JP2017178367A - 液体貯蔵タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】タンク内圧に対する強度を強くするためにタンク壁面の全てを曲面(円弧面と球面)にした双胴型タンクであっても、タンクの各パーツを、製作容易な形状のものとし且つ比較的簡単に組立て得るようにしたものを提供する。【解決手段】上下中央部にそれぞれ括れ部P,Pを有した双胴型のタンク胴部2の長さ方向各端部の開口をそれぞれ鏡部3,3で閉塞してなる液体貯蔵タンクにおいて、鏡部3は1つの半円曲板31と2つの1/4球面板32,32とを用いて凸曲面状に形成したものを使用し、タンク胴部2の上下各括れ部P,Pの端部に平面視で三角形状の切欠23を設けている一方、鏡部3の半円曲板31の上下各端部にそれぞれ上記切欠23と同形同大きさの突出部33を延設して、鏡部3側の突出部33をタンク胴部2の切欠23に合致させた状態で、タンク胴部2の端部と鏡部3の端部とを全周に亘って溶接している。【選択図】 図1

Description

本願発明は、液化ガスやその他の液体(例えば液状燃料や液体化学品等)を貯蔵するための液体貯蔵タンクに関するものである。
この種の液体貯蔵タンクとしては、例えば、LPG、LEG、LNG等の液化ガスを貯蔵する高圧対応の液化ガスタンクや、加圧を要しない液体(例えば液状燃料や液体化学品等)を貯蔵する比較的低圧対応の一般タンクがある。そして、これらの貨液(液化ガス、液状燃料、液体化学品等)は、タンクプラントの設備仕様に応じた加圧状態でタンク内に貯蔵される。
又、この種の液体貯蔵タンク(液化ガスタンクや一般タンク)は、液体貨物運搬船に搭載されて船舶による貨液の運搬に供される場合が多い。そして、液体貯蔵タンクを液体貨物運搬船に搭載した場合には、航行時の船体揺動によりタンク内の貨液が前後・左右に移動(スロッシング)し、そのときの貨液移動によりタンク壁面に衝撃が加わるという特性がある。従って、この種の液体貯蔵タンクでは、タンク内に貯留される貨液による静的及び動的圧力に対応した強度に設計する必要がある。
液体貯蔵タンクにおける内圧や上記スロッシングに対する強度は、タンク壁面を曲面状にすることで高めることができる。即ち、タンク強度は、タンク壁面が平面状のものより曲面状のもの(例えば円筒状のもの)が高くなり、さらに曲面状のタンク壁面の中でも球面状のものが一層高くなる。
ところで、同じ容積(総トン数)の船体において、球面状(球形)の液体貯蔵タンクでは、内圧に対するタンク強度が高くなるもののタンク容積が小さくなり、横向き円筒状の液体貯蔵タンクでも、タンクを収納する船体のホールドスペースの大きさの割にタンク容積が小さくなる。
又、球面状や円筒状の液体貯蔵タンクにおいて、タンク容積を大きくするためにタンク内径を円形のままで大きくすると、タンクの重心が高くなって安定性が悪くなる一方、タンクの上面高さが高くなる。この場合、例えば液体貨物運搬船に搭載する液体貯蔵タンクでは、該タンクが航行時の視界の邪魔になることがある。
そこで、従来から、高さの割に左右幅を大きくして内部の容積を大きくしたものとして、図6及び図7に示す双胴型タンク101が知られている。この双胴型タンク101は、半円よりやや大きい円弧壁をもつ左右2つの円弧側板121,121を接合して双胴型のタンク胴部102を形成している一方、該タンク胴部102の長さ方向各端部の開口部をそれぞれ鏡部103,103で閉塞して構成されている。尚、鏡部103は、平面視において円周の1/4よりやや大きい形状の左右2つの球面板132,132が使用されている。
そして、図6及び図7に示す双胴型タンク101では、タンク胴部102の各円弧側板121,121の上下各端部の接合部が内方側に凹んだ括れ部P,Pとなっていてタンク胴部全体が平面部のない円弧曲面で構成されており、他方、各鏡部103,103も左右2つの球面壁132,132の端部同士の接合部が内方側に凹んだ括れ部Qとなっていて鏡部全体が平面部のない球面となっているので、内圧や上記スロッシングに対して強度が高いものとなっている。
ところで、図6及び図7に示す双胴型タンク101において、鏡部103は左右2つの球面壁132,132の接合端面同士を溶接して一体化させる(該溶接部が括れ部Qとなる)が、球面壁132,132同士であると、その各接合端面を正確に合致させるのに高度の加工精度が要求されるので、各球面壁132,132の製作が非常に面倒である。
さらに、図6及び図7の双胴型タンク101では、タンク胴部102側の括れ部Pと鏡部103側の括れ部Qとの交点R付近は、それぞれ曲線形状からなる4つの接合端面が集合する部分であるが、それらの接合端面同士もそれぞれ正確に合致させる必要があるので、タンク胴部102側の括れ部Pの端面と鏡部103側の括れ部Qの端面との同形加工も非常に難しいものとなっていた。
そこで、本件出願人は、上記図6及び図7の双胴型タンク101の問題点(即ち、鏡部103の各球面板132,132の製作困難性、及びタンク胴部102側の括れ部Pの端面と鏡部103側の括れ部Qの端面との同形加工困難性)を改善するのに、図8〜図10に示す液体貯蔵タンクを既に提案している。尚、図8〜図10に示す液体貯蔵タンクは、特開2014−151922号公報(特許文献1)に開示されたものである。
この図8〜図10に示す公知の液体貯蔵タンク201は、筒形のタンク胴部202の両端開口部をそれぞれ凸曲面状の鏡部203,203で閉塞したものであるが、上記タンク胴部202は、上面部と下面部のそれぞれ幅方向中央部に配置される上下各平面板222,222とそれぞれ半円形状に折り曲げた左右各半円側板221,221とを用いて断面長円形の筒状に形成している一方、上記各鏡部203,203は、タンク胴部202の上記平面板222と同幅の板材を上下に半円形状に折り曲げた1つの半円曲板231と球面を平面視において1/4に分割した形状の2つの1/4球面板232,232とを用いて凸曲面状に形成している。尚、タンク胴部202の端部開口縁の形状と各鏡部203,203の端部の形状とは相互に同形同大きさである。
そして、図8〜図10に示す公知の液体貯蔵タンク201では、タンク胴部202の端部開口縁と各鏡部203,203の端部とを溶接して、高さの割に左右幅の大きいタンク201を構成している。
このように、タンク胴部202の左右中央部に上下各平面板222,222を設ける一方、各鏡部203,203のそれぞれ左右中央部に半円曲板231を設けると、タンク胴部202の端部と各鏡部203,203の端部とがそれぞれ凹凸のない長円形になるので、各側の端部の形状が単純になってタンク胴部と鏡部との製作がそれぞれ容易となるとともに、タンク胴部と鏡部との各端部同士の溶接作業も容易に行えるという利点がある。
ところが、上記図8〜図10に示す公知例の液体貯蔵タンクで201は、鏡部203側の半円曲板231は円弧形状であるのでタンクの内圧に対する強度は強いものの、タンク胴部202側の上下各平面板222,222は平面形状のままであるので、円弧形状の壁面に比較するとタンクの内圧に対する強度が弱いものとなっていた。
特開2014−151922号公報
そこで、本願発明は、タンク内圧に対する強度を強くするためにタンク壁面の全てを曲面(円弧面と球面)にした双胴型タンクであっても、タンクの各パーツとして製作容易な形状のもので且つ比較的簡単に組立て得るようにした液体貯蔵タンクを提供することを目的としてなされたものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、液体貯蔵タンクを対象としたものであるが、本願発明で適用される液体貯蔵タンクとしては、例えば、LPG、LEG、LNG等の液化ガスを貯蔵する高圧対応の液化ガスタンクや、その他の液体(例えば液状燃料や液体化学品等)を貯蔵する低圧対応の一般タンクがある。
本願発明の液体貯蔵タンクは、図1〜図5に例示するように、半円よりやや大きい円弧壁をもつ左右2つの円弧側板21,21の上下端縁同士を接合して上下各接合部にそれぞれ内方側に凹んだ括れ部P,Pを設けた双胴型のタンク胴部2を形成し、該タンク胴部2の長さ方向各端部の開口をそれぞれ凸曲面状の鏡部3,3で閉塞して、タンク本体1を構成している。そして、本願の液体貯蔵タンク(タンク本体1)は、タンク胴部2における該タンク胴部2の軸線方向と直交する方向の断面形状が上下高さの割りに左右幅を大きくした形状となっている。
上記各鏡部3,3は、所定幅の板材を上下に半円形状に折り曲げた1つの半円曲板31と、球面を平面視において1/4に分割した形状の2つの1/4球面板32,32とを用いて凸曲面状に形成したものである。尚、この鏡部3は、1つの半円曲板31の左右各側にそれぞれ1/4球面板32,32を溶接して、凸曲面状に一体化させている。
上記タンク胴部2には、上・下面の中央部にそれぞれ2つの円弧側板21,21の各接合端部である括れ部P,Pを有しているが、この各括れ部P,Pの長さ方向各端部にはそれぞれ平面視で三角形状の切欠23,23を設けている。
他方、上記各鏡部3,3の半円曲板31の上下各端部には、タンク胴部2の上記切欠23と同形同大きさの突出部33,33を延設している。
そして、本願の液体貯蔵タンクは、鏡部3側の上記突出部33をタンク胴部2の上記切欠23に合致させた状態で、タンク胴部2の端部と鏡部3の端部とを全周に亘って溶接して、一体化させたものである。
本願の液体貯蔵タンク(タンク本体1)では、タンク胴部2は2つの円弧側板21,21を合体させたもの(上・下面の中央部にそれぞれ括れ部P,Pが設けられている)である一方、各鏡部3,3は半円曲板31の左右にそれぞれ球面板(1/4球面板32,32)を合体させたものであるので、タンク壁面が全て曲面(円弧面か球面)となっている。従って、この液体貯蔵タンクでは、タンクの内圧に対する強度は強いものとなる。
又、本願の液体貯蔵タンクでは、タンク胴部2の各括れ部P,Pの各端部に三角形状の切欠23を設けているが、この切欠23は括れ部Pの端部を三角形状に切除するだけでよく、その切欠23に合致する鏡部3側(半円曲板31)の突出部33は上記切欠23の端縁と同形状の端縁に形成するだけでよいので、それら(切欠23と突出部33)の加工は比較的簡単である。
本願発明の液体貯蔵タンクは、双胴型のタンク胴部2の端部開口を閉塞する鏡部3として、所定幅の板材を上下に半円形状に折り曲げた1つの半円曲板31と、球面を平面視において1/4に分割して形状の2つの1/4球面板32,32とを用いて凸曲面状に形成したものを使用し、タンク胴部2の各括れ部P,Pの各端部に平面視で三角形状の切欠23を設けている一方、鏡部3の半円曲板31の各端部にタンク胴部2側の上記切欠23と同形同大きさの突出部33,33を延設して、鏡部3側の突出部33をタンク胴部2の切欠23に合致させた状態で、タンク胴部2の端部と鏡部3の端部とを全周に亘って溶接したものである。
上記タンク胴部2側の上記切欠23は、括れ部Pの端部を三角形状に切除したものであり、鏡部3側の上記突出部33は、半円曲板31の端部に上記切欠23の形状と同形の三角形部分を延設するだけでよいので、それら(切欠23と突出部33)の加工は比較的簡単に行える。又、上記突出部33を上記切欠23に合致させた状態で、タンク胴部2の端部と鏡部3の端部とを全周に亘って溶接することも、比較的容易な作業である。
そして、上記のようにして製作したタンク(タンク本体1)では、タンク胴部2側の括れ部P付近と鏡部3側の突出部33付近を含めて、タンク壁面の全面が全て曲面(円弧面又は球面)となる。
従って、本願発明では、タンク壁面の全面が全て曲面である双胴型のタンク(タンク内圧に対する強度が強いもの)であっても、そのタンク製作が比較的簡単に行えるという効果がある。
本願実施例の液体貯蔵タンクの斜視図である。 図1の液体貯蔵タンクの拡大平面図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図1の液体貯蔵タンクにおけるタンク壁面を構成する各パーツの分離状態を示す斜視図である。 従来の双胴型タンクにおけるタンク長さの半分を断面とした平面図である。 図6の双胴型タンクにおけるタンク右半分を断面とした側面図である。 公知(特許文献1)の液体貯蔵タンクの斜視図である。 図8の液体貯蔵タンクにおけるタンク壁面を構成する各パーツの分離状態を示す斜視図である。 図8の液体貯蔵タンクのX−X断面図である。
以下、図1〜図5を参照して本願実施例の液体貯蔵タンクを説明する。本願実施例の液体貯蔵タンクとしては、例えば、LPG、LEG、LNG等の液化ガスを貯蔵する高圧対応の液化ガスタンクや、その他の液体(例えば液状燃料や液体化学品等)を貯蔵する低圧対応の一般タンク等があるが、いずれのタンクも比較的大型に形成されるものがある。
図1〜図5に示す実施例の液体貯蔵タンクは、筒状のタンク胴部2の長さ方向の両端開口部をそれぞれ凸曲面状の鏡部3,3で閉塞してタンク本体1を構成しているとともに、タンク胴部2における該タンク胴部2の軸線方向と直交する方向の断面形状を上下高さHの割りに左右幅Wを大きくした横長に形成している。尚、この実施例の説明では、タンク胴部2の軸線方向を前後といい、該軸線方向に直交する水平方向を左右といい、該軸線方向に直交する上下方向を上下という。
この実施例で採用できる液体貯蔵タンクの大きさは、大型のものでは、例えば(一例として)長さL(図2、図3)が20m、左右幅W(図2、図4)が9.6m、高さH(図3、図4)が7.4m程度のものが適用可能であり、小型のものでは、タンク容積を例えば100m3程度まで小さくしたものが適用できる。尚、これらの各寸法(又はタンク容積)は特に限定するものではなく、適宜に設計変更できるものである。又、以下に示すその他の各寸法(D、M、N、S)も、それぞれ一例であって適宜に設計変更できるものである。
本願実施例の液体貯蔵タンクを構成するタンク胴部2及び各鏡部3,3の材質としては、炭素鋼板や合金鋼板やステンレス鋼板やアルミニウム合金板等の金属板が使用可能である。
そして、この実施例の液体貯蔵タンクは、図5に示すようにそれぞれ所定形状に成形した複数枚の各パーツを順次溶接により連続させて、図1〜図4に示すタンク本体1に成形したものであるが、タンク壁面を構成する各パーツの具体的な形状を以下に説明する。尚、この実施例のタンク本体1内には、タンク壁面を補強するための補強材が設けられているが、特にタンク胴部2内における上下各括れ部P,P(図1〜図4参照)が対応する部分には、タンク内圧が高くても上下高さ間隔を適正に保持させるための連結材を配置することが好ましい。尚、これらの補強材や連結材は本願の要旨に重要ではないので図示省略している。
タンク胴部2は、半円よりやや大きい円弧壁を持つ左右2つの円弧側板21,21で構成されている。この各円弧側板21,21の寸法は、特に限定するものではないが、例えば、長さM(図2)が12.6m、曲率半径N(図4)がタンク本体1の全高Hの1/2(N=3.7m)、周方向の角度範囲θ(図4)が約210°〜220°の大きさに設定されている。従って、この各円弧側板21,21は、平面視における左右幅D(図2、図4)が、該円弧側板21の曲率半径N(N=3.7m)より30%程度大きい約4.8mとなる。
そして、このタンク胴部2は、各円弧側板21,21の上下各端縁同士(図5に示す上側各端縁21a,21a同士及び下側各端縁21b,21b同士)を接合した状態で、それぞれ上下各端縁同士を溶接することによって、上下各接合部にそれぞれ内方側に凹んだ括れ部P,Pを設けた双胴型に形成されている。従って、このタンク胴部2は、上下高さH(7.4m)の割に左右幅W(9.6m)が大きい横長の筒状となっている。
尚、タンク胴部2を構成する円弧側板21,21は、それぞれ単独でもかなりの大面積を有しており、該各円弧側板21,21をそれぞれ所定小面積に分割した各分割パーツを溶接により連続させて形成することができる。その場合、円弧側板21は曲率の同じ円弧形状であるので、それぞれ分割パーツの形状も単純(同形状)となり、該各分割パーツの成形及び組付けが容易に行える。
各鏡部3,3は、図2に示すように所定幅S(S=2.2m)の板材を上下に半円形状に折り曲げた1つの半円曲板31と球面を平面視において1/4に分割した形状の2つの1/4球面板32,32とを用いて、半円曲板31の各側縁と各1/4球面板32,32の側縁とを溶接することで、凸曲面状に形成したものである。
尚、各鏡部3,3を構成する半円曲板31及び1/4球面板32は、それぞれ所定小面積に分割した分割パーツを所定枚数組付けて、それぞれ一連の形状(半円曲板31、1/4球面板32)に成形できる。又、1/4球面板32は球面形状であるので成形が面倒であるが、この1/4球面板32も、複数枚(例えば全部で5枚)に分割することで、それらの各パーツの成形及び組付けを比較的容易に行えるようにしている。
そして、この実施例の液体貯蔵タンクは、上記タンク胴部2の両端開口縁と各鏡部3,3の端縁とを接合させ、その各接合部をそれぞれ全周に亘って溶接することで、図1〜図4のようなタンク形状に組付けている。
ところで、この実施例の液体貯蔵タンクには、タンク胴部2における上下各括れ部P,Pの長さ方向各端部にそれぞれ平面視で三角形状の切欠23,23を設けている一方、各鏡部3,3の半円曲板31の上下各端部にタンク胴部2側の上記各切欠23,23と同形同大きさの突出部33,33を延設させている。尚、半円曲板31の上下各突出部33,33は、該半円曲板31と同じ曲率で一体に延出させている。
各円弧側板21,21となるパーツには、上記上下各括れ部P,Pの端部に設けられる切欠23の元となる切除線23a,23a(図5参照)が設けられているが、この円弧側板21側の各切除線23aは円弧面の角部を斜めに切除したものであるから曲線形状となっている。他方、鏡部3側の半円曲板31の上下各突出部33,33にも、上記切欠23用の切除線23aと同形の切除線33a,33a(図5参照)を設けているが、この半円曲板31側の各切除線33a,33aも突出部33が半円曲板31の曲率と同じ曲面であるので曲線形状となっている。
ところで、切欠23用の上記切除線23aや突出部33の上記切除線33aは、それぞれ曲線形状であるが、これらの切除線23a,33aはそれぞれパーツの一部を切除するだけで形成できるので、それらの切除線23a,33aの加工は簡単に行えるとともに、タンク胴部2の各端縁と各鏡部3,3の端縁との同形加工は、タンク胴部2の上下に各括れ部P,Pを有したものであっても、比較的簡単に実施できるものである。
そして、この実施例の液体貯蔵タンク(タンク本体1)では、タンク胴部2の長さ方向の各端部開口縁(各切欠23を含む)にそれぞれ各鏡部3,3の端縁(各突出部33を含む)を接合させると、該各鏡部3,3の端縁とタンク胴部2の端部開口縁とが全周に亘って完全に接合するようになっているので、その接合部同士を溶接することによってタンク本体1を構成できる。
上記のように製作したタンク(タンク本体1)では、タンク胴部2側の括れ部P付近と鏡部3側の突出部33付近を含めて、タンク壁面の全面が全て曲面(円弧面又は球面)となるので、タンク内圧に対する強度が強いものとなるとともに、このようにタンク壁面の全面が全て曲面である双胴型のタンクであっても、そのタンクの製作が比較的簡単に行える。
この実施例の液体貯蔵タンクは、例えば液体貨物運搬船に搭載するタンクとして使用できるが、そのとき通常は該液体貯蔵タンクを前後長さ方向が前後向きで断面横長形状部分が左右に向く状態で設置される。
そして、この実施例の液体貯蔵タンクでは、タンク胴部2を断面が高さの割に横長の形状に形成しているので、該タンク胴部2を単に円筒形としたものよりタンク容積を大きくできるとともに、タンク胴部2を断面横長にすることで、上記のようにタンク容積を大きくしたものでもタンクの上下高さを抑えることができる。このことは、この液体貯蔵タンクを船舶に搭載した場合に、タンク容積を大きくしたものであってもタンク高さを低く抑えることができるので、該タンクが航行時の視界の邪魔になりにくいとともに、タンクの重心が高くならないのでタンク設置状態での船舶の安定性(復原性)を損なうことがない、という機能を有するものである。
又、この実施例の液体貯蔵タンクでは、タンク胴部2は左右の円弧側板21,21を用いて上下中央部にそれぞれ括れ部P,Pを設けた双胴型に形成したものであり、各鏡部3,3は1つの半円曲板31と2つの1/4球面板32,32とを用いて凸曲面状に形成したものである。従って、タンク胴部2及び各鏡部3,3を構成する各パーツ(タンク胴部2の円弧側板21と、鏡部3の半円曲板31及び1/4球面板32)がそれぞれ比較的製作容易な形状(単純な形状)であるので、タンク壁面を構成する各パーツの製作及び組立作業が、図6及び図7に示す従来の双胴型タンク(括れ部P,Qがあるもの)に比して容易となる(コストダウンを図れる)。

Claims (1)

  1. 半円よりやや大きい円弧壁をもつ左右2つの円弧側板(21,21)の上下端縁同士を接合して上下各接合部にそれぞれ内方側に凹んだ括れ部(P,P)を設けた双胴型のタンク胴部(2)を形成し、該タンク胴部(2)の長さ方向各端部の開口をそれぞれ鏡部(3,3)で閉塞してなる液体貯蔵タンクであって、
    上記各鏡部(3,3)は、所定幅の板材を上下に略半円形状に折り曲げた1つの半円曲板(31)と、球面を平面視において1/4に分割した形状の2つの1/4球面板(32,32)とを用いて凸曲面状に形成したものを使用し、
    上記タンク胴部(2)の上下各括れ部(P,P)の長さ方向各端部にそれぞれ平面視で三角形状の切欠(23)を設けている一方、上記鏡部(3)の半円曲板(31)の上下各端部にそれぞれ上記タンク胴部(2)の上記切欠(23)と同形同大きさの突出部(33)を延設し、
    上記鏡部(3)側の上記突出部(33)をタンク胴部(2)の上記切欠(23)に合致させた状態で、上記タンク胴部(2)の端部と上記鏡部(3)の端部とを全周に亘って溶接している、
    ことを特徴とする液体貯蔵タンク。
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