JP2017178730A - セメント混練物、セメント混練物の形成方法 - Google Patents

セメント混練物、セメント混練物の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量骨材を使用した場合であっても、良好な流動性を有すると共に良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができるセメント混練物を提供することを課題とする。【解決手段】セメントと軽量骨材と水とが混練されてなるセメント混練物であって、前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、セメントと骨材と水とが混練されてなるセメント混練物、及び、該セメント混練物の形成方法に関する。
セメントと骨材と水とを混練して形成されるセメント混練物は、グラウト材として使用されたり、打設現場までポンプ圧送されたりする場合がある。このため、斯かるセメント混練物には、適度な流動性が要求される。セメント混練物の流動性を向上させる方法としては、セメントを含む粉体材料に対する水の割合(水粉体比)を比較的多く設定することが考えられる。
ところで、前記セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体の性状として、軽量であることが要求される場合がある。比較的軽量なセメント硬化体を形成する方法としては、起泡剤と水とを混合して発泡させることで気泡を含む液体を作製し、斯かる液体をセメント混練物に添加したり、斯かる液体にセメントや骨材を加えて混練したりすることで、セメント混練物に気泡を含有させる方法が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、セメント混練物に気泡が含有されると、得られるセメント硬化体の強度が低くなると共に、凍結融解による劣化が早くなるため、良好な強度を有するセメント硬化体を得ることができない。そこで、上記の方法とは別な方法として、セメント混練物を構成する骨材として、軽量骨材を使用する方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2014−051398号公報 特開2013−155093号公報
しかしながら、上記のようにセメント混練物の流動性を向上させるために、水粉体比を比較的大きく設定すると、形成されるセメント硬化体内に水分が比較的多く残存することになるため、セメント硬化体が乾燥した後に内部に微細な空隙が生じることになる。このような空隙は、セメント硬化体の強度や耐久性を低下させる要因となる。また、水粉体比を比較的大きく設定すると、セメント混練物中で水と粉体材料とが分離してしまう虞がある。
また、比較的軽量なセメント硬化体を得るために、軽量骨材を使用すると、セメント混練物中の水を軽量骨材が吸収するため、セメント混練物の流動性が低下し、ポンプ圧送を行うことが困難になったり、ポンプ圧送の流路を閉塞したりする虞がある。
そこで、本発明は、軽量骨材を使用した場合であっても、良好な流動性を有すると共に良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができるセメント混練物、及び、該セメント混練物の形成方法を提供することを課題とする。
本発明に係るセメント混練物は、セメントと軽量骨材と水とが混練されてなるセメント混練物であって、前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下である。
斯かる構成によれば、前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下であることで、良好な流動性を有するセメント混練物を得ることができる。また、セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体であって良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
前記軽量骨材は、10mmを超える粒径が0質量%、5mm以下の粒径が65質量%以上85質量%以下、2.5mm以下の粒径が47質量%以上55質量%以下となるように構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、前記軽量骨材は、10mmを超える粒径が0質量%、5mm以下の粒径が65質量%以上85質量%以下、2.5mm以下の粒径が47質量%以上55質量%以下となるように構成されることで、より良好な流動性を有するセメント混練物を得ることができる。また、セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体であってより良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
前記普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が70質量%以上80質量%以下であることが好ましい。
斯かる構成によれば、前記普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が70質量%以上80質量%以下であり、前記粉体材料の質量に対する水の質量割合は、30質量%以上32質量%以下であることで、更に良好な流動性を有するセメント混練物を得ることができる。また、セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体であって更に良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
本願発明に係るセメント混練物の形成方法は、セメントと軽量骨材と水とを混練してセメント混練物を形成するセメント混練物の形成方法であって、前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下である。
斯かる構成によれば、前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下であることで、良好な流動性を有するセメント混練物を形成することができる。また、セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体であって良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
以上のように、本発明によれば、軽量骨材を使用した場合であっても、良好な流動性を有すると共に良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明に係るセメント混練物は、セメントと骨材と水とが混練されて形成されるものであって、硬化することでセメント硬化体を形成するものである。セメント硬化体としては、例えば、セメントと粗骨材と細骨材と水とが混練されて形成されたセメント混練物が硬化することで形成されるコンクリート硬化体や、粗骨材を含まないセメント混練物が硬化することで形成されるモルタル硬化体が挙げられる。
セメント混練物中のセメントの含有量としては、特に限定されるものではなく、例えば、35質量%以上40質量%以下であってもよく、36質量%以上38質量%以下であってもよい。セメントとしては、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとが用いられる。そして、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合は、60質量%以上80質量%以下であり、70質量%以上80質量%以下であることが好ましい。
前記骨材としては、軽量骨材が用いられる。軽量骨材とは、JIS A5002:2003で規定されている絶乾密度が1.0g/cm以上2.3g/cm以下である骨材をいう。また、軽量骨材は、内部に空隙を有しているため、吸水率が通常の骨材よりも高くなる。具体的には、軽量骨材の吸水率としては、例えば、10%以上であってもよく、10%以上35%以下であってもよく、10%以上30%以下であってもよく、13%以上30%以下であってもよい。なお、軽量骨材の吸水率は、軽量細骨材の場合、JIS A 1134(構造用軽量細骨材の密度及び吸水率試験方法)に基づいて測定されるものであり、軽量粗骨材の場合、JIS A 1135(構造用軽量粗骨材の密度及び吸水率試験方法)に基づいて測定されるものである。
また、軽量骨材としては、例えば、人工軽量骨材や天然軽量骨材等を用いることができる。人工軽量骨材は、膨張性頁岩、膨張性粘度、膨張スレート、焼成フライアッシュ等の天然の岩石鉱物を焼成・発泡することで形成することができる。一方、天然軽量骨材としては、火山の噴火に伴って噴出した軽石や火山礫等を用いることができる。
セメント混練物中の軽量骨材の含有量としては、例えば、セメント100質量部に対して80質量部以上90質量部以下であってもよく、82質量部以上88質量部以下であってもよい。
また、軽量骨材は、10mmを超える粒径(換言すれば、10mmのふるい目を通過しないもの)が0質量%となり、5mm以下の粒径(換言すれば、5mmのふるい目を通過するもの)が65質量%以上85質量%以下となり、2.5mm以下の粒径(換言すれば、2.5mmのふるい目を通過するもの)が47質量%以上55質量%以下となるように構成されることが好ましい。また、軽量骨材は、軽量粗骨材と軽量細骨材とから構成される。
前記軽量粗骨材は、10mmを超える粒径(換言すれば、10mmのふるい目を通過しないもの)及び1.2mm以下の粒径(換言すれば、1.2mmのふるい目を通過するもの)が0質量%となり、5mm以下の粒径(換言すれば、5mmのふるい目を通過するもの)が40質量%以上70質量%以下となり、2.5mm以下の粒径(換言すれば、2.5mmのふるい目を通過するもの)が5質量%以上20質量%以下となるように構成されることが好ましい。一方、前記軽量細骨材は、5mmを超える粒径(換言すれば、5mmのふるい目を通過しないもの)が0質量%であり、5mm以下の粒径(換言すれば、5mmのふるい目を通過するもの)が85質量%以上となるように構成されることが好ましい。
上記の軽量骨材(具体的には、軽量粗骨材及び軽量細骨材)の粒径は、JIS A 1102に従う骨材のふるい分け試験方法によって測定されるもので、JIS Z 8801−1の試験用ふるいの目開きを表したものである。
また、前記セメント混練物には、混和材が含有されてもよい。混和材としては、例えば、フライアッシュ、シリカフューム、セメントキルンダスト、高炉フューム、高炉水砕スラグ微粉末、高炉除冷スラグ微粉末、転炉スラグ微粉末、半水石膏、膨張材、石灰石微粉末、生石灰微粉末、又は、ドロマイト微粉末等の無機質微粉末、ナトリウム型ベントナイト、カルシウム型ベントナイト、アタパルジャイト、セピオライト、活性白土、酸性白土、アロフェン、イモゴライト、シラス(火山灰)、シラスバルーン、カオリナイト、メタカオリン(焼成粘土)、合成ゼオライト、人造ゼオライト、人工ゼオライト、モルデナイト、クリノプチロライト等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
また、前記セメント混練物には、混和剤が含有されてもよい。混和剤としては、例えば、AE剤、AE減水剤、流動化剤、分離低減剤、凝結遅延剤、凝結促進剤、急結剤、収縮低減剤、起泡剤、発泡剤、防水剤等が挙げられる。これらは、単独で又は2種類以上を使用することができる。
また、セメント混練物は、セメントを含む(具体的には、セメントと前記無機質微粉末とを含む)粉体材料の質量に対する水の質量割合(水粉体比W/P)が29質量%以上34質量%以下(好ましくは、30質量%以上32質量%以下)となるように構成される。セメント混練物を形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、粉体材料(具体的には、セメントと無機質微粉末)と軽量骨材とから構成されるセメント組成物と水を混練することで形成することができる。セメント組成物と水とを混練する装置としては、特に限定されるものではなく、例えば、モルタルミキサ、傾胴ミキサ、グラウトミキサ、ダマカットミキサ、強制練りミキサ等の汎用的な装置を用いることができる。
以上のように、本発明に係るセメント混練物、及び、セメント混練物の形成方法によれば、軽量骨材を使用した場合であっても、良好な流動性を有すると共に良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
即ち、前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下であることで、良好な流動性を有するセメント混練物を得ることができる。また、セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体であって良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
また、前記軽量骨材は、10mmを超える粒径が0質量%、5mm以下の粒径が65質量%以上85質量%以下、2.5mm以下の粒径が47質量%以上55質量%以下となるように構成されることで、より良好な流動性を有するセメント混練物を得ることができる。また、セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体であってより良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
また、前記普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が70質量%以上80質量%以下であることで、更に良好な流動性を有するセメント混練物を得ることができる。また、セメント混練物が硬化することで形成されるセメント硬化体であって更に良好な強度を有するセメント硬化体を形成することができる。
なお、本発明に係るセメント混練物及びセメント混練物の形成方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
以下、実施例および比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
=使用材料=
・セメント:普通ポルトランドセメント(略号NC,住友大阪セメント社製)
・セメント:早強ポルトランドセメント(略号HC,住友大阪セメント社製)
・無機質微粉末:フライアッシュ(略号FA,テクノ中部社製)
・無機質微粉末:石灰石微粉末(略号LP,商品名「タンカルK−400」,旭鉱末社製)
・無機質微粉末:膨張材(略号EX,商品名「スーパーサクスタイプS」,住友大阪セメント社製)
・軽量骨材:人工軽量粗骨材(略号LG,商品名「メサライト中骨材」,メサライト工業社製,吸水率:23.4%)
・軽量骨材:人工軽量細骨材(略号LS,商品名「メサライト細骨材」,メサライト工業社製,吸水率:15.5%)
・混和剤:減水剤(略号AD,商品名「ビスコクリート125」,日本シーカ社製)
・混和剤:増粘剤(略号VA,商品名「メトローズSCH300」,信越化学工業社製)
・混和剤:起泡剤(略号FO,商品名「セルメック」,フローリック社製)
・水
<実施例1>
=軽量骨材の粒度分布の調整=
上記の軽量骨材のふるい分けを行って、軽量骨材の粒度分布が下記表1に記載の粒度分布となるように調整した。
=セメント混練物の作製=
上記の各使用材料を下記表2に記載の配合で混練してセメント混練物を作製した。
=流動性の測定=
作製したセメント混練物を用いて、JIS A 1171に規定する方法でミニスランプフローの測定を行った。測定結果については、下記表2に示す。
=単位容積質量の測定=
作製したセメント混練物を所定容積の容器に充填して質量を測定し、測定された質量から容器の質量を差し引いた値を容器の容積(充填したセメント混練物の体積)で除することで単位容積質量を算出した。単位容積質量については下記表2に示す。
=圧縮強度の測定=
作製したセメント混練物を直径50mm×高さ100mmの銅製軽量型枠に打ち込み、打ち込み翌日に脱型して材齢7日まで標準養生を行って供試体を作製した。そして、得られた供試体を用いてJIS A 1108に準拠した圧縮強度の測定を行った。測定結果については、下記表2に示す。
<実施例2〜5、比較例1〜4>
セメントの配合、又は、水粉体比W/Pを下記表3に記載のように変更したこと以外は、実施例1と同一の配合でセメント混練物を作製し、同一条件でミニスランプフロー、単位容積質量、圧縮強度の測定を行った。各測定結果については、下記表2に示す。
<実施例6〜8、比較例5>
軽量骨材の粒度分布を下記表1に記載のように変更したこと以外は、実施例1と同一の配合でセメント混練物を作製し、同一条件でミニスランプフロー、単位容積質量、圧縮強度の測定を行った。各測定結果については、下記表3に示す。
Figure 2017178730
Figure 2017178730
Figure 2017178730
<まとめ>
表2において、実施例1〜5と比較例1〜4とを比較すると、実施例1〜5では、セメント混練物が良好なミニスランプフローを有するものになり、且つ、供試体(セメント硬化体)が良好な圧縮強度を有するものになるが、比較例1〜4では、ミニスランプフロー又は圧縮強度の何れか一方において各実施例よりも良好な結果を得ることができないと認められる。つまり、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの配合割合及び水粉体比W/Pを本願発明の範囲とすることで、軽量骨材を使用した場合であっても、セメント混練物が良好な流動性を有するものになると共に、得られるセメント硬化体にも良好な強度を付与することができる。
また、表2において、実施例1〜5を比較すると、実施例1,2の方が実施例3〜5よりもセメント混練物のミニスランプフロー及び供試体(セメント硬化体)の圧縮強度が高くなることが認められる。つまり、水粉体比W/Pが本願発明の範囲において普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの配合割合を実施例1,2のように構成することで、軽量骨材を使用した場合であっても、セメント混練物がより良好な流動性を有するものになると共に、得られるセメント硬化体にもより良好な強度を付与することができる。
また、表3において、実施例1,6〜8と比較例5とを比較すると、実施例1,6〜8の方がセメント混練物のミニスランプフロー及び供試体(セメント硬化体)の圧縮強度が高くなることが認められる。また、実施例1,6〜8と比較例6とを比較すると、比較例6のセメント混練物は、ミニスランプフローが高過ぎるため、実施例1,6〜8のセメント混練物より材料分離抵抗性が低下する。つまり、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの配合割合及び水粉体比W/Pが本願発明の範囲において軽量骨材の粒度分布を実施例1,6〜8のように構成することで、軽量骨材を使用した場合であっても、セメント混練物が良好な流動性と材料分離抵抗性を有するものになると共に、得られるセメント硬化体にも良好な強度を付与することができる。
=ブリーディング率及び膨張率の測定=
なお、実施例1〜8において、ブリーディング率、及び、膨張率をJSEC−F533「PCグラウトのブリーディング率および膨張試験方法(容器法)(案)」で測定した。測定結果としては、各実施例でブリーディング率が0であり、膨張率が材齢7日で収縮を示さなかった。
=ポンプ圧送性=
また、実施例1〜8において、ポンプ圧送性をスクイーズポンプおよび40mのフレキシブルホースを用いて確認した。その結果、各実施例でホースを閉塞することなく圧送することができた。

Claims (4)

  1. セメントと軽量骨材と水とが混練されてなるセメント混練物であって、
    前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、
    セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下であるセメント混練物。
  2. 前記軽量骨材は、10mmを超える粒径が0質量%、5mm以下の粒径が65質量%以上85質量%以下、2.5mm以下の粒径が47質量%以上55質量%以下となるように構成される請求項1に記載のセメント混練物。
  3. 前記普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が70質量%以上80質量%以下である請求項1又は2に記載のセメント混練物。
  4. セメントと軽量骨材と水とを混練してセメント混練物を形成するセメント混練物の形成方法であって、
    前記セメントは、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとから構成されると共に、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントとの合計質量に対する普通ポルトランドセメントの質量割合が60質量%以上80質量%以下であり、
    セメントを含む粉体材料の質量に対する水の質量割合は、29質量%以上34質量%以下であるセメント混練物の形成方法。
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