JP2017184076A - 通信ネットワークの制御装置及び経路計算方法 - Google Patents

通信ネットワークの制御装置及び経路計算方法 Download PDF

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洋平 飯澤
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Abstract

【課題】本発明は、通信ネットワークの信頼性を十分に向上することができる通信ネットワークの制御装置及び経路計算方法を提供する。【解決手段】通信ネットワークの制御装置1は、通信ネットワークNWにおける機器の障害履歴情報に基づき、通信ネットワークNWにおける機器の同時障害確率を計算する同時障害確率処理部106と、通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するパス情報作成部108とを有し、パス情報作成部108は、同時障害確率処理部106により計算された同時障害確率に基づきパスの経路を計算する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークの制御装置及び経路計算方法に関する。
近時の情報化社会の進展に伴い、通信ネットワークは、社会生活を支える重要な社会基盤のひとつになっている。通信ネットワークのトラヒックは増加の一途をたどっており、通信ネットワークの信頼性の向上が重要になっている。
通信ネットワークの信頼性を向上するため、通信ネットワークにおける機器障害に対応した障害回復技術が用いられている。このような障害回復技術としては、プロテクション方式及びレストレーション方式の2種類の方式が知られている。
プロテクション方式は、通常のトラヒックの伝送に用いられる現用パスに対して、これに代替する予備パス(バックアップパス)を予め設定しておき、障害発生時に現用パスから予備パスに切り替えて通信障害を回避する方式である。一方、レストレーション方式は、現用パスが使用できない機器障害が発生してから、現用パスに代替する予備パスを設定することにより、機器障害により発生した通信障害を復旧する方式である。
特許文献1には、トランスポート制御サーバと複数のノードとを備えるトランスポート制御システムであって、トランスポート制御サーバが、通常時の経路とは別に、障害が発生した際に切り替える予備の経路を事前に計算するシステムが記載されている。特許文献1には、トランスポート制御サーバが、障害の種別に応じて複数の予備経路を計算することができ、また、同時に複数箇所に障害が発生した場合に対する予備経路も事前に計算することができることが記載されている。さらに、特許文献1には、ノード及びノード間の各リンクの過去の障害イベントの履歴を含む障害履歴情報に基づき、予測される障害箇所を特定することが記載されている。
国際公開第2010/018755号
しかしながら、特許文献1に記載されたシステムでは、予測される複数の障害箇所ごとに予備経路情報を生成しているにすぎず、通常経路に障害が発生した場合に予備経路にも障害が発生する可能性が考慮されていない。また、特許文献1に記載されたシステムでは、通信ネットワークにおける機器の耐用年数や経年劣化が考慮されていない。このため、特許文献1に記載されたシステムでは、通信ネットワークの信頼性を十分に向上することは困難であると考えられる。
本発明は、通信ネットワークの信頼性を十分に向上することができる通信ネットワークの制御装置及び経路計算方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算する同時障害確率処理部と、前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するパス情報作成部とを有し、前記パス情報作成部は、前記同時障害確率処理部により計算された前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算することを特徴とする通信ネットワークの制御装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算するステップと、前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するステップであって、前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算することを特徴とする通信ネットワークの経路計算方法が提供される。
本発明によれば、通信ネットワークの信頼性を十分に向上することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置により制御される通信ネットワークの構成の一例を示す概略図である。 図3は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を説明する概略図である。 図5は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャート(その1)である。 図6は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャート(その2)である。 図7は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置における障害履歴情報管理部により管理される障害履歴情報の一例を示す概略図である。 図8は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法におけるリンクの組ごとの同時障害確率の計算を説明する概略図である。 図9は、本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法における同時障害確率の計算結果の例を示す概略図である。 図10は、本発明の第2実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。 図11は、本発明の第3実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第4実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の第4実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャート(その1)である。 図14は、本発明の第4実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャート(その2)である。 図15は、本発明の第4実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャート(その3)である。 図16は、本発明の第4実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法における残り使用可能時間の計算結果の例を示す概略図である。 図17は、本発明の第5実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。 図18は、本発明の第6実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。 図19は、本発明の第7実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。 図20は、本発明の第8実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。 図21は、本発明の他の実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図22は、本発明のさらに他の実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図1乃至図9を用いて説明する。
まず、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の構成について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置により制御される通信ネットワークの構成の一例を示す概略図である。図3は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による通信ネットワークの制御装置(以下、単に「制御装置」ともいう。)1は、通信ネットワークNWを制御する制御装置として設けられている。本実施形態による制御装置1は、通信ネットワークNWにおけるパスの経路を計算する経路計算装置としての機能を有している。
通信ネットワークNWは、図2に示すように、複数のノードNと、これらの複数のノードNの間を通信可能に接続するリンクLとを機器として含んでいる。図2に示す例では、5つのノードNと、これらのノードNの間を通信可能に接続する6つのリンクLを示している。なお、ノードNの数、リンクLの数、及びリンクLを介したノードNの接続態様は、図2に示す例に限定されるものではない。通信ネットワークNWにおけるノードNの数は、複数であればあらゆる数をとることができ、リンクLの数も、ノードNの数に応じてあらゆる数をとることができる。また、リンクLを介したノードNの接続態様も、あらゆる態様をとることができる。複数のノードNを含む通信ネットワークNWは、特にその種別が限定されるものではないが、例えば、IP(Internet Protocol)、イーサネット(登録商標)等により実現される。
通信ネットワークNWには、後述するように、本実施形態による制御装置1により現用パス及びその現用パスに対する予備パス(バックアップパス)が設定される。現用パスとは、トラヒックの伝送に通常使用されるパスのことである。予備パスとは、現用パスにおける障害の発生等により現用パスが使用できない状態のときにその現用パスに代替してトラヒックを救済するパスのことである。
各ノードNは、通信ネットワークNWにおける通信経路を構成し、本実施形態による制御装置1により設定されたパス情報に従ってトラヒックを転送するネットワーク機器である。各ノードNは、具体的には例えばルータである。なお、ノードNは、ルータに限定されるものではなく、例えば、スイッチ、モデム等のトラヒックの転送が可能な機器であればよい。
各リンクLは、隣接するノードNの間を通信可能に接続し、転送されるトラヒックのパスを構成する。各リンクLは、例えば、光ファイバケーブル等の通信回線により構成される。
本実施形態による制御装置1は、図1に示すように、制御部10と、記憶部20と、通信部30とを有している。制御部10は、ネットワーク情報取得部102と、障害履歴情報管理部104と、同時障害確率処理部106と、パス情報作成部108と、パス情報設定部110とを有している。記憶部20は、ネットワーク情報記憶部202と、パス情報記憶部204とを有している。
通信部30は、通信ネットワークNWにおける複数のノードNのそれぞれと接続されており、複数のノードNのそれぞれと制御装置1との通信を可能にするものである。
ネットワーク情報取得部102は、通信部30を介して通信ネットワークNWにおける複数のノードNと通信を行うことにより、通信ネットワークNWのネットワーク情報を取得するものである。ネットワーク情報取得部102により取得されるネットワーク情報には、通信ネットワークNWにおける複数のノードNがどのような接続形態で接続されているかを示すトポロジ情報が含まれている。また、ネットワーク情報には、通信ネットワークNWにおけるノードN、リンクL等の機器の障害履歴を示す障害履歴情報が含まれている。また、ネットワーク情報には、設備情報として、通信ネットワークNWにおけるノードN、リンクL等の機器の耐用時間及び使用時間が含まれている。耐用時間及び使用時間は、具体的には、それぞれ例えば年数単位で表された耐用年数及び使用年数である。なお、ネットワーク情報は、必ずしも全てネットワーク情報取得部102を介して取得する必要は無く、一部の情報の取得と他のネットワーク情報との対応づけを、別のシステム経由あるいは人手にて行っても良い。例えば、設備情報については別の設備管理システムを介して取得し、各機器とトポロジ情報の対応関係を人手で入力しても良い。
ネットワーク情報取得部102は、取得したネットワーク情報を記憶部20のネットワーク情報記憶部202に格納する。ネットワーク情報取得部102は、定期又は不定期にネットワーク情報を取得することができ、ネットワーク情報記憶部202に格納されたネットワーク情報を最新の情報に維持することができる。例えば、ネットワーク情報取得部102は、通信ネットワークNWの構成が変更されるたびにネットワーク情報を取得することができる。
障害履歴情報管理部104は、ネットワーク情報記憶部202に格納されているネットワーク情報のうち、障害履歴情報を管理するものである。障害履歴情報は、例えば、機器の障害を特定する障害ID(Identification)、その障害が発生した機器を特定する機器ID、その障害が発生した時刻である障害発生時刻、及びその障害が復旧した時刻である障害復旧時刻を含んでいる。なお、障害履歴情報管理部104は、ネットワーク情報記憶部202とは別個の記憶部に障害履歴情報を格納して管理してもよい。
同時障害確率処理部106は、障害履歴情報管理部104により管理される障害履歴情報及びネットワーク情報記憶部202に格納されたトポロジ情報に基づき、同時障害確率を計算するものである。同時障害確率は、通信ネットワークNWにおける機器に同時に障害が発生する確率であり、より具体的には、現用パスに含まれる機器及びその現用パスに対する予備パスに含まれる機器に同時に障害が発生する確率である。同時障害確率処理部106は、トポロジ情報を含むネットワーク情報及び障害履歴情報に基づき、同時障害確率を計算する。また、同時障害確率処理部106は、通信ネットワークNWにおける現用パスを構成する機器と同時に障害となる同時障害確率を、予備パスを構成する機器の候補のそれぞれについて計算する。
さらに、同時障害確率処理部106は、予備パスを構成する機器の候補のそれぞれについて、後述するように同時障害確率確定値を決定する。
パス情報作成部108は、現用パス及びその現用パスに対する予備パスの経路を計算して、現用パスに関するパス情報である現用パス情報、及び予備パスに関するパス情報である予備パス情報を含むパス情報を作成するものである。具体的には、パス情報作成部108は、ネットワーク情報記憶部202に格納されたトポロジ情報を含むネットワーク情報に基づき、現用パスの経路を計算して現用パス情報を作成する。また、パス情報作成部108は、ネットワーク情報記憶部202に格納されたトポロジ情報を含むネットワーク情報、及び同時障害確率処理部106により計算された同時障害確率に基づき、予備パスの経路を計算して予備パス情報を作成する。パス情報作成部108は、作成した現用パス情報及び予備パス情報を含むパス情報を記憶部20のパス情報記憶部204に格納する。
パス情報設定部110は、通信部30を介して通信ネットワークNWにおける複数のノードNと通信を行うことにより、パス情報作成部108により作成されてパス情報記憶部204に格納されたパス情報を各ノードNに設定するものである。各ノードNは、パス情報設定部110により設定されたパス情報に従って、通信ネットワークNWにおけるトラヒックを現用パスで転送することができる。また、各ノードNは、現用パスにおける障害の発生等により現用パスが使用できない状態になったときには、パス情報設定部110により設定されたパス情報に従って、通信ネットワークNWにおけるトラヒックを予備パスで転送することができる。
上述した本実施形態による制御装置1は、例えばコンピュータ装置により構成される。本実施形態による制御装置1のハードウェア構成の一例について図3を用いて説明する。なお、本実施形態による制御装置1は、単一の装置により構成されていてもよいし、有線又は無線で接続された2つ以上の物理的に分離された装置により構成されていてもよい。
制御装置1は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)1002と、ROM(Read Only Memory)1004と、RAM(Random Access Memory)1006と、HDD(Hard Disk Drive)1008とを有している。また、制御装置1は、通信インターフェース(I/F(Interface))1010を有している。CPU1002、ROM1004、RAM1006、HDD1008、及び通信I/F1010は、共通のバスライン1012に接続されている。
CPU1002は、制御装置1の全体の動作を制御する。また、CPU1002は、上記制御部10におけるネットワーク情報取得部102、障害履歴情報管理部104、同時障害確率処理部106、パス情報作成部108、及びパス情報設定部110の各部の機能を実現するプログラムを実行する。CPU1002は、HDD1008等に記憶されたプログラムをRAM1006にロードして実行することにより、制御部10における各部の機能を実現する。
なお、制御部10におけるネットワーク情報取得部102、障害履歴情報管理部104、同時障害確率処理部106、パス情報作成部108、及びパス情報設定部110の各部は、それぞれASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の電気回路により実現されていてもよい。
ROM1004は、ブートプログラム等のプログラムが記憶されている。RAM1006は、CPU1002がプログラムを実行する際のワーキングエリアとして使用される。また、HDD1008には、CPU1002が実行するプログラムが記憶されている。
また、HDD1008は、上記記憶部20におけるネットワーク情報記憶部202及びパス情報記憶部204の各部の機能を実現する記憶装置である。なお、記憶部20における各部の機能を実現する記憶装置は、HDD1008に限定されるものではない。種々の記憶装置を記憶部20における各部の機能を実現するものとして用いることができる。
通信I/F1010は、通信ネットワークNWに接続されている。通信I/F1010は、通信ネットワークNWにおけるノードNとの間のデータの通信を制御する。通信I/F1010は、CPU1002とともに通信部30の機能を実現する。
なお、制御装置1のハードウェア構成は、上述した構成に限定されるものではなく、種々の構成とすることができる。
上述のようにして本実施形態による制御装置1が構成されている。
本実施形態による制御装置1は、通信ネットワークNWにおける機器の障害履歴情報に基づき通信ネットワークNWにおける機器の同時障害確率を計算し、計算された同時障害確率に基づき予備パスの経路を計算する。これにより、本実施形態による制御装置1は、現用パスと同時に障害が発生する確率の低い予備パスを設定することができるため、通信ネットワークNWの信頼性を十分に向上することができる。
以下、本実施形態による制御装置1による通信ネットワークNWの経路制御方法についてさらに図4乃至図9を用いて説明する。なお、本実施形態による経路制御方法は、現用パス及び予備パスの経路を計算する経路計算方法を含んでいる。図4は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を説明する概略図である。図5及び図6は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。図7は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置における障害履歴情報管理部により管理される障害履歴情報の一例を示す概略図である。図8は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法におけるリンクの組ごとの同時障害確率の計算を説明する概略図である。図9は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法における同時障害確率の計算結果の例を示す概略図である。
なお、以下では、通信ネットワークNWにおける機器としてリンクLの障害履歴情報について考慮する場合を例に説明する。また、必要に応じて、図4に示すように、図2に示した通信ネットワークNWにおける5つのノードNをそれぞれノードN1、N2、N3、N4、N5とし、6つのリンクLをそれぞれL1、L2、L3、L4、L5、L6として説明する。また、ノードN1を始点ノード、ノードN3を終点ノードとする。また、ノードN1とノードN2とは、リンクL1により通信可能に接続されている。ノードN2とノードN3とは、リンクL2により通信可能に接続されている。ノードN1とノードN4とは、リンクL3により通信可能に接続されている。ノードN4とノードN3とは、リンクL4により通信可能に接続されている。ノードN1とノードN5とは、リンクL5により通信可能に接続されている。ノードN5とノードN3とは、リンクL6により通信可能に接続されている。
まず、ネットワーク情報取得部102は、通信部30を介して通信ネットワークNWにおける複数のノードNと通信を行う。これにより、ネットワーク情報取得部102は、通信ネットワークNWのネットワーク情報を取得する(ステップS10)。ネットワーク情報取得部102により取得されるネットワーク情報には、通信ネットワークNWにおけるトポロジ情報及び障害履歴情報が含まれている。ネットワーク情報取得部102は、取得したネットワーク情報を、記憶部20のネットワーク情報記憶部202に格納する。障害履歴情報は、障害履歴情報管理部104により管理される。
次いで、パス情報作成部108は、ネットワーク情報記憶部202に格納されたトポロジ情報を含むネットワーク情報に基づき、現用パスの経路を計算して現用パス情報を作成する(ステップS12)。パス情報作成部108は、現用パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ(Dijkstra)法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
例えば、図4に示すように、始点ノードであるノードN1から終点ノードであるノードN3までの現用パスとして、リンクL1、L2を経路としてノードN2を経由する現用パスPcが計算される。
パス情報作成部108は、作成した現用パス情報を記憶部20のパス情報記憶部204に格納する。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS12で計算された現用パスに対する予備パスの経路を計算して予備パス情報を作成する(ステップS14)。以下、予備パス情報の作成について詳述する。
予備パス情報の作成において、まず、同時障害確率処理部106は、通信ネットワークNWにおける複数のリンクL1〜L6の組ごとに、同時に障害が発生する確率である同時障害確率を計算する(ステップS1400)。ここで計算するリンクの組ごとの同時障害確率は、あるリンクL及び別のあるリンクLに同時に障害が発生する確率である。同時障害確率処理部106は、障害履歴情報管理部104により管理される障害履歴情報に基づき、同時障害確率を計算する。
障害履歴情報管理部104により管理される障害履歴情報は、例えば、図7に示すように、障害ID、機器ID、障害発生時刻、及び障害復旧時刻を項目とするテーブルで管理されている。図7に示すテーブルの例では、通信ネットワークNWにおけるリンクL1〜L6のうちのいずれか2つのリンクLx、Lyについての障害履歴情報が示されている。すなわち、時刻t、t、tについてt<t<tであるとして、リンクLxについて、時刻tで障害が発生し、現在も復旧されていないことが示されている。また、リンクLyについて、時刻tで障害が発生し、時刻tでその障害が復旧したことが示されている。
図8には、上記のリンクLx、リンクLyのそれぞれについて、障害が発生していた期間を時間軸t上に示している。さらに、図8には、リンクLxとリンクLyとに同時に障害が発生していた期間を時間軸t上に示している。図8における上段の時間軸t上には、リンクLxに障害が発生していない期間を実線両矢印で示し、リンクLxに障害が発生している期間を破線両矢印で示している。また、図8における中段の時間軸t上には、リンクLyに障害が発生していない期間を実線両矢印で示し、リンクLyに障害が発生している期間を破線両矢印で示している。また、図8における下段の時間軸t上には、リンクLx及びリンクLyの両者に障害が発生していない期間を実線両矢印で示し、リンクLx及びリンクLyの両者に障害が発生している期間を破線両矢印で示している。
図8に示すように、過去のある時点から現在に至る通信ネットワークNWの運用期間Twholeにおいて、リンクLxに障害が発生していた期間Tfail_xは、時刻tから現在までの期間である。また、運用期間Twholeにおいて、リンクLyに障害が発生していた期間Tfail_yは、時刻tから時刻tまでの期間である。この場合、リンクLx及びリンクLyに同時に障害が発生していた期間Tfail_bothは、時刻tから時刻tまでの期間である。
上記の場合において、リンクLxとリンクLyとの組の同時障害確率B(Lx&Ly)は、次式により計算することができる。
B(Lx&Ly)=Tfail_both/Twhole
なお、リンクLxに障害が発生する確率B(Lx)、及びリンクLyに障害が発生する確率B(Ly)は、それぞれ次式により計算することができる。
B(Lx)=Tfail_x/Twhole
B(Ly)=Tfail_y/Twhole
上記のようにして、同時障害確率処理部106は、障害履歴情報管理部104により管理される障害履歴情報に基づき、通信ネットワークNWにおけるリンクL1〜L6の組ごとに同時障害確率を計算することができる。
図9には、図4に示す現用パスPcに含まれるリンクL1、L2のそれぞれと同時に障害が発生する同時障害確率を、他のリンクL3〜L6について計算した計算結果の例を示している。
このように、同時障害確率処理部106は、予備パスを計算するため、少なくとも現用パスに含まれるリンクLと同時に障害が発生する同時障害確率を、現用パスに含まれるリンクL以外のリンクLについて計算する。なお、同時障害確率処理部106は、通信ネットワークNWにおけるリンクLの各組について同時障害確率を一律に予め計算するように構成されていてもよい。
なお、同時障害確率処理部106により同時障害確率を計算するステップS1400のタイミングは、同時障害確率確定値を決定する後述のステップS1404の前であれば特に限定されるものではない。ステップS1400は、ステップS1404の前において適時のタイミングで実行することができる。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS12で計算された現用パスに含まれるリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS1402)。例えば、図4に示すようにリンクL1、L2を経路として含む現用パスPcが計算された場合、現用パスPcに含まれるリンクL1、L2を、予備パスを構成するリンク候補から除外する。この場合、予備パスを構成するリンク候補は、リンクL3、L4、L5、L6となる。
次いで、同時障害確率処理部106は、ステップS1400において計算した同時障害確率を候補値として、予備パスを構成するリンク候補のそれぞれについて、同時障害確率確定値を決定する(ステップS1404)。
ここで、現用パスがリンクX1、X2、……、Xn(ただし、nは2以上の整数)を経路として含み、リンクYについて同時障害確率確定値を計算する場合を考える。
リンクXnとリンクYとの組の同時障害確率B(Xn&Y)は、それぞれ上述のようにして計算することができる。
計算された同時障害確率B(X1&Y)、B(X2&Y)、……、B(Xn&Y)を候補値として、リンクYについての同時障害確率確定値BD(Y)は、次式に従って決定することができる。
BD(Y)=max{B(X1&Y)、B(X2&Y)、……、B(Xn&Y)}
なお、上記式において、max{V1、V2、……、Vn}は、{}内のn個の値V1、V2、……、Vnのうちの最大値を返す関数である。同時障害確率確定値BD(Y)は、同時障害確率B(X1&Y)、B(X2&Y)、……、B(Xn&Y)のうちの最大値である。
同時障害確率処理部106は、上述のようにして、予備パスを構成するリンク候補のそれぞれについて、障害履歴情報に基づく同時障害確率確定値を決定することができる。
例えば、図4に示すようにリンクL1、L2を経路として含む現用パスPcが計算された場合、予備パスを構成するリンク候補であるリンクL3、L4、L5、L6についての同時障害確率確定値は、次のように決定することができる。
まず、リンクL3についての同時障害確率確定値BD(L3)は、次のように決定することができる。
BD(L3)=max{B(L1&L3)、B(L2&L3)}
図9に示す値を同時障害確率の値を用いると、BD(L3)は次のように決定される。
BD(L3)=max{0.14、0.35}=0.35
また、リンクL4についての同時障害確率確定値BD(L4)は、次のように決定することができる。
BD(L4)=max{B(L1&L4)、B(L2&L4)}
図9に示す値を同時障害確率の値を用いると、BD(L4)は次のように決定される。
BD(L4)=max{0.48、0.21}=0.48
また、リンクL5についての同時障害確率確定値BD(L5)は、次のように決定することができる。
BD(L5)=max{B(L1&L5)、B(L2&L5)}
図9に示す値を同時障害確率の値を用いると、BD(L5)は次のように決定される。
BD(L5)=max{0.22、0.41}=0.41
また、リンクL6についての同時障害確率確定値BD(L6)は、次のように決定することができる。
BD(L6)=max{B(L1&L6)、B(L2&L6)}
図9に示す値を同時障害確率の値を用いると、BD(L6)は次のように決定される。
BD(L6)=max{0.32、0.10}=0.32
次いで、パス情報作成部108は、同時障害確率処理部106により決定された同時障害確率確定値に基づき、以下のように予備パスの経路を計算する。
まず、パス情報作成部108は、ステップS1402で予備パスを構成するリンク候補として残った各リンクLについて、同時障害確率確定値に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS1406)。具体的には、パス情報作成部108は、同時障害確率確定値が所定の閾値を超えるリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する。
上記同時障害確率確定値に関する閾値は、予備パス情報を作成している現用パスにより実現されるサービスの重要度に応じて設定することができる。具体的には、現用パスにより提供されるサービスの重要度が高いほど、同時障害確率確定値に関する閾値をより低く設定することができる。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS1406で予備パスを構成するリンク候補として残った各リンクLについて、決定された同時障害確率確定値をそのリンクLのリンクコスト(メトリック)として設定する(ステップS1408)。なお、同時障害確率確定値自体をリンクコストと設定することに変えて、同時障害確率確定値の大小に応じたリンクコストを設定することもできる。
次いで、パス情報作成部108は、同時障害確率確定値がリンクコストとして設定されたリンクLを用い、そのリンクコストに基づき予備パスの経路を計算する(ステップS1410)。パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
図9に示す値に基づく計算結果では、リンクL3、L4を経路として含むパスについてのリンクコストの合計は、0.35+0.48=0.83となる。一方、リンクL5、L6を経路として含むパスについてのリンクコストの合計は、0.41+0.32=0.73となる。この結果、予備パスとして、リンクコストの合計のより低いパスである、リンクL5、L6を経路として含むパスが得られる。
こうして、パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算して予備パス情報を作成する。パス情報作成部108は、作成した予備パス情報を、現用パス情報とともに記憶部20のパス情報記憶部204に格納する。なお、現用パス情報と予備パス情報について、パス情報記憶部204への格納は、パス情報作成部108が各情報を作成したタイミングで行っても良いし、先に作成した現用パス情報を一時的にパス情報作成部108が保持し、予備パス情報を作成したタイミングで、現用パス情報と予備パス情報について同時に行っても良い。
本実施形態では、上述のように、障害履歴情報に基づく同時障害確率確定値に基づき、予備パスの経路が計算されている。このため、予備パスは、現用パスと同時に障害が発生する確率がより低いものとなっている。したがって、本実施形態によれば、通信ネットワークの信頼性を十分に向上することができる。
次いで、パス情報設定部110は、通信部30を介して通信ネットワークNWにおける複数のノードNと通信を行う。これにより、パス情報設定部110は、パス情報作成部108により作成されてパス情報記憶部204に格納されたパス情報を各ノードNに設定する(ステップS16)。
各ノードNは、パス情報設定部110により設定されたパス情報に従って、通信ネットワークNWにおけるトラヒックを現用パスで転送する。また、各ノードNは、現用パスにおける障害の発生等により現用パスが使用できない状態になったときには、パス情報設定部110により設定されたパス情報に従って、通信ネットワークNWにおけるトラヒックを予備パスで転送する。
本実施形態による制御装置1は、上述したステップS10〜S16を、例えば、新たにパスが必要となるたび、あるいは通信ネットワークNWの構成が変更されるたびに行うことができる。
こうして、本実施形態による制御装置1により、通信ネットワークNWにおける経路が制御される。
このように、本実施形態によれば、通信ネットワークNWにおけるリンクLの障害履歴情報に基づきリンクLの同時障害確率を計算し、計算された同時障害確率に基づき予備パスの経路を計算する。したがって、本実施形態によれば、現用パスと同時に障害が発生する確率の低い予備パスを設定することができ、よって通信ネットワークNWの信頼性を十分に向上することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図10を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第1実施形態では、予備パス情報の作成に際して、同時障害確率確定値に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外するステップS1406を行っていた。さらに、同時障害確率確定値をリンクLのリンクコストとして設定するステップS1408を行ったうえで、予備パスの経路計算を行っていた。しかしながら、両ステップS1406、S1408のうちのいずれか一方のステップのみを行う場合であっても、現用パスと同時に予備パスに障害が発生する確率を低減することができ、よって通信ネットワークNWの信頼性を十分に向上することができる。
本実施形態では、ステップS1406、1408のうちのステップS1406のみを行う場合について説明する。なお、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の構成は、第1実施形態による通信ネットワークの制御装置1の構成とほぼ同様である。
以下、本実施形態による制御装置による通信ネットワークNWの経路制御方法について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、予備パス情報の作成に関するステップ以外のステップは、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
予備パス情報の作成において、本実施形態では、第1実施形態と同様に、ステップS1400〜S1404を行う。これにより、予備パスを構成するリンク候補のそれぞれについて、障害履歴情報に基づく同時障害確率確定値を決定する。
次いで、第1実施形態と同様に、パス情報作成部108は、同時障害確率確定値に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS1406)。本実施形態でも、具体的には、同時障害確率確定値が所定の閾値を超えるリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外することになるが、第1実施形態とは異なる閾値を設定することができる。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS1406で予備パスを構成するリンク候補に残ったリンクLを用い、予備パスの経路を計算する(ステップS1412)。本実施形態では、第1実施形態とは異なり、通常のリンクコストに基づき予備パスの経路計算を行う。パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。また、通常のリンクコストとは、障害履歴情報とは無関係なリンクコストであり、例えば、帯域幅、遅延、通信コスト、距離等に基づき求められたものである。
本実施形態のように、同時障害確率確定値に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外し、次いで、通常のリンクコストに基づき予備パスの経路計算を行ってもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図11を用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第2実施形態において説明したように、第1実施形態における両ステップS1406、S1408のうちのいずれか一方のステップのみを行う場合であっても、現用パスと同時に予備パスに障害が発生する確率を低減することができる。
本実施形態では、ステップS1406、1408のうちのステップS1408のみを行う場合について説明する。なお、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の構成は、第1実施形態による通信ネットワークの制御装置1の構成とほぼ同様である。
以下、本実施形態による制御装置による通信ネットワークNWの経路制御方法について図11を用いて説明する。図11は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、予備パス情報の作成に関するステップ以外のステップは、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
予備パス情報の作成において、本実施形態では、第1実施形態と同様に、ステップS1400〜S1404を行う。これにより、予備パスを構成するリンク候補のそれぞれについて、障害履歴情報に基づく同時障害確率確定値を決定する。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS1402で予備パスを構成するリンク候補として残った各リンクLについて、決定された同時障害確率確定値をそのリンクLのリンクコストとして設定する(ステップS1408)。本実施形態において、パス情報作成部108は、第1及び第2実施形態とは異なり、同時障害確率確定値に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外することなく、ステップS1408を行う。
次いで、パス情報作成部108は、同時障害確率確定値がリンクコストとして設定されたリンクLを用い、そのリンクコストに基づき予備パスの経路を計算する(ステップS1410)。パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
本実施形態のように、同時障害確率確定値に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外することなく、同時障害確率確定値がリンクコストとして設定されたリンクLを用いて予備パスの経路計算を行ってもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図12乃至図16を用いて説明する。なお、上記第1乃至第3実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
第1乃至第3実施形態による制御装置1は、同時障害確率確定値に基づき予備パスの経路計算を行っていた。これに対して、本実施形態による制御装置は、同時障害確率確定値に代えて、機器の耐用年数や経年劣化を反映する機器の残り使用可能時間に基づき、現用パス及び予備パスの経路計算を行うものである。
以下、本実施形態による制御装置の構成について図12を用いて説明する。図12は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態による制御装置の基本的構成は、上記第1実施形態による通信ネットワークの制御装置1の構成とほぼ同様である。図12に示すように、本実施形態による制御装置2は、制御部10において、同時障害確率処理部106に代えて、残り使用可能時間推定部112を有している。
残り使用可能時間推定部112は、通信ネットワークNWにおけるノードN、リンクL等の複数の機器のそれぞれについて残り使用可能時間を推定するものである。残り使用可能時間推定部112は、以下に述べるように、通信ネットワークNWにおける機器の障害履歴情報に基づき、通信ネットワークNWにおける機器の残り使用可能時間を推定する。
機器の残り使用可能時間を推定するため、残り使用可能時間推定部112は、複数の機器のそれぞれについて、平均故障間隔(Mean Time Between Failures、MTBF)、及び平均修理時間(Mean Time To Repair、MTTR)を計算する。
MTBF及びMTTRは、それぞれ機器の障害履歴情報に基づき計算することができる。具体的には、MTBFは、機器の総稼動時間を総障害件数(総故障件数)で除することにより得ることができる。また、MTTRは、機器の総修理時間を総障害件数(総故障件数)で除することにより得ることができる。
機器の総稼動時間は、ネットワーク情報の一部としてネットワーク情報取得部102により取得されて、ネットワーク情報記憶部202に格納されている。また、機器の総障害件数及び総修理時間は、それぞれ障害履歴情報管理部104に管理されている障害履歴情報に基づき計算できるものである。残り使用可能時間推定部112は、機器の総稼動時間、及び障害履歴情報に基づく機器の総障害件数を用いてMTBFを計算する。また、残り使用可能時間推定部112は、障害履歴情報に基づく機器の総障害件数及び総修理時間を用いてMTTRを計算する。
また、残り使用可能時間推定部112は、計算したMTBF及びMTTRを用いて、次式に従って機器の稼働率Aを計算する。
A=MTBF/(MTBF+MTTR)
さらに、残り使用可能時間推定部112は、計算した稼働率、並びに機器の耐用時間及び使用時間を用いて、機器の残り使用可能時間を推定する。機器の耐用時間及び使用時間は、それぞれネットワーク情報の一部として、ネットワーク情報記憶部202に格納されている。
具体的には、残り使用可能時間推定部112は、計算した稼働率A、並びに機器の耐用時間Tr及び使用時間Tuを用いて、次式に従って残り使用可能時間Taを計算して、機器の残り使用可能時間を推定する。次式に従って計算される機器の残り使用可能時間Taは、障害履歴情報に基づく推定値である。
Ta=(Tr−Tu)×A
上述のようにして推定される機器の残り使用可能時間は、通信ネットワークNWに含まれる機器の耐用年数や経年劣化を反映するものとなっている。例えば、リンクLとして用いられる光ファイバケーブルは、耐用年数が20年等であり、そのケーブルへの浸水やケーブルの凍結により劣化することがある。光ファイバケーブルが劣化する要因としては、機械的要因及び熱的要因がある。機械的要因としては、衝撃、ねじれ、振動等が例示される。また、熱的要因としては、低温環境及び高温環境が例示される。光ファイバケーブルが劣化すると、伝送される信号における損失が増加したり、ケーブル自体が切断されたりすることがある。また、ノードN等に含まれる光トランシーバは、耐用年数が例えば10年であり、劣化すると電圧の低下によりレーザ光の波長にずれが生じることがある。
本実施形態において、パス情報作成部108は、次のように現用パスの経路を計算して現用パス情報を作成し、予備パスの経路を計算して予備パス情報を作成する。すなわち、パス情報作成部108は、ネットワーク情報記憶部202に格納されたトポロジ情報を含むネットワーク情報、及び残り使用可能時間推定部112により推定された残り使用可能時間に基づき、現用パスの経路を計算して現用パス情報を作成する。また、パス情報作成部108は、ネットワーク情報記憶部202に格納されたトポロジ情報を含むネットワーク情報、及び残り使用可能時間推定部112により推定された残り使用可能時間に基づき、予備パスの経路も計算して予備パス情報を作成する。
なお、本実施形態による制御装置2も、図3に示す第1実施形態による制御装置1と同様のハードウェア構成を有することができる。この場合、CPU1002は、残り使用可能時間推定部112の機能を実現するプログラムを実行する。
また、残り使用可能時間推定部112も、ASIC等の電気回路により実現されていてもよい。
以下、本実施形態による制御装置2による通信ネットワークNWの経路制御方法についてさらに図13乃至図16を用いて説明する。なお、本実施形態による経路制御方法は、現用パス及び予備パスの経路を計算する経路計算方法を含んでいる。図13乃至図15は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。図16は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法における残り使用可能時間の計算結果の例を示す概略図である。
なお、以下では、通信ネットワークNWにおける機器としてリンクLの障害履歴情報について考慮する場合を例に説明する。また、第1実施形態と同様に、必要に応じて、図4に示すように、通信ネットワークNWにおける5つのノードNをそれぞれノードN1〜N5とし、6つのリンクLをそれぞれL1〜L6とし、ノードN1を始点ノード、ノードN3を終点ノードとて説明する。
まず、ネットワーク情報取得部102は、第1実施形態と同様に、通信ネットワークNWのネットワーク情報を取得し(ステップS20)、取得したネットワーク情報を、記憶部20のネットワーク情報記憶部202に格納する。障害履歴情報は、障害履歴情報管理部104により管理される。
次いで、残り使用可能時間推定部112は、上述のように、通信ネットワークNWにおけるリンクLの残り使用可能時間を計算して推定する(ステップS22)。例えば、図16に示す場合、リンクL1〜L6のそれぞれについて、各リンク上の[]内に表示される例えば年数単位の残り使用可能時間が推定される。リンクL1については10年、リンクL2については20年、リンクL3については7年、リンクL4については3年、リンクL5についは5年、リンクL6については2年の残り使用可能時間がそれぞれ推定されている。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS22で推定されたリンクLの残り使用可能時間を考慮して、現用パスの経路を計算して現用パス情報を作成する(ステップS24)。以下、現用パス情報の作成について詳述する。
現用パス情報の作成において、まず、パス情報作成部108は、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS2400)。具体的には、パス情報作成部108は、残り使用可能時間が所定の閾値を下回るリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外する。例えば、図16に示す場合において、残り使用可能時間についての閾値を3年に設定すると、この3年の閾値を残り使用可能時間が下回る残り使用可能時間が2年のリンクL6が候補から除外される。
上記ステップS2400における残り使用可能時間に関する閾値は、現用パスにより実現されるサービスの重要度に応じて設定することができる。具体的には、現用パスにより提供されるサービスの重要度が高いほど、残り使用可能時間に関する閾値をより高く設定することができる。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS2400で現用パスを構成するリンク候補として残った各リンクLについて、推定された残り使用可能時間に基づきそのリンクLのリンクコストを設定する(ステップS2402)。具体的には、パス情報作成部108は、残り使用可能時間が長いリンクLほど、より小さいリンクコストを設定する。例えば、図16に示す場合、候補に残ったリンクL1、L2、L3、L4、L5のうち、L2に最も小さいリンクコストが設定され、リンクL2、L1、L3、L5、L4の順により大きなリンクコストが設定される。
次いで、パス情報作成部108は、残り使用可能時間に基づきリンクコストが設定されたリンクLを用い、そのリンクコストに基づき現用パスの経路を計算する(ステップS2404)。パス情報作成部108は、現用パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
例えば、図16に示す場合、リンクL1、L2を経路として含むパスが、リンクL1、L2の残り使用可能時間の合計が最も長く、したがって、リンクコストが最も小さくなっている。したがって、この場合、リンクL1、L2を経路として含むパスが現用パスとして計算される。
こうして、パス情報作成部108は、現用パスの経路を計算して現用パス情報を作成する。パス情報作成部108は、作成した現用パス情報を、記憶部20のパス情報記憶部204に格納する。
なお、現用パスについては、上述のように残り使用可能期間に基づくことなく、すなわちステップS2400、S2402を行うことなく、通常のリンクコストを用いて経路計算を行うこともできる。この場合においても、パス情報作成部108は、現用パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS22で推定されたリンクLの残り使用可能時間に基づき、ステップS24で計算された現用パスに対する予備パスの経路を計算して予備パス情報を作成する(ステップS26)。以下、予備パス情報の作成について詳述する。
予備パス情報の作成において、まず、パス情報作成部108は、ステップS24で計算された現用パスに含まれるリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS2600)。例えば、図16に示すようにリンクL1、L2を経路として含む現用パスが計算された場合、現用パスに含まれるリンクL1、L2を、予備パスを構成するリンク候補から除外する。この場合、予備パスを構成するリンク候補は、リンクL3、L4、L5、L6となる。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS2600で予備パスを構成するリンク候補として残った各リンクLについて、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS2602)。例えば、図16に示す場合において、残り使用可能時間についての閾値を2年に設定すると、リンクL3、L4、L5、L6のいずれの残り使用可能時間もこの2年の閾値以上であるため、候補から除外されるリンクはない。
上記ステップS2602における残り使用可能時間に関する閾値も、予備パス情報を作成している現用パスにより実現されるサービスの重要度に応じて設定することができる。具体的には、現用パスにより提供されるサービスの重要度が高いほど、残り使用可能時間に関する閾値をより高く設定することができる。
ただし、予備パス情報を作成するためのステップS2602で用いる残り使用可能時間に関する閾値は、現用パス情報を作成するためのステップS2400で用いる残り使用可能時間に関する閾値よりも低く設定することができる。これは、予備パスは、現用パスと比較して信頼性が低いことが許容されるためである。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS2602で予備用パスを構成するリンク候補として残った各リンクLについて、推定された残り使用可能時間に基づきそのリンクLのリンクコストを設定する(ステップS2604)。具体的には、パス情報作成部108は、残り使用可能時間が長いリンクLほど、より小さいリンクコストを設定する。例えば、図16に示す場合、候補に残ったリンクL3、L4、L5、L6のうち、リンクL3に最も小さいリンクコストが設定され、リンクL3、L5、L4、L6の順により大きなリンクコストが設定される。
次いで、パス情報作成部108は、残り使用可能時間に基づきリンクコストとして設定されたリンクLを用い、そのリンクコストに基づき予備パスの経路を計算する(ステップS2606)。パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
例えば、図16に示す場合、予備パスを構成するリンク候補のうち、リンクL3、L4を経路として含むパスが、リンクL5、L6を経路として含むパスよりも残り使用可能時間の合計が長い。このため、リンクL3、L4を経路として含むパスが、リンクL5、L6を経路として含むパスよりもリンクコストが小さくなっている。したがって、この場合、リンクL3、L4を経路として含むパスが予備パスとして計算される。
こうして、パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算して予備パス情報を作成する。パス情報作成部108は、作成した予備パス情報を、現用パス情報とともに記憶部20のパス情報記憶部204に格納する。
本実施形態では、上述のように、障害履歴情報に基づく残り使用可能時間に基づき、現用パス及び予備パスのそれぞれの経路が計算されている。したがって、現用パス及び予備パスは、それぞれ信頼性が高いものとなっている。したがって、本実施形態によれば、通信ネットワークの信頼性を十分に向上することができる。
次いで、パス情報設定部110は、第1実施形態と同様に、パス情報作成部108により作成されてパス情報記憶部204に格納されたパス情報を各ノードNに設定する(ステップS28)。
各ノードNは、パス情報設定部110により設定されたパス情報に従って、通信ネットワークNWにおけるトラヒックを現用パスで転送する。また、各ノードNは、現用パスにおける障害の発生等により現用パスが使用できない状態になったときには、パス情報設定部110により設定されたパス情報に従って、通信ネットワークNWにおけるトラヒックを予備パスで転送する。
本実施形態による制御装置2は、上述したステップS20〜S28を、例えば、新たにパスが必要となるたび、あるいは通信ネットワークNWの構成が変更されるたびに行うことができる。
こうして、本実施形態による制御装置2により、通信ネットワークNWにおける経路が制御される。
このように、本実施形態によれば、通信ネットワークNWにおけるリンクLの障害履歴情報に基づきリンクLの残り使用可能時間を計算して推定し、推定された残り使用可能時間に基づき現用パス及び予備パスの経路を計算する。したがって、本実施形態によれば、現用パス及び予備パスの信頼性を高いものとすることができ、よって通信ネットワークNWの信頼性を十分に向上することができる。
なお、上記では、現用パス及び予備パスのいずれの経路計算も、残り使用可能時間推定部112により推定された残り使用可能時間に基づく場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。現用パス及び予備パスのうちの少なくとも一方の経路計算が、残り使用可能時間推定部112により推定された残り使用可能時間に基づいていればよい。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図17を用いて説明する。なお、上記第1乃至第4実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第4実施形態では、現用パス情報の作成に際して、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外するステップS2400を行っていた。さらに、残り使用可能時間に基づきリンクLのリンクコストを設定するステップS2402を行ったうえで、現用パスの経路計算を行っていた。しかしながら、両ステップS2400、S2402のうちのいずれか一方のステップのみを行う場合であっても、現用パスの信頼性を向上することができ、よって通信ネットワークNWの信頼性を十分に向上することができる。
本実施形態では、S2400、S2402のうちのステップS2400のみを行う場合について説明する。なお、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の構成は、第4実施形態による通信ネットワークの制御装置2の構成とほぼ同様である。
以下、本実施形態による制御装置による通信ネットワークNWの経路制御方法について図17を用いて説明する。図17は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、現用パス情報の作成に関するステップ以外のステップは、第4実施形態と同様であるので説明を省略する。
現用パス情報の作成において、本実施形態では、第4実施形態と同様に、パス情報作成部108は、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS2400)。本実施形態でも、具体的には、残り使用可能時間が所定の閾値を下回るリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外することになるが、第4実施形態とは異なる閾値を設定することができる。
次いで、パス情報作成部108は、現用パスを構成するリンク候補に残ったリンクLを用い、現用パスの経路を計算する(ステップS2406)。本実施形態では、第4実施形態とは異なり、通常のリンクコストに基づき予備パスの経路計算を行う。パス情報作成部108は、現用パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
本実施形態のように、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外し、次いで、通常のリンクコストに基づき現用パスの経路計算を行ってもよい。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図18を用いて説明する。なお、上記第1乃至第5実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第5実施形態において説明したように、第4実施形態における両ステップS2400、S2402のうちのいずれか一方のステップのみを行う場合であっても、現用パスの信頼性を向上することができる。
本実施形態では、ステップS2400、S2402のうちのステップS2402のみを行う場合について説明する。なお、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の構成は、第4実施形態による通信ネットワークの制御装置2の構成とほぼ同様である。
以下、本実施形態による制御装置による通信ネットワークNWの経路制御方法について図18を用いて説明する。図18は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、現用パス情報の作成に関するステップ以外のステップは、第4実施形態と同様であるので説明を省略する。
現用パス情報の作成において、本実施形態では、第4実施形態と同様に、パス情報作成部108は、各リンクLについて、推定された残り使用可能時間に基づきそのリンクLのリンクコストを設定する(ステップS2402)。本実施形態において、パス情報作成部108は、第4及び第5実施形態とは異なり、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外することなく、ステップS2402を行う。
次いで、パス情報作成部108は、残り使用可能時間に基づきリンクコストが設定されたリンクLを用い、そのリンクコストに基づき現用パスの経路を計算する(ステップS2404)。パス情報作成部108は、現用パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
本実施形態のように、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、現用パスを構成するリンク候補から除外することなく、残り使用可能時間に基づきリンクコストが設定されたリンクLを用いて現用パスの経路計算を行ってもよい。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図19を用いて説明する。なお、上記第1乃至第6実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第4実施形態では、予備パス情報の作成に際して、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外するステップS2602を行っていた。さらに、残り使用可能時間に基づきリンクLのリンクコストを設定するステップS2604を行ったうえで、予備パスの経路計算を行っていた。しかしながら、両ステップS2602、S2604のうちのいずれか一方のステップのみを行う場合であっても、予備パスの信頼性を向上することができ、よって通信ネットワークNWの信頼性を十分に向上することができる。
本実施形態では、S2602、S2604のうちのステップS2602のみを行う場合について説明する。なお、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の構成は、第4実施形態による通信ネットワークの制御装置2の構成とほぼ同様である。
以下、本実施形態による制御装置による通信ネットワークNWの経路制御方法について図19を用いて説明する。図19は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、予備パス情報の作成に関するステップ以外のステップは、第4実施形態と同様であるので説明を省略する。
予備パス情報の作成において、本実施形態では、第4実施形態と同様に、ステップS2600を行う。これにより、現用パスに含まれるリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する。
次いで、第4実施形態と同様に、パス情報作成部108は、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する(ステップS2602)。本実施形態でも、具体的には、残り使用可能時間が所定の閾値を下回るリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外することになるが、第4実施形態とは異なる閾値を設定することができる。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS2602で予備パスを構成するリンク候補に残ったリンクLを用い、予備パスの経路を計算する(ステップS2608)。本実施形態では、第4実施形態とは異なり、通常のリンクコストに基づき予備パスの経路計算を行う。パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
本実施形態のように、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外し、次いで、通常のリンクコストに基づき予備パスの経路計算を行ってもよい。
なお、本実施形態においても、第4実施形態と同様に現用パス情報を作成することに代えて、第5又は第6実施形態と同様に現用パス情報を作成することもできる。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法について図20を用いて説明する。なお、上記第1乃至第7実施形態による通信ネットワークの制御装置及び経路制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第7実施形態において説明したように、第4実施形態における両ステップS2602、S2604のうちのいずれか一方のステップのみを行う場合であっても、予備パスの信頼性を向上することができる。
本実施形態では、ステップS2602、S2604のうちのステップS2604のみを行う場合について説明する。なお、本実施形態による通信ネットワークの制御装置の構成は、第4実施形態による通信ネットワークの制御装置2の構成とほぼ同様である。
以下、本実施形態による制御装置による通信ネットワークNWの経路制御方法について図20を用いて説明する。図20は、本実施形態による通信ネットワークの制御装置による経路制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、予備パス情報の作成に関するステップ以外のステップは、第4実施形態と同様であるので説明を省略する。
予備パス情報の作成において、本実施形態では、第4実施形態と同様に、ステップS2600を行う。これにより、現用パスに含まれるリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外する。
次いで、パス情報作成部108は、ステップS2600で予備パスを構成するリンク候補として残った各リンクLについて、推定された残り使用可能時間に基づきそのリンクLのリンクコストを設定する(ステップS2604)。本実施形態において、パス情報作成部108は、第4及び第5実施形態とは異なり、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外することなく、ステップS2604を行う。
次いで、パス情報作成部108は、残り使用可能時間に基づきリンクコストが設定されたリンクLを用い、そのリンクコストに基づき予備パスの経路を計算する(ステップS2606)。パス情報作成部108は、予備パスの経路を計算する経路計算のアルゴリズムとして、例えばダイクストラ法を用いることができる。なお、経路計算のアルゴリズムは、ダイクストラ法に限定されるものではなく、ダイクストラ法のほか、種々のアルゴリズムを用いることができる。
本実施形態のように、残り使用可能時間に関する制約を満たさないリンクLを、予備パスを構成するリンク候補から除外することなく、残り使用可能時間に基づきリンクコストが設定されたリンクLを用いて予備パスの経路計算を行ってもよい。
なお、本実施形態においても、第4実施形態と同様に現用パス情報を作成することに代えて、第5又は第6実施形態と同様に現用パス情報を作成することもできる。
[他の実施形態]
上記第1乃至第3実施形態において説明した通信ネットワークの制御装置は、他の実施形態によれば、図21に示すように構成することもできる。図21は、他の実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図21に示すように、他の実施形態による通信ネットワークの制御装置2000は、通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、通信ネットワークにおける機器の同時障害確率を計算する同時障害確率処理部2002を有している。また、制御装置2000は、通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するパス情報作成部2004を有している。パス情報作成部2004は、同時障害確率処理部2002により計算された同時障害確率に基づきパスの経路を計算する。
また、上記第4乃至第8実施形態において説明した通信ネットワークの制御装置は、さらに他の実施形態によれば、図22に示すように構成することもできる。図22は、さらに他の実施形態による通信ネットワークの制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図22に示すように、さらに他の実施形態による通信ネットワークの制御装置3000は、通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、通信ネットワークにおける機器の残り使用可能時間を推定する残り使用可能時間推定部3002を有している。また、制御装置3000は、通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するパス情報作成部3004を有している。パス情報作成部3004は、残り使用可能時間推定部3002により推定された残り使用可能時間に基づきパスの経路を計算する。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、通信ネットワークNWにおける機器としてリンクLの障害履歴情報について考慮する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。通信ネットワークNWにおける機器としてノードNの障害履歴情報をもリンクLの障害履歴情報とあわせて考慮してもよいし、ノードNの障害履歴情報を単独で考慮してもよい。また、リンクL及びノードN以外の通信ネットワークNWにおける機器の障害履歴情報をあわせて又は単独で考慮してもよい。
また、上記実施形態では、ネットワーク情報の一部として機器の障害履歴情報を制御装置1、2が取得する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。機器の障害履歴情報は、制御装置に外部から入力されてもよい。例えば、制御装置とは別個に、通信ネットワークNWにおける機器を監視して機器の障害履歴情報を取得する監視装置を設け、その監視装置が、機器の障害履歴情報を制御装置に入力するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態の機能を実現するように各実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、その記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
上記記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算する同時障害確率処理部と、
前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するパス情報作成部とを有し、
前記パス情報作成部は、前記同時障害確率処理部により計算された前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算することを特徴とする通信ネットワークの制御装置。
(付記2)
前記パス情報作成部が経路を計算する前記パスは、現用パス及び前記現用パスに対する予備パスを含み、
前記パス情報作成部は、前記同時障害確率処理部により計算された前記同時障害確率に基づき前記予備パスの経路を計算することを特徴とする付記1記載の通信ネットワークの制御装置。
(付記3)
前記同時障害確率処理部は、前記現用パスに含まれる前記機器及び前記予備パスに含まれる前記機器に同時に障害が発生する確率である前記同時障害確率を計算することを特徴とする付記2記載の通信ネットワークの制御装置。
(付記4)
前記通信ネットワークは、複数のノードと、前記複数のノードの間を通信可能に接続する複数のリンクとを前記機器として含み、
前記同時障害確率処理部は、前記予備パスのリンク候補である複数の前記リンクのそれぞれについて、前記現用パスに含まれる複数の前記リンクのそれぞれと同時に障害が発生する前記同時障害確率をそれぞれ計算することを特徴とする付記3記載の通信ネットワークの制御装置。
(付記5)
前記パス情報作成部は、前記同時障害確率に関する制約を満たさないリンクを、前記予備パスの前記リンク候補から除外することを特徴とする付記4記載の通信ネットワークの制御装置。
(付記6)
前記パス情報作成部は、前記同時障害確率に関する制約に、前記予備パスの前記リンク候補である複数の前記リンクのそれぞれについて計算された複数の前記同時障害確率のうちの最大値を用いることを特徴とする付記5記載の通信ネットワークの制御装置。
(付記7)
前記パス情報作成部は、前記同時障害確率をリンクコストとして設定し、前記リンクコストに基づき前記予備パスの経路を計算する付記4乃至6のいずれかに記載の通信ネットワークの制御装置。
(付記8)
前記パス情報作成部は、前記リンクコストに、前記予備パスの前記リンク候補である複数の前記リンクのそれぞれについて計算された複数の前記同時障害確率のうちの最大値を用いることを特徴とする付記7記載の通信ネットワークの制御装置。
(付記9)
通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算するステップと、
前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するステップであって、前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算することを特徴とする通信ネットワークの経路計算方法。
(付記10)
前記パスの経路を計算するステップは、現用パスの経路を計算するステップと、前記現用パスに対する予備パスの経路を計算するステップとを含み、
前記予備パスの経路を計算するステップが、前記同時障害確率に基づき前記予備パスの経路を計算することを特徴とする付記9記載の通信ネットワークの経路計算方法。
(付記11)
コンピュータに、
通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算するステップと、
前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するステップであって、前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算するステップと
を実行させるプログラム。
(付記12)
通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の残り使用可能時間を推定する残り使用可能時間推定部と、
前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するパス情報作成部とを有し、
前記パス情報作成部は、前記残り使用可能時間推定部により推定された前記残り使用可能時間に基づき前記パスの経路を計算することを特徴とする通信ネットワークの制御装置。
1、2…制御装置
10…制御部
20…記憶部
30…通信部
102…ネットワーク情報取得部
104…障害履歴情報管理部
106…同時障害確率処理部
108…パス情報作成部
110…パス情報設定部
112…残り使用可能時間推定部
202…ネットワーク情報記憶部
204…パス情報記憶部
L、L1〜L6…リンク
N、N1〜N5…ノード
NW…通信ネットワーク

Claims (11)

  1. 通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算する同時障害確率処理部と、
    前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するパス情報作成部とを有し、
    前記パス情報作成部は、前記同時障害確率処理部により計算された前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算することを特徴とする通信ネットワークの制御装置。
  2. 前記パス情報作成部が経路を計算する前記パスは、現用パス及び前記現用パスに対する予備パスを含み、
    前記パス情報作成部は、前記同時障害確率処理部により計算された前記同時障害確率に基づき前記予備パスの経路を計算することを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークの制御装置。
  3. 前記同時障害確率処理部は、前記現用パスに含まれる前記機器及び前記予備パスに含まれる前記機器に同時に障害が発生する確率である前記同時障害確率を計算することを特徴とする請求項2記載の通信ネットワークの制御装置。
  4. 前記通信ネットワークは、複数のノードと、前記複数のノードの間を通信可能に接続する複数のリンクとを前記機器として含み、
    前記同時障害確率処理部は、前記予備パスのリンク候補である複数の前記リンクのそれぞれについて、前記現用パスに含まれる複数の前記リンクのそれぞれと同時に障害が発生する前記同時障害確率をそれぞれ計算することを特徴とする請求項3記載の通信ネットワークの制御装置。
  5. 前記パス情報作成部は、前記同時障害確率に関する制約を満たさないリンクを、前記予備パスの前記リンク候補から除外することを特徴とする請求項4記載の通信ネットワークの制御装置。
  6. 前記パス情報作成部は、前記同時障害確率に関する制約に、前記予備パスの前記リンク候補である複数の前記リンクのそれぞれについて計算された複数の前記同時障害確率のうちの最大値を用いることを特徴とする請求項5記載の通信ネットワークの制御装置。
  7. 前記パス情報作成部は、前記同時障害確率をリンクコストとして設定し、前記リンクコストに基づき前記予備パスの経路を計算する請求項4乃至6のいずれか1項に記載の通信ネットワークの制御装置。
  8. 前記パス情報作成部は、前記リンクコストに、前記予備パスの前記リンク候補である複数の前記リンクのそれぞれについて計算された複数の前記同時障害確率のうちの最大値を用いることを特徴とする請求項7記載の通信ネットワークの制御装置。
  9. 通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算するステップと、
    前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するステップであって、前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算することを特徴とする通信ネットワークの経路計算方法。
  10. 前記パスの経路を計算するステップは、現用パスの経路を計算するステップと、前記現用パスに対する予備パスの経路を計算するステップとを含み、
    前記予備パスの経路を計算するステップが、前記同時障害確率に基づき前記予備パスの経路を計算することを特徴とする請求項9記載の通信ネットワークの経路計算方法。
  11. コンピュータに、
    通信ネットワークにおける機器の障害履歴情報に基づき、前記通信ネットワークにおける前記機器の同時障害確率を計算するステップと、
    前記通信ネットワークにおけるパスの経路を計算するステップであって、前記同時障害確率に基づき前記パスの経路を計算するステップと
    を実行させるプログラム。
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