JP2017181353A - 経路提示システム - Google Patents

経路提示システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017181353A
JP2017181353A JP2016070354A JP2016070354A JP2017181353A JP 2017181353 A JP2017181353 A JP 2017181353A JP 2016070354 A JP2016070354 A JP 2016070354A JP 2016070354 A JP2016070354 A JP 2016070354A JP 2017181353 A JP2017181353 A JP 2017181353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
user
presentation
database
guidance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016070354A
Other languages
English (en)
Inventor
皓章 塚本
Hiroaki Tsukamoto
皓章 塚本
大 西山
Dai Nishiyama
大 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2016070354A priority Critical patent/JP2017181353A/ja
Publication of JP2017181353A publication Critical patent/JP2017181353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】安心感を高めた経路を導出可能な経路提示システムを提供する。【解決手段】経路提示システムとして、個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける基礎情報登録手段と、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する映像解析手段と、基礎情報登録手段により登録されたユーザ毎の所望条件と 映像解析手段で抽出された対象/事象と を蓄積するデータベースと、ユーザからの経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する経路案内手段と、導出した案内/経路をユーザ端末に逐次的に提供する通信手段と、を含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザ端末にユーザの希望する移動経路を提供する経路提示システムに関する。
昨今、様々なサービスがクラウド基盤を利用してユーザに提供されている。各ユーザは、その好みに応じて様々なサービスを利用している。本発明に関連する経路探索に係るサービスシステムは、多くの場合、ネットワークに接続したユーザ端末とネットワーク上のサーバで構成されている。
経路探索に係るサービスシステムは、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1には、歩行者用ナビゲーションシステムが開示されている。この歩行者用ナビゲーションシステムは、ユーザ端末が目的地データと現在位置データとをナビゲーションサーバに送信し、ナビゲーションサーバが受信した目的地データと現在位置データとに基づいてナビゲーションデータを作成してユーザ端末に送信する。この歩行者用ナビゲーションシステムは、移動体通信ネットワークに設けられたサーバによって、移動体通信を用いてサービスを提供する。
また、この種のサービスシステムは、例えば特許文献2や3にも記載されている。特許文献2や3に記載されたサービスシステムは、それぞれ歩行者に対するナビケーションサービスに付加価値を追加する技術を開示している。特許文献2には、道幅を利用した歩行者ナビゲーションシステムが開示されている。このシステムは、地図情報とは別に道幅データを取得して、歩行可能な道幅を表示した地図を作成し、出発地点から歩行者が指示した最終目的地点までの経路を地図上に描かれた歩行可能な道幅内に表示する。
特許文献3には、案内経路に成り得る場所(区間,リンク)についての、犯罪に対する安全性に関する情報を取得して、所定基準を満たさない経路を安全でない経路と規定するナビゲーション装置が開示されている。安全性に関する情報は、夜間の明るさを示す情報、人の多さに関する情報、過去の犯罪の発生に関する情報である。このナビゲーション装置は、ユーザ端末から現在位置と目的地と経路探索要求を受け付けると、安全性に関する情報を参照して安全な経路もしくは安全でない経路を探索し、探索結果をユーザ端末に通知する。なお、この文献には、多くの経路探索システムで採用されているリンク毎にコストを付けて、経路探索結果に優劣を付ける仕組みが説明されている。
また、本願出願人は、特許文献4を開示している。特許文献4では、ユーザが所望する出発地から目的地までの経路を移動するのに掛る時間を高い精度で推定するサーバを開示している。この特許文献4では、無線端末(ユーザ端末)と通信可能なサーバに区間移動時間推定手段と経路移動時間推定手段とを設けて、ユーザが所望する出発地から目的地までの経路と推定した精度の高い移動時間をユーザへ提供する技術を開示している。このサーバの区間移動時間推定手段は、無線端末から2地点での無線端末の位置情報と時刻情報を受け付け、各地点間の区間(リンク)移動にかかる時間である区間移動時間を算出する。その後、このサーバの経路移動時間推定手段は、経路移動時間を、出発地点と目的地点を結ぶ経路を構成する各区間(各リンク)の区間移動時間(コスト)の合計から算出する。
また、本発明に関連する技術は、特許文献5から8にも記載されている。
特許文献5には、特定の移動中の人間の周囲及び前方(移動方向)を照らす照明システムが開示されている。特許文献5には、照明システムとして、人を検知するセンサと過去の検出動向に基づいて個々人の移動先を予測し、移動先の照明器具を点灯させる仕組みが開示されている。
他方、特許文献6から8は、映像の画像解析技術を開示した文献である。
特許文献6には、挙動認識システムが開示されている。この特許文献6には、リアルタイム学習(機械学習)により、挙動認識システムの事前知識、事前学習を不要とする技術が開示されている。
また、特許文献7及び8は本願出願人が開示した画像解析関連の先行技術である。特許文献7では、撮像画像から所望の情報を抽出する害虫発生予測システムを開示している。この害虫発生予測システムでは、端末装置のカメラで撮像した映像をサーバ(画像解析部)で受け取り、その画像中の虫の数をカウントして、情報処理の基礎情報を生成する仕組みを開示している。また、特許文献8では、画像解析サーバ(画像解析エンジン)によって、ユーザ端末で撮像した画像から自動的に関連情報を取得する画像解析技術を開示している。
特開2002−081957号公報 特開2006−308300号公報 特開2012−189462号公報 特開2015−148553号公報 特開2009−252728号公報 特表2010−518522号公報 特開2015−154732号公報 特開2008−024466号公報
上記例示したように、様々な経路探索システムがある。
上記特許文献3では、経路探索に、犯罪に対する安全性に関する情報(夜間の明るさを示す情報、人の多さに関する情報、過去の犯罪の発生に関する情報)を重み係数として使用して、探索経路を導出する仕組みが開示されている。この仕組みで導出される安全な経路は、安全である可能性が高い。また、周辺の過去の犯罪情報をユーザに通知することは有益である。このような仕組みで客観的な安全を高めることは望ましい。一方利用者にとって安全と共に安心も重要な要素である。特許文献3の発明のように客観的に安全な経路の探索では、安心のような主観的な事項を必ずしも満足できない。この点について、特許文献1、2、4にも安心を高める仕組みは開示されていない。このため、特許文献1ないし4で開示されていたナビゲーション装置は、ある人にとって不安を強く与える道のりを案内する可能性がある。他方で、その道のりは別の人にとって不安を感じない道のりかもしれない。
上記したように、特許文献1ないし4は、ユーザ個別の感性に関連する、選択性、好悪感等の主観的情報を経路等に反映させることについて開示していない。
そこで発明者は、経路探索に係る安心を高め得る仕組みを検討し、利用者個々人が主観的に不快若しくは不安を抱く要素を低減した経路探索を実現可能にする。
本発明は、上記事柄にて成されたものであり、安心感を高めた経路を導出可能な経路提示システムの提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る経路提示システムは、個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける基礎情報登録手段と、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する映像解析手段と、前記基礎情報登録手段により登録されたユーザ毎の所望条件と 前記映像解析手段で抽出された対象/事象と を蓄積するデータベースと、ユーザからの経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する経路案内手段と、導出した案内/経路をユーザ端末に逐次的に提供する通信手段と、を含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るクラウド基盤による経路提示方法は、個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける一方で、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出して、データベースに登録されたユーザ毎の所望条件と抽出された対象/事象と を蓄積しつつ、ユーザからの経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理し、導出した案内/経路を通信手段を介してユーザ端末に逐次的に提供することを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、クラウド基盤を構築するサーバ装置を、個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける基礎情報登録手段により登録されたユーザ毎の所望条件と、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する映像解析手段で抽出された対象/事象と を蓄積するデータベースと、ユーザからの経路要求を通信手段を介して受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する経路案内手段と、として動作させることを特徴とする。
本発明によれば、安心感を高めた経路を導出する経路提示システムを提供できる。
第1の実施形態の経路提示システム1を示すブロック図である。 第1の実施形態の経路提示システム1に係る一動作例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態の経路提示システム1の経路案内手段13に係る一動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の経路提示システム2を示すブロック図である。 第3の実施形態の経路提示システム3を示すブロック図である。 経路案内手段13による動的経路変更を明示的に示した説明図である。 第5の実施形態の経路提示システム5を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、一実施形態の経路提示システム1を示すブロック図である。なお、本説明では、経路案内に用いる地図情報に関連する説明を省略するが、適宜所要な地図情報をユーザ端末に提供すればよい。また予めユーザ端末のメモリー/ストレージに記憶保持した態様としても構わない。
経路提示システム1には、基礎情報登録手段11と、映像解析手段12と、経路案内手段13と、データベース20とが、クラウド基盤(クラウドコンピューティング提供サーバ)上に構築されている。また、経路提示システム1は、ユーザ端末100との接続環境を提供する通信手段30を具備している。
基礎情報登録手段11は、個人情報(住所、氏名、年齢、性別など)と共に個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける。ここでユーザから登録される所望条件は、ユーザ自身が安心感や不安感、好感、嫌悪感などを感じる主観条件を含む。
基礎情報登録手段11は、例えば、多人数がたむろしていること/騒いでいる人がいる場所/ケンカ中の場所/煙草を吸っている人/棒を持っている人/酔っている人/特定の職種の人/特定の職種の店舗/犬/高い塀/火事/騒乱・・・などに対して、ユーザ個人がどのように感じるかを、例えば安心若しくは不安の項目で登録を受け付ければよい。また、基礎情報登録手段11は、各条件に対して、十分安心から酷く不安までのように度数で登録を受け付けてもよい。個々のユーザの所望条件は、安心−不安と同様に、快−不快や、強く回避する対象/事象、優先する対象/事象などの項目で登録を受け付けてもよい。
各ユーザは各々、サービスの利用開始時に予め自己の基礎情報として提示経路や案内に関連する主観事項を反映させた所望条件を基礎情報登録手段11に登録する。また、各ユーザは各々、サービスの利用中に自己の基礎情報に使用の度毎に主観事項を反映させる登録を基礎情報登録手段11に登録可能にすることが望ましい。
また、この個々のユーザの所望条件の登録は、アンケート方式で登録を受け付けてもよいし、画像若しくは映像を示してその画像/映像に対して安心や不安の項目の登録を受け付けることとしてもよい。このように、ユーザ個々人が経路案内に反映を望む条件を直接的/間接的にシステムに登録する。なお、この主観事項の登録では、案内と経路とに反映する各項目を、ユーザから予め分けて受け付けることとしてもよい。
映像解析手段12は、カメラ群などから逐次入力される映像(画像)から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する。各カメラは、街頭カメラや防犯カメラ、定点カメラなどの経路案内する場所を映し出すカメラである。映像解析手段12は、各カメラから各所のリアルタイム映像を取得できるものとする。なお、必ずしもリアルタイム映像でなくとも、継時的に状態を示す映像(画像)を受け付けることとしてもよい。また、予めカメラ側で特徴点抽出を実施するカメラを含んでいてもよい。また、赤外線カメラや、スピーカ付きカメラなどであってもよい。更には音響カメラを含めることとしてもよい。なお、映像(画像)のフォーマットは特に限定しない。映像解析手段12は、様々なフォーマットの映像(画像)に対応することが望ましい。また、複数種類の映像解析を実施することが望ましい。また、項目によっては、音響を含めて映像解析してもよい。
映像解析手段12は、映像解析により、予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する。映像解析手段12は、逐次抽出した対象/事象をその位置情報と共にデータベース20に逐次登録する。この所定条件を満たす対象/事象は、上記したユーザ自身が安心感や不安、好感、嫌悪感などを感じる主観条件に対応させる。上記例では、多人数がたむろしていること/騒いでいる人がいる場所/ケンカ中の場所/煙草を吸っている人/棒を持っている人/酔っている人/特定の職種の人/特定の職種の店舗/犬/高い塀/火事/騒乱・・・である。映像解析手段12は、上位概念/下位概念/付記(タグ)を踏まえて多段階で対象/事象を抽出することが望ましい。例えば、“犬”であっても、“大型犬”,“小型犬”,“吠えている犬”,“散歩中の犬”を区分可能に関連付けながらデータベース20に登録すればよい。映像解析手段12は、映像解析により、予め定められた所定条件を満たす対象/事象について、その位置座標を逐次抽出して、データベース20に所定条件を満たす対象/事象と位置座標を対応付けて時々刻々と登録する。
この映像解析は、ある一個人の主観事項のみに対して実施することとしても良いものの、多くのユーザにサービスを提供する場合には網羅的に所定条件を満たす対象/事象を抽出することが望ましい。すなわち、映像解析手段12により逐次抽出する所定条件を満たす対象/事象は、基礎情報登録手段11に登録され得る個々のユーザの所望条件に対応付けて逐次抽出することとすればよい。
なお、所定条件を満たす対象/事象の種別ごとに、逐次的に抽出する間隔等を調整することとしてもよい。例えば、特定の職種の店舗や高い塀などのように長期間変動しない種別に対して、映像解析手段12は、1日毎のように長めの間隔を設定することとしてもよい。
経路案内手段13は、ユーザ端末100を介したユーザからの経路要求を受け付けた際に、データベース20を参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を導出処理する。また、経路案内手段13は、経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、データベース20を参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する。
各ユーザは各々、サービスの利用開始時/サービスの利用中に 予め自己の基礎情報として経路提示に関連する主観事項を反映させた所望条件を、基礎情報登録手段11に登録している。また、経路案内手段13は、ユーザからアクセスを受け付けた際に、データベース20を参照して、個々のユーザに対して、そのユーザが登録した基礎情報に関連した対象/事象を提示案内として抽出する。更に、経路案内手段13は、ユーザへの経路案内を終えるまで、該当ユーザの経路案内に関連して、逐次的に、データベース20、ユーザ端末100の動向に基づいて案内/経路を時々刻々と導出処理する。
経路案内手段13による案内の提示は、対象/事象のうち、近傍であるものや影響が大きいものを案内用情報として抽出して提示する仕組みが好ましい。例えば、経路案内手段13は、個々のユーザに対する案内用情報として、安心感・好感や不安感・嫌悪感のように相対する主観項目を構成する対象/事象を、ユーザの基礎情報を参照して別々に抽出する。この抽出処理は、良い案内、悪い案内の2項目でデータベース20から該当項目を抽出することとしてもよいし、更に細分化(対象/事象の種別や度量)して抽出することとしてもよい。また、主観に対しての良し悪しの一方のみを抽出可能に経路案内手段13を構成してもよい。また、経路案内手段13に、主観に対する影響度の大きいものから所定数選択するように、抽出個数の上限を定める仕組みを含めることも望ましい。
経路案内手段13によるユーザへの案内の提示手法は、ユーザ端末100の画面上(MAP(2D,3D,航空写真を含む)上やライブビュー上)に安心感/不安/好感/嫌悪感などを感じる可能性が高い項目(事象/事象)を示すマーキングやカラーリングを該当位置に逐次的に付与するだけでもよいし、文字情報を個々の項目に更に付与することとしてもよい。また、マーキングやカラーリングは、項目(事象/事象)の位置に対応付けずに移動ルートのリンク毎に対応付けることとしてもよい。この特定位置やリンクに付与されるマーキング,カラーリングには、映像解析手段12の映像解析結果が該当ユーザの主観条件を満たすように動的に反映される。
一方、経路案内手段13によるユーザへの経路の提示手法は、経路案内手段13による経路(指定位置から目的地までの経路)導出後、ユーザ端末100の画面上(MAP(2D,3D,航空写真を含む)上やライブビュー上)にその経路について安心感/不安/好感/嫌悪感などを感じる可能性の度合を示すマーキングやカラーリングを該当位置に付与するだけでもよいし、文字情報や項目の位置を個々の案内に更に付与することとしてもよい。また、経路案内手段13での経路案内は、複数経路を逐次的に導出すると共に、それぞれの経路に対して安心感/不安/好感/嫌悪感などを感じる可能性が高いことを示すマーキングやカラーリングを動的に付与することが望ましい。また、マーキングやカラーリングは、導出された経路に含まれているリンク毎に対応付けることとしてもよい。また、経路案内手段13は、経路と共に案内を同一画面上に表示することとしても良いし、表示中の経路上の案内のみ 若しくは 周囲の案内(画面内の案内)を同一画面上に表示することとしても良い。この特定位置やリンクに付与されるマーキング,カラーリングには、映像解析手段12の映像解析結果が該当ユーザの主観条件を満たすように動的に反映される。
なお、経路の導出手法は特に限定しない。例えば、経路案内手段13は、ユーザから予め若しくは経路案内時に 時間優先/料金優先/安心優先/好感優先/特定登録条件優先などの項目を1ないし複数受け付けて、その優先事項及び優先順位に合わせて経路を導出処理するようにしてもよい。この際、経路案内手段13は、安心優先/好感優先が選ばれなくとも、選択された項目よりも低優先度で本発明に係るアルゴリズムを経路導出プロセスに反映させる。
また、経路の導出自体は既存の経路探索エンジン(プログラム、サービス)に任せることとしてもよい。この場合、経路案内手段13は、既存の経路探索エンジンで導出された1ないし複数の経路にマーキングやカラーリングを用いて、安心度合や好感度合の優劣を表示すればよい。この際に、必要に応じて移動距離/時間/料金を併せて表示してもよい。
なお、経路案内手段13とユーザ端末100は、協働して案内/経路をユーザに提示できればよく、その提示手法は特に限定しない。例えば、ユーザ端末100のブラウザと経路案内手段13が通信手段30を介して通信し合い、登録された所望情報を反映させた案内/経路をユーザに提示するようにしても良い。また、ユーザ端末100にインストールされる専用アプリを用いる構成を採用して、専用アプリと経路案内手段13が通信手段30を介して通信し合い、登録された所望情報を反映させた案内/経路をユーザに提示するようにしてもよい。
データベース20は、基礎情報登録手段12により登録されたユーザ毎の基礎情報(所望条件)と共に、映像解析手段13で逐次抽出された対象/事象とその位置情報を時系列的に関連付けつつ蓄積する。
通信手段30は、経路提示システム1とユーザ端末100とを接続する。その接続形態は特に限定しないものの、移動体通信やWi‐Fi(登録商標)を介して接続すればよい。なお、この接続は、有線接続を用いて接続したとしても構わない。
一方、本システムを利用するユーザは、ユーザ端末100を介してサービスにアクセスする。ユーザ端末100を例示すれば、一般的なスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末を想定して説明する。なお、通信機能を有する音楽プレーヤやスマートウォッチ、スマートグラス、汎用パソコンなどで本サービスを受け得るようにしてもよい。ユーザ端末100は、望ましくは位置情報を取得できる構成(例えばGPS(Global Positioning System)レシーバ)を含んでいることが望ましい。更には、ユーザ端末100は、PPP(Memorandum of Precise Posint Positioning)方式に対応していることが望ましい。
次に、経路提示システム1の動作を説明する。
図2は、一実施形態の経路提示システム1に係る一動作例を示すシーケンス図である。なお、本図では通信手段30に係る動作を省略している。また、ユーザの認証に係る動作も記載を省略する。また、以下では次の事例を想定しながら説明する。
事例:ある女性(ユーザ)が、主観条件に関連する対象/事象項目として、人込み具合(事象),交通量(事象),避けたい属性の人(対象)を利用して、自分が安心して歩ける経路を、経路提示システム1に要求する。この際、このユーザは、すごく混んでいる人込みは回避しつつ、継続的に交通量があり、避けたい属性の人に合わないことを望む。
図示するように、経路提示システム1(映像解析手段12)は、 カメラ群で撮影された映像/画像を常時受け付ける。この映像/画像は、映像解析手段12によって映像解析されて、経路提示サービスに提供する項目の対象/事象が逐次抽出される。抽出された対象/事象は、その位置情報と共にデータベース20に登録される。この映像解析手段12に係る動作は、次に説明するユーザ端末100の案内/経路のリクエストとは独立して常時実施される。なお、上記事例を実現するため、本システムでは、所望条件に関連する対象/事象項目として、映像解析で人込み具合(事象),交通量(事象),避けたい属性の人(対象)を少なくとも抽出してデータベース20に登録する。この際、映像解析手段12は対象/事象の項目によって影響度を併せて登録する。
一方、経路提示システム1(基礎情報登録手段11)は、登録された基礎情報を用いて、常時 個々のユーザの所望条件を受け付ける(S101)。登録された個々のユーザの所望条件は、個人情報などと共にデータベース20に登録される(S102)。この基礎情報の登録処理は、ユーザのサービス利用登録時や、ユーザの希望するタイミングで新規登録/更新すればよい。
上記事例では、女性(ユーザ)が、主観条件に関連する対象/事象項目の不安項目として、人込み具合の許容度(事象)と具体的な避けたい属性の人(対象)を登録したものとする。また、安心感項目として、交通量の許容度(事象)を登録したものとする。具体的な避けたい属性の人とは、“たむろしている多人数や騒いでいる人”、“呼び込み”、“タバコを吸っている人”などを入力可能にすればよい。
次に、経路提示システム1(経路案内手段13)は、ユーザからの案内/経路リクエストを受け付ける(S103)。この案内/経路リクエストを用いて、ユーザから自己の主観に基づく対象/事象を追加若しくは修正条件等を併せて経路案内手段13が受け付けてもよい。この事例であれば、ユーザは、今回の探索経路の条件として、追加で一般に不審人物として警戒すべき対象ではない特定人物や、不安を感じる人込み度合、少なからず交通量がある経路が希望であることを通知してもよい。
経路案内手段13は、ユーザからのリクエストを受け付けた際に、データベース20を参照して、該当ユーザの所望条件(基礎情報)と データベース20の収集されている対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を導出する(S104からS107)。経路案内手段13は、この案内/経路抽出プロセスによって、ユーザ端末100に、経路リクエストの応答に含ませる対象/事象をデータベース20から取得する。
上記事例では、所望条件に関連する対象/事象項目の不安項目として人込み具合の許容度(事象)と具体的な避けたい属性の人(対象)を取得し、安心感項目として交通量の許容度(事象)を抽出する。その後、経路案内手段13は、ユーザの希望を満たしている1ないし複数の経路候補を導出する。
次に、経路案内手段13とユーザ端末100は、ユーザ端末100の設定に応じた表示態様に合わせて、上記経路案内手段13で導出された経路や抽出された関連項目をユーザ端末100の画面上に表示する(S108,S109)。この際、各経路のユーザ希望の満足度合いや移動所要時間などを併せて提示する。このユーザへの提示は、通信手段30を介して逐次的に提供された案内/経路を用いて、動的に変化する。このため、ある時点で希望条件を満足していた経路が時間経過で条件を満たさなくなった場合、ユーザ端末100は、ユーザに条件未達や別の経路をプッシュ通知可能に構成することが望ましい。例えば、主観条件である避けたい属性の人(対象)が居る経路が新たに2ブロック先に生じた場合、経路案内手段13は、その経路を別の経路に切り替えてはどうかとユーザに新たな経路と共に通知するようにすればよい。
最後に、経路案内手段13とユーザ端末100は、目的地到達、ユーザから案内停止要求、端末との通信停止などに応じて、適宜 経路案内手段13とユーザ端末100との間の案内/経路提示を停止する(S110,S111)。この仕組みを有することで、経路提示システム1は、移動経路上でユーザの主観上の希望がより高い経路を提供可能になる。
上記事例では、ユーザたる女性は、例えば夜間の帰宅経路を経路提示システム1に問い合わせる際に自らの主観に基づく許容度合を基礎情報で設定することで、その時間帯のリアルタイム映像から取得された対象/事象が反映された、安心な(不快でない,好ましい)経路で且つ動的な変化に追随した経路で帰宅できる。
個々人にとって、システムで特定したい対象/事象は多岐にわたる。例えば、ある人にとって不審と捉える他人の行動は別の人にとって特に何でもない。また、交通量の状況で感じる安心感や不安感も利用者個人によって異なる。
より具体的な例では、(1)自宅の屋外(玄関口等)でタバコを日常的に吸う人(対象)は近所の人には不審者とはならないが、通行人にとっては不審に感じ得ることがある。また、歩きたばこと共に歩きたくないユーザも多いものと考える。同様に、飲酒、通話、メール、複数人での対話、スポーツ等の練習(ゴルフや竹刀の素振り等)、等の行為も個々人によってとらえ方が異なる。
また、(2)経路上の同性比率が高い場合に例え同性の数は少なくても安心と感じる個人と、同性比率は低くても同性の人数がある程度居ればその経路を安心と感じる個人がいる。このような事象は、映像解析でリンク毎に男性数の抽出と女性数の抽出を行って男女比率、総数等をデータベース20に登録しておけば可能になる。また、地図上に表示する案内項目についても“不審者マーク”のように厳密に抽出項目を提示せずとも、度数を反映させた“不安ポイント”のように画面上でマスクするようにしてもよい。このマスクによってユーザは、不安を回避した経路を選択することで、不安要素を知る必要なく気分を害さないことにもつながる。また、例えば、経路提示システム1に登録済みである近隣の住民などは、例え映像解析でその風貌から抽出対象と識別して抽出したとしても、例えば“安心アイコン”などを付与して区別することで、ユーザの心的負担を軽減することを行ってもよい。
このような個々人の主観で安心して通れるような経路を経路提示システム1は導出可能に構成されている。このことは、基礎情報登録手段11に登録され得る個々のユーザの所望条件に対応付けて、映像解析手段12により所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出して、データベース化することが役立っている。
すなわち、経路提示システム1により、例えば夜道の歩行における利用者自身が感じる安全・安心に影響を与える対象/事象(不審人物、照明機器の有無、道路状況など)を位置情報に関連して収集し、収集した情報に基づいて目的地までのユーザ毎の感性的最適経路をユーザ毎に提供可能になる。ユーザサイドの視点から説明すれば、従前の時間的/距離的最短経路よりも時間や距離が長い経路かもしれないが不安が少ない/安心な/好ましい経路を本システムによって知ることが可能になる。このため、例えば帰宅経路のように従前はナビゲーションを受けていなかった経路などにも本システムは利用され得る要素を有している。例えば、最寄駅を降りた際に自宅までの帰宅ルートをその日のその時間の状態に有ったユーザの所望条件に沿った経路で帰宅が可能になる。
次に、提示案内/提示経路抽出プロセスのアルゴリズム例を説明する。なお、本動作例に限定するものではない。例えばユーザ端末100の種別ごとにユーザインタフェースを変えたり、各ステップの順序を入れ替え/組み換えを行ってもよい。このアルゴリズムでは位置と時間に基づく複数の経路候補から主観条件に基づいて1ないし少数の経路に限定する。
図3は、本発明の一実施形態に係る経路提示システム1の経路案内手段13に関連する一動作例を示すフローチャートである。
まず、経路案内手段13は、ユーザからの経路リクエスト(開始位置と目的位置)と該当ユーザの所望条件とを受け付ける(S201)。開始位置は、GPS測位結果やユーザからの選択を受けつければよい。
次に、経路案内手段13は、経路リクエストに対する複数の経路候補を導出する(S202)。
次に、経路案内手段13は、導出した複数の経路候補上でユーザの主観条件に関連する対象と事象をデータベース20から抽出する(S203)。
次に、経路案内手段13は、抽出した対象と事象の中で、マップ上に配置する案内を抽出する(S204)。例えば、対象と事象の数が少なければ全て表示してもよいが、数が多ければ影響が大きい項目を抽出ように経路案内手段13を動作させればよい。
次に、経路案内手段13は、S203で抽出した個々の対象と事象を内容と度合によって定まる得点を用いて各リンクコストを導出し、主観条件をより満たす1若しくは少数の提示経路を選択する(S205)。
また、動的に経路変更等に対応するためにユーザの位置情報や対象/事象の位置情報を逐次取得しながらS203からS205を繰り返す。なお、経路案内手段13は、経路からユーザの位置情報が外れた場合には、S202からS205を繰り返すように動作するアルゴリズムとすればよい。
また経路案内手段13は、案内/経路抽出プロセスによって導出した1若しくは少数の経路や案内をユーザ端末100に逐次通知する(S206)。
次に事例を用いて主観事項に関する説明を補完する。上記説明ではユーザの不安要素に対する事柄を全面に出して説明したが、好感を感じる対象/事象を経路上に意図的に含めることも可能になる。以下では、登録された個々人の主観的違いを用いて、このポイントについて説明する。事例には、“小型犬を散歩している人”がユーザ近傍(前方や候補経路上)を歩いていた場合を用いる。この事例の際に、ある3人のユーザに対するシステムの反応は次のようになる。
ユーザ1(不安に感じる対象(基礎情報)に“犬”を含めている):
経路提示システム1は、映像解析手段12がカメラ映像を介して“小型犬”(対象)とその位置情報をデータベース20に時々刻々と登録する。
経路提示システム1は、ユーザ1からの経路要求を受け付けた際に、経路案内手段13がユーザ1の基礎情報を参照して、ユーザ1の指定位置(端末位置や入力された位置)を中心に 登録されている“犬”(対象)の位置情報を(他の所望条件と共に)データベース20内から抽出する。この抽出処理は、ユーザからの経路要求を受け付けた際に、経路案内が続く間、継続して実行する。例えば、ブラウザがアクティブになっている間は数秒置きに実施すればよい。また、バックグランウンドでも十秒ごとなどのように適宜実施するようにしてもよい。この間隔は、ユーザが変更可能である構成が望ましく、手動更新の構成であってもよい。
ユーザ端末100は、通信手段30を介して経路案内手段13から“犬”が居る地点を案内として受け付けて、ユーザ1に不安ポイント座標として通知する。このことで、ユーザ1は、見通し範囲外や帰宅経路に現在居る“犬”の位置を“不安ポイント”として知ることができる。また、ユーザ端末100を介して案内される経路は、“犬”を避けることを登録しておけば“犬”に合わない経路/十分に距離を取れる経路が動的に提示される。また、複数の“犬”が移動中でもリアルタイムにその動向を知ることが可能になる。この結果、“犬”に合わない経路や時間の調整が可能になり、“犬”によるストレスを受けることを避けることができる。
ユーザ2(不安に感じる対象(基礎情報)に“犬”を含めていない):
経路提示システム1は、映像解析手段12がカメラ映像を介して“小型犬”(対象)とその位置情報をデータベース20に時々刻々と登録する。
経路提示システム1は、ユーザ2からの経路要求を受け付けた際に、経路案内手段13がユーザ2の基礎情報を参照して、ユーザ2の指定位置(端末位置や入力された位置)を中心に 登録されている対象/事象をデータベース20内から抽出する。この際、“犬”は抽出項目に入らない。
ユーザ端末100は、通信手段30を介して経路案内手段13から 抽出されている対象/事象(種別と位置)を受け付けて、ユーザ2に通知する。このユーザ2は、“犬”の位置を知らずに自己が登録した対象/事象を知ることが可能になる。
ユーザ3(好感を感じる対象(基礎情報)に“小型犬”を含めている):
経路提示システム1は、映像解析手段12がカメラ映像を介して“小型犬”(対象)とその位置情報をデータベース20に時々刻々と登録する。
経路提示システム1は、ユーザ3からの経路要求を受け付けた際に、経路案内手段13がユーザ3の基礎情報を参照して、ユーザ3の指定位置(端末位置や入力された位置)を中心に 登録されている“小型犬”(対象)の位置情報を(他の所望条件と共に)データベース20内から抽出する。
ユーザ端末100は、通信手段30を介して経路案内手段13から“小型犬”が居る地点を案内として受け付けて、ユーザ3に好感ポイント座標として通知する。このことで、ユーザ3は、見通し範囲外や帰宅経路に現在居る“小型犬”の位置を知ることができる。また、ユーザ端末100を介して案内される経路は、例えば“犬”を非常に好むことを登録しておけば“犬”に出会える経路が動的に提示される。また、複数の“小型犬”が移動中でもリアルタイムにその動向を知ることが可能になる。この結果、“小型犬”に出会える経路や時間の調整が可能になる。
この3人のユーザの例のように、ある特定ユーザが不安/好感を感じる対象(基礎情報)に“犬”を含めていなかった場合、ユーザ端末100は、経路案内手段13を介して“犬”が居る地点を受け付けることなく、このユーザに対して無反応である。一方、ある特定ユーザが不安/好感を感じる対象(基礎情報)に“犬”を含めていた場合、ユーザ端末100は、経路案内手段13を介して“犬”が居る地点を受け付けて、それぞれ不安ポイント/好感ポイントとしてこのユーザに提示する。また、不安ポイント/好感ポイントを反映させた経路を動的に提示する。これらのユーザ毎の主観的事項に基づいた経路案内を本システムは同一メカニズムで実現できる。
このため、ユーザの主観事項に対して安心感を高めた経路をユーザに提示可能であり、更には好感が持てる経路を提示することも可能である。更にこの主観事項を反映させた案内/経路は、時々刻々と変化する事実に動的に追随した案内/経路となる。
[他の実施形態]
以下では、複数の実施形態をもちいて発明を説明する。以下の説明では差分部分に着目して説明し、説明済みの構成や動作は説明を簡略化若しくは省略する。なお、各実施形態は適宜組み合わせることが可能である。
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態の経路提示システム2を示すブロック図である。経路提示システム2には、フィールド状態収集手段14が追加されている。
フィールド状態収集手段14は、サービスを提供する実空間に存在するIoT(Internet of Things)機器群の諸情報(位置情報や機能など)を逐次収集する。このIoT機器は、例えば街頭カメラや自動販売機、街灯などが挙げられる。また、フィールド状態収集手段14は、少なくとも経路案内手段13による提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器群の諸情報を逐次収集する。
データベース20は、フィールド状態収集手段14により収集されたIoT機器群の諸情報を蓄積する。
経路案内手段13は、経路を導出する際に、データベース20を参照して、該当ユーザの主観条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器又はIoT機器群の諸情報とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出する。
事例を用いて説明すれば、経路案内手段13は、主観条件に“街頭カメラが多いこと”や“明るいところ”などの希望が入っていた際に、その条件を多く含む経路を導出する。このように、本実施形態によれば、フィールド状態収集手段14によって、サービスを提供する実空間に存在するIoT機器群の配置や状態を反映させた経路が導出可能になる。
[第3の実施形態]
図5は、第3の実施形態の経路提示システム3を示すブロック図である。経路提示システム3には、遠隔操作手段15が追加されている。
遠隔操作手段15は、提示経路に存在するIoT機器を通信ネットワークを介して遠隔操作可能に構成されている。
また、経路案内手段13は、ユーザからの経路要求を受け付けて、該当ユーザの時々刻々の位置情報と所望条件とを参照して、遠隔操作手段15により提示経路に存在するIoT機器を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する。
なお、経路案内手段13は、ユーザ毎の経路を導出する際に、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器又はIoT機器群の諸情報とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出ことも同時に含めてもよい。
この両方の機能を動作させれば、経路案内手段13は、該当ユーザの時々刻々の位置情報を参照して、遠隔操作手段15により提示経路に存在するIoT機器を動的に遠隔操作することになる。
このことで、経路案内手段13は、ユーザの主観条件を反映させた経路案内について、例えば、“街頭カメラによる追尾を受けること”や“見通し範囲が明るいところ”などの希望を、街頭カメラや街灯を遠隔制御することで実現できる。また、経路案内導出時に、制御可能なIoT機器の場所を反映させた経路を選定可能になる。
例えば、フィールド状態収集手段14によって、経路案内手段13による提示経路に成り得る範囲に存在する街灯などの照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を逐次収集し、データベース20に時々刻々と登録する。この際、該当ユーザが登録した不審者と見做す対象項目についても映像解析手段12を介して逐次データベース20に登録される。
経路案内手段13は、ユーザ毎の経路を導出する際に、データベース20を参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の配置とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末100に通知する。更に、経路案内手段13は、該当ユーザの時々刻々の位置情報を参照して、遠隔操作手段15により提示経路に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する。
図6は、経路案内手段13による動的経路変更を明示的に示した説明図である。経路案内手段13は、ユーザの位置情報、不審者と見做す対象の位置情報、街灯の位置を反映させた経路を逐次的にユーザに提示中に、不審者と見做す対象の移動(位置情報の変化)に伴い、動的に経路変更をユーザにプッシュ通知する。また、街頭の遠隔制御を行う。なお、経路案内手段13は、不審者と見做す対象の移動について、過去の位置情報や行動パターンから求めた想定行動を反映させてもよい。
このように、本実施形態によれば、遠隔操作手段15と他の構成を連動させることで、サービスを提供する実空間に存在する制御可能なIoT機器群の配置や状態を反映させた経路が導出可能になる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態の経路提示システム4は、あるユーザへの経路案内時に、他ユーザの位置情報や基礎情報を参照する仕組みを具備する。
経路案内手段13は、あるユーザへの経路案内時に、他ユーザの属性を使用して、該当ユーザの主観条件を高めた経路を案内する。具体的には、経路案内手段13は、提示経路を導出する際に、データベース20を参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの属性/想定行動とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を該当ユーザの主観条件を満たすように導出する。例えば、同性の歩行者が居る経路を望むユーザが居た場合、経路上に居る他ユーザを以て主観的条件を満たす。
また、経路案内手段13は、あるユーザからの経路要求を受け付けて提示経路を導出する際に、データベース20を参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知するようにしてもよい。この他ユーザの想定行動は、過去の該当他ユーザの移動/停止状況に基づいて定めることができる。また、当該他ユーザに経路を提示している場合、この経路の移動を想定行動として用いてもよい。このことで、例えば人に会う可能性が高い/低いルート探索が可能になる。更に、当該他ユーザの主観条件を満たすように調整することをアルゴリズムに組み込んでもよい。
更には、経路案内手段13は、提示経路を導出する際に、データベース20を参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路の導出と他ユーザに対する提示経路の再導出を実施して各ユーザ端末100に通知するように動作させてもよい。このことで、個々のユーザの主観条件を満たす/損なわないように人を集合させることが可能になる。例えば、帰宅経路の一部を共有している女性ユーザ相互を同一時間帯にその経路を通過するように経路導出すればよい。具体的には、複数ユーザの経路案内に含まれるリンクを相互に主観条件を満たすように経路と時間帯を合わせた経路を各ユーザに提示すればよい。アルゴリズムとしては、特定リンクを各ユーザが通過する時間帯を合わせる際に、そのリンクへ到達するまでの経路(通過リンク)選定を調整する手法がある。また、ユーザに直接的に“早く”や“遅く”などの通知/表示を提示することで通過時間を調整する手法を用いてもよい。また、複数の調整アルゴリズムを組み合わせてもよい。
また、経路案内手段13が適宜ルート及びタイミングをプッシュ通知で微調整するようにしてもよい。なお、時間調整は、特許文献4に記載した技術を使用すればよい。
[第5の実施形態]
図7は、第5の実施形態の経路提示システム5を示すブロック図である。経路提示システム5には、ユーザ情報機械学習手段16が追加されている。
ユーザ情報機械学習手段16は、各ユーザの移動区間毎の想定行動と実行動との差分行動の抽出と、その差分行動の発生時の映像解析手段12で抽出された対象/事象との関連付けとを逐次収集して、データベース20に蓄積する。また、ユーザ情報機械学習手段16は、機械学習で、該当ユーザの主観条件の影響度合いを調整する。
このことで、ユーザの想定行動と実行動との違いを次回に経路選定に反映する情報を収集できる。例えば、ユーザが提示された経路を無視したり、特定対象の登場で向きや路側帯を変更したりしたことを収集し、今後の経路探索に反映させることが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、安心感を高めた経路を導出する経路提示システムを提供できる。更には、好感が持てる経路を導出する経路提示システムを提供できる。
尚、経路提示システムの各部は、コンピュータシステムのハードウェアとソフトウェア、仮想化技術の組み合わせを適宜用いて実現すればよい。このコンピュータシステムは、所望形態に合わせた、1ないし複数のプロセッサーとメモリーを含む。また、このコンピュータシステムの形態では、各部は、上記メモリーに経路案内用のプログラムが展開され、このプログラムに基づいて1ないし複数のプロセッサー等のハードウェアを実行命令群やコード群で動作させることによって、実現すればよい。この際、必要に応じて、このプログラムは、オペーレティングシステムや、マイクロプログラム、ドライバなどのソフトウェアが提供する機能と協働して、各部を実現することとしてもよい。
メモリーに展開されるプログラムデータは、プロセッサーを1ないし複数の上述した各部として動作させる実行命令群やコード群、テーブルファイル、コンテンツデータなどを適宜含む。
また、コンピュータシステムの一部/全ての各部をハードウェアやファームウェア(例えば、一ないし複数のLSI:Large-Scale Integration,FPGA:Field Programmable Gate Array,電子素子の組み合わせ)で置換することとしてもよい。同様に、各部の一部のみをハードウェアやファームウェアで置換することとしてもよい。
また、このプログラムは、記録媒体に非一時的に記録されて頒布されても良い。当該記録媒体に記録されたプログラムは、有線、無線、又は記録媒体そのものを介してメモリーに読込まれ、プロセッサー等を動作させる。
尚、本明細書では、記録媒体には、類似するタームの記憶媒体やメモリー装置、ストレージ装置なども含むこととする。この記録媒体を例示すれば、オプティカルディスクや磁気ディスク、半導体メモリー装置、ハードディスク装置、テープメディアなどが挙げられる。また、記録媒体は、不揮発性であることが望ましい。また、記録媒体は、揮発性モジュール(例えばRAM:Random Access Memory)と不揮発性モジュール(例えばROM:Read Only Memory)の組み合わせを用いることとしてもよい。
上記形態を別の表現で説明すれば、制御部を、経路提示システムとして動作させる情報処理リソースを、メモリーに展開されたプログラム(群)に基づき、基礎情報登録手段、映像解析手段、経路案内手段などとして動作させることで、その結果経路提示システムを実現できる。
なお、実施形態を例示して本発明を説明した。しかし、本発明の具体的な構成は前述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した実施形態及び/又は実施例のブロック構成の分離併合、手順の入れ替えなどの変更は本発明の趣旨および説明される機能を満たせば自由であり、上記説明が本発明を限定するものではない。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうる。尚、以下の付記は本発明をなんら限定するものではない。
[付記1]
個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける基礎情報登録手段と、
逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する映像解析手段と、
前記基礎情報登録手段により登録されたユーザ毎の所望条件と 前記映像解析手段で抽出された対象/事象と を蓄積するデータベースと、
ユーザからの経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する経路案内手段と、
導出した案内/経路をユーザ端末に逐次的に提供する通信手段と、
を含む
ことを特徴とする経路提示システム。
[付記2]
前記経路案内手段による提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器群の諸情報を逐次収集するフィールド状態収集手段と、
を含み、
前記データベースは、前記フィールド状態収集手段により収集されたIoT機器群の諸情報を蓄積し、
前記経路案内手段は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器又はIoT機器群の諸情報とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示システム。
[付記3]
提示経路に存在するIoT機器を遠隔操作する遠隔操作手段と、
前記経路案内手段による提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器群の諸情報を逐次収集するフィールド状態収集手段と、
を含み、
前記データベースは、前記フィールド状態収集手段により収集されたIoT機器群の諸情報を蓄積し、
前記経路案内手段は、ユーザからの経路要求を受け付けて前記データベースを参照して提示経路を導出した後から経路案内を終えるまでの間、該当ユーザの時々刻々の位置情報と所望条件とを参照して、前記遠隔操作手段により提示経路に存在するIoT機器を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示システム。
[付記4]
前記経路案内手段は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの属性/想定行動とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を該当ユーザの主観条件を満たすように導出して該当ユーザ端末に通知することを特徴とする上記付記記載の経路提示システム。
[付記5]
前記経路案内手段は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知することを特徴とする上記付記記載の経路提示システム。
[付記6]
提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路の導出と前記他ユーザに対する提示経路の再導出を実施して各ユーザ端末に通知することを特徴とする上記付記記載の経路提示システム。
[付記7]
提示経路に存在する照明機器群を点灯/消灯できるIoT機器を遠隔操作する遠隔操作手段と、
前記経路案内手段による提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を逐次収集するフィールド状態収集手段と、
を含み、
前記データベースは、前記フィールド状態収集手段により収集された照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を蓄積し、
前記経路案内手段は、
提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の配置とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知すると共に、
該当ユーザの時々刻々の位置情報を参照して、前記遠隔操作手段により提示経路に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示システム。
[付記8]
各ユーザの移動区間毎の想定行動と実行動との差分行動の抽出と、データベースに登録されている差分行動の発生時のユーザ位置周囲に在る対象/事象と差分行動との関連付けを収集するユーザ情報機械学習手段を更に含み、
前記ユーザ情報機械学習手段は、個々のユーザの主観条件に、収集された差分行動に対応付いた対象/事象の種別ごとに該当ユーザの主観条件の影響度合を機械学習で調整する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示システム。
[付記9]
個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける一方で、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出して、データベースに登録されたユーザ毎の所望条件と抽出された対象/事象と を蓄積しつつ、
ユーザからの経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理し、
導出した案内/経路を通信手段を介してユーザ端末に逐次的に提供する
ことを特徴とするクラウド基盤による経路提示方法。
[付記10]
前記クラウド基盤は、
提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器群の諸情報を前記データベースに逐次収集し、
提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器又はIoT機器群の諸情報とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示方法。
[付記11]
前記クラウド基盤は、
提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器群の諸情報を前記データベースに逐次収集し、
ユーザからの経路要求を受け付けて前記データベースを参照して提示経路を導出した後から経路案内を終えるまでの間、該当ユーザの時々刻々の位置情報と所望条件とを参照して、提示経路に存在するIoT機器を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示方法。
[付記12]
前記クラウド基盤は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの属性/想定行動とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を該当ユーザの主観条件を満たすように導出して該当ユーザ端末に通知することを特徴とする上記付記記載の経路提示方法。
[付記13]
前記クラウド基盤は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知することを特徴とする上記付記記載の経路提示方法。
[付記14]
前記クラウド基盤は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路の導出と前記他ユーザに対する提示経路の再導出を実施して各ユーザ端末に通知することを特徴とする上記付記記載の経路提示方法。
[付記15]
前記クラウド基盤は、
提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を前記データベースに逐次収集し、
提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の配置とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知すると共に、
該当ユーザの時々刻々の位置情報を参照して、提示経路に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示方法。
[付記16]
前記クラウド基盤は、各ユーザの移動区間毎の想定行動と実行動との差分行動の抽出と、データベースに登録されている差分行動の発生時のユーザ位置周囲に在る対象/事象と差分行動との関連付けを収集し、個々のユーザの主観条件に、収集された差分行動に対応付いた対象/事象の種別ごとに該当ユーザの主観条件の影響度合を機械学習で調整する
ことを特徴とする上記付記記載の経路提示方法。
[付記17]
クラウド基盤を構築するサーバ装置を、
個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける基礎情報登録手段により登録されたユーザ毎の所望条件と、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する映像解析手段で抽出された対象/事象と を蓄積するデータベースと、
ユーザからの経路要求を通信手段を介して受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する経路案内手段と、
として動作させるためのプログラム。
[付記18]
前記経路案内手段を、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器又はIoT機器群の諸情報とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出するように動作させることを特徴とする上記付記記載のプログラム。
[付記19]
前記経路案内手段を、ユーザからの経路要求を受け付けて前記データベースを参照して提示経路を導出した後から経路案内を終えるまでの間、該当ユーザの時々刻々の位置情報と所望条件とを参照して、前記遠隔操作手段により提示経路に存在するIoT機器を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作するように動作させることを特徴とする上記付記記載のプログラム。
[付記20]
前記経路案内手段を、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの属性/想定行動とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を該当ユーザの主観条件を満たすように導出して該当ユーザ端末に通知するように動作させることを特徴とする上記付記記載のプログラム。
[付記21]
前記経路案内手段を、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知するように動作させることを特徴とする上記付記記載のプログラム。
[付記22]
前記経路案内手段を、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路の導出と前記他ユーザに対する提示経路の再導出を実施して各ユーザ端末に通知するように動作させることを特徴とする上記付記記載のプログラム。
[付記23]
前記サーバ装置を、
提示経路に存在する照明機器群を点灯/消灯できるIoT機器を遠隔操作する遠隔操作手段と、
前記経路案内手段による提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を逐次収集するフィールド状態収集手段と、
を含み、
前記データベースは、前記フィールド状態収集手段により収集された照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を蓄積し、
前記経路案内手段は、
提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の配置とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知すると共に、
該当ユーザの時々刻々の位置情報を参照して、前記遠隔操作手段により提示経路に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する
ように動作させることを特徴とする上記付記記載のプログラム。
[付記24]
前記サーバ装置を、
各ユーザの移動区間毎の想定行動と実行動との差分行動の抽出と、データベースに登録されている差分行動の発生時のユーザ位置周囲に在る対象/事象と差分行動との関連付けを収集するユーザ情報機械学習手段を更に含み、
前記ユーザ情報機械学習手段は、個々のユーザの主観条件に、収集された差分行動に対応付いた対象/事象の種別ごとに該当ユーザの主観条件の影響度合を機械学習で調整する
ように動作させることを特徴とする上記付記記載のプログラム。
上記発明の説明は歩行を前提として説明したが自転車やランニングによる走行経路案内も同様に主観を反映させた経路提示対象とできる。
1,2,3,4,5 経路提示システム
11 基礎情報登録手段
12 映像解析手段
13 経路案内手段
14 フィールド状態収集手段
15 遠隔操作手段
16 ユーザ情報機械学習手段
20 データベース
30 通信手段
100 ユーザ端末

Claims (10)

  1. 個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける基礎情報登録手段と、
    逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する映像解析手段と、
    前記基礎情報登録手段により登録されたユーザ毎の所望条件と 前記映像解析手段で抽出された対象/事象と を蓄積するデータベースと、
    ユーザからの経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する経路案内手段と、
    導出した案内/経路をユーザ端末に逐次的に提供する通信手段と、
    を含む
    ことを特徴とする経路提示システム。
  2. 前記経路案内手段による提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器群の諸情報を逐次収集するフィールド状態収集手段と、
    を含み、
    前記データベースは、前記フィールド状態収集手段により収集されたIoT機器群の諸情報を蓄積し、
    前記経路案内手段は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器又はIoT機器群の諸情報とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路提示システム。
  3. 提示経路に存在するIoT機器を遠隔操作する遠隔操作手段と、
    前記経路案内手段による提示経路に成り得る範囲に存在するIoT機器群の諸情報を逐次収集するフィールド状態収集手段と、
    を含み、
    前記データベースは、前記フィールド状態収集手段により収集されたIoT機器群の諸情報を蓄積し、
    前記経路案内手段は、ユーザからの経路要求を受け付けて前記データベースを参照して提示経路を導出した後から経路案内を終えるまでの間、該当ユーザの時々刻々の位置情報と所望条件とを参照して、前記遠隔操作手段により提示経路に存在するIoT機器を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の経路提示システム。
  4. 前記経路案内手段は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの属性/想定行動とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を該当ユーザの主観条件を満たすように導出して該当ユーザ端末に通知することを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の経路提示システム。
  5. 前記経路案内手段は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知することを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の経路提示システム。
  6. 前記経路案内手段は、提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に選定し得る範囲に居る他ユーザの想定行動と 当該他ユーザの所望条件とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路の導出と前記他ユーザに対する提示経路の再導出を実施して各ユーザ端末に通知することを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の経路提示システム。
  7. 提示経路に存在する照明機器群を点灯/消灯できるIoT機器を遠隔操作する遠隔操作手段と、
    前記経路案内手段による提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を逐次収集するフィールド状態収集手段と、
    を含み、
    前記データベースは、前記フィールド状態収集手段により収集された照明機器群の点灯/消灯状態を示す情報を蓄積し、
    前記経路案内手段は、
    提示経路を導出する際に、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象と 提示経路に成り得る範囲に存在する照明機器群の配置とに基づいて 該当ユーザに対する提示経路を導出して該当ユーザ端末に通知すると共に、
    該当ユーザの時々刻々の位置情報を参照して、前記遠隔操作手段により提示経路に存在する照明機器群の点灯/消灯状態を該当ユーザの主観条件を満たすように動的に遠隔操作する
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の経路提示システム。
  8. 各ユーザの移動区間毎の想定行動と実行動との差分行動の抽出と、データベースに登録されている差分行動の発生時のユーザ位置周囲に在る対象/事象と差分行動との関連付けを収集するユーザ情報機械学習手段を更に含み、
    前記ユーザ情報機械学習手段は、個々のユーザの主観条件に、収集された差分行動に対応付いた対象/事象の種別ごとに該当ユーザの主観条件の影響度合を機械学習で調整する
    ことを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の経路提示システム。
  9. 個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける一方で、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出して、データベースに登録されたユーザ毎の所望条件と抽出された対象/事象と を蓄積しつつ、
    ユーザからの経路要求を受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理し、
    導出した案内/経路を通信手段を介してユーザ端末に逐次的に提供する
    ことを特徴とするクラウド基盤による経路提示方法。
  10. クラウド基盤を構築するサーバ装置を、
    個々のユーザの所望条件の登録を受け付ける基礎情報登録手段により登録されたユーザ毎の所望条件と、逐次入力される映像から映像解析により予め定められた所定条件を満たす対象/事象を逐次抽出する映像解析手段で抽出された対象/事象と を蓄積するデータベースと、
    ユーザからの経路要求を通信手段を介して受け付けて経路案内を終えるまでの間、前記データベースを参照して、該当ユーザの所望条件と 抽出された対象/事象とに基づいて 該当ユーザに対する案内/経路を時々刻々と導出処理する経路案内手段と、
    として動作させるためのプログラム。
JP2016070354A 2016-03-31 2016-03-31 経路提示システム Pending JP2017181353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016070354A JP2017181353A (ja) 2016-03-31 2016-03-31 経路提示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016070354A JP2017181353A (ja) 2016-03-31 2016-03-31 経路提示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017181353A true JP2017181353A (ja) 2017-10-05

Family

ID=60004467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016070354A Pending JP2017181353A (ja) 2016-03-31 2016-03-31 経路提示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017181353A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021025906A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム
KR20220071085A (ko) * 2020-11-23 2022-05-31 광주과학기술원 안전정보제공장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021025906A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP7297300B2 (ja) 2019-08-06 2023-06-26 株式会社Agama-X 情報処理装置及びプログラム
KR20220071085A (ko) * 2020-11-23 2022-05-31 광주과학기술원 안전정보제공장치
KR102518331B1 (ko) * 2020-11-23 2023-04-06 광주과학기술원 안전정보제공장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9830561B2 (en) Visual booking system
US20130304685A1 (en) Behaviour pattern analysis system, mobile terminal, behaviour pattern analysis method, and program
US20150213362A1 (en) Information processing apparatus, information processing method and program
CN107909443A (zh) 信息推送方法、装置及系统
JP6677167B2 (ja) マッチングシステム、情報処理装置、マッチング方法、およびプログラム
JP6999237B2 (ja) 案内システム
WO2021169741A1 (zh) 信息推荐方法、装置、终端及存储介质
KR20160036747A (ko) 지역적 특성이 반영된 맞춤형 광고를 위한 빅데이터 구축시스템
KR101929875B1 (ko) 실시간 현장 동영상 중계를 이용한 시각장애인 안내 서비스 제공 방법
US11885629B2 (en) Personalized experience journeys
CN110073395A (zh) 利用推断洞察的可穿戴设备控制
WO2017022306A1 (ja) 情報処理システム、及び情報処理方法
US10451431B2 (en) Route search system, route search device, route search method, program, and information storage medium
JP6351666B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2017181353A (ja) 経路提示システム
JP2017120527A (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、携帯端末装置およびその制御プログラム
JP6318289B1 (ja) 関連情報表示システム
CN114119171A (zh) 一种mr/ar/vr购物和检索场景控制方法、移动终端与可读存储介质
CN110866175A (zh) 信息推荐方法、装置及电子设备
US11715332B2 (en) System and method for eye-tracking
JP6435640B2 (ja) 混雑度推定システム
JP6077930B2 (ja) 情報管理装置、情報管理システム、通信端末および情報管理方法
US20200342366A1 (en) Recording Medium, Information Processing System, and Information Processing Method
KR102118441B1 (ko) 자연공원 관광서비스 관리서버
JP2022012290A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び、システム