JP2017178537A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録装置におけるトレー上の用紙の有無を検出する。
【解決手段】記録媒体に記録を行うことにより記録物を形成する記録部と、記録物が置かれた場合に記録物により覆われる厚さ方向の貫通孔を有するトレーと、トレーの一方の面に対面する位置と、トレーの他方の面に対面する位置と、貫通孔内の位置と、のうちのいずれかの位置に配置され、所定の音量値を出力する音源と、トレーに記録物が置かれた状態で所定の音量値を出力した時に検出する音量値と、トレーに記録物が置かれない状態で所定の音量値を出力した時に検出する音量値と、が異なる値として検出可能な位置に配置される検出部と、検出された音量値に基づき、トレーに置かれた記録物の有無を判定する判定部と、を備える、記録装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録装置に関する。
印刷媒体上にインクを噴射してドットを形成することにより印刷を行う記録装置として、インクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターは、印刷対象画像の画像データに基づき、印刷媒体に印刷対象画像を印刷して、印刷物を排紙トレー上に排出する。また、コピー機能を備える構成の複合機においては、原稿の読み取り後、読み取った原稿の画像データに基づき印刷を行い、印刷物を排紙トレー上に排出する。特許文献1には、光学式センサーを用いて排紙トレー上の用紙の有無を検出する技術が開示されている。かかる検出結果は、例えば、用紙の取り忘れ防止のための対策実行のために用いられる。
特開2012−227915号公報
記録装置における用紙の取り忘れ防止等に利用するために、トレー上における用紙の有無を検出する技術については、なお一層の改善の余地があった。そこで、本発明は、従来とは異なる方法で記録装置のトレー上における用紙の有無を検出する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一実施形態によれば、記録装置が提供される。この記録装置は、記録媒体に記録を行うことにより記録物を形成する記録部と;前記記録物が置かれた場合に前記記録物により覆われる厚さ方向の貫通孔を有するトレーと;前記トレーの一方の面に対面する位置と、前記トレーの他方の面に対面する位置と、前記貫通孔内の位置と、のうちのいずれかの位置に配置され、所定の音量値を出力する音源と;前記トレーに前記記録物が置かれた状態で前記所定の音量値を出力した時に検出する音量値と、前記トレーに前記記録物が置かれない状態で前記所定の音量値を出力した時に検出する音量値と、が異なる値として検出可能な位置に配置される検出部と;検出された前記音量値に基づき、前記トレーに置かれた前記記録物の有無を判定する判定部と;を備える。
この形態の記録装置によれば、トレーは、記録物により覆われる貫通孔を有しており、音源は、トレーの一方の面に対面する位置と、他方の面に対面する位置と、貫通孔内の位置とのうちのいずれか1つの位置に配置され、検出部は、トレーに記録物が置かれた状態で検出する音量値と、トレーに記録物が置かれない状態で検出する音量値とが異なる値として検出可能な位置に配置されるので、トレー上における記録物の有無、すなわち、貫通孔が記録物に覆われるか否かに応じて、検出部により検出される音量値を変化させることができ、トレーに置かれた記録物(記録媒体)の有無を精度よく判定できる。また、かかる判定結果を利用することにより、トレーに置かれた記録物の取り忘れ防止の対策を実行できる。
(2)上記形態の記録装置において、前記検出部は、前記トレーの両面のうち前記音源と対面する面に対して対面する位置に配置されてもよい。この形態の記録装置によれば、検出部は、トレーの両面のうち音源と対面する面に対して対面する位置に配置されるので、検出部と音源とは互いに、トレーの両面のうちの同じ面と対面する面に配置される。このため、検出部と音源とがトレーに対して同じ側にまとめて配置されるので、検出部および音源と、トレーとをシンプルに構成でき、記録物を取り出しやすくできる。
(3)上記形態の記録装置において、前記検出部と前記音源との間に配置される壁部を備えてもよい。この形態の記録装置によれば、検出部と音源との間に壁部が配置されるので、音源の出力する音の伝播経路のうち、検出部までの直線的な経路を遮ることができる。このため、トレーに記録物が置かれた場合と置かれていない場合とで、検出部により検出される音量値を大きく異ならせることができ、トレーに置かれた記録物の有無を精度よく検出できる。
(4)上記形態の記録装置において、前記音源は、前記トレーに置かれた前記記録物の有無の検出に利用される音とは異なる報知音を出力可能であってもよい。この形態の記録装置によれば、トレーに置かれた記録物の有無の検出に用いる音源と、報知に用いる音源とを、共通化できるので、記録装置の製造コストを低減できる。また、記録装置の小型化を図れる。
(5)上記形態の記録装置において、枚数判定部をさらに備え;前記トレーには、複数の前記記録物が前記貫通孔を覆うように積層して置かれ;前記音源は、前記音量値を段階的に増加させて音を出力し;前記枚数判定部は、検出された前記音量値が所定の閾値に達するまでの間に、前記音源が前記音量値を増加させた回数情報を利用して、前記トレーに置かれた前記複数の前記記録物の数をカウントしてもよい。
この形態の記録装置によれば、音源は、音量値を段階的に増加させて音を出力するので、音量値を増加させた回数情報を利用することにより、トレーに積層して置かれた複数の記録物の数を精度よく検出できる。加えて、検出結果を利用することにより、トレーに置かれた記録物の取り忘れ防止の対策を実行できる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、印刷装置、複合機、複写機、ファクシミリ、スキャナー等の形態で実現できる。また、記録装置に限られず、ドキュメントスキャナーや記録媒体の搬送装置など記録機能を有しない装置として実現できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明の第1実施形態としての記録装置の外観図である。 記録装置の概略構成を示すブロック図である。 図1におけるA−A断面を模式的に示す説明図である。 トレーに記録が置かれていない場合のトレーの露出部の上面を拡大して示す説明図である。 トレーに記録物が置かれていない場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。 トレーに記録物が置かれていない場合の入力レベルを示す説明図である。 トレーに記録物が置かれている場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。 トレーに記録物が置かれている場合の入力レベルを示す説明図である。 第1実施形態におけるカウント処理の処理手順を示すフローチャートである。 カウント値とカウント処理において検出される入力レベルとの関係の一例を示す説明図である。 第2実施形態における記録装置の断面を模式的に示す説明図である。 第3実施形態における記録装置の断面を模式的に示す説明図である。 トレーに記録物が置かれていない場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。 トレーに記録物が置かれている場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。 第4実施形態における記録装置の断面を模式的に示す説明図である。
A.第1実施形態:
A1.記録装置の構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての記録装置200の外観図である。記録装置200は、記録媒体Pにインクを吐出することにより記録を行い、記録物を形成するインクジェットプリンターとして構成されている。図1では、使用時における記録装置200を示している。記録装置200は、操作パネル250と、トレー260とを記録装置200の前方側(+Y方向に)に備えている。図1では、Z軸は鉛直方向と平行に、X軸およびY軸は水平方向と平行に、それぞれ設定されている。+Z方向は鉛直上方に、−Z方向は鉛直下方にそれぞれ相当する。また、X方向は後述の主走査方向D1に、Y方向は後述の副走査方向D2に、それぞれ相当する。
操作パネル250は、記録装置200に関する種々の操作を行うために用いられる。操作パネル250は、大型の液晶画面を備えており、記録装置200の各種機能を利用する際のメニュー画面や、誤動作やエラー等をユーザーへ報知するための情報画面が表示される。記録装置200は、操作パネル250に入力されたユーザーの指示に基づいて、制御される。上述の情報画面には、例えば、後述のトレー260に置かれる記録物Pの有無の検出結果が表示される。操作パネル250の角度は、X−Z平面に対して0度から90度までの間で調整できる。
トレー260は、記録後の記録媒体P(「記録物P」とも呼ぶ)が記録装置200から排出されて一時的に置くために用いられる。記録媒体Pは、図示しない給紙トレー(後述の給紙トレー290)から給紙され、記録部(後述の記録部231)による記録後が行われた後、トレー260に排出されて置かれる。トレー260の前方(+Y方向)の一部は、露出している。以降の説明では、+Y方向においてトレー260の露出した部分を「トレー260の露出部」と呼ぶ。
図2は、記録装置200の概略構成を示すブロック図である。記録装置200は、上述の操作パネル250およびトレー260に加えて、供給ユニット210と、搬送ユニット220と、キャリッジ移動ユニット240と、キャリッジ230と、制御ユニット300と、音源270と、検出部280と、を備える。記録装置200は、印刷制御装置100から入力された記録データに基づいて、供給ユニット210、搬送ユニット220、キャリッジ移動ユニット240およびキャリッジ230を制御し、記録媒体P上に記録データを記録する。図2において、キャリッジ230は、主走査方向D1に沿って往復移動し、記録媒体Pは、副走査方向D2の上流から下流に沿って搬送される。副走査方向D2は、主走査方向D1と交差する方向であり、本実施形態においては主走査方向D1と直交する方向である。
供給ユニット210は、制御ユニット300からの制御信号に応じて、記録媒体Pを搬送ユニット220に供給する。本実施形態において、図示は省略するが、供給ユニット210は、給紙トレー(後述の給紙トレー290)に積層して収容された記録媒体Pを搬送ユニット220に供給する。
搬送ユニット220は、制御ユニット300からの制御信号に応じて、搬送ローラー221を駆動することにより、供給ユニット210によって供給された記録媒体Pを副走査方向D2に沿って上流側から下流側へと搬送する。図示は省略するが、搬送ユニット220には、記録媒体Pの搬送量を検出する送り検出センサー、記録媒体Pの先端位置を検出する先端検出センサー等のセンサーが設けられている。制御ユニット300は、これらのセンサーからの信号を参照し、搬送ユニット220の制御を行う。
キャリッジ移動ユニット240は、制御ユニット300からの制御信号に応じて、キャリッジ230を主走査方向D1に沿って往復移動させる。キャリッジ移動ユニット240は、キャリッジガイド軸241と、図示しないキャリッジモーターと、を備える。キャリッジガイド軸241は、主走査方向D1に沿って配置され、両端部が記録装置200の筐体に固定されている。キャリッジ230は、主走査方向D1に往復動可能にキャリッジガイド軸241に取り付けられている。キャリッジ移動ユニット240が制御ユニット300からの制御信号に応じてキャリッジモーターを駆動すると、キャリッジ230はキャリッジガイド軸241に沿って往復移動する。また、図示は省略するが、キャリッジ移動ユニット240は、キャリッジ230の位置を検出するキャリッジ位置センサーを備える。制御ユニット300は、キャリッジ位置センサーからの信号を参照し、キャリッジ230の移動量の制御を行う。
キャリッジ230には、記録部231が取り付けられている。記録部231は、図示しない印刷ヘッドを有し、制御ユニット300からの制御信号に応じて、記録媒体Pに対してインク滴を吐出して画像を記録する。本実施形態では、記録装置200は、いわゆるオフキャリッジタイプのプリンターであり、キャリッジ230とは異なる部位にインクカートリッジが設けられており、かかるインクカートリッジから記録部231にインクが供給される。
制御ユニット300は、入出力インターフェイス310と、メモリー320と、CPU330と、ユニット制御回路340と、を備える。入出力インターフェイス310は、印刷制御装置100から受信した記録データをCPU330に送信する。メモリー320には、記録装置200の動作を制御する制御プログラムが格納されている。ユニット制御回路340は、上述した供給ユニット210、搬送ユニット220およびキャリッジ移動ユニット240をそれぞれ制御する制御回路を備えており、CPU330からの制御信号に応じて、各ユニットの動作を制御する。
CPU330は、メモリー320に格納されている制御プログラムを展開して実行することにより、走査制御部331、記録制御部332、判定部333および枚数判定部334として機能する。
走査制御部331は、キャリッジ230の主走査動作および記録媒体Pの搬送動作を制御する。具体的には、走査制御部331は、キャリッジ230の主走査動作を制御するために、ユニット制御回路340に制御信号を送信することにより、キャリッジ移動ユニット240のキャリッジモーターを駆動し、キャリッジ230を主走査方向D1の記録開始位置まで移動する。また、走査制御部331は、記録媒体Pの搬送動作を制御するために、ユニット制御回路340に制御信号を送信することにより、給紙トレー(後述の給紙トレー290)から供給ユニット210に記録媒体Pを供給した後、供給ユニット210から搬送ユニット220に記録媒体Pを供給する。加えて、走査制御部331は、ユニット制御回路340に制御信号を送信することにより、搬送ユニット220の搬送モーターを駆動し、搬送モーターの動力が図示しない給紙ローラーおよび搬送ローラー221に伝達することにより、記録媒体Pを副走査方向D2の記録開始位置まで搬送する。
記録制御部332は、入出力インターフェイス310から入力される記録データに基づき記録部231を駆動させる制御信号を生成し、ユニット制御回路340を介して記録部231に送信する。ユニット制御回路340が記録制御部332からの制御信号に応じてキャリッジ移動ユニット240を制御することにより、記録部231により記録が実行される。より具体的には、上述した記録制御部332からの制御信号に応じた記録部231による記録媒体Pのドット形成処理と、走査制御部331からの制御信号に応じた搬送ユニット220による記録媒体Pの副走査方向D2への搬送処理と、走査制御部331からの制御信号に応じたキャリッジ移動ユニット240によるキャリッジ230の主走査方向D1への移動処理とが実行されることによって、記録媒体Pに画像が印刷される。
判定部333は、検出部280により検出された音源270の音量値に基づき、トレー260に置かれた記録物P(記録後の記録媒体P)の有無を判定する。本実施形態では、記録装置200の電源をオフに設定する操作がなされると、電源の停止前に記録物Pの有無の判定が実行される。このタイミングに実行するのは、電源のオフ後にトレー260上の記録物Pが取り忘れられることを防止するためである。
枚数判定部334は、トレー260に置かれた記録物Pの数をカウントする。本実施形態では、ユーザーから複数の記録媒体Pへの印刷指示がなされると、記録物Pの数のカウント処理が実行される。
トレー260には、記録部231による記録後に副走査方向D2へと搬送された記録物Pが置かれる。トレー260は、厚さ方向の貫通孔400を有する。貫通孔400の平面視形状は、略矩形である。貫通孔400の平面視の大きさは、記録装置200で記録可能な記録媒体Pの最小サイズよりも小さい。貫通孔400は、トレー260に記録物Pが置かれた場合に、記録物Pにより覆われる。
音源270は、トレー260における記録物Pの有無の判定に利用される音(以下、「判定音」と呼ぶ)と、エラー発生時等にエラーを報知するために利用される音(以下、「報知音」と呼ぶ)とを所定の音量値で出力する。判定音の音量値は、判定部333により指定される。判定部333は、環境音やノイズ音に比べて十分に大きな音量値を指定する。報知音は、紙詰まりや用紙切れなどのエラーが検出された後に、制御ユニット300が有する図示しない主制御部が音源270を制御して出力される。本実施形態では、判定音および報知音は、いずれも可聴音(周波数20Hz(ヘルツ)から20000Hz(ヘルツ)の範囲の音)である。
検出部280は、音源270の出力する音の音量値を検出する。本実施形態において、検出部280は、判定音および報知音を検出可能なマイクにより構成されている。なお、検出可能な周波数の範囲は、20Hz(ヘルツ)から20000Hz(ヘルツ)の範囲に限らない。また、マイクに代えて、音波検出装置により構成されていてもよい。本実施形態では、検出部280は、判定部333からの検出指示を受信すると、検出を開始する。
A2.トレー260、音源270および検出部280の配置:
図3は、図1におけるA−A断面を模式的に示す説明図である。図3では、図2に示す一部の構成を省略している。図3に示すように、記録装置200では、給紙トレー290から給紙された記録媒体Pは、搬送ローラー221により−Y方向に搬送され、搬送ローラー221に沿って向きを変えて、記録部231に対面するように+Y方向へと搬送され、記録部231により記録が行われる。記録後の記録媒体P(記録物P)は、トレー260に排出され、トレー260に置かれる。
貫通孔400は、トレー260の露出部に形成されている。図3に示すように、トレー260に記録物Pが置かれた場合、貫通孔400の+Z方向は、記録物Pに覆われる。
操作パネル250は、トレー260の露出部において、トレー260の+Z方向の面に対面して配置されている。操作パネル250の裏面には、音源270が取り付けられている。音源270は、トレー260の一方の面(+Z方向の面)に対面して配置されている。図3に示すように、操作パネル250が所定の角度に開いた状態において、−Z方向に音を出力可能となるように、音源270の姿勢が予め調整されている。
検出部280は、トレー260の露出部において、貫通孔400内に配置されている。検出部280は、貫通孔400内に収まるようにトレー260に接着されている。図3に示すように、音源270と、検出部280(貫通孔400)とは、Z軸に沿って一直線上に配置されている。
図4は、トレー260に記録物Pが置かれていない場合のトレー260の露出部の上面を拡大して示す説明図である。図4では、操作パネル250およびトレー260の−Y方向側の図示を省略している。また、貫通孔400を破線により示している。上述したように、音源270と、検出部280(貫通孔400)とは、Z軸に沿って一直線上に配置されている。したがって、+Z方向からトレー260を見ると、音源270、トレー260、貫通孔400および検出部280が、+Z方向から−Z方向にこの順番に配置されている。
A3.トレー260に置かれた記録物Pの有無の判定:
図5は、トレー260に記録物Pが置かれていない場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。図5では、図3に示す断面のうち、トレー260の露出部を中心として拡大して示している。音源270が出力する判定音は、破線により模式的に示している。貫通孔400においては、音源270と検出部280との間に判定音を遮るものがないので、判定音は、音源270から検出部280に向かって伝播する。したがって、検出部280は、音源270の出力する判定音の音量値として比較的大きな音を検出する。貫通孔400に向かう判定音以外のトレー260に向かう判定音は、トレー260の+Z方向の面にぶつかると、+Z側へ反射する。
図6は、トレー260に記録物Pが置かれていない場合の入力レベルを示す説明図である。図6において縦軸は、入力レベルを示し、横軸は、判定時間を示す。本実施形態において「入力レベル」とは、検出部280により検出される(入力される)判定音の音量値を表わす。上述したように、トレー260に記録物Pが置かれていない場合、音源270の出力する音は、検出部280まで伝播する。したがって、検出部280は、比較的高い入力レベルを検出する。図6の例では、入力レベルA1が検出されている。この入力レベルA1は、閾値thよりも高い。本実施形態では、「閾値th」は、トレー260に記録物Pが置かれている場合に検出されると予測される音量値よりも若干高い値に設定されている。制御ユニット300には、このような閾値thが予め設定されている。閾値thは、記録物Pが置かれている場合と置かれていない場合との入力レベルをそれぞれ実験により求め、これらの値との間の値として設定してもよい。図6に示す例では、入力レベルA1は、閾値thよりも高いので、判定部333は、トレー260に記録物Pが置かれていないと判定する。
図7は、トレー260に記録物Pが置かれている場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。図7では、図5と同様に、図3に示す断面のうち、トレー260の露出部を中心として拡大して示している。音源270が出力する判定音は、破線により模式的に示している。トレー260に記録物Pが置かれている場合、図5に示す例とは異なり、貫通孔400の+Z方向は、記録物Pに覆われている。したがって、音源270が出力する判定音のうちの大部分は、記録物Pに遮られ、+Z側へ反射する。ただし、判定音の一部は、記録物Pを伝達媒体として検出部280側へと伝播する。したがって、貫通孔400において、音源270と検出部280との間に記録物Pが置かれることによって、検出部280には、音源270の判定音は、音源270が出力する際の音量値より小さい音量値で伝播する。
図8は、トレー260に記録物Pが置かれている場合の入力レベルを示す説明図である。図8において縦軸は、入力レベルを示し、横軸は、判定時間を示す。トレー260に記録物Pが置かれている場合、検出部280は、比較的低い入力レベルを検出する。図8の例では、上述の入力レベルA1よりも低い入力レベルA2が検出されている。この入力レベルA2は、閾値thよりも低い。したがって、判定部333は、トレー260に記録物Pが置かれていると判定する。
このような記録物Pの有無の判定結果は、記録装置200におけるトレー260に置かれた記録物Pの取り忘れ防止の対策に用いられる。例えば、判定結果を操作パネル250に表示し、トレー260上の記録物Pを取り忘れていることをユーザーに報知する。
A4.トレー260に置かれた記録物Pの数のカウント処理:
記録装置200は、複数の記録媒体Pに連続して記録可能に構成されている。ユーザーが印刷対象画像の複数枚の印刷を指示すると、一枚の記録媒体Pに記録が行われ、記録後の記録媒体P(記録物P)がトレー260に排出される。そして、新たな一枚の記録媒体Pが給紙され、記録が行われた後、先にトレー260に排出された記録物Pに積層して記録物Pが置かれる。このような動作を繰り返して、複数の記録媒体Pへの記録が実行される。
図9は、第1実施形態におけるカウント処理の処理手順を示すフローチャートである。記録装置200では、上述したトレー260上の記録物Pの有無の判定とは別に、トレー260に積層して置かれる記録物Pの数のカウント処理(以下、「カウント処理」と呼ぶ)が実行される。ユーザーから複数の記録媒体Pへの印刷指示がなされると、カウント処理が実行される。枚数判定部334は、カウント値kを1に設定する(ステップS100)。カウント値kは、記録物Pの数を算出するために用いられる。音源270は第1段階の音量値で判定音を出力する(ステップS105)。検出部280は、音源270の音量値を検出する(ステップS110)。枚数判定部334は、検出部280により検出された音量値は閾値thより小さいか否かを判定する(ステップS115)。閾値thは、上述したトレー260上の記録物Pの有無の判定に用いられる閾値thと同じである。
検出された音量値が閾値thより小さいと判定された場合(ステップS115:YES)、枚数判定部334は、カウント値kに1を加算する(ステップS120)。また、音源270の音量値を所定の値だけ大きく設定し、音源270は変更された音量値の判定音を出力する(ステップS125)。上述の所定の値、すなわち、ステップS125において音量値を増加する際のその増加量は、一枚の記録物Pの有無による検出される音量の差に相当する音量である。かかる音量は、予め実験により一枚の記録物Pが有る場合と無い場合とで音量(入力レベル)を測定し、これら測定値の差分として求めて設定してもよい。
ステップS125の実行後、枚数判定部334は、ステップS110に戻って、検出部280は、音源270の音量値を検出する。一方、検出された音量値が閾値thよりも小さくない、すなわち閾値th以上と判定された場合(ステップS115:NO)、カウント値kに応じた値を記録物Pの数として算出する(ステップS130)。算出された記録物Pの数は、例えば、トレー260に置かれている記録物Pのうち、他人が印刷した記録物Pを誤って持って行かないようにするために、記録を実行したユーザー名とともに操作パネル250に表示される。
図10は、カウント値kとカウント処理において検出される入力レベルとの関係の一例を示す説明図である。図10において、縦軸はステップS110で検出される入力レベルを示し、横軸はカウント値kを示す。なお、図10では、カウント値kに対して、ステップS110の実行回数(判定回数)を併記している。
1回目の判定では、検出部280により検出される入力レベルは、閾値thよりも小さい。2回目の判定では、音源270の音量値は、1回目の判定時に比べて所定の値だけ増加しているので、検出される入力レベルは、1回目の判定時より大きくなっている。しかし、その入力レベルは、閾値thよりも小さいため、2回目の判定においても「閾値thよりも小さい」と判定される。3回目の判定では、2回目の判定時と同様に、検出される入力レベルは、2回目の判定時よりも大きいが、閾値thよりも小さいため、「閾値thよりも小さい」と判定される。4回目の判定では、検出される入力レベルは閾値thと略一致しているため、「検出される入力レベルは閾値thよりも小さくない」と判定されることとなる。このとき、カウント値kは、「4」であり、トレー260上に置かれた記録物Pの数と一致する。本実施形態では、ステップS130では、ステップS130が実行される際のカウント値kを、トレー260上に置かれた記録物Pの数として算出する。カウント値kの値は、音量値を増加させた回数に一致する。ステップS115(判定)が実行されるたびに音量値は段階的に増加するので、音量値を増加させた回数は、ステップS115の実行回数(判定を行った回数)に一致する。したがって、カウント値kの値は、音量値の増加回数に一致するとともに、ステップS115の実行回数に一致するとも言える。
以上説明した、第1実施形態の記録装置200によれば、トレー260は、記録後の記録媒体P(記録物P)により覆われる貫通孔400を有しており、トレー260の一方の面に対面して音源270が配置され、貫通孔400内に検出部280が配置されているので、貫通孔400が記録物Pに覆われるか否かに応じて、検出部280により検出される音量値を変化させることができ、トレー260に置かれた記録物Pの有無を精度よく検出できる。また、複数の記録媒体Pに記録を行う場合において、音源270は、音量値を段階的に増加させて音を出力するので、音量値を増加させた回数情報を利用することにより、トレー260に積層して置かれた複数の記録物Pの数を精度よく検出できる。これらの検出結果を利用することにより、トレーに置かれた記録物Pの取り忘れ防止の対策を実行できる。さらに、トレー260に置かれた記録物Pの有無の検出に用いる音源と、報知に用いる音源とを、共通化できるので、記録装置の製造コストを低減できる。
B.第2実施形態:
図11は、第2実施形態における記録装置200aの断面を模式的に示す説明図である。図11では、図1に示すA−A断面と同様な位置での断面を示している。第2実施形態の記録装置200aは、トレー260に代えてトレー260aを備えている点において、第1実施形態の記録装置200と異なる。第2実施形態の記録装置200aにおけるその他の構成は、第1実施形態の記録装置200と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態のトレー260aは、貫通孔400の形成位置において、第1実施形態のトレー260と異なる。具体的には、トレー260aにおいて貫通孔400は、記録装置200aの筐体内部に位置する部分に形成されている。このため、貫通孔400は、音源270の−Z方向には位置しておらず、貫通孔400は、音源270に対して、−Z方向かつ−Y方向に位置している。
以上の構成を有する第2実施形態の記録装置200aは、第1実施形態の記録装置200と同様な効果を有する。加えて、貫通孔400は、トレー260aにおいて記録装置200aの筐体内部に位置する部分に形成されている。また、検出部280は、第1実施形態と同様に貫通孔400内に配置されている。したがって、検出部280は、第1実施形態と比べて音源270の音量値をより精度よく検出できる。
C.第3実施形態:
図12は、第3実施形態における記録装置200bの断面を模式的に示す説明図である。図13では、図1に示すA−A断面と同様な位置での断面を示している。第3実施形態の記録装置200bは、トレー260に代えてトレー260bを備えている点と、貫通孔400に代えて貫通孔400bを備えている点と、壁部410を追加して備えている点と、音源270と検出部280の配置位置とにおいて、第1実施形態の記録装置200と異なる。第3実施形態の記録装置200bにおけるその他の構成は、第1実施形態の記録装置200と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3実施形態のトレー260bは、貫通孔400に代えて貫通孔400bが形成されている点において、第1実施形態のトレー260と異なる。トレー260bにおいて貫通孔400bは、第2実施形態と同様に、トレー260bにおいて記録装置200bの筐体内部に位置する部分に形成されている。また、貫通孔400bの大きさは、貫通孔400よりも大きい。第3実施形態の音源270は、貫通孔400bの−Y方向側において、トレー260bの−Z方向の面と対面する位置に配置されている。より具体的には、給紙トレー290の+Z方向の表面上に配置されている。第3実施形態の検出部280は、貫通孔400bの+Y方向側において、トレー260bの−Z方向の面と対面する位置に配置されている。より具体的には、給紙トレー290の+Z方向の表面上に配置されている。すなわち、検出部280は、トレー260bの両面のうち、音源270と対面する面に対して対面する位置に配置されている。さらに、音源270と検出部280との間には、壁部410が配置されている。壁部410は、音源270から検出部280までの判定音の伝播経路のうち、+Y方向の直線的な経路を遮ることを目的としている。
図13は、トレー260bに記録物Pが置かれていない場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。図13では、図12に示す断面のうち、トレー260bの貫通孔400bを中心として拡大して示している。音源270が出力する判定音は、破線により模式的に示している。音源270が出力する判定音は、貫通孔400bに向かって(+Z方向かつ+Y方向)および壁部410に向かって(+Y方向)に伝播している。図13に示すように、貫通孔400b方向に伝播している音は、貫通孔400bを通して、さらに+Z方向側へも伝播している。また、壁部410方向に伝播している音は、壁部410の−Y方向の面にぶつかると、−Y方向へ反射する。このように音源270から出力される判定音は、壁部410により+Y方向への伝播を遮られるので、検出部280で検出される音量値は、壁部410がない構成に比べて小さくなる。したがって、検出部280は、トレー260bに記録物Pが置かれていない場合と比べて小さい音量値を検出することとなる。
図14は、トレー260bに記録物Pが置かれている場合の判定音の伝播の様子を模式的に示す説明図である。図14では、図12に示す断面のうち、トレー260bの貫通孔400bを中心として拡大して示している。音源270が出力する判定音は、破線により模式的に示している。音源270が出力する音は、破線で示すように、図13と同様に伝播する。しかし、トレー260bに記録物Pが置かれている場合は、図13に示した例と異なり、図14に示すように、貫通孔400bの+Z方向は、記録物Pにより覆われている。したがって、貫通孔400bに向かって伝播している判定音は、記録物Pにぶつかることによって、−Z方向かつ+Y方向に反射し、検出部280に向かって伝播することになる。このため、検出部280により検出される音量値は、トレー260bに記録物Pが置かれていない場合に検出される音量値に比べて大きい。したがって、判定部333は、検出した音量値に基づいて、トレー260bに置かれた記録物Pの有無を判定できる。
以上の構成を有する第3実施形態の記録装置200bでは、検出部280と音源270とはいずれも、トレー260bの両面のうち−Z方向側の面に対面する位置に配置されているので、第1実施形態と比べて環境音やノイズ音の検出を抑制でき、音源270の音量値をより精度よく検出できる。また、検出部280と音源270との間に壁部410が配置されているので、音源270の出力する判定音の伝播経路のうち、検出部280までの直線的な経路を遮ることができる。このため、トレー260bに記録物Pが置かれた場合と置かれていない場合とで検出される音量値を大きく異ならせることができ、トレー260bに置かれた記録物Pの有無を精度よく検出できる。
D.第4実施形態:
図15は、第4実施形態における記録装置200cの断面を模式的に示す説明図である。図15では、図1に示すA−A断面と同様な位置での断面を示している。第4実施形態の記録装置200cは、検出部280の配置位置において、第2実施形態の記録装置200aと異なる。第4実施形態の記録装置200cにおけるその他の構成は、第2実施形態の記録装置200aと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第4実施形態の検出部280は、貫通孔400の−Z方向側において、トレー260aの−Z方向の面と対面する位置に配置されている。より具体的には、給紙トレー290の+Z方向の表面上に配置されている。また、図12に示す第3実施形態の記録装置200bと異なり、また、図3に示す第1実施形態の記録装置200aと同様に、音源270は、操作パネル250の裏面、すなわち、トレー260aの一方の面(+Z方向の面)に対面して配置されている。このため、貫通孔400は、音源270の出力する判定音の伝播経路として利用できる。より具体的には、トレー260aに記録物Pが置かれていない場合には、判定音の一部は貫通孔400を通って検出部280へと伝播する。トレー260aに記録物Pが置かれている場合には、判定音の大部分は、記録物Pにより+Z方向側へ反射する。
以上の構成を有する第4実施形態の記録装置200cは、第2実施形態の記録装置200aと同様な効果を有する。加えて、貫通孔400は、音源270の出力する判定音を検出部280へ伝播させるために用いられる。このため、トレー260a上に記録物Pが置かれている場合と置かれていない場合とで、検出部280の入力レベルを大きく異ならせることができるので、トレー260a上の記録物Pの有無を精度よく検出できる。
E.変形例:
E1.変形例1:
上記各実施形態では、貫通孔400および400bの平面視形状は矩形であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、円形や六角形等、任意の形状であってもよい。また、貫通孔の数は、一つに限られない。例えば、小さな貫通孔を複数形成してもよい。これらの構成においても、各実施形態と同様の効果を奏する。
E2.変形例2:
上記各実施形態では、枚数判定部334がカウント処理を実行していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、判定部333がカウント処理を実行してもよい。この場合、判定部333は、トレー260に置かれた記録物Pの有無を判定するとともに、カウント処理を実行する。このような構成においても、各実施形態と同様の効果を奏する。
E3.変形例3:
上記各実施形態では、記録媒体Pは給紙トレー290から供給されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録装置200、200a、200bおよび200cの背面上部(−Y方向かつ+Z方向)に給紙口を有する構成にあっては、かかる給紙口から記録媒体Pが供給される構成であってもよい。また、記録媒体Pとしてロール紙を用いてもよい。これらの構成においても、各実施形態と同様の効果を奏する。
E4.変形例4:
上記各実施形態において、音源270の位置と、検出部280との位置を逆にしてもよい。このような構成においても各実施形態と同様の効果を奏する。
また、例えば、トレー260の+Z方向の面に対面する位置に音源270と検出部280とがそれぞれ配置されてもよい。この場合、第3実施形態と同様の効果を奏する。また、貫通孔400内に音源270が配置され、トレー260の−Z方向の面に対面する位置に検出部280が配置されてもよい。この場合、第1実施形態および第2実施形態と同様の効果を奏する。貫通孔400内に検出部280が配置され、トレー260の−Z方向の面に対面する位置に音源270が配置されてもよい。この場合、この場合、第1実施形態および第2実施形態と同様の効果を奏する。
また、トレー260には複数の貫通孔400が形成されており、第1の貫通孔400内に音源270が配置され、第2の貫通孔400内に検出部280が配置されてもよい。この場合、トレー260に記録物Pが置かれている場合には、判定音は、記録物Pを伝達媒体として検出部280へと伝播するので、トレー260に記録物Pが置かれている場合と置かれていない場合とで、検出部280により検出される判定音の音量値を大きく異ならせることができ、トレー260に置かれた記録物Pの有無を精度よく検出できる。
すなわち、一般には、音源270は、トレー260の一方の面に対面する位置と、トレー260の他方の面に対面する位置と、貫通孔400内の位置と、のうちのいずれかの位置に配置され、検出部280は、トレー260に記録物Pが置かれた状態と置かれていない状態とで検出する音量値を異なる値として検出可能な位置に配置される構成において、各実施形態と同様の効果を奏する。
E5.変形例5:
貫通孔400および400bは、トレー260において任意の場所に形成されてもよい。たとえば、記録装置200で記録可能な最小サイズの記録物Pをトレー260上に排出した場合に、記録物Pにより覆われる位置であれば任意の位置に形成してもよい。このような構成においても、各実施形態と同様の効果を奏する。
E6.変形例6:
上記各実施形態では、記録物Pの有無の検出結果および記録物Pの数の検出結果を操作パネル250に表示していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、メモリー320にログとして保存し、かかるログ情報を電子メールで管理者に送信してもよい。この場合、管理者から各ユーザーに対して取り忘れ防止の注意喚起をすることができる。加えて、ユーザーごとの記録媒体Pの使用率も把握できる。このような構成においても、各実施形態と同様の効果を奏する。
E7.変形例7:
上記各実施形態では、記録装置200は、オンキャリッジタイプのインクジェットプリンターであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、オフキャリッジタイプのインクジェットプリンターであってもよいし、インクカートリッジに代えて、インクタンクを用いてもよい。また、ノズルから吐出される液体は、インク以外の他の液体であってもよい。例えば、
(1)液晶ディスプレー等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材
(2)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーや、面発光ディスプレー(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材
(3)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体
(4)精密ピペットとしての試料
(5)潤滑油
(6)樹脂液
(7)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液
(8)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体
(9)他の任意の微小量の液滴
であってもよい。これらの構成においても、各実施形態と同様の効果を奏する。
E8.変形例8:
実施形態および変形例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…印刷制御装置、200…記録装置、200a…記録装置、200b…記録装置、200c…記録装置、210…供給ユニット、220…搬送ユニット、221…搬送ローラー、230…キャリッジ、231…記録部、240…キャリッジ移動ユニット、241…キャリッジガイド軸、250…操作パネル、260…トレー、260a…トレー、260b…トレー、270…音源、280…検出部、290…給紙トレー、300…制御ユニット、310…入出力インターフェイス、320…メモリー、330…CPU、331…走査制御部、332…記録制御部、333…判定部、334…枚数判定部、340…ユニット制御回路、400…貫通孔、400b…貫通孔、410…壁部、A1…入力レベル、A2…入力レベル、D1…主走査方向、D2…副走査方向、P…記録物、P…記録媒体、k…カウント値、th…閾値

Claims (5)

  1. 記録媒体に記録を行うことにより記録物を形成する記録部と、
    前記記録物が置かれた場合に前記記録物により覆われる厚さ方向の貫通孔を有するトレーと、
    前記トレーの一方の面に対面する位置と、前記トレーの他方の面に対面する位置と、前記貫通孔内の位置と、のうちのいずれかの位置に配置され、所定の音量値を出力する音源と、
    前記トレーに前記記録物が置かれた状態で前記所定の音量値を出力した時に検出する音量値と、前記トレーに前記記録物が置かれない状態で前記所定の音量値を出力した時に検出する音量値と、が異なる値として検出可能な位置に配置される検出部と、
    検出された前記音量値に基づき、前記トレーに置かれた前記記録物の有無を判定する判定部と、
    を備える、
    記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記検出部は、前記トレーの両面のうち前記音源と対面する面に対して対面する位置に配置される、
    記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記検出部と前記音源との間に配置される壁部を備える、
    記録装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記音源は、前記トレーに置かれた前記記録物の有無の検出に利用される音とは異なる報知音を出力可能である、
    記録装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の記録装置において、
    枚数判定部をさらに備え、
    前記トレーには、複数の前記記録物が前記貫通孔を覆うように積層して置かれ、
    前記音源は、前記音量値を段階的に増加させて音を出力し、
    前記枚数判定部は、検出された前記音量値が所定の閾値に達するまでの間に、前記音源が前記音量値を増加させた回数情報を利用して、前記トレーに置かれた前記複数の前記記録物の数をカウントする、
    記録装置。
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