JP2017183588A - 発熱体冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱体冷却装置において、発熱体に対する冷却性能を高める。
【解決手段】実施の形態の発熱体冷却装置は、筐体、複数の発熱体、ヒートシンク及び導風機構を備える。筐体は、冷風の循環流路を内部に備える。複数の発熱体は、互いに間隔を空けて筐体内に配列されている。また、複数の発熱体は、互いに空けた間隔によって循環流路に沿った複数の第1の冷風移送流路を構成し、これら複数の第1の冷風移送流路を通る冷風によって冷却される。ヒートシンクは、複数の第1の冷風移送流路を通過した冷風が接触する冷風接触面をそれぞれ備えたプレート状の複数のフィンが互いに間隔を空けて筐体内に配列されている。また、ヒートシンクは、フィンどうしの間に循環流路に沿った複数の第2の冷風移送流路を構成する。導風機構は、複数の第1の冷風移送流路を通過した冷風の流れの向きとフィン毎の冷風接触面の向きとを相対的に傾斜させる。
【選択図】図1A

Description

本発明の実施形態は、発熱体冷却装置に関する。
二次電池(蓄電池)としての例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池といった充放電時に発熱する発熱体を、冷却機能を搭載する筐体内に収容した発熱体冷却装置が知られている。
この種の発熱体冷却装置は、発熱体である例えば複数のバッテリセルがブスバーで接続された形態の蓄電モジュール(バッテリセルの集合体)などを筐体内に収容している。また、上記した蓄電モジュールは、筐体内に配置された例えば冷却ファンが発生させる冷風などによって冷却される。
特開2004−281484号公報 実用新案登録第3170659号公報 特開平9−326455号公報 真っ直ぐな円管内の乱流旋回流の特性,旋回による境界層発達の抑制効果,日大・理工・精密,畠沢政保・小松安雄,〔原著論文〕ながれ16(1997) 139−148.
ところで、このような発熱体冷却装置は、発熱を増大させる要因となる蓄電モジュールの大容量化や発熱体冷却装置本体の小型化が図られている一方で、発熱体に対する冷却性能の向上が絶えず求められている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、発熱体に対する冷却性能を高めることができる発熱体冷却装置を提供することである。
実施の形態の発熱体冷却装置は、筐体、複数の発熱体、ヒートシンク及び導風機構を備えている。筐体は、冷風の循環流路が内部に形成されている。複数の発熱体は、互いに間隔を空けて筐体内に配列されている。また、複数の発熱体は、前記空けられた間隔によって循環流路に沿った複数の第1の冷風移送流路を構成し、これら複数の第1の冷風移送流路を通る冷風によって冷却される。ヒートシンクは、複数の第1の冷風移送流路を通過した冷風が接触する冷風接触面をそれぞれ備えたプレート状の複数のフィンが互いに間隔を空けて筐体内に配列されている。さらに、ヒートシンクは、フィンどうしの間に循環流路に沿った複数の第2の冷風移送流路を構成する。導風機構は、複数の第1の冷風移送流路を通過した冷風の流れの向きとフィン毎の冷風接触面の向きとを相対的に傾斜させる。
第1の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図1Aに示す発熱体冷却装置のA−A断面図。 比較例の発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図2Aに示す発熱体冷却装置のB−B断面図。 第2の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図3Aに示す発熱体冷却装置のC−C断面図。 第3の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図4Aに示す発熱体冷却装置のD−D断面図。 第4の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図5Aに示す発熱体冷却装置のE−E断面図。 第5の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図6Aに示す発熱体冷却装置のF−F断面図。 第6の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図7Aに示す発熱体冷却装置のG−G断面図。 第7の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図8Aに示す発熱体冷却装置のH−H断面図。 第8の実施形態に係る発熱体冷却装置の構成を概略的に示す断面図。 図9Aに示す発熱体冷却装置のK−K断面図。 図9Aに示す発熱体冷却装置のL−L断面図。
以下、実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図面は、冷風の流れの向きを、先端部を塗り潰した矢印線で図示している。
<第1の実施の形態>
図1A、図1Bに示すように、この実施形態に係る発熱体冷却装置10は、一般の住宅や工場などで使用される例えば定置型の組電池装置である。この発熱体冷却装置10は、筐体(第1の筐体)1、複数のバッテリセル3、ヒートシンク9、複数の冷却ファン6、仕切り板11、12、導風機構5を主に備えている。
筐体1は、外観が直方体状の密閉ケースとして構成されており、内部には各冷却ファン6によって移送される冷風(冷媒)の循環流路2が形成されている。仕切り板11、12は、筐体1の内部空間を部分的に仕切る例えばプレート状の部材である。つまり、循環流路2は、図1Bに示すように、筐体1の内壁部分と仕切り板11、12とによって構成されている。
複数のバッテリセル3は、それぞれ直方体状に形成されており、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池(蓄電池)である。これらのバッテリセル3は、充放電時に発熱する発熱体であり、例えばポリプロピレン(PP)などの絶縁樹脂によって外側部分が覆われている。また、これらのバッテリセル3は、それぞれの端子部がブスバーなどを介して互いに接続された蓄電モジュール(複数のバッテリセルの集合体)の形態で筐体1内に収容されている。なお、本実施形態及び以降の実施形態では、筐体1内に収容される複数の発熱体において、1つの発熱体の構成単位がバッテリセルである例について説明するが、これに代えて、1つの発熱体の構成単位が、上記した蓄電モジュール(複数のバッテリセルの集合体)であってもよい。
また、複数のバッテリセル3は、所定の間隔を空けてこれらを機械的に連結するための専用の固定具などを介して、図1Bに示すように、筐体1の内壁部分と仕切り板12との間に挟持されるかたちで循環流路2上に配置されている。すなわち、図1Aに示すように、複数のバッテリセル3は、互いに間隔を空けて筐体1内に配列されている。また、複数のバッテリセル3は、互いに空けられた間隔によって循環流路2に沿った(図1A中の矢印Z方向に沿った)複数の第1の冷風移送流路(発熱体間流路)7を構成し、これら複数の第1の冷風移送流路7を通る冷風によって冷却される。なお、第1の冷風移送流路7は、図1Aに示すように、筐体1の内壁部分と、この内壁部分と対向するバッテリセル3と、の間にも設けられている。
ここで、複数のバッテリセル3は、図1A、図1Bに示すように、循環流路2を横断する第1の流路横断方向(図1A中の矢印X方向)、若しくは、循環流路2を横断しかつ第1の流路横断方向に対して直交する方向となる第2の流路横断方向(図1B中の矢印Y方向)、に沿って互いに間隔を空けて配列されている。本実施形態では、複数のバッテリセル3が、第1の流路横断方向(矢印X方向)に沿って配列されている例を示している。なお、このように配列された各バッテリセル3における所定の一組の側面は、図1Bに示すように、筐体1の内壁部分及び仕切り板12にそれぞれ固定されている。
ヒートシンク9は、フィン支持面9dを有する直方体状の台座部9b、及びプレート状の複数のフィン(第1のフィン)9aを備えている。台座部9bは、図1A、図1Bに示すように、直方体状の外観を有する筐体1の6つの外形面のうちの、複数のバッテリセル3との間で複数のフィン9a(フィン群)を挟んで対向する外形面(図1A、図1B中の上面部分)の位置に配置されている。つまり、台座部9bは、フィン支持面9dの背面側に位置する部位、及び当該台座部9b本体の側面(端面)が、筐体1本体の外側に露出するように配置されており、複数のフィン9aを介して伝達される筐体1内の熱を外部に放熱する。
ここで、本実施形態及び以降の実施形態では、各図面中にX方向(水平方向)、Y方向(水平方向のうちの前記X方向と直交する方向)、Z方向(鉛直上向き方向)を矢印で図示し、発熱体冷却装置の設置姿勢を例示している。ただし、各実施形態における発熱体冷却装置の設置姿勢は、各図で例示されている設置姿勢に必ずしも限定されるものではない。なお、図1A、図1Bなどに例示したように、筐体1内における暖気を効率的に鉛直上向き(Z方向)へと逃しやすくすることを考慮して、ヒートシンク9の台座部9bを、筐体1の上面部分に配置してもよい。
一方、プレート状の複数のフィン9aは、図1Aに示すように、複数の第1の冷風移送流路7を通過した冷風が接触する冷風接触面9cをそれぞれ備えている。個々の冷風接触面9cは、プレート状に形成されたフィン9a毎の一対の主面のうちの一方の主面によって構成されている。また、これらのフィン9aは、その厚さ方向に互いに間隔(所定のピッチ)を空けて筐体1内に配列されている。このように配列されたフィン9aを有するヒートシンク9は、フィン9aどうしの間に循環流路2に沿った複数の第2の冷風移送流路(フィン間流路)8を構成する。
詳述すると、上述した台座部9bのフィン支持面9dは、図1A、図1Bに示すように、複数のバッテリセル3との間で複数のフィン9aを挟んで対向する位置に配置されていることになる。複数のフィン9aは、その基端部がフィン支持面9d上に支持されている。一方、バッテリセル3側に突出する各フィン9aの先端部は、循環流路2に沿って移送される冷風を各フィン9a間へ(複数の第2の冷風移送流路8へと)流入する冷風流入端9eとなる。さらに、図1Bに示すように、各フィン9aの先端部(冷風流入端9e)を構成する辺部と角部(コーナ部分)を介して隣り合う一方の辺部(フィン9aの先端面と直交する一方の端面)は、循環流路2に沿って移送される冷風を各フィン9a間(複数の第2の冷風移送流路8)から流出させる冷風流出端9fとなる。
冷却ファン6は、循環流路2上に例えば2つ配置されており、循環流路2に沿って冷風を移送するための動力源となる。各冷却ファン6は、ヒートシンク9の各フィン9aとの間で、複数のバッテリセル3を挟む位置に配置されている。また、各冷却ファン6は、回転翼を支持する回転軸の一端部側から冷風を取り込み、回転軸の他端部側へと冷風を排気する軸流ファンである。つまり、図1A、図1Bに示すように、2つの冷却ファン6は、それぞれの回転軸の軸方向を、循環流路2に沿った方向と一致させるようにして、筐体1の内壁部分と仕切り板12との間に挟持されるかたちで並べて配置されている。
次に、本実施形態の発熱体冷却装置10が備える導風機構5について詳述する。導風機構5は、図1Aに示すように、複数の第1の冷風移送流路7を通過した冷風の流れの向きとヒートシンク9が備えるフィン9a毎の冷風接触面9cの向きとを相対的に傾斜させる。導風機構5は、ヒートシンク9が備える台座部9bを含んで構成されている。すなわち、台座部9bは、図1Aに示すように、複数のフィン9aを、その配列方向(フィンピッチ方向)にα°傾けた姿勢で、フィン支持面9d上に支持している。
図1Aに示すように、複数のフィン9aを配列方向に傾けたフィン傾斜角度(フィン9aにおける冷風接触面9cの背面側に位置する他方の主面とフィン支持面9dとがなす角度)αは、45°以上でかつ60°以下であることが望ましい。また、複数のフィン9aは、例えば、高さ(フィン9aの基端部から先端部までの冷風接触面9cに沿った方向の長さ)が約30mm、幅(冷風流出端9fに平行なフィン9aの他方の端面と冷風流出端9fとの間の離間距離)が約300mm、厚さが約1mmである。また、各フィン9aのピッチ(隣り合うフィン9aどうしの厚さ方向の離間距離)は、例えば約10mmである。
このような導風機構5を備える発熱体冷却装置10では、図1A、図1Bに示すように、バッテリセル3間の複数の第1の冷風移送流路7から流出する冷風は、ヒートシンク9における各フィン9aの冷風流入端9e側からフィン9a間に流入し、フィン9a毎の冷風接触面9cに対して斜めに接触する。冷風接触面9cに接触した冷風は、冷風接触面9cに沿ってフィン9aの基端部側(台座部9bのフィン支持面9d側)へと向い、さらに、この冷風接触面9cを有するフィン9aと隣り合う(対向する)フィン9aの背面(冷風接触面の背面側に位置する他方の主面)に沿って、当該隣り合うフィン9aの先端部(冷風流入端9e)側へ戻る。つまり、冷風接触面9cに接触した冷風は、図1Aに示すように、この冷風接触面9cと、フィン支持面9dと、当該冷風接触面9cと対向するフィン9aの背面と、に沿って旋回する第1の旋回流れを生じさせる。
一方、上記した第1の旋回流れを生じさせつつ、各フィン9a間の複数の第2の冷風移送流路8を通る冷風は、図1Bに示すように、各フィン9aにおける冷風接触面9c上に沿って旋回しながら、各フィン9aの冷風流入端9e側から冷風流出端9f側へと移動する第2の旋回流れを生じさせる。したがって、各フィン9aの冷風流入端9e側からフィン9a間に流入した冷風は、第1及び第2の旋回流れによってフィン9a間でスパイラル状に旋回しながら冷風流出端9fより流出(循環流路2へと流出)される。
上記したように、本実施形態の発熱体冷却装置10では、ヒートシンク9のフィン9a間でスパイラル状の旋回流れを生じさせることで、冷風接触面9cとフィン支持面9dと冷風接触面9cの背面とにおけるそれぞれの表面全体にわたって冷風を効率良く接触させることが可能となる。これにより、フィン9aの表面(冷風接触面9c及び冷風接触面9cの背面)上などにおいて温度境界層が厚くなってしまうことが抑制されるので、フィン本体の熱伝達率を向上させることができる。このように除熱効果を高めたヒートシンク9のフィン9a間で効率良く冷風が冷却されるので、フィン9a間を通過した後、循環流路2に沿って移送されるこの冷風によって、バッテリセル3を効果的に冷却することができる。
ここで、図2A、図2Bに基づき、比較例の発熱体冷却装置100について説明する。比較例の発熱体冷却装置100は、図2Aに示すように、各フィン109aを傾斜させていないヒートシンク109を備えている。したがって、比較例の発熱体冷却装置100は、図2A、図2Bに示すように、フィン109a間で冷風の旋回流れが生じないため、各フィン109の冷風流入端109e側から冷風流出端109f側へ向うにつれて、各フィン109aの表面(各フィンの一対の主面)などにおいて速度境界層が厚くなって、フィン109a本体から空気への熱通過率が低下する。このため、フィン109a間を通過して冷風流出端109fから流出する冷風は、十分に冷却されているとはいえず、その後、循環流路2に沿って移送されるものの、当該冷風によってバッテリセル3を効果的に冷却することが難しくなっている。
なお、傾斜したフィン9aを有するヒートシンク9を適用する場合でも、各フィン9aのフィン傾斜角度αは、上述したように、45°以上でかつ60°以下であることが望ましい。フィン傾斜角度αが45°未満の場合や60°を超える場合では、理想的なスパイラル状の旋回流れを生じさせることが困難となり、フィン9a間のフィン支持面9d側に冷風を例えば滞留させてしまう可能性などがある。
これに対して、フィン傾斜角度αを45°以上でかつ60°以下にしたヒートシンク9を適用した場合では、フィン9a間に所望の第1、第2の旋回流れを生じさせることができ、ヒートシンク9に優れた放熱効果を発揮させることができる。
既述したように、本実施形態に係る発熱体冷却装置10によれば、複数のバッテリセル(発熱体)3に対する冷却性能を高めることができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施形態を図3A、図3Bに基づき説明する。なお、図3A、図3Bにおいて、図1A、図1Bに示した第1の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
図3A、図3Bに示すように、本実施形態の発熱体冷却装置20は、第1の実施形態の発熱体冷却装置10に対して、バッテリセル3の配列方向を変更したものである。つまり、本実施形態の発熱体冷却装置20が備える複数のバッテリセル3は、循環流路2を横断しかつ第1の流路横断方向(図3A中の矢印X方向)に対して直交する方向となる第2の流路横断方向(図3B中の矢印Y方向)に沿って、互いに間隔を空けて配列されている。
具体的には、発熱体冷却装置20は、図3Bに示すように、第2の流路横断方向に沿って、互いに間隔を空けて配列した例えば3つのバッテリセル3を、図3Aに示すように、当該バッテリセルの幅方向に2セット並べて(3×2=6個のバッテリセルを)配置したものである。
このような発熱体冷却装置20においても、図3A、図3Bに示すように、バッテリセル3間の複数の第1の冷風移送流路7から流出する冷風は、ヒートシンク9における各フィン9aの冷風流入端9e側からフィン9a間に流入し、この流入した冷風は、上記した第1、第2の旋回流れによってフィン9a間でスパイラル状に旋回しながら冷風流出端9fより流出(循環流路2へと流出)される。
これにより、発熱体冷却装置20では、冷風接触面9cとフィン支持面9dと冷風接触面9cの背面とにおけるそれぞれの表面全体にわたって冷風を効果的に接触させることができ、フィン9aの表面(冷風接触面9c及び冷風接触面9cの背面)上などにおいて温度境界層が厚くなることが抑制される。したがって、本実施形態の発熱体冷却装置20によれば、ヒートシンク9における各フィン9aの伝熱効果を高めることができるので、複数のバッテリセル3に対する冷却性能を向上させることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施形態を図4A、図4Bに基づき説明する。なお、図4A、図4Bにおいて、図1A、図1Bに示した第1の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
図4A、図4Bに示すように、本実施形態の発熱体冷却装置30は、第1の実施形態の発熱体冷却装置10に対して、冷却ファン6の配置を変更すると共に、整流格子31をさらに備えるものである。例えば2つの冷却ファン6は、循環流路2上における複数のバッテリセル3とヒートシンク9との間に配置されている。各冷却ファン6は、上述したように、循環流路2に沿って冷風を移送するための軸流ファンである。
整流格子31は、循環流路2上における冷却ファン(軸流ファン)6とヒートシンク9との間に介在されている。この整流格子31は、循環流路2に沿った方向にそれぞれ貫通する格子状に配列された複数の貫通孔を備えている。
本実施形態の発熱体冷却装置30では、図4A、図4Bに示すように、冷却ファン6から流出する冷風についての回転翼の周方向の成分(速度成分)は、整流格子31を通過する過程で整流され、この整流された冷風は、ヒートシンク9における各フィン9aの冷風流入端9e側からフィン9a間に流入される。
したがって、本実施形態の発熱体冷却装置30によれば、乱流の成分が極力除去されるように整流した冷風を、冷風流入端9e側から冷風接触面9cに接触させることができるので、ヒートシンク9におけるフィン9a間に所望の旋回流れを生じさせることができ、これにより、各フィン9aにおける除熱効果を向上させることが可能となる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施形態を図5A、図5Bに基づき説明する。なお、図5A、図5Bにおいて、図1A、図1Bに示した第1の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
図5A、図5Bに示すように、本実施形態の発熱体冷却装置40は、第1の実施形態の発熱体冷却装置10が備える冷却ファン6とヒートシンク9とこのヒートシンク9の台座部9bを含む導風機構5とに代えて、ヒートシンク49と冷却ファン46を含む導風機構45とを備えている。
ヒートシンク49は、フィン支持面49dを有する直方体状の上記した台座部49b、及びプレート状の複数のフィン49aを備えている。プレート状の複数のフィン49aは、図5Aに示すように、複数の第1の冷風移送流路7を通過した冷風を、冷却ファン46を介して接触させる冷風接触面49cをそれぞれ備えている。個々の冷風接触面49cは、プレート状の各フィン49aにおける一方の主面にそれぞれ設けられている。さらに、これらのフィン49aは、その厚さ方向に互いに間隔を空けて筐体1内に配列されている。このように配列されたフィン49aを有するヒートシンク49は、フィン49aどうしの間に循環流路2に沿った複数の第2の冷風移送流路48を構成する。
また、図5Aに示すように、各フィン9aの先端部は、冷風流入端49eとして構成されている。さらに、図5Bに示すように、各フィン49aの先端部を構成する辺部と角部を介して隣り合う一方の辺部は、循環流路2に沿って移送される冷風を各フィン49a間から流出させる冷風流出端49fとなる。
ここで、台座部49bは、図5Aに示すように、複数のフィン49aを、その配列方向に傾けることなく、フィン支持面49dに対して直交する方向に起立させた姿勢で、当該フィン支持面49d上に支持している。
一方、冷却ファン46は、回転翼を支持する回転軸の各端部側から冷風を取り込み、回転軸の径方向側へと冷風を排気する遠心ファンである。冷却ファン46は、図5Aに示すように、循環流路2上における複数のバッテリセル3とヒートシンク49との間に例えば3つ並列的に配置されている。より具体的には、図5A、図5Bに示すように、3つの冷却ファン46は、それぞれの回転軸の軸方向を、循環流路2を横断する上記第2の流路横断方向(図5B中の矢印Y方向)と一致させるようにして、筐体1の内壁部分と仕切り板12との間に挟持されるかたちで並べて配置されている。
つまり、このような冷却ファン46は、図5Aに示すように、循環流路2に沿った方向に対して傾斜する方向に冷風を移送する。これにより、冷却ファン46を含む導風機構45は、図5Aに示すように、複数の第1の冷風移送流路7(及び冷却ファン46)を通過した冷風の流れの向きとヒートシンク49が備えるフィン49a毎の冷風接触面49cの向きとを相対的に傾斜させる。
このような導風機構45を備える発熱体冷却装置40では、図5A、図5Bに示すように、バッテリセル3間の複数の第1の冷風移送流路7から流出する冷風は、冷却ファン(遠心ファン)46を介して、各フィン49aの冷風流入端49e側からフィン49a間へ向けて、循環流路2に対して傾斜する方向に流入し、この流入した冷風は、上記した第1、第2の旋回流れによってフィン49a間でスパイラル状に旋回しながら冷風流出端49fより循環流路2へと流出される(循環流路2に合流する)。
これにより、発熱体冷却装置40では、冷風接触面49cとフィン支持面49dと冷風接触面49cの背面とにおけるそれぞれの表面全体にわたって冷風を効率良く接触させることができ、フィン49aの表面(冷風接触面49c及び冷風接触面49cの背面)上などにおいて温度境界層が厚くなることが抑制される。したがって、本実施形態の発熱体冷却装置40によれば、ヒートシンク49における各フィン49aの除熱効果を向上させることができるので、複数のバッテリセル3に対する冷却性能を高めることができる。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施形態を図6A、図6Bに基づき説明する。なお、図6A、図6Bにおいて、図1A、図1B、図5A、図5Bに示した第1、第4の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
図5A、図5Bに示すように、本実施形態の発熱体冷却装置50は、第1の実施形態の発熱体冷却装置10が備える冷却ファン6とヒートシンク9とこのヒートシンク9の台座部9bを含む導風機構5とに代えて、ヒートシンク49と複数の導風板51を含む導風機構55とを備えている。
各導風板51は、図5A、図5Bに示すように、循環流路2上における複数のバッテリセル3とヒートシンク49との間に配置されている。これらの導風板51は、複数の第1の冷風移送流路7を通過した冷風と接触しこの接触した冷風の流れの向きを循環流路2に沿った方向に対して傾斜させる。
したがって、本実施形態の発熱体冷却装置50では、第4の実施形態の発熱体冷却装置40と同様に、第1の冷風移送流路7から流出する冷風は、各フィン49aの冷風流入端49e側からフィン49a間へ向けて、循環流路2に対して傾斜する方向に流入し、この流入した冷風は、上記した第1、第2の旋回流れによってフィン49a間でスパイラル状に旋回しながら冷風流出端49fより循環流路2へと流出される。これにより、本実施形態の発熱体冷却装置50によれば、第4の実施形態と同様に、複数のバッテリセル3に対する冷却性能を向上させることができる。
<第6の実施の形態>
次に、第6の実施形態を図7A、図7Bに基づき説明する。なお、図7A、図7Bにおいて、図1A、図1Bに示した第1の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
図7A、図7Bに示すように、本実施形態の発熱体冷却装置60は、第1の実施形態の発熱体冷却装置10が備えるヒートシンク9に代えて、ヒートシンク69を備えている。ヒートシンク69は、ヒートシンク9の構成に加え、複数の第2のフィン69aをさらに備えている。個々の第2のフィン69aは、プレート状にそれぞれ形成されており、筐体2の外側に露出する状態で台座部9b(台座部9bにおけるフィン支持面9dの背面)上に支持されている。具体的には、個々の第2のフィン69aは、台座部9bにおけるフィン支持面9dの背面上に、この背面と直交する起立した姿勢で支持されている。
したがって、本実施形態の発熱体冷却装置60では、筐体2の外側に露出する第2のフィン69aが追加されたことで、ヒートシンク69の放熱性が高まり、複数のバッテリセル3に対する冷却性能のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態の発熱体冷却装置60は、図7Bに示すように、第2のフィン69a毎の一対の主面に沿った方向が、重力方向(鉛直方向)とそろうように設置されている。これにより、自然対流(温かい空気が上昇する流れ)が生じる方向と第2のフィン69a毎の各主面に沿った方向とがそろうので、第2のフィン69aによる伝熱面積の実質的な増加が図られ、ヒートシンク69の放熱性をより高めることができる。
<第7の実施の形態>
次に、第7の実施形態を図8A、図8Bに基づき説明する。なお、図8A、図8Bにおいて、図7A、図7Bに示した第6の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
図8A、図8Bに示すように、本実施形態の発熱体冷却装置70は、第6の実施形態の発熱体冷却装置60が備えるヒートシンク69に代えて、ヒートシンク79を備えている。ヒートシンク79は、ヒートシンク69のプレート状に形成された複数の第2のフィン69aに代えて、ピン状に形成された複数の第2のフィン79aを備えている。また、これら複数の第2のフィン79aは、筐体2の外側に露出する状態で台座部9b上に支持されている。
したがって、本実施形態の発熱体冷却装置70においても、筐体2の外側に露出する第2のフィン79aをヒートシンク79が備えていることで、優れた放熱性を得ることができ、複数のバッテリセル3に対する冷却性能を向上させることができる。
また、本実施形態の発熱体冷却装置70は、図8Bに示すように、ピン状に形成された複数の第2のフィン79aの軸方向(長手方向)が、重力方向(鉛直方向)と直交する位置関係で設置されている。これにより、自然対流(温かい空気が上昇する流れ)が生じる方向と複数の第2のフィン79aの軸方向とが直交する位置関係となるので、ピン状の第2のフィン79aの周面に自然対流が密に接触し、ヒートシンク79の放熱性を高めることが可能となる。
<第8の実施の形態>
次に、第8の実施形態を図9A〜図9Cに基づき説明する。なお、図9A〜図9Cにおいて、図7A、図7Bに示した第6の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
図9A〜図9Cに示すように、本実施形態の発熱体冷却装置80は、第6の実施形態の発熱体冷却装置60の構成に加え、主に、外観が概略的には八角柱状の第2の筐体(ファンケーシング)93と遠心ファンである外気移送ファン96とをさらに備えている。第2の筐体93は、図9Aに示すように、吸気口93a及び排気口93bを有すると共に、外観が直方体状の筐体(第1の筐体)81の外側との間で例えば4つのヒートシンク89における複数の第2のフィン89hを少なくとも包囲しつつ、吸気口93aから複数の第2のフィン89h間を通過して排気口93bへとつながる外気移送流路84を内側に構成する。また、外気移送ファン96は、外気を吸気口93aから取り込んで外気移送流路84に沿って移送する。
また、本実施形態の発熱体冷却装置80は、軸流ファンである冷却ファン86、複数のバッテリセル3、仕切り板91、92、導風機構95などをさらに備えている。密閉ケースである筐体81の内部には、冷却ファン86によって移送される冷風の循環流路82が形成されている。循環流路82は、図9Aに示すように、筐体81の内壁部分と仕切り板91、92とによって構成されている。
複数のバッテリセル3は、互いに間隔を空けて筐体81内に例えば3つずつ配列されたものが例えば4組(合計12個)設けられている。また、複数のバッテリセル3は、互いに空けられた間隔によって循環流路82に沿った複数の第1の冷風移送流路87を構成し、これら複数の第1の冷風移送流路87を通る冷風によって冷却される。複数のバッテリセル3は、図9Cに示すように、循環流路82を横断する第1の流路横断方向(図9C中の矢印X方向)に沿って間隔を空けて3つずつ配列されたものが2組設けられており、また、循環流路82を横断する第2の流路横断方向(図9C中の矢印Y方向)に沿って間隔を空けて3つずつ配列されたものがさらに2組設けられている。
例えば4つのヒートシンク89は、それぞれ、フィン支持面89dを有する直方体状の台座部89b、及びプレート状の複数のフィン(第1のフィン)89aを備えている。台座部89bは、図9Cに示すように、直方体状の外観を有する筐体81の六つの外形面のうちの、複数のバッテリセル3との間で複数のフィン89aを挟んでそれぞれ対向する4つの外形面(図9C中の上下左右の外形面)の位置に配置されている。つまり、台座部89bは、フィン支持面89dの背面側に位置する部位、及び当該台座部89b本体の側面(端面)が、筐体81本体の外側(外気移送流路84側)に露出するように配置されており、複数のフィン89aを介して伝達される筐体81内の熱を外気移送流路84側に放熱する。また、台座部89bにおけるフィン支持面89dの背面側に支持された複数の第2のフィン89hも、筐体81内の熱を外気移送流路84側に放熱する。
一方、プレート状の複数のフィン89aは、図9Cに示すように、複数の第1の冷風移送流路87を通過した冷風が接触する冷風接触面89cをそれぞれ備えている。また、これらのフィン9aは、その厚さ方向に互いに間隔を空けて筐体81内に配列されている。このように配列されたフィン89aを有するヒートシンク89は、フィン89aどうしの間に循環流路82に沿った複数の第2の冷風移送流路88を構成する。
図9A、図9Cに示すように、バッテリセル3側に突出する各フィン89aの先端部は、循環流路82に沿って移送される冷風を各フィン89a間へ(複数の第2の冷風移送流路88へと)流入する冷風流入端89eとなる。また、図9Aに示すように、各フィン69aの先端部(冷風流入端89e)を構成する辺部と角部(コーナ部分)を介して隣り合う一方の辺部は、循環流路82に沿って移送される冷風を各フィン89a間(複数の第2の冷風移送流路88)から流出させる冷風流出端89fとなる。
図9Aに示すように、軸流ファンである冷却ファン86は、仕切り板91を介して循環流路82上に配置されており、循環流路82に沿って冷風を移送するための動力源となる。この冷却ファン86は、循環流路82上におけるバッテリセル3と各フィン89aの冷風流出端89f側との間に配置されている。
導風機構55は、図9A、図9Cに示すように、複数の第1の冷風移送流路87を通過した冷風の流れの向きとヒートシンク89が備えるフィン89a毎の冷風接触面89cの向きとを相対的に傾斜させる。導風機構55を構成する台座部89bは、上記のフィン傾斜角度αが得られるように、複数のフィン89aを、その配列方向(フィンピッチ方向)に傾けた姿勢で、フィン支持面89d上に支持している。
このように構成された発熱体冷却装置80では、図9A、図9Cに示すように、バッテリセル3間の複数の第1の冷風移送流路87から流出する冷風は、ヒートシンク89における各フィン89aの冷風流入端89e側からフィン89a間に流入し、フィン89a毎の冷風接触面89cに対して斜めに接触する。冷風接触面89cに接触した冷風は、冷風接触面89cに沿ってフィン89aの基端部側(台座部89bのフィン支持面89d側)へと向い、さらに、この冷風接触面89cを有するフィン89aと隣り合う(対向する)フィン89aの背面(冷風接触面の背面側に位置する他方の主面)に沿って、当該隣り合うフィン89aの先端部(冷風流入端89e)側へ戻る。すなわち、冷風接触面89cに接触した冷風は、この冷風接触面89cと、フィン支持面89dと、当該冷風接触面89cと対向するフィン89aの背面と、に沿って旋回する第1の旋回流れを生じさせる。
また、上記した第1の旋回流れを生じさせつつ、各フィン89a間の複数の第2の冷風移送流路88を通る冷風は、図9Aに示すように、各フィン89aにおける冷風接触面9c上に沿って旋回しながら、各フィン89aの冷風流入端89e側から冷風流出端89f側へと移動する第2の旋回流れを生じさせる。したがって、各フィン89aの冷風流入端89e側からフィン89a間に流入した冷風は、図9Aに示すように、第1及び第2の旋回流れによってフィン89a間でスパイラル状に旋回しながら冷風流出端89fより流出(循環流路82へと流出)される。
一方、個々の第2のフィン89hは、プレート状にそれぞれ形成されており、筐体81の外側(外気移送流路84側)に露出する状態で台座部89b(台座部89bにおけるフィン支持面89dの背面)上に支持されている。具体的には、個々の第2のフィン89hは、台座部89bにおけるフィン支持面89dの背面上に、この背面と直交する起立した姿勢で支持されている。
ここで、本実施形態の発熱体冷却装置80において、遠心ファンである外気移送ファン96は、図9A〜図9Cに示すように、吸気口93aから取り込まれて外気移送流路84上を移送される外気の流れの向きとヒートシンク89が備えるフィン89a毎の一方の主面(プレート状のフィン本体の表面)の向きとを相対的に傾斜させる。
つまり、図9A〜図9Cに示すように、外気移送ファン96によって吸気口93aから取り込まれて外気移送流路84上を移送される外気は、複数の第2のフィン89h間に流入し、第2のフィン89h毎の一方の主面に対して斜めに接触する。この一方の主面に接触した外気は、当該主面に沿って第2のフィン89hの基端部側における台座部89bの表面(台座部89bのフィン支持面89dの背面側)へと向い、さらに、この一方の主面を有する第2のフィン89hと隣り合う(対向する)他の第2のフィン89hにおける他方の主面に沿って、当該隣り合う第2のフィン89hの先端部側へ戻る。つまり、第2のフィン89h毎の一方の主面に接触した外気は、この一方の主面と、第2のフィン89hの基端部側における台座部89bの表面と、当該一方の主面と対向する他の第2のフィン89hにおける他方の主面と、に沿って旋回する第1の旋回流れを生じさせる。
また、この第1の旋回流れを生じさせつつ、第2のフィン89h間を移送される外気は、図9Aに示すように、第2のフィン89hにおける上記一方の主面に沿って旋回しながら、各第2のフィン89hにおける吸気口93a側から排気口93bへと移動する第2の旋回流れを生じさせる。したがって、第2のフィン89h間に流入した外気は、図9Aに示すように、第1及び第2の旋回流れによって第2のフィン89h間でスパイラル状に旋回しながら排気口93bより排気される。
上記したように、本実施形態の発熱体冷却装置80では、ヒートシンク89のフィン89a間及び第2のフィン89h間でそれぞれスパイラル状の旋回流れを生じさせることにより、フィン(第1のフィン)89a側の冷風接触面89c、フィン支持面89d及び冷風接触面89cの背面、並びに、第2のフィン89h側の一対の主面及び台座部89bにおけるフィン支持面9dの背面、におけるそれぞれの表面全体にわたって冷風や外気を効率良く接触させることができる。
これにより、フィン89aの各主面上や第2のフィン89hの各主面上などにおいて温度境界層が厚くなってしまうことが抑えられるので、フィン89a及び第2のフィン89hの熱伝達率を向上させることができる。このように除熱効果を高めたヒートシンク89におけるフィン89a間で筐体81内の冷風が効率良く冷却されるので、フィン89a間を通過した後、循環流路82に沿って移送されるこの冷風によって、複数のバッテリセル3を効果的に冷却することができる。
既述したように、本実施形態に係る発熱体冷却装置80によれば、複数のバッテリセル3に対する冷却性能のさらなる向上を図ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,81…筐体、2,82…循環流路、3…バッテリセル、5,45,55,95…導風機構、6,46,86…冷却ファン、7,87…第1の冷風移送流路、8,48,88…第2の冷風移送流路、9,49,69,79,89…ヒートシンク、9a,49a,89a…フィン、9b,49b,89b…台座部、9c,49c,89c…冷風接触面、9d,49d,89d…フィン支持面、9e,49e,89e…冷風流入端、9f,49f,89f…冷風流出端、11,12,91,92…仕切り板、10,20,30,40,50,60,70,80…発熱体冷却装置、31…整流格子、48…冷風移送流路、51…導風板、84…外気移送流路、69a,79a,89h…第2のフィン、93…筐体、93a…吸気口、93b…排気口、96…外気移送ファン、α…フィン傾斜角度。

Claims (10)

  1. 冷風の循環流路が内部に形成された筐体と、
    互いに間隔を空けて前記筐体内に配列されていると共に、前記空けられた間隔によって前記循環流路に沿った複数の第1の冷風移送流路を構成し、これら複数の第1の冷風移送流路を通る冷風によって冷却される複数の発熱体と、
    前記複数の第1の冷風移送流路を通過した冷風が接触する冷風接触面をそれぞれ備えたプレート状の複数のフィンが互いに間隔を空けて前記筐体内に配列され、前記フィンどうしの間に前記循環流路に沿った複数の第2の冷風移送流路を構成するヒートシンクと、
    前記複数の第1の冷風移送流路を通過した冷風の流れの向きと前記フィン毎の前記冷風接触面の向きとを相対的に傾斜させる導風機構と、
    を備える発熱体冷却装置。
  2. 前記導風機構は、前記ヒートシンクがさらに備える台座部を含み、
    前記台座部は、前記複数の発熱体との間で前記複数のフィンを挟んで対向する位置にフィン支持面を有し、前記複数のフィンをその配列方向に傾けた姿勢で前記フィン支持面上に支持する、
    請求項1記載の発熱体冷却装置。
  3. 前記冷風接触面は、前記フィン毎の一対の主面のうちの一方の主面によって構成されている、
    請求項1又は2記載の発熱体冷却装置。
  4. 前記複数の発熱体は、前記循環流路を横断する第1の流路横断方向、若しくは、前記循環流路を横断しかつ前記第1の流路横断方向に対して直交する方向となる第2の流路横断方向、に沿って互いに間隔を空けて配列されている、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発熱体冷却装置。
  5. 前記循環流路上における前記複数の発熱体と前記ヒートシンクとの間に配置され、前記循環流路に沿って冷風を移送する軸流ファンと、
    前記循環流路上における前記軸流ファンと前記ヒートシンクとの間に介在された整流格子と、
    をさらに備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発熱体冷却装置。
  6. 前記導風機構は、前記循環流路上における前記複数の発熱体と前記ヒートシンクとの間に配置され、前記循環流路に沿った方向に対して傾斜する方向に冷風を移送する遠心ファンを備える、
    請求項1、3及び4のうちのいずれか1項に記載の発熱体冷却装置。
  7. 前記導風機構は、前記循環流路上における前記複数の発熱体と前記ヒートシンクとの間に配置され、前記複数の第1の冷風移送流路を通過した冷風と接触しこの接触した冷風の流れの向きを前記循環流路に沿った方向に対して傾斜させる導風板を備える、
    請求項1、3及び4のうちのいずれか1項に記載の発熱体冷却装置。
  8. 前記ヒートシンクは、前記筐体の外側に露出する複数の第2のフィンを備える、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の発熱体冷却装置。
  9. 前記第2のフィンは、プレート状又はピン状に形成されている、
    請求項8記載の発熱体冷却装置。
  10. 吸気口と排気口とを有すると共に、前記筐体の外側との間で少なくとも前記複数の第2のフィンを包囲しつつ、前記吸気口から前記複数の第2のフィン間を通過して前記排気口へとつながる外気移送流路を内側に構成する第2の筐体と、
    外気を前記吸気口から取り込んで前記外気移送流路に沿って移送する外気移送ファンと、
    をさらに備える請求項8又は9記載の発熱体冷却装置。
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CN115664165A (zh) * 2022-12-26 2023-01-31 深圳市首航新能源股份有限公司 逆变器及电源设备

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