JP2017180843A - 蒸気発生システム - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融塩の使用量を減少させることによって溶融塩の固化対策の軽減を図るとともに、高効率な蒸気発生システムを提供する。【解決手段】油集熱器21によって加熱された合成油と、溶融塩集熱器1によって加熱される前の溶融塩との間で熱交換を行うことによって、溶融塩予熱器22で溶融塩を予熱し、この予熱された溶融塩を溶融塩集熱器1によって加熱しているので、つまり、太陽熱により加熱された油を溶融塩の加熱に利用しているので、溶融塩の使用量を減少させることができる。したがって、溶融塩の固化対策の軽減を図ることができるとともに、油加熱部によって加熱される油を蒸気発生部に供給する必要が無いので、合成油の蓄熱タンクを必要とせず、その分、全体として設備コストの削減を図ることができ、かつ、夜間等の非日照時および休止期間の熱ロスの削減を図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽熱発電システムに使用される蒸気発生システムに関する。
石化燃料の消費削減やCO排出量削減問題を解決する手段の1つとして、太陽熱による発電の利用が考えられている。トラフ型と呼ばれる太陽熱発電では、トラフ形状の鏡面により太陽光を集め、集熱管内部を流通する熱媒に太陽熱を吸収させる。発電は、熱媒により水蒸気を発生させ、蒸気タービンで行う方式が一般的である。
熱媒により水蒸気を発生させて蒸気タービンで発電する方式は、ランキンサイクルと呼ばれる熱サイクルであり、熱からの動力への変換効率は、発生させる蒸気の圧力と温度が高いほど大きくなる。
図4は、従来から行われている1種類の熱媒を用いた太陽熱発電システムの概略構成を示す図である。図4に示すように太陽熱発電システムは、太陽熱集熱部A、蓄熱部Bおよび発電部Cを備えている。
太陽熱集熱部Aは溶融塩集熱器1を有している。この溶融塩集熱器1は、溶融塩(例えば硝酸ナトリウムと硝酸カリウムとの混合物)が流通する集熱管を備えており、この集熱管によって集熱された太陽熱によって加熱された高温(例えば550℃程度)の溶融塩は高温溶融塩タンク2に貯留されて蓄熱され、この貯留された高温の溶融塩はポンプ3によって蒸気発生器4に供給される。
蒸気発生器4で熱交換に利用された後の低温(例えば290℃程度)の溶融塩は、低温溶融塩タンク5に貯留され、この貯留された低温の溶融塩はポンプ6によって、溶融塩集熱器1に供給され、この溶融塩集熱器1で加熱される。なお、蓄熱部Bは高温溶融塩タンク2および低温溶融塩タンク5を有している。
一方、発電部Cにおいては、蒸気タービン10から、復水器11、給水ポンプ12、ボイラー給水予熱システム13、蒸気発生器4を経て、蒸気タービン10に戻る水循環流路15を構成している。
給水ポンプ12で昇圧された水は、ボイラー給水予熱システム13を経て、蒸気発生器4へ供給される。供給された水は、蒸気発生器4で加熱され蒸気に変化する。
この蒸気は、蒸気タービン10の高圧側から流入し、蒸気タービン10の内部にて膨張し、蒸気タービン10の低圧側に向かうにつれて、圧力および温度がともに低下する。膨張していく蒸気によって回転する蒸気タービン10の回転軸は、図示しない発電機に接続され、この回転軸の軸動力が発電機に伝達されて発電が行われる。
蒸気タービン10から排気されるタービン排気は、復水器11に流入する。タービン排気は、復水器11において冷却されて水になり、給水ポンプ12によって、ボイラー給水予熱システム13を経て、蒸気発生器4へ供給される。
このように従来の太陽熱発電システムにおける水蒸気発生システムでは、1種類の熱媒(溶融塩)を用いて、蒸気を発生させている。
一方、溶融塩とホットオイル(合成油)の熱を利用した蒸気発生システムの一例として特許文献1に記載のものが知られている。この蒸気発生システムは、集熱された太陽熱で溶融塩を加熱する第1加熱部と、集熱された太陽熱で合成油を加熱する第2加熱部とを備えている。
そして、第2加熱部で加熱された合成油の熱によって蒸気発生器で水または蒸気を加熱し、この加熱された水または蒸気をさらに第1加熱部で加熱された溶融塩の熱によって加熱するようにしている。
ところで、図4に示すような太陽熱発電における蒸気発生システムにおいて、550℃程度の蒸気を発生させるために、溶融塩のような熱媒が用いられている。しかし、溶融塩は200℃〜250℃程度で固化するため、プラント(太陽熱発電システム)のスタートアップ時やシャットダウン時に、溶融塩が低温となり、熱媒循環系で固化閉塞の問題が生じるので、電気ヒーターなどの加温対策を施す必要がある。
一方、熱媒として一般的なホットオイル(合成油)は常温でも固化しないので、溶融塩のような問題は生じないが、使用温度に上限がある。現状、最も高い使用温度を持つホットオイルでも400℃が限界であり、それ以上の温度で使用すると、分解や変質などの問題が生じる。このためホットオイルを使用した場合、蒸気タービン10の入口温度が550℃から400℃に150℃も下がってしまうと、発電プラントとして最も重要な発電効率が大幅に低下してしまうという問題も生じる。つまり、1種類の熱媒のみを用いたシステムとした場合、ホットオイルでは、使用温度上限が欠点となり、溶融塩では固化による流路の閉塞という問題が生じる。また、溶融塩はその温度が非常に高温になることから、溶融塩貯蔵タンクは材質、構造に特段の工夫を要することとなる。
また、前記特許文献1に記載の蒸気発生システムでは、夜間に継続して発電するために必要な蓄熱設備を、溶融塩と合成油の双方で用意する必要があるという問題がある。
特開2013−242070号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、溶融塩の使用量を減少させることによって溶融塩の固化対策の軽減を図るとともに、高効率な蒸気発生システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る蒸気発生システムは、太陽熱によって溶融塩を加熱する溶融塩加熱部と、太陽熱によって油を加熱する油加熱部と、蒸気を発生させる蒸気発生部とを備えた蒸気発生システムにおいて、
前記油加熱部によって加熱された油と、前記溶融塩加熱部によって加熱される前の溶融塩との間で熱交換を行うことによって、当該溶融塩を予熱する溶融塩予熱部を備え、
この溶融塩予熱部によって予熱された溶融塩を前記溶融塩加熱部によって加熱し、この加熱された溶融塩の熱によって前記蒸気発生部で蒸気を発生させることを特徴とする。
本発明においては、油加熱部によって加熱された油と、溶融塩加熱部によって加熱される前の溶融塩との間で熱交換を行うことによって、溶融塩予熱部で溶融塩を予熱し、この予熱された溶融塩を溶融塩加熱部によって加熱しているので、つまり、太陽熱により加熱された油を溶融塩の加熱に利用しているので、溶融塩の使用量を減少させることができる。
したがって、溶融塩の固化対策の軽減を図ることができるとともに、油(合成油)の蓄熱設備を追加する必要が無いので、その分、全体として設備コストの削減を図ることができる。
本発明の前記構成において、前記溶融塩加熱部によって加熱された高温溶融塩を貯留する高温溶融塩タンクと、前記蒸気発生部で蒸気発生に利用された溶融塩を貯留する低温溶融塩タンクとを備え、
前記高温溶融塩タンクに貯留されている溶融塩を前記蒸気発生部に供給し、
前記低温溶融塩タンクに貯留されている溶融塩を前記溶融塩予熱部に供給するようにしてもよい。
このような構成によれば、高温溶融塩タンクに貯留されている溶融塩を蒸気発生部に供給するので、蒸気発生部に高温の溶融塩を安定的に供給することができる。したがって、蒸気発生部で安定的に蒸気を発生させることができる。
また、本発明の前記構成において、前記溶融塩加熱部、前記高温溶融塩タンク、前記蒸気発生部、前記低温溶融塩タンク、前記溶融塩予熱部にこれらの順で溶融塩を循環させる溶融塩循環流路と、
前記溶融塩加熱部から前記低温溶融塩タンクに溶融塩を流通させる溶融塩バイパス流路と、
前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が稼働状態の場合に、溶融塩を前記溶融塩循環流路に循環させ、前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が非稼働状態の場合に、溶融塩を溶融塩バイパス流路に流通して循環させる溶融塩流路切替手段と、
前記油加熱部と前記溶融塩予熱部との間で油を循環させる油循環流路と、
この油循環流路を流通する油を前記溶融塩予熱部に対してバイパスさせて循環させる油バイパス流路と、
前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が稼働状態の場合に、油を前記油循環流路に循環させ、前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が非稼働状態の場合に、油を前記油バイパス流路に流通して循環させる油流路切替手段とを備えていてもよい。
このような構成によれば、夜間および休止期間において溶融塩加熱部および油加熱部が非稼働状態の場合に、溶融塩流路切替手段によって、溶融塩を溶融塩バイパス流路に流通して循環させるとともに、油流路切替手段によって油を油バイパス流路に流通して循環させることによって、溶融塩と低温の油とで熱交換することがない。したがって、夜間等の非日照時および休止期間の熱ロスを軽減できるとともに、溶融塩の固化対策の負荷を軽減することができる。
本発明によれば、溶融塩の使用量を減少させることによって溶融塩の固化対策の軽減を図るとともに、高効率な蒸気発生システムを提供できる。
本発明の実施の形態に係る蒸気発生システムを備える太陽熱発電システムを示すもので、その概略構成図である。 同、昼間の運転パターンを説明するための概略構成図である。 同、夜間の運転パターンを説明するための概略構成図である。 従来の蒸気発生システムを備える太陽熱発電システムを示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態の蒸気発生システムを備える太陽熱発電システムの概略構成図である。なお、この太陽熱発電システムでは、発電部および蓄熱部の構成は、図4に示す従来の太陽熱発電システムと同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施の形態の蒸気発生システムは、集熱された太陽熱によって溶融塩を加熱する溶融塩集熱器(溶融塩加熱部)1と、集熱された太陽熱によって油を加熱する油集熱器(油加熱部)21と、蒸気を発生させる蒸気発生器(蒸気発生部)4とを備えている。
溶融塩集熱器1は、太陽光を集光することによって太陽熱(輻射熱)を集熱して、溶融塩を加熱するものであり、油集熱器21は、太陽光を集光することによって太陽熱(輻射熱)を集熱して、合成油を加熱するものである。
蒸気発生器4は、加熱された高温の溶融塩と水循環流路15を流れる水との間で熱交換を行う、つまり、水を溶融塩の熱で加熱することで蒸気に変化させるものである。
また、油集熱器によって加熱された合成油と、溶融塩集熱器1によって加熱される前の溶融塩との間で熱交換を行うことによって、当該溶融塩を予熱する溶融塩予熱器(溶融塩予熱部)22を備えており、この溶融塩予熱器22によって予熱された溶融塩を溶融塩集熱器1によって加熱し、この加熱した高温の溶融塩の熱によって蒸気発生部4で蒸気を発生させるようになっている。つまり、集熱された太陽熱によって加熱された合成油と、集熱された太陽熱によって加熱される前の溶融塩との間で熱交換を行うことによって、溶融塩を予熱し、この予熱された溶融塩を集熱された太陽熱によって加熱し、この加熱した溶融塩の熱によって蒸気を発生させるようになっている。
また、本実施の形態の蒸気発生システムは、溶融塩集熱器1によって加熱された高温溶融塩を貯留する高温溶融塩タンク2と、蒸気発生器4で蒸気発生に利用されて、温度が低下した溶融塩を貯留する低温溶融塩タンク5とを備えている。
溶融塩集熱器1、高温溶融塩タンク2、蒸気発生器4、低温溶融塩タンク5、溶融塩予熱器22は溶融塩循環流路25によって繋がれており、この溶融塩循環流路25によって、溶融塩集熱器1、高温溶融塩タンク2、蒸気発生器4、低温溶融塩タンク5、溶融塩予熱器22、溶融塩集熱器1の順で溶融塩が循環するようになっている。
高温溶融塩タンク2と蒸気発生器4との間にある溶融塩循環流路25には、ポンプ3が設けられており、このポンプ3によって、高温溶融塩タンク2から蒸気発生器4に溶融塩を供給し、さらに、蒸気発生器4から低温溶融塩タンク5に向けて溶融塩を供給するようになっている。
また、低温溶融塩タンク5と溶融塩予熱器22との間にある溶融塩循環流路25には、ポンプ23が設けられており、このポンプ23によって、低温溶融塩タンク5から蒸気発生器4に溶融塩予熱器22を供給するようになっている。また、このポンプ23によって、溶融塩予熱器22から溶融塩集熱器1に、予熱された溶融塩を供給するようになっている。さらに、同ポンプ23によって、溶融塩集熱器1から高温溶融塩タンク2に高温の溶融塩を供給するようになっている。また、後述するバルブ28が閉でかつバルブ29が開の場合に、ポンプ23によって溶融塩集熱器1から低温溶融塩タンク5に溶融塩を供給するようになっている。
また、本実施の形態の蒸気発生システムは、溶融塩集熱器1から低温溶融塩タンク5に溶融塩を流通させる溶融塩バイパス流路26を備え、さらに、溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合に、溶融塩を溶融塩循環流路25に循環させ、溶融塩集熱器1および油集熱器21が非稼働状態の場合に、溶融塩を溶融塩バイパス流路26に流通して循環させる溶融塩流路切替手段27を備えている。
この溶融塩流路切替手段27は、バルブ28とバルブ29とによって構成されている。バルブ28は溶融塩集熱器1と高温溶融塩タンク2との間にある溶融塩循環流路25aの途中に設けられており、例えば電磁バルブによって構成されている。バルブ29は溶融塩バイパス流路26の途中に設けられており、例えば電磁バルブによって構成されている。
そして、昼間等の日照時において溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合に、バルブ28を開とするとともにバルブ29を閉とすることによって、溶融塩を溶融塩循環流路25に循環させるようになっている。
また、夜間や休止期間等において溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合に、バルブ28を閉とするとともにバルブ29を開とすることによって、溶融塩を溶融塩バイパス流路26に流通して循環させるようになっている。
さらに、本実施の形態の蒸気発生システムは、油集熱器21と溶融塩予熱器22との間で合成油を循環させる油循環流路30を備えている。この油循環流路30には、油集熱器21、溶融塩予熱器22の他に、合成油膨張槽31とポンプ32とが設けられている。合成油膨張槽31は、油循環流路30を流れる合成油が温度変化によって体積に変化が生じるので、これを吸収するために設けられたものである。また、ポンプ32によって合成油が油循環流路30を循環するようになっている。
また、本実施の形態の蒸気発生システムは、油循環流路30を流通する油を溶融塩予熱器22に対してバイパスさせて循環させる油バイパス流路33を備えている。この油バイパス流路33は、油集熱器21と溶融塩予熱器22との間にある油循環流路30の途中と、溶融塩予熱器22と合成油膨張槽31との間にある油循環流路30の途中とを繋ぐようにして設けられている。
さらに、本実施の形態の蒸気発生システムは、溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合に、合成油を油循環流路30に循環させ、溶融塩集熱器1および油集熱器21が非稼働状態の場合に、油を油バイパス流路33に流通して循環させる油流路切替手段34を備えている。
この油流路切替手段34は、バルブ35とバルブ36とによって構成されている。バルブ35は油集熱器21と溶融塩予熱器22との間にある油循環流路30の途中に設けられており、例えば電磁バルブによって構成されている。バルブ36は油バイパス流路33の途中に設けられており、例えば電磁バルブによって構成されている。
そして、昼間等の日照時において溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合に、バルブ35を開とするとともにバルブ36を閉とすることによって、合成油を油循環流路30に循環させるようになっている。
また、夜間等の非日照時または休止期間等において溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合に、バルブ35を閉とするとともにバルブ36を開とすることによって、溶融塩を油バイパス流路33に流通して循環させるようになっている。
また、本実施の形態の蒸気発生システムでは、溶融塩循環流路25のうち、溶融塩集熱器1から高温溶融塩タンク2までの流路を構成する配管25aと、高温溶融塩タンク2から蒸気発生器4までの流路を構成する配管25bは、600℃程度までの高温に耐え得る材料によって形成されており、油循環流路30を含む他の流路を構成する配管は400℃程度までの高温の耐え得る材料によって形成されている。
次に、上述した本実施の形態の蒸気発生システムの運転パターンについて説明する。
昼間等の日照時において溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合には、図2に示すように、溶融塩流路切替手段27のバルブ28を開とし、バルブ29を閉とするとともに、油流路切替手段34のバルブ35を開とし、バルブ36を閉とする。
そのうえでポンプ3、23、32を起動する。そうすると、溶融塩が溶融塩循環流路25を循環するとともに、合成油が油循環流路30を循環する。
この際、油集熱器21によって400℃程度まで加熱された油と、溶融塩集熱器1によって加熱される前の290℃程度の溶融塩とが溶融塩加熱器22で熱交換されることによって、当該溶融塩が390℃程度まで予熱される。そして、この予熱された溶融塩が溶融塩集熱器1によってさらに550℃程度まで加熱され、この加熱された溶融塩が高温溶融塩タンク2に貯留される。この高温溶融塩タンク2には所定量の高温(例えば550℃程度)の溶融塩が貯留されるとともに保温されており、この溶融塩がポンプ3によって蒸気発生器4に供給され、この高温の溶融塩の熱によって蒸気発生器4で蒸気を発生させる。
また、溶融塩集熱器1から供給される溶融塩の流量は、高温溶融塩タンク2から送り出される溶融塩の流量より多い。したがって、この高温溶融塩タンク2に貯留されている高温の溶融塩が増加する。ただし、この高温溶融塩タンクに貯留されている高温の溶融塩の量が最高値となった場合は高温溶融塩タンク2から送り出された溶融塩の流量に見合う量の溶融塩が溶融塩集熱器1から供給される。
また、蒸気発生器4で蒸気発生に利用されて、温度が例えば290℃程度まで低下した溶融塩は低温溶融塩タンク5に貯留される。この低温溶融塩タンク5には所定量の低温(例えば290℃程度)の溶融塩が貯留されるとともに保温されており、この溶融塩がポンプ23によって溶融塩予熱器22に供給され、この溶融塩つまり溶融塩集熱器1によって加熱される前の溶融塩と、油集熱器21によって400℃程度まで加熱された油とが溶融塩加熱器22で熱交換されることによって、当該溶融塩が390℃程度まで予熱される。
また、低温溶融塩タンク5から送り出された溶融塩の流量より少ない流量の溶融塩が蒸気発生器4側から供給される。したがって、この低温溶融塩タンク5に貯留されている低温の溶融塩は減少していく。ただし、この低温溶融塩タンクに貯留されている低温の溶融塩の量が最低値となった場合は、低温溶融塩タンク5から送り出された溶融塩の流量に見合う量の溶融塩が蒸気発生器4側から供給される。
このように、昼間等の日照時において溶融塩集熱器1および油集熱器21が稼働状態の場合には、溶融塩循環流路25によって溶融塩を循環させつつ溶融塩予熱器22によって合成油の熱を利用して溶融塩を予熱し、溶融塩集熱器1でさらに加熱して、高温溶融塩タンク2に貯留し、この高温溶融塩タンク2に貯留されている溶融塩を蒸気発生器4に供給するので、蒸気発生器4に高温の溶融塩を安定的に供給するとともに夜間等の非日照時において蒸気発生を継続するための高温の溶融塩を貯留することができる。したがって、蒸気発生器4で安定的に蒸気を発生させることができる。
一方、夜間等の非日照時または休止期間等において溶融塩集熱器1および油集熱器21が非稼働状態の場合には、図3に示すように、溶融塩流路切替手段27のバルブ28を閉とし、バルブ29を開とするとともに、油流路切替手段34のバルブ35を閉とし、バルブ36を開とする。
また、高温溶融塩タンク2に貯留された高温の溶融塩は高温溶融塩タンク2からポンプ3によって蒸気発生器4に供給され、この高温の溶融塩の熱によって蒸気発生器4で蒸気を発生させる。高温溶融塩タンク2への高温の溶融塩の供給は無くなるが、高温溶融塩タンク2内に貯留された高温の溶融塩が無くなるまでは、蒸気発生器4で蒸気の発生を継続させることができる。
また、蒸気発生器4で蒸気発生に利用されて、温度が低下した溶融塩は低温溶融塩タンク5に貯留される。この低温溶融塩タンク5には所定量の低温(例えば290℃程度)の溶融塩が貯留されており、この溶融塩がポンプ23によって溶融塩予熱器22に供給され、さらに溶融塩集熱器1に供給され、溶融塩バイパス流路26を流れて低温溶融塩タンク5に戻る。つまり、夜間等の非日照時においては低温溶融塩タンク5に貯留されている溶融塩は溶融塩バイパス流路26を流れて循環する。循環する溶融塩は図示していないヒーター等によって例えば290℃に温度が保持されている。
また、合成油は油バイパス流路33を流れて循環し、溶融塩予熱器22に供給されないので、溶融塩と低温の油とで熱交換することが無く、夜間等の非日照時における溶融塩の温度低下を抑制できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、油集熱器21によって加熱された油と、溶融塩集熱器1によって加熱される前の溶融塩との間で溶融塩予熱器22によって熱交換を行うことによって、当該溶融塩予熱器22で溶融塩を予熱し、この予熱された溶融塩を溶融塩集熱器1によって加熱しているので、つまり、油集熱器21により加熱された油を溶融塩の加熱に利用しているので、溶融塩の使用量を減少させることができる。
具体的には従来の溶融塩単独での蒸気発生システムに比べ、ソーラーフィールドの4割程度をオイル(合成油)に置き換えることができるため、溶融塩の固化対策の軽減を図ることができるとともに、合成油の蓄熱タンクを追加しないことによって、合成油の追加に関する設備を最小限にとどめ、全体として設備コストの削減を図ることができる。
また、高温溶融塩タンク2に貯留されている溶融塩を蒸気発生器4に供給するので、蒸気発生器4に高温の溶融塩を安定的に供給することができる。したがって、蒸気発生器4で安定的に蒸気を発生させることができる。
さらに、夜間等の非日照時または休止期間において溶融塩集熱器1および油集熱器21が非稼働状態の場合に、溶融塩流路切替手段27によって、溶融塩を溶融塩バイパス流路26に流通して循環させるとともに、油流路切替手段34によって油を油バイパス流路33に流通して循環させることによって、溶融塩と低温の油とで熱交換することがない。したがって、夜間等の非日照時または休止期間の熱ロスを軽減できるとともに、溶融塩の固化対策の負荷を軽減することができる。
また、溶融塩循環流路25のうち、溶融塩集熱器1から高温溶融塩タンク2までの流路を構成する配管25aと、高温溶融塩タンク2から蒸気発生器4までの流路を構成する配管25bは、600℃程度までの高温に耐え得る材料によって形成されており、油循環流路30を含む他の流路を構成する配管は400℃程度までの高温の耐え得る材料によって形成されているので、配管にかかるコストを低減できる。
1 溶融塩集熱器(溶融塩加熱部)
2 高温溶融塩タンク
4 蒸気発生器(蒸気発生部)
5 低温溶融塩タンク
21 油集熱器(油加熱部)
22 溶融塩予熱器(溶融塩予熱部)
25 溶融塩循環流路
26 溶融塩バイパス流路
27 溶融塩流路切替手段
30 油循環流路
33 油バイパス流路
34 油流路切替手段

Claims (3)

  1. 太陽熱によって溶融塩を加熱する溶融塩加熱部と、太陽熱によって油を加熱する油加熱部と、蒸気を発生させる蒸気発生部とを備えた蒸気発生システムにおいて、
    前記油加熱部によって加熱された油と、前記溶融塩加熱部によって加熱される前の溶融塩との間で熱交換を行うことによって、当該溶融塩を予熱する溶融塩予熱部を備え、
    この溶融塩予熱部によって予熱された溶融塩を前記溶融塩加熱部によって加熱し、この加熱した溶融塩の熱によって前記蒸気発生部で蒸気を発生させることを特徴とする蒸気発生システム。
  2. 前記溶融塩加熱部によって加熱された高温溶融塩を貯留する高温溶融塩タンクと、前記蒸気発生部で蒸気発生に利用された溶融塩を貯留する低温溶融塩タンクとを備え、
    前記高温溶融塩タンクに貯留されている溶融塩を前記蒸気発生部に供給し、
    前記低温溶融塩タンクに貯留されている溶融塩を前記溶融塩予熱部に供給することを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生システム。
  3. 前記溶融塩加熱部、前記高温溶融塩タンク、前記蒸気発生部、前記低温溶融塩タンク、前記溶融塩予熱部にこれらの順で溶融塩を循環させる溶融塩循環流路と、
    前記溶融塩加熱部から前記低温溶融塩タンクに溶融塩を流通して循環させる溶融塩バイパス流路と、
    前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が稼働状態の場合に、溶融塩を前記溶融塩循環流路に循環させ、前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が非稼働状態の場合に、溶融塩を溶融塩バイパス流路に流通させる溶融塩流路切替手段と、
    前記油加熱部と前記溶融塩予熱部との間で油を循環させる油循環流路と、
    この油循環流路を流通する油を前記溶融塩予熱部に対してバイパスさせて循環させる油バイパス流路と、
    前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が稼働状態の場合に、油を前記油循環流路に循環させ、前記溶融塩加熱部および前記油加熱部が非稼働状態の場合に、油を前記油バイパス流路に流通して循環させる油流路切替手段とを備えていることを請求項2に記載の蒸気発生システム。
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