JP6659047B2 - 通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラム - Google Patents

通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラムに関し、特に、信頼度予測結果に基づく(言い換えると、故障危険度予測結果に基づく)経路選択を行う通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラムに関する。
近年、通信ネットワークシステムに接続する端末が急速に増加して、通信ネットワークシステムが複雑化してきたことから、経路制御装置(ルータ)等のネットワーク機器の管理の難しさが増してきている。一方、経路制御装置(ルータ)等のネットワーク機器のコストやメンテナンスの点から、長期間同一の装置を使用し続けるケースも多い。また、経路制御装置(ルータ)等のネットワーク機器のファームウェアバージョン間の互換性やバージョン変更によるデグレードの懸念等から、ファームウェアのバージョンアップをしないで、そのまま使用し続けるケースも多い。その結果、現状では、故障や動作不良の発生の危険性が高い装置が通信ネットワーク内に存在した状態になっていることが少なくない。故障や動作不良の装置が生じた場合には、データの転送経路として該装置を通らない経路に変更することが必要である。
通信ネットワークシステムのルーティング方法は、スタティックルーティングとダイナミックルーティングとの2つに分けられる。スタティックルーティングでは、ネットワーク管理者が手動で経路を設定することが必要であり、即時に、経路の設定の変更が可能とは限らない。また、近年においては、通信ネットワークシステムに接続する端末の増加に伴い、通信ネットワークシステムの規模が大きくなったため、自動的に、ルーティングテーブルを更新して、更新したルーティングテーブルに基づいて、経路選択を実施するダイナミックルーティングが多用されるようになっている。現状のダイナミックルーティングの手法としては、宛先までの距離が短い経路を選択するディスタンスベクター型やインタフェースのコストから経路を決定するリンクステート型等がある。ダイナミックルーティングでは、隣接装置の生存確認を行い、故障や動作不良の発見時に自動的に通信経路を変更して、該隣接装置を通らない経路に変更することが可能である。
しかし、現状のルーティング方法の場合、スタティックルーティング又はダイナミックルーティングの如何に関わらず、経路制御装置(すなわちルータ)等のネットワーク機器に異常が発生してから、初めて経路変更を行うので、通信が不安定になり易い。故障や動作不良が発生する前に、経路変更を実施することが必要である。
このため、故障の危険性が内在していることを考慮した運用とするために、例えば、特許文献1の特開2006−14032号公報「経路決定方法および経路設定装置」においては、ネットワーク装置の稼動時間の長さに着目して、該ネットワーク装置の故障の危険度を把握して、経路選択を行うという技術が提案されている。
特開2006−14032号公報
前記特許文献1のような現状の技術においては、前述したように、経路制御装置(ルータ等)の稼動時間のみに着目して、稼働時間と平均故障間隔との比較結果から、ハードウェア故障の発生を予測することにしている。しかし、現状の経路制御装置においては、機能の多様化に伴い、搭載するファームウェアも大規模化しており、メモリ等の使用量も増大しているので、ファームウェアやハードウェアを含め経路制御装置の故障や動作不良の様相も多様化し、複雑化している。そこで、現状の技術のように、ハードウェアの稼働時間のみに基づく経路制御装置の故障や動作不良等の信頼度の低下予測は、実際に即していない場合が多い。
(本発明の目的)
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、各転送経路上に配置されている経路制御装置に関するファームウェアやハードウェアの信頼度の予測結果に基づいて経路選択を制御する通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラムを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による通信ネットワークシステムは、
転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置と管理範囲内に存在する各前記経路制御装置を管理する管理サーバとを含む通信ネットワークシステムにおいて、
前記管理サーバは、
管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
前記経路制御装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記経路制御装置に返送する応答手段と
を有し、
かつ、前記経路制御装置は、
自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを、前記管理サーバに送信し、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせ手段と、
前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信する手段と、
自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新手段と
を有する
ことを特徴とする。
(2)本発明による経路制御装置は、
管理範囲内に存在する各装置を管理する管理サーバを含む通信ネットワークシステムにおいて、転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置であって
管理範囲内に存在する各前記装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
管理範囲内に存在する各前記装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
前記装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記装置に返送する応答手段と
を有する前記管理サーバに対して、
自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを送信して、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせ手段と、
前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信する手段と、
自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新手段と
を有する
ことを特徴とする。
(3)本発明による経路制御方法は、
転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置と管理範囲内に存在する各前記経路制御装置を管理する管理サーバとを含む通信ネットワークシステムにおいて、各前記転送経路上に配置されている前記経路制御装置の信頼度の予測結果に応じた前記転送経路の選択を行う経路制御方法であって、
前記管理サーバは、
管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
前記経路制御装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記経路制御装置に返送する応答ステップと
を有し、
かつ、前記経路制御装置は、
自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを、前記管理サーバに送信し、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせステップと、
前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信するステップと、
自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新ステップと
を有している
ことを特徴とする。
(4)本発明による経路制御プログラムは、
転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置と管理範囲内に存在する各前記経路制御装置を管理する管理サーバとを含む通信ネットワークシステムにおいて、各前記転送経路上に配置されている前記経路制御装置の信頼度の予測結果に応じた前記転送経路の選択を行う処理をコンピュータによって実行する経路制御プログラムであって、
前記管理サーバは、
管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
前記経路制御装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記経路制御装置に返送する応答処理と
を有し、
かつ、前記経路制御装置は、
自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを、前記管理サーバに送信し、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせ処理と、
前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信する処理と、
自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新処理と
を有している
ことを特徴とする。
本発明の通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラムによれば、主に、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本発明においては、経路制御装置それぞれは、自身のファームウェアおよびハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した総合信頼度点数を計算して、信頼度の点数が低下して、故障や動作不良が発生する可能性がある危険な状態にあるか否かを予測して、その結果に基づいて、経路変更を促すルーティングアップデート情報を隣接の経路制御装置に送信して、ルーティングテーブルの更新を依頼しているので、故障や動作不良等の事態が発生する前に、経路を変更することにより、安定した通信を行うことが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る通信ネットワークシステムのネットワーク構成の一例を示すネットワーク構成図である。 図1に示す管理サーバ内に備えるファームウェア情報データベースの一例(A)およびファームウェアバージョンの信頼度の予測結果を点数評価する際の採点方法の一例(B)を示すテーブルである。 図1に示す管理サーバ内に備えるハードウェア情報データベースの一例(A)およびハードウェアの信頼度の予測結果を点数評価する際の採点方法の一例(B)を示すテーブルである。 図1に示した通信ネットワークシステムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 経路制御装置から管理サーバへの自身の信頼度に関する信頼度問い合わせと該信頼度問い合わせに対する管理サーバから問い合わせ元への信頼度に関する応答との一例を模式的に示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信ネットワークシステムのネットワーク構成の一例を示すネットワーク構成図である。
以下、本発明による通信ネットワークシステム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による通信ネットワークシステム、経路制御装置および経路制御方法について説明するが、かかる経路制御方法をコンピュータにより実行可能な経路制御プログラムとして実施するようにしてもよいし、あるいは、経路制御プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしてもよいことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、パケット転送経路上の経路制御装置の信頼度予測(すなわち故障や動作不良の発生予測)を当該装置のファームウェアの信頼性とハードウェアの信頼性との総合的な予測結果に基づいて判断して、経路選択に反映することにより、障害発生を極小化することを主要な特徴としている。
さらに説明すると、本発明に係る通信ネットワークシステムは、複数の経路制御装置(ルータ等のネットワーク装置)により形成される複数の経路のうち、信頼度が高いと予測される経路制御装置が配置されている経路を優先して選択するために、各経路制御装置のファームウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を保持するファームウェア情報データベースと各経路制御装置のハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を保持するハードウェア情報データベースとを有する管理サーバを備えて構成されることを主要な特徴としている。
なお、経路制御に関しては、一般的なダイナミックルーティングプロトコルのパラメータを操作することによって、通信ネットワーク内の経路変更を実現することが可能であるが、ダイナミックルーティングプロトコルを使用していない通信ネットワークシステムの場合も存在する。かかる場合にも対応するために、本発明においては、管理サーバにおいて、各経路制御装置それぞれに関して、ファームウェアおよびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を纏めた値を総合的な信頼度の予測結果(すなわち総合信頼度点数)として算出して、算出した総合信頼度点数に基づいて、信頼度が高い経路制御装置を優先して使用するように、各経路制御装置それぞれに関する経路選択用のconfig情報(構成情報)を求めて、各経路制御装置に対して配送して設定させることによって、通信ネットワーク内の経路制御を実現することも、主要な特徴の一つとしている。
(本発明の第1の実施形態)
次に、本発明に係る経路制御装置の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本第1の実施形態においては、複数の経路制御装置(ルータ等のネットワーク装置)を介した複数の転送経路が存在する場合に、各転送経路上の経路制御装置の信頼度の予測結果を考慮して経路選択を行う場合について説明する。
なお、本第1の実施形態に係る通信ネットワークシステムは、複数の経路制御装置(ルータ等のネットワーク装置)により形成される複数の転送経路のうち、信頼度が高いと予測される経路制御装置が配置されている経路を優先して選択するために、各経路制御装置のファームウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を保持するファームウェア情報データベースと各経路制御装置のハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を保持するハードウェア情報データベースとを有する管理サーバを備えて構成される。
ここで、ファームウェア情報データベースには、例えば、当該管理サーバの管理範囲内に存在する各経路制御装置において使用されるファームウェアの種別・バージョンごとに既知の不具合やファームウェアのベンダの推奨レベルや運用実績などにより信頼度の予測を行った結果を数値化した点数が記憶されて管理されている。また、ハードウェア情報データベースには、前記管理サーバの管理範囲内に存在する各経路制御装置について、過去に発生した故障の種類(原因)や発生回数等により信頼度の予測を行った結果を数値化した点数が記憶されて管理され、さらに、場合によっては、その他に、平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failure)や利用可能なメモリ上限値(メモリ使用率の上限値)などの固定的な装置情報も記憶されて管理されている。
データの転送経路を構成する経路制御装置から、自身の信頼度の予測を示す点数に関する信頼度問い合わせがあったとき、管理サーバは、問い合わせ元の経路制御装置の信頼度の予測結果として、ファームウェアの信頼性とハードウェアの信頼性との予測結果を数値化した点数を、さらに、場合によっては、固定的に保持している各経路選択装置の固定的な装置情報(平均故障間隔や利用可能なメモリ上限値等)の中から該当する経路制御装置の装置情報も含めて、問い合わせ元の各経路制御装置に対して応答する。
そして、管理サーバからの応答を受け取った各経路制御装置は、該応答に自身の固定的な装置情報が含まれていた場合には、該装置情報に基づいてさらにハードウェアの信頼度の予測を行い、得られたハードウェアの予測結果を数値化した点数と、管理サーバからの応答に含まれているファームウェアの信頼性とハードウェアの信頼性との予測結果を数値化した点数と、を纏めた総合的な自身の信頼度の予測結果の点数(すなわち総合信頼度点数)を算出する。そして、総合的な信頼度の予測結果として、自身の信頼度が低い値であると予測された場合には、他の経路制御装置に対して、自身へのデータ転送を抑止して、他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を配信する。
かくのごとく、本第1の実施形態においては、対象とする経路制御装置のファームウェアの信頼性とハードウェアの信頼性との予測結果を数値化した点数を合わせて考慮した総合的な信頼度の予測結果(すなわち総合信頼度点数)を用いて、経路選択を行うので、経路選択について総合的な判断を行うことが可能になる。
つまり、本第1の実施形態においては、
転送経路の障害や異常=通信途中の経路制御装置の故障や動作不良
と見做して、転送経路すなわち経路制御装置の信頼度(故障や動作不良のし難さ)の予測結果を数値化して、転送経路ごとに、すなわち、通信途中の経路制御装置ごとに、あらかじめ定めた評価閾値と比較する。そして、信頼度の予測結果の評価が低い装置(故障や動作不良が発生し易い可能性がある装置)を避けるように経路選択を行うことにより、転送経路上における障害や異常の発生の極小化を実現している。ここで、経路制御装置の故障や動作不良を判別するためのパラメータとしては、例えば、ファームウェアの既知の不具合やメーカ推奨レベル、装置の故障の種類や故障発生回数等を用い、さらには、場合によっては、予測精度をさらに高めるために、累積稼働時間やメモリ使用率、パケット損失率などリアルタイムで変動する情報も用いる。
(第1の実施形態の構成例)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信ネットワークシステムのネットワーク構成の一例を示すネットワーク構成図である。図1に示す通信ネットワークシステムにおいては、管理範囲内の各経路制御装置(ルータ等のネットワーク装置)を管理する管理サーバ200を備え、また、各経路制御装置として、例えば、経路制御装置101〜経路制御装置105の5個の経路制御装置を備えて構成される。そして、ルーティングプロトコルとして、ダイナミックルーティングを適用して、各経路制御装置を介して送信端末300と受信端末400との間のデータの送受信を行う場合の構成例を示している。なお、管理サーバ200は、経路制御装置101と接続されているが、ルーティングプロトコルとして、ダイナミックルーティングを適用して、対象とする経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれとの間でデータの送受信を行うことも可能になっている。
図1に示す経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、内部に、ルーティングテーブル111〜ルーティングテーブル115、ハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125、送受信処理部131〜送受信処理部135を少なくとも備えている。経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、管理サーバ200から、ダイナミックプロトコルに従って送信されてくる自身の信頼度の予測結果を数値化した点数および固定的な装置情報(例えば平均故障間隔や利用可能なメモリ上限値(メモリ使用率の上限値)等)を受け取る機能を有している。そして、ハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125それぞれにおいて、管理サーバ200から自身の固定的な装置情報を受け取った場合に、該装置情報に基づいて、自身のハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を計算する機能を有し、さらには、計算した該点数を管理サーバ200から受け取った点数にさらに追加して総合的に纏める機能(例えば、単純に加算する機能、あるいは、適切な係数を用いて重み付け加算する機能、等)を有している。
さらに、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、管理サーバ200から受け取った自身のファームウェアおよびハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を、さらには、場合によっては、装置情報に基づいて追加して計算した自身のハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数も含めて、総合した総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下しているか否かを判別する機能を有している。そして、総合信頼度点数が該評価閾値未満の値に低下していた場合には、自身へのデータ転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対してネイバー通信により送信する機能を有している。また、ダイナミックルーティングプロトコルに従って隣接経路制御装置との間のネイバー通信により送信されてくるルーティングアップデート情報に基づいて、ルーティングテーブル111〜ルーティングテーブル115それぞれを更新する機能も更新手段として有している。
また、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれの内部に備えている送受信処理部131〜送受信処理部135は、管理サーバ200に対する信頼度問い合わせを送信し、管理サーバ200からの応答を受け取る機能を問い合わせ手段として有しているとともに、それぞれのルーティングテーブル111〜ルーティングテーブル115を参照して、各転送経路の信頼度の予測結果を考慮に入れた経路選択を行い、データを送受信する機能も有している。
また、図1に示す管理サーバ200は、各経路制御装置101〜経路制御装置105のファームウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を含む情報を管理するサーバである。そして、管理サーバ200は、内部に、ファームウェア情報データベース201、ハードウェア情報データベース202、信頼度計算部203、送受信処理部204を少なくとも備えている。
そして、管理サーバ200は、ファームウェア情報データベース201として、各経路制御装置101〜経路制御装置105のファームウェアのバージョンごとに、例えば図2に示すようなファームウェア情報と該ファームウェア情報に基づく信頼度の予測結果を数値化した点数とを保持する。また、管理サーバ200は、ハードウェア情報データベース202として、各経路制御装置101〜経路制御装置105ごとに、例えば図3に示すような故障履歴等に基づいて算出した信頼度の予測結果を数値化した点数の他に、図示していないが、固定的な装置情報(例えば平均故障間隔や利用可能なメモリ使用率の上限値やパケット紛失率の限界値等)を保持する。
また、信頼度計算部203は、各経路制御装置101〜経路制御装置105に関する信頼度の予測結果を数値化した点数を計算して、ファームウェア情報データベース201やハードウェア情報データベース202内に保持するとともに、各経路制御装置101〜経路制御装置105の固定的な装置情報として、平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failure)を計算したり、管理者から入力された利用可能なメモリ使用率の上限値やパケット紛失率の限界値等を受け取ったりして保持する機能も有している。また、送受信処理部204は、各経路制御装置101〜経路制御装置105との間でデータをやり取りする機能を有し、各経路制御装置101〜経路制御装置105からの信頼度問い合わせを受け取る機能を問い合わせ受信手段として有するとともに、各経路制御装置101〜経路制御装置105に対して信頼度問い合わせに対する応答を返送する機能も応答手段として有している。
図2は、図1に示す管理サーバ200内に備えるファームウェア情報データベース201の一例を示すテーブルである。図2(A)に示すように、ファームウェア情報データベース201は、各経路制御装置101〜経路制御装置105に搭載されるファームウェアのバージョンを示すファームウェアバージョン201aと、それぞれのファームウェアバージョンにおける信頼性の予測結果を数値化した点数を示す点数201bとからなっている。図2(A)に示すように、ファームウェアバージョン201a欄のバージョン番号が大きい値になるほど、すなわち、新しいバージョンになるほど、点数201b欄に示す点数が大きい値すなわちファームウェアの信頼度の予測結果を示す点数が高くなっている。なお、図2(A)には、ファームウェアのバージョンによる分類しか記載していないが、場合によっては、ファームウェアの種別もさらに含む形式で分類するようにしても良い。
また、図2(B)には、ファームウェアバージョンの信頼度の予測結果を点数評価する際の採点方法の一例を示しており、例えば、ファームウェアの既知の不具合の種類ごとにそれぞれの不具合に対する深刻度を示す既知の不具合201cと、ファームウェアのベンダによる該ファームウェアの推奨レベルを示すベンダ推奨レベル201dと、に基づいて評価している場合を例示している。つまり、例えば、既知の不具合201cに示すように、深刻度を示す番号が大きいほど、信頼度の予測結果を示す点数を減点する数値が大きくなることを示している。
また、ベンダ推奨レベル201d欄に示すように、ファームウェアのベンダの推奨レベルが高いバージョンほど、点数の減点は少ない。例えば、ファームウェアのベンダの推奨レベルが“推奨”の場合は点数の減点は“0”であるが、“安定機能”を提供するレベルの場合は点数の減点は“−10”であり、“新機能追加”のレベルの場合は点数の減点は“−20”であり、“非推奨”のレベルの場合は点数の減点は“−40”である例を示している。
また、図3は、図1に示す管理サーバ200内に備えるハードウェア情報データベース202の一例を示すテーブルである。図3(A)に示すように、ハードウェア情報データベース202は、各経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれを示す経路制御装置202aと、各経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれにおけるハードウェアの故障の発生回数を示す故障回数202bとそれぞれの故障時における故障の種類に応じた信頼性の予測結果を数値化した点数を示す点数202cとからなっている。
図3(A)に示すように、故障回数202b欄のハードウェアの故障回数が大きい値になるほど、点数202c欄に示す点数が小さい値すなわちハードウェアの信頼度の予測結果が低い評価になっている。例えば、図3(A)の点数202c欄に例示するように、故障回数202b欄の値が“0”の経路制御装置101のハードウェアに関する信頼度の予測結果の評価は、減点されることなく、“100”であるが、故障回数202b欄の値が“3”の経路制御装置102のハードウェアに関する信頼度の予測結果の評価は、大きく減点されて、“40”になってしまう。
なお、図3(B)には、ハードウェアの信頼度の予測結果を点数評価する際の採点方法の一例を示しており、例えば、ハードウェアの故障の種類202dと、ハードウェアの故障の種類に対する1回の発生ごとの深刻度を示す減点/回202eと、に基づいて評価している場合を例示している。つまり、ハードウェアの故障の種類202dに示すように、1回当たりに発生した故障の種類の深刻度が大きいほど、点数を減点する数値が大きくなることを示している。例えば、ハードウェアの故障の種類が、“FRU(Field-Replaceable Unit:現場交換可能ユニット)による交換”の場合のように影響が軽微な故障の場合には、点数/回202eに示すように、1回当たりの点数の減点は“−5”であるが、“不明な障害”の場合には、1回当たりの点数の減点は“−40”と大きくなる例を示している。
ただし、図2(B)、図3(B)に示した採点方法については、あくまでも、本発明における一例を例示したに過ぎず、減点する点数を任意の値に変更して設定するようにしても良いし、あるいは、ファームウェアの不具合の深刻度の分類を任意に変更したり、ハードウェアの故障の種類を任意の分類に変更したりしても良いし、さらには、場合によっては、図2(B)、図3(B)以外の評価に基づく任意の採点方法に変更することも可能である。
(第1の実施形態の動作の説明)
次に、図1に示した通信ネットワークシステムの経路制御装置101〜経路制御装置105、管理サーバ200に関する動作について説明する。まず、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、電源がONになった時に、初期設定として、ダイナミックルーティングを使用して、ルーティングテーブル111〜ルーティングテーブル115をそれぞれ作成する。しかる後、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、あらかじめ定めた周期で、定期的に、自身が使用しているファームウェアのバージョン情報を付して、自身のファームウェアに関する信頼度とハードウェアに関する信頼度との予測結果を問い合わせる信頼度問い合わせを、管理サーバ200に対して送信する動作を繰り返す。
該信頼度問い合わせを受け取った管理サーバ200は、問い合わせ元から受け取ったファームウェアのバージョン情報に基づいて、ファームウェア情報データベース201を検索して、問い合わせ元の経路制御装置101〜経路制御装置105のいずれかのファームウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を取得し、かつ、ハードウェア情報データベース202を検索して、問い合わせ元の経路制御装置101〜経路制御装置105のいずれかのハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を取得する。さらに、問い合わせ元の経路制御装置101〜経路制御装置105のいずれかのハードウェアの平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failure)および使用可能なメモリ上限値等のハードウェアの信頼度予測のさらなる計算に必要な固定的な装置情報も取り出す。そして、取り出したファームウェアおよびハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数とともに該装置情報も含む形で、問い合わせ元の経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれに対して返送する。
ここで、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれの平均故障間隔は、管理サーバ200にて故障の発生履歴を収集した際に算出されて、管理サーバ200のハードウェア情報データベース202内の保存領域に保存されているものとする。また、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれの使用可能なメモリ上限値は、管理サーバ200のハードウェア情報データベース202内の保存領域にあらかじめ登録されているものとする。なお、ファームウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数、ハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数は、例えば、図2(B)、図3(B)において前述したような採点方法によって減点して採点するが、前述したように、減点する点数の値や減点する不具合や故障の種類に関しては、図2(B)や図3(B)から変更しても構わない。
問い合わせ元の経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、管理サーバ200から、自身のファームウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数、ハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数の他に、ハードウェアの信頼度のリアルタイムな予測を行うための自身の平均故障間隔および使用可能なメモリ上限値等の装置情報を受信すると、さらに追加して、自身のハードウェアに関するリアルタイムな信頼度の予想結果を数値化した点数を得るために、ハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125それぞれにおいて、管理サーバ200から返送されてきた装置情報を用いて、信頼度の予測結果を数値化した点数を計算する。
例えば、自身の現在まで継続している累積稼働時間を取り出して、管理サーバ200から返送されてきた自身の平均故障間隔と比較する。該累積稼働時間が前記平均故障間隔よりも長い時間になっている場合は、故障発生の危険度が高まっているものと見做して、超えている度合いに応じて信頼度の点数を減点して低い点数に設定する。また、自身の現在のメモリ使用率を取り出して、管理サーバ200から返送されてきた自身の使用可能なメモリ上限値(メモリ使用率の上限値)と比較する。該メモリ使用率が前記使用可能なメモリ上限値を超えていた場合は、動作不良発生の危険度が高まっているものと見做して、超えている度合いに応じて信頼度の点数を減点して低い点数に設定する。
経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、管理サーバ200から返送されてきたファームウェアに関する信頼度の点数、返送されてきたハードウェアに関する信頼度の点数、および、ハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125それぞれにおいてリアルタイムに計算した現在の累積稼働時間やメモリ使用率に基づく自身のハードウェアに関する信頼度の点数を総合した総合的な信頼度予測評価結果を、総合信頼度点数として取得し、ルーティング情報の一部として経路選択のために使用する。ここで、総合信頼度点数を取得する際に、例えば、各点数を単純に加算して取得することも可能であるし、適切な係数を用いて重み付けして加算することにより取得することも可能である。
なお、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、あらかじめ定めた周期で、定期的に、信頼度の予測結果を数値化した点数(総合信頼度点数)を再計算する動作を繰り返す。そして、信頼度の予測結果を数値化した点数(総合信頼度点数)があらかじめ定めた評価閾値未満の値から該評価閾値以上の値に回復した場合には、経路選択に関するコストを元の値に戻す動作を行う。一方、あらかじめ定めた回数閾値の間、継続して、信頼度の予測結果を数値化した点数(総合信頼度点数)が前記評価閾値未満の低い値であった場合には、装置故障や動作不良の可能性が高いものと見做してアラームを管理者に通知する。
次に、図1に示した通信ネットワークシステムの動作について、図4のフローチャートおよび図5の模式図を参照しながらさらに詳細に説明する。図4は、図1に示した通信ネットワークシステムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
管理サーバ200の電源をONにして立ち上げた後(ステップS1)、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれの電源をONにすると(ステップS2)、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、ダイナミックルーティングを使用して、隣接の経路制御装置との間のネイバー接続を確立するとともに、自身のルーティングテーブル111〜ルーティングテーブル115を作成する(ステップS3)。
しかる後、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、管理サーバ200に対して、自身の装置にて稼動中のファームウェアおよびハードウェアに関する信頼度と、自身の装置情報(すなわち平均故障間隔および使用可能なメモリ上限値等)と、の問い合わせを行うことにより、問い合わせ先の管理サーバ200から図5に示すような応答を受け取る(ステップS4)。なお、以降、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、あらかじめ定めた周期で、定期的に、管理サーバ200に対する問い合わせと管理サーバ200からの応答を受け取る動作を繰り返して、管理サーバ200から最新の情報を取得するように動作する。また、図5は、経路制御装置101〜経路制御装置105から管理サーバ200への自身の信頼度に関する信頼度問い合わせと該信頼度問い合わせに対する管理サーバ200から問い合わせ元への信頼度に関する応答との一例を模式的に示す模式図である。
図5に示すように、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれから管理サーバ200に対する自身の信頼度に関する信頼度問い合わせ(ファームウェア・ハードウェアに関する信頼度の予測結果および装置情報(平均故障間隔、使用可能メモリ上限値等)の問い合わせ)には、問い合わせ元の経路制御装置自身を特定する製品ID501と、自身の装置にて稼動中のファームウェアバージョン情報502との情報を含んでいる。また、管理サーバ200からの問い合わせ元に対する応答には、問い合わせ元の経路制御装置に関するファームウェア信頼度503、ハードウェア信頼度504、平均故障間隔505、使用可能メモリ上限値506、等の各情報を少なくとも含んでいる。
経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、問い合わせ先の管理サーバ200から受け取った装置情報(平均故障間隔505、使用可能メモリ上限値506)に基づいて、ハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125それぞれにおいて、ハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数をさらに追加して計算する(ステップS5)。
ここで、装置情報に基づいて追加計算するハードウェアの信頼度に関する点数に関しては、前述したように、自身の現在まで継続している累積稼働時間が、管理サーバ200から返送されてきた自身の平均故障間隔よりも長い時間になっている場合は、故障発生の危険度が高まっているものと見做して、該平均故障間隔を超えている度合いに応じて信頼度の予測結果を数値化した点数を減点して低い点数に設定する。また、自身の現在のメモリ使用率が、管理サーバ200から返送されてきた自身の使用可能なメモリ上限値を超えていた場合は、故障発生の危険度が高まっているものと見做して、該メモリ上限値を超えている度合いに応じて信頼度の予測結果を数値化した点数を減点して低い点数に設定する。
しかる後、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、管理サーバ200から返送されてきたファームウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数、ハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数、および、ハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125それぞれにおいて計算した現在の累積稼働時間やメモリ使用率に基づく自身のハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を纏めた総合的な信頼度予測評価結果すなわち総合信頼度点数を求める。
その結果、例えば、自身の総合的な信頼度予測評価結果すなわち総合信頼度点数があらかじめ定めた評価閾値未満に低下していた場合には、信頼度が低下していると予測し、故障や動作不良の危険度が高まっている状態に陥っているものと見做して、該総合信頼度点数を含むルーティングアップデート情報を作成する。そして、作成した該ルーティングアップデート情報を、隣接の経路制御装置にネイバー送信して、ルーティングテーブルの更新を依頼する(ステップS6)。
例えば、経路制御装置102の場合は、図1に示すように、隣接の経路制御装置は、経路制御装置101および経路制御装置104である。したがって、隣接の経路制御装置101および経路制御装置104それぞれは、隣接の経路制御装置102から総合信頼度点数を含むルーティングアップデート情報を受け取ると、現在のルーティングテーブル111およびルーティングテーブル114の情報だけでなく、受け取った総合信頼度点数も、経路選択用の情報の一部として利用する形で、経路選択に反映する。
そして、例えば、経路制御装置102の総合信頼度点数があらかじめ定めた評価閾値よりも低い状態になっていた場合には、隣接の経路制御装置101および経路制御装置104において、当該経路制御装置102向けの経路選択を抑止して他の転送経路に切り替えるような内容にルーティングテーブル111およびルーティングテーブル114が更新される、
しかる後、あらかじめ定めた一定時間が経過すると(ステップS7)、ステップS4に戻って、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、あらかじめ定めた周期で、定期的に、管理サーバ200に対して信頼度の予測結果を問い合わせる動作およびそれぞれのハードウェアに関する信頼度の点数を再計算する動作を繰り返す。そして、算出した総合信頼度点数があらかじめ定めた評価閾値以上の値に回復した場合には、経路選択に関するコストを元の値に戻すように動作する。つまり、自身への転送が可能な元の状態に復旧することを促すルーティングアップデート情報を隣接の経路制御装置にネイバー送信して、元の値に戻すようにルーティングテーブルの更新を依頼する。一方、あらかじめ定めた回数閾値の間、継続して、総合信頼度点数が前記評価閾値未満の低い値であった場合には、装置故障や動作不良が発生したものと見做してアラームを管理者に通知する。
なお、以上の説明においては、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれにハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125を備え、自身の信頼度に関する問い合わせに対する管理サーバ200からの応答に含まれている自身の装置情報(平均故障間隔、利用可能メモリ上限値等)に基づいて自身のハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を追加計算する場合について説明した。
しかし、本発明はかかる場合に限るものではない。例えば、かくのごとき機能を有するハードウェア信頼度計算部121〜ハードウェア信頼度計算部125を経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれに備えるのではなく、管理サーバ200側に備えるようにしても良い。つまり、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれからの信頼度問い合わせとして、自身のファームウェアバージョンの他に、さらに、自身の現在までの累計稼働時間やメモリ使用率を追加して含む形で問い合わせることにし、管理サーバ200側で平均故障間隔や利用可能メモリ上限値と比較した結果として得られた点数も、ハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数に含めて、問い合わせ元に返送するようにしても良い。
(第1の実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本第1の実施形態においては、次のような効果が得られる。
すなわち、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、自身のファームウェアおよびハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した総合信頼度点数を定期的に計算して、信頼度の点数が低下して、故障や動作不良が発生する可能性がある危険な状態にあるか否かを予測して、経路変更を促すルーティングアップデート情報を隣接の経路制御装置に送信して、ルーティングテーブルの更新を依頼しているので、故障や動作不良等の事態が発生する前に、経路を変更することにより、安定した通信を行うことが可能である。
また、経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、定期的に総合信頼度点数による評価を実施しているので、総合信頼度点数が低くなった危険な状態の経路制御装置の見落としを確実に防止することができる。さらに、ルーティングアップデートの対象として、総合信頼度点数が低くなった危険な状態の経路制御装置が存在する転送経路への転送動作のみを対象とすれば良いので、必要最低限の負荷で対応することが可能である。
さらに、総合信頼度点数が低くなった危険な状態の経路制御装置を抽出することによって、ファームウェア変更時期や経路制御装置本体のリプレース時期の最適化を図ることもできる。
また、管理サーバ200に管理される各経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれの信頼度の予測結果をリスト化することによって、メンテナンススケジュールを信頼度の予測結果の評価が低い装置から優先して保守作業を行うように組むことができ、通信ネットワークシステム全体の故障や動作不良の発生をより確実に回避することが可能になる。
(本発明の第2の実施形態)
前述した第1の実施形態においては、各経路制御装置(すなわち各ルータ等)のファームウェア、ハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を総合化した総合信頼度点数を計算した結果を反映したルーティングアップデート情報を、ルーティングプロトコルに従って、隣接の経路制御装置に配信し、各隣接経路制御装置において、配信されてきたルーティングアップデート情報に基づいて経路選択を変更する場合について説明した。しかし、レイヤ2スイッチやモデムのように、ルーティングプロトコルを備えていなく、該ルーティングプロトコルそのものを理解することができないネットワーク機器も存在している。本第2の実施形態においては、かくのごときルーティングプロトコルを利用していない経路選択装置や回線サービス等に関しても、信頼度の予測を行って、予測した信頼度に関する点数すなわち総合信頼度点数による経路選択を適用することを可能にする場合について説明する。
つまり、本第2の実施形態においては、レイヤ2スイッチやモデム等のルーティングプロトコルを利用していない経路制御装置から管理サーバ200への信頼度問い合わせや管理サーバ200からの問い合わせ元に対する信頼度の予測結果を数値化した点数を含む応答のやり取りを、該当する経路制御装置が利用している各種プロトコルやユーザインタフェースを使用して、行うことを可能にする機能を、管理サーバ200側に有する構成とする。なお、後述する第3の実施形態のように、ダイナミックルーティングを設定していない場合であっても、信頼度問い合わせや応答のやり取りについて、同様に、該当する経路制御装置が利用している各種プロトコルやユーザインタフェースを使用して行うことも可能である。
ここで、信頼度問い合わせや応答に使用する前記各種プロトコルとしては、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)、Ethernet OAM(Operations,Administration,Maintenance for Ethernet)、NETCONF(Network Configuration Protocol)、OpenFlow等が想定される。また、信頼度問い合わせや応答に使用する前記ユーザインタフェースとしては、例えば、CLI(Command Line Interface)、WebUI(Web User Interface)等が想定される。
(本発明の第3の実施形態)
前述した第1の実施形態においては、ルーティング方法としてダイナミックルーティングを適用している場合について説明したが、本第3の実施形態においては、ダイナミックルーティングが設定されていない場合について説明する。つまり、本第3の実施形態においては、ルーティング方法としてダイナミックルーティングが設定さていない場合にも対応可能にするために、管理サーバは、各経路制御装置の信頼度の予測結果を数値化した点数を纏めて計算して総合信頼度点数として算出した後、各経路制御装置に関し、算出した総合信頼度点数を用いて、各転送先ごとに、信頼度が高い経路を優先的に選択する経路選択を行い、その結果として得られた経路選択結果を、config情報(構成情報:経路選択用のルーティング情報)として、直接接続している経路制御装置を介して、各経路制御装置に配信する機能を有している。
一方、各経路制御装置は、管理サーバから送信されてきた自身に関するconfig情報(構成情報)をconfigテーブルに保存して、該configテーブルに従って経路を選択してデータを送受信するという機能を有している。
具体的な構成例を示す図6のネットワーク構成図を用いて、本第3の実施形態における経路選択動作について以下に説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係る通信ネットワークシステムのネットワーク構成の一例を示すネットワーク構成図である。図6の通信ネットワークシステムの場合、前述したように、ルーティング方法としてダイナミックルーティングが設定されていないので、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aそれぞれの経路選択情報は、管理サーバ200Aにおいて作成されて、config情報(構成情報)として、直接接続されている経路制御装置101Aを経由してあらかじめ固定的に設定されている経路に従って順次転送されて、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aそれぞれに対して配布される。なお、図6において、第1の実施形態として示した図1のネットワーク構成図と同じ機能を有するブロックに対しては、図1と同じ符号を付して示し、ここでの重複する説明は割愛する。
図6に示す経路制御装置101A〜経路制御装置105Aそれぞれは、内部に、送受信処理部131A〜送受信処理部135A、configテーブル141〜configテーブル145、ファームウェア情報151〜ファームウェア情報155、ハードウェア情報161〜ハードウェア情報165を少なくとも備えている。経路制御装置101〜経路制御装置105それぞれは、管理サーバ200Aから、経路制御装置101Aを介して順次転送されてくる自身のconfig情報(構成情報)を受け取って、configテーブル141〜configテーブル145それぞれに設定する機能を有している。そして、送受信処理部131A〜送受信処理部135Aそれぞれは、configテーブル141〜configテーブル145それぞれを参照して、選択経路として指定されている経路を用いてデータを送受信する機能を有している。
また、ファームウェア情報151〜〜ファームウェア情報155、ハードウェア情報161〜ハードウェア情報165は、管理サーバ200Aに対して送信して、自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を算出してもらうために必要とする情報を保持している。例えば、ファームウェア情報151〜〜ファームウェア情報155には、自身が使用しているファームウェアのバージョン情報が保持され、ハードウェア情報161〜ハードウェア情報165には、自身の隣接経路制御装置を示す隣接機器情報や現在のメモリ使用率、現在までの累積稼働時間、現在のパケット紛失率等の現在の装置情報が保持されている。そして、自身の信頼度の予測結果を数値化した点数に応じたconfig情報(構成情報)を取得するために、信頼度問い合わせを管理サーバ200Aに対して送信する際に、ファームウェア情報151〜〜ファームウェア情報155やハードウェア情報161〜ハードウェア情報165それぞれに保持している情報を含む形で送信する。
また、図6に示す管理サーバ200Aは、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aからの信頼度問い合わせに応じて、それぞれの経路選択用のconfig情報(構成情報)を算出して問い合わせ元に配信するサーバである。そして、管理サーバ200Aは、内部に、ファームウェア情報データベース201、ハードウェア情報データベース202、送受信処理部204の他に、信頼度計算部203A、トポロジマップ作成部205、config作成部206を少なくとも備えている。
ここで、ファームウェア情報データベース201、ハードウェア情報データベース202、送受信処理部204は、図1の管理サーバ200と全く同様であるので、ここでの重複する説明は割愛する。ただし、図6の場合は、ダイナミックルーティングを設定していないので、送受信処理部204は、直接接続されている経路制御装置101Aとの間で送受信した後、以降、あらかじめ固定的に設定した接続経路を順次辿って転送していく動作になる。
また、信頼度計算部203Aは、図1の管理サーバ200の信頼度計算部203の機能(平均故障間隔の算出や利用可能なメモリ上限値等の設定機能)の他に、さらに、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aからの信頼度問い合わせに現在の装置情報(累積稼働時間、メモリ使用率等)が含まれている場合は、該現在の装置情報を用いて、それぞれのハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を追加して算出する機能も備えている。
また、トポロジマップ作成部205は、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aからの問い合わせに含まれている隣接機器情報に基づいて、管理範囲内のネットワーク全体の接続状態を示すトポロジ図を作成して保持する機能を有している。また、config作成部206は、まず、ファームウェア情報データベース201、ハードウェア情報データベース202に保存されている情報(各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aのファームウェア、ハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数に関する情報)、さらには、場合によっては、信頼度計算部203Aにより追加して算出した各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aそれぞれのハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数を算出する。そして、config作成部206は、算出した総合信頼度点数に基づいて、信頼度が高い経路制御装置を優先して使用する転送経路になるように、トポロジマップ作成部205において作成した前記トポロジ図を参照して、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aそれぞれにおける経路選択用のconfig情報(構成情報)を作成し、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aそれぞれに対して配信する機能を有している。
図6のネットワーク構成図に示すような構成にすることにより、ルーティング方法としてダイナミックルーティングを設定していない場合であっても、各経路制御装置101A〜経路制御装置105Aそれぞれは、信頼度の予測結果に基づいて算出した信頼度が高い経路を優先的に選択して、データの転送を行うことが可能である。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
101,102,103,104,105 経路制御装置
101A,102A,103A,104A,105A 経路制御装置
111,112,113,114,115 ルーティングテーブル
121,122,123,124,125 ハードウェア信頼度計算部
131,132,133,134,135 送受信処理部
131A,132A,133A,134A,135A 送受信処理部
141,142,143,144,145 configテーブル
151,152,153,154,155 ファームウェア情報
161,162,163,164,165 ハードウェア情報
200 管理サーバ
200A 管理サーバ
201 ファームウェア情報データベース
201a ファームウェアバージョン
201b 点数
201c 既知の不具合
201d ベンダ推奨レベル
202 ファームウェア情報データベース
202a 経路制御装置
202b 故障回数
202c 点数202c
202d 故障の種類
202e 減点/回
203 信頼度計算部
203A 信頼度計算部
204 送受信処理部
205 トポロジマップ作成部
206 config作成部
300 送信端末
400 受信端末
501 製品ID
502 稼動中のファームウェアバージョン情報
503 ファームウェア信頼度
504 ハードウェア信頼度
505 平均故障間隔
506 使用可能メモリ上限値

Claims (10)

  1. 転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置と管理範囲内に存在する各前記経路制御装置を管理する管理サーバとを含む通信ネットワークシステムにおいて、
    前記管理サーバは、
    管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
    管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
    前記経路制御装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記経路制御装置に返送する応答手段と
    を有し、
    かつ、前記経路制御装置は、
    自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを、前記管理サーバに送信し、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせ手段と、
    前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信する手段と、
    自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新手段と
    を有する
    ことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  2. 前記管理サーバは、
    管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関する平均故障間隔および利用可能なメモリ使用率の上限値を含む装置情報をさらに保存し、
    前記経路制御装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、該信頼度問い合わせに対する前記応答として、該当する経路制御装置に関する前記装置情報をさらに追加して問い合わせ元の前記経路制御装置に返送し
    かつ、前記経路制御装置は、
    前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身の前記装置情報に基づいて、自身のハードウェアに関する信頼度の予測結果を数値化した点数を計算し、計算した該点数を追加して、前記総合信頼度点数に総合的に纏める
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
  3. 前記経路制御装置は、
    前記応答に含まれている自身の前記装置情報のうち、前記平均故障間隔を取り出し、自身の現在まで継続している累積稼働時間が、前記平均故障間隔を超えている時間になっていた場合、該平均故障間隔を超えている度合いに応じて、信頼度の予測結果を数値化した点数を減点した低い点数に設定し、
    また、前記応答に含まれている自身の前記装置情報のうち、前記メモリ使用率の上限値を取り出し、自身の現在のメモリ使用率が、前記メモリ使用率の上限値を超えていた場合は、該メモリ使用率の上限値を超えている度合いに応じて、信頼度の予測結果を数値化した点数を減点して低い点数に設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信ネットワークシステム。
  4. 前記管理サーバは、
    前記ファームウェア情報データベースに保存する前記点数として、各前記経路制御装置において使用されているファームウェアのバージョンごとに、既知の不具合の深刻度に応じてあらかじめ定めた点数を減点し、また、ファームウェアのベンダの推奨レベルに応じてあらかじめ定めた点数を減点した値に設定し、
    前記ハードウェア情報データベースに保存する前記点数として、各前記経路制御装置において発生した故障の発生回数と故障の種類とに応じてあらかじめ定めた点数を減点した値に設定する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信ネットワークシステム。
  5. 各前記経路制御装置は、
    あらかじめ定めた周期で、定期的に、前記管理サーバに対する前記信頼度問い合わせに対する前記応答に基づいて、自身の前記総合信頼度点数を計算して、前記評価閾値と比較する動作を繰り返し、前記総合信頼度点数が、前記評価閾値未満の値の状態から前記評価閾値以上の値に回復した場合、自身への転送が可能な元の状態に復旧することを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信ネットワークシステム。
  6. 通信ネットワークにダイナミックルーティングが設定されていない場合、
    前記管理サーバは、
    各前記経路制御装置それぞれからの前記信頼度問い合わせを受け取った際に、問い合わせ元の前記経路制御装置に隣接している経路制御装置であることを示す隣接機器情報が含まれていた場合、前記応答手段による前記応答を返送する動作を行う代わりに、前記信頼度問い合わせに含まれている前記隣接機器情報を取り出して、管理範囲内の通信ネットワーク全体の接続状態を示すトポロジ図を作成し、
    しかる後、前記ファームウェア情報データベースおよび前記ハードウェア情報データベースを参照して取得した前記総合信頼度点数、または、前記信頼度問い合わせに問い合わせ元の前記経路制御装置のハードウェアの現在の状態を示す現在の装置情報が含まれていた場合には該現在の装置情報に基づいて算出した信頼度の予測結果を数値化した点数も前記総合信頼度点数に総合的に纏めた点数、のいずれかに基づいて、信頼度が高い前記経路制御装置を優先して使用する転送経路になるように、前記トポロジ図を参照して、各前記経路制御装置それぞれにおける経路選択用の構成情報(config情報)を作成し、作成した各前記経路制御装置それぞれにおける該構成情報(config情報)を、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の各前記経路制御装置それぞれに対して配信する動作を行い
    一方、各前記経路制御装置は、
    自身に隣接している前記隣接機器情報を、または、前記隣接機器情報と前記現在の装置情報とを、含む形で前記信頼度問い合わせを作成して、作成した前記信頼度問い合わせを前記管理サーバに対して送信し、
    前記管理サーバから自身の前記構成情報(config情報)を受け取った際に、該構成情報(config情報)を自信の経路選択用の情報として構成情報(config情報)テーブルに保存し、以降のデータ転送時に、該構成情報(config情報)テーブルを参照して、経路選択を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の通信ネットワークシステム。
  7. 前記経路制御装置がルーティングプロトコルを利用していない装置であった場合、
    当該経路制御装置からの前記信頼度問い合わせおよび問い合わせ元に対する前記応答のやり取りを、当該経路制御装置が利用している各種プロトコルやユーザインタフェースを使用して行うことを可能にする機能を、前記管理サーバ側に追加して有している構成とする
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の通信ネットワークシステム。
  8. 管理範囲内に存在する各装置を管理する管理サーバを含む通信ネットワークシステムにおいて、転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置であって
    管理範囲内に存在する各前記装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
    管理範囲内に存在する各前記装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
    前記装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記装置に返送する応答手段と
    を有する前記管理サーバに対して、
    自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを送信して、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせ手段と、
    前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信する手段と、
    自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新手段と
    を有する
    ことを特徴とする経路制御装置。
  9. 転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置と管理範囲内に存在する各前記経路制御装置を管理する管理サーバとを含む通信ネットワークシステムにおいて、各前記転送経路上に配置されている前記経路制御装置の信頼度の予測結果に応じた前記転送経路の選択を行う経路制御方法であって、
    前記管理サーバは、
    管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
    管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
    前記経路制御装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記経路制御装置に返送する応答ステップと
    を有し、
    かつ、前記経路制御装置は、
    自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを、前記管理サーバに送信し、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせステップと、
    前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信するステップと、
    自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新ステップと
    を有している
    ことを特徴とする経路制御方法。
  10. 転送経路の選択を行い選択した転送経路によるデータ転送の動作を制御する経路制御装置と管理範囲内に存在する各前記経路制御装置を管理する管理サーバとを含む通信ネットワークシステムにおいて、各前記転送経路上に配置されている前記経路制御装置の信頼度の予測結果に応じた前記転送経路の選択を行う処理をコンピュータによって実行する経路制御プログラムであって、
    前記管理サーバは、
    管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているファームウェア情報データベースと、
    管理範囲内に存在する各前記経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を保存しているハードウェア情報データベースと、
    前記経路制御装置からの信頼度問い合わせを受け取った際に、前記ファームウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出すとともに、前記ハードウェア情報データベースから該当する経路制御装置に関するハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を取り出して、前記信頼度問い合わせに対する応答として、問い合わせ元の前記経路制御装置に返送する応答処理と
    を有し、
    かつ、前記経路制御装置は、
    自身の信頼度の予測結果を数値化した点数を問い合わせる前記信頼度問い合わせを、前記管理サーバに送信し、該信頼度問い合わせに対する応答を前記管理サーバから受け取る問い合わせ処理と、
    前記管理サーバから受け取った前記応答に含まれている自身のファームウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数およびハードウェアの信頼度の予測結果を数値化した点数を総合的に纏めた総合信頼度点数が、あらかじめ定めた評価閾値未満の値に低下していた場合、自身への転送を抑止して他の転送経路に切り替えることを促すルーティングアップデート情報を作成して、自身に隣接している隣接経路制御装置に対して送信する処理と、
    自身に隣接している前記隣接経路制御装置から前記ルーティングアップデート情報を受け取った際に、該ルーティングアップデート情報に基づいて、自身のルーティングテーブルを更新する更新処理と
    を有している
    ことを特徴とする経路制御プログラム。
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