JP2017176498A - 体圧分布及び生体情報の計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】体圧分布と脈波を同時に且つ高精度に検出することができる体圧分布及び生体情報の計測装置を提供する。
【解決手段】切替装置50は、1サイクルにおいて、それぞれの圧力センサセル10aを個々の第一センサとして機能させる第一モードを順次実行すると共に、二個以上の圧力センサセルを一個の第二センサとして機能させる第二モードをさらに実行する。体圧分布演算装置62は、第一モードにおける第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、圧力センサセルに面する身体の体圧分布を演算する。生体情報演算装置63は、第二モードにおける第二センサの検出値に基づいて身体の生体情報を演算する。そして、切替装置は、同一の第二センサによる計測周期を、第一センサによる計測周期より短くする。
【選択図】図1
【解決手段】切替装置50は、1サイクルにおいて、それぞれの圧力センサセル10aを個々の第一センサとして機能させる第一モードを順次実行すると共に、二個以上の圧力センサセルを一個の第二センサとして機能させる第二モードをさらに実行する。体圧分布演算装置62は、第一モードにおける第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、圧力センサセルに面する身体の体圧分布を演算する。生体情報演算装置63は、第二モードにおける第二センサの検出値に基づいて身体の生体情報を演算する。そして、切替装置は、同一の第二センサによる計測周期を、第一センサによる計測周期より短くする。
【選択図】図1
Description
本発明は、体圧分布及び生体情報の計測装置に関するものである。
特許文献1には、複数の荷重センサにより、静荷重としての人の体重などによる荷重と、動荷重としての人の心拍や呼吸とを検出することが記載されている。すなわち、複数の荷重センサの中から、静荷重に対応する第一の周波数信号が含まれる荷重センサを選択し、選択された荷重センサにより動荷重に対応する第二の周波数信号を検出している。
また、特許文献2には、体圧分布情報と呼吸周期相当の圧力変動分布情報に基づいて、圧力検出素子群の中から心拍測定用素子を選定し、選定された素子によって心拍周期相当の圧力変動を検出することが記載されている。
特許文献3には、複数の振動センサに中から、心拍数のR波に相当する振幅が明瞭な波形を出力している振動センサを選択して、選択された振動センサの出力信号に基づいて心拍数を算出することが記載されている。
体圧に比べて、心拍や脈波は、微小振動であるため、ノイズの影響を受けやすい。しかし、特許文献1,2においては、体圧を検出するセンサそのものによって、心拍や脈波の検出を行っている。つまり、体圧を検出するセンサのサイズと、心拍や脈波を検出するセンサのサイズは同一である。これでは、微小振動である心拍や脈波の計測に際して、ノイズの影響により、高精度な計測が困難である。
また、心拍や脈波の周期は微小であるため、心拍や脈波に伴う荷重を短い周期で検出しなければ、心拍や脈波を計測することはできない。特定の位置におけるセンサにより継続して荷重検出を行うことができれば、心拍や脈波の計測は可能である。しかし、これでは、心拍や脈波計測専用となってしまう。つまり、体圧分布と心拍や脈波などの生体情報を同時に計測することはできない。
本発明は、体圧分布と生体情報を同時に且つ高精度に検出することができる体圧分布及び生体情報の計測装置を提供することを目的とする。
体圧分布及び生体情報の計測装置は、面状に配列される二個以上の圧力センサセルと、1サイクルにおいて、それぞれの前記圧力センサセルを個々の第一センサとして機能させる第一モードを順次実行すると共に、二個以上の前記圧力センサセルを一個の第二センサとして機能させる第二モードをさらに実行する切替装置と、前記第一モードにおける前記第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、前記圧力センサセルに面する身体の体圧分布を演算する体圧分布演算装置と、前記第二モードにおける前記第二センサの検出値に基づいて、前記身体の生体情報を演算する生体情報演算装置とを備える。そして、前記切替装置は、同一の前記第二センサによる計測周期を、前記第一センサによる計測周期より短くする。
体圧分布の演算には、個々の圧力センサセルによる検出値が用いられる。一方、生体情報の演算には、二個以上の圧力センサセルを一個のセンサとして機能させた場合の検出値が用いられる。
体圧の振幅は、生体情報の振幅に比べて大きい。そのため、体圧による圧力変動を検出するためには、圧力センサセル一個であっても十分である。そこで、体圧計測の時には、個々の圧力センサセルの検出値を用いることで、体圧分布を高分解能で計測することができる。
一方、生体情報による圧力変動を検出するためには、圧力センサセル一個のような小さな領域では、十分ではない。そこで、生体情報による圧力変動を検出する際には、二個以上の圧力センサセルを一個の第二センサとして機能させたときの検出値を用いている。つまり、生体情報の計測の時には、第二センサによる検出領域を大きくすることにより、微小振動である生体情報の影響を受けやすい状態としている。これにより、微小振動である生体情報を、高精度に計測できる。
ここで、生体情報の計測のためには、短い周期で、特定位置の圧力変動を検出しなければならない。一方、体圧の計測のためには、生体情報に比べて、長い周期での圧力変動を検出すれば十分である。そこで、切替装置は、同一の第二センサによる計測周期を、第一センサによる計測周期より短くしている。
このように、体圧計測のための第一センサによる計測と、生体情報計測のための第二センサによる計測とを、適切な周期で切替ながら実行することで、体圧分布と生体情報を同時に計測することが可能となる。
<1.第一実施形態>
(1−1.体圧分布及び生体情報の計測装置1の構成)
体圧分布及び生体情報の計測装置1(以下、計測装置と称する)の構成について、図1−図3を参照して説明する。計測装置1は、面状に形成されたセンサユニット10の付与された身体の体圧分布及び生体情報を計測する。本実施形態における計測装置1は、生体情報として、身体の脈波又は呼吸成分を計測する。計測装置1は、センサユニット10、電源装置20、入力側回路30、出力側回路40、切替装置50、及び、演算装置60を備える。
(1−1.体圧分布及び生体情報の計測装置1の構成)
体圧分布及び生体情報の計測装置1(以下、計測装置と称する)の構成について、図1−図3を参照して説明する。計測装置1は、面状に形成されたセンサユニット10の付与された身体の体圧分布及び生体情報を計測する。本実施形態における計測装置1は、生体情報として、身体の脈波又は呼吸成分を計測する。計測装置1は、センサユニット10、電源装置20、入力側回路30、出力側回路40、切替装置50、及び、演算装置60を備える。
センサユニット10は、可撓性を有し、面状に形成される。センサユニット10は、面法線方向に、圧縮変形可能である。例えば、センサユニット10は、図2に示すように、8列の第一電極11と、16列の第二電極12と、誘電層13とを備える。なお、第一電極11と第二電極12の列数は、適宜変更可能である。
第一電極11は、帯状に形成され、相互に平行に配置される。第二電極12は、センサユニット10の面法線方向に、第一電極11に対して距離を隔てて配置される。第二電極12は、帯状に形成され、相互に平行に配置される。第二電極12の延在方向は、第一電極11の延在方向に対して直交する方向である。誘電層13は、弾性変形可能な面状に形成され、第一電極11と第二電極12との間に配置される。
第一電極11及び第二電極12は、エラストマー中に導電性フィラーを配合させることにより成形される。第一電極11及び第二電極12は、可撓性を有し、伸縮自在な性質を有する。第一電極11及び第二電極12を構成するエラストマーには、例えば、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴムなどが適用される。また、第一電極11及び第二電極12に配合される導電性フィラーには、導電性を有する粒子であればよく、例えば、炭素材料や金属等の微粒子が適用される。
誘電層13は、エラストマーにより成形され、可撓性を有し且つ伸縮自在な性質を有する。誘電層13を構成するエラストマーには、例えば、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴムなどが適用される。
従って、第一電極11と第二電極12との交差位置がマトリックス状に位置する。センサユニット10は、マトリックス状の電極交差位置において、静電容量型センサとして機能する圧力センサセル10aを備える。本実施形態においては、センサユニット10は、横16列、縦8列に配列された128個の圧力センサセル10aを備える。そして、128個の圧力センサセル10aが、面状に配列されている。
そして、センサユニット10が面法線方向に圧縮する力を受けた場合には、誘電層13が圧縮変形することにより、第一電極11と第二電極12の離間距離が短くなる。つまり、第一電極11と第二電極12との間の静電容量が大きくなる。
ここで、センサユニット10は、図3に示すように、例えば、シート70の座面71前方の内部に配置される。詳細には、センサユニット10は、座面71前方の表皮の裏面側に配置される。本実施形態においては、センサユニット10は、第二電極12の延在方向がシート70の前後方向に一致するように、座面71に配置される。また、センサユニット10は、左右の大腿部に相当する範囲に配置される。つまり、センサユニット10は、着座する人の左右の大腿部によって、体圧を受ける。そして、第二電極12の延在方向は、大腿部の延在方向、さらには、大腿動脈の延在方向に一致する。つまり、センサユニット10は、大腿動脈の脈波や呼吸成分の影響を受ける。
なお、センサユニット10は、シート70の座面71前方の他に、座面71後方、背面72やヘッドレスト73に配置してもよい。センサユニット10が座面後方に配置される場合は、センサユニット10は、人の背部により体圧を受け、人の臀部における動脈の脈波や呼吸成分の影響を受ける。また、背面72に配置される場合には、センサユニット10は、人の背部により体圧を受け、人の背部における動脈の脈波や呼吸成分の影響を受ける。また、センサユニット10がヘッドレスト73に配置される場合には、センサユニット10は、人の頭部により体圧を受け、例えば首部における動脈の脈波や呼吸成分の影響を受ける。
電源装置20は、所定の電圧を発生し、センサユニット10の第一電極11に対して所定電圧を印加する。
入力側回路30は、複数のスイッチにより構成される。各スイッチの一端は、電源装置20に接続されており、各スイッチの他端は、対応する第一電極11に接続される。図1においては、前側から3列目から6列目までの第一電極11に対応するスイッチがONされ、他はOFFされている。この状態では、前側から3列目から6列目までの第一電極11に、所定電圧が印加される。
出力側回路40は、複数のスイッチにより構成される。各スイッチの一端は、対応する第二電極12に接続され、各スイッチの他端は、後述する演算装置60に接続される。図1においては、左側から6列目の第二電極12に対応するスイッチがONされ、他はOFFされている。
切替装置50は、入力側回路30及び出力側回路40の各スイッチのON/OFFの切替を実行する。そして、切替装置50は、計測対象とする圧力センサセル10aを、電源装置20及び演算装置60に接続させる。なお、切替装置50による実行処理の詳細は、後述する。
演算装置60は、計測対象の圧力センサセル10aによる検出値を取得して、当該検出値に基づいて圧力センサセル10aに面する身体の体圧分布及び生体情報を演算する。演算装置60は、検出値取得部61と、体圧分布を演算する体圧分布演算装置62と、生体情報を演算する生体情報演算装置63とを備える。
検出値取得部61は、切替装置50による実行処理の情報を取得すると共に、各実行状態におけるセンサユニット10による検出値を取得する。つまり、検出値取得部61は、計測対象の圧力センサセル10aの静電容量の変化を取得する。
体圧分布演算装置62は、体圧分布の計測対象の圧力センサセル10aの静電容量の変化を取得して、個々の圧力センサセル10aの位置における外力を演算することで、体圧分布を演算する。生体情報演算装置63は、脈波又は呼吸成分の計測対象の圧力センサセル10aの静電容量の変化を取得して、脈波又は呼吸成分の影響により受ける力の変化を演算することで、脈波又は呼吸成分を演算する。体圧分布演算装置62及び生体情報演算装置63の詳細は、後述する。
(1−2.切替装置50の実行処理)
切替装置50の実行処理について、図4を参照して説明する。切替装置50は、入力側回路30及び出力側回路40の切り替えを実行する。ここで、マトリックス状に位置する128個の圧力センサセル10aの中で、体圧分布計測を目的とする場合における圧力センサセル10aと、生体情報の計測を目的とする場合における圧力センサセル10aとは、異なる。
切替装置50の実行処理について、図4を参照して説明する。切替装置50は、入力側回路30及び出力側回路40の切り替えを実行する。ここで、マトリックス状に位置する128個の圧力センサセル10aの中で、体圧分布計測を目的とする場合における圧力センサセル10aと、生体情報の計測を目的とする場合における圧力センサセル10aとは、異なる。
図4には、面状且つマトリックス状に配列される128個の圧力センサセル10aが示される。図4において、X方向及びY方向には、各軸の座標値が示されており、以下において、(16,8)と記載した場合には、図4の右下の位置、すなわちX座標が16であり、Y座標が8である位置を意味する。
体圧分布計測を目的とする場合において、マトリックス状に位置する128個全ての圧力センサセル10aのそれぞれが計測対象となる。つまり、体圧分布計測を目的とする場合において、切替装置50は、128個の圧力センサセル10aそれぞれを個々のセンサ(第一センサ)として機能させるように、入力側回路30及び出力側回路40を切り替える。以下において、体圧分布計測を目的とする場合に機能する個々のセンサを、第一センサと称する。つまり、本実施形態において、体圧分布計測を目的とする場合において、センサユニット10は、128個の第一センサを有することになる。また、切替装置50により第一センサとして機能させるモードを、第一モードと称する。
一方、生体情報の計測を目的とする場合において、マトリックス状に位置する全ての圧力センサセル10aが計測対象でなく、一部の圧力センサセル10aのみが計測対象となる。そして、生体情報の計測を目的とする場合において、二個以上の圧力センサセル10aを一個のセンサ(第二センサ)として機能させるように、入力側回路30及び出力側回路40を切り替える。以下において、生体情報の計測を目的とする場合に機能する個々のセンサを、第二センサと称する。
本実施形態においては、図4において、「A」「B」「C」「D」で示されるそれぞれが、生体情報の計測を目的とする第二センサとして機能する部位である。つまり、センサユニット10は、4個の第二センサを有することになる。また、切替装置50により第二センサとして機能させるモードを、第二モードと称する。
(1−3.体圧分布と生体情報における計測周期)
次に、第一センサによる体圧分布の計測周期と、第二センサによる生体情報の計測周期について、説明する。
次に、第一センサによる体圧分布の計測周期と、第二センサによる生体情報の計測周期について、説明する。
体圧分布計測を目的とする場合には、体圧を受けていない状態の第一センサの検出値と、体圧を受けた状態の第一センサの検出値とを取得すれば足りる。従って、体圧分布演算装置62は、体圧を受けた状態において、個々の第一センサの1回の検出値を取得すれば、体圧分布を演算することができる。
ここで、体圧分布演算装置62は、個々の第一センサの複数回の検出値を取得することで、体圧分布の変化を把握することができる。つまり、体圧分布計測に要求される計測周期は、それほど高いものではない。従って、128個の第一センサについて、それほど高い周期でない計測を行ったとしても、十分に体圧分布の変化を把握できる。
一方、脈波は、一般に1分間に50〜100回であり、多い場合には1分間に100回以上となる。そして、脈波を計測するためには、脈波の周期に比べて格段に短い周期での第二センサの検出値を取得する必要がある。また、呼吸数は、一般に、1分間に10数回〜20数回である。つまり、生体情報演算装置63は、非常に短い周期での第二センサの検出値を取得しなければ、脈波又は呼吸成分を演算することはできない。
従って、第二センサによる生体情報の計測周期は、第一センサによる体圧分布の計測周期より極めて短くしなければならない。図4において、切替装置50は、例えば、(1,1)の圧力センサセル10aを第一センサとして機能させる場合の周期より、「A」で示す二個以上の圧力センサセル10aを第二センサとして機能させる場合の周期を短くするように制御する。
(1−4.演算装置60の処理)
演算装置60の処理について、図5−図7を参照して説明する。演算装置60は、上述したように、検出値取得部61、体圧分布演算装置62、生体情報演算装置63を備える。
演算装置60の処理について、図5−図7を参照して説明する。演算装置60は、上述したように、検出値取得部61、体圧分布演算装置62、生体情報演算装置63を備える。
図5に示すように、検出値取得部61が、切り替えながら実行される第一モード及び第二モードによる検出値を取得する(S1)。つまり、切替装置50が、128個の圧力センサセル10aそれぞれを個々の第一センサとして機能させる第一モードと、「A」〜「D」の圧力センサセル10aそれぞれを第二センサとして機能させる第二モードとを切り替えながら実行する場合に、検出値取得部61が、それぞれの検出値を取得する。
体圧分布演算装置62は、第一モードにおける検出値に基づいて、128個の圧力センサセル10aのそれぞれの位置における体圧を演算する(S2)。つまり、体圧分布演算装置62は、128個の圧力センサセル10aのそれぞれの静電容量を演算して、各位置における体圧を演算する。そして、体圧分布演算装置62は、センサユニット10における体圧分布を得る。
体圧分布演算装置62により得られる体圧分布は、図6にて、ハッチングにて示す。例えば、図6には、体圧が閾値以上となる位置に、ハッチングを付している。また、閾値を複数段階設定することで、体圧の強弱度合の分布を表すこともできる。そして、再び、同一位置の第一センサについての検出値を取得すると、当該位置における体圧を更新する。つまり、体圧分布の計測周期に応じて、体圧分布が更新される。
生体情報演算装置63は、第二モードにおける「A」〜「D」のそれぞれの検出値に基づいて、生体情報を演算する(S3)。ただし、脈波は、非常に小さな振動であるため、脈波の影響により変化する静電容量も小さい。また、呼吸による体圧変動量も非常に小さいため、呼吸の影響により変化する静電容量も小さい。なお、脈波による静電容量の変化は、呼吸による静電容量の変化よりもさらに小さい。そこで、生体情報演算装置63は、検出値に基づいて、生体情報以外のノイズ成分を除去する処理を行い、生体情報を計測できるようにする。このようにして得られたデータは、図7に示すようなグラフとなる。
ここで、図7において、横軸はサンプリング回数であって時間に相当し、縦軸はデータ数値である。図7において、丸印の箇所(下方に凹んでいる箇所)が脈波に対応する箇所であり、矢印の箇所(大きく上に突出している箇所)が呼吸成分に対応する箇所である。つまり、所定時間において、丸印の箇所の数が脈拍数となり、矢印の箇所の数が呼吸数となる。
ここで、生体情報の演算において、4個の第二センサの検出値を用いるが、1個の第二センサの検出値を用いるようにしてもよい。例えば、生体情報演算装置63は、4個の第二センサの検出値の中で、脈波又は呼吸成分を最も検出できる第二センサの検出値を選択することもできる。また、生体情報演算装置63は、4個の第二センサの検出値による得られる脈波又は呼吸成分の波形の全てを出力するようにしてもよい。
(1−5.切替装置50による詳細処理)
次に、切替装置50による詳細処理について、図8を参照して説明する。上述したように、センサユニット10は、第一モードにおける128個の第一センサと、第二モードにおける4個の第二センサとを有する。計測の1サイクルにおいて、128個の第一センサのそれぞれによる1回ずつの計測と、4個の第二センサのそれぞれによる複数回の計測を行う。
次に、切替装置50による詳細処理について、図8を参照して説明する。上述したように、センサユニット10は、第一モードにおける128個の第一センサと、第二モードにおける4個の第二センサとを有する。計測の1サイクルにおいて、128個の第一センサのそれぞれによる1回ずつの計測と、4個の第二センサのそれぞれによる複数回の計測を行う。
具体的には、図8に示すように、切替装置50は、入力側回路30及び出力側回路40を切り替えて、計測対象の圧力センサセル10aを切り替える。ここで、計測の1サイクルの周期Taは、例えば、4msである。すなわち、計測の1サイクルの周波数は、250Hzである。
切替装置50は、1サイクルにおいて、個々の第一センサとして機能させる第一モードを1回ずつ順次実行させる。切替装置50は、1サイクルにおいて、第一モードとして、(1,1)→(1,2)→・・・・→(16,7)→(16,8)を順次実行する。つまり、同一の第一センサによる計測周期Taは、1サイクルの周期Taと同一の4msとなる。
一方、切替装置50は、1サイクルにおいて、「A」〜「D」の第二センサとして機能させる第二モードを順次実行させる。より詳細には、切替装置50は、1サイクルにおいて、個々の第二センサとして機能させる第二モードを、所定周期で複数回ずつ順次実行させる。切替装置50は、1サイクルにおいて、「A」→「B」→「C」→「D」の順に実行すると共に、その処理を二回以上繰り返す。本実施形態においては、切替装置50は、「A」→「B」→「C」→「D」の処理を、16回実行する。従って、同一の第二センサによる計測周期Tbは、0.25msとなる。すなわち、同一の第二センサによる計測周波数は、4kHzとなる。
さらに、第二モードは、一定の第二モード基準周期Tcで実行される。つまり、第二センサ「A」、「B」の計測間隔、第二センサ「B」、「C」の計測間隔、第二センサ「C」、「D」の計測間隔、第二センサ「D」、「A」の計測間隔は、同一の第二モード基準周期Tcとなる。第二センサが、4種類であるため、第二モード基準周期Tcは、0.0625msとなる。すなわち、第二モードの基準周波数は、16kHzとなる。
<2.第二実施形態>
上記実施形態においては、切替装置50は、生体情報の計測において、予め決められた「A」〜「D」の第二センサによる第二モードを順次実行した。この他に、切替装置50は、状況に応じて、「A」〜「D」の第二センサ全てを順次実行する場合、「A」〜「D」の第二センサの中で選択された第二センサのみを順次実行する場合を、切り替えることができる。
上記実施形態においては、切替装置50は、生体情報の計測において、予め決められた「A」〜「D」の第二センサによる第二モードを順次実行した。この他に、切替装置50は、状況に応じて、「A」〜「D」の第二センサ全てを順次実行する場合、「A」〜「D」の第二センサの中で選択された第二センサのみを順次実行する場合を、切り替えることができる。
切替装置50による切り替え処理について、図9を参照して説明する。図9の(a)には、基本として、第一実施形態にて説明したように、「A」〜「D」の第二センサによる計測が順次実行される。つまり、それぞれの第二センサによる計測周期Tbは、0.25msとなる。
ここで、一般に脈波は、1分間に50〜100回であるため、この範囲に含まれる脈波を計測する場合には、「A」〜「D」の第二センサ全てを用いて、脈波を高精度に且つ安定的に計測する。ただし、脈波が1分間に100回を超えるような場合には、より短周期での計測とすることで、高精度な脈波を得ることができる。
そこで、「A」〜「D」の第二センサ全てを用いる場合よりも、より高精度な出力値を得ることが必要と判断されれば、図9の(b)のように、切替装置50は、高速処理を実行する。すなわち、切替装置50は、1サイクルにおいて、「A」→「D」→「A」→「D」・・・の順に実行する。つまり、基本処理における「B」の第二センサを、「D」の第二センサに変更し、且つ、基本処理における「C」の第二センサを、「A」の第二センサに変更する。この場合、それぞれの第二センサによる計測周期Tbは、0.125msとなる。
さらに、「A」、「D」の第二センサを用いる場合よりも、より高精度な出力値を得ることが必要と判断されれば、図9の(c)のように、切替装置50は、超高速処理を実行する。すなわち、切替装置50は、1サイクルにおいて、「A」の第二センサのみを第二モード基準周期Tcにて実行する。この場合、「A」の第二センサによる計測周期Tbは、第二モード基準周期Tcと同一の0.0625msとなる。もちろん、「A」の第二センサに代えて、他の第二センサを用いることもできる。
ここで、上記においては、切替装置50は、自動的に、第二モードについて、基本処理、高速処理、超高速処理を切り替えることとした。この他に、使用者による入力に基づいて対象の処理を切り替えることもできる。
<3.第三実施形態>
上記実施形態においては、第二センサは、予め決められた位置の二個以上の圧力センサセル10aにより構成した。この他に、第二センサは、体圧分布演算装置62により得られた体圧分布に基づいて決定されるようにしてもよい。
上記実施形態においては、第二センサは、予め決められた位置の二個以上の圧力センサセル10aにより構成した。この他に、第二センサは、体圧分布演算装置62により得られた体圧分布に基づいて決定されるようにしてもよい。
この場合の演算装置60の処理について、図10及び図11A−図11Cを参照して説明する。図10に示すように、検出値取得部61が、第一モードによる検出値を取得する(S11)。このとき、切替装置50は、第二センサによる第二モードを実行することなく、第一モードのみにより実行する。
続いて、体圧分布演算装置62が、第一モードにおける検出値に基づいて、128個の圧力センサセル10aのそれぞれの位置における体圧を演算する(S12)。このようにして、体圧分布演算装置62は、センサユニット10における体圧分布を得る。
続いて、生体情報演算装置63は、体圧分布に基づいて、生体情報の計測用の第二センサを構成する二個以上の圧力センサセル10aを選択する。そして、生体情報演算装置63は、切替装置50に対して、選択された二個以上の圧力センサセル10aが第二センサとして機能するように、切替処理を実行させる。つまり、本実施形態においては、生体情報の計測用の第二センサは、予め決められているのではなく、体圧分布に基づいて決定される。
ここでは、第二センサの決定方法として、三種類の中の何れかを用いる。第一の決定方法は、図11Aを参照して説明する。図11のハッチングにて示す圧力センサセル10aが、体圧分布計測用の第一センサとしての検出値が所定圧力以上であるとする。ただし、連続した圧力センサセル10aが選択されるようにする。この場合、ハッチングで示す所定圧力以上となる全ての圧力センサセル10aが、第二センサを構成する。つまり、切替装置50は、第一センサの検出値が所定圧力以上となる場合に、当該第一センサに対応する圧力センサセル10aを第二センサとする。
第二の決定方法は、図11Bを参照して説明する。生体情報演算装置63は、全ての第一センサの中で、最大値を検出する圧力センサセル10aを抽出する。最大値を検出する圧力センサセル10aは、図11Bのハッチングで示す位置とする。この場合に、当該圧力センサセル10aと、当該圧力センサセル10aの周囲に位置する圧力センサセル10aとが、第二センサを構成する。つまり、切替装置50は、第一センサの中で最大値を検出する圧力センサセル10aと、その周囲に位置する圧力センサセル10aとを、第二センサとする。つまり、図11Bにおいて、縁のみのハッチングにより示す領域が、第二センサを構成する。
第三の決定方法は、図11Cを参照して説明する。第二の決定方法と同様に、全ての第一センサの中で、最大値を検出する圧力センサセル10aを抽出する。最大値を検出する圧力センサセル10aは、図11Cのハッチングで示す位置とする。この場合に、当該圧力センサセル10aを含むようにすると共に、二個以上の圧力センサセル10aが身体の姿勢及び身体の接触部位に基づいて設定された方向に位置するように、第二センサが決定される。
例えば、二個以上の圧力センサセル10aが、大腿動脈に沿った方向となるように決定される。図3に示すように、シート70の座面71にセンサユニット10が配置される場合には、シート70の着座者の大腿部の方向は前後方向となる。つまり、大腿動脈に沿った方向とは、シート70の前後方向となる。そこで、最大値を検出する圧力センサセル10aを基準として、前後方向に位置する圧力センサセル10aが、第二センサを構成するものとする。
ここで決定される第二センサの数は、1個でもよいし、二個以上でもよい。例えば、切替装置50は、第二センサが1個の場合には図9の(c)のように実行し、第二センサが2個の場合には図9の(b)のように実行し、第二センサが4個の場合には図9の(a)のように実行する。
このようにして第二センサが決定された後は、図10に示すように、検出値取得部61が、切り替えながら実行される第一モード及び第二モードによる検出値を取得する(S14)。続いて、体圧分布演算装置62は、第一モードにおける検出値に基づいて、センサユニット10における体圧分布を得る(S15)。続いて、生体情報演算装置63は、決定された第二センサによる検出値に基づいて生体情報を演算する(S16)。
続いて、生体情報演算装置63は、体圧分布演算装置62により得られた体圧分布が、先に得られた体圧分布に対して変更されたか否かを判定する(S17)。ここでの体圧分布の変更は、第一センサのそれぞれの変化量が閾値を超えたか否かにより判定できる。
そして、体圧分布が変更されていない場合には(S17:No)、S14に戻り、処理が繰り返される。つまり、同一の第二センサでの検出が継続される。一方、体圧分布が変更された場合には(S17:Yes)、S13に戻り、処理が繰り返される。つまり、第二センサを構成する圧力センサセル10aを再び決定する。その後、変更された第二センサにより検出が行われる。
<4.その他>
上記実施形態の計測装置1は、生体情報として脈波のみを計測してもよいし、呼吸成分のみを計測してもよいし、脈波及び呼吸成分を計測してもよい。
上記実施形態の計測装置1は、生体情報として脈波のみを計測してもよいし、呼吸成分のみを計測してもよいし、脈波及び呼吸成分を計測してもよい。
<5.実施形態の効果>
第一実施形態から第三実施形態における計測装置1は、面状に配列される二個以上の圧力センサセル10aと、1サイクルにおいて、それぞれの圧力センサセル10aを個々の第一センサとして機能させる第一モードを順次実行すると共に、二個以上の圧力センサセル10aを一個の第二センサとして機能させる第二モードをさらに実行する切替装置50と、第一モードにおける第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、圧力センサセル10aに面する身体の体圧分布を演算する体圧分布演算装置62と、第二モードにおける第二センサの検出値に基づいて身体の生体情報を演算する生体情報演算装置63とを備える。そして、切替装置50は、同一の第二センサによる計測周期を、第一センサによる計測周期より短くする。
第一実施形態から第三実施形態における計測装置1は、面状に配列される二個以上の圧力センサセル10aと、1サイクルにおいて、それぞれの圧力センサセル10aを個々の第一センサとして機能させる第一モードを順次実行すると共に、二個以上の圧力センサセル10aを一個の第二センサとして機能させる第二モードをさらに実行する切替装置50と、第一モードにおける第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、圧力センサセル10aに面する身体の体圧分布を演算する体圧分布演算装置62と、第二モードにおける第二センサの検出値に基づいて身体の生体情報を演算する生体情報演算装置63とを備える。そして、切替装置50は、同一の第二センサによる計測周期を、第一センサによる計測周期より短くする。
体圧分布の演算には、個々の圧力センサセル10aによる検出値が用いられる。一方、生体情報の演算には、二個以上の圧力センサセル10aを一個のセンサとして機能させた場合の検出値が用いられる。
体圧の振幅は、生体情報の振幅に比べて大きい。そのため、体圧による圧力変動を検出するためには、圧力センサセル10a一個であっても十分である。そこで、体圧計測の時には、個々の圧力センサセル10aの検出値を用いることで、体圧分布を高分解能で計測することができる。
一方、生体情報による圧力変動を検出するためには、圧力センサセル10a一個のような小さな領域では、十分ではない。そこで、生体情報による圧力変動を検出する際には、二個以上の圧力センサセル10aを一個の第二センサとして機能させたときの検出値を用いている。つまり、生体情報の計測の時には、第二センサによる検出領域を大きくすることにより、微小振動である生体情報の影響を受けやすい状態としている。これにより、微小振動である生体情報を、高精度に計測できる。
ここで、生体情報の計測のためには、短い周期で、特定位置の圧力変動を検出しなければならない。一方、体圧の計測のためには、生体情報に比べて、長い周期での圧力変動を検出すれば十分である。そこで、切替装置50は、同一の第二センサによる計測周期を、第一センサによる計測周期より短くしている。
このように、体圧計測のための第一センサによる計測と、生体情報の計測のための第二センサによる計測とを、適切な周期で切替ながら実行することで、体圧分布と生体情報を同時に計測することが可能となる。
また、切替装置50は、1サイクルにおいて、個々の第一センサによる第一モードを一回ずつ実行し、第二センサによる第二モードを二回以上実行する。上記実施形態においては、1サイクルにおいて、個々の第二センサによる第二モードは、16回、32回、又は、64回実行される(図9参照)。これにより、確実に、切替装置50は、同一の第二センサによる計測周期を、第一センサによる計測周期より短くできる。
また、第一実施形態において、第二センサは、二種以上設定され、それぞれの第二センサは、異なる組み合わせの二個以上の圧力センサセルにより構成される。具体的には、第一実施形態では、「A」〜「D」の4種類の第二センサが設定されている例を示した。このとき、切替装置50は、1サイクルにおいてそれぞれの第二センサによる第二モードを順次実行すると共に、第二モードにおいてそれぞれの第二センサによる計測周期Tbを同一とした。具体的には、「A」〜「D」のそれぞれの第二センサによる計測周期は、0.25msとした(図8参照)。
この場合において、生体情報演算装置63は、第二センサのそれぞれの検出値に基づいて生体情報を演算することとした。つまり、二種以上の第二センサにより計測することで、より高精度に生体情報を得ることができる。生体情報は非常に微小な振動であるため、第二センサが対象の動脈に近い位置に位置しなければ計測できない場合がある。そこで、二種以上の第二センサを設定しておくことで、それらの第二センサのいずれかが生体情報を確実に検出できる状態にすることができる。
また、第二実施形態にて説明したように、切替装置50は、1サイクルにおいて第二モードを実行する第二モード基準周期Tcを一定とし、1サイクルにおいて二種以上の第二センサによる第二モードを実行する場合(図9の(a)(b)参照)と、1サイクルにおいて一種の第二センサによる第二モードを実行する場合(図9の(c)参照)とを、所定条件に応じて切り替えるようにしてもよい。予め第二モード基準周期Tcを設定しておくことで、対象とする第二センサの数を自由に変更できる。従って、切替装置50による切替動作の変更設定が、非常に容易にできる。
第三実施形態にて説明したように、切替装置50は、第一モードにおける第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、第二モードにおける第二センサを構成する二個以上の圧力センサセル10aを選択するようにしてもよい(図10のS13及び図11A−図11C参照)。つまり、第二センサを構成する圧力センサセル10aが、状況に応じて変更されることになる。そのため、第二センサを構成する圧力センサセル10aにより、生体情報、特に脈波を確実に計測できる。
具体的には、第三実施形態において、図11Aに示したように、切替装置50は、第一センサの検出値が所定圧力以上となる場合に、当該第一センサに対応する圧力センサセル10aを第二センサとするとよい。これにより、微小振動である生体情報の影響を大きく検出することが可能となる。
ただし、X方向又はY方向に連続した圧力センサセル10aが選択されるようにするとよく、ここでは、Y方向に連続する2つの第一センサが第二センサとして選択されている。なお、2列の第一センサ群が選択される場合は、圧力センサセル10a数の多い列を選択してもよい。例えば、Y方向に2つの第一センサの列とY方向に4つの第一センサの列とが選択される場合には、Y方向に4つの第一センサの列となる方が選択されるようにしてもよい。また、全体として正方形となるように、2列の第一センサ群から4個の圧力センサセル10aを選択してもよく、全体として長方形となるように、2列の第一センサ群に周囲の圧力センサセル10aも追加してもよい。
また、第三実施形態において、図11Bに示したように、切替装置50は、二個以上の第一センサの中で最大値を検出する圧力センサセル10aと、その周囲に位置する圧力センサセル10aとを、第二センサとしてもよい。この場合にも、微小振動である脈波の影響を大きく検出することが可能となる。ただし、全体として正方形や長方形となるように圧力センサセル10aが選択されるようにするとよく、ここでは、最大値を検出する圧力センサセル10aを含む周囲9個の第一センサが一つの第二センサとして選択されている。
また、第三実施形態において、図11Cに示したように、切替装置50は、二個以上の圧力センサセルが身体の姿勢及び身体の接触部位に基づいて設定された方向に位置するように、第二センサを選択するようにしてもよい。上記においては、大腿動脈に沿った方向に一致するように、第二センサを構成する圧力センサセル10aが選択されている。この場合、同一の動脈の影響を、第二センサを構成する全ての圧力センサセル10aが検出できる。従って、高精度な脈波の計測が可能となる。
また、第一実施形態から第三実施形態において、圧力センサセル10aは、第一電極11と、第一電極11に対向する第二電極12と、第一電極11と第二電極12との間に配置され身体の体圧又は脈波の変動に伴って弾性変形する誘電層13とを備える静電容量型センサとした。これにより、圧力センサセル10aは、体圧及び生体情報の変動を検出することができる。さらに、電極間の静電容量は、対向する電極面積に比例する。そのため、対向する電極面積が小さいと、検出される静電容量が小さくなる。つまり、生体情報の計測のための第二センサが、二個以上の圧力センサセル10aにより構成されることにより、大きな静電容量を検出できる。その結果、上述したように、第二センサにより、生体情報を高精度に計測できるようになる。
1:体圧分布及び脈波の計測装置、 10:センサユニット、 10a:圧力センサセル、 11:第一電極、 12:第二電極、 13:誘電層、 20:電源装置、 30:入力側回路、 40:出力側回路、 50:切替装置、 60:演算装置、 61:検出値取得部、 62:体圧分布演算装置、 63:生体情報演算装置、 70:シート、 71:座面、 Ta:1サイクル、 Tb:第二センサによる計測周期、 Tc:第二モード基準周期
Claims (9)
- 面状に配列される二個以上の圧力センサセルと、
1サイクルにおいて、それぞれの前記圧力センサセルを個々の第一センサとして機能させる第一モードを順次実行すると共に、二個以上の前記圧力センサセルを一個の第二センサとして機能させる第二モードをさらに実行する切替装置と、
前記第一モードにおける前記第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、前記圧力センサセルに面する身体の体圧分布を演算する体圧分布演算装置と、
前記第二モードにおける前記第二センサの検出値に基づいて、前記身体の生体情報を演算する生体情報演算装置と、
を備え、
前記切替装置は、同一の前記第二センサによる計測周期を、前記第一センサによる計測周期より短くする、体圧分布及び生体情報の計測装置。 - 前記切替装置は、1サイクルにおいて、個々の前記第一センサによる前記第一モードを一回ずつ実行し、前記第二センサによる前記第二モードを二回以上実行する、請求項1に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。
- 前記第二センサは、二種以上設定され、
それぞれの前記第二センサは、異なる組み合わせの二個以上の前記圧力センサセルにより構成され、
前記切替装置は、1サイクルにおいてそれぞれの前記第二センサによる前記第二モードを順次実行すると共に、前記第二モードにおいてそれぞれの前記第二センサによる計測周期を同一とし、
前記生体情報演算装置は、前記第二センサのそれぞれの検出値に基づいて、前記生体情報を演算する、請求項1又は2に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。 - 前記切替装置は、
1サイクルにおいて前記第二モードを実行する第二モード基準周期を一定とし、
1サイクルにおいて二種以上の前記第二センサによる前記第二モードを実行する場合と、1サイクルにおいて一種の前記第二センサによる前記第二モードを実行する場合とを、所定条件に応じて切り替える、請求項3に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。 - 前記切替装置は、前記第一モードにおける前記第一センサのそれぞれの検出値に基づいて、前記第二モードにおける前記第二センサを構成する二個以上の前記圧力センサセルを選択する、請求項1−4の何れか一項に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。
- 前記切替装置は、前記第一センサの検出値が所定圧力以上となる場合に、当該第一センサに対応する前記圧力センサセルを前記第二センサとする、請求項5に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。
- 前記切替装置は、二個以上の前記第一センサの中で最大値を検出する前記圧力センサセルと、その周囲に位置する前記圧力センサセルとを、前記第二センサとする、請求項5に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。
- 前記切替装置は、二個以上の前記圧力センサセルが前記身体の姿勢及び前記身体の接触部位に基づいて設定された方向に位置するように、前記第二センサを選択する、請求項5−7の何れか一項に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。
- 前記圧力センサセルは、第一電極と、前記第一電極に対向する第二電極と、前記第一電極と前記第二電極との間に配置され前記身体の体圧又は生体情報の変動に伴って弾性変形する誘電層とを備える静電容量型センサである、請求項1−8の何れか一項に記載の体圧分布及び生体情報の計測装置。
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