JP2017180020A - 防護ネットの支持部材、防護ネットユニットおよびプラント設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の防護ネットを重ねて配置する場合にも、防護ネットに適切な張力を働かせて、防護機能の向上を図る。【解決手段】重ねて配置される複数の防護ネットの一枚ごとに取り付けられたワイヤロープ30が巻き付けられ、ワイヤロープ30を介して複数の防護ネットを支持する支持部材40は、外周面42aにワイヤロープ30が巻き付けられる柱状部42を有し、柱状部42は、軸方向に沿って間隔を空けて形成されると共に外周面42aから突出し、外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲A1〜A7を軸方向Xにおいて複数に区分けする複数の第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bを有する。【選択図】図9

Description

本発明は、防護ネットの支持部材、防護ネットユニットおよび防護ネットによって少なくとも一部が覆われる防護対象物を備えたプラント設備に関する。
従来、防護対象物を覆う防護ネットを当該防護ネットに取り付けられたロープを介して支持する技術が知られている。例えば、特許文献1には、防護ネットとしての膜状部材と、膜状部材の周縁部に取り付けられた線状部材(ロープ)と、柱状の外筒保持部材を有すると共に枠体に固定された複数の支持部とを有し、支持部の外筒保持部材に線状部材を巻き付けることによって、線状部材を介して支持部により膜状部材を支持する支持構造が開示されている。
特開2015−163761号公報
しかしながら、複数の防護ネットを重ねて配置する場合には、防護ネットごとに取り付けられたロープの数が増加するため、ロープを整列させて支持部に巻き付けることが困難となる。この結果、多数のロープ同士が支持部において相互干渉し、ロープに働かせる張力、ひいては防護ネットに働かせる張力を適切に調整することができず、防護機能の向上を妨げるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の防護ネットを重ねて配置する場合にも、防護ネットに適切な張力を働かせて、防護ネットによる防護機能の向上を図ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、重ねて配置される複数の防護ネットの一枚ごとに取り付けられたロープが巻き付けられ、前記ロープを介して前記複数の防護ネットを支持する防護ネットの支持部材であって、外周面に前記ロープが巻き付けられる柱状部を有し、前記柱状部は、軸方向に沿って間隔を空けて形成されると共に前記外周面から突出し、前記外周面の前記ロープが巻き付けられる範囲を前記軸方向において複数に区分けする複数のセパレータを有することを特徴とする。
本発明の防護ネットの支持部材は、軸方向に沿って間隔を空けて形成されると共に外周面から突出する複数のセパレータによって、柱状部の外周面のロープが巻き付けられる範囲が軸方向において複数に区分けされる。これにより、柱状部の外周面の複数に区分けされた各範囲に、複数の防護ネットの一枚ごとに取り付けられたロープを別々に巻き付けることができるため、複数の防護ネット間でロープ同士が相互干渉することを防止することが可能となる。この結果、各ロープ、ひいては各防護ネットに適切な張力を働かせることができる。従って、本発明の防護ネットの支持部材によれば、複数の防護ネットを重ねて配置する場合にも、防護ネットに適切な張力を働かせて、防護ネットによる防護機能の向上を図ることが可能となる。
また、前記セパレータは、前記軸方向において並ぶと共に前記外周面の周方向に沿って間隔を空けて複数形成されることが好ましい。これにより、セパレータによって区分けされた柱状部の外周面の各範囲に、ロープを容易に巻き付けることができる。
また、前記セパレータは、前記外周面の前記ロープが巻き付けられる範囲の一端部に形成された第1セパレータと、前記第1セパレータと前記軸方向において並ぶと共に前記外周面の前記ロープが巻き付けられる範囲の他端部に形成された第2セパレータとを有することが好ましい。これにより、セパレータによって区分けされた柱状部の外周面の各範囲に、ロープをより容易に巻き付けることができる。
また、前記セパレータは、前記軸方向に沿って空けられた前記間隔よりも、前記外周面から突出する高さが大きいことが好ましい。これにより、ロープがセパレータから外れるのを良好に抑制することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の防護ネットユニットは、重ねて配置される複数の防護ネットと、前記複数の防護ネットの一枚ごとに取り付けられたロープと、上記本発明の防護ネットの支持部材と、を備え、前記ロープは、前記複数の防護ネットの一枚ごとに、前記複数のセパレータによって前記軸方向において複数に区分けされた前記柱状部の前記外周面の各範囲に別々に巻き付けられることを特徴とする。
また、前記ロープは、前記複数の防護ネットの一枚ごとに複数取り付けられていることが好ましい。このように、複数の防護ネットの一枚ごとに複数のロープが取り付けられている場合でも、本発明によれば、複数の防護ネット間でロープ同士が相互干渉することを防止することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のプラント設備は、上記本発明の防護ネットユニットと、前記複数の防護ネットにより少なくとも一部が覆われる防護対象物と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる防護ネットの支持部材、防護ネットユニットおよびプラント設備は、複数の防護ネットを重ねて配置する場合にも、防護ネットに適切な張力を働かせて、防護ネットによる防護機能の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかるプラント設備の要部を示す正面図である。 図2は、実施形態にかかる防護ネットユニットを示す説明図である。 図3は、実施形態にかかる防護ネットユニットを図2における側方からみた説明図である。 図4は、複数のワイヤロープの防護ネットおよび支持部材への取り付け構造を示す説明図である。 図5は、複数のワイヤロープの防護ネットおよび支持部材への取り付け構造を示す説明図である。 図6は、複数のワイヤロープの防護ネットおよび支持部材への取り付け構造を示す説明図である。 図7は、複数のワイヤロープの防護ネットおよび支持部材への取り付け構造を示す説明図である。 図8は、実施形態にかかる防護ネットの支持部材を示す説明図である。 図9は、実施形態にかかる防護ネットの支持部材を図8における側方からみた説明図である。 図10は、図8に示すA−A線に沿った断面図である。 図11は、比較例としての防護ネットの支持部材に複数のワイヤロープを巻き付けた状態を示す断面図である。 図12は、比較例としての防護ネットの支持部材に複数のワイヤロープを巻き付けた状態を示す断面図である。 図13は、実施形態にかかる防護ネットユニットの他の例を示す概略図である。
以下に、本発明にかかる防護ネットの支持部材、防護ネットユニットおよびプラント設備の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかるプラント設備1の要部を示す正面図である。プラント設備1は、例えば原子力発電所や再処理工場といった設備であり、図1に示すように、防護対象物2と、防護対象物2の周囲を囲む枠体3と、防護対象物2の一部を覆う複数の防護ネット20を含む複数の防護ネットユニット10とを備える。
防護対象物2は、例えばポンプといった設備であり、建屋外に配置される。枠体3は、例えばH型鋼やI型鋼、山形鋼、溝形鋼などの複数の鉄骨を防護対象物2の周囲で組み付けたものである。複数の防護ネットユニット10は、枠体3に固定されている。図1においては記載を省略するが、複数の防護ネットユニット10は、防護対象物2の異なる側面側、および上面側にも配置されている。すなわち、複数の防護ネットユニット10は、防護対象物2の上面、および側面をすべて覆う。複数の防護ネットユニット10は、各防護ネット20によって、例えば竜巻に起因して飛来してくる鉄骨等の飛来物から防護対象物2を防護するものである。
図2は、本発明の実施形態にかかる防護ネットユニット10を示す説明図であり、図3は、防護ネットユニット10を図2における側方からみた説明図である。防護ネットユニット10は、上記複数の防護ネット20と、複数の防護ネット20の一枚ごとに取り付けられた複数のワイヤロープ30と、複数のワイヤロープ30が巻き付けられ、当該複数のワイヤロープ30を介して防護ネット20を支持する複数(本実施形態では、4つ)の支持部材40とを有する。
防護ネット20は、例えばステンレス鋼や鉄などの金属材料により構成された金網であり、防護対象物2の上部および側部に張り巡らされて当該防護対象物2を飛来物から防護する。なお、防護ネット20は、合成樹脂繊維や天然繊維などの繊維網であってもよい。防護ネット20は、図2に示すように、長方形状に形成されており、四隅の角部に四角形状の切欠き20aが形成されている。切欠き20aが形成された位置には、各支持部材40が配置される。防護ネット20は、一つの防護ネットユニット10に対して本実施形態では7枚が重ねて配置されている。なお、防護ネット20は、正方形状に形成されると共に四隅の角部に四角形状の切欠き20aが形成されるものであってもよい。また、切欠き20aは、円弧状に形成されてもよい。
複数のワイヤロープ30は、例えば硬鋼線やステンレス鋼線、ピアノ線などによって構成される。各ワイヤロープ30は、防護ネット20の周縁部の一部に縫い付けられており、防護ネット20の四隅の角部に配置された各支持部材40の一部に巻き付けられている。ワイヤロープ30は、防護ネット20の一枚ごとに4本ずつ取り付けられている。図4から図7は、各ワイヤロープ30の防護ネット20および支持部材40への取り付け構造を示す説明図である。図4から図7は、上下左右方向がすべて同一である。また、図4から図7においては、後述する支持部材40が有する部材のうち、複数のワイヤロープ30が巻き付けられる柱状部42のみを記載する。また、図4から図7の説明においては、図4に示すワイヤロープ30を第1ワイヤロープ31、図5に示すワイヤロープ30を第2ワイヤロープ32、図6に示すワイヤロープ30を第3ワイヤロープ33、図7に示すワイヤロープ30を第4ワイヤロープ34という。
第1ワイヤロープ31は、図4に太い実線で示すように、防護ネット20の図4における下側の短辺21、図4における右側の長辺22、および図4における左上の切欠き20aの下側の辺20bに縫い付けられる。第1ワイヤロープ31は、防護ネット20の四隅に配置された各支持部材40すべての柱状部42に巻き付けられる。第1ワイヤロープ31の一端31aは、ターンバックル51に取り付けられる。また、第1ワイヤロープ31の他端31bは、複数の締結具61によって第1ワイヤロープ31自身に締結される。
第2ワイヤロープ32は、図5に太い実線で示すように、防護ネット20の図5における右上の切欠き20aの下側の辺20bに縫い付けられる。第2ワイヤロープ32は、図5における右上および左上に配置された支持部材40の柱状部42に巻き付けられる。第2ワイヤロープ32の一端32aは、上記ターンバックル51に取り付けられる。また、第2ワイヤロープ32の他端32bは、複数の締結具62によって第2ワイヤロープ32自身に締結される。これにより、第1ワイヤロープ31および第2ワイヤロープ32は、ターンバックル51を介して連結されると共に、防護ネット20および支持部材40に対して固定される。
第3ワイヤロープ33は、図6に太い実線で示すように、防護ネット20の図6における上側の短辺23、図6における左側の長辺24、および図6における右下の切欠き20aの上側の辺20bに縫い付けられる。第3ワイヤロープ33は、防護ネット20の四隅に配置された各支持部材40すべての柱状部42に巻き付けられる。第3ワイヤロープ33の一端33aは、ターンバックル52に取り付けられる。また、第3ワイヤロープ33の他端33bは、複数の締結具63によって第3ワイヤロープ33自身に締結される。
第4ワイヤロープ34は、図7に太い実線で示すように、防護ネット20の図7における左下の切欠き20aの上側の辺20bに縫い付けられる。第4ワイヤロープ34は、図7における右下および左下に配置された支持部材40の柱状部42に巻き付けられる。第4ワイヤロープ34の一端34aは、上記ターンバックル52に取り付けられる。また、第4ワイヤロープ34の他端34bは、複数の締結具64によって第4ワイヤロープ34自身に締結される。これにより、第3ワイヤロープ33および第4ワイヤロープ34は、ターンバックル52を介して連結されると共に、防護ネット20に対して固定される。
このように、図4から図7における右上および左上に配置された支持部材40の柱状部42には、第1ワイヤロープ31、第2ワイヤロープ32、および第3ワイヤロープ33が巻き付けられる。また、図4から図7における右下および左下に配置された支持部材40の柱状部42には、第1ワイヤロープ31、第3ワイヤロープ33、および第4ワイヤロープ34が巻き付けられる。すなわち、本実施形態において、各支持部材40には、防護ネット20の一枚ごとに3本のワイヤロープ30が巻き付けられることになる。
次に、本発明の実施形態にかかる支持部材40の構成について説明する。図8は、実施形態にかかる支持部材40を示す説明図であり、図9は、支持部材40を図8における側方からみた説明図である。図9においては、支持部材40に複数のワイヤロープ30が巻き付けられた状態を示す。
支持部材40は、図8および図9に示すように、断面正方形状の基板部41と、基板部41に設けられると共に外周面42aにワイヤロープ30が巻き付けられる円柱状の柱状部42と、柱状部42の基板部41とは反対側の端面に固定された断面円形状の抑え板部43とを有する。なお、支持部材40の基板部41は、断面長方形状でもよいし、断面多角形状でもよいし、断面円形状でもよい。柱状部42は、角柱状でもよい。抑え板部43は、断面多角形状でもよい。
支持部材40の基板部41は、枠体3に溶接によって固定される。このように、基板部41を枠体3に溶接により固定することで、複数の支持部材40を介して防護ネットユニット10を枠体3に強固に固定することができる。また、支持部材40を枠体3に複数の締結具を用いて固定する場合に比べて、作業工程および部品点数の増加を抑制することができる。
支持部材40の柱状部42は、柱状部42の軸方向X(以下、単に「軸方向X」という。)に沿って間隔P(図10参照)を空けて形成されると共に、外周面42aから突出する複数のセパレータ44を有する。各セパレータ44は、板状に形成される。各セパレータ44は、図8において実線矢印で示す外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲Lの一端部L1に形成された第1セパレータ44aと、第1セパレータ44aと軸方向Xにおいて並ぶと共に外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲Lの他端部L2に形成された第2セパレータ44bとを有する。このように、各セパレータ44は、軸方向Xにおいて並ぶと共に外周面42aの周方向に沿って間隔を空けて複数形成される。
複数のセパレータ44、すなわち複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bは、柱状部42の外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲を軸方向Xにおいて複数に区分けする。本実施形態において、第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bは、図9に示すように、6つずつ形成されている。すなわち、複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bは、柱状部42の外周面42aを軸方向Xにおいて7つの範囲A1、A2、A3、A4、A5、A6およびA7に区分けする。
隣り合う第1セパレータ44a同士の間、隣り合う第2セパレータ44b同士の間、基板部41と当該基板部41に最も近い第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bとの間、および抑え板部43と当該抑え板部43に最も近い第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bとの間には、すべて同じ間隔Pが設けられる。すなわち、複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bによって区分けされた柱状部42の外周面42aの7つの範囲A1〜A7の軸方向Xに沿った長さは、すべて同じになる。間隔Pは、例えば50mmとされる。
複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bは、柱状部42の外周面42aから突出する高さH(図10参照)がすべて同じで、上記間隔Pよりも大きいものとされる。
複数のワイヤロープ30は、複数の防護ネット20の一枚ごとに、複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bによって軸方向Xにおいて複数に区分けされた柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7に別々に巻き付けられる。上述したように、各セパレータ44は、軸方向Xにおいて並ぶと共に外周面42aの周方向に沿って間隔を空けて形成された第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bを有し、第1セパレータ44aは、柱状部42の外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲Lの一端部L1に形成され、第2セパレータ44bは、他端部L2に形成される。これにより、ワイヤロープ30を柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7に、より容易に巻き付けることができる。
本実施形態の防護ネットユニット10において、各支持部材40は、防護ネット20の一枚ごとに3つのワイヤロープ30が巻き付けられる。このため、複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bによって区分けされた各範囲A1〜A7には、ワイヤロープ30が3本ずつ巻き付けられることになる。図10は、図8に示すA−A線に沿った断面図である。図示するように、本実施形態において、各ワイヤロープ30は、外径が上記各範囲A1〜A7の間隔Pの二分の一以下である。各範囲A1〜A7に巻き付けられる3本のワイヤロープ30は、2本が柱状部42の外周面42aに当接しながら軸方向Xにおいて1列に整列して巻き付けられる。また、ワイヤロープ30の残りの1本は、外周面42aに当接する2本のワイヤロープ30の外側に、当該2本のワイヤロープ30同士の隙間に一部が入り込みながら巻き付けられる。
このように、3本のワイヤロープ30は、複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bによって区分けされた柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7に、2列に整列して巻き付けられる。上述したように、第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bは、外周面42aから突出する高さHが軸方向Xに沿って空けられた上記間隔Pよりも大きい。このため、図10に示すように、外径が上記間隔Pの二分の一以下である3本のワイヤロープ30を2列に整列させて各範囲A1〜A7に巻き付けたとしても、3本のワイヤロープ30が第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bよりも外側にはみ出すことはない。これにより、各ワイヤロープ30が第1セパレータ44aおよび第2セパレータ44bから外れてしまうのを抑制することができる。
図11および図12は、比較例としての支持部材40Bおよび支持部材40Cに複数のワイヤロープ30を巻き付けた状態を示す断面図である。図11に示す支持部材40Bおよび図12に示す支持部材40Cは、複数のセパレータ44を有さないものである。図11に示すように、例えば基板部41を鉛直方向下側に設置した状態で複数のワイヤロープ30を巻き付ける場合、複数のワイヤロープ30が基板部41側に偏ってしまい、整列して巻き付けることが困難となる。この結果、複数の防護ネット20間で複数のワイヤロープ30同士が相互干渉し、複数のワイヤロープ30ひいては複数の防護ネット20に適切な張力を働かせることができずに、防護ネット20の防護機能の向上を妨げるおそれがある。また、図12に示すように、仮に複数のワイヤロープ30を軸方向Xにおいて一列に整列して巻き付けたとすると、柱状部42に必要される軸方向Xの長さが増加し、支持部材40Cの大型化を招いてしまう。
本実施形態にかかる防護ネット20の支持部材40は、柱状部42の外周面42aの複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bによって軸方向Xにおいて区分けされた各範囲A1〜A7に、防護ネット20の一枚ごとにワイヤロープ30を別々に巻き付けることができる。これにより、複数の防護ネット20間でワイヤロープ30同士が相互干渉することを防止することができる。この結果、複数の防護ネット20を重ねて配置する場合にも、複数のワイヤロープ30ひいては複数の防護ネット20に適切な張力を働かせて、防護ネット20による防護機能の向上を図ることができる。さらに、支持部材40は、柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7に、3本のワイヤロープ30を2列に整列して巻き付けることができるため、すべてのワイヤロープ30を一列に整列して巻き付ける場合に比べて、支持部材40の小型化を図ることが可能となる。この結果、狭いスペースや荷重制限がある位置にも防護ネットユニット10を設置することができる。
以上説明したように、実施形態にかかる防護ネット20の支持部材40、防護ネットユニット10、およびプラント設備1によれば、複数の防護ネット20を重ねて配置する場合にも、防護ネット20に適切な張力を働かせて、防護ネット20による防護機能の向上を図ることができる。
また、セパレータ44は、軸方向Xにおいて並ぶと共に外周面42aの周方向に沿って間隔Pを空けて複数形成される。これにより、セパレータ44によって区分けされた柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7に、ワイヤロープ30を容易に巻き付けることができる。
また、セパレータ44は、外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲Lの一端部L1に形成された第1セパレータ44aと、第1セパレータ44aと軸方向Xにおいて並ぶと共に外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲Lの他端部L2に形成された第2セパレータ44bとを有する。これにより、セパレータ44により区分けされた柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7に、ワイヤロープ30をより容易に巻き付けることができる。
また、セパレータ44は、軸方向Xに沿って空けられた間隔Pよりも、外周面42aから突出する高さHが大きい。これにより、ワイヤロープ30がセパレータ44から外れるのを良好に抑制することができる。すなわち、本実施形態のように、ワイヤロープ30の外径が間隔Pの二分の一以下であれば、3本のワイヤロープ30を柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7に2列に整列させて巻き付けても、ワイヤロープ30がセパレータ44から外れるのを良好に抑制することができる。また、柱状部42の外周面42aの各範囲A1〜A7にワイヤロープ30を1本のみ巻き付ける場合には、ワイヤロープ30の外径が間隔P以下でさえあれば、ワイヤロープ30がセパレータ44から外れるのを良好に抑制することができる。
なお、防護ネットユニット10ごとの防護ネット20の数、および支持部材40に形成される複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bの数は、本実施形態に示すものに限られない。柱状部42の外周面42aの複数の第1セパレータ44aおよび複数の第2セパレータ44bによって軸方向Xにおいて区分けされる範囲の数が、防護ネットユニット10ごとの防護ネット20の数よりも多ければよい。
また、各セパレータ44は、外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲Lに少なくとも一つ形成されればよく、3つ以上形成されてもよい。また、各セパレータ44は、板状でなくてもよい。各セパレータ44は、例えば棒状であってもよいし、外周面42aのワイヤロープ30が巻き付けられる範囲L全体にわたって円弧状に形成されてもよいし、柱状部42の全周にわたって円環状に形成されてもよい。
また、各セパレータ44は、ワイヤロープ30がセパレータ44から外れないものでさえあれば、軸方向Xに沿って空けられた間隔Pよりも外周面42aから突出する高さHが短くてもよい。
また、複数の防護ネット20の一枚ごとに取り付けられるワイヤロープ30の数は、4本に限られず、少なくとも1本取り付けられればよい。図13は、実施形態にかかる防護ネットユニットの他の例である防護ネットユニット10Bを示す概略図である。防護ネットユニット10Bは、上記防護ネットユニット10の複数の防護ネット20に代えて、複数の防護ネット20B、第1ワイヤロープ31、第2ワイヤロープ32、第3ワイヤロープ33および第4ワイヤロープ34に代えて、第1ワイヤロープ31Bおよび第2ワイヤロープ32Bを有する。なお、図13においては、説明の簡単のため、支持部材40の抑え板部43の記載を省略する。
防護ネット20Bは、上記防護ネット20から切欠き20aが省略された長方形状に形成されている。そのため、防護ネットユニット10Bにおいて、4つの支持部材40は、防護ネット20の四隅の角部の外側に配置される。なお、防護ネット20Bは、正方形状であってもよい。
第1ワイヤロープ31Bは、図13に太い実線で示すように、防護ネット20Bの図13における左側の長辺24B、および下側の短辺21Bに縫い付けられる。第1ワイヤロープ31Bは、図13における左上、左下および右下に配置された支持部材40の柱状部42の外周面に巻き付けられ、両端が枠体3に固定されたターンバックル53および54に連結されている。
第2ワイヤロープ32Bは、図13に太い実線で示すように、防護ネット20Bの図13における上側の短辺23Bおよび右側の長辺22Bに縫い付けられる。第2ワイヤロープ32Bは、図13における左上、右上および右下に配置された支持部材40の柱状部42に巻き付けられ、両端が枠体3に固定されたターンバックル55および56に連結されている。
このように、複数の防護ネット20Bの一枚ごとに第1ワイヤロープ31Bおよび第2ワイヤロープ32Bを取り付けた防護ネットユニット10Bにおいても、支持部材40の柱状部42の複数のセパレータ44によって軸方向Xにおいて区分けされた各範囲に、防護ネット20Bの一枚ごとに第1ワイヤロープ31Bおよび第2ワイヤロープ32Bを別々に巻き付けることができる。これにより、複数の防護ネット20B間で第1ワイヤロープ31Bおよび第2ワイヤロープ32B同士が相互干渉することを防止することが可能となる。この結果、複数の防護ネット20Bを重ねて配置する場合にも、複数の第1ワイヤロープ31Bおよび第2ワイヤロープ32Bひいては複数の防護ネット20Bに適切な張力を働かせて、防護ネット20Bによる防護機能の向上を図ることができる。
1 プラント設備
2 防護対象物
3 枠体
10,10B 防護ネットユニット
20,20B 防護ネット
20a 切欠き
20b 辺
21,21B,23,23B 短辺
22,22B,24,24B 長辺
30 ワイヤロープ
31 第1ワイヤロープ
31a,32a,33a,33a 一端
31b,32b,33b,33b 他端
32 第2ワイヤロープ
33 第3ワイヤロープ
34 第4ワイヤロープ
40,40B,40C 支持部材
41 基板部
42 柱状部
42a 外周面
43 抑え板部
44 セパレータ
44a 第1セパレータ
44b 第2セパレータ
51,52,53,54,55,56 ターンバックル
61,62,63,64 締結具

Claims (7)

  1. 重ねて配置される複数の防護ネットの一枚ごとに取り付けられたロープが巻き付けられ、前記ロープを介して前記複数の防護ネットを支持する防護ネットの支持部材であって、
    外周面に前記ロープが巻き付けられる柱状部を有し、
    前記柱状部は、軸方向に沿って間隔を空けて形成されると共に前記外周面から突出し、前記外周面の前記ロープが巻き付けられる範囲を前記軸方向において複数に区分けする複数のセパレータを有することを特徴とする防護ネットの支持部材。
  2. 前記セパレータは、前記軸方向において並ぶと共に前記外周面の周方向に沿って間隔を空けて複数形成されることを特徴とする請求項1に記載の防護ネットの支持部材。
  3. 前記セパレータは、前記外周面の前記ロープが巻き付けられる範囲の一端部に形成された第1セパレータと、前記第1セパレータと前記軸方向において並ぶと共に前記外周面の前記ロープが巻き付けられる範囲の他端部に形成された第2セパレータとを有することを特徴とする請求項2に記載の防護ネットの支持部材。
  4. 前記セパレータは、前記軸方向に沿って空けられた前記間隔よりも、前記外周面から突出する高さが大きいことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の防護ネットの支持部材。
  5. 重ねて配置される複数の防護ネットと、
    前記複数の防護ネットの一枚ごとに取り付けられたロープと、
    請求項1から4の何れか一項に記載の防護ネットの支持部材と、
    を備え、
    前記ロープは、前記複数の防護ネットの一枚ごとに、前記複数のセパレータによって前記軸方向において複数に区分けされた前記柱状部の前記外周面の各範囲に別々に巻き付けられることを特徴とする防護ネットユニット。
  6. 前記ロープは、前記複数の防護ネットの一枚ごとに複数取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の防護ネットユニット。
  7. 請求項5または6に記載の防護ネットユニットと、
    前記複数の防護ネットにより少なくとも一部が覆われる防護対象物と、を備えることを特徴とするプラント設備。
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