JP2017178500A - エレベーター、エレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定装置、およびカウンタウエイトクリアランス測定方法 - Google Patents

エレベーター、エレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定装置、およびカウンタウエイトクリアランス測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確な測定が可能なカウンタウエイトクリアランス測定装置を提供する。【解決手段】カウンタウエイトの付属部材の突出面側に対向する状態で昇降路内における所定の高さに固定された光センサー10がオンの状態となったと判定された場合に、乗りカゴの移動量検知部か8らの情報に基づいてカウンタウエイトの移動量の計測を開始する移動量計測部13と、オン/オフ状態判定部12において光センサー10がオフの状態となったと判定された場合に、移動量を付属部材の高さ寸法と比較する比較判定部14と、カウンタウエイトの移動量と付属部材の高さ寸法との長さの差が所定の範囲内であると判定された場合に、移動量計測部13に対して移動量の計測を続行させる入出力制御部11aと、移動量計測部13で計測されたカウンタウエイトの計測結果に基づいてカウンタウエイトクリアランスを算出するクリアランス演算部16とを備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、エレベーター、エレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定装置、およびカウンタウエイトクリアランス測定方法に関する。
エレベーターにおいて、乗りカゴが最上階乗場に停止している状態でのカウンタウエイトとバッファとの間の距離であるカウンタウエイトクリアランスを測定する技術として、特開2013−184775号公報(特許文献1)がある。この公報には、「バッファから所定の高さ位置をカウンタウエイトが通過することにともなって出力値が変化する距離センサ装置と、距離センサ装置の出力値の波形に基づいて、カウンタウエイトがバッファから所定の高さ位置を通過することを検出する検出装置と、カウンタウエイトが通過したことを検出装置が検出した時のかごの高さ位置と最上階乗場に停止するかごの高さ位置との間の距離と、バッファから所定の高さ位置までの距離とに基づいて、カウンタウエイトクリアランスを算出する算出装置を備え」と記載され、距離センサ装置として光センサーが用いられることが記載されている。
特開2013−184775号公報
ところで、光センサーからの出力を利用したカウンタウエイトクリアランス測定装置においては、例えばゴミなどの落下物が光センサーの受光面側を横切った際に、光センサーがカウンタウエイトの通過と誤検知して作動する場合がある。このような光センサーの不要動作を抑えるには、光センサーとして反射型を用いその検出距離をできるだけ短く設定する必要がある。
しかしながら、カウンタウエイトの下端に非常停止装置が取り付けられたことで、カウンタウエイトにおける光センサーの検出面に凹凸がある場合、光センサーの検出距離が短いと、非常停止装置が設けられた凸部においてのみ、光センサーがカウンタウエイトの通過を検知してカウンタウエイトの移動距離が計測される。したがって、正確なカウンタウエイトクリアランスを測定することが困難になる。
そこで本発明は、カウンタウエイトに非常停止装置のような付属部材が設けられた場合であっても、正確なカウンタウエイトクリアランスの測定が可能なカウンタウエイトクリアランス装置およびカウンタウエイトクリアランス測定方法を提供すること、さらにはこのカウンタウエイトクリアランス測定装置を備えたエレベーターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、乗りカゴに釣り合わせて昇降路内に設けられたカウンタウエイトに対し、当該カウンタウエイトの側方に突出する状態で固定された付属部材を有するエレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定装置であって、前記カウンタウエイトにおける前記付属部材の突出面側に対向する状態で前記昇降路内における所定の高さに固定された光センサーの出力値に基づいて、当該光センサーのオン/オフ状態を判定するオン/オフ状態判定部と、前記オン/オフ状態判定部において、前記光センサーがオンの状態となったと判定された場合に、前記乗りカゴの移動量を検知するための移動量検知部からの情報に基づいて前記カウンタウエイトの移動量の計測を開始する移動量計測部と、前記オン/オフ状態判定部において、前記光センサーがオンの状態からオフの状態となったと判定された場合に、前記移動量計測部において計測されている前記カウンタウエイトの移動量を前記付属部材の高さ寸法と比較する比較判定部と、前記比較判定部において前記カウンタウエイトの移動量と前記付属部材の高さ寸法との長さの差が所定の範囲内であると判定された場合に、前記移動量計測部に対して前記カウンタウエイトの移動量の計測を続行させる入出力制御部と、前記移動量計測部で計測された前記カウンタウエイトの計測結果に基づいてカウンタウエイトクリアランスを算出するクリアランス演算部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、カウンタウエイトに非常停止装置のような付属部材が設けられている場合であっても、正確なカウンタウエイトクリアランスの測定が可能なカウンタウエイトクリアランス測定装置およびカウンタウエイトクリアランス測定方法を提供することが可能であり、またこのカウンタウエイトクリアランス測定装置を備えたエレベーターを提供することが可能である。
上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係るエレベーターを示す概略構成図である。 実施形態に係るエレベーターに取り付けられたカウンタウエイトの正面図である。 実施形態に係るエレベーターのカウンタウエイトの側面図である。 実施形態に係るエレベーターカウンタウエイトの上面図である。 実施形態に係るエレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定装置のブロック図である。 実施形態に係るエレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定方法を示すフローチャートである。 実施形態に係るエレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定方法を説明するためのグラフ(その1)である。 実施形態に係るカウンタウエイトクリアランス測定方法を説明するためのグラフ(その2)である。
以下、本発明を適用した実施の形態を、エレベーターの概略構成、このエレベーターに設けられたカウンタウエイトクリアランス測定装置、およびカウンタウエイトクリアランス測定方法の順に図面に基づいて説明する。
≪エレベーターの概略構成≫
図1は、実施形態のカウンタウエイトクリアランス測定装置およびカウンタウエイトクリアランス測定方法が適用されるエレベーター1の一例を示す概略構成図である。この図に示すエレベーター1は、建物などの内部を上下方向に貫いて設けられた昇降路100を備えている。昇降路100内には、巻上機2、ロープ3、滑車4、乗りカゴ5、カウンタウエイト6、制御盤7、エンコーダー8、およびバッファ9を備えている。またエレベーター1は、光センサー10と、カウンタウエイトクリアランス[Y]を測定するためのカウンタウエイトクリアランス測定装置11(以下、単にクリアランス測定装置11と記す)とを備えている。
ここでカウンタウエイトクリアランス[Y]とは、乗りカゴ5が最上階100tに停止している状態でのカウンタウエイト6とバッファ9との間の距離である。カウンタウエイトクリアランス[Y]は、乗りカゴ5の昇降の繰り返しによってロープ3が伸びることにより、初期値[Y0]から徐々に小さい値になる。
以上のようなカウンタウエイトクリアランス[Y]を測定するためのクリアランス測定装置11を有するエレベーター1の各構成要素の詳細は次のようである。
<昇降路100>
昇降路100は、乗りカゴ5、および乗りカゴ5と釣り合うカウンタウエイト6とが走行するための通路となる空間であり、建物などの内部を上下方向に貫いて最上階100tから最下階100bとの間に設けられている。昇降路100の下部は、最下階100bの床面から掘り下げられたピット102となっている。また昇降路100の壁面において乗りカゴ5が停止する各階の高さ位置には、外部に通じるドア(図示省略)が設けられている。また昇降路100の外側においてドアに近接する壁面には、乗りカゴ5を呼び寄せるための呼び寄せボタン(図示省略)が設けられている。
このような昇降路100の内壁面には、乗りカゴ5の昇降を案内する一対の乗りカゴレール105が、上下方向に延設された状態で設けられている。これらの乗りカゴレール105は、乗りカゴ5を挟むように昇降路100の内壁面に固定されている。また昇降路100の内壁面には、カウンタウエイト6の昇降を案内する一対のカウンタウエイトレール106が、上下方向に延設された状態で取り付けられている。これらのカウンタウエイトレール106は、カウンタウエイト6を挟むように昇降路100の内壁面に固定されている。
<巻上機2>
巻上機2は、ロープ3が巻き回しされた状態で、昇降路100のピット102内に固定されている。この巻上機2は、ここでの図示を省略したモータを備えたものであり、巻上機2の回転によってロープ3が移動する構成である。
<ロープ3>
ロープ3は、乗りカゴ5およびカウンタウエイト6を吊り下げるためのものである。このようなロープ3は、その両端が昇降路100の天井101に固定され、中間部において巻上機2に巻き回され、巻上機2の駆動によって昇降路100内において乗りカゴ5およびカウンタウエイト6を自在に昇降させる。
<滑車4>
滑車4は、昇降路100の天井101付近で、ロープ3の両側の固定端と巻上機2との間の2箇所に固定されている。2つの滑車4のそれぞれは、巻上機2から2方向に導出されたロープ3が掛け回され、ロープ3の支点を構成している。
<乗りカゴ5>
乗りカゴ5は、人や荷物を載せるためのものであり、ロープ3によって昇降路100内につり下げた状態で設けられている。乗りカゴ5には、その上部または下部にカゴ用滑車5aが固定されている。ここでは2個のカゴ用滑車5aが乗りカゴ5の下部に固定されている状態を図示している。これらのカゴ用滑車5aには、ロープ3の固定端のうちの一方と、2つの滑車4のうちの一方との間においてロープ3が掛け回されている。これにより、乗りカゴ5は、昇降路100内において乗りカゴレール105に挟持された位置に、吊り下げられた状態となっている。
この乗りカゴ5は、巻上機2が回転することにより、昇降路100の内壁面に設けられた乗りカゴレール105に案内された状態で、昇降路100内を上下方向に昇降する。このような乗りカゴ5は、各階の高さ位置で停止した状態で昇降路100に設けられたドア(図示省略)と対向する位置に、水平方向にスライドして開閉するカゴドア(図示省略)が設けられている。またカゴドアに近接する位置には、乗りカゴ5の行先やカゴドアの開閉を操作したり、非常時に外部との連絡をするための操作ボタン(図示省略)が設けられている。
<カウンタウエイト6>
カウンタウエイト6は、乗りカゴ5との釣り合いをとるためのものであり、ロープ3によって昇降路100内につり下げた状態で設けられている。図2は、カウンタウエイト6の正面図である。図3はカウンタウエイト6の側面図である。図4は、カウンタウエイト6の上面図である。これらの図2〜図4、および先の図1に示したように、カウンタウエイト6は、カウンタウエイトレール106に挟持された位置に配置されている。
これらの図に示すように、カウンタウエイト6は、2本の縦枠601と、これらの縦枠601間に固定された上下二組の横枠602とを躯体としており、躯体で囲まれた部分に錘603を固定した構成である。このようなカウンタウエイト6は、上方の横枠602にカウンタウエイト用滑車6aが固定されている。このカウンタウエイト用滑車6aには、乗りカゴ5側とは逆側のロープ3の固定端と滑車4との間においてロープ3が掛け回されている。これにより、カウンタウエイト6は、昇降路100内においてカウンタウエイトレール106間に挟持された位置に、吊り下げられた状態となっている。
またカウンタウエイト6は、付属部材として高さ寸法[C]を有する非常停止装置604を備えている。非常停止装置604は、ロープ3が破断してカウンタウエイト6の自由落下が検知された場合に作動し、カウンタウエイト6が昇降路100の床面100aに衝突する前に、カウンタウエイト6の落下を停止させるための装置である。
このような非常停止装置604は、カウンタウエイト6の下端において2つの縦枠601に、それぞれ固定されている。これらの非常停止装置604は、ロープ3によってカウンタウエイト6がつり下げられた状態において、それぞれが2本のカウンタウエイトレール106のそれぞれを自在に挟持する状態で設けられている。縦枠601に固定された状態において、非常停止装置604は、カウンタウエイト6における縦枠601の側方に突出した状態となっている。
以上のような非常停止装置604を備えたカウンタウエイト6は、巻上機2が回転することにより、昇降路100の内壁面に設けられたカウンタウエイトレール106に案内された状態で、昇降路100内を乗りカゴ5と逆の上下方向に昇降する。
そして、カウンタウエイト6は、非常停止装置604の表面も含めて、2本の縦枠601のうちの一方の縦枠601に沿って延設された表面のうちの何れかが、以降に説明する光センサー10の検出面Sとなる。
<制御盤7>
制御盤7は、乗りカゴ5を昇降させるための巻上機2の駆動、さらには乗りカゴ5におけるカゴドアの開閉など、エレベーター1の運転を制御するためのものである。このような制御盤7は、昇降路100のドアの外側に設けた呼び寄せボタン(図示省略)や、乗りカゴ5の内部に設けた操作ボタン(図示省略)などの指令部からの信号、さらにはエンコーダー8からの情報に基づいて、エレベーター1の運転制御を実施する。
<エンコーダー8>
エンコーダー8は、巻上機2の回転数を検出するものであって、乗りカゴ5の移動量検知するための移動量検知部を構成するものとして巻上機2に設けられている。このようなエンコーダー8は、制御盤7に接続され、検出した巻上機2の回転数の情報が、制御盤7に送信されるようになっている。
<バッファ9>
バッファ9は、ロープ3が破断してカウンタウエイト6が自由落下した場合に、昇降路100の床面に加わる衝撃を吸収するための緩衝器である。このようなバッファ9は、昇降路100のピット102内において、カウンタウエイト6の下方の床面100aに固定されている。
<光センサー10>
光センサー10は、昇降路100の下方における所定の高さ位置にカウンタウエイト6が存在していることを検知するためのものである。ここで用いる光センサー10は、反射型のものであり、検査光を発信する発光素子と、発信した検査光の反射光を検出する受光素子とで構成されている。このような光センサー10は、昇降路100内における所定の高さ位置、より詳しくは、バッファ9から所定の高さ[H]の位置に固定されている。また光センサー10は、カウンタウエイト6の検出面Sに対向するように、カウンタウエイト6における非常停止装置604の突出面側に設けられている。ここでは、センサ用ブラケット10aを介して、昇降路100の内壁に固定されたカウンタウエイトレール106に対して光センサー10が固定されていることとする。
ここで、所定の高さ位置[H]は、カウンタウエイトクリアランス[Y]として許容される距離よりも少し長い距離だけバッファ9から上方の位置である。
このような位置に設けられた反射型の光センサー10は、乗りカゴ5が上昇することによって、カウンタウエイト6が光センサー10に対して対向する位置にまで降下した場合に、カウンタウエイト6の検出面Sでの反射光を検出してオンの状態となる。
また光センサー10は、ゴミなどの落下物が光センサー10の受光面側を横切った際の誤検知による不要動作を抑えるために、検出距離が短く設定されていてよい。ここでは、カウンタウエイト6の検出面Sのうち、非常停止装置604の表面であって、非常停止装置604が設けられたことで凸となっている面部分S’に光センサー10が対向して配置された場合の面部分S’と光センサー10との距離が、光センサー10の検出距離Aとして設定されていることとする。なお、非常停止装置604の面部分S’が凹凸を有する形状である場合、光センサー10は、非常停止装置604の凹凸の高さ範囲を検出距離Aの範囲に含むように設定されていることとする。
これにより、光センサー10が、非常停止装置604に対向配置された状態においては、光センサー10の検出距離Aに非常停止装置604が位置するために、光センサー10の出力値が高く、光センサー10がオンの状態となる。一方、光センサー10が、縦枠601の表面に対向配置された状態においては、光センサー10の検出距離Aよりも離れた距離Bに縦枠601が位置するため、光センサー10の出力値が小さく、光センサー10がオンの状態とは認識されずにオフの状態となる。なお、この状態においての光センサー10の出力値は、オンの状態よりも低ければよく、ゼロでなくてもよい。
このような光センサー10は、次に説明するクリアランス測定装置11に接続され、光センサー10においての検出信号の出力値が、クリアランス測定装置11に送信されるようになっている。
<クリアランス測定装置11>
図5は、実施形態に係るクリアランス測定装置11の構成例を示すブロック図である。この図に示すクリアランス測定装置11は、カウンタウエイトクリアランス[Y]を測定するためのものであり、入出力制御部11a、オン/オフ状態判定部12、移動量計測部13、比較判定部14、初期値記憶部15、クリアランス演算部16、および出力部17を備えている。これらの各構成要素は、次のようなものである。
−入出力制御部11a−
入出力制御部11aは、制御盤7および光センサー10からの信号に基づいて、クリアランス測定装置11を構成する他の構成要素の動作を制御する。このような入出力制御部11aは、制御盤7、光センサー10、およびクリアランス測定装置11を構成する他の構成要素に接続されている。入出力制御部11aによる他の構成要素の動作の制御は、以降のカウンタウエイトクリアランス測定方法において詳細に説明する。
−オン/オフ状態判定部12−
オン/オフ状態判定部12は、光センサー10のオン/オフ状態を判定する。このオン/オフ状態判定部12は、入出力制御部11aを介して取得した光センサー10の出力値に基づき、光センサー10がオン状態であるかオフ状態であるかを判定する。ここで、オン状態とは、反射型の光センサー10に設定された検出距離Aの範囲内にカウンタウエイト6または他の物体が存在していて、検査光の反射が検出されている状態である。一方、オフ状態とは、オン状態以外の状態であり、光センサー10での検出信号の出力値が、オン状態よりも低い状態、または出力値がゼロの状態である。
−移動量計測部13−
移動量計測部13は、カウンタウエイト移動量[P]を計測する。移動量計測部13は、オン/オフ状態判定部12において光センサー10がオンの状態となったと判定された場合に、その判定された時点からカウンタウエイト6が下降した大きさ、すなわちカウンタウエイト移動量[P]の計測を開始する。カウンタウエイト移動量[P]は、光センサー10と、カウンタウエイト6の下端との間の高さ方向の距離である。このようなカウンタウエイト移動量[P]の計測は、制御盤7を介してエンコーダー8から取得した巻上機2の回転数の情報に基づいて実施される。
−比較判定部14−
比較判定部14は、移動量計測部13において計測したカウンタウエイト移動量[P]と、カウンタウエイト6の非常停止装置604の高さ寸法[C]とが、同程度であるか否かを判定する。比較判定部14は、オン/オフ状態判定部12において、光センサー10がオンからオフの状態となったと判定された場合に、その時点で移動量計測部13において計測されているカウンタウエイト移動量[P]を、非常停止装置604の高さ寸法[C]と比較する。そして、カウンタウエイト移動量[P]が、高さ寸法[C]と同程度であるか否かを判定する。なお、同程度であるか否かの判定方法としては、カウンタウエイト移動量[P]と高さ寸法[C]との長さの差が所定の範囲内であるか否かによって判定すればよい。カウンタウエイト移動量[P]と高さ寸法[C]との長さの差は、絶対値としてよい。
ここで、カウンタウエイト移動量[P]と比較する非常停止装置604の高さ寸法[C]は、エンコーダー8による測定誤差、光センサー10のオン/オフのタイミング誤差などの誤差を考慮した範囲を有していることとする。この範囲は、例えば非常停止装置604の高さ寸法の実測値に対して±10mm程度である。
−初期値記憶部15−
初期値記憶部15は、カウンタウエイトクリアランス[Y]の初期値であるクリアランス初期値[Y0]、およびカウンタウエイト移動量[P]の初期値である移動量初期値[P0]を記憶する。クリアランス初期値[Y0]は、ロープ3の長さを調整した直後において、乗りカゴ5が最上階100tに停止している場合の、バッファ9とカウンタウエイト6との間の距離である。また移動量初期値[P0]は、カウンタウエイトクリアランス[Y]がクリアランス初期値[Y0]である場合においての、カウンタウエイト6の移動量であり、光センサー10とカウンタウエイト6の下端との間の高さ方向の距離である。
これらのクリアランス初期値[Y0]および移動量初期値[P0]は、予め測定され、初期値記憶部15に対して記憶させた値であることとする。またこの初期値記憶部15には、上述した非常停止装置604の高さ寸法[C]が記憶されていてもよい。
−クリアランス演算部16−
クリアランス演算部16は、カウンタウエイトクリアランス[Y]の算出を実施する。このクリアランス演算部16は、移動量計測部13において計測されたカウンタウエイト移動量[P]と、初期値記憶部15に記憶されているクリアランス初期値[Y0]および移動量初期値[P0]とに基づいて、カウンタウエイトクリアランス[Y]を算出する。クリアランス演算部16によるカウンタウエイトクリアランス[Y]の算出は、下記式(1)の通りに実施される。
カウンタウエイトクリアランス[Y]=[Y0]−([P]−[P0])…式(1)
−出力部17−
出力部17は、クリアランス演算部16において算出したカウンタウエイトクリアランス[Y]を、出力する部分である。この出力部17は、クリアランス演算部16において算出したカウンタウエイトクリアランス[Y]を、例えば外部の監視センター200に出力する。
−ハードウエア構成−
以上のような各構成要素を備えたクリアランス測定装置11は、計算機によって構成されている。計算機は、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。さらに、計算機は、不揮発性ストレージおよびネットワークインタフェースとを備える。
クリアランス測定装置11における入出力制御部11aは、ROMに記録されたプログラムとして構成されている。またオン/オフ状態判定部12、移動量計測部13、比較判定部14、およびクリアランス演算部16は、クリアランス測定装置11内のCPUがROMに記憶されているプログラムを読出して実行することにより、各機能が実現される。
また移動量計測部13において計測されたカウンタウエイト移動量[P]の計測途中の値、さらにはクリアランス演算部16における演算の途中に発生した値は、一時的にRAMに対して書き込まれる。
初期値記憶部15は、不揮発性ストレージに設けられている。また、クリアランス測定装置11は、ネットワークインタフェースにより、制御盤7および光センサー10からの出力情報を取り込む。
<カウンタウエイトクリアランス測定方法>
図6は、実施形態に係るカウンタウエイトクリアランス測定方法(以下、単にクリアランス測定方法と記す)の一例を示すフローチャートである。この図に示すクリアランス測定方法は、上述したクリアランス測定装置11の入出力制御部11aを構成するプログラムによって実行される方法であり、次のステップを含む。
[ステップS001]
ステップS001において、入出力制御部11aは、制御盤7に対してエレベーター1の呼び寄せボタンまたは操作ボタン(図示省略)などの指令部から乗りカゴ5の移動先として最上階が指令されたか否かを判断する。そして、最上階が指令されていない(NO)の場合には、この判断を繰り返し、最上階が指令された(YES)と判断した場合に、次のステップS002に進む。
[ステップS002]
ステップS002において、オン/オフ状態判定部12は、光センサー10の出力値に基づき、光センサー10がオンの状態であるかオフの状態であるかを判定する。そして、オフの状態である(OFF)と判定した場合には、ステップS002を繰り返し、オンの状態である(ON)と判定した場合に、次のステップS003に進む。
[ステップS003]
ステップS003において、移動量計測部13は、カウンタウエイト移動量[P]の計測を開始する。この際、移動量計測部13は、制御盤7に入力されるエンコーダー8からの情報をピックアップし、エンコーダー8からの情報に基づいてカウンタウエイトの移動量の計測を開始する。
ここで図7には、実施形態に係るエレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定方法を説明するためのグラフ(その1)を示す。また図8には、実施形態に係るエレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定方法を説明するためのグラフ(その2)を示す。これらの図に示すように、オン/オフ状態判定部12は、例えば光センサー10の出力値がゼロの場合には、光センサー10がオフの状態にあると判断する。そして、時刻[T1]において、光センサー10の出力値が検出された場合に、光センサー10がオンの状態になったと判断する(ステップS002)。
また図7および図8に示すように、移動量計測部13は、光センサー10の出力値が検出されて光センサー10がオンの状態になった時点[T1]から、カウンタウエイト移動量[P]の計測を開始する。
[ステップS004]
以上の後、ステップS004において、オン/オフ状態判定部12は、光センサー10の入力がオンの状態であるかオフの状態であるかの判定を実施する。そして、引き続きオンの状態である(ON)と判定された場合には、ステップS005に進む。一方、光センサー10が、オンの状態からオフの状態となった(OFF)と判定されたには、ステップS010に進む。
[ステップS005]
ステップS005において、カウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを続行する。この際、移動量計測部13は、制御盤7に入力されるエンコーダー8からの情報をピックアップし、ステップS003において開始したカウンタウエイトの移動量の計測を続行する。
[ステップS006]
ステップS006において、入出力制御部11aは、制御盤7からの情報に基づいて、乗りカゴ5が最上階に到着したなか否かの判断を実施する。そして、乗りカゴ5が最上階に到着しておらず(NO)、乗りカゴ5が走行中である場合には、ステップS004に戻る。そして、ステップS004において光センサー10がオフの状態となった(OFF)と判断されるまで、移動量計測部13に対してステップS005においてのカウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを続けさせる。
一方、入出力制御部11aは、乗りカゴ5が最上階に到着した(YES)と判断した場合には、ステップS007に進む。
[ステップS007]
ステップS007において、入出力制御部11aは、移動量計測部13においてのカウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを終了させる。
[ステップS008]
次のステップS008において、クリアランス演算部16は、カウンタウエイトクリアランス[Y]を算出する。この際、クリアランス演算部16は、最終的にカウントアップされているカウンタウエイト移動量[P]と、クリアランス初期値[Y0]および移動量初期値[P0]とを、上記式(1)に代入してカウンタウエイトクリアランス[Y]を算出する。ここで用いるカウンタウエイト移動量[P]は、ステップS005において最終的にカウントアップされている最新の値であって、乗りカゴ5が最上階に到着したと判断された時点においてのカウンタウエイト移動量[P]である。またクリアランス初期値[Y0]および移動量初期値[P0]は、初期値記憶部15に記憶されている値である。
そして、出力部17は、クリアランス演算部16において算出したウエイトクリアランス[Y]を、例えば外部の情報センターに対して出力する。
[ステップS009]
その後ステップS009において、入出力制御部11aは、それまでにカウントアップしたカウンタウエイト移動量[P]、およびステップS008において算出したカウンタウエイトクリアランス[Y]をクリアし、カウンタウエイトクリアランスの測定処理を終了させる。
[ステップS010]
一方、ステップS004において光センサー10がオンの状態からオフの状態となったと判断して進んだステップS010において、比較判定部14は、カウンタウエイト移動量[P]が、非常停止装置604の高さ寸法[C]と同程度であるか否かを判定する。ここで用いるカウンタウエイト移動量[P]は、その時点でカウントアップによって計測されている最新の値であり、図7および図8に示すように、光センサー10がオンの状態からオフの状態となった時点[T2]において計測されているカウンタウエイト移動量[P]である。なお、同程度であるか否かの判定方法としては、カウンタウエイト移動量[P]と高さ寸法[C]との長さの差が所定の範囲内であるか否かによって判定すればよい。カウンタウエイト移動量[P]と高さ寸法[C]との長さの差は、絶対値としてよい。
カウンタウエイト移動量[P]と比較する非常停止装置604の高さ寸法[C]は、エンコーダー8による測定誤差、光センサー10のオン、オフのタイミング誤差などの誤差を考慮した範囲を有していてよい。
そして、比較判定部14において、カウンタウエイト移動量[P]が非常停止装置604の高さ寸法[C]と同程度である(YES)と判定された場合には、光センサー10が非常停止装置604を検出していると判断し、入出力制御部11aはステップS011の処理に進む。
一方、比較判定部14において、カウンタウエイト移動量[P]が非常停止装置604の高さ寸法[C]と同程度ではない(NO)と判定された場合には、光センサー10が非常停止装置604以外のものを検出していると判断して、入出力制御部11aはステップS013の処理に進む。
[ステップS011]
ステップS011において、入出力制御部11aは、移動量計測部13に対してカウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを続行させる。これにより、図7に示すように、オン/オフ状態判定部12によって光センサー10の入力がオフの状態であると判定された時点[T2]以降も、移動量計測部13はカウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを続行する。この際、移動量計測部13は、制御盤7に入力されるエンコーダー8からの情報をピックアップし、ステップS003において開始したカウンタウエイトの移動量の計測を続行する。
[ステップS012]
ステップS012において、入出力制御部11aは、制御盤7からの情報に基づいて、乗りカゴ5が最上階に到着したか否かの判断を実施する。そして、乗りカゴ5が最上階に到着しておらず(NO)、乗りカゴ5が走行中である場合には、ステップS011に戻る。これにより、移動量計測部13は、ステップS012において乗りカゴ5が最上階に到着した(YES)と判断されるまで、カウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを続ける。
一方、入出力制御部11aは、乗りカゴ5が最上階に到着した(YES)と判断した場合には、ステップS007に進む。そして、図7に示すように、乗りカゴ5が最上階に到着した時点[T3]において、移動量計測部13によるカウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを終了させる。以降は先に説明したステップS007〜ステップS009の処理を実施して処理を終了させる。
[ステップS013]
これに対し、ステップS010において、カウンタウエイト移動量[P]が非常停止装置604の高さ寸法[C]と同程度ではない(NO)と判断して進んだステップS013において、入出力制御部11aは、移動量計測部13に対してカウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを停止させる。
これにより、図8に示すように、オン/オフ状態判定部12によって光センサー10の入力がオフの状態であると判定された時点[T2]において、移動量計測部13はカウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを終了させる。
その後は先に説明したステップS009に進み、それまでにカウントアップしたカウンタウエイト移動量[P]をクリアして処理を終了させる。
以上により、例えば外部の情報センター200においてのエレベーター1の遠隔保全が実施される。なお、出力されたウエイトクリアランス[Y]が、予め設定された値よりも小さい場合には、乗りカゴ5とカウンタウエイト6と連結するロープを短縮する保守作業が行なわれるか、またはカウンタウエイト6を構成するカウンタウエイト本体およびこのカウンタウエイト本体に着脱可能なスペーサのうち、スペーサをカウンタウエイト本体から切り離す保守作業が行なわれる。
<実施形態の効果>
以上説明した実施形態のエレベーター1は、クリアランス測定装置11に、比較判定部14を備えている。そして、この比較判定部14において、光センサー10がオン状態の間、すなわち図7および図8の[T1]〜[T2]の間にカウントアップされたカウンタウエイト移動量[P]が、非常停止装置604の高さ寸法[C]と同程度であるか否かの判定を実施する(ステップS010)。これにより、非常停止装置604の高さ寸法[C]が一定でることを利用し、光センサー10が検出したものが、カウンタウエイト6の付属部材である非常停止装置604であるのか、それ以外のものであるのかを区別することができる。
また、ステップS010での判定を、乗りカゴ5が最上階100tに到着する前に実施する構成である。これにより、ステップS010での判定において同程度であると判定された場合、すなわち光センサー10が検出したものが非常停止装置604であると判断された場合にのみ、光センサー10がオフの状態となっても、乗りカゴ5が最上階100tに到着するまでの間、カウンタウエイト移動量[P]のカウントアップを続行させる構成である。
このため、光センサー10の不要動作を抑制するために、光センサー10の検出距離を非常停止装置604に合わせて短く設定した場合であっても、非常停止装置604の部分だけでカウンタウエイト移動量[P]の計測が終了することがなく、乗りカゴ5が最上階100tに到着した状態においてのカウンタウエイト移動量[P]を正確に計測することができる。そして、正確なカウンタウエイト移動量[P]に基づいて、精度の高いカウンタウエイトクリアランス[Y]の算出を実施することが可能である。
以上の結果、光センサー10の不要動作を抑制しつつ、カウンタウエイト6に非常停止装置604のような付属部材が設けられている場合であっても、正確なカウンタウエイトクリアランス[Y]の測定が可能となる。
また、本実施形態の方法によれば、光センサー10の不要動作が発生した場合であっても、上述したように光センサー10が検出したものが、カウンタウエイト6の付属部材である非常停止装置604であるのか、それ以外のものであるのかを区別することができる。このため、光センサー10の検出距離がある程度大きくても、上述と同様にカウンタウエイト移動量[P]を正確に計測し、精度の高いカウンタウエイトクリアランス[Y]の算出を実施することが可能である。
本発明は、上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エレベーター
5…乗りカゴ
6…カウンタウエイト
604…非常停止装置(付属部材)
8…エンコーダー(移動量検知部)
10…光センサー
11…カウンタウエイトクリアランス測定装置
11a…入出力制御部
12…オン/オフ状態判定部
13…移動量計測部
14…比較判定部
16…クリアランス演算部
100…昇降路
100t…最上階
[C]…非常停止装置の高さ寸法
[H]…所定の高さ(光センサー)
[P]…カウンタウエイトの移動量
[Y]…カウンタウエイトクリアランス

Claims (7)

  1. 昇降路と、
    前記昇降路内に配置された乗りカゴと、
    前記昇降路内において前記乗りカゴに釣り合わせて設けられたカウンタウエイトと、
    前記カウンタウエイトの側方に突出する状態で当該カウンタウエイトに固定された付属部材と、
    前記乗りカゴの移動量を検知するための移動量検知部と、
    前記カウンタウエイトにおける前記付属部材の突出面側に対向する状態で前記昇降路内における所定の高さに固定された光センサーと、
    前記光センサーの出力値と前記移動量検知部からの情報とに基づいて、前記カウンタウエイトのクリアランスを測定するカウンタウエイトクリアランス測定装置とを備えたエレベーターにおいて、
    前記カウンタウエイトクリアランス測定装置は、
    前記光センサーの出力値に基づいて、当該光センサーのオン/オフ状態を判定するオン/オフ状態判定部と、
    前記オン/オフ状態判定部において、前記光センサーがオンの状態となったと判定された場合に、前記移動量検知部からの情報に基づいて前記カウンタウエイトの移動量の計測を開始する移動量計測部と、
    前記オン/オフ状態判定部において、前記光センサーがオンの状態からオフの状態となったと判定された場合に、前記移動量計測部において計測されている前記カウンタウエイトの移動量を前記付属部材の高さ寸法と比較する比較判定部と、
    前記比較判定部において前記カウンタウエイトの移動量と前記付属部材の高さ寸法との長さの差が所定の範囲内であると判定された場合に、前記移動量計測部に対して前記カウンタウエイトの移動量の計測を続行させる入出力制御部と、
    前記移動量計測部で計測された前記カウンタウエイトの計測結果に基づいてカウンタウエイトクリアランスを算出するクリアランス演算部とを備えた
    エレベーター。
  2. 前記比較判定部は、前記乗りカゴが最上階に達する前に、前記光センサーがオンの状態からオフの状態となったと判定された場合に、前記比較を実施する
    請求項1記載のエレベーター。
  3. 前記移動量計測部は、前記乗りカゴが最上階に達した場合に、前記カウンタウエイトの移動量の計測を終了し、
    前記クリアランス演算部は、前記乗りカゴが最上階に達した場合において前記移動量計測部で計測されているカウンタウエイトの移動量の計測結果に基づいて前記カウンタウエイトクリアランスを算出する
    請求項1記載のエレベーター。
  4. 前記移動量計測部は、前記比較判定部における前記比較によって前記長さの差が前記所定の範囲外であると判定された場合に、前記カウンタウエイトの移動量の計測を停止する
    請求項1記載のエレベーター。
  5. 前記付属部材は非常停止装置である
    請求項1記載のエレベーター。
  6. 乗りカゴに釣り合わせて昇降路内に設けられたカウンタウエイトに対し、当該カウンタウエイトの側方に突出する状態で固定された付属部材を有するエレベーターのカウンタウエイトクリアランス測定装置であって、
    前記カウンタウエイトにおける前記付属部材の突出面側に対向する状態で前記昇降路内における所定の高さに固定された光センサーの出力値に基づいて、当該光センサーのオン/オフ状態を判定するオン/オフ状態判定部と、
    前記オン/オフ状態判定部において、前記光センサーがオンの状態となったと判定された場合に、前記乗りカゴの移動量を検知するための移動量検知部からの情報に基づいて前記カウンタウエイトの移動量の計測を開始する移動量計測部と、
    前記オン/オフ状態判定部において、前記光センサーがオンの状態からオフの状態となったと判定された場合に、前記移動量計測部において計測されている前記カウンタウエイトの移動量を前記付属部材の高さ寸法と比較する比較判定部と、
    前記比較判定部において前記カウンタウエイトの移動量と前記付属部材の高さ寸法との長さの差が所定の範囲内であると判定された場合に、前記移動量計測部に対して前記カウンタウエイトの移動量の計測を続行させる入出力制御部と、
    前記移動量計測部で計測された前記カウンタウエイトの計測結果に基づいてカウンタウエイトクリアランスを算出するクリアランス演算部とを備えた
    カウンタウエイトクリアランス測定装置。
  7. 乗りカゴに釣り合わせて昇降路内に設けられたカウンタウエイトにおける付属部材の突出面側に対向する状態で当該昇降路内における所定の高さに固定された光センサーの出力値に基づいて、当該光センサーのオン/オフ状態を判定するステップと、
    前記光センサーがオンの状態となったと判定された場合に、前記乗りカゴの移動量を検知するための移動量検知部からの情報に基づいて前記カウンタウエイトの移動量の計測を開始するステップと、
    前記光センサーがオンの状態からオフの状態となったと判定された場合に、その時点で計測されている前記カウンタウエイトの移動量を前記付属部材の高さ寸法と比較するステップと、
    前記比較によって前記カウンタウエイトの移動量と前記付属部材の高さ寸法の長さの差が所定の範囲内であると判定された場合に、前記カウンタウエイトの移動量の計測を続行させるステップと、
    前記カウンタウエイトの計測結果に基づいてカウンタウエイトクリアランスを算出するステップとを含む
    カウンタウエイトクリアランス測定方法。
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