JP2017178004A - ハイブリッド車両及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発進時や低速度からの加速時にプロペラシャフトに生じる偶力による振動を低減するハイブリッド車両及びその制御方法を提供する。
【解決手段】エンジン10の動力を駆動輪35に伝達するプロペラシャフト33に接続されたモータージェネレーター21を有するハイブリッドシステム20を備え、制御装置70が、回転数センサ64を介してプロペラシャフト33に生じる偶力による振動を監査して、その振動が生じたときに、その振動に応じてモータージェネレーター21の出力トルクTmを正の範囲で増減する制御を行うように構成された。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両及びその制御方法に関し、更に詳しくは、発進時や低速度からの加速時に生じる振動を低減するハイブリッド車両及びその制御方法に関する。
近年、燃費向上及び環境対策などの観点から、車両の運転状態に応じて複合的に制御されるエンジン及びモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムを備えたハイブリッド車両(以下「HEV」という。)が注目されている。このHEVにおいては、車両の加速時や発進時には、モータージェネレーターによる駆動力のアシストが行われる一方で、慣性走行時や減速時にはモータージェネレーターによる回生発電が行われる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、発進時や低速度からの急加速時にモータージェネレーターによって駆動力をアシストするなどして、プロペラシャフトに伝達される駆動力を急増すると振動が生じるという問題があった。
特開2002−238105号公報
これに関して、本発明の発明者らは、その振動がプロペラシャフトに生じる偶力による振動であることを突き止めた。発進時や低速度からの急加速時にプロペラシャフトに伝達される駆動力が急増すると、プロペラシャフトが捻られて、その捻りが戻ろうとする力が生じる。つまり、プロペラシャフトを回転させようとする偶力とその偶力による捻りが戻ろうとする偶力とによってプロペラシャフトに振動が生じるのである。
特に、その偶力による振動は、プロペラシャフトが長くなる程捩じり量が多く捩じりを戻そうとする偶力が大きくなる。従って、その振動は、バスやトラックなどのプロペラシャフトの軸方向の長さが普通乗用車に比較して長くなる大型車両に顕著になる。
なお、このプロペラシャフトに生じる偶力による振動は、エンジンなどの振動体から伝達される振動とは異なり、プロペラシャフト自身が捻られたことにより生じる振動である。
本発明の目的は、発進時や低速度からの加速時にプロペラシャフトに生じる偶力による振動を低減することができるハイブリッド車両及びその制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のハイブリッド車両は、エンジンの動力を駆動輪に伝達する出力軸に接続されたモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムと、制御装置と、を備えたハイブリッド車両において、プロペラシャフトの回転数を検出する回転数センサを備え、前記モータージェネレーターの駆動力を前記プロペラシャフトに伝達する場合の出力トルクを正として、前記制御装置が、前記回転数センサを介して前記プロペラシャフトに生じる偶力による振動を監査して、その振動が生じたときに、その振動に応じて前記モータージェネレーターの出力トルクを正の範囲で増減する制御を行うように構成
されたことを特徴とするものである。
また、上記の目的を達成する本発明のハイブリッド車両の制御方法は、プロペラシャフトを介してエンジン及びモータージェネレーターの少なくとも一方と両方の駆動力を駆動輪に伝達するハイブリッド車両の制御方法において、前記モータージェネレーターの駆動力を前記プロペラシャフトに伝達する場合に、前記プロペラシャフトの回転数を取得するステップと、前記モータージェネレーターの駆動力を前記プロペラシャフトに伝達する場合の出力トルクを正として、取得したその回転数に基づいて、前記プロペラシャフトに生じた偶力による振動に応じて前記モータージェネレーターの出力トルクを正の範囲で増減するステップと、を含むことを特徴とする方法である。
プロペラシャフトに偶力による振動、言い換えれば捩じり振動が生じる場合は、プロペラシャフトに伝達される駆動力が急増する場合である。このような場合としては、ハイブリッド車両の発進時や低速走行からの急加速時が例示される。
プロペラシャフトの偶力による振動は、駆動力の急増によりプロペラシャフトが捻られることに起因している。より詳しくは、プロペラシャフトを回転させようとする偶力、つまりプロペラシャフトの回転方向に対して正となる偶力と、プロペラシャフトが捻られてその捻りが戻ろうとする偶力、つまり負となる偶力とによって、プロペラシャフトの回転数の増加と減少とが繰り返すことで振動が生じるのである。
本発明のハイブリッド車両及びその制御方法によれば、プロペラシャフトの回転数を監査して、そのプロペラシャフトに偶力による振動が生じたときに、その振動の振動数と逆位相となるようにモータージェネレーターの出力トルクを正の範囲で増減するようにした。
つまり、振動によりプロペラシャフトの回転数が増加しようとするときに、モータージェネレーターの出力トルクを低減する。その一方で、振動によりプロペラシャフトの回転数が低減しようとするときに、モータージェネレーターの出力トルクを増加する。これにより、偶力の振動によるプロペラシャフトの回転数の増減を抑制しつつ、その振動を相殺して減衰するので、偶力による振動によってドライバビリティが悪化することを回避できる。
なお、その振動の低減時に、モータージェネレーターの出力トルクを正の範囲で増減することにより、駆動輪に伝達される駆動力の低減による加速応答性の悪化を回避できる。
本発明の実施形態からなるハイブリッド車両の構成図である。 本発明のハイブリッド車両の制御方法を例示するフロー図である。 振動の振幅の減衰率とモータージェネレーターの出力トルクの増減量との相関を例示する相関図である。 振動の振幅と経過時間との相関を例示する相関図である。 振動の振幅とモータージェネレーターの出力トルクの増減量との相関を例示する相関図である。 経過時間とプロペラシャフトの回転数及びモータージェネレーターの出力トルクとの相関を例示する相関図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実
施形態からなるハイブリッド車両を示す。
このハイブリッド車両(以下「HEV」という。)は、普通乗用車又はバスやトラックなどの大型自動車であり、エンジン10、モータージェネレーター21及びトランスミッション30と、運転状態に応じて車両を複合的に制御するハイブリッドシステム20とを主に備えている。
エンジン10においては、エンジン本体11に形成された複数(この例では4個)の気筒12内における燃料の燃焼により発生した熱エネルギーにより、クランクシャフト13が回転駆動される。このエンジン10には、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンが用いられる。クランクシャフト13の一端は、エンジンクラッチ14(例えば、湿式多板クラッチなど)を介してトランスミッション30のインプットシャフト31に接続されている。
モータージェネレーター21には、発電運転が可能な永久磁石式の交流同期モーターが用いられている。このモータージェネレーター21の回転軸22の一端は、PTO(動力取り出し機構)38を介して、トランスミッション30の図示しないカウンターシャフトに接続されている。
PTO38は、図示しないスレーブドグクラッチを備え、図示しないソレノイドバルブに電流を流すとそのスレーブドグクラッチが解放状態になり、トランスミッション30からモータージェネレーター21を切り離す。一方、電流を止めるとスレーブドグクラッチが結合状態になり、トランスミッション30とモータージェネレーター21とを接続する。
トランスミッション30には、HEVの運転状態と予め設定されたマップデータとに基づいて決定された目標変速段へ自動的に変速するAMT又はATが用いられている。なお、トランスミッション30は、AMTのような自動変速式に限るものではなく、ドライバーが手動で変速するマニュアル式であってもよい。
トランスミッション30で変速された回転動力は、アウトプットシャフト32に接続されたプロペラシャフト33を通じてデファレンシャル34に伝達され、後輪である一対の駆動輪35にそれぞれ駆動力として分配される。
ハイブリッドシステム20は、モータージェネレーター21と、そのモータージェネレーター21に電気的に接続するインバーター23、高電圧バッテリー24、DC/DCコンバーター25及び低電圧バッテリー26とを有している。
高電圧バッテリー24としては、リチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーなどが好ましく例示される。また、低電圧バッテリー26には鉛バッテリーが用いられる。
DC/DCコンバーター25は、高電圧バッテリー24と低電圧バッテリー26との間における充放電の方向及び出力電圧を制御する機能を有している。また、低電圧バッテリー26は、各種の車両電装品27に電力を供給する。
このハイブリッドシステム20における種々のパラメータ、例えば、電流値、電圧値やSOCなどは、BMS28により検出される。
これらのエンジン10及びハイブリッドシステム20は、制御装置70により制御され
る。具体的には、HEVの発進時や加速時には、ハイブリッドシステム20は高電圧バッテリー24から電力を供給されたモータージェネレーター21により駆動力の少なくとも一部をアシストする一方で、慣性走行時や制動時においては、モータージェネレーター21による回生発電を行い、プロペラシャフト33等に発生する余剰の運動エネルギーを電力に変換して高電圧バッテリー24を充電する。また、このHEVは、エンジンクラッチ14を断状態、かつモータークラッチ15を接状態にすることで、モータージェネレーター21のみを駆動源とする、いわゆるモーター単独走行が可能となる。
なお、モータージェネレーター21を接続するエンジン10の駆動力を駆動輪35に伝達する出力軸としては、クランクシャフト13、トランスミッション30の各シャフト、及びプロペラシャフト33が例示される。また、モータージェネレーター21とそれらの出力軸との接続機構としては、回転軸22に取り付けられた第1プーリーとそれらの出力軸に取り付けられた第2プーリーとの間に無端状のベルト状部材を掛け回した機構、ギアボックスなどの減速機構、及びPTOなどの動力取り出し機構などが例示される。
このようなHEVにおいて、プロペラシャフト33の回転数Npを検出する回転数センサ64を備えている。そして、モータージェネレーター21の駆動力をプロペラシャフト33に伝達する場合の出力トルクを正として、制御装置70が、回転数センサ64を介してプロペラシャフト33に生じる偶力による振動を監査して、その振動に応じてモータージェネレーター21の出力トルクTmを正の範囲で増減する制御を行うように構成される。
より具体的には、制御装置70が、偶力による振動の振動数f1と、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減によりプロペラシャフト33に伝達される駆動力の周波数f2とを逆位相にする制御を行うように構成される。
制御装置70は、各種処理を行うCPU、その各種処理を行うために用いられるプログラムや処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成される。この制御装置70は、信号線を介して回転数センサ64及びインバーター23のそれぞれに接続される。また、制御装置70の内部記憶装置に記憶された実行プログラムとしては、振動抑制プログラムが例示される。
振動抑制プログラムは、プロペラシャフト33に伝達される駆動力が急増したときに生じる偶力による振動を、モータージェネレーター21の出力トルクTmを増減して抑制するプログラムである。
この振動抑制プログラムが実施される場合は、HEVの発進時や低速走行からの急加速時が例示される。なお、それらの発進時や低速走行からの急加速時においては、エンジン10及びモータージェネレーター21の両方の駆動力がプロペラシャフト33に伝達されるアシスト走行に限定されずに、エンジン10のみの駆動力が、あるいはモータージェネレーター21のみの駆動力がプロペラシャフト33に伝達されるエンジン単独走行やモーター単独走行の場合も含む。
なお、ここでいう駆動力の急増とは、エンジン10及びモータージェネレーター21の少なくとも一方からプロペラシャフト33に伝達される駆動力の単位時間当たりの増加量が多い場合、言い換えると単位時間当たりのプロペラシャフト33の回転数Npの増加量が多い場合を示している。
このようなHEVの制御方法を、制御装置70の機能として図2に基づいて以下に説明する。なお、制御装置70は、信号線(一点鎖線で示す)を通じて、各部と接続している
。この制御方法は、エンジン10が始動してから終了するまで行われる。
まず、制御装置70が、回転数センサ64を介してプロペラシャフト33の回転数Npを取得する(S10)。なお、プロペラシャフト33の回転数Npは、エンジン10のクランクシャフト13の回転数や駆動輪35の回転数などから算出することも可能である。しかし、それらの算出方法では、プロペラシャフト33の回転数Npの変動までは算出することができない。従って、このプロペラシャフト33の回転数Npは、この実施形態の回転数センサ64のように、直接的に回転数Npを検出可能なセンサを用いて取得する必要がある。
次いで、制御装置70が、プロペラシャフト33に偶力による振動が生じたか否かを判定する(S20)。このステップとしては、プロペラシャフト33の回転数Npの変動から偶力による振動の周期を検出して、プロペラシャフト33に偶力による振動が生じたと判定する方法が例示される。このように振動が生じたか否かを実際に振動の周期を検出して判定すると、振動を判定しつつ、その振動の振動数f1や初期の振幅L1を取得できるという利点がある。
なお、ここで判定のために取得する周期としては、0.5周期以上、3周期以下とする。0.5周期未満の場合に、振動の振動数f1や初期の振幅L1を取得することができなくなる。一方、3周期を超える場合に、下記の振動を抑制する制御に遅れが生じてしまう。
このステップで、プロペラシャフト33に偶力による振動が生じたと判定した場合は、次に進み、振動が生じないと判定した場合は、スタートへ戻る。
次いで、制御装置70が、モータージェネレーター21の出力トルクTmを正の範囲で増減する(S30)。このステップでは、振動の振動数f1と、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減によりプロペラシャフト33に伝達される駆動力の周波数f2とが逆位相となるようにモータージェネレーター21を制御する。より具体的には、振動によりプロペラシャフト33の回転数Npが増加しようとするときに、モータージェネレーター21の出力トルクTmを増減量ΔTmだけ低減し、振動によりプロペラシャフト33の回転数Npが低減しようとするときに、モータージェネレーター21の出力トルクTmを増減量ΔTmだけ増加する。
ここでいう正の範囲とは、モータージェネレーター21からプロペラシャフト33に駆動力が伝達される場合の出力トルクTmを正とした場合の範囲である。従って、偶力による振動を低減する際に、モータージェネレーター21の出力トルクTmは負にならない、つまり、回生トルクにならない。発進時や加速時に、モータージェネレーター21が発電状態になると、モータージェネレーター21の回生制動力によってプロペラシャフト33の回転動力が減少し、加速応答性が悪化してしまう。そこで、発進時や加速時に、モータージェネレーター21を正の範囲で増減することで、加速応答性の悪化を回避可能になる。
また、増減量ΔTmは、アシスト時の目標出力トルクT0に対する増減量である。この目標出力トルクT0は、アクセル開度、車速、及びエンジン回転数に基づいて設定されており、アシスト時に、モータージェネレーター21からプロペラシャフト33に伝達される駆動力の目標値である。
更に詳しく説明すると、これらのステップ(S30)においては、偶力による振動の振動数f1と逆位相となるようにモータージェネレーター21の出力トルクTmを増減して
いる。つまり、偶力の振動によりプロペラシャフト33の回転数Npが増減しようとするタイミングと、モータージェネレーター21の出力トルクTmを増減するタイミングとが略同期することになる。
また、このステップにおいては、モータージェネレーター21の出力トルクTmを一定の増減量ΔTmで増減するよりも、偶力による振動の振幅L1に応じて、つまり徐々に減衰する振幅L1に応じて、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減量を調節することが好ましい。
振動数f1は、プロペラシャフト33の回転数Npの変動から取得可能である。なお、振動数f1を算出する際に、モータージェネレーター21からプロペラシャフト33までの駆動力の伝達経路を考慮するとよい。例えば、この実施形態では、モータージェネレーター21からPTO38及びトランスミッション30を介してプロペラシャフト33に駆動力が伝達されている。そこで、プロペラシャフト33の回転数Npに加えて、トランスミッション30におけるギア比を考慮して振動数f1を算出するとよい。
振動数f1が算出されると、制御装置70が、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減のタイミングを、その増減によりプロペラシャフト33に伝達される駆動力の周波数f2が、その振動数f1の逆位相となるように調節する。
初期の振幅L1も同様に、プロペラシャフト33の回転数Npの変動から取得可能である。但し、回転数Npの変動からは初期の振幅L1しか取得できない。振幅L1は、時間の経過及びモータージェネレーター21の出力トルクTmの増減により減衰する。そこで、振幅L1については、減衰した振幅L1を予測するようにするとよい。
図3は振幅L1の減衰率とモータージェネレーター21の出力トルクTmの増減量ΔTmとの相関を、図4は振幅L1と経過時間との相関を、それぞれ例示している。振幅L1の減衰率は増減量ΔTmに対して正の相関になる。一方、振幅L1は時間に対して負の相関になる。
これらの図3及び図4を予め実験や試験により作成し、マップデータとして内部記憶装置に記憶させておき、減衰した振幅L1を算出する際に、それらを用いて算出するとよい。このように時間の経過、及び、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減により減衰する振幅L1を算出することが可能になる。
振幅L1が算出されると、制御装置70が、その振幅L1に応じたモータージェネレーター21の出力トルクTmの増減量ΔTmを算出する。
図5は、振幅L1とモータージェネレーター21の出力トルクTmの増減量ΔTmとの相関を例示している。増減量ΔTmは、振動の振幅L1を打ち消す大きさに設定されており、振幅L1に対して正の相関となる。この増減量ΔTmが振幅L1に対して小さくなると、振動によってプロペラシャフト33の回転数Npが増減する。一方、増減量ΔTmが振幅L1に対して大きくなると、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減によってプロペラシャフト33の回転数Npが増減する。そこで、この増減量ΔTmとしては、振幅L1を相殺する値がより好ましい。
この図5を予め実験や試験により作成し、マップデータとして内部記憶装置に記憶させておき、取得した、あるいは予測した振幅L1に基づいて増減量ΔTmを算出するとよい。このようにすることで、時間の経過及びモータージェネレーター21の出力トルクTmの増減により減衰する振幅L1に応じて増減量ΔTmが小さくなるので、プロペラシャフト33の回転数Npに影響を与えること無く、振動のみを相殺することが可能になる。
次いで、制御装置70が、振動によるプロペラシャフト33の回転数Npの増減が無くなったか否かを判定する(S40)。このステップでは、減衰した振幅L1を求め、その振幅L1が予め設定した閾値La以下になる場合に、振動が減衰して回転数Npの増減が無くなったと判定している。
閾値Laは、予め実験や試験により求めておき、制御装置70の内部記憶装置に記憶させておく。この閾値Laは、偶力による振動が時間の経過、あるいはモータージェネレーター21の出力トルクTmの増減によりプロペラシャフト33の回転数Npを増減させなくなるまで、あるいはその増減幅が十分に小さくなるまで減衰したことが判定可能な値に設定される。
このステップで、振幅L1が閾値Laを超える場合は、モータージェネレーター21の増減を継続して行う。一方、振幅L1が閾値La以下の場合は、制御装置70が、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減を停止して(S50)、スタートへ戻る。
図6は、経過時間とプロペラシャフト33の回転数Npとの相関、及び経過時間とモータージェネレーター21の出力トルクTmとの相関をそれぞれ例示している。なお、ここでは、HEVが発進してからモータージェネレーター21でエンジン10の駆動力をアシストする場合を例示している。また、実線はモータージェネレーター21の出力トルクTmを、一点鎖線は偶力による振動を、二点鎖線は本発明の制御を実施した結果のプロペラシャフト33の回転数Npを、点線は本発明の制御を実施していないプロペラシャフト33の回転数Npを、それぞれ例示している。
エンジン10の始動が開始して、エンジン10の駆動力がプロペラシャフト33に伝達され、更に、時間t0でモータージェネレーター21の駆動力がプロペラシャフト33に伝達される。そして、モータージェネレーター21の駆動力が伝達された時間t0から発生期間Δt1が経過した後の時間t1でプロペラシャフト33に偶力による振動が発生する。
この時間t1から時間t2までの回転数Npは減少する。次いで、時間t2から時間t3までの回転数Npは増加する。従って、この時間t1から時間t3までの回転数Npの変化により、振動の0.5周期が検出される。そして、時間t1から時間t3までの期間に基づいて振動数f1が求まり、時間t2における回転数Npと時間t3における回転数Npとの回転数差に基づいて初期の振幅L1が求まる。
次いで、時間t3で、偶力による振動によって回転数Npが増加しようとすると、制御装置70が、モータージェネレーター21の出力トルクTmを減少する。これにより、プロペラシャフト33の回転数Npの増減が抑制される。
このように、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減により、振動の振動数f1と逆位相の周波数f2の駆動力がプロペラシャフト33に伝達されることで、プロペラシャフト33の回転数Npの増減が抑制され、且つ偶力による振動は徐々に減衰する。そして、時間t4で振動の振幅L1が閾値La以下になると、制御装置70が、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減を停止する。
以上のような制御を行うようにしたことで、振動によりプロペラシャフト33の回転数Npが増加しようとするときに、モータージェネレーター21の出力トルクTmを低減する。その一方で、振動によりプロペラシャフト33の回転数Npが低減しようとするとき
に、モータージェネレーター21の出力トルクTmを増加する。これにより、プロペラシャフト33の偶力の振動による回転数Npの増減を抑制しつつ、その振動を相殺して減衰するので、偶力による振動によってドライバビリティが悪化することを回避できる。
また、その振動の低減時に、モータージェネレーター21の出力トルクTmを正の範囲で増減することにより、駆動輪35に伝達される駆動力の低減による加速応答性の悪化を回避できる。
なお、上記の実施形態のHEVは特に車両を限定していないが、プロペラシャフト33に生じる偶力の振動は、プロペラシャフト33が長い大型車両に特に顕著に生じる。つまり、本発明は、プロペラシャフト33の軸方向の長さが普通乗用車よりも長いトラックやバスなどの大型車両に好適である。
また、偶力による振動が生じたか否かの判定(S20)としては、プロペラシャフト33の回転数Npの変化やプロペラシャフト33に伝達される駆動力が急増してからの経過時間などで判定することも可能である。
例えば、最初にプロペラシャフト33の回転数Npが減少した時間t1を振動の開始として判定する方法も例示される。プロペラシャフト33の偶力による振動は、駆動力の急増によりプロペラシャフト33が捻られることに起因している。そこで、駆動力の急増した時間t0からそのプロペラシャフト33の捻りが戻ろうとする力、つまりプロペラシャフト33の回転方向を正として負となる力が生じて、プロペラシャフト33の回転数Npが減少した時間を振動の開始と見做すことが可能である。このようにプロペラシャフト33に伝達される駆動力が急増して上昇するはずのプロペラシャフト33の回転数Npが減少したことで判定すると、早期に偶力による振動を判定可能になり、迅速にその振動に対して対策できるという利点がある。
一方で、駆動力の急増した時間t0からプロペラシャフト33に偶力による振動が生じる時間t1までの発生期間Δt1を予め求めておき、その発生期間Δt1が経過したか否かで判定してもよい。この発生期間Δt1は、プロペラシャフト33の弾性率や軸方向の長さにより異なり、プロペラシャフト33の回転数Npや伝達される駆動力より異なる。そこで、それらをパラメータとして発生期間Δt1が設定されたマップデータを予め実験や試験により求めておき、そのマップデータから求めた発生期間Δt1を用いるとよい。このように偶力による振動の発生期間Δt1で判定すると、早期に偶力による振動を判定可能になり、迅速にその振動に対して対策できるという利点がある。
偶力により生じる振動の振動数f1は、プロペラシャフト33の回転数Npの1/2になる。また、振動の振幅L1は、エンジン10の駆動力に応じて変化する。そこで、振動の振動数f1及び振幅L1をリアルタイムで算出して、フィードバック制御によりモータージェネレーター21の出力トルクTmを正の範囲で増減してもよい。
振幅L1については、エンジン10の駆動力と振幅L1との関係を予め実験や試験によりマップデータとして記憶しておき、エンジン10の駆動力とそのマップデータとを比較して求めるとよい。エンジン10の駆動力は、図示しないアクセルペダルの踏み込み量、燃料噴射量などから算出される。
このように、振動の振動数f1をプロペラシャフト33の回転数Npの1/2とし、その振幅L1をエンジン10の駆動力に応じて算出して、フィードバック制御により、モータージェネレーター21を制御することで、偶力による振動をリアルタイムに低減することができる。
また、振動によるプロペラシャフト33の回転数Npの増減が無くなったか否かを判定するステップにおいては、モータージェネレーター21の出力トルクTmの増減量ΔTmが予め設定された閾値ΔTa以下になる場合に、振動が減衰して回転数Npの増減が無くなったと判定してもよい。前述したように、増減量ΔTmは減衰する振幅L1に応じて少なくなる。そこで、この増減量ΔTmと閾値ΔTaとを比較しても、振幅L1と閾値Laとを比較する場合と同様の結果を得ることが可能である。
一方で、振動が減衰して回転数Npの増減が無くなる減衰期間Δt2を予め求めておき、その減衰期間Δt2が経過したか否かで判定してもよい。この減衰期間Δt2は、発生期間Δt1と同様に、プロペラシャフト33の弾性率や軸方向の長さにより異なり、プロペラシャフト33の回転数Npや伝達される駆動力より異なる。そこで、それらをパラメータとして減衰期間Δt2が設定されたマップデータを予め実験や試験により求めておき、そのマップデータから求めた減衰期間Δt2を用いるとよい。
10 エンジン
20 ハイブリッドシステム
21 モータージェネレーター
33 プロペラシャフト
35 駆動輪
64 回転数センサ
70 制御装置
Np 回転数
Tm 出力トルク

Claims (7)

  1. エンジンの動力を駆動輪に伝達する出力軸に接続されたモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムと、制御装置と、を備えたハイブリッド車両において、
    前記駆動輪に動力を伝達するプロペラシャフトの回転数を検出する回転数センサを備え、
    前記モータージェネレーターの駆動力を前記プロペラシャフトに伝達する場合の出力トルクを正として、
    前記制御装置が、前記回転数センサを介して前記プロペラシャフトに生じる偶力による振動を監査して、その振動が生じたときに、その振動に応じて前記モータージェネレーターの出力トルクを正の範囲で増減する制御を行うように構成されたことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置が、前記振動の振動数と、前記モータージェネレーターの出力トルクの増減により前記プロペラシャフトに伝達される駆動力の周波数とを逆位相にする制御を行うように構成された請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御装置が、前記振動により前記プロペラシャフトの回転数が増加しようとするときに、前記モータージェネレーターの出力トルクを低減し、前記振動により前記プロペラシャフトの回転数が低減しようとするときに、前記モータージェネレーターの出力トルクを増加する制御を行うように構成された請求項1又は2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記制御装置が、時間経過及び前記モータージェネレーターの出力トルクの増減により減衰する前記振動の振幅が予め設定された閾値まで減衰したときに、前記モータージェネレーターの出力トルクの増減を停止する制御を行うように構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  5. 前記制御装置が、前記振動の振動数を前記回転数の半分の値とし、前記振動の振幅を前記エンジンの駆動力に基づいて算出し、その振動の振動数及び振幅に基づいて、フィードバック制御により前記モータージェネレーターの出力トルクを正の範囲で増減する制御を行うように構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  6. トラック及びバスを含む大型車両である請求項1〜5のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  7. プロペラシャフトを介してエンジン及びモータージェネレーターの少なくとも一方と両方の駆動力を駆動輪に伝達するハイブリッド車両の制御方法において、
    前記モータージェネレーターの駆動力を前記プロペラシャフトに伝達する場合に、
    前記プロペラシャフトの回転数を取得するステップと、
    前記モータージェネレーターの駆動力を前記プロペラシャフトに伝達する場合の出力トルクを正として、取得したその回転数に基づいて、前記プロペラシャフトに生じた偶力による振動に応じて前記モータージェネレーターの出力トルクを正の範囲で増減するステップと、を含むことを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
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