JP2017185095A - 保持装置、及び支持追従装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキの作動状態を医師の意図通りとしつつ、手間の増加を抑制する技術の提供。【解決手段】保持装置6は、保持部62と、前腕部64と、上腕部66とを備える。保持部62は、医療機器80を保持する。前腕部64は、保持部62に第1関節68を介して接続される。上腕部66は、前腕部64に第2関節70を介して接続される。そして、保持装置6は、全体の質量が、人の腕の質量から予め規定された許容範囲内となるように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、医療機器を保持する保持装置、及びその保持装置が載置される支持追従装置に関する。
特許文献1に記載されているように、医師による医療行為を支援する支持追従装置が知られている。
この支持追従装置は、載置部と、アームと、ブレーキと、制御部とを備えている。載置部には、医師の腕が載置される。アームは、少なくとも1つの関節を備え、載置部を支持する。ブレーキは、少なくとも1つの関節の少なくとも一部の動作を制限する。
制御部は、載置部に載置された物体の質量が、予め規定された規定閾値以上、または規定閾値未満となると、ブレーキの作動状態を変更する。
特開2014−204794号公報
ところで、医師による医療行為の中には、両手で作業を行う行程が含まれる医療行為が存在する。そして、支持追従装置を用いて医療行為を行っている際に、両手で作業を行う行程を行う場合、その医療行為に用いる医療機器を載置部に載置するために、医療機器を保持した保持機器を載置部に載置することが考えられる。
しかしながら、保持機器の質量は、医師の腕の質量とは異なる。このため、支持追従装置において、ブレーキの作動状態を医師の意図通りとするためには、載置部に載置された保持機器の質量に応じて、規定閾値を変更する必要がある。
このように、規定閾値の変更が必要となると、保持機器を載置部に載置する度に医療行為を中断しなければならず、手間が増えるという課題が生じる。
つまり、従来の技術では、ブレーキの作動状態を医師の意図通りとしつつ、手間の増加を抑制することが困難であるという課題があった。
そこで、本発明は、ブレーキの作動状態を医師の意図通りとしつつ、手間の増加を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様は、保持部と、前腕部と、上腕部とを備えた、保持装置に関する。
保持部は、医療機器を保持する。前腕部は、保持部に第1関節を介して接続される。上腕部は、前腕部に第2関節を介して接続される。
保持装置においては、全体の質量が、人の腕の質量から予め規定された許容範囲内となるように構成されている。
このような保持装置では、全体の質量が人の腕の質量から許容範囲内に構成されている。このため、保持装置によれば、支持追従装置において規定閾値を変更する必要が無い。
つまり、保持装置によれば、支持追従装置におけるブレーキの作動状態を医師の意図通りとしつつ、規定閾値の変更による手間の増加を抑制できる。
本発明の一態様は、載置部と、アームと、ブレーキと、制御部と、判別部と、変更部とを備えた、支持追従装置に関する。
載置部は、物体が載置される。アームは、少なくとも1つの関節を備え、載置部を支持する。ブレーキは、少なくとも1つの関節の少なくとも一部の動作を制限する。制御部は、載置部に載置された物体の状況が、規定された条件である規定条件を満たすと、ブレーキの作動状態を制御する。
判別部は、載置部に載置される物体の種別を判別する。変更部は、判別部で判別した物体の種別に基づいて規定条件を変更する。
このような支持追従装置によれば、変更部が、載置部に載置される物体の種別に応じて規定条件を変更する。
このため、載置部に載置する物体の種類を変更するごとに、支持追従装置の利用者が、規定条件を再度設定し直す必要が無い。
つまり、保持装置によれば、支持追従装置におけるブレーキの作動状態を医師の意図通りとしつつ、規定閾値の変更による手間の増加を抑制できる。
本発明の一態様は、保持装置と、載置部と、アームと、ブレーキと、制御部と、判別部と、変更部とを備えた、支持追従装置に関する。
このような支持追従装置によれば、載置部に載置する物体の種類を変更するごとに、支持追従装置の利用者らが、規定条件を再度設定し直す必要が無い。
つまり、保持装置によれば、支持追従装置におけるブレーキの作動状態を医師の意図通りとしつつ、規定閾値の変更による手間の増加を抑制できる。
支持追従システムの外観を示す斜視図である。 第1実施形態におけるアームの構成を示す説明図である。 保持装置の構造を説明する説明図である。 保持装置の構造を説明する説明図である。 第1実施形態におけるモード設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるアームの構成を示す説明図である。 第2実施形態におけるモード設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[1. 第1実施形態]
<1−1. 構造>
図1に示す支持追従システム1は、支持追従装置4と、保持装置6と、接続機構9とを備えている。
支持追従装置4は、医療機器80を用いて医療行為を行う作業者としての医師の身体における一部分を支持する装置である。支持追従装置4は、載置部10と、アーム12と、制御装置14とを備える。
医療行為とは、患者の傷病の治療、診断、または予防のために医学に基づいて実施される行為である。医療行為には、外科手術、内視鏡手術を含む。また、医師とは、医療行為を実施する人物であり、例えば、外科医である。
保持装置6は、支持追従装置4に医療機器80を接続するアタッチメントである。医療機器80とは、医療行為に用いる機器である。医療機器80には、内視鏡を含む。
接続機構9は、載置部10に載置された保持装置6を固定する機構である。接続機構9は、連結ワイヤやフックなどの周知の構造である。
<1−2. 支持追従装置>
支持追従装置4の構造の詳細について説明する。
載置部10は、医師の身体の一部分としての腕が載置される台である。載置部10は、上方が開いた形状(例えば、断面U字形)に構成されている。医師の腕の具体例として、前腕が考えられる。
図2に示すように、アーム12は、多自由度の多関節アームである。アーム12は、複数の関節31,32,33,34,35と、ベース部41と、肩部42と、第1腕部43と、第2腕部44と、バネ46,47と、カウンタウェイト48と、力センサ50とを備えている。
ベース部41は、床Fに配置され、アーム12全体を支持する。なお、ベース部41は、キャスタを有し、床Fの上を容易に移動可能に構成されていてもよい。肩部42、第1腕部43、及び第2腕部44は、リンク機構を構成するリンクである。
関節31,32,33,34,35は、それぞれ、回転軸を中心に回転する回転関節である。
ベース部41の上端には、関節31を介して肩部42が鉛直軸回りに回転可能に接続されている。肩部42の上端には、関節32を介して第1腕部43の一端が水平軸回りに揺動可能に接続されている。第1腕部43の他端には、第2腕部44の一端が、関節33を介して水平軸回りに揺動可能に接続されている。第2腕部44の他端には、水平軸回りに回転可能な関節34とその関節34とは回転軸が直交する関節35とを介して、載置部10が接続されている。
第1腕部43及び第2腕部44と関節33との間には、バネ46,47がそれぞれ設けられている。また、第1腕部43は、関節32を突き抜けて延びており、その先端部にカウンタウェイト48が設けられている。バネ46,47及びカウンタウェイト48は、鉛直方向上方への付勢力を載置部10に付与し、載置部10に医師の腕が載置されたとき、載置部10及びアーム12に加わる力のバランスをとる。
すなわち、バネ46,47とカウンタウェイト48とから加わる付勢力が、アーム12の自重、載置部10の自重及び腕の自重の和と釣り合うことにより、載置部10が支持される。ここで、自重による下方への力と上方への付勢力とは完全に釣り合うのが理想的であるが、医師の手が患者の患部の上方から作業を行うことを考慮して、安全方向である上方へ、載置部10を極めて弱い力で付勢するように設定されている。なお、カウンタウェイト48だけでバランスが取れる場合は、バネ46,47は省略してもよい。
各関節31,32,33には、当該関節31,32,33の動作を制限するブレーキ31A,32A,33Aが設けられている。関節31,32,33の動作とは、軸周りの回転運動である。また、制限とは、回転運動に対する制動力を加えることであり、各関節31,32,33の回転をロックすることを含む。本実施形態では、ブレーキ31A,32A,33Aとして、電磁ブレーキが用いられている。
これにより、支持追従装置4の動作モードとして、ウェイトモードと、ロックモードと、フリーモードとが実現される。ウェイトモードとは、載置部10に物体が非載置である状態で、載置部10の移動を制限する動作モードである。ロックモードとは、載置部10に物体が載置された状態で、載置部10の移動を制限する動作モードである。フリーモードとは、載置部10の移動の制限を解除した動作モードである。
ウェイトモードは、載置部10の上に医師が腕を載置していない状態を想定した動作モードである。ウェイトモードでは、ブレーキ31A,32A,33Aにより関節31,32,33が固定され、載置部10の移動が禁止され位置が固定される。
ロックモードは、固定された載置部10の上に医師が腕を載置する状態を想定した動作モードである。ロックモードでは、ブレーキ31A,32A,33Aにより関節31,32,33が固定され、載置部10の移動が禁止され位置が固定される。ただし、関節34,35にはブレーキが無いため、載置部10の角度は自由に調整することができる。
フリーモードは、医師が載置部10を腕に追従移動させる状態を想定した動作モードである。フリーモードでは、ブレーキ31A,32A,33Aによる関節31,32,33の固定が解除され、載置部10を自由に動かすことができる。フリーモードにおいて、載置部10から腕に加わる力は極めて小さく、ブレーキ31A,32A,33Aの摺動抵抗も小さいので、医師は腕にそれ程力を加えなくてもその腕に載置部10を追従移動させることができる。
さらに、各関節31,32,33には、当該関節31,32,33の回転角度を検出するエンコーダ31B,32B,33Bが設けられている。
載置部10とアーム12とを接続する関節35には、力センサ50が設けられている。力センサ50は、載置部10に加わる重量、及び、載置部10とアーム12とを接続するに加わるトルクを検出する。なお、以下では、重量を質量として説明する。
制御装置14は、CPU15、ROM16及びRAM17を備えた電子制御回路を内蔵する。
ROM16には、ブレーキ31A,32A,33Aを制御することにより、動作モードを、ウェイトモード、フリーモード及びロックモードのうちのいずれかに切り替えるモード設定処理を、制御装置14が実行するための処理プログラムが格納されている。
すなわち、制御装置14は、ブレーキ31A,32A,33Aを制御することにより、動作モードを、ウェイトモード、フリーモード及びロックモードのうちのいずれかに切り替える。
<1−3. 保持装置>
図3,図4に示すように、保持装置6は、保持部62と、前腕部64と、上腕部66とを備える。
保持部62は、医療機器80を保持する機構である。保持部62の一例として、板状に構成された第1板部と、板状に構成され第1板部と対向する第2板部とを有したクリップ構造が考えられる。ただし、保持部62の構造は、これに限るものではなく、医療機器80を保持可能な構造であれば、どのような構造であってもよい。
前腕部64は、保持部62に第1関節68を介して接続されるリンクである。第1関節68は、少なくとも1つの軸に対して回転自在に構成された関節である。この第1関節68は、回転自在に支持された少なくとも一軸を有した回転関節であってもよいし、球体を介して対象物を接続する球継手、いわゆるボールジョイントであってもよい。ここで言う対象物とは、保持部62と前腕部64とである。
上腕部66は、前腕部64に第2関節70を介して接続されるリンクである。第2関節70は、回転自在に支持された少なくとも一軸を有した回転関節である。
さらに、保持装置6は、保持装置6の全体の質量が、人の腕の質量から予め規定された許容範囲内となるように構成されている。なお、人の腕の質量は、人の掌から上腕に掛けての腕の質量であり、複数の医師における腕の質量に基づいて予め求めたものである。人の腕の質量は、複数の人物における腕の質量の代表値であってもよい。代表値には、平均値、中央値、最頻値などを含む。
また、許容範囲とは、人の腕の質量と見なせる範囲という意味であり、差分がほぼ「0」と見なせる範囲である。
<1−4. モード設定処理>
モード設定処理が起動されると、図5に示すように、制御装置14は、まず、動作モードをウェイトモードに設定する(S110)。
続いて、制御装置14は、力センサ50で検出した結果に基づく、載置部10の状況が、規定された条件である第1規定条件を満たしているか否かを判定する(S120)。ここで言う第1規定条件とは、次の条件1、または条件2である。
条件1は、力センサ50で検出したトルクが、予め規定されたトルク閾値Tt1以上であることを、所定時間以上継続していることである。また、条件2は、力センサ50で検出した質量が、予め規定された質量閾値Tw1以上であることを、所定時間以上継続していることである。なお、所定時間とは、予め定められた時間長である。
このS120での判定の結果、載置部10の状況が第1規定条件を満たしていなければ(S120:NO)、制御装置14は、載置部10の状況が第1規定条件を満たすまで待機する。
そして、載置部10の状況が第1規定条件を満たすと(S120:YES)、制御装置14は、動作モードをフリーモードに設定する(S130)。
さらに、制御装置14は、載置部10の状況が、規定された条件である第2規定条件を満たしているか否かを判定する(S140)。ここで言う第2規定条件とは、載置部10の移動速度、ひいては、アーム12の先端の移動速度が、予め規定された速度閾値Tv以下であることを、所定時間以上継続していることである。アーム12の先端の移動速度は、エンコーダ31B,32B,33Bの検出結果に基づく周知の手法で特定したアーム先端の位置の推移に従って導出すればよい。
なお、所定時間とは、予め定められた時間長である。
このS140での判定の結果、載置部10の状況が第2規定条件を満たしていなければ(S140:NO)、制御装置14は、載置部10の状況が第2規定条件を満たすまで待機する。
そして、載置部10の状況が第2規定条件を満たすと(S140:YES)、制御装置14は、動作モードをロックモードに設定する(S150)。
続いて、モード設定処理では、制御装置14は、力センサ50で検出した結果に基づく、載置部10の状況が、規定された条件である第3規定条件を満たしているか否かを判定する(S160)。ここで言う第3規定条件とは、次の条件3、または条件4である。
条件3は、力センサ50で検出したトルクが、予め規定されたトルク閾値Tt2以上であることを、所定時間以上継続していることである。また、条件2は、力センサ50で検出した質量が、予め規定された質量閾値Tw2以上であることを、所定時間以上継続していることである。
このS160での判定の結果、載置部10の状況が第3規定条件を満たしていなければ(S160:NO)、制御装置14は、載置部10の状況が第3規定条件を満たすまで待機する。
そして、載置部10の状況が第3規定条件を満たすと(S160:YES)、制御装置14は、モード設定処理をS110へと戻し、動作モードをウェイトモードに設定する(S110)。その後、制御装置14は、モード設定処理をS120へと移行させる。
[2. 第1実施形態の効果]
(2A) 保持装置6は、全体の質量が人の腕の質量から許容範囲内に構成されている。
このため、保持装置6を用いて医療行為を行えば、支持追従装置4において規定閾値としての質量閾値Tw1,質量閾値Tw2を変更する必要が無い。
つまり、保持装置6によれば、支持追従装置4におけるブレーキの作動状態を医師の意図通りとしつつ、規定閾値の変更による手間の増加を抑制できる。
(2B)保持装置6は、保持部62と前腕部64とが第1関節68を介して接続され、前腕部64と上腕部66とが第2関節70を介して接続されている。
このため、保持装置6によれば、保持部62に保持された医療機器80の傾き、位置などを自在に調整することができる。この結果、医療機器80の傾き、位置などを医師が望む状態に調整できる。
[3. 第2実施形態]
本実施形態においては、第1実施形態の支持追従システム1と同様の構成及び処理には、同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態の支持追従システム1とは異なる構成及び処理を中心に説明する。
<3−1. 構造>
支持追従システム2は、支持追従装置5と、保持装置7と、接続機構9とを備えている。なお、支持追従システム2の構造については、図1を参照。
支持追従装置5は、載置部10と、アーム13と、制御装置14とを備える。
接続機構9は、載置部10に載置された保持装置7を固定する機構である。
保持装置7は、医療機器80を支持追従装置5に接続するアタッチメントである。
保持装置7は、保持部62と、前腕部64と、上腕部66とを備える。保持装置7は、全体が金属材料を用いて形成されている。
なお、保持装置7全体の質量は、人の腕の質量から予め規定された許容範囲内であってもよいし、許容範囲外であってもよい。
<3−2. 支持追従装置>
図6に示すように、支持追従装置5のアーム13は、多自由度の多関節アームであり、複数の関節31,32,33,34,35と、ベース部41と、肩部42と、第1腕部43と、第2腕部44と、バネ46,47と、カウンタウェイト48と、力センサ50と、判別センサ52とを備えている。
判別センサ52は、載置部10に載置された物体が、人体であるか保持装置7であるかを判別するセンサである。判別センサ52は、過電流式近接センサであってもよいし、熱流センサであってもよいし、RFセンサであってもよい。
判別センサ52は、載置部10とアーム13とを接続する関節35に設けられている。
各関節31,32,33には、当該関節31,32,33の動作を制限するブレーキ31A,32A,33Aが設けられている。本実施形態では、ブレーキ31A,32A,33Aとして、電磁ブレーキが用いられている。これにより、支持追従装置の動作モードとして、ウェイトモードと、ロックモードと、フリーモードとが実現される。
さらに、各関節31,32,33には、当該関節31,32,33の回転角度を検出するエンコーダ31B,32B,33Bが設けられている。
制御装置14は、CPU15、ROM16及びRAM17を備えた電子制御回路を内蔵する。
ROM16には、ブレーキ31A,32A,33Aを制御することにより、動作モードを、ウェイトモード、フリーモード及びロックモードのうちのいずれかに切り替えるモード設定処理を、制御装置14が実行するための処理プログラムが格納されている。
<3−3. モード設定処理>
モード設定処理が起動されると、図7に示すように、制御装置14は、まず、動作モードをウェイトモードに設定する(S210)。
続いて、制御装置14は、判別センサ52での検出結果に基づいて、載置部10に載置されている物体が、保持装置7であるか人体であるかを判定する(S220)。S220では、例えば、過電流式近接センサを判別センサ52として用いる場合には、制御装置14は、判別センサ52での検出結果が、金属製の物体が載置部10に載置されていることを表していれば、載置部10に載置されている物体が保持装置7であるものと判定する。また、熱流センサを判別センサ52として用いる場合には、制御装置14は、判別センサ52での検出結果が、人体からの熱流よりも小さな熱流であれば、載置部10に載置されている物体が保持装置7であるものと判定する。さらに、RFセンサを判別センサ52として用いる場合には、制御装置14は、判別センサ52での検出結果が、金属製の物体が載置部10に載置されていることを表していれば、載置部10に載置されている物体が保持装置7であるものと判定する。
S220での判定の結果、載置部10に載置されている物体が保持装置7であれば(S220:YES)、制御装置14は、質量閾値Tw1を、保持装置7の質量に応じた閾値に設定する(S230)。保持装置7の質量に応じた閾値とは、実験などによって、フリーモードへと動作モードを変更するか否かの規定閾値の1つとして予め求められた値である。
制御装置14は、その後、モード設定処理をS250に移行させる。
一方、S220での判定の結果、載置部10に載置されている物体が人体、即ち、医師の腕であれば(S220:NO)、制御装置14は、質量閾値Tw1を、医師の腕に応じた閾値に設定する(S240)。医師の腕に応じた閾値とは、実験などによって、フリーモードへと動作モードを変更するか否かの規定閾値の1つとして予め求められた値であり、第1実施形態における質量閾値Tw1と同様の閾値である。
制御装置14は、その後、モード設定処理をS250に移行させる。
そのS250では、制御装置14は、力センサ50で検出した結果に基づく、載置部10の状況が、第1規定条件を満たしているか否かを判定する。第1規定条件とは、次の条件1、または条件2である。
条件1は、力センサ50で検出したトルクがトルク閾値Tt1以上であることを、所定時間以上継続していることである。また、条件2は、力センサ50で検出した質量が、S230またはS240で設定された質量閾値Tw1以上であることを、所定時間以上継続していることである。なお、所定時間とは、予め定められた時間長である。
載置部10の状況とは、載置部10に載置されている物体の状況である。物体の状況とは、物体が載置部10に及ぼす影響である。物体の状況には、載置部10に載置されている物体の質量や、載置部10に加わるトルクを含む。
このS250での判定の結果、載置部10の状況が第1規定条件を満たしていなければ(S250:NO)、制御装置14は、載置部10の状況が第1規定条件を満たすまで待機する。そして、載置部10の状況が第1規定条件を満たすと(S250:YES)、制御装置14は、動作モードをフリーモードに設定する(S260)。
さらに、制御装置14は、載置部10の状況が第2規定条件を満たしているか否かを判定する(S270)。第2規定条件とは、載置部10の移動速度、ひいては、アーム13の先端の移動速度が、予め規定された速度閾値Tv以下であることを、所定時間以上継続していることである。
このS270での判定の結果、載置部10の状況が第2規定条件を満たしていなければ(S270:NO)、制御装置14は、載置部10の状況が第2規定条件を満たすまで待機する。
そして、載置部10の状況が第2規定条件を満たすと(S270:YES)、制御装置14は、動作モードをロックモードに設定する(S280)。
続いて、制御装置14は、判別センサ52での検出結果に基づいて、載置部10に載置されている物体が、保持装置7であるか人体であるかを判定する(S290)。S290での判定の結果、載置部10に載置されている物体が保持装置7であれば(S290:YES)、制御装置14は、質量閾値Tw2を、保持装置7の質量に応じた閾値に設定する(S300)。保持装置7の質量に応じた閾値とは、実験などによって、ウェイトモードへと動作モードを変更するか否かの規定閾値の1つとして予め求められた値である。
制御装置14は、その後、モード設定処理をS320に移行させる。
一方、S290での判定の結果、載置部10に載置されている物体が人体、即ち、医師の腕であれば(S290:NO)、制御装置14は、質量閾値Tw1を、医師の腕に応じた閾値に設定する(S310)。医師の腕に応じた閾値とは、実験などによって、ウェイトモードへと動作モードを変更するか否かの規定閾値の1つとして予め求められた値であり、第1実施形態における質量閾値Tw2と同様の閾値である。
制御装置14は、その後、モード設定処理をS320に移行させる。
そのS320では、制御装置14は、力センサ50で検出した結果に基づく、載置部10の状況が第3規定条件を満たしているか否かを判定する。ここで言う第3規定条件とは、次の条件3、または条件4である。
条件3は、力センサ50で検出したトルクがトルク閾値Tt2以上であることを、所定時間以上継続していることである。また、条件2は、力センサ50で検出した質量が、S300またはS310で設定された質量閾値Tw2以上であることを、所定時間以上継続していることである。
このS320での判定の結果、載置部10の状況が第3規定条件を満たしていなければ(S320:NO)、制御装置14は、載置部10の状況が第3規定条件を満たすまで待機する。
そして、載置部10の状況が第3規定条件を満たすと(S320:YES)、制御装置14は、モード設定処理をS210へと戻し、動作モードをウェイトモードに設定する(S210)。その後、制御装置14は、モード設定処理をS220へと移行させる。
すなわち、第2実施形態のモード設定処理では、載置部10に載置される物体の種別に基づいて規定条件を変更する。規定条件とは、物体の質量、及び関節に加わるトルクのうちの少なくとも一方が、規定された規定閾値以上または以下となることである。具体的には、載置部10に載置される物体が、人体であるか、人体以外の物体(即ち、保持装置7)であるかに従って、規定閾値を変更する。規定閾値とは、規定された閾値であり、規定閾値の一例が、質量閾値Tw1、Tw2である。
物体の種別とは、保持装置7であるか人体であるかを含む。
[4. 第2実施形態の効果]
このようなモードで設定処理によれば、載置部10に載置する物体を、保持装置7から人の腕へと変更したり、人の腕から保持装置7へと変更したりするごとに、支持追従装置5の利用者(例えば、医師)らが、規定閾値を再度設定し直す必要が無い。
つまり、支持追従装置5によれば、当該支持追従装置5におけるブレーキ31A,32B,33Bの作動状態を医師の意図通りとしつつ、規定閾値の変更による手間の増加を抑制できる。ブレーキの作動状態とは、ブレーキ31A,32B,33Bが加える制動力の状態である。
[5. その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
(5A) 上記実施形態における制御装置14が実行する機能の一部または全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成されていてもよい。
(5B) 上記実施形態においては、ROM16にプログラムが格納されていたが、プログラムを格納する記憶媒体は、これに限るものではなく、半導体メモリなどの非遷移的実体的記憶媒体に格納されていてもよい。
(5C) 上記実施形態の構成の一部を省略した態様も本発明の実施形態である。また、上記実施形態と変形例とを適宜組み合わせて構成される態様も本発明の実施形態である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も本発明の実施形態である。
(5D) 上記実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、各請求項に係る発明の理解を容易にする目的で使用しており、各請求項に係る発明の技術的範囲を限定する意図ではない。
[6. 対応関係の一例]
第2実施形態のモード設定処理におけるS210,またはS280を実行することで得られる機能が、制御部の一例に相当する。S220,またはS290を実行することで得られる機能が、判別部の一例に相当する。S230,S240,S300,S310を実行することで得られる機能が、変更部の一例に相当する。
1,2…支持追従システム 4,5…支持追従装置 6,7…保持装置 9…接続機構
10…載置部 12,13…アーム 14…制御装置 15…CPU 16…ROM 17…RAM 31,32,33,34,35…関節 31A,32A,33A…ブレーキ 31B,32B,33B…エンコーダ 41…ベース部 42…肩部 43…第1腕部 44…第2腕部 46,47…バネ 48…カウンタウェイト 50…力センサ 52…判別センサ 62…保持部 64…前腕部 66…上腕部 68…第1関節 70…第2関節 80…医療機器

Claims (5)

  1. 医療機器(80)を保持する保持部(62)と、
    前記保持部に第1関節(68)を介して接続される前腕部(64)と、
    前記前腕部に第2関節(70)を介して接続される上腕部(66)と
    を備え、
    全体の質量が、人の腕の質量から予め規定された許容範囲内となるように構成された、保持装置(6)。
  2. 前記第1関節は、少なくとも1つの軸に対して回転自在に構成された関節であり、
    前記第2関節は、回転自在に支持された少なくとも一軸を有した回転関節である、請求項1に記載の保持装置。
  3. 物体が載置される載置部(10)と、
    少なくとも1つの関節(31,32,33,34,35)を備え、前記載置部を支持するアーム(12,13)と、
    前記少なくとも1つの関節の少なくとも一部の動作を制限するブレーキ(31A,32A,33A)と、
    前記載置部に載置された物体の状況が、規定された条件である規定条件を満たすと、前記ブレーキの作動状態を制御する制御部(14,S210,S280)と、
    前記載置部に載置される物体の種別を判別する判別部(14,S220,S290)と、
    前記判別部で判別した前記物体の種別に基づいて、前記規定条件を変更する変更部(14,S230,S240,S300,S310)と
    を備える、支持追従装置(5)。
  4. 前記制御部は、
    前記物体の質量、及び前記関節に加わるトルクのうちの少なくとも一方が、規定された規定閾値以上または以下となることを、前記物体の状況が前記規定条件を満たすこととし、
    前記変更部は、
    前記物体が、人体であるか、前記人体以外の物体であるかに従って、前記規定閾値を変更する、請求項3に記載の支持追従装置。
  5. 医療機器(80)を保持する保持部(62)と、前記保持部に第1関節(68)を介して接続される前腕部(64)と、前記前腕部に第2関節(70)を介して接続される上腕部(66)とを備え、全体の質量が、人の腕の質量から、予め規定された許容範囲内となるように構成された、保持装置(6)と、
    物体が載置される載置部(10)と、
    少なくとも1つの関節(31,32,33,34,35)を備え、前記載置部を支持するアーム(12,13)と、
    前記少なくとも1つの関節の少なくとも一部の動作を制限するブレーキ(31A,32A,33A)と、
    前記載置部に載置された物体の状況が、規定された条件である規定条件を満たすと、前記ブレーキの作動状態を制御する制御部(14,S210,S280)と、
    前記載置部に載置される物体の種別を判別する判別部(14,S220,S290)と、
    前記判別部で判別した前記物体の種別に基づいて、前記規定条件を変更する変更部(14,S230,S240,S300,S310)と
    を備える、支持追従装置(5)。
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