JP2017180696A - ロータリージョイントのベアリング結露防止方法 - Google Patents
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Abstract
Description
圧縮したドライエアーの押出力によって前記ベアリングチャンバー内にグリースを充填し、その後、前記ベアリングチャンバーを密閉するロータリージョイントのベアリング結露防止方法が提供される。
それに加え、結露によるベアリングチャンバー内のグリースの粘度低下が生じ、粘度低下したグリースのベアリングチャンバー内からの漏出を防止すことができる。特に、飲食物を扱うロータリージョイントにおいて、グリースの漏出は飲食物への混入の可能性もあることから、このようなグリースの飲食物への混入を防止できるメリットは大きい。
圧縮したドライエアーの押出力によって前記ベアリングチャンバー内にグリースを充填し、その後、前記ベアリングチャンバーを密閉する。
(1)前記ベアリングチャンバー内にグリースを充填する前に、前記ベアリングチャンバー内のエアーをドライエアーで置換するようにしてもよい。
このようにすれば、ベアリングチャンバー内をドライエアーで予め乾燥することができるため、その後にドライエアーでグリースが充填され密閉されたベアリングチャンバー内の水分量をさらに低下させることができ、結露の発生、結露によるベアリングの錆の発生、および結露によるベアリングチャンバー内からのグリースの漏出等の防止効果を高めることができる。
このようにすれば、ロータリージョイントのベアリング結露防止作業を迅速に行うことができる。特に、ベアリングチャンバー内のエアーをドライエアーで置換した後、直ちにドライエアーにてグリースを充填する作業に移行することができるため、ドライエアーが充満するベアリングチャンバー内への水分を多く含む外気の混入を抑制することができる。
通常、ベアリングチャンバーにおける前記ロータリーシャフトの外周面との接触部分にはシール材が設けられ、シール材によってベアリングチャンバー内からのグリースの漏出が防止されるが、耐摩耗性および耐久性に優れたシール材であるスリッパーシールを用いることにより、ベアリングチャンバー内のグリースが水分によって粘度低下したとしても外部への漏出を防止することができる。
このようにすれば、ベアリングチャンバー内での細菌の繁殖を効果的に抑制することができるため、特に、食品用のロータリージョイントに好適である。
図1は本発明のベアリング結露防止方法が行われるロータリージョイントを示す一部断面正面図であり、図2は本発明のロータリージョイントのベアリング結露防止方法で用いられる、(A)はプラグ、(B)はグリースニップル、(C)はリリーフニップルおよび(D)はオスカプラーを示す側面図である。また、図3は図2(D)のオスカプラーと着脱可能に接続するメスカプラーを示す側面図であり、図4は本発明のロータリージョイントのベアリング結露防止方法で用いられるグリースガンを示す側面図である。
まず、本発明のベアリング結露防止方法が行われる対象としてのロータリージョイントの一例について説明する。
図1に示すように、実施形態1におけるロータリージョイント1は、同軸Pに配置されたパイプ状の固定シャフト10およびパイプ状のロータリーシャフト20と、固定シャフト10とロータリーシャフト20とを軸Pを中心とする回転方向に摺動可能とするメカニカルシール30と、ロータリーシャフト20の外周面に取り付けられたベアリング40と、ベアリング40を収納するベアリングチャンバー50aを形成するよう固定シャフト10に連結されたハウジング50とを備える。
これらのシールリング31、32は、ロータリージョイント1のメカニカルシール30で一般的に使用されているセラミックスからなり、それらの対向シール面は所定の表面粗さ以下となるまで平滑化されている。
この固定シャフト10の外フランジ部10aの外周部下面に、円筒形のメカニカルケース11がボルトにて連結されている。メカニカルケース11によってメカニカルシール30の周囲が覆われる。
また、第2スペーサー53の内周面および外周面にもシール材を嵌め入れるための凹周溝が形成されており、内周面側の凹周溝にはスリッパーシール57が設けられ、外周面側の凹周溝にはOリング58が設けられている。
また、第3スペーサー54の内周面にもシール材を嵌め入れるための凹周溝が形成されており、その凹周溝にはスリッパーシール59が設けられている。
さらに、ロータリーシャフト20の外周面にはスリーブ部材60が液密に固定されており、このスリーブ部材60の外周面に前記スリッパーシール59が摺接する。
上段の4個のネジ孔51aは、ベアリングチャンバー50a内における上のベアリング40の上部スペースに連通している。
中段の4個のネジ孔51aは、ベアリングチャンバー50a内における上下のベアリング40の間の中間スペースに連通している。
下段の4個のネジ孔51aは、第2スペーサー53と第3スペーサー54との間のスペースに連通している。
なお、各段のネジ孔51aの数は4個に限定されず、周方向等間隔に2個、3個、5個、6個等でもよい。
図5は本発明のロータリージョイントのベアリング結露防止方法を説明する概念図である。
製造時またはメンテナンス時に組み上げたロータリージョイント1のベアリングチャンバー50a内にグリースを充填する必要がある。
グリースガンGは、ノズルG11、ハンドルG12およびトリガーG13を有する本体部G1と、本体部G1におけるノズルG11とトリガーG13との間に着脱可能に取り付けられたグリース収容ケースG2とを備え、使用時にはグリース収納ケース内にグリースが収容される。なお、ロータリージョイント1が飲食物の充填や包装に用いられる場合、グリースとして食品機械用グリースを用いることが好ましく、例えば、JX日鉱日石エネルギー株式会社製のホワイトベアグリースを用いることができる。
次に、ベアリングチャンバー50a内の中間スペースについても、上部スペースへのグリース充填作業と同様にして、グリースを充填し、中段の各ネジ孔51aにプラグ71を付け替えてベアリングチャンバー50aを密閉する。
検査後は、下段の各ネジ孔51aにグリースニップル72およびリリーフニップル73を取り付け、前記と同様にして第2スペーサー53と第3スペーサー54との間のスペースにグリースを充填し、各ネジ孔51aにプラグ71を装着する。
実施形態2のロータリージョイントのベアリング結露防止方法では、ベアリングチャンバー50a内にグリースを充填する前に、ベアリングチャンバー50a内のエアーをドライエアーで置換してベアリングチャンバー50a内を乾燥させること以外は、実施形態1と同様である。
この場合、ベアリングチャンバー50a内の上部および下部スペースと、第2スペーサー53と第3スペーサー54との間のスペースについてドライエアーの置換を行う。以下でその一例を説明する。
実施形態1および2において、ドライヤーDに除菌機能を付加し、除菌処理した圧縮ドライエアーをベアリングチャンバー50a内に導入するようにしてもよい。このとき、例えば、99.99999%以上(LRV値≧7)の除菌性能を有する株式会社フクハラ製の除菌ドライヤー(形式:D22A-MG-1)を用いる。
このようにすれば、ベアリングチャンバー50a内での細菌の繁殖を効果的に抑えることができるため、ベアリングチャンバー50a内を衛生的に保つことができ、特に、食品用のロータリージョイントに適したベアリングの結露防止および除菌を行うことができる。
実施形態1〜3において、ドライヤーDに細菌、油分、塵埃、微粒子等を除去する機能を付加し、水分、細菌、油分、塵埃、微粒子等を除去した圧縮ドライエアーをベアリングチャンバー50a内に導入するようにしてもよい。
このようにすれば、ベアリングチャンバー50a内に充填したグリースの品質が向上し劣化を抑えることができるため、ベアリング40の性能および耐久性の向上に繋がると共に、ベアリングチャンバー内を除菌して衛生的に保つことができる。
10 固定シャフト
20 ロータリーシャフト
30 メカニカルシール
40 ベアリング
50 ハウジング
50a ベアリングチャンバー
51a ネジ孔(充填口、排出口)
55、57、59 スリッパーシール
72 グリースニップル
73 リリーフニップル
G グリースガン
P 軸
Claims (6)
- 同軸に配置された固定シャフトおよびロータリーシャフトと、前記固定シャフトと前記ロータリーシャフトとを軸を中心とする回転方向に摺動可能とするメカニカルシールと、前記ロータリーシャフトの外周面に取り付けられたベアリングと、前記ベアリングを収納するベアリングチャンバーを形成するよう前記固定シャフトに連結されたハウジングとを備え、前記ハウジングが前記ベアリングチャンバー内に連通する充填口および排出口を有するロータリージョイントにおいて、
圧縮したドライエアーの押出力によって前記ベアリングチャンバー内にグリースを充填し、その後、前記ベアリングチャンバーを密閉することを特徴とするロータリージョイントのベアリング結露防止方法。 - 前記ベアリングチャンバー内にグリースを充填する前に、前記ベアリングチャンバー内のエアーをドライエアーで置換する請求項1に記載のロータリージョイントのベアリング結露防止方法。
- 前記充填口にグリースニップルを取り付け、かつ前記排出口に所定圧力を超えると開栓するリリーフニップルを取り付けた後、グリースガンを用いて前記グリースニップルを介して前記充填口に圧縮ドライエアーと共にグリースを充填する請求項1または2に記載のロータリージョイントのベアリング結露防止方法。
- 前記ベアリングチャンバーにおける前記ロータリーシャフトの外周面との接触部分にスリッパーシールを設ける請求項1〜3のいずれか1つに記載のロータリージョイントのベアリング結露防止方法。
- 前記ドライエアーは、温度10〜35℃、大気圧のときの相対湿度が15%以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載のロータリージョイントのベアリング結露防止方法。
- 前記ドライエアーが除菌処理されている請求項1〜5のいずれか1つに記載のロータリージョイントのベアリング結露防止方法。
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