JP2017184011A - 緊急災害情報受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】該当地域に対して警報の迅速な報知を行う緊急災害情報受信機を提供すること。
【解決手段】緊急災害情報受信機100は、放送局からAC信号情報403を受信する受信部202と、設置地の第一緯度情報及び第一経度情報を記憶する制御記憶部208と、制御部207と、出力部206と、を備える。制御部207は、AC信号情報から取得した震源地の第二緯度情報及び第二経度情報と、制御記憶部208から取得した第一緯度情報及び第一経度情報とから、震源地と設置地との距離に応じた判定値を求め、判定値に従い出力部206から警報出力を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、緊急災害情報受信機に係り、特に、緊急地震速報を受信して報知する緊急災害情報受信機に関する。
地震などの緊急を要する災害が発生した場合、送信局から送信された災害情報を受信して報知させる緊急災害情報受信機が提示されている。例えば、待機時にラジオの音声の中から緊急地震速報のチャイム音を検出し、検出した時にスピーカからラジオの音声を出力する防災行政ラジオ(ラジオ付き防災行政無線受信機)や緊急告知受信機が提案されている。
また、特許文献1には、ラジオ放送における緊急地震速報を受信した時や防災行政無線放送を受信したときに、これらの放送内容をスピーカから発音する防災無線受信機が開示されている。この防災無線受信機は、緊急地震速報とともに発信されるチャイム音を検出することにより緊急地震速報が発報されたことを検知する。
また、地上波テレビジョン放送では、放送中の映像や音声に重ねる形で緊急地震速報を送信している。しかしながら、送信機側の符号化や受信機側の復号化等で遅延が発生するため、速報性に課題があった。これを解決するため、地上波テレビジョン放送や地上マルチメディア放送の付加情報を伝送するためのAC(Auxiliary Channel)信号を利用して、緊急地震速報の情報を送信する方式がARIB(STD−B31、STD−B46)の規格に追加された。これによると、緊急地震速報は、セグメントNo.0のAC信号(キャリア)を用いて伝送される。
例えば、特許文献2には、放送局からAC信号を利用して緊急地震速報が発報されると、その旨を表示部に表示すると共に、使用者の設定に従い警報音を発生させる緊急災害情報受信装置が開示されている。また、この緊急災害情報受信装置は、緊急地震速報を受信すると、エレベータ等の外部機器を安全に動作させるための制御信号を出力端子から出力すると共に、外部のテレビ受信装置に対し、緊急放送を受信させるための指令信号(電源オン指令、緊急放送選局指令)をリモコン送信部から送信させる。
特開2014−086928号公報 特開2013−211754号公報
特許文献1に記載の防災無線受信機のように、ラジオ放送の音声の中から緊急地震速報のチャイム音を検出する方式では、アナログの音声を解析するため、緊急地震速報とは関係ない音声でも特定の周波数の音の変化がチャイム音と似ていた場合に誤検知する場合がある。また、全国規模の放送では、住んでいる場所とは関係ない地域に関する緊急地震速報も検出(例えば、東京に住んでいても北海道に向けた緊急地震速報も検出)してしまい、聞いている人に対し自身の地域に関する緊急地震速報であるのか混乱させてしまうこともある。このような事が続いた場合、本当に関係のある緊急地震速報に対する注意力を低下させてしまうおそれが生じる。
また、特許文献2のAC信号を利用した緊急災害情報受信装置では、送信局側からの緊急地震速報に関する映像情報や音声情報がAC信号の後にすぐに送信されてこない場合、その映像情報や音声情報の出力が遅れ、速報性に課題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、該当地域に対して警報の迅速な報知を行う緊急災害情報受信機を提供することを目的とする。
本発明の緊急災害情報受信機は、放送局からAC信号情報を受信する受信部と、設置地の第一緯度情報及び第一経度情報を記憶する制御記憶部と、制御部と、出力部と、を備え、前記制御部は、前記AC信号情報から取得した震源地の第二緯度情報及び第二経度情報と、前記制御記憶部から取得した前記第一緯度情報及び前記第一経度情報とから、前記震源地と前記設置地との距離に応じた判定値を求め、前記判定値に従い前記出力部から警報出力を行う、ことを特徴とする。
本発明によると、該当地域に対して警報の迅速な報知を行う緊急災害情報受信機を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る緊急災害情報受信機の外観図である。 本発明の実施形態1に係る緊急災害情報受信機の構成図である。 本発明の実施形態1に係る制御記憶部の構成図である。 本発明の実施形態1に係る緊急地震情報の構成図である。 本発明の実施形態1に係るTS信号情報の構成図である。 本発明の実施形態1に係るAC信号情報の構成図である。 本発明の実施形態1に係る信号処理部のフローチャート説明図である。 本発明の実施形態1に係る制御部のフローチャート説明図である。 本発明の実施形態2に係る制御記憶部の構成図である。 本発明の実施形態2に係る変換テーブルの構成図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図を用いて説明する。図1は、緊急災害情報受信機100の外観図である。緊急災害情報受信機100は本体正面に、表示部101、音声出力部102、入力部103を備える。地上波テレビジョン放送(ワンセグ放送)や地上マルチメディア放送(V−Lowマルチメディア放送等)ではAC信号と呼ばれる付加情報信号を伝送するための信号に、緊急地震速報の情報を載せて送信している。本実施形態の緊急災害情報受信機100は、受信部(ワンセグ受信機、V−Low受信機等)で放送波を受信してAC信号を監視し、緊急地震速報の情報が検出されたときに警報を出力する緊急地震速報報知機能を持つ。
入力部103は、設定ボタン104、操作ボタン105,106、決定ボタン107を備える。また、緊急災害情報受信機100は本体右側面に、音量ダイヤル108を備える。
表示部101は、本体正面に配置された、LCD(Liquid Crystal Display)やVFD(Vacuum Fluorescent Display)等の文字表示部である。音声出力部102は、本体正面の左側に配置されており、スピーカとして警報音を出力する。操作ボタン105,106は、緊急災害情報受信機100の設定時に選局や地域設定等を行うための−(戻り)ボタンや+(送り)ボタンとして機能する。
音量ダイヤル108は、本体右側面に配置された、警報音量等の設定を行うためのダイヤルである。本実施形態の音量ダイヤル108の位置は、本体右側面に一部を突出させるようにして裏面側に配置される。
図2は、緊急災害情報受信機100の構成図である。緊急災害情報受信機100は、アンテナ201、受信部202、信号処理部203、信号処理記憶部204、マイコン205、出力部206を備える。マイコン205は、制御部207及び制御記憶部208を有する。出力部206は、音声処理部209、画像処理部210、音声出力部102、表示部101を有する。
アンテナ201から入力された放送信号は、モジュール等で構成される受信部202において復号化等の処理が行われ、映像情報と音声情報とAC信号情報を含む情報がTS(Transport Stream)信号情報として信号処理部203へ出力される。
信号処理部203は、TS信号情報の中からAC信号情報を取り出して制御部207へ出力する。また、信号処理部203は、TS信号情報の中から音声情報を取り出して音声処理部209へ出力、又は制御部207を介して信号処理記憶部204に記憶する。
制御部207は受信部202の初期化等の制御を行う。また、制御部207は、信号処理部203からAC信号情報を受信した場合、AC信号情報に含まれる緯度情報(第二緯度情報)及び経度情報(第二経度情報)をもとに、緊急災害情報受信機100が設置されている設置地と、震源地との距離に応じた判定値Lを求める。制御部207は、求めた判定値Lに従い出力部206から警報を出力させる。
音声処理部209は、入力された音声信号の復号化等を行い、音声出力部102から音声を出力させる。また、画像処理部210は、入力された画像信号の復号化等を行い、表示部101に画像を表示させる。
図3は、制御記憶部208の構成図である。制御記憶部208は、定型文字テーブル301、定型音声テーブル302、設定緯度経度情報303を有する。
定型文字テーブル301には、緊急地震速報の警報内容を文字出力するための文字データが予め登録されている。定型音声テーブル302には、緊急地震情報の警報内容を音声出力するための定型音声データが予め登録されている。
設定緯度経度情報303には、緊急災害情報受信機100の設置されている設置地の緯度情報(第一緯度情報)及び経度情報(第一経度情報)が予め登録されている。
図4は、アンテナ201を介して受信部202が受信する、緊急地震情報400の構成図である。緊急地震情報400は、映像情報401、音声情報402、AC信号情報403を有する。気象庁は、所定の最大震度以上の地震発生予測地域がある場合に、緊急地震速報に関する情報を発表する。テレビ等の送信局は、この情報を基に緊急地震情報400を、放送信号のセグメント内に含めて送信する。
セグメント内のACキャリアには、地震動警報の震源に関する情報が、AC信号情報403として含まれている。詳細は図6で後述する。
図5は、TS信号情報500の構成図である。TS信号情報500は、ヘッダ部にシンクバイト501、インジケータ502、レングス503を有する。また、TS信号情報500は、データ部にAC信号情報403を有する。受信部202は、緊急地震情報400のAC信号情報403を、TS信号情報500に含め、信号処理部203に送信する。本図では、TS信号情報500のデータ部にAC信号情報403を含めた例を示しているが、データ部として、映像情報401又は音声情報402を含めてもよい。この場合、受信部202は、映像情報401又は音声情報402を、他のTS信号情報500のAC信号情報403と紐付けて、信号処理部203に送信することができる。
図6は、AC信号情報403の構成図である。AC信号情報403は、構成識別601、開始/終了フラグ602、信号識別603、現在時刻604、ページ種別605、地震動情報606を有する。なお、AC信号情報403に含まれる情報は、ARIB STD−B31及びSTD−B46に規定されており、AC信号情報403にはこれら以外の情報も適宜含めることができる。
以下、ARIB STD−B31及びSTB−B46の形式に従って、AC信号情報403が有する各情報について説明する。構成識別601は、AC信号情報が地震動警報情報の伝送であるかを示す情報である。AC信号情報自体は、地震動警報以外に、他の付加情報の伝達にも用いられているため、この構成識別601によりAC信号情報が地震に関する情報であるか判定される。開始/終了フラグ602は、地震動警報情報の送出の開始又は終了を表す情報である。信号識別603は、地震動警報詳細情報の種別を表す情報である。現在時刻604は、地震動警報情報が送出される現在時刻情報である。また、地震動情報606は、ページ種別605が「1」の場合に伝送される、地震動警報の震源に関する情報である。本実施形態では、ページ種別605が「1」である場合について説明する。
ページ種別605が「1」である場合、地震動情報606には、図6に示すように、緯度情報621、経度情報622、深度情報615、発生時刻616が含まれる。緯度情報621には、北緯南緯フラグ611及び緯度612が含まれる。また、経度情報622には、西経東経フラグ613及び経度614が含まれる。
北緯南緯フラグ611は、「0」又は「1」によりそれぞれ北緯又は南緯を表す。西経東経フラグ613は、「0」又は「1」によりそれぞれ東経又は西経を表す。緯度612及び経度614は、2進数により表される。深度情報615は、震源の深さである。発生時刻616は、地震動の発生時刻である。
つぎに、緊急災害情報受信機100の動作について説明する。まず、緊急災害情報受信機100の電源が投入されると、受信部202、信号処理部203、表示部101の初期設定や、地上波テレビジョン放送や地上マルチメディア放送の受信チャンネルの設定等が行われる。
受信チャンネルは、ユーザが操作ボタン(選局ボタン)105,106等の入力部103を操作して、受信する放送の放送局(例えば、電波状態の良い放送局や、地域に対応した放送局)を選局することにより、決定される。制御部207は、決定された受信チャンネルをチューニングするようにI2C(Inter Integrated Circuit)を通して受信部202に指示する。
また、制御記憶部208には、予め設定緯度経度情報303が設定される。例えば、受信部202は、アンテナ201を介してGPS信号を受信する。受信部202は、受信したGPS信号から緊急災害情報受信機100が設置されている設置地の緯度情報及び経度情報を求める。制御部207は、求めた緯度情報(第一緯度情報)及び経度情報(第一経度情報)を受信部202から受信し、制御記憶部208内の設定緯度経度情報303として記憶する。また、設定緯度経度情報303は、手動入力により設定することもできる。この場合、制御部207は、緊急災害情報受信機100が設置されている設置地として、ユーザが入力した緯度情報(第一緯度情報)及び経度情報(第一緯度情報)を、制御記憶部208内の設定緯度経度情報303として記憶する。ユーザによる設定完了操作により、待機状態(スピーカ出力や文字表示のオフ状態)に入る。
信号処理部203は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を通して制御部207から指示を受け、初期設定を行う。その後、信号処理部203は、AC信号を用いた緊急地震速報の検出に必要なTS信号の処理を開始する。
信号処理部203の処理について説明する。図7は、信号処理部203のフローチャート説明図である。ステップS100で、信号処理部203は、受信部202から出力されたTS信号情報500にAC信号情報が含まれていることを表すACヘッダが送られていないか判定を行う。例えば、ACヘッダはシンクバイト501に1バイト、インジケータ502に1バイト、レングス503に2バイトの情報を有する。シンクバイト501は、0xB0(16進数のB0)ならAC信号情報、0x47ならそれ以外の映像や音声の情報を表す。インジケータ502は、0x80ならスタートパケット、0x20ならエンドパケット、0x40なら中間パケットを表す。レングス503は、残りのバイト数を16進数で表す。1パケットは、ヘッダ部とデータ部を合わせて188バイトから成り、188バイトに満たない部分は188バイトになるまで0x00が連続で送信されてくる。
信号処理部203は、シンクバイト501が0xB0であることによりヘッダ部をACヘッダとして検出した場合は、ステップS110の処理に進み、それ以外の場合はステップS100の処理を繰り返す。
ステップS110で、信号処理部203は、TS信号情報500のACヘッダに続くデータ(AC信号情報403)を取り込み、信号処理部203内のFIFOメモリ等の信号処理記憶部204に記憶する。
ステップS120で、信号処理部203は、AC信号情報403の最終バイトを取り込んだか判定を行う。信号処理部203は、最終バイトを取り込んでいればステップS130の処理に進み、取り込んでいなければステップS110の処理に戻る。本実施形態では、データの184バイト目が最終バイトとなり、レングス503の2バイトで表されるバイト数のデータが、AC信号情報403として有効なデータとなる。
ステップS130で、信号処理部203は、TS信号情報500のヘッダを除いた残りのデータを、制御部207へ送るための形式へフォーマット変換する。受信部202からのAC信号情報403の1ビットのデータが1バイトのデータに(2進数の0b1なら16進数の0xFFに、0b0なら0x00に)変換されて送られてくる場合、信号処理部203は、データを1バイトから1ビットに(16進数の0xFFなら2進数の0b1に、0x00なら0b0に)フォーマット変換する。1バイト毎にフォーマット変換されたデータは信号処理記憶部204から消去される。
ステップS140で、信号処理部203は、フォーマット変換されたAC信号情報403のデータを8ビット毎にUARTから制御部207に向けて出力する。データ出力が終わるとステップS100のACヘッダの検出処理に戻る。
なお、ここではUARTとしたが、代わりに8ビットのパラレル通信等の別の通信方式を用いることもできる。
図8は、制御部207のフローチャート説明図である。制御部207は、本フローに従い緊急地震速報の警報出力を行う。制御部207は、ユーザによる設定完了操作により、待機状態(スピーカ出力や文字表示のオフ状態)に入ると、信号処理部203が送信する信号の検出処理を開始する。
ステップS200で、制御部207は、UARTを通して信号処理部203からAC信号情報403を受信したか判定を行う。AC信号情報403が受信された場合はステップS210に進み、受信されない場合はステップS200の処理を繰り返す。
ステップS210で、制御部207は、UARTから受信されたAC信号情報403を取り込み、マイコン205内部の制御記憶部208に保存する。
ステップS220で、制御部207は、AC信号情報403の最終バイトを取り込んだか判定を行う。最終バイトを取り込んでいればステップS230に進み、取り込んでいなければステップS210の処理に戻る。最終バイトの判定は、予めパケットのデータ量を決めておいて受信バイト数が予め定められたパケットのデータ量と一致するか判定する方法や、信号処理部203から送信するデータの先頭に送信バイト数が分かるヘッダを付けておき受信バイト数がヘッダにある送信バイト数と一致するか判定する方法等により行われる。
ステップS230で、制御部207は、受信したAC信号情報403が緊急地震速報か判定を行い、緊急地震速報の場合はステップS240の処理に進み、緊急地震速報ではない場合はステップS200の判定処理に戻る。
緊急地震速報の判定方法について、ARIB STD−B31及びSTD−B46の形式のデータでは、制御部207は、B(以下、Bはビット値、添え字はビット番号を表す)からB203の204ビットのデータの内、BからB(構成識別601)が2進数で0b001または0b110の場合に緊急地震速報と判定し、それ以外は緊急地震速報ではないと判定すると規定されている。制御部207は、信号処理部203から受信したAC信号情報403が緊急地震速報であると判断すると、ステップS240の処理に進む。なお、本実施形態では、ページ種別605が「1」の場合(すなわち、地震動情報606に震源に関する情報が含まれる場合)について説明するため、ステップS230でAC信号情報403が緊急地震速報であると判断されると、制御部207は、ステップS240の処理を行う。ステップS230でページ種別605が「0」である場合、制御部207は、ステップS200の処理に戻ってもよい。または、ページ種別605が「0」である場合、地震動情報606には地震動警報の対象地域を示す情報が含まれるため、制御部207は、その対象地域に緊急災害情報受信機100の自身の設置地が含まれる場合に警報出力を行う等の処理を行ってもよい。
ステップS240で、制御部207は、震源地と緊急災害情報受信機100の設置地に応じた判定値Lを計算する。例えば、判定値Lは、震源地と緊急災害情報受信機100の設置地との距離とすることができる。また、判定値Lは、震源地と緊急災害情報受信機100の設置地との距離に応じた値とすることができる。
まず、制御部207は、AC信号情報403から、緯度情報621(北緯南緯フラグ611、緯度612)と、経度情報622(西経東経フラグ613、経度614)を取得する。制御部207は、緯度612及び経度614の値に、北緯南緯フラグ611及び西経東経フラグ613に基づく正負の符号を付する。例えば、北緯南緯フラグ611が「0」(北緯)である場合を「+」とし、北緯南緯フラグ611が「1」(南緯)である場合を「−」とする。西経東経フラグ613が「0」(東経)である場合を「+」とし、西経東経フラグ613が「1」(西経)である場合を「−」とする。なお、正負の符号は判定値の計算方法によっては逆としてもよい。このようにして、制御部207は、北緯南緯及び西経東経を反映させた緯度情報(第二緯度情報)621及び経度情報(第二経度情報)622の緯度及び経度の値を求める。
また、制御部207は、緊急災害情報受信機100の設置地の位置情報として、制御記憶部208を参照し、設定緯度経度情報(第一緯度情報、第一経度情報)303を取得する。設定緯度経度情報303には、AC信号情報403の緯度情報621、経度情報622と同様に、北緯南緯フラグ、緯度、西経東経フラグ、経度のデータを含めることができる。制御部207は、設定緯度経度情報303から取得した設置地の緯度及び経度の値を判定値Lの計算に用いる。なお、北緯南緯を表す正負の符号と、東経西経を表す正負の符号は、AC信号情報403から取得した震源地の緯度情報621及び経度情報622と同様に、設置地の緯度及び経度の値に付することができる。
判定値Lの計算は、マイコン205等の演算部の処理能力に応じた方法を適用することができる。制御部207は、判定値Lとして、緊急災害情報受信機100の設置地と震源地との距離や、その距離に応じた値を算出する。
距離に応じた値を算出する例では、制御部207は、判定値Lを下記の式(1)により求める。
L={(y−y+(x−x1/2 ・・・(1)
[但し、Lは判定値、yは設置地の第一緯度情報の緯度、yは震源地の第二緯度情報の緯度、xは設置地の第一経度情報の経度、xは震源地の第二経度情報の経度、を表す。また、y,y,x,xの単位は度又はラジアンである。]
例えば、緯度(北緯)y=42.00[°]、経度(東経)x=142.8[°]の地点Aを震源地とし、地点Aより南西側の緯度(北緯)y=39.42[°]、経度(東経)x=141.08[°]の地点Bを設置地とすると、地点Bにおける判定値LABは式(1)により約3.10と求まる。地点Bよりさらに南西側の緯度(北緯)y=35.40[°]、経度(東経)x=139.45[°]の地点Cを設置地とすると、地点Cにおける判定値LACは式(1)により約47.11と求まる。
式(1)による判定値Lの算出方法では、震源地と設置地との緯度差及び径度差がそれぞれ90度よりも十分小さい場合、震源地と設置地との距離を直接求めていなくとも、距離の増加に従い単調増加する判定値Lを得ることができる。そのため、震源地と設置地の距離に応じた判定値Lを簡易な計算処理により求めることができ、震源地と設置地の距離の遠近の判定を行うことができる。このように、判定値Lの計算は、正確な距離を求めなくても行うことができる。
また、距離の算出を行う例では、判定値Lをヒュベニの式、球面三角法等を用いて求めることができる。ヒュベニの式を用いた方法では、制御部207は、震源地と設置地との距離を判定値Lとして、下記の式(2)及び式(3)により求める。
L=[{(y−y)M}+{(x−x)N・cosA}1/2 ・・・(2)
A=(y+y)/2 ・・・(3)
[但し、Lは判定値(距離)、yは設置地の第一緯度情報の緯度、yは震源地の第二緯度情報の緯度、xは設置地の第一経度情報の経度、xは震源地の第二経度情報の経度、Mは地球の子午線曲率半径、Nは地球の卯酉線曲率半径を表す。また、y,y,x,xの単位はラジアンである。]
この式(2)及び式(3)では、地球を北極と南極を結ぶ回転軸を短軸として有した楕円体とみなし、震源地と設置地の球面上の正確な距離を求めることができる。
また、球面三角法を用いた方法では、制御部207は、震源地と設置地との距離を判定値として、下記の式(4)及び式(5)により求める。
L=R・x ・・・(4)
x=cos−1{siny・siny+cosy・cosy・cos(x−x)} ・・・(5)
[但し、Lは判定値(距離)、yは設置地の第一緯度情報の緯度、yは震源地の第二緯度情報の緯度、xは設置地の第一経度情報の経度、xは震源地の第二経度情報の経度、Rは地球の平均半径、を表す。また、x,y,y,x,xの単位はラジアンである。]
この式(4)及び式(5)では、地球を半径Rの球とみなし、震源地と設置地の球面上の距離を求めることができる。
ステップS240の処理を終えると、制御部207は、ステップS250で、緊急災害情報受信機100が警報を出力する必要があるか、求めた判定値Lに従い判定する。
例えば、制御記憶部208等の適宜の記憶部には、第一閾値と第二閾値が予め記憶されている。ここで、第二閾値は、第一閾値よりも大きい値とする。制御部207は、判定値Lが予め定められた第一閾値以下である場合、震源地と緊急災害情報受信機100の設置地との距離が近いため、重要度の高い緊急地震速報であると判定する。また、制御部207は、判定値Lが第一閾値より大きく第二閾値以下である場合に、重要度の低い緊急地震速報であると判定する。制御部207は、ステップS250で重要度が高い若しくは重要度が低い緊急地震速報である場合、警報出力(第一警報出力、第二警報出力)を行う必要があると判定し、ステップS260の処理に進む。
また、制御部207は、判定値Lが第二閾値より大きい場合、震源地と緊急災害情報受信機100の設置地との距離が遠いために重要ではない(無視してもよい)緊急地震速報であると判定する。よって、制御部207は、緊急地震速報が重要でない場合は、警報を行う必要がないため、ステップS200の処理に戻る。
ステップS250の判定処理について、先に述べた地点Aを震源地、地点B,Cを設置地とした例で説明する。例えば、式(1)により判定値Lを求める場合において、第一閾値を10、第二閾値を30とする。すると、地点Bでは判定値LABが約3.10であるため、制御部207は、判定値Lが第一閾値以下であると判定し、ステップS260の処理へ進む。また、地点Cでは判定値LACが約47.11であるため、制御部207は、判定値Lが第二閾値より大きいと判定し、ステップS200の処理に戻る。
ステップS260で、制御部207は、出力部206から警報出力を行う。警報出力として、表示部101による表示出力や音声出力部102による音声出力が行われる。また、制御部207は、緊急災害情報受信機100が予め内部に有した定型の警報内容を出力させたり、AC信号情報403と共に受信する映像情報401又は音声情報402を出力させることができる。
定型の表示出力を行う場合、図3の定型文字テーブル301には、第一警報出力又は第二警報出力に対応した文字データや画像データが予め記憶されている。制御部207は、ステップS250で判定した緊急地震速報の重要度に応じた文字データや画像データを定型文字テーブル301から取得して、画像処理部210に送り、表示部101から表示出力させる。例えば、制御部207は、制御記憶部208の定型文字テーブル301から警報であることを示す文字データ「緊急地震速報」を取得する。そして、制御部207は、画像処理部210に文字データ「緊急地震速報」を送信する。画像処理部210は、制御部207から受信したその文字データを、表示部101に表示させる。これにより、「緊急地震速報」の文字を表示部101に表示させることができる。また、制御部207は、AC信号情報403から取得した震源地の緯度情報621及び経度情報622が示す緯度及び経度の値を、警報の際に表示部101から表示させてもよい。
また、制御部207は、緊急地震速報が重要度の高い第一警報出力の対象であると判断した場合、表示部101の一部又は全体をフラッシュ点滅(全点灯と全消灯を短時間に繰り返す)させた後で文字の表示を行うことができる。また、制御部207は、重要度が低い場合は、ステップS260において表示部101をフラッシュ点滅させずにそのまま文字の表示を行い、第一出力動作よりも報知レベルを下げるような場合分けを行うことができる。これにより、重要度に応じて報知レベルを変えた複数段階の警報出力を行うことができる。
定型の音声出力を行う場合、図3の定型音声テーブル302には、第一警報出力又は第二警報出力に対応した音声データが予め記憶されている。制御部207は、ステップS250で判定した緊急地震速報の重要度に応じた音声データを定型音声テーブル302から取得して、音声処理部209に送り、音声出力部102から出力させる。例えば、制御部207は、制御記憶部208の定型音声テーブル302から警報であることを示す音声データ「緊急地震速報」を取得する。そして、制御部207は、音声処理部209に音声データ「緊急地震速報」を送信する。音声処理部209は、制御部207から受信したその音声データを、音声出力部102から出力させる。これにより、「緊急地震速報」の音声を音声出力部102から放音させることができる。また、制御部207は、AC信号情報403から取得した震源地の緯度情報621及び経度情報622が示す緯度及び経度の値を、警報の際に音声出力部102から出力させてもよい。
また、制御部207は、緊急地震速報が重要度の高い第一警報出力の対象であると判断した場合、ボリューム設定にかかわらず最大音量で音声を出力することができる。また、制御部207は、重要度が低い場合は、ボリューム設定通りの通常音量で音声を出力することができる。これにより、重要度に応じて報知レベルを変えた複数段階の警報出力を行うことができる。
以上のように、制御部207は判定値Lに従った重要度に応じ、出力部206から警報を出力させることができる。したがって、ユーザに対し、地震に関する適切な情報を提供し、地震動に対する備えを促すことができる。
つぎに、緊急地震速報の警報を受信部202から受信した映像情報401により報知する場合について説明する。例えば、受信部202は、映像情報401をTS信号情報500のデータ部に含め、他のTS信号情報500のAC信号情報403と紐づけて送信する。図7のステップS100で、信号処理部203は、TS信号情報500にACヘッダが検出されない場合であっても、他のAC信号情報403と紐づいた映像情報401を受信したと判断した場合、ステップS110へ進む。信号処理部203は、ステップS110,S120で映像情報401を取り込み、ステップS130でフォーマット変換を行った後、ステップS140で制御部207へ映像情報401を送信する。
制御部207は、図8のステップS200で、いずれかのAC信号情報403と紐づいた映像情報401を受信したと判定すると、ステップS210,S220でデータを取り込む。ステップS230で、映像情報401に紐づけられたAC信号情報403が緊急地震速報であると判定され(S230,Y)、ステップS240,S250で警報が必要であると判断されると(S250,Y)、処理はS260へ進む。ステップS260で、制御部207は、映像情報401を画像処理部210へ送信する。画像処理部210は、表示部101により映像情報401を表示させる。
また、緊急災害情報受信機100は、緊急地震速報の警報を受信部202から受信した音声情報402により報知することができる。例えば、受信部202は、音声情報402をTS信号情報500のデータ部に含め、他のTS信号情報500のAC信号情報403と紐づけて送信する。図7のステップS100で、信号処理部203は、TS信号情報500にACヘッダが検出されない場合であっても、他のAC信号情報403と紐づいた音声情報402を受信したと判断した場合、ステップS110へ進む。信号処理部203は、ステップS110,S120で音声情報402を取り込み、ステップS130でフォーマット変換を行った後、ステップS140で制御部207へ音声情報402を送信する。
制御部207は、図8のステップS200で、いずれかのAC信号情報403と紐づいた音声情報402を受信したと判定すると、ステップS210,S220でデータを取り込む。ステップS230で、音声情報402に紐づけられたAC信号情報403が緊急地震速報であると判定され(S230,Y)、ステップS240,S250で警報が必要であると判断されると(S250,Y)、処理はS260へ進む。ステップS260で、制御部207は、音声情報402を音声処理部209へ送信する。音声処理部209は、音声出力部102により音声情報402を出力させる。
なお、ステップS260において、表示出力又は音声出力のいずれの方法により警報出力させるかは、予め定めることができる。また、表示出力又は音声出力を組み合わせて警報出力を行ってもよい。
一定時間経過後、ステップS260の警報出力が終わると、制御部207は、待機状態(音声出力や文字表示のオフ状態)に入り、ステップS200の判定処理に戻る。
以上、本実施形態によると、設置地と震源地の位置から、判定値Lを求めることにより警報出力の必要性や報知レベルを判定することができる。設置地の緯度情報及び経度情報の設定をGPS信号に基づき行う場合は、ユーザが設定する手間を省き、自動的に設置場所の緯度情報及び経度情報を設定することができる。
また、判定値Lの計算により、警報出力の必要性を設置地に応じて個々に判断することができるため、ユーザに対し適切な警報の報知を行うことができる。
また、本実施形態の緊急災害情報受信機100は、AC信号情報403に基づき周囲に警報出力を行うため、緊急地震速報の受信の際、音声信号が送信局から遅れて送信されてくる場合や音声信号の復調や復号に時間を要する場合であっても、緊急地震速報を迅速に出力させることができる。
(実施形態2)
つぎに、実施形態2について説明する。本実施形態の緊急災害情報受信機100は、ユーザが地域名を入力することにより設定緯度経度情報303を予め記憶させる。
図9は、制御記憶部208Aの構成図である。本実施形態の緊急災害情報受信機100は、実施形態1の制御記憶部208の代わりに制御記憶部208Aを備える。なお、実施形態1の緊急災害情報受信機100と同様の他の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。制御記憶部208Aは、定型文字テーブル301、定型音声テーブル302、設定緯度経度情報303、変換テーブル304を有する。定型文字テーブル301、定型音声テーブル302、設定緯度経度情報303の構成は、実施形態1と同様である。
図10は、変換テーブル304の構成図である。変換テーブル304は、地域名701に対し、緯度情報702及び経度情報703を対応して記憶する。地域名701として、例えば、都道府県単位の地域名や標準地域コードで区分された県及び市区町村単位の地域名を記憶させることができる。緯度情報702及び経度情報703には、例えば、地域名701に対応する地域の県庁や市区町村の役所又は役場の所在地における緯度情報及び経度情報が記憶される。
地域名による設定緯度経度情報303の設定作業は、図7及び図8に示したフローチャートの処理を行う前に行われる。例えば、緊急災害情報受信機100が設置される地域名「さいたま市」が、ユーザにより入力部103から入力される。制御部207は、制御記憶部208の変換テーブル304を参照し、入力された地域名701「さいたま市」に対応する市役所の緯度情報702と経度情報703を取得する。制御部207は、取得した緯度情報702及び経度情報703を、制御記憶部208の設定緯度経度情報303(第一緯度情報、第一経度情報)として記憶する。その後、緊急災害情報受信機100は、緊急地震情報400を受信すると、実施形態1で示した図7及び図8のフローチャートと同様の処理により、警報の報知を行う。
また、本実施形態の緊急災害情報受信機100は、図8のステップS260で、震源となっている地域名を出力させることができる。具体的に、制御部207は、ステップS260で、変換テーブル304を参照し、ステップS200で受信したAC信号情報403に含まれる緯度情報621及び経度情報622が表す地域に対応する地域名701を求める。この地域名701を特定する方法としては、例えば、AC信号情報403に含まれる緯度情報621及び経度情報622が表す位置と、変換テーブル304内に記憶される緯度情報702及び経度情報703が表す位置との距離が最も近くなる地域名701とすることができる。距離の算出方法としては、実施形態1で上述した式(2)及び式(3)、又は式(4)及び式(5)を用いることができる。また、距離の代わりに判定値Lを式(1)により求め、判定値Lが最も小さくなる地域名701を震源の地域名として求めてもよい。制御部207は、求めた地域名701を、警報出力(第一警報出力、第二警報出力)と共に、表示部101から表示させる、又は音声出力部102から出力させることができる。
以上のように本実施形態の緊急災害情報受信機100によると、設置場所が報知対象となるか判別し、関係のない緊急地震速報を報知対象から除外する事ができる。また、ワンセグ放送やV−Lowマルチメディア放送のAC信号による緊急地震速報は受信機専用のデジタル信号であり、人間に向けた報知音であるラジオの緊急地震速報のチャイム音に比べて正確であるため、誤検知の少ない緊急災害情報受信機を構成することができる。また、地上波テレビジョン放送や地上マルチメディア放送による緊急地震速報は、テレビ放送の映像や音声と比べて遅延の少ないAC信号を利用しているため、テレビに流れる映像や音声よりも早く緊急地震速報を伝える事ができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によっては限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
例えば本実施形態では、信号処理部203及び音声処理部209は、マイコン205の制御部207とは別の処理部として構成したが、FPGA(field−programmable gate array)、DSP(Digital Signal Processor)等の高速処理が可能なデバイスであれば、一つの処理部として構成することができる。また、受信部202及び信号処理部203を一つの処理部として構成してもよい。
また、AC信号情報403には、震源の深さに関する情報である深度情報615を含む。制御部207は、この深度情報615を図8のステップS240における判定値Lの計算に反映させることができる。例えば、深度情報615が示す深度が深い場合、判定値Lの値が大きくなるような計算方法を用いることができる。そして、深度を考慮して求めた判定値Lにより、ステップS250において、警報出力が必要な緊急地震速報を受信しているか判定してもよい。
また、AC信号情報403には、地震の発生時刻616が含まれる。制御部207は、判定値Lとして実施形態1で示した震源地から設置地までの距離を求め、地震の発生時刻616と、AC信号情報403内の現在時刻604又は緊急災害情報受信機100内の内部時計の時刻とにより、緊急災害情報受信機100が設置されている地域に地震波が到達する時間を計算してもよい。制御部207は、その地震波が到達する時間を表示部101や音声出力部102から報知させることができる。したがって、ユーザに対し、事前に地震動に対する備えを促すことができる。
また、本実施形態では、ステップS250で、二つの閾値(第一閾値、第二閾値)を用いて報知レベルを二段階に区分させたが、三つ以上の閾値により報知レベルを区分させたり、報知させるか否かの閾値を一つ設けて、ステップS260における警報出力の要否を判定させることができる。
また、緊急災害情報受信機100は、出力部206として表示部101又は音声出力部102のいずれかを備えて、表示出力又は音声出力を行う構成としてもよい。さらに、緊急災害情報受信機100は、制御記憶部208に記憶されるデータの一部又は全部をマイコン205の外部に設けられた適宜の記憶部に記憶させてもよい。
本発明の実施形態における処理は、コンピュータに実現させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に書き込んだ状態で各種装置に適用する、或いは、通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。このように所望の記憶媒体に各実施形態で述べた各処理を記憶させ、他のコンピュータ等でプログラムを実行させることにより、各実施形態の装置を用いた場合と同様の作用効果が得られる。なお、コンピュータは、各実施形態で述べた装置に内蔵されたコンピュータに限定されるわけではなく、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取り可能であって、読み取ったプログラムに従って制御動作を行うCPU等の演算装置を備えているあらゆるコンピュータを含む。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 緊急災害情報受信機 101 表示部
102 音声出力部 103 入力部
104 設定ボタン 105 操作ボタン
106 操作ボタン 107 決定ボタン
108 音量ダイヤル
201 アンテナ 202 受信部
203 信号処理部 204 信号処理記憶部
205 マイコン 206 出力部
207 制御部 208 制御記憶部
208A 制御記憶部 209 音声処理部
210 画像処理部
301 定型文字テーブル 302 定型音声テーブル
303 設定緯度経度情報 304 変換テーブル
400 緊急地震情報 401 映像情報
402 音声情報 403 AC信号情報
500 TS信号情報 501 シンクバイト
502 インジケータ 503 レングス
601 構成識別 602 開始/終了フラグ
603 信号識別 604 現在時刻
605 ページ種別 606 地震動情報
611 北緯南緯フラグ 612 緯度
613 西経東経フラグ 614 経度
615 深度情報 616 発生時刻
621 緯度情報(第二経度情報) 622 経度情報(第二経度情報)
701 地域名 702 緯度情報
703 経度情報
A〜C 地点 L,LAB,LAC 判定値
R 半径 x,x 経度
,y 緯度

Claims (9)

  1. 放送局からAC信号情報を受信する受信部と、
    設置地の第一緯度情報及び第一経度情報を記憶する制御記憶部と、
    制御部と、
    出力部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記AC信号情報から取得した震源地の第二緯度情報及び第二経度情報と、前記制御記憶部から取得した前記第一緯度情報及び前記第一経度情報とから、前記震源地と前記設置地との距離に応じた判定値を求め、
    前記判定値に従い前記出力部から警報出力を行う、
    ことを特徴とする緊急災害情報受信機。
  2. 前記受信部は、受信したGPS信号により前記設置地の前記第一緯度情報及び前記第一経度情報を求め、
    前記制御部は、求めた前記第一緯度情報及び前記第一経度情報を前記制御記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の緊急災害情報受信機。
  3. 入力部を備え、
    前記制御部は、前記入力部から入力された前記第一緯度情報及び前記第一経度情報を前記制御記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緊急災害情報受信機。
  4. 入力部を備え、
    前記制御記憶部は、地域名に対応して緯度情報と経度情報とを記憶する変換テーブルを有し、
    前記制御部は、
    前記変換テーブルを参照し、前記入力部から入力された前記地域名に従い前記緯度情報及び前記経度情報を取得し、
    前記緯度情報及び前記経度情報を、前記第一緯度情報及び前記第一経度情報として前記制御記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の緊急災害情報受信機。
  5. 前記制御部は、前記判定値を下記の式(1)により求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の緊急災害情報受信機。
    L={(y−y+(x−x1/2 ・・・(1)
    [但し、Lは前記判定値、yは前記第一緯度情報の緯度、yは前記第二緯度情報の緯度、xは前記第一経度情報の経度、xは前記第二経度情報の経度、を表す]
  6. 前記制御部は、前記判定値を、下記の式(2)及び式(3)により求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の緊急災害情報受信機。
    L=[{(y−y)M}+{(x−x)N・cosA}1/2 ・・・(2)
    A=(y+y)/2 ・・・(3)
    [但し、Lは前記判定値、yは前記第一緯度情報の緯度、yは前記第二緯度情報の緯度、xは前記第一経度情報の経度、xは前記第二経度情報の経度、Mは地球の子午線曲率半径、Nは地球の卯酉線曲率半径を表し、y,y,x,xの単位はラジアンである]
  7. 前記制御部は、前記判定値を、下記の式(4)及び式(5)により求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の緊急災害情報受信機。
    L=R・x ・・・(4)
    x=cos−1{siny・siny+cosy・cosy・cos(x−x)} ・・・(5)
    [但し、Lは前記判定値、yは前記第一緯度情報の緯度、yは前記第二緯度情報の緯度、xは前記第一経度情報の経度、xは前記第二経度情報の経度、Rは地球の平均半径、を表し、x,y,y,x,xの単位はラジアンである]
  8. 前記制御部は、
    前記判定値が第一閾値以下である場合に、第一警報出力を出力し、
    前記判定値が前記第一閾値より大きく第二閾値以下である場合に、前記第一警報出力より報知レベルの低い第二警報出力を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の緊急災害情報受信機。
  9. 前記受信部は、ワンセグ放送又はV−Lowマルチメディア放送に含まれる前記AC信号情報を受信することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の緊急災害情報受信機。
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