JP2017178268A - 鞍乗り型電動車両 - Google Patents

鞍乗り型電動車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2017178268A
JP2017178268A JP2016072745A JP2016072745A JP2017178268A JP 2017178268 A JP2017178268 A JP 2017178268A JP 2016072745 A JP2016072745 A JP 2016072745A JP 2016072745 A JP2016072745 A JP 2016072745A JP 2017178268 A JP2017178268 A JP 2017178268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
electric vehicle
breather chamber
driven shaft
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016072745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6671219B2 (ja
Inventor
平山 周二
Shuji Hirayama
周二 平山
公彦 岡
kimihiko Oka
公彦 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2016072745A priority Critical patent/JP6671219B2/ja
Priority to CN201710135882.6A priority patent/CN107433999B/zh
Publication of JP2017178268A publication Critical patent/JP2017178268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6671219B2 publication Critical patent/JP6671219B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames
    • B62K11/04Frames characterised by the engine being between front and rear wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2202/00Motorised scooters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2204/00Adaptations for driving cycles by electric motor

Abstract

【課題】鞍乗り型電動車両において、良好な効率を維持しつつコンパクト化を達成できるブリーザ室を構成する。【解決手段】鞍乗り型電動車両は、ヘッドパイプから後方に延びるメインフレーム5の下方、かつヘッドパイプから後方及び下方に延びるダウンフレーム6の後方に配置された駆動装置26を備える。駆動装置26は、電動モータ59を有するモータ側ケースと、電動モータ59からの動力を伝達する駆動機構を有する駆動側ケース49とを備える。駆動側ケース49には、その縦壁52に沿ってブリーザ室53が配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、メインフレームの下方かつダウンフレームの後方に駆動装置が配置された鞍乗り型電動車両に関する。
従来、鞍乗り型電動車両として、その駆動装置の減速機構が収納される駆動側ケース内に、気液分離機構としてのブリーザ室を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の鞍乗り型電動車両では、駆動装置は、後輪を支持するスイングアームの後端部近傍に配置される。この駆動装置では、そのモータ室及び減速機室が隔壁を介して隣接し、駆動装置のケースの下部には、モータ室の下部から外部に通じる水抜き孔が設けられる。そして、上記の隔壁に、減速機室及びモータ室間を通じている連通孔が設けられる。
減速機室内の圧力は、減速機室の後部から上部にかけて設けられた第1〜第5ブリーザ室を経て上記連通孔からモータ室に導かれ、水抜き孔から大気に開放される。第1〜第5ブリーザ室で液化して分離された潤滑用のオイルは、最下端の第1ブリーザ室を経て減速機室に戻される。
国際公開2013/077214号
上記特許文献1に記載の鞍乗り型電動車両によれば、駆動装置は後輪を支持するスイングアームの後端部に配置されているので、上記のように、第1〜第5ブリーザ室を支障なく駆動室の後部から上部にかけて配置することができる。
しかしながら、駆動装置をメインフレームの下方かつダウンフレームの後方に配置する鞍乗り型電動車両の場合、駆動装置の後方にスイングアームが配置され、駆動装置の動力を伝達するチェーン等の機構が駆動装置の後部から後方にかけて設けられる。
この場合、上記特許文献1の駆動装置におけるブリーザ室の配置を採用すると、各部のレイアウト上不都合が生じるので、ブリーザ室の配置等を再検討する必要がある。また、駆動装置をメインフレームの下方かつダウンフレームの後方に配置する場合には、駆動装置はよりコンパクトであることが望ましい。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、駆動装置がメインフレームの下方かつダウンフレームの後方に配置される鞍乗り型電動車両において、良好な機能を維持しつつコンパクト化を達成できるブリーザ室を構成することにある。
第1発明に係る鞍乗り型電動車両は、
前輪を操舵するためのハンドルと、
前記ハンドルを支持するヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、
前記ヘッドパイプから後方かつ下方に延びるダウンフレームと、
前記メインフレームの下方かつ前記ダウンフレームの後方に駆動装置が配置された鞍乗り型電動車両において、
前記駆動装置は、
電動モータを有するモータ側ケースと、
前記電動モータからの動力を伝達する駆動機構を有する駆動側ケースとを備え、
前記駆動側ケースには、その縦壁部に沿ってブリーザ室が配置されていることを特徴とする。
第1発明によれば、ブリーザ室は、駆動側ケースの縦壁部に沿うように配置されるので、駆動機構において蒸発したオイルを効率的に気液分離し、液化したオイルを駆動側ケース内の駆動機構側に戻すことができる。
第2発明に係る鞍乗り型電動車両は、第1発明において、
前記駆動機構は、前記伝達する動力を出力するドリブンシャフトを備え、
前記駆動装置は、
前記メインフレームにより支持された複数箇所の支持部を有し、
前記複数箇所の支持部は、前記ドリブンシャフトを上下方向において挟む位置に設置されていることを特徴とする。
第2発明によれば、後輪へ駆動力を伝達するためのドリブンシャフトには大きな負荷がかかるが、メインフレームにより支持される複数箇所の支持部を、そのドリブンシャフトを上下方向において挟む位置に設けたので、メインフレームによる駆動装置の支持を、複数箇所の支持部によって、より安定して行うことができる。
また、駆動装置がメインフレームにより複数箇所で支持されるので、ダウンフレームに連結したロアフレームで駆動装置の前部を支持している場合にそのロアフレームを取り外すとき、駆動装置をメインフレームで安定して保持しながら、その取外しを行うことができる。したがって、ロアフレームを取り外す際の作業性を向上させることができる。
第3発明に係る鞍乗り型電動車両は、第1発明において、
前記駆動機構は、
前記伝達する動力を出力するドリブンシャフトと、
前記電動モータのロータと一体的に回転するメインシャフトと、
前記メインシャフトの動力が伝達され、その動力を前記ドリブンシャフトに伝達するためのカウンタシャフトとを有し、
前記メインシャフト、前記カウンタシャフト及び前記ドリブンシャフトは、前方からこの順で配置されており、
前記メインシャフト及び前記カウンタシャフトは、前記ドリブンシャフトよりも下方に配置されており、
前記ブリーザ室は、前記ドリブンシャフトの前方に配置されていることを特徴とする。
第3発明によれば、ドリブンシャフトが駆動側ケースの後部側かつメインシャフト及びカウンタシャフトの上方に配置されるので、駆動側ケースの前部側にブリーザ室を設けるためのスペースを確保することができる。したがって、このスペース内に、駆動装置を大型化することなくブリーザ室を設けることができる。
第4発明に係る鞍乗り型電動車両は、第3発明において、前記ブリーザ室は、左右方向に見て前記電動モータと重なる位置に配置されていることを特徴とする。
第4発明によれば、ブリーザ室が、左右方向に見て電動モータと重なる位置に配置されるので、駆動装置を小型化することができる。
第5発明に係る鞍乗り型電動車両は、第1〜第4のいずれかの発明において、前記電動モータに電力を供給するバッテリを備え、前記ブリーザ室は、前記バッテリの後方に配置され、前記ブリーザ室内の蒸発オイルを排出させるための排出管が、前記駆動装置と前記バッテリとの間を通して設けられていることを特徴とする。
第5発明によれば、排出管がバッテリと駆動装置に囲まれた位置に配置されるので、排出管が外観上目立つのを回避することができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗り型電動車両の正面図である。 図1の鞍乗り型電動車両の要部を示す斜視図である。 図1の鞍乗り型電動車両の要部を示す正面図である。 図1の鞍乗り型電動車両における駆動装置の駆動機構部分を示す斜視図である。 図1の鞍乗り型電動車両におけるブリーザ室近傍の様子を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、実施形態の鞍乗り型電動車両1は、前輪2を操舵するためのハンドル3と、ハンドル3を回転自在に支持するヘッドパイプ4と、ヘッドパイプ4から後方に延びるメインフレーム5と、ヘッドパイプ4から後方かつ下方に延びるダウンフレーム6とを備える。
図2及び図3に示すように、メインフレーム5は、パイプ材を加工して形成された左メインパイプ7及び右メインパイプ8を用いて構成され、それぞれの前端部は、ヘッドパイプ4(図1)に固定される。左メインパイプ7及び右メインパイプ8は、中間部においてやや下方に曲折し、さらにその下端部が前方側に曲げられた形状を有する。なお、図2及び図3においては、チェーンカバー等の部材又はその一部を省略して示している。
左メインパイプ7及び右メインパイプ8は、適宜の箇所において、左右方向に相互に連結される。例えば、左メインパイプ7及び右メインパイプ8は、これらの下端部の手前において、それぞれの内側に第1クロスパイプ9の両端を溶接することによって相互に連結される。また、左メインパイプ7及び右メインパイプ8の下端部は、第2クロスパイプ10により同様にして連結される。
ダウンフレーム6は、1本のパイプ材を用いて構成され、その上端部がヘッドパイプ4に固定される。図1のように、ダウンフレーム6の上部からヘッドパイプ4の下端部にかけてガセットプレート11が溶接され、ヘッドパイプ4及びダウンフレーム6相互間の十分な結合力が確保される。
また、ヘッドパイプ4、メインフレーム5及びダウンフレーム6が結合している部分の近傍には、これらの間にわたって溶接されたパッチプレート12が設けられ、これらの間の十分な結合力が確保される。
図2及び図3のように、ダウンフレーム6の下端部には、そこから後方に延びるロワフレーム13の前端部が結合される。ロワフレーム13は、パイプ材を加工して形成された左ロワパイプ14及び右ロワパイプ15を用いて構成され、中間部で後方に曲げられ、中間部よりも後方側の部分は、中間部より前方側の部分よりも緩やかな傾斜で後方に延びている。
左ロワパイプ14及び右ロワパイプ15の上端部は、それぞれダウンフレーム6下端部の左と右側に対し、ダウンフレーム6の長さ方向に間隔を置いた2箇所でボルトを用いて締結される。この締結は、左ロワパイプ14及び右ロワパイプ15の上端部においてその長さ方向に間隔を置いた2箇所でそれぞれ左右に突出し、左右方向に貫通したボルト孔を有する取付ボス16を介して行われる。
メインフレーム5の下方でかつダウンフレーム6の後方には、バッテリケース17内にリチウムイオン二次電池等を収納して構成されたバッテリ18が配置される。バッテリケース17は、ダウンフレーム6の下部、パッチプレート12及びロワフレーム13に対し、ボルト等を用いて固定される。
この固定を行うことができるように、ダウンフレーム6の下部には、左右に円筒状に突出したフレーム側嵌合部19が設けられる。バッテリケース17には、左右のフレーム側嵌合部19に嵌合する左右のケース側嵌合部20が設けられる。
また、パッチプレート12にバッテリケース17を固定するために、一端側がパッチプレート12の左右の側面にボルトで締結され、他端側がバッテリケース17にボルトで締結される左右のブラケット21が用いられる。
また、ロワフレーム13にバッテリケース17を固定するために、ロワフレーム13の左ロワパイプ14及び右ロワパイプ15のそれぞれの下端部には、ボルト孔を有する左取付部22及び右取付部23が、上方かつ後方に向けて立設される。これに対応して、バッテリケース17の下端部には、ロワフレーム13側に突出し、ボルト孔を有する左右の突出部24が設けられる。
左右の突出部24の間には、バッテリケース17とロワフレーム13を締結する際に左右の突出部24の間でともにボルトで締結される補強パイプ25が配置される。補強パイプ25は、該締結のための左右に貫通したボルト孔を有する。メインフレーム5の後部及びロワフレーム13の後端部により、鞍乗り型電動車両1を走行させる駆動力を発生する駆動装置26が支持される。
駆動装置26は、図4に示すように、原動機により回転されるメインシャフト27の動力を、カウンタシャフト28を介して減速し、ドリブンシャフト29から出力するものである。なお、図4においては、これらのシャフトや減速ギア等で構成される駆動機構の部分が、そのケースのカバーを取り外した状態で示されており、該カバーとの接合面にはハッチングが施されている。
メインシャフト27は、ドリブンシャフト29の前方でかつ下方に配置される。原動機として、ここではバッテリ18から供給される電力で駆動する電動モータが用いられる。電動モータの回転軸は、メインシャフト27に直結している。
メインシャフト27には、駆動ギア27aが固定され、カウンタシャフト28には、駆動ギア27aと噛み合う大ギア28a及び小ギアが固定され、ドリブンシャフト29には、小ギアと噛み合う被動ギア29bが固定される。小ギアは大ギア28aの背後に位置しており、図示されていない。これらのギアを介して、メインシャフト27の駆動力が減速されてドリブンシャフト29に伝達される。
図3のように、駆動装置26は、メインフレーム5により支持される上側支持部30及び下側支持部31を備える。上側支持部30及び下側支持部31は、左右方向に貫通したボルト孔を有する。メインフレーム5の第1クロスパイプ9(図2)には、上側支持部30に対応して、ボルト孔を有する左右の上側支持ブラケット9aが溶接される。また、メインフレーム5の第2クロスパイプ10(図2)には、下側支持部31に対応して、ボルト孔を有する左右の下側支持ブラケット10aが溶接される。
上側支持部30及び下側支持部31は、駆動装置26のドリブンシャフト29の上方及び下方にそれぞれ位置する。すなわち、上側支持部30及び下側支持部31は、ドリブンシャフト29を上下方向に挟む位置に設置される。
図2及び図3のように、ロワフレーム13には、その上端部から延びてバッテリ18の側方を通るサイドフレーム32が設けられる。サイドフレーム32は、パイプ材を用いて形成した左サイドパイプ33及び右サイドパイプ34により構成される。
左サイドパイプ33は、前端が、左ロワパイプ14の2つの取付ボス16の中間の左側に接続するように左ロワパイプ14と一体形成されており、該前端から左方向にやや延びてから後方に曲り、駆動装置26の後部下端部に至る。この一体形成は、例えば、左ロワパイプ14に左サイドパイプ33の前端部を溶接することにより行われる。
左サイドパイプ33の後端部には、左右に貫通したボルト孔を有し、ボルトにより駆動装置26に固定されるサイド側取付部35が設けられる。右サイドパイプ34は、左サイドパイプ33と左右対称で同様の構成を有する。
駆動装置26の上端部には、該上端部を左右のサイド側取付部35の間に固定するための左右に貫通したボルト孔を有する第1支持部36が設けられる。
ロワフレーム13の左ロワパイプ14及び右ロワパイプ15の後端には、左右に長いボルト孔を有する左下端取付部37及び右下端取付部38が溶接される。駆動装置26下部の前端部には、該前端部を左下端取付部37及び右下端取付部38の間に固定するための左右に貫通したボルト孔を有する第2支持部39が設けられる。
すなわち、駆動装置26は、バッテリ18に近接して配置され、ロワフレーム13はバッテリ18と駆動装置26を共に支持する。また、第1支持部36は、第2支持部39よりも後方に位置する。
図1のように、鞍乗り型電動車両1の後輪40は、駆動装置26の左右後端部から後方に延びた左右のスイングアーム41の後端部において支持される。左側のスイングアーム41の前端部は、左メインパイプ7下端部の湾曲した部分の内側に設けられたピボットプレート42により回動自在に支持される。
スイングアーム41における後輪40を支持する部分と、メインフレーム5の中間部から延びるシートフレーム43との間には、鞍乗り型電動車両1のシート44を支持する左右のリアクッションユニット45が設けられる。
図3のように、駆動装置26のドリブンシャフト29には、スプロケット46が設けられる。ドリブンシャフト29の駆動力は、スプロケット46に掛けられたチェーン47を介して後輪40に伝達される。
図4のように、駆動装置26は、電動モータを有するモータ側ケース48と、上述の駆動機構を有する駆動側ケース49とを備える。モータ側ケース48の右側は、モータカバー50により覆われて、閉塞されている。図4では、駆動側ケース49のカバーである駆動側カバー51(図3)が外された状態で示されており、該駆動側カバー51との接合面にはハッチングが施されている。
駆動側ケース49には、その縦壁部としての前方側の縦壁52に沿ってブリーザ室53が配置される。ブリーザ室53の前方側は該縦壁52により画定され、後方側は、ドリブンシャフト29等の駆動機構が存在する空間との間を隔てる内側壁54により画定される。
ブリーザ室53は、ドリブンシャフト29の前方に位置して縦方向に長い形状を有し、上下方向において、ほぼカウンタシャフト28からドリブンシャフト29のやや上方に到る範囲に存在する。そして、ブリーザ室53の下端部近傍の下方にメインシャフト27が存在する。すなわち、ブリーザ室53は、メインシャフト27の上方に位置する。
また、ドリブンシャフト29に直交する平面内において、ドリブンシャフト29、カウンタシャフト28及びメインシャフト27がほぼL字状に配置され、L字の上端にドリブンシャフト29、角にカウンタシャフト28、そして他端にメインシャフト27が配置されている。
したがって、ブリーザ室53は、ほぼ、該他端からその上方の、ドリブンシャフト29のレベルをやや超える範囲に延在し、上記のL字を補足してほぼU字又は上下に長い長方形状を形作る。すなわち、ブリーザ室53は、ドリブンシャフト29とカウンタシャフト28とを結ぶラインに対してほぼ平行に配置される。
ブリーザ室53は、いくつかの隔壁55で上下方向に複数の小室56a〜56dに区分される。各小室56a〜56dは、各隔壁55において切欠き状部又は開口部として設けられた十分小さい断面積の流路により接続される。各隔壁55の流路は、上下方向に重複しないようにずらして、ジグザグ状に設けられる。
一番下の小室56dは、駆動機構側の空間に対して、駆動機構と反対側に向かって大きく開いている。一番上の小室56aには、ブリーザ室53内の蒸発オイルを排出させるための排出管57が接続されるとともに、さらにその上に、小空間58を有する。
したがって、ブリーザ室53は、ドリブンシャフト29、カウンタシャフト28及びメインシャフト27がほぼL字状に占める空間の前方に空いたスペースを有効活用し、駆動側ケース49を不必要に後方に膨出させることなく、かつ気液分離機能を効果的に発揮するものとして、駆動側ケース49内に構成される。
図5は、鞍乗り型電動車両1の左方から見た場合のブリーザ室近傍の様子を示す。図5においては、駆動側ケース49、バッテリ18、及び駆動側ケース49から延出する排出管57の位置関係が示されている。駆動側ケース49は、そのカバーやメインシャフト27等を外した状態で示されている。
図5に示すように、ブリーザ室53は、バッテリ18の後方に位置する。したがって、ブリーザ室53に接続する排出管57は、駆動装置26とバッテリケース17との間を通して設けられる。また、ブリーザ室53は、駆動装置26の電動モータ59と左右方向において重なる位置に位置する。
この構成において、駆動装置26の組立てに際しては、モータカバー50と、電動モータ59が組み込まれたモータ側ケース48と、駆動側ケース49とがボルトで締結され、ドリブンシャフト29等の駆動機構が組み込まれる。さらに、駆動側カバー51が駆動側ケース49にボルトで締結される。
このとき、モータ側ケース48と駆動側カバー51の接合面同士が接合し、ブリーザ室53の小室56a〜56dの駆動側カバー51側の壁が形成される。これにより、ドリブンシャフトの前方かつメインシャフト27の上方で、かつ左右方向に見て電動モータ59と重なる位置にブリーザ室53が形成される。
組み立てられた駆動装置26をメインフレーム5に取り付ける際には、メインフレーム5の第1クロスパイプ9に設けられた左右の上側支持ブラケット9aの間に、駆動装置26の上側支持部30を配置し、これらにボルトを通してこれらを相互に締結する。
また、メインフレーム5の第2クロスパイプ10に設けられた左右の下側支持ブラケット10aの間に駆動装置26の下側支持部31を配置し、これらにボルトを通してこれらを相互に締結する。これにより、駆動装置26の後部がメインフレーム5に取り付けられる。
サイドフレーム32に対する駆動装置26の取付けに際しては、右サイドパイプ34のサイド側取付部35と左サイドパイプ33のサイド側取付部35との間に駆動装置26の第1支持部36を配置し、これらにボルトを通してこれらを相互に締結する。これにより、駆動装置26の上端部がサイドフレーム32に取り付けられる。
また、ロワフレーム13に対する駆動装置26の取付けに際しては、ロワフレーム13の左ロワパイプ14の左下端取付部37と、右ロワパイプ15の右下端取付部38との間に駆動装置26の第2支持部39を配置し、これらにボルトを通してこれらを相互に締結する。これにより、駆動装置26下部の前端部がロワフレーム13の後端部に取り付けられる。
バッテリ18の取付けに際しては、ダウンフレーム6の左右のフレーム側嵌合部19にバッテリケース17の左右のケース側嵌合部20を嵌合させる。また、バッテリケース17下端部の左右の突出部24の間に補強パイプ25を配置し、左右の突出部24をロワフレーム13の左取付部22及び右取付部23の間に配置する。そして、ボルトをこれらの間に通し、該ボルトでこれらを相互に締結する。
また、左右のブラケット21をパッチプレート12とバッテリケース17にボルトで締結し、パッチプレート12とバッテリケース17とを連結する。これにより、バッテリ18の取付けが完了する。
取り付けられたバッテリ18は、駆動装置26に近接した位置に位置し、駆動側ケース49内のブリーザ室53の前方に位置する。したがって、ブリーザ室53内の蒸発オイルを排出させるための排出管57を設けるにあたっては、排出管57は、外観上目立たないように、駆動装置26とバッテリ18との間を通すようにしてブリーザ室53に接続される。
駆動装置26の駆動に際しては、駆動側ケース49内の駆動機構における各ギア27a、28a、29bや、各シャフト27、28、29等の摩擦などにより、これらの潤滑用のオイルが蒸発する。
蒸発したオイルは、ブリーザ室53及び排出管57を経て外部に向かう過程で、ブリーザ室53の各小室56a〜56dにおいて液化する。液化したオイルは、重力により各小室56a〜56d間の隔壁55の流路を経て順次下方に流れ、駆動機構側の空間に戻る。
この間、各隔壁55の流路はジグザグ状になっているので、駆動機構側から跳ね上げられるオイルが上方の小室56aまで飛散することはない。また、ブリーザ室53は、駆動装置26の前側の縦壁52を1つの側壁として形成されているので、走行時に前方から受ける気流によって比較的良好に冷却される。したがって、蒸発オイルを比較的効率的に液化して良好な気液分離機能を発揮する。
以上のように、本実施形態によれば、ブリーザ室53を、駆動側ケース49の縦壁52に沿うように配置したので、駆動機構において蒸発したオイルを効率的に気液分離し、液化したオイルを駆動側ケース49内の駆動機構側の空間に戻すことができる。
また、駆動力を出力するドリブンシャフト29には大きな負荷がかかるが、そのドリブンシャフト29を上下方向において挟む位置に上側支持部30及び下側支持部31を設けたので、駆動装置26をメインフレーム5によって安定して支持することができる。
また、駆動装置26がメインフレーム5により上側支持部30及び下側支持部31の2箇所の支持部を介して支持されるので、ロワフレーム13を取り外す際に、駆動装置26をメインフレーム5で安定して支持させた状態でその取外しを行うことができる。したがって、ロワフレーム13を取り外す作業の作業性を向上させることができる。
また、ドリブンシャフト29が駆動側ケース49の後部側かつメインシャフト27及びカウンタシャフト28の上方に配置されるので、駆動側ケース49の前部側にブリーザ室53を設けるためのスペースを確保することができる。したがって、このスペース内に、駆動装置26を大型化することなくブリーザ室53を設けることができる。
また、ブリーザ室53が、電動モータ59と左右方向に見て重なる位置に配置されるので、駆動装置26を小型化することができる。
また、ブリーザ室53をバッテリ18の後方に配置し、ブリーザ室53からの排出管57を、駆動装置26とバッテリ18との間を通して設けたので、排出管57をバッテリ18と駆動装置26とにより囲んで排出管57が外観上目立つのを回避することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ダウンフレーム6及びロワフレーム13として、相互に一体形成されたものを採用し、部品点数及び組立工数の削減を図ってもよい。また、ブリーザ室は縦壁部に沿って形成されるが、この縦壁部を構成する縦壁は、駆動側ケースの後ろ側の壁であってもよい。
また、メインフレーム5により支持される駆動装置26の上側支持部30及び下側支持部31は、いずれか一方又は双方を2箇所以上設けてもよい。
1…鞍乗り型電動車両、3…ハンドル、4…ヘッドパイプ、5…メインフレーム、6…ダウンフレーム、18…バッテリ、26…駆動装置、27…メインシャフト、28…カウンタシャフト、29…ドリブンシャフト、30…上側支持部、31…下側支持部、48…モータ側ケース、49…駆動側ケース、52…縦壁(縦壁部)、53…ブリーザ室、57…排出管、59…電動モータ。

Claims (5)

  1. 前輪を操舵するためのハンドルと、
    前記ハンドルを支持するヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、
    前記ヘッドパイプから後方かつ下方に延びるダウンフレームと、
    前記メインフレームの下方かつ前記ダウンフレームの後方に駆動装置が配置された鞍乗り型電動車両において、
    前記駆動装置は、
    電動モータを有するモータ側ケースと、
    前記電動モータからの動力を伝達する駆動機構を有する駆動側ケースとを備え、
    前記駆動側ケースには、その縦壁部に沿ってブリーザ室が配置されていることを特徴とする鞍乗り型電動車両。
  2. 前記駆動機構は、前記伝達する動力を出力するドリブンシャフトを備え、
    前記駆動装置は、
    前記メインフレームにより支持された複数箇所の支持部を有し、
    前記複数箇所の支持部は、前記ドリブンシャフトを上下方向において挟む位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型電動車両。
  3. 前記駆動機構は、
    前記伝達する動力を出力するドリブンシャフトと、
    前記電動モータのロータと一体的に回転するメインシャフトと、
    前記メインシャフトの動力が伝達され、その動力を前記ドリブンシャフトに伝達するためのカウンタシャフトとを有し、
    前記メインシャフト、前記カウンタシャフト及び前記ドリブンシャフトは、前方からこの順で配置されており、
    前記メインシャフト及び前記カウンタシャフトは、前記ドリブンシャフトよりも下方に配置されており、
    前記ブリーザ室は、前記ドリブンシャフトの前方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型電動車両。
  4. 前記ブリーザ室は、左右方向に見て前記電動モータと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
  5. 前記電動モータに電力を供給するバッテリを備え、
    前記ブリーザ室は、前記バッテリの後方に配置され、
    前記ブリーザ室内の蒸発オイルを排出させるための排出管が、前記駆動装置と前記バッテリとの間を通して設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型電動車両。
JP2016072745A 2016-03-31 2016-03-31 鞍乗り型電動車両 Active JP6671219B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016072745A JP6671219B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 鞍乗り型電動車両
CN201710135882.6A CN107433999B (zh) 2016-03-31 2017-03-08 跨座型电动车辆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016072745A JP6671219B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 鞍乗り型電動車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017178268A true JP2017178268A (ja) 2017-10-05
JP6671219B2 JP6671219B2 (ja) 2020-03-25

Family

ID=60009064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016072745A Active JP6671219B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 鞍乗り型電動車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6671219B2 (ja)
CN (1) CN107433999B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050175A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 本田技研工業株式会社 鞍乗り型電動車両
US11198484B2 (en) 2018-07-30 2021-12-14 Harley-Davidson Motor Company Group, LLC Assembly structure and method for electric vehicle
EP4311752A1 (en) * 2022-07-25 2024-01-31 Kawasaki Motors, Ltd. Straddle electric vehicle

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020066239A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 本田技研工業株式会社 鞍乗り型電動車両

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02204191A (ja) * 1989-02-02 1990-08-14 Honda Motor Co Ltd スイング式パワーユニットケース
JP2012096594A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Honda Motor Co Ltd 電動二輪車
JP2012101679A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型電動車両
WO2012090243A1 (ja) * 2010-12-27 2012-07-05 川崎重工業株式会社 電動二輪車
WO2013077214A1 (ja) * 2011-11-25 2013-05-30 本田技研工業株式会社 電動式鞍乗り型車両
JP2013541451A (ja) * 2010-11-22 2013-11-14 ヤマハ発動機株式会社 電動車両

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69728741T2 (de) * 1996-12-16 2004-09-30 Honda Giken Kogyo K.K. Hilfsantrieb für Fahrräder
JP4546206B2 (ja) * 2004-09-29 2010-09-15 本田技研工業株式会社 自動二輪車
EP1881174B1 (en) * 2006-07-20 2011-01-12 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02204191A (ja) * 1989-02-02 1990-08-14 Honda Motor Co Ltd スイング式パワーユニットケース
JP2012096594A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Honda Motor Co Ltd 電動二輪車
JP2012101679A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型電動車両
JP2013541451A (ja) * 2010-11-22 2013-11-14 ヤマハ発動機株式会社 電動車両
WO2012090243A1 (ja) * 2010-12-27 2012-07-05 川崎重工業株式会社 電動二輪車
WO2013077214A1 (ja) * 2011-11-25 2013-05-30 本田技研工業株式会社 電動式鞍乗り型車両

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11198484B2 (en) 2018-07-30 2021-12-14 Harley-Davidson Motor Company Group, LLC Assembly structure and method for electric vehicle
JP2020050175A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 本田技研工業株式会社 鞍乗り型電動車両
US11413954B2 (en) 2018-09-27 2022-08-16 Honda Motor Co., Ltd. Saddle riding type electric vehicle
EP4311752A1 (en) * 2022-07-25 2024-01-31 Kawasaki Motors, Ltd. Straddle electric vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
CN107433999B (zh) 2019-09-24
CN107433999A (zh) 2017-12-05
JP6671219B2 (ja) 2020-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017178268A (ja) 鞍乗り型電動車両
JP6349415B2 (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
JP6645674B2 (ja) 自転車フレーム、及びそれを具備した電気自転車
WO2013098890A1 (ja) 鞍乗型電動車両
JP5426757B2 (ja) 鞍乗り型電動車両
JP5731258B2 (ja) 電動三輪車
EP2168858B1 (en) Electric motorcycle
CN111130269B (zh) 跨骑型电动车辆
JP6304197B2 (ja) 電動式自動二輪車
WO2011121757A1 (ja) 鞍乗り型電動車両
JP2012214109A (ja) 電動三輪車
EP2799325A1 (en) Electric two-wheeled vehicle
JP4999113B2 (ja) 電動車両におけるバッテリ配置構造
TW201244974A (en) Electric three-wheeled vehicle
CN113710523A (zh) 电动作业车辆
WO2006132170A1 (ja) 作業車両の冷却装置
JP6675249B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2020050074A (ja) 電動二輪車
CN111886178B (zh) 跨骑型电动车辆
JP2017103988A (ja) 車軸駆動装置
JP2019119425A (ja) 人力駆動車両のフレーム
JP6706952B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6924171B2 (ja) 走行車両
JP5623659B2 (ja) 鞍乗型電動車両
JP2005069144A (ja) 自動二輪車用エンジンの始動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6671219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150