JP2017185007A - 放射線撮影装置、放射線画像の対象物検出プログラムおよび放射線画像における対象物検出方法 - Google Patents

放射線撮影装置、放射線画像の対象物検出プログラムおよび放射線画像における対象物検出方法 Download PDF

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【課題】機械学習を用いて放射線画像中の対象物の画像認識を行う際の誤検出を抑制することが可能な放射線撮影装置を提供する。【解決手段】この放射線撮影装置100は、被検体Tに放射線を照射する照射部1と、被検体Tを透過した放射線を検出する放射線検出部2と、放射線検出部2の検出信号に基づき放射線画像31を生成する画像生成部21と、対象物Mの画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像R1を用いた機械学習により予め取得された画像認識用の学習結果データ24を記憶する記憶部7bと、学習結果データ24に基づいて、放射線画像31中から画像認識により対象物Mを検出する対象物検出部22とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮影装置、放射線画像の対象物検出プログラムおよび放射線画像における対象物検出方法に関する。
従来、放射線画像中から画像認識により対象物を検出する放射線撮影装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、血管内インターベンション治療において、被検体(患者)の体内にカテーテル挿入されたステントを撮影した放射線画像から、ステントに設けられた点状のマーカー(対象物)を画像認識により検出し、ステント部分を強調表示したり、拡大表示するための補正処理を行う放射線撮影装置が開示されている。
放射線画像中から対象物を検出する画像認識技術としては、予め用意されたテンプレート画像との類似度を求めるテンプレートマッチングや、機械学習によって予め学習させた対象物を放射線画像中から検出させる方法がある。
特開2010−131371号公報
機械学習では、実際の放射線画像からマーカー画像を切り出して教師画像として利用するため、マーカー以外の周辺構造に過度に適合してしまい、誤検出(マーカーを検出できない場合を含む)を抑制することが困難であった。たとえば、ガイドワイヤが付属したマーカー画像を学習させると、マーカーにガイドワイヤが付属しない場合や、教師画像の向きとガイドワイヤの向きとが大幅に異なる場合に、マーカーを検出できないケースがある。逆に、ガイドワイヤが付属しないマーカー画像を学習させると、マーカーにガイドワイヤが付属する場合に、マーカーを検出できないケースがある。対象物の誤検出を抑制するには、周辺構造の状況が異なる多種多様なマーカー画像を教師画像として学習させる必要があるが、放射線画像は臨床画像であるため、教師画像を大量に収集することが困難であるという、医用技術分野特有の課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、機械学習を用いて放射線画像中の対象物の画像認識を行う際の誤検出を抑制することが可能な放射線撮影装置、放射線画像の対象物検出プログラムおよび放射線画像における対象物検出方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における放射線撮影装置は、被検体に放射線を照射する照射部と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出部と、放射線検出部の検出信号に基づき放射線画像を生成する画像生成部と、対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を用いた機械学習により予め取得された画像認識用の学習結果データを記憶する記憶部と、学習結果データに基づいて、放射線画像中から画像認識により対象物を検出する対象物検出部とを備える。
この発明の第1の局面による放射線撮影装置では、対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を用いた機械学習により予め取得された画像認識用の学習結果データを記憶する記憶部と、学習結果データに基づいて、放射線画像中から画像認識により対象物を検出する対象物検出部とを設ける。これにより、1枚の対象物の画像を回転させて様々な角度の教師画像を作り出して機械学習を行うことができる。その結果、たとえば対象物以外にガイドワイヤのような周辺構造が写る場合、回転により周辺構造の状況が異なる多種多様な教師画像(回転画像)を学習させることができるとともに、各々の回転画像に写る対象物中に共通して存在する部分(回転対称な部分)を学習させることができるので、対象物以外の周辺構造への過度な適合を抑制しつつ、対象物の効果的な学習が可能となる。したがって、機械学習の結果得られた学習結果データに基づいて画像認識を行うことにより、ガイドワイヤのような周辺構造の状況が様々に変化することに起因する誤検出の発生を抑制することができる。また、1枚の対象物の画像から、周辺構造の状況が異なる多様な教師画像が得られるので、収集が困難な臨床画像(放射線画像)からでも、多数かつ多様な教師画像を効率よく得ることができ、教師画像の不足や偏りを抑制できる。これらの結果、機械学習を用いて放射線画像中の対象物の画像認識を行う際の誤検出を抑制することが可能となる。
上記第1の局面による放射線撮影装置において、好ましくは、対象物の画像は、放射線画像中から対象物を含む周辺領域を切り出して得られた画像部分である。このように構成すれば、周辺領域における対象物以外の状況や構造を含んだ教師画像により機械学習を行うことができる。そのため、学習結果データを用いることにより、放射線画像において対象物の周辺に周辺構造が写りこむ場合でも、誤検出を抑制して対象物を検出することができる。
この場合、好ましくは、対象物は、放射線画像において略回転対称の形状を有し、回転画像は、対象物を中心に周辺領域が回転角度に応じて変化する画像である。このような回転画像を教師画像とする場合、多種多様に変化する周辺領域を含みつつ、各回転画像に共通する回転対称構造の対象物を学習させることになる。そのため、周辺領域の状況に過度に適合することなく、対象物について効果的な学習ができるので、点状のマーカーのような特徴部分の少ない対象物でも、より確実に検出できるようになる。このような周辺領域を含んだ略回転対称形状の対象物の画像としては、たとえばガイドワイヤが付属したマーカーの画像が該当する。
上記第1の局面による放射線撮影装置において、好ましくは、学習結果データは、対象物の画像を少なくとも半回転させる間の複数の回転角度における回転画像を用いた機械学習により生成されたデータである。このように構成すれば、広い回転角度範囲で回転させた様々な回転画像を用いて機械学習を行うことができるので、対象物の周辺状況に過度に適合して学習することを効果的に抑制することができる。その結果、様々な状況の放射線画像が撮影された場合でも、誤検出の発生を抑制することができる。なお、対象物の画像がある回転角度において中心線対称となる場合、半回転(180度)の回転範囲で十分であり、中心線対称とならない画像では、1回転(360度)の回転範囲での回転画像を用いることが好ましい。
上記第1の局面による放射線撮影装置において、好ましくは、学習結果データは、対象物の回転画像からなる複数の正解画像と、放射線画像中から切り出された対象物以外の画像を複数角度に回転させて得られた回転画像からなる複数の不正解画像と、を用いた機械学習により生成されたデータである。このように構成すれば、対象物以外の画像である不正解画像についても、向きが相違する多種多様な不正解画像を容易に作成して学習させることができる。たとえば、ガイドワイヤの先端部など、放射線画像中で様々な向きを取り得る構造についての多種多様な不正解画像を容易に作成して学習させることができる。この結果、対象物以外の構造の誤検出をより効果的に抑制して、より確実な対象物の検出が可能となる。
上記第1の局面による放射線撮影装置において、好ましくは、対象物は、被検体内にカテーテル挿入される機器に設けられる放射線画像用のマーカーである。カテーテル挿入される機器は、たとえば、ステント、人工弁、人工血管などの治療用器具や、血管内視鏡などの血管内イメージング機器を含む。カテーテル挿入される機器は、極めて小型で放射線画像において認識することが困難である。そのため、これらの小型の機器に設けられるマーカーを対象物として学習することにより、検出精度を向上させることができるので、放射線撮影装置の利便性を向上させることができる。
この発明の第2の局面における放射線画像の対象物検出プログラムは、被検体の放射線画像中から画像認識により対象物を検出する処理をコンピュータに実行させる対象物検出プログラムであって、コンピュータに、対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を用いた機械学習により予め取得された学習結果データを記憶部から取得する処理と、学習結果データに基づいて、放射線画像中から画像認識により対象物を検出する処理とを実行させる。
この発明の第2の局面による放射線画像の対象物検出プログラムでは、コンピュータに、対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を用いた機械学習により予め取得された学習結果データを記憶部から取得する処理と、学習結果データに基づいて、放射線画像中から画像認識により対象物を検出する処理とを実行させる。このように回転により周辺構造の状況が異なる多種多様な教師画像(回転画像)を学習させた学習結果データに基づくことにより、ガイドワイヤのような周辺構造の状況が様々に変化することに起因する誤検出の発生を抑制することができる。また、収集が困難な臨床画像(放射線画像)からでも、多数かつ多様な教師画像を効率よく得ることができ、教師画像の不足や偏りを抑制できる。これらの結果、本発明による対象物検出プログラムを用いることにより、放射線画像中の対象物の画像認識を行う際の誤検出を抑制することが可能となる。
この発明の第3の局面における放射線画像における対象物検出方法は、被検体の放射線画像中から画像認識により対象物を検出するための対象物検出方法であって、被検体の放射線画像中から切り出された対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を取得する工程と、複数の回転画像の各々を教師画像として、画像認識により対象物を検出するための機械学習を行い、画像認識用の学習結果データを生成する工程と、被検体に放射線を照射し、被検体を透過した放射線を検出することにより放射線画像を生成する工程と、学習結果データに基づいて、放射線画像中から画像認識により対象物を検出する工程とを備える。
この発明の第3の局面による放射線画像における対象物検出方法では、被検体の放射線画像中から切り出された対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を取得する工程と、複数の回転画像の各々を教師画像として、画像認識により対象物を検出するための機械学習を行い、画像認識用の学習結果データを生成する工程とを備える。これにより、回転により周辺構造の状況が異なる多種多様な教師画像(回転画像)を学習させ、ガイドワイヤのような周辺構造の状況が様々に変化することに起因する誤検出の発生を抑制することが可能な画像認識用の学習結果データを生成することができる。また、収集が困難な臨床画像(放射線画像)からでも、多数かつ多様な教師画像を効率よく得ることができ、教師画像の不足や偏りを抑制できる。そして、本発明では、学習結果データに基づいて、放射線画像中から画像認識により対象物を検出する工程を備えることによって、機械学習を用いて放射線画像中の対象物の画像認識を行う際の誤検出を抑制することが可能となる。
本発明によれば、上記のように、機械学習を用いて放射線画像中の対象物の画像認識を行う際の誤検出を抑制することができる。
本発明の一実施形態による放射線撮影装置の全体構成を示すブロック図である。 放射線画像を説明するための模式図である。 被検体にカテーテル挿入されるステントおよびステントに付属するマーカーを示した図である。 画像認識によるマーカーの検出結果を利用した画像補正の一例を説明するための図である。 画像認識に用いる識別器の構成を説明するための概念図である。 学習結果データを説明するための図である。 特徴量の抽出方法の一例を説明するための模式図である。 機械学習処理の流れを説明するためのフローチャートである。 対象物の画像を説明するための模式図である。 回転画像により構成された正解画像を説明するための図である。 不正解画像となる対象物以外の画像を説明するための模式図(A)〜(D)である。 回転画像により構成された不正解画像を説明するための図である。 学習結果データを用いた対象物検出処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(放射線撮影装置の構成)
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による放射線撮影装置100の構成について説明する。
放射線撮影装置100は、人体などの被検体Tの外側から放射線を照射することによって、被検体T内を画像化するための放射線画像を撮影する装置である。放射線画像は、被検体Tを透過する放射線を用いて撮像した被検体Tの画像である。本実施形態では、放射線撮影装置100は、放射線の一例であるX線を用いてX線画像を撮影するX線撮影装置である。
放射線撮影装置100は、被検体Tに放射線(X線)を照射する照射部1と、被検体Tを透過した放射線を検出する放射線検出部2とを備えている。照射部1と放射線検出部2とは、それぞれ、被検体Tが載置される天板3を挟んで対向するように配置されている。照射部1および放射線検出部2は、移動機構4に移動可能に支持されている。天板3は、天板駆動部5により水平方向に移動可能である。被検体Tの関心領域を撮影できるように、移動機構4および天板駆動部5を介して照射部1、放射線検出部2および天板3が移動される。関心領域は、被検体Tのうちで、検査や治療のために撮影の対象となる領域である。放射線撮影装置100は、移動機構4および天板駆動部5を制御する制御部6を備えている。
照射部1は、放射線源1aを含んでいる。放射線源1aは、図示しない高電圧発生部に接続されており、高電圧が印加されることによりX線を発生させるX線管である。放射線源1aは、X線出射方向を放射線検出部2の検出面に向けて配置されている。照射部1は、制御部6に接続されている。制御部6は、管電圧、管電流およびX線照射の時間間隔などの予め設定された撮影条件に従って照射部1を制御し、放射線源1aからX線を発生させる。
放射線検出部2は、照射部1から照射され、被検体Tを透過したX線を検出し、検出したX線強度に応じた検出信号を出力する。放射線検出部2は、たとえば、FPD(Flat Panel Detector)により構成されている。また、放射線撮影装置100は、放射線検出部2からX線検出信号を取得して、放射線画像31(図2参照)を生成する画像処理部7を備えている。放射線検出部2は、所定の解像度の検出信号を画像処理部7に出力する。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されたコンピュータである。制御部6は、CPUが所定の制御プログラムを実行することにより、放射線撮影装置100の各部を制御する制御部として機能する。制御部6は、照射部1および画像処理部7の制御や、移動機構4および天板駆動部5の駆動制御を行う。
放射線撮影装置100は、表示部8、操作部9および記憶部10を備える。表示部8は、たとえば液晶ディスプレイなどのモニタである。操作部9は、たとえばキーボードおよびマウス、タッチパネルまたは他のコントローラーなどを含んで構成される。記憶部10は、たとえばハードディスクドライブなどの記憶装置により構成される。制御部6は、画像処理部7により生成された画像を表示部8に表示させる制御を行うように構成されている。また、制御部6は、操作部9を介した入力操作を受け付けるように構成されている。記憶部10は、画像データ、撮影条件および各種の設定値を記憶するように構成されている。
画像処理部7は、たとえば、CPUあるいはGPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサ7aと、ROMおよびRAMなどの記憶部7bとを含んで構成されるコンピュータである。すなわち、画像処理部7は、記憶部7bに記憶された画像処理プログラムをプロセッサ7aに実行させることにより構成される。画像処理部7は、制御部6と同一のハードウェア(CPU)に画像処理プログラムを実行させることにより、制御部6と一体的に構成されてもよい。
記憶部7bは、コンピュータを画像処理部7として機能させるためのプログラム23(画像処理プログラム)を記憶している。また、本実施形態では、記憶部7bは、機械学習により予め取得された画像認識用の学習結果データ24を記憶している。本実施形態では、学習結果データ24は、対象物Mの画像(図9参照)を複数角度θに回転させて得られた複数の回転画像R1(図10参照)を用いた機械学習により生成されたデータである。学習結果データ24の内容については、後述する。
画像処理部7は、画像処理プログラム23を実行することによる機能として、画像生成部21と、対象物検出部22とを含む。画像生成部21と対象物検出部22とが専用のプロセッサにより個別に構成されていてもよい。
画像生成部21は、放射線検出部2の検出信号に基づき放射線画像31(図2参照)を生成するように構成されている。本実施形態では、放射線画像31は動画像の形式で生成される。すなわち、照射部1から被検体Tに対してX線が所定時間間隔で断続的に照射され、被検体Tを透過したX線が放射線検出部2により順次検出される。画像生成部21は、放射線検出部2から順次出力される検出信号を画像化することにより、放射線画像31を所定のフレームレートで生成する。フレームレートは、たとえば15FPS〜30FPS程度である。
対象物検出部22は、図2に示すように、画像生成部21により生成された放射線画像31中から画像認識により対象物Mを検出する。対象物の検出は、放射線画像31中における対象物Mの位置および範囲を特定することである。
対象物Mは、放射線画像31中において一定の形態を有し、画像認識により識別可能であれば特に限定されない。たとえば、対象物Mは、被検体T内にカテーテル挿入される機器に設けられる放射線画像用のマーカー40である。カテーテル挿入される機器は非常に小さく放射線画像31上で識別しにくい。そのため、放射線透過性の低い(または不透過の)マーカー40が、カテーテル挿入される機器又は機器に付属する構造に、目印として設けられる。
一例として、図3に示すように、被検体T内にカテーテル挿入される機器は、冠動脈(血管)インターベンション治療に用いられるステント41である。冠動脈インターベンション治療は、内部にガイドワイヤ42を備えたカテーテル43を被検体の血管内に挿入し、血管を介してカテーテル43を心臓の冠動脈へ到達させて治療を行うものである。ステント41は、細い金属などで形成された網目構造を有する筒状の医療器具である。ステント41は、冠動脈の狭窄部分に配置され、内側からバルーンを利用して拡張されることにより動脈内に留置され、狭窄した血管を拡げて内側から支える。網目構造のステント41は放射線画像31に写りにくいため、放射線透過性の低い(または不透過の)マーカー40が、目印としてステント41あるいはバルーンなどに設けられる。マーカー40は、1つあるいは2つ設けられることが多い。
図2に戻り、対象物検出部22は、画像生成部21により順次生成される放射線画像31の各々から、マーカー40を検出する。本実施形態では、対象物検出部22は、学習結果データ24に基づいて、放射線画像31中から画像認識により対象物Mを検出するように構成されている。対象物検出部22は、たとえば、放射線画像31中におけるマーカー40の位置座標および範囲を出力する。
画像処理部7は、生成された放射線画像31を制御部6に出力して表示部8に表示させる。画像処理部7は、検出されたマーカー40を放射線画像31中で強調して表示させるための所定の画像処理を行う。具体的には、図4に示すように、画像処理部7は、最新フレームF1の放射線画像31を含む直前の複数フレームの放射線画像31を、それぞれマーカー40の画像部分が重なるように重ね合わせることにより、強調画像FEを生成する。重ね合わせる画像枚数は、たとえば、最新フレームF1を含めて5枚(F1〜F5の5フレーム分)である。
フレーム毎の各放射線画像31において、ステント41の位置は拍動や呼吸によって変動する。マーカー40を基準に、ステント41の位置および向きを一致させて各放射線画像31を重ね合わせることにより、強調画像FEではステント41がより明瞭に表示される。画像処理部7は、強調画像FE中のステント41の像を拡大して切り出し(トリミング)することにより、ステント41の拡大画像を表示することが可能である。画像処理部7は、たとえば、最新フレームの放射線画像31とステント41の拡大画像(強調画像FE)とを並べて表示した合成画像を生成し、制御部6(表示部8)に出力する。
(学習結果データ)
次に、図5〜図7を参照して、対象物検出部22による画像認識に用いる学習結果データ24について説明する。
学習結果データ24は、放射線画像31から対象物Mを検出するための識別器と、その識別器を用いて対象物Mの検出判定を行うためのパラメータとを含むデータである。対象物検出部22が学習結果データ24に含まれる識別器およびパラメータを用いて画像認識を行うことにより、放射線画像31から対象物Mの位置および範囲が検出される。
学習結果データ24の内容は、機械学習に採用される学習アルゴリズムや識別器の種類などによって異なる。識別器としては、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン(SVM)、ブースティングなどの様々な手法が採用可能である。一例として、本実施形態ではブースティング、特にHaar-like特徴量を用いたブースティングによる機械学習について説明する。
図5に示すように、ブースティングは、検出精度が必ずしも高くない複数の弱識別器51を組み合わせることにより、全体として検出精度が高い識別器(強識別器)を構成する手法である。ブースティングでは、複数の弱識別器51は直列に接続され、それぞれの弱識別器51によるマーカー40の検出判定が順番に行われるように構成される。この場合、学習結果データ24は、図6に示すように、識別器データ24a、閾値データ24bおよび判定順序データ24cなどを含んで構成される。
識別器データ24aは、画像認識に用いる弱識別器51を特定する情報である。弱識別器51は、1又は複数のHaar-like特徴量の組み合わせにより構成される。
Haar-like特徴量は、図7に示すように、所定の探索窓W内に設定される2つの矩形領域52aおよび52bの各々に含まれる画素群の代表値の差分(領域52a内の代表値−領域52b内の代表値)として定義される。なお、画素群の代表値は、たとえば平均画素値であり、画素値の合計値や中央値でもよい。Haar-like特徴量を用いる場合、識別器データ24aは、矩形領域52aおよび52bの種類(縦並び、横並び、斜め並びなどの配置パターン)、探索窓W内における矩形領域52aおよび52bの位置(たとえば矩形領域の左上隅の座標値)および大きさ(幅および高さの値)などを含む。言い換えると、識別器データ24aは、個々の弱識別器51による特徴量の抽出方法を定義する。
閾値データ24bは、Haar-like特徴量に基づく判定(検出あり、検出なし)を行うための閾値を含む。個々の弱識別器51では、抽出したHaar-like特徴量の値が閾値以上になれば検出あり(Yes)、閾値未満になれば検出なし(No)と判定される。判定順序データ24cは、個々の弱識別器51について、図5に示したように対象物M(マーカー40)の検出判定を行う順番を規定している。言い換えると、直列に接続される各弱識別器51の接続順序が判定順序データ24cに規定されている。
対象物検出部22は、与えられた放射線画像31に対して、たとえば全ての弱識別器51による対象物Mの検出判定がYes(検出あり)と判定された場合に、探索窓W内に対象物Mがあると判定する。いずれかの弱識別器51による対象物Mの検出判定がNo(検出なし)の場合には、対象物検出部22は、探索窓W内に対象物Mがないと判定する。対象物検出部22は、探索窓Wを移動させて、放射線画像31の全領域に対して判定を行うことにより、放射線画像31全体の中から対象物Mの位置および範囲を検出する。
(機械学習)
次に、図8〜図12を参照して、機械学習について説明する。上記の弱識別器51を構成するHaar-like特徴量(すなわち、矩形領域52aおよび52b)のパターンは無数に存在する。機械学習は、無数のHaar-like特徴量の中から、対象物M(マーカー40)が写る画像と対象物Mが写らない画像とをより正確に識別可能なHaar-like特徴量の組み合わせを決定する処理である。
機械学習は、予め用意された多数の教師画像を用いて行われる。教師画像は、図8に示すように、正解画像32(対象物Mが写る画像)および不正解画像33(対象物Mが写らない画像)を含む。機械学習では、多数の教師画像の各々に対して全てのパターンのHaar-like特徴量が算出され、正解画像32には検出ありと判定して不正解画像33には検出なしと判定するような特徴量の組み合わせ(弱識別器51)が選択される。また、機械学習では、選択した各々の弱識別器51に最適な閾値と、対象物Mの検出に最適な判定順序(直列接続の順序)とが決定される。
機械学習は、画像処理プログラム23を構築するためのコンピュータによって別途行うことができる。機械学習は、画像処理部7によって実施してもよい。
具体的には、図8に示すように、ステップS1において、教師画像が取得される。本実施形態では、対象物Mの画像を複数角度θに回転させて得られた複数の回転画像R1(図10参照)が、教師画像(正解画像32)として取得される。図9に示すように、対象物Mの画像は、実際の放射線画像31(つまり、臨床画像)中から対象物Mを含む周辺領域34を切り出して得られた画像部分である。角度θは、回転画像R1の元になる1枚の対象物Mの画像を基準(0度)とした回転角度である。
対象物Mは、放射線画像において略回転対称の形状を有する。実際の放射線画像31中では、マーカー40は、放射線画像31中で点状に写るため、略回転対称といえる。また、対象物Mの画像は、周辺領域34を含む。周辺領域34には、たとえば対象物Mに付属する構造部分Kなどが写っていてもよい。つまり、マーカー40は、たとえば図9のようにガイドワイヤ42が付属した状態で写る。
回転画像R1は、図9のように切り出された対象物Mの画像部分を、複数角度に回転させることにより得られる。回転画像R1では、回転対称のマーカー40が画像中央に配置され、周辺領域34も含めて切り出される。この場合、画像を回転させてもマーカー40は略変化しない。一方、周辺領域34は、回転角度に応じて構造部分Kの位置および向きが変化する。つまり、回転画像R1(図10参照)は、対象物Mを中心に周辺領域34が回転角度θに応じて変化する画像である。これにより、マーカー40の回転対称構造を強力に学習させることが可能となる。
複数の回転画像R1は、好ましくは、1回転分の角度範囲で十分な数だけ取得される。ただし、図9の例では、対象物の画像は、対象物Mと構造部分Kとにより、概ね中心線対象(左右対称)の画像となっている。この場合、画像を少なくとも半回転(180度)させれば、1回転分の角度範囲での複数画像が得られる。したがって、学習結果データ24は、対象物Mの画像を少なくとも半回転させる間の複数の回転角度における回転画像R1を用いた機械学習により生成されたデータである。
各々の回転画像R1は、互いに異なる回転角度の画像である。1つの対象物Mの画像から作り出される回転画像R1の枚数は、特に限定されないが、たとえば5枚以上、好ましくは10枚以上であり、検出精度を向上させる観点では多い程好ましい。図10では、一例として、30度間隔で回転させた6枚の回転画像R1の例を示している。回転画像R1は、たとえば、約18度間隔で10枚作成してもよいし、1度間隔で180枚作成してもよい。回転画像R1は、等角度間隔で作成する必要はない。対象物Mの回転画像R1の各々は、正解画像32として作成される。
図11に示すように、不正解画像33は、実際の放射線画像31(臨床画像)中から切り出された対象物M以外の画像である。対象物M以外の画像は、放射線画像31中に写る糸状部材(A)、コイルスプリングなどのデバイス(B)、ガイドワイヤ42の先端部42a(C)、背景として写る解剖学的構造(骨や体組織の一部)(D)、などの各種画像を含む。本実施形態では、これらの画像についても、画像を複数角度θに回転させて得られた回転画像R2(図12参照)が作成され、作成された複数の回転画像R2が不正解画像33とされる。したがって、1枚の対象物以外の画像から、向きの異なる複数枚の不正解画像33が作成される。
不正解画像33の場合、放射線画像31中から切り出された画像の一部又は全部について、回転画像R2が作成される。たとえば図11(D)に示す背景部分など、特段の方向性を持たない画像は、必ずしも回転させなくてもよい。一方、図11(A)〜(C)に示したような方向性を有する画像については、回転画像R2を作成するのが好ましい。これにより、向きや位置の異なる多種多様な不正解画像33が1枚の画像から作成される。
正解画像32および不正解画像33は、予め画像を回転させて作成してもよいし、教師画像を読み込む際に自動的に複数の回転画像R1(R2)を作成するようにしてもよい。教師画像は、たとえば合計1万枚(正解画像7000枚、不正解画像3000枚)以上作成される。
図8のステップS2において、与えられた教師画像から、特徴量が抽出される。特徴量の抽出は、多数種類のHaar-like特徴量の各々について行われる。Haar-like特徴量のパターン数は、探索窓Wのサイズにもよるが、たとえば数万〜数十万になる。ステップS3において、機械学習が実施される。機械学習の結果、ステップS2で抽出した各々のHaar-like特徴量のうちから、適切なHaar-like特徴量の組み合わせ、閾値および判定順序が決定される。
機械学習が終了すると、ステップS4で学習結果データ24が生成され、ステップS5で学習結果データ24が記録される。この結果、学習結果データ24は、対象物Mの回転画像R1を含んだ複数の正解画像32と、対象物以外の画像部分の回転画像R2を含んだ不正解画像33とを用いた機械学習により生成されたデータとして記憶部7bに記録される。以上により、画像認識により対象物Mを検出するための学習結果データ24が得られる。
(対象物検出処理)
次に、図13を参照して、学習結果データ24を用いた対象物検出処理について説明する。対象物検出処理は、学習結果データ24を記憶部7bに記憶させた画像処理部7(対象物検出部22)が行う。
ステップS11において、対象物検出部22は、複数の回転画像R1(R2)を用いた機械学習により予め取得された学習結果データ24を記憶部7bから取得する。
ステップS12において、放射線画像31が対象物検出部22に入力される。すなわち、照射部1から照射され、被検体Tを透過したX線を検出した放射線検出部2からの検出信号に基づいて、画像生成部21が放射線画像31を生成する。対象物検出部22が生成された放射線画像31を取得する。
ステップS13において、対象物検出部22が、学習結果データ24に基づいて、画像認識を行い、対象物Mを検出する。対象物検出部22は、図2に示したように、探索窓Wの範囲内での特徴量の抽出および検出判定を、各弱識別器51の判定順序に従って行う。対象物検出部22は、いずれかの弱識別器51でNo(検出なし)と判定すれば、以降の判定は行わずに探索窓Wを移動させる。放射線画像31の全範囲で探索窓Wによる検出判定が実施されると、画像認識が終了する。
ステップS14において、対象物検出部22が、認識結果を出力する。つまり、対象物Mを検出した場合には、放射線画像31における対象物Mの位置および範囲が出力される。なお、画像処理部7は、認識結果に基づいて、マーカー40を基準としたステント41の強調のための画像処理を行う。
ステップS15において、たとえばX線撮影を終了するための操作部9への操作入力の受け付けなどに基づいて、対象物検出部22は、対象物検出処理を終了するか否かを判断する。対象物検出処理を終了しない場合、対象物検出部22は、処理をステップS12に戻し、処理を継続する。対象物検出処理を終了する場合、対象物検出処理が完了する。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、対象物Mの画像を複数角度θに回転させて得られた複数の回転画像R1を用いた機械学習により予め取得された画像認識用の学習結果データ24を記憶する記憶部7bと、学習結果データ24に基づいて、放射線画像31中から画像認識により対象物Mを検出する対象物検出部22とを設ける。これにより、1枚の対象物Mの画像を回転させて様々な角度θの教師画像を作り出して機械学習を行うことができる。その結果、たとえば対象物M以外にガイドワイヤ42のような周辺構造が写る場合、回転により周辺構造の状況が異なる多種多様な教師画像(回転画像R1)を学習させるとともに、各々の回転画像R1に写る対象物M中に共通して存在する部分(回転対称な部分)を学習させることができるので、対象物M以外の周辺構造への過度な適合を抑制しつつ、対象物Mの効果的な学習が可能となる。したがって、機械学習の結果得られた学習結果データ24に基づいて画像認識を行うことにより、ガイドワイヤ42のような周辺構造の状況が様々に変化すること(周辺構造の有無や向きの相違)に起因する誤検出の発生を抑制することができる。
また、1枚の対象物Mの画像から、周辺構造の状況が異なる多様な教師画像が得られるので、収集が困難な臨床画像(放射線画像31)からでも、多数かつ多様な教師画像を効率よく得ることができ、教師画像の不足や偏りを抑制できる。たとえば、1枚の画像から20枚の回転画像R1を作成する場合、7000枚の正解画像32を用意するために350枚の対象物Mの画像を用意すればよい。これにより、確保が難しい臨床画像からでも現実的に収集可能な枚数まで必要な画像枚数を低減できる。これらの結果、本実施形態によれば、機械学習を用いて放射線画像31中の対象物Mの画像認識を行う際の誤検出を抑制することが可能となる。
ところで、たとえば画像認識により被写体の顔を検出する技術などでは、被写体の顔が少々傾いても検出ができるように、教師画像を僅かに(たとえば±10度程度の範囲で)ランダムに傾けて機械学習を行うことがある。しかし、この学習手法は、「顔の傾きに対して検出を頑健にする」ことを目的として所定角度範囲の顔を学習させるものであり、本実施形態による回転画像R1を用いる手法とは本質的に異なるものである。すなわち、本実施形態では、回転画像R1を用いて、回転に伴って変化する周辺領域34と、対象物Mに含まれる回転対称構造(各回転画像R1において変化しない部分)とを機械学習させる。これにより、対象物Mの周辺構造への過適合を抑制しつつ、対象物M(対象物Mの一部または全部である回転対称構造)の効果的な学習が可能となる。この観点から、回転画像R1は、1回転(360度)分に相当する角度範囲で回転させた複数の画像であることが好ましい。
なお、図9に示したマーカー40の場合、対象物Mの全体が回転対称構造(点状構造)となっているが、対象物Mの形状自体は、回転対称でなくてもよい。対象物Mの形状が回転対称でない場合でも、回転画像R1によって、対象物Mの画像中に回転に対して略変化しない部分が存在すれば、その部分を回転対称構造と見なして学習することが可能である。このため、本実施形態の回転画像R1を用いた学習は、回転対称形状の対象物Mに限られず、任意の形状の対象物Mに適用可能である。
本実施形態では、上記のように、対象物Mの画像を、放射線画像31中から対象物Mを含む周辺領域34を切り出して得られた画像部分とする。これにより、周辺領域34における対象物M以外の状況や構造を含めて機械学習を行うことができる。そのため、学習結果データ24を用いることにより、放射線画像31において対象物Mの周辺に周辺構造が写りこむ場合でも、誤検出を抑制して対象物Mを検出することができる。
本実施形態では、上記のように、対象物Mは、放射線画像31において略回転対称の形状を有する。また、回転画像R1は、対象物Mを中心に周辺領域34が回転角度θに応じて変化する画像である。これにより、多種多様に変化する周辺領域34を含みつつ、各回転画像R1に共通する点対称構造(対象物M)を学習させることができるので、周辺領域34の状況に過度に適合することなく、対象物Mについて効果的な学習ができる。その結果、点状のマーカー40のような特徴部分の少ない対象物Mでも、より確実に検出できるようになる。また、対象物M自体が回転対称となる結果、回転画像R1を用いた回転対称構造の学習によって対象物Mを効率的に学習することができるので、対象物Mをより確実に検出できるようになる。
本実施形態では、上記のように、対象物Mの画像を少なくとも半回転させる間の複数の回転角度θにおける回転画像R1を用いた機械学習により学習結果データ24を生成する。これにより、広い回転角度範囲で回転させた様々な回転画像R1を用いて機械学習を行うことができるので、対象物Mの周辺状況に過度に適合して学習することを効果的に抑制することができる。その結果、様々な状況の放射線画像31が撮影された場合でも、誤検出の発生を抑制することができる。
本実施形態では、上記のように、対象物Mの回転画像R1からなる複数の正解画像と、放射線画像31中から切り出された対象物M以外の画像の回転画像R2からなる複数の不正解画像33と、を用いた機械学習により学習結果データ24を生成する。これにより、対象物M以外の画像である不正解画像33についても、向きが相違する多種多様な不正解画像33を容易に作成して学習させることができる。たとえば、ガイドワイヤ42の先端部42a(図11(C)参照)は、様々な向きの不正解画像33を学習させない場合、マーカー40と同様の点状構造として誤検出されやすい。このように放射線画像31中で様々な向きを取り得る構造について、十分な種類(向き)の画像を用意するのは困難であるが、回転画像R2によって多種多様な不正解画像33を容易に作成して学習させることができる。この結果、対象物M以外の構造の誤検出をより効果的に抑制して、より確実な対象物Mの検出が可能となる。
本実施形態では、上記のように、対象物Mは、被検体内にカテーテル挿入される機器(ステント41)に設けられる放射線画像用のマーカー40である。このようにカテーテル挿入される機器は、極めて小型で放射線画像31において認識することが困難である。そのため、これらの小型の機器に設けられるマーカー40を対象物Mとして学習することにより、検出精度を向上させることができるので、放射線撮影装置100の利便性を向上させることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、対象物検出部22が、動画像の形式の放射線画像31について、フレーム毎に対象物検出を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、動画像でフレームレートが大きい場合などには、フレーム毎ではなく、複数フレームに対して1回の割合で対象物検出を行ってもよい。また、動画像ではなく、静止画像に対して検出処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、放射線撮影装置の一例として、X線を用いてX線画像を撮影するX線撮影装置に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、X線以外の放射線を用いて撮影を行う装置に適用してもよい。
また、上記実施形態では、被検体T内にカテーテル挿入されるステント41に設けられる放射線画像31用のマーカー40を対象物Mとして検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。対象物Mは、ステントマーカー(マーカー40)以外でもよい。本発明は、上述の通り、被検体T内にカテーテル挿入される機器に設けられるマーカーを対象物Mとすることが好ましい。カテーテル挿入される機器としては、ステント、人工弁、人工血管などの治療用器具や、血管内視鏡などの血管内イメージング機器であってよい。血管内イメージング機器は、血管内視鏡以外にも、たとえば血管内超音波(IVUS)、光干渉断層撮影(OCT)用のカテーテルであってもよい。また、対象物Mは、これらの機器に設けられるマーカー以外でもよい。ステントなどの治療用器具、血管内イメージング機器自体を対象物Mとしてもよい。これらの場合、対象物Mは、回転対称構造でなくてもよい。
回転対称構造以外の対象物Mについて、たとえば、図11(C)に示したガイドワイヤ42の先端部42aを対象物Mとして検出してもよい。この場合、対象物M(先端部42a)を画像中央に配置し、周辺領域も含めて切り出した画像を回転させて回転画像を作成する。すなわち、図12に示した回転画像R2を、先端部42aの検出のための正解画像32として用いることができる。ガイドワイヤ42自体は回転対称構造ではないが、図12の回転画像R2の各々の先端部42aに着目すれば、回転画像R2の共通部分(回転対称構造)として先端部42aが存在することが分かる。このため、回転画像R2の学習の結果、共通部分としての回転対称構造(先端部42a)が学習されることにより、先端部42aを検出することが可能となる。この場合は、不正解画像33として、たとえばステントマーカー40などの回転画像(回転画像R1)を与えれば、他の回転対称構造と区別して、ガイドワイヤ42の先端部42aだけを検出することが可能となる。これは、回転画像R2に周辺領域34も含めることにより、共通部分の回転対称構造だけでなく、周辺領域34(回転画像R2の場合は片側のみに線が接続している構造)も同時に学習されるためである。
同様に、たとえば、正解画像32にガイドワイヤ42(構造部分K)が付属したマーカー40の回転画像を指定し、不正解画像33にガイドワイヤ42(構造部分K)が付属しないマーカー40(ステント留置後のマーカー40)の回転画像を指定して学習させると、ガイドワイヤ42(構造部分K)が付属したマーカー40のみを対象物Mとして検出することが可能となる。
このように回転画像を教師画像として学習させることにより、上記した人工弁等の他のデバイスの先端部やデバイス内部の点状に写り込む部分を学習させることが可能である。つまり、対象物M自体が回転対称でなくとも、対象物Mに含まれる部分的に回転対称構造とみなせる部分を学習することが可能である。
また、上記実施形態では、Haar-like特徴量を用いた複数の弱識別器51の組み合わせにより識別器を構成するブースティングの例を示したが、本発明はこれに限られない。識別器は、Haar-like特徴量以外の特徴量を用いて画像認識してもよい。識別器は、ブースティング以外のSVMやニューラルネットワークなどによって構成されてもよい。識別器は、機械学習により構成可能であればどのようなものでもよい。
また、上記実施形態では、教師画像として、回転画像R1からなる正解画像32と、回転画像R2からなる不正解画像33とを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば正解画像32のみ回転画像R1を用いて、不正解画像33については回転させない画像(放射線画像31から切り出した画像)を用いてもよい。
また、上記実施形態では、概ね中心線対象(左右対称)の画像となる対象物Mの画像を半回転(180度)分の角度範囲で回転させた回転画像R1の例を示したが、本発明はこれに限られない。回転画像は、180度よりも小さい角度範囲で回転させてもよい。ただし、多種多様な教師画像を作成するためには、回転画像はなるべく大きい角度範囲で回転させたものが好ましい。また、元になる画像が中心線対象でなければ、360度分の回転画像の方が好ましい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、画像処理部(対象物検出部)の処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部の処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
1 照射部
2 放射線検出部
7b 記憶部
21 画像生成部
22 対象物検出部
24 学習結果データ
31 放射線画像
32 正解画像
33 不正解画像
34 周辺領域
40 マーカー
41 ステント(カテーテル挿入される機器)
100 放射線撮影装置
M 対象物
R1 回転画像
R2 回転画像
θ 角度

Claims (8)

  1. 被検体に放射線を照射する照射部と、
    前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の検出信号に基づき放射線画像を生成する画像生成部と、
    対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を用いた機械学習により予め取得された画像認識用の学習結果データを記憶する記憶部と、
    前記学習結果データに基づいて、前記放射線画像中から画像認識により前記対象物を検出する対象物検出部とを備える、放射線撮影装置。
  2. 前記対象物の画像は、前記放射線画像中から前記対象物を含む周辺領域を切り出して得られた画像部分である、請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記対象物は、放射線画像において略回転対称の形状を有し、
    前記回転画像は、前記対象物を中心に前記周辺領域が回転角度に応じて変化する画像である、請求項2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記学習結果データは、前記対象物の画像を少なくとも半回転させる間の複数の回転角度における前記回転画像を用いた機械学習により生成されたデータである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記学習結果データは、
    前記対象物の回転画像からなる複数の正解画像と、
    放射線画像中から切り出された前記対象物以外の画像を複数角度に回転させて得られた回転画像からなる複数の不正解画像と、
    を用いた機械学習により生成されたデータである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記対象物は、被検体内にカテーテル挿入される機器に設けられる放射線画像用のマーカーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  7. 被検体の放射線画像中から画像認識により対象物を検出する処理をコンピュータに実行させる対象物検出プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を用いた機械学習により予め取得された学習結果データを記憶部から取得する処理と、
    前記学習結果データに基づいて、前記放射線画像中から画像認識により前記対象物を検出する処理とを実行させる、放射線画像の対象物検出プログラム。
  8. 被検体の放射線画像中から画像認識により対象物を検出するための対象物検出方法であって、
    被検体の放射線画像中から切り出された前記対象物の画像を複数角度に回転させて得られた複数の回転画像を取得する工程と、
    前記複数の回転画像の各々を教師画像として、画像認識により前記対象物を検出するための機械学習を行い、画像認識用の学習結果データを生成する工程と、
    被検体に放射線を照射し、前記被検体を透過した放射線を検出することにより放射線画像を生成する工程と、
    前記学習結果データに基づいて、前記放射線画像中から画像認識により前記対象物を検出する工程とを備える、放射線画像における対象物検出方法。
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