間の結着力よりも、用紙束Bの内側に位置する2枚の用紙P間の結着力の方が高くなる。
すなわち、綴じ部C全体でみると、用紙束Bの各外側に位置する領域では、結着力が高く用紙Pどうしのゆるみが生じていない領域B3(凸状部)と、結着力が低く用紙Pどうしのゆるみが生じやすい領域B1(凹状部)とが用紙Pの面方向に交互に並んだ状態となる。一方、用紙束Bの内側に位置する領域は、用紙Pどうしのゆるみが生じていない領域B2が用紙Pの面方向に連続した状態となる。このため、用紙Pどうしのゆるみが生じていない用紙束Bの内側に位置する2枚の用紙P間の結着力の方が、用紙束Bの各外側に位置する2枚の用紙P間の結着力よりも高くなる。
なお、用紙束Bを構成する用紙P間の結着力については、後段にてより詳細に説明する。
一方、図10(B)の場合には、凹部に窪み領域Sが形成されないため、用紙束Bのうち、上歯560の凸部561(または下歯570の凸部571、図10(A)参照)に対向する領域において、用紙Pの積層方向に締めつける応力がはたらかない。このため、図10(B)の場合には、用紙束Bのうち凸部561に対向する広範囲の領域B5において、用紙Pどうしにゆるみが生じやすくなっている。一方、下歯570の凹部572(または上歯560の凹部562、図10(A)参照)に対向する領域B6では、領域B5と比較して用紙束Bを構成する用紙Pの伸びが大きいため、用紙P間の結着力が大きくなりやすい。
この結果、図10(B)の場合には、綴じ部C全体でみると、用紙束Bの内側に位置する領域にて用紙Pどうしのゆるみが生じやすいため、用紙束Bの各外側に位置する2枚の用紙P間の結着力よりも、用紙束Bの内側に位置する2枚の用紙P間の結着力の方が小さくなる。
ここで、凹部542、552において、第1側面542b、552bと底面542a、552aとのなす角度は、第2側面542c、552cと底面542a、552aとのなす角度よりも大きいとしたが、さらに、第1側面552bと底面552aとのなす角度が90°よりも小さくなるようにしても良い。このようにすれば、上歯540と下歯550とで用紙束Bに圧力を加えた後、用紙束Bを綴じユニットから外す際に、窪み領域Sへ逃げた用紙束Bを外すための負荷が減る。このため、用紙束Bの閉じられた箇所(結着した部分)が解放されにくくなる。
なお、上述した上歯540および下歯550の凸部541、551および凹部542、552において、各平面を曲面(凸部541、551の凸曲面541c、551c、凹部542、552の凹曲面542d、552dおよび凸曲面542e、552e)でつないでいる。このように、凸部541、551および凹部542、552に角を設けず、曲面でつなぐことにより、用紙束Bに圧力を加えた際に、凸部541、551および凹部542、552の角によって用紙束Bの用紙Pが切れることが抑制される。
図11は、用紙束Bに綴じ処理を施すことで形成された冊子Aを示した図である。図11(A)は、冊子Aを用紙Pの面に垂直な方向から見た図であり、図11(B)は、冊子Aにおける綴じ部Cの拡大図であり、図11(C)は、図11(A)に示した冊子Aを用紙Pの積載方向に切断した断面図である。
冊子Aは、複数枚の用紙Pが積載された用紙束Bに対して、上歯540(図5参照)と下歯550(図5参照)とにより綴じ処理を施して綴じ部Cを形成することにより得られる。この冊子Aでは、用紙束Bは、積載された6枚の用紙Pにより構成されている。具体的には、図11(C)に示すように、用紙束Bは、図中上方から6枚の用紙P1、P2、P3、P4、P5、P6が順に積載されることで構成されている。
冊子Aでは、綴じ部Cにおいて、用紙束Bを構成する用紙Pどうしが互いに結着されている。図11(A)〜(B)に示すように、冊子Aにて用紙束Bに形成される綴じ部Cは、用紙Pの面に垂直な方向から見た場合に長方形状を有している。また、図11(A)〜(B)に示すように、綴じ部Cは、用紙束Bの角部に形成されている。具体的には、綴じ部Cは、長方形状の用紙束Bの角部に、対角線に対して垂直に交差するように形成されている。
綴じ部Cは、用紙束Bの各辺との間に間隙が形成されるように、角部から予め定めた距離r1だけ離れた位置に形成されていることが好ましい。綴じ部Cが用紙束Bの各辺に抵触する場合、綴じ部Cの面積が小さくなって、用紙束Bにおける用紙Pどうしの結着力が低下するおそれがある。
本実施形態の冊子Aでは、綴じ部Cにおいて、用紙束Bの各外側(図11(C)の上側および下側)に位置する2枚の用紙P間の結着力と比較して、内側に位置する用紙P間の結着力の方が高くなっている。より具体的には、綴じ部Cでは、用紙P1と用紙P2との間の結着力F1および用紙P5と用紙P6との結着力F5と比較して、用紙P2と用紙P3との結着力F2、用紙P3と用紙P4との結着力F3および用紙P4と用紙P5との結着力F4の方が高くなっている(F1、F5<F2、F3、F4)。さらに、綴じ部Cでは、用紙P2と用紙P3との結着力F2および用紙P4と用紙P5との結着力F4と比較して、用紙P3と用紙P4との結着力F3の方が高くなっている(F2、F4<F3)。言い換えれば、冊子Aの表面(外側)の用紙P1とその直下(表面から数えて2枚目)の用紙P2との間の結着力F1および冊子Aの裏面(外側)の用紙P6とその直下(裏面から数えて2枚目)の用紙P5との間の結着力F5よりも、外側の各用紙P1、P6以外の用紙間(P2とP3、P3とP4、P4とP5の各々)の間の結着力(F2、F3、F4)の方が高い。また、表面の用紙P1および裏面の用紙P6を除くと、用紙P2、P3、P4、P5のうち、より外側に位置する用紙P2、P5とその内側の用紙P3、P4との間の結着力F2、F4よりも、内側の2枚の用紙P3、P4の間の結着力F3の方が高い。
複数枚の用紙Pからなる用紙束Bを綴じた冊子Aでは、各外側に位置する用紙Pと内側に位置する用紙Pとで、用紙Pをめくった際に綴じ部Cにかかる応力が異なる。
例えば、冊子Aにおいて一番上方の用紙P1をめくった状態では、綴じ部Cを支点として、用紙P1のみが上方に湾曲した状態となる。この場合、1枚分の用紙Pのこしによって、綴じ部Cに応力がかかる。
一方、例えば冊子Aにおいて上方から3枚目の用紙P3をめくった状態では、綴じ部Cを支点として、用紙P1、P2、P3が重なって上方に湾曲した状態となる。この場合、重なった3枚分の用紙Pのこしによって、綴じ部Cに応力がかかる。言い換えると、内側の用紙P3をめくった状態では、外側の用紙P1のみをめくった状態と比較して、綴じ部Cに対して大きな応力がかかる。
これに対し、本実施形態の冊子Aでは、綴じ部Cにおいて、用紙束Bの各外側に位置する2枚の用紙P間の結着力と比較して内側に位置する用紙P間の結着力の方が高いことで、内側に位置する用紙Pをめくった場合であっても、綴じ部Cにおける綴じが解放されることが抑制される。
また、用紙束Bの内側に位置する2枚の用紙P間の結着力と比較して用紙束Bの各外側に位置する用紙P間の結着力が低い場合であっても、上述したように、内側に位置する用紙Pと比較して外側に位置する用紙Pをめくる際に綴じ部Cにかかる応力は小さいため、綴じ部Cにおける綴じは解放されにくい。
上記の例では、積載された6枚の用紙Pにより構成された冊子について説明したが、本実施形態により結着される用紙束Bを構成する用紙Pの枚数は、上記の6枚に限定されない。用紙束Bを構成する用紙Pにおいて、外側(表面および裏面)に位置する用紙Pとその直下に積載された(すなわち外側から2枚目の)用紙Pとが結着されるとともに、外側に位置しない用紙Pどうしが結着される構成であれば、上記の結着力の関係が成り立つ。したがって、4枚以上の用紙Pが積載された用紙束Bに関して、同様に考えられる。
図12は、4枚の用紙Pが積載された用紙束Bに綴じ処理を施すことで形成された冊子Aを示した図である。この例において、用紙束Bに形成される綴じ部Cは、図11(A)〜(B)に示した例と同様に、用紙束Bの角部に形成されているものとする。図12に示す冊子Aを構成する4枚の用紙Pは、表面(外側)に位置する用紙P1、その直下(表面から数えて2枚目)に位置する用紙P2、裏面(外側)に位置する用紙P4、その直下(裏面から数えて2枚目)に位置する用紙P3である。そして、綴じ部Cにおいて、用紙P1と用紙P2、用紙P2と用紙P3、用紙P3と用紙P4がそれぞれ結着する。この例において、表面の用紙P1による直下の用紙P2に対する結着力F01および裏面の用紙P4による直下の用紙P3に対する結着力F03よりも、外側の2枚の用紙P1、P4以外の用紙P2、P3の間の結着力F02の方が高い。
なお、冊子Aにおいて用紙束Bを構成する用紙Pの枚数が多いほど、内側に位置する用紙Pをめくった場合に用紙Pによるこしが大きくなるため、綴じ部Cにかかる応力が大きくなりやすい。言い換えると、用紙Pの枚数が多いほど、外側に位置する用紙Pと内側に位置する用紙Pとをめくった際に綴じ部Cにかかる応力の差が大きくなりやすい。したがって、本実施形態は、冊子Aの用紙束Bを構成する用紙Pの枚数が多いほど有効である。具体的には、本実施の形態は、用紙束Bを構成する用紙Pの枚数が6枚以上の場合に好ましく用いられ、用紙束Bを構成する用紙Pの枚数が10枚以上の場合に、より好ましく用いられる。
続いて、冊子Aにおいて綴じ部Cにおける用紙P間の結着力の測定方法について説明する。図13は、用紙P間の結着力の測定方法を示した図である。ここでは、6枚の用紙Pが積載された用紙束Bに綴じ部Cを形成した冊子Aについて、外側(上方)から1枚目の用紙P1と2枚目の用紙P2との間の結着力を測定する場合を例に挙げて説明する。また、図11(A)に示した例と同様に、冊子Aには、用紙束Bにおける1つの角部に対して斜めに綴じ部Cが形成されている。
用紙P間の結着力を測定する場合、まず冊子Aを平らな台等の上に置く。そして、結着力を測定する上側の用紙P(この例では、用紙P1)のうち綴じ部Cが形成されている角部を折り曲げる。また、用紙P1における綴じ部Cに対して角部の反対側をめくり上げる。そして、図13に示すように、露出した下側の用紙P(この例では、用紙P2)上に、2つの固定具F1、F2を、綴じ部Cからの距離r2、r3が1mm〜5mm程度となるように綴じ部Cを挟んで設置し、用紙束Bを固定する。なお、この例では、固定具F1、F2の厚さ(用紙Pの積載方向に沿った高さ)は、2mm程度である。
続いて、図13に示すように、上側の用紙P1のうち綴じ部Cが形成されている角部に対向する他の角部を、鉛直上方に向けて5mm/秒の速度で引っ張り上げる。そして、用紙P1とP2との間で綴じ部Cが解放され、用紙P2から用紙P1が外れた際の荷重を測定し、これを用紙P1と用紙P2との間の結着力とする。
冊子Aでは、用紙Pの種類や厚さ等によっても異なるが、綴じ部Cにおける用紙束Bの解放を抑制するために、それぞれの用紙P間の結着力は200gf以上であることが好ましく、400gf以上であることがより好ましい。
また、冊子Aでは、用紙束Bの最も内側に位置する2枚の用紙P間の結着力(この例では、用紙P3と用紙P4との間の結着力)は、外側に位置する2枚の用紙P間の結着力(この例では、用紙P1と用紙P2との間の結着力、用紙P5と用紙P6との間の結着力)の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。用紙束Bの内側に位置する2枚の用紙P間の結着力とは、外側に位置する2枚の用紙P間の結着力との関係をこのようにすることで、内側に位置する用紙Pをめくった際に、綴じ部Cにおける用紙束Bの解放がより抑制される。
1…画像形成装置、2…後処理装置、50…綴じユニット、540…上歯、550…下歯、541、551…凸部、542、552…凹部、A…冊子、B…用紙束、C…綴じ部

Claims (5)

  1. 記録材を束ねた記録材束と、
    前記記録材束の一部に形成され当該記録材束を綴じる綴じ部とを有し、
    前記綴じ部は、前記記録材束の表裏両面から押圧されて形成され、当該記録材束の表面の記録材による直下の記録材に対する結着力および当該記録材束の裏面の記録材による直下の記録材に対する結着力よりも、当該表面の記録材および当該裏面の記録材以外の記録材間の結着力の方が高いことを特徴とする冊子。
  2. 6枚以上の記録材を束ねた記録材束と、
    前記記録材束の一部に形成され当該記録材束を綴じる綴じ部とを有し、
    前記綴じ部は、前記記録材束の表裏両面から押圧されて形成され、当該記録材束の各外側に位置する2枚の記録材間の結着力よりも内側に位置する記録材間の結着力の方が高いことを特徴とする冊子。
  3. 前記綴じ部は、長方形状の前記記録材を束ねた前記記録材束の1つの角部に対して、当該1つの角部から延びる対角線に交差するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冊子。
  4. 前記綴じ部は、前記記録材束の表裏両面のそれぞれから見た場合に、当該記録材束の各外側に凸となる凸状部と、当該記録材束の内側に凹む凹状部とが交互に並んで形成されており、当該記録材束の各外側に位置する2枚の記録材間の結着力は、当該凹状部と比較して当該凸状部の方が高いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の冊子。
  5. 前記記録材束は、10枚以上の前記記録材を束ねて構成され、
    前記綴じ部における隣接する2枚の記録材間の結着力は、前記記録材束の内側から各外側に向かうに従い高くなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の冊子。
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